2019年06月13日

トゲオトンボ

物静かで、おっとりとした、トゲオトンボ(ヤクシマトゲオトンボ)の♂が、
いつの間にか足下に止まっていた。

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そおっと近づけば、全く逃げようともしない。
日陰にひっそりと佇む、独特な雰囲気のトンボだ。


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昔、愛媛県の成川渓谷でシコクトゲオトンボを撮影したが、やはり警戒心薄く、こんなで大丈夫だろうか?
と心配になったくらいだ。
ヤゴも独特な姿をしているが、まだ出会ったことがない。今年の夏にはヤゴをぜひ見てみたいものだ。


転がっていた杉の丸太の下に、オオゾウムシがいっぱい集まっていた。
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交尾中のカップルも含め、こんなに。他にまだ3頭もいました。

うちの子兄弟二人がかつて小学校、中学校に通っていた通学路沿いでは、
ツルコウゾがたくさん実をつけているし、
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チシャノキの白花も溢れんばかりに満開。
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子供たちはツルコウゾの果実をほおぼったり、多分していないだろうなあ。

今日は午後4時から山仕事をみっちり、2時間。
posted by やまかます at 21:51| Comment(0) | トンボ

2019年06月12日

落ち葉の繭

イロハカエデの根元付近の落ち葉で見つけた、「しわざ」。
これは繭だろう。

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黒い輪っかの長径は8ミリ、短径6ミリ。
この繭の特徴は網状であること、そして二重構造になっていること。
外側の荒い網は黒い輪っかを土台にして、中の繭を覆っている。

こんな凝った仕組みの繭を作ったのは、一体誰だろう?

繭であるなら、内部に蛹の抜け殻が残っているはずだが、残念ながら中は空っぽだった。
それもそのはず、繭の側面に破れたような穴が空いており、これは何らかの外敵に食い破られた可能性が考えられ、
そうだとすると中の蛹は食べられて消失したのかもしれない。
そう断じる理由は、他に見つかった同種の繭では繭の片側にスッキリとした大きな穴が空いているものがあり、明らかに繭を作った主が羽脱した痕跡に見えるからだ。
けれどその繭でも中身は空っぽだった。

最初に紹介した写真は自宅に持ち帰ってから深度合成撮影をしたもので、
時間経過とともに乾燥している。
現地で見つけた時の状況はこちら。
黒い輪っかは湿った粘土状で厚みがある。
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大きさがわかりやすい写真はこちら。

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網状の繭が崩れてしまったものがこちら。
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この繭は、狭い範囲の落ち葉から3個、見つかっている。

3個の繭に共通している点は、

@ カシ類の葉っぱの表側にあること。
A主脈を中心軸にして、葉柄に近い位置にあること。



落ち葉の種類は圧倒的にカシ類(ほぼアラカシ)が大半を占めているので、3個が偶然に同種の葉っぱに集中したとも考えられる。
また繭が形成されたタイミングだが、樹上の生葉であったのか、それとも落ち葉であったのか、も気になる。
樹上で形成されたのなら樹種が共通していること、その位置が同じ条件に揃っている理由にも繋がるのではないか。しかし、繭の状況から、落葉するまでずっと長い間、葉上にあったようには思われない。そう感じるだけで根拠はないが。

黒い粘土状の輪っかは、繭のヌシが排泄、あるいは排出した物質であろう。

さて、この繭にはすこし心当たりがあって、学研の『日本産幼虫図鑑』(2005)を開いてみた。

ニレクワガタハバチの葉上(食樹ハルニレ)に紡がれる網目状の繭は以前、撮影したことがある。

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ハルニレ にあったその繭の写真は、2013年5月2日に撮影したもの。ブログ『ひむか昆虫記』には、

「シータテハ幼虫のすぐ傍には、いっぱい繭が見つかった。 繭の形状はクスサンのものとよく似ていて、網目状である。ただし小さい。 長径8ミリ程度。」

で、学研の幼虫図鑑の記載には、「越冬の際の繭は土中の浅いところに作られ、2層からなり、表層は網状に内層は密に紡がれる。繭内で前蛹になって越冬する」とある。

繭の構造についての記載は簡単だが、形状はぴったし符合する。
ニレクワガタハバチは、年4化。どうやら越冬時だけは繭の構造が念入りになるらしい。

もしかしたら、繭の正体は本種?
けれど確か、繭が見つかった周辺に、ハルニレはなかったはずだが、、、、????
posted by やまかます at 22:20| Comment(0) | しわざ

2019年06月11日

夜のお客さん

朝一番、仕事部屋の外灯に飛来した昆虫のチェックを日課にしているが、やって来る虫は少ない。今朝の顔ぶれは、、、。

ノコギリクワガタ

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アカハラゴマダラヒトリ
アカハラゴマダラヒトリ6月11日2019-10.jpg

ゴマケンモン
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セダカシャチホコ
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ドウガネブイブイ
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サツマコフキコガネ
本種が出始めると例年梅雨入りとなる。
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オオウスベニトガリノメイガ
オオウスベニトガリメイガ6月11日2019-5.jpg

ギンスズメモドキヘビトンボ
ギンスズメモドキ6月11日2019-4.jpg

ツマジロシャチホコ
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アカマエアオリンガ
アカマエアオリンガ6月11日2019.jpg


夜の灯りに飛来する昆虫が種類、数とも少ない理由は色々あるだろうが、
うちの周辺はほとんどが耕作地と杉植林に覆われていること、それが原因として考えられる。
自然林がまとまってある場所からはかなり距離がある。
posted by やまかます at 20:07| Comment(0) |

2019年06月10日

ツチアケビの森

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落ち葉に生えていた小さなキノコ。

鹿児島県曽於市の森に着いたのは、午前10時。

森の入り口でしゃがみ込んだまま、1時間を費やしてしまった。
ホソガ科のある種の繭を探すのが目的で落ち葉めくりを始めたのだが、目的とは別の昆虫の観察で動けなくなったのだ。
立ち上がった時には左足の向う脛が引きつってしまい、しっかり歩けなくなった。
足の曲げ伸ばしをゆっくり繰り返して、なんとか復帰。


昨年の7月に撮影したツチアケビは今年も同じ場所で開花していた。
昨年は花の時期は終わりかけだったが、今回は咲き始めに間に合った。

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ツチアケビの近くの川辺で昼食。
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今朝自分で握ったオニギリ一個。
これまで自作弁当を持参していたけれど、最近は弁当箱が嵩張るのでラップでくるんだオニギリにしている。
まあそれでも、せせらぎの音を聞きながらのランチは贅沢かもしれない。


落ち葉にはいろんな命が見つかる。

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イロハカエデの梢には、トビモンオオエダシャク幼虫。
まだまだこの先、食べて、食べて、終齢期間は結構長く、もっとデッカくなる。

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あれ?このツル植物は、ダレ?

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posted by やまかます at 20:34| Comment(0) | 菌類

2019年06月09日

川虫探し

昨日のこと、

ちょっと変わった姿のトビケラを探してみた。
先日、延岡市の池の近くで見つけたのだが、撮影がうまくいかなかったのが気になっていた。
普通種ということで青井岳の水辺に近い環境を探してみたが、見つからなかった。

ふと見上げたイヌビワの葉裏に、大きなヘビトンボが潜んでいた。
これくらい大きさがあると、一生懸命探さなくても目に飛び込んでくる。

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こちらは小さなカミキリムシ。体長7ミリくらい。

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キクスイモドキカミキリ。小さいけれど目立つところにいてくれた。

こちらも小さなムシヒキアブ(の一種かと思う)。
小さいので最初は何しているのか判然としなかったが、一旦飛び立って見やすい舞台に着地してくれた。

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吸血されている甲虫はまだ生きているようだった。名前は調査中。

夜は宮崎市と日南市、三股町にまたがる、鰐塚山(標高1,118m)でライトトラップ調査があり、私も参加した。調査は宮崎昆虫調査研究会が主催。

いつも使っていた日南市側から登る林道が通行止になっているので、かなり大回りをして田野町側から登った。
青井岳は田野町のちょうど手前に位置しているので昼間はそこで虫探しをしたわけだ。

頂上にはテレビ局、NTTそして自衛隊などのアンテナ施設があるので、標高千メートルまで一気に上がることができる。ただし道幅は狭い。

探していたトビケラはライトにも来るらしいので少し期待してみたが、川虫類は全く飛来しなかった。
昨夜は蛾類が圧倒的に多く、甲虫類は少なかったが、それでもミヤマクワガタの大きなオスが2頭飛来した。

午後11時に終了。下山して帰宅したのはちょうど午前零時を過ぎる頃だった。



posted by やまかます at 21:39| Comment(0) | コウチュウ

2019年06月07日

アカギカメムシ

「シロ子、で〜す!」
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「キナ男、で〜す!」
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posted by やまかます at 21:57| Comment(0) | カメムシ

2019年06月06日

ハンモック

「オハヨウゴザイマス!」

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アシナガオニゾウムシ♂

産卵は昨夜だったのかもしれない。
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オナガグモ♀

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アオハナムグリ
posted by やまかます at 18:00| Comment(0) | コウチュウ

2019年06月05日

日南海岸

虫の「しわざ」を探しに日南市の海岸へ出向いた。

虚空蔵島の階段手すりを掴んだ途端、手に柔らかい感触があった。

「うん!?」

ステンレス製の手すりの反対側に素早く身を隠したのは、サツマヒメカマキリのメスだった。
ピョンと地面に飛び降りた。すぐに姿を追わないと見失ってしまう。


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海岸を北上して、猪崎鼻公園の遊歩道を歩いてみた。
アカメガシワの葉上で交尾中のカップルは、アカギカメムシ

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画面下側の黄土色の方がオスで、メスはまるで脱色したかのように真っ白。
止まっていたアカメガシワは雄株だったが、すぐ隣に雌株が並んでいた。


猪崎鼻公園で「しわざ」探しに1時間ほど費やして成果が上がったので、
山間の北郷町に移動した。

ここのハゼノキでは、エサキモンキツノカメムシのメスが抱卵していた。6頭確認できたが、交尾中のカップルもいた。


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ハゼノキでの繁殖は初めて見た。

地面に多数の糞と抜け殻、そして死骸もあった、その頭上の梢には、
クスサンの幼虫がいっぱいついていた。
食樹のモミジバフウ(アメリカフウ)、イチョウ、ハルニレ、が肩を並べていて、
これではクスサンの天国。
一番暴食されていたのは、モミジバフウだった。すでに完成した繭もあり、これから繭作り、というのもいた。
食樹の下に立っていると、雨のごとく糞がパラパラと音を立てて落ちて来た。


posted by やまかます at 21:14| Comment(0) | カメムシ

2019年06月04日

目玉模様

先月の23日、柿の木にたくさんいたオオゴマダラエダシャク若齢幼虫たちがその後どうなったか、見に行ってみた。隣の果樹園だが。

あんなにたくさんいたのに、食痕はあんまし残っていない。
二本のカキでわずか3頭しか見つからなかった(終齢と亜終齢)。まあ見落としがあるとしてもとにかく少ない。


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雨は朝から降ったり止んだり。庭のヒメジョオンにツバメシジミのメスが来ていた。
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さて、私が使っているカメラバッグは、主に3タイプ。
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機材を目一杯詰め込んだ重量は、画面左から順に、@5.5キロ、A9キロ、B3.4キロ。
機材の内容は、@:APS-Cカメラ2台(Canon)、A:フルサイズカメラ2台(Canon)、B:マイクロフォーサーズ1台(OLYMPUS)。
@〜Bとも、マクロ、望遠ズーム、広角ズーム、ストロボ類を備え、ほぼ同等の画角域をカバーできる。カメラは撮影条件次第で、@とAにはもう一台追加することもある。三脚も加わると結構な重量だが、三脚は目的次第で省略することが多い。

この3つのカメラバッグの使い分けは、下見や観察が主目的であったり、現場での歩きが長い場合には、@を。
現場での歩きは少なめ、あるいは近場であったり、狙いを絞り込んでじっくり撮影に専念できる場合等は、Aを。
冬場あるいは講演、観察会などの小旅行のお供には、Bを。

と目的に合わせて使い分けている。Aの9キロを担いで何時間も歩くような事は、もはや体力的に無理。

Bの小型カメラバッグはインナーが外れるので、インナーごと画面左の軽いリュックに入れ替えて背負うこともある。
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posted by やまかます at 21:57| Comment(0) |

2019年06月03日

ヤママユ、営繭始まる

クヌギの葉に、クヌギハマルタマフシ
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梅雨も間近。季節の進行が速く感じる。


同じクヌギに、キボシツツハムシ
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庭ではたまに見かける程度で多くはない。
そう言えば、ずっと昔(1992年)八丈島で仕事をした時、島内のどこに行っても本種がやたらと多かったことを、想い出した。


同じくクヌギで放飼中のヤママユ幼虫の一頭が、繭作りを始めていた。
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網掛け飼育、気づかぬうちにトラブルが多発。
網越しに中の幼虫が食べられてしまったり、網が経年劣化していて縫い目がほつれてしまい、多分そこから脱走してしまい行方不明、と、二つの袋掛けで幼虫が消滅してしまった。
袋掛け飼育では袋が直接食樹に触れないようにする工夫が必要だろう。


エノキの樹上にいたのは、キクビアオアトキリゴミムシ(体長7ミリ程度)。
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posted by やまかます at 21:38| Comment(0) | コウチュウ