三股町
先週、羽田行きの航空便を搭乗口で待っている朝、嫁さんからLINEで写真画像が送られてきた↓
ヤママユ♂ (撮影:9月8日)
窓辺に置いていたヤママユの繭からオスが羽化したのは、前日の夜(7日)のことだろう。予想していたより早い時期の羽化だ。
庭のコナラとクヌギには網がけしていたヤママユの繭がある。届いた写真を見て、出掛ける前に網を外すのをすっかり忘れていたことを思い出した。ヤママユの羽化ピーク後半は、例年なら9月末以降だからそれより少し前には網がけを外しておけばいいはずだが、今年はなんでも前倒しの傾向が強い。ヒガンバナの開花などはまさにその好例だろう。家を空けている間に羽化してしまうのは残念だけど、網がけのままでは羽化後に翅を正常に伸ばすことが出来ない。連絡の折り返しで嫁さんに網がけを外してもらうことができた。
コナラの繭 EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM 270EXU
網をかけていたおかげでヤブキリやコロギスといった天敵からの捕食は免れたけれど、先月台風10号の強風と雨の影響で繭を支えていた葉っぱはボロボロになっていた。
EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Godox DE300
で、今日になって3個あった繭のうち一個が羽化していることに気づいた。網を外したのちに羽化したので、すでに成虫の姿はなく、数日前に羽化したと思われる。
EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Godox DE300
繭殻を割り開いてみた。せめて羽化したヤママユの性別だけでも確認しておきたい。
写真上では蛹殻の背中側が見えているので、このままでは触角の形状を確認できない。
EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO 270EXU+FL-36R
蛹殻の腹側を見れば雌雄はすぐわかる。蛹体の幅いっぱいに広がる大きな触角から、オスの成虫が羽化したことが判明。
EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO 270EXU+FL-36R
蛹殻のお尻には圧着されて小さくなった、終齢幼虫の脱皮殻がある。これもそっと摘み出してみた。
頭殻は真ん中から割れて左右に大きく離れている。幼虫が脱皮すると各齢ごとの頭殻をそのままの形で回収することができるが、繭の中で蛹化する終齢の頭殻だけは回収が不可能だ。しかも狭い繭の中で蛹は回転運動を行うため頭殻は裂けてしまう。
posted by やまかます at 19:58|
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