2024年09月23日

じわじわ、秋の気配

三股町

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カキの落葉     EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

半分、秋です。
カキ角班落葉病の斑点が目立つ。

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     EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM (深度合成)

ユズにツチイナゴの成虫(上)と幼虫(下)が止まっていた。

幼虫がいる位置は画面奥にあるため、どちらかにフォーカスを合わせるとどちらかがボケてしまう。そこで、フォーカスブラケット撮影を行い、かつカメラ内深度合成の設定にしてみた。フォーカスブラケット撮影はワンショット撮影と変わらないほど瞬時で、4カットと少ないためか合成もあっという間だった。ステップ幅は5にした。

EOS-R6 MarkUのフォーカスブラケットの撮影枚数はデフォルトでは100枚だったが、一度枚数設定を行うとその数値が保存されるようだ。試しに100枚のブラケット撮影もしてみたが、これも意外と速く撮影が完了した。

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    EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

シソの花には頻繁に訪れていたホシホウジャクだが、今日は、オクラの花にも来ていた。
posted by やまかます at 19:52|

2024年09月22日

ヒメスズメバチ

三股町

昨夜、居間の灯りにまとわりついていた、ヒメスズメバチ。
どこからどう、迷い込んだものか。

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ヒメスズメバチ♂

触角が長いように見えたので、捕えてみると確かにオスだった。摘むと腹部を曲げて刺すような仕草をするが、毒針は飛び出てこない。

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触角が長いと言ってもメスと比較した上のことで、長く見えるメスもいるので見誤るかもしれない。
ヒメスズメバチのオスの前胸には黄色い紋様がある(肩のところ)のでここと、腹端が尖っていないこと、の2点を確認した方がいいだろう。

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      EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  Godox DE300
posted by やまかます at 20:25| ハチ・アリ

2024年09月21日

藪漕ぎ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

自宅のすぐ近くの谷津田はそのほとんどが耕作放棄で荒れ野となっているが、今年はわずか3枚の田んぼで稲作りが行われた。10年以上前にはほとんどが田んぼだったのだけど。

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カヤネズミの巣     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

稲穂が揺れる田んぼの隣の薮に、カヤネズミの巣があった。ちょうど膝の高さくらいだ。人の背丈を超えるセイタアワダアチソウの藪漕ぎをしたが、このカヤネズミの巣が見つかっただけで、蒸し暑くてけっこうくたびれた。

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キイロスズメ幼虫     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FL-LM3

自宅林のヤマノイモにはでっぷり肥えた、キイロスズメの幼虫がいた。褐色型だ。

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クヌギ倒木      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

キイロスズメ幼虫がいたのは、写真上の倒木を潜り抜けた先。このクヌギは昨年切り倒したものだが、つい先日まで樹液が滲み出ていた。観察路を跨ぐように倒れ込んでいるので、ここを通るたびに身を屈めるのが次第に億劫になってきた。完全撤去でなくても、せめて観察路を普通に歩けるようにしたい。一抱え以上もある太さがあり、重量もかなりになるので、チェンソーを使った切断は慎重にやらないと、下手すると怪我くらいでは済まない。どこから、どのように切っていくか、色々検討しているが、伐採作業は落葉してから。倒木は斜面にあることから、斜面の上側を刈り払い作業スペースを確保することから始めることだけは決めた。

posted by やまかます at 21:11|

2024年09月20日

栗拾い

三股町

日差しは少なめだが、湿度がやたら高く、とても秋に向かっている気配を感じることができない。肌がジリジリ焼けるような日差しも時にあり、外を出歩く気になれない、そんな一日だった。
それでも、道路向こうにあるクリの木は、ポトリと気まぐれのようにイガイガを落としている。路面に転がり落ちたイガイガはそのままだと車のタイヤに轢かれてしまうので、掃除しているつもりで、栗拾いをする。多くて3〜4個、大抵は1個程度だが、毎朝の日課なので次第に数が増えて、そろそろ栗ご飯が炊けるほどの量になってきた。

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アゲハ     EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

玄関を出たすぐ目の前で、オスが求愛飛翔をしていた。メスが止まっているのは先月買い求めたばかりのクチナシ。クチナシの白い花とその香りが好きなこともあるが、もちろんオオスカシバ誘致のためもある。クチナシをどんどん増やして生垣にしたい。
アゲハのメスは、目の前を弾むように舞うオスをじっと見つめていたが、そのうち飛び立ちオスを尻目に高く舞い上がって行った。
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キタテハ      EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

庭の真ん中にあるクヌギの梢で休んでいたのは、キタテハ。
午後4時半、まだねぐら入りには早い。と、急に翅をゆっくり開閉し始め、スワッと飛び立った。

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ホソハリカメムシ幼虫      EOS-R6 MarkU MP-E65mmF2.8 1-5×マクロフォト 270EXU

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クモヘリカメムシ幼虫       EOS-R6 MarkU MP-E65mmF2.8 1-5×マクロフォト 270EXU

エノコログサの花穂で吸汁していた、ホソハリカメムシとクモヘリカメムシ。いづれもまだ幼虫。
花穂に溶け込んだような小さな姿は気付きにくいが、しゃがんで、近づいて、そんな姿勢が習慣になると、そこらじゅうにカメムシの幼虫が佇んでいることがわかる。
posted by やまかます at 20:46| チョウ

2024年09月19日

ヒメか、サツマか

三股町

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ナナホシテントウ     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  430EX III-RT

アキノノゲシについたアブラムシを暴食していた、ナナホシテントウ。
9月半ばも過ぎてこの蒸し暑さ。暑さを苦手とするナナホテントウも調子が狂うのかそれとも平気なのか、見た目はとても元気そうだ。

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コガネグモ     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  430EX III-RT

もうとっくに終わったと思っていたが、コガネグモのメスがまだ残っていた。獲物はコアオハナムグリだろうか。

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サツマヒメカマキリ卵しょう     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  430EX III-RT

玄関の引き戸に、小さな卵しょうがあった。門灯に飛来したメス親が産卵したのだろう。まだ新しいので昨夜辺りか。
この時期に産卵、ということは幼虫越冬のサツマヒメカマキリの卵しょうかと思う。ヒメカマキリならば、今頃はまだ幼虫期のはずだ。ヒメカマキリの成虫は10月から12月遅くまで見られ、卵越冬。

追記(9月20日)

あっさりと、サツマヒメカマキリの卵しょうと断定したけれど、あらためて過去の観察データを引っ張り出してみた。
産卵の観察例は少ないけれど、サツマの産卵日は、7月4日、7月8日、6月初め(孵化日から推定)と、初夏の頃が多い。今回の9月に入っての産卵はかなり遅いと言えるだろう。
一方、ヒメカマキリの産卵は、手元のデータでは11月12日、1月7日に産卵というのがある。また、愛知県では12月に採集されたヒメカマキリが翌年5月下旬まで生存し、その間に8回産卵している、という記録もある(参照:「昆虫ハンター カマキリのすべて」岡田正哉・著)ヒメカマキリはどうやら冬に産卵していると言えるようだ。したがって、玄関の引き戸にあった卵しょうは、やはりサツマである可能性の方が高い。
山形県では、9月半ば(2012年9月19日)に産卵するヒメカマキリが観察されているが(高橋清明、これは地域の差であろうと思う。

越冬したサツマヒメカマキリの幼虫(終齢)は、5月後半〜6月にかけて羽化する。その成虫が産卵するのが7月ころということだろう。卵期については3週間〜1ヶ月という観察データを得ているので、今回見つけた卵しょうが、8月中に産卵された可能性も否定できない。もっとも、そんなに長く玄関にあって、私が見落としていたというのもちょっと考えにくいのだが、、、、。
posted by やまかます at 20:07| しわざ

2024年09月17日

化粧直し

三股町

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

台風10号の強風でかなりダメージを受けた、台場クヌギ。
画面奥の方角が西で枝は皆そちらへとしなだれており、東風が猛烈に吹き荒れたことを物語っている。仕事部屋の雨漏り以外では、家屋に被害はなかったが、林の木々では大きな枝が折れたものが多く、根元から倒れたりしたものもあった。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

折れて枯れてしまった枝を剪定して整理した。6〜7月にかけては樹液が出ていて、カブトムシ、ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ、などやスズメバチ類の出入りもあって賑やかだったけれど、8月以降は急に静かになった。

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キアシトックリバチ
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ベッコウクモバチ
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ヤマトアシナガバチ
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クロアナバチ
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スズバチ OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

シソの花を訪れるハチ達の顔ぶれ。ルリモンハナバチの姿はまだ見ていない。
posted by やまかます at 20:32| 樹木

2024年09月16日

天蚕の性別は?

三股町

先週、羽田行きの航空便を搭乗口で待っている朝、嫁さんからLINEで写真画像が送られてきた↓

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ヤママユ♂     (撮影:9月8日)

窓辺に置いていたヤママユの繭からオスが羽化したのは、前日の夜(7日)のことだろう。予想していたより早い時期の羽化だ。

庭のコナラとクヌギには網がけしていたヤママユの繭がある。届いた写真を見て、出掛ける前に網を外すのをすっかり忘れていたことを思い出した。ヤママユの羽化ピーク後半は、例年なら9月末以降だからそれより少し前には網がけを外しておけばいいはずだが、今年はなんでも前倒しの傾向が強い。ヒガンバナの開花などはまさにその好例だろう。家を空けている間に羽化してしまうのは残念だけど、網がけのままでは羽化後に翅を正常に伸ばすことが出来ない。連絡の折り返しで嫁さんに網がけを外してもらうことができた。

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コナラの繭       EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM 270EXU

網をかけていたおかげでヤブキリやコロギスといった天敵からの捕食は免れたけれど、先月台風10号の強風と雨の影響で繭を支えていた葉っぱはボロボロになっていた。

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      EOS-R6 MarkU  SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  Godox DE300

で、今日になって3個あった繭のうち一個が羽化していることに気づいた。網を外したのちに羽化したので、すでに成虫の姿はなく、数日前に羽化したと思われる。

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      EOS-R6 MarkU  SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  Godox DE300

繭殻を割り開いてみた。せめて羽化したヤママユの性別だけでも確認しておきたい。
写真上では蛹殻の背中側が見えているので、このままでは触角の形状を確認できない。

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      EOS-R6 MarkU  SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  270EXU+FL-36R

蛹殻の腹側を見れば雌雄はすぐわかる。蛹体の幅いっぱいに広がる大きな触角から、オスの成虫が羽化したことが判明。

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     EOS-R6 MarkU  SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO   270EXU+FL-36R

蛹殻のお尻には圧着されて小さくなった、終齢幼虫の脱皮殻がある。これもそっと摘み出してみた。
頭殻は真ん中から割れて左右に大きく離れている。幼虫が脱皮すると各齢ごとの頭殻をそのままの形で回収することができるが、繭の中で蛹化する終齢の頭殻だけは回収が不可能だ。しかも狭い繭の中で蛹は回転運動を行うため頭殻は裂けてしまう。
posted by やまかます at 19:58| しわざ

2024年09月15日

雨の合間

三股町

九州の中でも太平洋側の宮崎は、昨日に引き続き雨が降ったり止んだり蒸し暑い一日だった。

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ミヤマカラスアゲハ♀     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM 430EX III-RT

ヒガンバナにはモンキアゲハが多数訪れていたが、その中に一頭だけミヤマカラスアゲハが混じっていた。しばらくしてオスが飛来すると、その猛追を受けてメスは空高くへと吸い込まれるようにして姿を消した。

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ミヤマカラスアゲハ♀     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM 430EX III-RT

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ホシホウジャク    EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM 430EX III-RT
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ヒメクロホウジャク     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM 430EX III-RT

シソの花には蜂類が次々と訪れており、そこへホシホウジャクとヒメクロホウジャクも飛び入り参加。
posted by やまかます at 19:26| レピ

2024年09月14日

赤いオシッコ

埼玉県 飯能市

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ヤマコウバシの果実に、ミナミトゲヘリカメムシの成虫や幼虫が群れて吸汁していた。
写真は腹部がパンパンになった、終齢幼虫。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

幼虫に近寄ると明らかに警戒し、次の瞬間、お尻からピュピュッと鮮血あるいは果汁のようなオシッコを放った。
下に置いた白板でキャッチできたので、臭いを嗅いでみたが全く無臭だった。

ヤマコウバシはクスノキ科のクロモジ属Linderaだ。そう言えばミナミトゲヘリカメムシがクスノキで繁殖しているのを以前、撮影している。本種のホストはクスノキ科とされているが、コブシの果実で繁殖しているのを観察したことがある(2016年8月19日、博多市)。

今日は曇りで降ったり止んだり、概ね雨の1日だった。気温は30度以下でも湿度が高く蒸し暑く感じた。
posted by やまかます at 21:05| カメムシ

2024年09月13日

赤と黒

三股町

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

翅がボロボロだが元気に蜜を吸っていた、クロアゲハのオス。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

5日間のうちに庭のヒガンバナはすっかり咲き揃っていた。その上、観察路がどこかわからないほど草ぼうぼうと生い茂っていたので、夕方から草刈り作業を行なった。草丈が高いので今日のところは丸刃で刈っておいた。このあと、ワイアカッターで込み入った場所を刈る。草刈り作業は例年よりか頻度が多くなっている。草の成長がやけに早いせいだ。疲労こんばいして食欲も減じる。食後に好物のマシュマロを7個いただく。
posted by やまかます at 20:26| 草花

2024年09月12日

神樹にシンジュキノカワガ

埼玉県 飯能市

昨日見つけた、シンジュキノカワガの幼虫。
食樹はシンジュノキ。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

本日、羽田空港から定刻通りに宮崎空港へ。空港ロビーから外に出ると宮崎市内はやけに湿度が高かった。

posted by やまかます at 21:46|

2024年09月11日

彩の国の虫歩き

埼玉県 飯能市〜日高市

8日から埼玉県に滞在してフィールド歩きの日々。
こちら関東も南九州と変わらない暑さ。軽くしたはずのカメラザックがいつもより重い。暑さのせいで疲労が溜まっているのだろうか?

レンズはOMシステムの60ミリマクロ、9−18ミリズーム、LEICA 100-400mmF4-6.3 Uの3本、カメラはOM-1 M2とE-P7の2台。わずかこれだけの機材だけど(他にストロボ2台など)、これが重い!のだから、自分でも異常だと感じる。先日、知人のカメラマンの方が担いでいたカメラザックは私のより数倍大きく、機材の量も数倍詰まっているのを横目で見たばかりだが、とても自分には担いで歩ける重量ではないと思った。

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キノコを撮影中の自分

今日は『虫のからだ』5巻(岩崎書店)の担当編集者お二人と絵本作家さんの3名とでフィールドを歩いた。酷暑の下、林の日陰だと幾分か楽になって虫やキノコにカメラを向けてみた。
シンジュ(神樹)ではシンジュキノカワガ幼虫が数頭見つかった。異国情緒たっぷりの派手な姿が、青空を背景にとても映えていた。初めて見るイモムシだ。


posted by やまかます at 22:28| キノコ

2024年09月07日

葉っぱハウス

東臼杵郡 門川町 (9月6〜7日)

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神社     EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

こどもの森『森の学舎』で昆虫撮影観察会が開催され、講師として参加した。

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しわざ     EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

『森の学舎』に向かう途中でいつも立ち寄る神社では、ミカドアゲハの蛹を探してみたが、オガタマノキの葉っぱはどれも綺麗で食痕はほとんど見当たらなかった。梢を引き寄せていると、コロギス類のしわざの巣があった。

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ハネナシコロギス     EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

巣をビニール袋に入れてから合わさった葉っぱを開いてみると、中からハネナシコロギス♂が飛び出てきた。
posted by やまかます at 21:05| バッタ

2024年09月06日

個性

三股町

ジュズダマにいたクロコノマチョウ幼虫が2頭とも脱皮を終えていた。
どうやら今朝早くに脱皮したようだ。

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クロコノマチョウ幼虫    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  270EXU
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クロコノマチョウ幼虫    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  270EXU

おそらく同じ母蝶から産まれた兄妹だと思うが、頭部の色模様は全く違う。

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トノサマバッタ    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  270EXU

黒いトノサマバッタのオス。チガヤの葉を縁からモリモリ食べている。
posted by やまかます at 19:00| チョウ

2024年09月05日

似たもの同士

三股町

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ヒガンバナ EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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チュウガタシロカネグモ  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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クレオメ  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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ヒメナガメ   EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

昨日、クレオメの果実で交尾していたのはナガメだったが、今日はヒメナガメに入れ替わっていた。
ナガメとヒメナガメはよく混生していて、幼虫も一緒に成長することも多い。
クレオメの一株は、ボロボロになってしまったが、どうやらモンシロチョウがたくさん卵を産んだようだ。
posted by やまかます at 21:08| カメムシ

2024年09月04日

翳り

三股町

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        ヒガンバナ OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

庭のヒガンバナはいつの間にか花茎が立ち上がっていた。
明日にも開花しそうだ。

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ナガメ   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

クレオメの果実上で交尾していたナガメ。上がオス、下がメス。

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クロコノマチョウ幼虫  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ジュズダマにはクロコノマチョウの幼虫が2頭いた。いづれも脱皮前の休眠中。
posted by やまかます at 20:21| チョウ

2024年09月02日

カメムシ集団

日南市

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アカギカメムシ  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

オオキンカメムシを探していたら、アカメガシワにアカギカメムシの集団がいた。
アブラギリの群落がある場所だが、アブラギリには果実がわずかしかなくオオキンカメムシの姿もなかった。

アカギカメムシはうちの林でも例年繁殖していたが、今年に限って繁殖していない。
posted by やまかます at 22:15| カメムシ

2024年09月01日

枯れても、樹液

三股町

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ショウリョウバッタ  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

大っきい〜影が面白〜いと、カメラを向けていたら、、、、、

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ショウリョウバッタ  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

ショウリョウバッタのメスは一生懸命、産卵のための掘削場所を尾端で探っていたようだ。
コンクリート面はかなり硬い。ショウリョウバッタにとっての産卵場所は硬い地面だから、「硬い」という条件であれば、それが人工物であるかどうかなどはそもそも問題にならないのだろう。彼らの生息環境で普通に暮らしていれば、足下の地面とは、まず硬い場所を探っていればいつかは行き着けるというシナリオしかないのだろう。

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樹液レストラン  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨年の12月の切り倒したクヌギだが、今朝も樹液レストランが賑わっていた。
来客の顔ぶれは、コクワガタ、シロテンハナムグリ、サトキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、アミメアリ、、、
この倒木クヌギの幹や枝の一部には夥しいキノコ群が生えてもいる。根っこは完全に断たれているし、伐採されてから半年以上という時間も経ているので、常識的には朽木と断じて良いのでは。にも関わらず樹液が滲出するというのはどういったことなんだろうか。
posted by やまかます at 20:19| しわざ

2024年08月31日

墨流し

日南市

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渓流   EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

三股町の山間を東に進み、新矢立トンネルを潜り抜けると、日南市である。
台風一過、これまで通ってきたフィールドの様子が気になっていた。

アブラギリの葉っぱはボロボロになって、果実はほとんど落ちてしまいわずかに1個を見つけただけ。例年なら繁殖しているはずのオオキンカメムシは一頭もいなかった。

狭い林道では落石や落ち枝が夥しく、車でスイスイというわけにはいかない。特に一人だと奥へと進むのは無理だろう。

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スミナガシ   EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM FlashQ G20U

徒歩でしばらく林道を歩いていると、スミナガシが後ろから飛んできて、ヤマグワの梢に止まった。橋の下だったので、欄干からカメラを差し出して、ノーファインダーで撮影。比較的綺麗な姿をしていた。

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スミナガシとカナブン  EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM FlashQ G20U

ハルニレの樹液に来ていたスミナガシはかなりボロボロだが、カナブンと並んで樹液を吸い続けていた。

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樹液レストラン  EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM FlashQ G20U

同じ並びのハルニレ樹液には、ミヤマクワガタ、カブトムシ、ヒメスズメバチ、クロコノマチョウ、そしてここにもスミナガシと、多くの顔ぶれで賑わっていた。スミナガシだけは私が近づくとすぐに飛び去ってしまった。

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ミヤマクワガタ   EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM FlashQ G20U

矮小個体ではあるけれど、ミヤマクワガタを見るのは久しぶりだ。
posted by やまかます at 21:24| チョウ

2024年08月30日

巫女さま

三股町

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シロヒトリ   EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

巫女さまのお姿は、警戒して翅を持ち上げたシロヒトリ。
一度この姿勢をとると長い。長いのでじっくり鑑賞できる。

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トノサマバッタぬけがら  EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

先日、見つけたトノサマバッタの黒色型幼虫はしばらく飼っていると、次々と羽化した。
ぬけがらには黒い色素が多い。
バッタ類のぬけがらは触角や脚が脆くて取れやすいので扱いは慎重に。黒バックで撮影するため、ぬけがらの固定には工夫が要る。色々やり方はあるが、今回は「一点くっつけ作戦」としてみた。
posted by やまかます at 20:57|

2024年08月29日

台風10号の爪痕

三股町

昨夕から今日の午後まで、台風10号の接近に伴い猛烈な風雨に見舞われた。
宮崎市各地では竜巻と思われる突風により各所で被害が出たようだ。屋根瓦が飛び散り、自販機が倒れ、停めてあった車が横転し、家屋の壁が崩れるなど、まるで怪獣が破壊しながら通り過ぎたような甚大な被害だ。
強風のため夜中はなかなか眠りにつけず、本を読み出したらこれも止まらなくなり、結局、日付が変わった深夜にウトウトし始めた。

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クヌギ     EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

今日の夕方になって雨風ともおさまってきたので庭に出てみた。まだ危険なので林には入らなかったが、奥を覗き込むと観察路には落ち枝が散乱していた。木々の枝は垂れ下がったものも多く、特にコウモリガ幼虫が穿孔した箇所でボキリと折れているのが目立つ。

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ハラビロカマキリ     EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

折れたクヌギの枝には、ハラビロカマキリがしがみついていた。猛烈な突風と打ち付ける雨粒弾にもめげず、よくぞ耐えたものだ。前翅が痛んでいるが台風とは関係ないのかもしれない。
タブノキ幼木についていたアオスジアゲハ幼虫の姿は無かった。風で飛ばされたか、隣のクワの枝で激しく打たれたかして、地面に飛ばされその後雨の濁流に飲まれたか?

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オオミノガ    EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

ブルーベリーにはオオミノガの蓑が風に揺れていた。指で摘んでみると中に幼虫の体を感じることができた。ミノムシは流石に強い。枝が折れたりしない限りは、頑丈な蓑のシェルター内で無事にやり過ごすことができる。かなり派手に揺さぶられただろうけど、中の幼虫は目を回したり船酔いなどはしないのだろう、多分。
posted by やまかます at 21:31| しわざ

2024年08月28日

クサヒバリの想いで

三股町

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クサヒバリ♀   EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  FlashQ G20U

朝食を終えて片付けていると、台所の流しにクサヒバリのメスがいた。
しかも、長翅型。長翅型のメスは初めてみたように思う。

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クサヒバリ♀  EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  FlashQ G20U

かなり昔、東村山市のアパートに住んでいた頃、このクサヒバリの産卵行動を撮影したことがある。

産卵管を腹の下にほぼ直角に曲げてから、マサキの小枝に突き立て組織内に卵を産み込むのである。その逐一を目の前で演じてもらえた時の喜びは、今となっても色褪せない。
ひとしきり産卵を行ったあと、クルリと頭を下向きにしてから迷うことなく地面に向かって降りる。

地面に着くと土粒を口に咥え、産卵した枝へと戻って行く。そして、おそらく唾液を混ぜた土粒を産卵口の上に被せるように塗りつけるのである。

この産卵行動の一連の写真は、『里山昆虫ガイドブック』(2002年:阪急コミュニュケーションズ(当初はTBSブリタニカ)の誌面(44頁:産卵)に掲載している。が、写真画像が小さいのでわかりづらいかもしれない。
この産卵シーンの撮影は、アパートの4畳半の片隅で行った。小さな小さな机上スタジオで。

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アオスジアゲハ幼虫   EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  FlashQ G20U

いつの間にか庭に育っていたタブノキの若木は、せいぜい40センチほどの高さしかないけれど、葉っぱには縁から齧った食痕が目立ち、探す前にアオスジアゲハ幼虫の姿がすぐ目に入った。まだ4齢だろう。

熟齢まで育ち切れるのか気がかりだが、食糧の残りは心許ない。しかも、台風10号の接近に伴い、ここ宮崎南部でも夕方から猛烈な風と雨が吹き荒れるようになった。庭の地面では雨水で大きな水溜りがどんどん膨らんでいる。
避難する術もない幼虫にとって、この災難を乗り切るのはかなり難しいように思える。自分の家屋にも降りかかりそうな災難を横に置いて、森や林では一体どれだけの小さな命が消えていくことだろうか、などと想像してみた。



posted by やまかます at 20:21| バッタ

2024年08月27日

おお!カマキリ!

三股町

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自宅林から西の空の眺め     EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

画面右はアカメガシワ、左にあるのはニガキ。

超大型の台風10号が接近しているという。雨は短時間で降ったり止んだり。
暴風域に入るのはまだ少し先になるようだが、嵐の前の静けさが不気味にも感じる。強風に備えてライトトラップの白布を巻いたり、庭の片付けをアレコレ行った。

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オオカマキリ      EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

縁側にいたオオカマキリのメスは手を出すとすぐに威嚇姿勢となり、しかも長い。縁側にいた理由は、ここにバッタの飼育網カゴが置いてあるからだろう。オオカマキリは網越しにバッタたちの蠢く姿をジ〜ッと見つめていた。
posted by やまかます at 21:14| カマキリ

2024年08月26日

黒い虫、2題

三股町

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トノサマバッタ黒色型        EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM 

一昨日、観察会を開催した公園でトノサマバッタ黒色型を探してみた。
小学生の子供たちが次々と見つけたからには、それなりに個体数が多いのではないだろうか。私としても自分の目で確かめておきたかった。
探し始めて5分もしないうちに黒色型の幼虫が跳び出し、その後も立て続けに3頭、計4頭の黒色型幼虫が見つかった。そして、まだしっかり飛べない黒色型の成虫も1頭。むしろ、ここでは緑色型の幼虫の姿が見当たらないのである。      

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トノサマバッタ幼虫黒色型       EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

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クロアナバチ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

近所の畑の畦で穴を掘っていたクロアナバチ。こちらの動作に反応してはフワリと飛び立ち辺りを警戒するも、すぐに舞い降りてきて、トンネルの中に潜り込む。運び出された土の量からしてすでにトンネル巣はほぼ完成しているようだった。
やがてプイッと遠くへ飛び去ったので、穴の前で帰りを待ってみたが1時間経ても戻って来なかった。
一昨日の観察会では地面に横たえた獲物(ササキリ類)を穴に運び込むところを見てもらうことができた。ちょうど日陰になっていたので休憩を兼ね、クロアナバチの行動を私の実況解説付きでじっくり観察できた。

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クロアナバチ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350 

posted by やまかます at 19:47| ハチ・アリ

2024年08月25日

捕虫網の修理

三股町

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サトキマダラヒカゲ求愛飛翔  EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM 270EXU

去年の12月に切り倒したクヌギ大木に、サトキマダラヒカゲ数頭が集まって樹液を吸っていた。
地面に横たわったクヌギの数箇所から樹液が出ている。抱えきれないほどの太さがあり長さも7メートルほどあるためか、まだ完全には枯れていない、ということなのだろうか?

数頭が入り乱れて樹液に集まっているうち、オスがメスを猛追し始めた。

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アカスジカメムシ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

近所の畑に植っているアシタバの花(種子)にアカスジカメムシが数頭来ていた。この辺りでは稀なカメムシだ。

〜〜〜〜〜捕虫網の修理〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

先日、バッタを採集しているうちに捕虫網が壊れてしまった。
この捕虫網は人から頂いたもので使用頻度は低いけれど、もう10年以上使っている。軽くてしっかりしているので、強い力で草むらや樹木の梢をスイーピングできる。
アルミ製枠の付け根の片側が折れたので網がグラグラしてどうにも使い物にならない。そこで修理することにした。
  
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       E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

まず、プラ固定具からアルミ枠を取り外す。 
折れた先の部分はプラ固定具の穴の中にキツく詰まっていたので、これを引き抜くのはかなり苦労した。 
工夫を重ねかれこれ時間を経てなんとか抜き出しに成功↑

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

折れた方の長さに合わせて反対側の根本を金属鋸で短く切り詰める。
長さが揃ったところで両端をプラ固定具に深く差し込み、3.8ミリ径のネジ穴をボール盤ドリルで穿つ。
穴が空いたらネジ止めして完成↓
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posted by やまかます at 18:18| チョウ

2024年08月24日

炭黒バッタ

三股町

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    E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

午前中、町内の上米公園で昆虫観察会を行った。
参加者は小学6年生の児童20数名。予報では午後から雨となっていたが、正午まで晴れた。

草地で「とんがり頭のバッタ」3種をみんなに探してもらった。
まずはフキの葉っぱを食べていたオンブバッタ。次にショウリョウバッタ、そしてショウリョウバッタモドキ。
ほかには、クサキリの幼虫、クビキリギリス幼虫、など。ハネナガイナゴやツチイナゴ幼虫は多数。
捕虫網はなくても、みんな手掴みで捕まえてくれた。

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トノサマバッタ幼虫   EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

そのうちに、女の子が「黒いバッタがいました!」との声に、手の中のバッタを見てびっくり。
ここまで真っ黒なトノサマバッタの幼虫は初めてだ。最近では、尾園さんのブログ「湘南むし日記」で対馬で撮影された黒い幼虫の写真を見たのが記憶に新しい。

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トノサマバッタ幼虫     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

さらに別の子も黒い個体を発見。こちらは腹側(体底)が赤くわずかに黒味が薄い。

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トノサマバッタ     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  

またさらに、黒い成虫を見つけた子がいた。翅は柔らかく羽化してまだ日が浅いようだ。
今日は人海戦術で見つけることができたのが幸いだった。この狭いエリアにはもう一度来てみよう。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

観察会を終えてから、女の子の一人が黒色型トノサマバッタ成虫を絵に描いてくれた。サイン入り。
posted by やまかます at 18:38| バッタ

2024年08月23日

壺、のようなもの

三股町

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コガネグモ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時20分。昨日はイナゴ類など捕食しており、コガネグモの腹部は丸々と肥えていた。
順調にいけば来週辺りには産卵するだろう。台風10号の影響もあるだろうから少し先になるかもしれないが。

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オオトリノフンダマシ卵のう OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

明るいウコン色した卵のうは、オオトリノフンダマシのしわざ。昨夜から今朝にかけて産卵したのだろう。さらに色づいて茶褐色になると、今よりか目立たなくなる。
産卵の様子は見ておきたいが、過去に一度チャレンジして根負けした経験がある。産卵しそうな気配を漂わせながら今夜こそ、というときになって忽然と姿を消してしまった。

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コサギとシオカラトンボ  EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM

明日予定している昆虫観察会の下見をもう一度行っておいた。公園の一部はまだ災害復旧工事が続いているので、過去に歩いたコースを変更することにした。明日も猛暑になるだろうからコースは短めにして、一定のエリアでテーマを決めて虫探しをしてみることにした。
池の水位がかなり下がっていて驚いた。三股町ではずっと晴れていて、にわか雨はあってもほんのわずかしか降っていない。水辺ではコサギがシオカラトンボを狙って近づいていた。このあと、シオカラトンボが飛び立って狩りは失敗に終わった。

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ヨコヅナサシガメ   EOS-R6 MarkU SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO 270EXU

サクラの幹ではヨコヅナサシガメの幼虫が脱皮中だった。小さいけれど、真っ赤な姿はよく目立つ。
3齢から4齢への脱皮のようだ。

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コガタスズメバチ   EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM

ツツジの植え込みにコガタスズメバチの巣があった。遊歩道から強いて覗けば見えるけれど、手前の植え込みが目隠しになっていて、普通に歩いていると気付かないだろう。巣の直径は15センチ以下とまだ小さい。
posted by やまかます at 21:15| しわざ

2024年08月22日

夜の虫

三股町

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カラスウリ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U      
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U  

玄関でカラスウリを水差しにして開花を鑑賞。
いつの間にかヒメアリが集まってきて、しきりと花の中に潜り込んでいた。花からは匂いが出ているのだろうけど、近づいてもほとんど感じない。

都城市 青井岳

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カキバトモエ  EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 430EX III-RT

山の奥の樹液を数年ぶりに訪れてみた。樹液はよく出ていて発酵臭も漂ってはいたが、昆虫の姿は数えるほどでごくわずか。オスグロトモエはボロボロだったが、写真のカキバトモエは新鮮な個体だった。前翅の模様は立体的に見える。
カキバトモエといえば、ネムノキの幹で見つかる幼虫のほうが印象深い。街中の公園でも見つかる普通種だけど集まった幼虫の姿は思わず駆け寄りたくなる。↓

2015年6月5日「ひむか昆虫記」より
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posted by やまかます at 21:46| しわざ

2024年08月21日

草に化ける

三股町

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     コガネグモ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時、今朝は少し出遅れた。いつもは5時過ぎから出歩くのだが。
コガネグモの網は、今朝になってみれば、横糸が増えてしっかり補修されていた。かくれ帯は無い。かくれ帯は、日齢を重ねた老熟個体になるほど省略する傾向が強い。

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虹とウスバキトンボ      EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

ズボンの膝までびっしょり濡れて戻る途中、パラパラと小雨が落ちてきた、そして、虹が出た。

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ハラビロカマキリ      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

庭では羽化直後のハラビロカマキリがいた。ようやく、ハラビロの羽化も始まった。オオカマキリの幼虫は少なくなった。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

夕方、もう一度コガネグモの様子を見てみると、糸網の数ヶ所にほころびがあった。なにかしら獲物が掛かったか、それとも取り逃したか。

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クサキリ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

捕虫網も持たず、トノサマバッタを追い回した。相手が疲れたところを手掴みしようという作戦だ。飛び去った先の着地点をしっかり見定めておいてそこへ駆け寄る。するとまた飛び立つ。こちらもまた、目で追いかけて走る。これを数回繰り返すうち、数回目の着地点からはなんと別個体が2頭もそれぞれ別々の方角に飛び出してしまい、本来追い掛けていた個体がどれだったかわからなくなった。まったくの追いかけ損だ。
草はらを走り回っているうち足下から飛び出たのは、クサキリ褐色型だった。草化けポーズでじっと静止した。
真横から撮影するため、カメラをぐっと地面近くまで下げモニター画面で確認しながら撮影した。
posted by やまかます at 20:12| バッタ

2024年08月20日

夜の花

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

朝は霧が出ていた。蜘蛛の糸の撮影には好都合だ。しかし、、、、、、

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コガネグモ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

一昨日から見ているコガネグモのメスは、今朝になっても網糸の補修作業はあまり進んでいなかった。横糸の数が少なく網目が荒い。こうなると網目が密なしっかりとした円網をどうしても見たくなる。

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カラスウリ     EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM 430EX III-RT

午後5時過ぎころ、今夜には開花するカラスウリの蕾を見つけておいた。

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カラスウリ     EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM GODOX TT350

午後7時45分、すでに開花していた。スズメガ類の訪花はもう少し夜が更けてからだろう。
周囲の草むらではクツワムシが賑やかに鳴いていて、その音色にかき消されそうになりながら、スズムシの涼しげな鳴き声も聴こえる。
posted by やまかます at 21:06| 草花