宮城県 岩沼市
伊豆沼での野鳥撮影最終日(2月5日)は小雨混じりの天候となった。雪ではなく雨。
遠く栗駒山方面は雪景色だが、平地の伊豆沼周辺ではあまり雪は降らないようで、残雪が点々と見られるだけだ。それでも、沼池や川は氷結している箇所が多く、やはりそこは北国。宮崎から一っ飛びでやって来た身には、寒さがかなり堪える。
県北部と違って県南部では晴れている、とのことで、急遽予定を変更して朝は早めに岩沼市へと向かった。
正午過ぎ発のフライト予定でもあり、岩沼市のフィールドなら仙台空港まで近いので、午前中いっぱいギリギリまで撮影できる。
OM-1 MarkU ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
コナラ・マツなどを主体とした自然林を歩いていると、「コツン、コツン、コツン」という規則正しい音が梢から聞こえて来た。
てっきりコゲラの仕業かと思い音源を辿ってみると、そこにいたのは、ヤマガラ。
ヤマガラが熱心に突いていたのは、イラガの繭だった。爪でしっかり押さえ付け執拗に突き続けていたが、やがて「これは無理!」と諦めたのか、プイッと去って行った。
EOS-R5 MarkII RF100mm F2.8 L MACRO IS USM (撮影:2月6日)
イラガの繭は、時に大きな穴ボコが開いているものが見つかる。
成虫が羽化した場合の穴は繭の天井が綺麗な丸型をしており(マンホール蓋を取り外したような)、寄生蜂イラガセイボウの羽脱穴も横っ腹に丸く開くので、天敵の捕食に伴い破られた穴ボコとの区別は容易につく。
繭を破砕して中にいるイラガの前蛹を食べているのは、これまでコゲラなどのキツツキ類だろうと想像していたが、ヤマガラの行動を初めて目にしてみると、仕業のヌシをあながちキツツキ類だけに限定できないのでは、と思うようになった。ヤマガラの努力が報われることもあるのかも知れない。いつかは確かめてみたい。
そう言えば、伊豆沼の林でもイラガの繭が多かった。
アカゲラ OM-1 MarkU ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
キョ、キョ、キョ、キョという鳴き声と同時に、アオゲラが前方を飛び去って行った。その姿を追い歩き始めた直後、目の前のコナラに現れたのは、アカゲラのメスだった。ここの林には古木が多く混じり、キツツキ類の採餌環境としてはうってつけだろうと感じた。
アオジ OM-1 MarkU ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
アオジのオス。警戒心が強く、すぐに藪の中に潜り込んでしまう。
マガモ OM-1 MarkU ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
池の岸辺にマガモの群れがいた。これまで見てきた中でも一番数が多くちょっと驚いた。私の姿に気づいてほとんどのマガモは沖へと逃げて行ったが、数羽だけはじっと動かない。朝の日差しを受けて輝く羽毛の色にしばし見惚れてしまった。
今回の撮影では、仙台市在住の昆虫写真家・
中瀬潤さんに大変お世話になりました。
現地での案内、車の運転、と4日間、お付き合いいただき、初めて訪れたフィールドで予定していた以上の撮影と観察を行うことができました。ここにお礼申し上げます。
posted by やまかます at 15:48|
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