2023年05月21日

メスグロヒョウモン

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

自宅フィールドで見られるヒョウモンチョウ類は、ツマグロヒョウモンとメスグロヒョウモンのわずか2種のみで、少し寂しい気もする。
それでもツマグロヒョウモンより一回り大きい、メスグロヒョウモンが現れると嬉しいものだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ネコノチチの花にはオスが2頭来ていて、ずいぶんと長く吸蜜に勤んでいた。
花は小さいけれど蜜の量が多いのだろうか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

か、と思えば、ツワブキの葉表面でも目に見えない何かをクルクル体の向きを変えながら吸っていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:17| チョウ

2023年05月20日

児童公園の黄色いアブラムシ

東京都 町田市

成瀬台、住宅街の中にポツンとある小さな児童公園。
甥の年少の女児と一緒に散歩で訪れ、彼女の秘密基地など教わりながら昆虫観察をしばし。

まずは、ベニカミキリ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コマルハナバチの雌雄、キタキチョウ、ルリシジミ、クロヤマアリ、クロオオアリ、オカダンゴムシ、チャバネアオカメムシ、バラルリツツハムシ、、、、、見つけた虫の名前を声に出して歩く。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

キョウチクトウアブラムシのコロニーが多く、ナミテントウの幼虫、蛹、新成虫がたくさん見られた。
「おじちゃん、これなに?」と指差した先には優曇華の花も。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

帰り際に見つけたのが、交尾中のホリカワクシヒゲガガンボ。

17日から3日間、都内での打ち合わせ、飯能でのフィールド歩き、会食など、過密スケジュールを終え、
羽田空港から午後5時45分発の便で宮崎に戻った。

機内(ANA)では映画『生きる〜LIVE』を視聴した。
黒澤明監督原作「生きる」をカズオ・イシグロの脚本で、ロンドンを舞台に製作された作品。
1時間15分ほどのフライトで、映画の最後のほうが尻切れトンボになってしまったのが残念。
こんなときに限って、予定より6分ほど早く宮崎空港に着いた。
posted by やまかます at 22:48| カメムシ

2023年05月19日

玉虫

埼玉県 飯能市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日に引き続き、飯能のフィールド歩きは午前中のみ。昼前には雨がポツポツ落ち始めた。
キノカワガ幼虫でもいないかと見上げていたカキの梢に、ヒゲコメツキ♂がいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

アオマダラタマムシを見るのは実に久しぶり。
無傷の綺麗な個体だった。

昼過ぎ都内に移動し、これも超久しぶりの書店にて立ち読み。池袋駅の三省堂。
文芸書コーナーでしばし時間潰し。
この頃から外では土砂降りに近い降りになっていた。
版元での打ち合わせのため、地下鉄の迷路をひたすら歩いた。
夜は町田市にて会食。町田駅前がすっかり変わって人が多く、大都会のようになっていた。






posted by やまかます at 23:07| コウチュウ

2023年05月18日

飯能のフィールド歩き

埼玉県 飯能市

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

久しぶりにアカシジミに出会えた。羽化して間もない新鮮な個体。
昨日から上京して、飯能市に投宿。昨年、11月に引き続き飯能のフィールドを歩いた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ヤマグワにはクワキジラミが多く、ハラグロオオテントウの幼虫が多数いて、成熟したものもいた。
写真ではナミテントウ幼虫(画面左)もクワキジラミを食べていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨年生まれの成虫もポツポツ見つかった。まだ蛹や新成虫は出ていないようだった。
posted by やまかます at 22:13| コウチュウ

2023年05月17日

荒れ地もヤマグワの賑わい

三股町

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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

小粒ながら果実が並んだヤマグワ。
耕作放棄地が増えて、草刈り手入れもされなくなった荒れ野に、ヤマグワがあちこちで大きく育っている。
以前なら苦労したカイコの餌集めも今では家の周りに潤沢な供給源がある。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U     

果実で吸汁していた、チャバネアオカメムシ。
完熟ではないが美味しそうだな、と共感を抱けるのもヤマグワ果実だからこそ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

白いワックスを纏ったクワキジラミがとりつくと、葉っぱは内側に軽くカールしている。
クワキジラミはそこそこいても、ハラグロオオテントウ幼虫は写真の2頭しか見つからなかった。
目の届かない葉陰のどこかにはきっと兄弟がいるに違いない。

                                   ※今日の写真は5月9日に撮影したもの。
 
posted by やまかます at 21:40| コウチュウ

2023年05月15日

脱皮と孵化

三股町


午前6時半
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

久しぶりに霧が濃くたちこめた。視界はせいぜい20メートル程度だったろう。
台場クヌギもすっかり若葉を纏って緑色一色になった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

一昨日見たススキのねぐらに、今朝もサトジガバチがいた。
ここはどうやらお気に入りの場所になっているようだ。

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一昨日、庭のミズナラで見つけたトビモンオオエダシャク幼虫は、脱皮前の休眠中だったが、、、、、

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今朝になって脱皮を終えていた。
胴部はあまり変わらないが、頭部は一回り大きくなったのがよくわかる。
これからモリモリ葉っぱを食べて肥えていくだろうけど、トビモンオオエダシャクの幼虫期間は長い。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ウチスズメの卵の一つが孵化した。
卵から出ると幼虫の体は風船のように大きくなる。
長く赤い蝋燭のような、尾角がいい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U+LEDライト

数時間後に隣の卵も孵化が始まったが、残された卵殻に頭がつかえて身動きできないままでずいぶんと時間が経った↓
ほっておいたら力尽きて死んでしまったかもしれない。
そこで卵殻(写真画面左)をピンセットで取り除くと、一気に外へ出て来れた。
孵化した幼虫は明日には、元のマルバヤナギに戻すことにした。

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posted by やまかます at 19:57|

2023年05月14日

ヤナギのたまご

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

湿地の縁にいた、タイリククロスジヘビトンボ(前翅翅脈で確認済み)。
羽化したのは今朝だったのかもしれない。翅はしっとりとしている。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

マスカット味のキャンディはいかが 〜♪

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

マルバヤナギの葉裏で次々と見つかったウチスズメの卵。
上写真はまだだが、下写真↓は幼虫の体がすっかり出来上がっているのが透けて見える。
全ステージを飼育するつもりはないが、初令幼虫を見たいので孵化を待つことにした。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クリの幹のど真ん中、しかも目線の高さにあった。オオミズアオの卵殻。
卵殻の破れ方からして、幼虫が無事に孵化したことは間違いないだろうと思う。
孵化したのは最近のことではないか?
惜しい!もう少し早く見つけておれば、、、、、、、。

頭上の梢をしばらく探してみたが、登って行ったであろう幼虫の姿は見当たらなかった。
まだ初令であろうから小さいだろうし、葉っぱが複雑に重なって隠れていること、を鑑みれば見つかるわけがないや、と諦めた。

昨日、ライトトラップの下で見つけた死骸は、今年第一化のオオミズアオ。
この世代が産んだ卵だろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今年初お目見えの、コクワガタ♂。
シンジュサンの卵か幼虫でもついていないかと見ていた、ニガキの幹を登っていた。
大顎や前翅についた泥で、蛹室を出てきたばかりであることが判る。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:30|

2023年05月13日

雨の休日

三股町

午前5時半、窓の外から雨音が。しかも気温は20℃以下と冷たい一日となった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

雨が小降りになっても気温が上がらないので活動する昆虫は少ない。
ノアザミに頭を突っ込んだままの、コアオハナムグリ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

午前8時過ぎ、ススキのねぐらにサトジガバチ。
結局、同じポーズのまま夜を迎えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クヌギカメムシの羽化が数日前から始まっている。
3頭見つかった新成虫の体色はまだ淡く弱々しい。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

灯火に飛来した、トビイロシマメイガ。

鮮やかな色模様は印象的だが、翅の開帳巾は1センチ足らずと小さい。
本種の幼虫はアシナガバチ類の巣に寄生して成長するらしい。
巣壁そのものを食べるのか、それともハチの仔を食べるのか?食性の詳しい情報を知りたい。
posted by やまかます at 21:18|

2023年05月12日

重量級オトシブミ

三股町

庭の地面に這うように咲いているコマツヨイグサ。
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歩いて10数分の近所には背の高いマツヨイグサがズラッと並んでいる。
ちょっと羨ましい光景だ。
地区で顔馴染みの方が植えておられるので、いつか種をいただけないだろうかと横目で通り過ぎている。
一方、目立たないしどこにでも生えているコマツヨイグサだけど、しゃがみ込んで眺めてみれば、ハートマークの花弁が愛らしい。
朝食前のフィールド散策は、この一輪の花を眺めてから始める。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ハゼノキが花盛り。樹下に立つと虫たちの羽音が降って来る。
なかでもニホンミツバチの姿がよく目につく。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

ナナホシテントウも忙しそうに花蜜を舐めていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クヌギの若葉に、アシナガオトシブミのオスがいた。
なんだか貫禄たっぷり。
地域によっては多産するらしいが、うちの林や近辺ではほとんど見かけないので少ないと思う。

前胸と腿節が赤くなる赤色型もいるようで、目の前にいたらルイスアシナガオトシブミと見間違えそうだ。
で、過去記事を振り返ってみれば、まさにその間違いを発見!
2021年4月6日の記事で、赤色型のメスを、うっかりルイスアシナガオトシブミとしていたので訂正しておいた。

つまりうちの敷地内でアシナガオトシブミが目撃されたのは、2007年の春から今日まででわずかに2回、ということになる。
それで毎年のようにこの時期になると思い出すのが、2007年の春、庭のヤシャブシにいたオトシブミだ。

移転当初、オトシブミが庭にいたことでものすごく喜んだのも束の間、その目撃例一回きりで終わってしまいその後まったく見ていない。2本植ってあったヤシャブシのうち一本は枯れてしまい、残っている一本も衰弱甚だしく、いづれ立ち枯れてしまいそうだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
posted by やまかます at 21:51| コウチュウ

2023年05月11日

虫コブ缶詰とは

三股町

ガマズミの花上を舞う、ジュウシチホシハナムグリ♂
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

今日も数頭のジュウシチホシハナムグリが来ていた。

黒色型オスメスの交尾カップルを見ていたちょうどその時、ブオオオオオオ〜ン!と羽音が舞い降りてきたかと思えば、
オオスズメバチ女王が一瞬にしてこのカップルを大顎で咥えとり、そのままクリの高い梢まで持ち去って行った。
葉蔭で姿は見えなかったが、ハナムグリを噛み砕くパチパチという音が聞こえた。
巣に持ち帰る前に肉団子に加工していたのだろう。
待っていれば再びオオスズメバチが戻って来るとは思えたが、意識して待つとなるとそれなりの覚悟が要る。
偶然とはいえまさに絶妙なタイミングであったわけだ。

ふと足元を見れば、ホソミオツネントンボのメスが舞い上がってはまた同じ場所に戻る、を繰り返していた。
よほどお気に入りの止まり場なのか、まるで糸で繋がっているかのように何度も何度もきっかり戻ってくるので、
思い切り近寄って撮影できた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

昨年、庭のエノキは裏年でほとんど結実しなかったが、今年はたくさんの果実をつけている。

そこへ毎日のように飛来しては賑やかに枝から枝へと飛び跳ねているのが、カワラヒワの親子だ。
巣立ちビナはもう親と同じくらいまで成長しており自分でも餌をとれるのだが、親にせがんでは時々餌をもらっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

カワラヒワが次々と啄んでいるのは、エノキの果実ではなく(まだ青い)、葉っぱについている虫コブである。
虫コブはとんがり帽子のような形をした、エノキハトガリタマフシ。

これを葉っぱからもぎ取り、嘴の中で器用に転がしながら割り開いて、中にいるタマバエの幼虫を啄んでいる。
もっとも虫コブを人が指の爪を立てて割ろうにも、これが硬くてそうそう簡単にはいかない。
カワラヒワの嘴はまるで缶切りのように強力だし、繊細さもあって(舌も使っているのだろう)中にいる幼虫を取りこぼしもしない。見事に幼虫を丸呑みする瞬間が写真でもよく判る。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:26| とり

2023年05月10日

渓流のトンボ

鹿児島県 曽於市財部町 溝ノ口川

久しぶりに山間の渓流を訪れてみた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ミヤマカワトンボが数頭、空中に舞い上がっては小さな昆虫を捕らえていた。
オスが3頭、そこにメスも混じっていたが、配偶行動は見られなかった。どのミヤマカワトンボも腹拵えに夢中というところか?

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

しばらく足が遠のいている間に道路工事や法面補強工事が入って、これまでずっと観察してきたボロボロノキの一本が伐採され地面がコンクリートになっていた。
険しい斜面の上の大木は無事だったので、ベニツチカメムシの繁殖に大きな影響は無いだろうとは思うが、観察ポイントの一つが消えてしまい残念だ。

それともう一箇所、都城市のある川沿いの観察好適地だった場所が観光公園地化のため、大々的な工事が入ることになり、来年までずっと立ち入り禁止になっていた。
工事が終われば広大な駐車場と人で賑わうだけの俗化した公園になってしまうので、もうここを訪れることはないだろう。

posted by やまかます at 20:44| トンボ

2023年05月09日

花粉パウダー、ふたたび

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

水路脇のクリにゲンジボタルがいた。
頭でっかちの体型からオスとわかる。いよいよ蛍の季節だ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日から観ているガマズミの花に、今日はアオヒメハナムグリ(オキナワコアオハナムグリ)が来ていた。
当初、ホソコハナムグリと見間違えていた。ずいぶんと小柄だった。
このアオヒメハナムグリも宮崎県下での数は少ないようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ジュウシチホシハナムグリは、ペアが2組とほかにオス2頭が来ていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

メスの触角はオスに比べて小さい。写真↓は、メスの黒色型。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

オスの赤色型だが↓ 若干、黒い部分も混じっているので、中間型とでも言えようか。2オスがこの型だった。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ジュウシチホシもアオヒメも、花に現れたのは午後になって気温が上がってからだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ゲンジボタル♂がいた水路の近くで、体がスッポリ収まるほどの穴を掘って何やら無心に食んでいた、イノシシ。
まだ幼い表情をした子供イノシシだ。

20メートル先からうずくまった茶色の塊を見つけ、そっと近寄ってみたがまったくこちらに気づかない。
3メートルほどの距離から撮影しているうちに、こちらを振り向いた。
それでも慌てた様子はなく、また土をほじくっていたが、さすがに私の姿を二度見してから、ヤレヤレとばかりに草藪へ走り去って行った。このイノシシには数日前の午前中にも遭遇している。
先月からこの辺りにはイノシシの罠(鉄格子の檻タイプ)が2基設置してあり、毎朝、罠の様子を見回りに軽トラがやって来る。
イノシシは人工物にはとても敏感で、小さなトレイルカメラですら警戒しているのだから、でっかい檻の罠に入るにはかなりの日数を要するだろう。

posted by やまかます at 19:57| コウチュウ

2023年05月08日

花粉パウダー

三股町

クマイチゴの果実が目立ち始めた。
隣の杉林からサンコウチョウの囀りがよく聴こえてくる。ずっと長く囀っていた。
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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

昨日の強風と雨で落ちていたセンダンの花。地面に落ちたものは土粒でよごれが激しいが、草木に引っかかっているのは持ち帰って花瓶に差しておきたくなった。

宅配営業所から戻ってはじめて、家の向かいにあるガマズミの白い花が満開になっていることに気づいた。
ならばと、車から降りて近づいてみた。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

水色のアシナガコガネ類が多数群れている中、期待通りにジュウシチホシハナムグリがいた。
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

赤色型が1頭、黒色型が2頭。花粉まみれになって蜜を吸っているのか、花粉を食べているのか、とにかく忙しく花テーブルの上を駆け回っていた。
赤黒両型を同時に目にしたのは初めてのこと。珍しいとまでは言えないが、それでもこの小さなハナムグリはそうやたらといるわけでもない。多数が群れている光景は想像し難いけれど、そんな穴場がどこかにあるのだろうか?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ジリジリ刺すような陽射しの下、カラムシ葉上にラミーカミキリが佇んでいた。このあとすぐ、ハラグロオオテントウにも出会った。

気になっていた詩集を毎晩少しづつ読み進んでもうじき終わりに近づいてきた。
選んだ単行本は、角川春樹事務所「にほんの詩集シリーズ」の『金子みすゞ詩集』(2022年)。
書店で選んだのではなくネットで購入したのだけど、装丁も気に入ったし、本文に添えられたイラストも可愛い。久しぶりに大事にしたいと思える本だ。
posted by やまかます at 20:15| コウチュウ

2023年05月07日

マメ科草本が好きです

三股町

日中は断続的で降っても小雨程度だったが、夕方以降、風も強まり窓ガラスを叩きつけるほど雨脚が激しくなってきた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日のこと、、、、、、、
午後4時43分、いつの間にか窓の外にニホンノウサギ(ノウサギ)が佇んでいた。
大きさ、体つきからして、成獣だろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

長い耳の向きを微妙に動かしながらも、シロツメクサやコメツブツメクサ、カラスノエンドウを食んでいた。
耳や胸のあたりにと、小豆くらいのマダニがついている。飽血して太ったマダニは遠目でもよくわかる。

マダニは真冬以外ほぼ一年中いて、気温が低いからとて油断はできない。
先月はじめ、通常のサイズで体長7ミリ以上もある、タカサゴキララマダニが服にいてヒヤリとした。
まだタカサゴキララマダニに吸血されたことはないが、飽血して太ると2センチを越す大粒サイズになるようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ノウサギは日頃からうちの庭にも頻繁に出入りしており、林のなかでは足元から飛び出すことも稀にある。
家庭菜園のナスが食害を受けたのでトレイルカメラを設置してみると、ノウサギの姿とタヌキの姿が頻繁に写っていたことは以前にも書いた。

さらに、今年の3月下旬(午前1時20分)には、ホンドギツネが庭の中央を軽やかに駈けていく姿も写っていた。

うちの近辺でホンドギツネを日中に目撃したのは過去に一度しかないが、夜間には何度か車の運転中に見ることもあり、奇妙な鳴き声に仕事部屋の扉を開けてみれば、月明かりの下道路の真ん中に突っ立ている姿を間近に目にしたこともあった。
またすぐ近所の路上で車に轢かれた死骸にも遭遇しているが、この辺りは耕作地を含め緩い草地丘陵が続くので、キツネにとっては住みやすい環境と言えるのだろう。

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   (トレイルカメラ動画のスクリーンショット)

posted by やまかます at 19:11| けもの

2023年05月06日

小さなガ

三股町

生暖かい風がユラユラ吹いているなか、雨が降り出す前にと庭でしばし観察歩き。
雨は昼過ぎから降ったり止んだり、明日には激しい雨になるようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今朝羽化したばかりの、ヨツボシホソバ♀。

朝一番、水切りした生ゴミを外のコンポストに入れて、ふと三角コーナーを見れば山吹色のガがぶら下がっていた。
まだ翅が伸びていない羽化直後のヨツボシホソバだった。三角コーナーからそっとクヌギの幹に移すと枝までよじ登って足場に落ち着くと、翅が伸びるのは早かった。
外の蛇口で三角コーナーを水洗いしているうちに、地面から乗り移ってきたようだ。なんというタイミングだろう。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

エノキの葉裏に張り付くように静止していた、アシブサトガリフサガ(カザリバガ科)。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クロガネモチから飛び出してツワブキの葉上に着地した、シロスジツトガ(ツトガ科)。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
イヌビワの根元近くに潜んでいた、ホリカワクシヒゲガガンボのメス。

今年の春はとにかく早い。エゴノキの花も数日前には散って終わった。

posted by やまかます at 21:53|

2023年05月05日

長〜いの

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

センダンの開花がだいぶ進んだようだ。
距離があるのと、あいにく曇り空のため花色がよく見えない。

ホソオビヒゲナガ♂
ホソオビヒゲナガ-1072415.jpg

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

うちの周辺でもっとも普通に見られるヒゲナガガ科は、写真のホソオビヒゲナガで、庭でもよく見かける。
本科の幼虫は切り抜いた落ち葉を数枚合わせたカプセル巣に入って、ミノムシのように落ち葉間を移動する。
まだ庭や周辺で幼虫を見つけたことはないが、少し離れた林道で2回だけ幼虫を見つけたことがある。もっとも、本種かどうかはわからない。

カナヘビ
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ヤナギの一種の梢をソロリ、ソロリと歩いていたカナヘビ。
ヤナギの花穂にはアブラムシがいて、そこに様々な虫が集まってくること、根本では樹液が出ていてここにも虫がいろいろやって来ることから、獲物には不自由しないのかもしれない。
撮影しているうちに、お尻のあたりからナナホシテントウが体の上を歩き始めた。
posted by やまかます at 19:34|

2023年05月04日

ヤナギにぶら下がる蛹

三股町

今日は曇り、ときどき雨。気温も低めでとくに家の中では寒いくらい。
朝からずっとライトダウンジャケットを着ている。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ヤマトシリアゲのメスが、アラカシ若葉の袋に頭を突っ込んでいた。
袋の中には体前半分が真っ黒なミンチになった、ムラサキシジミ終齢幼虫が入っていた。
ムラサキシジミ幼虫を襲ったのは、ゴミムシ類あるいはムカデ類だろうかわからないが、とにかくヤマトシリアゲではないことだけははっきりしている。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

耕作放棄池の真ん中に生えているヤナギで、ヤナギハムシの蛹がなぜか一頭だけぶら下がっていたのが昨日のこと。
そして今日の午後になって、成虫が羽化していた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
posted by やまかます at 18:34| コウチュウ

2023年05月03日

コガネムシ登場

三股町

朝は意外に肌寒かったが、昼前からは陽射しが強く気温がグンと上がった。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今日のコガネムシは、今シーズン初のお目見え。いっぽう、同じ草地環境のカラムシにつくラミーカミキリはまだのようだ。
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      OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH  FlashQ G20U

タケトゲハムシ
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
タケトゲハムシの産卵はまだ見ていないが、もうじき始まることだろう。

いろんな甲虫の姿が一気に増えてきた。この調子だとゲンジボタルも出ているかと思い探してみたが、見つからなかった。

ハスジカツオゾウムシ
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

カツオゾウムシ
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14     
posted by やまかます at 21:28| コウチュウ

2023年05月02日

可愛い子には旅を

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ユズの花が賑わっている。花の香りはさほどでもない。
ユズの隣に植っていたキンカンの花は香りがもっとあったけど枯れてしまい、そのあと新しく植えたけどそれもまた枯れて、今はない。枯れた原因はわからない。二度枯れてそれでも懲りずにまたキンカンを植えたいと思う。
ぼんやり花を眺めていたら、大きなナガサキアゲハのメスが梢に絡むように舞い降りてきて、目の前で産卵を始めた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ユズの若葉や古い硬い葉のこともあれば、写真のように葉っぱにくっついたゴミ?の先っちょにも卵を産んでいた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

以前、クモの糸に絡んだ枯葉に産んだこともあったが、これはわざと食樹の葉から少し離れた場所を選んだのではないかとも考えられる。寄生バチが卵を探す手がかりに食樹の葉のニオイなどを感知しているとすれば、寄生を回避できる手段となるかもしれない。あるいは、単に産卵衝動が高まって、産卵部位が雑になっただけなのか。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

明るい草地の様々な植物上で見られる、キボシルリハムシ。
後ろ脚で卵を受け止め、自分の糞で覆い包んだあと、ポイっと地面へ投げ捨てる。
このハムシは4月〜夥しい数が現れ、今はそろそろピーク終盤に入ったかと思う。
成虫の数からして地面へと放り投げられる卵の数は一体どのくらいになるだろう、ものすごい数には違いない。
posted by やまかます at 21:48| チョウ

2023年05月01日

竹の中からこんちわ

三股町

久しぶり、霧の濃い朝だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

日がグングン昇ってくると、霧の中にうっすらと虹が浮かんできた。ぼんやりして、白い虹だ。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

コガネグモの円網が草陰に目立ってきた。
立派な円網だけど、まだどれも幼体でステージは様々だが、大きくても亜成体かと思える。
写真のコガゲグモはまだあと2回は脱皮して成体となるだろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ニホンホホビロコメツキモドキは今年初の登場。
顔が大きく歪み、前あしが団扇のように大きい、メスだった。このあと軽やかに飛び立って行った。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

イヌビワではもう、イシガケチョウの終齢幼虫がいた。
もう、と言っても今日から、5月、皐月だ。時間がいつのまにか進んでいる感じがする。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
posted by やまかます at 17:05| コウチュウ

2023年04月30日

張り付きイモムシ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

ハナミョウガの花穂がグングン伸び上がって、明るい若葉も開き始めた。
開花はまだ先になるが、どんな虫たちが訪れるだろうか。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

エノキにホシアシブトハバチの幼虫が多い。みんな必ずどうやってか葉裏に張り付いている。

絵の具をチュープから絞り出したままの姿、そして大福饅頭のような白粉で覆われたイモムシだ。
このイモムシは刺激を受けると、お尻からかレモン色の汁が滲み出る。
多分、この汁は舐めたりしてはいけない。少なくとも甘くて美味しい、はずはないと思う。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

以前、成虫の産卵時間がかなり長かったのが印象に残っている。
それだけたっぷり産卵したのだから、さぞかし幼虫の数も多いだろうと予想していたのだが、いつまで経っても産卵していたはずのエノキの梢ではついに1匹も幼虫が現れなかった。
はたして、それは卵が寄生を受けでもしたのか、それとも産卵ポーズだけで実際には産んでなかったのか?
いや、そんな無駄なことはしないようにも思える。卵か若い幼虫の段階で死滅したのではないだろうか?
posted by やまかます at 18:16| ハチ・アリ

2023年04月29日

PLECOPTERA のお客さん

三股町

今日の写真はすべて、昨日の4月28日に撮影。
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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350  

庭の真ん中に植えてあるコナラにいたカワゲラは、おそらくフタツメカワゲラ属(Neoperla)の一種かと思う。
体長は15ミリ前後。

しきりと首を振り振り、葉の表面を舐めているようだった。
葉の表面にはアブラムシやツマグロオオヨコバイの排泄物が点々と付着している、、はず。

横向きになったときお尻に卵塊をつけていたので、このカワゲラはメスであることがわかった。
産卵は河川の水に卵塊ごとお尻をつけて行うようで、種によっては上空から落とすものもいるそうだ(参照:『原色 川虫図鑑 成虫編』全国農村教育協会(2016))

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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

キタテハの蛹を見ての帰り道、ユウゲショウの花にハナアブの一種が来ていた。
ユウゲショウは道端にポツポツ咲いているが、この花に来ている虫をこれまであまり見ていないような気もした。
ホウジャク類とか他にどんな虫が来ているだろう。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U
posted by やまかます at 21:24| カゲロウ

2023年04月28日

真昼の蛹化

三股町

午前8時42分
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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

昨日見つけたキタテハの前蛹は、カラムシの枯れ枝にぶら下がっていたのだが、、、、

本日、午後2時過ぎには蛹化が完了していた↓

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ゴヨウアケビの葉裏に潜んでいた、スジベニコケガ。
うちの灯火にもよく飛来するけど、野外で休んでいる姿もときおり目にする機会がある。
今回はすぐ近所の路上でカタバミを見ているとき、ふと見上げたその場所にいた。
ヤマトシジミは産卵最盛期なのか、まだ初齢幼虫は見当たらなかった。一頭だけ見つかった終齢幼虫は越冬あけの出遅れ組で今年の第1化成虫になるかと思えた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

こちらは、毎年同じ場所で見つかる、ギンツバメ。
今年はかなり早い登場となったが、例年は5月連休明けころが多かったと思う。

4枚の翅が、まるで1枚のキャンバスになったような模様が素晴らしい。

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posted by やまかます at 20:53|

2023年04月27日

「し」の字

三股町

ハナミョウガの蕾が、いつの間にか大きく膨らんでいた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

手裏剣のようなヒメウズの果実。
小さいし背丈も低いから、気をつけていないと見落としてしまいそうだ。

ヒメウズは花の最盛期が過ぎて、俯いた花は今はもうほとんど残っていない。
果実には写真の十文字型と三ツ星型の両方が見られる。
果実が熟れて、やがて鞘が弾けて中の種子が飛び出ていくようだ。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

キタテハの前蛹。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

キタテハは、カナムグラの葉っぱを折り曲げた幼虫巣内で蛹化することが多いが、巣から離れた枯れ草などでも蛹が見つかることもある。
posted by やまかます at 19:54| チョウ

2023年04月26日

センダン蕾膨らむ

三股町

食堂の窓からだとちょうど目線の高さに見える、センダンの梢。
蕾がうっすら紫色に色付いてきた。
写真の梢は地上から10メートル近くあるが、そこまでツルウメモドキとフジの蔓が伸び上がっている。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シロダモの若葉
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

コアオハナムグリがヒメジョオンの花にたくさん来ているが、上翅の色や艶の具合は様々で、緑色が濃い個体を選んで撮影してみた。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

ツマグロハナカミキリ、だろうか?本種の上翅の紋様には変異が多いらしい。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

キスジテントウダマシはたまに見かけるが、菌食。
ふしぎいっぱい写真絵本『きのこレストラン』(ポプラ社:2018)にキノコを食べている写真が載っています。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

ヒメヒゲナガカミキリ。触角のたわみというか、曲がり具合が気になる。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U 

4月5日からずっと観察しているワカバグモのメス。
隣の花に引っ越しはしたけど、まだマーガレットの花畑をすみかにしている。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U 

獲物を抱えている場面はまだ一回しか見ていないが、3週間も同じ場所に止まっているのはそれなりに獲物を得てはいるのだろう、と思う。
posted by やまかます at 19:46| コウチュウ

2023年04月25日

夜間飛行

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日、庭で見つけたクチバスズメのメスの元へオスが飛来して交尾が成立していた。

オスはジェット機のような翼で夜空を舞い、羽化したばかりのメスを探し求めていたのだろう。
暗黒の中でメスを見つける手立ては、メスが放つ性フェロモンの香りと言われている。
ただ、そのフェロモンが濃く漂うエリアは数メートル圏内とされているので、そのエリアに到達するには、とにかくオスはアンテナの感度を最大にし、足で(翼で)稼ぐしかないのだろう。

わがやの庭で羽化したメスのところへオスが飛来して交尾が成就した例は、
これまでに、ウスタビガ、クスサン、ヤママユ、カレハガ、リンゴドクガ、などがいる。
自然界では当たり前の出来事とはいえ、オスとメスの出会いのドラマを目の当たりにすると、不思議というありきたりの言葉しか思いつかない。

そういえば、先日、カラスザンショウの根本で羽化していたシンジュサンのメスは、
翌朝には姿を消していた。おそらくどこかでオスと出会えたのだろうと思いたい。


posted by やまかます at 19:23|

2023年04月24日

モスら

三股町

昨日、タマネギの収穫を終え、耕運機で土起こしを行ったばかりの菜園(下写真画面左)と自宅林。
今日は午後から小雨が降り始めた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

卵から飼育していたウスタビガの幼虫は、先日、庭のイロハカエデに放飼とした。ただいま、4齢。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

庭の真ん中、菜園のすぐ横にクチバスズメのメスがぶら下がっていた。羽化したばかりで、体に触れると羽化液を排泄した。クチバスズメの出現期としてはずいぶんと早いのではないだろうか。 
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

エゴノキについた卵から育っているシャチホコガ科の幼虫は、昨日3回目の脱皮をして、4齢となった。
体長は17ミリほど。エゴノキの葉裏にいると、葉脈の模様に見事に溶けこんでしまう。
アオシャチホコの幼虫だとは思うが、終齢の姿を見届けたい。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

以前、スイバの花穂で成長を遂げたベニシジミ幼虫が、地面に降りて枯葉布団の中で前蛹になったことを載せたけれど、
その幼虫は三日後に蛹化したことを確認できた。しかし、何かしらアクシデントに見舞われたようで、出血夥しくそれが乾燥して真っ黒に固まっていた。蛹になったものの息絶えたようだ。

posted by やまかます at 17:16|

2023年04月23日

サクラにこだわるのはなぜ?

三股町

冬に伐採したクヌギの萌芽が盛んだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

クヌギカメムシはほとんどが5齢となって(1頭だけ4齢もいた)、若芽から盛んに吸汁している。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

トゲハラヒラセクモゾウムシは、相変わらずサクラの葉裏にいてじっとしていることが多いが、今朝は歩いたり、敏捷に飛び立っていくものもいた。背の低い小木だが数えてみると4頭いた。

2頭はずっと寄り添うようにしていたので、もしや交尾に至るかと気をつけて見ていたけど、結局、片方がプイッと去ってしまった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

餌はなんだろうかと気になっていたが、花外蜜線に口吻をあてがっていた。
蜜線の中央の穴よりずれた位置に穴を穿ってもいたので、蜜を吸っていたのか、蜜線の果肉そのものを齧っていたのか、判然としない。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U


posted by やまかます at 19:28| コウチュウ

2023年04月22日

いのちつなぐ

三股町

昨年に比べると今年のエゴノキの花数は少ないけれど、昨日から一気に開花が進んでいる。
例年のようにジャコウアゲハが来ていたがすぐ飛び去り、入れ替わるようにコチャバネセセリが飛来し吸蜜を始めた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

庭のサクラにガガンボの一種の交尾カップル。上の腹部が白く大きいのがメス。
メスもオスも、脚が長くてよかった。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

ツマグロオオヨコバイは年一化。5月頃に産卵して、孵化した幼虫が熟齢となるのが夏の盛り。
幼虫期が3ヶ月ほどとやけに長いのはなぜだろう?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U


26歳という若さで自ら命を絶った、童謡詩人の金子みすず。
彼女の作品が、没後50年を経てようやく刊行されたということをつい最近知った。詩集を開くことはほとんどなかったけれど、いくつかの代表作を読んでから、金子みすずの詩集を買って読んでみたくなった。
posted by やまかます at 20:38| チョウ

2023年04月21日

この頃のカメムシたち

三股町

ここ数日、うちの庭で次々と活動を始めたカメムシたちの顔ぶれ。

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家庭菜園の春菊がちょうど花盛りで、そこに来ていた、イチモンジカメムシのメス。
花弁にも盛んに口吻を突き立てていた。


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越冬幼虫が羽化して成虫の分散が始まっている、ヨコヅナサシガメ。
抜けのいいフライトの絵柄になりそうだったのだけど、このあと急降下して草むらに軟着陸。
腹部縁の波打つ張り出しが翼の役目も果たしそうだが、翅のはばたきの調子(エンジンとプロペラ)が今ひとつのようだった。

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越冬開けのミナミトゲヘリカメムシは秋に羽化した新成虫だろう、とても綺麗な体色。

カメムシ写真全て:OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

物置小屋の南向きの壁に、モンシロチョウの蛹がたくさん張り付いていた。ここにはアブラナが繁茂していたせいだが、スジグロシロチョウの蛹も数頭だけ混じっていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ちょうど羽化した直後の蛹殻と成虫。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

壁には脚立など道具類を立て掛けてもあるので、ものを動かすときに蛹を傷つけたり最悪、潰してしまうかもしれない。
そこで、手の届く範囲で蛹を回収しておいた。一番奥の列の3頭が、スジグロシロチョウ。

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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 




posted by やまかます at 20:26| カメムシ