2025年01月10日

冬でも大繁殖

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

霧島山の韓国岳(画面右奥)は冠雪して真っ白だが、手前の高千穂岳には雪がない。

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 270EXU

ネザサの葉裏にアブラムシのコロニーが多数あった。
ササの葉表が夥しい甘露で濡れ光っているので、葉っぱを捲る前からアブラムシが多いことがわかる。
タケクロスジヒゲナガアブラムシ(ササッパヒゲナガアブラムシ)かと思うが、有翅虫(メス)が次々羽化しているようで、終齢幼虫、羽化直後の成虫も多い。産仔していればすぐわかる胎生メスだが、外見で無翅メスを確認することはできなかった。

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

タケノアブラムシ(青灰色の丸い)と混棲しているコロニーもあった。

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

見つかったのはわずか2頭だけだが、小ぶりな有翅虫がいた。メス有翅虫とは体の模様や頭部の大きさなどが明らかに違う。オスではないだろうか。小柄な上に活発に歩き、そのうち飛び去ってしまった。
すると、卵生メスもすでにいて見分けができていないだけなのか、あるいはこれから出現するのだろうか。

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日没     EOS R5 Mark II RF100-400mm F5.6-8 IS USM

明日はさらに一層、気温が下がるようだ。
posted by やまかます at 20:34| カメムシ

2025年01月09日

尺取り虫、歩く

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

草もみじ(ナワシロイチゴ)の垂れ幕の前で思わず足を停めた。
この先、どの程度まで色付くだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

昨日クヌギにいたハミスジエダシャク幼虫は姿を消していた。
いくら探しても見つからず、そうこうするうちに、小さなシャクトリムシが目の前に現れた。
写真の幼虫はハミスジエダシャクの若齢だろう。気温は10℃を下回る寒さの中、平気な顔して尺取り歩きしていた。

何がゆえに歩いているのか理由を知りたいところだが、せっかくの擬態名人も動いては元も子もない。
動けばたちどころに野鳥の目に察知されてしまうだろう。エナガが咥えていた幼虫も、歩いていたか体を揺らしたりしていたのかもしれない。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝一番、谷津田の農道を歩いていると遠くにカラスのシルエットが見えた。雪は降らないけれど、けっこう冷える。
posted by やまかます at 18:11|

2025年01月08日

擬態を見破る

三股町

剪定したクヌギやコナラの枝を一つ一つチェックする作業を始めた。
枝や冬芽などに越冬昆虫やしわざがないか、調べてから細かく裁断して片付ける。太めの枝は朽木置き場に積み、細い枝は薪として一纏めにする。この一連の作業が一段楽してから、別の場所の剪定作業に移れる。この段取りを踏まないと、剪定枝を山積みしておくスペースには限りがあるからだ。
剪定枝は複雑に枝が出ているので、積み上げると意外に嵩張るものだ。

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      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

まだ剪定作業をしていない台場クヌギを見上げていたら、サトクダマキモドキのしわざ(産卵痕)がすぐ見つかった。早速、カメラを向けているとすぐ隣に何か違和感のある小枝が目に入った。

「うん!?」

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      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

角度を変えてよく見ると、やはり枝そっくりの、シャクガ幼虫だった。ハミスジエダシャクだろう。

見事な擬態ではあるけれど、例えばエナガがこの幼虫を捕食しているところを撮影したことがある。それも2回。
エナガの目にはしっかり見分けが付いているのだろうか。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

目の周りの白い輪っかは目立つけれど、メジロもじっとしていれば、周囲の光景に溶け込んで目立ちにくい。
posted by やまかます at 19:42|

2025年01月07日

ササの葉にマイン

三股町

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      EOS-R6 MarkU EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM Flash Q20U    

ササの葉っぱに細長いラッパ型のマインがあった。
ウスイロカザリバ幼虫のしわざ、で、食べ進む先(画面上)ほど広がっている。
うちの林ではそれほど多くはなく、探してやっと見つかる程度。葉っぱめくりをしているうちに見つかったけれど、今日はとにかく寒かった。

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      EOS-R6 MarkU EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM Flash Q20U 

透かして見ると幼虫のシルエットと糞が見える。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

こちらがじっとしているとすぐ近くまでやって来た、メジロ。少し離れてつがい相手がいた。
剪定作業を始めたので、庭にいるとメジロが目の前を行ったり来たり。庭に植えているクヌギ、コナラ、クワ、ネコノチチなど、樹高が屋根を越さないようできるだけ低い位置に枝を張るよう毎冬、剪定している。どの木も萌芽力が旺盛だ。
posted by やまかます at 19:53| しわざ

2025年01月06日

今日も、めくります

三股町

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

冬の虫探しの一つは、ひたすら緑葉を捲る、ということをやる。これは環境に優しいとも言えるが、もっと優しくなりたいなら、葉っぱにも触れず、下に潜り込んで見上げる、という徹底したやり方もあるにはある。それはそれで、自分の体を傷めそうだが。
さて、ササの葉裏にタケトゲハムシ(イッシキトゲハムシ)がいた。活動期は葉表にいるが、冬ごしは裏に引っ込むという、実に簡単な手順だ。こんなで冬対策になるのか?とも思えるが、葉裏という場所は越冬昆虫の超人気スポットだ。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ブルーベリーに巻き付いていたヤブマメの種子を啄みにきた、メジロ。
鞘の中の種子を狙って、ピンセットのような嘴を器用に使う。鞘に付いていた雨滴が弾けた。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

イヌビワの果実に、カワラヒワの群れがやって来た。
果実はたくさんあるが、柔らくて割開ける果実は少なく、その餌場を巡って争いも度々起きていた。
posted by やまかます at 19:22| コウチュウ

2025年01月05日

卵をまもる糸テント

三股町

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    OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  Flash Q20U

ササの葉裏で産卵中だった、チャタテムシの一種。
葉っぱをめくったため、産卵を中断したようだ(昨日)。糸がけするのか、しないのか、気になっていたが。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Flash Q20U

今日になってチャタテムシのメスは姿を消して、卵塊には糸テントが張られていた。
卵の数は昨日より2個増えている。 (※当初、隣の葉っぱの別の卵塊写真を載せてしまったので、差し替えました)

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日見つけたウスタビガの繭は、高い梢にあった方は居間の窓からも小さくとも肉眼で確認できた。
林内のエノキで幼虫が育っていたことはまったく気づきようも無かったが、繭上に卵を残した母蛾が、周辺の別の食樹にも産卵している可能性はあるだろう。今春は、幼虫探しをする楽しみもできたかと思う。
posted by やまかます at 19:23| チャタテムシ

2025年01月04日

アブラムシ大好き!ふたたび

三股町

エナガ、メジロ、シジュカラ、が梢から梢へとアクロバットな動きをしているのは、
ケヤキについているアブラムシがお目当てだ。

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エナガ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
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メジロ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
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シジュウカラ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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ケヤキヒトスジワタムシ       EOS-R6 MarkU SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO DMW-FL200L

ケヤキの幹に多く見つかる、ケヤキヒトスジワタムシの有翅虫コロニー。
この有翅虫たちの中にはすでに死んでいるものも多いが、これらは有性世代産出虫と呼ばれ、オスと卵生メスを産む。
卵生メスは無翅で越冬卵を幹の皺の隙間などに産み込む。有翅虫たちは次から次へと鳥たちに啄まれていくけれど、やたら数が多いのでほとんどはその前に産仔を終えている。尚且つ有性世代たちは樹皮の隙間に潜んでいて交尾、産卵するのでそうそう容易く鳥の餌食にはならないようだ。

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM DMW-FL200L

で、エナガの群れを目で追っているうちに、ふと目に入ったのが、ウスタビガの繭(山叺)だった。

エノキの細枝にぶら下がっていた。地上高3mほどの高さにあり、これまでずっと見落としていたが、同じエノキのさらに高い位置にもう一個、繭があった。いづれも卵が10個以上付いていて、繭からはメスが羽化したことがわかる。
このエノキは周囲をアカメガシワとクワに取り囲まれていて、葉が茂っている時期には梢はほとんどが死角になって観察の目が届かない。
posted by やまかます at 19:07| カメムシ・とり

2025年01月03日

赤い果実

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

お隣は越冬昆虫探しにうってつけの杉林だが、この冬は今のところ何も見つかっていない。見落としているだけで何も見つからない、ということはないだろうけれど、昨年よりか少ないことは間違い無いだろう。

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     EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM Flash Q20U

薄暗い林内にはハナミョウガが多く自生しているが、クロセセリの蛹もまったく見つからない。
ハナミョウガの赤い果実が食べられていることがあるが、そのしわざのヌシはまだ確認できていない。

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     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  Flash Q20U

自宅林のアラカシ葉裏で見つかった、クロスジホソサジヨコバイの幼虫。大きい方は終齢で、本種の羽化は冬の間に行われる。が、それ以外の繁殖や産卵などの時期など生活サイクルはわからない。

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     EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM

マンリョウの果実を咥えて辺りを警戒する、ヒヨドリ。マンリョウの赤い果実はジョウビタキも時折啄んでいるが、あまり好まれていないのか、なかなか減らない。
posted by やまかます at 17:55| とり・カメムシ

2025年01月02日

アブラムシ、大好き!

三股町

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ヨシ     EOS-R6 MarkU SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO

正月二日も快晴。朝はかなり冷え込むが日中は比較的穏やか。風がほとんどないので、日向に立っていれば温かい。

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メジロ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

メジロやエナガが毎日、通ってくるヨシの葉裏にはモモコフキアブラムシのコロニーが繁殖している。
この時期になってもヨシ原の一部だけは青々としていて、とても冬とは思えないような光景だ。


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モモコフキアブラムシ     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  DMW-FL200L

上写真画面中央にいるのがアブラムシの有翅虫の幼虫で終齢(4齢)。その周囲にいるのは大きさ順に、3齢、2齢である。

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    EOS-R6 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2 Flash Q20U

昨日にも書いたように、有翅虫はまだ少なく見つかっても一つのコロニーに多くても2頭まで。いくつもコロニーを覗いて探さないとなかなか有翅虫には出会えない。

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     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  DMW-FL200L

繁殖力が絶大なアブラムシは集団をつくるため、多数の天敵を自ら招いてしまう。
野鳥は体の大きさも食べっぷりも最大の天敵と言えるが、やはりなんといっても昆虫類に天敵は多い。
昆虫の代表種の一つとして、ヒラタアブ類の幼虫がよく見つかる。「SF映画の『デューン砂の惑星』に登場する巨大ワームを彷彿させる、ちょっと不気味な姿の芋虫だ。その姿に劣らずアブラムシの体に食らいつくと宙に浮かせて吸血する。
posted by やまかます at 19:45| カメムシ

2025年01月01日

2025年・元旦



あけまして おめでとう ございます

 本年も よろしくお願いします
              
                                              新開 孝

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朝焼けの霧島山(午前7時半)  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM


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     EOS-R6 MarkU SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO

ヨシのアブラムシを求めて、今日もメジロ、エナガの群れが頻繁にやって来る。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  
 
モモコフキアブラムシのコロニーでは、少しづつ有翅虫が羽化しているけれどまだその数は極めて少ない。
鳥たちの暴食ぶりを見ていると、有翅虫が一次寄主のモモ、ウメ、アンズなどに移動できればいいが、その前に根絶やしにされてしまいそうな勢いだ。まあいくらなんでも鳥たちが完食するとも思えないけど。
posted by やまかます at 19:00| とり

2024年12月31日

種子食いねエ〜

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM

昨夜は久々に雨が降ったようだ。地面はしっとり、木々の梢は雨滴で輝いていた。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

居間の窓から見えるイヌビワに、カワラヒワのつがいがやって来た。
枝から枝へと移動して黒い果実にくらいつき始めた。お目当ては果実の中の種子。
種子を啄んでは外側の薄皮を頭を振って捨てていた。

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

イヌビワ果実の断面。
果実の外皮はかなり硬く、手で割り開くこともできなかった。写真の果実はカワラヒワが突いて外皮が裂けており、そこから割開くことができた。果実の熟れ具合をカワラヒワは嘴で調べているようで、柔らかい果実を選んでいた。
posted by やまかます at 19:57| とり

2024年12月30日

ご馳走

三股町

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.

日中は比較的、温かい一日となった。我が家の林にて。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヨシに群れで来ていたのは、エナガとメジロ。
しきりとヨシの葉裏を見上げている。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

よほど魅力的な餌がそこにあるのだろう。メジロも熱い視線を向けている。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

あ!! なんか啄んでる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  Flash Q20U

ヨシの葉裏をめくってみると、モモコフキアブラムシのコロニーが多数ついていた。白いワックスの粉で覆われている。
粉だけが残った場所も多く、鳥たちに食べられてアブラムシが消失したのだろう。

そう言えば、うちの庭のクリオオアブラムシもエナガとメジロなどが頻繁に食べに来て、結局、産卵もできずにコロニーが壊滅した。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 19:32| とり・カメムシ

2024年12月29日

幽玄

三股町

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

庭のツワブキの葉裏にいた、ユスリカ類の一種。
透明感のある姿で肉眼では白っぽく見えた。ときおり歩くのでフレームに入れるのも一苦労。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6U

先月末から時々見ていたイヌガラシのモンシロチョウ幼虫。もともと5頭いたのが、今では写真の1頭のみ。
気温が低いので流石に成長が遅い。
他の4頭は食草から離れて蛹化しているか、それ以外のアクシデントがあったか、のどちらかだろう。探してはいるが、蛹は今のところ見つかっていない。
イヌガラシはもう枯れる寸前でそろそろ限界のようだが、ギリギリ、蛹化まで漕ぎ着けそうだ。
イヌガラシを意識してあちこちの株を見ていくと、まだ青々としたものや、すでに枯れて白骨化したようなものまで様々だ。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

コマダラナガカメムシの終齢幼虫がいたのは、枯れかけたアキノノゲシの蕾。のんびり成長して、のんびり日光浴している。
posted by やまかます at 20:48| アブ・ハエ

2024年12月28日

カモドキサシガメ

三股町

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      EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

毎年恒例の「餅つき」は今年で5回目となった。昨夜から準備をし今朝は10時から餅つきを始めて、昼食を挟んで全て完了できたのが午後3時。ほぼ4軒分(13キロ)の餅をついた。

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

庭のヒメユズリハの葉っぱをめくったらすぐに見つかった、クロスジホソサジヨコバイ。
体色にはいくつかのタイプがあるが、写真は赤い筋模様が無く地味だ。

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

イチイガシの葉裏ではうっかり見落としそうになった、ウスイロカモドキサシガメ。
他の昆虫の食痕にうまく溶け込んでいた。
しばらく撮影しているうちにモソモソ動き始め、プイッと飛び立って行った。カモドキサシガメ類の飛翔を始めて見たが、気温が低い中でもしっかり飛べるようだ。
posted by やまかます at 18:20| カメムシ

2024年12月27日

寒いのがお好き?

三股町

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro DMW-FL200L

イナゴの一種のハヤニエ。
先日見つけたトノサマバッタから1メートルほどしか離れていない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro DMW-FL200L

ナナホシテントウの蛹は、南向きのコンクリート石垣にあった。成虫も元気に歩いていた。
餌のアブラムシは探せば小さなコロニーがポツポツ、見つかる。

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     Phantom 4

今日の撮影地(ほぼ画面中央辺り)を上空からドローンで撮影してみた。
奥に見えるのは霧島山。
posted by やまかます at 19:14| しわざ

2024年12月26日

土に還る

三股町

今日は少し気温が上がって、日中はモンシロチョウ、モンキチョウ、ツマグロキチョウ、ベニシジミ、などが飛んでいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

スイバの上で死んでいた、ベニシジミ。
死因はわからないが、死んでまだ日が浅いようだ。
季節が季節だけに、こうして死体が晒されている時間も長い。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

こちらは死んでからだいぶ日数を経ている。トノサマバッタかと思うが白骨化したようになっている。

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アメリカセンダングサ果実     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 19:32| チョウ

2024年12月25日

おしくらまんじゅう

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

潜り込んだ林内で期待した割には越冬昆虫が見つからなかった。ずいぶんと葉っぱめくりをしたけれど、ヒゲナガサシガメ幼虫が2頭と、ヨツモンカメノコハムシが1頭。一番多くめくったのはアオキで、次にツバキ、シロダモ、チャ、など。
なんでこんなに昆虫が少ないのだろう?とつぶやきながら、薄暗い林内を歩き回った。

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ヨツモンカメノコハムシ     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

スギのめくれかかった樹皮下には、クロウリハムシが多かった。この虫だけはいつも、どこでも、出会えるから不思議。他の虫たちが姿を消していく中、なぜあんなに繁栄しているのだろう?

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

自宅に戻って、庭に転がしてあった板をめくると、カブトムシの幼虫が並んでいた。カブトムシも我が家にはまさに棲みついている、と言える。
posted by やまかます at 17:58| コウチュウ

2024年12月24日

葉っぱの表と裏

三股町 上米公園

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EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

ツバキの葉上に2頭のムラサキツバメが休んでいた。
ムラサキツバメ越冬集団は例年の場所ではほとんど見つからず、三股町内では、やっと一例目。

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EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

大きなヤツデの葉裏に、ヒラタヒメバチの一種がいた。同じ木の他の葉っぱにはおらず、写真の1頭のみ。

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EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM Flash Q20U

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EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM

ヤツデの花に、昆虫たちの姿は無かった。
posted by やまかます at 18:01| チョウ・ハチ

2024年12月23日

女郎蜘蛛

三股町

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      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前7時15分、朝焼けに染まった霧島山。

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      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前8時4分、同じく霧島山。

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      EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM Flash Q20U

まだ網に陣取っている、ジョロウグモのメス。
腹部は萎んでほっそり。この先、産卵できるほどに獲物が得られるとは考えにくいが。

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      EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM

ジョウビタキが庭にやって来た。デスクワークの息抜きに窓越しで観察。
光の当たり具合で、表情もさまざま。
posted by やまかます at 17:23| クモ

2024年12月22日

越冬サナギ

三股町

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コマユミ紅葉        EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

コマユミは実生でどんどん増えている。庭のあちこちに突如として生えてくる、たくましい木だ。
以前はコマユミの果実でキバラヘリカメムシが繁殖していたが、数年前からパッタリ姿を見せなくなった。玄関出てすぐのコマユミで、孵化や羽化など成長の様子を撮影できて楽しめたのだが、その楽しみもすっかりご無沙汰。どこに引越ししたのだろうと探していたら、キバラヘリカメムシは林のツルウメモドキで繁殖していることがわかった。うちのツルウメモドキは林の高い梢に実をつけるので、繁殖している様子を見ることは叶わない。

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サクラ落葉        EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

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        EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 270EXU

昨日、庭のユズを少し捥いで、柚子湯とした。
数年前に40センチほどの幼木を植えたものだが、今では屋根の高さを超すまでに成長している。
ユズの周辺にはきっと見つかるはず、と探してみたら、やはり。


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       EOS-R6 MarkU SIGMA 15mm F2.8 EX DG FISHEYE Flash Q20U 

地上高2m30cmほどのコナラの梢に、ナガサキアゲハの越冬蛹が見つかった。

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       EOS-R6 MarkU SIGMA 15mm F2.8 EX DG FISHEYE Flash Q20U 

同じコナラでは、ツチイナゴが日光浴をしていて、すぐそばまで近づいてもじっとしたままだった。
posted by やまかます at 17:52|

2024年12月21日

ヤママユのしわざ

三股町

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

頭上をツミのオスが通り過ぎて行った。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

日光浴中のタテハモドキ。午前中、風もあまりなく気温も上がったせいでタテハモドキが活動していた。

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トノサマバッタ
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イナゴの一種     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FL-LM3

今日見つかったハヤニエは、トノサマバッタとイナゴの一種。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO FL-LM3

仕事部屋のすぐ外にあるクヌギに、ヤママユの繭殻がぶら下がっていた。それも2個。2個ともほぼ目線の高さの枝先にあった。幼虫が育っていたことに全く気付かなかったのが悔やまれる。2個とも大きな穴が空いていて、成虫が無事に羽化したことがわかる。敷地内のクヌギで越冬卵を探してみよう。
posted by やまかます at 19:24| しわざ

2024年12月20日

今日は黄色

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

サザンカの花には、今日もオオスズメバチが来ていた。大抵は2頭以上が同時に来ている。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アカタテハは来なかったが、キタキチョウが吸蜜を長く続けていた。


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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

メジロは番で頻繁に姿を見せ、ずっと囀っているので賑やかだ。
サザンカの花弁にぶら下がるので、花弁には黒く変色した傷が夥しい。時にはメジロの体重に耐えかねて、花弁がホロリと落ちることもよくある。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

嘴から喉元にかけて、花粉で黄色く染まっている。
posted by やまかます at 19:33| とり・チョウ

2024年12月19日

橙色&黒色

三股町

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オオスズメバチ      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

日差しがあって気温も高めなので、サザンカにオオスズメバチが来ているはずと外に出てみれば、やはり。
タイミングよく飛来してくれた。

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アカタテハ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

オオスズメバチを目で追っているうち、アカタテハが2頭やって来た。
サザンカで吸蜜する姿を撮影するのは今日が初めてのような、新鮮な気持ちがした。しかも、目の前のアカタテハはまるで羽化したばかりのように綺麗な姿。

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ヒメアカタテハ      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

庭に戻ってみると、ヒメアカタテハがいた。
そろそろ花が終わりかけたツワブキで吸蜜していた。

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ヒメアカタテハ      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

中学2年生のとき下校時に捕らえたヒメアカタテハが、私の標本コレクションの第一号だったように記憶している(愛媛県松山市)。
地面に止まったところへ学生帽を被せて捕まえたのだが、そのヒメアカタテハは、ab.inornata と呼ばれる異常型だった。
展翅版などの標本製作用具もまだ一切ない頃で、苦労して展翅した。昆虫針も当然なくて、マチ針を使った。
標本はもう残っていないが、異常型でもありよほど印象深かったのだろう、鉛筆画だけは大事に保管していた。
posted by やまかます at 17:42| チョウ・ハチ

2024年12月17日

由布岳

大分県 湯布院町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

標高1,583mの由布岳。
頂上付近はうっすら雪の粉を纏っていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

山肌の草原にはカシワの木が並び、さながらおとぎの国のような風情がある。
風が強く雲が次々に大きな影を落としていく。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0

昨日は大分市内の知り合いの方を10数年ぶりに訪問したあと、由布院温泉に投宿。
人が多いとは直前になって耳にしていたが、由布院温泉街の人の群れには、驚愕。
しかもほとんどが外国人観光客。温泉風情もどこへやら。
posted by やまかます at 20:33| 風景

2024年12月16日

寒中カップル

愛媛県 松野町 滑床渓谷

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FL-LM3

気温は10度を下回る中、落ち葉の間で交尾していた、ヒメツチハンミョウのカップル。
写真画面左がメスで、右がオス。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

今朝もビワの花は、メジロたちで賑わっていた。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

午前8時10分頃から10羽ほどが次々と入れ替わりながら吸蜜を楽しんでいるかの様子。
花の向きに合わせて、逆さになったりもします。
posted by やまかます at 20:58| コウチュウ

2024年12月15日

ビワの花園

西予市 明浜町

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明浜町 俵津      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

宇和海を臨む、俵津の集落。
雲が途切れなく流れてきて、青空が垣間見えるのはほんの一瞬でしかない。
真冬にふさわしい冷たい風がずっと吹き続けていた。

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明浜町 俵津      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

常緑樹林に覆われた山の稜線にクヌギやアベマキが帯状に続いている。そのレンガ色に染まった紅葉が目につく。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

俵津の集落ではビワの花の咲き始めで、花蜜を吸いにメジロが集まっていた。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

地植えのアボガドの木にも、メジロが。獲物を探しているようだったが、茄子のような果実には関心がないようだった。
posted by やまかます at 17:33| とり

2024年12月14日

落ち葉の下

愛媛県 松山市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Flash Q20U

オオムラサキの越冬幼虫を見たくなって、松山市郊外の産地に寄ってみた。

めくって3枚目にいたのは、オオムラサキの幼虫が2頭。次に3頭目と拍子抜けするほどあっけなく見つかった。
2枚の落ち葉を並べて記念撮影した後、元の場所に戻しておいた。もう少し探せば数は増えたかもしれないが、寒さに耐えきれず早々に引き上げた。

※ 当初、画面左端の幼虫をゴマダラチョウ幼虫と誤認していたので、訂正しました。
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昨日は母校の愛媛大学農学部に赴き、分館図書館にて文献をコピーした。
あるカメムシの研究報告書がここの図書館にあることがわかっていたので、里帰りしたこの機会にと、懐かしい学舎を訪れてみた。私が卒業したのは42年前(昭和57年)にもなる。駐輪場や庭の芝地など、様変わりしたところもあったが、学舎そのものは昔と変わっていない。
posted by やまかます at 18:03| チョウ

2024年12月13日

赤いキノコ虫

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Flash Q20U

ワレモコウの開花が続いている。近所ではやっとこの一株のみ。以前、ほかで咲いてた場所は笹藪になってしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

コカモメヅルの果実がぶら下がっていたのは、仕事部屋のすぐ外にあるクヌギの梢。小さな花の割に大きく感じる果実だ。

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      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

アカメガシワのウロから生えたキノコには、アカハバビロオオキノコムシが複数集まっていて、摂食や交尾行動も見られるようになった。

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      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

キノコが生え始めた頃は硫黄色にも見えたので、ニガクリタケ?かなと思っていた。傘が開き切ったところで子実体の一部をちぎって齧ってみたところ、まったく苦味はなくむしろ椎茸に近い食感すらあった。ニガクリタケではないのは間違いないようだけど、ここまできてなお種を確定することができない。

posted by やまかます at 19:05| キノコ・コウチュウ

2024年12月12日

落ち葉布団

仙台市

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OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

太白山自然観察の森から出て、狭い車道を歩いていると、ふと足元に白く輝くものが。遠目にもウラギンシジミとわかった。
強風で落ち葉ごと吹き飛ばされてしまいそうだ。体力を消耗し、常緑樹の葉裏という安全な場所に潜り込むことができなかったのだろうか?あるいは常緑樹の梢から落ちてしまった?いづれにせよ、落ち葉の浅い場所というのは、越冬場所としてではなく、仮の宿に違いない。

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OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

仙台の里山ではどこに行っても、「雪虫」が多数、妖精のごとく舞っていた。
ゆっくり舞っているようでも、カメラのレンズ前に来ると何故か急に前後の細かな移動が始まり、撮影は思ったより簡単にはいかない。

先週、2日〜5日まで仙台に滞在していた。気になっていた昆虫の観察のためだった。現地に赴いて自分の目で確かめることは大事だと改めて思った。
帰宅後、38度以上の発熱。悪寒が続くため病院で検査するとインフルエンザに罹っていた。
インフルエンザで寝込むのは、2015年の4月以来だからほぼ9年ぶり。発症のタイミングから、最終日、仙台空港の雑踏にいたあたりで感染した可能性が高い。2015年の時も那覇空港での待ち合わせ時間が2時間以上と長かったことを思い出した。


posted by やまかます at 09:09| チョウ

2024年12月09日

二つの出会い

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前8時56分
今朝は霜が降りて今季一番の冷え込みとなった。赤く染まった霧島山の手前に、熱気球がゆっくりと上昇していた。

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      OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH. Flash Q20U

モズのはやにえは、イナゴの一種。昨日はここになく、立てられたのは今朝あたりのようだ。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

農道の斜面でトノサマバッタの褐色型(左)の近くに緑色型(右)が着地した。緑色型は私に驚いて地面から跳ね飛んできたのである。
両者はすぐに後ろ脚を翅に擦り合わせて発音を始めた。違いに求愛合戦というわけだ。

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    OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

ひとしきり発音した直後、右の緑色型が褐色型の体にガッツリ馬乗りになった。
「やっと出会えた!」という声が聞こえそうな、そんな興奮が伝わってくる。

が、ほんの数秒後には、「ナンダカ、ヘン!」とばかり、抱きついた脚を緩めた。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

緑色型が左脇へと飛び移ると、互いともなんだか気まずそうに、シュ、シュ、シュ、、と発音していた。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

ずっとずっと彷徨うようにヒラヒラ舞いしていた、ツマグロキチョウが、やっと花の蜜にありつけた。
腹ごしらえが済むと、またひたすらヒラヒラ。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

で、次の次に落ち着いた場所には、キタテハの先客がいた。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

「いらっしゃい!」なのか、「あっち行って!」なのか、キタテハのパタパタご挨拶は何度も繰り返されて、
ツマグロキチョウはまた、放浪を始めた。
気になって仕方がないので、しばらく目で追いかけてみると、土手斜面の草間にヒョいと潜り込んだ。
どうやら、そこに落ち着いたようで、そのまま夜を迎えそうな気配だった。




posted by やまかます at 20:03| バッタ・チョウ