2026年06月22日

ヤママユの撮影

三股町

庭のコナラで袋がけ飼育をしていたヤママユ幼虫たちは、
先日(6月22日)繭の中に全てお籠もりした。ただ一頭だけは体がカチカチに
硬直して、繭を紡ぐことも無く死んでしまった。病死のようだ。
去年の10月、庭のクヌギで見つかった卵は16個で、孵化した13個のうち
繭を紡ぐまで生き延びたのは6頭だった。

_6146385.jpg
ヤママユの繭    OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U  (撮影:6月14日)

ヤママユ幼虫は終齢になってから食べる量が増して、袋掛けに適した高さの梢はどれも丸裸になってしまったので、
全ての幼虫をミズナラの枝に引っ越しをした。コナラで育った幼虫は途中でミズナラに代えても問題なくこれを食してくれた。もっとも、ミズナラに引っ越した時点で、幼虫の総数は半減していたので、食葉が足りなくなる心配も減ったわけだ。減ってもちろん嬉しいわけではないが、コロギスの捕食圧は予想以上に高く、網を食い破って侵入するという事態になっては手のうち用が無かった。そこで袋掛け飼育を諦め、室内飼育に切り替えたわけだ。
丸坊主になっていたコナラの梢はその後養生し、若葉が芽生えている。
ミズナラは数年前に山で拾ったドングリを植えてあったもので、今では人の背丈より伸び上がっている。低い位置に枝を張るように適時剪定してきたので、袋掛け飼育を行うにもちょうどいい枝ぶりとなっている。

室内飼育は居間と食堂の境目の窓辺に置き、食事中やくつろいでいる時など毎日、目に触れるようにしてあった。糞が落ちてコロンっと音がするたび、「ああ元気で育っているな」と安心したり、時には別の音に聞こえて「アレ?雨漏りか?」などと狼狽えて、あちこち天井の隅々まで見回した挙句、さいごには飼育ケースに目が止まって「紛らわしい音だね!」と笑って落ち着く。
水差しを高さ1mほどの蚊帳で覆っただけの簡易な飼育装置が2基並んでいる光景は、いつの間にか目に馴染み、寒冷紗の霧壁に遮られて中にいる幼虫の姿はよほど近づいて目を凝らさないと分からないから、ふと飼育していることすら忘れている時間が多い。たまに糞が落下して立てる音が、ヤママユ幼虫たちの存在を思い起こさせてくれる。観察する上では蚊帳の素材はもっと透明度のあるメッシュにした方がいいな、と思った。屋外の袋掛け飼育で使用していた寒冷紗をそのまま流用したのだけど、コロギスの大顎でも貫通できないほど堅牢で透明感のあるメッシュ素材とはなんだろう?とこれも今後の課題となった。
幼虫の葉っぱを喰む音は近くでコーヒーを啜っている時などに聞こえる。終齢ともなると硬い葉っぱも食すので大袈裟に言えば煎餅を噛む時のような音になる。幼虫の数が多ければそれこそ部屋中に響き渡る合奏曲にもなるだろう。

「糞コロン」、「葉を喰む」、その二つの音がしばらく止んだ頃、寒冷紗に鼻を擦り付けるようにして中を覗き込むと、葉っぱが数枚合わさった中に包まれて幼虫の姿が消えている。繭作りが始まったことは下痢便も見つかり確実となる。良い意味で、口減らしできたことで一安心。飼育蚊帳2基にそれぞれ終齢幼虫3頭で合計6頭の幼虫たちが日を追って次々と営繭し終えて、飼育装置を解体できた時は、「やっと終わった」という安堵感が湧き上がってくる。特に終齢幼虫期は長くほぼ一ヶ月掛かる上、その頃にはちょうど越冬明けのコロギス幼虫が羽化して成虫が増え始めるタイミングとも重なっている。餌替えの労苦はさほどでも無いが、天敵による捕食や寄生を受けないように工夫を凝らすことは必要で、今回はコロギス成虫による捕食という失態を招いてしまった。13頭いた幼虫が結局、生き残って営繭まで漕ぎ着けたのは半数以下の6頭ということになったが、自然界だと同じ母蛾から誕生した兄弟姉妹が半数も生き残れるとは限らず、もっと厳しい結果になるのは間違いないだろう。

今回のヤママユ飼育は、成虫の飛翔行動の撮影が目的で、そのためには繭を最低でも10個くらいは欲しかった。コロギスによる捕食害を防ぎきれなかったのが悔やまれるが、先にも書いたように飼育網の工夫が今後の課題となった。
ヤママユ成虫の活動は夜間なので、闇夜を舞う姿を思い描いた絵柄通りに撮影するのはかなり難しい。同じヤママユガ科のウスタビガなどは明るい時間帯に配偶行動が見られるので問題ないが、暗黒世界に飛び交うヤママユの生き生きした姿を捉えた写真をこれまで目にしたことがないのも当然のことだろう。
11年前の4月初旬、与那国島の山中で、月夜の闇をヨナグニサンが羽ばたく姿を見たことがある。あれだけ大きいとバッサバッサと打ち下ろす翅のシルエットがしっかりと見えて、迫力があった。
繭から羽化したヤママユのメス、そこへ飛来してくるオス、というような夜のヤママユの暮らしの一端を、写真で表現してみたいものである。
posted by やまかます at 11:25|

2026年06月16日

繭の中の蛹

三股町

イシガケチョウ蛹-6156564.jpg
イシガケチョウ蛹

先週見つけたイシガケチョウの蛹は、イヌビワ葉裏のほぼ目線の高さにぶら下がっていた。
チョウの中でもイシガケチョウの蛹は見つけ易さのベスト5には入るだろう。
蛹化場所が食樹そのものからほとんど離れることがないからで、必ず葉裏の主脈から垂下している。もちろん例外もあり、イヌビワを離れて近くの枯れ枝で蛹化していたこともあった。私が見つけたのはその一例のみだが、枯れ枝に枯れ葉が付いているようにしか見えず、隠蔽擬態としては大変優れている。もっとも私の目はイシガケチョウ蛹のシルエットには特化しているようで、視界内にあればまず見落とすことは無いと思う。無い、と言うのは言い過ぎかもしれないが。

リンゴドクガ蛹--2.jpg
リンゴドクガ蛹・腹側

リンゴドクガ蛹のお腹側はツルツルにテカっている。

リンゴドクガはとりわけ幼虫を撮影する場面が多く、次いで夜の灯りに飛来する成虫も個体数が多いため、機会あるごとに撮影してきた。卵はユズの枝に産卵された卵塊と母蛾を一度だけだが撮影している。また、繭も特徴のある「しわざ」によって見つかることがあり、何度か撮影している。リンゴドクガの成長段階で敢えて撮影をしていなかったのが、繭の中にいる蛹、、、と、思いこんでいたが、2017年12月に一度だけ撮影していたことをつい数日前に思い出した。

リンゴドクガ蛹--3.jpg
蛹背面
リンゴドクガ蛹-.jpg
蛹側面

蛹の背面には細長い毛が密生しているのが特徴的だ。

リンゴドクガ蛹の写真データ(撮影:2017年12月19日 EOS-M5 EF-S60mm F2.8 マクロ USM 深度合成 )

posted by やまかます at 17:50| レピ

2026年06月15日

マルカメムシ

三股町

マルカメムシ5齢-6156644.jpg
マルカメムシ5齢幼虫      OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  Flash Q20U

体長6ミリ程のマルカメムシ5齢幼虫。
次の4齢もそうだが、毛深くて何が何だかがわかりづらい。赤い複眼も体の割に小さいから余計に怪しい物体に見える。
生きものとして認識する際には、目がいかに大事な要素であるかを改めて感じる。

マルカメ4齢-6095898.jpg
マルカメムシ4齢幼虫       OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

こちらはさらに小さい、4齢幼虫。

マルカメムシ卵と-6156549.jpg
マルカメムシ卵塊        OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

クズの近くに絡んでいたセイヨウアサガオの葉裏に、2列に整然と並んだマルカメムシの卵塊(画面左)もあった。
右にいるのは、ヨツモンカメノコハムシの若齢幼虫。お尻に脱皮殻とそこに糞を盛っている。
posted by やまかます at 20:04| カメムシ

2026年06月12日

庭のノコギリカメムシ

三股町

_MG_7376.jpg
ノコギリカメムシ       EOS-R8 RF100mm F2.8 L MACRO IS USM GODOX iT32
(撮影:6月11日)

庭に植えたヘチマが胸の高さまで伸び上がった頃から、ノコギリカメムシが居座るようになった。
かれこれ1週間、口吻を立てたまま同じ位置に留まっていた。が、今日の夕方になって姿を消した。はて?どこに行ったかと菜園のまずはゴーヤを見てみたがいない。次にキュウリへと歩んでみたが、こちらにもいない。同じ畝に並んでいるまだ小さなマクワウリで、ようやくお腹が丸々と肥えたノコギリカメムシを見つけることができた。おそらくヘチマにいた個体だと思うが、確信は無い。

_J013029.jpg
ヒヨドリ         - [ ] OM-1 MarkU  ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

立ち枯れたアカメガシワには、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラ、スズメ、カワラヒワなどが入れ替わり立ち替わりでやって来ては羽を休めるか、何かしら餌を啄んでいる様子が見てとれる。
今朝は、ヒヨドリが長いこと、羽繕いをしたり、囀ったりと、のんびり過ごしていた。
アカメガシワはほんの一枝が生きているだけで、木全体はほぼ枯れている。それでも樹液はそこそこ出ていたが、ここ最近になって涸れて来たようだ。台風通過など強風が続いた後は、ほぼ毎回、枯れ枝が折れて落ちている。時には数メートルもある大きな枝のこともあり、根本付近を歩くときは危なくてついつい上を見上げてしまう。いっそ切り倒したいところだが、幹回りが太くそして倒れ込む方角も読みにくい樹形のため、切り倒し作業は躊躇せざるを得ない。重機も入れない場所のため、業者もあまりやりたがらない。
posted by やまかます at 20:26| とり・カメムシ

2026年06月11日

クモのいと

都城市 山之口町

_MG_7351.jpg
ドヨウオニグモ         EOS-R8 RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

ドヨウオニグモは小さな体だけあって、網を張る場所は様々な空間にマッチする。

_J012982.jpg
コガネグモ           OM-1 MarkU  ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

4カ所、X字型にかくれ帯を拵える個体は少なく、うちの近辺では今のところ一頭のみで、ほとんどは下に2つかあるいは省略するものも多い、コガネグモ。

_J8A8204.jpg
ベニシジミ幼虫とイタドリハムシ  EOS-R5 MarkII RF100mm F2.8 L MACRO IS USM GODOX iT32

一昨日見つけたスイバのベニシジミ幼虫を再び覗いてみたら、今日はイタドリハムシも佇んでいた。
イタドリハムシは同じ葉裏の画面外にももう一頭いた。葉っぱは元気が無いようだけど、虫たちにとっては問題無いようだ。
posted by やまかます at 21:36| クモ

2026年06月10日

羽化&脱皮、ラッシュ

都城市 山之口町

_6106147.jpg
オオカマキリ幼虫   

体長5cm以上あるオオカマキリ幼虫褐色型。この近くでは緑色型が夕方になって脱皮していた。

_6106017.jpg
ツマグロバッタ♂

ツマグロバッタは先週辺りから成虫の姿を見かけるようになった。
それでもまだ幼虫は次々と見つかるので、気温が上がった今日などは羽化の観察が出来るのではと期待した。

_6106052.jpg
ツマグロバッタ♀羽化1

期待どおり、メスが下向きに定位して今にも羽化しそうな場面に出会った。
しかし、体を支えているのは左後ろ脚の一本だけで、なんとも危なっかしい。右後ろ脚の附節の爪が欠けているため、引っ掛からないのがわかった。それでも成虫の新しい体がゆっくりと現れ、羽化が始まった。

_6106123.jpg
ツマグロバッタ♀羽化2

下向きに体重が掛かっている限り、附節の爪はガッチリ食い込んで落下を防いでいる。
無事に羽化は進行して殻からお尻を抜くと上向きになって、翅を伸ばした。右後ろ脚の附節の爪は欠損している。さすがに再生はしない。

_6106178.jpg
ツマグロバッタ♀羽化3

翅を屋根型にして体に密着させた。ここまでくるとさらに安全な場所へと移動することが多い。

_6106274.jpg
ツマグロバッタ♂羽化
_J012840.jpg
ツマグロバッタ♂羽化

ツマグロバッタの羽化は、メスがもう一頭、そして写真のオスの羽化も見れた。こちらは途中から。

撮影機材:OM-1、OM-1 MarkU. ED 60mm F2.8 Macro、ED 50-200mm F2.8 IS PRO
                ストロボ:Flash Q20U、GODOX TT350
              
posted by やまかます at 20:52| バッタ

2026年06月09日

今日も雨

三股町

_6095925.jpg
クズノチビタマムシ      OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U 

自宅駐車場のカーポートの下なら、雨に濡れないで観察ができる。一段高い隣地の草藪が、ちょうど目線の少し上に続いている。カーポートの庇は7mほどだからその限られた範囲で撮影をしてみた。
食痕がたくさんあるクズの葉裏に、クズノチビマタムシが佇んでいた。

_6095869.jpg
コミスジ幼虫        OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U 

コミスジの幼虫は萎れさせたクズの葉に留まり、葉っぱに隠蔽された状態で、枯れかけた葉をゆっくりと食べていた。

_6095881.jpg
ベニシジミ幼虫        OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U 

目線より上にあるスイバだから、葉裏に止まっているベニシジミ幼虫もすんなり見つかった。
葉っぱに元気がないけれど、餌として問題ないようだ。

_6095885.jpg
ホオズキカメムシ卵

ノゲシ類の葉裏に整然と並んでいた、ホオズキカメムシの卵。本種のホストとしてはアメリカイヌホオズキが近くに生えているが、近いというのは人間の尺度で、卵から孵化した幼虫にとってはかなりの距離になるだろう。
ホオズキカメムシの産卵場所はホストから離れた様々な植物上になることが少なくない。
posted by やまかます at 20:30| カメムシ

2026年06月08日

コガネグモの卵のう

三股町

_J012566.jpg
コガネグモの卵のう     OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO
_J012794.jpg
コガネグモ      OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO

朝のゴミ出しは、集積場まで片道8分ほどの歩きになる。午前中、雨はまだ降らない様子だった。
しばらくぶりに谷津田の農道を歩いてみると、コガネグモのほとんどは成体で昨年より数が多い。しかも、卵のうが4個以上見つかった。早いのは5月に産卵する例も見ているが、それはごく僅かで、通常は6月後半〜が多い。

_J012783.jpg
ヤブキリ     OM-1 MarkU ED 12-45mm F4.0 PRO FL-LM3

ツチイナゴを捕食していた、ヤブキリのメス。
カマキリ達が現れるまではこのヤブキリが草原の大型ハンターだ。見かけによらず、俊敏な動きで獲物を仕留める。

今朝のゴミ出しは往復で30分ほどだったが、観察や撮影で道草を食い、2時間に及ぶこともある。以前なら飼い犬も一緒に連れ歩いていたのだが。
posted by やまかます at 20:47| クモ

2026年06月07日

雨の中

三股町

_MG_7270.jpg
虹         EOS-R8 RF24-105mm F4-7.1 IS STM

昨夜から降り出した雨は昼過ぎ頃には止んだ。
午前8時過ぎ、窓から虹を眺めることができた。外側のは薄いけれど2重に掛かっていた。

_1013170.jpg
シュレーゲルアオガエル        OM-3 LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 GODOX iT30pro

玄関の門灯に集まる昆虫をお目当てに、シュレーゲルアオガエルもよくやって来る。
門灯は就寝前には消しているのだけど、昨夜は付けっぱなしだった。

_J012555.jpg
オニグモ類      OM-1 MarkU  ED 60mm F2.8 Macro   

特異な姿が目を惹く、オニグモ類のオス。葉陰にじっと佇んでいることが多い。
写真のオスは、イエオニグモのオスだろうか。
posted by やまかます at 16:45| クモ

2026年06月06日

糸を巧みに使う

三股町

_J8A8135.jpg
ハネナシコロギス♀ EOS-R5 MarkII EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM GODOX iT30pro

昨日のハネナシコロギスをサクラの葉上に放ち、ねぐら作りを撮影した。
ハネナシコロギスの場合、まずは葉の縁に切れ目を入れて(4箇所)から始まる。六脚を広げてから両端の葉を体を包むように折り曲げ、しばらくお口をムニュムニュ(ガムを噛んでいるような)させてから、徐に頭を左右に振って糸で繋ぎ止める。昼間は袋状に閉ざしたねぐらの中で休み、日が暮れてから外に出て活発に獲物を探し歩く。
正面から見たハネナシコロギスは、大柄なコロギスの恐い顔つきに比べると、穏やかな表情に見える。

都城市 山之口町

_J012551.jpg
スゲドクガ幼虫     OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO

前回、幼虫を見つけた同じススキの株に、今日も幼虫を見つけた。先日のと同じ個体なのかどうかはわからない。

_J012545.jpg
スゲドクガ繭      OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO

ススキから2メートルほど離れた枯れ枝に、スゲドクガの繭も見つかった。
スゲドクガ成虫の羽化を見ておきたいと思い、枯れ枝ごと繭を持ち帰った。
posted by やまかます at 17:40| バッタ

2026年06月05日

ハネナシコロギス

三股町

P6050005-Edit-Edit.jpg

P6050007-Edit.jpg
         OM-5 Mark2 ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX DE300

昨夜、ライトトラップに来ていた、ハネナシコロギスのメス。

今日は、写真絵本の見本ページの作製に取り組んでいた。来年夏に刊行予定の写真絵本で、「野鳥」の第二作となる。
posted by やまかます at 21:16| バッタ

2026年06月03日

夏型ベニシジミ

三股町

_MG_7138.jpg
霧島山             EOS-R8 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

台風一過、清々しい青空が広がった。
朝から陽射しは厳しいが、吹く風は涼しく日陰だと過ごしやすい日になった。梅雨入りして明日からしばらく雨が続くようだ。

_J8A7990.jpg
カラスザンショウ若木            EOS-R5 MarkII RF16mm F2.8 STM

_J011992.jpg
ツマグロバッタ幼虫        OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO

ツマグロバッタの羽化はまだ確認できていない。ススキの葉を前脚で抱えるようにして食べていた終齢幼虫。
ニシキリギリス幼虫の多くは終齢で、足元から飛び出すと素早く葉陰に潜り込んでいく。成虫は一頭だけ見つかった。

_MG_7159.jpg
ベニシジミ       EOS-R8 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

庭の花壇に夏型のベニシジミがいた。

_MG_7185.jpg
ベニシジミ       EOS-R8 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

同じ夏型でも翅表全体がより黒化し、緑青のような輝きが目を惹く。




posted by やまかます at 21:11| バッタ・チョウ

2026年06月02日

黒+黄+白

三股町

今の時期に見られる昼飛性蛾類3種を並べてみた。
いづれもうちの庭や隣の果樹園、草地で繁殖している。

ウメエダシャク-7971.jpg
ウメエダシャク      EOS-R5 MarkII EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM Flash Q20U
ヒロオビトンボエダシャク-5245078.jpg
ヒロオビトンボエダシャク         OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U
カノコガ-7886.jpg
カノコガ        EOS-R5 MarkII EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM Flash Q20U

3種に共通しているのは、黒い翅に白のまだら模様、と胴体の黄色と黒色のツートンカラー。
黒と黄の組み合わせは、有毒ハチの警告色そのものだが、果たして天敵の目にはどう映っているのだろう。

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日の昼頃から、台風6号の影響で風雨が次第に激しくなってきた。
袋掛け飼育していたヤママユ幼虫は全て、昨日のうちに室内へ回収しておいた。台風のための一時避難だけでなく、コロギスやヤブキリなどの捕食を避けるためでもあるので、このまま繭作りまで室内飼育を続ける。

_6015828.jpg
飼育の様子        OM-1 ED 20mm F1.4 PRO

1リットルペットボトルの水差しに寒冷紗の蚊帳を被せている。
寒冷紗は糞を床に散らさないためで、営繭が近くなった幼虫の逃走防止にもなる。寒冷紗は袋掛け飼育で使っていたものをそのまま流用している。
posted by やまかます at 18:10|

2026年06月01日

毛玉

三股町

_J8A7914.jpg
リンゴドクガ幼虫    EOS-R5 MarkII EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM Flash Q20U

クヌギの葉を食べていた、リンゴドクガ幼虫(中齢)。
昨夜のこと、このクヌギの梢をコロギスのオスが徘徊していた。幹を這い登り葉っぱの間を潜り抜け、じつに俊敏な動きで獲物を探していたようだが、リンゴドクガ幼虫は運良く難を逃れたのだろう。

都城市 山之口町

_J011944.jpg
スゲドクガ幼虫     OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO

ススキにいたスゲドクガの幼虫。陽射しを受けての見事な毛並みが誇らしげに見えた。
陽射しがあったのは午前中だけで、午後からは曇って雨が断続的に降り始めた。

_J8A7962.jpg
ヒメツノカメムシ     EOS-R5 MarkII EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM Flash Q20U

クワで育っていたヒメツノカメムシ幼虫群は、今朝に至ってすべてが成虫となっていた。
3齢幼虫の時から毎日のように観察して幼虫の脱皮は何度か見たけれど、最後の羽化の瞬間はタイミングが合わなくて見落としてしまった。
posted by やまかます at 21:28| ガ・カメムシ

2026年05月31日

天敵、侮れず

都城市 山之口町

_J8A7850.jpg
霧島山      EOS-R8 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

終日、霞んでいつもより遠くに感じる霧島山。
昼前から陽射しが出たり曇ったり。予報では曇りの筈が、蒸し暑い一日になった。午前中は曇って涼しかったのだが。

_J8A7863.jpg
エビイロカメムシ     EOS-R5 MarkII EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM Flash Q20U

ススキ葉上を徘徊していたエビイロカメムシ。そろそろ産卵の時期ではないだろうか。

_J8A7875.jpg
ツマグロバッタ終齢幼虫     EOS-R5 MarkII EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM Flash Q20U

ツマグロバッタはまだ幼虫しか見ていないが、もうじき羽化も見られるだろう。

_MG_7104.jpg
ヒメギス       EOS-R8 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

ヒメギスの成虫が現れはじめた。長翅型を2頭だけだが見つけた。
過敏に逃げ隠れするので、ヒメギスの撮影には望遠レンズが必要だ。

_MG_7108.jpg
ヤブキリ       EOS-R8 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

ヤブキリもまだ幼虫が多い中、今日は新成虫を2頭発見。

野外で袋がけ飼育中のヤママユ幼虫がコロギスに捕食されて数を減らしている。すでに4頭の幼虫が消えた。
今朝になってまたもや網が食い破られているのを見つけた。幼虫は無事だったがこれはもう看過できない。コロギスだけでなくヤブキリも成虫が現れ始めたので、ますます捕食圧が高まるのは間違いないだろう。3つの袋掛けのうち、一つに入っている幼虫を室内飼育に切り替えることにした。一気に全頭を取り込みたいところだが、終齢幼虫はでっかい。飼育ケースの工作や飼育ケースを置くスペースも必要で、まずは第一陣を先行して取り入れた。

_MG_7102.jpg
イシガケチョウ       EOS-R8 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

路面で吸水するイシガケチョウ。朝一番、少しの間だが雨が降ったため路面の一部が濡れていた。
posted by やまかます at 19:12| バッタ・チョウ

2026年05月30日

羽化

都城市 山之口町

_5305731.jpg
ハラグロオオテントウ    OM-1 ED 60mm F2.8 Macro  Flash Q20U

今朝、羽化したハラグロオオテントウ。
羽化時刻は推測だが、午前5時過ぎ頃だろう。見つけた時(午前6時)はすでに写真のごとくしっかり色付いていた。
夕方になってもまだこの場所に蹲ったままだった。

_5305813.jpg
ヒメツノカメムシ     OM-1 ED 60mm F2.8 Macro  Flash Q20U

同じクワでは、ヒメツノカメムシの羽化が盛んになっていた。
午前中には幼虫でも、夕方になると羽化し終えている個体が増えていた。

_1013123.jpg
クマイチゴ      OM-3 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II
posted by やまかます at 19:12| カメムシ

2026年05月29日

命ある限り


都城市 山之口町

_5295613.jpg
ツマグロバッタ幼虫     OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

4日前に引き続き、ツマグロバッタ幼虫が脱皮する場面に出会えた。
今回は陽射しもあってコントラストが強めだが、前とは違う光条件で撮影できそうだった。
最初の出だしから脱皮の撮影が順調に進んだところで、思わぬアクシデントが発生。

_5295614.jpg
              OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

セグロアシナガバチが草むらを舐めるように近くを舞っていたのだが、突然、脱皮中のツマグロバッタに飛びかかった。脱皮中では逃げようが無い。

_5295654.jpg
              OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

まだ柔らかいバッタの体は、あれよあれよという間に噛み砕かれ、脚などは早々と切断された。

_5295670.jpg
              OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

内臓が捨てられて小さな肉団子になったところで、大事そうに抱えて飛び去って行った。
アシナガバチの巣では餌を待ち受ける幼虫がいることだろう。

三股町

_5295705.jpg
              OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

袋掛け飼育中のヤママユ幼虫だが、3頭入っていた袋の一つでは、幼虫が1頭だけになっていて驚いた。
袋をよく見ると、直径3センチほどの穴が開いていた。幼虫が消えた理由はすぐに分かった。
他の袋がけを点検していると、袋が垂れないよう支えに立てていた竹竿に、なんと、コロギスのメスがしがみついていた。腹部が丸々と肥えている。
状況証拠だけだが、ヤママユ幼虫を捕食したのは、このコロギスで間違い無いだろう。

_5295697.jpg
コロギス♀         OM-1  ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

コロギスの体に触れると、翅を広げて威嚇行動を繰り返した。
網を破って中に侵入されるようでは、これを防ぐのは難しい。夜に活動するコロギスを毎晩見張るわけにもいかない。続きを読む
posted by やまかます at 21:36| バッタ

2026年05月28日

エノキミツギリゾウムシ

都城市 山之口町

エノキミツギリゾウムシ-5194352.jpg
     OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U   (撮影:5月19日)

クマイチゴの果実にやって来る昆虫はどんな顔ぶれだろう、と毎日のように果実を眺めてきた。アシナガバチ類やアブ類などの姿が見られたが、期待していたよりかその数は少ない。
ところで、先週のこと、朝一番に見つけたのが果実の上を歩いていた小さな甲虫だった。体型からしてミツギリゾウムシの仲間だろうと、保育社の『原色日本甲虫図鑑W』(1984年初版)で調べてみると、
エノキミツギリゾウムシEterozemus celitis、のようだ。

エノキミツギリゾウムシ-5194355.jpg
      OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U    (撮影:5月19日)

エノキミツギリゾムシの体長は6ミリ前後と小さく、体ぜんたいに長い毛が生えている。図鑑に記載されている分布は九州のみだが、本州でも見つかっており、九州特産では無いようだ。図鑑では「稀」と書かれてあった。

「吉武 啓・堤内雄二:エノキミツギリゾウムシの生態と分布について:」(『甲虫ニュース No.141 March 2003』)によれば、エノキの切り株にあったタマムシの使用済みの坑道にそって本種の蛹室が多数見つかっている(大分県臼杵市)。タマムシの幼虫がう穿った坑道を利用することから、エノキ以外のカシ類やサクラ類からなど広い樹種で見つかることにも触れている。

成虫の食性などの情報は見つからないが、今回、クマイチゴの果実上を歩いていたのは単に偶然なのかも知れない。発見当初からそわそわと落ち着かない様子で、撮影しているうちに果実から離れて枝に移って行った。果実表面を舐めとるなどの行動は確認できなかった。

posted by やまかます at 08:12| コウチュウ

2026年05月27日

コロギスのねぐら作り

三股町

袋がけ飼育中のヤママユ幼虫。昨日のこと葉っぱの減り具合をチェックし、袋の底に溜まった糞を掃除していると、地面にボテっと落下したのはコロギスのメスだった。袋の中にいたら大変なことだが、そうではなく袋の外側にしがみついていたようだ。ヤママユの幼虫たちはでっぷり肥えて思い思いの場所にくつろいでいた。

_5275389.jpg
コロギス♀      OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

コロギスの撮影をしたいので咄嗟に胴体を摘んで確保した。ダメージを与えないほどほどの力加減で、なおかつ噛み付かれないように用心した。以前、指先を噛まれたことがあり、皮膚が切れて血が出るほど強烈だったことが頭に焼き付いているからだ。コロギスの大顎は、ヤママユやウスタビガの繭壁に大きな穴を穿つほど強力で、袋がけの網も容易に破ってしまう。

_5275440.jpg
コロギス       OM-1 ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U 

コロギスは一晩、餌(イモムシ)と一緒にケースに入れておいた。今日の午後、雨が止んでからサクラの葉上に放つと、前脚を伸ばして上向きに構えた↑ かと思うと、次の瞬間に大きく跳ねた。俊敏に枝を遡り葉っぱを次々と巡ってから、葉っぱが重なった場所で、その葉っぱを口から吐く糸で繋ぎ止め始めた。頭を左右に振りながら糸を繰り出していく様子は、まるで毛糸編み機のようだ。

_5275462.jpg

_5275490.jpg
         OM-1 ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U 

葉っぱのサイズによっては切れ目を入れてから袋とじにすることもあるが(幼虫期は大方)、特に成虫は糸綴りだけで「ねぐら」作り終えてしまうことが多い。糸の粘着力は強力で、その上、何重にも重ねて念入りに吐糸するので、葉っぱをしっかり綴じ合わせることができる。
posted by やまかます at 17:50| バッタ

2026年05月26日

懲りない訳は?

三股町

_5265279.jpg
ヒメアカタテハ    OM-1 ED 60mm F2.8 Macro

ヒメアカタテハの英名は「The Painted Lady」、つまり「厚化粧の女性」と名付けられていることを、とある随筆を読んでいて思い出した。本を閉じて庭に出てみれば、まさにその「厚化粧の女性」が花壇のキンセンカに来ていた。
今朝にも羽化したのではと思わせるほど初々しい姿。私が高校生の頃なら「完ピン!」と喜んで捕虫網に入れたに違いない。
ヒメアカタテハの姿は艶やかではあるけれど「厚化粧」という表現にはちょっと違和感がある。一回り大きいアカタテハの英名はと言うと、こちらは「The Indian Red Admiral」=「赤い提督(海軍大将)」となっている。女性ではなく軍服を纏った威厳のある姿を讃えているようだ。ヒメアカタテハとは随分と違う見方だが、人の感受性がいかに千差万別であるかを改めて感じるし、時代や人種、社会などの背景も深く関わることだろう。


_5265331.jpg
ハラグロオオテントウ蛹       OM-1 ED 60mm F2.8 Macro

そろそろかなとクワの梢を見上げてみれば、やはり蛹があった。
ハラグロオオテントウの熟齢幼虫が先週ここのクワにいたのだけど、しばらく前から姿を見失っていた。ただいくら探しても幼虫は一頭きりしか見つかっていない。幼虫が一頭だけであったのに蛹の姿を拝めたのは幸いだった。

_5265318.jpg
コガネムシ     OM-1 ED 60mm F2.8 Macro

この時期、コガネグモとコガネムシの前では必ず立ち止まってしまう。

_5265247.jpg
アメリカフウロ      OM-1 ED 60mm F2.8 Macro

ヒルサキツキミソウの花に頭を突っ込んだまま動けなくなった、コスズメが2頭、ホウジャクの一種が1頭、いづれも救出しておいたのだが、しばらくして花壇に訪れてみるとコスズメの片方とホウジャクが懲りずにまた花に捕らわれていた。花蜜の魅力には我を忘れてしまうのか。仕方がないけど、再度、救出しておいた。その作業中、足元にたくさん並んでいたアメリカフウロの種子。まだ弾けた種子は見当たらない。

_5265243.jpg
ヒメヒガサヒトヨタケ属の一種      OM-1 ED 60mm F2.8 Macro

撮影し終えて20分ほど後には、傘が萎んでいて、さらに1時間後には菌体が随分と小さく縮んで干物みたくなって地面に倒れていた。
キツネノハナガサにも似ているが、表面にレモン色の粉が乗っかっていないので、調べてみたらヒメヒガサヒトヨタケ属の仲間のようだった。
posted by やまかます at 21:02| コウチュウ・チョウ

2026年05月25日

日課

都城市 山之口町

_J011313.jpg
カノコガ    OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14

カノコガの新成虫がいた。
うちの近辺では数が少ない。昔、松山の実家の周りでは多くいたが、今はどうだろう。

年に一回程度の墓参りか、仕事で帰省しても無人になった実家は素通りするので、ウマノスズクサの群落があった場所や、カラタチの生垣、タヌキマメ、カワラケツメイ、ヒオドシチョウ蛹が鈴なりに付いていたアキニレ、、、など、例年訪れていた場所の植生がどうなっているのかも気になる。

_5245177.jpg
ヒメツノカメムシ幼虫   OM-1   ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

クワの果実を吸汁して成長している、ヒメツノカメムシ幼虫群。写真の幼虫は4齢。
同じクワには3齢や終齢の群れも見られる。3齢集団の傍では雌成虫が見守っていた。

三股町  

_J011810.jpg
オオスカシバ    OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14

玄関前に植えてある数本のクチナシではオオスカシバの幼虫が育っていたが、今朝のこと姿を消していた。
終齢まで育つことも稀にあるけれど、大概は若齢時にことごとく捕食されてしまうようだ。まだその捕食現場を見ていないが、だから昨年は若齢幼虫を回収して飼育した。羽化後の鱗粉落としを撮影するためだったが、できれば自然下で羽化直後の成虫を見つけたい。昨年の飼育下での羽化時刻は8月では午前4時半〜5時と早朝で、11月では午前8時以降だった。自然下ではどうだろう?
蛹まで成長できるケースが稀とあってはなかなか実現しないけれど、シーズン中は毎朝、クチナシの前にしゃがんでいたし、これからも待ちぼうけを続けるだろう。
posted by やまかます at 21:13| ガ・カメムシ

2026年05月24日

「しわざ」とそのヌシ

都城市 山之口町

脱皮-011210.jpg
          OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14 (撮影:5月22日)

バッタの抜け殻が逆さの格好で残っていた。この「しわざ」のヌシはなんだろう?

脱皮-011216.jpg
          OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14

数メートル先で、「しわざ」のヌシを見つけた!

逆さの姿勢からして、もうじき脱皮が始まるはず。撮影の足場を踏み固め待機することにした。脱皮が始まるまで意外と長く感じた。

脱皮-011227.jpg
          OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14

待つこと20分、ようやく脱皮が始まった。

脱皮-011256.jpg
          OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14

ジワジワと新しい体がせり出てくる。

脱皮-011269.jpg
          OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14

6本の脚が全部抜けると、両後ろ脚を垂直に立ててそのまま動かない。脚がしっかりかたまるのを待っているのだろう。

脱皮-011273.jpg
          OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14

脱皮が始まってから約23分後、お尻を抜け殻から引き抜き上向きになった。

抜け殻のヌシの正体はツマグロバッタの幼虫で、脱皮して終齢になった。できれば、今度は羽化のタイミングにも立ち会いたいものだ。
posted by やまかます at 20:29| バッタ

2026年05月23日

受難

三股町

_5234941.jpg
_5234946.jpg
オオハラビロトンボ♀     OM-1 ED 60mm F2.8 Macro

午前8時、昨日と同じ庭の人工池で、オオハラビロトンボのメスが羽化していた。

オオハラビロトンボをうちの敷地内で見たのは去年の7月が初めて。どうやらオオハラビロトンボが身近なトンボの一種になってきたようだ。

_MG_6963.jpg
コスズメ      EOS-R8 RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

花壇のヒルサキツキミソウにコスズメがいた。じっとしているのは、疲れ切ったためだろう。
花の奥深くまで伸ばした口吻が抜けなる事故は毎年見られる。こうなると自力で逃れることができないので、いづれは餓死してしまう。コスズメの体をそっと包み込むようにしてから引き離すと、元気に飛び去って行った。
ヒルサキツキミソウの花の奥がどんな構造になっているのかまだしっかり調べていない。

_5234965.jpg
ベニオビヒゲナガ♀  OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U 

例年この時期に見つかるが、個体数が少ないのかシーズン中に1頭かせいぜい2頭が見つかるに過ぎない。
ベニオビヒゲナガの食草はまだ未知のようだが、うちの林で発生していることは間違い無いと思う。夜の灯りに飛来したことは無い。
posted by やまかます at 20:59| トンボと蛾

2026年05月22日

卵とオオハラビロトンボ

三股町

_5224735.jpg
オオハラビロトンボ    OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

午前8時40分、庭の人工池の傍でオオハラビロトンボが羽化を終えて休んでいた。
撮影を始めて数分後には飛び立って行った。

_5224771.jpg
オオハラビロトンボ    OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

同じ個体かどうかはわからないが、人工池の近くにあるイヌビワに初々しいオオハラビロトンボが止まっていた。

_5224766.jpg
イシガケチョウ卵     OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U
    
そのイヌビワの葉表の真ん中に、イシガケチョウの卵が一個付いていた。

_J011190.jpg
ヤマサナエ    OM-1 MarkU ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14

昨日、ヒバカリがいた農道上では、ヤマサナエがホバリングしていた。
正面にまわり込もうとしたが、ヤマサナエは逆に逆にと移動してうまくいかなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜  訂正追記(5月23日) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜

当初、ハラビロトンボとしていたが、ご指摘を頂いてから確認してみたところ、オオハラビロトンボ、であることが判明。
例年、庭の人工池ではハラビロが羽化しているが、今回はオオハラビロトンボであり、羽化したのは2♂であった。
posted by やまかます at 19:51| トンボ

2026年05月21日

雨の合間

三股町

_MG_6773.jpg
コガネムシ   EOS-R8 EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM

コガネムシの発生ピークに入ったようだ。庭のクヌギでは食葉するもの交尾カップルなど、複数個体が見られた。昨夜はライトトラップにも2頭、飛来していた。小雨が時折パラつく天候だが、コガネムシの撮影にはちょうど塩梅が良い光で撮影できた。

_MG_6865.jpg
ゴマダラオトシブミ   EOS-R8 EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM

クヌギの若葉を縦に折る段階から「ゆりかご」作りを観察できた。黒化型のゴマダラオトシブミ、うちの庭ではこの型の割合が多い。ただ風が強く吹き続けていたため、止むタイミング待ちが長かった。

_MG_6789.jpg
クリアナアキゾウムシ   EOS-R8 EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM

クヌギの若枝を抉るように食害していた。ここにマメコガネが割り込んできたけれど、体格で優っているクリアナアキゾウムシは全く動じず、マメコガネは早々に敗退した。
体に泥が付着しているのは、羽化後、まだ日が浅いのだろう。

P5210010-Edit-Edit.jpg
           頭殻  OM-5 Mark2 ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX DE300

コナラで袋掛け飼育しているヤママユ幼虫が、昨日から今日にかけて次々と脱皮して、5齢(終齢)となった。
脱皮前の休眠は3〜4日間だった。袋の底に溜まった糞を掃除し、糞に混じっていた頭殻も回収して撮影した。
posted by やまかます at 20:52| コウチュウ

2026年05月20日

神樹蚕、白いカミキリ

三股町

シンジュサン-5204511.jpg
シンジュサン♂     OM-1 ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U
シンジュサン-5204524.jpg
シンジュサン♂     OM-1 ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

昨夜、ライトトラップに飛来したシンジュサンのオスはじつに新鮮な姿。
5月におけるシンジュサンの羽化日はかなりバラけており、特にオスは短命であることを思えば、雌雄の出会い=配偶行動に差し支え無いのだろうか?と気にはなる。それとも、ヤママユのように発生のピークがいくつかあって、むしろ危険性の分散に役立っているのかもしれないが、そこはよくわからない。

oosiro-5194427.jpg
オオシロカミキリ      OM-1  ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

アケビの葉裏に潜んでいたが、オオシロカミキリのお目当てはアケビのツルが絡んでいたクワの方である。
左の触角が途中で切れており、同種同士の争いでもあったのだろうか。うちのライトトラップに飛来したこともあるが、クワやムクノキで見つかるも数は極めて少ない。

_5204646.jpg
ヒバカリ       OM-1 ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX iT30pro

農道を横切ろうとしていた、ヒバカリ。
車の通過は極端に少ないが、アスファルトの路面上でタイヤに轢かれて圧死した姿はこれまでにも何度か見ている。道路の真ん中でじっと佇んでいることが多いためだろう。
今日はすぐ近くまでレンズを寄せて撮影していたら、流石に危険を感じたのか、体を左右に激しくくねりながら草藪へと退去した。普段はおっとりとした性格に見えるが、一旦、危険モードに入った時の身のこなしは驚くほど素早い。
posted by やまかます at 19:54| コウチュウ

2026年05月19日

トッピング

三股町

0507-010773.jpg
ハナウド     OM-1 MarkU  ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14
 
毎年、倉庫の裏に聳えるハナウド。年々、株分れして大きく成長している。
コアオハナムグリやアブ・ハチ類、そしてルリシジミなど、多数の昆虫が花に集まっている。倉庫の裏手は母屋からは死角になっているけれど、ハナウドの背丈は倉庫の屋根を超えているので、食堂の窓から白い花束が遠目にも見える。

0507-5194396.jpg
モミジイチゴ  OM-1 ED 60mm F2.8 Macro  Flash Q20U

クマイチゴより少し小ぶりのモミジイチゴの果実。

0507-5194374.jpg
デザート      OM-1 ED 60mm F2.8 Macro

今朝は、クワとモミジイチゴの果実に少しだけニホンミツバチの蜂蜜を加え、ヨーグルトのトッピングにして味わってみた。

0507-010748.jpg
コガネムシ      OM-1 MarkU  ED 50-200mm F2.8 IS PRO MC-14

夜露の雫を纏ったコガネムシが、クマイチゴの葉上で休んでいた。今年になってコガネムシを撮影したのは今日が初めて。
今月に入ってすれ違いは何度かあったけれど、いづれも撮影するチャンスには至らなかった。これから数が増えて来るのだろう。







posted by やまかます at 20:36| コウチュウ

2026年05月18日

赤い果実

三股町

_J8A7808.jpg
クワ     EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

耕作放棄地でのびやかに成長しているクワは、熟した果実で溢れんばかり。これを収穫してジャム作ったり、おやつにつまむ人などは誰一人と見当たらない。もっとも日頃、うちの周辺に散策する人の姿はほとんど無く、自分としては仕事をやり易い環境だとは思うけど、農作業する人までほぼ見かけない、というのはやはり異様に感じる。

_J8A7800.jpg
キアシガバチ     EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

人は手を出さないけれど、虫や鳥やけものなど、多くの生き物にとっては恵の糧になる。写真のキアシナガバチのほかに、ホソヘリカメムシ、チャバネアオカメムシも、吸汁していた。
うちでは朝のヨーグルトのトッピングとして散歩がてら摘んでいる。

_J8A7809.jpg
クマイチゴ      EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
_J8A7819.jpg
         クマイチゴ      EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

クマイチゴの群落が蔓延っている場所も、数年前までは農地だった。仕事というより趣味でやっているようだったが、週に数回、軽トラで来られては畑仕事に励んでいる方がいた。寡黙な方で私がそばを通っても目を合わせることも避けている様子だった。狭い農地の真ん中にヒメユズリハとツゲが植っていたが、今はもうクマイチゴの藪に覆われて、どこにあったかも全くわからない。棘だらけの藪のため一歩も踏み込むことが出来ない。ここをまた農地に戻すとなると、大変な労力が要るだろう。人が通わなくなって畑作りが止まると、そこからクマイチゴの藪になるのはあっという間だった。

クマイチゴの果実は地味な味わいだが、「多めの種子の食感が胡麻粒みたいでいい」とは嫁さんの感想。ジャム作りはまだ試みていないが、以前、ヤマブドウで失敗したことがある。たくさん送っていただいたヤマブドウを無駄にしたのでとても申し訳なかったのだけど、クマイチゴなら家の周りにふんだんにある。
posted by やまかます at 20:07| ハチ・アリ

2026年05月17日

カラスアゲハ、再来

三股町


_J8A7783-Edit.jpg
カラスアゲハ♂      EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

かなり翅が傷んだカラスアゲハのオス。
特に左前後翅の鱗粉が広く剥がれた様子から、このオスは前にも一度見ていることに気付いた。

以前、このオスを撮影したのは、10日前の5月7日、だった↓
左前後翅の鱗粉脱落部分はほぼ同じだが、尾状突起や全体の傷みはまだ軽い。

0507-.jpg
カラスアゲハ♂    EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM (撮影:5月7日)

少なくとも2回、うちの庭にやって来た写真のカラスアゲハは、どこでどう活動していたのだろう。
個体識別が困難な昆虫にあって、わずか10日間であってもまだ元気に活動している姿に出会えたのは正直、嬉しい。この先また、同じオスにどういったか形で出会えるだろうか。
posted by やまかます at 20:40| チョウ・ハチ

2026年05月16日

ミスジビロードと、ビロード

三股町

_5164311.jpg
ノアザミの花    OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

花盛りのノアザミ。玄関前から庭の至る所を彩っている。

_5164264.jpg
チュウゴクアミガサハゴロモ幼虫   OM-1 ED 60mm F2.8 Macro+接写リング Flash Q20U

ツバキの新梢にチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫が多数ついている。孵化してからどのくらい経つだろうか。

_5164281.jpg
ビロードスズメ    OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

今朝、ライトトラップの近くにいたのは、ビロードスズメ。
羽化直後と思われる新鮮な姿。当初はミスジビロードスズメかと期待したが、よく見るとビロードのようだ。
成虫の識別は難しい場合もあるそうだが、翅の斑紋はビロードの特徴をしっかり表している。

ミスジビロードスズメの幼虫がライトトラップのすぐ近くのアジサイで発生したことが何度かある。
ミスジの成虫か!と心躍ったのも、発生場所が近いことに加え、これまで飼育した幼虫がことごとく前蛹の段階や蛹のまま死んで、成虫が羽化していないという残念な結果に終わっているからだ。2年前の本の仕事では、幼虫と成虫をセットで載せたかったのだけど実現しなかった。それ以来、なんとかミスジビロードスズメ成虫の写真を撮りたいと思っていた。
では、ビロードスズメの幼虫はと言えば、1990年代、東京都東村山市に住んでいた頃に撮影したことがあるだけで、なんと30年以上もの間、遭遇していない。その30年前に出会ったビロードスズメ幼虫は、ホームセンターで買ったツル植物にたまたまついていた。海外の園芸種だったが、ホームセンターの敷地内に母蛾が飛来して産卵したのだろう。
posted by やまかます at 21:21|

2026年05月15日

ヤマガラの若鳥

三股町

_J8A7590.jpg
カラスアゲハ♂    EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

気温は28℃と夏日が続くけれど、この時期に出るカラスアゲハはまだ春型だろう。

_J8A7321.jpg
ヤマガラ若鳥    EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

エノキの葉っぱにつく、虫こぶ「エノキハトガリタマフシ」を脚で押さえ込んで割り開く、ヤマガラの若鳥。
中にいるエノキトガリタマバエの幼虫がお目当てだ。親鳥同様の採餌行動から、もうすっかり自立しているように見える。

_J8A7187.jpg
ヤマガラ親鳥     EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

ヤマガラの親鳥が獲物(蛾類の腹部だろう)を咥え、翼を震わせながら囀っていた。
おそらく若鳥に呼び掛けていたのだろう。まだしばらくは、親鳥から若鳥への給餌は続く。しばらく囀り続けていたが、若鳥の姿を見つけたのか高い梢の茂みに飛び去って行った。

_J8A7431.jpg
アオゲラ♀ EOS-R5 MarkII RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

立ち枯れ寸前のアカメガシワ大木は、ほんの一部の枝が葉っぱをつけているに過ぎない。
幹のあちこちから樹液が出ていて、多数のチョウやスズメバチ等が集まって来る。そのアカメガシワの横枝に、賑やかな囀りに続いてアオゲラのメスが飛来した。先日からうちの林に来ては囀っていたが、その姿を一瞬だけだが今日になってようやく拝むことができた。
posted by やまかます at 18:21| とり・チョウ