2023年11月09日

満腹、ジョウビタキ

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

先月から我が家の庭に居ついているジョウビタキのオス。
お気に入りの止まり場の一つが、写真の7尺脚立。

ちなみに写真の鉄パイプ製の脚立は重いこともあって、最近のホームセンターではあまり見かけなくなくなった。
軽いアルミ製が主流になっているが、鉄パイプ製は安価なことが長所と言える。アルミ製は大中小と3台使っているが、一番大きな1台だけは鉄パイプ製7尺を選んだ。片側2本の脚には安全ストッパーを履かせてあり、ストッパーを伸縮することで設置面が安定する。できれば、4脚とも履かせたい。ただし、このストッパーも鉄製なのでメンテナンスを怠ると錆びて使いづらくなる。

話が逸れてしまったけれど、、、、、居間で書類をめくっていてふと食堂の窓の外をみると、脚立にジョウビタキがいた。
カメラだけそっと引き寄せてしばらく見ていると(ここで窓に近寄ったりすると逃げられる)、ジョウビタキの顔面目掛けて、フタモンアシナガバチのオスが飛んできた。
フライングキャッチする瞬間を期待して、プリ連写モードでカメラを構えてみた。
このところ、庭や近所でフタモンアシナガバチのオスの姿をよく見るけれど、目につきやすい木の幹、枝、などに執着して集まってくる。ブロック塀に立てかけてある脚立も飛来スポットの一つになっているようだ。

さて、ところが、、、、ジョウビタキは飛び上がったものの、ハチは速度を緩めてから旋回して反対方向へと放物線を描きながら落下していった。
ジョウビタキの動きを連続画像で確認すると、積極的に飲み込もうとしているようには見えず、むしろ驚いてハチに対して威嚇しているようにも見える。あるいは、フライングキャッチに失敗したともとれるが、さて真相はどうだろう?

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

じつは脚立に来る少し前、家の西側の窓近くで盛んにフライングキャッチを繰り返していた。
寝室の窓のすぐ外だけど、スダレを止めている紐が止まり場になっていて毎日そこにも来ている。
で、今日は何の虫か確認できていないが、窓目掛けて次々と飛来してくるえものに夢中になっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 21:34| とり

2023年11月08日

ハロー!オオカマキリ

三股町

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

午前8時47分、リンゴドクガ幼虫が脱皮を終えていた。
おそらく今朝のこと脱皮したのだろう。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

イロハカエデのテント台座に篭って丸三日間、脱皮前休眠をしていたわけだ。
脱皮殻は午後になって、下に落ちていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO 


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

青空がないのは惜しいけれど、halo(日暈:にちうん)が出ていた。
目の前を飛んでいったオオカマキリ♂を見つけ、次のフライトを狙ってみたら、haloの真ん中を横切って行った。
posted by やまかます at 20:38| カマキリ

2023年11月07日

はらぺこ、バッタ

三股町

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

庭に出てみると足下にショウリョウバッタがいて、ふと気づけばそこにもあそこにも、と大きなメスが3頭いっぺんに見つかった。そっとしゃがんで、ジーッと見つめていると、一旦は緊張していた彼女たちは、何事もなかったように前あしで葉っぱを引き寄せてはムシャムシャ食事を始めた。どのメスもまだ産卵するのだろうけど、腹部は痩せている。まだしっかり栄養を摂る必要があるのだろう。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

たまに、キチキキチと羽音を立ててオスが低く飛んでいて、メスの近くに着地することもあった。
オスの目にはメスの姿が見えているはず、と思いきや、オスも食事に夢中。
それでも、オスとメスの距離が近いこともあって、きっと配偶行動が観察できるものと期待して地面にどっかり腰を落ち着けてみた。しばらく辛抱強く見つめていると、ようやくオスがメスに気づいた素ぶりを見せ、メスに近寄ってマウントした。拍子抜けするほどあっさりとしたもので、求愛の仕草も無く、いきなり飛び乗った。
オスはしきりと交尾しようとするものの、メスは食事を続けてまるで無視。オスは20秒ほどマウントしてのち、あきらめて飛び去ってしまった。

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   LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U GODOX TT350

夕日を浴びてオナガササキリのオスが、シリシリシリと鳴いていた。鳴き声はか細く元気がない。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

畦道を歩いていると顔面にポツポツぶつかってくるほど、無数のアブラムシ有翅虫が空中に漂っている。
風が強く吹くとなおさらで、うっかりすると目にも飛び込んでくる。
ジョロウグモの網はどれも、このアブラムシでびっしり覆われて白く見える。
秋になってケヤキの幹に集まり産卵する、ケヤキフシアブラムシだろうか。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 
posted by やまかます at 20:48| バッタ

2023年11月06日

日溜まりに集う、さすらう

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

イヌマキのてっぺんに着地するのが見えた、ツマグロオオヨコバイ。
きっとまた飛び立つはずと狙いをつけてみれば、案の定。ソワソワしてのち、飛び立った。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

キササゲの白い枝がお気に入りのようで、何度も何度も飛来しては枝を撫でるようにまとわりついていたのは、フタモンアシナガバチのオス。ときには枝に着地するけれどすぐに飛び立っていく。複数個体が入れ替わりで来ていた。
ここにはメスも来るようで、逢い引きスポットになっているようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

もういないだろうか?
確認しておきたくて、すぐ近所のハンミョウ広場に出かけてみれば一頭だけだが、いた。
少し前まではいつも3、4頭が跳ね歩いていたがさすがに数は減っただろうか。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

自宅林で拾った、リンゴドクガ幼虫のぬけがら。小さくてもよく目立つ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

こちらは、庭のイロハカエデの葉っぱを綴ってお籠りしたリンゴドクガ幼虫。
二日前、ソワソワと枝を歩き回った末、ここと決めて葉っぱテントを仕立てたのだが、脱皮のための台座だろう。
posted by やまかます at 20:45| ハチ・アリ

2023年11月05日

赤い果実

三股町

道路を跨いだその先に柿の木があり、今朝もハシブトガラスが果実をもぎとっていた。
もぎ取るところをちゃんと見たいので近寄ってみれば、熟柿にクロコノマチョウが来ていた。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

カンカン照りの下、明るい場所での吸汁行動は珍しいとも思えた。最初のうちオオスズメバチも来ていたが、写真の柿にはなぜか来なくなり、ずっと高い茂みに隠れた場所の柿に鞍替えしたようだ。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (トリミング)

少女漫画に描かれる大きな瞳のような眼状模様を写したくて、飛翔する瞬間を狙ってみたが、そのチャンスは一回だけあった。あったけど、タイミングとしては間に合わなかった、とそう思い込んでいたが、画像確認するとなんとか写っていた(透かしで)。 G9 M2のプリ連写は1秒前まで遡って撮影できる。しかし背景がゴチャついてしまい、写真は失敗。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

マムシグサ果実の頂上で、ヒメホシカメムシが佇んでいた。
果実を吸汁していたのか、そうでないのか、確認はできなかった。
人が齧るとムチャクチャ苦いらしいが(自分は試していない)、昆虫や鳥やナメクジは平気のようだ。
posted by やまかます at 21:17| チョウ

2023年11月04日

ウォーミングアップ

三股町

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

朝陽を浴びるタイミングでまずは頭部の水滴を前あしで拭い、口で吸い取る。これを繰り返したあと、4枚の翅の振動を使って水弾きを行う。夜露をまとったトンボの多くが行っているのだろうと思う。これまで、ヒメアカネで水弾きを何度も見てきたけれど、今朝はミヤマアカネで観察してみた。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

写真のミヤマアカネは水弾きを3回行い、その3回目で飛び立った。
posted by やまかます at 20:37| トンボ

2023年11月03日

叶わぬ想い

三股町


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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ジョロウグモの網糸に掛かっていた、ヒメジャノメ。

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      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

マダラバッタのジャンプ。
トノサマバッタのジャンプを狙ってみたけれど、いつ跳ねるか辛抱強く待つことになり、ひたすら我慢比べ。
他の個体が寄ってくるとそれに反応して跳ねることもあるが、手っ取り早く跳ねるきっかけを作るには何らかの手段で驚かすしかない。やり方はいろいろあるが、今日は準備してなく散歩ついでの撮影だった。
トノサマバッタにカメラを向けていたら、そこへマダラバッタがフレームインして、そのままジャンプしてくれた。

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      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

トノサマバッタのミニジャンプ。ダイナミックに跳ねるかと思いきや肩透かしだ。
じっと石になって地面に這いつくばっているうち、カメラ内部のオーバーヒートで撮影が一時中断。
モニターを開くとカメラ背面が熱したフライパンのようになっている。
手のひらを押し当てたりしながら、カメラが冷めるのを待って撮影再開。真夏にはよくあることだが、今日の陽射しはそれに匹敵するほど強かった。プロキャプチャーモードで待機中、画像の書き込み作業は続くので電源の消耗も早い。

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      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

大柄なメスはこの状況でも、オスを乗せたまま軽くジャンプして逃げていく。
オスの想いは届かず、このままでどうしようというのだろう。以前にも逆さまマウントのカップルを見たことがあるが、この状態がかなり長く続くので、雌雄共に危険な状態を晒していることになる。

posted by やまかます at 20:46| バッタ

2023年11月02日

赤トンボとシジミチョウ

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

耕したばかりの田んぼで連結打空産卵を行っていた、ナツアカネのカップル。
産み落とされた白い卵が一粒見える。
産卵カップルは写真の一組だけで、広い田んぼが寂しいかぎり。
昨年、カトリヤンマの産卵やオスのなわばり飛翔が見られた水路は完全に干上がってしまい、様相が一変してまったくヤンマの姿はない。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U
     
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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

サツマシジミ(上写真)、そしてツバメシジミ(下写真)も、まだ新鮮なオスが活動している。
キタテハはウジャウジャという表現がふさわしいほど多い。アゲハの姿は今日は見なかった。

〜機材のお話し〜

LUMIX G9 M2の扱い方に慣れるためにも、そしてプリ連写と被写体認識の性能を探るためにも、昆虫や野鳥の動きあるシーンに絞って撮影を繰り返している。
G9 M2のプリ連写はフォーカス・露出固定で秒間75コマ。フォーカス・露出追随で秒間60コマの連写性能だ。
OM-1のプロキャプチャーモードの連写に比べると数値としてはほぼほぼ同程度と言える。
問題は被写体認識の性能で、G9 M2の被写体選別は動物、人、車、バイクとなっており、鳥や昆虫の撮影では動物の一択しかない。鳥の撮影では、ゴチャゴチャした背景が間近でも被写体を的確に捉えており、これはOM-1と同レベル程度か場合によっては優れているのかもしれないと感じたが撮影回数がまだわずかなので今後に期待したい。

しかし、昆虫となるとやはり厳しい。「動物瞳認識」を使ってみているが、例えばトノサマバッタの大きな複眼を一旦は捉えるものの、しばらくすると奥ピンになったり、足の踵の黒い模様を瞳と認識したりとフォーカスが落ち着かず不安定になった。ジャンプの瞬間をプリ連写(フォーカス露出追従AFC)で撮影したけれど、フォーカスは複眼から外れてしまい、追いきれなかった。
シジミチョウなど小さなチョウでは翅の紋様に惑わされたりして、これも認識が不安定。
トンボでは、ナツアカネとリスアカネで試してみたが、これもしっかりとは捉えきれず(静止時は捉えていても飛ぶと)、いろいろやってみるうちに「動物体認識」に切り替えたほうがいいのかもしれない、と思えたりする。大型のヤンマ等ならおそらくしっかり認識できるのではないだろうか、いづれ試してみたい。
LUMIX G9 M2の筐体は、OM-1と比べて大きく重いが、堅牢性には優れているのだろう。このことがフィールドでハードな扱いをしても故障知らずという信頼性に繋がるのであればそれはそれで評価したいところだ。仕様によるとバッテリーの撮影可能枚数はOM-1より低い数値で、実際使ってみると、バッテリー持続時間はハッキリ短い。

まだ数日撮影しただけで正確な評価などはできないけど、これまで使っているOM-1との比較で見る限り、特段に進化した性能かと問われれば、そこまででもない、というのが今のところの印象。
ボタン操作など、使い勝手の面では、G9 M2のほうが扱い易いことが多いことは付け加えておきたい。


posted by やまかます at 21:36| トンボ

2023年11月01日

水しぶきを撮る

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

夜露を羽ばたき飛ばしする、ヒメアカネ♀。
写真は2回目で、1回目の写りより水滴の散り方が賑やかだった。
1回目より水滴の量が減り、翅が軽くなったぶん振動速度が速くなったからだろうか。
以前にも書いたが羽ばたき飛ばしは、少し間を開けて2〜3回は行うが、それですべての水滴を弾けるわけではない。
まだ濡れたままでも平気で飛び立っていく。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

窓の雨戸袋でヤマトアシナガバチの交尾が成立するところに出会した。急いで玄関に置いてあったカメラを引っさげなんとか間に合った。交尾時間は短く、2カット撮影したところで離れてしまった。下写真はオスの顔。

〜機材のお話し〜

望遠ズームレンズ、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U は、マイクロフォーサーズ規格なので、カメラはOMシステムのOM-1のままでも問題はなかった。
しかし、レンズと同時発売になったLUMIX G9 M2の性能が気になったこと、3台使っているOM-1の予備カメラも必要になってきたので、この際、パナソニックのマイクロフォーサーズカメラを導入してみた。OM-1の性能や使い勝手を外側から眺め直してみる機会にもなる。G9 M2とOM-1の操作性についてはそれぞれ一長一短があり、優劣は付け難い。
まだ数日間しか触っていないけど、操作系はOM-1とはかなり違う。

カメラとレンズの 操作に慣れるまで、G9 M2にはもっぱら望遠ズーム100-400mmF4-6.3 U を付けっぱなしで使っているが、このレンズは最短距離に近いエリアに限ってはAFが迷うケースが多い。AFゾーンやほかの設定も色々と変えてみるけれど、どうも近い被写体の場合には、いったんMFでフォーカスを大雑把に引き寄せないと奥にいってしまう。被写体の種類、大きさなどの条件を様々に変えて検証する必要があるだろうけど、ここ数日間使ってみて、「アレ?こんなに迷う?」という印象が強い。このレンズのフォーカスリミットは「FULL」と「5m〜♾️」の二択となっており、最短距離域でのリミッターが効かないのは、そもそも「遠い被写体を撮る」というコンセプトで作られたレンズなのだろう。したがって、AFモードでもMF操作ができるようメニューで「AF+M」を「ON」にしておく必要がある。
一方、OMシステムの望遠ズームレンズでは最短距離側のリミットスイッチがあり、近接距離撮影への配慮が為されていることの有り難みを改めて感じた。
レンズとカメラのハイブリッド手ブレ補正はかなり効いており、レンズも小型軽量とあって長時間構えていても安定感がある。
細かいところだが、三脚座は45度右側にしか回転しないので、レンズ上側に逆さ状態にできないこと、三脚座底部がアルカスイス仕様になっていない、などちょいと不便を感じる点もあるが、目を瞑ることができる範疇だ。
もう少し使い込んでから、OM−1でもLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U を使いこなしてみようと思う。また、その逆にLUMIX G9 M2とOMシステムのレンズとの組み合わせでも仕事がこなせるように備えておきたい。
posted by やまかます at 21:38| トンボ

2023年10月31日

すり足、さし足、しのび足

三股町

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

午前10時10分、コミスジ幼虫が食事を終えての帰り道。
ツツッ、ツツッ、ツツッ、と小刻みに慎重な歩みは、鳥などに見つからないよう細心の注意を払っているのだろうと思える。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

帰宅先は、枯れ葉布団の上。
庭のナツフジには、コミスジ幼虫がそこにもあそこにもと、見つかる。

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   LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

毎朝、玄関前のタイルにやってくる、イチモンジチョウ。
すっかり乾いたタイルだけど、口吻の先がしっとり濡れて吸い戻しを行っている。
どれだけ美味しいのだろう。

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   LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ねぐらについた、ヒメアカネ。
posted by やまかます at 19:26| チョウ

2023年10月30日

ヤマカマス〜山叺

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ここなら見つかるはず、と覗いてみたイロハカエデ一本に、ウスタビガの繭が3個ついていた。
羽化を観察するにもちょうどいい高さで、経過観察が可能な、うちからほどほどの距離にある。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

3個のうち一個は、鳥のしわざだろうか?繭壁が食い破られて中はすっかり空洞になっていた。
こんな具合に引き裂かれたような繭は、過去にも何度か見ている。

日南市

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         LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

ホウライチクで、オオテントウを探してみた。
アブラムシのコロニー近くで休んでいるのや、アブラムシを捕食中のものもいた。
蛹殻がいくつか見られ、9〜10月に羽化したまだ日が浅い新成虫だろう。

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    LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ミカンの梢には、オオキンカメムシが潜んでいた。このまま越冬に入るのだろう。

posted by やまかます at 21:21|

2023年10月29日

ギャラリートーク

木城えほんの郷

10月21日より開催中の写真展「この星とともに生きる小さな命を見つめて」会場の様子。

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1階ギャラリー     G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

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2階ギャラリー     G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

午後1時半〜、ギャラリートークを行った。
今回は岩崎書店の編集者、石川雄一さんにも参加いただき、本作りの裏舞台、私との出会いなど、を語っていただいた。

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     G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

午前中、えほんの郷の田んぼに降りていると、オニヤンマがやって来て目の前のチガヤに縋りつくようにして止まった。
あまりに落ち着いている様子なので、這いつくばって記念撮影。
画面奥でカメラを構えている方が、石川さん、そのお隣はいつもお世話になっている、八木さん。
昨夜は八木さんの美味しい手料理で、野外コンサートの打ち上げ会が盛り上がった。
私は先月末に発症した三叉神経痛の発作が立て続けに出てしまい、11時にはギブアップ。他の皆さんは0時まで賑やかに食べて飲んで歌っていたようだ。

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G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U MC-20 (10月28日、宮崎市内、大淀川学習館にて)

メドハギで羽化した直後のメスと交尾していたキタキチョウ。右がメスで羽化殻がすぐ隣に見える。

この写真は、ライカ 100-400mmF4-6.3 Uに、OMシステムの2倍テレコンMC-20を装着して撮影。
テレコンを付けた場合は撮影可能焦点距離が210ー400mmに制限され、ZOOM LIMIT スイッチをONにしておく必要があり、ちょっと気忙しいが撮影上の問題はない。






posted by やまかます at 22:07| トンボ

2023年10月28日

LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U と LUMIX G9 M2

都城市 早水公園  ( 10月27日 )

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      LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

昨年の台風の影響で根本から倒れてしまったシダレヤナギ。久しぶりに訪れてみると、3本のうち、1本の根株から人の背丈ほどひこばえが茂っていた。すぐ目に入ったのが、白い蛹殻(上写真)でそれも10個以上がクリスマスツリーの飾りのようにぶら下がっていた。コムラサキの成虫が、ここで育って旅立ったことがわかる。

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       LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

さらに見ていくと、終齢幼虫もいた。そういえば、葉っぱはかなり食べ尽くされており、食圧によって若葉が萌え始めていた。

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        LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

そして、羽化して翅が伸びたばかりの成虫もいたし、蛹もあった。幼虫や蛹がこれから成虫になり、産卵まで漕ぎ着けるころは、11月も半ば以降になるだろう。その卵から孵化した幼虫が越冬組になるわけだが、さて間に合うのだろうか。

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        LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

コムラサキを見ていたら、カワセミの囀りが近づいて来た。目を向けるとネムノキの梢に止まるところだった。
レンズを取り替えて、そっと近寄ってみた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (トリミング)

池の水面に狙いを定めてダイビングしたけれど魚には逃げられたようだ。空振りで照れくさいのか、そのまま池の向こう岸へと飛び去っていった。

〜機材のお話し〜

さて、今朝のこと届いたばかりのカメラとレンズの初撮りを、用事ついでに立ち寄った公園で行ってみた。わずか4、50分ほどの試し撮りで、まだ取説もろくに読んでいないので、細かい操作方法も理解できていない。
パナソニックのマイクロフォーサーズカメラ、LUMIX G9 M2 と、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U で、いづれも今月発売になったばかりの新製品だ。
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     TG-6

上写真の右が、G9 M2に100-400mm、左は、OM-1にマクロ90mm。こうして並べてみると、100-400mmレンズがいかに小さいかがよくわかる。また同じマイクロフォーサーズカメラでも、G9 M2 はOM-1に比べて一回り近く大きい。
G9 M2 は、しかしグリップが深く表面の滑り止めもよく効いて、100-400mmレンズとの組み合わせではちょうどバランス良く安定する。近接距離は1.3m、レンズの重量は985g。

OMシステムの望遠レンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO のサブレンズとして、同じ焦点域でありながら、できるだけ小型軽量のレンズを探していたのだが、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 Uはその条件にピッタリで、描写力も問題ないように感じる。いつでもどこでも携行できる望遠レンズとして活躍してくれるだろう。
posted by やまかます at 19:00| チョウ

2023年10月27日

大きな柱

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時20分、夜露を纏ったミヤマアカネが、せまい範囲の草むらに、4頭いた。
午前8時半過ぎには、皆、いなくなっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

なかなか出会えなくなった、オオミノガ。
町内の公園や神社などを探し歩いてやっと蓑が見つかっても、中は空っぽのことも多く、まさに希少種となってしまった。そんなオオミノガだから、見つかると嬉しい。思わず駆け寄ってみる。しっかり枝に巻きつけた糸束、重量感もあるので、生きている証拠だ。
チャミノガのように、オオミノガも蓑の材料に小枝を使うことは珍しくないが、今回、見つかった蓑には、蓑の大きさに不釣り合いなほど長い枝を、しかも一本だけ使っていた。枝の太さからしても、これを噛み切るにはかなりの労力がいったことだろう。
ところがどっこい、ナイロン網のカゴなどに入れておくと、食い破って逃走するほど、オオミノガ幼虫の噛む力はかなりのものだ。蓑の大きさから見て、メスかと思うが雌雄判別は蓑のサイズだけでは難しいこともある。
posted by やまかます at 21:30|

2023年10月26日

お篭もり

三股町

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

午前6時44分。
昨夕見つけておいた、ミヤマアカネを見に行ってみた。
軽トラの運転席から身を乗り出すようにして「何かいますか?」と聞かれて、そっと指差したのだけど、ミヤマアカネの姿がなかなか目に入らないようだった。夜露で白っぽく、周りに溶け込んでいたせいだろう。
毎朝、イノシシの罠の見回りに来ている近所の方だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

19日に孵化した1齢幼虫は今日も糞塔作りに励んでいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

右端近くに1齢の頭殻が見える、こちらは2齢。
2齢になるとあれほど夢中になっていた糞塔作りをキッパリと止めてしまう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

葉を台形に切り詰めてから、サンドイッチのように二つ折りにして、糸で閉じた中に納まっていた幼虫。
もう冬越し準備が整ったようだ。
一方で、イチモンジチョウ成虫はまだまだ活動しており、今日も産卵に来ていた。
posted by やまかます at 20:50| チョウ

2023年10月25日

ジョウビタキのオス

『木城えほんの郷』で写真展「この星とともに生きる小さな命を見つめて」を開催中です。

開催期間は10月21日(土)〜11月26日(日)(月曜日は休館)。
10月29日(日)、午後1時半〜、ギャラリートークを行います。


※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

先日のメスにつづき、今朝はオスのジョウビタキが庭にやって来た。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

居間の窓からよく見える家庭菜園の隅に棒杭を立てたらすぐにやって来た(上写真)。
はじめてなのか、家の周りをあちこち忙しく移動して偵察している様子。
ときおり、メスを追い立てていた。例年、うちの敷地の目の届く範囲に落ち着くのはメスで、オスは出たり入ったりしているように、つまり行動圏が広いように感じる。さて、今朝のオスはいつまで姿を見せてくれるだろうか。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

車で移動中、用水路にかかった橋でアオサギにばったり出会った。
うしろの電線が中途半端に被ってしまって失敗。

カメラを取り付けた望遠レンズを助手席に置いて運転することは多い。
だいぶ前に、車の窓ガラスに固定する小型雲台を買ってあったのだけど、これまでのところ一度も使っていない。かなり安かったこともあって(こんなんでいいのだろうか?という形状)、ころがしたままでは勿体ないという感覚が薄い。
長時間の撮影待機でない限り、レンズやカメラの内蔵スタビライザーの防振性能が高いので、ガッチリ固定して撮影するという必要もない。もっとも、これが動画撮影となるとそうもはいかないが。
posted by やまかます at 20:04| とり

2023年10月24日

まゆ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

トラマルハナバチが、庭のコスモスに来ていた。
最初、イチモンジチョウがいて、本種がコスモスに来るのは初めて見るのでカメラを準備しているうち、イチモンジチョウはさっさと飛び去ってしまい、そのすぐあとに来たのが、トラマルハナバチだった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

数日前に見つけた、シンジュサンの繭。庭のクロガネモチの梢に食痕があったので、木の裏側まで回り込んでみれば、目線より少し上にぶら下がっていた。この繭からシンジュサンが羽化するのは、来年の4〜5月頃になる。

都城市

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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ミツバアケビの果実が食欲をそそる。金時芋みたいだが、すでに先客があって果肉は啄まれていた。
少し山間に入るとミツバアケビが目につく。
アケビとミツバアケビの属名は、Akebia 。これは意外と知らなかった。

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       OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

一本のイロハカエデに、ウスタビガの繭が5個ぶら下がっていた。営繭は今年の5〜6月頃で、このあと成虫が羽化するのはちょうど1ヶ月後辺りだろう。例年だと、早くても来月半ば以降のはずだ。
目線の高さにあった繭のすぐ側には、ウマオイのメスがいた。  
posted by やまかます at 20:11|

2023年10月23日

ポールダンス

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20

デスクワークの肩ほぐしに庭に出てみれば、この時期にしては陽射しがジリジリと強い。ベストを脱ぎ捨て腕まくりしていると、目の前のチカラシバにオンブバッタのメスがいた。
おや〜、オンブバッタの意外な動きにしばらく見惚れてしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20

午後5時過ぎ、ねぐらについたミヤマアカネがいた。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

超広角レンズと超望遠レンズで撮影してみた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 19:50| バッタ

2023年10月22日

ヤッコソウとスズムシバナ

都城市 高城町

4年前の同月同日に訪れたヤッコソウ群落を見に行った。

去年の台風の影響が残っているのだろうか、尾根に出る山道はだいぶ荒れて歩きにくかった。
しかも取りつきの枝道をまっすぐ進んでしまい、尾根まで長い急登続きはまさに心臓破り。
「おかしいなあ?こんなにシンドイ登りじゃなかったはず。これじゃあ、高齢者には無理だなあ〜っと、あ!もう自分が高齢者なんだ」などとつぶやき、2度3度と休憩をとりながら、なんとか尾根筋に出て、目的のヤッコウソウ群落までたどり着いた。大幅に遠回りしていたことに気づいたのは帰途についてからだった。

まず現場について驚いたのは、3箇所にある群落のうちもっとも密度が濃いポイントのスダジイ巨木が根本からごっそり倒れていたこと。その影響なのかそれとも出遅れているのか、ヤッコソウは去年の枯れて黒くなった残骸しか見当たらない。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

少し手前に戻ったポイントではわずかながらヤッコソウが顔を出していた(上写真)。成長の度合いは4年前の同日とほぼ同じだった。そして、3箇所目のポイントではまったく確認できず、ここもまだ発生が遅れているのだろうか。
いづれにしても、当地では年々、群落が衰退していると聞いている。

ヤッコソウ群落の次に、石上観音寺のスズムシバナ(キツネノマゴ科)を見に行ってみた。

花はわずかに4輪しか見当たらずそれもほぼ萎みかけており、しっかり咲いていたのは写真のわずかに1輪のみだった。
スズムシバナの株はそこそこあるものの、蕾もなく咲き終わったものがほとんどだ。本種は一日花で午前中に咲いて終わる。4年前初めて写真を撮ったときは種名も分類の位置付けも知らなかった。
このスズムシバナも分布している場所は局所的のようだ。これまでのところ、ほかのフィールドでは見たことがない。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

三股町

散歩コース沿いのカラスザンショウ実生にいた、クロアゲハ終齢幼虫。以前、ここではカラスアゲハとモンキアゲハの幼虫も見つかっている。幼木ながら、母蝶たちにとっては産みたくなる場所のようである。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

クロアゲハ幼虫は一度、臭角を出すと持続時間ではアゲハ類のなかではナガサキやモンキと並んでトップクラス。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 18:05| 草花

2023年10月21日

タテハ・エイト

三股町

スイカズラに絡まったクモの糸。そこに産み付けられた卵は、今朝のこと孵化が始まった。
幼虫の行先、その姿などについては、もう少し観察を継続してのち、紹介できればと思う。

さて、、、、、
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

タッタ、カッカ、タッタ、カッカ、、、。庭にて、冬鳥ジョウビタキの初登場。
数日前から囀りは聴いていたのだけど、姿を見るのは今朝が初めて。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

この時期、アゲハの翅は傷んだものが多いが、まだ遅れて羽化するものもいるようだ。新鮮なオスが花に来て、かなり長いこと吸蜜していた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

夕方、自宅林の南側でタテハモドキが多く舞っていた。
ねぐら入りする前、どこにしようかと迷っているような様子を窺えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今日になって初めて気づいたのだが、翅裏に「8」の紋様がある。
posted by やまかます at 20:54| チョウ

2023年10月20日

糞塔作り

三股町

昨日孵化したイチモンジチョウ幼虫は、今朝の午前6時47分、スイカズラの葉を食べていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

すでに糞塔も作り始めていた。この作業にいつ頃から取り掛かったのか不明だが、深夜から明け方にかけてであろうか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

午後3時43分、糞塔がはっきりわかるほど伸びていた。
休息するときも糸を繰り出したままである。何度も休憩や食事を挟みながら、9時間かけてこのくらいの作業量。
体長2ミリ前後の幼虫にとって、スイカズラの成葉はけっこうな硬さと厚みがあるに違いない。
体前半部には食べた緑葉の色が透けて見える。糞塔に使った糞以外にも体やそこら辺にくっついている糞の量はけっこうある。小さい体ながら、よく食べ、よく脱糞し、そして地道に働いているようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (深度合成)

昨日、この1齢幼虫を撮影している最中に、目の前にイチモンジチョウ母蝶が飛来して、葉裏に産卵していった。
本種の産卵場所は葉表のことが多いけれど、葉裏に産むことも少なくないようだ。葉表に卵がよく見つかるので、わざわざ葉をめくってまで葉裏を確認していないだけのことかもしれない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

クモの糸に産み付けられていた蛾類の卵に、孵化の兆候が出ていた。幼虫の黒い頭部と丸まった胴部が卵殻越しに透けて見える。孵化は今夜から明日の明け方にかけてだろうか。
孵化幼虫の行方を見逃さないように気をつけたい。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ススキについたカンシャワタムシのコロニーに、ゴイシシジミが来ていた。
以前に観察していたコロニーはハキオビヒラタアブ幼虫数頭の暴食により壊滅状態となってしまい、ゴイシシジミ幼虫も姿が消えてしまった。今日のコロニーもハキオビヒラタアブ幼虫がいて、日に日にアブラムシの数が減っている。

イチモンジチョウ1齢幼虫の撮影をしていたとき、ブウ〜ン、ブウ〜ン、という翅音がすぐ耳元にやって来た。
姿を見なくても、音の大きさからオオスズメバチとわかった。じっとしていれば、すぐ去っていくだろうと思いきや、しつこく私の体にまとわりついてくる。
ゆっくり立ち上がって、そっと歩き出してみてもまだ離れない。走ってはいけないな、とゆっくり振り向いてみれば、私の肩に着地してしまった。香水も何もつけていないし、一体何がオオスズメバチを誘引しているのだろう?と不思議に感じて、過去に頭部を刺された経験もあるので、パーカーのフードを被った。歩いているうちようやく飛び去ってくれたが、多くの方はこんな時にどう対処するだろう。
posted by やまかます at 20:08| チョウ

2023年10月19日

アカトンボの攻防

三股町

昨日、スイカズラの葉裏で見つけた卵が、今朝になって孵化していた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

「卵を産み付けられた葉にこだわるはず」、と昨日の記事では断言してしまったが、
予想に反して、孵化幼虫は隣の葉へと移動していた。先発の幼虫がいたことが気に食わなかったのか、手付かずの葉で新居を構えるつもりのようだ。主脈を辿るように進み、葉先に達すると右、左と定位置にいるか確認している様子だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

産まれて初めての食事、そして糞塔作りに勤しむかと思いきや、葉先頂点に留まったきりでピタリと休止状態となった。
これが実に長い。休止状態に入ってから3時間半が経過してもまだ、動かない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭の人工池の竹竿に陣取っていたのは、ヒメアカネのオスだった。ときおり上空へと舞い上がって獲物を捕らえては、元の場所に戻るということを繰り返していた。

ところがしばらくして、リスアカネのオスが飛来し、ヒメアカネはあっさりと竹竿の定位置を明け渡してしまった。リスアカネの貫禄にたじろいだのだろうか。

リスアカネの狩りの様子を眺めていたら、先ほどの(多分)ヒメアカネが戻ってきて、上空でホバリングを始めた。

リスアカネはヒメアカネを追いやるべく、緊急発進して、空中でグリリンと一回転。
たちまちにしてヒメアカネを追い払った。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

しかし、ヒメアカネも諦め切れないようで、また戻って来た。
と、今度は発進することなく、お尻を槍の如く突き上げて、エイヤア〜! またもや追い払った。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

posted by やまかます at 20:43| トンボ

2023年10月18日

筋書き通りに

三股町

先日、イチモンジチョウ1齢幼虫の糞塔作りについて触れたけれど、その作業現場を今朝のこと観察できた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

齧り残した主脈の先端で、自分の体にも糞をまぶして、糞塔作りに励んでいる。
お尻から糞を口で掬い取り(柔軟な体ゆえ)、糸で絡め積み足していくという地道な作業だ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

撮影していて途中で気づいたのだが、葉裏に同種の卵が産み付けられていた。
通常、イチモンジチョウの産卵は葉表に行われるのでちょっと意外ではあった。
よく見ると孵化間近だ。もし、この卵が孵化したらどうなるか。
孵化幼虫は自分が産まれた葉っぱへのこだわりが強く、先発の幼虫に遠慮して別の葉に引っ越しすることはまず無いようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (撮影:10月14日)

で、どうなるかと言えば、上写真のごとく側脈を使って糞塔を作ってしまう。
おそらく先発の幼虫がいることなど、眼中にないのではないかと推察している。このような多重巣と言える現象は少ないけれど、それほど珍しいものでもない。同じように1齢幼虫が糞塔作りをするイシガケチョウでもこの現象は何度も見ている。
posted by やまかます at 19:46| チョウ

2023年10月17日

AI被写体認識

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

セイタカアワダチソウの群落が増えるたびに気が滅入るけれど、それはさておき、、、、
ジリジリと照りつける陽射しの下、イシガケチョウが吸蜜に来ていた。
過去にも機会あるごとに撮影しているシーンだけど、鍛錬は継続することに勝るものは無い。好きな生き物を見かけたら咄嗟の判断に磨きをかけるためにもまずは撮影してみる。物はいいようだが単に衝動的な行動ではある。

太陽光に透ける翅を狙いたいが、開いたタイミングを計ることなく、こういうケースではシャッターチャンスを高速連写に委ねることが多くなった。そのぶん、緊張感に乏しい撮影となるのは否めない。楽したぶん、そのゆとりを別のところで活かしたいものだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

さて、連写している間、ファインダー越しにニホンミツバチが舞うのがチラッと一瞬見えていた。
家に戻って画像を吸い上げPCモニターで再現してみると、ニホンミツバチが画面に入ったときから、フォーカスがミツバチの方に(手前に)移動していた。被写体認識モードを入れていたため、カメラが動いているニホンミツバチのほうを認識して追いかけ始めたわけだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ミツバチが画面のなかで締める割合は小さいけれど、ミツバチの飛翔をしっかり追い続けていた。
この場合、イシガケチョウの翅の開閉という動きは動体として認識されないのだろう。風で揺れる葉っぱなどには反応しにくいようなチューニングをされているのだろう。もっとも、OMシステムの「鳥認識」モードでは、トンボなどは比較的よく捉えてくれるが、ほかの昆虫だと迷ってしまうことが多く、枝葉をあちこち彷徨うことがある。背景がボケたりスッキリ抜けている場合を除いて、葉上など複雑な場所でじっとしている(動かない)虫をあらかじめ認識してロックオンすることは難しい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

最後には飛翔先がたまたまイシガケチョウのところだったので、本来狙っていたフォーカスに戻っていた。

OMシステムのAI被写体認識の動物枠は、「鳥」と「犬・猫」というカテゴリーだが、いづれは「昆虫」も加わり細分化されるのか、それとも「動物」という大枠が想定されており、いづれはもっと広範囲の種類を昆虫でもなんでもいけちゃいますという具合に、認識能力が飛躍的に増殖していくのかもしれない。




posted by やまかます at 20:26| チョウ

2023年10月16日

派手さは無いけど

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭に積んであった枯れ草の山を退けると、じっとり湿った中央にセンチコガネがいた。
2週間以上前から積んだままにしてあったので、地面に接した中央部分は乾燥することなく、そして適度に発酵もしていただろうか。日陰のそこで見たまんまの印象で写真にしたかったので、ISO感度を上げて撮影してみた。三脚を使いたいところだが、センチコガネは明るさを嫌ってすぐにも暗がりへと動き出すので、手持ち撮影で深度合成は無理。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

何とか甲冑(後ろ翅)の微妙な輝きを再現できたと思うが、頭部や触角など虫らしい姿を表現したいので、一計を案じた。
歩き出したセンチコガネを落ち葉に誘導してみた。つまり、写真のようにカールした落ち葉の中だと体が包まれて落ち着くようなのだ。
オオセンチコガネのような派手な色彩には劣るかもしれないけど、もっとも身近な糞虫の代表種であり、獣糞だけでなく崩れ掛かったキノコや熟柿なども餌として集まる食性に面白さを感じる。

この時期、スイカズラの葉先には越冬前のイチモンジチョウの1齢と2齢幼虫をよく見かける(写真は2齢)。主脈を齧り残したその先端部分には糸で絡めた糞塔が伸びていることもある。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

幼虫が去った使い古しのその糞塔に引っかかっていたクモの糸に、派手な橙色の卵が並んでいた。(ちなみに、イチモンジチョウ幼虫の糞塔作りの習性は1齢のみで、2齢になると作らない。)
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

蛾類の卵のようだが、スイカズラを食草とするのか、それとも蜘蛛の糸に絡んだがため苦しまぎれに産卵したのか、以後、注意深く見ておきたいと思った。

〜都城市 金御岳〜

昨日は日曜日とあって、サシバの渡りの観察や撮影に訪れた人の数は多く、そこへもって北風が強かったので、サシバの姿は肉眼で見える限りでは、人の数よりも少なかった。
多くの人が集まる日曜日は避けたかったが、渡りのピークはすでに過ぎている。どんな様子か下見のつもりで出かけたのが昨日、そして今朝もまた訪れてみた。

残念ながら金御岳の展望台に到着したほんの15分ほど前に、見事なタカ柱が見られたそうで、まさにタッチの差で逃してしまった。一昨日の雨、そして昨日の強風と続いての今朝だったので、日の出直後に山並みから一斉に飛び立ったようだ。
サシバの渡りの撮影は、来年に持ち越しとなったが、今回の経験を活かせるように思う。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

展望台の目の前にやって来た、メジロ。
渡りの途中なのだろう、マヒワの2、30羽が時々、群れ飛んでいた。いつも目線の高さだったが、パラパラと通り過ぎていく。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO     

シラネセンキュウの白い花では、ヒメクロホウジャクがハチドリのように吸蜜していた。

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金御岳・展望台     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

posted by やまかます at 21:20| コウチュウ

2023年10月14日

三つ巴〜アゲハ〜

三股町

雨上がりの束の間に、庭やすぐ近所で小さな営みを拾い撮り。
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ジョロウグモの網糸     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

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ナナホシテントウ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

夏眠から覚醒したナナホシテントウの姿もチラホラ、見かけるようになった。

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ワレモコウ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

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ヒメクダマキモドキ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

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ミゾソバ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

透明感のある花弁もあって、ミゾソバの花や蕾は見ていて飽きない。

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アゲハ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

最初、オスとメス(画面左上)の2頭で絡み合うように舞い始めたが、そのうち別のオスが加わって3頭の乱舞となった。
3頭目が加わったことで求愛は長くは続かなくて、そのうちに解散してしまった。

    〜お知らせ〜

今月、21日から「木城えほんの郷」で、写真展を開催します。

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写真展開催日程は、10月21日(土)〜11月26日(日)で、毎週、月曜日は休館日となっています。
また、10月29日(日)には、午後1時30分〜、ギャラリートークを開催します。
posted by やまかます at 20:46| チョウ

2023年10月13日

工作

三股町

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   OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

昨夕のねぐらについていたハナバチをもう一度見に行こうと外に出たところで、足元にキオビエダシャクがそれも2頭並んでいた(写真上下は同個体)。
キオビエダシャクはすっかり嫌われ虫になっているが、虫には何の罪もない。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

さて下の谷津田に降りたのが午前6時半。この時間帯だとまだ動かないだろうと思っていたが、予想に反して昨日のハナバチの姿はなかった。夕べの段階で移動したのかもしれないが。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

正午前、撮影用の飼育箱を作っていると、窓の外にクロアゲハの姿が見えた。クロアゲハはなぜかほっておけず、さっそく庭に出てみた。

飼育箱はそのまま撮影にも使うので蓋や窓の仕組みに工夫がいるため、ほかのこともやりながらだと丸一日掛かってしまった。今回の撮影は久しぶりに動画撮影になる。動画の仕事は基本やらないことにしているが、対象の虫が虫なので、一つ返事で受けてしまった。仕事ではあっても、オファーの電話で思わず興奮してしゃべりまくっていたようにも思う。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ハリカメムシの終齢幼虫(5齢)の様子を毎日見ているのだけど、数頭いる幼虫のうち1頭の羽化が近くなっている。
腹部の張り具合、翅芽のふくらみ方、体色など、細かい変化を見ればわかる。
posted by やまかます at 20:10|

2023年10月12日

振り子ミノムシ

都城市

久しぶりに霧島山の標高500mほどの山地に出向いてみた。

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霧島山、高千穂岳     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

いつも自宅から眺めている山容を正面顔とすれば、高千穂牧場からの眺望は横顔と言える。

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左:新燃岳、右:中岳    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

林道を歩いていると、ミノムシがぶら下がっていた。
ミノガ類は種類が多いので、ミノガの一種としかわからないが、ずいぶんと長く糸を垂らしたその先で風に揺れていた。糸が長いだけに(数メートル以上)風を受けやすい。
撮影しようと近付くも、時計の振り子のようにゆら〜り、ゆら〜り、とあちらへこちらへと逃げていくので、一人鬼ごっこをしているかのようだった。こんなときに誰もいない林道で良かった。

ミノムシとしては糸を手繰り寄せて、上へ上へと戻りたいのだろうけど、なかなかこれは大変な作業になりそうだ。
いや、それともどこか良か枝先に着地できれば、と切に願っているのかもしれない。
ちなみに、自家用車は修理に出しており、画面奥の車は代車で借りているもの。
このあと自宅に戻ると、修理が完了したという連絡をもらえた。修理(塗装)作業はちょうど1週間で済んだので良かったのだが、修理料金はプロレンズが買えるほどの金額だった。

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

チャの枝でねぐらについていた、タテハモドキ秋型。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

午後5時半過ぎ、アキノノゲシの蕾をねぐらにした、ハナバチの一種。
明朝、また出向いてみようか。
posted by やまかます at 20:08|

2023年10月11日

鱗粉

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ミズヒキの赤い花が目立ってきた。花一つ一つを拡大してみると赤い花と白い花があることに気付く。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

セイタカアワダチソウの開花も始まっている。ふと見れば何かしらいるような、いないような。
ハラビロカマキリのオスと目が合っても知らん顔をしておく。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ランタナの花に、ヒメクロホウジャクが今日もきていた。花壇には必ずやって来る常連だ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

クモの糸に蝶が掛かることは比較的少ないように思う。翅に鱗粉がたっぷりのっているからだろうけど、枝葉にぶつかったり、鳥に襲われて危機一髪なんて、そんな日々を過ごしているうちに鱗粉は次第に落ちてしまう。
写真のアゲハもだいぶ鱗粉が落ちている。ジョロウグモの餌食となってしまった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

順光で撮影したあと、反対側に回って逆光で撮影した。ジョロウグモの糸が複雑に張られていて、慎重にそれを避けて回り込んだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ススキの花穂が次々と伸び上がり、はたきのような姿が我が家の庭でも目立ってきた。
夕陽を浴びるのを窓からぼんやりと眺めてみた。
posted by やまかます at 20:09| チョウ

2023年10月10日

威嚇と擬死

三股町

午前7時14分 霧島山
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

 カナムグラ
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アケビ
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

我が家の真向かいにある梅林ではアケビの果実が鈴なりとなり食べ頃になっている。しかし毎年、放置されたままで勿体ない。地主の方とは顔見知りだけど、数年前から姿を見かけない。そして梅林は草ぼうぼうの荒れ放題となっている。うちの周辺では耕作放棄された農地が増えて、そのため道路まで生い茂った草がはみだし、道幅がどこも狭くなっている。その理由の一つは高齢化で離農する人が増えていることだろう。私の知り合いの方にも亡くなった方が数名いて、すぐ隣の畑なども笹藪になりつつあり、どんどん背丈が伸びて壁のようになり鬱陶しくなってしまった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ジョロウグモの糸にぶら下がっていた、コカマキリ。おそらく飛んでいたときにクモの糸にぶつかったのだろう。風に揺られて身動きできないようにも見えた。そこで近づいてみると、一瞬にして飛び立ちすぐ下の地面に着地した。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

着地したコカマキリを指で摘んでみると、最初は逃げたけれど2回目には威嚇を始めた。
威嚇に入った瞬間、翅を擦っているのだろう、シュ、シュ、シュ〜!!と発音も聞こえた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

玄関にもコカマキリがいたので、これも指で摘んでみると、こちらはでんぐり返って脚を縮めて擬死をした。数分間、この状態が続いた。カマキリの中で擬死行動を行うのは、ヒメカマキリ、サツマヒメカマキリとコカマキリの3種だと思う。ただし、個体差もあってこの3種でも擬死を行わない個体も多く、とくにコカマキリでは擬死をおこなうケースは少ない。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

同じく玄関のポストの下にいたオオカマキリにもちょっかいを出してみると、すぐさま威嚇を始めた。
一旦興奮すると、威嚇ポーズの時間が長い個体だった。
このところ庭や家屋の壁にと、カマキリ類の姿が多くなって、毎日のように見かける。
posted by やまかます at 20:47| カマキリ