2021年05月31日

サクラにしわざ_2

三股町

昨日の日没風景(午後6時52分)。

と、いうのも今日の日没時は曇り。日中はよく晴れて夏日だったのに、夕方から急に雲が湧いてきた。
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さて、、、、、
『虫のしわざ観察ガイド』(文一総合出版)、『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社)の両書とも、載せようと頑張ったものの、成虫や幼虫など、しわざの主の撮影ができず掲載を断念した種類がかなりある。
セモンジンガサハムシもその一つ。
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セモンジンガサハムシ成虫が残す食痕のしわざは、特にリンボクの葉っぱでは派手でとても目立つ。いやもう無茶苦茶、目立つ。誰もが「なんだこれは!?」と一目でそう感じるはずだ。
最初に食痕を見た時これは是非「虫のしわざ」本に載せようと張り切った。できるなら、成虫だけでなく、幼虫のしわざも合わせて載せる予定だった。しかし、幼虫の撮影がどうしてもできないまま見送ることになってしまった。つまりボツになったわけだ。

昨日にも書いたように、セモンジンガサハムシの卵と幼虫が、仕事部屋のすぐ外のサクラで見つかった。まあそんなものだろう。探して探して見つからないものが、ある日、ひょっこり目の前に現れる、ということは過去に何度も経験している。
成虫の食痕は、リンボクの葉に比べて、サクラの葉ではややおとなしい感がある。集まる成虫の数や好みの違いもあるのだろうか?
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一番上の矢印先は、卵。二番目は成虫の食痕。
食痕は葉裏から食べ進み、薄皮一枚残しているのが特徴。点々と散らばっている。
三番目の丸い穴は、これを私は「枯れ抜け」と呼んでいるが、虫のしわざではないと思う。
サクラの葉を見ていると、丸く茶色に変色した部分がよく見つかる。この丸い部分の周囲に亀裂が入り、最後には変色した(枯れた)部分が抜け落ち、丸穴が残る。
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どうしてこのような抜け落ちが生じるのか、その理由を知りたいものだ。

仕事部屋を出てすぐのサクラは樹高3メートルほどの小木だが、虫や生きものたちとの密な出会いの場として重宝する。
今日は久しぶりに、シロアナアキゾウムシを見ることができた。以前に見たこともあるが近いところの記憶は曖昧で、むしろ20数年前に新潟県の山中で見つけた記憶がすぐに浮かんだりする。
本種の姿も鳥の糞擬態だろう。
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ふと目線を下げると、フキの葉上で、カナヘビが微睡んでいた。
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涼やかな風を受けて、なんとも心地よさそう。
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posted by やまかます at 20:50| しわざ

2021年05月30日

サクラとヒメジョオンに、しわざ

三股町

お荷物を背負っていたギボシヒメグモ♀親は、昨日の午後から忽然と姿を消してしまった。そして、今朝のこと子グモたちも1匹を残して皆、消えていた。
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親グモによる見守りと給餌は終了し、子グモ達は独り立ちできるまで成長した、ということだろうか。寄生バチと思われる幼虫の影響は如何程だったのだろうか?メス親は無事なんだろうか?経過観察ができず、なんともスッキリしない。

〜サクラにしわざ〜
分散したであろうギボシヒメグモの子グモやメス親を探しているうちに、セモンジンガサハムシの卵がいくつか見つかった。全て葉裏である。
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薄っぺらい長楕円形の卵は、茶色の幕で覆われており、その表面には糞がのせてある。糞の量は様々。
そして、うっかり見落としそうな小さな幼虫もいた。どうやら脱皮直後のようだ。
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葉裏でじっと落ち着いているのはメスだろうか。先週だったか、交尾カップルがいた。
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〜ヒメジョオンにしわざ〜
庭のヒメジョオンの何本かが、根本から倒れていた。花も葉っぱも萎れてないので、茎が折れただけなのだろうか?
「イタズラしたのは、誰だい!」と、根本を覗き込んでみれば、白いクズの塊があって、そこで折れている。
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これは、コウモリガ幼虫のしわざだ。茎を割り開いてみれば、空洞内に幼虫がいた。
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コウモリガは飛翔しながら多数の卵を空中散布することで知られている。地上で卵から孵化した幼虫は、あらゆる草本植物の茎内に潜り込み、そこである程度まで成長してから、大きな樹木へと引っ越しをする。
必ずしも木本植物に移動するとは限らず、大きくなる草本植物ならそこで蛹まで成長を遂げることもある。例えば、オオイタドリとカラムシとか。カラムシには人の背丈よりも大きくなる株もあって、その姿はまるで小木のようだ。

自宅フィールドにて、今日の虫達。
ヒゲコメツキ
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先日、すぐ下の谷津田のヨシでメスを見つけたばかりだが、今日はオスに出会えた。
ヒメカメノコテントウ
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セイタカアワワダチソウヒゲナガアブラムシのコロニーに来ていた。
モノサシトンボ
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駐車場、カーポート横のエノキにて休憩中。林内にはかなり密度が高くいて、たまに庭にもやってくる。
posted by やまかます at 17:57| しわざ

2021年04月21日

指に残った、しわざ

三股町

日中の外気温は、28℃。湿度が10%以下なので汗は出ないけど、肌がヒリヒリして暑さが堪える、そんな一日だった。
予備観察やら、撮影でウロウロ徘徊していたら、かなりの距離を歩いていた。これで湿度が高ければ、完全にバテていただろう。
さて、、、、
少し前のことだが、仕事部屋のすぐ外に置いてあった植木鉢を整理していたら、鉢の下にクビボソゴミムシと一緒にミイデラゴミムシがいた。しかも、2頭。
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大きさが違うこと、紋様も違うことから、これは雌雄だろうか!?と、一度は期待したのだけど、その後、この2頭の間に配偶行動は一切見られない。やはり、同性なのだろうか?単に個体変異なのか?

それはともかく、ケースに回収しようと摘んだら、一撃を喰らってしまった。もちろん覚悟の上だったけど、指には茶色のシミが残った。ちなみに、アカスジキンカメムシの臭い噴射を浴びても、これと同じシミが残る。
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OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:52| しわざ

2021年03月26日

フラワーパークかごしま

鹿児島県 指宿市

枕崎市経由で、指宿市の「フラワーガーデンかごしま」に。
昨年は知覧と長崎鼻を訪れたが、天候が思わしくなく、山中の道は濃い霧に覆われていた。
今日は晴天のうえ、気温も20度越え。肌がジリジリと日焼けしそうだ。

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画面奥、海のむこうに大隅半島が見える。
園内にはクロマツが多く、ハルゼミの鳴き声がときおり、聴こえて来た。
ぬけがらがすぐ見つかるほどは、まだ発生していないようだ。

地面には、ハンミョウの幼虫巣穴がいくつも開いていた。
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越冬明けで活動している成虫も多くいた。
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キアシナガバチ女王の姿も多かった。
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マテバシイの梢では、ムラサキツバメ♀が日光浴。
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チョウは、ヤマトシジミがやたらと多く、モンキアゲハ3、クロアゲハ1、カラスアゲハ1、そして、アオスジアゲハも。
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バッタ類のしわざかな?
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噴水ではタイミング良く、虹が出ていた。
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posted by やまかます at 17:51| しわざ

2021年02月20日

ドングリにしわざ

三股町

午前7時40分。
久しぶりにミヤマホオジロの群れが、庭にやって来た。
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イネ科草本類の種子を漁っていたが、もうあまり残っていないようにも見える。
地面に腹這いになり、鳥の目になって種子探しをしてみる予定。
今朝の写真はリビングの窓越しに撮影した。
レンズは昨日から使い始めた、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS。

昨年11月末に切り倒したクヌギ。デッカい幹は三分割するのがやっとでそのまま転がしておいたが、今日、50センチ程の細切れにしてもらった。オガ屑の量が半端ない。
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長いままでも特に困らないのだけど、断面積が広い方が生えるキノコの種類も増えるような気がした。
例えばタマムシの産卵場所にしてもこの方がたくさん提供できる。
今日の作業は私のチェンソーではとんでもなく手間取るが、馬力が上で刃渡りの長いチェンソーだと圧倒的に速い。
チェンソーも新しいのが欲しくなるが、今はまだ価格が高めではあるけど、できれば電動にしたいと思う。
草刈り機も然り。

都城市

公園のマテバシイの根本近くに転がっていた、ドングリの破片。
虫のしわざではないことは明白で、おそらく鳥のしわざだろう。
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ツグミ
もちろん、ツグミは上写真のしわざとは無縁。
地面で採餌していることが多く、今日は大きなミミズを引っ張り出していた。
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M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS、二日目もこれを下げて歩いた。大きさ重さとも全く負担にならないのは、まあ季節のこともあるだろうけど、良い感触だ。
posted by やまかます at 20:24| しわざ

2021年02月12日

小さなクモの卵のう

昨日、南郷町で見つけた、小さなしわざ。

雨が凌げる崖のくぼみに生えたシダの葉についていた。
一箇所に4個がまとまって。
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一番大きなものでも長径8ミリ。よくみるとどれも小さな穴が開いている。
褐色の天幕を剥がすと、中には卵殻か脱皮殻と思われる残骸が残っているだけだった。
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つまりこれはおそらくクモの卵のうで、すでに出のうした後かと思う。
調べてみたがクモの種類まで辿れなかった。

南郷町の海岸で拾った、貝殻。狭い範囲で圧倒的にゴミが多くて、生物の漂着物は少なかった。

右上の大きな貝殻は傷みが激しいけれど、フジツガイ科の仲間のようだ。長さは7cm。
フジツガイ科には「三大美螺」とされる、ジュセイラ、ショウジョウラ、バンザイラ、があるそうだ。
三大美螺はもう少し小振りのようだ。
名前だけでも何だか見てみたくなる。こんど海岸に行くときっと探してしまう自分を想像できる。
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posted by やまかます at 18:14| しわざ

2021年01月08日

トックリバチsp.のしわざ、寒気?のしわざ

三股町

午前8時半。
谷津田の周回農道を歩いていると、ジョウビタキのメスが出迎えてくれた。

「やあ!おはよう」

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眩しくて眩しくて、フォーカス合わせも慎重になったが、ジョウビタキからすれば私の姿がしっかりと見えていたことだろう。
寒い中、羽毛を膨らませて防寒は万全。

自宅林の池まで戻ってみると、池の水がすっかり凍っていた。
これは滅多にない事で、流石に今日の冷え込みは半端では無い。

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氷の表面の模様はいかにして出来たのだろう?
あれこれ想像しながら、しばらく、スケートリンクのようになった池を眺めていた。

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崖から生えていた細枝に、トックリバチ類のしわざ、があった。
育児用の泥壺だが、まるで工芸品のようでもあり、しばし足を止めて見とれてしまう。
撮影した後で分かった事だが、壺の表面にはギンメッキゴミグモらしい、小さなクモがちょこんと座っていた。

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壺を反対側から眺めてみれば、小さな穴が空いていた。
どうやらこれは、寄生バチが脱出した痕ではないだろうか。

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posted by やまかます at 20:45| しわざ

2021年01月06日

玄関雨のしわざ

三股町 

玄関前に置いてある睡蓮鉢では、嫁さんがメダカを大事に飼っている。

メダカは5年前の夏に採集してきたもので、それ以後順調に繁殖している。
トンボのヤゴでもいようものなら大騒ぎになる。
その度に、私が網で掬って庭の昆虫池に移動させている。

冬になると決まって毎夕、この睡蓮鉢の周りの床タイルが水しぶきでビショビショになる。

この現象に首を傾げる嫁さんに、「これはきっと鳥のしわざ、だよ」とずっと言い続けてきた。
けれどその現場をみる機会は一度もなかった。
玄関前にはいつもスズメ夫婦がたむろしているので、大方、スズメのしわざだろう、くらいに思っていた。

そこで、一昨日、睡蓮鉢のすぐ脇にロボットカメラを設置してみた。
しわざのヌシを写真判定しようと言うわけだ。
設置したその日の夕方、さっそくヌシが写っていた。 

予想に反して、スズメではなく、シロハラ、だった。

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画面後ろの駐車場には、ちょうど帰宅して入庫する嫁さんの車が写っている。
車がまさに駐車場に入ったその頃、シロハラは睡蓮鉢のヘリに陣取って、水を飲んでいたのである。午後4時20分。
このあと、奥の小さい睡蓮鉢に移動して、盛大に水浴びをしている。
残念ながら水あびシーンそのものは写っていない。
センサーの反応時間の設定により、シャッターの落ちるタイミングが合わなかったのだろう。

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睡蓮鉢にやって来る時刻は、ほぼ午後4時〜5時の間に決まっていて、
私達住人の挙動の間隙を縫って、ササっと済ませている。
ねぐら入りする前の身繕いは、毎日欠かさないのである。


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posted by やまかます at 21:18| しわざ

2021年01月05日

ハヤニエの消失

三股町 自宅林

昨日、見つけたハヤニエのミミズが、消えていた。
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ハヤニエの刺さっていた枝先には、ハエが来ていた。

なるほど、残りかすを舐めにきたのだろう。ということは、ミミズはそこそこ新鮮だったようだ。
寒さが増した今朝、モズが食べたのかもしれないし、あるいは他の鳥が横取りしたのかもしれない。
モズは自分が立てたハヤニエの場所を記憶しているようだから、モズが食べた可能性が高いとは思う。


鳥の飛翔している姿は、美しい。
写真はヒヨドリだが、残念ながらセンダンの枝が被ってしまいNG。


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posted by やまかます at 19:45| しわざ

2020年12月27日

今日のフィールド歩き

三股町 田上

モズのハヤニエ探しで、少し歩いてみた。
すぐに見つかったのは、トノサマバッタだった。

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セイタカアワダチソウ枯れ茎で見つかったのは新鮮で、昨日あたりに立てられたものだろうか。

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EOS-5D MarkV EF24mm F2.8 IS USM 270EXU
クワの枝先では、ハヤニエではなく、クワエダシャク幼虫が次々と見つかった。
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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 
近所のハナミョウガでは、クロセセリの終齢幼虫2と、蛹室が一つ見つかった。
蛹室は葉が山折りになっている「しわざ」ですぐにわかる。

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サトキマダラヒカゲ卵0002.jpg

サトキマダラヒカゲ卵0003.jpg
EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 270EXU
posted by やまかます at 19:07| しわざ

2020年08月24日

残暑?猛暑?

見上げれば、大きなコナラが太い枝を広げており、地面にはドングリと葉っぱ付きのパラシュートがいくつも転がっていた。

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2年前も今日と同じ日付に、観察しており、場所は違うが、例年並みと言えるだろうか。

手に持っているのは、撮影中にポトリと落ちてきた「しわざ」。


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あ!ハイイロチョッキリ♀の労働の証しである、切り口が後ろ向きで見えてなかった。

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クヌギ林の下草に、ウコンエダシャクのオス。灯りではなく、こうして林のすみかで会える方が嬉しい。

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メスに求愛しているオスなど、活発に舞っている姿もあったけど、
こちらのアオスジアゲハは、あまりの暑さのためか、薄暗い林内に入って、しばし休憩タイム(午後2時半)。

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同じく、ムラサキツバメもツツジの日陰にて、動かず。

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おや、もう、ヒガンバナ が、咲いている。
ここは、大きなクヌギの根元。


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三股町 上米公園

E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 GODOX TT350
posted by やまかます at 19:24| しわざ

2020年06月29日

ササのマイン

夜露で草ヤブはどこも、細かい水滴を纏っている。

ササのマインは濡れたせいで、中に潜んでいる蛹がくっきりと見える。

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E-M1 MarkV  EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM

ササ葉先の方に産卵痕が二箇所あり、このマインでは2頭のタケトゲハムシ幼虫が育ったことがわかる。
そして、どちらも無事に蛹になっての、今朝。

すぐ隣のマインでは、まだ幼虫。
こちらも産卵痕は二箇所だが、育ったのは1頭のみで、もう1頭は早い段階で死んでおり、小さいミイラになって残っている(画面右下)。

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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

仕事部屋のすぐ外に、実生から成長したサクラの小木がある(品種不詳)。
今年になって、私の背丈を超えた。ここに実生が育ったのは、鳥のフンに混じっていた種子によるものだろうか?
ともかく、このサクラでは、この春にサクラヒラタハバチとシマヒラタハバチの兩種が産卵した。
もうとっくに、ハバチ2種の幼虫たちは成長を遂げ、土中に姿を消している。
来春まで、長い休眠に入ったのだ。

さて、今日はこのサクラに、リンゴカミキリが来ており、メスの一頭はしきりと産卵に励んでいた。

まずは、枝をかじって産卵孔を穿ち、

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E-M1 MarkV  EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM FL-900R
ついで、体の向きを反転してから、産卵管を差し入れて産卵。
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E-M1 MarkV  EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM FL-900R
posted by やまかます at 20:26| しわざ

2020年02月29日

シロダモハコブフシ

自宅林に数本あるシロダモはどれも小木で、一番大きな木でも樹高はせいぜい4〜5メートル。

シロダモの葉には、毎年イボイボの虫こぶが多数つく。
虫こぶの名前は「シロダモハコブフシ」。
虫こぶを作った「しわざのヌシ」は、シロダモタマバエだ。

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葉表に飛び出た虫こぶの高さは3ミリほどで、葉裏側では陥没したところに半球型の底部が見える。
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さて、今の時期、虫こぶの中はどうなっているかと言えば、シロダモタマバエの幼虫とサナギが入っている。
幼虫は1年で成長するものと2年かけて成長するものがいるからだ。
成虫が羽化するのは、3月末〜4月にかけて。

それとは別に、寄生蜂も2種知られていて、これらの幼虫も入っている。
だから虫こぶ内の幼虫の同定には注意が必要だ。
寄生蜂は、コガネコバチとシロダモタマバエコマユバチ。

寄生率はかなり高く、虫こぶの四分の三が寄生されていることもあるそうだ。
(参考文献:『虫こぶはひみつのかくれが?』湯川淳一 文、松岡達英 絵;福音館書店 たくさんのふしぎ傑作集(1998))

実際、うちの林のシロダモハコブフシのいくつかを割り開いてみると、寄生蜂の蛹が次々と出てきた。
幼虫も入っているがタマバエか寄生蜂のどちらなのかよくわからない。

シロダモタマバエの蛹と並べてみた。
写真左が寄生蜂の蛹。
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この寄生蜂の蛹は、かなり長い触角をしていることから、シロダモタマバエコマユバチ、ではないだろうか?
羽化を待って確認したい。

寄生蜂蛹の大きさには差があるが、これは雌雄の違いだろうか。それとも栄養条件によるものか。
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ちなみにタマバエ、寄生蜂とも、蛹は虫こぶの中で、頭を下向きにした逆さの姿勢で収まっている。

虫こぶを触ってみればわかることだが、葉表に飛び出ているこぶの壁は厚く、かなり硬い。
ところが葉裏の底部は薄くて、しかも内側から圧力をかけると、マンホールのように蓋が開く仕組みになっている。
タマバエ蛹の頭頂には鋭い突起があり、体を捻るようにして押し当てれば、強力な圧が掛かって蓋が開く、という仕組みだ。
脱出口が開くとそこから半身を乗り出してから、羽化する。

一方、寄生蜂は羽化した成虫が口で穴を穿って出る。さすがに蓋が開く仕組みまではプログラムされていないのだろう。けれど虫こぶ底部の壁が薄くて、脱出に適しているという情報はしっかり頭に入っている、ということだろう。
寄生蜂が羽化した虫こぶの脱出口は、ふちがギザギザになっていることでタマバエの脱出口とは区別できる。


ところで、コロナウィルス感染拡大が社会に及ぼす影響はどんどん加速する一方。
で、本来なら今頃は南の島に滞在しているはずだったが、出発の前々日に急遽、中止と決まった。
今回は個人的な旅行ではないので仕方が無い。まさかこのような形で自分の身の上にも影響が及ぶとは思いもしなかった。

posted by やまかます at 17:46| しわざ

2020年02月04日

今日の拾い物

朝、ゴミ集積場からの帰り途。転がっていた「しわざ」に思わず足を止めた。
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なぜに目が止まるのか?って、それはコガネグモの卵のうには、思い入れが特に強いこともあるから。

で、貝閉じになっている中を割り開いてみれば、
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コガネグモの仔グモたちが無事に旅立った痕跡が残っていた。

次の拾い物は、オオカマキリの卵しょう。
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こちらは、半分に割れて中の卵がすっかり無くなっている。
オオカマキリの卵しょうは、卵が収まっている核の部分は結構硬い。
それを食い破ってしまうのだから、鳥の力も大したものだ。
おそらくはカラスのしわざかと思う。私は以前、その現場を見たことがあるが、他の鳥も食べているのかもしれない。

自宅林の斜面を登っていて、目についた緑。
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直感で、これはセンダンの実生だろう、と思えた。

間違っているかもしれないけど。
posted by やまかます at 21:23| しわざ

2020年01月26日

ハナミョウガの実

昨日のこともあり、他のクロセセリ蛹を調べておいた。
一番最初に見つけた蛹は無事だった。もう一個は未確認。

ハナミョウガを見て歩くうちに、
赤い実がほとんど無くなっていることに気付いた。
残っているのはかじられた残骸。
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杉の落ち枝に埋もれて無事だった実がいくつかあったので、これを掘り起こして持ち帰った。
中を見てみると、、
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表面は片栗粉をぎゅっと固めたような白い果肉?に包まれた、黒い種子が12個入っていた。
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種子はなんとも形容し難い複雑な形をしている。
大きさはやく4ミリ。
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ハナミョウガの実をほとんど食べ尽くしたのは、一体なんだろう?

ここの杉林に出入りするけものは、ノウサギ、タヌキ、アナグマ、テン、イノシシ、ニホンザル。
このけもの達が落としたフンに、種子が入っていれば犯人の特定ができる。
それとも別の生き物だろうか。

アラカシのTridrepana幼虫(ウコンカギバ属)は、葉表面を削りとったような食痕を残している。

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posted by やまかます at 20:40| しわざ

2020年01月11日

天満神社

愛媛県 西予市明浜町、俵津の天満神社に寄ってみた。
午後4時過ぎ。

境内にはオガタマノキが3本ある。
ここではこれまで一度も見つけることができなかった、ミカドアゲハ蛹
食痕の様子からしてもきっと発生しているはずだ。
オガタマノキからすこし離れた社殿の外壁に、羽化殻がついていた。

ミカドアゲハ蛹P1110005.jpg

ミカドアゲハとアオスジアゲハの蛹の見分け方は簡単だ。
羽化殻とはいえ、その特徴はよくわかる。
近くにクスノキもそれ以外の食樹もないことから、アオスジアゲハではないことは確実。

ミカドアゲハ蛹殻P1110017.jpg


オガタマノキ(画面左)から3メートルほど離れた位置にあった。
画面右、カメラザックの置いてある場所の少し上になる。
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この神社の鎮守の森はネコの額ほどで狭いけれど、朽ち木も多く、もっと早い時間帯であればじっくり観察に費やすことができる環境。

シイの木の根元にハチの巣盤が転がっていた。
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うん?これは。
あたりを見渡してみれば、シイの木の幹に大きな巣があった。
落ちた巣盤がなかったなら、この巣に気付くこともなかっただろう。
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これはニホンミツバチの巣であり、このような剥き出しの露出巣は珍しい。
しかもかなり大きい。
私は過去に3回見たことがあるきりだ。
多くは樹木のうろや、建造物の内部など閉鎖空間に造巣する。


すでにニホンミツバチの姿はなく、廃棄された巣である。
ミツバチのコロニーが逃去した理由はなんだったのだろう?
posted by やまかます at 21:37| しわざ

2020年01月09日

クロセセリの蛹室

ハナミョウガの葉裏にあるクロセセリの蛹室。

これを見つけるには、いちいち葉をめくらなくても、葉表の盛り上がり方で判る、とは前にも書いた

葉表がクジラの背中のような盛り上がり方をした、その「しわざ」を察知できればいいのである。
けれども、かと言って蛹が「しわざ」ポイントから100%見つかるというわけでもない。

その見つからない事例をあげてみよう。

(その1)
クロセセリ蛹室-1090140.jpg

バッチリ!蛹室、であっても、すでに羽化済である場合。当たり前だが、蛹殻が残っているだけ。古い蛹室では仕方がない。
めくって、ちょっとがっかり。

(その2)
クロセセリ蛹室-1090142.jpg

つい最近まで蛹があったであろうに、なんらかのアクシデントで蛹が消失している場合。
蛹を食べる捕食者がいるのだろうか?いるとしたら、何だろう?

(その3)
クロセセリ蛹室-1090141.jpg

クモが産室として使った場合。写真ではすでに卵のうが無くなっているが、クモの仲間が産室として葉裏を利用するケースは多い。
クモの卵のうが見つかったら、私ならそれはそれで嬉しい。

(その4)
クロセセリ蛹室-1090143.jpg

リンゴドクガ幼虫が営繭した場合。私は二回見ているが、リンゴドクガ以外の蛾類幼虫も利用することは十分考えられる。

クロセセリの越冬蛹は、新たに一個追加できたが、上記のようにお手付きの方が多く、すぐに簡単に見つかるものでもない。
ハナミョウガの多い林の中を巡るうち、かなりの距離を歩いていたりする。夏場ならまず入らないであろう薄暗い杉林まで踏み込むことになる。

自宅駐車場の地面を歩いていたツマグロヒョウモンの幼虫。しかもど真ん中を。
スミレを求めて徘徊していたのだろうが、危険極まりない。
玄関先に置いてあるスミレの鉢植えに移したら、すぐにも食事を始めた。
ツマグロヒョウモン幼虫-1090136.jpg


posted by やまかます at 21:15| しわざ

2019年08月08日

水玉レンズ

球体レンズ-6746.jpg


それぞれ歪みながらも同じ光景が並んでいる。
小さいのも、大きいのも。

家の西側、屋根から地面まで長く伸びた支え糸。
オニグモの網糸かな。
球体レンズ-6749.jpg


午前8時半、クヌギの目立つ場所に、セダカシャチホコ
sedakasyatihoko-6762.jpg

sedakasyatihoko-6764.jpg


昨夜辺り羽化したばかりなのだろう。

クヌギ樹液の一つは白く泡だってきた。
ヒラタクワガタ-0371.jpg

ヨツボシケシキスイ2頭のところに、いつの間にかヒラタクワガタが来ていた。

こちらは独り占め、カブトムシ。
カブトムシ♂-0355.jpg

posted by やまかます at 08:21| しわざ

2019年06月12日

落ち葉の繭

イロハカエデの根元付近の落ち葉で見つけた、「しわざ」。
これは繭だろう。

6月12日2019-4.jpg


黒い輪っかの長径は8ミリ、短径6ミリ。
この繭の特徴は網状であること、そして二重構造になっていること。
外側の荒い網は黒い輪っかを土台にして、中の繭を覆っている。

こんな凝った仕組みの繭を作ったのは、一体誰だろう?

繭であるなら、内部に蛹の抜け殻が残っているはずだが、残念ながら中は空っぽだった。
それもそのはず、繭の側面に破れたような穴が空いており、これは何らかの外敵に食い破られた可能性が考えられ、
そうだとすると中の蛹は食べられて消失したのかもしれない。
そう断じる理由は、他に見つかった同種の繭では繭の片側にスッキリとした大きな穴が空いているものがあり、明らかに繭を作った主が羽脱した痕跡に見えるからだ。
けれどその繭でも中身は空っぽだった。

最初に紹介した写真は自宅に持ち帰ってから深度合成撮影をしたもので、
時間経過とともに乾燥している。
現地で見つけた時の状況はこちら。
黒い輪っかは湿った粘土状で厚みがある。
6月12日2019-2.jpg

大きさがわかりやすい写真はこちら。

6月12日2019.jpg


網状の繭が崩れてしまったものがこちら。
6月12日2019-3.jpg


この繭は、狭い範囲の落ち葉から3個、見つかっている。

3個の繭に共通している点は、

@ カシ類の葉っぱの表側にあること。
A主脈を中心軸にして、葉柄に近い位置にあること。



落ち葉の種類は圧倒的にカシ類(ほぼアラカシ)が大半を占めているので、3個が偶然に同種の葉っぱに集中したとも考えられる。
また繭が形成されたタイミングだが、樹上の生葉であったのか、それとも落ち葉であったのか、も気になる。
樹上で形成されたのなら樹種が共通していること、その位置が同じ条件に揃っている理由にも繋がるのではないか。しかし、繭の状況から、落葉するまでずっと長い間、葉上にあったようには思われない。そう感じるだけで根拠はないが。

黒い粘土状の輪っかは、繭のヌシが排泄、あるいは排出した物質であろう。

さて、この繭にはすこし心当たりがあって、学研の『日本産幼虫図鑑』(2005)を開いてみた。

ニレクワガタハバチの葉上(食樹ハルニレ)に紡がれる網目状の繭は以前、撮影したことがある。

スクリーンショット 2019-06-13 05.41.13.png

ハルニレ にあったその繭の写真は、2013年5月2日に撮影したもの。ブログ『ひむか昆虫記』には、

「シータテハ幼虫のすぐ傍には、いっぱい繭が見つかった。 繭の形状はクスサンのものとよく似ていて、網目状である。ただし小さい。 長径8ミリ程度。」

で、学研の幼虫図鑑の記載には、「越冬の際の繭は土中の浅いところに作られ、2層からなり、表層は網状に内層は密に紡がれる。繭内で前蛹になって越冬する」とある。

繭の構造についての記載は簡単だが、形状はぴったし符合する。
ニレクワガタハバチは、年4化。どうやら越冬時だけは繭の構造が念入りになるらしい。

もしかしたら、繭の正体は本種?
けれど確か、繭が見つかった周辺に、ハルニレはなかったはずだが、、、、????
posted by やまかます at 22:20| しわざ