三股町
午前10時12分
霧島山
今日も穏やかな晴れ日和。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
シュロのミシン穴ができる仕組みを知るためには、シュロの葉っぱの展開の様子をしっかり見ておく必要がある。
固く閉じているように見える刀剣のような葉芽だが、、、、、
試しに指で摘んでみると、意外にもゆっくり開くことができた。
すでに葉っぱはそれぞれ準備が出来上がっていて、このあと伸長しながら開いていくようだ。
この段階で何者かが葉肉を食べ、それも深く抉るように食べ進むとしたら、ミシン穴の下拵えができるはずだ。
あちこちのシュロを見ていると、葉が開きかけたのや、ちょうど開いたばかりなど色々な段階があって、真冬でも葉っぱが展開して成長し続け、更新していることを初めて知った。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
都城市 早水公園
池の縁から縁に移動するコースはだいたい決まっているので、
アオサギ若鳥が目の前を滑空する様子を撮影するのも比較的容易。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
しかし、この若鳥はあまりにも人に対して警戒心が薄過ぎるのが気になる。そのうち学習していくのだろう。
けれど気は強く、コサギなどが池に来ると追い出してしまうこともあった。
もし先輩アオサギの成鳥がやって来たらどうなるだろう。猛然と挑み掛かって、しかし痛い反撃を食らったりするだろうか。去年からずっと見ている若鳥だけに、少しばかり感情移入してしまいそうだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
2022年01月18日
シュロ星人、ふたたび
三股町
午前9時40分
今朝の霧島山
今の時期には珍しく大気は澄んでおらず、一日中モヤッとしていた。その分、寒さは緩んだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
イチイガシで越冬中のサツマヒメカマキリ幼虫。
今日も葉裏に貼りついた格好の1頭は変わらずそのまま。撮影でストロボを照射すると体の向きを少し変え、こちらに振り向いた。気温も高めだからあまし刺激しない方がいいようだ。
他の幼虫が見つからないまま諦めて立ち去ろうとしたら、同じイチイガシの幹表面に、もう1頭がいた。
地面からの高さは80センチほど。やはり彼らはこまめに移動しているのだろう。
幹表面で見るのは初めてだが、おそらくこういった場所には長くは落ち着かないのだろうと思う。明日にはもう移動しているはずだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
昨日、見つけたシュロ星人、こと「虫のしわざのミシン穴」。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
このミシン穴がどうやってできたのか、おおよそ想像はつく。
そこでシュロの葉が展開する前の状態を見ておいた。
写真画面内赤い矢印の先の槍のようなものがこの先展開して細長い葉が並ぶのだろう。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
槍の形をした葉芽?にはすでに数枚の葉先端の線(白い毛)が見える。片方は長くそこから段階的に短くなっている。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
この段階で何者かが槍を齧ったとしたら、穴は横並びになるだろうか?
シュロの葉が槍から展開していく過程を仔細に見ておきたいところだ。
自宅林のシュロを改めて探してみれば、池の縁には大小5株ほどがあった。
一番大きな株でも幹はせいぜい70センチ程しかなく、他はまだ幹が伸長しておらず、地面から葉軸が伸びているような姿だ。見上げるような柱状にまで成長するにはどのくらいの年月が掛かるのだろう?
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
シュロを観察してサツマヒメカマキリ幼虫を見て、引き上げようとしたら足下に、ヤママユの繭殻が落ちていた。
ほとんど毎日のように歩いている場所なのに今日まで気付かなかったのは、最近になって落ちてきたのではないだろうか。
繭には大きな横穴が開いており、天敵によって中の蛹が食べられてしまったようだ。
以前、イチイガシにヤママユの卵が産み付けられていたので、イチイガシも食樹になるようだ。落ちていた場所はイチイガシの根元に近かった。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
午前9時40分
今朝の霧島山
今の時期には珍しく大気は澄んでおらず、一日中モヤッとしていた。その分、寒さは緩んだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
イチイガシで越冬中のサツマヒメカマキリ幼虫。
今日も葉裏に貼りついた格好の1頭は変わらずそのまま。撮影でストロボを照射すると体の向きを少し変え、こちらに振り向いた。気温も高めだからあまし刺激しない方がいいようだ。
他の幼虫が見つからないまま諦めて立ち去ろうとしたら、同じイチイガシの幹表面に、もう1頭がいた。
地面からの高さは80センチほど。やはり彼らはこまめに移動しているのだろう。
幹表面で見るのは初めてだが、おそらくこういった場所には長くは落ち着かないのだろうと思う。明日にはもう移動しているはずだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
昨日、見つけたシュロ星人、こと「虫のしわざのミシン穴」。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
このミシン穴がどうやってできたのか、おおよそ想像はつく。
そこでシュロの葉が展開する前の状態を見ておいた。
写真画面内赤い矢印の先の槍のようなものがこの先展開して細長い葉が並ぶのだろう。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
槍の形をした葉芽?にはすでに数枚の葉先端の線(白い毛)が見える。片方は長くそこから段階的に短くなっている。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
この段階で何者かが槍を齧ったとしたら、穴は横並びになるだろうか?
シュロの葉が槍から展開していく過程を仔細に見ておきたいところだ。
自宅林のシュロを改めて探してみれば、池の縁には大小5株ほどがあった。
一番大きな株でも幹はせいぜい70センチ程しかなく、他はまだ幹が伸長しておらず、地面から葉軸が伸びているような姿だ。見上げるような柱状にまで成長するにはどのくらいの年月が掛かるのだろう?
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
シュロを観察してサツマヒメカマキリ幼虫を見て、引き上げようとしたら足下に、ヤママユの繭殻が落ちていた。
ほとんど毎日のように歩いている場所なのに今日まで気付かなかったのは、最近になって落ちてきたのではないだろうか。
繭には大きな横穴が開いており、天敵によって中の蛹が食べられてしまったようだ。
以前、イチイガシにヤママユの卵が産み付けられていたので、イチイガシも食樹になるようだ。落ちていた場所はイチイガシの根元に近かった。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
posted by やまかます at 19:19| しわざ
2022年01月13日
アブラゼミの越冬卵
三股町
午前8時、霧島山
この後、昼前から山容は雲に隠れてしまった。北西の風が強くかなり冷える。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
ヒノキの剥がれ掛かった樹皮に点々と産卵痕があった。
肉眼では黒い点々にしか見えないが、ストロボ照明で撮影するとだいぶ印象が違う。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
産卵管を突き立てた方向から拡大してみた。
OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8
樹皮の裏側を一枚薄く剥がすと、産み込まれた卵が見える。
アブラゼミの卵だ。孵化するのは今年の梅雨の頃。
OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8
今日も午前中はデスクワーク。
日当たりの良い窓際でシャコバサボテンの花が一輪、咲いた。筆休めにハイレゾショットで撮影。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp (アットマークは@に)
午前8時、霧島山
この後、昼前から山容は雲に隠れてしまった。北西の風が強くかなり冷える。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
ヒノキの剥がれ掛かった樹皮に点々と産卵痕があった。
肉眼では黒い点々にしか見えないが、ストロボ照明で撮影するとだいぶ印象が違う。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
産卵管を突き立てた方向から拡大してみた。
OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8
樹皮の裏側を一枚薄く剥がすと、産み込まれた卵が見える。
アブラゼミの卵だ。孵化するのは今年の梅雨の頃。
OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8
今日も午前中はデスクワーク。
日当たりの良い窓際でシャコバサボテンの花が一輪、咲いた。筆休めにハイレゾショットで撮影。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
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posted by やまかます at 19:08| しわざ
2022年01月10日
キヅタの虫こぶ
三股町
アカメガシワに這い上がったキヅタの果実の中に、目立って肥大した実がところどころに混じっている。
これはキヅタの蕾が肥大した虫こぶで、キヅタツボミフクレフシ。
キヅタツボミタマバエのしわざだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
虫こぶを割り開いてみると、中に空洞部屋があり、タマバエの1齢幼虫が一頭入っていた(赤い矢印先)。
とても小さいので、肉眼では見落としてしまいそう。
5〜6月、虫こぶの頂上の壁を突き破って蛹が体を乗り出し羽化する。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2 マクロフラッシュ STF-8
※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp (アットマークは@に)
アカメガシワに這い上がったキヅタの果実の中に、目立って肥大した実がところどころに混じっている。
これはキヅタの蕾が肥大した虫こぶで、キヅタツボミフクレフシ。
キヅタツボミタマバエのしわざだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
虫こぶを割り開いてみると、中に空洞部屋があり、タマバエの1齢幼虫が一頭入っていた(赤い矢印先)。
とても小さいので、肉眼では見落としてしまいそう。
5〜6月、虫こぶの頂上の壁を突き破って蛹が体を乗り出し羽化する。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2 マクロフラッシュ STF-8
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posted by やまかます at 17:31| しわざ
2022年01月09日
オオカマキリの産卵場所
三股町
午前7時27分
朝陽に赤く染まった、霧島山。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
近所の田んぼの縁、南向きの笹藪には、オオカマキリの卵のうがたくさん付いている。
昨年、10月に調べた時には写真の狭い範囲で、次々と13個見つかった。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
今日、新たに5個、見つかったが、13個見つけた後に産み付けられたものだ。
産卵位置は笹藪のへりから少しだけ奥に入った場所で、地上から30〜50センチの高さに集中している。
藪陰に紛れて安心して産卵できたであろうと思う。お腹が丸々と肥えたオオカマキリのメスは、鳥に狙われやすい。
写真は手前の草をよけて撮影している。
こちらの卵のうは、大きさやプロポーションからして、かなりお腹が肥大したメスが産んだものだろう。
産卵時間も5時間以上と長かったに違いない。 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
自宅林から降りてすぐに広がる、谷津田。
畑の緑は牧草でこの辺りでは育牛が盛ん。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
谷津田を歩くとすぐ、路肩にイナゴ類のはやにえが見つかった。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FL-900R
今日は午前中に1時間半ほど歩いただけで、ずっと窓際で原稿を書いていた。
気分がノっている時に書き進めておく。
時々、窓の外にやって来る鳥にカメラを向けて気分転換。と言うか、鳥の撮影の肩慣らしも兼ねて。
ジョウビタキのメス
マンリョウの赤い実をくわえていたのだけど、カメラを構えた時には飲み込んでしまった。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
ヒヨドリ
餌台のミカンに惹かれたようだが、警戒してすぐに去ってしまった。なかなか用心深い。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS MC-20
午前7時27分
朝陽に赤く染まった、霧島山。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
近所の田んぼの縁、南向きの笹藪には、オオカマキリの卵のうがたくさん付いている。
昨年、10月に調べた時には写真の狭い範囲で、次々と13個見つかった。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
今日、新たに5個、見つかったが、13個見つけた後に産み付けられたものだ。
産卵位置は笹藪のへりから少しだけ奥に入った場所で、地上から30〜50センチの高さに集中している。
藪陰に紛れて安心して産卵できたであろうと思う。お腹が丸々と肥えたオオカマキリのメスは、鳥に狙われやすい。
写真は手前の草をよけて撮影している。
こちらの卵のうは、大きさやプロポーションからして、かなりお腹が肥大したメスが産んだものだろう。
産卵時間も5時間以上と長かったに違いない。 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
自宅林から降りてすぐに広がる、谷津田。
畑の緑は牧草でこの辺りでは育牛が盛ん。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
谷津田を歩くとすぐ、路肩にイナゴ類のはやにえが見つかった。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FL-900R
今日は午前中に1時間半ほど歩いただけで、ずっと窓際で原稿を書いていた。
気分がノっている時に書き進めておく。
時々、窓の外にやって来る鳥にカメラを向けて気分転換。と言うか、鳥の撮影の肩慣らしも兼ねて。
ジョウビタキのメス
マンリョウの赤い実をくわえていたのだけど、カメラを構えた時には飲み込んでしまった。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
ヒヨドリ
餌台のミカンに惹かれたようだが、警戒してすぐに去ってしまった。なかなか用心深い。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS MC-20
posted by やまかます at 18:25| しわざ
2022年01月03日
はやにえレストラン
三股町
昨年の12月5日にクリ林で見つけたハヤニエのフクラスズメは、長いことそのままの姿を晒していたけれど、
今日覗いてみれば姿を消していた。おそらくここ1週間の間だろう。
モズ自身が食べたか、あるいは他の鳥(ジョウビタキが一番怪しい)が失敬したか?
昨年の冬、クワに立てられたイナゴのハヤニエをジョウビタキが食べていったのを撮影している。
他の鳥ではシジュウカラもハヤニエを食べるところを見ている。その時はカナヘビだった(清瀬市野塩)。
カリカリの乾燥食であっても、獲物が乏しい厳冬期においては貴重なタンパク源になることだろう。
他のクリを調べてみると、次々とハヤニエが見つかった。
ヒメクダマキモドキ♀
だいぶ古い。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350
トノサマバッタ幼虫
比較的新しい。この辺りでは卵越冬と幼虫越冬の両方が見られる。成虫もかなり遅くまで残っている。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
ツチイナゴ
腹部が食べられたようで、消失している。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
コカマキリ♀
腹部付け根からど真ん中をグサリ!! 少し古い。
コカマキリのハヤニエを見つけたのは過去を含めてこれで3例目だが、カマキリ類のハヤニエはそう頻繁に見つかるものでもない。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350
しわざのヌシ、モズ♂
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
昨年の12月5日にクリ林で見つけたハヤニエのフクラスズメは、長いことそのままの姿を晒していたけれど、
今日覗いてみれば姿を消していた。おそらくここ1週間の間だろう。
モズ自身が食べたか、あるいは他の鳥(ジョウビタキが一番怪しい)が失敬したか?
昨年の冬、クワに立てられたイナゴのハヤニエをジョウビタキが食べていったのを撮影している。
他の鳥ではシジュウカラもハヤニエを食べるところを見ている。その時はカナヘビだった(清瀬市野塩)。
カリカリの乾燥食であっても、獲物が乏しい厳冬期においては貴重なタンパク源になることだろう。
他のクリを調べてみると、次々とハヤニエが見つかった。
ヒメクダマキモドキ♀
だいぶ古い。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350
トノサマバッタ幼虫
比較的新しい。この辺りでは卵越冬と幼虫越冬の両方が見られる。成虫もかなり遅くまで残っている。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
ツチイナゴ
腹部が食べられたようで、消失している。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
コカマキリ♀
腹部付け根からど真ん中をグサリ!! 少し古い。
コカマキリのハヤニエを見つけたのは過去を含めてこれで3例目だが、カマキリ類のハヤニエはそう頻繁に見つかるものでもない。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350
しわざのヌシ、モズ♂
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 20:52| しわざ
2021年12月30日
アオキの葉に、しわざ
三股町
ハナミョウガのすぐ隣にあったアオキ幼木の葉が、屋根型(山折り)に変形していた。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
これはクロセセリ幼虫のしわざで、きっと蛹部屋が潜んでいるはず。
そっと裏返してみれば、やはり。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
数本の糸の張力で葉っぱが屋根型に変形し、蛹の体の受け皿になっている。
(蛹の頭は写真右下向き)
このような蛹部屋が他にもハナミョウガ本家の葉っぱでもいくつか見つかったが、真新しい糸痕だけが残って蛹の姿はどれにもなかった。おそらくは、ケモノか鳥などに捕食されたのではないだろうか?
葉っぱ屋根型のしわざは、稀にリンゴドクガの繭部屋のこともある。
昨年までハナミョウガが多かったこの場所は、今秋のスギ伐採により、ほとんどが壊滅してしまった。
残ったハナミョウガを探し歩き藪漕ぎしていたら、いつの間にか右手袋にヒゲナガサシガメ幼虫が乗っかっていた(写真無し)。
落ち葉に埋もれるように転がっていたクヌギ朽木の裏側を見てみれば、
アズキヘリカメムシが越冬中だった。
傷一つない新鮮な姿をしている。
和名のごとく大豆や小豆の害虫らしいが、実際に加害している現場を見たことがない。
遭遇頻度は少ないカメムシだと感じている。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp (アットマークは@に)
ハナミョウガのすぐ隣にあったアオキ幼木の葉が、屋根型(山折り)に変形していた。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
これはクロセセリ幼虫のしわざで、きっと蛹部屋が潜んでいるはず。
そっと裏返してみれば、やはり。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
数本の糸の張力で葉っぱが屋根型に変形し、蛹の体の受け皿になっている。
(蛹の頭は写真右下向き)
このような蛹部屋が他にもハナミョウガ本家の葉っぱでもいくつか見つかったが、真新しい糸痕だけが残って蛹の姿はどれにもなかった。おそらくは、ケモノか鳥などに捕食されたのではないだろうか?
葉っぱ屋根型のしわざは、稀にリンゴドクガの繭部屋のこともある。
昨年までハナミョウガが多かったこの場所は、今秋のスギ伐採により、ほとんどが壊滅してしまった。
残ったハナミョウガを探し歩き藪漕ぎしていたら、いつの間にか右手袋にヒゲナガサシガメ幼虫が乗っかっていた(写真無し)。
落ち葉に埋もれるように転がっていたクヌギ朽木の裏側を見てみれば、
アズキヘリカメムシが越冬中だった。
傷一つない新鮮な姿をしている。
和名のごとく大豆や小豆の害虫らしいが、実際に加害している現場を見たことがない。
遭遇頻度は少ないカメムシだと感じている。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
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posted by やまかます at 20:51| しわざ
2021年12月25日
サラサリンガのしわざ
三股町
谷津田に降りて池に出ると、向かい側の斜面に黄葉が賑やかだった。
数年前に伐採されたスギ林の跡地で、伐採後、植林は行われず笹藪になっている。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
よく見ると、クスノキ科のアオモジ だった。
黒い実がたくさん。実はレモンの香りがするらしい。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
アオモジを見上げながら歩いていると、道沿いのアラカシに目立つ「しわざ」を発見。
サラサリンガの幼虫巣(左端、葉表面の白いかたまり)と幼虫たちが残した食痕(茶色)である。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
巣は糸の天幕でできており、中には幼虫の群れが休んでいる。食事の時にはゾロゾロと外に出て外食をする。
葉裏から舐めとるように食べて葉の表皮を薄く残すため網目状になる。
天幕巣が風で吹き飛ばされたりしないよう、葉柄には糸がびっしり固く巻き付けてある。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
農道の地面にはベニシジミのメスがいた。
かなり新鮮な姿なので羽化は今月のことだろう。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
翅が擦れたオスも現れて求愛していたが、メスはすぐに飛び去ってしまった。
吸蜜源になる花は近いところでは、ナズナとホトケノザ、くらいしか見当たらない。
自宅林の斜面。
観察路の落ち葉かきはまだ行っていない。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
谷津田に降りて池に出ると、向かい側の斜面に黄葉が賑やかだった。
数年前に伐採されたスギ林の跡地で、伐採後、植林は行われず笹藪になっている。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
よく見ると、クスノキ科のアオモジ だった。
黒い実がたくさん。実はレモンの香りがするらしい。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
アオモジを見上げながら歩いていると、道沿いのアラカシに目立つ「しわざ」を発見。
サラサリンガの幼虫巣(左端、葉表面の白いかたまり)と幼虫たちが残した食痕(茶色)である。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
巣は糸の天幕でできており、中には幼虫の群れが休んでいる。食事の時にはゾロゾロと外に出て外食をする。
葉裏から舐めとるように食べて葉の表皮を薄く残すため網目状になる。
天幕巣が風で吹き飛ばされたりしないよう、葉柄には糸がびっしり固く巻き付けてある。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
農道の地面にはベニシジミのメスがいた。
かなり新鮮な姿なので羽化は今月のことだろう。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
翅が擦れたオスも現れて求愛していたが、メスはすぐに飛び去ってしまった。
吸蜜源になる花は近いところでは、ナズナとホトケノザ、くらいしか見当たらない。
自宅林の斜面。
観察路の落ち葉かきはまだ行っていない。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
posted by やまかます at 21:53| しわざ
2021年12月23日
お客は夜だけ? 樹液レストラン
三股町
昨日に引き続き、霧の朝。
霧島山は霞んでほとんど見えない。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
コナラ樹液はまだ出ていて発酵臭も漂っているけれど、昨日からパッタリ、オオスズメバチは来なくなった。このところ忙しく、夜の観察はその余裕がないので、フクラスズメ以外にどんな蛾たちが来ているかまだ確認できていない。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
都城市 早水公園
一昨日にも撮影したモズ♂。
今日も様々な虫やクモを、次々と見つけては啄んでいた。気温が少し高めなので活動する虫も多いようだ。
写真は何やら獲物を見つけて、ソレ!と構えたところ。このあと路面に飛び降りて小さな獲物を一瞬にして丸呑みした。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
はるか上空では、カラスがトビにちょっかいを出していた。
よく見かける光景だが、体は小さいのにカラスは気が強いのか、かなりしつこい。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
昨日に引き続き、霧の朝。
霧島山は霞んでほとんど見えない。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
コナラ樹液はまだ出ていて発酵臭も漂っているけれど、昨日からパッタリ、オオスズメバチは来なくなった。このところ忙しく、夜の観察はその余裕がないので、フクラスズメ以外にどんな蛾たちが来ているかまだ確認できていない。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
都城市 早水公園
一昨日にも撮影したモズ♂。
今日も様々な虫やクモを、次々と見つけては啄んでいた。気温が少し高めなので活動する虫も多いようだ。
写真は何やら獲物を見つけて、ソレ!と構えたところ。このあと路面に飛び降りて小さな獲物を一瞬にして丸呑みした。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
はるか上空では、カラスがトビにちょっかいを出していた。
よく見かける光景だが、体は小さいのにカラスは気が強いのか、かなりしつこい。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 22:02| しわざ
2021年12月18日
コウモリガのしわざ
三股町
午前7時23分
昨日からの寒波到来で、霧島山の韓国岳山頂付近(画面右奥)に雪が積もっていた。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
谷津田に生える、ヨシ。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
クヌギに残った、コウモリガ幼虫巣パッドと羽化殻。
成虫が無事に旅立った証である。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
風は冷たいけれど陽射しがあって日中の気温はそこそこ上がった。
モンキチョウが地面低くを元気に舞い、ベニシジミは路上で日光浴。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
朝早くはさすがに姿を見せないが、昼前頃には樹液に来ていた、オオスズメバチ。
ただし、このところは1頭きりとなった。
樹液にはオオクロバエも来ていた。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
〜ザハトラーデスク〜
家の北端になる仕事部屋は陽射しのある日中でもかなり寒い。
わざわざ暖房を入れるのも無駄に思えて、この時期は南端のリビングでデスクワークを行うことが多い。
ここなら日中の暖房は必要ないので助かる。
今季も臨時のデスクを組んでみた。
天板を支えているのは、ザハトラーの雲台と三脚(国産特注品)。
昔ビデオの仕事で使っていたものだが、今は出番が無い。
出窓の外にはカラスザンショウの種子を啄むカワラヒワやヒヨドリなど野鳥の姿がよく見える。
午前7時23分
昨日からの寒波到来で、霧島山の韓国岳山頂付近(画面右奥)に雪が積もっていた。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
谷津田に生える、ヨシ。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
クヌギに残った、コウモリガ幼虫巣パッドと羽化殻。
成虫が無事に旅立った証である。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
風は冷たいけれど陽射しがあって日中の気温はそこそこ上がった。
モンキチョウが地面低くを元気に舞い、ベニシジミは路上で日光浴。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
朝早くはさすがに姿を見せないが、昼前頃には樹液に来ていた、オオスズメバチ。
ただし、このところは1頭きりとなった。
樹液にはオオクロバエも来ていた。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
〜ザハトラーデスク〜
家の北端になる仕事部屋は陽射しのある日中でもかなり寒い。
わざわざ暖房を入れるのも無駄に思えて、この時期は南端のリビングでデスクワークを行うことが多い。
ここなら日中の暖房は必要ないので助かる。
今季も臨時のデスクを組んでみた。
天板を支えているのは、ザハトラーの雲台と三脚(国産特注品)。
昔ビデオの仕事で使っていたものだが、今は出番が無い。
出窓の外にはカラスザンショウの種子を啄むカワラヒワやヒヨドリなど野鳥の姿がよく見える。
posted by やまかます at 18:31| しわざ
2021年12月05日
ふしぎなハヤニエ、そして樹液レストランの賑わい
三股町
カサ、カサ、カサ、、、うちの林の奥から乾いた音が聞こえてくる。
地上で餌を漁る、シロハラがいるのだろう。
クヌギの大木を見上げると、6メートル以上も上を歩く、クヌギカメムシの姿があった。
確認できたのは僅かに2頭だが、例年、うちの林ではこんなものだ。
産卵も高所で行うようで、卵塊が目線の高さで見つかるのもせいぜい、1、2個である。
しかし、過去に一度だけ大発生と言えるほど多い年(2013年)があった。
卵塊は目線の高さから10メートル以上の高所まで、幹表面にびっしりと産まれてあった。
おかげで翌年の5月には、ずっと宿題であったクヌギカメムシの羽化シーンを易々と撮影することができた。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
モズのハヤニエを探しに、隣の果樹園にお邪魔したのは、午後3時頃。
ここのクリやカキ、ウメの梢には例年、ハヤニエがよく立つ。
さっそく見つかったのは、蛾のフクラスズメ、だった。
体は柔らかく、刺されてからさほど時間を経てないようだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
しかし、夜行性のフクラスズメがなぜ、モズの目に止まったのだろうか?
昼間は物陰にじっと潜んでいるはずだ。何かアクシデントがあって、飛び出してしまったのだろうか?
「いや、待てよ!」
フクラスズメは稀に昼間の樹液に来ていることもある。樹液がどこかに出ているかもしれないと探してみた。
すると、コナラの根元に歩み寄ったところ、頭上からブ〜ンという重量感のある羽音がした。
「え!?今頃、オオスズメバチ!」
見上げると多数のオオスズメバチで(4箇所の樹液に合計10頭)、コナラは夏場の樹液レストランさながらの賑わい。
望遠レンズを持っていなかったのでできるだけ近づこうとしたら、さっそく1頭のワーカーが急降下してきて、
一撃を喰らってしまった。
不幸中の幸い、毒針をくらったのは持っていたカメラだった。攻撃性も夏場となんら衰えることがない。
すぐに望遠レンズを取りに戻ったのは言うまでもない。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
樹液をたっぷり吸い溜めたワーカーが、ゆったりと飛び去り、その帰巣する方角を目で追えば、
この夏、9月に蜂採りのHさんが狙っていた巣だろうと思えた。
うちのクヌギ樹液に来るワーカーにナイロンテープでマーキングをして、巣場所を探していたHさんだったが、
どうにもワーカーの足取りを追い切れず、巣探しを断念したのであった。
過去数年、Hさんの蜂採りに立ち会ってきたけれど、途中で挫折したのは今回で2回目。
カサ、カサ、カサ、、、うちの林の奥から乾いた音が聞こえてくる。
地上で餌を漁る、シロハラがいるのだろう。
クヌギの大木を見上げると、6メートル以上も上を歩く、クヌギカメムシの姿があった。
確認できたのは僅かに2頭だが、例年、うちの林ではこんなものだ。
産卵も高所で行うようで、卵塊が目線の高さで見つかるのもせいぜい、1、2個である。
しかし、過去に一度だけ大発生と言えるほど多い年(2013年)があった。
卵塊は目線の高さから10メートル以上の高所まで、幹表面にびっしりと産まれてあった。
おかげで翌年の5月には、ずっと宿題であったクヌギカメムシの羽化シーンを易々と撮影することができた。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
モズのハヤニエを探しに、隣の果樹園にお邪魔したのは、午後3時頃。
ここのクリやカキ、ウメの梢には例年、ハヤニエがよく立つ。
さっそく見つかったのは、蛾のフクラスズメ、だった。
体は柔らかく、刺されてからさほど時間を経てないようだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
しかし、夜行性のフクラスズメがなぜ、モズの目に止まったのだろうか?
昼間は物陰にじっと潜んでいるはずだ。何かアクシデントがあって、飛び出してしまったのだろうか?
「いや、待てよ!」
フクラスズメは稀に昼間の樹液に来ていることもある。樹液がどこかに出ているかもしれないと探してみた。
すると、コナラの根元に歩み寄ったところ、頭上からブ〜ンという重量感のある羽音がした。
「え!?今頃、オオスズメバチ!」
見上げると多数のオオスズメバチで(4箇所の樹液に合計10頭)、コナラは夏場の樹液レストランさながらの賑わい。
望遠レンズを持っていなかったのでできるだけ近づこうとしたら、さっそく1頭のワーカーが急降下してきて、
一撃を喰らってしまった。
不幸中の幸い、毒針をくらったのは持っていたカメラだった。攻撃性も夏場となんら衰えることがない。
すぐに望遠レンズを取りに戻ったのは言うまでもない。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
樹液をたっぷり吸い溜めたワーカーが、ゆったりと飛び去り、その帰巣する方角を目で追えば、
この夏、9月に蜂採りのHさんが狙っていた巣だろうと思えた。
うちのクヌギ樹液に来るワーカーにナイロンテープでマーキングをして、巣場所を探していたHさんだったが、
どうにもワーカーの足取りを追い切れず、巣探しを断念したのであった。
過去数年、Hさんの蜂採りに立ち会ってきたけれど、途中で挫折したのは今回で2回目。
posted by やまかます at 19:19| しわざ
2021年11月12日
けもののしわざ
三股町
昨日、ネズミモチの小枝を歩いていたコミスジ幼虫は、今朝になって、
ナツフジ枯葉布団に落ち着いていた。
この枯葉布団は幼虫が齧って萎れさせたものだろう。
佐賀県 佐賀市 金立山公園
今年は5月に訪れてから、今回が2回目。
短い時間だったが、今抱えている本の仕事のための虫探しで歩いてみた。
シラカシの幹でじっと動かない、アオマツムシのメスがいた。
公園内の至るところでタヌキのため糞が見られ、さらに明るい草地には、イノシシの糞がやたらと多い場所もあった。かなり高い密度で転がっていて、こんな場所は初めてだ。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
昨日、ネズミモチの小枝を歩いていたコミスジ幼虫は、今朝になって、
ナツフジ枯葉布団に落ち着いていた。
この枯葉布団は幼虫が齧って萎れさせたものだろう。
佐賀県 佐賀市 金立山公園
今年は5月に訪れてから、今回が2回目。
短い時間だったが、今抱えている本の仕事のための虫探しで歩いてみた。
シラカシの幹でじっと動かない、アオマツムシのメスがいた。
公園内の至るところでタヌキのため糞が見られ、さらに明るい草地には、イノシシの糞がやたらと多い場所もあった。かなり高い密度で転がっていて、こんな場所は初めてだ。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 18:00| しわざ
2021年09月05日
ホワイトリップ
三股町
ウメの木に絡んでいるアケビの蔓を、舐めるように見ていると、小さなゾウムシがいた。体長7ミリ程度。
クロフヒゲナガゾウムシ、だ。
写真はストロボ光を当てているので明るく見えるが、実際には真っ黒なコブがある程度にしか見えない。
明るくしてもこのゾウムシの体の模様は、キノコや地衣類のようで背景に溶け込む。大きなサングラス顔がご愛嬌だ。
しかし、散々探したものの、肝心のお目当ての虫は見つからず。
クズの花では、ウラギンシジミ幼虫が蕾を食べていた。
クズは隣の空き地に蔓延っていて、今はちょうど花盛り。ここ数年間、隣では草刈りが為されてない。したがって、夏場にはクズを初め西洋アサガオなど様々な蔓草が我が家の敷地に侵入してくる。
日が差し込まない、薄暗い場所で多く見つかる「ホワイトリップ」。
写真のはアラカシの葉で見つかったもので、長さ2センチ程度だが、大きさは大小様々。
ちなみにここは、上米公園でヒラタミミズク幼虫がいた場所。そろそろ羽化した頃だと思い見に行ってみたが、幼虫も抜け殻も、そして成虫も見つからなかった。
この「しわざ」の主は虫ではないが、拙著『虫のしわざ図鑑』(2020;少年写真新聞社)、156pに「しわざモドキ」として載せてある。
なお「ホワイトリップ」の名付け親、発案者は、都立公園レンジャーの河野宏和さんです。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
ウメの木に絡んでいるアケビの蔓を、舐めるように見ていると、小さなゾウムシがいた。体長7ミリ程度。
クロフヒゲナガゾウムシ、だ。
写真はストロボ光を当てているので明るく見えるが、実際には真っ黒なコブがある程度にしか見えない。
明るくしてもこのゾウムシの体の模様は、キノコや地衣類のようで背景に溶け込む。大きなサングラス顔がご愛嬌だ。
しかし、散々探したものの、肝心のお目当ての虫は見つからず。
クズの花では、ウラギンシジミ幼虫が蕾を食べていた。
クズは隣の空き地に蔓延っていて、今はちょうど花盛り。ここ数年間、隣では草刈りが為されてない。したがって、夏場にはクズを初め西洋アサガオなど様々な蔓草が我が家の敷地に侵入してくる。
日が差し込まない、薄暗い場所で多く見つかる「ホワイトリップ」。
写真のはアラカシの葉で見つかったもので、長さ2センチ程度だが、大きさは大小様々。
ちなみにここは、上米公園でヒラタミミズク幼虫がいた場所。そろそろ羽化した頃だと思い見に行ってみたが、幼虫も抜け殻も、そして成虫も見つからなかった。
この「しわざ」の主は虫ではないが、拙著『虫のしわざ図鑑』(2020;少年写真新聞社)、156pに「しわざモドキ」として載せてある。
なお「ホワイトリップ」の名付け親、発案者は、都立公園レンジャーの河野宏和さんです。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 17:51| しわざ
2021年09月01日
すだれ
三股町
午前8時28分
昨日、見つけた卵から孵化した、コミスジの1齢幼虫。
葉っぱ(ナツフジ)の先端に卵が付着していた痕が白く見える。
切り込みと糸吐きを器用に操り拵えたすだれが、風に揺れている。
午前8時42分
移動して、葉っぱの縁を齧っていた。
午後2時07分
反対側でも切り込み作業が始まっていた。
午後4時50分
左右の切り込みは中央の主脈で終点し、幼虫はその合流点の主脈を齧っていた。
主脈に糸を接着剤代わりに吐いて脱落防止。
駐車場で見かけた、、、、、
カナムグラ
ダイミョウセセリ
洗面所の窓で見かけた、
アシダカグモ
室内や外壁など、家屋のあちこちにいてくれる。脱皮殻も多い。ある2頭は大きな体なので、てっきり成体かと思っていたら、翌日、2頭とも揃って脱皮していた。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8
マクロフラッシュ STF-8
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
午前8時28分
昨日、見つけた卵から孵化した、コミスジの1齢幼虫。
葉っぱ(ナツフジ)の先端に卵が付着していた痕が白く見える。
切り込みと糸吐きを器用に操り拵えたすだれが、風に揺れている。
午前8時42分
移動して、葉っぱの縁を齧っていた。
午後2時07分
反対側でも切り込み作業が始まっていた。
午後4時50分
左右の切り込みは中央の主脈で終点し、幼虫はその合流点の主脈を齧っていた。
主脈に糸を接着剤代わりに吐いて脱落防止。
駐車場で見かけた、、、、、
カナムグラ
ダイミョウセセリ
洗面所の窓で見かけた、
アシダカグモ
室内や外壁など、家屋のあちこちにいてくれる。脱皮殻も多い。ある2頭は大きな体なので、てっきり成体かと思っていたら、翌日、2頭とも揃って脱皮していた。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8
マクロフラッシュ STF-8
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 20:22| しわざ
2021年08月17日
雨の樹液亭
三股町
昨日からの雨はいっこうに止む気配もなく、気温は26度C前後と低め。猛暑日はどこへやらだが、
クヌギの樹液亭はいつものように賑わっていた。
オオスズメバチの飛来が今月に入ってから増えている。
今年もまた蜂採りのHさんが通って来るかもしれない。
同じクヌギに、ヒメスズメバチも来ていた。Hさん達は「尻黒」と呼んでいる。
オオスズメバチに遠慮してか、同じ木の離れた樹液でひっそりと。
こちらは、セグロアシナガバチ。
アシナガバチは単独のことがほとんどで、複数が集っているのを見たことがない。
サトキマダラヒカゲが多い中、クロコノマチョウも2頭来ていた。
1週間前にはここに、ウラギンシジミが来ていたが、その日は晴れていて、白銀の翅に日が当たると日陰とのコントラストが強過ぎて撮影には苦労したのを思い出した。風もあったので枝葉の陰が掛かる頃合いをひたすら待って撮影した。
樹液亭のお客を狙って、オオカマキリとハラビロカマキリはよく来ているけれど、今日は珍しく、
コカマキリの幼虫だった。獲物にはありつけたのか満腹のご様子。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
GODOX TT350
昨日からの雨はいっこうに止む気配もなく、気温は26度C前後と低め。猛暑日はどこへやらだが、
クヌギの樹液亭はいつものように賑わっていた。
オオスズメバチの飛来が今月に入ってから増えている。
今年もまた蜂採りのHさんが通って来るかもしれない。
同じクヌギに、ヒメスズメバチも来ていた。Hさん達は「尻黒」と呼んでいる。
オオスズメバチに遠慮してか、同じ木の離れた樹液でひっそりと。
こちらは、セグロアシナガバチ。
アシナガバチは単独のことがほとんどで、複数が集っているのを見たことがない。
サトキマダラヒカゲが多い中、クロコノマチョウも2頭来ていた。
1週間前にはここに、ウラギンシジミが来ていたが、その日は晴れていて、白銀の翅に日が当たると日陰とのコントラストが強過ぎて撮影には苦労したのを思い出した。風もあったので枝葉の陰が掛かる頃合いをひたすら待って撮影した。
樹液亭のお客を狙って、オオカマキリとハラビロカマキリはよく来ているけれど、今日は珍しく、
コカマキリの幼虫だった。獲物にはありつけたのか満腹のご様子。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
GODOX TT350
posted by やまかます at 18:21| しわざ
2021年07月16日
樹液の不思議
三股町
冬の頃から時々滲み出ていた、クヌギの樹液がある。庭の西側にある台場クヌギだ。
流石に時折、途絶えることもあったが、暖かくなってさらに初夏を迎える頃からはずっと幹を濡らしている。
(7月14日撮影)
この一見美味そうな樹液に(しかも樹液の量はかなり多い)全く虫が寄って来ない。いついかなる時に覗き込んでも、1匹たりとも姿を見ないのである。
ところが、同じクヌギの少し上部の枝又など、他の数カ所で滲み出ている樹液の方には、虫が当たり前のように集まっている。
(7月14日撮影)
写真では、ウスヅマクチバとクロヒカゲ、カナブン、などが来ている程度で寂しいが、日によってはノコギリクワガタやヒラタクワガタ、ミヤマカミキリ、ゴマダラチョウ、と常連客の顔ぶれは賑やかだ。
同じクヌギの木の樹液でありながら、出る部位によって何かしら成分が違うのだろうか。そういう現象が何故起こるのだろうか?
雨の中、紡錘形の卵のうとそこに寄り添うオナガグモ♀の姿があった。
ジョロウグモは、まだどれも小さな幼体。大きくても頭胸部の体長は1センチ程度。
とは言え、小さいながらも網を張って獲物を待ち構えている。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
GODOX TT350+XPro O
冬の頃から時々滲み出ていた、クヌギの樹液がある。庭の西側にある台場クヌギだ。
流石に時折、途絶えることもあったが、暖かくなってさらに初夏を迎える頃からはずっと幹を濡らしている。
(7月14日撮影)
この一見美味そうな樹液に(しかも樹液の量はかなり多い)全く虫が寄って来ない。いついかなる時に覗き込んでも、1匹たりとも姿を見ないのである。
ところが、同じクヌギの少し上部の枝又など、他の数カ所で滲み出ている樹液の方には、虫が当たり前のように集まっている。
(7月14日撮影)
写真では、ウスヅマクチバとクロヒカゲ、カナブン、などが来ている程度で寂しいが、日によってはノコギリクワガタやヒラタクワガタ、ミヤマカミキリ、ゴマダラチョウ、と常連客の顔ぶれは賑やかだ。
同じクヌギの木の樹液でありながら、出る部位によって何かしら成分が違うのだろうか。そういう現象が何故起こるのだろうか?
雨の中、紡錘形の卵のうとそこに寄り添うオナガグモ♀の姿があった。
ジョロウグモは、まだどれも小さな幼体。大きくても頭胸部の体長は1センチ程度。
とは言え、小さいながらも網を張って獲物を待ち構えている。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
GODOX TT350+XPro O
posted by やまかます at 21:04| しわざ
2021年06月25日
今年もワンサカ
三股町
落ち着かない飛び方、そして葉上に着地してからも、何かソワソワしていた、コガタスズメバチ。
「ハハア〜ん!これはきっと宿っているな」
撮影してから画像を拡大してみれば、やはり。
スズメバチネジレバネ♀の頭部がちょこんと、突き出ていた。
しばらくして、プイッっと勢いよく飛び去って行った。
クヌギの小枝を歩いていた、ノコギリクワガタ♂。去年同様、今シーズンも多いような気がする。
こちら、クヌギの葉を暴食するイラガ類の幼虫群も、去年と同じ、いやそれより多い印象を受ける。
葉脈標本が梢のあちこちに白く目立つ。これは幼虫たちのしわざ、食痕である。
幼虫群に紛れて、ヒラタアトキリゴミムシの幼虫も次々と見つかる。
そして、白い泡状物質に包まれた卵塊と、メス親もいた。
落ち着かない飛び方、そして葉上に着地してからも、何かソワソワしていた、コガタスズメバチ。
「ハハア〜ん!これはきっと宿っているな」
撮影してから画像を拡大してみれば、やはり。
スズメバチネジレバネ♀の頭部がちょこんと、突き出ていた。
しばらくして、プイッっと勢いよく飛び去って行った。
クヌギの小枝を歩いていた、ノコギリクワガタ♂。去年同様、今シーズンも多いような気がする。
こちら、クヌギの葉を暴食するイラガ類の幼虫群も、去年と同じ、いやそれより多い印象を受ける。
葉脈標本が梢のあちこちに白く目立つ。これは幼虫たちのしわざ、食痕である。
幼虫群に紛れて、ヒラタアトキリゴミムシの幼虫も次々と見つかる。
そして、白い泡状物質に包まれた卵塊と、メス親もいた。
posted by やまかます at 21:53| しわざ
2021年06月23日
エノキの葉っぱに、しわざ
三股町
午前5時半、庭を歩いているとヒメジョオンに、コガネグモのオスがいた。
コガネグモのオスが張る網はかなり大雑把で、いやそれはとても網といえる代物ではない。
とりあえず体を維持できる足場にしか過ぎないようだ。
エノキの葉っぱが、穴ぼこだらけになっていた。
一体誰のしわざ、だろう?と気になっていた。数日経って、ようやくしわざのヌシを発見できた。
まさにお食事中だったのは、ヒメゴマダラオトシブミ、だった。
ちっちゃな体に似合わず、食べ痕は盛大だ。
しかし、食べるだけでゆりかごは見当たらない。
庭のコナラに放したギンシャチホコ幼虫は今日の夕方に脱皮して、5齢になっていた。5齢で終齢だろうか?
7年前の写真データを整理していたら、本種の3齢幼虫を撮影していたことが判明。
午前5時半、庭を歩いているとヒメジョオンに、コガネグモのオスがいた。
コガネグモのオスが張る網はかなり大雑把で、いやそれはとても網といえる代物ではない。
とりあえず体を維持できる足場にしか過ぎないようだ。
エノキの葉っぱが、穴ぼこだらけになっていた。
一体誰のしわざ、だろう?と気になっていた。数日経って、ようやくしわざのヌシを発見できた。
まさにお食事中だったのは、ヒメゴマダラオトシブミ、だった。
ちっちゃな体に似合わず、食べ痕は盛大だ。
しかし、食べるだけでゆりかごは見当たらない。
庭のコナラに放したギンシャチホコ幼虫は今日の夕方に脱皮して、5齢になっていた。5齢で終齢だろうか?
7年前の写真データを整理していたら、本種の3齢幼虫を撮影していたことが判明。
posted by やまかます at 20:18| しわざ
2021年06月20日
天牛のしわざ
三股町
午前6時過ぎ。クワの葉にすじ状の「しわざ」。
しわざの主は、キボシカミキリだ。
数日前から毎朝、ここで会うことができる。私の姿に驚いて飛んで逃げたこともあるけれど、次の日にはまた戻って来る。
庭のユズの果実はまだ1センチ程だが、順調に育っている。ユズの茎には白い齧り痕の「しわざ」があちこちにあり、すぐにゴマダラカミキリのオス、そしてメスが見つかった。
ヤマアジサイの葉上から飛び立ったのは、メスの方だ。
人工池の脇に生えているササは裏で、キマダラカメムシの孵化幼虫が円陣を組んでいた。
孵化幼虫たちは、卵の表面に付着している腸内細菌入りの粘液を吸汁しているのだろう。
これは産まれて最初に行う、大事な儀式とも言える。
キマダラカメムシのホストの植物種は広汎だ。それにしても、いづれ2齢になるとササから移動しておそらく近くにあるクヌギやコナラ、クワに移動するのだと思う。ホストからわざわざ離れた場所に産卵する習性は、ホオズキカメムシなどではよく見られる。
午前6時過ぎ。クワの葉にすじ状の「しわざ」。
しわざの主は、キボシカミキリだ。
数日前から毎朝、ここで会うことができる。私の姿に驚いて飛んで逃げたこともあるけれど、次の日にはまた戻って来る。
庭のユズの果実はまだ1センチ程だが、順調に育っている。ユズの茎には白い齧り痕の「しわざ」があちこちにあり、すぐにゴマダラカミキリのオス、そしてメスが見つかった。
ヤマアジサイの葉上から飛び立ったのは、メスの方だ。
人工池の脇に生えているササは裏で、キマダラカメムシの孵化幼虫が円陣を組んでいた。
孵化幼虫たちは、卵の表面に付着している腸内細菌入りの粘液を吸汁しているのだろう。
これは産まれて最初に行う、大事な儀式とも言える。
キマダラカメムシのホストの植物種は広汎だ。それにしても、いづれ2齢になるとササから移動しておそらく近くにあるクヌギやコナラ、クワに移動するのだと思う。ホストからわざわざ離れた場所に産卵する習性は、ホオズキカメムシなどではよく見られる。
posted by やまかます at 21:27| しわざ
2021年05月31日
サクラにしわざ_2
三股町
昨日の日没風景(午後6時52分)。
と、いうのも今日の日没時は曇り。日中はよく晴れて夏日だったのに、夕方から急に雲が湧いてきた。
さて、、、、、
『虫のしわざ観察ガイド』(文一総合出版)、『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社)の両書とも、載せようと頑張ったものの、成虫や幼虫など、しわざの主の撮影ができず掲載を断念した種類がかなりある。
セモンジンガサハムシもその一つ。
セモンジンガサハムシ成虫が残す食痕のしわざは、特にリンボクの葉っぱでは派手でとても目立つ。いやもう無茶苦茶、目立つ。誰もが「なんだこれは!?」と一目でそう感じるはずだ。
最初に食痕を見た時これは是非「虫のしわざ」本に載せようと張り切った。できるなら、成虫だけでなく、幼虫のしわざも合わせて載せる予定だった。しかし、幼虫の撮影がどうしてもできないまま見送ることになってしまった。つまりボツになったわけだ。
昨日にも書いたように、セモンジンガサハムシの卵と幼虫が、仕事部屋のすぐ外のサクラで見つかった。まあそんなものだろう。探して探して見つからないものが、ある日、ひょっこり目の前に現れる、ということは過去に何度も経験している。
成虫の食痕は、リンボクの葉に比べて、サクラの葉ではややおとなしい感がある。集まる成虫の数や好みの違いもあるのだろうか?
一番上の矢印先は、卵。二番目は成虫の食痕。
食痕は葉裏から食べ進み、薄皮一枚残しているのが特徴。点々と散らばっている。
三番目の丸い穴は、これを私は「枯れ抜け」と呼んでいるが、虫のしわざではないと思う。
サクラの葉を見ていると、丸く茶色に変色した部分がよく見つかる。この丸い部分の周囲に亀裂が入り、最後には変色した(枯れた)部分が抜け落ち、丸穴が残る。
どうしてこのような抜け落ちが生じるのか、その理由を知りたいものだ。
仕事部屋を出てすぐのサクラは樹高3メートルほどの小木だが、虫や生きものたちとの密な出会いの場として重宝する。
今日は久しぶりに、シロアナアキゾウムシを見ることができた。以前に見たこともあるが近いところの記憶は曖昧で、むしろ20数年前に新潟県の山中で見つけた記憶がすぐに浮かんだりする。
本種の姿も鳥の糞擬態だろう。
ふと目線を下げると、フキの葉上で、カナヘビが微睡んでいた。
涼やかな風を受けて、なんとも心地よさそう。
昨日の日没風景(午後6時52分)。
と、いうのも今日の日没時は曇り。日中はよく晴れて夏日だったのに、夕方から急に雲が湧いてきた。
さて、、、、、
『虫のしわざ観察ガイド』(文一総合出版)、『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社)の両書とも、載せようと頑張ったものの、成虫や幼虫など、しわざの主の撮影ができず掲載を断念した種類がかなりある。
セモンジンガサハムシもその一つ。
セモンジンガサハムシ成虫が残す食痕のしわざは、特にリンボクの葉っぱでは派手でとても目立つ。いやもう無茶苦茶、目立つ。誰もが「なんだこれは!?」と一目でそう感じるはずだ。
最初に食痕を見た時これは是非「虫のしわざ」本に載せようと張り切った。できるなら、成虫だけでなく、幼虫のしわざも合わせて載せる予定だった。しかし、幼虫の撮影がどうしてもできないまま見送ることになってしまった。つまりボツになったわけだ。
昨日にも書いたように、セモンジンガサハムシの卵と幼虫が、仕事部屋のすぐ外のサクラで見つかった。まあそんなものだろう。探して探して見つからないものが、ある日、ひょっこり目の前に現れる、ということは過去に何度も経験している。
成虫の食痕は、リンボクの葉に比べて、サクラの葉ではややおとなしい感がある。集まる成虫の数や好みの違いもあるのだろうか?
一番上の矢印先は、卵。二番目は成虫の食痕。
食痕は葉裏から食べ進み、薄皮一枚残しているのが特徴。点々と散らばっている。
三番目の丸い穴は、これを私は「枯れ抜け」と呼んでいるが、虫のしわざではないと思う。
サクラの葉を見ていると、丸く茶色に変色した部分がよく見つかる。この丸い部分の周囲に亀裂が入り、最後には変色した(枯れた)部分が抜け落ち、丸穴が残る。
どうしてこのような抜け落ちが生じるのか、その理由を知りたいものだ。
仕事部屋を出てすぐのサクラは樹高3メートルほどの小木だが、虫や生きものたちとの密な出会いの場として重宝する。
今日は久しぶりに、シロアナアキゾウムシを見ることができた。以前に見たこともあるが近いところの記憶は曖昧で、むしろ20数年前に新潟県の山中で見つけた記憶がすぐに浮かんだりする。
本種の姿も鳥の糞擬態だろう。
ふと目線を下げると、フキの葉上で、カナヘビが微睡んでいた。
涼やかな風を受けて、なんとも心地よさそう。
posted by やまかます at 20:50| しわざ
2021年05月30日
サクラとヒメジョオンに、しわざ
三股町
お荷物を背負っていたギボシヒメグモ♀親は、昨日の午後から忽然と姿を消してしまった。そして、今朝のこと子グモたちも1匹を残して皆、消えていた。
親グモによる見守りと給餌は終了し、子グモ達は独り立ちできるまで成長した、ということだろうか。寄生バチと思われる幼虫の影響は如何程だったのだろうか?メス親は無事なんだろうか?経過観察ができず、なんともスッキリしない。
〜サクラにしわざ〜
分散したであろうギボシヒメグモの子グモやメス親を探しているうちに、セモンジンガサハムシの卵がいくつか見つかった。全て葉裏である。
薄っぺらい長楕円形の卵は、茶色の幕で覆われており、その表面には糞がのせてある。糞の量は様々。
そして、うっかり見落としそうな小さな幼虫もいた。どうやら脱皮直後のようだ。
葉裏でじっと落ち着いているのはメスだろうか。先週だったか、交尾カップルがいた。
〜ヒメジョオンにしわざ〜
庭のヒメジョオンの何本かが、根本から倒れていた。花も葉っぱも萎れてないので、茎が折れただけなのだろうか?
「イタズラしたのは、誰だい!」と、根本を覗き込んでみれば、白いクズの塊があって、そこで折れている。
これは、コウモリガ幼虫のしわざだ。茎を割り開いてみれば、空洞内に幼虫がいた。
コウモリガは飛翔しながら多数の卵を空中散布することで知られている。地上で卵から孵化した幼虫は、あらゆる草本植物の茎内に潜り込み、そこである程度まで成長してから、大きな樹木へと引っ越しをする。
必ずしも木本植物に移動するとは限らず、大きくなる草本植物ならそこで蛹まで成長を遂げることもある。例えば、オオイタドリとカラムシとか。カラムシには人の背丈よりも大きくなる株もあって、その姿はまるで小木のようだ。
自宅フィールドにて、今日の虫達。
ヒゲコメツキ♂
先日、すぐ下の谷津田のヨシでメスを見つけたばかりだが、今日はオスに出会えた。
ヒメカメノコテントウ
セイタカアワワダチソウヒゲナガアブラムシのコロニーに来ていた。
モノサシトンボ♀
駐車場、カーポート横のエノキにて休憩中。林内にはかなり密度が高くいて、たまに庭にもやってくる。
お荷物を背負っていたギボシヒメグモ♀親は、昨日の午後から忽然と姿を消してしまった。そして、今朝のこと子グモたちも1匹を残して皆、消えていた。
親グモによる見守りと給餌は終了し、子グモ達は独り立ちできるまで成長した、ということだろうか。寄生バチと思われる幼虫の影響は如何程だったのだろうか?メス親は無事なんだろうか?経過観察ができず、なんともスッキリしない。
〜サクラにしわざ〜
分散したであろうギボシヒメグモの子グモやメス親を探しているうちに、セモンジンガサハムシの卵がいくつか見つかった。全て葉裏である。
薄っぺらい長楕円形の卵は、茶色の幕で覆われており、その表面には糞がのせてある。糞の量は様々。
そして、うっかり見落としそうな小さな幼虫もいた。どうやら脱皮直後のようだ。
葉裏でじっと落ち着いているのはメスだろうか。先週だったか、交尾カップルがいた。
〜ヒメジョオンにしわざ〜
庭のヒメジョオンの何本かが、根本から倒れていた。花も葉っぱも萎れてないので、茎が折れただけなのだろうか?
「イタズラしたのは、誰だい!」と、根本を覗き込んでみれば、白いクズの塊があって、そこで折れている。
これは、コウモリガ幼虫のしわざだ。茎を割り開いてみれば、空洞内に幼虫がいた。
コウモリガは飛翔しながら多数の卵を空中散布することで知られている。地上で卵から孵化した幼虫は、あらゆる草本植物の茎内に潜り込み、そこである程度まで成長してから、大きな樹木へと引っ越しをする。
必ずしも木本植物に移動するとは限らず、大きくなる草本植物ならそこで蛹まで成長を遂げることもある。例えば、オオイタドリとカラムシとか。カラムシには人の背丈よりも大きくなる株もあって、その姿はまるで小木のようだ。
自宅フィールドにて、今日の虫達。
ヒゲコメツキ♂
先日、すぐ下の谷津田のヨシでメスを見つけたばかりだが、今日はオスに出会えた。
ヒメカメノコテントウ
セイタカアワワダチソウヒゲナガアブラムシのコロニーに来ていた。
モノサシトンボ♀
駐車場、カーポート横のエノキにて休憩中。林内にはかなり密度が高くいて、たまに庭にもやってくる。
posted by やまかます at 17:57| しわざ
2021年04月21日
指に残った、しわざ
三股町
日中の外気温は、28℃。湿度が10%以下なので汗は出ないけど、肌がヒリヒリして暑さが堪える、そんな一日だった。
予備観察やら、撮影でウロウロ徘徊していたら、かなりの距離を歩いていた。これで湿度が高ければ、完全にバテていただろう。
さて、、、、
少し前のことだが、仕事部屋のすぐ外に置いてあった植木鉢を整理していたら、鉢の下にクビボソゴミムシと一緒にミイデラゴミムシがいた。しかも、2頭。
大きさが違うこと、紋様も違うことから、これは雌雄だろうか!?と、一度は期待したのだけど、その後、この2頭の間に配偶行動は一切見られない。やはり、同性なのだろうか?単に個体変異なのか?
それはともかく、ケースに回収しようと摘んだら、一撃を喰らってしまった。もちろん覚悟の上だったけど、指には茶色のシミが残った。ちなみに、アカスジキンカメムシの臭い噴射を浴びても、これと同じシミが残る。
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
日中の外気温は、28℃。湿度が10%以下なので汗は出ないけど、肌がヒリヒリして暑さが堪える、そんな一日だった。
予備観察やら、撮影でウロウロ徘徊していたら、かなりの距離を歩いていた。これで湿度が高ければ、完全にバテていただろう。
さて、、、、
少し前のことだが、仕事部屋のすぐ外に置いてあった植木鉢を整理していたら、鉢の下にクビボソゴミムシと一緒にミイデラゴミムシがいた。しかも、2頭。
大きさが違うこと、紋様も違うことから、これは雌雄だろうか!?と、一度は期待したのだけど、その後、この2頭の間に配偶行動は一切見られない。やはり、同性なのだろうか?単に個体変異なのか?
それはともかく、ケースに回収しようと摘んだら、一撃を喰らってしまった。もちろん覚悟の上だったけど、指には茶色のシミが残った。ちなみに、アカスジキンカメムシの臭い噴射を浴びても、これと同じシミが残る。
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:52| しわざ
2021年03月26日
フラワーパークかごしま
鹿児島県 指宿市
枕崎市経由で、指宿市の「フラワーガーデンかごしま」に。
昨年は知覧と長崎鼻を訪れたが、天候が思わしくなく、山中の道は濃い霧に覆われていた。
今日は晴天のうえ、気温も20度越え。肌がジリジリと日焼けしそうだ。
画面奥、海のむこうに大隅半島が見える。
園内にはクロマツが多く、ハルゼミの鳴き声がときおり、聴こえて来た。
ぬけがらがすぐ見つかるほどは、まだ発生していないようだ。
地面には、ハンミョウの幼虫巣穴がいくつも開いていた。
越冬明けで活動している成虫も多くいた。
キアシナガバチ女王の姿も多かった。
マテバシイの梢では、ムラサキツバメ♀が日光浴。
チョウは、ヤマトシジミがやたらと多く、モンキアゲハ3、クロアゲハ1、カラスアゲハ1、そして、アオスジアゲハも。
バッタ類のしわざかな?
噴水ではタイミング良く、虹が出ていた。
枕崎市経由で、指宿市の「フラワーガーデンかごしま」に。
昨年は知覧と長崎鼻を訪れたが、天候が思わしくなく、山中の道は濃い霧に覆われていた。
今日は晴天のうえ、気温も20度越え。肌がジリジリと日焼けしそうだ。
画面奥、海のむこうに大隅半島が見える。
園内にはクロマツが多く、ハルゼミの鳴き声がときおり、聴こえて来た。
ぬけがらがすぐ見つかるほどは、まだ発生していないようだ。
地面には、ハンミョウの幼虫巣穴がいくつも開いていた。
越冬明けで活動している成虫も多くいた。
キアシナガバチ女王の姿も多かった。
マテバシイの梢では、ムラサキツバメ♀が日光浴。
チョウは、ヤマトシジミがやたらと多く、モンキアゲハ3、クロアゲハ1、カラスアゲハ1、そして、アオスジアゲハも。
バッタ類のしわざかな?
噴水ではタイミング良く、虹が出ていた。
posted by やまかます at 17:51| しわざ
2021年02月20日
ドングリにしわざ
三股町
午前7時40分。
久しぶりにミヤマホオジロの群れが、庭にやって来た。
イネ科草本類の種子を漁っていたが、もうあまり残っていないようにも見える。
地面に腹這いになり、鳥の目になって種子探しをしてみる予定。
今朝の写真はリビングの窓越しに撮影した。
レンズは昨日から使い始めた、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS。
昨年11月末に切り倒したクヌギ。デッカい幹は三分割するのがやっとでそのまま転がしておいたが、今日、50センチ程の細切れにしてもらった。オガ屑の量が半端ない。
長いままでも特に困らないのだけど、断面積が広い方が生えるキノコの種類も増えるような気がした。
例えばタマムシの産卵場所にしてもこの方がたくさん提供できる。
今日の作業は私のチェンソーではとんでもなく手間取るが、馬力が上で刃渡りの長いチェンソーだと圧倒的に速い。
チェンソーも新しいのが欲しくなるが、今はまだ価格が高めではあるけど、できれば電動にしたいと思う。
草刈り機も然り。
都城市
公園のマテバシイの根本近くに転がっていた、ドングリの破片。
虫のしわざではないことは明白で、おそらく鳥のしわざだろう。
ツグミ。
もちろん、ツグミは上写真のしわざとは無縁。
地面で採餌していることが多く、今日は大きなミミズを引っ張り出していた。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS、二日目もこれを下げて歩いた。大きさ重さとも全く負担にならないのは、まあ季節のこともあるだろうけど、良い感触だ。
午前7時40分。
久しぶりにミヤマホオジロの群れが、庭にやって来た。
イネ科草本類の種子を漁っていたが、もうあまり残っていないようにも見える。
地面に腹這いになり、鳥の目になって種子探しをしてみる予定。
今朝の写真はリビングの窓越しに撮影した。
レンズは昨日から使い始めた、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS。
昨年11月末に切り倒したクヌギ。デッカい幹は三分割するのがやっとでそのまま転がしておいたが、今日、50センチ程の細切れにしてもらった。オガ屑の量が半端ない。
長いままでも特に困らないのだけど、断面積が広い方が生えるキノコの種類も増えるような気がした。
例えばタマムシの産卵場所にしてもこの方がたくさん提供できる。
今日の作業は私のチェンソーではとんでもなく手間取るが、馬力が上で刃渡りの長いチェンソーだと圧倒的に速い。
チェンソーも新しいのが欲しくなるが、今はまだ価格が高めではあるけど、できれば電動にしたいと思う。
草刈り機も然り。
都城市
公園のマテバシイの根本近くに転がっていた、ドングリの破片。
虫のしわざではないことは明白で、おそらく鳥のしわざだろう。
ツグミ。
もちろん、ツグミは上写真のしわざとは無縁。
地面で採餌していることが多く、今日は大きなミミズを引っ張り出していた。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS、二日目もこれを下げて歩いた。大きさ重さとも全く負担にならないのは、まあ季節のこともあるだろうけど、良い感触だ。
posted by やまかます at 20:24| しわざ
2021年02月12日
小さなクモの卵のう
昨日、南郷町で見つけた、小さなしわざ。
雨が凌げる崖のくぼみに生えたシダの葉についていた。
一箇所に4個がまとまって。
一番大きなものでも長径8ミリ。よくみるとどれも小さな穴が開いている。
褐色の天幕を剥がすと、中には卵殻か脱皮殻と思われる残骸が残っているだけだった。
つまりこれはおそらくクモの卵のうで、すでに出のうした後かと思う。
調べてみたがクモの種類まで辿れなかった。
南郷町の海岸で拾った、貝殻。狭い範囲で圧倒的にゴミが多くて、生物の漂着物は少なかった。
右上の大きな貝殻は傷みが激しいけれど、フジツガイ科の仲間のようだ。長さは7cm。
フジツガイ科には「三大美螺」とされる、ジュセイラ、ショウジョウラ、バンザイラ、があるそうだ。
三大美螺はもう少し小振りのようだ。
名前だけでも何だか見てみたくなる。こんど海岸に行くときっと探してしまう自分を想像できる。
雨が凌げる崖のくぼみに生えたシダの葉についていた。
一箇所に4個がまとまって。
一番大きなものでも長径8ミリ。よくみるとどれも小さな穴が開いている。
褐色の天幕を剥がすと、中には卵殻か脱皮殻と思われる残骸が残っているだけだった。
つまりこれはおそらくクモの卵のうで、すでに出のうした後かと思う。
調べてみたがクモの種類まで辿れなかった。
南郷町の海岸で拾った、貝殻。狭い範囲で圧倒的にゴミが多くて、生物の漂着物は少なかった。
右上の大きな貝殻は傷みが激しいけれど、フジツガイ科の仲間のようだ。長さは7cm。
フジツガイ科には「三大美螺」とされる、ジュセイラ、ショウジョウラ、バンザイラ、があるそうだ。
三大美螺はもう少し小振りのようだ。
名前だけでも何だか見てみたくなる。こんど海岸に行くときっと探してしまう自分を想像できる。
posted by やまかます at 18:14| しわざ
2021年01月08日
トックリバチsp.のしわざ、寒気?のしわざ
三股町
午前8時半。
谷津田の周回農道を歩いていると、ジョウビタキのメスが出迎えてくれた。
「やあ!おはよう」
眩しくて眩しくて、フォーカス合わせも慎重になったが、ジョウビタキからすれば私の姿がしっかりと見えていたことだろう。
寒い中、羽毛を膨らませて防寒は万全。
自宅林の池まで戻ってみると、池の水がすっかり凍っていた。
これは滅多にない事で、流石に今日の冷え込みは半端では無い。
氷の表面の模様はいかにして出来たのだろう?
あれこれ想像しながら、しばらく、スケートリンクのようになった池を眺めていた。
崖から生えていた細枝に、トックリバチ類のしわざ、があった。
育児用の泥壺だが、まるで工芸品のようでもあり、しばし足を止めて見とれてしまう。
撮影した後で分かった事だが、壺の表面にはギンメッキゴミグモらしい、小さなクモがちょこんと座っていた。
壺を反対側から眺めてみれば、小さな穴が空いていた。
どうやらこれは、寄生バチが脱出した痕ではないだろうか。
午前8時半。
谷津田の周回農道を歩いていると、ジョウビタキのメスが出迎えてくれた。
「やあ!おはよう」
眩しくて眩しくて、フォーカス合わせも慎重になったが、ジョウビタキからすれば私の姿がしっかりと見えていたことだろう。
寒い中、羽毛を膨らませて防寒は万全。
自宅林の池まで戻ってみると、池の水がすっかり凍っていた。
これは滅多にない事で、流石に今日の冷え込みは半端では無い。
氷の表面の模様はいかにして出来たのだろう?
あれこれ想像しながら、しばらく、スケートリンクのようになった池を眺めていた。
崖から生えていた細枝に、トックリバチ類のしわざ、があった。
育児用の泥壺だが、まるで工芸品のようでもあり、しばし足を止めて見とれてしまう。
撮影した後で分かった事だが、壺の表面にはギンメッキゴミグモらしい、小さなクモがちょこんと座っていた。
壺を反対側から眺めてみれば、小さな穴が空いていた。
どうやらこれは、寄生バチが脱出した痕ではないだろうか。
posted by やまかます at 20:45| しわざ
2021年01月06日
玄関雨のしわざ
三股町
玄関前に置いてある睡蓮鉢では、嫁さんがメダカを大事に飼っている。
メダカは5年前の夏に採集してきたもので、それ以後順調に繁殖している。
トンボのヤゴでもいようものなら大騒ぎになる。
その度に、私が網で掬って庭の昆虫池に移動させている。
冬になると決まって毎夕、この睡蓮鉢の周りの床タイルが水しぶきでビショビショになる。
この現象に首を傾げる嫁さんに、「これはきっと鳥のしわざ、だよ」とずっと言い続けてきた。
けれどその現場をみる機会は一度もなかった。
玄関前にはいつもスズメ夫婦がたむろしているので、大方、スズメのしわざだろう、くらいに思っていた。
そこで、一昨日、睡蓮鉢のすぐ脇にロボットカメラを設置してみた。
しわざのヌシを写真判定しようと言うわけだ。
設置したその日の夕方、さっそくヌシが写っていた。
予想に反して、スズメではなく、シロハラ、だった。
画面後ろの駐車場には、ちょうど帰宅して入庫する嫁さんの車が写っている。
車がまさに駐車場に入ったその頃、シロハラは睡蓮鉢のヘリに陣取って、水を飲んでいたのである。午後4時20分。
このあと、奥の小さい睡蓮鉢に移動して、盛大に水浴びをしている。
残念ながら水あびシーンそのものは写っていない。
センサーの反応時間の設定により、シャッターの落ちるタイミングが合わなかったのだろう。
睡蓮鉢にやって来る時刻は、ほぼ午後4時〜5時の間に決まっていて、
私達住人の挙動の間隙を縫って、ササっと済ませている。
ねぐら入りする前の身繕いは、毎日欠かさないのである。
玄関前に置いてある睡蓮鉢では、嫁さんがメダカを大事に飼っている。
メダカは5年前の夏に採集してきたもので、それ以後順調に繁殖している。
トンボのヤゴでもいようものなら大騒ぎになる。
その度に、私が網で掬って庭の昆虫池に移動させている。
冬になると決まって毎夕、この睡蓮鉢の周りの床タイルが水しぶきでビショビショになる。
この現象に首を傾げる嫁さんに、「これはきっと鳥のしわざ、だよ」とずっと言い続けてきた。
けれどその現場をみる機会は一度もなかった。
玄関前にはいつもスズメ夫婦がたむろしているので、大方、スズメのしわざだろう、くらいに思っていた。
そこで、一昨日、睡蓮鉢のすぐ脇にロボットカメラを設置してみた。
しわざのヌシを写真判定しようと言うわけだ。
設置したその日の夕方、さっそくヌシが写っていた。
予想に反して、スズメではなく、シロハラ、だった。
画面後ろの駐車場には、ちょうど帰宅して入庫する嫁さんの車が写っている。
車がまさに駐車場に入ったその頃、シロハラは睡蓮鉢のヘリに陣取って、水を飲んでいたのである。午後4時20分。
このあと、奥の小さい睡蓮鉢に移動して、盛大に水浴びをしている。
残念ながら水あびシーンそのものは写っていない。
センサーの反応時間の設定により、シャッターの落ちるタイミングが合わなかったのだろう。
睡蓮鉢にやって来る時刻は、ほぼ午後4時〜5時の間に決まっていて、
私達住人の挙動の間隙を縫って、ササっと済ませている。
ねぐら入りする前の身繕いは、毎日欠かさないのである。
posted by やまかます at 21:18| しわざ
2021年01月05日
2020年12月27日
今日のフィールド歩き
三股町 田上
モズのハヤニエ探しで、少し歩いてみた。
すぐに見つかったのは、トノサマバッタだった。
セイタカアワダチソウ枯れ茎で見つかったのは新鮮で、昨日あたりに立てられたものだろうか。
EOS-5D MarkV EF24mm F2.8 IS USM 270EXU
クワの枝先では、ハヤニエではなく、クワエダシャク幼虫が次々と見つかった。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
近所のハナミョウガでは、クロセセリの終齢幼虫2と、蛹室が一つ見つかった。
蛹室は葉が山折りになっている「しわざ」ですぐにわかる。
EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 270EXU
モズのハヤニエ探しで、少し歩いてみた。
すぐに見つかったのは、トノサマバッタだった。
セイタカアワダチソウ枯れ茎で見つかったのは新鮮で、昨日あたりに立てられたものだろうか。
EOS-5D MarkV EF24mm F2.8 IS USM 270EXU
クワの枝先では、ハヤニエではなく、クワエダシャク幼虫が次々と見つかった。
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
近所のハナミョウガでは、クロセセリの終齢幼虫2と、蛹室が一つ見つかった。
蛹室は葉が山折りになっている「しわざ」ですぐにわかる。
EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 270EXU
posted by やまかます at 19:07| しわざ
2020年08月24日
残暑?猛暑?
見上げれば、大きなコナラが太い枝を広げており、地面にはドングリと葉っぱ付きのパラシュートがいくつも転がっていた。
2年前も今日と同じ日付に、観察しており、場所は違うが、例年並みと言えるだろうか。
手に持っているのは、撮影中にポトリと落ちてきた「しわざ」。
あ!ハイイロチョッキリ♀の労働の証しである、切り口が後ろ向きで見えてなかった。
クヌギ林の下草に、ウコンエダシャクのオス。灯りではなく、こうして林のすみかで会える方が嬉しい。
メスに求愛しているオスなど、活発に舞っている姿もあったけど、
こちらのアオスジアゲハは、あまりの暑さのためか、薄暗い林内に入って、しばし休憩タイム(午後2時半)。
同じく、ムラサキツバメもツツジの日陰にて、動かず。
おや、もう、ヒガンバナ が、咲いている。
ここは、大きなクヌギの根元。
三股町 上米公園
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 GODOX TT350
2年前も今日と同じ日付に、観察しており、場所は違うが、例年並みと言えるだろうか。
手に持っているのは、撮影中にポトリと落ちてきた「しわざ」。
あ!ハイイロチョッキリ♀の労働の証しである、切り口が後ろ向きで見えてなかった。
クヌギ林の下草に、ウコンエダシャクのオス。灯りではなく、こうして林のすみかで会える方が嬉しい。
メスに求愛しているオスなど、活発に舞っている姿もあったけど、
こちらのアオスジアゲハは、あまりの暑さのためか、薄暗い林内に入って、しばし休憩タイム(午後2時半)。
同じく、ムラサキツバメもツツジの日陰にて、動かず。
おや、もう、ヒガンバナ が、咲いている。
ここは、大きなクヌギの根元。
三股町 上米公園
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 GODOX TT350
posted by やまかます at 19:24| しわざ
2020年06月29日
ササのマイン
夜露で草ヤブはどこも、細かい水滴を纏っている。
ササのマインは濡れたせいで、中に潜んでいる蛹がくっきりと見える。
E-M1 MarkV EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
ササ葉先の方に産卵痕が二箇所あり、このマインでは2頭のタケトゲハムシ幼虫が育ったことがわかる。
そして、どちらも無事に蛹になっての、今朝。
すぐ隣のマインでは、まだ幼虫。
こちらも産卵痕は二箇所だが、育ったのは1頭のみで、もう1頭は早い段階で死んでおり、小さいミイラになって残っている(画面右下)。
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
仕事部屋のすぐ外に、実生から成長したサクラの小木がある(品種不詳)。
今年になって、私の背丈を超えた。ここに実生が育ったのは、鳥のフンに混じっていた種子によるものだろうか?
ともかく、このサクラでは、この春にサクラヒラタハバチとシマヒラタハバチの兩種が産卵した。
もうとっくに、ハバチ2種の幼虫たちは成長を遂げ、土中に姿を消している。
来春まで、長い休眠に入ったのだ。
さて、今日はこのサクラに、リンゴカミキリが来ており、メスの一頭はしきりと産卵に励んでいた。
まずは、枝をかじって産卵孔を穿ち、
E-M1 MarkV EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM FL-900R
ついで、体の向きを反転してから、産卵管を差し入れて産卵。
E-M1 MarkV EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM FL-900R
ササのマインは濡れたせいで、中に潜んでいる蛹がくっきりと見える。
E-M1 MarkV EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
ササ葉先の方に産卵痕が二箇所あり、このマインでは2頭のタケトゲハムシ幼虫が育ったことがわかる。
そして、どちらも無事に蛹になっての、今朝。
すぐ隣のマインでは、まだ幼虫。
こちらも産卵痕は二箇所だが、育ったのは1頭のみで、もう1頭は早い段階で死んでおり、小さいミイラになって残っている(画面右下)。
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
仕事部屋のすぐ外に、実生から成長したサクラの小木がある(品種不詳)。
今年になって、私の背丈を超えた。ここに実生が育ったのは、鳥のフンに混じっていた種子によるものだろうか?
ともかく、このサクラでは、この春にサクラヒラタハバチとシマヒラタハバチの兩種が産卵した。
もうとっくに、ハバチ2種の幼虫たちは成長を遂げ、土中に姿を消している。
来春まで、長い休眠に入ったのだ。
さて、今日はこのサクラに、リンゴカミキリが来ており、メスの一頭はしきりと産卵に励んでいた。
まずは、枝をかじって産卵孔を穿ち、
E-M1 MarkV EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM FL-900R
ついで、体の向きを反転してから、産卵管を差し入れて産卵。
E-M1 MarkV EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM FL-900R
posted by やまかます at 20:26| しわざ
2020年02月29日
シロダモハコブフシ
自宅林に数本あるシロダモはどれも小木で、一番大きな木でも樹高はせいぜい4〜5メートル。
シロダモの葉には、毎年イボイボの虫こぶが多数つく。
虫こぶの名前は「シロダモハコブフシ」。
虫こぶを作った「しわざのヌシ」は、シロダモタマバエだ。
葉表に飛び出た虫こぶの高さは3ミリほどで、葉裏側では陥没したところに半球型の底部が見える。
さて、今の時期、虫こぶの中はどうなっているかと言えば、シロダモタマバエの幼虫とサナギが入っている。
幼虫は1年で成長するものと2年かけて成長するものがいるからだ。
成虫が羽化するのは、3月末〜4月にかけて。
それとは別に、寄生蜂も2種知られていて、これらの幼虫も入っている。
だから虫こぶ内の幼虫の同定には注意が必要だ。
寄生蜂は、コガネコバチとシロダモタマバエコマユバチ。
寄生率はかなり高く、虫こぶの四分の三が寄生されていることもあるそうだ。
(参考文献:『虫こぶはひみつのかくれが?』湯川淳一 文、松岡達英 絵;福音館書店 たくさんのふしぎ傑作集(1998))
実際、うちの林のシロダモハコブフシのいくつかを割り開いてみると、寄生蜂の蛹が次々と出てきた。
幼虫も入っているがタマバエか寄生蜂のどちらなのかよくわからない。
シロダモタマバエの蛹と並べてみた。
写真左が寄生蜂の蛹。
この寄生蜂の蛹は、かなり長い触角をしていることから、シロダモタマバエコマユバチ、ではないだろうか?
羽化を待って確認したい。
寄生蜂蛹の大きさには差があるが、これは雌雄の違いだろうか。それとも栄養条件によるものか。
ちなみにタマバエ、寄生蜂とも、蛹は虫こぶの中で、頭を下向きにした逆さの姿勢で収まっている。
虫こぶを触ってみればわかることだが、葉表に飛び出ているこぶの壁は厚く、かなり硬い。
ところが葉裏の底部は薄くて、しかも内側から圧力をかけると、マンホールのように蓋が開く仕組みになっている。
タマバエ蛹の頭頂には鋭い突起があり、体を捻るようにして押し当てれば、強力な圧が掛かって蓋が開く、という仕組みだ。
脱出口が開くとそこから半身を乗り出してから、羽化する。
一方、寄生蜂は羽化した成虫が口で穴を穿って出る。さすがに蓋が開く仕組みまではプログラムされていないのだろう。けれど虫こぶ底部の壁が薄くて、脱出に適しているという情報はしっかり頭に入っている、ということだろう。
寄生蜂が羽化した虫こぶの脱出口は、ふちがギザギザになっていることでタマバエの脱出口とは区別できる。
ところで、コロナウィルス感染拡大が社会に及ぼす影響はどんどん加速する一方。
で、本来なら今頃は南の島に滞在しているはずだったが、出発の前々日に急遽、中止と決まった。
今回は個人的な旅行ではないので仕方が無い。まさかこのような形で自分の身の上にも影響が及ぶとは思いもしなかった。
シロダモの葉には、毎年イボイボの虫こぶが多数つく。
虫こぶの名前は「シロダモハコブフシ」。
虫こぶを作った「しわざのヌシ」は、シロダモタマバエだ。
葉表に飛び出た虫こぶの高さは3ミリほどで、葉裏側では陥没したところに半球型の底部が見える。
さて、今の時期、虫こぶの中はどうなっているかと言えば、シロダモタマバエの幼虫とサナギが入っている。
幼虫は1年で成長するものと2年かけて成長するものがいるからだ。
成虫が羽化するのは、3月末〜4月にかけて。
それとは別に、寄生蜂も2種知られていて、これらの幼虫も入っている。
だから虫こぶ内の幼虫の同定には注意が必要だ。
寄生蜂は、コガネコバチとシロダモタマバエコマユバチ。
寄生率はかなり高く、虫こぶの四分の三が寄生されていることもあるそうだ。
(参考文献:『虫こぶはひみつのかくれが?』湯川淳一 文、松岡達英 絵;福音館書店 たくさんのふしぎ傑作集(1998))
実際、うちの林のシロダモハコブフシのいくつかを割り開いてみると、寄生蜂の蛹が次々と出てきた。
幼虫も入っているがタマバエか寄生蜂のどちらなのかよくわからない。
シロダモタマバエの蛹と並べてみた。
写真左が寄生蜂の蛹。
この寄生蜂の蛹は、かなり長い触角をしていることから、シロダモタマバエコマユバチ、ではないだろうか?
羽化を待って確認したい。
寄生蜂蛹の大きさには差があるが、これは雌雄の違いだろうか。それとも栄養条件によるものか。
ちなみにタマバエ、寄生蜂とも、蛹は虫こぶの中で、頭を下向きにした逆さの姿勢で収まっている。
虫こぶを触ってみればわかることだが、葉表に飛び出ているこぶの壁は厚く、かなり硬い。
ところが葉裏の底部は薄くて、しかも内側から圧力をかけると、マンホールのように蓋が開く仕組みになっている。
タマバエ蛹の頭頂には鋭い突起があり、体を捻るようにして押し当てれば、強力な圧が掛かって蓋が開く、という仕組みだ。
脱出口が開くとそこから半身を乗り出してから、羽化する。
一方、寄生蜂は羽化した成虫が口で穴を穿って出る。さすがに蓋が開く仕組みまではプログラムされていないのだろう。けれど虫こぶ底部の壁が薄くて、脱出に適しているという情報はしっかり頭に入っている、ということだろう。
寄生蜂が羽化した虫こぶの脱出口は、ふちがギザギザになっていることでタマバエの脱出口とは区別できる。
ところで、コロナウィルス感染拡大が社会に及ぼす影響はどんどん加速する一方。
で、本来なら今頃は南の島に滞在しているはずだったが、出発の前々日に急遽、中止と決まった。
今回は個人的な旅行ではないので仕方が無い。まさかこのような形で自分の身の上にも影響が及ぶとは思いもしなかった。
posted by やまかます at 17:46| しわざ
2020年02月04日
今日の拾い物
朝、ゴミ集積場からの帰り途。転がっていた「しわざ」に思わず足を止めた。
なぜに目が止まるのか?って、それはコガネグモの卵のうには、思い入れが特に強いこともあるから。
で、貝閉じになっている中を割り開いてみれば、
コガネグモの仔グモたちが無事に旅立った痕跡が残っていた。
次の拾い物は、オオカマキリの卵しょう。
こちらは、半分に割れて中の卵がすっかり無くなっている。
オオカマキリの卵しょうは、卵が収まっている核の部分は結構硬い。
それを食い破ってしまうのだから、鳥の力も大したものだ。
おそらくはカラスのしわざかと思う。私は以前、その現場を見たことがあるが、他の鳥も食べているのかもしれない。
自宅林の斜面を登っていて、目についた緑。
直感で、これはセンダンの実生だろう、と思えた。
間違っているかもしれないけど。
なぜに目が止まるのか?って、それはコガネグモの卵のうには、思い入れが特に強いこともあるから。
で、貝閉じになっている中を割り開いてみれば、
コガネグモの仔グモたちが無事に旅立った痕跡が残っていた。
次の拾い物は、オオカマキリの卵しょう。
こちらは、半分に割れて中の卵がすっかり無くなっている。
オオカマキリの卵しょうは、卵が収まっている核の部分は結構硬い。
それを食い破ってしまうのだから、鳥の力も大したものだ。
おそらくはカラスのしわざかと思う。私は以前、その現場を見たことがあるが、他の鳥も食べているのかもしれない。
自宅林の斜面を登っていて、目についた緑。
直感で、これはセンダンの実生だろう、と思えた。
間違っているかもしれないけど。
posted by やまかます at 21:23| しわざ
2020年01月26日
ハナミョウガの実
昨日のこともあり、他のクロセセリ蛹を調べておいた。
一番最初に見つけた蛹は無事だった。もう一個は未確認。
ハナミョウガを見て歩くうちに、
赤い実がほとんど無くなっていることに気付いた。
残っているのはかじられた残骸。
杉の落ち枝に埋もれて無事だった実がいくつかあったので、これを掘り起こして持ち帰った。
中を見てみると、、
表面は片栗粉をぎゅっと固めたような白い果肉?に包まれた、黒い種子が12個入っていた。
種子はなんとも形容し難い複雑な形をしている。
大きさはやく4ミリ。
ハナミョウガの実をほとんど食べ尽くしたのは、一体なんだろう?
ここの杉林に出入りするけものは、ノウサギ、タヌキ、アナグマ、テン、イノシシ、ニホンザル。
このけもの達が落としたフンに、種子が入っていれば犯人の特定ができる。
それとも別の生き物だろうか。
アラカシのTridrepana幼虫(ウコンカギバ属)は、葉表面を削りとったような食痕を残している。
一番最初に見つけた蛹は無事だった。もう一個は未確認。
ハナミョウガを見て歩くうちに、
赤い実がほとんど無くなっていることに気付いた。
残っているのはかじられた残骸。
杉の落ち枝に埋もれて無事だった実がいくつかあったので、これを掘り起こして持ち帰った。
中を見てみると、、
表面は片栗粉をぎゅっと固めたような白い果肉?に包まれた、黒い種子が12個入っていた。
種子はなんとも形容し難い複雑な形をしている。
大きさはやく4ミリ。
ハナミョウガの実をほとんど食べ尽くしたのは、一体なんだろう?
ここの杉林に出入りするけものは、ノウサギ、タヌキ、アナグマ、テン、イノシシ、ニホンザル。
このけもの達が落としたフンに、種子が入っていれば犯人の特定ができる。
それとも別の生き物だろうか。
アラカシのTridrepana幼虫(ウコンカギバ属)は、葉表面を削りとったような食痕を残している。
posted by やまかます at 20:40| しわざ
2020年01月11日
天満神社
愛媛県 西予市明浜町、俵津の天満神社に寄ってみた。
午後4時過ぎ。
境内にはオガタマノキが3本ある。
ここではこれまで一度も見つけることができなかった、ミカドアゲハ蛹。
食痕の様子からしてもきっと発生しているはずだ。
オガタマノキからすこし離れた社殿の外壁に、羽化殻がついていた。
ミカドアゲハとアオスジアゲハの蛹の見分け方は簡単だ。
羽化殻とはいえ、その特徴はよくわかる。
近くにクスノキもそれ以外の食樹もないことから、アオスジアゲハではないことは確実。
オガタマノキ(画面左)から3メートルほど離れた位置にあった。
画面右、カメラザックの置いてある場所の少し上になる。
この神社の鎮守の森はネコの額ほどで狭いけれど、朽ち木も多く、もっと早い時間帯であればじっくり観察に費やすことができる環境。
シイの木の根元にハチの巣盤が転がっていた。
うん?これは。
あたりを見渡してみれば、シイの木の幹に大きな巣があった。
落ちた巣盤がなかったなら、この巣に気付くこともなかっただろう。
これはニホンミツバチの巣であり、このような剥き出しの露出巣は珍しい。
しかもかなり大きい。
私は過去に3回見たことがあるきりだ。
多くは樹木のうろや、建造物の内部など閉鎖空間に造巣する。
すでにニホンミツバチの姿はなく、廃棄された巣である。
ミツバチのコロニーが逃去した理由はなんだったのだろう?
午後4時過ぎ。
境内にはオガタマノキが3本ある。
ここではこれまで一度も見つけることができなかった、ミカドアゲハ蛹。
食痕の様子からしてもきっと発生しているはずだ。
オガタマノキからすこし離れた社殿の外壁に、羽化殻がついていた。
ミカドアゲハとアオスジアゲハの蛹の見分け方は簡単だ。
羽化殻とはいえ、その特徴はよくわかる。
近くにクスノキもそれ以外の食樹もないことから、アオスジアゲハではないことは確実。
オガタマノキ(画面左)から3メートルほど離れた位置にあった。
画面右、カメラザックの置いてある場所の少し上になる。
この神社の鎮守の森はネコの額ほどで狭いけれど、朽ち木も多く、もっと早い時間帯であればじっくり観察に費やすことができる環境。
シイの木の根元にハチの巣盤が転がっていた。
うん?これは。
あたりを見渡してみれば、シイの木の幹に大きな巣があった。
落ちた巣盤がなかったなら、この巣に気付くこともなかっただろう。
これはニホンミツバチの巣であり、このような剥き出しの露出巣は珍しい。
しかもかなり大きい。
私は過去に3回見たことがあるきりだ。
多くは樹木のうろや、建造物の内部など閉鎖空間に造巣する。
すでにニホンミツバチの姿はなく、廃棄された巣である。
ミツバチのコロニーが逃去した理由はなんだったのだろう?
posted by やまかます at 21:37| しわざ
2020年01月09日
クロセセリの蛹室
ハナミョウガの葉裏にあるクロセセリの蛹室。
これを見つけるには、いちいち葉をめくらなくても、葉表の盛り上がり方で判る、とは前にも書いた。
葉表がクジラの背中のような盛り上がり方をした、その「しわざ」を察知できればいいのである。
けれども、かと言って蛹が「しわざ」ポイントから100%見つかるというわけでもない。
その見つからない事例をあげてみよう。
(その1)
バッチリ!蛹室、であっても、すでに羽化済である場合。当たり前だが、蛹殻が残っているだけ。古い蛹室では仕方がない。
めくって、ちょっとがっかり。
(その2)
つい最近まで蛹があったであろうに、なんらかのアクシデントで蛹が消失している場合。
蛹を食べる捕食者がいるのだろうか?いるとしたら、何だろう?
(その3)
クモが産室として使った場合。写真ではすでに卵のうが無くなっているが、クモの仲間が産室として葉裏を利用するケースは多い。
クモの卵のうが見つかったら、私ならそれはそれで嬉しい。
(その4)
リンゴドクガ幼虫が営繭した場合。私は二回見ているが、リンゴドクガ以外の蛾類幼虫も利用することは十分考えられる。
クロセセリの越冬蛹は、新たに一個追加できたが、上記のようにお手付きの方が多く、すぐに簡単に見つかるものでもない。
ハナミョウガの多い林の中を巡るうち、かなりの距離を歩いていたりする。夏場ならまず入らないであろう薄暗い杉林まで踏み込むことになる。
自宅駐車場の地面を歩いていたツマグロヒョウモンの幼虫。しかもど真ん中を。
スミレを求めて徘徊していたのだろうが、危険極まりない。
玄関先に置いてあるスミレの鉢植えに移したら、すぐにも食事を始めた。
これを見つけるには、いちいち葉をめくらなくても、葉表の盛り上がり方で判る、とは前にも書いた。
葉表がクジラの背中のような盛り上がり方をした、その「しわざ」を察知できればいいのである。
けれども、かと言って蛹が「しわざ」ポイントから100%見つかるというわけでもない。
その見つからない事例をあげてみよう。
(その1)
バッチリ!蛹室、であっても、すでに羽化済である場合。当たり前だが、蛹殻が残っているだけ。古い蛹室では仕方がない。
めくって、ちょっとがっかり。
(その2)
つい最近まで蛹があったであろうに、なんらかのアクシデントで蛹が消失している場合。
蛹を食べる捕食者がいるのだろうか?いるとしたら、何だろう?
(その3)
クモが産室として使った場合。写真ではすでに卵のうが無くなっているが、クモの仲間が産室として葉裏を利用するケースは多い。
クモの卵のうが見つかったら、私ならそれはそれで嬉しい。
(その4)
リンゴドクガ幼虫が営繭した場合。私は二回見ているが、リンゴドクガ以外の蛾類幼虫も利用することは十分考えられる。
クロセセリの越冬蛹は、新たに一個追加できたが、上記のようにお手付きの方が多く、すぐに簡単に見つかるものでもない。
ハナミョウガの多い林の中を巡るうち、かなりの距離を歩いていたりする。夏場ならまず入らないであろう薄暗い杉林まで踏み込むことになる。
自宅駐車場の地面を歩いていたツマグロヒョウモンの幼虫。しかもど真ん中を。
スミレを求めて徘徊していたのだろうが、危険極まりない。
玄関先に置いてあるスミレの鉢植えに移したら、すぐにも食事を始めた。
posted by やまかます at 21:15| しわざ
2019年08月08日
2019年06月12日
落ち葉の繭
イロハカエデの根元付近の落ち葉で見つけた、「しわざ」。
これは繭だろう。
黒い輪っかの長径は8ミリ、短径6ミリ。
この繭の特徴は網状であること、そして二重構造になっていること。
外側の荒い網は黒い輪っかを土台にして、中の繭を覆っている。
こんな凝った仕組みの繭を作ったのは、一体誰だろう?
繭であるなら、内部に蛹の抜け殻が残っているはずだが、残念ながら中は空っぽだった。
それもそのはず、繭の側面に破れたような穴が空いており、これは何らかの外敵に食い破られた可能性が考えられ、
そうだとすると中の蛹は食べられて消失したのかもしれない。
そう断じる理由は、他に見つかった同種の繭では繭の片側にスッキリとした大きな穴が空いているものがあり、明らかに繭を作った主が羽脱した痕跡に見えるからだ。
けれどその繭でも中身は空っぽだった。
最初に紹介した写真は自宅に持ち帰ってから深度合成撮影をしたもので、
時間経過とともに乾燥している。
現地で見つけた時の状況はこちら。
黒い輪っかは湿った粘土状で厚みがある。
大きさがわかりやすい写真はこちら。
網状の繭が崩れてしまったものがこちら。
この繭は、狭い範囲の落ち葉から3個、見つかっている。
3個の繭に共通している点は、
@ カシ類の葉っぱの表側にあること。
A主脈を中心軸にして、葉柄に近い位置にあること。
落ち葉の種類は圧倒的にカシ類(ほぼアラカシ)が大半を占めているので、3個が偶然に同種の葉っぱに集中したとも考えられる。
また繭が形成されたタイミングだが、樹上の生葉であったのか、それとも落ち葉であったのか、も気になる。
樹上で形成されたのなら樹種が共通していること、その位置が同じ条件に揃っている理由にも繋がるのではないか。しかし、繭の状況から、落葉するまでずっと長い間、葉上にあったようには思われない。そう感じるだけで根拠はないが。
黒い粘土状の輪っかは、繭のヌシが排泄、あるいは排出した物質であろう。
さて、この繭にはすこし心当たりがあって、学研の『日本産幼虫図鑑』(2005)を開いてみた。
ニレクワガタハバチの葉上(食樹ハルニレ)に紡がれる網目状の繭は以前、撮影したことがある。
ハルニレ にあったその繭の写真は、2013年5月2日に撮影したもの。ブログ『ひむか昆虫記』には、
「シータテハ幼虫のすぐ傍には、いっぱい繭が見つかった。 繭の形状はクスサンのものとよく似ていて、網目状である。ただし小さい。 長径8ミリ程度。」
で、学研の幼虫図鑑の記載には、「越冬の際の繭は土中の浅いところに作られ、2層からなり、表層は網状に内層は密に紡がれる。繭内で前蛹になって越冬する」とある。
繭の構造についての記載は簡単だが、形状はぴったし符合する。
ニレクワガタハバチは、年4化。どうやら越冬時だけは繭の構造が念入りになるらしい。
もしかしたら、繭の正体は本種?
けれど確か、繭が見つかった周辺に、ハルニレはなかったはずだが、、、、????
これは繭だろう。
黒い輪っかの長径は8ミリ、短径6ミリ。
この繭の特徴は網状であること、そして二重構造になっていること。
外側の荒い網は黒い輪っかを土台にして、中の繭を覆っている。
こんな凝った仕組みの繭を作ったのは、一体誰だろう?
繭であるなら、内部に蛹の抜け殻が残っているはずだが、残念ながら中は空っぽだった。
それもそのはず、繭の側面に破れたような穴が空いており、これは何らかの外敵に食い破られた可能性が考えられ、
そうだとすると中の蛹は食べられて消失したのかもしれない。
そう断じる理由は、他に見つかった同種の繭では繭の片側にスッキリとした大きな穴が空いているものがあり、明らかに繭を作った主が羽脱した痕跡に見えるからだ。
けれどその繭でも中身は空っぽだった。
最初に紹介した写真は自宅に持ち帰ってから深度合成撮影をしたもので、
時間経過とともに乾燥している。
現地で見つけた時の状況はこちら。
黒い輪っかは湿った粘土状で厚みがある。
大きさがわかりやすい写真はこちら。
網状の繭が崩れてしまったものがこちら。
この繭は、狭い範囲の落ち葉から3個、見つかっている。
3個の繭に共通している点は、
@ カシ類の葉っぱの表側にあること。
A主脈を中心軸にして、葉柄に近い位置にあること。
落ち葉の種類は圧倒的にカシ類(ほぼアラカシ)が大半を占めているので、3個が偶然に同種の葉っぱに集中したとも考えられる。
また繭が形成されたタイミングだが、樹上の生葉であったのか、それとも落ち葉であったのか、も気になる。
樹上で形成されたのなら樹種が共通していること、その位置が同じ条件に揃っている理由にも繋がるのではないか。しかし、繭の状況から、落葉するまでずっと長い間、葉上にあったようには思われない。そう感じるだけで根拠はないが。
黒い粘土状の輪っかは、繭のヌシが排泄、あるいは排出した物質であろう。
さて、この繭にはすこし心当たりがあって、学研の『日本産幼虫図鑑』(2005)を開いてみた。
ニレクワガタハバチの葉上(食樹ハルニレ)に紡がれる網目状の繭は以前、撮影したことがある。
ハルニレ にあったその繭の写真は、2013年5月2日に撮影したもの。ブログ『ひむか昆虫記』には、
「シータテハ幼虫のすぐ傍には、いっぱい繭が見つかった。 繭の形状はクスサンのものとよく似ていて、網目状である。ただし小さい。 長径8ミリ程度。」
で、学研の幼虫図鑑の記載には、「越冬の際の繭は土中の浅いところに作られ、2層からなり、表層は網状に内層は密に紡がれる。繭内で前蛹になって越冬する」とある。
繭の構造についての記載は簡単だが、形状はぴったし符合する。
ニレクワガタハバチは、年4化。どうやら越冬時だけは繭の構造が念入りになるらしい。
もしかしたら、繭の正体は本種?
けれど確か、繭が見つかった周辺に、ハルニレはなかったはずだが、、、、????
posted by やまかます at 22:20| しわざ