2023年08月03日

二つの、かくれ帯

三股町

朝一番、久しぶりに虹を拝めた。
画面右隅に霧島山がチョコッと見える。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

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ギンナガゴミグモ  EOS-5D MarkV EF100mm F2.8L IS マクロUSM 270EXU(2015年4月17日:撮影)

8年前の上写真は、ギンナガゴミグモとそのかくれ帯。
遠目にはウズグモのかくれ帯びに似ている。

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ギンナガゴミグモ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

先日、林道沿いの崖でウズグモの網を探そうとしたら、見つかったのはギンナガゴミグモの網ばかりだった。
同じギンナガゴミグモの網でもそれぞれ個性がある。

ギンナガゴミグモはコガネグモ科のゴミグモ属であり、ウズグモはウズグモ科でまったく別グループだ。
かくれ帯は一見似ているようで、よく見ると糸の張り方がかなり違う。

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ウズグモのかくれ帯  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14(2023年5月撮影)

ウズグモを探してみたが、クモの姿は見つからなかった。
posted by やまかます at 21:20| しわざ

2023年07月04日

もうこれで食べ切りました

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

先月、幼虫だったタケトゲハムシは、2、3日前に蛹となっていた。
2頭の蛹のそばには脱皮殻が見えるが、外に排出した糞はすべて雨で流されている。
蛹となったので、ササの葉の食害部分はこれ以上広がらない。
葉の中でトンネルを穿つがごとく食べ進んだその白い空洞、「しわざ」、をマインとも呼ぶ。
マインの面積いや容積を計測すれば、1頭の幼虫が成長に必要な餌の量というものを算出できる。
1匹の虫が成長して成虫になるまでにどのくらいの糧が消費されるのか、数値化できるのは面白い、とは思う。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ミズナラの新梢がボロボロになるほど若葉が食べられ、ところどころ葉が巻かれてあるのは、ムラサキシジミ幼虫のしわざ。大きく育った幼虫が剥き出しになって、アリの訪問を受けていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

今日は曇りで雨はほとんど降らず、気温もさほど上がらずで、湿度は高いものの比較的過ごしやすかった。
デスクワークの肩ほぐしに、庭のチョウたちを撮影してみた。コチャバネセセリとクロヒカゲ。

モンキアゲハとクロアゲハの姿もあり、アゲハのメスはユズの若葉にしきりと産卵していた。このところ、キタテハも多く、樹液にはクロコノマチョウと張り合う様によく来ている。
posted by やまかます at 20:48| しわざ

2023年06月24日

ササのマイン

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

朝一番、庭に出てみれば、ノコギリカメムシがひっそり。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

林のへりでは、ホタルガがひら〜り、ひらり。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ササの葉に白く見えるのは、タケトゲハムシのしわざ。
薄い葉っぱの中で幼虫が育っている。
葉先のほうに見える産卵痕は2コなので、幼虫は2頭入っているのだろう。画面左のほうの白い筋は成虫が削りとるように食べた食痕。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

葉っぱの下から照明を入れて、幼虫のシルエットを浮かび上がらせてみた。
やはり、2頭の幼虫が葉肉を食べ進んでいた。糞はマイン外周のわずかな亀裂から外に排出している。

こういう撮影の場合、ストロボをカメラから離して使う。

FlashQ G20Uは、いつでもカメラから離して無線通信で発光させることができるので、今はこのストロボが標準装備となっている。
光を拾うスレーブ方式と違って、炎天下であろうと、ストロボとカメラの間に遮蔽物があろうと、問題なく発光できる。ずっと使ってきたGODOX TT350も無線通信での発光ができるが、こちらはストロボが2台かあるいは無線コントローラーXPro Oが必要で、機材が増える。機材を軽量化するにはFlashQ G20Uが小型でもあるし具合がいい。

ただし、レンズの種類や撮影条件によっては、ストロボをアクセサリーシューに取り付けたままでは、狙い通りの照明が叶わないことも多々あるので、フレキシブルアームでストロボ本体をカメラに取り付ける、というちょっと面倒なことをしている。これは以前にも紹介しているが、それでも微妙な配光を選ぶことができるので捨てがたいやり方。
posted by やまかます at 18:47| しわざ

2023年02月21日

冬芽になり切ります

三股町

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

三股町に流れる沖水川の上流域を久しぶりに訪れてみた。

沖水川に注ぐ支流沿いの車道に外れてさらに奥へと遡ると舗装道路が終わって未舗装の林道に入る。林道の入り口に車を止め、常緑樹林に覆われた狭い道をズンズン奥へと歩いてみた。
この辺りの雰囲気からして、3月に入ればスギタニルリシジミの吸水集団が見られるような気がするし、もしかしたらムカシトンボの産卵行動なども観察できるポイントもありそうな、そんな気配を感じた。

林道からずっと下を流れる渓流を覗き込むと、岩陰に潜むようにじっとしていた、マガモのオスと目が合った。
警戒しながらもしばらくは私の様子を窺っていたが、こりゃあマズイ!とばかり下流へ泳ぎ去ってしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アラカシの冬芽に「くり抜き」のしわざがあった(丸い食痕)。
このしわざが見つかると、カギバアオシャク幼虫ともすぐに出会える。と、いうか上写真ではすでに幼虫の姿が見えている。少し俯瞰気味に撮影してみた。

カギバアオシャク幼虫-2219342.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

幼虫は体を折り曲げ、冬芽になり切っている。丸く穴が空いた芽の中はほとんど食べられて空洞になっているようだ。真冬でも気温が高い日には芽の中に頭を突っ込んで食事をしている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハルニレの細枝に、ウスタビガの繭があった。
昨日はずっと下流域のエノキで見たばかりだが、ハルニレに付いているのを見たのは初めてかと思う。
違う角度からも見てみたが卵はついてなかった。
ハルニレの赤い芽吹きがポツポツ並んでいて、ここにも春の気配あり。
posted by やまかます at 20:26| しわざ

2023年02月19日

ヤマザクラとヤマガラとムネアカアワフキ

都城市 山之口町

今日の写真は、2016年3月29日に撮影したもので、一連の写真は『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社:2022)にも掲載してある。

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    EOS-70D EF-s55-250mm f4-5.6 IS STM

ヤマザクラの枝先にぶら下がるようにしてはしきりと何かを啄んでいるヤマガラを運転中に見つけ、そっと停車した。山を下る車道だが、ここを訪れる人は普段ほとんどいない。車一台通るのがギリギリの降り専用路だったが、他の車に迷惑をかける心配はなかった。
ヤマガラの動きは速く、車から降りていたのでは間に合わないので、窓ガラスを全開にして体を乗り出すようにしてカメラを向けた。
いったい何を啄んでいるのだろうとシャッターを切りながらファインダーを覗いているうちに、枝先についたムネアカアワフキ幼虫巣を突いていることがわかった。貝殻のような幼虫巣は枝先の芽に近いところに付着している。ヤマガラはそこを狙っては足場の安定しない枝先を渡るようにして移動していたのだ。
硬いエゴノキの種子すら割り砕くヤマガラのことだ、ムネアカアワフキ幼虫巣の殻を割り砕くことなどは容易で、あっという間に、中の幼虫を引きづり出していた。

ちなみに、ムネアカアワフキ幼虫の姿や羽化直後の様子など、4年前のこちらに掲載している。
その4年前の羽化シーンは年度こそ違え、月日はまったく同じ、3月29日だった。
この3月末頃というのは羽化時期であって、ムネアカアワフキ幼虫は成熟してプリプリに肥えているのだろう。
ヤマガラは、幼虫が食べ頃となるこのタイミングを知ってか知らずか?

『野鳥のレストラン』に掲載した写真の撮影裏話のようなことを、また折を見て書いてみようと思う。

今日の午前中は、ちょっとした嵐のような雨と風だった。雨は昼前には止んだけれど、北西風は夕方までずっと吹き荒れていた。本日の撮影現場ではまったく成果ないままに終わった。
現場を切り上げると一旦街へと出て、夕食の食材を少し買ってから帰宅した。車という移動手段がないと困るけど、撮影現場までの移動時間が短い(数分〜20分以内)というのは、自然写真の仕事をしていてこれほど助かることは無い。


posted by やまかます at 21:04| しわざ

2023年02月09日

天然接着剤

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

林床に落ちていたクヌギの梢に、白いものが。
拾い上げてみると、サラサリンガの幼虫巣だった。すでに空き家になっている。白い糸束テントは多数の幼虫たちが吐いた糸でできており、その本数は相当な数字になるだろう。一回産卵で何頭の幼虫が誕生するのか数えたことはないが、3桁の数にはなるはずだ。白くペンキで塗ったような糸束が強力な接着剤かあるいは命綱の役目を果たして、幼虫巣テントの脱落を防ぎ、頑強な城にもなっている。
枝を落としたであろうクヌギの幹を何度も見上げて、越冬巣を探してみたが見当たらなかった。数年前には目線の高さの幹表面に張り付いていたのだが。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 (深度合成)

先日見つけたウスタビガの卵。
ヤママユの仲間で越冬卵を一番見つけ易いのがウスタビガだ。清瀬市に住んでいたころは、冬になると薄緑色の空繭を探すのが恒例になっていたが、近場でよく見つかったのは所沢霊苑だった。苑内のケヤキ並木を見上げて歩いていると、多い年には20数個も見つかり、そのうちの何個かは必ず卵付きだった。
越冬卵探しで、次いで探索ポイントを絞り易いのがヒメヤママユだった。
今住んでいる三股町の自宅周辺ではヒメヤママユは極めて少なく、武蔵野で見つけていた探索ポイントが有効かどうかは検証できていない。

ウスタビガ卵-2097805.jpg
      OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2   マクロフラッシュ STF-8

まるで焼け焦げたようになっているが、大丈夫。卵が繭から脱落するのを防ぐため、母蛾によって黒い糊がふりかけてある。
posted by やまかます at 21:04| しわざ

2023年01月31日

蛹の運命とは

三股町

午前7時14分
アオスジアゲハ越冬蛹-1062070.jpg
霧島山      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

昨日とは打って変わって、雲一つなく大気はどこまでも澄んでいた。

アオスジアゲハ越冬蛹-1317627.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

先日(1月18日)神社で見つけたアオスジアゲハ越冬蛹を再び見ておいた。
前の記事では褐色型とは書いたが、褐色と緑色の中間型といえる。

私は蛹色について緑色型と褐色型と大雑把に捉えていたが、

『蝶・サナギの謎』平賀壮太著(トンボ出版:2007)によれば、
アオスジアゲハ蛹の体色には、明黄緑色、淡緑色、灰緑色、赤褐色、の4色型があるとされる。
その4色型に照らしてみると、上写真の蛹は、赤褐色型と淡緑色の中間型とも言えるだろうか。
なお、同書によれば、体色を決める条件は、太陽光の明るさに影響を受け、その色彩決定時期は、脱糞後、帯糸を作るまでの時間帯(前蛹になる手前)ということだ。したがって、蛹化場所の材質の違いなどの影響を強く受けるナミアゲハとは色彩決定の仕組みが異なるという。

アオスジアゲハ越冬蛹-1317629.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

神社の手水場の庇や手水石、灯籠など人工物を舐めるように探ってみると、崩れた蛹殻や帯糸、台座糸などがいくつか見つかった。無事に羽化できた蛹、寄生されて死んだ蛹など、アオスジアゲハ蛹の辿った履歴が手に取るように読み取れる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

日中は気温が上がって、庭ではアブラナを訪れるニホンミツバチの姿が多く見られた。今日はあえて、超望遠レンズを使ってみた。

ニホンミツバチ-1000401.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日は空振りに終わったオオミノガのオス幼虫探しだが、、、。
今朝のこと新たに多数の蓑を発見できて、中を調べてみると、今度はオス幼虫を7頭、メスを1頭、確認できた。
このことで、これまで迷走していた、オオミノガ幼虫の雌雄の違い、判別法が整理できてしっかり理解できたと思う。

さて、、、、、、、、、

私のこれまでの仕事のなかで、蛾の暮らしをテーマにした写真絵本は、7冊。

『ヤママユガ観察事典』(偕成社:1998年)
『どこにいるの?シャクトリムシ』(ポプラ社:2007年)
「いのちのカプセル まゆ』(ポプラ社:2008年)
『イモムシ』(ポプラ社:2013年)
『うまれたよ!カイコ』(岩崎書店:2013年)
『ぜんぶわかる!カイコ』(ポプラ社:2015年)
『ヤママユが紡ぐ緑の宝物〜里山のヤママユ』(小学館クリエイティブ:2017年)

今夏、新たに蛾のテーマを取り上げた写真絵本を刊行予定で作業を進めており、それで8冊目になる。

最初の『ヤママユガ観察事典』を出す以前から、児童書で扱われる「蛾」のテーマ本が少なく、あっても種類が偏っていることがずっと気に掛かっていた。ヤママユという野蚕を取り上げたことは一つの快挙だったと自分では思っているけれど、それは始まりに過ぎない。やはり地道な作業をずっと継続していくしかないと思う。
来年以降、さらに9冊目、10冊目までの計画は練っている。だけれど、実現できるかどうかはそのときまでわからない、と言葉を添えることが多くなった自分の年齢だ。
posted by やまかます at 20:14| しわざ

2023年01月30日

ミノムシ探し

都城市 早水公園

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

サザンカの花で盛んに吸蜜していた、メジロのカップル。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

やっとのことで見つけたオオミノガの蓑には、穴が!! 
誰のしわざだろう? 
しかし、少し離れた場所で大きな蓑を発見。蓑のなかに幼虫が入っているかどうかは、枝に繋ぎ止めている糸束の厚みでほぼわかる。 風でプラプラ軽く揺れているようでは、中に幼虫は入っていない。 ガッツリ、枝に固着していることが、越冬幼虫入無事なり!のサインだ。どうやら、二つ目の蓑は大丈夫のようだ。

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

クヌギの梢に遠目でも白く目立っていた、ヤママユの繭殻。
繭上部にポッカリ開いた穴で、昨年の夏に無事羽化したことがわかる。近くに越冬卵がないか探ってみたけど見つからず。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エノキの高い枝に、チャミノガの蓑があった。その横で、カワラヒワのオスがしきりと囀っていた。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

選挙ポスター看板の一部が風で飛ばされ、薄暗い林内に転がっていた。これは何かいるな、とめくってみれば、いました。
ピッカピカのマエアカスカシノメイガ
撮影後、そっと元に戻しておいた。

三股町のとある公園ではイヌマキでオオミノガの蓑が8個見つかり、そのうち6個には幼虫が入っていた。
先日、別の場所では見つけた20数個がすべて寄生されて空っぽだったから、今日の発見は嬉しい。
しかし、少し残念なのは6個ともメスであったこと。オスを見つけたいので明日も公園巡りが続く。

同じメスではあるけど幼虫の大きさには個体差があって、大きさからすればオスくらいしかない小柄なメスもいた。
幼虫の大きさでは通常、メスのほうが大きい傾向があるけど例外は多く、したがって蓑の大きさ外見から雌雄の区別をつけるのはほぼ不可能だ。
posted by やまかます at 20:04| しわざ

2023年01月29日

消えたはやにえ、齧られたはやにえ

都城市
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熊野神社     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

近所の熊野神社の遠景。斜面には大きく削ったような痕跡がある。崩落防止のためだろうか。
おそらく森や林はだいぶ昔に伐採され、クスノキだけが神木として残されたのだろうか。

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クスノキ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

耕作放棄されて数年経た草藪(西隣)で採餌していた、アオジのオス。
ここの草藪ではイノシシ3兄弟が駆け回ったりし、けもの道がくっきりといく筋も通っている。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

このところの冷え込みで、はやにえ貯食に頼るようになったのかもしれない。相変わらず警戒心の強いモズのオスだ。
クリ林にあった、クビキリギスのはやにえは消失し、ツチイナゴは腹部が大きく齧りとられていた。

posted by やまかます at 17:35| しわざ

2023年01月09日

硬い硬〜い繭

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

庭のサクラを何気なく見上げると白い輝きがまるで「おいで、おいで」をしている。よく見るとイラガの繭だった。
自宅フィールドでイラガ繭が見つかったのはこれが初めてかと思う。イラガセイボウの寄生産卵はなく、5月になっての羽化が楽しみだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

一個あるなら他にもと探したくなるのが、この繭の魅力たるところ。しかし、隣のケヤキやはたまた道路向こうのエノキまで探索範囲を広げてみたものの2個目は見つからず。
昨年11月に佐賀市でエノキの幹にベタベタと星の数ほど並んでいたのが思い起こされる。何で地元では稀なんだろうか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

自宅林のほぼ中央、臍にも当たる場所に、テイカカズラの蔓が絡んだアカメガシワがあり、そこに陽射しを浴びるルリビタキがいた。
近くでコゲラが警戒鳴きすると、ルリビタキもしきりと上空を見上げ、そしてしばらくフリーズ状態になった。
猛禽類が上空高くを舞っていたのかもしれない。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO   

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

クヌギの樹冠で綺麗な囀りを聴かせてくれたのは、カワラヒワのオス。
すぐ隣にはメスがいた。
posted by やまかます at 19:29| しわざ

2023年01月05日

ハチさん、いらっしゃい!

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

数年振りに竹筒アパートを更新した。
ハチは使い古しの竹筒でも中を綺麗に掃除して再利用する。けれど中には割れたりしているものもあり、先のこともあるので更新しておくに越したことはない。
営巣済みも含む100本以上の旧竹筒はカゴに集めておいた。これで各種ハチ類成虫の羽化を待つ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

新たに切り出した竹筒は長さを揃えてペットボトルに収めた。まだ青々としている。
数が多いので今回初めて電動丸ノコを使った。作業は速いが丸ノコを片手で支えるので右手首や肩が疲れる。卓上丸ノコかテーブルソーがあれば楽ちんだろうけど、竹筒を売って商売するでもない、そこまで道具を揃える必要はないだろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

竹筒の材は主にメダケ。片方の節を残して切り詰めるので(長さは15センチ前後)、端材がたくさんできる。竹輪作りでもしたくなるが、さてこの端材の使い途は何かあるだろうか。破砕機で細かいチップにすればカブトムシの飼育マットにはなる。かなりの量が要るけど。
写真の竹筒アパート設置場所以外にも2箇所へ設置するのと予備用に、メダケの伐採がさらに必要だ。

一方、ニホンホホビロコメツキモドキの産卵床用には同じメダケと他にホテイチクも使う。開放系の竹筒アパートと違うのは、節と節の間の完全密室部屋が幼虫の育児に必須なため、根本で伐採したら先端部を短く切り詰め枝葉を払った長竿を林縁に設置する。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

竹筒アパートの隙間に潜り込んでいたフクラスズメ。竹筒を取り出したとき下に置いていた空瓶に落っこちた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日見つけたトノサマバタはやにえのすぐ近く(7mほど)の同じくクリの小枝に、ツチイナゴはやにえが新たに見つかった。昨日か今日に立てられたようだ。
いかにも不安定な小枝の先で、よくも器用に獲物を突き立てることができるものだと感心するが、やはりその瞬間をなんとか見てみたいものだ。一度だけ、ミミズを突き立てるところを見たことがあるけど距離があり過ぎて撮影ならず。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 18:17| しわざ

2023年01月04日

突き立てホヤホヤ

三股町

昨日の夕暮れ時、南の方角に大きな噴煙を上げる桜島のシルエットがくっきりとよく見えた。
街中に買い物に出かける途中でカメラも持っていなかった上、運転中だった。

今日も朝から大気がとても澄んでいて、遠く桜島も見えていたが、もちろん霧島山もくっきり。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO     

昨日の正午前ころ、以前から継続観察していたハヤニエの「クビキリギス」が消失していた。

このハヤニエは昨年12月11日に見つけた段階ではかなり新鮮な姿だった。それからほぼ3週間を経て日干し状態になっていたが、ついにモズが食べたようだ。現場を見たわけではないが、昨日のモズの動きからほぼ間違いないだろうと思う。

これまでに記録してたいくつかのハヤニエは、一番新しく立てられたハラビロカマキリ以外は全てここ1週間ほどのうちに消失した。

ところが同じオスの縄張りの中で、今日の午後、トノサマバッタが新たに立てられていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U

つい今し方立てられたと思えるほど新鮮。生きているのかな?と近寄ってよく見ると、中胸がザックリと突き破れていた。これではたまったものではない。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

さらに、少し移動して畦道での新顔はイナゴ類。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

写真のモズは隣のナワバリのオスで、比較的、人を警戒しない。
ところが上記トノサマバッタを立てたモズはうちの庭にも出入りしているオスだが、10メートル以上離れていてもこちらの姿を見るとすぐさま逃げてしまうほど神経質だ。

posted by やまかます at 19:59| しわざ

2022年12月31日

赤い実に「しわざ」

三股町

先日、ルリビタキが啄んでいたサルトリイバラの落果。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今朝になって突かれた痕が新たに増えた。よく見ると啄まれた果実はこれが3個目のようだ。
しかも落ちていた場所は先日見つけた位置から1メートルほど移動していた。
さて、ふたたびルリビタキのしわざ、なのか?それとも別の鳥なのか?

果皮を突き破っただけで中身かそっくり残っているので、何かアクシデントがあって中断したのだろうか?

林に入ったすぐのところで、シロハラに出会した。
シロハラのしわざ、じゃないよね、いやたぶん。

シロハラ-1000007.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO   
posted by やまかます at 21:15| しわざ

2022年12月28日

赤い実に「しわざ」

三股町

地面にいたルリビタキが、私の姿に驚いて飛び立った。なにがあったのだろう?

しわざサルトリ-284744.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ルリビタキが先程までいた場所には、サルトリイバラの果皮が落ちていて、なるほどこの果実内を啄んでいたことがわかった。

しわざサルトリ-284746.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U
ずっと以前から定点撮影していた果実だが、何者かのしわざなのか地面に落ちてしまい、しばらくは所在がわからずさんざん探したこともあった。
ルリビタキは目ざとくこれに気づいて、餌にありついたわけだ。

しわざサルトリ-1000023.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ルリビタキはそのあと、いつものハゼノキに移動して果実を3個 啄んでから林内に飛び去った。
posted by やまかます at 21:00| しわざ

2022年12月22日

ほんの束の間の陽射し

三股町

ナナホシテントウ-3224098.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

おそらく昨日に立てられたと思われるハヤニエは、イナゴの一種
4メートルすぐ横にも先日見つけたイナゴのハヤニエがある。これまで確認したハヤニエのうち、ススキに刺されてあったイナゴのみが消えただけで、他はまだそのまま残っている。ハヤニエが消えたからと言って、必ずしもモズ自身が食べたとも言い切れない。

ナナホシテントウ-3224131.jpg
     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今日の陽射しはほんの束の間でしかなく、一旦は葉上に出てきたナナホシテントウもすぐに姿を消していた。

ノゲシ蕾-3224134.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

まだ元気なアキノノゲシの蕾。
今日は気温が上がったが明日からまた冷え込むようだ。この先、開花するだろうか。

ルリビタキ_N1000425.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO     

落ち葉の間で獲物を見つけたらしく、何度も地面に降り立っていたルリビタキ
このときは、カラスザンショウの種子を啄んでいた。

写真はISOを3200まで上げて撮影したので、RAW現像時にAIノイズリダクションを使ってみた。高感度撮影とは思えないほどうまく処理できている。もっと上げて6400でも実用的らしいが、まだ試したことはない。ちなみに、この機能はRAWデータでしか使えない。また、ISO1000以上でないとあまり効果が得にくいとも言われている。

レンズW3224122.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

地面に無造作に置いた、OM SYSTEM 望遠ズームレンズ  ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
使い始めてようやく9ヶ月。
買った当初は腫れ物に触る扱いでこんなことできなかったけど。

カメラ本体とのハイブリッド防振機能が強力で、ほとんど手持ち撮影で問題なく、野鳥だけでなくあらゆる撮影領域で活躍してくれる。マニュアル切り替えもフォーカスリングの太さ、配置が絶妙で安定した構えで操作できる。
この冬からカメラザックを小さいのに更新したので、この白レンズを収納して背負うことはできなくなったが、
レンズに取り付けたストラップで、首にぶら下げて歩くのにもすっかり慣れた。
レンズ付属のメーカー純正ストラップはゴッツ過ぎるのと派手なので、手元にあったKATA(イスラエル)のC-STRAP PLを使ってみたらこれがちょうど具合がいい。
このストラップはだいぶ昔に買ったのだが、今ではManfrotto(イタリア)からPLカメラストラップ(MB PL-STRAP)として販売されている。調べてみるとKATAの製品はManfrottoブランドに統合されたようだ(2014年)。今日まで知らなかった、、、、、。
このレンズよりも先に使っていた  ED 100-400mm F5.0-6.3 IS は、出番は減ったものの、小型カメラザックに納まることから、公共交通機関での遠出や撮影地までアプローチがキツい場合などには重宝する。

posted by やまかます at 20:16| しわざ

2022年12月19日

今朝のはやにえ

三股町

朝一番、窓の外は一面、霜で真っ白だった。

クリの枝に立てられたハラビロカマキリのはやにえも白くなっていた。
はやにえハラビロ-1061367.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

近所の畑では地面が霜柱で輝いていた。
霜柱-1061449.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

今朝、あらたに見つかったはやにえは、イナゴの一種。
はやにえイナゴ-1061478.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

イナゴのはやにえを撮影していたら、近くから聞き慣れた囀りがした。振り向いて見ればハゼノキの枝にルリビタキのオスがいてホバリングしながら実を啄んでいた。

昨日のコンクリ壁でコマダラナガカメムシの幼虫をもう一度見ておいた。
朝のうちだとおとなしくしている。幼虫のステージは様々だが、ホストが何だったのか周辺にそれらしき植物は見当たらない。イヌホオズキの一種はあったけど。
コマダラナガカメムシ-1061415.jpg

   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U  
posted by やまかます at 20:22| しわざ

2022年12月12日

取り残された仔ら

三股町

ミゾソバ霜-1061108.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ミゾソバ群落はもうとっくに枯れていたが、今朝は平たくなったその枯れむしろに霜が降りていた。
10月はじめ頃には様々な昆虫が花を訪れていたり、ミナミカマバエが狩りをしていた。

ホオジロ-1000089.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

休耕田の枯れ草で囀っていた、ホオジロのオス。
ゴミ出しの帰りに機材を担いでこういう光景を眺めながら歩いているので通常の倍以上の時間を食ってしまう。

コガタスズメバチ育房巣-128882.jpg
         E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOXDE300

最後にハチの姿を見たのは先月の終わりで(11月25日)、そのあとはハチの気配が無くもぬけの殻かと思われた。
そこで今日は、コガタスズメバチの巣を枝から外してみた。

まずは枝ごとゆすってみると、その振動で巣の底を突き破って中の巣盤が地上に落ちてしまった。
通常、数枚の巣盤が上下に段をなしているのだが、落ちた巣盤は最上段のものと思われる小径のが一つだけ。
他の巣盤はどうなったのだろう?
巣盤の育児房にはでっぷり肥えた幼虫とまだ小さい幼虫、そして繭蓋(黄色の)の中の蛹と、わずか3頭のハチの仔だけが残っていた。
もはや世話をしてくれるワーカーもいないので寒さに凍えるか飢えて死ぬ運命だ。

コガタスズメバチ育房巣-.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

黄色い繭蓋を切り開いてみると、すでに色づき始めた蛹が窮屈そうに納まっていた。
このまま成熟して羽化できるだろうか。
今年はうっかりコガタスズメバチの巣作りに気付くのが遅れてしまったのが悔やまれる。

コガタスズメバチ育房巣-128849.jpg
       E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOXDE300

悔やまれると言えば、、、、
数年前、5月ころに女王が単独で営巣を始めたのが玄関前の植木棚で、気付いたときはまだ小さな巣盤に卵が2、3個だけの段階だった。私が喜んだのは言うまでもない。
とは言え、玄関前では人の動線に被るので、植木棚ごとそっと移動できてもう一度喜んだ。これで営巣の様子を誰に気兼ねすることなく思う存分、継続観察できる! と、張り切って撮影準備を整えているうちに、迂闊にもコツンと肘が棚に触れたショックだけで御猪口を伏せたような巣盤が、あっさりと落下して崩れてしまった。細い支柱一本だけで天板からぶら下がっているのだから振動には弱い。慎重に引越し作業をしたのにも関わらずこの失態には愕然とした。いやかなりしょげた。
もちろん、コガタスズメバチの女王は営巣を諦めたのだろう、二度と戻って来なかった。
来年もまた、庭のどこかで再び営巣してくれることを期待しているのだが。
posted by やまかます at 21:10| しわざ

2022年12月11日

今朝のはやにえ

三股町

はやにえ-1061013.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

朝一番のフィールド歩きで見つかったはやにえは、クビキリギスだった。
毎朝同じコースを歩いているけど、数日前から見つかったハヤニエは、イナゴの一種、ヒメクダマキモドキ、オオカマキリ、そして今朝のクビキリギスとなり、場所からして同じモズのしわざかと思う。

昨日の日中に立てられたのだろう。昨日、今日と気温は高く、とりわけ地表面はかなり上がったはず。モズが明るい草地で動く獲物を見逃すはずがなく、クビキリギスにとってちょっとした移動も禁物だ。

はやにえ-1061028.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U

はやにえのあった場所は、うちのすぐ西隣の草地。植栽のモモの小枝にあってよく目立っていた。

ルイスオオゴミムシ-1061086.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U

自宅林の観察路上を歩いていた、ルイスオオゴミムシ
セカセカと忙しく歩いていたのは何かアクシデントでもあったのだろうか。こんなところをジョウビタキやモズに見つかったらひとたまりもない。
動きが速くブレてしまったがそれもご愛嬌(シャッター速度:1/160、ISO200)。

コゲラ-1001114.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハゼノキの実を啄む、コゲラのオス。
ハゼノキの実は鳥たちに人気が高く、うちの林でもヒヨドリ、シロハラ、ジョウビタキ、シジュウカラ、ヤマガラ、モズ、ルリビタキ、ハシブトガラス、など。なかでもジョウビタキが一番頻繁に食べている。ハゼノキの実は見た目には地味だけど高カロリーの食料となるようだ。中の種子が大きく可食部はほんの薄皮程度だからたくさん食べている。
posted by やまかます at 18:20| しわざ

2022年12月09日

はやにえ & ムラサキシジミの訪花

三股町

オオカマキリはやにえ-094242.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

先日、ヒメクダマキモドキのはやにえがあったクリ林で、今朝はオオカマキリ♀のはやにえを見つけた。
腹部端だけになっているがメスの特徴はこれでじゅうぶんわかる。
上写真は上面。

オオカマキリはやにえ-094245.jpg

   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

反対側(下面)から見てみた。

オオカマキリ威嚇-094641.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

動きは鈍いけれど、まだオオカマキリのメスがツワブキの葉上で活動していた。威嚇する元気もそこそこあった。

ムラサキシジミ-1000645.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツワブキには今日も多数のチョウたちが来ていたが、なかでもムラサキシジミメスの姿は異色と言えるだろう。
越冬前の腹ごしらえなのか、ムラサキツバメも花に来るようだ。
ムラサキシジミ-094436.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

ルリビタキのオスがようやく目の前に現れてくれた。
ちょうど雲が陽射しを遮ってしまい撮影条件は良くなかった。
ジョウビタキがいつも執拗に追い払うこともあってか、人に対して警戒心が強いようだ。ジョウビタキの縄張り意識は強いらしい。

ルリビタキ-1000806.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO   

posted by やまかます at 18:34| しわざ

2022年12月06日

霧の朝

三股町

午前7時05分
霧島山朝焼け-1060303.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今朝は気温が下がって冷え込み霧も出た。

午前8時47分 夜露を纏ったヒメアカネ
アカトンボ夜露-062844.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

午前8時58分
霧島山朝焼け-3063879.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

午前9時08分
ヤナギ-3063889.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

耕作放棄されて数年経た畑の真ん中に、ヤナギの一種が大きく育っている。

午前11時35分 庭のツワブキには7頭ものキタテハが来ていた。
キタテハ-063683.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS     

午後1時40分
はやにえ-3063917.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

クリの枝に立てたばかりのハヤニエがあった。ヒメクダマキモドキのメスで、まだ生きているようだった。

夕方になってハゼノキの梢に、ルリビタキのオスを発見。ホバリングしながら実を啄んでいた。
朝から気にかけていたのだけど、今冬もルリビタキが我が家の林にやって来た。
posted by やまかます at 19:34| しわざ

2022年12月03日

とりのしわざ

延岡市 延岡植物園

ミカド蛹-032809.jpg
    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
カラカネオガタマの葉裏で見つかったミカドアゲハの蛹だが、すでに死んでいた。
大きな穴が空いているのは、鳥に突かれたのだろうか?

ちなみに蛹の頭の向きは葉先に向いている。アオスジアゲハ蛹とは逆向きなところが面白い。


ジョウビタキ-1000889.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
どこに出掛けても必ず姿を見せてくれる、ジョウビタキ
今朝は植物園の広場で地面に落ちているナンキンハゼの果実を啄んでいた。

ジョウビタキ-1000925.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
こちらは上写真とは別個体のオス。植物園のあちこちからジョウビタキの囀りが聴こえていた。

ヤツデ-1000730.jpg
       OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヤツデを俯瞰できる場所に出た。こういう絵柄はなかなか得難い。
株の大きさ、生えている場所からして、おそらく鳥が落とした糞に混じっていた種子からここに芽生え育ったのだろう。

「ヤツデの花が良いね」と撮影している私に、同行していた嫁さんも、「うちの庭にも欲しいね」と言っていた。
posted by やまかます at 19:18| しわざ

2022年11月18日

屋根型のしわざ

埼玉県 嵐山渓谷

嵐山渓谷-1056901.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

クサギの葉っぱが屋根型になっている。
このしわざは、あれに違いない!

嵐山渓谷-1056900.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

屋根型葉っぱをめくってみれば、やはり、「リンゴドクガの繭」だった。

嵐山渓谷-1056943.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

足元にたくさん落ちている朴葉(ホオノキ)のうち、たまたま拾い上げたその裏側にいました!

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

体長1p未満のカモドキサシガメ。種名は調査中。
体はまだら模様に複眼はアズキ色。

フィールド歩きを終えてから、都内へ移動。数年ぶりに版元へ出向いての打ち合わせがあった。
都心の雑踏の中を歩くのは何年ぶりだろうか。気疲れした。
posted by やまかます at 22:35| しわざ

2022年11月14日

シンジュサン幼虫のしわざ

午前8時30分

あぜ道の草むらでまだねぐらに留まっていた、ヤマトシジミ

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO     

午前8時36分

公民館、西向き道路沿いの金網フェンスに、シンジュサンの繭があった。
ゴミ出しのあと帰る途中だけど、すぐ目に入った。
フェンス支柱のL型の窪みにきっちり収まっていた。通常なら植物の葉っぱを舟形に整形してその船底に繭を盛るのだけど、ここならそういう手間も省けて楽ちんだったのだろう。しかも頑丈な土台。風に吹き飛ばされる心配もない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

フェンス沿いにはサクラと並んで、数本のクロガネモチが植っている。
クロガネモチで育った幼虫が、フェンスに移動するのは容易いことだったろう。

シンジュサン繭-141598.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

金網フェンスについていた繭は、そっと引っ張ると簡単に剥がれた。来年、羽化するかどうか見ておきたいので持ち帰ることにした。うちの林のニガキから降ってササにくるまっていた繭も回収しておいた(2個あった)。
こちらは私がうっかり草刈りしてしまいそうな位置にあったので。

午前8時41分

公民館の入り口に植っているサザンカの花に、オオスズメバチが来ていた。

オオスズメバチ-141606.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

うちの庭に営巣したコガタスズメバチの方は、ひっそりとしていてこのところ出入りする姿をほとんど見かけない。それでも長い棒で巣外壁を叩いてみると、すぐにワーカーがワラワラと出てきて(いつも必ず3頭)外壁を一通り点検している。

午前10時57分

そろそろラジオの人生相談が始まる時刻。
エナガの群れがチュルリン、チュルリンと賑やかに庭に来て、そこから道路向かいのウメに移動。
と、目で追いけるよりも早く、枯れ葉の間からイモムシを引っ張り出していた。

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    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

枝に何度も叩きつけて、、、、、、、

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS


ゴックン!満足そうな顔してる。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

posted by やまかます at 20:42| しわざ

2022年08月18日

紙粘土のモザイク模様

庭でずっと観察している、コガタスズメバチの巣

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ほぼ一ヶ月でこれだけ大きくなった↓

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昨夜、鳴いていたカヤキリのオス

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       OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U + SB-30

夜の撮影は照明の使い方で雰囲気が変わる。
昨日、載せた写真は立体感に乏しいフラットな絵柄だったが、今日の写真は奥行き感を出してみた。
カヤキリの生息場所の雰囲気も少しは出せたかと思う。
posted by やまかます at 18:25| しわざ

2022年08月11日

佐土原ナスが、お好き?

仕事部屋の勝手口扉に時々やってくる、うちのヤモリ
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

家庭菜園では毎年、ジャガイモ、オクラ、ミニトマト、ピーマン、トウモロコシ、サツマイモ、ナスなどを植えている。
その中でナスは初めて「佐土原ナス」も植えた。

ところが、、、、、、
「何ものかが佐土原ナスを盛大に齧っているのだけど、犯人は誰!」と嫁さん。

確かに歯型まで残っている。爪で引っ掻いたような痕もある。不思議と長ナスの方はまったく無傷だ。

「佐土原ナスが美味しいからかな?これまでナスが齧られたことはないよ」

おそらく、タヌキかアナグマかと思うけど、ナスの品種を選んだりするものだろうか?
佐土原ナスは宮崎県の伝統野菜と言うことで、なめらかで甘味がある味わい。

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          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 20:48| しわざ

2022年08月04日

六角形

この猛暑の中、アスファルト道路を悠然と若干早足で横断する、大きなヒキガエルがいた。

駐車場から車で出るちょうどそのタイミングだったので、カメラを取りに戻る余裕はなかった。
夜ならわかるけど、日中のしかもギンギンに陽射しを浴びながらの移動は、よほど差し迫った事情があってのことだろうか?
ヒキガエルが縁石に這い上って潜り込んだ草むらの先方は崖になっていて、それを下ると湧水がありさらにその先は池に繋がっている。この時期、あえて水辺に向かうものだろうか?水を求めての決死の横断というのはいかにもありそうに見えるけど、ただ偶然に過ぎなかったのかもしれない。

昼食を終えて窓の外を見ると、キアゲハが花壇に来ていた。
いかにも忙しい飛び方でアゲハとは区別がつく。このすぐ後に別のオスがやって来て、ややこしい追飛行がしばらく続いた。

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  OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

例年より多いアブラゼミの鳴き声につられて林に降りてみると、ゴイシシジミがテリトリーを張っていて、他のオスが現れると上空へと猛烈な勢いで舞い上がっては追いかけていた。
そのエネルギッシュな動きは小さな可愛い姿とは対照的だ。

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  OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

さて、コガタスズメバチだが、、、

昨日の失敗に懲りて、今日はひとまず巣の間近に迫っている草を少し刈り取っておいた。

もちろん高枝バサミを使って慎重に遠隔操作で行った。定点撮影の雲台の位置は巣から約3m。このくらい離れている分には静かに作業を執り行っても特に問題はない。飛んだり跳ねたりしなければ。
ただ、LPガスボンベの交換作業でガス会社の方が巣の直前を通ることになるので、留守の時に作業が入ったもしもの時に備えてバリケードと注意書きを準備しているところ。少し迂回をしてもらうしかない。

4年前の冬(2108年12月)、都城市のある公園の林でコガタスズメバチの巣を見つけていたことを思い出したので、ここに備忘録として載せておこう。
この日のブログ記事は書いているけどコガタスズメバチのことは外してあった。

ツバキの幹と枝にまたがるようにして林の中にあった巣は、外見上ほとんど損傷もなくそのまま持ち帰りたいほどだった。

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  Canon EOS M5 EF-S10-18mm f/4.5-5.6 IS STM  マクロフラッシュ STF-8            ( 撮影:2018年12月13日 都城市 )

12月中ばとあって流石にハチは残っていないだろうと思っていたが、中の様子を見るため外壁をそっと取り外しに掛かったら、ワラワラと数頭のハチが出て来てびっくり。気温が低いのですぐ地面に落ちて、刺されることは無かった。スズメバチネジレバネの寄生は確認できなかったが、見落としがあったかもしれない。
越冬場所に移動できないで居残っていたのだろうか?
12月とはいえ、この時期はまだスズメバチ類の活動が見られることを忘れていた。

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  Canon EOS M5 EF-S10-18mm f/4.5-5.6 IS STM  マクロフラッシュ STF-8            ( 撮影:2018年12月13日 都城市 )

六角形の育児室が集まった巣盤は一段しかなく、オオスズメバチのように5〜6段といった階層構造に比べると単純な作りに見える。(注:巣の大きさによっては、2〜4段になることもあるようだ)
そして、その巣盤を囲っている外壁は一枚壁ではなく複雑に入り組み、幾分か多層になっている。空洞部が多いので断熱効果は極めて優れていることだろう。

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  Canon EOS M5 EF-S10-18mm f/4.5-5.6 IS STM  マクロフラッシュ STF-8             ( 撮影:2018年12月13日 都城市 )

posted by やまかます at 20:32| しわざ

2022年07月07日

庭の樹液亭

以前、アシナガヤセバエ(ホシアシナガヤセバエ)の姿で予見した通り、クヌギの樹液レストランが賑わい始めた。
今朝はノコギリクワガタのペアが特等席に陣取っていた。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

クロヒカゲもカナブンも遠慮がちに離れているけれど、ゴマダラチョウは自慢の長いストローで器用に立ち回っていた。体の大きさ分、気が強いのかもしれない。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

こちらはオオスズメバチが来た途端、他の虫たちは散り散りに追いやられて、ヒメスズメバチもひたすら順番待ち。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

先日出のうしたオナガグモの仔グモを探していたら、すぐ近くで他の母グモが卵のうに寄り添っていた。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 21:10| しわざ

2022年07月02日

皮剥ぎ虫

三股町

午前6時40分

クワの枝が長さ50pほどに渡って白くなっていた。帯状に樹皮が剥ぎ取られていて、まだ出来たてほやほやの虫のしわざと分かる。
それもそのはず、実は昨日の朝、しわざのヌシの現場をタイミング良く見ることができた。

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  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO Flash Q20U

大柄なクワカミキリのメスが、まるでピーラーで削るようにして樹皮のみを食べていた。樹皮って、美味いんだろうか?中の材よりよほど硬いと思うのだけど。滲み出る樹液も舐め取っているのかもしれない。

食事中のクワカミキリは警戒心がいたって薄く、あの過敏ですぐに飛び跳ねてしまうキボシカミキリとは真逆の性格か。なので、こちらは撮影の向きをいろいろ変えたりしながら、レンズ先端が触れそうなギリギリの距離で撮影三昧。

まずは虫目線で、お決まりの横向きポーズから。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U (7月1日撮影)

次に、食べている口元、顔正面を見たいので上から見下ろすアングルで。
これが一番やりづらい撮影で、可動モニター画面でのフォーカス合わせは老眼ゆえ何度も失敗を繰り返した。片手でカメラを構えているので手首に掛かる負担も大きい。辛うじて大顎が見えているがこの角度が限界。こんな時は細くて小さいレンズが欲しい。

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  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U (7月1日撮影)

クワカミキリのしがみついている高さはジワリじわりと上がっていくけど、ちょうど私の目線くらいから始まったので撮りたい放題。
腰をグンと落とし下から上へと仰ぐようにして、パチリ。

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  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U (7月1日撮影)

で、最後にクワの生えている場所がわかるよう、奥に自宅家屋を入れて記念撮影。

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  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U (7月1日撮影)

クワの木は春の終わり頃に私の胸の高さあたりでバッサリ幹を切ったのだけど、そこから数本の枝が伸び上がっている。クワの萌芽力は旺盛で、切られるとなおさら力強く枝を伸ばししかも大きな葉を広げる。そのような元気な枝がカミキリムシにとっても魅力的で、美味しいのだろうか。
メスを求めてオスが飛来してくるかと期待したが結局それもなく、メスは盛大にしわざを残して飛び去って行った。

午後7時半
昨日に続き、夕焼けが鮮やか。
明朝は公民館で毎月恒例の一斉清掃(草刈り作業)があるのだけど、雨にならんだろうかと淡い期待を抱く。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 21:16| しわざ

2022年06月24日

繭玉〜土繭

三股町

午前8時23分 
昨日のキノコは萎れてきた。キノコの寿命は短い。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

午後4時36分
いっそう乾燥して萎んできた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

キノコが元気な間はいなかったアリたちがたくさん、ヒダの間を出入りしていた。
アリにとっては食べ頃になったということだろうか。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

ハエはどうだろう?休憩しているだけ?

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U 

4月の半ばに串間市の海辺でフナムシとハマダンゴムシを探したおり、コガネムシ類の幼虫を見つけていた。
波打ち際からはだいぶ内陸に寄った砂浜だけど、漂流物をめくっただけで出てきた2頭を持ち帰った。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

今日になって容器の土を点検してみれば、2個の繭玉が転がり出てきた。

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

中には何が入っているのだろう? 中の虫を傷つけないようそっと繭壁を開いてみた。

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

幼虫の正体は、アオハナムグリだったことがわかった。

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 
posted by やまかます at 20:53| しわざ

2022年05月27日

だれのしわざ?

三股町 長田峡

朝一番、渓流沿いの自販機と水銀灯を見ておいた。
自販機にはカゲロウ類がポツポツ、残っていた程度。

水銀灯の一箇所、虫の集まりが最も多いポイントでは、地面にオオミズアオの翅が散乱していた。拾い集めて並べてみた。
よく見るとシンジュサンも1頭、混じっている。
オオミズアオだけだと思うが(しっかり調べていない)、左前翅の数のみで推算すると、8頭になる。

朝早くに鳥に食べられた可能性が高いが、タヌキやアナグマも怪しい。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

水銀灯の近くにあるイヌビワの枝に、コミミズクの成虫が止まっていた。
ミミズクはよく灯りに飛来するので、灯りと関係あるのかもしれない
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
posted by やまかます at 22:33| しわざ

2022年04月21日

三股町

朝から雨。気温はグッと下がり16°c前後と肌寒い。
霧島山もずっと雲の中。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

雨滴で重たげに垂れるケヤキの青葉には、無数のケヤキハフクロフシ
アブラムシの一種、ケヤキヒトスジワタムシのしわざ、だ。

虫こぶは、しわざの名前と、しわざの主の虫の種名の両方を覚える必要があるので、ちょっと厄介だ。
虫こぶの命名法には基本ルールもあるけど、形状の分類が細かく多岐で、しかもルールから外れた例外名も多い。
とっつきにくい印象があるのは否めないが、植物と虫の不思議な関わり合いに目を向ければ、虫こぶワールドを巡る楽しみは尽きない。ずっと初心者でありながらも、毎年、春と秋は虫こぶを色々眺めている。眺めているだけだけど。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

雨滴を纏いながらもクヌギ若葉をモリモリ食べていた、ヤママユ2齢幼虫
気温は低いけれどこの程度なら平気のようだ。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午後4時20分、西の空に雲の切れ目ができて、ほんの寸暇の日差しが庭にも届いた。
ここぞとばかり、ベニシジミが日光浴。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO




posted by やまかます at 20:04| しわざ

2022年04月04日

春の草原に、しわざ

三股町

朝は冷えたが日中は気温が上がった。けれど半袖ではちと肌寒い。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

林も草原も芽吹き華やかこの時期。ただただ、外を歩くだけで気分が良い。

我が家の林で一番大きなエノキ
今夏もタマムシが上空を舞うことだろう。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

畦道のギシギシには、しわざが次々と拡大中。しわざのヌシは、コガタルリハムシの幼虫たち。
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もうじき産卵するのか、それとも終えたばかり? コガタルリハムシのメス。
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まだ綺麗な大きな葉っぱも、めくってみればすでにしわざの種(卵)が仕込まれていた。
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(深度合成) OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

日差しはジリジリと肌を焼くようだが、冷たい風がありサクラの散り方もやたら早い。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 19:51| しわざ

2022年02月25日

泥団子

愛媛県 松山市

お墓参りの後に(八坂寺)、お隣の浄瑠璃寺に立ち寄ってみた。
八坂寺の裏山にはクヌギ林があり、一部が伐採された直後だった。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO(写真全て)

虫探索もしてみたかったが実家の片付けもあるので早々と引き上げ、「瓢月」で早めに昼食のうどんを食べてから実家に移動。

2年ぶりに訪れた実家の庭木は伸び放題になっており、庭木の剪定や片付けは2時間強掛かった。
カキの伐採ではイラガの繭を期待していたが全く見当たらず。

盛大に茂ったハランを刈っていた嫁さんが見つけたのは、泥団子・スズバチの泥巣だった。
細い茎や枝に造られる泥巣は、写真のような綺麗な球状になることもあるが少なく、凹凸のある不定形になることが多い。
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posted by やまかます at 19:36| しわざ

2022年02月13日

大きな卵

三股町

これはでっかい!
数メートル先にあってもよく目立っていた、オオカマキリの卵しょう(卵のう)。

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

チガヤにあった小ぶりの卵しょうと並べて見た。大きさの違いは一目瞭然。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 

昨年10月、お腹がはち切れそうなくらい肥大したオオカマキリの産卵に立ち会った。
夕方から始まった産卵時間は5時間にも及び、お腹の大きさに見合ったでっかい卵しょうになった。
太さに加え、縦長いプロポーションになる。

一昨日見つけたベニシジミ幼虫たち。今日は雨上がりのせいか、姿をあらわにして活動していた。

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落ち葉に縋りついた幼虫は蛹化が近いのだろうか。
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スイバの葉をめくったらポロリと転がって丸くなった幼虫。
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のんびりじっくりと時間をかけて起き上がった。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 


今日のサツマヒメカマキリ幼虫。
雨で葉っぱが濡れたせいか、頭の向きが逆になっていた。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  




posted by やまかます at 19:48| しわざ

2022年02月10日

スイカズラの二つ折り越冬巣

三股町

ただの枯れ葉にしか見えないが、これでも越冬巣である。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

巣の中にはイチモンジチョウ幼虫が小さくなって籠っている。

6年前に撮影したこちらの写真では、隙間から糸や中の幼虫が見えている。吹きさらしになるけど、これでもマイホームだ。
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 EOS-M5 MP-E65mmF2.8 1-5×マクロフォト 

同じスイカズラの蔓にぴたりと張り付いていたのは、ウラベニエダシャク幼虫。
うん?幼虫越冬?
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今日のサツマヒメカマキリ幼虫。
お尻を上げていた。気分次第か?お尻をクイっと背中へ反らすことがよくある。
今日のにっちゅは温かったけれど、期待していたフチグロトゲエダシャクの飛翔は見られず。

イチモンジチョウ越冬巣他-3103393.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 23:00| しわざ

2022年02月09日

スイバの葉っぱに、しわざ

三股町

午後4時過ぎ、下の谷津田に降りてみれば、足下のスイバにしわざを発見。

「あ、これはベニシジミ幼虫だな」

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       OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

そっと葉っぱをめくってみれば、やはり!
ステージは4齢だろう。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350


他の葉にも透けたしわざがたくさん。「これなら他にもいるね」
ベニシジミ幼虫-3093287.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350


いました!こちらは、3齢のようだ。成長すればさらに鮮やかな紅型になるだろう。
ベニシジミ幼虫-3093292.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

今日も朝からパソコンに向かっての作業が続く。
ここしばらくは、フィールドに出る時間も削って室内作業に専念せねば。
体には極めて良くない時間が続くので、適度に外に出る時間も必要だ。

去年撮影した写真を閲覧中にキイロテントウダマシの写真が出てきた。
日付を見れば、5月27日となっており活動期かと思うけど、葉っぱの裏でじっとしているだけだった。
キイロテントウダマシ-2276956.jpg
 OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 19:34| しわざ

2022年02月06日

ダブル産卵

三股町

ウメの開花が始まった。
多数の膨らんだ蕾がうっすら白く目立つようになった。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

エノキについていた、ハラビロカマキリの卵のう。
二つ並びになることは珍しくないが、おそらく産んだメスは別個体だと思う。
ハラビロカマキリ-3062426.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

よく見ると、向きが逆になっており、左のは頭を左向きに、右のは頭を、右向きにして産卵したことがわかる。

ハラビロカマキリ-3062428.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

昨日から冷たい北西の風が吹き荒れた。強風の後では、サツマヒメカマキリ幼虫が動くことが多い。
イチイガシの幼虫を見に行ってみれば、これまで通りの場所にいた。
他の幼虫は見つからず。
サツマ-3062420.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

posted by やまかます at 20:45| しわざ

2022年02月05日

風に揺れるぬけがら

午前6時、居間の窓と雨戸を開けた途端、スズメが部屋の中に舞い込んできた。

スズメ-2053319.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 フラッシュFL-900R

雨戸の庇の隙間をねぐらにしていたようだ。この後、網を使って外に誘導するのに偉く手間が掛かった。
スズメにしてみれば、生きた心地がしなかっただろうけど。
以前、ツバメが入ったこともあるが、日中で営巣場所を探してのことだった。狭い空間での飛翔は、スズメよりツバメの方がはるかに上手だった。

生垣に絡んだヘクソカズラの実を啄んでいた、シロハラ
すぐ目の前だけどよほど食事に夢中だったのか?
シロハラ-2053372.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

風に揺れるシダレヤナギの枝に葉っぱが残っていた。
よくよく見ると、コムラサキの蛹のぬけがらがついていた。
蛹化する際に脱落しないよう念入りに吐糸されたことで落葉を免れたのだ。
蛹は無事に羽化できたのだろうか?
さなぎ抜け殻-2053322.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 18:32| しわざ

2022年02月02日

空き家

三股町

町内を流れる沖水川の上流に「矢ヶ淵公園」がある。
ここに掛かっている「めがね橋」を境に渓流から広い川幅の流れになる。
めがね橋の下は深い澱みになっているため、夏になると橋から飛び込む若者が絶えない。
過去には重症者も出たそうで飛び込みは禁止されているが、若者が飛び込みたくなる気持ちもわからないでもない。
まあ私だったら、いくら若い頃でも飛び込む勇気はなかったと思うが。

橋のすぐ下流域は水深が膝位で流れも遅く広いので、カヌー教室が開催されたこともあるが、今はどうなのかは知らない。
また、うちの子供たちが通っていた梶山小学校では、ここで「筏下り大会」を毎夏開催していたが、これもいつの間にか中断してしまった。父兄、生徒、教師、皆が参加してチームで筏作りから始め、仮装やタイムを競ったりして楽しい行事だった。

さて、渓流の鳥の観察で林を下っていると、ササ薮の腰の高さほどのところに、ウグイスの古巣があった。
ウグイス古巣-3022113.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

一昨年の春、うちの敷地で営巣していたが、残念ながら卵が消えてしまい、巣は放棄されてしまった。
うっかり巣があるとは知らず、周囲の草刈りをしてしまったことも影響しただろう。
意外と通り道のすぐ脇などに営巣していることが多いようなので、これからの時期、草刈りや観察歩きでは気をつけたい。
posted by やまかます at 20:54| しわざ

2022年01月22日

空っぽ

三股町

自宅林は南向きの傾斜地にあり、宅地部分から林を抜けて下の谷津田まで急斜面を降りるというのが日課のようになっている。
今冬は特に池の横にあるイチイガシへ、毎日のように足を運んでいる。
斜面の昇り降りは足腰の運動にもなるが、標高差は20メートルあるかないか程度。斜度がキツいコースと緩いコースがあって、緩いコース上にはタヌキのため糞がこんもりと置かれている。昇りではできるだけキツいコースを歩くようにしている。一時期、敢えて20キロのカメラザックを担いで昇り降りを繰り返したこともあったが、さすがに今はもう無理。

池のヘリに去年の春からずっと設置してあるブラインド(野鳥撮影用)の更新作業を行なった。厚めの布地ではあったけど、風雨に晒されだいぶ傷みが目立ってきたので、強固な耐水シートに交換して張り替えた。

今にも雨が降り出しそうな寒空の下、落ち葉の中にボート型をした小さな繭が目に入った。

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

アオスジアオリンガの繭で、これは比較的よく目にする。夏場、クヌギやコナラの梢でもよく見かける。
今日見つけた繭は空っぽで、晩夏に羽化済み。本種は年2化で、繭で越冬した蛹が早春3月頃に羽化するのが第1化になる。1化の初々しい毛皮コートを纏ったような成虫も、まだ虫の姿が少ない時期ゆえ余計に目を惹く。

繭を軽く摘むと、一直線上に閉じていた羽化口が開く。
羽化口の仕組みや、繭壁に走る皺の様子などは、ウスタビガの繭とよく似ている。
アカスジアオリンガ繭殻-2228879.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ミカドアゲハの越冬蛹でもいないかと、オガタマノキを見ていたら、アオスジアゲハの蛹がついていた。
頭の向きが葉柄方向であり、ミカドアゲハ蛹とは逆向きである。
変色しておりすでに死んでいた。オガタマノキのすぐ隣にクスノキがあるので、幼虫はそこで成長してオガタマノキまでやって来たのだろう。
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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

今朝は午前1時過ぎに携帯の警戒アラートが鳴り響き、叩き起こされた。その直後に揺れが来たけれど、我が家では震度3あったかな?程度にしか感じなかった。
多くの方からご心配いただき、恐縮です。特に被害などはありませんでしたが、お声を掛けて下さりこういう災害時には心励まされます。

※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)
posted by やまかます at 20:50| しわざ