ダビドサナエの羽化が、午前10時頃から始まり、そして11時にはピークを迎えた。
そこにもここにも、ヤゴが次々と上陸して、水面から出るやいなや、羽化はすぐに始まる。
翅が伸びきった後、お尻から水滴が排出される。
長かった水中生活を卒業するわけで、体内をたっぷり満たしていた水ともお別れ。
一眼レフカメラで水滴の落ちる瞬間を捉えるのは、ちょいと厄介だ。
今ではプリキャプチャモードという、どんな瞬間も逃さない便利な機能を持ったミラーレスカメラがあるけれど、
私は持っていない。
一発押しのガチンコ勝負なのだ、今もって。
翅が伸び体がまだ色付く前に飛び立つ瞬間。これはさすがに撮り逃してしまった。
鹿児島県、曽於市にて。
さて、昨日観察したヒゴトゲハムシの産卵痕(A)だが、
今日再び同じ葉を見上げてみれば、産卵痕が一つ追加(B)されていた。
ふむ、となると、昨日、葉表に戻っていたのは、2回目の産卵をする気になったからなのか?
で、その産卵痕が2個ある葉のすぐ近くに、ヒゴトゲハムシのシルエットがあった。
つまり葉表にいたのである。
なんと!よ〜く、よ〜く、見つめてみれば、お尻の辺りが白く透けているではないか!
これはどうやら、産卵の準備、あるいは産卵途中なのではないか!
どうやって葉表面を切り開いたのかは知りようもないが、これから卵を葉肉内に埋め込むところ、
ではないだろうか?
けれど、結局、産卵は行わずプイッとその場から離れてしまった。
なんで?
濃い霧の朝、うちの林のド真ん中にあるイチイガシ。
昨年、コマ打ちしたクヌギのほだ木は、このイチイガシの根元に転がしてある。
2019年02月25日
2018年09月06日
水色めがね&精霊飛蝗
思い過ごしかもしれないが、今夏、自宅周辺ではシオカラトンボがやたらと多い。
それに関連してか、オオシオカラトンボがこれまた思い過ごしかもしれないが少ない。
夕方、ねぐらに落ち着いたシオカラトンボのメス。
うんと近づいても、ピクリともしない。
ギンイチ詣での際、足下で食事をしていたショウリョウバッタのメス。
※「ギンイチ詣で」のギンイチとは、ギンイチモンジセセリの略。
銀座にあるプロ御用達カメラ店「銀一」とは無関係。
ときおり触角で触診する様子が、いかにも味見と映る。
EOS-5D Mark3 TAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD +スピードライト430EX III-RT
+スピードライトトランスミッター ST-E3-RT
それに関連してか、オオシオカラトンボがこれまた思い過ごしかもしれないが少ない。
夕方、ねぐらに落ち着いたシオカラトンボのメス。
うんと近づいても、ピクリともしない。
ギンイチ詣での際、足下で食事をしていたショウリョウバッタのメス。
※「ギンイチ詣で」のギンイチとは、ギンイチモンジセセリの略。
銀座にあるプロ御用達カメラ店「銀一」とは無関係。
ときおり触角で触診する様子が、いかにも味見と映る。
EOS-5D Mark3 TAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD +スピードライト430EX III-RT
+スピードライトトランスミッター ST-E3-RT
posted by やまかます at 20:49| トンボ
2018年08月16日
ねぐら〜シオカラトンボ
こども部屋(昨年までは)の窓の雨戸袋にアシナガバチが出入りしていた。
狭い空間だけど、おそらく営巣しているのだろう。今年からは母の部屋になっているが、場所が場所だけに、アシナガバチを追い出すことにした。
夜になってから様子を見に行くと、窓の手前、玄関先のイロハカエデにシオカラトンボのメスがいた。

ねぐらの位置は地上から2m50cmほど。脚立に登って撮影。

玄関の門灯では、ウスバキトンボが足場を求めて何度も壁に体当たりしていた。
EOS-6D EF24mm F2.8 IS USM、EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
+スピードライト430EX III-RT+トランスミッター ST-E3-RT
狭い空間だけど、おそらく営巣しているのだろう。今年からは母の部屋になっているが、場所が場所だけに、アシナガバチを追い出すことにした。
夜になってから様子を見に行くと、窓の手前、玄関先のイロハカエデにシオカラトンボのメスがいた。

ねぐらの位置は地上から2m50cmほど。脚立に登って撮影。

玄関の門灯では、ウスバキトンボが足場を求めて何度も壁に体当たりしていた。
EOS-6D EF24mm F2.8 IS USM、EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
+スピードライト430EX III-RT+トランスミッター ST-E3-RT
posted by やまかます at 22:40| トンボ
2018年07月03日
オニヤンマの食事
台風7号の直撃はなかったものの、一日中吹き荒れた強風のため、木々の落枝が夥しい。
コウモリガ幼虫の穿孔によって脆くなったが故、折れた枝が多く、カミキリムシ幼虫のしわざによるものもそれに次ぐ。
折れてダラリと垂れ下がった枝の様子から、「ああ、このヤシャブシもだいぶ弱ってるな。寿命が尽きるまであと3年、いや2年か?」などと、台風の爪痕を眺めてみる。
「イロハカエデも、ムラサキアオカミキリの食害でボロボロだな」
もちろん花壇の被害もかなりで、ヒマワリは全部倒れてしまった。折れてないだろうね?
午後4時過ぎ。
雨も風も穏やかになったほんの一瞬、ウスバキトンボが庭の上空を群れ飛んでいた。
遅めの珈琲を入れていると、窓ごしにオニヤンマがウスバキトンボの群れのなかをジグザクに突き切っている姿があった。どの昆虫たちも、今のうちにとばかり、食事タイム。こちら人間は珈琲タイム。
しかし、5分も経たないうちに風雨が再び強くなって、潮が引くように昆虫たちも姿を消して行く。
そのなか、オニヤンマがナナミノキの風下側の梢に飛び込むところに目が合った。
「あ!止まった」
「アレ?止まった姿勢が変だな」
双眼鏡(Nikon Look6倍)で見るも、その変な理由がわからない。
雨がまた止んだので、ガスコンロの火を一旦止め駆け寄ってようやく判明した。
オニヤンマのメスは、ウスバキトンボを抱えたままで、枝にぶら下がっていたのである。

ウスバキトンボの頭部は齧られてすっかり消失して、胸部の筋肉が剥き出しになって生々しい。
しかし、右前脚だけを枝に掛けた姿勢はあまりにも不安定に見えた。
いやそれとも、カメラを構えた私の姿を警戒したか。
3カット撮影した直後に飛び去ってしまった。
諦め切れずに追いすがったが、さらに高いコナラの樹上へと消えて行った。
コウモリガ幼虫の穿孔によって脆くなったが故、折れた枝が多く、カミキリムシ幼虫のしわざによるものもそれに次ぐ。
折れてダラリと垂れ下がった枝の様子から、「ああ、このヤシャブシもだいぶ弱ってるな。寿命が尽きるまであと3年、いや2年か?」などと、台風の爪痕を眺めてみる。
「イロハカエデも、ムラサキアオカミキリの食害でボロボロだな」
もちろん花壇の被害もかなりで、ヒマワリは全部倒れてしまった。折れてないだろうね?
午後4時過ぎ。
雨も風も穏やかになったほんの一瞬、ウスバキトンボが庭の上空を群れ飛んでいた。
遅めの珈琲を入れていると、窓ごしにオニヤンマがウスバキトンボの群れのなかをジグザクに突き切っている姿があった。どの昆虫たちも、今のうちにとばかり、食事タイム。こちら人間は珈琲タイム。
しかし、5分も経たないうちに風雨が再び強くなって、潮が引くように昆虫たちも姿を消して行く。
そのなか、オニヤンマがナナミノキの風下側の梢に飛び込むところに目が合った。
「あ!止まった」
「アレ?止まった姿勢が変だな」
双眼鏡(Nikon Look6倍)で見るも、その変な理由がわからない。
雨がまた止んだので、ガスコンロの火を一旦止め駆け寄ってようやく判明した。
オニヤンマのメスは、ウスバキトンボを抱えたままで、枝にぶら下がっていたのである。

ウスバキトンボの頭部は齧られてすっかり消失して、胸部の筋肉が剥き出しになって生々しい。
しかし、右前脚だけを枝に掛けた姿勢はあまりにも不安定に見えた。
いやそれとも、カメラを構えた私の姿を警戒したか。
3カット撮影した直後に飛び去ってしまった。
諦め切れずに追いすがったが、さらに高いコナラの樹上へと消えて行った。
posted by やまかます at 20:41| トンボ
2018年07月01日
2018年06月16日
浄瑠璃寺
午後から少しだけフィールドに出てみた。
四国八十八カ所、第46番札所の「浄瑠璃寺」の裏手にある、蓮池。
南九州ではとっくに終わったゲンジボタル(♀)がまだいた。
ケンポナシの花が満開。たくさんのニホンミツバチが来ていた。

オオシオカラトンボ2♂。あと一頭は無理か、、。

サラサヤンマ♂はなわばりを行ったり来たり。飛翔はお尻から見た写真ばかりになった。

ヤゴの羽化殻は、サラサヤンマ?※

サラサヤンマの飛翔写真がうまく撮れないまま、やがて姿を見失ったが、そのすぐ傍の梢に
ひときわ派手な色の、アカヒトリがいた。

※ ヤゴ殻の正体は、マルタンヤンマのようです。全体のシルエットや頭部の形状、そして撮影場所等、でトンボ屋さんだとすぐわかるそうです。ご教示いただいた尾園暁さんに感謝致します。私のようなトンボ初心者は、図鑑「日本のトンボ」(文一総合出版)を常に携行して、自宅用、持ち出し用と、2冊は揃えるべきかと思いました。改訂版も出ているようですね。
四国八十八カ所、第46番札所の「浄瑠璃寺」の裏手にある、蓮池。
南九州ではとっくに終わったゲンジボタル(♀)がまだいた。
ケンポナシの花が満開。たくさんのニホンミツバチが来ていた。
オオシオカラトンボ2♂。あと一頭は無理か、、。
サラサヤンマ♂はなわばりを行ったり来たり。飛翔はお尻から見た写真ばかりになった。
ヤゴの羽化殻は、
サラサヤンマの飛翔写真がうまく撮れないまま、やがて姿を見失ったが、そのすぐ傍の梢に
ひときわ派手な色の、アカヒトリがいた。
※ ヤゴ殻の正体は、マルタンヤンマのようです。全体のシルエットや頭部の形状、そして撮影場所等、でトンボ屋さんだとすぐわかるそうです。ご教示いただいた尾園暁さんに感謝致します。私のようなトンボ初心者は、図鑑「日本のトンボ」(文一総合出版)を常に携行して、自宅用、持ち出し用と、2冊は揃えるべきかと思いました。改訂版も出ているようですね。
posted by やまかます at 18:49| トンボ