2024年11月21日

赤橙色

三股町

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ハゼノキ紅葉      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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マムシグサ果実     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6U

台風の影響でマムシグサのほとんどは茎が折れて、果実は下向きに垂れているか、上写真のように地面に転がっている。
ジョウビタキと違って体が重いシロハラなどにとっては、転がっていたり地面に近く垂れている方が好都合かもしれない。

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ミヤマアカネ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ミヤマアカネのオスが占有している場所に出会した。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

農道沿いに行ったり来たり。途中で着地しては上空を仰ぎ、たびたび空中ハンティングを行っていた。
posted by やまかます at 20:29| トンボ

2024年06月16日

コオニヤンマの狩り

三股町

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ヤブカンゾウ   EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

近所の荒地でヤブカンゾウの蕾が綻び始めていた。年々、株が増えている。

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コオニヤンマ       EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

庭のエノキで休んでいたコオニヤンマ。慎重に近寄ってみたが、フイに飛び立った。
飛び立った方角を見ると、アオスジアゲハがアカメガシワの梢を掠めて飛んでいく。と、次の瞬間、コオニヤンマがアオスジアゲハをガッツリ抱えて樹上高くへと舞い上がった。

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

しばらく迷い飛びしたあとケヤキの横枝に着地した。立ち位置を替えようと動いたこちらに反応してか、一瞬目を離した隙に姿を消していた。

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       EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM

三日前に代掻きを終えた田んぼでは、今朝になって田植えが行われた。
田植え機は一年に一回程度しか使わないが、それでも結構な値段がするようで、米作り全体に掛かる経費を聞いてさらに驚いたのはつい先日のこと。
お金払って買った方が安いよ、とは顔馴染みの農家の方。ずいぶん以前、うちの林でクヌギ伐採作業のモデルになってもらったりした方だ。2年前にそれまでずっと続けていた牛の肥育を止めて、今では野菜作りを趣味にされている。畔の草刈りから、植え付けのやり方など、どの作業を見ても実に丁寧で几帳面というか、清々しい気持ちになれる。畑作一つにも人柄が現れるものだなあ、と思う。
「ところで何の撮影しているの?」と聞かれて、セッカの写真プリントを差し出して説明している最中、目の前にセッカのメスがやってきた。「昔、ホオジロはいくらでもいて、よく畑で巣を見かけたよ。あれより、小さいんだね」

posted by やまかます at 21:10| トンボ

2024年06月03日

シオカラトンボとオニヤンマ

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

花壇の水遣りをしていると、片隅の石上にシオカラトンボ♂が着地するのが見えた。
ジョウロを放り出して、そっと近寄ってみた。これは逃げられるな、との思いに反して意外と落ち着いていた。
上空を見上げるような仕草に続いてパッと舞い上がり、ということを繰り返していた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

空中で小昆虫を捕らえたり、ハラビロトンボを追いかけたりしていたが、バシッと翅の擦れる音がしたかと思えば、次の瞬間、メスと交尾していた。
交尾カップルは止まり場を探し求めて低飛行していたが、やがて元いた石の上に戻ってきた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

ネコノチチの花を見ているうちに、ふと目線を下げるとそこに、オニヤンマのメスがぶら下がっていた。

口がモグモグ動いていて、食事中だったのか。気付いた時点ですぐ目の前だったが、悠然としていて逃げる気配を感じさせない。いや、そうは感じてもちょっとした動作にも神経を遣うに越したことは無い。

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     EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM 270EXU

ネコノチチの生えているこの場所は、飼い犬チョロの墓があり、そしてここからの霧島山眺望が一番気に入っている。
奥に回り込んで、自宅も画面に入れてみた。
posted by やまかます at 19:50| トンボ

2024年04月26日

更紗とんぼ

三股町

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ケヤキ新緑    OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

リンゴドクガ幼虫は2齢になり、すでに終齢幼虫の面影が見て取れる。
写真の幼虫はクヌギで育っている。ミズナラ、エノキでも成長ぶりに違いは殆どなく、産卵樹にこだわる必要はないようだ。
朝から小雨がパラつく程度だったが、気温は20℃以下と少し寒く感じる一日だった。

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  EOS-5D MarkV SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE DMW-FL200L(撮影:4月25日)

晴天だった昨日、下の谷津田に降りて、サラサヤンマの様子を見ておいた。

午前中は姿を見なかったが、午後になってから、2頭のオスが林縁沿いでナワバリ飛翔をしていた。
5mほどの距離を行ったり来たりを繰り返し、他の虫がいると追尾し、他のオスの場合には体当たりしそうなほど激しく絡むように舞い上がっていく。少しづつ場所を移動しながら、飛翔コースは目線の高さから地面近くまで微妙に上下する。しかも空中でホバリングするようなことは一度も無く、休むことなく飛び続けていた。
そこで、レンズを水平魚眼レンズにしてノーファインダーで撮影してみた。
普段から殆どやらない撮影法なのでなかなかうまくフレームに入らなかったが、数打って慣れてきた頃にようやく数カットだけだが、狙い通り写るようになった。
ひとしきり飛翔するオスにカメラを向けているうち、足元のすぐそばから翅音がしてふと見れば、メスがいつの間にか地面で産卵ポーズをとっていた。しかしじっくり撮影する暇もなく、オスが舞い降りてきてメスを連れ去ってしまった。

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  EOS-5D MarkV SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE DMW-FL200L(撮影:4月25日)

posted by やまかます at 20:54| トンボ

2024年04月20日

雨の中の羽化

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

抜け殻がいくつか見つかっていたので、草刈り作業を終えてから気にかけて池を覗き込んでいたら、
午前10時49分、庭の人工池でハラビロトンボが羽化していた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

午後から雨が降り出し、気温も低め。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO

このあと、翅を広げてはいたけれど、雨滴を纏ったままじっとしていた。
池が小さいこともあって背景がうるさくなるので、翅が伸びきったところで、明るいレンズの解放絞りで撮影してみた。

さて、、
OM SYSTEM から4月11日付の告知で、

、、、今後、macOSの更新に伴うセキュリティ強化の影響で、カメラのファームウェアアップデートが実行できなくなる可能性があります。
つきましては、まだファームウェアアップデートを行っていないカメラ、レンズがございましたら、お早めにアップデートを実施いただくようお願い申し上げます。
』と、あった。

うっかりこの告知に気づくのが遅れてしまい、今日になってカメラのファームウェアアップデートを行った。
OM-1を3台とOM-1 Mark2を合わせて4台のアップデート作業だから、結構な時間が掛かった。作業に取り掛かる前に、PCのシステム設定変更も必要で、これを行わないとカメラとPCの通信ができない。Mac特有の問題だが、この事前の作業にもたついてしまいさらに時間が余計に掛かってしまった。 ちなみに、Windowsにおいては問題無いそうだ。
posted by やまかます at 20:36| トンボ

2024年04月18日

待ちぼうけ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

今朝羽化したのだろう、ハラビロトンボの飛び方は弱々しく翅がテカテカと輝いていた。
まだ体がしっかりしていないので、近づいてもすぐには逃げない。綺麗な翅の細部までしっかり見学させてもらった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

じっと坐っていると足下のレンゲにやって来た、スジボソコシブトハナバチ。
坐った姿勢のまま見下ろすようにして撮影。じっとしている人間に対して全く警戒心が無いので、移り飛ぶ先回りをしてカメラを構えていると、ハチの方からフレームインしてくれた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

三脚にカメラを構えているのは、アゲハの卵が孵化するシーンを撮影するためだ。
ついでに、プロフィール写真を自撮りする予定もあった。

これまで小さな卵の孵化などは、ほぼ100%、室内撮影で行ってきた。
しかし、ミラーレスカメラをメインに使うようになってからは自然光のみで撮影する機会が増えたこと、
室内でじっと待機することが苦痛に思えることが多くなったこと、などの理由から、
微小な被写体の特に変態シーンでも、できれば屋外で行いたいという気持ちが強くなっている。
もちろん、雨や強風、といった天候条件次第ではそうも言ってられないが、条件が整っている限りは野外スタジオでの撮影を多用したい。

室内待機は肉体的には楽だが、狭くて無機的な室内では時に気が滅入る。
ところが野外だと、じっと待機している間にも今日にように足下にハナバチがやって来たり、360度、周りの自然環境を眺めながら、待つ時間を楽しめる。三脚に固定したカメラは動かせないので、手持ち用に2台のカメラに広角ズームと望遠ズーム、あるいはマクロレンズを用意しておき、定点に飛び込んで来る虫や、近くの梢に現れる野鳥に、すぐさまカメラを構えることができる態勢にしている。
posted by やまかます at 21:30| トンボ

2023年11月04日

ウォーミングアップ

三股町

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

朝陽を浴びるタイミングでまずは頭部の水滴を前あしで拭い、口で吸い取る。これを繰り返したあと、4枚の翅の振動を使って水弾きを行う。夜露をまとったトンボの多くが行っているのだろうと思う。これまで、ヒメアカネで水弾きを何度も見てきたけれど、今朝はミヤマアカネで観察してみた。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

写真のミヤマアカネは水弾きを3回行い、その3回目で飛び立った。
posted by やまかます at 20:37| トンボ

2023年11月02日

赤トンボとシジミチョウ

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

耕したばかりの田んぼで連結打空産卵を行っていた、ナツアカネのカップル。
産み落とされた白い卵が一粒見える。
産卵カップルは写真の一組だけで、広い田んぼが寂しいかぎり。
昨年、カトリヤンマの産卵やオスのなわばり飛翔が見られた水路は完全に干上がってしまい、様相が一変してまったくヤンマの姿はない。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U
     
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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

サツマシジミ(上写真)、そしてツバメシジミ(下写真)も、まだ新鮮なオスが活動している。
キタテハはウジャウジャという表現がふさわしいほど多い。アゲハの姿は今日は見なかった。

〜機材のお話し〜

LUMIX G9 M2の扱い方に慣れるためにも、そしてプリ連写と被写体認識の性能を探るためにも、昆虫や野鳥の動きあるシーンに絞って撮影を繰り返している。
G9 M2のプリ連写はフォーカス・露出固定で秒間75コマ。フォーカス・露出追随で秒間60コマの連写性能だ。
OM-1のプロキャプチャーモードの連写に比べると数値としてはほぼほぼ同程度と言える。
問題は被写体認識の性能で、G9 M2の被写体選別は動物、人、車、バイクとなっており、鳥や昆虫の撮影では動物の一択しかない。鳥の撮影では、ゴチャゴチャした背景が間近でも被写体を的確に捉えており、これはOM-1と同レベル程度か場合によっては優れているのかもしれないと感じたが撮影回数がまだわずかなので今後に期待したい。

しかし、昆虫となるとやはり厳しい。「動物瞳認識」を使ってみているが、例えばトノサマバッタの大きな複眼を一旦は捉えるものの、しばらくすると奥ピンになったり、足の踵の黒い模様を瞳と認識したりとフォーカスが落ち着かず不安定になった。ジャンプの瞬間をプリ連写(フォーカス露出追従AFC)で撮影したけれど、フォーカスは複眼から外れてしまい、追いきれなかった。
シジミチョウなど小さなチョウでは翅の紋様に惑わされたりして、これも認識が不安定。
トンボでは、ナツアカネとリスアカネで試してみたが、これもしっかりとは捉えきれず(静止時は捉えていても飛ぶと)、いろいろやってみるうちに「動物体認識」に切り替えたほうがいいのかもしれない、と思えたりする。大型のヤンマ等ならおそらくしっかり認識できるのではないだろうか、いづれ試してみたい。
LUMIX G9 M2の筐体は、OM-1と比べて大きく重いが、堅牢性には優れているのだろう。このことがフィールドでハードな扱いをしても故障知らずという信頼性に繋がるのであればそれはそれで評価したいところだ。仕様によるとバッテリーの撮影可能枚数はOM-1より低い数値で、実際使ってみると、バッテリー持続時間はハッキリ短い。

まだ数日撮影しただけで正確な評価などはできないけど、これまで使っているOM-1との比較で見る限り、特段に進化した性能かと問われれば、そこまででもない、というのが今のところの印象。
ボタン操作など、使い勝手の面では、G9 M2のほうが扱い易いことが多いことは付け加えておきたい。


posted by やまかます at 21:36| トンボ

2023年11月01日

水しぶきを撮る

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

夜露を羽ばたき飛ばしする、ヒメアカネ♀。
写真は2回目で、1回目の写りより水滴の散り方が賑やかだった。
1回目より水滴の量が減り、翅が軽くなったぶん振動速度が速くなったからだろうか。
以前にも書いたが羽ばたき飛ばしは、少し間を開けて2〜3回は行うが、それですべての水滴を弾けるわけではない。
まだ濡れたままでも平気で飛び立っていく。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

窓の雨戸袋でヤマトアシナガバチの交尾が成立するところに出会した。急いで玄関に置いてあったカメラを引っさげなんとか間に合った。交尾時間は短く、2カット撮影したところで離れてしまった。下写真はオスの顔。

〜機材のお話し〜

望遠ズームレンズ、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U は、マイクロフォーサーズ規格なので、カメラはOMシステムのOM-1のままでも問題はなかった。
しかし、レンズと同時発売になったLUMIX G9 M2の性能が気になったこと、3台使っているOM-1の予備カメラも必要になってきたので、この際、パナソニックのマイクロフォーサーズカメラを導入してみた。OM-1の性能や使い勝手を外側から眺め直してみる機会にもなる。G9 M2とOM-1の操作性についてはそれぞれ一長一短があり、優劣は付け難い。
まだ数日間しか触っていないけど、操作系はOM-1とはかなり違う。

カメラとレンズの 操作に慣れるまで、G9 M2にはもっぱら望遠ズーム100-400mmF4-6.3 U を付けっぱなしで使っているが、このレンズは最短距離に近いエリアに限ってはAFが迷うケースが多い。AFゾーンやほかの設定も色々と変えてみるけれど、どうも近い被写体の場合には、いったんMFでフォーカスを大雑把に引き寄せないと奥にいってしまう。被写体の種類、大きさなどの条件を様々に変えて検証する必要があるだろうけど、ここ数日間使ってみて、「アレ?こんなに迷う?」という印象が強い。このレンズのフォーカスリミットは「FULL」と「5m〜♾️」の二択となっており、最短距離域でのリミッターが効かないのは、そもそも「遠い被写体を撮る」というコンセプトで作られたレンズなのだろう。したがって、AFモードでもMF操作ができるようメニューで「AF+M」を「ON」にしておく必要がある。
一方、OMシステムの望遠ズームレンズでは最短距離側のリミットスイッチがあり、近接距離撮影への配慮が為されていることの有り難みを改めて感じた。
レンズとカメラのハイブリッド手ブレ補正はかなり効いており、レンズも小型軽量とあって長時間構えていても安定感がある。
細かいところだが、三脚座は45度右側にしか回転しないので、レンズ上側に逆さ状態にできないこと、三脚座底部がアルカスイス仕様になっていない、などちょいと不便を感じる点もあるが、目を瞑ることができる範疇だ。
もう少し使い込んでから、OM−1でもLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U を使いこなしてみようと思う。また、その逆にLUMIX G9 M2とOMシステムのレンズとの組み合わせでも仕事がこなせるように備えておきたい。
posted by やまかます at 21:38| トンボ

2023年10月29日

ギャラリートーク

木城えほんの郷

10月21日より開催中の写真展「この星とともに生きる小さな命を見つめて」会場の様子。

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1階ギャラリー     G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

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2階ギャラリー     G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

午後1時半〜、ギャラリートークを行った。
今回は岩崎書店の編集者、石川雄一さんにも参加いただき、本作りの裏舞台、私との出会いなど、を語っていただいた。

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     G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

午前中、えほんの郷の田んぼに降りていると、オニヤンマがやって来て目の前のチガヤに縋りつくようにして止まった。
あまりに落ち着いている様子なので、這いつくばって記念撮影。
画面奥でカメラを構えている方が、石川さん、そのお隣はいつもお世話になっている、八木さん。
昨夜は八木さんの美味しい手料理で、野外コンサートの打ち上げ会が盛り上がった。
私は先月末に発症した三叉神経痛の発作が立て続けに出てしまい、11時にはギブアップ。他の皆さんは0時まで賑やかに食べて飲んで歌っていたようだ。

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G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U MC-20 (10月28日、宮崎市内、大淀川学習館にて)

メドハギで羽化した直後のメスと交尾していたキタキチョウ。右がメスで羽化殻がすぐ隣に見える。

この写真は、ライカ 100-400mmF4-6.3 Uに、OMシステムの2倍テレコンMC-20を装着して撮影。
テレコンを付けた場合は撮影可能焦点距離が210ー400mmに制限され、ZOOM LIMIT スイッチをONにしておく必要があり、ちょっと気忙しいが撮影上の問題はない。






posted by やまかます at 22:07| トンボ

2023年10月19日

アカトンボの攻防

三股町

昨日、スイカズラの葉裏で見つけた卵が、今朝になって孵化していた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

「卵を産み付けられた葉にこだわるはず」、と昨日の記事では断言してしまったが、
予想に反して、孵化幼虫は隣の葉へと移動していた。先発の幼虫がいたことが気に食わなかったのか、手付かずの葉で新居を構えるつもりのようだ。主脈を辿るように進み、葉先に達すると右、左と定位置にいるか確認している様子だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

産まれて初めての食事、そして糞塔作りに勤しむかと思いきや、葉先頂点に留まったきりでピタリと休止状態となった。
これが実に長い。休止状態に入ってから3時間半が経過してもまだ、動かない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭の人工池の竹竿に陣取っていたのは、ヒメアカネのオスだった。ときおり上空へと舞い上がって獲物を捕らえては、元の場所に戻るということを繰り返していた。

ところがしばらくして、リスアカネのオスが飛来し、ヒメアカネはあっさりと竹竿の定位置を明け渡してしまった。リスアカネの貫禄にたじろいだのだろうか。

リスアカネの狩りの様子を眺めていたら、先ほどの(多分)ヒメアカネが戻ってきて、上空でホバリングを始めた。

リスアカネはヒメアカネを追いやるべく、緊急発進して、空中でグリリンと一回転。
たちまちにしてヒメアカネを追い払った。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

しかし、ヒメアカネも諦め切れないようで、また戻って来た。
と、今度は発進することなく、お尻を槍の如く突き上げて、エイヤア〜! またもや追い払った。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

posted by やまかます at 20:43| トンボ

2023年08月25日

めがね

三股町

庭でクヌギの枯れ枝を片付けていると、足下近くにシオカラトンボのメスがいた。
同じ場所に落ちついている様子だったので、遠く離れた部屋までカメラを取りに行って戻っても、まだそこにいた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

トンボの目線に合わせてそっとしゃがんでみた。
シオカラトンボのメスをこうして、じっくり眺めることはあまりなかったように思う。
いやあることはあるが、それは室内のスタジオ撮影だった。
人工照明下と屋外の空の下とでは、まったく別の生きものにすら見える。

静かなさざなみ越しに覗く湖底のような複眼をしばらく見つめていると、ピクン!と上空を素早く見上げてはじっと前方を見据える。こことばかりシャッターを切ると、またピクン!と今度は少し角度を変えた上空を睨む。そんな繰り返しを続けるので、動かないことが条件の深度合成撮影は大半が失敗。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

複眼から翅に目を移すと、ヌカカの一種が翅脈から吸血しているようだった。
左右の翅にそれぞれ1頭がいて、見事なまでに対称的な位置となっていた。
もっと寄り込んで撮影しようとしたところで、シオカラトンボのメスは飛び去ってしまった。
おとなしいことをいいことに、近寄り過ぎたようだ。
posted by やまかます at 21:15| トンボ

2023年08月23日

青い筋模様

三股町

先日、20日(日)の午前中のこと。

農道に倒れ込んだアラカシを確認しての帰り、休耕田(ほぼ耕作放棄)のはるか上空をギンヤンマのオスが飛んでいた。
その姿を目で追うと、薄暗い池へと入っていくのが見えた。
いつもならクロスジギンヤンマがパトロールしている池で、ギンヤンマの登場を見たのは初めてだ。
記録として点粒の証拠写真だけでもと、90ミリマクロで流し撮りをしてみた。
池は日陰で暗いうえ、ヤンマの飛翔速度は速い。右に左にと連写したあとで PCモニター上の画像チェックをしてみると、
撮影中には気付かなかった、別のヤンマも写り込んでいた。時刻は午前10時過ぎ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

黄色矢印の先がギンヤンマで、赤色矢印先がなんと!マルタンヤンマのオスだった。
しかも、木漏れ日を受けて明るく写っているのがマルタン。ギンヤンマに気をとられていたとはいえ、これに気付かなかったとは情けない気もする。

赤矢印のマルタンを切り出して拡大してみたのがこちら↓
ボヤけてはいるが、たしかにマルタンヤンマの勇姿だ。
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とはいえ、こんな時間帯にマルタンヤンマがスクランブル飛翔するのだろうか?と疑問にも思え、
尾園暁さんに写真を鑑定してもらったところ、マルタンヤンマで間違いないことや、本種の生態についてもご教示いただいた。ここに改めて感謝申し上げます。

そう言えば、9年前の2014年7月16日夕方、うちの駐車場で瀕死のマルタンヤンマ♂を拾っている。

まだ息はあったが翅をほとんどはばたくことができず、しばらくして絶命した。死因は不明だが体はほぼ無傷であったのが印象的だった。

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                     撮影:2014年7月16日
posted by やまかます at 21:04| トンボ

2023年08月21日

大きな獲物

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

先々週の台風6号の強風で、アラカシが根本から折れて倒れていた。下の谷津田の農道を塞いでしまっている。アラカシはけっこうな巨木で根本から何本も幹を伸ばしていて、以前にも別の幹が折れて道を塞いだことがある。
アラカシの生えている林はもう長い間、手入れもされず放置されている。林の持ち主は判然とせず、結局、農道を日頃使う近所の誰かが片付けることになる。
わたしもここの農道は歩くので、片付け作業を厭わない。ただこういう場合に近隣の方々が声を掛け合って、数人で協力して作業できればいいのだが、私の知っている限りでは、ここに隣接する(写真画面右)畑の地主さんはすでに亡くなっており、広大な畑は数年前から放置されたまま。いったいどこの誰に声がけしていいかもわからない。時間がとれたら私が片づけようかと思っているが、自分の林の草刈り作業や整備作業にも追われている。

これは大変な作業になるか、とため息をつきながら自分の林に戻る途中、農道の濡れた路面でオオシオカラトンボが産卵を始めた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350 (撮影は昨日)

メス(写真画面右)がチョンチョンと打水産卵を行う間、オス(左)はすぐ近くで見守っている。
このあと、シオカラトンボの連結カップルもやって来たのだが、オオシオカラトンボのオスに追われて、遠くへ飛び去ってしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭の刈草を片付けていると、シオカラトンボのメスとオスがそれぞれいて、そのうちにオスが上空へと舞い上がったかと思えば、屋根の上空でウスバキトンボをガッシリと捕らえた。
捕らえたのはいいけど、どこで食事しようかと迷っている様子だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

降りておいでよ、との願いが届いたのか、やがて高度を下げて目の前のイロハカエデの枝に落ち着いた。
落ち着くやいなや、いきなりウスバキトンボの複眼を齧り始めた。ウスバキトンボが無抵抗でいるのが不思議に思えるが、シオカラトンボの押さえ込む脚力はかなりある、ということだろうか?

〜お知らせ〜

今月末に発行予定の新著は、

『うまれたよ!ミノムシ』(岩崎書店)  です。

ヤドリバエの寄生で激減してしまったオオミノガですが、その成長を写真で綴りました。
posted by やまかます at 21:44| トンボ

2023年07月21日

痒くはないか?

都城市

シオカラトンボの撮影ならここ、と決めているフィールドは車で5分程度のところにある。
最初に訪れたのは2009年の9月だから、もう14年間も通っていることになる。
オオシオカラトンボとシオカラトンボが混棲していて、両者が絡み合うシーンも見られるけど、今日はうまく撮影できなかった。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

草上から急発進!

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

頭だけ水平方向で、胴体がねじれている。
一瞬だけ空中停止するので、ファインダーを覗いていたのでは間に合わない。そこでノーファインダーでカメラを振り回して撮影。ほとんど尻切れトンボになってしまったけど、なんとか1カットだけフレームに納まった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

岩上に静止したところでよく見ると、翅の翅脈には3頭の小さなヌカカ類が取り憑いている。
腹部が膨れているのは、翅脈から吸血しているからだろう。


posted by やまかます at 21:39| トンボ

2023年05月10日

渓流のトンボ

鹿児島県 曽於市財部町 溝ノ口川

久しぶりに山間の渓流を訪れてみた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ミヤマカワトンボが数頭、空中に舞い上がっては小さな昆虫を捕らえていた。
オスが3頭、そこにメスも混じっていたが、配偶行動は見られなかった。どのミヤマカワトンボも腹拵えに夢中というところか?

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

しばらく足が遠のいている間に道路工事や法面補強工事が入って、これまでずっと観察してきたボロボロノキの一本が伐採され地面がコンクリートになっていた。
険しい斜面の上の大木は無事だったので、ベニツチカメムシの繁殖に大きな影響は無いだろうとは思うが、観察ポイントの一つが消えてしまい残念だ。

それともう一箇所、都城市のある川沿いの観察好適地だった場所が観光公園地化のため、大々的な工事が入ることになり、来年までずっと立ち入り禁止になっていた。
工事が終われば広大な駐車場と人で賑わうだけの俗化した公園になってしまうので、もうここを訪れることはないだろう。

posted by やまかます at 20:44| トンボ

2022年11月28日

玄関先にて

三股町

機材と荷物を抱えて玄関を出たその目の前を、カトリヤンマのカップルが横切った。午後1時04分
ツツジの梢に止まったので荷物を全部地面に放り出して(やさしく)、すぐさま撮影。
こんなこともあるんだ。今朝届いたばかりのカメラOM-1の初撮りがカトリヤンマとなった。

カトリヤンマ-1000007.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

都城市 早水公園

数ヶ月ぶりに早水公園を訪れてみた。
池のヘリにあったヤナギが3本ともすべて、根本で伐採されて無くなっていた。
コムラサキ幼虫の観察にはうってつけだっただけに残念。ヤナギの花はヒヨドリの好物だったし、梢はカワセミのお気に入りの止まり場だった。ウチスズメの幼虫もここで育っていた。
おそらく9月の台風で大きな被害を被って危険な状態になったのだろう。根本が残っているので復活するだろうか。
早水公園-282052.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

カワセミ-1000033.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

何度もダイビングして失敗続きだったカワセミのオス。
それでも凛としてます。

ヤクルリ-1000558.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

キクの花には、キタテハ、タテハモドキ、そして、ヤクシマルリシジミが来ていた。なかでもヤクシマルリシジミの数は多く、見た限りではオスばかりだった。吸蜜中に他のオスが近づくと卍どもえ飛翔が頻発。落ち着いて吸蜜するオスもいるけど、やっぱり他の個体が気になるみたい。


posted by やまかます at 19:30| トンボ

2022年11月24日

秋のヤンマ

午前6時45分
西の空が赤く染まっていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午後2時過ぎ、昨日の田んぼの縁に行ってみると足下からカトリヤンマのメスが飛び出して枝に静止した。
翅の破れ具合からして、昨日のメスとは別個体のようだ。このあと、コンクリート壁と田んぼの境目に潜り込んで産卵を始めたようだが、草に覆われているため翅の擦れる音だけで姿は見えなかった。

カトリヤンマ♀-1058454.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

陽射しはキツいくらいあってじっとしていると汗ばむほど。そのうち目の前にカトリヤンマのオスが現れた。
三日目にしてようやくご対面できた。

カトリヤンマ横向き-1058777.jpg

カトリヤンマ正面-1058707.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

空中で獲物を捕らえるとモグモグしながら、さあ〜て!どこで食べるかと止まり木を物色している様子。
落ち着いたところで近寄ってみると、獲物はヘリカメムシ科の一種のようだ。

カトリヤンマ食事-1058871.jpg


二度目に捕えた獲物も同じヘリカメムシ類のようだ。が、よく見ると上写真のオスとは別個体のようだ。
動きが素早く同じ場所で他個体が入り混じっても気付きにくい。

カトリヤンマ-1058415.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午後5時16分
明日もすっきり晴れそうだ。

夕焼け-1058919.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 19:45| トンボ

2022年11月23日

カトリヤンマの産卵

午前8時22分

昨日、成長していたキララタケはもう傘が開ききって反り返り始めていた。
このあと11時50分には傘は完全に崩れていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午後2時50分
昼過ぎまで風が強く雨雲が次々と流れてきてときおり小雨もあって、朝から室内作業を続けていた。
ようやく陽射しが安定してきたので、先日カトリヤンマのオスが占有飛翔していた近所のポイントに出向いてみた。

カトリヤンマ産卵-1058097.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

オスは昨日も姿を見せず、今日も現れなかったが、
田んぼの縁で産卵している、カトリヤンマのメスがいた。

カトリヤンマ産卵-1058125.jpg
     M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


posted by やまかます at 18:25| トンボ

2022年10月30日

瀬戸内の赤トンボ

愛媛県 松山市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

『風早トンボサミット 2022』(主催:NPO法人 森からつづく道)の催しで、オオキトンボの観察会に参加。

10年前に同地を訪れたときは、強風が吹き荒れ曇天という悪条件のためオオキトンボは地面や草むらにしがみついて、飛ぶ姿を見ることができなかった。
今日も風はあって肌寒かったが、陽射しがたっぷりあって、午前中、カップル数組の産卵行動を見ることができた。
他の参加者の方達もいらっしゃるので、広角レンズで青空に抜いての撮影は出来なかったが、来年、また来ようかと思う。

昼食後、午後からは室内で講演、調査発表、ディスカッションなどに参加。
私は「虫の目で自然観察を楽しむ」というテーマの講演を行った。
会場では、じつに30年、40年ぶりに再会という懐かしい方たちともお話しができた。

今夜の宿泊先は路面電車(チンチン電車)の駅のすぐ前。カウンターで4年前にも投宿したことを教えてもらい思い出したけど、もっと昔かと思っていた。コロナ感染前のことがずっと遠い過去に感じるためだろう。


posted by やまかます at 20:12| トンボ

2022年10月19日

水温む

午前8時55分
網糸-197924.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

チュウガタシロカネグモの小さな円網。
そよ風にゆらめき、撮影には少し手間取った。

午前9時16分
アブラ-197944.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
アブラゼミの抜け殻は、もうだいぶ前(一ヶ月以上)に羽化したはずだが、、、、。

午後4時33分
ジョロウ-3181761.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ジョロウグモの中には腹部がパンパンに膨らんだメスも増えてきた。
写真のメスはまだ痩せている。獲物にあまり恵まれていないようだ。

午後5時18分
ミヤマアカネ-198016.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ミヤマアカネのメス。

午後5時29分
ヒメアカネ♀-198050.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ヒメアカネのメス。

台所の蛇口から出る水が温く感じた今朝。
「水温む」とは春の季語だけど、井戸水が体感的に温くなるのは今の季節。
逆に春が終わり初夏の手前では「冷(ひや)い水」になる。
我が家では井戸水が生活水のすべてだから停電は困るが、飲料水としては美味だし季節感も味わえる。

posted by やまかます at 20:52| トンボ

2022年08月10日

草はらの朝

ジョロウグモはまだ若い幼体ばかりだが、次第に糸網のサイズが大きくなってきている。

0809ジョロウグモ-8091190.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

夜露を纏ったアキノエノコログサ
花穂は時に虫たちの寝床にもなるが、今朝のところ虫の姿はどこにも無かった。

0809アキノエロコログサ-8091202.jpg
          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

まだねぐらに留まっていたウスバキトンボの翅が朝陽を浴びて輝いていた。

0809ウスバキ-8091218.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 21:46| トンボ

2022年07月23日

キラキラ、とんぼ

都城市 山之口町

昨日の午後4時過ぎ、シオカラトンボのヤゴを掬った川の淀みでオニヤンマのダイナミックな水浴びを見た。
目の前だったけど、手に持っていたのは小さな熱帯魚用水網だけだった。
オニヤンマの水浴びも気になるけど、アブラゼミの様子なども見ておこうと、昨日と同じ場所に午後2時過ぎから出直してみた。

淀みの岸辺で待っていると、ほっそりとしたヤンマが対岸のカエデの梢に止まった。

コシボソヤンマだ。
ほっそりどころか腰が切れてしまいそう。
自然光で撮影した後ストロボを装着している間に飛び去ってしまった。止まっていたのは10秒そこそこと短かった。

0723コシボソヤンマ-7230421.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

オニヤンマはなかなか現れず、オオシオカラトンボが産卵している場所へ移動したところ、
薄暗い淀みではタカネトンボが巡回飛翔していた。
ちょうどその頃、雲が出て日差しが途切れてしまい、薄暗い淀みはさらに暗くなってタカネトンボの姿はなんとかわかる程度になってしまった。
ファインダーをナイトビジョンに切り替えてみたけど、トンボをフレームに入れるだけでも一苦労。
何度かホバリングもするけどタイミングが合わず、後ろ姿が1カット撮れただけ。
暗いとこんなに苦労するかな?一眼レフカメラの素通しファインダーならこんなこと無いはずだがとか思ったり、ファインダーの設定の仕方がマズイのか?とかモヤモヤが残る。
下写真は、明るく画像調整してある。
0723タカネトンボ-1040172.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FL-900R

タカネトンボは時々暗がりから明るい上空高くへと舞い上がっては小さな虫を捕らえているようだったが、しばらくすると岸辺の梢に止まってくれた。コシボソヤンマと違って、すぐ近くまで寄っても落ち着いていてレンズを替えて撮影する余裕もあった。

0723タカネトンボ-7230440.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

0723タカネトンボ-7230455.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

posted by やまかます at 21:25| トンボ

2022年07月20日

いらっしゃいませ!ヤブヤンマ

0720ヤブヤンマ-1040039.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昼食後、コーヒーを飲んでいたら、西向きの窓ガラスの外に頭から何度もぶつかるヤブヤンマと目が合った。
部屋の中が薄暗い林に見えるのだろう、ちょっとの間遊んでもらいたいので、窓を少し開けてみるとすぐに入ってきた。

部屋のあちこちを飛び回った後、天井近くに張り付くようにして落ち着いた。どうもここは様子が変だと思ったか。
近寄って捕まえようとすると、素早く別の壁へと飛び去る。

0720ヤブヤンマ-1040003.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

このメスは産卵場所を探していたのだろうか。
しばし追いかけっこを繰り返してのち、外に退出願った。
0720ヤブヤンマ-1040071.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

一番上の写真は、カメラを天井板に押し付けるような格好で撮影しているので、アクセサリーシューにストロボを取り付けることができない。こういう時は、ストロボをカメラから手軽に離して使え、なおかつトランスミッターが小さくて邪魔にならない FlashQ G20U が重宝する。


posted by やまかます at 22:42| トンボ

2022年07月01日

オーニソプター

三股町

霧島山 
今日も猛暑だが、台風の接近が予想され晴れ間は今日までかもしれない。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO Flash Q20U

ウバユリの蕾が大きく膨らんできた。
地味だけど好きな花の一つ。春先のテカテカの大きな葉っぱも良い。

0701クロヒカゲ-7018151.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

個体数は少ないけれどどれも新鮮な姿ということは、第二化の羽化が始まっているのだろうか。
クロヒカゲの眼玉模様に惹かれて出会うとほぼ毎回のように撮影している。
和名が示すように日の当たらない場所でしか観たことがないような気がするけど、さて、ほんとうにそうだったろうか。
過去に遡ってクロヒカゲの写真を全部見直してみようか。たいへんだろうけど。

0701ハグロ-7018200.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハグロトンボもこのところ一気に増えてきた。
林に入るとすぐ目の前に次々と現れる。で、梢に静止したあと翅を打ち下ろす動作を繰り返す。
一体なんのためにこの運動をやるのだろう?

ISO感度が200だったので、シャッター速度は1/40秒。連写したほとんどのカットで被写体ブレしていたけど、焦点距離が35mm換算で約500mm望遠だから、これで手ブレが生じないとは驚き。

この動作を見ていると、昨年の秋に観たSF映画『砂の惑星 デューン』に出てくるオー二ソプター(はばたき飛行機)を思い出す。
4枚ある羽の畳み方や動きからトンボ類ではなくハチ類をモデルにしているようだが、大きな羽を高速で羽ばたくのだからその羽ばたき音たるや凄まじかった。あれだけのパワーを生み出す動力がなんなのかわからないが、近い将来実現するのではないかと期待したくなるような乗り物だった。まあ、かなりの騒音でそれだけは勘弁してほしいが、、、。


0701ハグロトンボ-7018211.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

0701ハグロ-7018212.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 21:00| トンボ

2022年06月16日

トンボ日和

都城市 神柱公園

ベニトンボ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

大きなスッポンがいつも甲羅干しをしている池のほとりは、ベニトンボのナワバリにもなっている。スッポンは人の気配に敏感でまだ一度も撮影できていないが、チラッと見えた姿はえらくデッカい。(うちの台所にある一番の大皿の直径が33pだけど、それより大きいんじゃないだろうか?)
ベニトンボは私の姿に驚いて飛び去っても故意に追い払っても、すぐにまた戻って来る。

コシアキトンボ
0615コシアキ-6155206.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ベニトンボから2mほどの場所ではコシアキトンボが陣取っていた。こちらは飛んでいる姿をファインダーに捉えることが全くできなかった。
時々、オオヤマトンボが巡回してくるたびにベニトンボ、コシアキトンボ、の二者を巻き込んでクルクル上空で追いかけあいになっていた。

三股町

午後3時、居間でコーヒーを飲んでいた時、窓の外を横切っていくオニヤンマの姿が目に入った。ようやく待ちに待ったオニヤンマがやって来た。

オニヤンマ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

カメラを担いで外に出た時には高い上空へと移動していて、青空を背景に大きく旋回していた。
どうやら虫を追いかけているようで虫に迫っていく姿も写っていた。
一度だけツバメが急接近してきたが、オニヤンマはすかさず逃げ切った。この瞬間を撮り逃がしたのは残念。

翅の付け根が褐色なので、まだ未成熟なメスだとわかる(参照:『日本のトンボ』(文一総合出版))。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今日は雨こそ降らなかったけど朝からずっと曇っていて、陽射しが出て青空が広がったのは午後3時以降だった。
それを待ってましたとばかりオニヤンマがビュンビュンと青空を駆けるように舞う姿は見ていて気持ちが良い。

午後6時過ぎ、ヤママユ終齢幼虫が食事中。
これまでなかなかチャンスが無かったけどようやくドンピシャのタイミング。
地上高3mの位置からでも葉っぱを食む音が聴こえてきた。なんとか繭作りまで見届けたいものだ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

同じ時刻にリンゴドクガ幼虫は台座葉から30pほど離れた葉で食事をして、そのまま休憩に入った。
もう台座には戻らないのだろうか?

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

〜機材のお話し〜

先日から使い始めたビューティデイッシュの取っ手部分を、簡単に脱着できるように改良した。
三脚ネジ穴を取り付けただけのことだが、さらに緩衝材の詰め物が必要だったFlash Q20Uの固定も、フラッシュ側にマジックテープを貼るだけでほぼガッチリ固定できることがわかり、詰め物も不要になった。
Flash Q20Uのトランスミッターの内蔵電池は意外と長持ちしており、フラッシュ本体の電池が先に空っぽになってもまだ作動している。電池切れが心配な時は予備でもう一台持つか、いやFlash Q20Uがそこまでの稼働率になるかどうか、もうしばらく使い続けてみよう。

0616ビュティ-2165041.jpg


posted by やまかます at 20:22| トンボ

2022年05月19日

クロギン、舞う

延岡市 延岡植物園

延岡植物園の駐車場に車を停めてフィールド歩きの準備をしていたら、作業員の方から別の場所へ移動して欲しいと言われた。
停めた場所の背後にトチノキ大木があり、枯れた太枝の伐採作業をするので危険ということだった。
作業員の方々の到着がもう少し遅れていたらいづれ園内アナウンスで呼び戻されることになったのだろうから、ちょうど良いタイミングだった。
伐採作業に興味があったので最初の数本を切り落とすところまで見学。
うちの林でもエノキの樹高を切り詰めたいのだが、長ハシゴと小型チェンソーなど必要になるし、作業の段取りも見習う機会になると思った。今朝の数人での作業を見ていて、道具類が揃ったとしてもやはり独りで行うのは危険を伴うと感じた。

園内を歩き始めてすぐ、タブノキの真っ赤なひこばえで、シャクガ類の若い幼虫を見つけた。種名はまだ調査中。

今日はアサザの咲く池に観察ポイントを絞って、まっすぐ池に向かった。

0519アサザ-3194377.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

池にさっそく現れたのはクロスジギンヤンマのオス。

目の前で見るのは初めての嫁さんは「キレイ!」と声を上げている。

グルグル、池の上を飛翔するオスは諦め、まずは水面に降りて産卵を始めたメスを撮影。

0519クロスジギン-5198842.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

やがてオスが来てガサガサと激しい羽音を残しメスをさらって林奥へと消えてしまった。もう一頭あとから来て産卵をしていたメスもこれまたオスに持って行かれた。

オスは次々とやって来て新顔が池の上をグルグルと偵察飛翔を繰り返し、時々、オス同士の激しい追飛と取っ組み合いが起きる。

目まぐるしい飛び方が続く中でほんのたまにホバリングも行う。静止している瞬間は2秒そこそこだろうか。
ホバリングの場所もおおよそ決まっているけれど、カメラのファインダーに捉えるのはそうそう簡単ではない。

横で見ている嫁さんが、

「ほら来たよ!今の撮ったんでしょ!?え!撮ってないの!」

「今度はまるで撮って下さい、と言わんばかりに目の前にピタッと止まっていたでしょ。ええ〜!撮ってないの嘘でしょ!」

「そう言うけど、フレームに納めるだけでも難しいし入ってもほんの一瞬だよ、フォーカスがピタリとは決まらんのよ」と弁解する私。

「タダなんだからさ〜、バンバン撮ればいいのよ!」

そう言い放って「こんなの適当に撮ってれば撮れるでしょ。私の携帯で撮れるわよ」と携帯でバシャバシャ撮ってから、

「ホラ、今撮ったこの画面の中のどこかに写っているはず」と言って画面を覗き込んでいる。

「そんな簡単なら苦労しないよ。繊細な作業なんだよ、、、、、アレ〜?
なんだよAFゾーンを広く設定していなかったなあ」と私。

「1時間近くもやってて今頃そんなことに気付くわけ〜」と、呆れる嫁さん。

まあそれもそうだなと、AFゾーン設定を「広め」に切り替えて、撮影制限時間を15分間延長して仕切り直し。
撮影ポジションを移動して心機一転したのも功を奏したか、ようやくなんとか2回だけフレームに捉えることができた。

0519クロスジギン-5199056.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

「まあうちの林の下の池にもクロスジギンヤンマはいるけどね、こんなに数はいないし、池が大きくて撮影は難しいのよ。けどここ(延岡植物園)の池はこんなに小さくて目の前にクロギンが来てくれてなおかつ数も多い。だからこそ撮影もできるわけでね。お疲れ様でした」


posted by やまかます at 21:09| トンボ

2022年05月18日

湿原のグンバイトンボとクロコムラサキ

延岡市 北川町

先月19日に訪れた時とは川の水量も増し、季節も進行して様子がかなり変わっていた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

コウホネの中には水中花となっているところもあった。雨の日が続いて水量が増えたせいだろう。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

宮崎では初めて見る、グンバイトンボ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

まだテネナルな個体が多い中、連結産卵しているカップルもいた。写真は産卵を中断して移動したところ。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

ヨツボシトンボは元気に占有飛翔をしていた。お気に入りの場所にススーッと戻ってくる。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

湿原についてすぐ、路上真ん中の獣糞に来ているクロコムラサキ(コムラサキ黒化型)がいた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

翅の表を撮影したくて、嫁さんに追い立ててもらった。こういう時は誰かいてくれると助かる。
嫁さんが手を地面に打ちつける、すぐそばでジャンプする、勢いよく走り寄る、などあらゆる脅しをやっているうちに、クロコムラサキは順応したのか全く動じなくなってしまった。いやその大胆不敵な態度にこちらが根負けしてしまった。

「もういいよ、お疲れ様でした。食事の邪魔をするのはここまでだね」

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:30| トンボ

2022年05月01日

花蕾膨らみ、サラサヤンマ舞う

三股町

センダン
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝食中、窓の外にセンダンの花色がかすかに見えた。林に近づいてよく見ると、開花はわずかでほとんどがまだ蕾だった。樹高は10m近くあり花はその頂部についているし、周りは高さを競うようにカラスザンショウやアカメガシワに取り囲まれていて、樹間の隙間からようやく花を拝むことができる。

ハゼノキ
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ハゼノキもまだ蕾が多いけど、開花もチラホラ見つかる。
花は小さいけれど、蜜はたっぷり出るのか花数が多いせいか、虫たち特にハチやアブ類がたくさん集まって、羽音がワンワンと梢から降り注いでくるのももう間近のことだろう。

ハゼノキの枝を引き寄せ、花の接写撮影をしていると、足下近くを素早く飛んでいくトンボがいた。
「ウン!? なんだ?」
休耕田の低い位置でホバリングしながらツイ、ツイ、ツイ、と小刻みに移動する。

「あ、サラサヤンマ!!!」

自宅林のすぐ脇にサラサヤンマがいて(初めてのこと)、さらにもう一頭がいて時折両者が激しく空中でもつれ合う。両者ともオスのようだ。
カメラの撮影モードを飛翔シーンに合わせて設定し、畦道に座り込んでしばらくサラサヤンマの撮影に集中してみた。
手が届きそうな近くまで寄ってくることもあり、広角レンズでの撮影も試みたけれど、構えた途端に寄って来ない。
今日は望遠レンズでの撮影のみとなった。

サラサヤンマ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

自宅林に隣接する田畑は休耕田かあるいは耕作放棄地だが、休耕田の方は適度な湿地になって、サラサヤンマの生息に適した環境になっているのだろう。ここの休耕田は2年前までは隔年で稲作りが行われていた。

玄関前のシランには、ハラビロトンボ
シランの白花が今年は増えてきたし、赤花の方は庭のあちこちに拡散して花を咲かせている。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 
posted by やまかます at 20:43| トンボ

2022年04月19日

湿地巡り

延岡市 

県北の湿地を初めて訪れてみた。
今ではすっかり幻となった虫を探し求めて、、、、、、。

チョウジソウは、キョウチクトウ科。
何年ぶりだろう?前に見たのは、埼玉県の秋ヶ瀬公園だったと思う。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

山際に垂れていた、ムベの花

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツルニチソウの群落が道端にあった。ツルニチソウもキョウチクトウ科で、キョウチクトウスズメの食草ともなり、以前、いただいて庭に植えたことがある。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

「お〜!イシガメ!!」

甲羅干ししていた。あちこちで見かけるので、個体数は多いようだ。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

足元から弱々しく飛び出して来たのは、羽化直後のサラサヤンマ、だった。
この後、数分後には舞い上がって樹上へと姿を消した。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

幻の虫はいた!!昔にはあんなにどこでも普通に見られたミズスマシだ。
ここに生息しているのは、コミズスマシ、だろうか。
うちの近所にもいないのだろうか?真剣に探してみようか、、、。

直近では2017年4月5日に与那国島でタイワンオオミズスマシを見ている↓

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posted by やまかます at 20:31| トンボ

2022年04月17日

春トンボとレンゲ畑のチョウ

三股町

午前9時
今日もシオカラトンボは見つからず、
休耕田にいたハラビロトンボ♀。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

午後3時40分
池の日光浴スポットにてシオヤトンボ未熟♂
この場所はよほどお気に入りなのか、この後、成熟オスが止まっていた。昨日と同じ個体のようだ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

都城市 山之口町

午後2時半
レンゲで吸蜜するジャコウアゲハ(♂)は初めて見た。遠かったけど。
翅は破れて傷みが目立つが、レンゲの花で何度も吸蜜を繰り返していた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アオスジアゲハ
以前、レンゲで撮影したことがあるような無いような記憶が曖昧だけど、ミカドアゲハはうちの庭のレンゲに来たことがある。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:28| トンボ

2021年11月17日

Xウィング

三股町

午前6時49分

ねぐらで朝を迎えた、ヒメアカネのオス。
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夜露をびっしり纏った4枚の翅は、前翅を上に後ろ翅を下にと曲げてX型にしている。
前から気になっていたのだが、翅を水平でなくこうして交叉する理由とはなんだろう?
日が昇って気温が上がると翅についた雫は弾き飛ばし、その時に4枚の翅は水平に揃う。

自宅林を歩いていて思わず足を止めた。

すぐ目の前の地面を、アカイラガの幼虫が歩いていたからだ。
アカイラガ幼虫-3163950.jpg

先端が赤い肉質突起のほとんどを捨てて身軽な姿になっているので、営繭場所を探し歩いていたのだろうか。

カメラをガッチリ構えて、深度合成撮影をしてみた。

〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 20:26| トンボ

2021年11月16日

朝一番、弾きます!

三股町

午前6時47分

昨夕、撮影したヒメアカネは、夜露を全身に纏っていた。
背景の抜けがいいので、雫弾きを去年に引き続き狙ってみることにした。
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午前8時49分
明るくなって気温が少しづつ上がってくると、体の向きを変えた。
時折、前脚で頭部についた夜露の雫を拭ったりし始めた。そろそろだな!と緊張する。
ヒメアカネ朝-161423.jpg


午前8時58分
もそっ、と身じろぎした瞬間、4枚の翅を激しく羽ばたいて1回目の弾き!
ヒメアカネ朝-161429.jpg

このあと、少し間を置いて2回、羽ばたきを行った。通常、3回というのが決まりのようだ。
さらに数分後には飛び立って行った。

ユズの葉にいたナガサキアゲハ幼虫の様子を覗いてみたら、2頭のうち一頭は終齢になっていた。まだ小振りだけど。
ナガサキ-161757.jpg

ユズの果実は大きくなりすっかり色付いて、そこに寄生バチの一種がやって来た。
何かを見つけた!という素振りで、しきりと触角を震わせて果実表面を触診していた。
何を察知したのだろう?
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それにしても、今年の果実は皆、デッカい!!
数は少ないけど。

〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 20:49| トンボ

2021年11月14日

夕焼けとヒメアカネ

三股町

古賀市から自宅に戻ってみると、
霧島山が澄んだ青空にくっきりと見えていた。
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ふと足下の草むらを見れば、ヒメアカネのオスが2頭、メス1頭がねぐらについていた。
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やがて5時の時報が鳴り響く中、日没が近づいてきた。
キンエノコログサ
ヒメアカネ-3143533.jpg

ヒメアカネ-3143572.jpg



〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
posted by やまかます at 20:20| トンボ

2021年10月26日

夕暮れのミヤマアカネ

三股町

2週間ほど前から、家の周辺でジョウビタキの囀りを聴くようになった。
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うちの林には、メスが2羽いて、朝早い時間には縄張り争いが賑やかだ。
今朝などは上空から2羽がもつれるように落下してきて、お互いに離れた瞬間、羽毛が飛び散っていた。
激しい体当たりを何度も繰り返していた。いづれどちらかが、別の場所へと退散するのだろうか。

目の前を掠めるようにして草から草へと飛び移った、ショウリョウバッタモドキ
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こうしてぴたりと葉裏に身を寄せていると落ち着くらしい。カメラのレンズが間近に迫ってもピクリともしない。

直径20センチ程度の円網を張っていた、ドヨウオニグモ
明るい草地に多いクモだ。
ドヨウオニグモ-3261686.jpg


午後5時18分

ミヤマアカネのメスが、ねぐらについていた。
ミヤマアカネ-3261707.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

(ショウリョウバッタモドキ写真のみ)
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
posted by やまかます at 19:43| トンボ

2021年10月01日

夏日

三股町

朝から快晴。気温も30℃を超えて、夏日となった。

玄関出たところで足下に、ミヤマアカネがいた。
ミヤマアカネ-3019900.jpg

一旦、舞い上がって向きを変えたあとは、お尻を高く突き上げていた。
暑い時、お定まりのポーズだ。
ミヤマアカネ-3019910.jpg


一昨日のナガコガネグモの網の写真は、光の条件が今一つで網糸が分かりづらかった。
画像処理でもってもう少し糸をくっきり表現できるのかもしれないが、できればあまりいじりたくはない。

そこで今朝のこと、もう一度撮影してみたが、光の条件は良くなったものの、網糸が崩れて帯糸もはっきりしない。
なかなか、100点満点の写真にはならない。網の見本の写真一つで、何日も掛かる。
ジョロウ100mm-3019797.jpg

レンズも変えて、400ミリの望遠端で撮りたかったのだが、距離をとると網の手前の起伏が邪魔をして下がりきれず、結局、100ミリでしか撮りきれなかった。立ち位置がピンポイントに限定されるのである。明るい道端なんだけど。
モタモタしていると、レンズ前に風で草がなびいてくるし。
つまりできるだけ長い焦点距離のレンズを使って背景をもっとボカしたいわけだが、これが思うようにいかない。
網が綺麗に修復されることを願って、明日はまた別の手段(カメラとレンズ)を使ってみよう。

タテハモドキは、秋型の姿が多くなった。
朝陽を浴びてウォーミングアップ中。
タテハモドキ-3019783.jpg


林縁の日陰で網を張る、コガタコガネグモ
個体差もあるが、非常に警戒心の強いクモで、近くを歩いただけで網から離れて姿を隠してしまう。
写真のコガタコガネグモも私の姿を見た瞬間、飛び降りて消えてしまった。
そっとしゃがんで辛抱強く待っていると、やがてソロリ、ソロリと慎重に戻って来る。
コガタコガネグモ-3019826.jpg

本種もX字型の帯糸をかけるが、これも個体差があって全くかけないものも少なくない。

庭で撮影の待機をしていたら、下の池からカワセミの囀りが何度も聴こえてきた。
池-3019761.jpg

この池には不定期にやって来る。来ない日もあるし、時間帯もバラバラで定まっていない。
以前、ヤマセミもダイビングして魚を仕留めていたが、その後、ヤマセミの姿は見ていない。

夕方。
セイタカアワダチソウの開花も間近になってきた。
セイタカアワダチソウ-3010001.jpg




〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
posted by やまかます at 20:28| トンボ

2021年08月23日

湧水池

都城市 高木町

アメンボの撮影で、久しぶりに外のフィールドへ出掛けてみた。
自宅下の池にもアメンボはいるけれど、撮影条件が良くない。水面が綺麗で日当たりのいい池には、少し遠出が必要だ。
遠出といっても片道、車で15分。とはいえ私にとって、この距離はすでに遠出になる。

ヒメコウホネの群生が見られる湧水池は、毎夏、訪れているけれど今年は今日が始めて。
ヒメコウホネの花はわずかしか咲いて無かった。
アメンボの撮影を終えて池のヘリを歩いていると、足元からギンヤンマのペアが飛び立ち、
4mほどの高さの梢に止まった。池ではパトロール飛翔するオスや、産卵するペアもいた。
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ショウジョウトンボ
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アオモンイトトンボ
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午後4時半から、草刈り作業を1時間半ほど行った。
刈り始めてしばらくすると、北側の草地ではツルボがポツポツ咲き始めていることに気付いた。
自宅林の縁には、ヒメアカネのメスがいた。
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朝から響き渡るクサヒバリの鳴き声など、夏の終わりの気配がそこかしこで感じられる。



〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 20:18| トンボ

2021年08月22日

窓の外

三股町

午前8時
「大きなトンボが飛んでいる!おっきい〜よ!」
と、台所から嫁さんの声。
「それなら、オニヤンマでしょ」
「そう、オニヤンマ!」

居間の窓の外を、低く一直線に過ぎゆくオニヤンマが見えた。
そしてカメラを構えた私の目の前でわざわざ(?)、休止してくれた。
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うちの庭はオニヤンマの縄張りにもなっているようだ。毎日のように決まったコースを行き来している。
狩りをしている姿も見てみたいものだが、獲物を捕らえても一瞬にして林の高い場所へと舞い上がって姿を見失う。

今日は久々に晴れ間が出て、陽射しは強烈だった。強烈だったし、かなり蒸し暑かったが不快ではなく、最後の夏を惜しむ気持ちにさえなった。
そして、青空を背景にした撮影課題をこなすべく、庭に立ち尽くしたり、脚立の上で岩になり切ったりした。ずっとできなかった仕事をここぞとばかり、粘って粘って撮影。撮影とはいえ、シャッターを押す機会はわずか。ともかく、じっとその瞬間を待つ時間がただただ過ぎていった。ジリジリと肌は焼け、腰や腕や足の筋肉痛に苛まれる。
午前10時頃から始めて昼食を挟んで、撮影を終了したのは午後5時頃。
オーケーカットもあるが、キープカットもありで、課題の半分の成果はあったが、明日以降に続きが残った。

午後6時19分
アカギカメムシの抱卵している様子をチェックしておく。
卵はすっかり色付いて、赤い眼点も浮き上がっていた。
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継続観察のために脚立を立ててあり、ちょうど観察路を跨ぐ位置なのでよじ登るのも楽チン。
脚立に上がれば目線で観察できる。アカギカメムシのメス親はその度に緊張して、グイッと体を盾にしている。

脚立を降りて戻る途中、樹液の出ているクヌギの根本近くに、
ヒラタクワガタのオスがいた。
私が近寄っても、すぐ傍の葉っぱを手で払っても、全く動じない、その貫禄!。
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え! 逃げないの?落っこちないの?それでも平気なの?
ずっと以前からここのクヌギに陣取っているオスで、まさに主のような存在に見える。
昨日はここの樹液に、カブトムシのオスが1頭、メスが2頭、来ていた。

〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 21:22| トンボ

2021年06月27日

小雨の中の羽化

三股町

コナラに放したギンシャチホコ幼虫は、ほとんど移動することもなく雨雫を浴びながら食事をしていた。
まだ一回り小さいような気がするけれど、まだ齢を重ねるのか、それとも5齢で終齢だろうか?
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午後1時頃、人工池では羽化殻の近くに、オオシオカラトンボ
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さらにヒメジョオンに黒いヤンマのヤゴがぶら下がっていて、しばらくすると目の前で羽化が始まった。
このところ、ヤブヤンマの羽化が続いているけれど、これまで一度も現場を見ていなかった。
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風で煽られていたせいか、翅を水平にすることは一度もなく、午後5時のサイレンが鳴る少し前に写真の姿勢のまま飛び去った。

雨が止んだ寸暇に草むらの天井近くで日干し?をしていた、キリギリスのオス。
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posted by やまかます at 20:40| トンボ

2020年11月08日

ヒメアカネ

三股町 田上

お腹が大きかったナガコガネグモ♀の様子を見に行ったけど、網糸もクモの姿もすでに無かった。
産卵のため移動したのだろうか。
その帰り際、ウメの梢に張られたジョロウグモの網巣に、ヒメアカネ♂が掛かっていた。

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庭に戻ってみれば、気温が低い中、草むらで休んでいるヒメアカネがいた。
狭い範囲に2♂、1♀。手で簡単に摘めてしまうほど、動きが鈍い。

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その草むらでは、ヨツボシテントウダマシが次々と4頭見つかった。
地面に近い朽ち木や石の裏側などで見つかることが多いので、草の上に登っている姿は少し意外な感じがした。

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仕事部屋のすぐ外の草むらにも、お腹の大きなナガコガネグモ♀がいる。
今夜はどうだろう?と覗いてみれば、新しい巣網に引越ししていた。
産卵はもう少し先のようだが、油断は禁物。

E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 20:55| トンボ