延岡市 延岡植物園
延岡植物園の駐車場に車を停めてフィールド歩きの準備をしていたら、作業員の方から別の場所へ移動して欲しいと言われた。
停めた場所の背後にトチノキ大木があり、枯れた太枝の伐採作業をするので危険ということだった。
作業員の方々の到着がもう少し遅れていたらいづれ園内アナウンスで呼び戻されることになったのだろうから、ちょうど良いタイミングだった。
伐採作業に興味があったので最初の数本を切り落とすところまで見学。
うちの林でもエノキの樹高を切り詰めたいのだが、長ハシゴと小型チェンソーなど必要になるし、作業の段取りも見習う機会になると思った。今朝の数人での作業を見ていて、道具類が揃ったとしてもやはり独りで行うのは危険を伴うと感じた。
園内を歩き始めてすぐ、タブノキの真っ赤なひこばえで、シャクガ類の若い幼虫を見つけた。種名はまだ調査中。
今日は
アサザの咲く池に観察ポイントを絞って、まっすぐ池に向かった。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
池にさっそく現れたのは
クロスジギンヤンマのオス。
目の前で見るのは初めての嫁さんは「キレイ!」と声を上げている。
グルグル、池の上を飛翔するオスは諦め、まずは水面に降りて産卵を始めたメスを撮影。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
やがてオスが来てガサガサと激しい羽音を残しメスをさらって林奥へと消えてしまった。もう一頭あとから来て産卵をしていたメスもこれまたオスに持って行かれた。
オスは次々とやって来て新顔が池の上をグルグルと偵察飛翔を繰り返し、時々、オス同士の激しい追飛と取っ組み合いが起きる。
目まぐるしい飛び方が続く中でほんのたまにホバリングも行う。静止している瞬間は2秒そこそこだろうか。
ホバリングの場所もおおよそ決まっているけれど、カメラのファインダーに捉えるのはそうそう簡単ではない。
横で見ている嫁さんが、
「ほら来たよ!今の撮ったんでしょ!?え!撮ってないの!」
「今度はまるで撮って下さい、と言わんばかりに目の前にピタッと止まっていたでしょ。ええ〜!撮ってないの嘘でしょ!」
「そう言うけど、フレームに納めるだけでも難しいし入ってもほんの一瞬だよ、フォーカスがピタリとは決まらんのよ」と弁解する私。
「タダなんだからさ〜、バンバン撮ればいいのよ!」そう言い放って「こんなの適当に撮ってれば撮れるでしょ。私の携帯で撮れるわよ」と携帯でバシャバシャ撮ってから、
「ホラ、今撮ったこの画面の中のどこかに写っているはず」と言って画面を覗き込んでいる。
「そんな簡単なら苦労しないよ。繊細な作業なんだよ、、、、、アレ〜?
なんだよAFゾーンを広く設定していなかったなあ」と私。
「1時間近くもやってて今頃そんなことに気付くわけ〜」と、呆れる嫁さん。
まあそれもそうだなと、AFゾーン設定を「広め」に切り替えて、撮影制限時間を15分間延長して仕切り直し。
撮影ポジションを移動して心機一転したのも功を奏したか、ようやくなんとか2回だけフレームに捉えることができた。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
「まあうちの林の下の池にもクロスジギンヤンマはいるけどね、こんなに数はいないし、池が大きくて撮影は難しいのよ。けどここ(延岡植物園)の池はこんなに小さくて目の前にクロギンが来てくれてなおかつ数も多い。だからこそ撮影もできるわけでね。お疲れ様でした」
posted by やまかます at 21:09|
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