2019年03月07日

バターフライ、と クロスタビガの写真

冷たい北風が強くて、体感温度はかなり低めだった。
北西の空はずっと白く霞んでいて、どうやらPM2.5の数値も高かったようだ。

そんな中、風に煽られながらも花から花へと舞うチョウの姿もあった。


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オオイヌノフグリで吸蜜していたのは、スジグロシロチョウ



さて先日、知り合いの方がクロウスタビガ幼虫を飼育していると聞き及んだ。
そこで、ふと昔に撮影した本種の写真を久しぶりに引き出してみる気になった。

27年前のことだから、もちろんポジ写真。「クロウスタビガ」と上書きされボッテり膨らんだビニール袋から
スリーブ入りの写真を全部取り出して、一枚一枚ライトテーブルに置いてみた。こうして眺めるのも20年ぶり。

1992年、10月2日。群馬県、宝川温泉で撮影したオス。
時期が少し遅かったせいか翅はすでに擦れて傷んでいたが、初めて出会ったクロウスタビガに感激したのも懐かしい。

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翌年。1993年5月、新潟県胎内市(当時、北蒲原郡黒川村)で幼虫期を撮影する機会に恵まれた。
孵化幼虫〜終齢幼虫、そして繭、蛹など全ステージを観察できた。

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キハダが食樹であることに驚き、期待していた繭の形状はいかにも地味でウスタビガに比べると雑な作りであることに拍子抜けした。
幼虫の姿は、ウスタビガとそっくりなのに、繭はこんなにも違うの!?。


落ち葉に紛れた繭から羽化するシーンも、最初から撮影していた。
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ウスタビガの羽化と比較すれば、これも写真映えとしては弱い。けれど私はその瞬間をどうしても見ておきたかった。

メスの産卵。

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2019年03月06日

とんがり蛹、ふたたび

蛹が見つかったクロセセリの幼虫を探してみた。
場所は自宅から道路一本隔てた杉植林内。
林の入り口からハナミョウガが出迎えてくれる。


薄暗い林内には、腰の高さくらいの、イヌガシ(クスノキ科)が花をつけていた。
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イヌガシは雌雄異株で雄花は雌花より大きいそうだが、写真はどっちかな?
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この林内ではもうマムシグサが開花していた。一株だけだが。

食痕の多く残っているハナミョウガを見ていったが、蛹の古い台座はいくつか見つかるものの、
幼虫は全くいない。
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やっと見つかったのは、蛹だった。

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2019年03月04日

ハナミョウガに、とんがり蛹

数日ぶりに晴れ間が出た。
霧島山の山容を久しぶりに拝む事ができた。

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写真の高千穂岳、今冬は冠雪が一度も見れなかった。

野焼きの跡を特に鮮やかな緑の絨毯で染めるのは、ツルボ
今の時期はまさに独り勝ち、といったところか。
画面左下にはワレモコウの群落も。

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自宅林に降りて、シロアリの撮影をしていたところ、すぐ目の前にあったハナミョウガの葉が気になった。

「あれ、これはクロセセリの幼虫巣じゃないか?」

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葉が重なったところは明らかに糸で綴り合わせてあるのがわかる。
そっと開いてみたが、中は空っぽですでに空き家になっていた。
「どこに引っ越したかな?」
奥にあった葉を裏返してみれば、

「あ! もう、蛹になってたか」

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蛹の体長は約35ミリ。
写真画面左が頭。
束ねた糸で2箇所を引寄せ、出来た谷の底に蛹は納まっている。

とんがり頭は、サンダーバード1号。


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posted by やまかます at 20:47| Comment(0) |

2019年03月01日

足下にご用心

数日前から「そろそろかな、あれは」と気にかけていた。

林をゆっくり歩いてみれば、あ!あった。
昨日は無かったから一晩のうちに伸びたのだろう。マムシグサ

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写真は高さ15センチ程度。
他にも数株あって、地雷を避けるように歩かないといけない。

もっとも毎年同じ場所から顔を出すので、おおよその位置は把握している。


ボケもアセビもまだ開花数が少ないせいか、アブラナで吸蜜する姿が多い、ビロードツリアブ
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2019年02月17日

オオキベリアオゴミムシ

庭の朽木の下に潜んでいた。

65ミリマクロレンズ+APS-cカメラだったので、ここまでしか引けなかった。
大きい!
カメラを取っ替えに部屋まで走ろうかと思ったが、見失ってはいけないので一先ず捕獲した。

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体長20ミリを超える、
オオキベリアオゴミムシ Chlaenius nigricans


以前、撮影したのは新潟県胎内市の『胎内昆虫の家』敷地内だったと思う。
もう随分と昔のことなので、久しぶりに出会えて嬉しかった。


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成虫の姿は美しいが、幼虫はカエルの生き血を吸って成長するという変わった生態の持ち主。
どうやら飼育下では、トノサマガエルやヒキガエルでも成長するそうだ。
(ブログ『まるはなのみのみ』参照)
posted by やまかます at 22:29| Comment(0) |

2019年01月10日

朽ち木の下

敷地内に転がっているクヌギ、コナラの朽ち木を一つ一つ起こしてみれば、、、。

カブトムシ幼虫、
ちょい小振りだけど、とにかく多い。

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ユミアシゴミムシダマシ
大柄で存在感たっぷり。

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ヒゲジロハサミムシ幼虫
見事なほど艶々ぴかぴかボディ

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そして、押し競饅頭は、、、
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スナゴミムシダマシの一種
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posted by やまかます at 22:54| Comment(0) |

2018年12月04日

コウノトリ

午前10時ころ、
地区の方から「うちの前の電線に白くて大きな鳥が2羽おる」と電話があった。
「とにかく大きい〜よ。羽の先が黒色じゃわ。なんちゅう鳥やろうか?」

「ツルかな? すぐ行きますよ!」

車で駆けつけてみれば、遠く離れた車窓からもすぐにわかった。
なるほど、デカイ。

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「あ、コウノトリですね。野生のコウノトリを見るのは初めてですよ」
電話をくれたIさんの傍に車を停めた。
「車がすぐ傍を通っても平気なのに、わしが近寄ると電線に逃げよった」


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カラフルな足輪が付いていた。
「右:金色、左:緑/青」、「右:黄/赤、左:緑/青」(上/下)


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うちから1キロほど離れた田畑でしばらく採餌していたが、このあと午後3時頃に2羽揃って南方向へ飛び去った。
低く飛んでいたからそう遠くまで行ってないだろう。


撮影機材:OLYMPUS OM-D EM-5 Mark2+Canon EF-s 55-250mm
posted by やまかます at 16:05| Comment(0) |

2018年11月05日

トゲナナフシ

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自宅林の朝。
ササキリのメスが目線の高さにいた。
昔、産卵する姿を撮影したが、また見てみたくなった。


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トゲナナフシ
目を離すと見失いそうだ。


posted by やまかます at 05:46| Comment(0) |

2018年10月31日

ヒナカマキリに出会えた

福岡県、福津市の『竹尾緑地』には午後1時に到着。

ここは常緑樹林の森が広がる保全地。
明日、開催される観察会の下見を行った。天候は曇り。
お目当てのヒナカマキリ、ここならいるはずと思うが、まずはシダレヤナギでコムラサキ幼虫を確認しておく。

さて、ヒナカマキリを探すには目視だけでは時間が掛かると思い、
枯れ葉付き落ち枝の叩き採集をしてみた。
日陰になっている林縁で拾い上げた落ち枝を白いバットの上で叩いてみれば、
なんと一発目で、メスのヒナカマキリがあっさりと落ちた。

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柿の葉裏に潜むウラギンシジミを横目に、奥の森に入ってから叩き出しを続けた。
結果、ヒナカマキリのオスが1頭。

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他にはオオホシカメムシ(多)、チャバネアオカメムシ、アカサシガメ、カモドキサシガメの一種など。

このあと、主催団体のスタッフの方と合流してから、落ち葉の上を歩くヒナカマキリ♀を2頭、目視で発見できた。オスはやや見つけにくいようだ。
明日、観察会の参加者の方々の目で、どのようなシーンを見ることができるだろうか、楽しみだ。

エノキにはゴマダラチョウ幼虫

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posted by やまかます at 21:45| Comment(0) |

2018年10月11日

ホウライチクとオオテントウ

日本一大きい天道虫、オオテントウを見たい!
東京に住んでいた頃から憧れていた虫の一つだった。

しかし、九州に移住した当初、どこをどう探せばいいのかまったく検討がつかなかった。
生態についての情報を私は一切知らなかったからだ。

2007年の秋、日南市の海岸林にキイレツチトリモチを探しに出掛けた。
奇異な姿の寄生植物には惹かれるし、とりわけキイレツチトリモチは昆虫が花粉媒介をするというので、どうしてもその様子を撮影しておきたかった。九州に来て日南市を訪れたのもこれが初めて。

地面に這いつくばり落ち葉を舐めるようにして探っているうちに、なんとオオテントウの前翅を偶然にも拾った。
残骸の一部とは言え、初めて見るオオテントウには違いない。シャーロックホームズばりの探偵技とも言えようか。

翌年2008年の1月31日、キイレツチトリモチを撮影した海岸林近くにある鎮守の森を探し歩いて、今度こそは生きたオオテントウに出会えた。
そしてこの年タイミング良くも、高知昆虫研究会の会誌『げんせい』No.84にオオテントウがホウライチクにつくアブラムシを補食するという記事が表紙写真とともに掲載された。この偶然にも驚いた。
ホウライチク、なるほどこの植物の分布は西日本の太平洋岸に限られる。オオテントウになかなか出会えない理由はそれか!と納得できた。
ホウライチクにつくタイワンツノアブラムシが唯一、オオテントウの糧となるのだ。
初めて成虫を発見できた鎮守の森を改めて歩いてみれば、やはりあったホウライチクが。

というくだりは、過去のブログ『昆虫ある記』でも少し触れてあるが、
10年も前の記憶を辿りつつ、今日は宮崎市のオオテントウ生息地に赴いた。
2年前の6月に観察してから久々のことである。
時期としては少し遅かったようだ。タイワンツノアブラムシのコロニーはわずかしか見つからなかった。
台風の影響もあっただろうか。

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それでも、一か所でオオテントウの成虫が6頭いた。互いに等間隔をおいていた。
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蛹も一つ。
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すっかり宮崎県内に定着したヒゲナガヘリカメムシも成虫、若齢〜終齢幼虫集団までいた。
写真は終齢。

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私の自宅近くにもわずかながらホウライチクが生えている場所があり、稀ではあるがオオテントウを見ることもあった。あった、というのも2年前にホウライチクのすぐ背後のスギ林が伐採されてしまい、環境が激変したせいか、オオテントウもアブラムシも姿を消してしまったのである。

今日は、Yさんに宮崎市の生息ポイントを教えていただきました。ありがとうございました。
posted by やまかます at 23:38| Comment(0) |