2018年10月11日

ホウライチクとオオテントウ

日本一大きい天道虫、オオテントウを見たい!
東京に住んでいた頃から憧れていた虫の一つだった。

しかし、九州に移住した当初、どこをどう探せばいいのかまったく検討がつかなかった。
生態についての情報を私は一切知らなかったからだ。

2007年の秋、日南市の海岸林にキイレツチトリモチを探しに出掛けた。
奇異な姿の寄生植物には惹かれるし、とりわけキイレツチトリモチは昆虫が花粉媒介をするというので、どうしてもその様子を撮影しておきたかった。九州に来て日南市を訪れたのもこれが初めて。

地面に這いつくばり落ち葉を舐めるようにして探っているうちに、なんとオオテントウの前翅を偶然にも拾った。
残骸の一部とは言え、初めて見るオオテントウには違いない。シャーロックホームズばりの探偵技とも言えようか。

翌年2008年の1月31日、キイレツチトリモチを撮影した海岸林近くにある鎮守の森を探し歩いて、今度こそは生きたオオテントウに出会えた。
そしてこの年タイミング良くも、高知昆虫研究会の会誌『げんせい』No.84にオオテントウがホウライチクにつくアブラムシを補食するという記事が表紙写真とともに掲載された。この偶然にも驚いた。
ホウライチク、なるほどこの植物の分布は西日本の太平洋岸に限られる。オオテントウになかなか出会えない理由はそれか!と納得できた。
ホウライチクにつくタイワンツノアブラムシが唯一、オオテントウの糧となるのだ。
初めて成虫を発見できた鎮守の森を改めて歩いてみれば、やはりあったホウライチクが。

というくだりは、過去のブログ『昆虫ある記』でも少し触れてあるが、
10年も前の記憶を辿りつつ、今日は宮崎市のオオテントウ生息地に赴いた。
2年前の6月に観察してから久々のことである。
時期としては少し遅かったようだ。タイワンツノアブラムシのコロニーはわずかしか見つからなかった。
台風の影響もあっただろうか。

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それでも、一か所でオオテントウの成虫が6頭いた。互いに等間隔をおいていた。
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蛹も一つ。
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すっかり宮崎県内に定着したヒゲナガヘリカメムシも成虫、若齢〜終齢幼虫集団までいた。
写真は終齢。

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私の自宅近くにもわずかながらホウライチクが生えている場所があり、稀ではあるがオオテントウを見ることもあった。あった、というのも2年前にホウライチクのすぐ背後のスギ林が伐採されてしまい、環境が激変したせいか、オオテントウもアブラムシも姿を消してしまったのである。

今日は、Yさんに宮崎市の生息ポイントを教えていただきました。ありがとうございました。
posted by やまかます at 23:38| Comment(0) |

2018年10月10日

はねの模様

朝食後、腰に手をあて歯磨きしていたら、窓の外に、、、、、、、。

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クヌギの枯れ葉がねぐらだったようで、朝一番、翅を開いたタテハモドキ、秋型
ほぼ5m先だけど、タテハモドキの眼状模様はよく目立つ。

歯ブラシ口にいれたまま、勝手口から飛び出して撮影。


「はねを拡げておくれ!」との願いも届かず、一気に飛び立って行った、クロコムラサキ♂

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ウォーミングアップ無しでいきなりとは、、、。

EOS-6D:
TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD
posted by やまかます at 21:15| Comment(0) |

2018年09月20日

舞台は揃ったけれど

上米公園の柿の木。熟れた柿の実は様々な昆虫たちで賑わっている。

ルリタテハ、シロテンハナムグリ、ヒメススメバチ、、、。

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柿の実に集まる昆虫を狙って、ハラビロカマキリ
柿_2615.jpg


あの虫が現れる条件も揃ったと言えるだろう。

オオカマキリモドキ、だ。

今年はしかし、どうだろう?
昨日までに数回、午前中に覗いているがまだ姿を見ていない。


ツクツクボウシの頭部はすでに無く、お腹の大きなハラビロカマキリはゆっくりと食事を続けていた。

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オオカマキリモドキは、夜行性。
今夜から夜の観察も始める予定だったが、生憎、朝から雨。
秋雨前線の停滞で、しばらく天候は不安定のようだ。
posted by やまかます at 08:09| Comment(0) |

2018年09月07日

ギンイチ詣で

「ギンイチ詣で」のポイントでは、シロヒトリの羽化が盛んのようだ。


シロヒトリ_Z5A8566.jpg


おとなしいので、ちょいと小突いてみる。

シロヒトリ_Z5A8578.jpg


翅を立てて赤い紋様を見せびらかす、という威嚇行動らしいが、果たしてこんなで効果あるのだろうか?

草間の陰に群れている、シロヘリクチブトカメムシの幼虫たち。
このあと脱皮して終齢になっていたから、この時点では4齢の兄弟だろう。
ちなみに脱皮直後は真っ赤。
手前の草を動かすと、一斉にパラパラと地面に散ってしまうので、群れの撮影は難しい。
しばらくするとまた、草上に戻って同じように群れているのだけど。

シロヘリクチブトカメムシ_Z5A8597.jpg


寸暇を利用しつつ、しつこく「ギンイチ詣で」を続けているのは、交尾カップルを見つけたいからだが、
なかなかチャンスに恵まれない。

午前中の夜露がまだ残る時間帯であれば、翅を拡げて日光浴する姿も見られる。
だいぶ翅に擦り傷ができているが、ともかくもじつに地味。


ギンイチモンジセセリ_Z5A8590.jpg


ポイントの畦道+畑に隣接して植わっているクヌギ並木では、大きなオニグモの一種がいた。

オニグモ_Z5A8234.jpg


EOS-5D Mark3 TAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD 、EF24mm F2.8 IS USM
+スピードライト430EX III-RT
posted by やまかます at 19:51| Comment(0) |

2018年09月05日

野蚕、そして新刊本

シンジュサンは3齢になったところで、庭のクロガネモチに戻した。

幼虫たちは、ライトに飛来した母蛾から採卵しそこから飼育してきた。
当初は袋掛けするつもりだったが、枝の状況などから断念して放飼となった。


シンジュサン_Z5A8376.jpg

3齢から体全体に白い粉をふいた姿になる。
今後いろんな天敵に狙われることもあるだろうが、静観するしかない。


神樹蚕に続いて飼育を始めていたオオミズアオは、クリをよく食べて3齢になっている。
神樹蚕より成長がすこぶる早いようだ。


オオミズアオ_Z5A8371.jpg

ちなみに、ヤシャブシも与えてみたが食べることは食べるのだが、成長が鈍くてやがて食べなくなった。
クリに替えてみるとたちまち元気になるので、やはりヤシャブシはオオミズアオの食樹にはならないのかもしれない。


今月発売予定の新刊『きのこレストラン』(ポプラ社)

きのこレストラン.jpg


ポプラ社の「ふしぎいっぱい 写真絵本シリーズ」での私の著書は、これで10冊目となった。
第一冊目は、2006年の『うんちレストラン』(文・伊地知英信)。
『うんちレストラン』『じゅえきレストラン』『きのこレストラン』と、揃ったところで
次なる『○○○レストラン』が実現するかどうかは、まだ未知数。


 EOS-5D Mark3 TAMRON SP90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD 
+スピードライト430EX III-RT


Canonからフルサイズ、ミラーレスカメラ EOS-Rの発売発表があった。
時代の流れということだろう。
素通しファインダーの一眼レフカメラを今後購入するつもりはとっくになかったが、とうとう来たか!
という感慨はある。



posted by やまかます at 22:42| Comment(0) |