愛媛県 八幡浜市
フェリー出航まで時間があったので、港を見下ろせる
「諏訪崎」に寄ってみた。ここは海に突き出した3キロほどの半島。半島は常緑樹林に覆われている。
駐車場から半島の突端まで2キロほどの遊歩道が続く。
気温が低く曇天で、活動する虫の姿は予想通りまったく皆無。遊歩道の入り口には今どき珍しい、公衆電話ボックスがあって、その蛍光灯の灯りに飛来した、
ウスバツバメエダシャクが2頭、ほかにもシャクガ類が2頭、アオマムシ1頭、それだけが居残っていた。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
遊歩道を歩き始めるとすぐ、
ナワシログミの甘ったるい香りがしてきた。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
足下の路面には
ウバメガシのドングリがばら撒いたように転がっていた。
パリンッと潰れる音、これを踏まずして進むのは難しい。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
薄暗いツバキ街道を進むとやがて、急峻な降り坂に差し掛かった。帰り道は難儀しそうだ、と躊躇したくもなりかけたが半島先端は見ておきたい。時間的には寄り道をしなければ往復ギリギリ間に合いそうだった。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
ゴツゴツした岩場の狭い道を降ると、半島突端に出た。
海原の上空を大きなミサゴが舞っていた。長い翼が特徴的で、海面近くに上がってくる魚を狙っている。しばらく旋回していたが、そのうち港の方へと去って行った。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
突端から引き返す登り坂はまさに心臓破り。200メートルほどだがこれがキツい。登り切った空き地にあるコンクリ製の長椅にしばらく座って休憩。しかし、あまり時間の余裕もないのでせいぜい2分程度で出発。
薄暗い遊歩道沿いの崖に、小さな白い花を見つけた。
センブリだ。
花数は少ない。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
ツバキに巻いてある樹木名のプレートをめくると、
ミノムシの一種が身を寄せて潜んでいた。蓑に隠れているのに、さらに蓑ごと身を隠すとは、ずいぶんと用心深いためだろうか。
一つ宿題が増えたような気がする。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
遊歩道を歩き終えて駐車場に戻った頃、ポツポツと雨が降り始めた。
駐車場からクネクネ道を下っていけば、10数分で八幡浜港に着いた。乗船手続きをする前に、港の魚市場に立ち寄り、今日は、活きのいいイサキとモンゴウイカを買った。
来た時(29日)、下船時にはうっかり気づかなかったのだが、フェリー乗り場が少し移転して建物がリニューアルしてひとまわりデカくなっていた。以前の建物は解体作業中だったが、昭和の名残がまた一つ消えてしまった。
posted by やまかます at 21:36|
草花