2019年11月07日

ドヨウオニグモ



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ドヨウオニグモ
畦道や休耕田の草はらで普通に見られ、垂直円網の真ん中に陣取っている。

体長1p未満の小柄な体ゆえ、獲物は小粒程度の虫がほとんど。
小柄ながらも、夕陽を浴びて円網の張り直しをしている時の姿など、実にカッコいい。

(撮影機材:EOS-80D EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM ストロボ270EXU )

昨日見つけた、アカメガシワのアカギカメムシ集団。
交尾時間は長いようだ。

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(撮影機材:OM-D E-M5 MarkU EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM ストロボFL-300R )

posted by やまかます at 19:38| クモ

2019年10月17日

ねぐらは、浮き島

今秋、自宅周辺ではタテハモドキが多い。
午後5時、犬の散歩で谷津田に降りると、ねぐらについたタテハモドキが次々と見つかる。

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アカメガシワの枯れ葉に落ち着いた、タテハモドキ

けれどこの場所は、ジョロウグモの網巣の中。
すぐそばでは、ジョロウグモが食事中。獲物はヒメクダマキモドキ
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網に引っ掛かった枯れ葉は、いづれクモが糸を噛み切ってはずすことになるだろうから、
この場所のねぐらは、ちとマズかった。

あぜ道のカラムシに、アカタテハの幼虫巣が多い。
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手触りで蛹入りの巣もすぐにわかる。
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ヤマハッカの花が目線に続く。香りはしないけど、地味に賑やかだ。
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(使用機材:OLYMPUS OM-D E-M5 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm Macro , MACRO FLASH STF-8
posted by やまかます at 20:20| クモ

2019年10月07日

夏の終わりと秋の始まり

地区のゴミ集積所まで歩いて7分。毎週、月火が燃えるゴミの回収日。

パソコンの前に座る時間が長い日が続くと、意識して体を動かそうと思う。
それで集積所まで歩くことにした。晴れてもいたし。
いつもは時間が惜しくて車を使ってしまう。

通常は7分のところ、道草をして倍の時間費やしてしまった。
まあ、いつものことだけど。

谷津田に降りる狭い農道ではタテハモドキの秋型が多くて、蹴散らした先に次々と待ち構えている。
30メートルの間に7頭はいて、うち一頭はボロボロの夏型だった。
あいにく標準マクロレンズ一本だったので、撮影できる距離まで寄らせてくれなかった。
「コッチ、オイデ、ホラ、ココ、ココ」とからかわれているような気分になる。

まだ日陰だった場所では、ねぐらに残っていた秋型がいた。
もう目覚める寸前だろう。陽射しが届けば。

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集積所から遠回りで戻りかけたら、公民館の金網にコガネグモの卵のうがあった。

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もうとっくに出のうし、子グモ達は分散した後だろうと、サッサと通り過ぎてしまった。
逆光でもあり、撮影したときには気付かなかったが、
あとで写真画像をじっくりと見て、卵のうのすぐ上に子グモ達がいたことを知った。

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コガネグモの産卵や出のうの時期は、かなりバラツキがあるようで、
以前観察した出のうは8月末だった。
「まどい」の期間はそう長くはないとは思う。

葉がすっかり秋色になったキササゲでは、まだクサギカメムシの新成虫がポツポツ、見られる。
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アケビの実もすっかり熟して、「オイデ、オイデ、、、」をしている。
誰も来ていないけど。
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アケビといえば、小学生の頃に初めて見た、薄紫色の果皮が印象的だった(松山市)。
しかし、うちの近辺ではどれもうす茶色で、薄紫色にはお目にかかることが出来ない。なぜ?

午後6時ちょうど。
山仕事をしているときに、カラスザンショウの高い梢でアブラゼミが鳴き始めた。





posted by やまかます at 21:30| クモ

2019年10月04日

同居グモ

「カサ、カサ、カサ、、、、、」

仕事部屋の隅から聴こえた。昨夜は寝室にいた、アシダカグモのオスだ。

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と、すぐ近くに、メスも現れた。
何か獲物を大事そうに、体の下に抱えている。
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どうやら、獲物は同じ仲間のアシダカグモらしい。
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オスがメスに近づいた。
何が起こるか!?
と、オスは猛烈な勢いでメスに体当たりするや否や、
メスの抱えていた獲物を横取りした。

メスは慌てて逃げて行った。

前にも共喰いは目撃している。
これだけでかいクモになると、何を食べているのか、気になって仕方がない。
ゴキブリを食べていたのを一回見ただけで、
案外、食事の場面に遭遇出来ない。
posted by やまかます at 20:55| クモ

2019年09月29日

延岡市立植物園

今朝は青空が広がり予定通りに昆虫観察会を開催。

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シマゴミグモ

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ハネカクシの一種 (愛宕山にて)


小学生の男の子が、シダを食べるキスジツマキリヨトウ幼虫を見つけた。
久しぶりの対面。
posted by やまかます at 17:36| クモ

2019年09月07日

ミッション・インポッシブル

アズチグモのオスだろう。
メスに比べてずいぶんと小さい。

風をとらえて糸を流していた。
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まさに風を読んでいる、のだろう。

やがて手応えを確かめるかのように、糸を少しだけ手繰り寄せ、
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次の瞬間、だいぶ離れた場所へと綱渡りを開始した。
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posted by やまかます at 20:57| クモ

2019年08月17日

オニグモとコガネグモ

午前6時半、居間の窓からオニグモのシルエットが見えた。
「アレ?とっくに店仕舞いのはずだが、、、」
昨夜は獲物の掛かりが芳しくなかったのだろうか?

午前7時40分。
朝食を終えてふと窓を見れば、オニグモが獲物に糸を掛けている最中だった。

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定かではないが、獲物はおそらくシロテンハナムグリかと思えた。
これでもかこれでもか、と執拗に糸を浴びせる。
ときおり、毒牙でキッス。

午前8時。いつの間にかオニグモは獲物を抱えて屋根の隙間に引っ込んだようだ。

午前11時半。上米公園にてセモンジンガサハムシの様子を観察。
新成虫がぞくぞく集まっている。今月末か来月初めには幼虫が見られるだろう。
その足でホームセンターへ。
草刈り機の丸刃を購入。


午後3時半。
暑い中、デスクワークもそろそろ限界。睡魔が襲ってくる。
ならば!と予定していた草刈り作業をすることに。ともかく体を動かしたい。

20分おきに休憩、水分補給をする。休憩はたっぷり5分以上とる。
途中、クヌギの根元を刈っていたら、コガネグモアブラゼミを抱えていた。
ピアノの練習をしていた嫁さんに声を掛けて、カメラを取ってもらう。

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「うん?このコガネグモ、産卵したのでは?」

予想は適中。
すぐ近くの梢に卵のうがあった。一瞬、ヤママユの繭と勘違いした。色は似ている。
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今夜の夕食は、教習所に通うため帰省している次男の手料理。
なかなかイケる。


posted by やまかます at 20:33| クモ

2019年07月17日

コガネグモとノコギリクワガタ

でっぷり肥えたコガネグモ
すのこ巻きにされた獲物のシルエットが気になった。

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大アゴ先端がわずかにはみ出ている。ノコギリクワガタと判るけど、仕事柄、写真で表現しておきたい。
思った以上に硬くて厚い糸の束を取り払ってみた。
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体液のほとんどを吸い取られており、バラバラになった。
夕方にはまた糸で巻いて吸血していた。

午後6時過ぎ。
今日の散歩も「ねぐら通り」。モンキアゲハが一頭、ウロウロ飛んでいたが、他のアゲハ類の姿は無い。
すでにねぐら入りしたのだろう。

ササの上で翅を半開にして休んでいたクロセセリのすぐ近く。
私の目線の高さに、クロヒカゲがピタッと張り付くように着地。
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「ねぐら通り」にはハグロトンボも多く、路面と林縁を行ったり来たりしている。
夕日を浴びて翅を何度も開閉していた、オス。
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日中から夕方にかけてときおり陽射しもあり、西空には巨大な積乱雲が並んでいた。

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posted by やまかます at 20:36| クモ

2019年07月16日

ゲホウグモの卵のう、その後

朝一番、ゲホウグモの居場所に行ってみた。

卵のうが二つ付いていたセイタカアワダチソウには、大きなヨモギエダシャク幼虫がいた。

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この幼虫はクワやヨモギでもよく見かける。

さて、ゲホウグモの出のうは結局、観察できなかった。
それもそのはず、二つの卵のうはいづれも寄生バエ(クモタマゴバエ?)の寄生を受けていたのだ。
正常にふ化していれば綿菓子のような卵のう内に子グモのシルエットが見えるはずだが、
一向にその気配はなく、小さな黒い塊のままだった。
もっと早くに、その異常事態に気付くべきだった。

思い切って綿菓子をほぐしていくと、寄生バエの幼虫や蛹が出てきた。
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すでに羽化した成虫は次々と飛び立って行った。

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寄生バエ成虫の姿を見るのは今回が初めて。
特徴ある姿をしているが、本種が卵のうに産卵する様子など気になってくる。
綿菓子のような卵のう内に潜り込むのだろうか?それとも表面に産み落とすのだろうか?



午後5時45分、犬の散歩中、アスファルト路面で吸水している
ミヤマカラスアゲハ♂がいた。
大きいし翅は全く擦れてない。何度も撮影しているミヤマカラスアゲハだけど、
美麗な姿に惹かれてついつい追いかけてしまう。

吸水は早々と切り上げ、林縁を探るように舞ったあとササ上に翅を広げて静止した。
どうやら、ねぐら入りの様子。
ここの道筋は過去にもアゲハ類がよくねぐらに利用していて、
まさに「ねぐら街道」「ねぐら通り」とでも呼べるだろう。
そっと近づくこと数回。寄れても2メートルが限界。それ以上は寄せてくれない。
2メートル離れていても、すぐに舞い上がって別のねぐらへと移動してしまう。
あいにく持ち歩いていたレンズは標準50ミリマクロレンズ。シャッターは一回しか切れなかった。

犬の散歩で持ち歩くレンズは最低2本以上、と決めてはいるが日によっては手を抜くこともある。
今日などは雨が降り出しかねない気配もあったし。
写真はかなりトリミングしてある。

ミヤマカラスアゲハIMG_3704.jpg


午前中、はっきりしない天気だったが、午後から晴れ間も出たりしてかなり蒸し暑かった。
明日からしばらくは、曇りか雨が続くようだ。




posted by やまかます at 14:10| クモ

2019年06月30日

オナガグモの出のう

6月6日から毎日観察していたオナガグモの卵のうが、出のうしていた。
線香花火の如し。

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昨夕、まだメス親が寄り添っていて卵のうに変わりはなかったから、
出のうが始まったのは昨日の深夜から今日の午前中の間だったのだろう。
雨が断続的に降っていたけれど。

子グモの姿は、すでに親の姿とそっくりだ。
卵のうを取り巻くようにして、まどいのひと時を過ごしている。

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周辺をくまなく探してみたが、メス親の姿は見つからなかった。

オナガグモの子グモを撮影していたら、
「駐車場に綺麗なアゲハが死んでいるよ」と嫁さんの声。


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ミヤマカラスアゲハのオスだったが、路面で吸水していて車に轢かれたのか?そう言えば郵便局の車が配達に来ていたけど、時間帯から推測するとあの時かな?
posted by やまかます at 20:44| クモ

2019年06月27日

写真ストック



ナツフジでは、ウラギンシジミ幼虫が3齢にまで成長していた。

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ふ化直後は、花蕾ではなく赤い若葉をかじって、そこに身を潜めていた。花つぼみをいくら探しても見つからなかったのは、そういうことだった。

3年前の写真の中に、アシダカグモのメスがオオヒメグモの網に掛かっている写真が出てきた。わずか3年前のことなのに、すっかり忘れていた。
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メス親が抱えている卵のうからは、子グモが出のうしていた、

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先日にも書いたけれど、卵のうを抱えたメス親は餌をとらないので痩せこけている。
したがって体力もそれ相応に落ちているのではないだろうか?
いやそうでないにしても、何らかのアクシデントに見舞われたのかもしれない。


例えばコガネグモは、産卵した後、卵のうに寄り添うことはない。産んだらそのまま放置するだけ。
子グモが旅立つまで見守る種類とそうでないものと、クモの種類によって様々だ。

フィルム時代と違って、写真の撮影枚数が桁違いに増えた。
フィルム一本36枚撮りという制限の中で、何を撮影して何をスルーしてしまうのか、その時その時に緊張して考えていた。
その呪縛から解き放たれて、目についたもの興味あるものはとりあえず撮っておく、
そんなことを10年以上いや、20年近く続けているうちに、自分の記憶力ではまかないきれない
膨大な写真ストックを抱えてしまい、しかも整理が追いつかない状況。

いっそ撮影を中断して、これまで溜まった写真ストックをしっかり整理する時間が欲しいとも思う。
半年、いや一年くらいは必要かもしれない。


posted by やまかます at 21:31| クモ

2019年06月24日

アシダカグモの出のう

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午前11時31分。コナラの日陰にいた、ギンツバメ

庭のスモモ。まだ酸っぱいけれど皮ごと食べれる。
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春にはこのスモモの枝についたカイガラムシを食べて、アカホシテントウがたくさん育った。

午後5時半、ゲホウグモの卵のうが目線の高さにあった。
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昨日には無かったので、おそらく昨夜から今朝の間に産卵したのだろう。
卵のうから2メートルほど上部に毎夜網を張っていたので、そのメスが産卵したのは間違いない。


昨夜のこと、玄関でアシダカグモの子グモが次々と出のうしていた。

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子グモは、まだら模様。
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この卵のうを抱いたメス親とは、数日前から仕事部屋や廊下や、屋内のあちこちの壁で目が合っていた。
ずっと餌をとっていないのでお腹は哀れなくらいに萎んでいる。
子グモが全て出のうすれば、空になった卵のうを捨てて、ようやく食事にありつける。
しかし、子グモ全ての旅立ち完了を、メス親はどうやって知るのだろう?
posted by やまかます at 20:23| クモ

2019年06月14日

ずっと一緒

クリの枯れ枝には、セミスジコブヒゲカミキリのペアが今朝もいた。
先月の31日の夜に見つけて以来、ずっとこの枝で過ごしている。

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クリの枯れ枝にはキノコが生えておりセミスジコブヒゲカミキリはこれを食べているが、
ここには当然ながらキノコムシ類の成虫や幼虫の姿もある。

それにしても、これほど雌雄が永く寄り添う昆虫って、他にいたかな?
この先も観察を続けてみよう。


玄関前のススキでは、オナガグモのメス親がずっと卵のうに寄り添っている。
最初に見つけたのは8日前

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仔グモたちが、旅立つのはいつ頃になるだろう?


昨日、一昨日に出会った甲虫たち。

タキグチモモブトホソカミキリ
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ビロードカミキリ
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ヨツスジハナカミキリ
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カタスジアミメボタル
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今日は朝からずっと雨。
昨日のうちに山仕事を片付けておいて良かった。
posted by やまかます at 21:24| クモ

2019年06月02日

ワカバグモかあさん

一晩かけて食事をした、ワカバグモのメス親。
お腹はしっかり満タン!

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卵のう内に残っている子グモはわずかとなり、
メス親は隣の葉っぱに移動して、落ち着いていた。

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以前、コガネグモのあるメス親は、少なくとも5回以上、産卵を繰り返した。
一番最後の卵のうサイズは小さく、メス親の体もヨレヨレになって萎びていた。
そのメス親が力尽きて地面に落ちる瞬間を目にした私は、思わず合掌した、とは「昆虫ある記」にも書いたかと記憶している。

昆虫に限らず、様々な生き物の最期の瞬間を見届ける機会は少ないけれど、
それだけにその死にざまは強く印象に残る。
コガネグモ母さんの死は、まさに大往生だったのだろう。

ワカバグモ母さんが、今後どのような生き様を送るのか見届けたい気持ちはあるが、
それはほぼ不可能だと知っている。1ヶ月間それとなく見守ってきたワカバグモが
再び抱卵する日を、期待しないでも無い。


昨夜、仕事部屋の外灯に飛来していたのは、
オオミズアオ春型♂と、

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アカウラカギバ
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アカウラカギバの食樹、ヒメユズリハは外灯のすぐ傍にあって、毎年、幼虫がここで育っている。

仕事部屋の外灯、ライトトラップの前面に寒冷紗の衝立を設置してみた。
建物の外壁面よりか、足掛かりが良いことに加え、静止面積が倍になる。
それと寒冷紗の織り目が方眼目盛りの役目を果たし、昆虫の大きさの比較も掴みやすくなったかと思う。
posted by やまかます at 20:05| クモ

2019年06月01日

まどい、そしてバルーニング

出のうしたワカバグモの子グモたちは、少しづつバルーニングで旅立っていて、
卵のう内に残っている数はかなり減ったようだ。

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ノアザミの花に着地していた、子グモ。
出のうしてまどいの時期も長かったが、その間、食事は一切摂らない。
体内に蓄えた弁当だけでの旅立ちである。
無事に成体まで辿り着ける子グモは、ほんの僅かだろう。


一方、メス親はまだ卵のうの傍に留まったままだが、今日はササグモを捕らえていた。
1ヶ月、いやそれ以上の断食後、やっと手にした餌だ。


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ノブドウでは、アカガネサルハムシのペアがいた。

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しばらくして。メスはノブドウの葉を食べ始めた。
posted by やまかます at 20:34| クモ

2019年05月28日

うまれたよ! ワカバグモ

今朝は、コロギス♂とサツマヒメカマキリ♀がそれぞれ羽化していた。
羽化の推定時刻は午前5時20〜40分の間であろう。
いづれも翅芽が大きく開き、黄色く色付いていたので要注意だった。

午前6時24分、庭のツツジで抱卵中だったワカバグモは、卵のうの糸テントを破って、出のうが始まっていた。


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初めて見るワカバグモの子グモ、メチャ可愛い。
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出のうとは言っても、まだ親の元から離れる子グモはわずかで、旅立ちをためらっているかのようだ。

朝食の支度でアサリを洗っていたら、流しの底に小さなカニが転がり出てきた。
貝の中に住みつく、オオシロビンノだ。


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アサリの味噌汁を啜っていると茹で上がったオオシロビンノに気付くことはあったが、
今朝は初めて生きたままの姿を見ることができた。
posted by やまかます at 22:01| クモ

2019年05月27日

子守りワカバグモ

ワカバグモ♀(5月2日)の抱卵を、これまで毎日気にかけて眺めてきた。

今日になってようやく子グモの姿を確認できた。
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今朝、パッと見ただけで卵のうが黒ずんで見えた。
孵化は数日前に終えており、卵のうが平べったくなって、白い卵殻が透けて見えていた。

出のうはもう間近じゃないだろうか。
卵のうを抱えたまま3週間以上、餌を取ることもなく、明らかに腹部が萎んで痩せてしまったメス親。
子グモ達の出のうを見届けるまでここに留まるのであろうか?


今日は曇り空。昨日までの夏日に比べて涼しく、過ごし易かった。
うちの林の観察路を巡っていると、エノキにリンゴドクガの若齢幼虫がいた。


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ちいちゃくても、リンゴドクガと判るよ。

まるでマントを広げたかのような格好で佇んでいたのは、ヒメマダラマドガ(マドガ科)。
なんでこうやって体を立てているのか、不思議ではある。

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posted by やまかます at 20:48| クモ

2019年05月24日

ゲホウグモの円網

2年前の6月4日、近所の草むらでゲホウグモを見つけた

家の周辺にゲホウグモが生息していることがわかって嬉しかったけれど、
目前の仕事に追われていたことや、近所にいるならいつでも探せる、という安心感もあって、
ゲホウグモの観察はずっと後回しにしてきた。

ところが最近のこと、ゲホウグモの卵のうを家のすぐ近くの草むらで発見。

「うん? それなら近くにいるメスが見つかるかも」と、
さっそく夜になって見に行ってみれば、

卵のうのあった場所からわずか1メートル離れたウメの立ち枯れに、円網を張ったメスがいた。


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撮影時刻は午後9時47分。
何箇所も破れているから、獲物がいくつか掛かったのだろう。

昼間は折れた枝先で休んでいる。


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枝の一部に完全に成り切っているが、この見事なまでの擬態こそが、多くの人を魅了するのでは無いだろうか。

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昼間休んでいる枝先は、目線の高さにあるが、
網を張るのはそこから上に登った、2m50cmほどの高さ。


庭のノアザミアゲハのオスが来ているのを窓から見て、少し急いでカメラを準備した。
蜜の吸いっぷりからしてしばらくは撮影チャンスがあるだろうと思えた。
予想通り、1分ほど経て外に出た段階でもまだ吸蜜していた。

数カット撮影したところで飛び去ったけれど、画像を確認してみれば、全カットがブレていた。
それもそのはず、カメラの感度設定がISO100になっていた。

でも大丈夫!
アゲハは別のアザミに移動してまた吸蜜を始めたので、すぐにダッシュ。
感度設定を上げてから再度、撮影できた。

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ふとフィルムカメラを使っていた昔のことを思う。

当時のフィルム感度はISO100かあるいは64や50で、そのような低感度でもしっかりと撮っていた。
ISO400といった高感度のフィルムもあったけど、実用レベルではなくほとんど使ったことはなかった。
どうしてもという撮影の時だけ、ISO100のフィルムを200の設定で撮影しておき、増感現像を行うことがあったくらいだ。


カメラは進化したが、何かしら失ったものがいっぱいあるような気がしてならない。
と、少しだけ考えたりした。




posted by やまかます at 23:37| クモ

2019年04月24日

窓を開ければ

出掛ける前に戸締りしていると、窓の外にオニグモの一種が獲物を抱えていた。

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糸に絡められていたのは、ツマグロヒョウモンのメス。翅の様子からして、羽化してまだ日が浅いか、もしかしたら今日辺り羽化したばかりなのかもしれない。

過去には同じ場所で、クロスジギンヤンマが掛かっていたこともある。
まさに窓の外は「昆虫の通り道」。蜘蛛はそれをよく知っているらしい。




ヤママユは袋がけで屋外飼育ができるけれど、微小な種類はやはり屋内で飼育するしかない。

できるだけスペースを倹約し、自由に移動できること、と言う条件で拵えて使っているのが、
「飼育タワー」。別名「Tタワー」。

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タワーは、飼育ケースや小道具の収納スペースと一体化している。
30年前、新婚時代に使っていた台所ワゴンに、キャンピング用折りたたみテーブルを合体させただけだが、
意外と重宝している。合体工作は、ドライバー一本と結束バンドだけで事足りる。

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2枚のテーブルはそれぞれ折り畳むことができて、オフシーズンなどには部屋の隅に片付けることができる。

左のプラかごに入っている竹筒には全部、ニホンホホビロコメツキモドキの産卵痕が付いている。

半数には実際、ニホンホホビロコメツキモドキの幼虫や新成虫が入っているが、
あと半数には、実は蛾類の幼虫が入っている。

蛾類の幼虫がどうやって、この竹筒内に入ったのか?何を餌にして成長できたのか?など
謎だらけ。で、羽化した成虫がどうやって外に出るかだが、小さな脱出口が見つかっている。
その脱出口って、どうやって開けたの?  と、ますます謎が深まる。


あんまり飼育は好まないのだけど、小さな昆虫の暮らしを観察するためには
飼育することも必要だ。累代飼育は極力やらない。
posted by やまかます at 20:37| クモ

2018年11月17日

ワカバグモ

午前7時26分、玄関にオオカマキリ。
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午前11時11分、ツワブキ花上に、ワカバグモ。
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午後4時20分、うちの林にて、タイワンクツワムシ♂。
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午後4時46分、下の休耕田にて、ハラビロトンボ。
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午後5時02分、K子さんちの柿の木。
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posted by やまかます at 20:24| クモ

2018年11月06日

霧の朝

濃い霧の朝。
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車だとヘッドライトの点灯が必要。カーブミラーもまったく役に立たない。

霧の朝はクモの網巣の展覧会だが、ジョロウグモが一番多くて目立つ。

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しかし図鑑に載せる写真として使えるような、綺麗な網巣はまず見つからない。
どれも穴が開いたり形が崩れていたりする。

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網巣の多さからして、そこに掛かる昆虫がいかに膨大な量になるかを物語っているのだろう。

すぐ近所の畑の脇に植えられている、サザンカ
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近寄るといい香り。
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足下には白い花弁がたくさん。
posted by やまかます at 07:16| クモ

2018年10月29日

ジョロウグモの季節

サルトリイバラの実。
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自宅林の南側、谷津田に面している林縁がかなり荒れている。
台風の爪痕もあるが、このところ整備が行き届いてないことが理由としては大きい。
ササに絡んだサルトリイバラの蔓も農道にはみ出ているので、なんとかせねばと思う。


クワにいた、キボシカミキリ
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台風で倒れたクヌギの下敷きになっていたクワは、なんとか救出できた。
そのクワの葉に、キボシカミキリがいた。オスだろう。
切断して転がしていたクヌギ材(径60p、長さ120p)を踏み台にして、撮影。

ジョロウグモの網糸に掛かっていたのは、タテハモドキの前翅
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今日も秋型が3頭、このすぐ傍を元気に舞っていたが、別にもう一頭、ボロボロになった夏型もいた。
その夏型は警戒心が強く、なかなか近寄らせてくれなかった。
ボロボロになるまでに幾多の災難を経験したせいだろうか?
それとは対照的に、秋型の3頭はいかにものんびりとしている。
posted by やまかます at 21:07| クモ

2018年10月18日

コガタコガネグモ

午前中、21日(日)に予定している観察会の下見をしておいた。
三股町の上米公園。

陽当たりの良い道沿いにはタテハモドキ

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ツマグロキチョウは低くゆっくり舞い、休むときは草むらに潜り込むことが多い。
飛び方を見ればキタキチョウと区別できる。
カタバミで吸蜜していたが、それ以外ではほとんど花には来なかった。

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ホウネンタワラチビアメバチの繭。
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コガタコガネグモだろうか?
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少し大きいように感じるが、近似種にムシバミコガネグモがいる。

アラカシの朽ち木には、びっしりとキノコが生えていた。ウスヒラタケだろうか?
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ヒナカマキリも探してみたが、見つからず。
ルッキングだけで見つかるほど数はいない、ということだろう。
posted by やまかます at 21:03| クモ

2018年10月09日

お食事中

仕事部屋を出てすぐの草原で、ナガコガネグモが食事中だった。


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網に掛かっていたのは、ショウリョウバッタのオス。
オスはこうしてよくクモの巣網に絡まっているが、メスは稀。


ヤブガラシの葉っぱをほぼ食べ尽くす寸前。セスジスズメの幼虫。デカイ!
体長7p。

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目玉模様が強烈。

深夜、11時20分頃、枕元に体長10p超のムカデが登場。
嫁さんがパニック状態で騒ぐ、、、、、のも当たり前か。

「おお!久々にこれはデカイね」と、ハエ叩きで退治したが、
残念ながらムカデの侵入を食い止める策は無い。

いつもは大型ピンセットで摘みアルコール瓶に放り込むのだが、場所によってはハエ叩きも使う。
ただし、場所によってであり、狭い隙間や障害物がある場合は、ピンセットが有効。
posted by やまかます at 23:48| クモ

2018年08月26日

事故死

「風呂場の換気扇が動かなくなったんだけど」と、嫁さん。

「取り付けたのが11年前だから、そろそろ寿命かな?」

雨漏りの次は換気扇か、ヤレヤレ、と見に行ってみる。
スイッチが入ったままだけど、確かに作動していない。
換気扇のカバーを外してみた。

「なんだ、こういうことか!」

回転翼に挟まっていたアシダカグモが、ポトリと落ちた。

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おそらく即死だったのだろう。腹部が大きく抉れていた。
死骸が外れたはずみで、換気扇は正常に作動し始めた。
電源が入れっぱなしだったにも関わらず、モーターが焼き切れなかったのが不思議だ。


不思議と言えば、アシダカグモがブンブン唸って回転する換気扇の中に入ったこと。
振動もかなりあるはずだし、警戒して近寄らないのでは?と思いたくなる。
もしかして、その振動を獲物の動きと勘違いした?  いやいや、11年間、毎晩回転してきたのだから、
今回に限ってというのは考えにくい。

回転する前に侵入し、うっかり長居しているうちに、家人がスイッチを入れた。
たぶん、そんなところだろうなあ。

わが家ではもっともお馴染みの同居者だから、こんなアクシデントもたまにある。
扉の隙間でせんべいになっていたりと。


クヌギに行儀良く並んだ、イモムシ。
ツマキシャチホコかな。

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数時間後には、身を寄せ合って食事していた。
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色合いといい、暑苦しいことこの上ない。


EOS-5D Mark3、TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD+スピードライト430EX III-RT
posted by やまかます at 18:50| クモ

2018年08月19日

猫顔

庭のクヌギ小木に、トリノフンダマシオオトリノフンダマシがいる。
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いづれもまだ幼体。
大きな腹部には、想像力を掻き立ててくれる模様があって、昼間はただただじっとしているだけ。
夜には網巣を張るから、糸張りや狩りの様子を見ておきたい。


EOS-6D タムロンSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD
+スピードライト270EX II
posted by やまかます at 21:12| クモ

2018年08月15日

ヤリグモ、ふたたび

一昨日見つけたヤリグモの卵のうと子グモたち。
昨夜は台風のおかげで一晩中、雨脚が強かった。
今日はどうなっているだろうかと、覗いてみた。

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垂直に立っていた卵のうは横倒しとなり、
少し離れた位置に孤立している子グモも数匹いたが、子グモたちはかろうじて一か所にまとまっていた。


息を吹きかけると脚を広げて動き出す子グモもいるが、ほとんどは動かない。
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子グモの尖ったお尻はヤリグモという和名に相応しい姿とも思える。
さて、この小さな子グモたちは、どうやって成長するのだろうか?

EOS-M5 MP-E65mm F2.8 1-5×マクロ、EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM
posted by やまかます at 21:56| クモ

2018年08月08日

アシダカグモの♂

一昨日あたりからそこにいる、アシダカグモのオス。
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それにしても、動かないなあ。
仕事中にふと目が合うのだけど。


網戸の外側から、おそらく室内への秘密の抜け道があるに違いない。


EOS-6D EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
posted by やまかます at 20:09| クモ

2018年07月06日

オニグモ受難

撮影スタジオの雨漏りの応急修理を終え梯子を降りかけたところに、大きなオニグモのメスがいた。
手に乗せると重量感たっぷり。

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腹部の模様が面白いので撮影してみたところ、あとになって寄生卵が多数、付着していることに気付いた。白ごまのようなものが点々と。
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以前、コガネグモの卵のうを開いてみると、中にギッシリ、寄生バエの幼虫(蛆虫)が詰まっていたことがあるが、それはどうやらクモヤドリバエの一種かと思う。クモヤドリバエはクモの卵のうに産卵するとある文献には書かれていた。
オニグモの体表面に付着した寄生バエの卵は、このあとふ化してからクモの体内に寄生するのだろうか?このオニグモはどうなってしまうのだろうか?


一昨日、台風一過の晴れ間の下、林内観察路の草刈り作業をしておいた。わずか1時間だったが、背負い式草刈り機だったこともあって、かなり疲れてしまった。背負い式では腕の力に負担が偏るからだ。作業中、すんでのところで、ノウタケの小さな幼菌を刈り飛ばすところだった。
今日になって見てみると、立派に育っていた。まるで、メロンパン。

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ノウタケは止血に効能があるそうだ。
posted by やまかます at 21:38| クモ

2018年07月05日

ボロ網のヌシ

ここ2年かな、家屋外壁のあちこちで、ボロ網が目立つようになった。ボロ網には漏斗状の穴が数個ある。
以前にはほとんど目につかなかったので、「あれ?」と気になっていた。

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ボロ網をごっそり取り外してみれば、中に潜んでいたクモが姿を現した。
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ボロ網という網の張り方からして、どうやらクロガケジグモのようだ。
このクモは、オーストラリアからの外来種らしい。宮崎ではいつ頃から侵入しているのかわからないが、ここ最近になって増えてきた、というのも納得がいくような気がする。

夜になると姿を外に晒していたり、獲物が掛かるとトンネル穴から飛び出して来る。

苗木(60センチ)を植えて4年目のクヌギの樹液に、クロヒカゲが集まっていた。
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下の個体がもっとも新鮮で、次に上、三番目に中、と、三者三様。お互いに争うでもなく、一見仲良く食事をしている。

一昨日の台風7号の通過時、撮影スタジオに雨漏りが発生した。
幸い機材など備品には落ちなくて、床がびしょ濡れになっていた。
スタジオは11年前に増築したので、屋根がひどく劣化したとは考えにくい。今日になって屋根に登ってみたが、どこにも異変は見当たらなかった。屋根は緩い片側傾斜でスレート葺き。
夕方になって偶然、Hさん(板金工)と出会ったので事情を話すと、さっそく屋根を診てくれた。
Hさんは一目見て、雨漏りの原因を突き止めてくれた。さすがプロだ。
母屋の屋根とスタジオの屋根の接合部の銅板が浮いてわずかな隙間があり、なおかつそこに窪みができて雨量が増すと、たまった水が溢れて逆流し、隙間から浸水していたらしい。雨漏りの位置から直線上にある銅板にわずかな水たまりが残っていた。なるほど、指摘されるまでそこには気づきもしなかった。
雨漏りの対策としては、隙間全部に変成シリコンでシールドを施すという、やり方を教えてもらった。
道具類はあるので、チューブ入り変成シリコンを買い求め、自分で修繕作業をすることにした。
いづれにせよ作業は雨が止んで晴れてからだ。
「屋根の上だから日焼け対策しちょかんと、えらいことになるよ!」
何か困ったらまた連絡して、と言い残してHさんは軽トラに乗り込んだ。感謝!
posted by やまかます at 22:03| クモ

2018年06月09日

チュウガタコガネグモ

蒸し暑く、梅雨らしい一日。
つかの間、日射しが出たかと思えば、数分後にはザア〜と来る。


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気になっていたキノコの様子を見に林に降りてみれば、
円網のまん中に陣取った、チュウガタコガネグモの♀がいた。

コガネグモに比べて見かける数は多くなく、しかも写真のように薄暗い場所を好む。

ここはいつも下草刈りを施し、観察歩きがし易いようにしている場所の一部。
薄暗くても風通しがよく、なるほど、ここは獲物が掛かり易いポイントなのかもしれない。


仕事部屋の外灯には、キマダラコウリの♂が来ていた。
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プードルそのものの脚が目を惹く。

※以前(5月31日)載せたクロモンカギバだろうとしていた蛹が羽化して、やはりクロモンカギバ、と確認できた。
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posted by やまかます at 05:49| クモ

2018年05月23日

クモの部屋

今年は例年に比べて、アシダカグモが多いと感じている。

家のどの部屋に行っても、デーンと居座っている姿がある。ゴキブリやムカデの登場となると大騒ぎする家族が、なぜかアシダカグモに関しては「大きなクモがいたよ」などと平然としている。それも、不思議ではある。


今朝のこと食事を済ませて仕事部屋に戻ってみれば、床にアシダカグモがいた。それも大きな獲物を抱えていた。

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なんと、獲物は同種のアシダカグモ。つまり共食いだった。しばらくして、獲物は捨てられていた。

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「うん?もしかして、このメスの死骸は昨夜、私の背後にいたヤツではないだろうか」
食べていた方のメスは、大きさ、色、そして片側の脚が一本欠けている特徴からして、
昨夜のメスとは明らかに違うからだ。

ともかくも、うちの家ではアシダカグモが定員オーバーして、それゆえ共食いも止むを得ないという食料事情が発生しているのだろうか。

しかし、共食いというのは、家族の者には悪い印象を植え付ける。
できれば、ゴキブリやムカデを捕らえている姿を見て欲しい、と願う。


ヨモギの葉を綴じ合わせた中にあった、マミジロハエトリの卵のう。そっと中を覗いてみた。

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posted by やまかます at 21:17| クモ