2024年12月23日

女郎蜘蛛

三股町

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      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前7時15分、朝焼けに染まった霧島山。

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      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前8時4分、同じく霧島山。

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      EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM Flash Q20U

まだ網に陣取っている、ジョロウグモのメス。
腹部は萎んでほっそり。この先、産卵できるほどに獲物が得られるとは考えにくいが。

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      EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM

ジョウビタキが庭にやって来た。デスクワークの息抜きに窓越しで観察。
光の当たり具合で、表情もさまざま。
posted by やまかます at 17:23| クモ

2024年10月21日

庭の蜘蛛

三股町

宮崎県内は所によって朝から土砂降りと強風が吹き荒れている。
三股町の我が家周辺ではそうでもなかったが。
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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye FL-LM3

庭のエノキにいた、ハラビロカマキリのメス。
撮影した後で気づいたのだけど、画面上の葉裏に、クモに宿った冬虫夏草の一種が写っていた。
あらためて撮り直そうと思っていたが、うっかり忘れていた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye FL-LM3

同じエノキに網を張っていた、コガネグモの幼体。コガネグモの幼体は冬ごしに向けて順調に成長しているようだ。
posted by やまかます at 21:12| クモ

2024年10月18日

女郎蜘蛛の朝食

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ジョロウグモの巣網が最盛期を思わせるほど増えた。暑いと言ってもズラッと並んだ大きな円網を見ていると、秋なんだとあらためて感じる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FL-LM3

朝一番、ツマグロヒョウモンのメスが網に掛かっていた。運が悪かったか。
しかし、ジョロウグモのメスはこの大きな獲物に少々、手をこまねいているように見えた。
少し距離を置いて、オスがじっと様子を窺っている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FL-LM3

クモはしかし、邪魔な翅を切り落とすという手順は取らず、じわじわと翅を折り畳み全体を糸で包んだ。
丸めた獲物の胴体にかぶりつき、食事を始めた途端、オスがここぞとばかり降りてきた。
posted by やまかます at 21:51| クモ

2024年08月19日

梅雨に逆戻り

三股町

昨夜は深夜から久々の雨、それも本降りの大雨。
畑のコガネグモはどうなっただろう。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

午前中は雨が降り続けていたが、午後になって止んだので様子を見に行ってみれば、網を補修している最中だった。しかし、その動きは緩慢でピーク時のようなメリハリのある動きから比べて明らかに衰えを感じる。雨が降り続いたこともあって、補修作業は目に見えるほど進んでいなかった。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U GODOX TT350

昨日、獲物からたっぷり栄養をとれたのだろう、体はいくぶんか肥えて見える。
この先もしばらく雨模様の日が続くようだ。獲物に恵まれれば、まだ産卵できそうな体つきに見える。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

多く見られた終齢幼虫の姿がめっきり減って、トノサマバッタの新成虫が増えてきた。羽化ピークもそろそろ終わりのようだ。5〜6月、第1化の羽化のあと、今は第2化の羽化時期と言えるだろうか。写真は翅が伸び切って、屋根型に畳んだ直後の様子。体はまだフニャフニャで柔らかい。しっかり硬い体つきになるまでには数日以上かかる。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ウスバキトンボが休憩している場所は、私が庭に置いたままにしていた枯れ枝(ホテイチク)。

コガネグモの造網行動を撮影するために、大きなY字型の枯れ枝を屋外スタジオに設置していたものだ。
クモの体格に合わせて、枝の大きさを選んだり、風向きの状態を待ったり、できるだけ落ち着いてくれるよう祈ったり、あの手この手(といっても限界はあるけれど)やれるだけのことは準備して、あとはひたすら夜がきて明けるのを待つのみ。
ライティングにも細かい気遣いが必要で、長時間待機のためAC電源で発光するストロボも必要。
今シーズンは立ち上げが遅かったせいもあって、期待していたほどの成果が上がらず、コガネグモの造網行動撮影は来シーズンに持ち越しとなった。
秋にはナガコガネグモで再トライするつもりでいる。
posted by やまかます at 19:40| クモ

2024年08月18日

コガネグモの幕引き

三股町

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U GODOX TT350

納屋の天井近くに陣取っていたコガネグモが昨夜、産卵した。
納屋といってもガレージのように開放された空間なのでいろんな生き物が出入りし、餌には不自由しないようだ。
少し小柄なメスで、卵のうも小さい。萎れたようなお疲れのメスは、まだこの後にも産卵するかもしれないが、どうだろう。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U GODOX TT350
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    OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U GODOX TT350

こちらは、近所の畑の畦にいるコガネグモ。コアオハナムグリを捕食中だった。
体の萎びた様子からして、すでに1回以上は産卵していると思われる。付近を探してみたが卵のうは見当たらない。
網はボロボロだが、さて、明日になってどの程度まで修復するだろうか。

コガネグモのシーズンもそろそろ終盤。早いものでは、すでに卵のうから子グモの出のうが始まっているだろう。
コガネグモ♀の姿もめっきり少なくなって、猛暑、猛暑と毎日のように喘いでいるけれど、着実に季節は進行している。
クツワムシの大合唱もすでにピークを過ぎて、アオマツムシの鳴き声が増えている。
posted by やまかます at 20:00| クモ

2024年08月06日

満腹?蜘蛛

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM 430EX III-RT

今日、洗面所の窓にいたアシダカグモのメスは大きなお腹をしていた。
産卵時期にはさらにまん丸に膨らむ。
一方、昨夜トイレにいたのはまだ小柄な幼体だった。長時間じっとしているので脱皮か!と思わず期待したが、今朝になって姿を消していた。アシダカグモの脱皮は兆候を掴むことができず、これまでタイミングよく撮影できたことはない。

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

炎天下、カメラを三脚に固定して撮影を行った。遮光板をカメラの頭上に取り付けてもなお気温は高いので、初めてカメラクーラーを使ってみた。
カメラクーラーは、「FOTPRO CR-02」で、電源は外部モバイルバッテリーから供給するタイプだ。
クーラーはモニター背面部に付属のゴムバンドで固定してある。1時間ほど撮影していたがカメラの動作には問題なかった。クーラーを外してモニター格納部を触ってみると、熱を帯びてはいるが普段使っている時の発熱程度だった。もっと長い時間だとどうなるかそのうち確認してみたい。

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クズの塔     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前中に撮影を終え、猛烈な暑さに喘ぎながら室内と外を出入りして作業をしていたが、午後4時すぎに突然、雨が激しく降り始め、雷鳴も聞こえて一気に涼しくなった。滝のような雨にホッと一息つけた。連日暑さのためデスクワークに集中できないでいた。
posted by やまかます at 20:48| クモ

2024年08月04日

腹ペコ?蜘蛛

三股町

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アシダカグモ♀ EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM FlashQ G20U

脚を広げた長さは7〜8cm程あるだろうか。この大きなアシダカグモは、我が家のあらゆる部屋に出没する。

今朝は6時から公民館の一斉清掃(主に草刈り作業だが)があったので、5時には起きて居間のカーテンを開けると畳の間の真ん中にデーンと構えていた。トイレに入るとそこでも待ち構えている。離れた部屋から嫁さんの素っ頓狂な声がする時は、聞くまでもなくこの蜘蛛と遭遇したことがわかる。   
ムカデと違って噛みつきやしないんだから、と宥めても説得力はないようだ。

それにしても、今夜、食堂の壁にいた写真のメスは腹部が随分と小さい。あんまし獲物に恵まれていないのだろうか。ならばそっと応援したくなる。
東京から宮崎の今の家に移転して最初に嬉しかったことの一つが、このアシダカグモが家の中に棲みついていることだった。くどい様だけど、このことは再三強調しておきたい。

さて、早朝の草刈り作業では、草刈り機を持ってきたのは私を含めてわずか3名しかおらず、他の大方は熊手や手鎌組。グランドも含めた公民館の広い敷地の草刈り作業にはかなりの労力を要した。グランドの中央部は自走式草刈り機が2台稼働するけれど、他は人海戦術で刈る。ほぼ休憩なく、1時間半ぶっ続けで背負式草刈機を操作したため、昼頃になると首筋から肩にかけて酷い筋肉痛となり、そこへ持ってきてこの夏一番の猛暑。さすがにへたり込み昼寝して過ごした。生ぬるい扇風機の風に当たりながら。

posted by やまかます at 20:46| クモ

2024年06月28日

雨のお休みタイム

三股町

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    EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

昨夜から今朝にかけてたっぷり降った雨。
雨が降っている間、コガネグモは逆さになった姿勢のままただじっとぶら下がっているだけだった。ところが、夜通し降っていた雨が、午前7時を過ぎた頃に止むと、俄かに網糸を張り出した。直径40センチほどの円網が仕上がるまでに50分ほど掛かった。円網が出来上がるとしばらくしてまた雨。雨滴を纏ったまま、じっと獲物を待っているようだった。

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    EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

こちらのコガネグモも、雨が止んだ寸暇に敗れた網糸を修復していた。その後、雨になってから獲物は掛からずじまい。

〜機材のお話し〜

軽くて、しかし造りがしっかりしていること、操作性が良いこと、カメラザックのサイドにピッタシ納まること、
さらに大事なことは、手に馴染むこと、そんな条件を満たす三脚を探していたら、あった。

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Ulanzi ZZERO Y で、カーボン5段、縮長42cm、重さ1.1kg

少々お値段が高いが、実際に手にして使ってみると、納得できる。
posted by やまかます at 22:19| クモ

2024年06月27日

蜘蛛の脱皮

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

そろそろ梅雨明けが近いようだが、今日も朝から雨。
昼過ぎにほんの数分間だけ雨が止み、日差しが出て明るくなった。その寸暇にコガネグモの網張り作業を撮影。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

地面に近い低い場所で、何かありそうな、モジモジするクモがいた。

「うん!?これは脱皮が始まるな」

カメラだけを地面ギリギリまで下げて、モニター画面を見ながら脱皮を見届けた。
昆虫の脱皮と違うところは、クモの場合、8本の脚を一気に引き抜くことだろう。したがって脱皮が始まると進行は早い。そのため、三脚を取りに走る余裕はなくてカメラ保持にはかなりキツい体勢となった。

三脚は持ち出していたが、少し離れた場所に置きっぱなしにしていた。こんな体験を重ねるたび、三脚は体に密着させて持ち運ぶ習慣をつけねば、と思うこともある。それには三脚の機種を見直した方がいいとも思った。
posted by やまかます at 21:35| クモ

2024年06月08日

本日、入梅

三股町

九州南部は梅雨入りしたようだ。昼前頃から小雨がパラつき始めた。
気温は低め。

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ガクアジサイとヨツスジハナカミキリ    EOS-R6 MarkU SIGMA 50mmMacro FlashQ G20U

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ヨツスジハナカミキリのペア     EOS-R6 MarkU SIGMA 50mmMacro FlashQ G20U

横から見るとメスの上にオスがマウントしていた、ヨツスジハナカミキリのペア。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

谷津田の草原には、脚をX字型に揃えたコガネグモのシルエットが目立つ。
かくれ帯は作らないものの方が圧倒的に多く、きちんと4つ張っているのは20数頭ほど見た中で、わずかに2頭のみだった。まったく作らないか、作っても2つか1つと言う省略型が多い。
一昨日、すでに卵のうも見つかっているが、そうかと思えばまだ7ミリほどの幼体もいて、成長ぶりにはかなりの幅がある。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

セッカの飛翔シーンを午前中のうちに撮影しておいた。
昨日はレンズが大きかったので上空に向かって振り回す撮影には不利だった。それで今日は小型のレンズに替えた。
小柄な鳥の飛翔を撮影するには、ドットサイト(照準器)をカメラに装着しノーファインダーで行う。テレコンをかまして焦点距離を伸ばした際にも、ドットサイトを使った方が鳥をファインダーにとらえやすい。

セッカが飛び立つのを待つ間、練習を兼ねてツバメを追い撮りしてみた。
昼前には雨が降り始めたが、それまでにセッカの飛翔撮影を無事に済ませることができた。スキッとした青空を背景に撮影したかったが、梅雨に入ったのでしばらくは無理だろう。

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ツバメ      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U
posted by やまかます at 20:55| クモ

2024年06月05日

わくど・つきじ・ぐも

三股町

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ハナイカダ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭のハナイカダの果実が色付き始めた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

脱皮中に襲われたようだ。オオカマキリ幼虫がササグモの♀に捕食されていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

ハゼノキ葉表にワクドツキジグモがいた。

ほぼ目線の高さだったのですぐに気付いたが、最初に見つけたのは一昨日のことで、その時は鳥の糞か何かだろう、と思い込んでいた。まあ、糞の写真も必要だからと撮影はしたもののしっかり画像チェックはしていなかった。ところが昨日の夕方になって、ハゼノキの横を通りかかって再度見直してみたら、左右対称形をしていることに気づいた。そこでようやく、ワクドツキジグモだとわかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

脚を縮めて体と一体化しているので、よほど近づいてしっかり見つめないと、蜘蛛とはわかりづらい。
蜘蛛の外形は、江戸時代の女性の結い髷に似ていて独特なシルエット。しばらくしてから、モソモソと歩き始めた。その姿は火星人のようだ。歩いて別の葉に引越しかと思えば、また元の場所に戻っていた。葉の表面には台座糸が座布団のように張られている。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 

お尻の方から見た姿は、いかにも昆虫か鳥の糞のよう。
ワクドツキジグモを自宅林で見つけたのはこれで2度目だが、前回は3年前の2021年4月17日だった。
1回目に見つけた場所から、今回のハゼノキまでは30mほどの距離しか離れていない。
posted by やまかます at 20:51| クモ

2024年05月25日

月夜の蜘蛛

三股町

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     EOS-R6 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM EF-25

満月は23日だったが、その前日の22日の夜に撮影した。
ほぼ丸い月の中にクモのシルエットを重ねてみた。

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     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 430EX III-RT 

24日の朝、網糸は少し破れて乱れていた。獲物が掛かったのだろう。
ヤマシロオニグモ、だろうか?
自宅の外壁近くに毎晩、2頭が網を張っている。
posted by やまかます at 20:00| クモ

2023年10月09日

輝く糸

三股町
1006ジョロウグモ-069210.jpg      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO (撮影:10月6日)

朝陽を浴びたジョロウグモの網糸の輝きは、肉眼で見た時とカメラのファインダー越しとでは違って見える。
肉眼で見て綺麗に輝いている糸のイメージを、写真でどうやって表そうかとあれこれ試しているうち、
フォーカスを外して、つまりボカして撮影してみると、怪しい輝きを写し出すことができた。


糸を張るジョロウグモ
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  (撮影:10月6日)

先日、コンビニに立ち寄ったところ、ヤママユのメスが店のすぐ前の地面にいた。
買い物を済ませてから拾い上げて持ち帰った。ヤママユの卵が欲しかったのでラッキーな出会いだった。

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     E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350+XPro O (撮影:10月8日)

少し鱗粉が剥げ落ちているけれど、まだ羽化してから日が浅いのだろう。コンビニの灯りに飛来したメスは、もう交尾済みであることは間違いないはずだ。ほとんどのメスは羽化直後にオスが飛来して交尾が成立する。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO  (撮影:10月8日)

外にぶら下げた網かごに、持ち帰ったメスをクヌギの水差しと一緒に入れて産卵を待った。日中は休止状態にあるので、ヤママユはじっと大人しくしてピクリとも動かない。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO  FlashQ G20U (撮影:10月9日)


そして翌朝、網の中を覗いてみるとたくさんの卵が産み付けられていた。クヌギの枝葉にはまったく産んでいなかった。クヌギよりか、足掛かりの良い網のほうに産んだのだろう。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U (撮影:10月9日)

卵は冬越しをして、翌春に孵化する。卵の一部は自分用でほかは全部、知り合いの方に差し上げる予定。
posted by やまかます at 21:18| クモ

2023年07月30日

Araneus ishisawai

東臼杵郡 美郷町 おせりの滝 (7月28~29日)

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おせりの滝   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO(7月28日)

昨日は「おせりの滝」で昆虫観察会が行われ、講師として参加。
前日の下見ではカラカラ天気で陽射しがきつかったが、観察会当日は曇り。
暑さはあまり心配なかったが、途中で雨になった。
観察コース途中の東屋で雨宿りして、しばらくすると雨は止み観察会は予定通りの時刻で終了した。

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イシサワオニグモ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (7月29日)

久しぶりにイシサワオニグモを見ることができた。
林道沿いの薄暗い藪の少し奥に円網を張っていたが、明るいオレンジ色の体色のおかげで見落とさなかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO (7月28日)

水飲み場の蛇口に、オオカマキリ幼虫が登っていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO GODOX TT350 (7月28日)

オオミノガだろうか、大きなミノムシは苔を纏っていた。

国立国会図書館から登録利用者IDが無効になる90日前のお知らせメールがあったので、
ログインして有効期限を3年間延長できた。そういえば、複写サービスを使ったのはもうだいぶ以前のことだった。
posted by やまかます at 19:40| クモ

2023年07月17日

コガネグモ科の2種

三股町

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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-900R

庭のアサガオが咲き始めたのはつい数日前からで、今朝はスジボソコシブトハナバチが来ていた。
居間の窓ごしに撮影。
アサガオの蔓棚にはカナヘビのメスとオスがいて、メスがオスを追い払っていた。ナワバリ争いか。

都城市

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

先々週、見つけたオオスミコガネグモの生息地を再び訪れてみた。
成体は写真上の1個体だけしか見つからず、ほかにいた4頭はみな亜成体。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

すでに成体もいるわけだから、4頭の亜成体が成体になるのはそう先のことではないだろう。
亜成体の網にオスが来ていたが、このオスはメスが成体になるまで辛抱強く待つのだろうか。
網の位置が遠すぎて細かい観察はできなかったが、このオオスミコガネの生息ポイントには今後も通うことになりそうだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

〜北海道・昆虫観察ツアー〜

「北海道を代表する」とクモ図鑑にも書かれている、美麗種、キバナオニグモ。
今回は林縁のちょっとした草地ですぐに見つかったが、実際、道内の広い地域で普通に見られるようだ。

旭川市を発つ最終日(7月15日)、最初に訪れた嵐山展望台にてもう一度、見納めをしておいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U


posted by やまかます at 21:24| クモ

2023年07月10日

蝦夷のオニグモ

北海道 旭川市

旭川空港から車で47分の森へ。

着いた駐車場では、ピカピカのキバネセセリが出迎えてくれた。
見た目に傷ひとつないのに元気がないのか、飛ぼうともしない。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

クマザサの上で次に迎えてくれた虫は、ルリボシカミキリだった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

林の林縁でまずはオスを見つけ、

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

その後、草むらで円綱に陣取ったメスが次々と見つかったのは、キバナオニグモ。

キバナオニグモ_N1000265.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 22:57| クモ

2023年07月08日

大隈黄金蜘蛛

都城市 

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

橋の欄干の向こう、エゴノキの梢にオオスミコガネグモがいた。
円網の真ん中に陣取っていたけど、振動に驚いて枝へと退避したところ。
海老色の体色や大きさから、まだ亜成体である。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

こちらは成体でヒグラシと思われる獲物を抱えていた。
メスが食事に興じている隙をついて、オスが上からジワリジワリと降りてきて、何度も交接を試みていた。
オオスミコガネグモのオスは初めて見ることができたが、橋から遠く離れており、35ミリ版換算1,000ミリ相当でやっとこの大きさ。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

網が切れてようやく背面の姿を見ることができた。
この場所ではほかに2頭の成体がいて、全部で4頭のオオスミコガネグモが比較的狭い範囲で網を張っていた。

これまでは延岡市や日南市でオオスミコガネグモを見てきたが、今日の場所は我が家からもっとも近い場所になる。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

今日の場所の記憶として、サワガニがいたことも記しておこう。

posted by やまかます at 20:10| クモ

2023年07月07日

団扇の使い方、家蜘蛛の生き方

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コウモリガの若い幼虫が入っているのだろう、クヌギの細枝にドーム型の木屑パッドがあって、そこが樹液レストランになっている。プンプン、発酵臭も漂ってくる。
この木屑パッドを剥がしておくと数時間後には修復される。その場合、突貫工事になるためドームのサイズはうんと小さく平たくなる。

あとから飛来したヒメスズメバチに対して、先客だったキタテハが翅のパンチであっさりと追い払ってしまった。
ヒメスズメバチの方が気が弱かった、というべきかもしれないが、キタテハの翅団扇も満更ではないようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

家の外壁で、アシダカグモのメスがクロヒカゲを抱えていた。
アシダカグモは大きな体の割には、家の中と外を自由に出入りしていて、家壁や窓枠にやってくるいろいろな虫たちが獲物になっているのをこれまで何度も見てきた。
見方を変えると、家屋そのものが昆虫トラップとして機能していて、アシダカグモはそれをうまく利用している、とも言えるだろうか。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 18:25| クモ

2023年06月27日

貴重な青空

三股町

朝から青空が広がったけれど、朝一で少し歩いたのちはひたすらデクスワーク。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

大顎の緩いカーブが心地よい、ノコギリクワガタ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

午後5時〜、やっと部屋を出て谷津田に降りてみた。
谷津田の田んぼはほとんどが休耕しているか長らく放棄されて、今年、田植えが行われたのはわずか3枚田だけ。
電気柵で厳重に囲われているのは、イノシシ対策だ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

久しぶりに、コガネグモの雌雄ツーショットに出会えた。
今年はコガネグモが多いようで、お腹がはち切れんばかりに太ったメスもいくつかいた。
そろそろ産卵も始まりそうな気配。
posted by やまかます at 20:50| クモ

2023年04月06日

雨ニモマケズ

三股町

ワカバグモのメス
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今朝になっても昨日と変わらず、マーガレット花上に陣取っていた。断続的に降る雨で、クモの体もマーガレットもすっかり濡れている。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

ほんのいっ時だけ花びらの下に場所替えしたが、すぐにまた花上に戻っていた。

今日は窓越しに見下ろしていたのだけど、花を訪れる虫の姿は一切なかった。
夜になってから雨が激しくなって来た。まだまだこの場所で粘り続けるだろうか。

アオスジアゲハ越冬蛹
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

1月31日に載せたアオスジアゲハ蛹の様子を、2ヶ月ぶりに見ておいた。

まだはっきりしないが、わずかに成虫の体の色が浮かんできているようだ。
羽化日に立ち会うのは無理としても、無事に羽化できたかどうかだけは見届けたい。


※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)

posted by やまかます at 20:03| クモ

2023年04月05日

居どころ

三股町

サクラとアカタデハムシ
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

毎春、庭のサクラにやって来る、アカタデハムシ。

けれど、目で確認できる範囲では数少なく例年せいぜい2匹止まり。
アカタデハムシはこれからサクラの葉に産卵し、幼虫は葉っぱに虫食い痕のしわざを残すのだけど、そのしわざもうっかりしていると見落としてしまいそう。

アカタデハムシ幼虫や成虫のしわざは、拙著『虫のしわざ図鑑』、『虫のしわざ探偵団』(少年写真新聞社)に詳しく載せてあるが、
いづれの写真も撮影をした場所は延岡市の愛宕山で、ここは毎年必ず一回以上は訪れているフィールドの一つ。
愛宕山の登山道(南側)沿いにはどこにもあるようにサクラ並木があって、すっかり葉桜になった頃ここに出向くと、どのサクラの木もしわざだらけになっている様子を観ることができる。

うちの近辺でもそんな穴場がきっとあるはずだが、これまでのところ遭遇できていない。
愛宕山でのアカタデハムシの繁殖ぶりを見ていると、まさに所変われば、虫の様子も変わる、を実感させてくれる。
近場で探すよりも遠くても時間掛けて出掛けたほうが、観察や撮影の成果が上がる、という事例は少なく無い。

ワカバグモのメスとマーガレット
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

昨日はマーガレットの花上で待ち伏せしていた、ワカバグモのメス(写真上、昨日撮影)。

時間を空けて何度か見ていたのだけど、マーガレットの花を訪れて来る虫の姿がまったくなかった。
閑古鳥が鳴くとはこのことか、これでは腹ペコ解消の望みが薄いなあ、それでも辛抱強いところは見習うべきか否か、などと独り言をつぶやいていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

今朝になってマーガレットを覗いてみれば、頭の向きこそ違えど昨日と変わらず花上に静止した姿勢のままだった。

でもよく見ると、昨日よりか明らかに腹部が膨らんでいる。どうやら、待ち伏せしていた甲斐があったようだ。
どんな獲物だったか気になるけどこの先産卵を控えているだろうから、まだまだたっぷり栄養を摂る必要があるだろう。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

獲物を捕らえたところを見たくて、午後になってからさらに様子を見に行くと(居間のすぐ外で窓からでも見下ろせる位置ではあるけど)、花上から姿が消えていた。

オヤ!?  と一瞬、落胆しそうになったけど、ふと花の下を覗き込んでみれば、花の屋根下に茎を抱えるようにして潜んでいた。
とりあえず腹拵えできて、場所替えしたものか、それとも雨模様を察知して退避したものか?

このポーズ、この場所なら、天敵から身を守る上では申し分無いところだろうけど、花に惹かれてやって来る獲物に遭遇するチャンスは減るだろう。

午後3時頃になると、ポツポツ、雨が落ち始めた。明日、明後日と前線通過の影響でまとまった雨になるようだ。
ちょうどこのタイミングで、自家用車のワイパーゴムの交換作業を済ませておいた。明後日には車検も控えている。


posted by やまかます at 21:07| クモ

2023年02月23日

ワカバグモ、そしてアワフキムシと野鳥

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

庭のシラカシの葉裏に潜んでいた、ワカバグモ

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ヒメユズリハの葉裏では、獲物はキノコバエの一種だろうか?狩りを終えたばかりのワカバグモがいた。

〜アワフキムシと野鳥〜

『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)の撮影裏話として、前回はムネアカアワフキの幼虫を捕食するヤマガラのことを書いた。

おそらく同じようなことをする鳥としては、シジュウカラやメジロ、エナガなども考えられる。
それと、今回の記事に登場するコゲラもいて、実際、種類は違うけれど、やはりアワフキムシの一種の幼虫を啄んでいた。

コゲラ-1000839.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (2022年11月30日、撮影:都城市)

コゲラが落葉樹の幹を駆け上がり、枝から枝へと渡り歩くのを追いかけているうち、やがてシナノキの枝先で動きがピタリと止まった。

「オヤ!?これは何か始まるな!」

期待が高まる中、しっかりレンズを構えて(レンズの方が大きいので)ファインダーを覗いていると、軽く開いた嘴の間から細い舌がピョロピョロと出入りしているのが見えた。
ようやく枝先にはタケウチトゲアワフキの壺が並んだような幼虫巣があることにも気づいた。
コゲラの動作に注視していて、幼虫巣を見落としていたのだ。

コゲラ-1000844.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (トリミング)

嘴を幼虫巣の巣口にあてがい、舌先で幼虫を確認したのだろうか?そして舌で幼虫を巣口まで釣り出したのだろうか?
次の瞬間、嘴の先がまるで鋭利なピンセットのごとく、器用に幼虫を摘んでゆっくり引っ張り出していた(矢印先)。
幼虫の脚数本が空中で虚しくもがくのが見えたあと、コゲラの胃袋へと消えていった。
この採餌行動は、1秒にも満たないほんの一瞬の出来事で、超高速連写を使ってこそ捉えることができた。
撮影中は幼虫を摘んでいることなどわからず、撮影後のモニター画面の再生画像で初めて確認でき、正直、びっくりした。

タケウチトゲアワフキ幼虫が巣を作るヘラノキやシナノキは山地性でもあり、このアワフキムシの分布はかなり局地的だから、平地でも普通に広く見られるムネアカアワフキをコゲラが食べる、というのはじゅうぶんあり得るかと思う。そういう目線でサクラにいるコゲラを観察していれば、案外、簡単に見られる採餌行動なのかもしれない。

訂正:下線部分「あり得る」どころか、「かもしれない」どころか、すでに自分の目で観察していた↓昨年の2月の記事に書いてあったのだが、もうすっかり忘れていた。そろそろお迎えが近いのかもしれない。

昨年2月の記事から、、、、、、
スクリーンショット 2023-02-25 8.09.37.png


ちなみに、タケウチトゲアワフキの幼虫や羽化の様子はこちら
4年前のこの当時、貝殻状の幼虫巣は、鳥などの捕食から身を守るにじゅぶん過ぎる頑強なシェルターになっているのだろうと信じて疑いもしなかった。

ムネアカアワフキとタケウチトゲアワフキの幼虫巣は、強固な石灰質でできている。けれど、この頑強な幼虫巣には、排泄や羽化する際の脱出口として、開口部がある。どう見てもそこには蓋のような安全策は施されていない。したがって、この小さな穴が、野鳥の捕食欲を大いにそそるであろうことは容易に想像できる。


posted by やまかます at 21:02| クモ

2022年11月02日

蜘蛛毒の威力

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

朝起きて、上布団をめくるとクビボソゴミムシが歩いていた。
すかさず手のひらの中に包み込んでから、窓を開けて外に放り投げたらジョロウグモの網糸に引っ掛かってしまった。網を張っていたことをうっかり忘れていたのだが、ジョロウグモは直ちに上から駆け降りてきて、ガブリと噛み付いた。
噛み付いた場所が前翅と後翅の隙間だったのか、クビボソゴミムシは暴れて暴れていっこうに静まらない。
けっこう長いこと暴れていたが、そのうちこれではマズイと思い直したか、噛み付く場所を変えてからしばらくすると、ゴミムシはパタリと動かなくなった(下写真)。

クビボソゴミムシお得意のガス噴射はなかったのだろうか?
あったとして、ジョロウグモは平気だったのだろうか? 風がなかったせいか臭いを確認できなかった。

ジョロウグモ2-1052065.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

オオカマ産卵-021372.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

自宅林の観察路を降りていると、ササの根本で産卵を終えたオオカマキリのメスがいた。
卵のうの形が少し乱れているのは、すでに産卵を数回行ったことを物語るのかもしれない。

さらに色付いてきたサルトリイバラの果実
先月26日の様子はコチラ

サルトリイバラ-021418.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO







posted by やまかます at 18:33| クモ

2022年10月04日

蜘蛛糸の虹色

午前8時10分
ジョロウグモ-045528.jpg


ジョロウグモ-045544.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

朝陽を受けながら網糸を修繕するジョロウグモ
昨夜は獲物がそれなりに掛かったのだろうか。
糸の輝き方はレンズを向ける角度や風でなびく網の動きによっても変わるのと、クモの動きも合わせて追う必要があるのでずいぶんと忙しい撮影になる。
ジョロウグモの網は至る所に夥しい数が掛かっているけど、写真の場所はちょうど玄関前のツバキ。

朝からの陽射しは嬉しいが、日中暑かった天候も今日までのようだ。明日は曇り一時雨になるようだし、明後日からは気温もグッと下がるようだ。


サシバ-3040997.jpg
          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 

ゴミ出しのついでに下の谷津田を歩いていると、クスノキ大木から「ピックイーーーーー♪♫」という立て続けに鳴き声がしていた。近寄っていくにつれ、今度はカラスが盛んに鳴き始めた。で、その次にカラスに追い立てられるようにして小さな猛禽、サシバが高い梢から飛び立った。

キカラス-045567.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ゴミ集積所のある公民館のサクラに、キカラスウリの実が連なるようにぶら下がっていた。
例年、このようなことにはならないのだが、今年は一斉清掃が何度か中止になって敷地内の雑草がかなり伸び放題になっていることも関係あるかもしれない。

オオトリ-045451.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro   FlashQ G20U
 
オオトリ-045487.jpg
           OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO  FlashQ G20U

庭のナンテンにぶら下がっていた、オオトリノフンダマシの卵のう。
少し歩くとあちこちで見かけるようになった。
posted by やまかます at 20:20| クモ

2022年09月04日

救出作戦


カレハガ繭-1043333.jpg
          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

すっかり葉が無くなったサクラには、カレハガ幼虫が一頭だけ残っていたので、近くのボケの枝に移してみた。さて、新居にはたくさんの食料があるけれど、お口に合うかどうか?

シマササグモ幼体-1043364.jpg
          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

ボケの葉裏に白い卵のうが見えていたので、めくってみるとシマササグモの幼体がいた。よく見ると抜け殻もあることから、出のうしてのちに一度脱皮したようだ。
仔蜘蛛の体長は2ミリそこそこだが、親グモの面影がそれと分かる。
シマササグモ幼体-9042715.jpg
          OM-1  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2  

仔蜘蛛たちの近くにはメス親がまだ留まっていた。

シマササグモ幼体-9042720.jpg
          OM-1  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2  

posted by やまかます at 19:50| クモ

2022年08月16日

コガネとナガコガネ

コガネグモのオス
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

クヌギの梢にコガネグモのオスがいた。

メスに比べてたいへん小さな体で、一応は円網の形をした網に陣取ってはいるものの、糸と糸の間隔が大きくとても獲物をとらえるトラップの役割は果たせないように思える。そもそも、オスが獲物を捕らえている姿を一度も見たことがない。
オスは餌をどうやって手に入れているのか、それともほとんど食さないのか?

この時期だとそろそろメスの姿もめっきり減っており、卵のうの中では仔蜘蛛が孵化し始めているころでもある。
写真のオスはもうお役目を果たしたのだろうか?

先日、草刈りをしたときにまだお腹が大きいコガネグモのメスがいたので、それが気になって同じ場所に見に行った。

コガネグモのメス
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

しかし、あちこち歩き回って探したけれど腹の大きなメスは見つからず、かなりくたびれたメスがいた。
このメスはすでに何回かの産卵を終えているはずだ。もういつお迎えが来てもおかしくないと思える。

以前にも書いたことがあるが、15年も前のことだけど、萎びた体をやっとのことで支えているメスがいた。
このメスは産卵を5回以上も行ったことを確認できていたが、最後の卵のうは流石に小さくていかにも力を果たし尽くしたことを物語っていた。
すでに円網を張る力も残っていないメスは、私が見つめている前でゆっくりと脚の力が抜けると同時にポロリと地面に雪崩落ちていった。

「え!?オイ、大丈夫か?」

走り寄って拾い上げると体はダラリと脚を垂らしたままでピクリともしない。
一ヶ月以上も網の上で暮らしている姿を毎日のように観察し撮影していた私は、思わず合掌した。

長年、生き物の姿を撮影してきたけれど、この時ほど命の尊厳を感じたことはそう多くはないかも知れない。

コガネグモの季節がそろそろ終わりかけて、その一方では、明るい草地にナガコガネグモの成長した姿が目に付くようになってきた。

ナガコガネグモのメス
0816ナガコガネ-8161427.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 20:51| クモ

2022年08月08日

我が家の蜘蛛


先週あたりからアシダカグモのメスを部屋のあちこちで見かけるようになった。おそらく同じ個体だろう。

0808アシダカ-1040851.jpg
   OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

これだけ大きなクモだから獲物のサイズもそれなりにボリュームがあるのではと思う。捕食シーンを見る機会は極めて稀で、これまで目撃したのはクロゴキブリとトノサマバッタ、カヤキリ、の3例しかない。トノサマバッタとカヤキリ、を捕らえていたのは家の外壁だった。それと、アシダカグモ同士での共食いを一回見ている。
アシダカグモは屋内と屋外を自由に往き来して獲物を探しているのだろう。屋内だけでは餌が足りないのではないだろうか。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:59| クモ

2022年07月14日

ノミの夫婦


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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2灯

ハチマガイスカシバのことが気になって、今朝もクヌギやその周辺を舐めるように見ていたら、
そのクヌギの梢にちっちゃなオスをおぶったアズチグモのメスがいた。あまりにもオスが小さいので、雌雄あるいはカップルがいた、という表現がしっくりこない。オンブバッタならぬ、オンブグモ、だろう。
大きなお腹のメスは、仮面舞踏会を思わせるような表情をしている。
顔や体に細かい鱗粉がついているのは、先ほどまでシャクガ類を捕食中だったため。

オスはこうやってしがみついて、交接する機会を窺っているのだろうか。それとも別の理由があるのだろうか?

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2灯

ヒメユズリハの葉っぱに齧られたしわざがたくさん残っていた。新しいしわざなので周辺を探してみれば、アカウラカギバの幼虫がデンと構えていた。

風が吹こうがそばに近寄ろうが、全く動じないのもそのはずで、どうやら脱皮休眠中のようだ。
糸を張り巡らせた台座にしっかり体を固定している。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2灯


0714ウラアカ-1039683.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2灯
posted by やまかます at 21:27| クモ

2022年07月05日

仔蜘蛛の出のう〜オナガグモ

三股町

先日、2日の午前7時頃、オナガグモの卵のうから仔グモが出のうしていた。
親グモがずっと付きっきりで卵のうを見守っていたけれど、その親グモの姿は見当たらなかった。

0702オナガ-3027815.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

今朝は少し雨が残ったけれど、小雨がぱらつく程度で強風も吹くことなく、肩透かしの台風だった。
ホウセンカの花に来ていたクロアゲハのメスは、そのあとオニユリに移動してしきりと吸蜜していた。そこへナガサキアゲハのオスも寄ってきたが花には見向きもせず、すぐに去ってしまった。お目当てのメスではなかったためのようだ。

0705クロアゲハ-3058146.jpg
  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 21:47| クモ

2022年03月19日

静かな春

三股町

朝からずっと曇り空。そして、北西の冷たい風が強めに吹き続いた1日だった。
さすがに飛んでいるチョウの姿はなく、花を訪れる虫もほとんど見られなかった。

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画面左上:アケビ  左下:サクラsp. 画面右上:ノアザミ 右下:キランソウ

梅に絡んだアケビの開花が始まり、若葉の繁みが遠目にも薄緑色の塊に見えるようになった。
アケビコノハの産卵はまだだろうか。いやもうそろそろかと思う。
6年前、4月初めに初齢幼虫が見つかっている

庭のサクラはポツポツと開花が見られ、特に写真の花は4年ほど前から実生で育った若木で、今春初めて花を付けた。

まだロゼットの状態で茎が立ち上がる前に、花を咲かせたノアザミは、この一株だけ。

小さくて、しかも地面にへばりついたようなキランソウはあまり目立たないけれど、好きな花の一つ。

庭のボケは毎年剪定が欠かせないが(成長が旺盛で速い)、今春もたくさんの花が咲いてくれた。
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めくったササの葉にいた、ワカバグモのメス。
落ち葉の下から這い出て、すっかり活動を再開したようだ。しかし、今日の獲物は少ないようだ。
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写真全て、OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 20:09| クモ

2021年11月15日

カトリヤンマとナガコガネグモ

三股町

庭の草むらでねぐらに籠ったままのタテハモドキやコミスジ幼虫の横で、鮮やかな色をしたフユイチゴの果実が朝陽を受けて輝いていた。
フユイチゴ-3153633.jpg


畦道を歩いていると足下の枯れ草にぶら下がった、カトリヤンマ♀の死骸があった。
ナガコガネグモの網糸に絡んでそのまま吸血されたようだ。
すでに死後数日を経ているようだ。
カトリヤンマ-3153733.jpg

田んぼの側溝に舞い降りては産卵する姿をよく見かけていたが、それを知ってか知らずか、複数のナガコガネグモが側溝の上に網を張っている。

台所の勝手口近くのコンクリート壁を歩いていた、アトボシアオゴミムシ
忙しく歩くので撮影はやりづらいが、今日に限ってはなぜかじっと動かない。
アトモンアオゴミムシ-3153878.jpg


午後5時05分

昨日とほぼ同じ草むらで、3頭のヒメアカネがねぐらについていた。
オス2、メス1、という組み合わせも同じなので昨日と同じ個体だろうか。
ヒメアカネ日没-151389.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
マクロフラッシュ STF-8

OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
posted by やまかます at 18:08| クモ

2021年11月05日

アリ地獄

三股町

庭のユズには、ナガサキアゲハの若齢幼虫が2頭いた。寒さが厳しくなる前に蛹化できるかどうか危うい。
例年、遅く産卵されたナガサキアゲハやモンキアゲハの幼虫が成長し切れず死んでしまうことは珍しくない。

そのユズの葉っぱをしばらく眺めていたら、葉裏に何やらゴミがついているように見えた。
ギボシヒメグモ-2055071.jpg

手繰り寄せてみれば、ギボシヒメグモの親子たち、だった。
画面中央右寄りに母蜘蛛がいて、その周りを子蜘蛛が取り囲んでいる。
ギボシヒメグモ-2055067.jpg

ギボシヒメグモ-2055069.jpg

葉裏には食べかすとなった昆虫の死骸や、子蜘蛛の脱皮殻などが雑然と放置されているので、見た目は汚らしい。
少しは掃除でもしたらどうだい、と思いたくもなるが、この雑然としたのが天敵の目を欺く戦略にでもなっているかな?

子蜘蛛の中にはやけに小さいのがいる。成長が遅れているのか、それともオスだろうか?
ギボシヒメグモ-2055100.jpg


ユズの近くで、穴掘り作業をすること2時間。掘り出した土の山に取り囲まれた。
大人一人が浸かれる浴槽ほどの穴ができた。
穴掘り-2055124.jpg

土中にいるはずのお目当ての虫がなかなか見つからない。
そのうち出るさ!と自分を宥め励ましつつ掘り進むうち、
なんだか自分の墓穴を掘っているような気がしてきた。

午後4時過ぎ、これは無理!と、ついにギブアップ。
これだけ掘ったのだから、この大きな穴は何かに活用したいとも思う。人工池にでもしようか、、、。
蛇口も近いし。

〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2.8
FL-LM3
マクロフラッシュ STF-8
EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
posted by やまかます at 19:39| クモ

2021年09月29日

クモの網

三股町

昨日、蛹化したキチョウの蛹が色付いていた。
予想に反して、脱皮殻はそのまま残っていた。
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もしも、この蛹がメスであったなら、いづれここにオス達が通って来るようになるはずだ。
そうあって欲しいと期待している。

クモの網は種類ごとに特徴があり、網の形を見るだけでどのクモが作ったものか、ほぼわかる。
ところが、典型的な網の姿を写真に撮るのは、意外と難しい。

図鑑に使えるような写真というのは、探してみると少なく編集者も困るようだ。
今の時期、ナガコガネグモが最盛期でもあり、ナガコガネグモの特徴を備えた網を撮っておきたいと思い、先日から毎日、下の谷津田に通っている。(運動も兼ねて)
網は至る所に張ってあるけれど、いくら形が整っていても、撮影条件に合わないものがほとんどで、ようやく見つけた優等生に食らい付いてみた。
しかし、網糸は獲物が掛かったり、雨風で崩れるもするので、時間帯や天候の状況も合わせて、全ての条件が揃うタイミングがなかなか巡って来ない。
通い始めて四日目の今朝、ようやくなんとか撮影条件が揃った。それも天候不順の中、わずかの時間だけ陽射しが出た一瞬に近いチャンス。
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コガネグモ-9290305.jpg

帯糸がちょい弱いのが玉に瑕。

晴れ間は、ほんの一瞬だった。
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ナガコガネグモの網を撮影し終えて歩き出してしばらくすると、雨模様になった。

ドヨウオニグモの円網
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ジョロウグモの馬蹄型網
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ジョロウグモはそれこそ、星の数ほど網が張られているが、こちらも撮影条件が揃うのはわずか。
ジョロウグモが本格的になるのはまだ少し先でもある。


〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 20:27| クモ

2021年09月16日

都城盆地は晴れ

三股町

朝一番(午前6時半)雨が降っていたが、その後は日暮れまで概ね晴れ模様。
しかし宮崎市や日南市の方では大雨になっていたようで、地区によっては避難勧告まで出ていた。
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近所のスギ林の伐採作業はだいぶ進んでいて、そこだけぽっかり明るくなっていた。
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道路ばたにはイチョウの大木があり、銀杏が目の前でボトボトと落ちていた。
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サルトリイバラの大きな葉が虫食いだらけになっていた。
ルリタテハ幼虫の、しわざだった。
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ススキの茂みでは、ナガコガネグモのペアが交接していたようだ。
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撮影を始めてしばらくすると、オスはメスの隣に並んでいた。
雌雄での体の大きさの差は小さく、コガネグモ程ではない。
メスはだいぶ痩せているが、これから先はさらに肥えていくことだろう。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
GODOX TT350 XPro O

OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 20:12| クモ

2021年09月10日

愛宕山のオオスミコガネグモ

延岡市 愛宕山

今朝一番で、愛宕山のオオスミコガネグモを見ておきたかったので、昨夜は延岡市内にて投宿。
7月末に見つけたメス幼体たちは、もうとっくに成体になっているはずだ。
アンテナ施設の立ち並ぶ頂上へと一気に登る。幼体がいた地点を中心に見て廻るもジョロウグモばかり。
薄暗い環境にいるに違いないと、愛宕神社の裏に踏み込んでみれば、やはりいた!

幼体とは色も模様もまったく違う、まるで別種のような姿。
特異な姿をしているが、昔、屋久島で撮影した個体とはかなり紋様が異なる。個体差だろうか。
薄暗い林内でも明るい灰色の体はよく目立っていた。

円網は大きく直径は60〜70センチ近くある。その真ん中に陣取っていた。
しかし、その手前にジョロウグモの網が被さるように張ってあった。これはマズいなあと、ジョロウグモの網をそっとどかしてみた。するとオオスミコガネグモは慌てて、イヌビワの梢に逃げてしまった。わかってはいても仕方が無い。
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しばらくすればまた元の網に戻るだろうと、他の場所を探索歩きして時間稼ぎをしたが、昼前には五カ所高原に移動したい。ついに時間切れとなってしまった。後ろ髪を引かれる思い(髪はないけど)で、高千穂町方面と移動。

昼食は、遠く阿蘇連山を望める高台で、軽めのサンドウィッチ。標高が高いのと風もあって、日陰はとても涼しい。ブナの木を見るのも久々のことだ。
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ブナ_W2100150.jpg


草原環境での撮影の目的は、一つにはハリサシガメであった。
2009年8月に北九州市の平尾台でペアを見つけて以来だから、じつに12年ぶりに観察と撮影ができた。
仔細は明日に。
posted by やまかます at 17:58| クモ

2021年09月09日

夜中の脱皮

三股町

午前3時過ぎ

トイレの障子窓に、アシダカグモのメスがいた。脱皮して間が無いようだ。
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昨夜の9時頃、トイレの壁にいたのだが、そのときは体色が黒っぽく、体全体がポッチャリしていた。
息を吹きかけても動きは鈍く、すぐに立ち止まっていた。
「アレ?様子がおかしいな」とは感じたのだが、それは脱皮の前兆だったわけだ。

高千穂町〜延岡市

さて、本日は県北、高千穂町に移動。午後から、五カ所高原の草原環境を歩いた。
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草間を跳ねるように舞う、ジャノメチョウが多い。
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ジャノメチョウはうちの近所にもかつてはいたが、数回目撃しただけで近年はまったく見ていない。

もう25年も前頃になるが、所沢市郊外の私が通っていたクリ林には普通にいた。
所沢霊園の近くだが、私がフィルムで撮影したジャノメチョウの写真のほとんどは、そのときのもの。しかし、当時において、地主の方がご高齢のため下刈り作業が為されなくなってからは、パッタリとジャノメチョウは姿を消してしまった。ジャノメチョウが暮らせる環境は人為的に維持されていたわけで、そもそも草丈の低い草地環境は不安定。

五カ所高原の道路沿いの側溝に溜まっていた泥土を掘ってみると、、、、、
黒光する虫が埋もれていた。
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なんだコレは?と取り出してみれば、ダイコクコガネのオスの死骸だった。
死因は何だったのだろう?体に大きな損傷が見られない。自然死だろうか?
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posted by やまかます at 19:45| クモ

2021年09月07日

谷津田の朝

三股町

午前6時〜7時

谷津田の畦道や休耕田では、ナガコガネグモの姿が多い。
すでに最盛期と思えるほど、密度が濃い。
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ナガコガネグモのかくれ帯は単調で、コガネグモのように「X」字型や「ハ」の字型などにはならない。

緑色型トノサマバッタも、吸血されて顔色がすっかり白んでいる。
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こちらのメスはタイワンクツワムシ♂を捕らえていた。左隣にはオスが来ている。
オス成体は極限までスリム化している。
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昨夜は、ここがタテハモドキ(夏型)のねぐら。
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夜露で翅が白い、シオカラトンボ
これならまだ飛べないだろうと、頭部が見える位置まで近寄ったら、あっさりと飛んでしまった。

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ススキの隙間に見えたツマグロスケバ
何か様子がおかしいと思えば、ハゴロモヤドリガの若い幼虫がくっついていた。
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この後、腹部へと移動するのだろう。若齢期はセミヤドリガ幼虫と同じように、胸部に寄生している。
まだ白い蝋物質にも覆われていない。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 20:10| クモ

2021年08月24日

投げ縄蜘蛛

三股町

昨日の、午前6時45分。

朝一番、アカギカメムシの様子を見に行く手前のイヌビワで見つけたのは、ムツトゲイセキグモ
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実物を見るのは初めてだったので、すぐには確信できず、、、、

午前8時22分、庭に日差しが入り始めてから再び見に行ってみた。
目線より少し上のため、葉裏だけど丸見え。
体長は約1cm程度で脚を縮めて丸くなっている。
やはりムツトゲイセキグモのメスに間違いない!独特な雰囲気に加え、意外にもエレガントな姿。
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日が暮れて午後7時半。居場所は変わらずも、脚を伸ばしていた。いよいよ活動開始のようだった。
午後8時20分。
期待を込めて見に行くも、糸にぶら下がっているだけで、粘球は作っていなかった。
この姿が見納めで、午後9時半にはすでに影も形も無かった。
もちろんしつこく周辺を探すも見つからず。
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去年の8月18日には、この場所の近くで、マメイタイセキグモを見つけている。ナゲナワグモ科の中でも稀少種と言われているイセキグモ属の2種が、そしてツキジグモ属のワクドツキジグモも含めて3種もが、自宅フィールドに生息していることは、正直、嬉しい。

本日の朝、午前8時55分、
アカメガシワで抱卵中だったアカギカメムシ雌のお腹の下では、孵化が完了していた。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 17:44| クモ

2021年08月08日

アシナガバチとアシダカグモ

三股町

ヤマトアシナガバチの巣は、家の西側屋根の庇下にある。
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庭の片隅の低い位置(壊れた犬小屋の屋根)でも営巣していたヤマトアシナガバチ女王がいたが、そちらはワーカーが誕生する前に何者かに襲われ、部屋数もまだ少ない小さな巣の中は空っぽになって地面に落ちていた。その女王はどこかでまた巣作りに励んでいるのだろう。

昨日のこと仕事部屋までカヤキリの大きな鳴き声が聴こえていた。
「これは随分と近いな。庭の中だな」と思いつつも様子を見に行けたのは、小一時間経ってからだった。
鳴き声のあった付近に立ちふと見上げてみれば、ヤマトアシナガバチの巣の横に、アシダカグモのメスがいた。
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アシダカグモが抱えていた獲物は、なんとカヤキリのオスであった。
つまり先ほどまで鳴いていたカヤキリに違いないだろう。
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カヤキリは頑丈な大顎を持っていて、噛む力も結構ある。けれどそのカヤキリを、おそらくは一撃で捕らえたのではないだろうか。見ている間にもカヤキリの体はミンチになって形がわからなくなっていった。

アシダカグモのメスは今日になってもまだ、ヤマトアシナガバチの巣の傍に佇んでいた。
両種の間には何らかの利害関係があるだろうか。

ススキのエビイロカメムシ幼虫は、今日も葉裏でひたすらじっとしているだけ(吸汁している)だが、すでに羽化を終えた成虫もいた。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:28| クモ

2021年07月29日

オオスミコガネグモ幼体

延岡市 愛宕山

午前8時30分、愛宕山の麓にて、オオスミコガネグモ♀の幼体を見つけた。
4年前の2017年8月の観察で予想したように、やはり愛宕山の全域に生息しているのだろう。
麓では一頭のみだったが(探索範囲は狭かった)、頂上に登るとそこには遊歩道沿いに次々と5頭の♀幼体が見つかった。
微妙に大きさのバラつきがあるものの、齢数はほぼどれも同じように見えた。写真の♀は一番大きい個体。
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こちらは少し小さめ。
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あっけなく次々と見つかったが、この先、成体まで無事に成長できるかどうか気に掛かる。
なのでしばらく間を空けてから、また観察に訪れてみようと思う。

が、それにしても、地元の三股町ではなぜ見つからないのだろう?
杉植林の面積が多く占めることが一つにはあるのだろう。自然林が残っている場所は、ほとんどが踏み込めないような急峻な山間部になっていることもあるだろう。

ベニツチカメムシはちょうど羽化時期だが、例年になく個体数が少ない。
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愛宕山では過去に経験が無いほど、極めて少ない。市立植物園のポイントでは全く姿を確認できず。どうしたことだろう?
春から梅雨にかけての観察を今年はしていないので、経過がよくわからない。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:34| クモ