2023年04月06日

雨ニモマケズ

三股町

ワカバグモのメス
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今朝になっても昨日と変わらず、マーガレット花上に陣取っていた。断続的に降る雨で、クモの体もマーガレットもすっかり濡れている。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

ほんのいっ時だけ花びらの下に場所替えしたが、すぐにまた花上に戻っていた。

今日は窓越しに見下ろしていたのだけど、花を訪れる虫の姿は一切なかった。
夜になってから雨が激しくなって来た。まだまだこの場所で粘り続けるだろうか。

アオスジアゲハ越冬蛹
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

1月31日に載せたアオスジアゲハ蛹の様子を、2ヶ月ぶりに見ておいた。

まだはっきりしないが、わずかに成虫の体の色が浮かんできているようだ。
羽化日に立ち会うのは無理としても、無事に羽化できたかどうかだけは見届けたい。


※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)

posted by やまかます at 20:03| クモ

2023年04月05日

居どころ

三股町

サクラとアカタデハムシ
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

毎春、庭のサクラにやって来る、アカタデハムシ。

けれど、目で確認できる範囲では数少なく例年せいぜい2匹止まり。
アカタデハムシはこれからサクラの葉に産卵し、幼虫は葉っぱに虫食い痕のしわざを残すのだけど、そのしわざもうっかりしていると見落としてしまいそう。

アカタデハムシ幼虫や成虫のしわざは、拙著『虫のしわざ図鑑』、『虫のしわざ探偵団』(少年写真新聞社)に詳しく載せてあるが、
いづれの写真も撮影をした場所は延岡市の愛宕山で、ここは毎年必ず一回以上は訪れているフィールドの一つ。
愛宕山の登山道(南側)沿いにはどこにもあるようにサクラ並木があって、すっかり葉桜になった頃ここに出向くと、どのサクラの木もしわざだらけになっている様子を観ることができる。

うちの近辺でもそんな穴場がきっとあるはずだが、これまでのところ遭遇できていない。
愛宕山でのアカタデハムシの繁殖ぶりを見ていると、まさに所変われば、虫の様子も変わる、を実感させてくれる。
近場で探すよりも遠くても時間掛けて出掛けたほうが、観察や撮影の成果が上がる、という事例は少なく無い。

ワカバグモのメスとマーガレット
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

昨日はマーガレットの花上で待ち伏せしていた、ワカバグモのメス(写真上、昨日撮影)。

時間を空けて何度か見ていたのだけど、マーガレットの花を訪れて来る虫の姿がまったくなかった。
閑古鳥が鳴くとはこのことか、これでは腹ペコ解消の望みが薄いなあ、それでも辛抱強いところは見習うべきか否か、などと独り言をつぶやいていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

今朝になってマーガレットを覗いてみれば、頭の向きこそ違えど昨日と変わらず花上に静止した姿勢のままだった。

でもよく見ると、昨日よりか明らかに腹部が膨らんでいる。どうやら、待ち伏せしていた甲斐があったようだ。
どんな獲物だったか気になるけどこの先産卵を控えているだろうから、まだまだたっぷり栄養を摂る必要があるだろう。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

獲物を捕らえたところを見たくて、午後になってからさらに様子を見に行くと(居間のすぐ外で窓からでも見下ろせる位置ではあるけど)、花上から姿が消えていた。

オヤ!?  と一瞬、落胆しそうになったけど、ふと花の下を覗き込んでみれば、花の屋根下に茎を抱えるようにして潜んでいた。
とりあえず腹拵えできて、場所替えしたものか、それとも雨模様を察知して退避したものか?

このポーズ、この場所なら、天敵から身を守る上では申し分無いところだろうけど、花に惹かれてやって来る獲物に遭遇するチャンスは減るだろう。

午後3時頃になると、ポツポツ、雨が落ち始めた。明日、明後日と前線通過の影響でまとまった雨になるようだ。
ちょうどこのタイミングで、自家用車のワイパーゴムの交換作業を済ませておいた。明後日には車検も控えている。


posted by やまかます at 21:07| クモ

2023年02月23日

ワカバグモ、そしてアワフキムシと野鳥

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

庭のシラカシの葉裏に潜んでいた、ワカバグモ

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ヒメユズリハの葉裏では、獲物はキノコバエの一種だろうか?狩りを終えたばかりのワカバグモがいた。

〜アワフキムシと野鳥〜

『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)の撮影裏話として、前回はムネアカアワフキの幼虫を捕食するヤマガラのことを書いた。

おそらく同じようなことをする鳥としては、シジュウカラやメジロ、エナガなども考えられる。
それと、今回の記事に登場するコゲラもいて、実際、種類は違うけれど、やはりアワフキムシの一種の幼虫を啄んでいた。

コゲラ-1000839.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (2022年11月30日、撮影:都城市)

コゲラが落葉樹の幹を駆け上がり、枝から枝へと渡り歩くのを追いかけているうち、やがてシナノキの枝先で動きがピタリと止まった。

「オヤ!?これは何か始まるな!」

期待が高まる中、しっかりレンズを構えて(レンズの方が大きいので)ファインダーを覗いていると、軽く開いた嘴の間から細い舌がピョロピョロと出入りしているのが見えた。
ようやく枝先にはタケウチトゲアワフキの壺が並んだような幼虫巣があることにも気づいた。
コゲラの動作に注視していて、幼虫巣を見落としていたのだ。

コゲラ-1000844.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (トリミング)

嘴を幼虫巣の巣口にあてがい、舌先で幼虫を確認したのだろうか?そして舌で幼虫を巣口まで釣り出したのだろうか?
次の瞬間、嘴の先がまるで鋭利なピンセットのごとく、器用に幼虫を摘んでゆっくり引っ張り出していた(矢印先)。
幼虫の脚数本が空中で虚しくもがくのが見えたあと、コゲラの胃袋へと消えていった。
この採餌行動は、1秒にも満たないほんの一瞬の出来事で、超高速連写を使ってこそ捉えることができた。
撮影中は幼虫を摘んでいることなどわからず、撮影後のモニター画面の再生画像で初めて確認でき、正直、びっくりした。

タケウチトゲアワフキ幼虫が巣を作るヘラノキやシナノキは山地性でもあり、このアワフキムシの分布はかなり局地的だから、平地でも普通に広く見られるムネアカアワフキをコゲラが食べる、というのはじゅうぶんあり得るかと思う。そういう目線でサクラにいるコゲラを観察していれば、案外、簡単に見られる採餌行動なのかもしれない。

訂正:下線部分「あり得る」どころか、「かもしれない」どころか、すでに自分の目で観察していた↓昨年の2月の記事に書いてあったのだが、もうすっかり忘れていた。そろそろお迎えが近いのかもしれない。

昨年2月の記事から、、、、、、
スクリーンショット 2023-02-25 8.09.37.png


ちなみに、タケウチトゲアワフキの幼虫や羽化の様子はこちら
4年前のこの当時、貝殻状の幼虫巣は、鳥などの捕食から身を守るにじゅぶん過ぎる頑強なシェルターになっているのだろうと信じて疑いもしなかった。

ムネアカアワフキとタケウチトゲアワフキの幼虫巣は、強固な石灰質でできている。けれど、この頑強な幼虫巣には、排泄や羽化する際の脱出口として、開口部がある。どう見てもそこには蓋のような安全策は施されていない。したがって、この小さな穴が、野鳥の捕食欲を大いにそそるであろうことは容易に想像できる。


posted by やまかます at 21:02| クモ

2022年11月02日

蜘蛛毒の威力

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

朝起きて、上布団をめくるとクビボソゴミムシが歩いていた。
すかさず手のひらの中に包み込んでから、窓を開けて外に放り投げたらジョロウグモの網糸に引っ掛かってしまった。網を張っていたことをうっかり忘れていたのだが、ジョロウグモは直ちに上から駆け降りてきて、ガブリと噛み付いた。
噛み付いた場所が前翅と後翅の隙間だったのか、クビボソゴミムシは暴れて暴れていっこうに静まらない。
けっこう長いこと暴れていたが、そのうちこれではマズイと思い直したか、噛み付く場所を変えてからしばらくすると、ゴミムシはパタリと動かなくなった(下写真)。

クビボソゴミムシお得意のガス噴射はなかったのだろうか?
あったとして、ジョロウグモは平気だったのだろうか? 風がなかったせいか臭いを確認できなかった。

ジョロウグモ2-1052065.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

オオカマ産卵-021372.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

自宅林の観察路を降りていると、ササの根本で産卵を終えたオオカマキリのメスがいた。
卵のうの形が少し乱れているのは、すでに産卵を数回行ったことを物語るのかもしれない。

さらに色付いてきたサルトリイバラの果実
先月26日の様子はコチラ

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO







posted by やまかます at 18:33| クモ

2022年10月04日

蜘蛛糸の虹色

午前8時10分
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ジョロウグモ-045544.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

朝陽を受けながら網糸を修繕するジョロウグモ
昨夜は獲物がそれなりに掛かったのだろうか。
糸の輝き方はレンズを向ける角度や風でなびく網の動きによっても変わるのと、クモの動きも合わせて追う必要があるのでずいぶんと忙しい撮影になる。
ジョロウグモの網は至る所に夥しい数が掛かっているけど、写真の場所はちょうど玄関前のツバキ。

朝からの陽射しは嬉しいが、日中暑かった天候も今日までのようだ。明日は曇り一時雨になるようだし、明後日からは気温もグッと下がるようだ。


サシバ-3040997.jpg
          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 

ゴミ出しのついでに下の谷津田を歩いていると、クスノキ大木から「ピックイーーーーー♪♫」という立て続けに鳴き声がしていた。近寄っていくにつれ、今度はカラスが盛んに鳴き始めた。で、その次にカラスに追い立てられるようにして小さな猛禽、サシバが高い梢から飛び立った。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ゴミ集積所のある公民館のサクラに、キカラスウリの実が連なるようにぶら下がっていた。
例年、このようなことにはならないのだが、今年は一斉清掃が何度か中止になって敷地内の雑草がかなり伸び放題になっていることも関係あるかもしれない。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro   FlashQ G20U
 
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           OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO  FlashQ G20U

庭のナンテンにぶら下がっていた、オオトリノフンダマシの卵のう。
少し歩くとあちこちで見かけるようになった。
posted by やまかます at 20:20| クモ

2022年09月04日

救出作戦


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          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

すっかり葉が無くなったサクラには、カレハガ幼虫が一頭だけ残っていたので、近くのボケの枝に移してみた。さて、新居にはたくさんの食料があるけれど、お口に合うかどうか?

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          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

ボケの葉裏に白い卵のうが見えていたので、めくってみるとシマササグモの幼体がいた。よく見ると抜け殻もあることから、出のうしてのちに一度脱皮したようだ。
仔蜘蛛の体長は2ミリそこそこだが、親グモの面影がそれと分かる。
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          OM-1  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2  

仔蜘蛛たちの近くにはメス親がまだ留まっていた。

シマササグモ幼体-9042720.jpg
          OM-1  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2  

posted by やまかます at 19:50| クモ

2022年08月16日

コガネとナガコガネ

コガネグモのオス
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

クヌギの梢にコガネグモのオスがいた。

メスに比べてたいへん小さな体で、一応は円網の形をした網に陣取ってはいるものの、糸と糸の間隔が大きくとても獲物をとらえるトラップの役割は果たせないように思える。そもそも、オスが獲物を捕らえている姿を一度も見たことがない。
オスは餌をどうやって手に入れているのか、それともほとんど食さないのか?

この時期だとそろそろメスの姿もめっきり減っており、卵のうの中では仔蜘蛛が孵化し始めているころでもある。
写真のオスはもうお役目を果たしたのだろうか?

先日、草刈りをしたときにまだお腹が大きいコガネグモのメスがいたので、それが気になって同じ場所に見に行った。

コガネグモのメス
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

しかし、あちこち歩き回って探したけれど腹の大きなメスは見つからず、かなりくたびれたメスがいた。
このメスはすでに何回かの産卵を終えているはずだ。もういつお迎えが来てもおかしくないと思える。

以前にも書いたことがあるが、15年も前のことだけど、萎びた体をやっとのことで支えているメスがいた。
このメスは産卵を5回以上も行ったことを確認できていたが、最後の卵のうは流石に小さくていかにも力を果たし尽くしたことを物語っていた。
すでに円網を張る力も残っていないメスは、私が見つめている前でゆっくりと脚の力が抜けると同時にポロリと地面に雪崩落ちていった。

「え!?オイ、大丈夫か?」

走り寄って拾い上げると体はダラリと脚を垂らしたままでピクリともしない。
一ヶ月以上も網の上で暮らしている姿を毎日のように観察し撮影していた私は、思わず合掌した。

長年、生き物の姿を撮影してきたけれど、この時ほど命の尊厳を感じたことはそう多くはないかも知れない。

コガネグモの季節がそろそろ終わりかけて、その一方では、明るい草地にナガコガネグモの成長した姿が目に付くようになってきた。

ナガコガネグモのメス
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 20:51| クモ

2022年08月08日

我が家の蜘蛛


先週あたりからアシダカグモのメスを部屋のあちこちで見かけるようになった。おそらく同じ個体だろう。

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   OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

これだけ大きなクモだから獲物のサイズもそれなりにボリュームがあるのではと思う。捕食シーンを見る機会は極めて稀で、これまで目撃したのはクロゴキブリとトノサマバッタ、カヤキリ、の3例しかない。トノサマバッタとカヤキリ、を捕らえていたのは家の外壁だった。それと、アシダカグモ同士での共食いを一回見ている。
アシダカグモは屋内と屋外を自由に往き来して獲物を探しているのだろう。屋内だけでは餌が足りないのではないだろうか。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:59| クモ

2022年07月14日

ノミの夫婦


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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2灯

ハチマガイスカシバのことが気になって、今朝もクヌギやその周辺を舐めるように見ていたら、
そのクヌギの梢にちっちゃなオスをおぶったアズチグモのメスがいた。あまりにもオスが小さいので、雌雄あるいはカップルがいた、という表現がしっくりこない。オンブバッタならぬ、オンブグモ、だろう。
大きなお腹のメスは、仮面舞踏会を思わせるような表情をしている。
顔や体に細かい鱗粉がついているのは、先ほどまでシャクガ類を捕食中だったため。

オスはこうやってしがみついて、交接する機会を窺っているのだろうか。それとも別の理由があるのだろうか?

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2灯

ヒメユズリハの葉っぱに齧られたしわざがたくさん残っていた。新しいしわざなので周辺を探してみれば、アカウラカギバの幼虫がデンと構えていた。

風が吹こうがそばに近寄ろうが、全く動じないのもそのはずで、どうやら脱皮休眠中のようだ。
糸を張り巡らせた台座にしっかり体を固定している。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2灯


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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2灯
posted by やまかます at 21:27| クモ

2022年07月05日

仔蜘蛛の出のう〜オナガグモ

三股町

先日、2日の午前7時頃、オナガグモの卵のうから仔グモが出のうしていた。
親グモがずっと付きっきりで卵のうを見守っていたけれど、その親グモの姿は見当たらなかった。

0702オナガ-3027815.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

今朝は少し雨が残ったけれど、小雨がぱらつく程度で強風も吹くことなく、肩透かしの台風だった。
ホウセンカの花に来ていたクロアゲハのメスは、そのあとオニユリに移動してしきりと吸蜜していた。そこへナガサキアゲハのオスも寄ってきたが花には見向きもせず、すぐに去ってしまった。お目当てのメスではなかったためのようだ。

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  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 21:47| クモ

2022年03月19日

静かな春

三股町

朝からずっと曇り空。そして、北西の冷たい風が強めに吹き続いた1日だった。
さすがに飛んでいるチョウの姿はなく、花を訪れる虫もほとんど見られなかった。

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画面左上:アケビ  左下:サクラsp. 画面右上:ノアザミ 右下:キランソウ

梅に絡んだアケビの開花が始まり、若葉の繁みが遠目にも薄緑色の塊に見えるようになった。
アケビコノハの産卵はまだだろうか。いやもうそろそろかと思う。
6年前、4月初めに初齢幼虫が見つかっている

庭のサクラはポツポツと開花が見られ、特に写真の花は4年ほど前から実生で育った若木で、今春初めて花を付けた。

まだロゼットの状態で茎が立ち上がる前に、花を咲かせたノアザミは、この一株だけ。

小さくて、しかも地面にへばりついたようなキランソウはあまり目立たないけれど、好きな花の一つ。

庭のボケは毎年剪定が欠かせないが(成長が旺盛で速い)、今春もたくさんの花が咲いてくれた。
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めくったササの葉にいた、ワカバグモのメス。
落ち葉の下から這い出て、すっかり活動を再開したようだ。しかし、今日の獲物は少ないようだ。
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写真全て、OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 20:09| クモ

2021年11月15日

カトリヤンマとナガコガネグモ

三股町

庭の草むらでねぐらに籠ったままのタテハモドキやコミスジ幼虫の横で、鮮やかな色をしたフユイチゴの果実が朝陽を受けて輝いていた。
フユイチゴ-3153633.jpg


畦道を歩いていると足下の枯れ草にぶら下がった、カトリヤンマ♀の死骸があった。
ナガコガネグモの網糸に絡んでそのまま吸血されたようだ。
すでに死後数日を経ているようだ。
カトリヤンマ-3153733.jpg

田んぼの側溝に舞い降りては産卵する姿をよく見かけていたが、それを知ってか知らずか、複数のナガコガネグモが側溝の上に網を張っている。

台所の勝手口近くのコンクリート壁を歩いていた、アトボシアオゴミムシ
忙しく歩くので撮影はやりづらいが、今日に限ってはなぜかじっと動かない。
アトモンアオゴミムシ-3153878.jpg


午後5時05分

昨日とほぼ同じ草むらで、3頭のヒメアカネがねぐらについていた。
オス2、メス1、という組み合わせも同じなので昨日と同じ個体だろうか。
ヒメアカネ日没-151389.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
マクロフラッシュ STF-8

OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
posted by やまかます at 18:08| クモ

2021年11月05日

アリ地獄

三股町

庭のユズには、ナガサキアゲハの若齢幼虫が2頭いた。寒さが厳しくなる前に蛹化できるかどうか危うい。
例年、遅く産卵されたナガサキアゲハやモンキアゲハの幼虫が成長し切れず死んでしまうことは珍しくない。

そのユズの葉っぱをしばらく眺めていたら、葉裏に何やらゴミがついているように見えた。
ギボシヒメグモ-2055071.jpg

手繰り寄せてみれば、ギボシヒメグモの親子たち、だった。
画面中央右寄りに母蜘蛛がいて、その周りを子蜘蛛が取り囲んでいる。
ギボシヒメグモ-2055067.jpg

ギボシヒメグモ-2055069.jpg

葉裏には食べかすとなった昆虫の死骸や、子蜘蛛の脱皮殻などが雑然と放置されているので、見た目は汚らしい。
少しは掃除でもしたらどうだい、と思いたくもなるが、この雑然としたのが天敵の目を欺く戦略にでもなっているかな?

子蜘蛛の中にはやけに小さいのがいる。成長が遅れているのか、それともオスだろうか?
ギボシヒメグモ-2055100.jpg


ユズの近くで、穴掘り作業をすること2時間。掘り出した土の山に取り囲まれた。
大人一人が浸かれる浴槽ほどの穴ができた。
穴掘り-2055124.jpg

土中にいるはずのお目当ての虫がなかなか見つからない。
そのうち出るさ!と自分を宥め励ましつつ掘り進むうち、
なんだか自分の墓穴を掘っているような気がしてきた。

午後4時過ぎ、これは無理!と、ついにギブアップ。
これだけ掘ったのだから、この大きな穴は何かに活用したいとも思う。人工池にでもしようか、、、。
蛇口も近いし。

〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2.8
FL-LM3
マクロフラッシュ STF-8
EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
posted by やまかます at 19:39| クモ

2021年09月29日

クモの網

三股町

昨日、蛹化したキチョウの蛹が色付いていた。
予想に反して、脱皮殻はそのまま残っていた。
さなぎ-9290289.jpg

もしも、この蛹がメスであったなら、いづれここにオス達が通って来るようになるはずだ。
そうあって欲しいと期待している。

クモの網は種類ごとに特徴があり、網の形を見るだけでどのクモが作ったものか、ほぼわかる。
ところが、典型的な網の姿を写真に撮るのは、意外と難しい。

図鑑に使えるような写真というのは、探してみると少なく編集者も困るようだ。
今の時期、ナガコガネグモが最盛期でもあり、ナガコガネグモの特徴を備えた網を撮っておきたいと思い、先日から毎日、下の谷津田に通っている。(運動も兼ねて)
網は至る所に張ってあるけれど、いくら形が整っていても、撮影条件に合わないものがほとんどで、ようやく見つけた優等生に食らい付いてみた。
しかし、網糸は獲物が掛かったり、雨風で崩れるもするので、時間帯や天候の状況も合わせて、全ての条件が揃うタイミングがなかなか巡って来ない。
通い始めて四日目の今朝、ようやくなんとか撮影条件が揃った。それも天候不順の中、わずかの時間だけ陽射しが出た一瞬に近いチャンス。
コガネグモ-9290295.jpg

コガネグモ-9290305.jpg

帯糸がちょい弱いのが玉に瑕。

晴れ間は、ほんの一瞬だった。
谷津田-9290315.jpg


ナガコガネグモの網を撮影し終えて歩き出してしばらくすると、雨模様になった。

ドヨウオニグモの円網
ドヨウオニグモ-9290257.jpg

ジョロウグモの馬蹄型網
ジョロウグモ-9290286.jpg

ジョロウグモはそれこそ、星の数ほど網が張られているが、こちらも撮影条件が揃うのはわずか。
ジョロウグモが本格的になるのはまだ少し先でもある。


〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 20:27| クモ

2021年09月16日

都城盆地は晴れ

三股町

朝一番(午前6時半)雨が降っていたが、その後は日暮れまで概ね晴れ模様。
しかし宮崎市や日南市の方では大雨になっていたようで、地区によっては避難勧告まで出ていた。
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近所のスギ林の伐採作業はだいぶ進んでいて、そこだけぽっかり明るくなっていた。
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道路ばたにはイチョウの大木があり、銀杏が目の前でボトボトと落ちていた。
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サルトリイバラの大きな葉が虫食いだらけになっていた。
ルリタテハ幼虫の、しわざだった。
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ススキの茂みでは、ナガコガネグモのペアが交接していたようだ。
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撮影を始めてしばらくすると、オスはメスの隣に並んでいた。
雌雄での体の大きさの差は小さく、コガネグモ程ではない。
メスはだいぶ痩せているが、これから先はさらに肥えていくことだろう。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
GODOX TT350 XPro O

OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 20:12| クモ

2021年09月10日

愛宕山のオオスミコガネグモ

延岡市 愛宕山

今朝一番で、愛宕山のオオスミコガネグモを見ておきたかったので、昨夜は延岡市内にて投宿。
7月末に見つけたメス幼体たちは、もうとっくに成体になっているはずだ。
アンテナ施設の立ち並ぶ頂上へと一気に登る。幼体がいた地点を中心に見て廻るもジョロウグモばかり。
薄暗い環境にいるに違いないと、愛宕神社の裏に踏み込んでみれば、やはりいた!

幼体とは色も模様もまったく違う、まるで別種のような姿。
特異な姿をしているが、昔、屋久島で撮影した個体とはかなり紋様が異なる。個体差だろうか。
薄暗い林内でも明るい灰色の体はよく目立っていた。

円網は大きく直径は60〜70センチ近くある。その真ん中に陣取っていた。
しかし、その手前にジョロウグモの網が被さるように張ってあった。これはマズいなあと、ジョロウグモの網をそっとどかしてみた。するとオオスミコガネグモは慌てて、イヌビワの梢に逃げてしまった。わかってはいても仕方が無い。
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しばらくすればまた元の網に戻るだろうと、他の場所を探索歩きして時間稼ぎをしたが、昼前には五カ所高原に移動したい。ついに時間切れとなってしまった。後ろ髪を引かれる思い(髪はないけど)で、高千穂町方面と移動。

昼食は、遠く阿蘇連山を望める高台で、軽めのサンドウィッチ。標高が高いのと風もあって、日陰はとても涼しい。ブナの木を見るのも久々のことだ。
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草原環境での撮影の目的は、一つにはハリサシガメであった。
2009年8月に北九州市の平尾台でペアを見つけて以来だから、じつに12年ぶりに観察と撮影ができた。
仔細は明日に。
posted by やまかます at 17:58| クモ

2021年09月09日

夜中の脱皮

三股町

午前3時過ぎ

トイレの障子窓に、アシダカグモのメスがいた。脱皮して間が無いようだ。
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昨夜の9時頃、トイレの壁にいたのだが、そのときは体色が黒っぽく、体全体がポッチャリしていた。
息を吹きかけても動きは鈍く、すぐに立ち止まっていた。
「アレ?様子がおかしいな」とは感じたのだが、それは脱皮の前兆だったわけだ。

高千穂町〜延岡市

さて、本日は県北、高千穂町に移動。午後から、五カ所高原の草原環境を歩いた。
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草間を跳ねるように舞う、ジャノメチョウが多い。
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ジャノメチョウはうちの近所にもかつてはいたが、数回目撃しただけで近年はまったく見ていない。

もう25年も前頃になるが、所沢市郊外の私が通っていたクリ林には普通にいた。
所沢霊園の近くだが、私がフィルムで撮影したジャノメチョウの写真のほとんどは、そのときのもの。しかし、当時において、地主の方がご高齢のため下刈り作業が為されなくなってからは、パッタリとジャノメチョウは姿を消してしまった。ジャノメチョウが暮らせる環境は人為的に維持されていたわけで、そもそも草丈の低い草地環境は不安定。

五カ所高原の道路沿いの側溝に溜まっていた泥土を掘ってみると、、、、、
黒光する虫が埋もれていた。
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なんだコレは?と取り出してみれば、ダイコクコガネのオスの死骸だった。
死因は何だったのだろう?体に大きな損傷が見られない。自然死だろうか?
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posted by やまかます at 19:45| クモ

2021年09月07日

谷津田の朝

三股町

午前6時〜7時

谷津田の畦道や休耕田では、ナガコガネグモの姿が多い。
すでに最盛期と思えるほど、密度が濃い。
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ナガコガネグモのかくれ帯は単調で、コガネグモのように「X」字型や「ハ」の字型などにはならない。

緑色型トノサマバッタも、吸血されて顔色がすっかり白んでいる。
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こちらのメスはタイワンクツワムシ♂を捕らえていた。左隣にはオスが来ている。
オス成体は極限までスリム化している。
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昨夜は、ここがタテハモドキ(夏型)のねぐら。
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夜露で翅が白い、シオカラトンボ
これならまだ飛べないだろうと、頭部が見える位置まで近寄ったら、あっさりと飛んでしまった。

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ススキの隙間に見えたツマグロスケバ
何か様子がおかしいと思えば、ハゴロモヤドリガの若い幼虫がくっついていた。
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この後、腹部へと移動するのだろう。若齢期はセミヤドリガ幼虫と同じように、胸部に寄生している。
まだ白い蝋物質にも覆われていない。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 20:10| クモ

2021年08月24日

投げ縄蜘蛛

三股町

昨日の、午前6時45分。

朝一番、アカギカメムシの様子を見に行く手前のイヌビワで見つけたのは、ムツトゲイセキグモ
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実物を見るのは初めてだったので、すぐには確信できず、、、、

午前8時22分、庭に日差しが入り始めてから再び見に行ってみた。
目線より少し上のため、葉裏だけど丸見え。
体長は約1cm程度で脚を縮めて丸くなっている。
やはりムツトゲイセキグモのメスに間違いない!独特な雰囲気に加え、意外にもエレガントな姿。
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日が暮れて午後7時半。居場所は変わらずも、脚を伸ばしていた。いよいよ活動開始のようだった。
午後8時20分。
期待を込めて見に行くも、糸にぶら下がっているだけで、粘球は作っていなかった。
この姿が見納めで、午後9時半にはすでに影も形も無かった。
もちろんしつこく周辺を探すも見つからず。
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去年の8月18日には、この場所の近くで、マメイタイセキグモを見つけている。ナゲナワグモ科の中でも稀少種と言われているイセキグモ属の2種が、そしてツキジグモ属のワクドツキジグモも含めて3種もが、自宅フィールドに生息していることは、正直、嬉しい。

本日の朝、午前8時55分、
アカメガシワで抱卵中だったアカギカメムシ雌のお腹の下では、孵化が完了していた。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 17:44| クモ

2021年08月08日

アシナガバチとアシダカグモ

三股町

ヤマトアシナガバチの巣は、家の西側屋根の庇下にある。
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庭の片隅の低い位置(壊れた犬小屋の屋根)でも営巣していたヤマトアシナガバチ女王がいたが、そちらはワーカーが誕生する前に何者かに襲われ、部屋数もまだ少ない小さな巣の中は空っぽになって地面に落ちていた。その女王はどこかでまた巣作りに励んでいるのだろう。

昨日のこと仕事部屋までカヤキリの大きな鳴き声が聴こえていた。
「これは随分と近いな。庭の中だな」と思いつつも様子を見に行けたのは、小一時間経ってからだった。
鳴き声のあった付近に立ちふと見上げてみれば、ヤマトアシナガバチの巣の横に、アシダカグモのメスがいた。
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アシダカグモが抱えていた獲物は、なんとカヤキリのオスであった。
つまり先ほどまで鳴いていたカヤキリに違いないだろう。
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カヤキリは頑丈な大顎を持っていて、噛む力も結構ある。けれどそのカヤキリを、おそらくは一撃で捕らえたのではないだろうか。見ている間にもカヤキリの体はミンチになって形がわからなくなっていった。

アシダカグモのメスは今日になってもまだ、ヤマトアシナガバチの巣の傍に佇んでいた。
両種の間には何らかの利害関係があるだろうか。

ススキのエビイロカメムシ幼虫は、今日も葉裏でひたすらじっとしているだけ(吸汁している)だが、すでに羽化を終えた成虫もいた。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:28| クモ

2021年07月29日

オオスミコガネグモ幼体

延岡市 愛宕山

午前8時30分、愛宕山の麓にて、オオスミコガネグモ♀の幼体を見つけた。
4年前の2017年8月の観察で予想したように、やはり愛宕山の全域に生息しているのだろう。
麓では一頭のみだったが(探索範囲は狭かった)、頂上に登るとそこには遊歩道沿いに次々と5頭の♀幼体が見つかった。
微妙に大きさのバラつきがあるものの、齢数はほぼどれも同じように見えた。写真の♀は一番大きい個体。
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こちらは少し小さめ。
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あっけなく次々と見つかったが、この先、成体まで無事に成長できるかどうか気に掛かる。
なのでしばらく間を空けてから、また観察に訪れてみようと思う。

が、それにしても、地元の三股町ではなぜ見つからないのだろう?
杉植林の面積が多く占めることが一つにはあるのだろう。自然林が残っている場所は、ほとんどが踏み込めないような急峻な山間部になっていることもあるだろう。

ベニツチカメムシはちょうど羽化時期だが、例年になく個体数が少ない。
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愛宕山では過去に経験が無いほど、極めて少ない。市立植物園のポイントでは全く姿を確認できず。どうしたことだろう?
春から梅雨にかけての観察を今年はしていないので、経過がよくわからない。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:34| クモ

2021年06月15日

コガネグモの引越し先

三股町

物置小屋のすぐ前に網を張っていたコガネグモ亜成体が、しばらく前に忽然と姿を消した。
気になっていたのだが、今朝(午前5時50分)のこと、ヤマトアシナガバチの初期巣を覗きに行った時、網糸を張っている姿があった。最初の場所から3mほど南西方向に移動したわけだ。
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おそらく成体になっていると思うが、自信はない。以前、てっきり成体だろうと思っていた個体が、そのあとで脱皮して成体になった、ということもあった↓
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午後になって、完成した円網をクモの背面側から撮っておこうと出向いてみれば、さっそく獲物を捕らえていた。
獲物は。ヤマアジサイの花を訪れたヨツスジハナカミキリだった。シロカネイソウロウグモも取り付いている。
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こちらは、網を張らないクモ、ハシリグモの一種。草むらの中でヤケに存在感あって、つい足を止めてしまう。
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この時期にササの葉を暴食しているのは、タケノホソクロバ幼虫。
行儀は良いし、兄弟仲良しなんだけど、悪者扱いされる。触れると肌がかぶれるから、衛生害虫というレッテルを貼られてもいる。
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クヌギ樹液亭は毎日チェックしているが、今日はまるで営業自粛しているかのよう。
クヌギの葉に増殖しているアブラムシに集まるナミテントウが目につくのだけど、そのすぐそばにハラグロオオテントウの姿があった。なんで、ここに!?
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posted by やまかます at 18:06| クモ

2021年05月28日

スパイダーミルク

三股町

庭のサクラに放飼したオオミズアオ幼虫は、最初の脱皮をして2齢となり始めた。
分散したこともあるが、見つかる幼虫の数は激減している。当然、天敵の餌食になったものもいるだろう。
その桜の葉裏で先日見つけたのが、ギボシヒメグモの親子である。
本種はメス親が子グモに吐きもどし(スパイダーミルク)による給餌をすることで知られている。
数年前、偶然にもその瞬間を撮影することができて、それ以来、ギボシヒメグモの観察には気を配っている。
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親子の群れは、肉眼では何かゴミが付いているの?くらいしか見えないが、慣れてくると遠目でもすぐにわかるようになる。
今朝も枝を引き寄せてメス親を撮影してみると、お荷物を背負っていることに初めて気付いた。
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これはもしかして寄生バチの幼虫だろうか?

ほぼ終日、曇り空だったが、束の間の陽射しの下、玄関前のサツキミヤマカラスアゲハのオスがやって来た。この後、時間をおいて吸蜜に来ていたが、その時はキアゲハも一緒になった。
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サツキの雄蘂と雌蕊。
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雄蕊をよく見てみると、花粉が溢れ出し、粘着糸で垂れていた。まるで納豆のように糸を引いている。
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posted by やまかます at 19:47| クモ

2021年04月22日

空を仰げば

三股町

午前6時
このところ、朝一番は多少冷えるが、今朝は少し温かく、パーカーを羽織ることもなかった。
窓の外にはくっきり、霧島山。雲が多いけど日が高くなるにつれ青空が広がった。日中は昨日に引き続き、28℃の夏日。久しぶりに車のエアコンを入れた。
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庭のノイバラはもうすっかり、花が終わってしまった。バラハタマバチのメスが飛んでいる姿をチラリと見たけれどすぐに見失った。どこかで産卵していないかと覗き込んでいると、葉っぱの先端で体を宙に乗り出した、ワカバグモのオスがいた。
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まるで糸を張っているようにも見える。けれど、脚3本で体を支え、他の脚はおそらく獲物を捕らえるために総動員しているようだ。それとも、バルーニングに備えて風待ちだろうか? ずっと観ていたいけど、そうもいかない。

OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
GODOX TT350
posted by やまかます at 21:15| クモ

2021年04月17日

わが家の林にいた、ワクドツキジグモ

三股町

自宅周辺の農地が大規模な整備計画の対象となっている。計画では数年後には細かく分かれている農地をできるだけ統合して、段々になっているところも平坦にするそうだ。昨年のうちに測量は終わっており、境界線上には目印の杭や鋲が打たれている。我が家の土地も農地に接していることから、境界線確認の書類を認証するため公民館に出向いた。地権者が大勢のため、この認証作業や統合のやり方などの事前の取りまとめなどに時間を要するため、実際に農地整備の作業が始まるのはまだまだ先になりそうだ。
公民館からうちに戻った、午後2時頃から晴れ間が出てきた。寒かった午前中とは打って変わって、気温もグンと上がった。先日からハバチの観察をしているナルコユリを見るため林に降りてみると、なにやら気になる小さな物体が空中で揺れていた。7ミリ程度だろうか。いや最初はてっきり、枯葉の切れ端か何かだろうと思った。でも、気になる。

そっと屈んで見つめてみれば、おお〜!  ワクドツキジグモ、ではないか!
しかも脚を動かしている。何をしているのだろう?
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よくよくさらに目を近づけてみると、どうやら張っていた網糸を手繰り集めているようだ。で、それを食べてもいる!
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クモ図鑑によると、本種は扇形水平網を張るそうだ。なるほど、逆さになっている姿勢と糸の張り方はそれを物語っている。しばらくすると、店じまいを終えた主人のように、葉っぱの先端でジッと鎮座してしまった。
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ワクドツキジグモがいたのは、マムシグサの葉上で地面からは30センチほどの低い位置。こんな低い場所にも網を張るようだ。
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ワクドツキジグモは宮崎県内には広く分布しているようだが、私がこれまで見たことがある場所は山地だった。しかもいづれも真冬のことで、当然、ワクドツキジグモはジッと鎮座しているだけだった。
しかし、うちの林にいたこと、そしてこの時期だからこそ水平網を張るなど活動する姿を観察できそうだ。



OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8
GODOX TT350 
posted by やまかます at 18:20| クモ

2020年11月27日

スズミグモ、死骸見つかる

三股町 田上

今月の一日にスズミグモの卵のうを確認した、。
スズミグモのメス親は産卵したその後、屋根の庇の方に移動して落ち着いていたが、しばらくして姿を見失っていた。
先週半ば、少し離れた西向きの庇にいるところを見つけることができたが、痩せて元気が無いように見えた。
網を張って獲物を待ち受ける体勢ではなく、辛うじてそこに留まっていた。

そして、今朝のこと、寝室の窓の下、コンクリート面に死骸があった。
すでにアリ達が解体作業に取り掛かっていた。
このスズミグモのメスは、9月半ば頃からずっと観察していたので、その行く末が気になっていた。
おそらく自然死だったのだろう。
アリの餌になり、また別の命に生まれ変わるのだろうなあと、しばらく見ていた。

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庭には無数のジョロウグモが網を張っている。
今朝は網に掛かった落ち葉を、糸を噛み切りながら除去作業に忙しい、メスもいた。
落ち葉はコマユミ

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posted by やまかます at 21:01| クモ

2020年11月20日

庭の秋

三股町 田上

午前9時12分。
物置の前まで来て、ふと足下を見ると、いつの間にか、落ち葉の絨毯が出来始めていた。
クヌギの落ち葉はこれからさらに積もり、フカフカになっていく。

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EOS-6D EF24mm F2.8 IS

午前9時17分、
玄関前に立つとすぐ、タテハモドキが飛来して日光浴を始めた。
翅を広げたまま、実に長い。

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タテハモドキのすぐ上では、ジョロウグモ♀が網糸を張り直していた。
まるで鼻歌を口ずさむような、そんな腰の振り。
ここは、ツワブキ花壇の真上だから、獲物には不自由しない。

1120ジョロウグモ-2201226.jpg
OM-D E-M1 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM
posted by やまかます at 20:49| クモ

2020年11月01日

スズミグモ、産卵する

三股町 田上

午前6時45分、庭のスズミグモの網糸に大きな獲物が掛かっていた、、、ように見えた。

いや、待てよ、、、ゆっくりと糸を掛けている様子。
近づいてみれば、卵のうに糸掛けをしている最中だった。
産卵したのは昨日深夜から今日の早朝にかけてのことで、まさに満月の夜の産卵だったのだろう。
パンパンに肥えていたお腹は、すっかり萎んでいた。

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卵のうのある場所は、ドーム網巣の天井を突き破った上の辺り。

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先月15日に見つけた、イシガケチョウ蛹はまだ羽化していない。
気温が低いためだろうか、蛹期間が長い。

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蛹の付いているイヌビワの隣で、終齢幼虫が目に入った。
葉裏にいるということは、もう間も無く前蛹になる準備中ということだろう。

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E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 20:45| クモ

2020年10月17日

雨のジョロウグモ

三股町 田上

昨夜から降り出した雨。
ジョロウグモも雨滴を纏ってじっと耐えている。破れた網糸の修繕は後回しのようだ。

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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

東臼杵郡 門川町は、南北を延岡市、日向市に挟まれた位置にある。
うちから門川町までの所要時間は約2時間。

門川町役場から、日向灘に注ぐ五十鈴川に沿って上流へと約20分、橋を渡った先にあるのが、旧西門川小学校松瀬分校。
この小さな分校は現在、「NPO法人子どもの森」が運営する『森の学舎』となっている。
一昨年、去年、に引き続き、今年も明日18日にこの『森の学舎』周辺で撮影会を開催する。

今日は午後から下見のために現地に向かう。明日の天気予報では、なんとか晴れてくれるようだ。

昆虫観察と同時に、昆虫撮影も楽しむ企画で、撮影会のあとは、参加者の撮影した写真を私が講評する。
参加者には皆、自分で撮ったお気に入り写真を決めてもらい、後日、記念写真フレームをお届けする予定。
posted by やまかます at 20:00| クモ

2020年10月14日

スズミグモ、肥える

三股町 田上

午前6時39分。

スズミグモの網巣の様子を、ストロボ光で撮影。
網糸が浮き上がるよう、左右に1灯づつストロボを配置している。

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E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 XPro O

午前9時09分。クモの体が朝日を浴び始めた。
庇の下からオープンな場所に引越しをしてから、獲物にも恵まれて、体がふっくらとし色模様も一層鮮やかになった。

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E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
すっかり萎れてしまった、ショウキズイセン

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ショウキズイセンのすぐ横で休んでいた、ヒメアカネのメス。
前脚を浮かせているのは、なぜ?

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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

シラネセンキュウの花でひたすら、待ち伏せしている、オオカマキリ
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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 21:18| クモ

2020年10月03日

引っ越しをした、スズミグモ

三股町 田上

午前6時、窓から見える、まん丸お月さん。

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E-M1 MarkV  ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20 トリミング

アカメガシワの寝床でまだ就寝中の、ハンミョウ


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>E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ヒガンバナがすっかり萎れた横で、ショウキズイセンが開花した。

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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
屋根の庇に網を張っていたスズミグモが、風通しのいい場所へと引っ越ししていた。
クモのいる高さは、私の身長ほど。

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E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

庭で作業をしているうちふと見上げてみれば、アブの一種を捕らえていた。
ここに落ち着くかな?

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posted by やまかます at 20:48| クモ

2020年09月25日

窓辺のスズミグモとキマダラカメムシ


三股町 田上

久しぶりの快晴。日中の気温は27度cまで上がった。駐車場に止めてある車内はかなり蒸し暑くなるが、窓を開けて走行すれば、しばらくするとエアコンなしでも平気なくらい。
まあもう少し残暑があって欲しいところではある。秋の気配が駆け足でやって来たようだ。

南向きの居間の網戸に、キマダラカメムシがペタリ。
青空を少しでも画面に入れたい、という思いが働く。

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キマダラカメムシのすぐ上、庇の下には、スズミグモが背中を下にして、糸網に陣取っていた。
こちらは室内から撮影できた。


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スズミグモは久しぶりの登場。以前は庭でよく見かけたが、ここ数年パタリといなくなっていた。

E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

朝日に輝いていた、ギンメッキグモの円網。

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イノコヅチの花で吸蜜していたのは、コミスジ


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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 20:49| クモ

2020年08月18日

マメイタイセキグモ

昨日、昼間に見つけた、マメイタイセキグモ

うちの林にいたとは!  と、いうかわたしの観察力が足りなかったに過ぎないのだろう。

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マメイタイセキグモ-4329.jpg
EOS-5D MarkV  シグマ50mmマクロ 270EXU

写真で拡大してみればクモとわかるが、肉眼ではまさに糞としか見えない。

昨夜はもちろん、夜になって林に降りてみた。

ランニングに短パン、足下は長靴、といういかにもアンバランスな格好だが、誰に会うでもなく、自分ちなのだから防虫対策さえしっかりしておけば、これで良し。マムシ対策として、流石にサンダル履きはやめた。

午後9時を過ぎた頃、一本の糸にぶら下がっていた、マメイタイセキグモ。
しきりと糸球を作るも、粘球を作る気配がない。

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E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro GODOX TT350 XPro O


すぐ近くで賑やかに鳴いていた、クツワムシ

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E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro GODOX TT350 XPro O


ツクツクボウシの羽化も今がピーク。
うちの林のセミの中ではニイニイゼミと並んで最も数が多く、これまでにも羽化のシーンは何度も撮影している。

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ツクツクボウシ-8170202.jpg
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro GODOX TT350 XPro O

今朝のこと、マメイタイセキグモは忽然と、姿を消してしまった。
周辺をかなり探してみたけれど、見つからなかった。そして、今夜も探してみたが、姿無し。

そう言えば、ヤマアジサイで観察していた、ギボシヒメグモ親子も、先日、忽然と姿を消してしまった。

posted by やまかます at 21:53| Comment(0) | クモ

2020年08月12日

17匹の子グモ

庭のヤマアジサイでずっと観察していたギボシヒメグモの卵のうで、
出のうが完了していた。


ギボシヒメグモ-8120005.jpg
E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro GODOX TT350 XPro O

子グモは17匹。親グモのそばから離れない。
本種は親ぐもが吐き戻しの「スパイダーミルク」を子グモに与え、育児する。
数年前、その様子を撮影したけれど、とにかく小さいクモなので撮影は難しい。

卵のうには、出のう時に開いた小さな穴と、それ以上に大きく半分ほどをかじり取られている。
子グモの数が通常よりか少ないのは、もしかしたら何かアクシデントがあったのではないだろうか?

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気温は35度を上回り暑いけれど、湿度は50〜60%。
日陰で微風があれば、そこそこ涼しくエアコンは要らない。というか、うちにはエアコンはないのだけど。
原稿書きの作業中、扇風機は必須。微風は気まぐれだから、あてにはできない。

ふと筆休めに窓を見ると、オオカマキリがいつの間にか、網戸にへばりついていた。

背景の緑のカーテンは、ゴーヤ
今年の梅雨は長く、日照不足と低温のせいか、葉の成長が鈍い。


オオカマキリ-8127011.jpg
E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

外に出てみると、オオカマキリの体には、米粒のような寄生バエの卵を背負っていた。

オオカマキリ-8127021.jpg
E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 20:28| クモ

2020年08月08日

ギボシヒメグモ

大きくなり過ぎた、ヤマアジサイを剪定することになった。

13年も経たのだから、それはとんでもなく勢いを増し、隣のキンカンもクワもイヌザンショウも、みんなと混み合っている。

嫁さんが作業を始めるというので、慌てて、残す枝葉を指定しておいた。
そこにはギボシヒメグモのメスが、卵のうに寄り添っているからだ。

今日もまだ、出のうが始まる気配もない。


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E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FL-300R

posted by やまかます at 22:10| クモ

2020年08月05日

朝の散歩

午前7時45分。

地区のゴミ集積場に赴くと、
田んぼの周辺の草地に、コガネグモの円網がいくつかあった。

みんなお腹がでっぷり、肥えている。産卵はもうじきだろう。

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「かくれ帯」は成体になると、次第におざなりになる傾向がある。

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畦道ではナガコガネグモもちらほらと見つかる。
こちらはまだ幼体で、成熟するのはもう少し先のこと。
つまり、コガネグモがそろそろ終盤なら、ナガコガネグモはこれからで、9〜11月の頃には大きな成体となる。
その頃にはコガネグモはすっかり姿を消してしまう。

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E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

庭のヤマアジサイ葉裏にて。
ハゴロモ類の終齢幼虫。


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と、ギボシヒメグモのオス。オスを見るのは初めて。

ギボシヒメグモ♂Z8056496.jpg
E-M1 MarkV  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm  f2.8  マクロフラッシュ STF-8

卵のうに寄り添っていたメスの、すぐ近くだった。
posted by やまかます at 20:28| クモ

2020年07月16日

ギボシヒメグモの卵のう

ヤマアジサイの葉をめくってみれば、ギボシヒメグモ♀と卵のう、が見つかった。

ギボシヒメグモ-7163141.jpg
E-M1 MarkV  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

ギボシヒメグモの腹部の色彩は変異が多く、真っ黒から昨日のような橙色など。
本種は体長3ミリ前後と小さいので、とにかく様々な木の葉をめくって探すしかない。
それでも遭遇率はさほど低いものでもなく、それほど頑張らなくても出会えるかと思う。

玄関前に植えてあるノウゼンカズラの葉裏に、ホオズキカメムシの卵塊があった。
ホオズキカメムシはホスト以外の植物に産卵する傾向が強く、時には庭に置いた熊手など人工物でも卵塊が見つかる。

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E-M1 MarkV  ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

眼点やエッグバスターが透けて見えており、ふ化間近だとわかる。

ヤマアジサイの卵塊では一部の卵がふ化していた。

ホオズキカメムシ1st.-7163119.jpg
E-M1 MarkV  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 20:22| クモ

2020年06月06日

そこにいるよ

トイレの壁に、仕事部屋の床に、寝室の窓辺に、、、、。
いつも傍にいる、アシダカグモ

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EOS-5D MarkV  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM

しかし、一体何を糧にして育っているのだろう?
食事シーンを見る機会は滅多にないだけに、すごく気になる。

だいぶ前、家の外壁ではあったけど、トノサマバッタを捕らえていたことがある。
獲物としてはあれが最大級だろう。

写真標本箱@Panesthia angustipennis




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拾った死骸がまだ柔らかく新鮮だったので、展翅標本にした
オオゴキブリ
撮影は4年前の2016年10月。







posted by やまかます at 19:40| クモ

2020年05月31日

踊るハエトリグモ

5ミリほどの小さなハエトリグモ。

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ストロボ光に浮かび上がったのは、アオオビハエトリのオスだった。

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ちょっと痩せているかな。
屋内に紛れ込んだけど、アリの行進はないし、メスもいない。
さあ、どうする?

ノアザミベニシジミ
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ベニシジミ、夏型が増えてきた。

オオチャバネセセリ
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ノアザミには、別の小さな小さな虫も写り込んでいたけど、それは後日に。

ギシギシの花穂にはコガネムシのペア。
コガネムシ-5310067.jpg


E-M1 MarkV  LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.(全写真)

昨日から倉庫周囲のスペースを利用したくて、土方工事を始めた。
土方作業は土堀りから。大した面積ではないものの、ササや木の根っこに阻まれてこれが結構キツイ。
15分やっては休憩。
「ああ今日はもう止め!ここまで、続きはまた今度」
ちょっと一人で拗ねて、一旦は手袋を放り出す。
けれどしばらくして思い直し、まあせめてここまでは進めておこう、とまたショベルを抱え土に挑む。
堀った土は敷地の陥没した窪地へ捨てる。
捨ててみると、あんなに重たかったのに、え!?これだけ!
梅雨に入ったけど、土方工事は当分、続く。

posted by やまかます at 20:15| クモ

2020年05月16日

クモが蜘蛛を食べる

オナガグモのメスがチュウガタシロカネグモを食べていた。自宅林にて。
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オナガグモがクモ食いということを初めて知ったのは30年前で、場所は町田市の小野路。
事前にオナガグモの生態について知識もなかったので、目の前で繰り広げられる捕食シーンには驚いたものだ。

普段、オナガグモは体をピンと伸ばして一本の糸に静止しており、その姿は松葉と言われるほど、見事な隠蔽擬態である。
写真のように捕食行動をとらない限り、そこにいることすら気付かないことが多い、そんなクモだ。

メスの食事シーンを見た場所から少し離れたところに、メスより細い体のオスがいた。
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触肢が膨らんでいるのも、オスの特徴。
オナガグモは特徴のある形をした卵のうも作るので、印象に残りやすい。

以前にも書いたと思うが、観察会の現場でこのオナガグモを見てもらったときの、参加者の皆さんの反響も大きい。
具体的には、20〜30歳代の子育て世代のお母さん達を対象にした観察会で、このオナガグモを見てもらった時の話。
そもそも自然観察という視点で野歩きなどをした経験など、ほぼ無いに等しい方々ばかりだったので、見るもの全てが新鮮であったのは間違いない。
「どうして、どうやって、それが見つかるの!?」
「なんでこのクモ、ヒモみたいに細いの、ええ!どうして、信じられない!?」
「これ、生きているの!?ウソお!」

一応に驚き、ざわめき、感動、感激の嵐。
観察会を通じて私自身が学ぶことと言えば、そうした感動を改めて共有するということだろう。
普段、一人で進めている仕事では、読者の方々の顔を想像しようとできるだけ努めはするけど、それは難しい。
独りよがりに陥っているのでは、という危惧は必ずどこかに抱えている。

ススキの葉に食痕を残していたのは、クロコノマチョウの幼虫だった。庭先にて。
クロコノマ幼虫-1751.jpg

卵は数個以上がまとめて産卵されるので、通常なら兄弟が近くにいるはずだが、いくら近辺を探しても見つからなかった。

昨晩から激しい雨。
昼前後は特に土砂降りだった。夜になっても雨は止まず。
今日の写真は、数日前に撮影したものです。

posted by やまかます at 21:34| クモ