2023年05月22日

超!目が効く?カラス

都城市 早水公園

ある昆虫のしわざを撮影するため、街中の公園に出向いた。
しわざが残っている植物の名前もすぐにわかる写真が必要なので、その条件を満たすしわざを探し歩いていると、
目の前でハシボソガラスが地面を何度も嘴で突いていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

これは何かある!カラスが見つけた、狙っている、獲物は何だろう?

獲物はカラスにとって魅力あるらしく、私がゆっくり近づいても逃げようとはしない。
カメラのレンズは12-100mmと、鳥の撮影には短い焦点距離だったが距離をつめることができた。

すると! なんと!、カラスが啄んだ獲物の正体は、予想外のクマゼミ幼虫だった。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

地面には嘴で穿った穴が残っていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

カラスとの距離が近すぎたため、獲物を咥えたまま逃走してしまったのは残念。
しかし、夏本番セミの季節にはまだ早いこの時期において、クマゼミ幼虫を引っ張り出していたことは驚きだ。

カラスが地中に潜んでいるセミの幼虫を掘り出しては食べる、ということを初めて知ったのは、
2016年の夏のことで、場所は東京都の代々木公園だった。

詳しくは『はじめて見たよ!セミのなぞ』(少年写真新聞社:2017)に写真が掲載してあるが、
(『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社:2022)にも掲載している)

セミが次々と羽化する夏の頃ならともかく、まだニイニイゼミも登場していないこの時期に(そろそろか)、
それもクマゼミ幼虫を掘り出したカラスの眼力たるや、それは改めて、凄い!としか言いようがない。

羽化日当日なら幼虫が穿ったごくわずかな穴が地面に開くので、おそらくカラスはそれを探しだして掘り広げるのだろうが、今の時期だと、何かしらの理由によって、弾みでもって、地面に灯り窓を穿ってしまったのか、それとも薄くなった地下トンネルの天井が盛り上がり運動をして、カラスの目を惹いたのか、そのどちらかだろうと推測している。




posted by やまかます at 21:48| とり

2023年05月11日

虫コブ缶詰とは

三股町

ガマズミの花上を舞う、ジュウシチホシハナムグリ♂
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

今日も数頭のジュウシチホシハナムグリが来ていた。

黒色型オスメスの交尾カップルを見ていたちょうどその時、ブオオオオオオ〜ン!と羽音が舞い降りてきたかと思えば、
オオスズメバチ女王が一瞬にしてこのカップルを大顎で咥えとり、そのままクリの高い梢まで持ち去って行った。
葉蔭で姿は見えなかったが、ハナムグリを噛み砕くパチパチという音が聞こえた。
巣に持ち帰る前に肉団子に加工していたのだろう。
待っていれば再びオオスズメバチが戻って来るとは思えたが、意識して待つとなるとそれなりの覚悟が要る。
偶然とはいえまさに絶妙なタイミングであったわけだ。

ふと足元を見れば、ホソミオツネントンボのメスが舞い上がってはまた同じ場所に戻る、を繰り返していた。
よほどお気に入りの止まり場なのか、まるで糸で繋がっているかのように何度も何度もきっかり戻ってくるので、
思い切り近寄って撮影できた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

昨年、庭のエノキは裏年でほとんど結実しなかったが、今年はたくさんの果実をつけている。

そこへ毎日のように飛来しては賑やかに枝から枝へと飛び跳ねているのが、カワラヒワの親子だ。
巣立ちビナはもう親と同じくらいまで成長しており自分でも餌をとれるのだが、親にせがんでは時々餌をもらっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

カワラヒワが次々と啄んでいるのは、エノキの果実ではなく(まだ青い)、葉っぱについている虫コブである。
虫コブはとんがり帽子のような形をした、エノキハトガリタマフシ。

これを葉っぱからもぎ取り、嘴の中で器用に転がしながら割り開いて、中にいるタマバエの幼虫を啄んでいる。
もっとも虫コブを人が指の爪を立てて割ろうにも、これが硬くてそうそう簡単にはいかない。
カワラヒワの嘴はまるで缶切りのように強力だし、繊細さもあって(舌も使っているのだろう)中にいる幼虫を取りこぼしもしない。見事に幼虫を丸呑みする瞬間が写真でもよく判る。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:26| とり

2023年04月18日

燕返し!! 小さなクモと虫と。

三股町

ゴミ出しついでのフィールド巡りは公民館の広場から始まる。
往きはサンタクロースのごとく大きなゴミ袋を担いでいるので、撮影はほどほどに。
公民館横でゴミ袋から解放されて、ようやくカメラマンの姿に戻る。

今朝は公民館広場の地面スレスレを、ツバメがビュンビュン、飛び交っていた。
これを流し撮り。
ドットサイト(EE-1)は持っているけどまだ使ったことがない。今朝などこれを使えばよかったか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

当たり前だけど、とにかく速い! もっと引き寄せたいが、ファインダーのフレームに捉えるのがやっと。
フレームに入れさえすれば、被写体認識追尾モードがフォーカスを合わせてくれるが、これも百発百中とまではいかない。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(トリミング)

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (トリミング)

フレームギリギリになってしまったが、空中で脱糞している様子がかろうじて写っていた。
空中で次々と昆虫を捕らえているが、残念ながら虫の姿は一度も写らなかった。

ツバメと言えば、九州新幹線の博多〜鹿児島間の800系車両のネームが「つばめ」で、最高速度260キロ。
鳥のツバメが本気を出したら、200キロ!!

さて、マクロレンズに持ち替えて、、、、、、、

イヌビワの葉裏に、ギボシヒメグモ。
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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

サクラに、ムネアカアワフキのオス。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

コナラの根本のマルバウツギ葉上に、ダンダラチビタマムシ。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

コナラに、カタビロトゲハムシがしわざと一緒に。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

posted by やまかます at 21:38| とり

2023年03月30日

菜種喰い

三股町

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春萌える  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

まだまだ青い果実に、毎日やって来るのは、カワラヒワのつがいだ。

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カワラヒワ♀    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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カワラヒワ♂        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

嘴でチョンと突いたり、咥えてみたりして、食べごろかどうか吟味している様子も見ていて面白い。



posted by やまかます at 20:04| とり

2023年03月29日

都会のスズメ、田舎のスズメ

三股町  

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エノキの若葉        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

庭から見える地区公民館(田上地区集会場)のサクラも今が満開。

過去10年間以上、ここのサクラで見ている蜜吸い鳥は、ヒヨドリとメジロ、
そしてニュウナイスズメの3種である。
なぜかスズメはサクラの花にはまったく関心を示さない。うちの敷地内にいるスズメも目の前にあるサクラに来ない。
チュンチュン、サクラが賑やかだなと庭に出てみれば、ニュウナイスズメ数羽の群れが来ている。

東京で20年間住んでいた清瀬市でも、都内の日比谷公園や代々木公園でも、サクラにはスズメが来てしきりと蜜を吸っていた。それがスズメの当たり前の習性だと思いこんでいた。

今年もどうだろうか?とサクラを見上げてみれば、やはりそこにいたのは、ニュウナイスズメだった。
もしかしたら日本全国のスズメに共通の習性ではなく、地域性があるのだろうか?

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
花柄部からもぎ取ってから、嘴でしごいて蜜を吸うと、、、、、
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

そのまま、ポイっと捨てる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

こちらは、メス。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

頭上からはパラシュートのごとく花がクルクル回りながら落下してくる。
地面には風で落ちた花びらに混じって、柄ごとちぎられた花そのものが夥しい数転がっている。

落ちている花を拾い上げてみると、萼筒の部分が裂けている。写真ではアリが来ていた。吸い残しがあったのだろう。

「桜花を食べるスズメたち」という詳しい話が、唐沢孝一 著『スズメのお宿は街のなか』(中公新書:1989)に出ている。
スズメが花をちぎって蜜を吸う、という行動は、北は岩手県花巻から南は宮崎県都城市までと、広いエリアで多数観察されている。しかも、どちらかと言えば大きな都市や街での観察事例が多い。

私の住んでいるこの三股町の一部のエリアは、例外なのだろうか?それとも見落としているだけなのだろうか。

さて、花を物色している間に、ときおり枝先近くに巻き付いているムネアカアワフキの幼虫巣をブチンと啄んでいるところも何度か見た↓   ニュウナイスズメもこのタンパク源を見逃してはいなかった。では、スズメはどうなんだろうか?
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  
   
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トラフシジミ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20  

うちの庭では、アブラナの花の最盛期はとっくに過ぎ、残っている花数もかなり減ってしまった。
盛大に咲き誇っていたアブラナが幕引きとなるのも少し寂しい気もするが、先週あたりから、カワラヒワが種子を啄みに来るようになった。
朝一番、ウグイスと競うかのようなカワラヒワの囀りも心地よい響だ。



※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)
posted by やまかます at 20:18| とり

2023年03月12日

海上の探鳥会

東臼杵郡 門川町

南北を日向市と延岡市に挟まれた、門川町。

昨日はその門川町の沖合い海上で「カンムリウミスズメ観察会」が開催された。
定員35名と聞き、慌てて夫婦二人で応募したのが先月半ば。受付で参加者名簿を見ると、30番目よりあとに名前があったので、ギリギリセーフだったようだ。

早めに門川町に着いたので、集合場所の船乗り場を確認してから遠見半島の遠見山展望台に上がってみた。
白く霞んだ海を眺めていると、目の前をアゲハの春型が通過していった。

「あの飛び方はオスだね。花が何か咲いていないかな?」

しばらく裏手の方まで散策していた嫁さんが、「白い花に、アゲハが来ていたよ」と言うので、その場所に行ってみれば、
花はクサイチゴで、そこへ歩み寄るとちょうどタイミング良く先程のアゲハが花に吸い寄せられるように着地した。

アゲハ春型-1000009.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

遠見山展望台から見える、枇榔島。
この島は無人島で、カンムリウミスズメの営巣地となっている。繁殖期になるとこの枇榔島の周辺海域にカンムリウミスズメが多く集まってくるようだ。

カンムリウミスズメ-1000178.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO      

参加者は3隻の船に分乗して、枇榔島を目指して出港。港の中では穏やかだった海面は、沖に出るとうねりが高くなってきた。体長わずか24センチ程度の小さなカンムリウミスズメだから、目を皿のようにしてひたすら海面を見つめる。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

10分程度進んだところで、船縁から右手方向に3羽の姿を発見できた。最初、見つけたのは私だけだったのか、船はズンズン前へと進んで行く。しばらくして、他の方も気付いたようで、船はゆっくり旋回してカンムリウミスズメのところへ引き返した。初めて見るカンムリウミスズメは波間に見え隠れしながら漂っていた。が、すぐに潜ってしまいあっという間に姿を見失った。

このあと、カンムリウミスズメには3回ほど接近できたが、船に警戒して後ろ向きの姿しか見れなかった。
海面のうねりが大きく、船と鳥と双方が上下に大きく動くので、船上からの撮影はなかなか思うようにはいかない。
下写真よりかもう少し寄れた写真も撮れはしたが、カンムリウミスズメの姿をきっちりと捉えた写真とまではいかなった。

「来年、また観察会に参加しなくてはね」と、私。

すると「自分で船をチャーターすればいいじゃないの」とは、嫁さん。

「無茶だよ!貧乏写真家がチャーター代なんか捻出できないよ」

カンムリウミスズメ-1000070.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 19:52| とり

2023年03月06日

肥前の鳥と虫

佐賀市 

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

住宅と田畑が混じる一帯を走行していて、カササギの巣を見つけた。巣は全部で4箇所。使っていない巣は1箇所、2箇所ではつがいを確認できた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

住宅地で暮らしているカササギは人への警戒心は他の鳥に比べると薄い。
つがいが農道の脇の草地で採餌している様子を見ていると、顔立ちや羽毛の艶などからオスとメスの区別ができる。
下写真のカササギはメスだろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

神埼市

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今回の撮影旅行では、『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)の共著者、森下英美子さんと同行。
せっかく九州まで来たのだから、ベニツチカメムシ生息地にも案内をした。
越冬明けの小集団がいくつか、樹上で見つかった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 22:13| とり

2023年03月05日

河口の鳥とカイガラムシ

鹿児島県 出水市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ミサゴが水面ではなく、田んぼに舞い降りた。降りたところで手前の藪陰になって、何が目的だったのかわからなかったが、上空へ舞い上がった姿を見て納得。
巣材を拾い上げたのだった。藁クズだろうか? 今はちょうど営巣中なのだろう。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

小さな冬鳥のツリスガラを初めて見たのは20数年前、松山市の河川敷だった。
実家のすぐ近くの河原にあるヨシ原だが、その時は撮影する間もなくすぐに見失った。
昨日と今日、出水市のヨシ原で10羽弱の群れに出会えて、食事の様子など間近でたっぷり観察と撮影ができた。
特異な地鳴きを時々発するので、ヨシ原に潜り込んでいても群れの動きがわかる。

ヨシの茎には多数のカイガラムシ類が寄生付着してい、これがツリスガラをはじめ小さな野鳥たち(スズメ、シジュウカラ、エナガ、メジロなど)の貴重な餌資源となっている。ツリスガラはもっぱら、このカイガラムシを探り当て、器用に啄んでいく。

「ツリスガラ」の名前は巣が吊り下げたような形であること、カラ類に似ていること、からきているようだ。

出水市での撮影を午後2時に終えたあと、佐賀市に移動。
ところが、広川ICの先で追突事故のため渋滞が発生し、ノロノロ運転になった。そこで、広川で降りて一般道の抜け道で佐賀市に向かったものの、IC降り口も渋滞していて、一般道に出るまでにもかなりの時間が掛かり、佐賀市には予定時刻より2時間以上も遅く着いた。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 22:42| とり

2023年03月04日

出水市、野鳥撮影の旅

鹿児島県 出水市

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

先月も下見で訪れた、出水市のツル越冬池。
すでに北帰行したツルは半数にものぼり、残っているツルはナベヅルばかりで、マナヅルはわずかに1羽を見たのみ。
その1羽が何故に残っているのか、気にはなるところ。

出水平野を一望に見渡せる高台に座っていると、目の前を魚掴んだミサゴが悠々と飛び行き、その次には、カラスに追われて逃げるハヤブサ現れ、さらにまた、チゴハヤブサも通り過ぎる、、、ゴロンと一日中寝転がっていたいような観察ポイントだった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

半数になったとはいえ、日の出後の一斉飛び立ちは圧巻。
今朝は台湾からの観光客が10数名もいて、歓声しきり。ツル観察センターの屋上にいる我々の頭上を掠めるようにツルの大群が飛び去っていく。



posted by やまかます at 22:01| とり

2023年02月14日

モズの営巣はじまる

三股町

午前11時24分
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霧島山     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

モズのオスが巣材を運び込んでいた。
例年、営巣している笹藪の中にオスが潜り込んでいったあと、しばらくしてメスが入れ替わって巣材を持ち込んでいた。
数回、この作業をしたあと、近くの公民館フェンスにペアで並んでいた。
モズの巣作りがすでに進行しているようだ。
50メートルほど先に進むと、そこにも別のペアがいた。こちらのペアはうちの敷地内にもたまにやって来るが、さらにもうひと組、うちの近辺散歩コースでは3組のペアが見られる。


〜高倍率マクロレンズ〜

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ホソヘリカメムシ     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2  FlashQ G20U

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ワカバグモ♀     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2  FlashQ G20U

上写真2枚は、昨日、小雨のなかうちの林で撮影したものだが、レンズは高倍率撮影専用レンズのマクロ20mmを使用している。撮影範囲は5ミリ×3.75ミリだから実質倍率は3.5倍(35ミリ判換算では7倍)になる。25mm長の接写リングをかませば、実質倍率は4倍。
フィルムカメラ時代の古いMFレンズだが、高倍率をそこそこの画質で撮影できる。
この20ミリマクロレンズは変換アダプターを付けてもレンズ全長が65ミリほどだから、カメラボディに取り付けたストロボでライティングが組めるのと、重量も軽いので、お手軽なところが良い。ただし絞り込み撮影となるので、日陰など薄暗い条件下ではモデリングランプが必要となる。

今月24日に発売されるOMシステムの新製品、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
2倍テレコンMC20を装着すると最高実質倍率で4倍(35ミリ判換算で8倍)まで撮影できるようだ。
しかも、全倍率域でAFが効くので、フォーカスブラケット撮影による深度合成、あるいはカメラ内深度合成撮影ができるという画期的なレンズだ。
2倍テレコンを付けた時のレンズ全長が161ミリ。これだけの長さになると手持ちでのストロボ撮影ではライティングの工夫が必要になる。純正のマクロフラッシュ STF-8が装着できるようだが、できれば煩わしいケーブルの無いスタイルにしたいとは思う。またレンズ単体の重さは453gだからかなり軽量化されており、片手での撮影もできそうだ。

この90mmマクロレンズがあれば、これまでは60mmマクロと20mmマクロの2本を携行していたのが、1本で済むということになり、とても便利になるのは間違いない。
posted by やまかます at 19:58| とり

2023年02月07日

待ちぼうけ

三股町

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アブラナ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨夜から降り始めた雨は久しぶりにまとまった雨量で、今朝には弱まったもののグズグズと夕方まで続いた。
おかげで庭の昆虫池(トンボ池)の水嵩も少し回復した。

今日は一日、部屋にこもって原稿の手直しなどをし、夕飯の準備など台所にもしばらく立っていた。

エナガの群れが梢から梢へと移動しながら、わがやの周囲をグルグル巡っていた。
夕飯の仕込みが終わっての寸暇、窓から様子を窺い、
こんどはあちらに行くな!と先読みして外に出て待っていたら、今日はまったく逆コースへと転進してしまい待ちぼうけをくらった。写真下は数日前に撮影。

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イヌビワにて、エナガ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

待ちぼうけ、と言えば、、、、、西向きの窓に設置してあるカメラ(写真下)。

これは今日のように部屋で作業をする際、万が一に備えてのこと。ときおり外の様子を窺うのも気分転換になるが、
このカメラポジションで狙っているのは、猛禽類のハヤブサ
まさか!庭にハヤブサが来るはずがあるわけない、、、、、いやじつは、そのハヤブサが数年前のこと庭のクヌギに降り立っていたのである。
あの輝くような大きな瞳を間近で見たとき、まさに体全身に電撃が走ったようなそんなびっくり仰天をして、
次の瞬間、これはもう逃げられてしまう!あまりにも近過ぎたと悔しい思いがいっぱいこみ上げてきて、そしてその通り
目の前のハヤブサは、私がカメラを構えるよりもはるか前に飛び去って行った。走って追い縋ったけれど、その時点ではもう天空に粒となっていた。
一度あったことは二度ある、、、、、かな? 限りなく可能性薄くとも、想像しながら期待して待つというだけでも楽しいものだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 21:34| とり

2023年02月05日

落ち葉はきと野鳥

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

一昨日から姿を見せるようになった、ルリビタキのオス。
先月なかばころから隣の杉林などでたまに見かけたりしたものの、ずっとご無沙汰だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ルリビタキ飛翔-.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO   

観察路のくずはき(落ち葉はき)をしていたら、音を聞きつけたかすぐ近くまでやって来た。剥き出しになった地面が鳥たちにとっては猟場になる。次々と獲物を啄んでいたが、獲物の正体がわかるようなサイズのものは稀。一番大きかったのはミミズ。
あっと言う間に飲み込むので、撮影した写真で確かめるしかないが、種名まではわからないけど、カメムシの一種、クモ類、蛾類幼虫、ヤスデ類などの姿が写っていた。

止まり木から飛び降り地面で獲物を咥え込んだら、また同じ止まり木に戻る。これが何度も何度も続く。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

やがてシロハラもやって来た。
ルリビタキと少し距離をおいて、さっそくミミズやクモを捕らえていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 19:40| とり

2023年02月02日

ツル越冬池〜鹿児島県 出水市

鹿児島県 出水市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ツルの越冬池を初めて訪れてみた。
市内には大学時代の同級生のお宅があって、数年前の冬、嫁さんは訪れたことがありそのときの様子など聞いていた。
百聞は一見に如かず。天候も申し分ない。まずはどんな場所か見ておきたい。

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マナヅル     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

出水市内の南九州道を走り目的地手前のインターを降りようというとき、車内から目の前を大きなツルが4羽、ゆっくりと横切っていく姿が見えた。

「おお〜、さすがに大きい!マナヅルだ」

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ツクシガモ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今日は下見ということで、東干潟までは行かず、ツル観察センターの屋上などで3時間ほど観察に費やした。
田んぼに集まっているツルの集団上を明るい白に胸の帯模様が目立つカモの群れがやってきた。
初めて見る、ツクシガモだ。
図鑑によると、「有明海沿岸以外ではまれ」とあった。
posted by やまかます at 21:23| とり

2023年01月12日

つばさ

三股町

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ルリビタキ♂     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝一番に自宅フィールドから隣の果樹園を抜けて、ぐるっと一周歩いて回るのが日課になっている。
今朝も果樹園から庭へと戻ったところで、林内のササが風もないのにそよそよと揺らいでいた。

「ハハア〜ン!何かいたよな」

足を止めてそっと林の中を覗き込むと、数メートル先のイヌビワの枝がユラユラと上下に揺れていた。
さらに先に目をやると、ルリビタキのシルエットが木々の間にわずかに見えた。ゆっくり目線だけは固定して斜面を下っていくと、ルリビタキはすばやく地面に降り立ったあとケヤキの枝に落ち着いた。
じわじわと近寄っても逃げない。昨年はこちらの姿を見るとすぐに飛び去っていたけど、少しは人馴れしただろうか。
そのうち羽繕いを始めた。丹念に羽毛の間に嘴を入れ、足爪でかき分け、柔軟体操をしているようにも見える。

自宅フィールドのハゼノキの実は残りわずか、ノイバラの赤い実はほぼ食べ尽くされ、残っている赤い実は、ナンテンとマンリョウ、クロガネモチ。ヤブコウジも一個だけになっていた。冬の野鳥たちの食料事情もだんだん厳しくなってきたようだ。

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タテハモドキ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ルリビタキが飛び去ったあと、観察路に飛び出てきたのは、今日もタテハモドキ。さらにこのあとクロコノマチョウもユッサユッサ、キタキチョウはヒラヒラとそれぞれ地面すれすれを舞っていた。

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ダイサギ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

畑で大型トラクターのうしろに集まったダイサギが3羽。アオサギも1羽いて、このアオサギが他のサギに突っかかっていた。
posted by やまかます at 19:58| とり

2022年12月27日

ピリリリ〜、ピリリリ〜

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

すっかり葉を落としたヤナギの一種、今朝もふたたび訪れてみた。


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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

リュウキュウサンショウクイは、エナガやシジュウカラ、コゲラ、メジロの混群と共に動いている。今日は3羽が一緒にいた。
探す餌の主なメニューは、昆虫やクモ類だ。頭をあちこちに向けては探索している様子が手に取るように見える。
こちらがじっと立っていると、すぐ間近までやって来るのはエナガも同じ。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:21| とり

2022年12月26日

はばたき

三股町

午前9時25分
熱気球-1000002.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

霧島連山の夷守岳(ひなもりだけ:1344m)の右肩に、熱気球が浮かんでいるのが庭から見えた。
風がほとんどないためか、ゆっくり上昇したり下降したり、しばらく同じ位置に留まっていた。

午後2時半
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

弱々しく鳴いていた、タイワンクツワムシのオス。
地表面は温かいとはいえ、か細い鳴き声とヨタヨタ歩き。 

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今日も庭にやってきた、エナガ。でっかいイモムシを見つけて平らげていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

クビキリギスをハヤニエに立てたであろう、モズのオスが庭にやってきた。
地面に何か獲物を発見して方向転換、このあと羽をぴったし体につけたまま急降下していった。
posted by やまかます at 19:20| とり

2022年12月25日

柄長

三股町

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

すっかり葉を落とした、ヤナギの一種。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ケヤキやエノキなどで餌探しをしていたエナガ

エナガ-1000822.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

自慢の尾羽です。

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       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

クビキリギスのハヤニエはまだ健在だけど、6日前に見つけたイナゴのハヤニエが今朝になって消失していた。
霜が降りて一面真っ白になるような寒い朝には、まずはハヤニエへと一目散に駆けつける、そんなモズの姿を昔に観察したことがある。もしかしたら今朝にも同じような光景があったのかもしれない、と想像してみた。
posted by やまかます at 19:35| とり

2022年12月23日

小鳥の通り道

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

数羽の群れで移動するエナガ
賑やかな囀りには特徴があって、食堂の窓越しにふと目をやると林の樹冠からワラワラと降ってくる姿が目に入った。
そこから次はあそこかな?と彼らの辿る経路を予想してから、先回りしてみた。こんなこと毎冬やっているのだが。

群れはやがて竹藪のヘリで待ち構えた私の目の前にやって来た。
「え!?そんなとこにどんな獲物がいるんだい?」
体の小さい鳥ほど動きは俊敏で、じっとしている時間などほんのわずか。
カメラの高速連写で運良く獲物が写り込んでくれればしめたものだが、今回はうまくいかなかった。

今朝一番の見回りで、昨日見つけたばかりのイナゴのハヤニエが消えていた。モズ自身が食べたのだろうか?現場を見届けるのは意外と難しい。
posted by やまかます at 19:54| とり

2022年12月20日

スカイブルー

三股町

午前7時15分

冠雪して赤く染まっていた、韓国岳(画面右奥)。
霧島山系では標高が一番高く、ここの頂上付近ではよく雪化粧が見られる。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午前8時35分

霧島山-1000007.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

頭上の空高くをビュンビュン飛びすぎていく、ツバメ。 
寒くても元気だ。
ツバメ-1000501.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

足元の水路では、シマアメンボがスイーッツ、スイーッツ。
こちらも寒さなど関係ないと言いたげ。
シマアメンボ-1000549.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハゼノキにはチョクチョク、通っています。
ルリビタキのオス。 
ルリビタキ_N1000350 (2).jpg
 
posted by やまかます at 22:54| とり

2022年12月16日

とりのしわざ

三股町

今朝一番に見つけたハヤニエは、3種。

イナゴの一種  ススキの茎にズブリ。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

タイワンエンマコオロギ幼虫 セイタカアワダチソウの茎にチクン。
はやにえ1216-1000023.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハラビロカマキリ♀  クリの枝にグサリ
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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

ジョウビタキは頻繁に種吐きを行う。

今朝の種子はハゼノキ。吐き出し前の兆候は見ているとわかるので、撮影は簡単にできる。
1日のうちに実を食べる量は多いので、あちこちで吐き出される種子の数もかなりになるだろう。
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ジョウビタキ吐き出し-1000007.jpg

ジョウビタキ吐き出し-1000009.jpg

     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:51| とり

2022年12月02日

ダイビング漁

三股町 自宅庭

昨日のチシオタケは今朝にはもう萎れ始めていた。
下の写真は昨夕、日暮時の姿。これで見納めとなった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

延岡市 北川

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

家田湿原を後にして北川の橋を通過中、頭上にトビが4羽グルグルと旋回していて、その中に白い翼のミサゴが1羽、混じっていた。橋の袂にある広場に車を停めて、橋の中央に陣取ってしばらくミサゴの狩の様子を見てみた。
川面に急降下してのダイビング漁は、最初の2回は失敗が続いた。
緩いとは言え流れのある川での漁は、池や湖などの止水に比べれば難易度が高いのだろう。

ミサゴ-1000606.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
3回目のダイビングも失敗かと思いきや、三度目の正直、獲物をしっかり鷲掴みにしていた。肉眼では分からず写真判定でそれとわかった。ミサゴの獲物サイズとしては小さい。大きく旋回するミサゴを追いかけてカメラを振ったけれど、フレームギリギリになってしまった。

ミサゴ-1000703.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:38| とり

2022年11月11日

終わらない夏


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         E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
シロハラ-1054030.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

食堂の窓ガラスにぶつかってのち、回復したシロハラ
こまめにレースのカーテンを閉じたりしているけれど、カーテン開けた途端にぶつかることもある。


広島原爆ドーム-3112865.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
広島原爆ドーム-3112859.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

広島市こども図書館(5-Days こども文化科学館)で明日開催される講演のため、本日、広島市内に到着。

夕暮れ時、図書館から歩いてすぐの原爆ドームを訪れてみた。50年ぶりになる。
この夏、井上ひさしの戯曲を映画化した『父と暮らせば』(宮沢りえ、原田芳雄、出演)を観たことを思い出しながら、ドームの周囲をゆっくり歩いてみた。
数日前には加藤哲太郎原作『私は貝になりたい』の映画(中居正広、仲間由紀恵、出演)を観たばかりだが、戦争のテーマの文学小説はここ数年、ずっと読み続けている。先週、NHKラジオの日曜名作座選『終わらざる夏』(浅田次郎 原作)の最終回(全9回)はまだ聴き逃し配信で明後日まで聴けるが、このラジオ放送も耳に残っている。
posted by やまかます at 20:14| とり

2022年11月08日

はばたき


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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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エナガ02-1054699.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

梢から梢へと忙しく移動しながら、餌を探しているエナガ
数羽の群れが賑やかにやって来るのをじっと待ち構えてみた。
枝が複雑に入り組んだ場所なので、立ち位置をこまめにそっと決め直す必要がある。

キジバト-1054222.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

クヌギの枝で休んでいたキジバト
見つけた時はお尻をこちらに向けていたが、ソワソワしたかと思うと急に振り返ってそのまま飛び立った。
予想外の方向で、フレームぎりぎりになってしまった。

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       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

9月の台風で落ちたクヌギの太枝の一つを、ようやく今日になって片付けた。
写真ではわかりにくいが、かなり大きく重く直撃を受けたならタダでは済まないだろう。
鋸で細切れにして野積にしておいた。やがて朽木となり虫のアパートや、鳥たちのレストランにもなるだろう。
posted by やまかます at 18:00| とり

2022年10月24日

庭鳥、ジョビジョビ

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

コガタスズメバチの巣の周りに張り巡らした虎ロープも、ジョウビタキお気に入りの止まり場。
ときにコガタスズメバチのワーカーが帰巣する姿を目で追いかけることもあるけど、それ以上の動きはない。
さすがに獲物としては大き過ぎるか?いや、そうではないらしい。


ジョウビタキ舞う-1050099.jpg
 
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日のこと、家庭菜園の耕したばかりの土の上に舞い降りて、ケラを捕らえている。掘り返された地面ではケラの動きも目立ったのだろう。
しばらく地面に投げ捨てては拾いを繰り返し、半死状態にしたのちに飲み込んだ。
ケラのサイズはコガタスズメバチのワーカーとほぼ同じか、あるいはそれ以上あると思う。
サイズからすればコガタスズメバチも獲物になり得る。

我が家の庭に毎日、姿を現す写真のジョウビタキは、若いのだろうか?
私や嫁さんのすぐ傍までやって来ることもある。あきらかに他のジョウビタキよりも人に対しての警戒心が薄い。
上写真のケラを捕らえたときも、畑の隅の椅子に私が座っているすぐ目の前であった。

他のジョウビタキが庭に来るとすぐさま追い払いに行く果敢な一面もある。

下写真はノートリミング。
「オイ、オイ、近過ぎるよ〜」

ジョウビタキM1050312.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


posted by やまかます at 19:47| とり

2022年10月21日

丸呑み

昨日登場したジョウビタキ

我が家の庭は虫を見つけ易いので自然と滞在時間も長くなるようだ。
まあこまめに次々と啄んでいる。

中でも、大物はコガネムシ類の幼虫だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

幼虫は運悪く地中から外に体を晒してしまったようだ。ジョウビタキは目ざとく舞い降りて咥えとった。

とったはいいが、獲物はデカい。井戸水ポンプの樹脂製カバーに何度も何度も打ち付けていた。
それで本当に幼虫が弱るのだろうか?
何度やっても同じじゃない?と見ているうちに、ゴッくん!と一気に飲み込んだ。
スゴ! 一気とは!

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今年の3月だったか、シロハラがヌマガエルを捕らえて、クヌギの切り株に何度も何度も打ち付けて、その時のカエルは流石にヘロヘロ、ヨレヨレになっていた。それでも、ヌマガエルのサイズはデッカく、飲み込みかけては吐き出しを何度も繰り返して、ようやっと飲み込んだ。撮影する側としては時間稼ぎになって良かったのだけど。

そんなシロハラの苦労する姿を見ていたので、昨日のジョウビタキもきっと一気飲みは無理だろうと思っていたけど、ちょっと意外な食事光景だった。

身近な鳥たちの日々の食生活に焦点を絞り、その観察記を写真絵本にまとめてみました。
それが、『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)です。

posted by やまかます at 21:25| とり

2022年10月20日

冬鳥、参上〜新刊本のお知らせ〜


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

今朝、網作りに励んでいたチュウガタシロカネグモ
リズミカルに糸を繰り出していく姿から鼻歌でも聞こえてくるようで、ずっと見続けていても飽きない。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

庭で撮影待機中に、花壇のホトトギスの花を次々と訪れていた、シロスジコシブトハナバチ。忙しい羽音を聴いていると一瞬夏の日々に戻ったような気になる。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

冬鳥のジョウビタキがこの秋初めて我が家にやって来た。

ハゼノキの実には、見ている前で予想通りすぐに直行。


〜新刊本のお知らせ〜

11月中旬発売予定の『野鳥のレストラン』文・森下英美子/写真・新開孝 (少年写真新聞社刊)
すでに予約受付も始まっています。

スクリーンショット 2022-10-20 19.44.29.jpg


posted by やまかます at 19:55| とり

2022年09月28日

柿の実レストラン


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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

イシガケチョウが熟柿に来るのを初めて見た。初めてといえば昨秋はスミナガシ(ボロボロだったけど)を見ている。
チョウの常連客はキタテハで写真画面の裏側に朝からずっと居座っていた。


コムクドリのオス
コムクドリ-.jpg
        OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


コムクドリのメス
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        OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

一昨日、チラッと姿を見たのだけど警戒してすぐに去ってしまった、コムクドリ。今日はご馳走を目の前にして躊躇なんかしていられない、そんなところだろうか、雌雄が入れ替わりで頻繁に来ていた。

コムクドリは旅鳥で春と秋に見られ、この時期は東南アジアへ旅立つ前にしばらくは姿を見ることができる。
今春は近所のサクラでも見ている
posted by やまかます at 18:18| とり

2022年09月22日

種、飛ばし

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

台風14号が去ったあと、林に姿を見せたのは旅鳥のエゾビタキ

見晴らしのいい枝先から獲物を見つけると、すばやく飛び立ちまたもとの場所に戻ってくる。
けっこう頻繁に種子(黒い)を吐き出していた。果実の正体はなんだろう?

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2

昨夜、マウスパッドに使っている白紙に小さな(4ミリ程度)ハネカクシがいつの間にかいた。
うっかりマウスで押しつぶしてしまいそうな位置だったが、おそらく灯りに飛来したのだろう。
クビボソハネカクシ属の一種、キバネクビボソハネカクシ、だろうか?
最初、肉眼ではハサミムシ類の仔虫に見えた。

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        E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

20日から始まった工事は今日の夕方になって終了した。ミキサー車が大型のため庭の入り口までしか入れないから、施工場所までの生コン運搬はネコ(一輪車)を使って30〜40mほどの距離を何度も往復する作業となり、今回の工事では一番の苦労だったろう。
仕事部屋の雨漏りが再発したのは台風の強風時のみで、原因箇所の特定がほぼできたので追加修繕工事をすることになった。通常の雨なら問題はないのだが、意外な落とし穴があった。
posted by やまかます at 21:23| とり

2022年06月03日

湿地の中の赤い目

三股町

午前6時半
家の前の路上、霧の向こうにタヌキが佇んでいた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

かなり遠くだったので黒いシルエットを最初はカラスか?と思った。こちらに気付いたのか、ソワソワして右手の畑へと小走りで消えて行った。

昨日、極小ノコギリクワガタ♂がいたクヌギ樹液にこれも小さめのスズメバチが来ていた。
久しぶりに見る、モンスズメバチだ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

以前撮影したのは15年以上も前のことで場所は所沢市の雑木林。その時はヒグラシを捕食中だったのだけは憶えているが
それ以来、ほぼ出会っていないと思う。チラ見くらいはあるのかもしれないが記憶には残っていない。いづれにせよ数が少ないスズメバチではあるようだ。

谷津田の湿地から、クッ、クッ、クッ、クッ、と鳴き声が聴こえて、じっと藪を見つめていたら、ちょこっとだけ顔を見せたのは、ヒクイナ、だった。
真っ赤な目が印象的だ。警戒心がよほど強く草陰にすぐ潜り込んでしまった。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

フワリと舞い上がったのは獲物を見つけたのではなく、アリのせいだったか?
それまでは舞い上がっては次々と獲物を捕らえていた、モノサシトンボ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午後3時半、先月、オスが占有飛翔していた畦道でサラサヤンマのメスが産卵していた。
狭い用水路は草で覆われていてメスの姿は見えず、翅の擦れる音だけがよく聴こえた。一度だけ林のへりの地面で産卵していたがお尻を曲げる姿は見えど草が手前にあって撮影ならず。

4月から観察してきたコガネグモ。今日は大物、トノサマバッタが網糸に掛かっていた。トノサマバッタは羽化してまだ日が浅いはずだ。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

posted by やまかます at 19:21| とり

2022年04月02日

サシバ、舞う

三股町

ミヤマセセリのメスが足元から転がるように飛び出して、庭木の下草に着地した。
11年前になるけど、2011年3月30日、裏山で交尾の成立を観察していた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

近所のゴマダラチョウ幼虫は芽吹いたばかりの若葉をたっぷり食べて、でっぷり肥えていた。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350


オオタカが獲物でも見つけたのか翼をW字型にしたかと思えば、次の瞬間、一気に視界から遠ざかってしまった。
そのオオタカの消えゆく姿からふと視線を真上に戻した時だった。
地区公民館の上空高くを、サシバが舞っていた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ケヤキの梢を駆け登りながら囀っていた、ウグイス)。
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昨日に引き続き、冷たい風があって肌寒い。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭の中央に植えてあるコナラにいた、孵化して間もないナナフシの幼虫
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 16:55| とり

2022年03月13日

キョロちゃん

三股町

Tシャツでも過ごせそうな、4月下旬並みの暖かさ。

今朝は少し寝坊をして、ウグイスの囀りで目が覚めた。
すっかり明るくなった頃には、寝室の窓からもウグイスの姿が見えていた。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO トリミング

2番目に現れたマムシグサは最初の株を追い越して仏炎苞が見え始めた。
毎年同じ場所から出てくるのでこの時期は歩く足下にも気を遣う。
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         OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ずいぶんと気温が上ったけど、イチイガシのサツマヒメカマキリ幼虫は今日も動かず。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

仕事部屋のすぐ外で、シロハラがミミズを漁っていた。
その様子をしゃがんでカメラで狙っていたら、地区の方が回覧板を持って歩いて来られた。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

路上で立ち止まって私を見上げながら(うちの敷地は道路より2メートルほど高台にある)、

「鳥でもいるの?」

「いますよ〜。ほら、キョロちゃん」

「アラ、ほんとだ! 逃げないのね、キョロちゃん」

長い白レンズ(望遠レンズ)を構えていたから、私が鳥の撮影をしていることがすぐにわかったのだろう。



posted by やまかます at 20:53| とり

2022年03月12日

シブイロカヤキリ、鳴く

三股町

昨日に引き続き、今日も室内撮影の仕事。

とは言え、外は良い天気だし気温も高め。準備作業の合間にわずかな時間だが、午前と午後の2回フィールド歩きを楽しんだ。

午前

庭のツバキは花盛り。朝早くからヒヨドリが来ていた。
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       OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

畑の合間の登り坂で、ふと目の前にあった、ホトケノザ
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       OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

すっかり枯れた、ヨシ
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ホオジロのオス
警戒心が強くこちらの動きをよく見ていてすぐに逃げてしまう。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14 トリミング

盛んに囀る、ウグイス
この辺りにウグイスは大変多くて、数羽がまさに競演たけなわ。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

ウグイスが囀っていた薮は、以前はタラノキが道沿いに並んでいて、下草刈りも施されていたが、地主の方が亡くなってからはやがてタラノキは枯れてしまい、セイタカワダチソウの群落となり荒れてしまい、一歩も踏み込めない。
タラノキの隣には、カキ、ウメ、ナツグミが植えられていて自然観察を楽しめる場所だったがそれらも枯れたり、草藪の中に埋もれてしまった。人がほどほどに手入れし管理する植生は人里の自然風景だが、年々、そういう場所が消えていく。世代が変わることで風景も変わっていく。

午後

ベニシジミの姿が増えてきた。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昼過ぎから、畑ではモンシロチョウの姿が多かった。
スジグロシロチョウは一頭を見たのみで、他の白い蝶はモンシロかモンキチョウ。まだツマキチョウは見ていない。
ツマグロキチョウは花には見向きもせず、地面スレスレを同じ場所を何度も何度も行ったり来たりしていた。遠目でも翅裏の橙色がチラチラとよく目立つし、飛び方もキチョウとはまるで違う。
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 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午後7時、シブイロカヤキリのジイ〜〜〜〜〜〜〜♪ という、鳴き声が聞こえてくる。

posted by やまかます at 20:44| とり

2022年03月08日

とりのお顔

三股町

午前8時55分

今朝はまた一段と冷え込み、霜が降りていた。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

公民館の集積場までゴミ出しに行って戻ってみると、庭にいつものシロハラがいた。

上写真、霜の撮影を終えて、カメラからヒョイと目を離すと直ぐ目の前、2メートルほど先にいてこちらがびっくり。通常ならサッサと逃げ出しているところだが、なぜ故か、むしろこちらへと近づいて来る。どうやら獲物を見つけたようで、それをどうしても見逃したくはないようで、どんどん、さらに近寄ってくる。もう手が届くんじゃない、という位置で止まると地面からサッと何かを啄んだ。残念ながら獲物の正体はわからず。30分ほど前にはミミズを掘り出しているところをみている。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

昔のレンズならとっくに焦点域を外れているところだが、今朝のレンズの最短撮影距離は1.4m。全く問題ない。
ただし深度が浅くなるので、フォーカスをどこに合わせるか慎重に決める必要がある。
絶えず首を動かしているのでこれが意外と難しい。

午前10時15分

アオサギの若鳥がピタッと動きを止めて獲物を狙っていた。
このあと、長くて赤い舌をピョロピョロ出し入れしていた。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

日中は気温も高く虫の活動も盛んだったが、昼前から新聞社の取材が入っていたので、フィールドを歩く時間が無くなってしまった。


posted by やまかます at 19:18| とり

2022年03月01日

鳴くカラス

三股町

クワ〜、クワ〜、クワ〜 

昨日のこと、澄んだ鳴き声を絞り出すようにしていた、ハシブトガラス

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

さて、よく似たハシボソガラスとの区別点は調べてみると色々な情報があるけれど、今一つわかりにくい。
そこで、念には念を入れ今回は鳥の専門家のお方に写真を見ていただいた。

「尾羽を下げていること、翼が尾羽の真ん中くらいかそれより短いこと、からハシブトで間違いない」とのこと。
「ハシボソは翼が尾羽と同じくらいの長さ。さらに鳴く時、お辞儀をするという特徴があり」、その仕草は私も見たことがある。
けれど、専門家でも迷うような紛らわしい個体もいるそうだから、要注意ということだろう。
うちの近辺ではハシボソガラスもいて、両種が混棲しているからなおさらである。

先週あたりからうちの林で巣材を運び始めているのは写真の個体である。
昨年とほぼ同じセンダンの樹上に営巣しているようだ。すぐ隣のアカメガシワで営巣したアオサギの姿はまだ無い。

posted by やまかます at 20:20| とり

2022年02月23日

青い鳥、ふたたび

三股町

林から池にかけて、観察路の落ち葉かきを行った。30分ほどで片付けて、イチイガシの根元に座り込んで休憩。
待つこと5分。ルリビタキがやって来た。メス成鳥かオス若鳥かのいづれかだ。
いづれにせよ、この場所は昨日オス成鳥がいたし、以前からこの付近で見かけるのはオスなので、今朝の性別不明ルリビタキは侵入者ということになるだろうか。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

落ち葉が片付いて地面の様子が一変して、餌が探しやすくなったようだ。
地面に飛び降りてはしきりと何かを啄んでいた。一瞬にして飲み込むので肉眼ではなかなか分かりづらいが、写真で見るとハゼノキの落果を盛んに啄んでいた。

しばらくすると、予想していた通り林の奥からルリビタキのオスが姿を現した。
で、若かメスのそのよそ者を猛然と追いかける。よほど癪に触るのか、私の目の前すぐのところを一直線に飛んで行った。
追い立てられてもそのうちに戻ってくるので、オスはその度に猛追しなければならず、忙しい。ゆっくり食事どころではない。
けれど、束の間、私の目の前で地面に飛び降りては食事をするようになった。やはり、ハゼノキの落果を次々と啄んでいる。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 20:43| とり

2022年02月22日

青い鳥

三股町

継続観察しているイチイガシのサツマヒメカマキリ幼虫は今日も動かず。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

イチイガシの根本近くには、ベニシジミ幼虫が育っているスイバもある。
気温は低いが陽射しをたっぷり受ける地面は温かいのだろう、体を晒して食事をしていた。
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いつもの虫たちを確認してからじっと立っていると、畑から道路を横切ってスギ林に駆け込む、イタチの姿があった。
そのあと、林の暗がりからルリビタキのオスがすぐ近くまでやって来た。
私が通路の落ち葉を掃いた音を聞きつけたからだろうか。
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ルリビタキ-2225672.jpg
  OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO





posted by やまかます at 17:11| とり

2022年02月15日

elegansが、庭にやって来た

三股町

午前7時半

朝食の洗い物を終えた頃、窓越しに、Emberiza elegans の群れが見えた。

「ああ、今年初めてだね。ミヤマホオジロだよ」

ミヤマホオジロと名前を聞いて、嫁さんも思い出したようだ。何せ、昨年の冬は庭に大きなブラインドを2ヶ所に設置して、そこへ「静音モード進入路」まで拵えての撮影大作戦を繰り広げていたからだ。

カメラを準備する暇もなく群れは去ってしまったが、午後4時40分頃、再びやって来た。

メヒシバなど草本植物の種子を次々と啄んでいた。
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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

警戒して冠羽を平らにした、オス
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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

メスは穏やかで、優しい顔をしている。
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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS


今日は、OMシステムから、新しいカメラとレンズの発表があった。

新しいカメラは、「OM-1」。従来の「OLYMPUS」というロゴマークは残った。
様々な機能が堅実に進化しており、仕事の上ではこれを使わないという選択は有り得ないだろうと思った。
E-M1XやE-M1 MarkVなどを使ってきて、ここはこう改善して欲しいというところがしっかりと向上している。
もっとも、OM-1のフルスペックを引き出すには、使用するレンズもプロレンズの一部に制約される。
OM-1はフラッグシップカメラだが、このカメラはOMシステムにとっては始まりの第一歩だそうで、次機種の登場にはどんな期待が抱けるのだろうか。次は、OM-3?

posted by やまかます at 20:30| とり

2022年02月12日

カラスの目

三股町

居間の窓は大きく広く、南面の林がよく見える。

このところカラスがなにやら採餌する様子を窓越しによく見かける。
クヌギやアカメガシワの、ウロや樹肌からなにかしら獲物を啄んでいる。なんだろう、と気にかけて見ているが獲物は小さ過ぎてすぐに飲み込まれてしまうので、なかなか正体が掴めない。

今日の昼過ぎにもクヌギに舞い降りた、ハシブトガラス
もうすでに何かを察知していたのだろう。枝に止まって一瞬上空を警戒した後すぐに、嘴を樹肌に突っ込み始めた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

苔布団の下に嘴を差し込んだ。
ハシブトガラス-2123791.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

獲物は一飲みで消えていた。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

2017年に刊行した『はじめて見たよ!セミのなぞ』(少年写真新聞社)では、
「セミの天敵」というページで、ハシブトガラスがセミの幼虫を食べるシーンを載せている。
この時のカラスの撮影以来、カラスの行動には一層興味を抱くようになった。

2016年の夏、東京都代々木公園でこの採餌行動を初めて目の当たりにして、本当に驚いたのがつい先日のことのように思い起こすことができる。
その後、2019年の夏、大学時代の先輩でもある鳥類研究者のMさんに同行をお願いし、代々木公園でカラスの採餌行動をあらためて観察した。鳥類研究者の間でもセミの幼虫を食べる習性については知られていなかったのであるが、現場を一緒に見てもらったMさんも驚かれていた。カラスはとにかく、よく見ているのである。よく見て、そしてしっかり食糧となるものを識別しているようだ。その眼力は地面にあるかないかの数ミリ径の穴をも見落とさない。
posted by やまかます at 23:01| とり

2022年02月04日

ジョウビタキも夢中

三股町

渓流で鳥を観ていると、キセイキレイがしきりとフライキャッチをしている。
獲物は川虫類だ。スイ〜、スイ〜と、大きめのカゲロウが上空へと優雅に舞い上がる姿もある。

キセキレイとまるで競うかのように、こちらもフライキャッチに余念がない。
ジョウビタキのメス。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

キセキレイとの間に諍いはないようだが、お互いに交錯しながら狩を続けていた。
キセキレイもジョウビタキも数時間に渡って、川虫狩りを続けていた。どれほどの量になるのだろう?と思えるくらいよく食べる。

沖水川の上流に掛かる、めがね橋。
川面を撫でるようにして下流から吹き上げてくる風は冷たい。防寒対策はしっかりしているが、数時間も渓流にいるとすっかり体が冷えてしまう。熱々の緑茶は有難い。ニッケ飴を口の中で転がしながらひたすら待つ。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

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posted by やまかます at 19:58| とり

2022年01月24日

雨の中

三股町

午前7時15分
昨夜からの雨はシトシト降り続き、朝からどんより曇り空。
霧島山が顔を覗かせたのは、ほんのわずかの間だけ。
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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

午後から晴れると踏んでいたが、雨は降り止まず、撮影の予定を急遽中止。
仕事部屋の片付けやデスクワークに費やす。

窓の外には、賑やかに囀るヒヨドリや、

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS トリミング

何やら獲物を見つけた、シロハラ

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

そして、ウグイスは梢を上へ下へとじっとしていることが無い。

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

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posted by やまかます at 20:18| とり