2025年02月06日

ツバメ日和

三股町

町内を貫くように流れる、沖水川。

買い物など街に出掛ける時には必ず、この沖水川に架かる橋(3箇所のいづれか)を渡ることになるので、ほぼ毎日のように川の様子が目に入る。大雨の後の増水した時などは、殊更、川面の濁流が気になったりする。
車窓から眺めるだけなので画角は狭く時間もあっという間に限られるが、ほんの束の間であっても、例えばヤマセミが川沿いを飛び去る姿などもしっかり見える。

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     EOS-R5 MarkII RF100-400mm F5.6-8 IS USM

今日はたくさんのツバメを見た。たくさんのツバメが乱舞していた。青空の下、ビュンビュン行き交う姿はとても清々しい。羨ましい。

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     EOS-R5 MarkII RF100-400mm F5.6-8 IS USM

ツバメ達がどうしてたくさん集まっているのか、しばらく観察してみてその理由がわかった。
さらに撮影した写真をチェックしてみて確認もとれた。なるほど、それならさらに追加撮影が必要となる。

〜機材のお話し〜

OMシステムから発表された新製品『OM-3』
カメラの機能はOM-1やOM-1m2と同等で、バッテリーも同じ規格、防塵防水仕様。ボディはグリップが無く小型・軽量化(413g)されているのが大きな特徴だ。ボディのデザインはフィルムカメラのOM-1とそっくり。
いつでも持ち歩けてしかも本格的な撮影もこなせるカメラ、さっそく予約を入れた。
posted by やまかます at 21:39| とり

2025年02月05日

寒中スズメ

三股町

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     EOS-R5 MarkII RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前7時17分、朝焼けの高千穂岳。
撮影した直後から大きな雲に隠れ、山もその手前の都城盆地も真っ白に閉ざされてしまった。
平野部でも粉雪がときおり舞い始め、今季一番の冷え込みとなった。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

河川敷ではスズメ数百羽の群れが休んでいた。
枯れヨシの繁みに潜りこむと周囲に同化して隠蔽効果は高い。けれどせっかく姿を消しても、賑やかな囀りでどこに潜んでいるかはすぐにわかる。
写真のスズメ達はヨシ原の上に飛び出ているので目立つが、ほとんどのスズメは姿を隠している。
posted by やまかます at 19:34| とり

2025年01月30日

お馴染みさん

三股町

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      EOS-R5 MarkII RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前7時12分。朝焼けに染まった霧島山。

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      EOS-R5 MarkII RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午後3時09分。高千穂岳頂上部の雪はほぼ消えていた。

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     EOS-R5 MarkII RF100-400mm F5.6-8 IS USM

今日も庭の常連鳥のジョウビタキと、

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     EOS-R5 MarkII RF200-800mm F6.3-9 IS USM

シロハラのお出まし。

コンポスト周辺の除草をして地面を綺麗に整理したら、そこが猟場となって、ジョウビタキとシロハラが入れ替わりで頻繁にやって来る。体の大きいシロハラは距離が近いとジョウビタキを追い払うけれど、適度に離れていれば、ヒヨドリほど神経質にはならない。
posted by やまかます at 20:52| とり

2025年01月26日

庭のキョンちゃん

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前7時26分、久々に朝焼けに輝く霧島山。
このところ靄の中に隠れていたが、町内マラソン大会が開催される今朝はすっきりと青空が広がった。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

いつも庭のあちこちで落ち葉を掻き分け、土を穿ち、など主に地面での採餌をしているシロハラ。
センダンやハゼノキの高い梢で果実を啄むこともあるけれど、一日のほとんどは地上を彷徨いていることが多い。
こちらの姿に気づいてもじっとしゃがんでいると、すぐに逃げることもなくしばらくは様子を窺っている。
ちょっとした動作も辛抱して岩になりきっていると、やがて警戒心を解いて再び採餌を始めたり、羽繕いをしたりする様子を見学できる。時にピョンピョンとこちらへ近寄ってくることさえある。思わず「キョンちゃん、今日も元気!?」などと声が出ることもある。
愛らしい姿、動きを見せてくれるが、時にナワバリ争いで同種と激しい取っ組み合いを繰り広げることもある。

posted by やまかます at 21:03| とり

2025年01月24日

カワウの写真

三股町

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      EOS-R5 MarkII RF200-800mm F6.3-9 IS USM

川の真ん中で長いこと佇んでいたカワウ。陽射しもないので翼を広げての日干しはしないのかな。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

上流の方角から別のカワウが飛んで来て、咄嗟にカメラを向けてみた。カワウがフレームからはみ出ないようにカメラを動かし続けひたすらシャッターを押すだけ。カメラが勝手にカワウの目にフォーカスを合わせてくれる。
元々大きさがあり、飛翔速度も緩いカワウだから飛翔シーン撮影の難易度は低いけれど、それに増して、ミラーレスカメラとレンズの発達のおかげでさらに簡単になってしまった。
posted by やまかます at 20:01| とり

2025年01月21日

渓流の鳥

三股町

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     EOS-R5 MarkII RF200-800mm F6.3-9 IS USM

渓流の淀みで寛いでいたマガモの群れが、一斉に飛び立って行った。
20羽以上の群れだったが、その半分しか写っていない。
まさかと慌ててカメラを振って撮影したのでフレームがギリギリになってしまった。群れが飛び立ったのは、すぐ近くの橋をトラックが騒音を立てて通過したためだが、ファインダーをずっと覗いていたので気付けなかった。

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     EOS-R5 MarkII RF200-800mm F6.3-9 IS USM

ムカシトンボの上陸ヤゴを探している時、頭上を通り過ぎるヤマセミの間近な羽音に驚いたことがある。
あれは、向こうもびっくりして慌てたのでは無いだろうか。
ある時は、自宅上空高くをあのキャラ、キャラ、キャラ、という特有の鳴き声が過ぎて行き、ヤマセミの移動力の大きさに驚かされたこともある。どこからどこへ行こうとしているのだろう、と地図を広げてみたりした。
あるいは、庭から下の池を見おろしていると、やはりキャラ、キャラ、キャラ、と飛来し、そのままダイビングして魚を捕らえたこともある。「カワセミならともかく、ヤマセミとはねえ〜」一緒に並んで目撃していた大工さんもびっくりしていた。
これまでヤマセミとは近いところでしばしば出会ってはいるけれど、しっかり姿を拝める機会はまったく無かった。さて、どうやってその機会を増やそうかと思案中。
posted by やまかます at 20:33| とり

2025年01月19日

災難

三股町

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      EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

アオモジの蕾がちょうど目線の高さに並んでいた。落葉樹だが必ず枝先に萎れ葉が残るところが面白い。

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      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

三股町内では午後から野焼きが一斉に行われた。南風に煽られて白い煙があちこちに上がり場所によっては視界が遮られて車の運転も慎重になる。

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      EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

煙幕にパニクったのだろう、午前中は田畑で採餌していたカラスの群れが右往左往していた。

下見のため浅い渓流に入った瞬間、右足がひんやり。長靴に亀裂が入っていたようだ。穴が空いた長靴ほど役立たずなものは無い。空は真っ白に煙っているしで、午後からの下見は早々と切り上げた。
穴が空いた長靴は去年の今頃買ったものだが、山仕事でも多用するので傷むのが早く、毎年、新調している。

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 EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

帰宅してしばらくすると庭から素っ頓狂な声がして、嫁さんが指差している地面を窓から見下ろしてみると、キジバトの死骸が転がっていた。何者かに胸部を食い破られ羽毛が散乱している。

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      EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

死骸から窓を見上げてみると、窓ガラス表面にクッキリとキジバトの丸い胴体とV字に開いた翼のシルエットが白く残っていた。体脂がついたのだろう。キジバトは窓ガラスに猛烈な勢いで激突したようだ。おそらくほぼ即死したのでは無いだろうか。キジバトくらいの大きさになると衝突音はかなり大きい筈だが、ずっと在宅していた嫁さんは気付いてなかった。


posted by やまかます at 19:16| とり

2025年01月01日

2025年・元旦



あけまして おめでとう ございます

 本年も よろしくお願いします
              
                                              新開 孝

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朝焼けの霧島山(午前7時半)  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM


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     EOS-R6 MarkU SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO

ヨシのアブラムシを求めて、今日もメジロ、エナガの群れが頻繁にやって来る。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  
 
モモコフキアブラムシのコロニーでは、少しづつ有翅虫が羽化しているけれどまだその数は極めて少ない。
鳥たちの暴食ぶりを見ていると、有翅虫が一次寄主のモモ、ウメ、アンズなどに移動できればいいが、その前に根絶やしにされてしまいそうな勢いだ。まあいくらなんでも鳥たちが完食するとも思えないけど。
posted by やまかます at 19:00| とり

2024年12月31日

種子食いねエ〜

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM

昨夜は久々に雨が降ったようだ。地面はしっとり、木々の梢は雨滴で輝いていた。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

居間の窓から見えるイヌビワに、カワラヒワのつがいがやって来た。
枝から枝へと移動して黒い果実にくらいつき始めた。お目当ては果実の中の種子。
種子を啄んでは外側の薄皮を頭を振って捨てていた。

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

イヌビワ果実の断面。
果実の外皮はかなり硬く、手で割り開くこともできなかった。写真の果実はカワラヒワが突いて外皮が裂けており、そこから割開くことができた。果実の熟れ具合をカワラヒワは嘴で調べているようで、柔らかい果実を選んでいた。
posted by やまかます at 19:57| とり

2024年12月15日

ビワの花園

西予市 明浜町

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明浜町 俵津      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

宇和海を臨む、俵津の集落。
雲が途切れなく流れてきて、青空が垣間見えるのはほんの一瞬でしかない。
真冬にふさわしい冷たい風がずっと吹き続けていた。

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明浜町 俵津      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

常緑樹林に覆われた山の稜線にクヌギやアベマキが帯状に続いている。そのレンガ色に染まった紅葉が目につく。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

俵津の集落ではビワの花の咲き始めで、花蜜を吸いにメジロが集まっていた。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

地植えのアボガドの木にも、メジロが。獲物を探しているようだったが、茄子のような果実には関心がないようだった。
posted by やまかます at 17:33| とり

2024年11月15日

「しわざ」にご注意!

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ノイバラにやってきたエナガ。
キョロキョロ、葉っぱに残された「しわざ」(食痕)をしっかりチェックしたかな?

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ホレ、この通り!「しわざ」のヌシはチュウレンジバチ類の幼虫だった。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

バチン、バチン! お食事前に枝へ打ちつけて、幼虫をヘロヘロにする。これを称して「イモムシのたたき」

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

いっただきまあ〜す!

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エナガの群れに混じっていたリュウキュウサンショウクイのオス。じっと羨ましそうにエナガを見てた?
posted by やまかます at 18:14| とり

2024年11月09日

イヌビワとヒヨドリ

三股町

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       EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM

メジロの囀りに気づいて窓の外を見ると、イヌビワの梢がユラユラ揺れていた。敏捷なメジロの姿は一瞬しか見えない。そうこうするうちにヒヨドリがやって来た。

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      EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM

メジロが慌ただしく林の奥へと消えると、体の大きなヒヨドリがイヌビワの梢をユサユサ揺らし始めた。
お目当ては黒く熟した果実だ。
posted by やまかます at 21:03| とり

2024年10月29日

撮影三昧日

三股町

朝から仕事部屋のスタジオとにわかづくりの出窓スタジオで同時に撮影を始めた。
いづれも虫の動くタイミング待ちが必要で、適度に張り付いている必要があった。

出窓スタジオとは出窓のスペースを使うだけのことだが、条件として日差しが欲しいので助かる。窓辺と仕事部屋はそれぞれ家屋の南北両端にあるので、状況を確認しては慌ただしく長い廊下を往復することになった。

そうこうしているうち、窓の外にジョウビタキのオスの姿が目に入った。
家庭菜園を中心に地面に舞い降りてはしきりと採餌している。窓辺に寄ってかなり近くまで距離を詰めても警戒することがない。さっそく、窓辺にもカメラを据えて撮影を開始。出窓棚、窓辺、仕事部屋、と3箇所にカメラがそれぞれ三脚に乗せてあり、虫や鳥の動きを見ながら、あっちにこっちにと忙しく立ち回った。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

嘴を大きくあけて種子の吐き出しを行った。吐き出す前は少し難儀そうにするから、この動作は見逃すことがない。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

地面で何度も捕らえていた獲物は何だろう?小さい昆虫のようだったが正体がわからず。確かめたいのは山々だが、室内の撮影待機から目を離せない。
出窓スタジオでは、撮影意図に沿って照明をストロボ光とLED定常光とに切り替えた。そのためただでさえ狭いスペースが足の踏み場もないくらい煩雑になったが、途中でストロボのシステムを組み直して、少しスッキリと整理できた。
虫の撮影待ちは午後5時で打ち切ったが、お目当ての撮影の3分の2は完了できた。
posted by やまかます at 21:09| とり

2024年10月24日

やっとお日さま

大分県 国東市

22日より滞在していた国東市では、着いた時点で雨が降りだした。
大降りではないものの風が強くて傘をさしていても衣服が濡れてしまう。これでは、撮影どころか観察すらできることに限りがある。初日の昼食は、道の駅『くにみ』で、地味にカレーライス。自分には大盛りで少し残してしまった。
昨日(23日)も昼まで小雨、そして午後は止んだもののどんより曇り空の一日だった。

そして、今日になってようやく晴れ間が出た。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

午前6時半。ホテルの窓から伊予灘の日の出を拝むことができた。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

打ち寄せる波にしばし、戯れてみた。
そしたら、最後の最後に波飛沫を浴びてしまった。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

ウラギンシジミのオス。羽化したのは昨日、それとも今朝かな?
姫島の海岸にて。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

ヒン、ヒン、ヒン、、、、ジョウビタキのメスが虫を追いかけていた。
姫島の山の中にて。
posted by やまかます at 21:45| とり

2024年09月30日

岬めぐり

愛媛県 佐田岬  (9月27日)


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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

35年ぶりに訪れた佐田岬灯台。灯台からは対岸の九州、大分県が見える。

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展望台から     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

灯台の手前にある展望台は、背丈が伸びた樹木に囲まれて灯台の頭がかろうじて見えるだけになっていた。
ここから開けた展望が無くなってしまったことに、35年間という年月の重みを感じた。30歳だった私が見ていた光景とはすっかり変わっていたが、渡り鳥たちの群れを見上げて、シャッターを切っていた当時の興奮がしばらくして蘇ってきた。
数十羽のヒヨドリの群れは規模も小さく、渡りのピークはこれからのようだったが、何度も躊躇してはやがて海上へと飛び出して行った。小規模な群れがまさに決死の渡航を敢行したのを2組見ることができた。

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ノビタキ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

灯台より少し手前の明るい草原で、次々と虫を捕らえていた、ノビタキ。
夏毛から冬毛へと換羽しているようだ。
posted by やまかます at 21:31| とり

2024年07月14日

旭岳、ふたたび

北海道、旭岳

7月13日、旭岳に再び上がってみた。予報では午前中は晴れとあったが、ロープウェイ乗り場から降り立った空は、雲に覆われていた。風も冷たく肌寒い。気温は11°c。
土曜日とあって先日より登山客が多く、ロープウェイは鮨詰めだった。外の風景を眺める余裕もない。

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ハクサンチドリ   OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

赤紫色の花が一際目立っていた、ハクサンチドリ。

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ギンザンマシコ  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

姿見の池に向かって歩き出してすぐ、前方のハイマツにギンザンマシコのシルエットが見えた。
河野さんが「おっきいなあ!」と興奮気味にカメラを構える。確かに想像していたより大きな体の鳥だ。比較的警戒心が薄いのか、他の鳥ならとっくに飛び去ってしまう距離でも落ち着いて囀っていた。「もっと、光を!!」

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ノゴマ   EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

こちらもハイマツで囀っていた、ノゴマのオス。姿はよく見かけるけれど距離は遠い。

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エゾシマリス   EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

2時間ほど天候が回復することを願って待機。時折雲の切れ間からほんの一瞬、陽射しが出るものの、ほとんどどんより曇り空で気温は上がらず。薄手のパーカーの上に雨合羽を羽織ってなお寒い。これではチョウたちも姿を現さない。正午過ぎ、断念して下山することに決めた。
ロープウェイ乗り場への帰途、目の前にエゾシマリスが跳ねるようにして現れてくれた。

今回短い滞在中に出会った獣は、エゾナキウサギ、キタキツネ、エゾジカ(子鹿)。残念ながらヒグマは姿もその痕跡すらも見ることができなかった。どこに行っても森は深くきっとどこかで出会いそうに思えるのがヒグマだ。用心には越したことがない。
posted by やまかます at 06:01| とり

2024年04月10日

尾っぽを ピンッ!


宮崎市 加江田渓谷

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加江田渓谷の新緑
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ツツジの一種     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

ミソサザイを撮影するため、渓流沿いを歩いてみた。先日、鹿児島県の渓谷では、はるか遠くに囀りが聴けただけで、しかもどんより曇り空で今にも雨になりそうな気配だった。
今日はよく晴れたが、若干、午前中の気温は低めで日陰にじっと佇んでいると寒いほど。午後になると気温も上がって、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハ、イシガケチョウ、ムラサキツバメ、ハンミョウ、そして、アサヒナカワトンボなどの姿もよく見られた。

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アオスジアゲハ    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

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アサヒナカワトンボ      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

ミソサザイが盛んに囀っている対岸を見つめていると、目の前のタツナミソウでアオスジアゲハが吸蜜を始めた。
一旦飛び去ってしばらくしてまた戻ってきて吸蜜していたので、よほど腹ペコだったのか、タツナミソウがお気に入りだったのか、、。

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カワガラス     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

ミソサザイの出待ちしているところへ、こちらも目の前に現れた、カワガラス。
尾羽をピンと立てているところや体色はミソサザイと似ているが、サイズが一回り以上大きい。どうやら私が立っている場所の近くに営巣しているのか、何度もやって来ては落ち着かずすぐに飛び去っていく。カワガラスには気の毒なので、出待ちする場所を替えて死角になる藪に潜り込んでみた。地べたに座っていると水がズボンに染みて冷たい。折りたたみチェア、シートとも持ってこなかったのはマズかった。

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ミソサザイ    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

ミソサザイのソングポストになっている流木は、陽射しがあって明るい。ここでは頻繁に囀っていたが、午前よりか午後の方が光の条件は良かった。

posted by やまかます at 21:05| とり

2024年04月06日

出島のスズメ

長崎市

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出島の「忍び返し」    E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

出島の見学は10年ぶりで、10年前にはまだ着工していなかった渡橋が出来ていて、入場門に通じていた。
今回はじっくり2時間半ほどオランダ商館の建物や展示物を見学できた。

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ビル群に埋もれた出島     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

出島のすぐ対岸では6羽ほどのスズメたちが、カラムシ群落のところに潜り込んでいた。
何かあるのだろうと覗き込んでみれば、、、、

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    OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

カラムシの葉裏にびっしりとついている、アブラムシを啄んでいた。
何粒、いや何頭、平らげたら腹一杯になるだろうか?

出島を背景にスズメの撮影をするとは思いもよらなかったが、実は昨日の夕方、美術館近くの県営駐車場広場でムクドリの群れが水溜まりで水浴びをしていた。10羽ほどのムクドリがフェンスの上から入れ替わりで水溜まり行水を繰り返すその様子を、丸腰でただ眺めるだけだった。田舎暮らしでは普段できない、街中の野鳥観察を意識してはいたが、夕食を楽しむことを優先していたので致し方無し。それで今朝は、オランダ商館の見学の時も望遠ズームを納めたカメラバッグを担いだまま臨んだ。出島の中でシジュウカラが営巣しており、周辺のビル屋上ではイソヒヨドリが囀っていたりした。

出島見学の後はシーボルト記念館に赴き、ここも10年ぶりに再訪。
記念館を出てから高速長崎道を佐賀市内へと向かった。
posted by やまかます at 22:40| とり

2024年03月21日

海鳥を撮る

東臼杵郡 門川町 沖合

午前9時、門川漁港で予約していた渡船に乗船、いざ沖合いへと出航!!

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II

乗船客は神奈川県から来た方と私の二人のみ。天候は快晴、風なく海上のうねりはじつに穏やか。これ以上無いと思える好条件に恵まれた。
じつは当初の予定では昨日だったのが、大時化のため今日に変更となったのである。確かに昨日は陸上でも強風が激しく吹き荒れ、船が出せる状況ではなかった。

で、羽化がちょうど今日の午前中になるベニシジミの蛹を撮影する予定もあった。
出掛けている間に羽化するのは確実なので急遽冷やして、帰宅するまでの間、羽化を先延ばしにした。あまり長く冷やすと羽化不全になる危険性もあるのでやりたくはなかったのだが、背に腹は変えられない。一晩だけのためか、羽化の撮影は順調に行えた(午後帰宅後)。

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港のすぐ目の前にある「乙島」    E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II

港を出てすぐ5分も経たないうちに、単独だがカンムリウミスズメがさっそく現れ、その後は次々と3〜12羽単位の群れが右に左に前方にと漂っている中を船はゆっくりと進んだ。

乗船時間は1時間40分ほど。出航してから前半の時間内でゆったりと観察・撮影ができた。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨年は、門川町観光協会が主催するカンムリウミスズメ観察会に参加したのだが、少し波が高く、距離もあって、写真撮影はあまり捗々しく無かった。
で、今年もリベンジとばかり観察会に申し込みをしたのだが、すでに満席でキャンセル待ちとなった。これはダメかなと諦めていたところ、観光協会から個人で渡船をチャーターすることを勧めてもらい、3名〜で1万3500円という料金を教えてもらった。
今回は2名だったので一人7,000円だった。数万円はするかと思っていたので、このくらいの料金なら年に一回のみだし、まあ許されるだろうということにしたのである。
posted by やまかます at 20:33| とり

2024年03月17日

はばたく

三股町

本日の写真は、一昨日に撮影。
今日は久々に雨が激しく降った。

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カワラヒワ    LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

クヌギのほころびかけた芽をチョンチョンと突いてから、飛び立った。嘴のクリーニングかな?

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ハシボソガラス     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

お隣の杉林で営巣中で、巣に出入りする際によく止まる定位置から飛び立ったところ。
飛び立ちを狙うときは画面に余裕を持たせるのが常道だろうけど、ここはあえてギリギリのフレームにしてみた。

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リュウキュウサンショウクイ   OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

つがいで移動中、嘴に獲物を咥えている。どうやら相方に給餌するつもりだったようだ。咥えたまま、相方を追いかけていた。

〜同じ疲れでも〜

本日は、県北、美郷町で講演と観察会の催しに講師として参加。雲行きは怪しかったけれど、なんとか観察会も短時間ながらできた。参加者の皆さんには楽しんでもらえたと思う。往復4時間の運転は心地良い疲れで済んだが、、、、、、、

、夕方から行われた地区支部会での話し合いで、ドット疲れが出た。昨年度、支部長を務めた私が議事進行。奮発して準備した仕出し弁当を前に、いただきます!ができるまで1時間半、沈黙の長い話し合いになった。高齢化が進む地方の自治会では役員を決めるのも一苦労だ。まあ、それでも3年ぶりに支部の方々(ご近所さん)が一堂に会してお話ができたのは有意義だったとは思う。
posted by やまかます at 21:20| とり

2024年03月03日

フライングキャッチ

三股町

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アカメガシワと半月      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
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朝焼けの霧島山    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

窓辺に立つと、庭の地面が霜で真っ白。凍れる朝は久しぶり。
陽射しはあるけど、日中も風が冷たく体感気温は低め。思ったほど昆虫の活動は見られなかった。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ベニシジミのメスに求愛飛翔するオス(画面左)。地面に移動したメスを追いかけ、翅を細かく振るわせて求愛を続けていたが、つれないメスを尻目に飛び去って行った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

雲の流れが速く陽が陰ると地面で休んでいた、ビロードツリアブのオス。
自慢の金毛も、背面から見ると黒い地肌(?)が目立つ。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

池のへりでユスリカの大群が竜巻のように縦長く乱舞していた。
この乱舞ならすぐに来るだろうと、切り株に腰掛けて待っていたら、案の定、林の奥からやってきたルリビタキ。
上空に狙いを定めては、俊敏に舞い上がってユスリカを次々と平らげていた。ひとしきり食事をしたあとは、プイッと藪の方へと去って行った。
この場所はルリビタキのナワバリで、すぐ隣にいるジョウビタキが来ると猛追して蹴散らしてしまう。

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夕暮れ時の霧島山     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 20:21| とり

2024年02月20日

ミミズ狩り

三股町

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シロハラ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

土の盛り上がりで、モグラが地面近くを掘り進むのがよくわかる。
このときモグラから逃れようと、地下にいたミミズが慌てふためいて地面に飛び出してくる。それを私が学んだのは、シロハラの行動からだった。
シロハラはどこでどうやって覚えたのか、モグラの動きを察知するとすかさずその盛り上がりへと駆け寄って行く。よほど夢中になるのか、近くにカメラを構えた私がいても目に入らないかのようだ。

今朝、庭の窓辺近くにシロハラが採餌に来ていた。センダンやハゼノキの果実は、樹上にあるものはほぼ食べ尽くされ、地面の落果を漁るようになった。そうなると、庭の地面にも頻繁にやって来るようになる。
一方で、例年、庭に降りてくるミヤマホオジロの群れが、今冬は一度も姿を見せないのが気掛かりだが。

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撮影風景      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ DMW-FL200L

〜タレコミとは〜

確定申告の書類提出を済ませてきた。提出のみだと事前予約も受付会場で長蛇の列に並ぶ必要もなく、待ち時間は数分。
提出を終えて帰宅した頃、それまで薄曇りだったのに一転陽射しが眩しいほどになった。気温もグンと上がって、閉め切っていた窓を開けるとムンとくる外気が流れ込んだ。
書類を片づけていると聞き慣れた機械音が聞こえて来た。チェンソーのエンジン音だ。なるほど、天候が回復した今日、作業再開というわけだ。
さっそく地主の方に電話連絡した。すると地主の方が通報して、15分もするとパトカーがやって来た。先日、地主の方は被害届を出しており警察官を伴って現場を確認しておいたそうだ。だから警察の初動は早かった。チェンソーの作業が続いている際中に警官が現場に入った。
ずっと見守っていたわけではないが、1時間ほど現場で事情聴取が行われていた。昼休みとなった時点で地主の方がうちに見えて、一緒に現場を見に行ってみた。運び出されたクヌギ材はかなりの量になり、まだ切り出し途中の材も相当残っている。こういうケースでは損害賠償とかはどう算出するのだろうか、などと下世話なことを考えてしまう。
クヌギ伐採をしたのは個人ではなく、業者のように見受けたけれど(事情聴取の間に同業と思われる3台の軽トラが駆け付けていた)、土地の区画を事前に調べていれば誤伐はあり得ない。というのも、その場所は離小島のように耕作放棄の荒地に囲まれており、区画を誤ることなど考えられない。では、なぜ堂々と地主の許可を得ることなく、他所のクヌギ林を伐採していたのか?ことの仔細はいづれわかる時が来るだろけれど、土地を巡る様々なトラブルは他人事と呑気に構えている場合ではない。
事情は少し違うが、うちの林では去年の秋、工事資材の不法投棄があった。アスファルト舗装に使う型枠材(3mほどの角材)が10数本も道路沿いの林の中に隠すように捨てられてあったので、すぐに役場に通報して撤去してもらった。年度末になってあちこちで道路舗装工事が駆け込みのように行われているので、また同じような投棄がいつあるかもしれない。持ち去るもの、置き去りにしていくもの、いづれもごく普通に行われているのが現状だ。


〜機材のお話し〜

拡大率の高い接写撮影では、被写体を精密微動台で、あるいは微動台に乗せたカメラを前後に動かしてフォーカス合わせを行うことが多い。最近使い始めた小さくても正確に微動できるマクロレールは、アルカスイス仕様の雲台にそのまま固定できるので気に入っているが、一つ難がある。微動ツマミの径が小さくて、指で回すにはトルクがかかりにくい。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Godox DE300

ツマミ径が小さいのは、マクロレールを机の上などに平置きした場合、ツマミが干渉してしまうのを防ぐためだろう。
しかし、撮影で使う時には雲台に乗せることがほとんどで、平面に直置きすることはほぼ無いと思う。少なくとも自分の場合。ツマミが現状よりもっと大きい方が楽に回せて良いに決まっている。そこで、ツマミを拡張する工作をした。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Godox DE300

六角ボルトの頭に被せるプラ製のツマミがちょうど手元にあったので、そのツマミの穴をリーマーで拡張した。
穴が大き過ぎてもダメで、木槌で叩き込んでギッチリ嵌まる具合に慎重に穴を広げた。まさに、宮大工の匠の技と自賛したくなるほどデリケートな作業だ。削っては小さなアルミツマミに当てがいを繰り返し、少しづつ調整してようやくのことはめ込むことができた。ガッツリ食い込んだのでそのままでも大丈夫のようだったが、念の為、エポキシ粘土を埋め込んで頑丈に固定した。これで、微動台の回転操作はずいぶんと楽になった。大きなツマミが必要に応じて取り付けできるオプションを、メーカーには希望したい。
posted by やまかます at 20:12| とり

2024年02月01日

窓辺スタジオ

三股町

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

体長1ミリに満たないアブラムシの体から外に出てくる寄生バチの撮影を、今日は出窓の棚で行った。
南向きの出窓は今日のように雨の日はちょうど具合がいい。程よく明るいので極小の被写体をしっかり観察しながら撮影待機ができる。気温も高めで暖房も必要ない。すぐ傍でノートPCでのメールチェックなども並行して行うが、待機中はできるだけ他の仕事や飲食などに気を散らさないようにしている。が、ほどほどに肩の力を抜くことも大事でそのあたりの匙加減は体で覚えるしかないだろう。今朝は、午前中に所用で街中に出かける予定があったが、その直前までに狙い通りの撮影ができた。超接写の撮影もカメラやレンズの性能が良くなって、かつてほどの苦労から解放されつつある。
昨日の天気情報通り、朝から断続的に雨がしっかりと降った。

今日のお題とは少し隔たりがあるけれど、、、、、

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ルリビタキ
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シロハラ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

数日前に撮影したルリビタキとシロハラの写真は、かなりトリミングしてある。
思い切ったトリミングをしても画質上の問題はほぼない、と言える。
ミラーレスカメラの進化は目覚ましく、さらにAI画像処理の向上に伴い、これまで困難だったり諦めていた撮影が手軽にできるようになった。

元画像と撮影データはこちら↓

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 焦点距離:813mm相当 f6.3 シャッター速度:1/1000 ISO:10000
J1293135-強化-NR-2.jpg
 焦点距離:801mm相当 f5.6 シャッター速度:1/4000 ISO:4000
posted by やまかます at 21:08| とり

2024年01月30日

白バック写真

三股町

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クヌギ林の日の出     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

明日からしばらく天候が崩れるようで、今日は貴重な晴れ日になるかと思っていたら、、、、、。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

晴れていたのは早朝のわずかな時間だけで、ほぼ終日どんより曇り空となった(最高気温は16℃と高め)。
それならばと、白く飛んでしまう空を背景にモズ飛翔の白バック写真を撮ってみた。
逆光気味なのでモズの体の露出と彩度を上げて調整している。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

白バック写真の逆位置から撮った写真↑は、順光気味なので、未調整のままでもほぼほぼ色ノリはいい。
posted by やまかます at 20:21| とり

2024年01月29日

羽毛

三股町

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セイタカアワダチソウ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
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アカメガシワ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

凍てついた朝。谷津田は氷結して白一色。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シロハラは驚くほど近くまで寄ってくることがあるけれど、かと言って撮りたい時にタイミング良く出会えるとも限らない。今日は自宅林のトンボ池(人工池)傍で待ってみた。水場によく来ていることは、トレイルカメラで確認済み。

ちなみに、今朝早くこの場所にはイノシシ3兄弟が通りかかり、水を飲んでいる姿も写っていた。そのあと、隣のクリ林の中を歩いており、ちょうど庭に立っていた私が遠くから声を掛けると、見事にぴたりと3頭ともがフリージングしていた。なるほど流石に用心深い彼らだ。しばらく様子を窺ってから再び行進して藪の中に消えていった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

トンボ池の場所は、落葉している今の時期でも日差しがしっかり入るのは、正午から午後3時手前まで。
上写真は3時を過ぎ木の影が被ってしまった。連続写真から瞬膜が降りているカットを選んでみたが、鳥の撮影ではちょっとした仕草も逃したくないので、ほとんどは高速連写やプロキャプチャーモードの設定にしている。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO Godox DE300

先日、隣のスギ林で越冬昆虫を探している時、目の前にツミが舞い降りて来た。
互いに見つめ合った距離はわずかに3m。もちろんこんな至近距離でツミを見るのは初めての経験で驚いた。

こういう時に限ってカメラは少し離れた場所で三脚に付けっぱなし、しかも広角レンズ。望遠レンズは迂闊にもカメラザックの中。さらにあまりの出来事にツミが掴んでいた獲物の正体を見落とした。今からレンズを取り出しても間に合わないな、どうする!どうする、と焦るだけの数秒間あったが、ツミも驚いただろう、弾むようにして獲物を抱えたまま舞い上がって林の外へと去ってしまった。
ツミが舞い降りた地点に落ちていた羽毛を全て回収して見た。あとで知人に調べてもらったところ、シロハラの脇腹羽毛と下尾筒と判明した。
そんな経験もあったばかりなので、シロハラの羽毛がよくわかる写真を改めて撮っておこうなどと思った次第。
posted by やまかます at 21:03| とり

2024年01月28日

モズの婿は、大丈夫?

三股町

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

先週から延期になっていた野焼きが、午後から町内一斉に行われた。
西風が強めに吹いていたので中止した方もいた。モズのつがいを観察しているエリアでも畑3枚が焼かれ、お気に入りの枯木山も灰になっていた。
午後3時過ぎには鎮火して野焼き作業が終わったので、午後4時頃から畑を見に行ってみた。
野焼きの跡は、モズの獲物探しには好条件となるはずだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

狙い通り、焼かれて真っ黒になった畑で、モズのつがいは仲良く獲物を次々と捕らえていた。メスの嫁入りはもう定まっており、この先浮気でもしない限り、順調にいけばこのつがいで営巣するのだろう。

午後5時の時報が鳴り響く少し前ころ、数メートル離れたメスに対して、いきなりオスが翼を小刻みに震わせて囀り始めた(写真下、水門の上)。
それはまるで、メスのねだり鳴きそのもので、「え!え!なんで!?」と一瞬、雌雄を見間違えたかと自分を疑ってみた。しかし、前後の写真を確認しても明らかにオス。オスがメスに対して求愛ダンスを行うことはよく知られているが、ねだり鳴きを行うというのは少なくとも自分は聞いたこともない。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

オスのねだり鳴きは数秒間で短かかった。
このあと、雌雄とも同じネムノキの梢に落ち着き、しばらく地上の獲物を物色しているようだった。5時の時報が鳴ったところで今日の短い観察を終了した。
posted by やまかます at 21:05| とり

2024年01月27日

つがい

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

日中の気温は高めで、モンキチョウが活発に飛んでいた。
ホトケノザやオオイヌノフグリで吸蜜。日光浴もぜず地面近くを転がるように素早く飛んでいく。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツチイナゴを捕らえて、しばらくは遠くを探すような仕草をしていたが徐に食べ始めた、モズのオス。
右脚でガッチリ掴んでツチイナゴの体を少しづつ齧っていたが、頭部を飲み込んだあとは一気に丸呑みした。

写真のオスはメスの姿に気付くと優しい囀りを奏で、つがい形成は着実に進行しているようだ。
メスが近くにいたら給餌したかもしれない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

メス(画面下)は、オス(画面上)の姿を見つけると、そこへ駆け寄って(飛んで)いくようになっていた。
ねだり鳴きも聞こえていたが、今日のところはオスからの求愛給餌を見ることはできなかった。
畦道を駆け土手を乗り越えして、オスを追いかけているつもりが、いつの間にかメスに入れ替わっていたりその逆もあり、雌雄は同じエリアで寄り添うようにして動いていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(トリミング)

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

モズのペアを観察しているその目の前を、ニホンザルの子供が横切って行った。
幼い顔をしているが親から逸れたのだろうか?用水路に降りてしきりと水を飲んで行った。距離は離れていたが、こちらの姿に気づいて警戒していた。ニホンザルは滅多に見かけない地域だが、年に一回程度だろうか、移動中の単独個体が出没することがある。
posted by やまかます at 20:37| とり

2024年01月26日

わが家の鳥たち

三股町

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

午前7時23分、山の稜線へと沈んでいく満月。
この後、10数分後には空が明るくなって月の姿は薄れて溶け込んでいった。今日も大気はスッキリ澄んでいて、どこまでも見通すことができたのではないだろうか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

空中で小さな昆虫を捕らえていた、ジョウビタキ。
活動範囲が重なるルリビタキのメス(もしくは若)と、いつも競り合っているようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (トリミング)
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

モズの雌(上)と雄(下)の活動範囲はうちの敷地が含まれており、よく庭にもやって来る。
メスは頭上でにぎやかにしていたメジロが気になる様子。しきりと仰ぐ姿が可愛い。
オスは我が家の庭で獲物を見つけて地上に舞い降りていた。何を見つけたのだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ジョウビタキが時折、梢に潜り込むナナミノキ。今年は果実の数が少なめ。
シンジュサンの食樹ともなるようだ。先日、ヒサカキの枝で見つけた繭をモチノキで育ったとしたけれど、それは誤りで、すぐ隣に生えているナナミノキだと思う。

自宅林の中に設置してあるブラインドの一つに篭って、今日は午後の1時間半ほど下見観察を行った。
視界が限られるブラインドの中でじっと座っていると、周囲の音に敏感になって、想像力が普段より働く。
羽音がすぐ間近で聴こえ、その度に身を硬くしていると、鳥たちの体温まで感じるような気がする。
1時間も経つと隙間風がとても冷たく耐え難くなった。まだ携帯トイレは使ったことがない。
posted by やまかます at 20:57| とり

2024年01月15日

お味はいかが?

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (撮影:2023年1月21日)

クロガネモチの実を啄む、ヒヨドリ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (撮影:2023年1月21日)

午前中は雨混じりの曇天。気温は高めで午後から陽射しが出るとさらに温かくなった。上写真2枚は、去年の写真から。
フィールドを歩いたのは午後の1時間ほどで、あとはずっと室内作業だった。
下の池のへりで、ルリビタキのメス(おそらく)を確認できた。まだオス(成鳥)は見ていない。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

posted by やまかます at 21:06| とり

2024年01月11日

セイタカアワダチソウの楊枝

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメウズの葉が絨毯のように林床に広がっている。ここは池のへりにあって若干湿り気があるのかもしれない。陽射しもあまり入らない。ヒメウズの控え目の小さな花は自分好みかと思う。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

いつものモズを探しあぐねていたら、意外と近くから囀りが。声に振り向いてみれば、すぐ正面、セイタカアワダチソウの茎に止まっていた。向こうでもじっとこちらを見ているようだったが、そのうちブチん!と花柄を咥え千切った。止まり直す時に邪魔になったのか。それともまさか楊枝にする、、、わけないだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(トリミング)

谷津田の農道を一周したところで、また同じモズの声。今度は遠かった。
ナワバリの中の一番高い場所でひとしきり高鳴きしたあと、勢いよく飛んで行った。このオスのナワバリに出入りしているメスが、苛立つようにジョウビタキを追いかけていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒキガエルの鳴き声は昨日からで、今日も下の池から聞こえていた。池のへりに近寄りすぎるとすぐに警戒して泥底へと潜ってしまう。
posted by やまかます at 20:37| とり

2024年01月06日

バッタ狩り

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (撮影:1月2日)

農道を歩きながら獲物を物色していた、アオサギ。
草薮の中に首を突っ込むようにして次々と獲物を啄んでいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (撮影:1月2日)

アオサギにならって農道を歩いてみれば、日光浴しているトノサマバッタがすぐに見つかった。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ (撮影:1月2日)

近寄るとジャンプして逃げるけれど、この時期だと逃げ足も鈍い。簡単に手掴みできた。
アオサギが啄んでいたのは、トノサマバッタとツチイナゴ、だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (撮影:1月2日)

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       E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

アラカシの梢に2組あったムラサキツバメ越冬集団のうち、1組がそっくり引っ越しをしていた。
以前より日陰でしかも低い位置になった。引越しをした理由はよくわからないが、日当たりの加減が影響したのかも知れない。自宅林のシロダモの越冬集団は2ヶ所に分かれていた。
posted by やまかます at 19:37| とり

2024年01月02日

ペリット

三股町

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

晴天下の霧島山。今朝は、4基の熱気球が上がっていた。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

モズのオスがペリットを吐き出していた。
大きなツチイナゴでも丸呑みできるモズだが、逆に胃の中から吐き出すのは結構、しんどいようだ。大きく嘴を開けてしばらくは頭を振り続けて、ようやくのこと吐き出せた。

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

クヌギ倒木の片付け作業を午後から2時間ほど行った。
チェンソーの目立ては丸ヤスリを使う。小まめに目立てを行うとチェンソーの切れ味が蘇って、作業効率も上がる。トナカイのツノが何本も乱立したように、枝が複雑に伸びているので、足場を整理しながら慎重に切断を行った。今日のところはまだ全体の半ばくらいまでしか進まなかった。

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posted by やまかます at 20:34| とり

2023年12月30日

美味しい胸肉

三股町

今日の写真は昨日の午前中に撮影。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

ケラの早贄を立てた、モズのオスをしばらく追ってみた。
伐採枝が積んである場所に飛び移ってすぐ、獲物に狙いを定めて急降下した。獲物を見つけたことはモズの目線や動きからすぐにわかる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

地面近くで捕らえた獲物はツチイナゴだった。
トノサマバッタも足元から飛び跳ね、ましてや成虫越冬のツチイナゴは個体数も多く日光浴している姿はよく見かける。これをモズが見逃すはずがない。
左脚でツチイナゴを枝に押さえつけ、まずは飛翔筋が詰まった胸部のあたりを食べ始めた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

脚や翅などを齧ったあと、何度か丸呑みしようとして叶わず、三度目にしてようやく飲み込めた。
てっきり、早贄に立てるかと期待したのだが、食欲のほうが優っていたようだ。早贄を立てるシーンにはなかなか出会えない。見かけても距離がありすぎて撮影できないことがほとんどだ。
posted by やまかます at 21:25| とり

2023年12月27日

暖冬の陽射し

三股町

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     LUMIX G9 M2  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

西の空に沈む満月と、霧島山。

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     LUMIX G9 M2  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U

林のへりにイチモンジカメムシのメスがいた。越冬場所から出てきたようだ。
朝は霜が降りてかなり冷え込むが、日が高くなると一気に気温が上がる。陽射しさえ背中に浴びていれば、防寒ジャケットを脱いで歩けるくらいだ。

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     LUMIX G9 M2  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

エノキとウロコ雲。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

キジバトの群れが慌ただしく飛び立ち上空を見上げると、トビが目の前に迫って来た。

都城市


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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ジョウビタキが、ナンキンハゼの果実を啄んでいた。何個も立て続けに。
posted by やまかます at 20:53| とり

2023年12月15日

WING

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

警戒鳴きがひとしきり聞こえたあと、笹藪から飛び出てきてこちらの様子をじっと見つめていた、モズのメス。
場所は地区の公民館広場。グランドもあるけど、コロナ以降ゲートボールが止んで、草ぼうぼうになっている。
ゲートボールは毎週行われ我が家まで歓声が聞こえてくる日もあったけど、ゲームを楽しんでいた方々はいづこへ?

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      LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

毎日、見ているクリオオアブラムシコロニーの中で、クヌギカメムシが交尾していた。
クヌギは小木だけど、数日前にメスが枝から吸汁していた。どうやらそこへ、オスがやって来たようだ。
お腹が大きい頭が下向きの方がメス。林のでかいクヌギではまだ卵塊を見ていないが、高い場所に産んであるかもしれない。
posted by やまかます at 20:57| とり

2023年11月09日

満腹、ジョウビタキ

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

先月から我が家の庭に居ついているジョウビタキのオス。
お気に入りの止まり場の一つが、写真の7尺脚立。

ちなみに写真の鉄パイプ製の脚立は重いこともあって、最近のホームセンターではあまり見かけなくなくなった。
軽いアルミ製が主流になっているが、鉄パイプ製は安価なことが長所と言える。アルミ製は大中小と3台使っているが、一番大きな1台だけは鉄パイプ製7尺を選んだ。片側2本の脚には安全ストッパーを履かせてあり、ストッパーを伸縮することで設置面が安定する。できれば、4脚とも履かせたい。ただし、このストッパーも鉄製なのでメンテナンスを怠ると錆びて使いづらくなる。

話が逸れてしまったけれど、、、、、居間で書類をめくっていてふと食堂の窓の外をみると、脚立にジョウビタキがいた。
カメラだけそっと引き寄せてしばらく見ていると(ここで窓に近寄ったりすると逃げられる)、ジョウビタキの顔面目掛けて、フタモンアシナガバチのオスが飛んできた。
フライングキャッチする瞬間を期待して、プリ連写モードでカメラを構えてみた。
このところ、庭や近所でフタモンアシナガバチのオスの姿をよく見るけれど、目につきやすい木の幹、枝、などに執着して集まってくる。ブロック塀に立てかけてある脚立も飛来スポットの一つになっているようだ。

さて、ところが、、、、ジョウビタキは飛び上がったものの、ハチは速度を緩めてから旋回して反対方向へと放物線を描きながら落下していった。
ジョウビタキの動きを連続画像で確認すると、積極的に飲み込もうとしているようには見えず、むしろ驚いてハチに対して威嚇しているようにも見える。あるいは、フライングキャッチに失敗したともとれるが、さて真相はどうだろう?

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

じつは脚立に来る少し前、家の西側の窓近くで盛んにフライングキャッチを繰り返していた。
寝室の窓のすぐ外だけど、スダレを止めている紐が止まり場になっていて毎日そこにも来ている。
で、今日は何の虫か確認できていないが、窓目掛けて次々と飛来してくるえものに夢中になっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 21:34| とり

2023年10月25日

ジョウビタキのオス

『木城えほんの郷』で写真展「この星とともに生きる小さな命を見つめて」を開催中です。

開催期間は10月21日(土)〜11月26日(日)(月曜日は休館)。
10月29日(日)、午後1時半〜、ギャラリートークを行います。


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三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

先日のメスにつづき、今朝はオスのジョウビタキが庭にやって来た。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

居間の窓からよく見える家庭菜園の隅に棒杭を立てたらすぐにやって来た(上写真)。
はじめてなのか、家の周りをあちこち忙しく移動して偵察している様子。
ときおり、メスを追い立てていた。例年、うちの敷地の目の届く範囲に落ち着くのはメスで、オスは出たり入ったりしているように、つまり行動圏が広いように感じる。さて、今朝のオスはいつまで姿を見せてくれるだろうか。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

車で移動中、用水路にかかった橋でアオサギにばったり出会った。
うしろの電線が中途半端に被ってしまって失敗。

カメラを取り付けた望遠レンズを助手席に置いて運転することは多い。
だいぶ前に、車の窓ガラスに固定する小型雲台を買ってあったのだけど、これまでのところ一度も使っていない。かなり安かったこともあって(こんなんでいいのだろうか?という形状)、ころがしたままでは勿体ないという感覚が薄い。
長時間の撮影待機でない限り、レンズやカメラの内蔵スタビライザーの防振性能が高いので、ガッチリ固定して撮影するという必要もない。もっとも、これが動画撮影となるとそうもはいかないが。
posted by やまかます at 20:04| とり

2023年10月04日

小さな猛禽の囀り

三股町

佐賀市から数日ぶりに帰宅してみれば、イヌタデ花穂にたくさんいたハリカメムシの3〜4齢幼虫のうち、5齢になっている幼虫もいた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

午後4時頃、モズのオスがチュル、チュル、チュルリリリリ〜〜〜〜、チュルリ〜〜〜と優しい音色で鳴いていた。
この囀りを聴いていると、「小さな猛禽」というイメージとはだいぶ違って見える。
『百舌鳥』とも表記されるように、けたたましいケ、ケ、ケ、ケ、キ、キ、キ、キ、キ〜〜〜という高鳴き、など、多彩なさえずりを使い分ける。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:59| とり

2023年10月01日

歩いて、ジャンプして

佐賀市、東よか干潟

今朝の満潮時刻は、午前10時20分頃。
堤防には野鳥撮影やカウントする人の群れがいて、私もその列に加わった。
東よか干潟では、満潮時に水鳥たちが岸辺の堤防近くに足場を求めて集まってくる。すぐ目の前に群れがいて、望遠レンズを構えた老若男女が、鳥の種名をあれこれ確認したり、教え合ったり、と意外と賑やかだ。
昨日、今日、そして明日ともっとも潮位が高く、バードウォッチングにうってつけの日和。県外からも多くのバードウォッチャーが集まっていた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハヤブサが一度だけ飛来し、ハマシギが一斉に飛び立った。ハマシギは時折、前触れなく群れ飛ぶことも多い。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

少し沖合で、ミサゴが大きな魚を捕らえていた。何度も急降下を繰り返しては上空から狙いを定め直し、ようやくのことダイビング漁が成功。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

潮が引き始めると海側へと移動し始めた、トビハゼたち。ヒレを足のように使って歩き、時折、ジャンプも混じる。
歩くのが焦ったくなるのだろうか、何となくそんな気持ちが伝わってくる。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エイやあ〜!!とばかり、飛び降りる。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

潮が引いて鳥たちが沖合へ姿を消すと、数十人はいたバードウォッチャーもまた、次々と堤防から去って行った。
しゃがみ込んで、トビハゼやシオマネキを撮影しているのは、私一人きりだった。
posted by やまかます at 20:54| とり

2023年08月30日

飛んだ、理由とは?

鹿児島県 出水市 8月28〜29日

2月3月に野鳥の撮影で訪れた出水市のツル越冬地に再び足を運んだのは、夏の様子を見ておきたかったからだ。
さすがにこの時期、この場所を訪れるバードウオッチャーも観光客も一人もおらず、農作業の長閑な光景が見られる。
もちろんツル観察センターも休館している。期間限定の施設というわけだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO (撮影:8月28日)

3月に何度も訪れた展望台で昼食をとりながら、広大な農地とその奥にある海を眺めていると、すぐ目の前の植え込み上空を白くて大きいシロチョウが力強く飛び過ぎて行った。翅端のオレンジ色が際立つ、ツマベニチョウのオスだ。
酷暑の下、ツマベニチョウの飛影は風景に馴染んでいるように見えた。出水市でもツマベニチョウが定着しているのだろうか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (撮影:8月29日)

「アブラギリの谷」あるいは「オオキンカメムシの里」と私が勝手に名付けた谷筋で、アブラギリを眺めながら歩いていると、川の真ん中にアオサギが佇んでいた。
落ち着いている様子だったので、ガードレール越しに撮影を始めたところ、しばらくして急にソワソワし始めた。

「うん!?なんだろう?」

ともかくもこれは飛び立つな、とわかったところで撮影モードを変更して待機していたところ、やはりアオサギは飛び立った。しかもその方角はしゃがみ込んでいる私に向かっていた。
アオサギがフレームから外れたので、立ち上がってその姿を見上げていると、道路の奥からサラリーマン風の男性がゆっくりと歩いてくるのが見えた。なるほど、アオサギはこの男性を警戒したようだ。

目が合ったので軽く会釈をしたけれど、男性はニコリともせず無視してスタスタこちらへと歩き続ける。
山間を歩くには場違いな、事務所のデスクが似合う風体と血走ったような目つきに違和感を覚え、声がけすることもせず車に戻ろうとすると、

「この先の道は狭いのかな?大型バスでも通れる?」と、唐突に鹿児島弁で尋ねる。

なるほど、無愛想な慇懃無礼とも言える態度の理由がわかった。ハンカチで汗を拭き拭き前方の道を覗くようにして歩くこのネクタイをした男性は、大型バスを先導しながら、行く道の様子を探っていたのだ。つまりとんでもない苦難に陥っていたのである。

「この谷の反対側の入り口までクネクネ道もあり、ところどころ普通車がやっと通れる箇所もありますよ。とくに入り口はまるで瓶の口で、トレーラーは通行禁止と表示がありました。しかし、よくここまで来れましたね」と、私。

「県道に入るつもりが道を間違えてしまったんだけど、入り口には大型通行禁止の表示も何もなかったんだわ〜」

かといって、もうここまで来たからにはバックで戻ることもできない。たしかにそうだ。
私が車を停めていた場所はちょうど離合できるほど道幅が広がっていたのが幸いした。まあとにかく進んでみますわ、と言い残して一旦引き返した男性に誘導されて、カーブの奥から、のっそりと切り返しを繰り返しながら大型バスが現れた。その速度は人が歩くよりか遅い。バックと前進を小刻みに繰り返している様子は、巨大なゾウが密林に迷い込んだような光景だった。
私はガードレールに座って大型バスが通り過ぎるのを眺めていた。大型バスが進むその先は、広い道幅に出るまで10数キロはクネクネ道がまだ続く。こんな状況下で乗客はどういう気持ちなんだろう?と高い窓を見上げてみれば、乗客は一人も乗っていない様子で、フロントガラスに「乗務員研修」と貼り紙があった。運転手はかなり若い丸顔の兄ちゃんで、なぜか和かだった。歩いて先導する上司への日頃の恨みでも晴らしているのだろうか、と勝手な想像をしてみる。

大型バスの後ろ姿を見送ってから先に進むうちに、3台の乗用車と時間をおいてすれ違った。ここの道は通行する車は少ないもののスイスイ走れるから抜け道になっているのかもしれない。がしかし、進んだ先で対向車たちは大型バスに塞がれた地点で次々と足止めをくらうはず。
うしろからやってきた車の運転手に対して、さきほどの男性がしきりと謝る姿が目に浮かぶ。自分は逆向き進行で幸いだったと安堵した。

しかし、なんでもっと早めに引き返す判断ができなかったのだろうか?
つい先日も同じ鹿児島県で、バスが道を間違えて細道に入り込み横転する重大事故の報道があったばかりだが。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

路上に落ちていたシナアブラギリの果実から、種子をいくつか拾い集めて持ち帰った。さて、うまく発芽してくれるだろうか。アブラギリも植えてみようかと思う。
posted by やまかます at 21:00| とり