2020年12月30日

オオカマキリの卵しょう

三股町 田上

朝から冷たい北風が強烈に吹き荒れ、昨日までとは打って変わって寒い一日だった。
しかし、ここ宮崎南部、都城地域は晴れて青空も拝め、南向きの室内だと日中は暖かかった。

昨日、剪定した庭のクヌギ

1230クヌギ-2304689.jpg


他にもクヌギ2本、コナラ1本、いづれも屋根の高さを超えないよう、毎年剪定をしている。
伐採枝は細かくチェックしてから裁断して片付ける。この作業はまだ三分の一程度しか進んでいない。
コミミズク幼虫が貼り付いていないか、ヤママユの卵がないか、、、など、虫や虫のしわざを見落とさないよう、
目配りをするのだから、どうしても時間が掛かる。
今日は風が強くて寒いので、作業をする気になれなかった。
単純に伐採枝を片付けるだけならサッサと取り掛かるのだけど。

昼食後、ふと窓の外を見やれば、クヌギの梢にモズの♂が来ていた。

1230モズ-301884.jpg

ジョウビタキもモズも、うちの敷地で普段見かけるのはどちらも雌だけど、ときおり雄もやって来る。
滅多に現れない雄が姿を表すと、しばしその所業に注目してしまう。
「獲物は、何がいたの?」

少し外を出歩いて、ハヤニエの消長などを確認してみた。
新しいハヤニエも、食べられたハヤニエも無かったが、ササにオオカマキリの卵しょうがあった。


1230オオカマキリ-2304679.jpg





posted by やまかます at 19:49| カマキリ

2020年12月03日

ハラビロカマキリとオオカマキリ

三股町 田上

ビワの高い梢で食事中のハラビロカマキリ♀。
ほぼ屋根の高さ。

1203ハラビロカマキリ-032122.jpg

1203ハラビロカマキリ-032118.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO GODOX TT350

ビワの花に来た、ホウジャクの一種が餌食になっていた。
この場面を最初に見つけたのは嫁さんだったが、ビワの花が今の時期に咲くことに気付いて、繁々と見上げていたようだ。
脚立に登って撮影していたら、私の頰をかすめるようにしてオオスズメバチが飛び回っていた。

ネコノチチの枝又に、オオカマキリの死骸がぶら下がっていた。
モズのハヤニエ、だろうか?
オオカマキリやハラビロカマキリが枝又に挟み込むように固定されたハヤニエは、以前にも見たことがある。
それにしても、随分と体が崩れかけている。自然死した後、枝に死骸が偶然挟まったとも考えられる。

1203オオカマキリ-032125.jpg

1203オオカマキリ-032127.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350 
posted by やまかます at 20:31| カマキリ

2020年10月16日

ロードキルが増えたわけ

都城市 山之口町 富吉

「アゲハねぐら通り」で次々と出会った、ロードキル。

オオカマキリ♀

1016ロードキル-151950.jpg


コカマキリ
1016ロードキル-150022.jpg


ヒバカリ
1016ロードキル-150026.jpg


この農道は普段、車の通行量は極めて少ない。
けれど数日前から、奥にある田んぼでイネの収穫作業が続いていた。
軽トラックが何度も往復するのが、うちの窓からも見えていた。

それで、いきおい、ロードキルが並ぶことになったのだろう。
しかも昨日は、狭い農道に似つかわしくない、マツダの高級セダン車が入ってきて驚いた。
私とすれ違いざま、停車して道を聞かれた。滅多にないことだが、道に迷ったそうだ。


posted by やまかます at 21:16| カマキリ

2020年10月15日

コカマキリ

都城市 山之口町 富吉

「アゲハねぐら通り」を歩けば、探さなくても目に入る蛹が二つ。

その一つ目は、イシガケチョウ
イシガケチョウの幼虫は、大抵は食樹から離れず蛹化場所を決めるので、簡単に見つかる。
今朝のは特に目線の高さだった。これで何度目だろうか、数えきれないほど見つかっている。
ちょっと大袈裟に書いたけど。


1015イシガケチョウ蛹-150025.jpg
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

二つ目は、キタテハの蛹。
昨年の11月にもほぼ同じ場所で見つけているが、その時は食草カナムグラの茎にぶら下がっていた


1015キタテハ蛹-150030.jpg
1015キタテハ蛹-150036.jpg
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

先日のコカマキリ♂はハラビロカマキリのメスにマウントしてしまい、結果、悲惨なことになってしまったが、
今日出会ったカップルはしっかりお相手を間違えずにゴールイン。


1015コカマキリ交尾-151699.jpg
1015コカマキリ交尾-151860.jpg
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午前中、水辺のブラインドに籠もって、撮影待機すること2時間半。
陽射しは強く、ブラインドの布越しでも首筋や背中がジリジリと暑くなった。
けれど、狙いの鳥はついに現れずじまい。

「まあ、こんな日もあるさ」

ブラインドを撤収し藪漕ぎして農道に戻ったところで、バッタリ出会ったのが、コカマキリのカップルだった。
posted by やまかます at 19:44| カマキリ

2020年10月12日

片想い、それぞれ

三股町 田上

昨夜、午前2時半。
ライトトラップにぶつかる羽音が賑やかだったので、外に出てみれば、
ギンヤンマのオス、だった。

こんな深夜に起きていたのは、夜に網を張るクモの様子を観るためだった。


1012-120559.jpg


2年前の夜には、メスが来ていて、同じように派手な羽音を立てていた↓

「過去記事2018年7月22日」
スクリーンショット 2020-10-12 18.27.49.png



午前8時43分。
谷津田の休耕田で、病死のメスにマウントしていた、コバネイナゴのオス。
メスの頭部はとれており、体はすっかりミイラになっているようだ。
1012-120018.jpg


午後4時03分。

玄関の明かり取りに、ハラビロカマキリ♀がいた。
この1時間ほど前に、家の外壁にたむろしているカマキリを数えていたのだが、その時は台所の勝手口付近にいた。
ちなみに東側だけで、ハラビロ以外には、オオカマキリ2♂、1♀、だった。

おや?ここまで移動したんだ、、、、と、ハラビロのメスをよくよく見れば、、、

背中に負ぶっているのは、なんと! 小柄な コカマキリのオス。

1012-120073.jpg


外出から戻っての30分後、ハラビロの背中から、コカマキリの姿が消えていた。

おや!?どうした!

と、メスの下に、コカマキリの後ろ翅と脚が、落ちていた。

1012-120583.jpg


コカマキリはどうやってか、ハラビロの鎌にかかって、バラバラになっていた。
ハラビロ♀の両刃の威力は凄まじい!!
コカマキリを食べるでもなく、一刀のもとに切り裂いたのだ。

玄関先の床に転がっていた残骸を集めてみたが、胸から上はまだ元気に動いており、私が摘むと頭をひねり、鎌足をふりかざすのであった。
コカマキリのオスは、自分が絶体絶命の状態であることに気付いていないように見えた。

1012-120609.jpg


E-M1 MarkU 、E-M1 MarkV :M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro、M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 GODOX TT350

 そう言えば、9年前には、トノサマバッタ♂の片想いを撮影していた↓

「過去記事:2011年10月19日」

スクリーンショット 2020-10-12 18.23.19.png


コバネイナゴ、コカマキリ、トノサマバッタ、3種のオスたちは、勘違いをしていたのだろうか?それとも、身体的に何か異常を来していたのだろうか?

いや、おそらくそうでは無いかもしれない。
どのオスもいたって正常、健康だったのではないだろうか。
彼らの片想いは、実に真剣だったに違いない。と、私は思う。
posted by やまかます at 20:25| カマキリ

2020年08月01日

夏の虫たち

先日、家庭菜園の枝豆で見つけたコミスジ幼虫はその後、姿を見失っていた。

今日、嫁さんが枝豆の収穫作業をしていたので、横で眺めていたら、放り投げられた葉に金色に輝く蛹がついていた。

コミスジ蛹Y8011532.jpg
E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 深度合成

「あ!蛹だよ。コミスジという蝶の蛹だよ。こんなとこにいたんだ」

畑の横では、ショウリョウバッタのメス成虫。

ショウリョウバッタY8011553.jpg
E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

玄関前のススキには、コカマキリの終齢幼虫。

コカマキリ幼虫-8011561.jpg
E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

メダケ、3メートルの高さには、ナナフシメス。

ナナフシZ8015762.jpg
E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

庭のクヌギ樹液レストラン、ほぼ毎日、ノコギリクワガタが来ているけれど、ピークはすでに過ぎた。
メスを巡るオスたちの賑やかな争奪戦もなく、ともかく静かだ。

そう言えば、先々週からクツワムシが鳴き始め、今夜も賑やかだ。ハヤシノウマオイの「スイーーーッチョン!」も聴こえている。数はまだ少ないが、これから増えていくことだろう。
posted by やまかます at 21:03| カマキリ

2019年12月07日

ヒメとサツマヒメ

昨夜から降り始めた雨は、昼前には止んだものの今日一日、どんより曇り空。

池のほとりにあるイチイガシを見上げてみる。
昨日に引き続き、ヒメカマキリの卵しょうの2個目が見つかった。
1207ヒメカマ-070129.jpg


それならアレも見つかるはずだよな、、、とグルグル幹周りを移動しながら見上げていくと、
いたね!
1207サツマヒメカマ-8495.jpg

サツマヒメカマキリの終齢幼虫。

最初は暗くて全く気づかなかった。葉裏にゴミがついているかな、と確認のつもりで撮影してみて
初めてサツマヒメカマキリとわかった。
1207サツマヒメカマ-070142.jpg


写真はストロボ光を当てているけれど、自然光ではようやくゴミ程度にしか見えない。

同じイチイガシの木で、ヒメカマキリは卵越冬、サツマヒメカマキリは幼虫越冬。

posted by やまかます at 21:05| カマキリ

2019年12月06日

イチイガシの葉裏

アカメガシワでしばらく集合していたアカギカメムシは、いったい何処へ行ったのだろう。
案外、すぐ近くにいたりするかもしれない。

数メートルしか離れていない、イチイガシの梢をしばらく見上げてみた。
移動先はおそらく常緑樹であろうかと思う。
そのイチイガシはうちの林では一番大きな木で、池のほとりにある。

遠目には黒い汚れかと思えたが、あれ?ちょっと変。
葉っぱを手繰り寄せてみると、ふ化幼虫の集団だった。
1206イチイガシ葉裏-8464.jpg

幼虫はみんな体を丸めて、いかにも寒そう。多分、平気なんだろうが、
卵は以前にも見たことがある。しかし蛾の仲間としか解らない。

これはしかし、エナガやシジュウカラなど小鳥たちにとっては、ご馳走になるんだろうなあ。
明日にはみんな、消えていたりして。

すぐ近くの、こちらは、ヒメカマキリの卵しょう、だ。
1206イチイガシ葉裏-8469.jpg

そうヒメカマキリの産卵場所は地面近くからこうして2メートルほどの梢までと、様々な場所が選ばれる。

クワエダシャク幼虫も、イシガケチョウ幼虫の観察ついでに毎朝、見ている。
1206クワエダシャウ-8459.jpg

毎日のように場所替えしているので、毎回、探す楽しみもある。

posted by やまかます at 21:15| カマキリ

2019年11月10日

首なしカマキリ

昨日、目の前に着地したツマグロヒョウモンをスルーしたハラビロカマキリのメス。
お腹が大きかったので、あの後に産卵したかもしれない。

今朝になって様子を見に行ってみれば、地面近くに頭部がないメスがいた。
ひと回り小さくて、一目で昨日のメスと違うことがわかった。
1110ハラビロ-100015.jpg

頭部がないけどしっかり踏ん張っており、体に触れると翅を少し開き気味にして反応する。
それは威嚇行動と思えた。

で、少し離れた場所に、昨日のメスもいた。
1110ハラビロ-100019.jpg

カマキリ類の共食いは珍しいことではない。
しかしこの中途半端な食べ残しはどうしたわけだろうか?

イシガケチョウの前蛹は今朝になって、無事、蛹になっていた。
1110イシガケ蛹-100091.jpg

この後、羽化できるだろうか? それもまた気に掛かる。
夏の頃なら蛹期間は1週間程度だ。
隣のイヌビワには、1齢、2齢、3齢がいるが、いづれ餌不足に陥るのは必至。卵もまだ一個ある。

自宅林のアカメガシワに集団を形成していたアカギカメムシ
写真の5頭は今日の午後になって姿を消していた。
1110アカギ-1148.jpg

他にも3グループが忽然と消えていた。
一番大きな集団と2番目の規模の集団はまだ残っている。
posted by やまかます at 19:45| カマキリ

2019年10月13日

ハラビロカマキリ

渋柿のお裾分け。
渋抜きして食べようかと。
カキ-020439.jpg


家の周辺ではテンの糞が多い。
これは柿を食べた証拠。
ハラビロカマキリ-8200.jpg


路面にいたハラビロカマキリ
小柄であっても威嚇の構えはしっかり。
ハラビロカマキリ-8220.jpg


地面に腹ばいになって、カメラも路面に置いた体勢で撮影。
出来るだけ目線を下げたいので、レンズのフードも外した。
こうした撮影では、カメラ底部がレンズより下に飛び出たものは向いてない。

使用機材;EOS-70D EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM

今日は午後から門川町に移動。
明日は『森の学舎』で昆虫写真教室が開催予定。
posted by やまかます at 10:43| カマキリ

2019年10月12日

カマキリ

今日も午後4時頃から草刈り作業。やり残していたのは林の観察路。
池の周囲から刈り始めて、林の上部へと登っていく手順だ。

一昨日、ワイアカッターが壊れてしまったので、今朝のこと新調した。
これまで使ってきたワイアカッターは、購入してから8年間も活躍した。
部品の経年劣化はどうしようもなく、それにしても8年というのはとても優秀だと思う。
同じメーカーのものを発注したら、さらに改善されて使い易くなっていた。

カキ-020444.jpg


ワイアーカッターはいくら優秀でも、ツルが絡みやすいという欠点もある。
ツルを巻き込むとクラッチが働いて回転が止まってしまう。
この欠点を解消できるのが、電動式草刈機だ。
なぜ電動式だとツルの絡みに強いかと言えば、電動式だとスイッチ一つで逆回転ができて絡んだツルを外せるからだ。
電動草刈り機は、すでに価格も一回充電しての稼働時間も、エンジン機並みになっており、充分実用レベル。
むしろこれからはエンジンに変わって主流になっていくだろう。
チェンソーはじめ、あらゆる農機具、山仕事用機材の電動式製品が出揃っており、
しかもメーカーが同じであれば、バッテリーが共有できる。


居間の網戸に、オオカマキリ
カキ-020426.jpg

posted by やまかます at 21:34| カマキリ

2019年09月12日

ヒメカマキリのオス

昨夜、灯りに飛来したのだろう。

ライトトラップの近くにいたヒメカマキリのオス。

ほっそりとした体型で、メスよりか一回り小柄。

ヒメカマキリ♂-1498.jpg


ヒメカマキリは、この時期から晩秋までが成虫期で、越冬態は卵。

一方、サツマヒメカマキリは今の時期、若齢幼虫であるはずだ。
そして、終齢幼虫で越冬。
ヒメカマキリのオスを単独で見るのは2回目。出現時期が短いのでオスを見かけるチャンスは少ない。
メスに比べて早々と姿を消すのは、他のカマキリ類と同じ。

動きはメスよりか敏捷で、よく飛ぶ。

ヒメカマキリ♂の、後ろ脚に注目。
矢印先の腿節にある三角突起の長さが両種の区別点として図鑑にある。
突起が短い方が、ヒメという事らしい。

ヒメカマキリ♂-1461.jpg

今朝のオスの三角突起を見る限り、確かに腿節幅の半分より短い。


posted by やまかます at 21:23| カマキリ

2018年11月18日

オオカマキリの運命

9月末の台風で倒れたクヌギを、先日、ようやく片付けることができた。
18日-1547.jpg

イチイガシの根元に集めた材は、来月にもシイタケのコマ打ちを行う予定。

4日前に撮影したシラネセンキュウのキアゲハ幼虫たち
18日-6010.jpg

食べるだけでほとんど動かず。そのままメンバー全員の顔ぶれ揃い。

家壁にずっといるオオカマキリ3頭のうち、玄関前のメスはかろうじて威嚇行動をとる。
18日-5964.jpg


で、南壁にいたメスは、夕方になって犬のチョロに食べられてしまった。
チョロがオオカマキリを食べるのを初めて見た。これまでカマキリを弄ぶことはあても、私の目の前で食べたことはない。好物は断然トノサマバッタだが、たまにはこうしてカマキリ類も食べているのだろう。
ちなみにドッグフードの食事を終えたあとだったので、空腹ではなかったはず。
posted by やまかます at 18:37| カマキリ

2018年11月14日

窓の外

午前8時06分。
トイレの網戸に、オオカマキリのメス。

14日-5759.jpg


午前10時30分。
南側の外壁に、タイワンクツワムシのオス。

14日-5773.jpg


家の外壁には他に、オオカマキリのメスが2頭いて、全部で3頭。

シラネセンキュウで育っていたキアゲハの幼虫は、ほとんどが終齢になっていたが、
気温が低いためか、成長が遅い。

14日-5794.jpg

posted by やまかます at 19:39| カマキリ

2018年11月12日

姫カマキリ

先日、飼育下のヒメカマキリが産卵した。
ヒメカマ産卵-1270.jpg

産卵場所はイチイガシの葉の重なった隙間だが、撮影時に被さっていた葉を外している。
ヒメカマキリは葉裏や樹皮の隙間など、身を隠して産卵することが多く、産卵する姿を目にすることは極めて稀。


産卵翌日、すっかり色付いた卵しょう。
12日-1466.jpg

卵は6個が二列並んで、計12個のようだ。

9月〜12月に成虫が現れ、この時期に産卵する習性から、本種をヒメカマキリ、とした。
近似種のサツマヒメカマキリなら、今頃は中令以降の幼虫であるはずだが、見つけるのは容易ではない。
posted by やまかます at 22:40| カマキリ

2018年11月03日

ベッコウカマキリとは

ヒナカマキリのメス。

ヒナ-5067.jpg


落ち葉絨毯上で徘徊している姿を、腹這いになって覗いてみた。
クローズアップした姿は、まさにベッコウカマキリ。


撮影機材:EOS-M5 MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト +ストロボ2灯
posted by やまかます at 19:35| カマキリ

2018年10月27日

カメムシ食べる、ハラビロカマキリ

家の前の路上を低く舞っていた、瑠璃色シジミ。
もしや、と駆け寄ってみれば、やはりクロマダラソテツシジミ、だった。


27日-0467.jpg


低温期型のメスのようだ。かなり新鮮。
27日-0460.jpg


それにしても今日は朝から冷たい風が吹いて、肌寒い。
このところ井戸水がぬるく感じられるようになった。
シラネセンキュウの白花を見て回るも、虫は一頭も来ていない。

物置小屋のすぐ横にあるクヌギでは、ハラビロカマキリがヨコヅナサシガメ5齢幼虫の腹部にかぶりついていた。


27日-0479.jpg


カメムシ臭はまったく平気のようだ。
27日-0483.jpg


ヨコヅナサシガメ幼虫の兄弟達が潜むすぐ傍だ。
まさか潜んでいる場所から獲物を釣り上げたのではないだろうね。
posted by やまかます at 21:15| カマキリ

2018年09月27日

秋晴れの下、チョウセンカマキリ、ふたたび

今日のチョウセンカマキリは、都城市、早水公園の水辺で。

シダレヤナギで、コムラサキとウチスズメの幼虫を探していたときのこと。


チョウセンカマキリ威嚇11318.jpg


コムラサキの羽化殻や、幼虫はすぐに見つかったが、ウチスズメ幼虫は見当たらなかった。
しかし、食痕がやたらと多いので必ずいるはずなのだが。


コムラサキ幼虫11292.jpg


EOS-6D: TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD
+スピードライト430EX III-RT

飼育中のオオミズアオ幼虫たちは、ようやく繭を紡ぐものも出て来たが、まだ餌の補充が欠かせない。
家のすぐ前のクリの葉を高枝鋏で調達しているが、今日はシャチホコガ科の卵が付いていた。


_Z5A9587.jpg


行儀良く並んだ卵は、おそらくナカキシャチホコだろう。若令幼虫もよく付いている。

EOS-5D Mark3: SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG
+マクロツインライトMT-26EX-RT






posted by やまかます at 21:15| カマキリ

2018年09月20日

本日、その2

庭のクロガネモチで放飼していたシンジュサンは営繭を終えて、幼虫は一頭残らず姿を消してしまった。
繭は人肌色。


_Z5A9261.jpg


午後5時27分。

家のすぐ前の林縁に、ハラビロカマキリの交尾カップルがいた。
オスの頭部と前胸部は食べられてすでに無いが、それでもオスは残った脚でメスにガッチリ抱きついていた。

_Z5A9307.jpg


EOS-5D Mark3 シグマ50mm Macro +マクロツインライトMT-26EX-RT
posted by やまかます at 20:43| カマキリ

2018年09月18日

悪魔のキス

自宅のすぐ下に広がる谷津田。

犬の散歩コースとしてもよく歩いているが、谷津田の奥のほうは耕作放棄された畑に、人の背丈を超えたアカメガシワが目立ち始めた。薮を通り越して林になろうとしている。

畑の周辺や畦の草地はフチグロトゲエダシャクやギンイチモンジセセリの生息地でもあるが、次第にそれも危うくなっているし、
すでにシバハギなどは消滅して、それに伴いタイワンツバメシジミもとっくに姿を消した。

営農活動が衰えたことで姿を消してしまう生きものは数多い。

さて、その谷津田で久しぶりにチョウセンカマキリに出会えた。それも立て続けに2頭。
最初に出会ったほうは、クサキリ類の頭部を齧っていた。


チョウセンカマキリ10746.jpg


2頭目にはちょっかいを出して、翅と胸の模様を見させてもらった。

チョウセンカマキリ10764.jpg


チョウセンカマキリ10761.jpg


間違いなく、これはチョウセンカマキリ。

カマキリと言えば、オオカマキリが代表種としてよく知られているが、それに比べて、いかにも弱々しいイメージが漂うのが、チョウセンカマキリだ。
けれど、なぜ、チョウセンカマキリという和名がついたのだろう?


EOS-6D シグマ マクロ50o +スピードライト270EX II
posted by やまかます at 20:53| カマキリ

2018年09月09日

ここはどこ?わたしはだれ?

見過ごしていた場所にアブラムシのコロニーが。

アブラムシ_4547.jpg


開いてみれば、そこにも共生や喰う喰われるの世界があった。


今日は、降ったり止んだりの一日。
夜、仕事部屋の外ではチョウセンカマキリが雨に濡れていた。


オオカマ_Z5A8693.jpg


EOS-M5 MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト+マクロツインライトMT-26EX-RT

EOS-5D Mark3 TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD
+スピードライト430EX III-RT+スピードライトトランスミッター ST-E3-RT
posted by やまかます at 21:34| カマキリ

2018年07月29日

カマキリ2題

先々週の16日に紹介した卵しょう。上京したおりもずっと持ち歩いていたが、
本日、一斉にふ化していた。

ヒメカマ_9539.jpg
3週間以上も前の今月4日にふ化したのは、ほぼ間違いなくサツマヒメカマキリ。

今日ふ化したこの幼虫たちの正体は?このタイミングでふ化すると、成虫になるのはいつ頃になるだろう?
ヒメカマキリ類の幼虫期はどのくらい掛かるだろう?飼育してみるしかないようだ。


午後5時過ぎ頃、庭のサクラから悲痛なアブラゼミの鳴き声がした。
「カマキリに捕まったんだな!」

オオカマVSアブラ_9528.jpg

若いアブラゼミが、オオカマキリ終齢幼虫にガッチリ抑え込まれていた。
生きながらにして頭から齧られるのだから、たまったものではないだろう。


posted by やまかます at 19:50| カマキリ

2018年07月25日

脱皮〜オオカマキリ幼虫

ユズの木にまとわりつくように舞っていたナガサキアゲハの♀。
産卵したいのだけど、いかんせんクモの網巣がバリアのごとく巡らされている。
糸に当たっては弾かれたように後退、ということを繰り返していたが、
そのうち「エエイ!」とばかり、地面に近い葉っぱに産卵していた。

ナガサキアゲハ♀7396.jpg
じつはこの少し前に、クロアゲハの♀も同じように産卵に来ていて、クロアゲハの場合は、地面に近い幹に産卵していった。地面に近い低い場所だと、クモの網巣も少ないからだろう。
網巣を張っているのは、ジョロウグモの幼体がほとんどでとにかく数が多い。ジョロウグモはなぜ、これほどまでに繁栄しているのだろう?

日没直前、午後6時17分、オオカマキリ幼虫が脱皮していた。
オオカマ_2428.jpg

翅芽の大きさからして、この脱皮で終齢になったかと思う。
オオカマ♀_2441.jpg

あと一回脱皮すれば、成虫になるだろう。

昨夜は、自宅の林でクツワムシが鳴いていた。ハヤシノウマオイは、東京から戻った22日の夜にも鳴いていた。


posted by やまかます at 21:38| カマキリ

2018年07月16日

サツマかヒメか?

草刈りのあと、刈草を履いていたときのこと。
屋外のゴミ箱を持ち上げたところ、床コンクリート表面に、細長いカマキリの卵しょうがあった。

IMG_9223.jpg

方眼目盛りは5ミリ単位。
さて、これがサツマヒメカマキリか、それともヒメカマキリのものか?

サツマヒメカマキリは今の時期は初令幼虫。
ヒメカマキリは卵越冬で、おそらくふ化のタイミングは、8〜9月頃かと推測している。
つまり、ふ化タイミングがこれからどうなるか。
しばらく観察してみよう。
posted by やまかます at 16:27| カマキリ

2018年07月04日

長い卵期、サツマヒメカマキリ

サツマヒメカマキリが今日、一斉にふ化した。
ありんこ、みたい。何匹いるかな?

サツマヒメカマキリふ化_1535.jpg

産卵日は推測するしかないが、採集してから一ヶ月は長かった。もしかしたら寄生?無精卵?などと疑い始めて、もう少しで中を割り開いてみるところだった。

去年の飼育観察では卵期が27日間だったから、本種の卵期はだいたいこんなところなのかもしれない。

花壇に放ったふ化幼虫たち。3ミリ足らずのその小さな体で、ほんとに狩りができるのかい?と心配になる。
あっさりとクモに食べられてしまいそうだ。

さつま_5489.jpg
posted by やまかます at 22:19| カマキリ

2018年06月26日

平たいもの

ここの道沿いの草原では比較的、遭遇頻度が高い。

なにかと言えば、サツマヒメカマキリ
林縁に沿った草原というのが、条件として合っているのかもしれない。


今日も犬の散歩がてら、この辺りにいたりして、という期待を込めて眺めていたら、ほんとに目が合ってしまった。
ヒメカマ_0706.jpg

サツマヒメカマキリはすかさず、伏せの警戒姿勢をとった。
そこで背中から覗こうとしたら、翅を全開にして飛び去ってしまった。飛ぶか、ポロッと落っこちるか、
彼女らの反応はいつも機敏である。


飛び去る姿を目で追っていると、ひょろ長いものがチガヤの葉に。
ヒル_0708.jpg
クロイロコウガイビル、だろうか。

登り詰めてからUターンして下り始めた。餌でも探しているのだろう。餌はナメクジやカタツムリで、たしかにこの辺りには多い。
これはしかし「長いもの」が苦手な方には強烈な光景かもしれない。

キノカワガのほぼ完成した、繭。
キノカワガ繭_Z5A7132.jpg
繭の外形は、ボートを伏せたような、あるいはアオスジアゲハの蛹のような、流線型をしている。
茶色のアクセントはただの模様だろうか。
繭作りの工程はおおよそ予想できていたが、実際に見るのは初めてで、興味深かった。


今日の午前中は雨。鹿児島県東部の通い慣れたフィールドには正午に到着。
車のなかで弁当を食べ終わったころ、雨はピタリと止んだ。
ベニツチカメムシは、ボロボロノキの落果を運ぶメス親や、育児室でメス親が2齢幼虫に寄り添っているものや、すでに独り立ちして落果に群れている幼虫もいたりと、繁殖期の賑わい。
2か所で育児室内の様子をしっかり観察でき、撮影もできた。


2時間ほど撮影してから別の森へと移動して、本日のもう一つの目的に取り組むもなかなかうまくは見つからず。
しかし、副産物というべきか、ツチアケビを見つけた。
花はほぼ終わりかけで、実が太り始めていた。

ツチアケビ_0632.jpg
posted by やまかます at 20:55| カマキリ

2018年06月05日

赤いカメムシ

都城歴史資料館には、観察対象をかなり絞り込んで出掛けることがある。
肝心の資料館を見学したことはなく、
私は資料館敷地内の植え込みや、神社の境内を歩くだけだから、かなり、いや相当のひねくれ者と言えるだろう。

今日の目的はヒイラギナンテンに集まる虫を期待してのことだった。

ヒイラギナンテン_8207.jpg

ブルーベリーのような果実を食いつくように見て回ったが、成果はゼロ。
ときにはこうして、結果が出なかったことも書いておこう。


それでも、観察フィールドでは何がしかの出会いがあるものだ。

神社境内のサクラの若葉に、サツマヒメカマキリが産卵したと思われる、卵しょうがあった。
こんな不安定な場所で。
サツマヒメカマ卵_8259.jpg

かなり新鮮であり、産卵場所からしてもつい最近、産卵されたものであるのは疑い無い。
サツマヒメカマ卵_3512.jpg

サツマヒメカマキリは幼虫越冬で、羽化は5月半ばから。昨年、交尾を観察したのは6月下旬だったが、今年は季節の進行が早いせいか、もうすでに産卵が始まっているようだ。


同じサクラの葉っぱで脱皮中のカメムシ幼虫がいた。

クチブト脱皮_8248.jpg
脱皮して4令かな?
餌にはイモムシを調達しなければならないけど、クチブトカメムムシのなかまのようだから、飼育して確認しておこうか。


posted by やまかます at 05:00| カマキリ