三股町
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U
昨日、9時間にも及ぶ交尾の後、メスが産み残していった卵は、繭上に6個と、
繭柄の付け根近くの枝に1個(2枚目写真の矢印先)、合計7個があった。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
てっきり飛び去ったと思っていたオスは、交尾場所から1メートルも離れていない、隣のクヌギで休んでいた。
日中はずっとこのまま、長い休息だ。ちなみに、午後8時となってもまだ動いていない。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO (撮影:11月24日)
道路を下ったすぐ近くのクヌギ林が伐採された。伐採作業は先週から行われていたが、昨日になって皆伐完了(矢印先の林)。
ここのクヌギ林は、苗木を植えたのが12年前の2011年。植え付け作業をしていた高齢のご夫婦の姿が頭の片隅に残っている。植え付けのあとは下草刈りとか枝打ちとか、手入れが施されたことは一度も無く、クヌギの樹高が伸びてのち林床は藪に覆われ、中に踏み込むことができないほどになっていた。12年を経た今、あのときのご夫婦が健在だろうか気になる。年月がいつの間にか過ぎて、自分が老いていくのを知るのは、鏡の中の自分を見るときよりか、林の木々の成長や農地の荒廃など、自然環境の変化であることも多い。
伐採木はまだ倒されたままだが、椎茸のほだ木用ならそのまま2ヶ月ほど寝かせる。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R
伐採の様子を見た後、隣接する林のクヌギ樹幹上でカマキリの姿が目に入った。
オオカマキリ(画面左)とハラビロカマキリの両メスが、ガッツリ組み合っていたのだ。
お互い、左前あしで相手の頭部を押さえているが、左側オオカマキリの首が捩れている様子から、幾分オオカマキリのほうが劣勢であるようにも見えた。しかし、両者の力はほぼ互角なようで、組み合ったまま硬直している。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R
しばらくすると、オオカマキリがジリジリと後ずさりを始めた。やはり形勢不利と判断したのか、オオカマキリのほうが逃げ腰になったように思われた。けれど、ハラビロカマキリの方は鎌に込める力を緩める様子もない。
いづれは勝敗がつくだろうから放っておこうとも思ったが、いつになく、私はこの事態に介入する気になった。
3mほどの高所ゆえクワの枯れ枝を拾ってきて、枝先で両者をそっと引き離した。そのとき、ハラビロカマキリは樹下に落ちた。こんなことをしても、また両者が顔を合わせるかもしれない。
なにか決着を見ないと気が済まないという、悪しき感情が働いたとも言えるし、こんな無駄なエネルギーと時間を費やすなんておよしなさいよ、という余計なお節介の押し付けに過ぎなかった、とも言える。いづれにしても、自分のやったことに後味の悪さを感じた。
posted by やまかます at 20:13|
カマキリ