2024年09月07日

葉っぱハウス

東臼杵郡 門川町 (9月6〜7日)

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神社     EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

こどもの森『森の学舎』で昆虫撮影観察会が開催され、講師として参加した。

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しわざ     EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

『森の学舎』に向かう途中でいつも立ち寄る神社では、ミカドアゲハの蛹を探してみたが、オガタマノキの葉っぱはどれも綺麗で食痕はほとんど見当たらなかった。梢を引き寄せていると、コロギス類のしわざの巣があった。

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ハネナシコロギス     EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

巣をビニール袋に入れてから合わさった葉っぱを開いてみると、中からハネナシコロギス♂が飛び出てきた。
posted by やまかます at 21:05| バッタ

2024年08月28日

クサヒバリの想いで

三股町

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クサヒバリ♀   EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  FlashQ G20U

朝食を終えて片付けていると、台所の流しにクサヒバリのメスがいた。
しかも、長翅型。長翅型のメスは初めてみたように思う。

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クサヒバリ♀  EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  FlashQ G20U

かなり昔、東村山市のアパートに住んでいた頃、このクサヒバリの産卵行動を撮影したことがある。

産卵管を腹の下にほぼ直角に曲げてから、マサキの小枝に突き立て組織内に卵を産み込むのである。その逐一を目の前で演じてもらえた時の喜びは、今となっても色褪せない。
ひとしきり産卵を行ったあと、クルリと頭を下向きにしてから迷うことなく地面に向かって降りる。

地面に着くと土粒を口に咥え、産卵した枝へと戻って行く。そして、おそらく唾液を混ぜた土粒を産卵口の上に被せるように塗りつけるのである。

この産卵行動の一連の写真は、『里山昆虫ガイドブック』(2002年:阪急コミュニュケーションズ(当初はTBSブリタニカ)の誌面(44頁:産卵)に掲載している。が、写真画像が小さいのでわかりづらいかもしれない。
この産卵シーンの撮影は、アパートの4畳半の片隅で行った。小さな小さな机上スタジオで。

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アオスジアゲハ幼虫   EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  FlashQ G20U

いつの間にか庭に育っていたタブノキの若木は、せいぜい40センチほどの高さしかないけれど、葉っぱには縁から齧った食痕が目立ち、探す前にアオスジアゲハ幼虫の姿がすぐ目に入った。まだ4齢だろう。

熟齢まで育ち切れるのか気がかりだが、食糧の残りは心許ない。しかも、台風10号の接近に伴い、ここ宮崎南部でも夕方から猛烈な風と雨が吹き荒れるようになった。庭の地面では雨水で大きな水溜りがどんどん膨らんでいる。
避難する術もない幼虫にとって、この災難を乗り切るのはかなり難しいように思える。自分の家屋にも降りかかりそうな災難を横に置いて、森や林では一体どれだけの小さな命が消えていくことだろうか、などと想像してみた。



posted by やまかます at 20:21| バッタ

2024年08月24日

炭黒バッタ

三股町

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    E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

午前中、町内の上米公園で昆虫観察会を行った。
参加者は小学6年生の児童20数名。予報では午後から雨となっていたが、正午まで晴れた。

草地で「とんがり頭のバッタ」3種をみんなに探してもらった。
まずはフキの葉っぱを食べていたオンブバッタ。次にショウリョウバッタ、そしてショウリョウバッタモドキ。
ほかには、クサキリの幼虫、クビキリギリス幼虫、など。ハネナガイナゴやツチイナゴ幼虫は多数。
捕虫網はなくても、みんな手掴みで捕まえてくれた。

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トノサマバッタ幼虫   EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

そのうちに、女の子が「黒いバッタがいました!」との声に、手の中のバッタを見てびっくり。
ここまで真っ黒なトノサマバッタの幼虫は初めてだ。最近では、尾園さんのブログ「湘南むし日記」で対馬で撮影された黒い幼虫の写真を見たのが記憶に新しい。

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トノサマバッタ幼虫     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

さらに別の子も黒い個体を発見。こちらは腹側(体底)が赤くわずかに黒味が薄い。

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トノサマバッタ     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  

またさらに、黒い成虫を見つけた子がいた。翅は柔らかく羽化してまだ日が浅いようだ。
今日は人海戦術で見つけることができたのが幸いだった。この狭いエリアにはもう一度来てみよう。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

観察会を終えてから、女の子の一人が黒色型トノサマバッタ成虫を絵に描いてくれた。サイン入り。
posted by やまかます at 18:38| バッタ

2024年08月21日

草に化ける

三股町

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     コガネグモ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時、今朝は少し出遅れた。いつもは5時過ぎから出歩くのだが。
コガネグモの網は、今朝になってみれば、横糸が増えてしっかり補修されていた。かくれ帯は無い。かくれ帯は、日齢を重ねた老熟個体になるほど省略する傾向が強い。

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虹とウスバキトンボ      EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM

ズボンの膝までびっしょり濡れて戻る途中、パラパラと小雨が落ちてきた、そして、虹が出た。

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ハラビロカマキリ      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

庭では羽化直後のハラビロカマキリがいた。ようやく、ハラビロの羽化も始まった。オオカマキリの幼虫は少なくなった。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

夕方、もう一度コガネグモの様子を見てみると、糸網の数ヶ所にほころびがあった。なにかしら獲物が掛かったか、それとも取り逃したか。

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クサキリ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

捕虫網も持たず、トノサマバッタを追い回した。相手が疲れたところを手掴みしようという作戦だ。飛び去った先の着地点をしっかり見定めておいてそこへ駆け寄る。するとまた飛び立つ。こちらもまた、目で追いかけて走る。これを数回繰り返すうち、数回目の着地点からはなんと別個体が2頭もそれぞれ別々の方角に飛び出してしまい、本来追い掛けていた個体がどれだったかわからなくなった。まったくの追いかけ損だ。
草はらを走り回っているうち足下から飛び出たのは、クサキリ褐色型だった。草化けポーズでじっと静止した。
真横から撮影するため、カメラをぐっと地面近くまで下げモニター画面で確認しながら撮影した。
posted by やまかます at 20:12| バッタ

2024年08月17日

ひろげる

都城市

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ダイサギ     EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM

ナンキンキノカワガの幼虫を探すタイミングとしてはちょうどいいかもしれない。
そう期待して神柱公園に行ってみた。ここにはナンキンハゼが多数植っていて、秋から冬にかけては繭がよく見つかる。
若い葉っぱに食痕がいくつも見つかるものの幼虫はさっぱり。まだ若齢だろうか。もう少ししてから出直すことにした。

池の周囲の樹木頂にはサギ類が集団営巣していて、暑い中若鳥たちが元気に騒いでいた。ゴイサギ、コサギ、アオサギ、ダイサギ、が毎年繁殖している。

三股町

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クルマバッタ    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

自宅の庭でクルマバッタを見つけた。今回で二度目になる。
褐色型だがかなり赤味の強い個体だった。隠蔽擬態の体から一瞬にして拡げたうしろ翅の模様には威嚇効果があるだろうか。クルマバッタはうちの庭で定着しているのかそれとも周辺から迷い込んだものだろうか。多分、後者だろうとは思う。

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自宅空撮     DJI PHANTOM4 

うちの敷地と西隣の畑がわかるように、ドローンで空撮をしてみた。
画面右が南、下が西となる。

昨日の記事にも書いたように、隣の畑が耕作放棄されてから数年を経てもの凄い薮になっている。
最初の頃はセイタカアワダチソウの群落だったけれど、そのうちメダケやホテイチクなどササ類が繁茂し、さらにコウゾも増えて大きく成長し続けている。以前は遠目からポツンとうちの一軒家が見えていたのが、今ではササ薮の大きな壁で完全に隠れてしまった。
赤いラインから下側が隣の畑で、本来なら畑はうちの土地より3mほど下にある。つまり、赤いラインの境界部分は法面になっているのだが、その段差はほとんどわからないほど茂みに覆われてしまっている。段差が見えないのでうっかりすると隣の薮に落ちてしまいかねない。いづれ将来はこの辺一帯の農地整備事業が始まり、西隣の畑も整備されるのかもしれないが、今のところその開始時期が何年先になるか判然としない。

ちなみに画面左の白い屋根が私の仕事部屋で、庭は屋外スタジオとなるよう、人工物はできる限り排除し草刈り作業には細かく神経を遣っている。ブログ上画面ではわかりにくいが、中央で万歳しているのはうちの嫁さん。

posted by やまかます at 18:18| バッタ

2024年07月27日

ギイイイ〜〜〜〜チョン!!

三股町

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カブトムシ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

居間で昼食をとっていると、窓の外をカブトムシのオスが飛んでいた。長いことあっちにいき、こっちに行きと彷徨うに舞っていたのは、樹液のありかを探していたのだろう。今月初めの初見も、昼間、庭の上空を一直線に飛ぶ姿だった。

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ニシキリギリス     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

酷暑の下、ニシキリギリスの鳴き声が庭から聞こえてくる。暑さが余計に増すような気もするし、のどかで眠気を催す音色とも感じる。
ギーーー、チョンと奏でるオスの姿はすぐには見つからないが、こういう時は鳴き声に近づいたら、とにかくじっと佇んで待ってみる。焦って探す仕草は禁物。草陰にいるオスの目にこちらの姿が見えているかもしれない。人の動きには極めて敏感で一瞬にして姿をくらましてしまう。
石になったつもりでじっと鳴き声に耳を傾けていると、そのうちメスの姿が見つかり、やがてゆっくり這い出してくるオスにも対面できる。雨上がりでパッと日差しが出たような天候条件だとさらに見つけやすい。

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ニシキリギリス      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM
posted by やまかます at 20:54| バッタ

2024年07月17日

ロードキル

三股町

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霧島山     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

六日間の遠征から戻って、庭から眺める霧島山。

遠征の目的はいくつかあるけれど、一番大事にしていることは自分にとっての肥やしにすることだろう。ここ数年、具体的な成果はそこそこで良く、普段体験できない自然環境の中に身を置いて空気をいっぱい吸い、匂いを嗅ぎ、土を踏み締めること、そんな時間が嬉しい。肩に力が入りすぎない写真を撮ってみたい。

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ツマグロヒョウモン♂      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

霧島山から視線を下げると、庭の花壇にはツマグロヒョウモンのオスが来ていた。

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ニシキリギリス♂      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

近所の路上に転がっていた、キリギリスの死骸。すでに小さなアリがたかっていた。
北海道から戻ってみれば、セミの鳴き声はニイニイゼミからアブラゼミに置き換わり、草むらではキリギリスの鳴き声が増えていた。
posted by やまかます at 20:04| バッタ

2024年07月04日

朝のゆったり時間

三股町

午前5時起床。谷津田の奥からヒクイナの独特な囀りが聴こえてくる。

午前6時、農道を少し歩いてから車道に出ると、遠くのアスファルト路面にホオジロのつがいがピョンピョン跳ねている。なるほど、路面を歩く虫の姿は見つけやすい。

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ヒメギス短翅型     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

普段は草むらにいて、人の気配にはかなり敏感ですぐ茂みに潜り込んでしまうヒメギスが、路面上を堂々と歩いていた。
近寄れば素早く跳ねるし、見たところ体調を崩しているようでもない。なぜ無防備な場所で悠々としているのか。
少し離れた路面ではケラが歩いていた。オオカマキリ幼虫のロードキルもあった。

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田んぼとエノキ     EOS-R6 MarkU EF17-40mm F4L USM

午前中、風景撮影とお目当ての虫探しのために町内の数カ所を巡った。うちの近所ではとっくに田植えは終えているが、地区によってはまだ代掻き作業をしていて、田植えはまだこれからのようだ。

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お立ち台    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Godox DE300

物置小屋に転がっていた角材がちょうどうってつけのサイズだったので、これにダボネジを取り付ける工作を行った。
ボール盤を使って角材に三脚穴を正確に穿つ。穴にはタップでネジ山を刻んだ。
ダボネジを介することで、角材をライトスタンドに垂直に取り付けることができる。

角材を任意の高さに固定できる準備ができた。さて、こんなひと手間を掛けて行った撮影は、今日のところはテストで終わった。撮影データをパソコン上でチェックしながら、使うレンズ、カメラの設定、などをさらに絞り込んだ。
ボール盤の出番は昔に比べるとかなり減ってしまい一時は廃棄まで考えたが、やはりこれがあると工作の精度が上がって重宝する。買ったのは30年ほど昔。
posted by やまかます at 20:48| バッタ

2024年07月01日

三つ目が通る

三股町

昨日の夕方はうちの林で、そして今日は少し離れた林で、ヒメハルゼミが賑やかに鳴いていた。

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コロギス      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

額の三つ目模様が印象的。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

コロギスのメスは、少し湾曲したサーベルのような産卵管を持っている。
巣作りを見られるかと期待したが、葉裏に潜り込んでそのまま動かなくなった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ネジバナには、ネジバナ、ナンゴクネジバナ(琉球列島以南)、ハチジョウネジバナの3種があるという情報を、知人から教わった。
うちの庭に咲いているのはどれだろうとしっかり見直してみると、花茎に毛が多数生えていた。
どうやら、ネジバナのようだ。ハチジョウネジバナには毛がなく、しかも自家受粉するそうだ。ハチジョウネジバナはネジバナより早咲きということで、両種が混生していても同時期には開花しないようだ。
posted by やまかます at 20:45| バッタ

2024年06月25日

拾い撮り

三股町

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     TG-6

午後3時42分
近くの農道を歩いていると、羽化したばかりのトノサマバッタがいた。
白くてしっとりとした翅が、まるで手招きしているようだった。

脱皮殻は下に落ちていて、すでに翅が伸び始めていた。朝から断続的に雨が降っていたが、昼過ぎ頃からほぼ止んで曇り空。湿度は高めだが気温はあまり上がらない。トノサマバッタの羽化は夕方から行われることが多いように感じるが、天候条件のせいで少し前倒しになったのだろうか。

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      TG-6

午後4時04分。翅がほぼ伸び切った。

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     TG-6

午後4時12分。翅を屋根型に折り畳んだ。

虫の採集を優先していたのでカメラはポケットに納まるTG-6だけ。今にも雨が振り出しそうな空模様だったので、折り畳み傘をお尻のポケットにねじ込み、大きな捕虫網を携えて歩くのは久しぶりのこと。
トノサマバッタは地面近くの低い位置だったので、こういうときモニターが固定式だと撮影しづらい。とは言え、「犬も歩けば棒に当たる」だ。多少の予感はあったので流石に丸腰で歩くわけにはいかない。
posted by やまかます at 19:47| バッタ

2024年06月23日

庭の虫

三股町

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     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  GODOX MF-12
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ノコギリクワガタ    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  GODOX MF-12

庭にいたノコギリクワガタ。このところ玄関門灯やライトトラップに来ているのはオスのみ。

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セマダラコガネ     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  GODOX MF-12

明るい草はらに点々と見つかる、小さなコガネムシ、セマダラコガネ。風が強く吹くせいか、どの個体もじっと静止している。同種とは思えないほど黒化したタイプも混じっている。

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ササキリ幼虫     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  GODOX MF-12

アサガオの葉上にいた、ササキリの若齢幼虫。体長は5ミリ程度と小さい。写真は等倍撮影したものをトリミングしてある。
SIGMA 70mm F2.8 DG MACROを使ってみて、焦点距離が100ミリに届かない短さが気になるものの概ねいい感触だ。専用の1.4倍テレコンを付ければ98mmにはなるが、EOS_Rカメラへの変換アダプターをすでに挟んでいるのでその上さらに余計なレンズを加えたくない。

〜機材のお話し〜

昨日から始めた夜間インターバル撮影だが、準備段階のテスト撮影では正常に作動していたスレーブユニットが2個とも、本番に入る直前のチェックで全く反応しなくなっていた。かなり昔から使い続けてきたスレーブユニットではあるが、本番直前のダンマリには焦った。
スレーブユニットが作動しないと照明ストロボが発光しない。そこで急遽、ストロボのセッティングを組み直した。こういう事態を予測して、機材は代替品を備えてはいるが、機材の不調はある程度予想がつく場合と、突如として発生することもある。いずれにしても日頃から様々な撮影セットの点検が欠かせないな、とあらためて反省した。そう思うと、ずっと長いこと使っていない、あれやこれやの機材が気に掛かり始める。
posted by やまかます at 21:39| バッタ

2024年06月21日

撮影の下準備

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM

林の真ん中のギャップから夏空が見える。昨夜からひとしきり振り続けた雨は朝になって止み、昼前には一転して地面が焼き付くような日差しとなった。

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キリギリス幼虫  OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

庭の草むらではキリギリス幼虫が日光浴をしていた。今日の夕方にでも羽化しそうな気配だ。

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夕焼けの霧島山      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今日は梅雨の中休みだったけど、明日からまた雨になるようだ。

今の時期にやっておきたい撮影の準備作業を行なった。夜間になるので、インターバル撮影になる。

一番最初の撮影(16年前)の時は夜中に何度もカメラのシャッターを押していたが、

@何時から始まるかわからない、、、、
Aその日はやらないかも、、、、

という不確定な撮影だけに、とても体力と気力が続かないので、機械任せにできるのならそれに越したことはない。

前回行ってからでも数年ぶりになるので、準備を始めてみると機材の劣化やカメラが替わったことなどから、設営準備に手間取ってしまった。幸い新規の機材などを調達することなく手持ちの範囲でなんとか準備が整った。日が暮れてから、仮モデルでテスト撮影を行い、ライティングも調整した。夜間だからライティングは慎重に組む必要がある。
あとは被写体となる生きものが、狙い通りの行動を始めてくれるかどうか。本番は明晩から。

posted by やまかます at 21:17| バッタ

2024年06月17日

お花のお味はいかが?

三股町

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      ネジバナ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ネジバナの株が次々と出揃ってきた。そこに一本だけ、白花が混じっている。

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ヤブキリ     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

アレチハナガサの花を食べていた、ヤブキリのオス。
ヒョロヒョロのっぽの茎をよじ登っているが、警戒心強いヤブキリにしてはいささか不用心な態勢かと見える。

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ヤマトアシナガバチ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

繭蓋が出来ているので、もうじきワーカーが羽化するのだろう。庭のアジサイ葉裏に巣を見つけたのは先月の半ば頃で、当初は撤去しようかと思ったけど、人の動線とは距離があるのでそっとしておくことにした。家の屋根庇にも一箇所、営巣中。敷地内には他にも気付いていない巣場所があるかもしれない。
posted by やまかます at 21:04| バッタ

2024年06月11日

ニイニイ鳴き、バッタの子ども跳ねる

三股町

昨日、午後4時15分、ニイニイゼミの初鳴きを聴いた。
そして、今日は午前中から庭のサクラでしきりと鳴いていた。鳴き声は近いのだけど樹上の高い場所にいて、どうやっても姿を拝むことができなかった。

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    ショウリョウバッタ幼虫  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭の一角にネジバナが咲き始めた。ネジバナが好む草地はちょうどショウリョウバッタの好みとも合う。
ピョンピョンと足下を跳ねる幼虫はかなりの数で、しばらく待っているとそのうちネジバナに着地するものが出てくる。

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    ショウリョウバッタ幼虫 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

幼虫のほとんどが1〜2齢あたりでまだ小さいが、体長15mm越えの3齢と思われる幼虫も少ないながら見るようになった。

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キリギリス幼虫♀      EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM

すっかり成虫ばかりになったヤブキリと違って、キリギリスはまだ幼虫の数が多く、写真は亜終齢から終齢に脱皮を終えたメスの幼虫。ほぼ毎日、幼虫の脱皮や成虫の羽化が見られる。オス成虫の鳴き声はまだわずかで鳴き始めといったところで、賑やかなヤブキリの鳴き声に圧倒されている。
posted by やまかます at 20:48| バッタ

2024年06月07日

曲げて対処します、バッタのうしろ脚

三股町

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     TG-6

ワクドツキジグモは、ハゼノキからヌルデの葉上に移動していた。地面からわずか30pほどの高さ。
しかも農道に迫り出しているので、軽トラなどが通過するとぶつかってしまいそうな位置にあって、危なっかしい。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

先日までセッカの観察をしていて、今日から撮影を始めた。セッカの囀りは家まで届いてくる。

あいにく午前〜昼過ぎまでは曇りがちでときおり霧雨もあったが(上写真)、午後3時過ぎ頃より青空が広がり明るい日差しの下で雌雄の撮影を進めることができた。

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    EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 270EXU 

キリギリスはオスの鳴き声も聴かれるようになっているが、まだ幼虫も多く見られる。
羽化のシーンを撮影するなら、今からがチャンスだ。梅雨入りする前に終えておきたい。

時間帯と場所を絞り込んで、オスの羽化を頭から撮影することができた。このオスに遭遇する少し手前では、脱皮を終えて終齢になったばかりの幼虫(オス)もいた。幼虫の脱皮は逃したが、狙い通り羽化が撮影できたので良しとした。もちろん、幼虫脱皮もいづれはおさえたい。
キリギリスをはじめ、ショウリョウバッタやトノサマバッタなどは、後ろ脚が極端に長いので、脱皮や羽化の時には古い殻を脱ぐ際にひと手間が欠かせない。
つまり長い脚を引く抜く時につかえないよう、脚の付け根に近い腿節を半分に折り曲げて抜くのである。
写真ではまさにその折れ曲がった腿節が見えている。一見曲った先が、腿節に続く脛節のように見える。
ほぼ直角に折り曲げているので大丈夫なんだろうか?と気になるが、後ろ脚全体が抜け切る頃には真っ直ぐになる。
成虫の体が抜けきり、翅が伸び終えるまで、約1時間を要した。

posted by やまかます at 21:14| バッタ

2024年06月04日

やぶキリぎりす

三股町

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    EOS-5D MarkV EF17-40mm F4L USM

夏日のような晴れ間も明日までかもしれず、天気情報によれば来週には梅雨入りしそうな気配だ。

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ニシキリギリス幼虫    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

晴れているうちにと草刈り作業を行った。作業の準備中、縁側の上にキリギリス(ニシキリギリス)♀の幼虫がいた。産卵管の途中から下向きに曲がっているのがキリギリスの特徴で、ヤブキリとキリギリスの幼虫メスは、産卵管で見分けることができる。
目立ち過ぎて危険極まりない場所だが、なんでこんな無機質な場所にやって来たのだろう。縁側台に至るまでにはコンクリートの床をかなりの距離(幼虫にとって)移動しなければならない。
以前、この縁側の材に産卵しようとしていたヒメクダマキモドキ♀がいたけれど、本種の産卵場所は、樹皮や朽木の隙間、苔の中、竹の葉鞘の隙間、などだから、卵が隠せる隙間という条件を満たせばいいわけで、とてつもなく選択肢が広い。

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ニシキリギリス♂    EOS-R6 MarkU RF35mm F1.8 MACRO IS STM 270EXU

キリギリス♂(ニシキリギリス)の成虫がいた。キリギリスはまだ幼虫の姿もよく見かけるから、羽化ピークはこれからだろう。羽化して間がないのか、おっとりしていてすぐには逃げない。

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     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 270EXU

こちらはヒメジョオンの葉っぱを食べていた、ヤブキリ♂。このあと、プリっと糞をした。
ヤブキリの幼虫はほとんど見かけなくなった。成虫の生息密度が高い、とは先日書いた。それでも配偶行動などはまだ観察できていない。

posted by やまかます at 20:44| バッタ

2024年05月28日

手強い天敵、成虫となる

三股町

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ヤブキリ幼虫     EOS-R6 MarkU RF35mm F1.8 MACRO IS STM 270EXU

庭のアジサイにいた、ヤブキリの終齢幼虫。

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ヤブキリ♂     
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ヤブキリ♀     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

近所の明るい草地では、10数頭見つかったヤブキリのほとんどがすでに成虫だった。
幼虫はわずかに2頭のみ。成虫の生息密度が高いのには驚いた。

庭のクヌギとコナラについているヤママユの繭は、捕食者に襲われることが多く、羽化を観察するために、繭を保護する必要がある。捕食者の正体は、鳥以外ではヤブキリとコロギスだ。両種とも強靭な大顎で繭壁を食い破り、中の蛹を食べてしまう。網越しに繭壁を食い破られたこともあるので、網が繭に直接触れないように囲い込む工夫も要る。現状、ナイロン網で囲い、繭から網までの空間を作るための針金枠を入れてある。

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ヒメギス♂短翅型     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

同じ草むらで多くいたヒメギスは幼虫が多い中、成虫もポツポツ見かけた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ネコノチチの葉っぱに溶け込んだかのような、見事な隠蔽擬態のイモムシ。
体長35mm程度で、おそらく4齢辺り。頭部の尖った形状などから、モモスズメ、だろうか?
ちなみに、ネコノチチはクロウメモドキ科の落葉低木。

posted by やまかます at 19:50| バッタ

2024年03月23日

激突

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.

ヤブキリ幼虫の姿もよく見かけるようになった。

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   LUMIX G9 M2 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S. GODOX TT350

庭の石の下には、まだニホントカゲの幼体がいた。

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    E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

激突する瞬間を目の前で見た嫁さんの「たいへん!たいへん!」という大声で駆けつけたところ、
南向き出窓の下に、カワラヒワのメスが落ちていた。

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    E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

ぶつかった衝撃がよほど強烈だったようで、目をつぶったまま動けなくなっていた。
そっと拾い上げてもじっとしたままだった。
できるだけ安全な場所に移しておいたところ、しばらくして姿が消えていた。回復して無事に飛んでいけたのか?確認できていない。
posted by やまかます at 18:05| バッタ

2024年03月12日

まずは腹ごしらえ

三股町

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3月11日(左)   3月12日(右)

乾燥した状態と雨上がりではまるっきり変貌する、キクラゲ。
アカメガシワの朽木についている。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

目まぐるしく縮んだり膨らんだりを繰り返すキクラゲを、毎日のようにずっと眺めている。これが意外と飽きない。キクラゲの寿命はどうなっているのだろうか、と不思議に思えてくる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350 XPro O

先日、偶然拾ったヒメウラナミジャノメの幼虫。少し前から落ち着きなく歩き回っていたが、今朝になって前蛹となって下垂していた。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

このところ、すぐ近所からメスのねだり鳴きが頻繁に聞こえてくる。
その声がしている中、モズのオスはツチイナゴを捕らえていた。
これはすぐにもメスのところへと持っていくだろうと見ていたが、オスは迷うことなく右脚でツチイナゴを掴んでイナゴの脚を食いちぎり始めた。そのうち、バクリと咥え込み、一息に飲み込んだ。
posted by やまかます at 20:20| バッタ

2023年11月10日

もどき

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

畦道を歩いていると足下から飛び出してきた、ショウリョウバッタモドキ。
よほど自信があるのか、草に静止するとそのままフリージング。
薄ら赤みを帯びた褐色タイプはこれまであまり見た記憶がない。真っ赤なストライプが入った緑色タイプはあるけど。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

今日もジョウビタキが寝室の窓に来ていた。
曇っていて天候条件は良くないが廊下にカメラをセットしておき、仕事部屋と台所を往復するその寸暇にファインダーを覗いてみた。
寝室の入り口には床まである暖簾を垂らしているので、ジョウビタキからはレンズの前球しか見えていない。簡易ブラインドというわけだ。
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               (昨日撮影)

今朝は窓ガラスに映る自分の姿に食ってかかる時間が長かった。
「え!?まだやっているの」コーヒー片手に思わず足を止めてしまう。
ピカピカに磨いておいた窓ガラスが鏡面になって、ジョウビタキを興奮させていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

針金のようなか細い脚の爪で蹴りを入れる瞬間は、真剣そのもの。
何度も何度も繰り返す姿は気の毒なようだが、もうしばらく空中ダンスを見学させてもらいたい。

posted by やまかます at 21:28| バッタ

2023年11月07日

はらぺこ、バッタ

三股町

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

庭に出てみると足下にショウリョウバッタがいて、ふと気づけばそこにもあそこにも、と大きなメスが3頭いっぺんに見つかった。そっとしゃがんで、ジーッと見つめていると、一旦は緊張していた彼女たちは、何事もなかったように前あしで葉っぱを引き寄せてはムシャムシャ食事を始めた。どのメスもまだ産卵するのだろうけど、腹部は痩せている。まだしっかり栄養を摂る必要があるのだろう。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

たまに、キチキキチと羽音を立ててオスが低く飛んでいて、メスの近くに着地することもあった。
オスの目にはメスの姿が見えているはず、と思いきや、オスも食事に夢中。
それでも、オスとメスの距離が近いこともあって、きっと配偶行動が観察できるものと期待して地面にどっかり腰を落ち着けてみた。しばらく辛抱強く見つめていると、ようやくオスがメスに気づいた素ぶりを見せ、メスに近寄ってマウントした。拍子抜けするほどあっさりとしたもので、求愛の仕草も無く、いきなり飛び乗った。
オスはしきりと交尾しようとするものの、メスは食事を続けてまるで無視。オスは20秒ほどマウントしてのち、あきらめて飛び去ってしまった。

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   LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U GODOX TT350

夕日を浴びてオナガササキリのオスが、シリシリシリと鳴いていた。鳴き声はか細く元気がない。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

畦道を歩いていると顔面にポツポツぶつかってくるほど、無数のアブラムシ有翅虫が空中に漂っている。
風が強く吹くとなおさらで、うっかりすると目にも飛び込んでくる。
ジョロウグモの網はどれも、このアブラムシでびっしり覆われて白く見える。
秋になってケヤキの幹に集まり産卵する、ケヤキフシアブラムシだろうか。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 
posted by やまかます at 20:48| バッタ

2023年11月03日

叶わぬ想い

三股町


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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ジョロウグモの網糸に掛かっていた、ヒメジャノメ。

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      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

マダラバッタのジャンプ。
トノサマバッタのジャンプを狙ってみたけれど、いつ跳ねるか辛抱強く待つことになり、ひたすら我慢比べ。
他の個体が寄ってくるとそれに反応して跳ねることもあるが、手っ取り早く跳ねるきっかけを作るには何らかの手段で驚かすしかない。やり方はいろいろあるが、今日は準備してなく散歩ついでの撮影だった。
トノサマバッタにカメラを向けていたら、そこへマダラバッタがフレームインして、そのままジャンプしてくれた。

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      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

トノサマバッタのミニジャンプ。ダイナミックに跳ねるかと思いきや肩透かしだ。
じっと石になって地面に這いつくばっているうち、カメラ内部のオーバーヒートで撮影が一時中断。
モニターを開くとカメラ背面が熱したフライパンのようになっている。
手のひらを押し当てたりしながら、カメラが冷めるのを待って撮影再開。真夏にはよくあることだが、今日の陽射しはそれに匹敵するほど強かった。プロキャプチャーモードで待機中、画像の書き込み作業は続くので電源の消耗も早い。

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      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

大柄なメスはこの状況でも、オスを乗せたまま軽くジャンプして逃げていく。
オスの想いは届かず、このままでどうしようというのだろう。以前にも逆さまマウントのカップルを見たことがあるが、この状態がかなり長く続くので、雌雄共に危険な状態を晒していることになる。

posted by やまかます at 20:46| バッタ

2023年10月23日

ポールダンス

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20

デスクワークの肩ほぐしに庭に出てみれば、この時期にしては陽射しがジリジリと強い。ベストを脱ぎ捨て腕まくりしていると、目の前のチカラシバにオンブバッタのメスがいた。
おや〜、オンブバッタの意外な動きにしばらく見惚れてしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20

午後5時過ぎ、ねぐらについたミヤマアカネがいた。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

超広角レンズと超望遠レンズで撮影してみた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 19:50| バッタ

2023年09月10日

昆虫観察会〜in 森の学舎

東臼杵郡郡 門川町 

昨日、観察会の下見で泊まった『森の学舎』では五右衛門風呂にて入浴した。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

天気情報では、曇りのち雨となっていたが、朝から雲ひとつない晴天で、雲が出てきたのは正午を過ぎてからだった。
昨年に引き続き、今年も昆虫撮影観察会に講師として参加。
親子連れの方々と2時間ほどフィールドを歩いた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

クズの葉裏で、アズチグモのメスがハネナシコロギスを捕食中。
ハネナシコロギスの長い触角を全部画面に入れて撮影していると、隣のクズの花穂にウラギンシジミ幼虫がいた。蕾や花をかなり食い荒らしている。
指先で刺激して、お尻の角からピュロピュロと伸縮突起を出すところを見てもらった。

1時間後もまだ食事は続いていた。獲物として大物だろう。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

ミツバアケビにいた、アケビコノハ若齢幼虫の兄妹。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

女の子が見つけたキンモンガ。手から汗を吸っている。女の子はこのまましばらく手乗りのまま満足そうに歩いていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

いつのまに!?参加者のお母さんのしわざ、かな。
「これ何というバッタですか?」の声に誰もがすっかり騙されていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

サネカズラの落花(上)と若い果実(下)。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

サネカズラの花はポロリと落ちていることがよくある。
これから今にも咲きそうな蕾や、まだ若い蕾などもあった。
posted by やまかます at 20:36| バッタ

2023年08月20日

闇のなかの演奏家

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨夜の午後9時過ぎ。部屋の中までクツワムシの鳴き声が賑やかに聞こえてくる。ちょうど今頃がピークだろうかと思わせるほどの大音量だ。
庭のすぐそこでも鳴いているので誘われるように外に出てみた。
しかし近い鳴き声は茂みに阻まれてクツワムシの姿がどうやっても見えないし、見えたところで撮影は無理。
そこで、敷地から出て道路向こうの雑木林まで足を運んでみた。
やたらと数は多いけれど姿は見えず。ウロウロしているうちにやっと、至近距離まで寄れるオスが見つかった。
しかも、鮮やかな緑色型。
クマイチゴの葉舞台にズンと落ち着いて、カメラやストロボがすぐ間近に迫ってもまったく動じない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

クツワムシやタイワンクツワムシの夜間撮影はずいぶんと行なってきたけれど、懸命に鳴いているオスのところにメスが寄ってくるとか、ましてや交尾とか、配偶行動に関わる生態を一切観察できていない。オスが鳴いている写真はもういいので、メスとの出会いに一度は立ち会ってみたいものだ。

夜の生きものを撮影するとき、表現意図によってストロボの使い方(照明)にはいろいろある。
宵闇の雰囲気を損なわずにを第一条件とするとき、カメラから離した位置からストロボ1灯を使うことが多い。
このとき、光が画面全体に回るのを抑え、虫の姿のみが浮き上がるよう、スポット光としている。
ストロボの発光部に小型ハニカムをつけてスポット光にできるので手軽だが、スポット光だからちょっとした向き加減で光の当たり方がかなり違ってくる。事前にモデリング発光で確認することも可能だが、今使っているFlashQ G20Uにはその機能がないので、実写しながら照射角度を詰めていくしかない。
フォーカスを合わせるための照明は、カメラリグにあるシューにLEDライトを装着できるように工作してある。
posted by やまかます at 20:29| バッタ

2023年07月25日

カマバッタリギス

三股町

0719-1000437.jpg    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ニシキリギリスのオスは用心深い。鳴き声はすぐそこだけど、草むらの陰に身を寄せていてなかなか姿が見えない。
音源の位置探査は、首を左右に振りながら草むらをじっと舐めるように見つめる。
やっとのことで草むらの演奏家と目が合う。演奏家はもちろんこちらの視線には気づいていない。
この首振り音源探査も、空振りになることがほとんどではある。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

大柄のオオカマキリ幼虫はすでに翅芽が膨らんできている。羽化はもうすぐかもしれない。
緑色型のメスだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハラビロカマキリはまだ中齢〜亜終齢くらいの幼虫がほとんどだ。
昨夜、庭や林の木々を見て回ったら、次々とハラビロカマキリ幼虫が照明の灯りに浮かび上がって、その数の多さに驚いた。昼間より、夜のほうがスポット照明で見つけやすいわけだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

午後9時21分。 クサキリだろうか? 脱皮を終えたばかり。
posted by やまかます at 18:27| バッタ

2023年07月16日

夏来たり

三股町

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     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  夏雲を被った霧島山

連日、涼しかった旭川市から比べると雲泥の差がある酷暑の今日。
陽射しは強烈で暑いには暑いが幾分か湿度が低めなので、庭に出て作業したり、観察などして体を動かしているほうが過ごし易くはあった。

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     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-900R

花壇にいたキリギリスのメス。
ポンポンダリアは頂き物の種から育ったものだが、大きな花を咲かせている。
キリギリスもゆったりできるほどのテーブル。

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     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  

北海道に行く前には涸れていたクヌギ樹液だが、再びレストランの賑わいが戻っていた。

〜北海道・旭川市周辺の昆虫観察〜

10日〜15日の間、青空を見れたのは、着いた初日の1時間ほどと11日の午前中のわずか40~50分間だけで、
あとは曇りか雨、という天候に見舞われた。しかしそれでも午前中〜昼過ぎくらいまでは曇り空の下で観察や撮影ができて一日中足止めをくらうようなことはなかった。

14日は旭岳ロープウェイで姿見池平まで上がったものの、濃霧に加え雨が降り続き、気温は15度以下とかなり寒くて昆虫の活動は期待できず、軽い昼食をとってから下山した。
お花畑で高山蝶などの姿を期待していただけに残念だったが、これはなんとしても来年の夏、再びトライしよう!と我々3名は意気投合したのであった。

さすがに北海道、7月中ばのこの時期にトラフシジミの春型がまだいたり、
ホタル科のスジグロボタルが活動していた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:44| バッタ

2023年06月30日

大きくなりました

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

キマダラツバメエダシャク
シャクガとしては大きい、開翅巾は4センチ近くある。人の気配にはすこぶる敏感で、撮影しようと近づくもすぐに飛び立っては葉蔭に潜り込んでしまう。何度か失敗して最後に数カットだけ撮影できたそのすぐ直後に力強く舞い上がり、暗い林の中へと消えて行った。ずいぶん新鮮な体に見えた。
本種の食草は、ノブドウのようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ハラビロトンボ
遠目にはキバネツノトンボに似ているなと、解ってはいても、懐かしい気持ちに浸りたくなって、駐車場に停めた車を降りて、駆け足で玄関に向かった。
カメラを抱えて戻ってみると、ネジバナがたくさん並んでいる庭の最初の場所にそのままいた。
けれどネジバナには来ない。
ふとその先に、大きめのショウリョウバッタ幼虫がいた。まだ咲き残っていたノアザミに。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ここまで大きくなるとメスとわかる。まだ終齢ではなく、あと少なくとも1回は脱皮するだろう。

カメラだけを地面ギリギリに下げてモニターを見下ろしながら撮影していると、雨粒が落ちてき始めた。
今朝は断続的に降ったり、急に晴れ間が出たりと目まぐるしく空模様が変わったが、午後からは激しい雨も降るようになった。
posted by やまかます at 20:16| バッタ

2023年06月28日

釈迦、釈迦、釈迦 メロディ

三股町

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

ススキ葉上にナキイナゴの交尾カップルがいて、私が近づくと慌てて雌雄とも散ってしまった。
メスは奥の方に消えてしまったけど、オスはすぐ近くの葉上に留まり、そのまま演奏を始めた。

後ろ脚を翅に擦り付けているようだ。シャカ、シャカ、シャカ〜メロディと元気に奏で続けて、メスに呼びかけていた。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

クサギで先日見つけたシンジュサン幼虫はその後、全部で4頭いることがわかったが、
今朝には3頭になっていた。繭作りのためクサギを離れて放浪の旅に出たのだろうか。

夕方、林に降りていくと、目の前をノウサギが大きく跳ねて観察路をまっしぐらに駆け降りて行った。
私が手入れしている観察路は、けもの道にもなっている。
posted by やまかます at 19:34| バッタ

2023年06月19日

キリギリスにクワガタムシ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (6月15日、撮影)

上写真は4日前に撮影したメスの幼虫(終齢だろう)だが、
今朝、庭でキリギリス(ニシキリギリス)の初鳴きを聞いた。
ヤブキリは先週からずっと盛んに鳴いているいるけど、キリギリスもすでに羽化が始まっているようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U 

自宅林で見つけた、アカイロトリノフンダマシの黒色型。
黒色型は初めて見た。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U 

今朝、台場クヌギの樹液にいたヒラタクワガタ。
写真の個体より1.5倍くらい大きいオスも少し離れた樹幹上にいたが、ウロの奥に逃げ込まれた。
posted by やまかます at 21:09| バッタ

2023年06月14日

おんぶにバッタ

都城市 神柱公園

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         OLYMPUS TG-6

新鮮なヤマトシジミのオスがカタバミの花に来ていた。
吸蜜しているときは翅を閉じていたが、陽射しがほんのわずか強まったタイミングで半開きになった。

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     OLYMPUS TG-6

カタバミの葉上に、オンブバッタの若齢幼虫がいた。
このステージの特徴なのか、個体差なのか?脚にまだら模様があり複眼が黄色と、なかなかオシャレな姿。
オンブバッタの幼虫はこれまでしっかり観察したことがないので、新鮮に感じる。

三股町

一昨日、蛹となったカラスアゲハ。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U +FL-36R

飼育していた2頭のうち、先に蛹化したほうは寄生されていた。
上写真、2頭目の体色はよく見られる褐色型。体色を見る限りは健康そうだが、腹側から見える腹部付け根あたりにある二箇所の黒点が怪しい。先に寄生を受けていた蛹にも同じ場所に同じような黒点があり、それが次第に広がっていった。
それともう一つ気掛かりなのは、腹部節間が伸びきっていること。通常はギュッと詰まっている。

※後日、17日、やはりこの蛹からは寄生バエの幼虫が出て来た。
posted by やまかます at 19:29| バッタ

2023年06月12日

短い翅、長い翅

三股町

今朝は雨も止み、午前中には陽射しがあったものの概ね曇り空だった。少し湿度が高めに感じる程度。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメギスの長翅型♂。薄曇りの下、日光浴のポーズをとっている。
ヒメギスは人影にはとても敏感で迂闊に近寄るとたちまち、草藪の中に逃げ込んでしまう。
日光浴しているときは幾分か落ち着いているようだが、油断は禁物。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメギス短翅型♂。こちらも体を葉上にベッタリ横たえて、日光浴中。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメギス短翅型♂で、背面が緑色。この緑色タイプは少ない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツマグロバッタ♀。まだ終齢幼虫もいて、成虫はみな新鮮な姿。

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     OLYMPUS TG-6

ヤブキリ♂。
ほかにメス成虫もいてセマダラコガネを捕食していた。終齢幼虫は1頭見たのみで出会うヤブキリはほとんど成虫。

飼育下で蛹になったカラスアゲハだが、その後、体色がさらに淡い褐色へと変わり、どうも様子が変だと思っていたら、
夕方になって寄生バエの蛆虫が次々と出てきた。しばらくケース内を徘徊したあと、囲蛹となっていた。全部で4頭。
残るもう一頭のカラスアゲハ幼虫は昨夜に下痢便をして、今日の昼頃には前蛹となった。
こちらも寄生されている可能性は高いと思える。

posted by やまかます at 21:55| バッタ

2023年01月07日

おじゃま虫

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

トイレにいたクビキリギス♂。
いつから、どうやってトイレに来たのかわからないが、洗濯物などに紛れて虫の訪問を受けることは珍しくない。
これまでに、ルリタテハ、チビクワガタ、コクワガタ、ヤブヤンマ、タイワンクツワムシ、キマダラカメムシ、クロウリハムシ、ナナホシテントウ、リュウキュウコオロギバチ、、、、、。虫ではないけど、スズメとツバメが紛れ込んだこともあった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

顔を撮影したあと、庭のチガヤの茂みに放しておいた。ここの根本なら冬越しに打ってつけの場所であるはずだ。
陽射しはたっぷりあって、室内は20℃以上まで上がったけれど、冷たい西風が終日強く吹き荒れ、活動する虫の姿は見られなかった。
posted by やまかます at 18:21| バッタ

2022年10月10日

草食と肉食

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アキノノゲシの花を食べていた、ツユムシのメス。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ランタナで獲物を待っていたか、オオカマキリのオス。それともメスを求めて彷徨っていたか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

近所の畦道や土手でよく見かける、ヤマハッカ

台風14号の爪痕、つづき
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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

昨日見た崩落を、今日は下の谷津田に降りて詳しい状況を見てみた。
すると谷津田になだれ落ちた土砂が、小川を20メートルほどに渡って覆いかぶさっていた。
小川と並んでいた農道も埋まってしまい、雨水が田んぼも水没させたようで広い範囲の稲が薙ぎ倒されていた。
道路や河川以外にも農作物の被害もかなりを目の当たりにした。
土砂で堰き止められた上流側は水位がグンと上がって溜池となり、そこから溢れ出た川水が田んぼのほうへ流れ落ちていた。

2箇所の大きな崩落が下の谷津田にも及ぼした被害は甚大で、これをどこからどうやって復旧工事を進めていけるのだろうと唖然となった。また仮に復旧工事ができたとしても、もともとあった林の植生などはほとんどが人工物に置き換えられてしまうことも考えられる。

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
posted by やまかます at 19:53| バッタ

2022年10月08日

かお

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

仕事部屋の外窓にいた、オオチョウバエ
あらためてクローズアップしてみると、美麗種と称されるほかの昆虫とは別次元の美しさ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

林を降りていたら目の前に飛び出してきた、サトクダマキモドキのメス。
お腹はパンパンに肥えていて、産卵はこれからのようだ。

posted by やまかます at 20:15| バッタ

2022年09月15日

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          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

晴れ間があっても思い出したように霧雨があって、今朝は虹が出ていた。
陽射しは強くて蒸し暑いけれど、東から吹いてくる風はひんやりしていた。どうやら接近している台風の影響のようだ。
濡れて困るほどは降らないけれど一日中、霧雨が続いてはっきりしない天気にどうも落ち着かない。

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        E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

家庭菜園の赤紫蘇では、ツチイナゴの幼虫が必ずしがみつている。
いろんな植物の葉っぱや花を食べているけど、紫蘇も好物のようだ。
そういえば、オンブバッタも赤紫蘇には必ずやって来る。

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         E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

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          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 20:42| バッタ

2022年09月11日

フン飛ばし


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ダリアの花はどれも、虫たちの暴食にあいひとつとして華やかな姿をとどめていない。
なかでもツチイナゴのたべっぷりは旺盛で、花テーブルに滞在する時間も長い。

食事を休んでじっとしている姿を見て、これは来るなと待ち構えていると、やはり!
お尻を下に曲げて褐色のフンをムニュウ〜と捻り出した。
水分をたっぷりと含んでいるためか、フンはお尻から素直に離れそうにない。

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さて、どうするか?


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おもむろにうしろ脚をのばして、先端の爪でフンをとらえると、、、、、、、、、

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脚を折りたたむように縮め、、、、、、、、、、、、、、

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ご自慢の瞬発力でもって、一気に跳ね飛ばした。
posted by やまかます at 17:32| バッタ

2022年09月01日

午後8時15分 散歩観察

蒸し暑さから解放されて、少し外を歩いてみた。
サンダル履いてだから草藪には踏み込まず、路上を30メートルほど往復する。
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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + SB-30

道端の草むらで鳴いていた、クツワムシ緑色型♂。
照明を充てても、少し反応はするけれど鳴き止みははしない。
数メートル先ではライバルのオス2頭が鳴いている。ここは負けじと頑張るようだ。

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             OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + SB-30

カレハガ幼虫の食事タイムは日が暮れてから。日中は忍耐強くじっと隠蔽生活を続ける。
写真上のデッカい幼虫はちょうどサクラの葉っぱ一枚を食べ終えたところだった。頭は上向。
しかし、食糧になりそうな葉っぱはもう数えるほどしか残っていないし、ソバカスだらけか、すでに紅葉している。
先日見つけた2頭以外に3頭目の幼虫がセカセカ歩いていた。
まだ体半分の大きさだから、この先きっと餌不足に陥るだろう。

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            OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + SB-30

道端の草むらでねぐらについていた、アゲハのオス。

擦り傷ひとつ無い綺麗な体。今の成虫の次の世代が今年最後になるだろうか。
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              OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + SB-30

posted by やまかます at 20:45| バッタ

2022年08月24日

ガチャ、ガチャ、ガチャ ♬


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           OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

先日、一斉に孵化したシンジュサン幼虫はクロガネモチ、ニガキ、クサギ、の3食樹のグループとも順調に成長している。
写真上はクロガネモチの硬い葉を食べて丸々と太った1齢幼虫たち。
厚みがあって硬いクロガネモチの葉の保ちはたいへん良く、一方、密閉容器に入れても早く萎びてしまうのがニガキ。ニガキのグループは2齢になる前に林の自然木に戻そうかと思い始めている。。

午後7時45分
仕事部屋のすぐ外でクツワムシのオスが賑やかに鳴き始めた。
そっと扉を開けてみれば、目の前のツワブキにいた。近過ぎ!!

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         OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U + SB-30

炎天下、仕事部屋の屋根に登り、業者の方に雨漏りの原因を調べてもらった。

瓦を何枚か剥いで状況の説明を聞くと、なるほどと理解できた。それで修繕にはどういう施工法がベストか検討してもらい、あとは見積もりを待つことになった。
仕事部屋は2007年、転居する前年に増築したのだが、母家屋根との接合部の工法に問題があってそこが10年ほどで水漏れに至ったようだ。
母家の他所にも工法の潜在的な問題があって、次第にそれが悪化もしているため、そこも調べて修繕工事施工法を検討してもらった。
とにかくはまず雨漏りの修繕工事が先決。台風が来る前に(あまり来なくなったけど)工事を終えておきたい。
posted by やまかます at 20:43| バッタ

2022年08月17日

ジイイイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♫

昨夜と今夜、午後8時〜9時の間、カヤキリのオスが庭で鳴いていた。
庭と言っても細長い萱場にしてあるのでカヤキリもやって来る。

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FlashQ G20U + FL-36R (8月16日撮影)

昨夜は一頭だけだったが、今夜は2頭のオスが少し距離を置いて鳴いていた。
写真のように草むらの高い位置で鳴くので姿を見つけるのは容易。しかも、懐中電灯で照らしてもすぐ傍に寄っても鳴き止むことはなく平然としている。

3年前には午後4時頃に鳴いている姿を観察していた。その時は警戒されて鳴く姿は撮影できなかった。

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FlashQ G20U + FL-36R (8月16日撮影)

    

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U 

近くにメスが現れた途端、鳴くのを止めて翅を広げて小刻みに震わせ始めた、オス(上写真)↑。

この行動は以前、シブイロカヤキリのオスでも見ている
性フェロモンでも放出しているのだろうか?
結局、メスを呼び招くことはなく、このオスも別の場所へと移動して再び鳴き始めた。


ひとしきり鳴いたあと、ピタリと葉っぱに体を伏せて休止状態に入った、オス。もう動かない。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FlashQ G20U + FL-36R (8月16日撮影)
posted by やまかます at 21:23| バッタ