2025年01月29日

パックン!

三股町

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       EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前10時、霧島山の高千穂岳。
今日も朝から冷たい西風が強く、家に篭って昼過ぎまで室内作業を続けた。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭のコンポスト横で、シロハラがしきりと何かを啄んでいた。
居間の窓から撮影した写真を見て、獲物の正体がわかった。
なるほど!コンポスト内で大量発生していたアメリカミズアブの蛹だった。

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      EOS-R5 MarkII SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO GODOX MF-12

庭に出て地面を掘ると、蛹殻が多数見つかり、蛹も出てきた。
コンポストの蓋を開いて中を覗き込むと、こちらには大量の幼虫が蠢いていた。上写真の黒い方が蛹で下の肌色が幼虫。蛹、幼虫のいづれも写真画面左側が頭部になる。

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       OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ひとしきり食事をしたあと、イヌビワの梢で羽繕いを始めた。体の隅々まで丁寧に時間を掛けて。

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       OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO    

午後3時過ぎ、構成案の手直しが煮詰まったので、一旦外に出て歩いてみた。

風は冷たいけれど、誰もいない谷津田の冬景色を眺め歩いているうちに、考えが整理できてスッキリ。続きの作業は明日ということにして、ゆっくり歩いたあと池の前でしばらくボーッとしていた。

そしたらいきなり、1羽のコガモが舞い降りてきて目の前に着水。ハッとしてカメラを構えると同時に、コガモもこちらに気づいて、あっという間に飛び立って行った。
posted by やまかます at 21:07| アブ・ハエ

2024年12月29日

幽玄

三股町

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

庭のツワブキの葉裏にいた、ユスリカ類の一種。
透明感のある姿で肉眼では白っぽく見えた。ときおり歩くのでフレームに入れるのも一苦労。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6U

先月末から時々見ていたイヌガラシのモンシロチョウ幼虫。もともと5頭いたのが、今では写真の1頭のみ。
気温が低いので流石に成長が遅い。
他の4頭は食草から離れて蛹化しているか、それ以外のアクシデントがあったか、のどちらかだろう。探してはいるが、蛹は今のところ見つかっていない。
イヌガラシはもう枯れる寸前でそろそろ限界のようだが、ギリギリ、蛹化まで漕ぎ着けそうだ。
イヌガラシを意識してあちこちの株を見ていくと、まだ青々としたものや、すでに枯れて白骨化したようなものまで様々だ。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

コマダラナガカメムシの終齢幼虫がいたのは、枯れかけたアキノノゲシの蕾。のんびり成長して、のんびり日光浴している。
posted by やまかます at 20:48| アブ・ハエ

2024年04月15日

インクブルーの輝き

三股町

朝から断続的に小雨が降っていたが、夕方から雷雨となり雨脚が強くなった。
落雷で漏電遮断機がOFFになって一時的に停電したりした。

今日は、雨が止んでいる寸暇、仕事部屋のすぐ外のクヌギで観察を行った。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

青葉が林の天井を賑わせるようになるころ、決まって葉裏に貼り付いているキイロシギアブの一種。
緑のフィルターを背景に眺めていると、複眼のインクブルーが気になる。ストロボの照明を少し強めに当てると、インクブルーの輝きがよくわかる。種名の識別には腹部や翅の黒紋の状態が決め手にもなるようだが、現状では種同定は難しいようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アシナガオトシブミのオスが、雨滴を纏ってじっと佇んでいた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

触角と吻が短いメスは、一目でオスと区別ができる、
posted by やまかます at 18:13| アブ・ハエ

2024年03月28日

Microdon 幼虫

飯能市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO (撮影:伊藤知紗さん)

慎重にアリの巣を掘ってみた。10年前にはキンアリスアブの成虫が見られた、という場所で。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

堀り始めて数分後。
じつに、30数年ぶり!に再会できた、キンアリスアブの幼虫。
泥にまみれているが、私にはすぐわかった。

「いましたよ!ほら、これが幼虫」

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

水で泥を洗い落とすと、まさに異形の姿が目の前に現れた。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

2時間ほどの短い観察を終えた頃、小粒の雨が落ち始めた。

午前11時45分、飯能駅のプラットホームでベンチに座っていると、目の前にハクセキレイがやってきた。
何を啄んでいるのか確認できなかったが、コンクリ地面は餌を見つけやすいのだろう。

幸いにも大きな柱の死角になって、隣に座っていた若い女性からは、カメラを構える私の姿は見えていない。
カメラを片付けると、銀シャケ弁当を携えて池袋行き「特急ラビュー号」に乗車した。
パン屋の店頭で売っていた弁当だけど、これが美味い!


posted by やまかます at 21:25| アブ・ハエ

2024年02月26日

進化したのは確か

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

オドリコソウの花蕾が目立ってきた。年を追うごとに隣の敷地から侵出してくるオドリコソウ。オドリコソウがこんなにも繁殖力旺盛とは知らなかった。どんどん増えてきて、素直に嬉しい。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

久しぶりの青空と暖かい陽射しが心地よい。玄関前を掃除していたら、アゲハ(ナミアゲハ)が目の前を飛び去って行った。アブラナではビロードツリアブがホバリングしながら吸蜜していた。
やはり、今年の春の進行は速い、早過ぎる。

〜機材のお話し〜

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ FlashQ G20U

今月発売されたOM-1 MarkU は、OM-1と外観はほぼ同じで、性能についてもいくつかの新機能が追加されたこと以外では、大きな変更はないらしい、と聞いていたので、PDF取説を読むことなく使い始めた。AFの性能が向上していると言われているので、特にAi被写体認識がどのように進化しただろうかと、そこが一番気になるところだった。

そこでAi被写体認識を「鳥」に設定してテスト撮影を試みたのだが、まずAF設定の「C-AF+TR」を選ぶことができないことに気づいた。これには焦った。しかしあとで取説を読んで分かったのだが、被写体検出をOFF以外で選ぶと、OM-1では設定できていた「C-AF+TR」は、OM-1 MarkU では設定できなくて表示としては「C-AF」になる。表示に「TR」が入っていなくても、実際の作動はトラッキングする。ここはOM-1とは表示が違うので、取り説を事前に読んでおいたほうがいい。

目の届く範囲に鳥が来てくれないので、自著『野鳥のレストラン』の表紙写真のメジロをターゲットにしてみると、なるほど白い枠がメジロの輪郭を捉え緑色の小さなブロックが目をしっかりと示し、ちゃんと追尾する。
つまり、どうやら被写体検出はかなり厳密に「鳥」を認識するようになって、画面内に鳥がいない場合は追尾しないように縛りが掛かるように思える。OM-1では「鳥」の被写体検出を選ぶと、鳥が画面内にいなくても、そこに例えばトンボがいれば、トンボを追従してくれた。これは昆虫の撮影をする上では便利ではあったが、鳥の撮影を目的にしている場合には余計なことではあったろう。その曖昧さを評価するかどうかは別としても、鳥が画面に入っていても、周囲の状況次第では検出が迷うことが多々あり、むしろそういう場合はキッパリと「鳥」検出モードを解除して、通常のAF追従に切り替えた方がいい場合もよくあった。

今日のところは大して動体撮影を試みることができていないので、また明日以降、試してみたいと思う。少し使ってみての印象なので、ここに書いた内容には見当はずれがあるかもしれないことをお断りしておく。

※ 後日(28日)、シオカラトンボの標本を使ってテスト撮影してみたところ、しっかりトンボをトラッキングして撮影ができた。
「鳥」検出モードでも、トンボが画面に入っていれば、これを認識して追尾するところは、OM-1と同じで、トンボの撮影でも動体撮影がすこぶる簡単にできる。「見当はずれなこと」を書いた部分は打ち消し線を入れたり、一部削除した。
posted by やまかます at 20:33| アブ・ハエ

2024年01月05日

寒い朝

三股町

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

午前7時20分。外は霜で一面真っ白だった。今シーズンで一番冷え込んだように感じた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

そろそろ庭のクヌギの剪定作業も控えている。クリオオアブラムシ、シャクガ類幼虫など冬越し昆虫たちに配慮しながらの作業になる。

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

午前中は下の谷津田で鳥の観察。静かな時間の中で、K子お婆ちゃんと新年のご挨拶。少し間を置いてM雄お爺ちゃん、とも世間話とご挨拶。私も一昨年、お爺ちゃんになったけれど、谷津田で顔を合わせるお二方は人生の大先輩だ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

庭で腹ばいになってカラスノエンドウ群落を観察していたら、交尾しているユスリカ類の一種がいた。とても小さく、体長2〜3ミリ程度。触角が広い上の個体が、オス。この場所は人工池のすぐ傍。
posted by やまかます at 19:09| アブ・ハエ

2023年12月14日

トラップ

三股町

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霧の朝、シロダモの果実   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コナラの細枝で待ち伏せする、フタスジヒラタアブの幼虫

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

派手な姿のゴマフリドクガ幼虫が罠とも知らず歩き続けた結果、一瞬にして空中に咥え上げられた。

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (撮影:12月13日)

昨日、脱皮していたクロヒカゲ幼虫。4齢となった。


posted by やまかます at 19:23| アブ・ハエ

2023年12月05日

屋内昆虫記

三股町

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ノイバラの果実     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

朝から久しぶりの雨。昼前には止んだけれど、そろそろ欲しかったお湿り。
今日はどこにも出かけることなく、デスクワークのみ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

台所の壁にいたアカイエカ。暖房は入れているけど、まったく動かず。台所の隅までは暖気が届いてないようだ。
窓の外を見れば、シロハラがハゼノキの果実を啄んでいた。
posted by やまかます at 22:25| アブ・ハエ

2023年10月08日

白い捕食者

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO (撮影:10月7日)

シャクチリソバの白い花が咲き始めた。
数株しか生えてなかったけれど、いつの間にか増えている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (撮影:10月7日)

コスモスの花でオオチャバネセセリが吸蜜。ストロボの閃光にも全く反応しなかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (撮影:10月7日)

カンシャワタムシのコロニーがあるススキに、ゴイシシジミがよく来ている。写真上のメスはコロニーの近くで何度も産卵していた。
白い粉を纏った幼虫は(写真下、画面左)、クロイワオビヒラタアブ(ハキオビヒラタアブ)の幼虫で、カンシャワタムシを暴食する。カンシャワタムシの1齢幼虫のツノ攻撃を受けても、クロイワオビヒラタアブの卵は潰れない。
テント巣(写真下、画面右)には、ゴイシシジミの若齢幼虫が潜んでいる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (撮影:10月7日)

クロイワオビヒラタアブ(ハキオビヒラタアブ)の幼虫はカンシャワタムシに特化した捕食者で、コロニーのサイズ次第では、アブラムシを食べ尽くすこともある。(参照:青木重幸、著 『兵隊を持ったアブラムシ』(1984年)どうぶつ社



posted by やまかます at 20:00| アブ・ハエ

2023年07月26日

PREDATOR

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

シオヤアブがアメリカミズアブを捕食していたのは、庭のイヌビワ葉上。
ここはコンポストのすぐ傍で、アメリカミズアブが大量に繁殖している。
アメリカ原産の帰化昆虫ということだが、アメリカミズアブ幼虫は台所から出る生ゴミを消化分解してくれる。

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 ヤブキリ♀      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

毎日、ウスタビガの繭を見ているのは、ヤブキリ(写真上)やコロギス(写真下)など、大型の捕食昆虫に狙われることがあるからだ。強靭な大アゴで、あの硬い繭壁を食い破り、中の蛹をすっかり食べ尽くしてしまうことがある。
いづれも特に夜間、活発に動くので、監視を続けることはできないのだが、、、、。

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 コロギス♀     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U 
posted by やまかます at 19:39| アブ・ハエ

2023年03月16日

空中浮遊

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

家庭菜園にあったナズナとホトケノザの大群落は、そのほとんどが抜き取られてしまった。ま、それは仕方がないのだが、それでもわずかに残っていたホトケノザに、ビロードツリアブが来ていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝一番、庭からよく見えるそれも近所(2キロほど先)に熱気球が降りていた。
これまでで一番近い場所から熱気球を見れた。手前の建物や林に隠れて、人が乗っているバスケットは見えない。
そこからゆっくり上昇するかと思いきや、すぐに降下し、バスケットが見えそうで見えない、そんなことをなん度も繰り返していた。
気流を探っていたのだろうか?進行方向は風まかせだから、どの高さでどの気流に乗れるか、慎重に吟味する必要があるのだろう、などとしばらく眺めているうちに、ようやくのこと、本格的に上昇し始め、そうなるとあっという間に、霧島山を背景に青空のなかの一点になった。
熱気球の球皮には「宮崎大学」と文字が描かれていた。
風まかせなのに、予定している降下場所に着地できるというのは、やはりすごい技術力が必要なんだろう。

と、いうような私の独り言を横で聞いていた嫁さんが、「エンジンか何か動力があるはずよ!そうでなきゃ、降りたいところにどうやって戻れるのよ!」と言い切っていた。
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      EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM
posted by やまかます at 21:00| アブ・ハエ

2023年03月14日

窓から手が届く虫

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

昨年の10月、庭で排水管の取り替え工事を行った際、地面の土が撹拌されさらにボラ土も少し加わったせいだろう、例年なら痩せて背の低かったアブラナが、整地されたところだけ成育が良くやたらと大きな株になっている。

花盛りはそろそろピークを過ぎようとしているが、たくさん訪れる虫のなかでも、特にビロードツリアブの姿が多い。ホトケノザ、オオイヌノフグリにも来ているが、背丈のあるアブラナが観察も撮影もし易い。
辛抱強く待っていれば、室内の窓越しからでも吸蜜やホバリングする姿を撮影できそうだ。
ま、外の方が陽射しの下、心地良いので窓越し撮影はしていないけど。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ホバリングしながら脚についた花粉をそぎ落としている。
動きのあるこういった撮影では、マニュアルフォーカスで画角を決め、カメラを前後して焦点を合わせる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

地面に着地して休んでいるのは、気温が低い時間帯だった。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

先日のヒメナガメに続いて、一回り大きいナガメもやって来た。

ベニシジミ飛翔-1000115.jpg

OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今朝も、ナズナにベニシジミが来てひとしきり吸蜜していた。
posted by やまかます at 21:16| アブ・ハエ

2023年03月03日

菜の花でホバリング

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

昼過ぎ、庭のアブラナには多数のニホンミツバチに混じって、セイヨウミツバチの姿もあり、訪花昆虫たちで賑わっていた。その中でも一際大きく、その丸っこい体型、ピタリと空中停止する独特な動きは、
遠目でもすぐにビロードツリアブとわかった。

使い始めてまだ1週間ほどだが、90ミリマクロの焦点距離にはすぐに慣れた。カメラとレンズのバランスが良いので安定した構えで撮影に専念できる。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
posted by やまかます at 21:14| アブ・ハエ

2023年02月27日

ニクショクバエ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

花壇のラッパズイセンに佇む黒いハエ。体長は3ミリほどだが、2m先からでもすぐにわかった。
春めいて来たとはいえ、まだ活動する虫の姿は少ない。3ミリの虫に引き寄せられ、そっとしゃがみ込んでみた。
逃げられるかと思いきや、これが実に落ち着いている。すぐ間近までレンズが迫っても微動だにしない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

落ち着いている理由はすぐにわかった。背面からでは気付きようがないが、目線を下げて横から眺めると、小さな獲物を抱えていた。食事中だったのだ。
ラッパズイセンの花上から周りに目を移すと、石の上に同種と思われるハエが3頭並んでいた。
そのうちの1頭も獲物を抱えており、ユスリカの一種であることがわかった。花上のハエが抱えていた獲物と同じ種類のように見える。
この黒いニクショクバエは、オドリバエの仲間だろうか?
ユスリカという獲物を捕らえるとしたら、おそらくは空中で目ざとく追いすがり長い脚でガッシリと抱え込むのではないだろうか。もしそうだとしたら、その空中離れ技を一度は見てみたいものだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  (写真はすべて、昨日26日に撮影)
posted by やまかます at 18:46| アブ・ハエ

2023年02月15日

ハナアブ、舞う

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハナアブのオスが一回り大きいメスを追いかけていた。盛んに求愛していたようだが、長くは続かず、地面近くで日光浴したり花で食事をすることが多かった。
土中の隙間などで成虫越冬していたハナアブたちの活動を見て、今日もまた春の兆しが濃くなってきたことを強く感じた。
朝は冷え込んだけど、それでももう冬の寒さは緩んできているのがよくわかる。

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       OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350    

上写真画面の左隅に転がっていた石の下で越冬中の、イネクロカメムシ
こちらの越冬明けは少し先になるようだ。
posted by やまかます at 17:44| アブ・ハエ

2023年01月14日

3月初旬の光景

三股町

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自宅林     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

久しぶりにたっぷりと雨が降って外気は生ぬるい。持ち出したカメラのレンズはすぐに結露してしまう。

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タマキクラゲ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨年伐採して野積みにしてあるクヌギの細枝に、タマキクラゲが雨水をたっぷり吸い込んで輝いていた。


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ヒラタアブの一種      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

雨が止んでいる合間に、ヒラタアブの一種が数頭、アブラナの花に来ていた。

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モンシロチョウ幼虫      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

モンシロチョウの幼虫も雨粒を纏いながら、葉っぱを食べていたようだ。
posted by やまかます at 19:49| アブ・ハエ

2022年10月07日

かまきりバエ Ochthera circularis

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

体長わずか3ミリほどの、ミナミカマバエ
小さいけれど逆三角形の顔には存在感たっぷり。

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

カマキリにも劣らぬ鋭い鎌足を披露します。

ミナミカマバエがいた場所はすぐ近所の道路端のミゾソバ群落。
湧水が路面に流れて水溜りもできている。
ミナミカマバエは水辺に棲む肉食バエだ。

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

月刊『アニマ』(平凡社、1993年休刊)にミナミカマバエの写真記事が掲載されたのは1990年のことで(11月号No.218 号)、観察と撮影を行なった場所は所沢市と東村山市の境界にあたる、西武池袋線秋津駅のすぐ近くだった。
線路の下を潜って小川が流れていて珍しく護岸もされておらず(川幅1〜2mほど)、毎春ヒキガエルの産卵も見られた。あれからもう、32年、、、、。
おそらくあの小川も、小川が流れていた空き地の草地やシロスジカミキリが産卵していたクヌギ大木も今は跡形もなくなっているのだろう、、、と思う。

午後5時20分 霧島山
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       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 19:26| アブ・ハエ

2022年10月05日

羽化ピークは終わった?


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    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ピックイ〜〜〜、ピックイ〜〜〜、部屋の中までよく聞こえる鳴き声に、そっと外に出てみた。
家の南側、林のへり近くにサシバがいた。私の姿に気づいたようで林のなかへ移動して、こちらをしきりと振り向いていた。
カメラを構えたまま、石になったつもりで小さくしゃがんでいると、やがて落ち着いて羽繕いなど始めた。

昨日の朝、見たのと同個体だろうか。

サシバ-1048608.jpg
     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

飛び立つ瞬間、脚の裏側、見えちゃいました。

SF映画『プリデター2』の、あるシーンを想い出すのは、私だけだろうか。
洗面台に向かって傷の手当てをするプリデターの手元を、、、、、、。


タマ♀背面-015151.jpg
     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  FlashQ G20U

キンエノコロタマバエ(仮称)の羽化は4日前の朝の一頭が最後で、その後プツリと途絶えてしまい、
成虫の姿もまったく見なくなった。少なくともうちの庭での羽化ピークは終わったように思える。
タマバエ類の寿命が短いことからも、羽化したのちサッサと繁殖を終えてしまうのかもしれない。

タマバエ-9294778.jpg
     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U   
先月末の夕方(午後5時頃)、キンエノコロにいたオス(写真画面左)と、メス(写真画面右)。

オスは翅をずっと羽ばたいていて、写真では開いた瞬間が写っている。
日中はまったく姿を見ないので、朝に羽化してから、夕方になって再びキンエノコロにやってきたと思われる。
オスの羽ばたき行動はどういう意味があるのだろう。飛び立ちの前のウォーミングアップでないことは間違いない。
考えられることの一つは、性フェロモンの放散だろうか。
止まっているキンエノコロの花穂ではタマバエ虫こぶが見当たらないのも注目すべきところだろう。
                         (タマバエの写真はいづれも先月末に撮影)
posted by やまかます at 21:01| アブ・ハエ

2022年10月01日

仮称、キンエノコロタマバエとは


キンエノコロ花-9294548.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

キンエノコロの花。
イネ科の花のしくみは複雑でなかなか頭に入らないが、それでも色鮮やかなおしべとめしべ、はよく目立つ。

さて、昨日載せた記事のタマバエsp.を仮にキンエノコロタマバエと呼んでおこう。
(ちなみにもっと短い名称にしてエノコロを略そうかとも思ったがそれはそれで声には出しづらいので却下)
キンエノコロタマバエは、キンエノコロの果実から羽化するのだけど、ほかのエノコログサやアキノエノコログサではどうだろう。キンエノコロと並んで生えているアキノエノコログサはおおきな花穂で背丈もあるので観察し易いが、こちらでは成虫も羽化殻も今のところ見つかっていない。そしてエノコログサはうちの敷地内では生えておらず確認できていない。キンエノコロに限定されるのかどうかは興味深いところだが、今後の観察を待つしかない。もしもキンエノコロ限定でないことが判明すれば、エノコロタマバエという仮称のほうがふさわしいだろう。心の片隅ではキンエノコロタマバエという名称案に肩入れしたいところもないではない。

クモヘリカメムシ5th幼虫-.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

上写真の真ん中2個の果実がタマバエ蛹の入った果実で白く変色している。大きさは正常な果実とほとんど差がない、と言っていいだろう。

タマ蛹-2.jpg
      E-M1 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト  FL-36R 

白く変色した果実(虫こぶ)の中を割り開いてみた。でっぷり肥えたオレンジ色の蛹が窮屈そうに納まっている。

頭頂部はわずかに尖っているが、ノブドウミタマバエの蛹にあるような長くて尖った突起ほどではない。
ノブドウミタマバエの蛹は硬い果実内でトンネルを穿ち、果皮を突き破って外に体を乗り出す必要があるが、キンエノコロタマバエ(仮称)の場合、キンエノコログサの果実頂部に亀裂が入り易いようで、蛹はその隙間を押し広げるようにして体を乗り出している。羽化する際の乗り出し方は、お尻の先端部を残すだけで、ほぼ全身が外に突き出る格好になる。

午前6時22分
タマ蛹直立-014972.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

今朝も庭に出てすぐ羽化に立ち会えた。今回は蛹の腹側正面からカメラを向けてみた。
ここ連日、朝は濃い霧が立ち込めている。

写真のように果実から体を乗り出し直立姿勢をとってからしばらくは静止している時間があるので、羽化の始まりから撮影することも容易と言える。
60ミリマクロレンズは最大倍率で MFに固定し、フォーカス合わせはカメラの前後微動で調整する。
倍率が高いので小型三脚を使用。今朝になってはじめて三脚を持ち出したのだが、花穂が風で揺れないよう左手で押さえておく必要もあった。

タマ♂♀-015143.jpg
           OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

キンエノコロタマバエ(仮称)のメス(左写真)と、オス(右写真)。

いづれも今朝羽化してから15分前後経た段階で、メスは長い産卵管を伸縮させ、オスは外部生殖器だろうか、開いたり閉じたりするような仕草を続けていた。昨日にも書いたように、雌雄の識別は触角の形状でもできる。
雌雄とも透き通った蛹便を何滴も排出するけれど、なかなかタイミングが合わず写り込まない。

午前7時01分
アカハネナガ-015163.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

タマバエの羽化がすっかり完了したころ、すぐ傍に体色がそっくりのアカハネナガウンカがいた。
まさに似て非なるもので、本種はカメムシ目。


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posted by やまかます at 12:03| アブ・ハエ

2022年09月30日

キンエノコロに宿るタマバエsp.の早朝羽化とは


午前6時17分
アオモンイトトンボ-9304856.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

夜露を纏ったアオモンイトトンボ♂。

朝早くから庭の草地にしゃがみ込むのは今日で三日目になるけれど、お目当てはキンエノコロで羽化するタマバエの一種の観察。
この虫の正体はまだ突き止めていないが、キンエノコロの果実内で幼虫が育ち、そこで蛹となることが二日間の観察でわかった。

タマバエ-9304934.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

羽化したあとしばらくは、キンエノコロの穂(花序)に留まっている。写真上はメスでお尻に産卵管の一部が見えている。

タマバエ-9304955.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

複数個体の羽化が集中した穂。多いときには7〜8頭が群れていることもある。
雌雄が混じっているがこの段階で配偶行動はまったく見られない。
果実上部に残った白っぽい羽化殻(蛹殻)がいくつも見えている。

キンエノコロ-9294560.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

タマバエ幼虫が育った果実は白っぽく変色しているので、外見ですぐにわかる。
株によっては穂のかなりの割合が変色している。すべてがこのタマバエのしわざかどうかは断言できないけれど、
羽化したあと蛹殻が残っているものは間違いないだろう。
ただし、蛹殻はお尻のごく一部で止まっているだけで風や振動で容易に脱落してしまう。

タマバエ羽化-9293747.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

最初にも書いた通り、羽化は早いものは午前6時ごろから始まり遅いものでも6時40分頃までには終了する。
羽化後しばらく静止したのち午前中にはすべて飛び去ってしまう。あちこち探してみるが、どこでどういう営みをしているのか、小さいこともあってなかなか見つからない。それでもおそらく、このタマバエの寿命はかなり短いと見ていいだろう。

こういう羽化シーンの撮影では長い待機時間というものがつきものだ。
まだかまだかと待ち侘び、しかも一瞬のチャンスを逃してはならぬとばかり気合いも入るので、無事に撮影を終える頃には神経も筋肉もすり減ってヘトヘトになることすらある。
ところが、このタマバエsp.の羽化時間帯はかなりきっちりと定まっているので、時計を見てから庭に出て穂を覗き込めばすぐにも目の前で羽化が始まるという具合で、忍耐も苦労も一切要らない撮影ができた。
ただし、キンエノコロの穂の高さは地面から低い位置にあり、しゃがみ込む姿勢を一定時間保持しているうちに筋肉痛は避けられない。シートなどを敷いて寝そべり低い三脚を使うなど、少しでも楽になる体勢を整えるといいのだろうけど、なにせOMシステムのカメラ機材は軽量小型。撮影体勢をどうのこうのと考える前にサッと手持ち撮影に臨んでしまえるのだ。
体を労わることも思えば、手軽さだけに頼ることなく体に優しい体勢、準備を怠らないほうがいいとも言えるが。

タマバエ-9293865.jpg
          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

雌雄の区別は外見から容易で、上写真の上がオス、下がメス。

オスの尾端には上向の小さな突起が見られること、メスに比べて触角が短い、などの特徴がある。
いっぽう、メスの触角はオスよりわずかに長い。普段、縮めている産卵管は羽化直後には長く伸ばしており、これを見れば見誤ることはない。

手元にある文献を調べてみたけれど、キンエノコロに虫こぶを作るタマバエについての情報は一切見当たらなかった。
イネ科の植物にゴール(虫こぶ)を形成するタマバエ類の生態記述を参考にして、このキンエノコロに宿るタマバエの行動についていくつかの仮説を立てて観察を始めたばかり。

次回(明日以降)は、オスの行動や果実内の蛹、寄主植物の種類などについて観察できたことを紹介したいと思う。

キンエノコログサの穂から次々と羽化してくるこのオレンジ色のタマバエを観ていると、
ノブドウの虫こぶに穴を穿ち羽化するノブドウミタマバエや、ヨモギの葉にできるヨモギハエボシフシのヨモギエボシタマバエなどの姿が懐かしく重なって見える。

ノブドウミタマバエ
ノブドウタマバエ3Z5A0805.jpg


ヨモギエボシタマバエ
ヨモギエボウシタマバエIMG_0381_1.jpg




posted by やまかます at 18:31| アブ・ハエ

2022年09月12日

白と黒


シロヒトリ-9113110.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

このところ毎晩のように灯りに飛来している、シロヒトリ
とにかくおとなしいので、いつものようにちょっかいを出してみたくなる。

クロバネツリアブ-1044124.jpg
         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ときどき庭で見かけるクロバネツリアブだが、花に来ているタイミングに合わずじまいだった。
きょうはやっと、目の前のヤブガラシに来てくれた。けれど警戒心つよく、ちょっとしたこちらの動きに過敏に反応して逃げてしまう。
posted by やまかます at 19:36| アブ・ハエ

2022年06月23日

ブランコががんぼ

三股町


0623きのこ-6236729.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

花壇の周囲にこのところ次々と出ているキノコ。
青空が見えているけど、西風が強烈に吹いていて雲の流れが速く晴れ間は10分と続かない。

OM-1には最初からバッテリーホルダーを付けて使っているけれど、
写真のようなローアングルからの撮影では、カメラ底部のバッテリーホルダーが邪魔になるので急遽外した。
大きな望遠レンズとの組み合わせではホールディングが安定するからホルダーを付けっぱなしにしているけれど、脱着はやはり面倒だ。
バッテリーホルダーの欠点はホルダーそのものにはバッテリーが一個しか収納できず、もう一個はボディ内になるので、ボディ側のバッテリーを交換する時はその度にホルダーを外すという一手間が要る。それも考えもので、E-M1Xのように2個一緒に収納できるホルダー方式にできないものだろうか。

0623きのこ-6236754.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

庭のヒメユズリハの幹の近くでクモの糸にぶら下がっていた、ガガンボの一種。
何をしているのだろう?風に揺れて気持ち良さげに見える。
クモの糸を利用するので「ブランコガガンボ」と名付けてみた。平均棍が大きく目立つ。
年に一回程度はあちこちで見かける

風で揺れていてピント合わせるのに苦労したけれど、それもそのはず、レンズが40-150mmテレコン付きの望遠端で、しかも左手にストロボを持って、カメラは片手で構えていた。それでも何とか1カットだけまともに撮れた。
ストロボはビューティディッシュを順光の位置で使用。順光だとクモの糸が見えない。

0623ブランコ-6236897.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 Flash Q20U (写真はかなりトリミング)

これではいくら頑張ってもダメで、レンズをマクロ単玉に換えて、ビューティディッシュも特製ライトスタンドに据え置きにしてみた。これならピント合わせに集中できる。それでも風に揺れることには変わりなく、ピント合うまで何回も撮影してみた。
ストロボは木漏れ日を想定して逆光気味とし、クモの糸が写り込むように色々な角度から撮影した。

0623ブランコ-6236908.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

このガガンボの眼にはクモの糸が見えるのだろうか? それとも手探り?いや足掛かり、、、、かな?

0623ブランコ-6236954.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

特製ライトスタンドは室内専用だけど、庭にもときどきお出まし。
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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

午後7時半頃、うちの林からヒメハルゼミの元気な鳴き声が聴こえてきた。ヒグラシ、ニイニイゼミも負けじと。
posted by やまかます at 21:06| アブ・ハエ

2022年06月10日

Diptera 三昧〜その4〜 プラスα

三股町

Diptera 三昧と称して、先日7日に観察した内容で3回の記事を書いたけれど、今日のDipteraは先月29日の夕方以来、ほぼ毎日のように観察してきたアシナガバエ科の一種について少し整理しておこうと思う。

このアシナガバエ科の一種はおそらく、キイロアシナガバエ属(Neurigona)の一種ではないだろうか。国内には4種記載されていてまだ数種類いるようだ(熊澤辰徳:『知られざる小さきハンター、アシナガバエの世界』;ニッチェ・ライフVol.3 (Dec.2015) による)。

件のキイロアシナガバエsp.の習性として、、、、、、、、

仕事部屋の外壁、それも地面に近い低い位置に張り付いたようにじっと静止していることが多く、その時の姿勢は必ず頭部を上向きにしている。人が近づく気配には敏感ですぐに飛び立つも長く飛翔することは少なく近い場所に落ち着く。

この時期から葉上でよく見かける同じアシナガバエ科の仲間でマダラアシナガバエ類(この仲間も近似種が数種いるようだ)↓ が葉っぱテーブルの上をセカセカと歩き回る姿とは対照的である。

0610マダラ-6093654.jpg

0610マダラ-6075000.jpg


で、家壁に止まっているのはたまたま家屋が生息場所にあっただけのことで、本来なら樹木の幹上に静止している。
家壁から近くに植わっているヒメユズリハやビワ、クワ、サクラ、イチイガシなどの幹を丹念に探してみたところ、
家壁に一番近いヒメユズリハの幹上でしばしば見つかることがわかった。
下写真の中央にあるのがヒメユズリハで、キイロアシナガバエsp.が主に静止している家壁は、縦窓のあるあたりから奥の角っことそこを左へと回り込んだ1mほど先までで、極めて狭い範囲に限られており長さで表すと3mほどの範囲に収まる。ちょうどこの域内はほぼ終日、日陰になっていることが特徴で(東向き)、直射日光が当たる場所では一度も見てない。薄暗い林内が主な生息地のようだ。

0610ヒメユズリハ-6104440.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

雌雄の見分け方は腹端の形状が一番分かりやすい。背面からは確認しづらく横から見るか、あるいは顔の額の広さでも分かる。オスは額が狭く、メスは広い。雌雄とも額は白く目立つ。

写真画面左がオスで右がメス
雌雄アシナガ5974-3.jpg


メス
0610アシナガ♀-6075354.jpg



上写真でもわかるように、これまでの観察で確認できた獲物は全て、トビムシ類のみ。トビムシを専門に捕食すると断言しても良いのではないか、と思えてきた。
この捕食習性については、狩の現場をまだ見ることが出来ていない。果たして、彼らは落ち葉絨毯のどこでどのようにしてトビムシを捕らえるのだろうか。
ヒメユズリハの根本付近は大量の落ち葉が蓄積していることから、ここが主な猟場になっているかもしれない。

5月30日の記事に載せた配偶行動も興味深い。
食事をとり行うのが家壁や樹木の幹上であるなら、配偶行動も同じ場所で見られる。静止しているメスの下方で跳ねるようなホバリングを繰り返すオス。その後、ピタリとメスの後に寄り添い前脚をメスの背中におく、ということは前記事で書いた通りだが、その後、交尾が成立したカップルをまだ見ていない、これもとても気掛かりなところだ。

ヒメユズリハのすぐ横に生えるツワブキ葉上で、正体不明のハエ類が獲物を捕食中だった。もしやキイロアシナガバエsp.が犠牲になったのだろか?幹上にじっとしているのだから狙われてもおかしくない。最初はそう思ったけれど写真を拡大してよく見ると、獲物のDipteraは別種のようだ↓ 
0610ショクニクバエ-6075317.jpg


「Diptera三昧」ということで4回続けてDiptera観察の記事にしてみた。
Dipteraはたいへん大きいグループでもあり、また分類、生態ともまだまだ未知のことが多い。身近にみられる普通種ですら種名を調べるのが難しく、なかなか厄介でありながらも好きな虫でありつい夢中になってしまう。今後も観察の内容に進展があれば整理して書き記したい。

プラスα
〜蛾の話題:ハチマガイスカシバ〜

先日、8日の午前8時44分。
庭のクヌギ小木近くの草むらで、ハチマガイスカシバを発見。
クヌギ小木では5年前の2017年7月に産卵を観察している
0610ハチマガイスカシバ-6085654.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

発見当初は翅を体に沿ってピタリと閉じており、一見して泥バチだろうと思ったが、飛んで別の場所に着地して翅が開いた状態でようやくスカシバだと確信した。
体の新鮮な様子から羽化してまだ日が浅いのではないだろうか。

0610ハチマガイスカシバ-6085671.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8





posted by やまかます at 21:28| アブ・ハエ

2022年06月09日

Diptera三昧〜その3〜 プラスα

三股町

『Diptera三昧』は3回の予定だったが4回まで延長することにした。

今回の記事も先日、7日に観察した内容。
マルズヤセバエ科の一種は、以前、8年前の『ひむか昆虫記』にも載せている。

正式和名は不詳のままだが、うちの林でもこの時期になるとみることができるが個体数は少ない。
オニヤンマを探して谷津田の農道を歩いていると、うちの林のへりで交尾中の本種がいた。
交尾しているだけなら特に撮影するまでもないかとしばらく眺めていたら、交尾が解けてオスはメスの後に飛び降りた(画面奥がオス)。
0609ヤセバエ-3076097.jpg


するとメスは脚で身繕いをしていたが、やおら反転してオスに近づき長い前脚でチョンチョンと何ごとか始まった気配。
オスに何かを伝えているのではないか。

0609ヤセバエ-3076116.jpg


数秒間チョンチョンが続いてその後、オスが飛び立ってあっという間にまたマウントして交尾が成立。
まるでメスが催促したように単純な人間にはそう見えた。でもたぶんそうじゃないだろうか?

0609ヤセバエ-3076179.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

オスをおんぶしたまま向きを変えたりするも、ほぼ同じ場所に留まっているのは8年前の観察と同じだ。
交尾時間は長いようでこちらもずっと付き合っていることもできず、無い後ろ髪を引かれる思いで仕事部屋に戻った。
メスのお腹はでっぷり肥えており産卵はいつ頃だろう?幼虫はどこで育つのだろう?と想像力を掻き立てられる。

ちなみにオニヤンマは現れずじまい。

0609ヤセバエ-3076184.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

マルズヤセバエ類の配偶行動は興味深くもっと観察してみたいがいざ探すとなるといないし、その時間を割く余裕も無い。珍しくはないもののいつでも簡単に会えるDipteraでもないようだ。

〜蛾の話題、二つ〜

昨日、脱皮したリンゴドクガ幼虫だが、脱皮してから1日経たのでとっくに移動してしまっただろうと思いながら、それでも何か引っ掛かることもあるので今朝になってまたクヌギの梢を見てみた。
すると下草には脱皮殻が落ちていてやはりいないかと一旦はそう思った。
0609リンゴ-6093372.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

 ところが梢を見上げてみれば、真っ白、美麗な姿の幼虫がいた。

0609リンゴ-6093365.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

「これは一体どういうこと!?」  

紫陽花で見つけて飼育中のミスジビロードスズメ幼虫
ゆっくりながらアジサイの葉を食べ続け糞粒の大きさが急に大きくなった。
目玉模様は盛り上がっていて、ちょとした振動にも反応して胸部を膨らませるので余計に目立つ。

0609ミスジビロード-6093500.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 GODOX DE300








posted by やまかます at 22:02| アブ・ハエ

2022年06月08日

Diptera三昧〜その2〜 プラスα

三股町

自宅林のほぼ中央まで降りるとササの葉先にナガヒラタアブがちょうど静止したところだった。

葉の先端がどうも好きらしい。水泳飛び込み競技で跳び板に後ろ向きに立ったようなもので、これだと確かにすぐに飛び立つことができる。それとも別の理由?
静止している時は翅を重ねて閉じている。頭部複眼の形状からメスとわかる。

0608ナガヒラタアブ-6075219.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

こちらの気配に反応してフワリと舞い上がるもまるで磁石で吸い寄せられるかのようにすぐさま近くの葉先に着地する。飛び立ったところをファインダーに捉えたくとも次の着地までがあっという間で短い。簡単そうでこのフワリを撮影するのにえらく手こずってしまった。レンズのフォーカスはマニュアル(M)で。
0608ナガヒラタアブ-6075222.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

何度も何度も舞い上がってもらうことになってヒラタアブはイラついたのか?、しまいには高所へと飛び去ってしまった。

すっかり嫌われてしまったかと思いきや、頭上からプ〜〜〜〜ン という羽音が聞こえてくる。
見上げてみればヒラタアブが地上高2メートル付近をホバリングしていた。

0608ナガヒラタアブ-6075264.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ホバリングしながら他の虫が視界に入ると猛烈に追いかけてはまた戻ってくる。実に忙しい。一箇所での滞空時間は短いけれど、稀に数秒間ぴたりと止まってくれる。
0608ナガヒラタアブ-6075269.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

この占有飛翔と言える行動はオスのみが行うと思うが、先のメスとは別個体だろうか。
これまでヒラタアブ類の訪花以外でのホバリングはよく見ていたけれど、性別まで確認したことが無いことに改めて気付いた。ホバリング占有飛翔から相手を見つけて交尾に至る場面もまだ見たことがない。

ちなみにこの日、すぐ近くにぶら下がっていた、ガガンボモドキの一種
0608ガガンボモドキ-6075077.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

和名が示すように外見はDiptera(ハエ目)のガガンボにそっくりだが、ガガンボモドキ類は、シリアゲムシ目(Mecoptera)に属する。垂れ下げた後脚で小昆虫を捕らえるようだが、まだその狩の様子は見たことがない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー上記記事内容はすべて、6月7日(午前9時〜10時)に撮影。

〜蛾の幼虫〜

先日、繭作りの準備をしていると思ったリンゴドクガ幼虫は、今日の午後になって、脱皮を終えていた。つまり、葉っぱを糸束で綴じ合わせていたのは繭作り準備ではなかったようだ。脱皮に先立ち台座糸を入念に吐いて準備したのだろう。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8


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posted by やまかます at 19:59| アブ・ハエ

2022年06月07日

Diptera 三昧〜その1〜

三股町

『Diptera 三昧』と称して、Diptera(ハエ目、双翅目)の虫を3回連載の予定。

この時期は虫がとても多く少しフィールドを歩いただけで、庭に出ただけで、次々と顔ぶれの違う虫に出会う。
特に先日からアシナガバエの一種にこだわっていることもあってか、やたらハエ目に気持ちが向いているようだ。
今日一日分の観察内容を3回に分けて書いてみることにした。

まずは、今朝一番、玄関の門灯に止まっていた、オオハチモドキバエ

0607オオハチモドキバエ-6075058.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

まるで白バック写真のように見えるけど、門灯の白色アクリルカバーの角っこに止まっている状態。

本種は灯りによく飛来するようだが、灯りに来たのはうちでは初めてのことでちょっと驚いた。
数カット撮影している最初は大人しくしていたが、カメラアングルを変えようとした矢先、プイッと飛び立ち私の胸元にぶつかってから屋根の庇を越えて空の彼方へと消えてしまった。おとなしかったのが嘘のように活発な動きだった。

本種を過去に撮影したのは14年前のことで(5月17日、2008年)、ご対面は本当に久しぶり。↓

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本種の属するデガシラバエ科は捕食寄生性と言われており、幼虫はコウチュウ目やハチ目の成虫に内部寄生するらしい。
寄生している様子を一度は見てみたいものだが、果たしてどんな努力をすればいいのだろうか。

〜蛾の幼虫〜
サルトリイバラの蔓にいたのは、モモイロツマキリコヤガの若い幼虫。
この幼虫を初めて見たのは東京都町田市だったと思う。だからかなり以前のことで、その後、うちの食堂の出窓に成虫の綺麗な死骸が転がっていたりして、普通種でどこにでもいることを実感した。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

〜機材のお話〜

先月末から使い始めた、FlashQ20U のスレーブ機能の感度がかなり高くて、ちょっとした外光に反応して、撮影前から発光してしまう。
今朝も薄暗い林の中で、本機をスレーブ機能で電源ONした途端、木漏れ日もそれほどでないにも関わらず、パッカパッカと連続空焚きを繰り返した。
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あまりにも空焚きが多発するので改善策を施してみた。まずはティッシュを重ねてセンサー窓に被せたところ、明るい外でも10枚重ねで空焚きがほぼほぼ無くなった。ティッシュの代わりにカップ麺の容器壁を切って貼り付けてみると(上写真画面右)これもほぼほぼ空焚きを回避できた。それでメインストロボの発光に反応してちゃんと同調発光できる。
ただし、どうもシールドの効果はほぼほぼであって空焚きの不安が完全には拭えない。
小さくて取り回しはいいのだが、無線通信スレーブ発光の安定性に慣れてもいるので、無線通信発光の機能だけを使うか、あるいはクリップオンストロボとしての使い方が無難な気もしている。
posted by やまかます at 21:52| アブ・ハエ

2022年05月31日

小さな肉食バエ、三度

三股町

午後5時半、仕事部屋の外壁(西側)を見ると、今日もアシナガバエ科の一種が3頭へばりついていた。
午前中や日中、何度か覗いてみた時には姿がなかった。

今日もオスがメスの真後ろでホバリングしていたが、メスはすぐに飛び去って交尾に至らず。

彼らの獲物は果たして、トビムシ専門なのだろうか?
トビムシ以外の獲物を口にしているところはまだ一度も見ていない。
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     OM-D E-M1 MarkV ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

オスの顔
消化され小さくなったトビムシが口に残っている。
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 OM-D E-M1 MarkV ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

昨夜、長田峡の灯りに来ていた、カゲロウの一種
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350+Flash Q20U

逆光側の照明に使ったのは、Flash Q20U 。
スレーブセンサーはかなり過敏で、ヘッドランプの灯りにも反応していた。まあ気になると言えば気になるけど、不発光が生じるよりかはマシとも言える。センサー部にシールドを被せて感度を落とすまでもないだろうと今はそのままで使用している。でもとにかく小さいストロボで扱い易い。
posted by やまかます at 21:33| アブ・ハエ

2022年05月30日

小さな肉食バエ、ふたたび

三股町

昨日、トビムシを捕食していたアシナガバエ科の一種。今日も雨が止んだ夕方になって、外壁を見てみた。
3頭が外壁にとまっていて、頭は必ず上に向けている。

雌雄の区別は腹部末端を見ればすぐにわかる。写真はオスで末端節が黒く前向きに曲がっている。
体の大きさは雌雄でほぼ同じ。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 (写真全て)

今日もトビムシを捕食していたが、地上で捕らえた後わざわざ家壁まで移動してくるようだ。
自然下では樹木の幹に移動するのだろうけど、食事は高台に移動してからという習性があるのだろうか?

トビムシを捕らえて家壁に着地したのがメスで、するとそこへオスが飛来しメスの後にピタリと静止した。
しかし、交尾までは至らずオスは前脚をメスの胸部やscutellum(小楯板)に乗せているだけ。
脚だけでメスに触れるという行動はこの前後にも何回か見ることができた。
あるいはオスの前脚が触れた途端、メスが弾けたように飛び去ってしまうことも何度かあり、今日のところは交尾が成立することは一度もなかった。3頭のうち1頭がメス、2頭がオスだった。
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オスはメスの近くに飛来すると、多くはメスの下方でホバリングをしばらく続け、徐にメスの後にピタリと寄り添う。
時にはメスの上方でホバリングすることもあるが、下方でのことが多かった。前脚をメスに乗せるのと、翅を左右に広げるというお決まりのポーズが面白い。翅を広げるのはどういうわけだろう?
0530アシナガバエ-3305514.jpg


ホバリング中のオスは全脚をダラリと下げていて、まるで糸で吊られているかのように小刻みに跳ねる。

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仕事部屋のすぐ外庭でそれも夕方の寸暇に観察できるので、時間がある時には今後も気に掛けてみよう。
落ち葉の隙間に潜り込んで(たぶん)の狩りなど見てみたいものだ。

〜追記〜

トビムシを捕食していたメスは、オスが離れて行った直後に、近くで休んでいたアマガエルが飛びついて一瞬にして飲み込んでしまった。
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雨樋の金具で眠りこけていたアマガエル。ときおり目をうっすらと開けてアシナガバエをチラ見していたことに私も気づいてはいたが、まだお休みタイムなんだろう、まあ日が暮れれば外灯に集まる虫たちの狩りに忙しくなるのだろう、と油断していた。
posted by やまかます at 21:57| アブ・ハエ

2022年05月29日

小さい、小さい肉食バエ

三股町

仕事部屋の外壁に体長5~7ミリ程度のハエが止まっていた。アシナガバエ科の一種だろう。
このくらいのサイズになると裸眼では厳しくて、最初は蚊がいるの?と勘違いしていた。

フラッシュを焚くやすぐさま飛び去ってしまう過敏なハエ。それでもプリ発光のないマニュアル発光だから1カットは手堅く撮影できる。
飛び去っても近くに着地、で2カット目を撮影、またや飛び去る、、、、と、イタチごっこのようなことを繰り返しているうちに見失ってしまった。
写真1
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350+FlashQ20U

小さい体とは言え口にはトビムシを捕らえていて肉食だとわかる。
落ち葉などの隙間で飛び跳ねるトビムシをどうやって狩るのだろうか、その現場を見てみたくなる。

〜ワイアレスフラッシュ Flash Q20U 

一昨日から使い始めた、Flash Q20U。
ポケットに入るほど小さい(59×80×29mm:トランスミッター外して)上に、カメラに取り付けたトランスミッターから電波送信でワイアレス発光ができ、あるいは通常のスレーブ発光でも使える。

ガイドナンバー20で光量は充分あり、フラッシュ本体の電源は、単三2本、トランスミッターはリチウム電池内蔵でUSB接続による充電方式(フル充電で80時間操作可能、120日スタンバイ可能、30分で自動OFF)。
マニュアル発光のみで、7段階可変。

アシナガバエの(写真1)は、カメラに取り付けたGODOX TT350と左手で支えたFlash Q20Uの2灯で撮影したもので、
Flash Q20U側はS1のスレーブ発光モードにしてある。S1は一回発光にシンクロするスレーブモードでかなり鋭敏、曇天時で天空にセンサー部を向けただけで発光する。ので、撮影しない時はセンサー部を地面に向けておくか電源オフにしておくと無駄な電池消耗をしなくて済む。S2モードはTTL調光のプリ発光に対応する。

写真2:コガタコガネグモ(撮影地:木城えほんの郷)
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建物の外壁に網を張っていたコガタコガネグモを、カメラに取り付けたトランスミッターで左手で構えたFlash Q20Uをワイアレス発光させている。
クモの網糸のテカり方や影の落ちる位置を案配しながらフラッシュの位置を決めた。クモの体のコントラストを出し、あえて影も活かす表現。

写真3:タイワンオオテントウダマシ(撮影地:木城えほんの郷)
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(写真2)のコガタコガネグモの網糸に絡まってはいたが、脚の関節から乳液状のものが滲出していることからもまだ生きていることがわかる。タイワンオオテントウダマシは身の危険が迫ると脚を縮めてから独特な臭いのする乳液を出す習性がある。網糸から救出するとすぐに動き始めた。コガタコガネグモもこの獲物には手こずっていたようだ。撮影法は(写真2)と同様。

写真4:クサカゲロウの一種
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灯りに飛来したクサカゲロウの一種。翅や体の透明感を強調するため、これもトランスミッターの電波送信で左後方から逆光気味にフラッシュ1灯をワイアレス発光させている。

写真5:Flash Q20 U  
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Flash Q20 U をカメラから離れた位置で支える時に、左手で持ちやすい取手付きボールを使った(写真5)。フラッシュの底部にある三脚ネジ穴を自作金具でネジ止めしており簡単に脱着ができる。

実はビューティディッシュ(オパライト)というディフューザーを自作するつもりだったが、まだ完成していない途中の段階。今はとりあえずストロボ本体の支持体でしかない。取手付きボール(百均)は水生昆虫の観察用として一度使っただけで転がしていたのがたまたまあった。

オパライトの効果は柔らかい光でありながら程よいコントラストで立体感を出すことができる。
夜間の1灯だけの照明では光を集光させたスポット光をよく使うので、これまで私は小さいグリッドを発光部前に取り付けているが、Flash Q20 U は筐体がごく小さいので被写体の条件によってはオパライトを使ってみたくなったという次第。

Flash Q20 U のワイアレス機能はなかなかのもので、トランスミッターとのペアリングも簡単で早い。トランスミッターのボタン操作で発光量の加減ができ、電源オン時のランプ表示もちょっと賑やかにオシャレ。スレーブ、ワイアレス、動画ライトなどのモード変更もモードボタンのプッシュだけで素早くでき、ランプ色表示で確認できるなど、操作が明快で簡単なのが良い。
もちろん、トランスミッターをフラッシュ底部に装着すれば、通常のクリップオンストロボとしても使える。またFlash Q20 U を複数台使った多灯撮影も可能なようだ。わずか二日間しか使っていないので、耐久性や安定性などがどうなのかはまだこれから。


posted by やまかます at 21:49| アブ・ハエ

2022年05月25日

ホリカワクシヒゲガガンボ、ふたたび

三股町

昨夜灯りに飛来したキマダラコウモリ

見つけた時は玄関の外壁に止まっていたが体に触れるとすぐ飛び立って、サクラの梢に落ち着いた。はねが半開きになっているのは着地した直後のためで、落ち着いて静止しているときは葉巻の如く胴体を包むようにはねを閉じている。例年、この時期に飛来するけれど少ないのか一回限りだが、個体数が多いコウモリガも灯りにはあまり来ない。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 2灯

ネコノチチに飛来したコガタスズメバチをしばらく見てからクヌギに移動する途中、ヌサオニグモの網糸に絡められたヒゲコメツキのオスを発見。しばらくは食糧に不自由しないだろう。

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  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX

台場クヌギの前でしばらく佇んでいると、枝葉の間を敏捷にすり抜けるようにして舞うガガンボがいた。いかにも探しものをしている様子に見える。昨日見つけたホリカワクシヒゲガガンボで、オスのようだ。
さらに2頭、3頭と目まぐるしく飛び交うようになった。

「おや!?みんなオスかな?」

飛んでばかりいるので網で捕らえてみると、最初の1頭はメスだった。
そこでさらにもう1頭網に入れてみると、今度はアンテナが大きいオスだった。網に一緒に入れてしばらくそのままにしておいたら交尾していたので室内に持ち帰り撮影してみた。
本種の雌雄を揃って見るのは初めて。写真画面右がメス。
胸部の色は個体差があるようで、メスは黒いけれどオスのように赤色のものもいるようだ。

0525ホリカワクシヒゲ-2254656.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX DE300 2灯 

オレンジと黒のコントラストが目を惹くホリカワクシヒゲガガンボ。ハチに擬態しているような本種のことを知ったのはつい最近のことで(実際、今朝は泥バチ類も一緒に飛んでいていかにも紛らわしかった)、それまではよく似ているベッコウガガンボと混同していたかも知れない(昨日はベッコウガガンボのことをついクチキガガンボと誤って書いてしまったけど)。

本種を知るきっかけは、昆虫写真家の森上信夫さんのブログ記事だったのだけど、偶然にも、本日発売になったばかりの森上さんの新著『虫のオスとメス、見分けられますか?』(ベレ出版)にも、雌雄の区別として写真が掲載されている。

本書は普通種を主に取り上げているけれど、普通種であっても雌雄の区別についてはあまり知られてなかった情報がいくつも詳しく紹介されている。昆虫の体のどこに注目して観察すれば雌雄の区別ができるか丁寧な解説と、いかにも虫好きの心に突き刺さるウィットに満ちたコラム記事など、森上さんらしい本に仕上がっている。

さてさて、、、、、

庭のビワの実を4個収穫して一個だけ(写真画面左下)試食してみた。皮はツルりんときれいに剥けた。まだ酸味が強めだけど甘くて美味しい!
残る3個はしばらく熟成させることにした。
今年はカラスに全部持って行かれないよう気をつけたいが、あちらも毎日のように偵察に来ている。
30センチほどだった実生幼木を移植して13年目のビワである。今は屋根を越す高さの立派な成木となった。
宮崎に移転してきた私たち家族の暮らしと共に成長したビワだけに思い入れもひとしお。

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posted by やまかます at 20:54| アブ・ハエ

2022年05月13日

騙されました、、いや老眼ゆえ

児湯郡 木城町

雨の中『木城えほんの郷』を訪れた。昨年の11月以来だからほぼ半年ぶりになる。
今日は今月末に開催を予定している「春のむしむし探検隊」のスタッフ打ち合わせだった。

えほんの郷の少し手前の河川に掛かっている「一歩橋」からの展望。
一歩橋はまさに一歩踏み誤ると、数十メートル下へと転落する恐怖橋。

0513ベッコウハナアブ-031788.jpg
 E-PL2  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

ツクシノイバラの花で、気温が低いせいかじっと固まっていたマルハナバチ。
てっきりそう思い込んだまま撮影して、帰りを急いでいたので画像チェックもそこそこ。

0513ベッコウハナアブ-031800.jpg
 E-PL2  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

自宅に戻ってパソコン画面で開いてはじめて、「アレ〜!? ベッコウハナアブ」と気づいた次第。
撮影時に背面モニターを使ったのもいけなかった。

さて、ベッコウハナアブは過去にも何度か見ているけれど、一番印象に残っているのは、愛媛県小田深山でニホンミツバチ養蜂を撮影した時のこと。
おそらく産卵のために飛来したか、それともそこで誕生したか、ニホンミツバチの巣箱に本種が止まっていたのである。

振り返ってみると、過去に撮影したのは全てフィルムカメラで、デジタル写真は1カットも無いと思う。
大きさもそこそこ、老眼を欺く見事なハチ擬態のベッコウハナアブ。これを撮影しておいて、それを忘れるなどということはまずあり得ない、、、、、と思う。

0513ベッコウハナアブ-031804.jpg
 E-PL2  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8  ( 木城えほんの郷、池に浮かぶ野外ステージ、田んぼ )

昨夜、午後9時過ぎころ、仕事部屋の外から、カリカリカリと外壁を擦るような音が気になっていた。
「はて?何だろう、何者だろう?」

しばらく経っても怪しいカリカリ音は止まないので、長靴履いて外に出てみた(夜はマムシに用心してサンダル履きでうろつくことはしない)。
外壁を懐中電灯で照らしてみればすぐに音の正体がわかった。

0513マイマイカブリ-5123738.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 GODOX TT350

「え!? マイマイカブリのしわざ、だったの〜」

アナグマの姿を想像していたので、意外な光景に肩透かしを食らった。
マイマイカブリは咥えたカタツムリを垂直方向に釣り上げようとして、ずり落ちるたびにカタツムリの殻が外壁を擦る音だった。なぜに高い場所へ行こうとしていたのか?
理由はよくわからないけど、マイマイカブリにとってカタツムリの体重は持て余すほどあったようだ。
外では音はほとんど聞こえないのだけど、屋内ではなぜかよく響いていたのだ。

訂正:下線部の記述に誤りがあったので訂正します。

後日、ポジ写真を調べてみると小田深山で撮影したのは、シロスジベッコウハナブであった。
写真スリーブ袋のラベルには「ニホンミツバチの巣箱に飛来した。10月2日1996年」と書き記してある。
写真では確かに巣箱の出入り口に構えている。
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撮影地:愛媛県 内子町(当時は小田町) 吉野川 (ポジ写真より)

さらに同年9月19日に撮影したシロスジベッコウハナアブの写真も出てきたが、スリーブにもフィールドノートを見直しても撮影場所の記載が無い。おそらく通い慣れた近場のフィールドであったかと思う。

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 (ポジ写真より)


posted by やまかます at 20:57| アブ・ハエ

2022年03月10日

ビロードツリアブ

三股町

林床のキランソウで吸蜜していた、キチョウ(キタキチョウ)。
花は目立たないのによく見つけるものだ。左後ろ翅が大きく欠損している。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

菜の花に来ていたのは、ビロードツリアブ。今年初めてのお目見え。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

メス(画面左)に求愛するオス(画面右)。
キタテハの求愛は相手に寄り添うようにして翅を細かく震わせる。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14


ラッパズイセンで吸蜜する、キタテハ

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

ルリシジミのピッカピカのオスは夕方4時過ぎた頃、庭へ転がるように飛来した。

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       OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

posted by やまかます at 18:14| アブ・ハエ

2022年01月08日

タヌキため糞に来た虫

三股町

数日前までは無かった場所でハヤニエを見つけた。
モモの幼木だったかと思う。
ツチイナゴのメスが刺さっていた。後脚が欠けているのは食べられたのだろうか?
ハヤニエ土イナゴ-1080214.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

自宅林のセンダンの果実にはヒヨドリやシロハラが毎日来ている。
果実を口に入れてもすぐに吐き出すことも多く、味にはうるさいようだ。
シロハラ-1080237.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

オドリコソウの葉がもう元気に広がっている。
隣の土地から次第に我が家の林へと広がりつつあり、嬉しい侵入者だ。
オドリコソウ-1080228.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

タヌキのため糞には、ベッコウバエが来ていた。
他にもいろいろな生き物が出入りしているのだろう。以前、チョウセンベッコウヒラタシデムシが来ていたこともあった。
ベッコウバエ-1080292.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 19:52| アブ・ハエ

2021年12月22日

気温上がって、蚊柱 立つ

三股町

朝一番、窓を開けると外には霧が立ち込めていた。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

日中の気温は上がり、まだ咲き残っているツワブキの花には、キタテハ、タテハモドキ、ウラナミシジミ、ヤクシマルリシジミ、ムラサキシジミ♀、そしてセイヨウミツバチの姿まであった。

正午過ぎ、玄関を出たところに、オオカマキリのメスがいてびっくり。
動きは緩慢だがしかし、どこで寒さを凌いでたのだろう。
オオカマキリ-3220972.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

池の近くでは、大きな蚊柱が立っていた。ユスリカ類の集団飛翔だ。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 

昨夜、室内に保護していたナガサキアゲハ前蛹が無事に蛹化した。
気温が低いと成長速度がずいぶんと遅くなり、前蛹期間も夏の時期の数倍の日数になった。
蛹は屋外に放置するけれど、せめて網で囲っておこうかとは思う。
ナガサキアゲハ蛹-3220984.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8


※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)
posted by やまかます at 22:25| アブ・ハエ

2021年07月02日

でっかいよ!

三股町

「わあ〜!!ものすごくデッカい、ガガンボが交尾しているよ!」
と、勝手口から嫁さんの大きな声。
どうやら私がすっ飛んでくるものとの期待感がこもっていた。
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「ああ、それはもう撮影したよ。ミカドガガンボ、だよ」と返す。

最初は菜園の中にいたけれどわざと飛び立たせてみたら、家壁に落ち着いたのであった。
かなり神経質で人が近寄る気配には敏感。飛び立つ前にオスの顔をアップで。
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今朝は近所の林縁でもミカドガガンボの交尾カップルを見ている。こちらは近寄る間もな無く、杉林の高所へと飛び去ってしまった。ミカドガガンボの幼虫はやはりデッカいんだろう。一度は見てみたいものだ。蛹も。

クロガネモチの幹には、ミヤマカミキリのメス。
樹液レストランの常連客だ。しかし、ここ数年たくさんの昆虫で賑わう樹液レストランをあんまし見かけなくなった。
互いにぶつかり合う、あのガサゴソという音も随分と前から聴いていない。
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草はらではベッコウハゴロモが羽化の最盛期のようだ。
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羽化殻のすぐ横に新成虫が並んでいる姿が、そこかしこにある。これなら、羽化シーンの撮影もできるかもしれない。
翅を伸ばすところを見ておきたくなった。あいにく明日からは雨になりそうだ。




posted by やまかます at 16:59| アブ・ハエ

2021年02月28日

ユスリカ

三股町

先日、公園の池の辺りで見つけた、セスジユスリカのメス。
腹部は抱卵しているためか心持ち太め。
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セスジユスリカは全国どこにでもいるユスリカで、人の暮らしとは密接な関係がある。
本種の大量発生が、気管支喘息などアレルギー性疾患の要因になっているといった医学上の問題がある一方で、
幼虫が観賞魚の餌(アカムシ)として市場に出回ったり、水質指標生物として利用されたり、さらには汚濁した河川の自然浄化の役割を担ったりと、有用な生物という認識もある。
(『日本動物大百科・9昆虫U 』:セスジユスリカの生活;小川賢一、1997 :平凡社)

ユスリカ類の姿はカ類に似ているけれど、吸血はしない。成虫の寿命も数日間と短い。
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オスの写真は、2014年6月にうちの林で撮影したカットが唯一あった↓
腹部はほっそり、大きなブラシ状のアンテナが目立つ。
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花に来るとか、何らかの餌を捕らえるとかの行動も期待できないためか、セスジユスリカをはじめ、ユスリカ類の写真をほとんど撮っていないことにあらためて気づいた。
ユスリカ類の興味深い行動といえば、なんといっても「蚊柱」であろう。

これも以前の写真になるが、2016年2月の午後3時頃に撮影したカットがこちら。
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かなり規模が大きい蚊柱で、一見、ススキの小穂が舞っているようにも見える。
右に左にザワリザワリと揺れ続ける塊は、まるで一つの生命体のようにも感じる。
さらに望遠側で撮影したのが、こちら。シャッター速度は、1/1250秒。ユスリカのシルエットがわかる。
ユスリカ蚊柱-1640.jpg


季節が変わって9月末(2010年)に撮影したこちらの写真は、あえてシャッター速度を落として、1/15秒。
飛跡が流れて写っている。
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posted by やまかます at 15:53| アブ・ハエ

2020年12月29日

ミナミアオカメムシとエリマキアブ幼虫

三股町 田上

一昨日の日曜日、三股町図書館の並木にあった大きな置き石に、ミナミアオカメムシがいた。
石のすぐ横にはイロハカエデが植わっており、おそらくそこから葉布団にくるまったまま着地したのかもしれない。
カメラを持っていなかったので、携帯で撮影した。

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背後の建物が三股町図書館。

で、写真をパソコンに転送して拡大してみれば、カメムシのすぐ右下に、フタスジヒラタアブの幼虫がいたことに気付いた。幼虫は石の表面に見事に溶け込んでいる。
写真下は指で触れたせいで、体を立ち上げたところ。
この幼虫は待ち伏せ型の捕食者で、体に触れた生きものなら何にでも食らいつき、吸血する。
小枝に巻きついて待ち伏せしている姿をよく見るので、私はこれを「エリマキアブ」と名付けたことがある。
この石上では体をペタリと密着させていた。

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しかしこんな場所で獲物はいるのだろうか?という心配もしたくなるが、意外と獲物になりそうな虫が徘徊しているようだ。

例えばすぐ近くを歩いていた、アブラムシの一種

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このタイミングでヒロヘリアオイラガの繭から体を乗り出していた、蛾の幼虫もいた。
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繭殻の中で育ったのだろうか?たまたま居合わせただけなのか?
こちらもエリマキアブ幼虫の餌食になり得る虫ではあるだろうが、このイモムシの正体の方が気になって仕方が無い。

posted by やまかます at 21:05| アブ・ハエ

2020年01月08日

集団

昨日深夜から強風が吹き荒れ、久しぶりの雨。

今朝になっても風はいっこうに衰えず、止んでいた雨も昼前にまた降り出した。
デスクワークをするにはちょうどいい塩梅で、ひたすらパソコンに向かう、
今日予定している撮影は厳しいかな?と案じていたが、手休めに新しいディフューザーも作ってみた。
これはマイクロフォーサーズのマクロレンズ45ミリ専用だが、フィルター径が同じであれば他のレンズでも使えるだろう。市販の「影とり」と同じ構造で、レンズ先端に取り付けるタイプで、発光面を大きくしている。

午後4時過ぎ、とっくに雨は上がったものの、風は断続的に吹いていた。
デスクワークをひと段落し、昨日に引き続きキモグリバエ集団の撮影をと、脚立を抱えてアラカシの下へと行ってみた。歩いて2分チョイ。
風雨がけっこう激しかった割に、集団は何事もなかったかのように平然としており、むしろ密度が濃くなった葉っぱもある。

アラカシの梢は時に大きく揺れるが、辛抱強く凪いだ瞬間を待った。
この時間帯は、梢の位置によってはちょうど夕陽が逆光となって入る。
写真は昨日載せたカットと同じ集団。

キモグリバエ集団-1080052.jpg

翅の色光沢を再現するため、フラッシュは使わず、自然光で撮影。
ディフューザーがレフ板替わりになって多少効いている。

画像を拡大してみると、頭を下向きにしたへそ曲がりが2頭だけ見つかった。
なんでそうなったか、どんな事情があったかは知る由もないが、思わずニタリとする。

穏やかな天候の下では、傍で不用意な動作をしただけでも、ときには一気に散ってしまうほど神経質なハエであり、ましてや葉を触ったりしたらそのわずかな振動で、確実に離散してしまう。
本来なら画面に入らないところで葉っぱを片手で固定したいところだが、通常は絶対タブー。

ところが、風が強く吹いて梢全体が揺れているせいだろうか、集団のいる葉を試しにそっと摘んでも平気だった。
もっともその試みは、撮影を終えた後に一回やっただけ。やっぱりやらない方が無難だろう。

posted by やまかます at 21:36| アブ・ハエ

2020年01月07日

離散集合

アラカシの葉で集団となっていたキモグリバエ類だが、
暮れから正月に掛けて、ほとんどが離散して姿を消していた。

ところが今日になって、再び同じ場所に再集合していた。

キモグリバエP1070063.jpg

流石にクモの糸束部分は避けている(上写真)。そこの方が足掛かりがいいようにも思うが、やはりハエにとっては危険あるいは不快ゾーンになるのかもしれない。
キモグリバエP1070068.jpg

上写真はフラッシュ使用、下写真はISo感度を1600まで上げ、自然光で撮影した。
光沢の強いハエでもあり、特に翅の微妙な輝きを再現するには、フラッシュ(ストロボ)光では難しい。
夕方でしかもどんより曇り空のため光量が足りない。シャッター速度は1/30秒。
片手でカメラを構え、腕を目一杯伸ばしてのノーファインダー撮影だから、ブレて当たり前の条件だったが、なんとかギリギリ写止めることが出来た。
こんな時は、OM-D E-M5 MarkUのカメラボディ内ブレ防止機能が有り難い。

さて、庭のユズの葉裏にいた、クモの幼体。アシナガグモ類の一種かと思う。
体長は3mm弱と小さい。色々な葉裏でよく見つかる。
ウロコアシナガウモP1070025.jpg


以前、と言っても九年も前になるが、やはりほぼ同じ場所で撮影したクモを思い出した。
こちらはやや大きく、体長4mm。
ウロコアシナガグモXA015005.jpg

撮影時期は5月1日。色紋様は違うが今日撮影したクモとよく似ている。

posted by やまかます at 21:02| アブ・ハエ

2019年12月17日

礼拝虫

暖房を一切必要としない一日だった。朝は濃い霧。
気温は高めだが日射しはなく、時折、小雨が降り続けた。
しかしこのお湿りはありがたい。

朝一番、ライトラップを覗いてみれば、キバラモクメキリガが2頭、飛来していた。
1217キバラモクメキリガ-3104.jpg


アカウラカギバは少し離れた外壁に張り付いていた。
1217アカウラカギバ-3126.jpg

ステルス機のような姿は、羽化直後の新鮮そのもの。
今頃の時期でも羽化するのだろうか。ライトトラップのすぐそばに食樹のヒメユズリハがある。
1217アカウラカギバ-3138.jpg


クヌギに残っている緑葉は残り少なくなったが、その緑葉をめくると、
縞模様の派手なアブラムシがいた。
1217クヌギトゲマダラアブラムシ-170016.jpg

クヌギトゲマダラアブラムシ、だろうか。近似種もいるようだから正確ではない。

無人島にたどり着いた漂流者のようでもある。ここは最後のオアシスだろうか。

アラカシの葉表、日陰になった場所には、礼拝の如く並んだキモグリバエの一種
1217祈り-1746.jpg

何を祈っているのか。ともかく礼儀正しい。

今夜の庭は、タイワンクツワムシの合唱で賑わっている。



posted by やまかます at 21:21| アブ・ハエ