2023年06月03日

コロコロ、リ〜〜〜〜〜

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

コロコロ、リ〜〜〜〜〜〜〜〜♫  部屋の中まで囀りが届く。そっと、窓に近づいて木立を見上げてみれば、
アカメガシワにカワラヒワのオスがいた。

ひとしきり囀ったあと翼を伸ばして屈伸運動。ササっと羽繕いを済ませると飛び立っていった。
今はちょうどノアザミの種子が食べごろ。庭のノアザミから綿毛の塊が溢れている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

庭のクロオオアリの巣穴からは女王と雄アリがときおり出てきては、飛び立っていた。
飛び立つまでにはだいぶ躊躇しているように見える。あっちに行ったりこっちに行ったり、
ウロウロしているときが危ない。
体が重そうな女王アリが、カナヘビの餌食になっていた。
カナヘビも一口では大き過ぎるのか、しばらく咥え直しては苦労して飲み込んでいた。

夕方から1時間ちょい、林の観察路の草刈り作業を行なった。林内は日陰なので暑さもいくぶん和らいで作業は捗る。
先月の中頃から雨のたびにササや下草がだいぶ伸びていた。
posted by やまかます at 21:04| ハチ・アリ

2023年04月30日

張り付きイモムシ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

ハナミョウガの花穂がグングン伸び上がって、明るい若葉も開き始めた。
開花はまだ先になるが、どんな虫たちが訪れるだろうか。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

エノキにホシアシブトハバチの幼虫が多い。みんな必ずどうやってか葉裏に張り付いている。

絵の具をチュープから絞り出したままの姿、そして大福饅頭のような白粉で覆われたイモムシだ。
このイモムシは刺激を受けると、お尻からかレモン色の汁が滲み出る。
多分、この汁は舐めたりしてはいけない。少なくとも甘くて美味しい、はずはないと思う。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

以前、成虫の産卵時間がかなり長かったのが印象に残っている。
それだけたっぷり産卵したのだから、さぞかし幼虫の数も多いだろうと予想していたのだが、いつまで経っても産卵していたはずのエノキの梢ではついに1匹も幼虫が現れなかった。
はたして、それは卵が寄生を受けでもしたのか、それとも産卵ポーズだけで実際には産んでなかったのか?
いや、そんな無駄なことはしないようにも思える。卵か若い幼虫の段階で死滅したのではないだろうか?
posted by やまかます at 18:16| ハチ・アリ

2023年04月12日

災難は去ったか?

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

午前6時40分、なんと!? サビキコリはまだ巣部屋に頭を突っ込んでいた。それも別の部屋に鞍替えして。
つまり、おそらく一晩中、巣上に止まっていたのだろう。
こんなことをじっと静観していたのでは、巣内の我が子は皆、サビキコリの胃袋に消えてしまう。

しかしキアシナガバチ女王は、近寄った私に対しては威嚇の素振りを見せるのに、サビキコリに対しては相変わらず無関心のようだった。

ところが、、、、、、、、、!

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

正午過ぎ、少し距離を置いて観察していると、女王蜂がサビキコリの体に噛みつき始めた。
女王蜂の体内で「攻撃排除スイッチ」がいきなり入ったかのようだ。
一体何がきっかけだったのか、まったくわからないが、さすがのサビキコリも巣部屋から退いて、巣の裏側に一旦逃げ込んだ。
するとすかさず追撃の手が伸び、ついにサビキコリは渋々(そう見えただけだが)、巣から立ち去って行った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

昨夕、食べられてしまった巣部屋の卵は、正午前には改めて補充産卵してあった。他の被害にあった巣部屋も順次、埋め合わせていくのだろうと思う。

しかし、女王蜂はなぜにサビキコリの侵入、盗食を一晩もの間、許していたのだろうか?

今朝、観察の立ち位置を変えて巣場所の右側に移動したところ、隣の立ち枯れたカラスザンショウの幹表面にも、別の女王蜂が営巣していることに気づいた。地面からの高さもほぼ同じくらいで、距離はわずか3mしか離れていない。

女王蜂が単独で作り始めた初期巣はしかし、様々なアクシデントによって放棄されることが多く、巣の拡大、ワーカーの誕生までと継続観察できるチャンスは意外と少ない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

先日、エゴノキで見つけた卵塊を飼育していたが、今朝になってみると1枚の葉裏に全部の幼虫が集まって、脱皮前休眠に入っていた。ここまで来ると、そろそろ種名の検討がつくのではないだろうか。

まだ若齢ではあるけれど、エゴノキが食樹であることや、幼虫の姿、集合性、などから、
本種はシャチホコガ科の、オオアオシャチホコかアオシャチホコの幼虫だろうと思う。

そういえば、、、、先月、3月の中頃、まずはオオアオシャチホコが↓
オオアオシャチホコ_J3120464.jpg


そして少し遅れて、アオシャチホコが↓
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それぞれ灯火に飛来しており、両種いづれかの可能性があると言えそうだ。
早春に成虫が現れ芽吹いたばかりのエゴノキに産卵した、ということなのだろう。

幼虫集団の脱皮が完了したなら、エゴノキに戻すことにした。
これから食べる量もどんどん増えていくだろうから。

posted by やまかます at 19:39| ハチ・アリ

2023年04月03日

花と虫〜ウスタビガ飼育経過

三股町

チュウガタシロカネグモ
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ミズナラの幼木に3匹のチュウガタシロカネグモが網を張っていた。
ミズナラは山で拾ってきたドングリを4年前に植えたもので、今は1メートルほどまで成長している。

ニッポンヒゲナガハナバチとブルーベリーの花
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

写真では前翅の腑室が3個見えることから、ニッポンヒゲナガハナバチ、とした。
ブルーベリーの植えてある菜園では、ブロッコリの花にも盛んに来ていたが、花から花への移動が忙しく撮影は意外と手間取った。このあと、カラスノエンドウでも撮影できたが、花が散らばって咲いているので一番難易度が高かった。
夕方(午後4時以降)になると、ほんのわずかだが動きが緩慢になったような気がする。

バラハキリバチとレンゲの花
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ニッポンヒゲナガハナバチが来るはずとレンゲの前にもしゃがみ込んでみたけど、レンゲには一切やって来ず、
あ!来たか、と思えば、ハキリバチだった。

ヒメカメノコテントウとカラスノエンドウの花外蜜線
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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

肉食のヒメカメノコテントウだが、ときおり花に潜り込んで蜜も吸っている。そういえば、昔、ヤニサシガメの成虫がサクラの花外蜜線に口吻を刺しこんでいた。長い間そうしていたので、蜜を吸っていたのだろう。

先月、3月25日からイロハカエデの水差しで飼育を始めたウスタビガは、一昨日から2齢へと脱皮が始まっていた。
残る1匹も脱皮休眠中で(写真画面左)今日中には2齢へと成長するだろう↓
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

朝だけ陽射しを浴びる出窓でぶらさげ飼育をしている。ここなら食事の度に幼虫たちの様子を伺える。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
posted by やまかます at 20:00| ハチ・アリ

2023年03月26日

小さな花と、小さなハチ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメウズは今が花の盛り。

林床に足の踏み場もないほど白い花がひしめいてる場所がある。直径5ミリほどの花はよほど近寄らないと、花の魅力を感じとることもできない。
地面にしゃがんでもまだ遠く、ゴロンと横たわってアリになって見上げて初めて、花の花たる形に気持ちが届く。

昔、18か19歳のころ、このヒメウズをペン画で描いたことを憶えている。まだ植物の知識が浅く家の周りのどの草も木も未知の世界だった頃、庭先のヒメウズにいたく感激してスケッチしたのだが、その当時のペン画はもう手元に残っていない。串田孫一さんのエッセイ集に描かれていたペン画に影響を受けてもいたけど、串田さんのような独自のデフォルメまでは真似ができなかった。

といった、ようなことを頭に思い浮かべながらヒメウズの群落を眺めていたら、風もないのに、小さな白い花がユラユラと揺れ動いているのが目に入った。
オヤ? 誰かいるの?
望遠レンズの視界に捉えてみると、小さなハチが花に縋りつく様子が見えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

花に潜り込んでいたのは、ハナバチ類の一種だった。
一つの花に半身を突っ込み、クルクルとひとしきり回転してから、フワリと隣の花へと乗り移る。

へえ〜!?こんな小さな花でも、しっかり蜜と花粉を集めるんだ。

ハナバチ類の同定はかなり厄介だ。
『日本産ハナバチ類の同定の手引き』(神奈川県立生命の星・地球博物館 特別出版物 第1 号)というPDFをダウンロードしてみたけど、写真だけでの同定は難しい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ヒメウズの雄蕊にはたっぷりと花粉がついていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

今朝は地区の自治会総会が3年ぶりに開催されて、出席した。それでもやはり全員マスク姿ではあった。
全国どこでも同じような状況だろうけど、うちの地区でも高齢化、人口流失、という切実な問題は重くのしかかっていて、
自治会の存続すら危ぶむ声もあった。耕作放棄地の有効利用についても意見がでたけれど、発案だけで具体的な論議には至らなかった。
posted by やまかます at 20:13| ハチ・アリ

2023年02月11日

ホトケノザの種子とクロナガアリ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ホトケノザのてっぺんに登ってみた。いい眺め。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

オヤ!? どこへ行けるかな?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

オイ、オイ、こっちだよ! アリさん。エライオソームのおまけ付きだよ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アレ、こんなとこに、あった!

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

おひとつ、お持ち帰り〜。
posted by やまかます at 17:47| ハチ・アリ

2023年02月04日

石の下、朽木の下

都城市 青井岳

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U (2月3日:撮影)

めくった大きな石の裏側にあった、アリのコロニー。キイロシリアゲアリ、だろうか。
幼虫は、餡がつまった葛餅みたい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U (2月3日:撮影)

苔むした大きな朽木をどかすと、地面の窪みにピッタリ納まっていた、色鮮やかなヤスデ。
ババヤスデの一種だろうか。

夜間に歩いている姿を時折見かける。写真下は、2018年10月12日に撮影。
歩き方はゆったり。脚の運びを眺めているだけでも飽きがこない。

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      EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 270EXU SB-30
posted by やまかます at 19:56| ハチ・アリ

2023年01月23日

林のクラゲ

三股町

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     E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

昨年、一本のクリに多数のチャミノガの蓑がついていて、その中の一部は寄生されていた。
その寄生蜂の蛹の眼が色付いていた。体長は1センチほど。
他にはまだ幼虫やすでに成虫が羽化したものがいる。
寄生された蓑より、熟齢と思われる幼虫が入った蓑のほうが多く、その幼虫の性比は、オス:メス=2:1

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

クヌギの朽木に並んでいた小さなキクラゲを 下から仰いで見た。

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       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

明日から全国的に猛寒波に見舞われるとのこと。ここ南九州でも、場所によっては積雪があるようだ。
冷たい北風が強く吹き荒れるとも言われているので、今日の温かさとは一転して厳寒となるのは間違いない。
そこで庭の蛇口に防凍対策をしておいた。緩衝材で何重にも包んだあと、発泡スチロールの箱を被せた。
過去の最低気温は、自分で計測した範囲ではマイナス5℃の記録がある。
posted by やまかます at 20:00| ハチ・アリ

2023年01月17日

ニホンミツバチ と アオバト

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

山仕事がひと段落した頃、空には雲が広がって陽射しが途切れがちになっていた。それでも庭のアブラナにはニホンミツバチが、パッと見で3頭来ていた。そこでさっそくカメラを持ち出してみた。

上の写真はシャッター速度が1/6400。下の写真では1/4000だが、若干ピンが甘い。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro(トリミング)

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

林のへりに立っていると、今日もエナガの群れが近くまでやってきた。
じっとしていると、向こうからすぐ手が届くほどの至近距離まで寄ってくる。小さな群れには必ずメジロとコゲラも連れ立って動いている。シジュウカラが混じることもあるがすぐに離脱していく。
ちょっとした賑わいが潮が引くように去ってからしばらくすると、どこからかアオバトの囀りが聴こえてきた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (トリミング)

どこだろう? と、頭上から声がするではないか。見上げたちょうどそのとき、アオバトがクヌギの樹上に着地していた。メスである。
思いっきり見上げる角度で曇り空、撮影条件はすこぶる悪いが、うちの林でアオバトの姿を確認できたのは今日が初めてだ。
このあと飛び立って道路向こうの樹上に着地するとそのタイミングで、反対方向からオスのアオバトが飛来してペアで並んだ。う〜ん、距離があり過ぎる。しばらくは並んでキョロキョロしていたが、数分後に両者ほぼ同時に飛び立ち、空高く舞い上がり、都城市の方へと姿を消していった。

posted by やまかます at 20:05| ハチ・アリ

2022年10月28日

秋の花と虫

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        E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シャクチリソバの花に来ていたイシガケチョウは3頭いて、どれもメスのようだった。

シャクチリソバは3年ほど前から庭の隅に咲き始め、年々群落が大きくなっている。チベットや中国南部の高地原産らしい。そば粉もとれるし、葉は食用にもなるそうだ。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

夕方、庭のホトトギスを訪れていた、シロスジコシブトハナバチ
posted by やまかます at 20:14| ハチ・アリ

2022年10月18日

今日のコガタスズメバチの巣

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

イシガケチョウはこの先まだ産卵するだろうか?
毎朝のように玄関先にもやって来る。

午後3時43分、アブラゼミが近くで鳴いていた。
もうすっかり秋だけど、夏のなごりもまだしぶとく見つかる。

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

寝室の窓に掛かっているジョロウグモの網糸を歩いていた、オオカマキリのメス。
これまでも網糸に乗っかっているオオカマキリを見たことがあるけど、ジョロウグモの餌食になったカマキリを見たことがない。
今日のメスもこのあと、窓辺に移動していた。そろそろ産卵が近いはず。

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

庭にあるコガタスズメバチの巣は結局そのままにしてある。
先週、LPガスボンベの交換作業の際は私が立ち会うことができたので、危険はないことを説明して作業は無事に完了。
まだ働きバチの出入りはあるけど、頻度はかなり減ってしまった。


posted by やまかます at 20:23| ハチ・アリ

2022年10月06日

外からいただきます

三股町

午前8時
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

今朝も玄関前ツバキのジョロウグモ網糸は朝陽を受けて輝いていた。
網がもっと大きく、破れも少なければ、輝きもさらに賑やかになるのだろう。

気温は昨日までより少し低めだが、今日も予報とは違って雨も降らなかった。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ヤブマメの花を次々と訪れていた、クマバチのメス。
クマバチは花に馬乗りになると、萼の外側から長い舌を突き刺して蜜を吸っていた。たっぷりお腹を肥やすには、花数で補うのだろう。ヤマアジサイに複雑に絡んで、葉影に隠れているヤブマメの花を探してはゆったりと舞い、一度訪れたことのある花は近寄っただけですぐわかるのか、パスして次の花へと移っていく。

昨日は、午後5時54分、そして今日は午後6時12分、近くの林の同じ場所でアブラゼミがしばらく鳴いていた。
posted by やまかます at 20:16| ハチ・アリ

2022年09月23日

帰ってきた、アシナガバチ

午前8時20分
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       OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ゆったりと低く舞い続け、着地場所をしきりと吟味していたアゲハのオス。
ここと決めて落ち着くと翅を広げたまま、かなり長いこと動かない。
朝一番のウォーミングアップなのだろう。      


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         OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U       

ヒメスズメバチの略奪にあってしばらくして、ヤマトアシナガバチたちは全て離散していた。
それからかなり日が経って、つい一昨日、次々とアシナガバチが戻って来た。
台風の影響も関係があるだろうか?
ここに再び集まったのは元々、ここで育ったハチなのか?それとも別の巣から逃れてきた難民バチなのか?



posted by やまかます at 19:48| ハチ・アリ

2022年09月14日

どんどん肥大した巣

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          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

クヌギの樹液に夢中のノコギリクワガタ
先日、何故かグルグルと自転していた水牛と同じ個体で、触角の状態からもそれがわかる。

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    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭で営巣したコガタスズメバチの巣は、さらに大きくなってきた。
来週あたり、巣のすぐ横に設置してあるプロパンガスのボンベ交換作業が入る予定なので、それまでに撤去するか、何らかの対策を講じる必要がある。さて、どうしようか。

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    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  

今進行している企画本の仕事では、昆虫を採集する必要もあるので捕虫網が欠かせなかった。
すでに撮影は完了したので、網はもう役目を終えたのだけど、ずっと長いこと使っているうちに傷んできた(左写真)。
そこで先日、嫁さんにお願いして(代金5,000円!)で補修してもらった(右写真)。

そう言えば、じぶんが高校生の頃、捕虫網を母親に縫って作ってもらったことを思い出した。白いゴース生地は松山の銀天街の裁縫店で買い求めたことも懐かしい。
それ以前に一番最初に手にした捕虫網は、志賀昆虫普及社の絹製網(緑色)で軽いのは良いけど、すぐに破れてしまった。
しかもいい値段だったので2枚目を買うことはできず、ゴース生地で自作したほうが丈夫だし安上がりだということを何かの本で知ったと記憶している。ちなみにゴース生地は蝶々などには向いているけどトンボ用には別途、目が荒くて丈夫な網が必要になる。
それにしても、普段からあんまし使ってないので、昔に比べて網採集の腕前はずいぶんと落ちてしまった。
そもそも、虫を追いかけ捕まえたいという情熱が燃えるようにあった当時と今ではあまりにも隔たりがある。そのとき一瞬、これはどうしても捕まえないと撮影の仕事に差しつかえるという切迫感があっても、あの若い頃の情熱には敵わない。とは言え、わたしが昆虫少年だったと言える時期は短く、採集と標本作りからはあっけなく遠ざかってしまった。
posted by やまかます at 22:12| ハチ・アリ

2022年08月21日

アシナガバチ、受難

キアシナガバチの巣
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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-900R

仕事部屋外の雨樋に営巣していたキアシナガバチだが、、、、

朝一番のチェックではたくさんのワーカーが群れておりいつも通りだったが、午後2時過ぎに見上げてみれば、
巣部屋は全て伽藍堂になって、オス蜂が3頭ほどウロウロしているだけだった。

いかにも生活力の乏しい頼りげない面持ちに見えるオス。若い個体なのかおとなしい。近寄ると葉陰に隠れようとしたり身を伏せたりする。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

玄関前のツバキに営巣していたヤマトアシナガバチの巣は、すでに二日前には完全に空き家となっていた。
なので、他の巣もそろそろヤバいなと思っていたら、やはり、、、、、、、

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

午後4時過ぎ、刈草を片付けようと庭に出たらすぐ、雨戸袋に営巣していたヤマトアシナガバチの巣に
ヒメスズメバチが来ていることに気付いた。
巣部屋から幼虫や蛹を引っ張り出しては体液を吸っている。この後も繰り返し来ていたがいつも1頭のみ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ヒメスズメバチが目の前で幼虫や蛹を噛み砕いていても、アシナガバチのワーカーは全く手足が出ないのか、出そうとしないのか、ともかく無抵抗。
いや、と言うか、まるでヒメスズメバチの姿が見えないかのように、いつも通りに振る舞っている様子が奇異に映る。
下写真画面内の矢印先のワーカーは、巣部屋を冷やすため翅を扇風機がわりに震わせているし、他にも持ち帰った肉団子をワーカー同士で受け渡していたりと、とにかく平然といつも通りの仕事に従事している。

過去にも幾度となくヒメスズメバチの略奪シーンを観ているけれど、アシナガバチは常に無抵抗だった。
これには何かヒメスズメバチの密かな戦略があるのではないだろうか、と勘繰ってみたくなる。

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            OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

9ミリ広角レンズでギリギリまで近寄って撮影してみたが、アシナガバチは全く動じない。
一度ならず二度も、雨戸袋のアルミ板にカメラがゴツんと当たってしまったが、それでも平気。
巣にゴッツンと振動が伝わっても静かなまま、と言うのはやはりアシナガバチ達の神経に何らかの異常事態が生じているのでは無いだろうか? 普通ならタダでは済まないはずだ。
posted by やまかます at 20:13| ハチ・アリ

2022年08月06日

お味はいかが?

鰐塚山

林道の脇にヒトデのような果実が落ちていた。

はて?何だろう、と眺めているうちに小さなハチがやって来た。

久しぶりに見る シダクロスズメバチだ。
どうやら果実の中にある種子がお目当てのようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

種子を咥えとると、ガリガリ大顎で齧り始めた。中に詰まっている液汁を吸っているようだ。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

しばらくすると種子を大事そうに抱えて飛び去って行った。その後、またやって来た。同じ個体かどうかはわからない。
けれど一回に一個しか運べないため、何度も通っているようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

バナナの皮を剥いたようなヒトデ型の果実は何だろう?と、あたりを見渡してみたが、それらしき果実は見つからなかった。
後で知人に写真を見てもらったところ、ウマノスズクサ類では?との事だったので調べてみると確かにそうだ。
ヒトデが落ちていた場所にはオオバウマノスズクサが生えていて、以前、果実を撮影したこともあった。
これほど見事なまでに裂開するとは思いも寄らなかった。

スクリーンショット 2022-08-06 19.51.37.png
 ( 「ひむか昆虫記」より 撮影:2013年 7月6日 鰐塚山 )

今日、鰐塚山に赴いた本来の目的は先送りになったけれど、シダクロスズメバチがオオバウマノスズクサの種子を餌として利用することなど、ちょっとした発見につながって良かった、ということにしておこう。


〜15年前の10月に撮影した写真から〜

近所の草はらで睡眠中で、おそらく ヤマトムカシハナバチヤドリ Epeolus japonicus と思われる。
スジボソコシブトハナバチを見ていて思い出したのはこのハチのことで、ずっと名前調べができていなかった。

 2007年10月21日 午後5時51分
0805シロスジヤドリ-1215684.jpg
E-330 ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro

ミツバチ科の多くのハナバチ類は、大顎だけで体を支えて睡眠することはよく知られている。
大顎にはガチんとロックする仕組みがあって筋力を必要としないのだろう。
さらに人間と違って逆さまでも平気のようだ。

2007年10月22日 午前9時4分
0805シロスジヤドリ-1225908.jpg
E-330 ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro

気になって翌朝、犬の散歩がてら様子を見にくと、しばらくして脚をモゾモゾ動かしてウォーミングアップを始めた。
本種は、他種のハナバチ類に労働寄生するそうだ。
15年前に出会ってその後は、本種と思しきハチとも出会えていない。

2007年10月22日 午前9時24分
0805シロスジヤドリ-1225922.jpg
   E-330 ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
posted by やまかます at 21:29| ハチ・アリ

2022年08月05日

ホウセンカとハナバチ


午前7時15分
気温は上がるようだけど、今日は幾分か過ごし易いことを感じさせる空模様。

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   E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

0805うろこ雲-3059883.jpg
    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ホウセンカの花から、忙しい羽音が聞こえてくる。
スジボソコシブトハナバチが花の前に立ち止まっては思案している様子。

0805コシブト-8050996.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U

下の写真は実は6月に撮影したもので、ホウセンカの花期がいかに長いかを物語る。
数年前から畑や花壇に勝手に生えていろんな虫たちを呼び寄せてくれる、ありがたい花だ。

スジボソコシブトハナバチを見ていて、ふと思い出したハチがいる。

15年前に撮影したハナバチでおそらく寄生バチの一種だが、写真を整理してから明日、載せようと思う。

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    E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

コガタスズメバチとヤマトアシナガバチのそれぞれの巣は、人の動線に近いため昨日書いたように外部から人が来た時のことを考慮して、虎ロープで囲っておいた。
写真はLPガスボンベの近くにあるコガタスズメバチの巣を囲ったところ。

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posted by やまかます at 19:46| ハチ・アリ

2022年08月01日

あしながばち

午前中は小雨が時折降っていたが、午後から久しぶりに夏空が広がった。

0801夏空-1040788.jpg
  OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ヤマトアシナガバチの巣を改めて撮影してみた。

一脚を改造した延長棒の先端にカメラを取り付け、12秒セルフタイマーでシャッターを切った。
出払っているのかワーカーの数が少ない。
画面左上では肉団子を抱えている姿もある。これから幼虫に給餌するのだろう。

0801ヤマト-1040766.jpg
  OM-1  LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH  FlashQ G20U

仕事部屋の雨樋にある巣も同じ方法で撮影してみたところ、こちらはワーカーが多い。
しかも、こちらはヤマトではなく、キアシナガバチだったことが今日になって初めてわかった。
大きくなったイチイガシが屋根に影を落としていて薄暗いので、パッと見でヤマトと見誤っていた。
写真はストロボ光の照明を入れて明るいけれど、実際はほとんど暗闇に近い。

0801キアシ-1040776.jpg
  OM-1  LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

アシナガバチ両種ともカメラをすぐ間近まで寄せてもほとんど動揺はなかったが、油断は禁物。

灼熱で地面が焼け刈草がやっと乾燥してきたので、夕方から片付け作業に取り掛かった。

あちこちに散らばっている刈草を熊手で掃き集める。駐車場のコンクリート面は仕上げに竹箒で丁寧に掃き清める。
日陰だと風があって室内より涼しいし、昨日まで蒸し風呂のようだった空気が嘘のようにカラッとしている。
汗だくにはなるが室内でデスクワークをしているより遥かに心地良い。

刈草を山盛りにした一輪車を押していると、足元からセスジスズメが飛び出してまた草むらに潜り込んだ。昼間は草陰にじっと潜んでいて、日が暮れてからカラスウリなど夜咲く花にやって来る。

0801セスジ-1040777.jpg
  OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  FlashQ G20U

今日、撮影に使った改造延長棒とカメラの組み合わせはこちら↓
こういう時、軽いレンズ、SUMMILUX 9mm の出番となる。
この写真では、ストロボはFL-LM3を装着し、簡易ディフューザを発光部前に付けた超軽量スタイルだが、上写真は、実際にはFlashQ G20Uを使った。FlashQ G20Uくらい小さいストロボだとほぼ問題なかったけれど、できるだけ軽いことに越した事はない。

0801延長棒-8015883.jpg


改造延長棒は一脚の雲台取り付け部を逆さにしただけのことだけど、そのほうが伸ばした際に安定する。
この延長棒は最長に伸ばしても110cmしか伸びないので、ハチの攻撃から身を守るに十分とは言えないだろう。
実際、2メートル離れていても刺されたことがある。時期やハチの巣の状況など、諸条件によって安全圏と言える距離は異なると思われ注意が必要だ。

ところで、この記事を読んだ方で真似をしてハチに刺されたとしても、責任はご自分にあるということを念のために書いておこう。
距離が取れる条件であれば、望遠レンズを使って撮影した方が無難。どうしても絵柄に拘りたいなら冒険も時には必要ということになる。
posted by やまかます at 21:02| ハチ・アリ

2022年07月22日

久しぶりの晴天


0722イラガ-1040081.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

そっと息を吹きかけて翅をわずかだが、開き気味にしてもらった。
とにかくおとなしい蛾である。じっとしたまま姿勢を崩そうとしない、ナシイラガ

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

 ナシイラガの幼虫はうちの近辺でも比較的よく見かけるけれど、イラガは少ない。少ないと言うよりほぼ見つからない。少し足を伸ばせばいる所にはそこそこ見つかるが例年安定して発生が見られる場所は稀かと思う。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

縁側に出て簾を下ろしていたら目の前の草藪で鳴いていたニシキリギリス。すぐ近くにもう一頭オスがいて競うように鳴いていたが、しばらくすると片方が歩み寄り、寄られた方が瞬時に跳ねて逃げて行った。気迫負けしたようだ。
0722キリギリス-7220221.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

雨戸袋の下に営巣している、ヤマトアシナガバチ
0722ヤマトアシナガ-7220249.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

この巣は女王バチが単独で営巣を始めた5月7日からずっと観察してきた。いづれヒメスズメバチの襲来を受けると思うが、家屋には他に2か所で営巣している。

5月7日に撮影↓
0507アシナガ-5073127.jpg


トキワマンサクの茂みに営巣しているコガタスズメバチの巣は遠くからでも見えるほど剥き出しになっていて、夕方には西日を受けて明るく輝いて見える。午後5時22分。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午後7時12分、久しぶりに真っ赤な夕焼けを拝めた。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 21:09| ハチ・アリ

2022年07月21日

定点撮影


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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FL-900R

コガタスズメバチの巣は少しづつ拡張されている。

巣出入り口の上部や右奥の黒く湿ったところが拡張中で、働き蜂の唾液糊と木質材を練り合わせた紙粘土を薄く引き伸ばして盛り付けていく。拡張部分は帯状に外壁が二重になるわけで、外側の新しい壁が固まれば、順次内側の古い壁は取り壊していくのだろう。部分部分を拡張しつつも、全体の球形が大きく崩れることなく程よいバランスをとりながら巣全体が膨らんでいくのだから、これは本当に驚くべき技と言うしかない。

巣のある場所は、食堂の出窓越しにも観察できるけれど、細かい動作などはやはり近くまで寄る必要がある。巣から2メートルほど離れてじっとしていれば攻撃を受けることはない。
本当はもっと早い段階から撮影できれば良かったのだが、巣が大きくなっていく様子を定点撮影するための雲台を設置してみた。

0721コガタスズメ-7210206.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

一昨日、スズメバチネジレバネのメスが宿ったワーカーがいたけれど、オスが宿ったワーカーもいるのだろうか。いないと繁殖できないからいると思いたいけれど、巣の中を覗くことはできないのがもどかしい。
スズメバチネジレバネのオスの寿命は羽化してから4時間程度らしい。それだけ短いと同じ巣内にいないと交尾なども不可能かと思う。
以前、スズメバチネジレバネのオスの蛹を宿したオオフタオビドロバチを捕まえたことがあるけど、ドロバチはまもなく死んでしまい、ネジレバネ蛹も運命を共にして羽化しなかった。

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posted by やまかます at 21:19| ハチ・アリ

2022年07月19日

スズメバチネジレバネとコガタスズメバチ


プロパンガスボンベ(LPG)は駐車場の横に井戸水のポンプと並んで設置してある。
台所はガステーブルを使っていて、オール電化にはしていない。

さて、ガスボンベとポンプのある場所のすぐ隣にはトキワマンサクが植えてあって、そこにスイカズラの蔓も茂っている。昨日のこと、そのトキワマンサクの下枝、地上近くにコガタスズメバチの巣があることを嫁さんが発見。

巣の大きさは私の握りこぶし位でまだ小さい。女王バチ単独の初期の段階で気付かなかったのが悔やまれる。

0719コガタスズメ-7190161.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

ワーカーの数を知りたいので、巣の垂れている枝を突いてみた。するとさっそくワーカーが数頭外に飛び出して来て、巣の表面を歩いて警戒し始めた。飛び立った者もいたけどすぐに戻っていた。ワーカーの数は外勤に出ているのを除いてせいぜい5頭くらいのようだ。

0719コガタスズメ-7190153.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

巣の外壁を歩くワーカーの中に、スズメバチネジレバネ♀の寄生を受けているのが一頭だけ確認できた。ネジレバネ♀の頭が腹部節間から飛び出ている(下写真内、矢印先)。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R (トリミング)


posted by やまかます at 20:14| ハチ・アリ

2022年05月21日

女王に会えたか?

延岡市 愛宕山 (5月19日)

0519コマルハナバチ-3194505.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350  

嫁さんが言うには、どこからともなくいきなりズボンの膝に黄色いハチが止まったらしい。

「なんでここに来たの!?刺さない?」

一目でコマルハナバチのオスとわかったが、久しぶりの出会いで嬉しかった。
そっと私の指に誘導すると乗り移って、やたら口器を伸ばしてチュウーチューするのでくすぐったい。

「腹ペコなんじゃない?」

道端の花に持って行くとすぐに吸蜜を始めた。やはり腹ペコだったようだが、飛ぼうとはせず歩いては隣の花に移動する。
花は秋に咲くセンダングサ属のようだが、なんだろう?

三股町 (本日)

午後から雨は止んだが今日も気温は低め。クリ林で以前に見つけたリンゴコブガ幼虫の様子を見ていると、少し高い梢にベニオビヒゲナガのオスがいた。他にももう一頭見つかったが複数一度に見るのは初めてだ。

リンゴドクガ若齢幼虫も四日前に見つけたが、今日は近くに別の2頭を発見。どうやら3頭は兄妹のようだ。

明るい草原で佇む、ヒメジャノメのオス。まだ羽化して日が浅いのだろう、新鮮な翅に傷ひとつ無い。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

posted by やまかます at 21:24| ハチ・アリ

2022年05月12日

ギンシャチホコのその後

三股町

先日、5月4日、ギンシャチホコの繭から成虫が羽化していた。

繭は昨年、12月19日にコナラの幹で見つけてあったもので、同じ幹にもう一個、繭があった。
そのもう一個の繭の中には寄生バチの繭が入っており、ギンシャチホコが羽化する数日前にこちらも羽脱していた。

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寄生バチは本来なら自分が紡いだ繭に穴を穿って外に出た後、さらにギンシャチホコの硬い繭壁にも脱出口を穿つ必要がある。華奢な体つきだけど、それなりに鋭いアゴと筋力があるのだろう。けれど、私が繭をコナラの幹から剥がしてケース内に転がしてあったので、その二度手間は免れたわけだ。

一方、ギンシャチホコの成虫は羽化する前に蛹の頭頂にある突起でもって繭壁に圧力を掛け、自分の体がギリギリ通り抜けるだけの丸いハッチを開いて繭の外に出る。外に出てから高台へと移動して翅を伸ばす。寄生バチは流石にその秘密のハッチの仕組みまでは熟知していないのだろう。
繭壁の頂部近くにポッカリと開くようあらかじめ細工が施されているところは、イラガの繭とよく似ている。

ギンシャチホコの成虫が、硬い繭から脱出する様は是非見てみたいとは思うが、それがいかに難しいかは言うまでもない。
たいへん難しいけれど、ずいぶんと昔、別種のイラガでその羽化の様子を撮影したことがあり、
『里山の昆虫ガイドブック』(阪急コミニュケーションズ:2002年)や、『いのちのカプセル まゆ』(ポプラ社:2008年)に掲載している。

イラガの硬い繭の頂部に丸いハッチがパッかんと開き、そこからイラガの成虫が(正確には最初に蛹が)窮屈そうに出てくる様子を撮影するために、色々と作戦を考え、繭を集め(5個程度だったけど)準備したのも懐かしい。
考え抜いた撮影の段取りが整ったあとは、もちろんその瞬間を毎日待つ忍耐が必要だが、待つ時間帯を絞り込むことができたのは幸いだった。
当時はフィルムカメラでもあり、ストロボの露出や照明の具合なども細かく調整してその緊張感たるや、今とは比べものにならないが、もう25年も昔の話(1997年の7月)。

posted by やまかます at 21:56| ハチ・アリ

2022年04月05日

「おっきい〜すね!」

三股町

午前5時41分
ウグイスの囀りで目が覚めた。すでに外は明るい。

イチイガシの若葉が華やかに彩りを添えている一方で、樹下は白い絨毯を敷き詰めたようになっている。去年1年間、お疲れ様でした。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ヒメエグリバ幼虫に出会えたことで、アオツヅラフジの発芽をあちこち探し歩くことになった。
幼虫はその後見つかっていないが、アオツヅラフジの成長の姿も様々だ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

正午前、玄関先のツバキにオオスズメバチの女王が来ていた。重厚な羽音が響き渡り、葉陰で姿が見えなくてもすぐにそれとわかる。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

花の中心部に頭を突っ込んで蜜を吸っている姿を撮影している、ちょうどその場に郵便配達のバイクがやって来た。
カメラを脇に抱えて、郵便物を受け取ると、配達員(20代)の兄さん、ギョッとして、

「わあ〜!、おおっきっすね〜!スズメバチですかあ!?」

「刺されないよう、気をつけて下さいね」と、言い残して去っていった。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

「女王だからね、これから単独で巣作り、子育て、と大変なんだよ、、、、、人を刺している暇なんか、、、」とか、説明する余裕もなく、互い仕事に戻ったのは言うまでもない。
女王蜂はその後も何回も繰り返してやって来たが、もう巣場所は決まったのだろうか?

近所のゴマダラチョウ幼虫はすっかり肥えて、食っては休み、食っては休み、時に引っ越し、の日々を送っている。他にも居ないものかと周辺を探してみたが、この幼虫一頭しか見つからない。

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(4日:撮影) OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

今日は夕方、午後5時過ぎに食事していた。
さて、無事成長したとして、蛹化場所はどこになるだろう。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

地区公民館のサクラに、コムクドリが来ていた。
ニュウナイスズメが蜜吸いに集まっていたので撮影し始めたその時、ヒヨドリがけたたましく騒いでニュウナイスズメを蹴散らしてしまった。春と秋の渡りの時期に飛来するコムクドリを見るのは、私は今日が初めてだった。
枝にいる虫かクモを食べていたようだ。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:19| ハチ・アリ

2022年02月19日

網戸のシルエット

三股町

昼食後、ふと窓を見ればサッシ網に、アシナガバチのシルエットが。
さっそく縁側に出てみた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO(広角端) GODOX TT350 XPro O

アシナガバチ-2194876.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO(望遠端) GODOX TT350 XPro O

越冬中のヤマトアシナガバチ女王だろう。
どこかに潜り込んでいたはずだが、何かの拍子でそこから飛び出したらしい。例年、庭にある倉庫の中で越冬している姿をよく見る。

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 OM-D E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14
アシナガバチ-2194848.jpg
 OM-D E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14 


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posted by やまかます at 16:28| ハチ・アリ

2021年12月17日

寒風にもめげず、オオスズメバチ

三股町

午前6時15分、リビングの室温は13℃あった。これなら暖房も要らない。
それではと、午前8時半にコナラ樹液を覗いてみれば、オオスズメバチのワーカーが1頭来ていた。
腹部をキュンキュンと収縮させて樹液を吸い上げている様子。

ところが正午前頃から冷たい北風がしだいに強まり、急に気温が下がり始めた。
どんより曇っていて窓の外は寒々としている。普段昼間は使っていない暖房を入れたほど。
午後4時半、もう一度コナラ樹液を見に降りてみるとハチの姿は無かった。

「こんなに寒いんじゃあ、無理だよな」と戻りかけたとき、
ブイ〜んとオオスズメバチが飛来し、目の前の枝にぶつかって地面に墜落した。
「ホラ、言わんこっちゃない」
けれどオオスズメバチは落ち葉の上で平然と触角を拭ったりし、そのうち徐に飛び立ち、樹液に無事着地。
しっかり樹液回収作業を始めた。
オオスズメバチ-172152.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

飛び去るまで見届けるつもりが、こちらが寒くて根負け。
「スズメバチにこれほどの耐寒能力があるとは!?」と呟きながら退散。
きっと山の方では雪がチラついているに違いない。

ふと窓から庭を見れば、クヌギの枝にクリオオアブラムシのコロニーと卵塊が見えた。産卵を終えてまだ日が浅いようだ。
クリオオアブラムシ-172175.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R

クリオオアブラムシの母虫はこのまま死んでしまうが、卵で越冬して翌年クヌギの芽吹く頃には一斉に孵化する。
びっしりと産みつけられた卵は、シジュウカラやエナガなど野鳥たちの貴重なタンパク源にもなる。
posted by やまかます at 19:48| ハチ・アリ

2021年12月11日

刺さない、刺せない、オオスズメバチ

三股町

霧の濃い朝だった。

午前8時半

網を張っているジョロウグモはもう数えるほどに少なくなった。
その網はどれも、グズグズになっている。
水滴-2117342.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
水滴-2117353.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

昨夜、コナラ樹液にはオオスズメバチ3頭が居残っていて、そのうちの1頭は、オスだった。

そこで手掴みで捕獲、、、、、と言いたいところだが、以前見間違いをした苦い経験もあり、慎重に捕虫網で採取して、スタジオで撮影してみた。

オスに毒針は無いが、それでも人が近寄ったりするとお尻をグイッと向けて、メス同様に「刺すわよ!!」というポーズをとる。姿はメスとそっくりなのだから、知ってはいても思わず身を引いてしまう。
オスの威嚇はあくまでも疑似行動に過ぎないけれど、こんな仕草をとるオスを見ていると、人の社会でも何だか似たような光景を思い浮かべそうだ。

樹液とアリ-111465.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOXDE300+GODOX TT350

オスの特徴は、メスに比べて、触角がより長いこと、複眼の頭部に占める面積が大きいこと、腹部末端が尖ってないこと、、、などなど、細かく観察すればいくつか区別点がある。それらを素早く総合的に判断できれば、雌雄判別は難しくは無い、はず。
さて、写真のオスは新女王と交尾を済ませることができたのだろうか?そこが肝心なことなんだけど。
オスの使命はそれだけのようだし。
posted by やまかます at 21:15| ハチ・アリ

2021年10月25日

オオスズメバチの肉団子作り

三股町

午前7時30分

朝一番、林縁のタテハモドキねぐらを覗いてみた。一箇所に3頭を筆頭に全部で8頭を確認できた。
止まっている葉っぱは枯れているものと緑葉のどちらもあって、特に選んでいるようには見受けない。
スギ伐採-2254616.jpg

下写真の枯れ葉はアカメガシワの落ち葉だろう。
イモリ-2254619.jpg

アスファルト路面でじっと佇んでいた、イモリ
「そこじゃ、ヤバかよ」
落ち葉が積もった路肩にそっと移しておいた。
イモリ-2254625.jpg

午前8時頃から雨になった。かなり気温も低め。

ところが午後になってから急に青空が広がり始め、すっかり秋晴れになった。

午後4時15分
道沿いのセイタカアワダチソウで、オオスズメバチが獲物を抱えていた。

獲物はヒメクダマキモドキのオスで、脚と翅が次々と噛み切られ、最後にフンが溜まっているお尻の部分が切り落とされると、あっという間に肉団子に丸められた。

写真は腹端を噛み切るところ。
日中シンクロのシャッター速度が1/125と遅く、ブレてしまった。
オオスズメバチ肉団子-2254697.jpg


昨日のキイロスズメ幼虫は順調に育っているようだ。
背面の模様が目をひく。
キイロスズメ背中-3251541.jpg


先月から始まったすぐ近所のスギ伐採作業は大詰めとなった。

写真画面のAとBの矢印で示した間の杉も伐採予定のはずだが、何故か後回しになっている。
スギ伐採-2254704.jpg

つまりここは伐採エリアの南端の縁になるのだけど、これまでの作業手順を見ていると、縁は後回しにするようだ。
Aの位置にある一番高い杉は、もしこれが倒れると、我が家の敷地、及び建物にも被害が生じる危険性が大。
以前から伐採してほしいと願っていた杉だ。
なにせ台風のたびに、杉の倒木があちこちで発生しており、現にうちの林に倒れ込んだこともある。その時は自然観察路を塞ぐ形で倒れ込み、除去作業にはえらい時間と労力を要した。

中途半端に残すことなく伐採してほしいと願っているが、他の場所の伐採地では境界線のスギを数本残していたりするのでなんとなく嫌な予感がしないでもない。一列にされたスギは、強風をもろに受けやすくなるはずだ。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
ストロボ FL-LM3

(キイロスズメ幼虫写真のみ)
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

※今月23日から開催中の『木城えほんの郷』での写真展の開期は来月21日まで。
スギ伐採-.jpg


11月3日には、午後1時30分からギャラリートークを行います。

今回の写真展のテーマは開催時期に合わせて、真冬を中心に秋冷と早春の時期を含めた、昆虫の姿、生き様を納めた写真で構成しています。華やかな活動はないけれど、静かな森や草はらで出会った小さな生きもの達です。

posted by やまかます at 20:00| ハチ・アリ

2021年09月30日

寄生産卵

三股町

以前、犬小屋があった場所のすぐ隣にチカラシバが生えている。
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犬のチョロが生前、このチカラシバの根元にリードが巻き付いてしまい、身動きが取れなくなることがしばしばあった。
なので、毎年、秋の終わり頃には早々と根元からバッサリ刈り取っていた。束になった根元はガッチリ頑丈で草刈り機の刃を跳ね飛ばしそうなほど。刈り取りには意外と手こずった。
そんなことも、今では思い出の一つに過ぎなくなった。

今日はよく晴れたけれど、PCR検査や荷物のパッキング、来客の応対、企画撮影とこなしているうちに、すぐ夕方になってしまった。
午後4時45分。
庭のノイバラにアカスジチュウレンジバチの幼虫が多数群れていて、単独でいる幼虫に寄生バエが向き合っている姿が目に入った。
「うん!?これは産卵だな」
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背面からではわかりにくいので、サイドに回り込むと、
アカスジチョウウレンジバチ-9300473.jpg

寄生バエの産卵管が長く伸びているのがわかる。
ハチ幼虫の首筋(頭部付け根)あたりに何度も、産卵管を突き当てていたが、産卵したのかどうかまではわからない。
産卵を受ける側の幼虫は、さして困った風でもなくただじっとしているだけ。
しばらくして、寄生バエが飛び去ると、何事もなかったように葉っぱを食べていた。
アカスジチョウウレンジバチ-9300654.jpg


弱々しい、キリギリス(ニシキリギリス)の鳴き声が2箇所から聞こえていた。
もうこれが最後です、と言わんばかりに掠れた鳴き声で、顔の表情もお疲れの様子。
ニシキリギリス-9300436.jpg


だらだらと羽化が続いていたツチイナゴだが、幼虫の姿はめっきり減ってきた。
夕日をたっぷりと浴びながら、触角の手入れ。
ツチイナゴ-9300633.jpg


目の前でクヌギの枝先にピタリと張り付くように静止した、ウスバキトンボ
ここが今夜のねぐらだろうか?
ウスバキトンボ-9300418.jpg



〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:35| ハチ・アリ

2021年05月15日

繭なし、繭あり

三股町

クマイチゴの熟した果実が目立ってきた。近所のお散歩叔母さんが、田んぼの向こうでこっそりつまみ食いしている姿に思わずニッコリ。
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クマイチゴの葉を食べるシロオビナカボソタマムシの姿も多い。今がピークだろうか。
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アカメガシワの朽木倒木の樹皮をめくると、アリの幼虫部屋だった。アリの種名は調査中。
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アリには繭を紡いで蛹になるものと、繭を省略する種類があるということを改めて知った。
繭を紡ぐ、例えばクロヤマアリなどは、蛹から羽化した新成虫は自分で繭を破ることができないので、ワーカーなどに外から破ってもらうようだ。そんな手間が要るなら、いっそ繭を省略してしまおう、巣内はワーカーが守っているし、ということだろうか。

posted by やまかます at 17:39| ハチ・アリ

2021年05月09日

クロオオアリの結婚飛行

三股町

午前6時、自治会の奉仕活動で公民館の清掃に参加した。
主に草刈り作業が中心で、私は熊手で刈り草をかき集めた。参加者は皆、マスクをしているが、これがかなりキツい。汗でびっしょりになるし、呼吸も苦しい。お互い距離を置いているし、屋外なのだからマスク無しでもいいようなものだが、、、、。
アオサギの子育ては順調のようで、数日前から雛の鳴き声も賑やかになっている。すっかり葉が茂って巣の様子は見づらくなったが、2羽の雛の姿が確認できた。

午後5時、物置小屋に向かう途中、足元から白い翅を羽ばたかせて、クロオオアリ女王が飛び立って行った。庭の片隅には14年前からずっとほぼ同じ場所にクロオオアリの巣がある。
警戒心の強い雄アリは外に出てもすぐにまた、巣穴に潜り込むことを繰り返していた。
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そのうち、女王蟻も姿をあらわしたがこれもすぐさま、戻ってしまった。
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大空に飛び立つには、かなりの覚悟と勇気がいるように見える。それもそうだろう、飛び立つやいなや、鳥に捕食されてしまうかもしれない。

posted by やまかます at 21:24| ハチ・アリ

2021年05月07日

青いベレー帽

三股町

朝からシトシト、雨模様。だいぶ前からカーポートの雨樋が詰まっていたので、水抜き栓を外すと雨水が延々と流れ落ちた。かなりの量だ。3分も経った頃、雨水と一緒にポトリと路面に落ちたのは、コガタノゲンゴロウだった。雨樋の水溜りが一時凌ぎの住処になっていたようだ。そばで見ていた嫁さんが拾い上げて睡蓮鉢に入れた。
私 「白い液体を出すよ、ちょい臭いけどね」
嫁さん 「毒じゃないよね!?まさかメダカを食べないよね?」
私 「大丈夫だよ、たぶん、、、、」

カーポートの横に植えてあるアジサイに、シャクトリムシがいた。4センチはある。ちょっとくらい触れてもじっと動かない。動かないことが最大の防御なんだろう。
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アジサイのすぐ隣のエノキには、ホシアシブトハバチの幼虫が3頭ついていた。
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こちらの食事中の幼虫は、まさにアクロバット。これでよく、落ちないもんだと感心する。
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posted by やまかます at 19:28| ハチ・アリ

2021年04月20日

結婚飛行

三股町

日中、ブラインドに入るとまるで蒸し風呂のような暑さ。ブラインド内が明るくなるので良くはないけど、背面を開け放して少しは涼しくなった。ともかく、日中の気温は23℃くらいまで上がったようだ。
そのせいだろうか、うちの林内ではもう、クロオオアリの女王アリが佇んでいた。ウバユリの大きな葉上だったので、余計に目立っていた。
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路上に降りてしきりと獣毛を集めていた、ヤマガラ
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ヤマガラが去ってから駆け寄ってみると、獣毛はおそらくノウサギのものとわかった。それならと周辺を探してみたけど、死骸の断片も何も見つからなかった。猛禽類に捕食され、そのわずかな残骸だったのかもしれない。

止まり場に戻って来た、ハラビロトンボのオス。空中に舞い上がっては小さな昆虫を捕食していた。
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OM-D E-M1X 
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 18:37| ハチ・アリ

2021年04月15日

赤バチ

三股町

庭にいたのは、キイロスズメバチの女王。地元では「赤バチ」とも呼ばれる。
越冬から目覚めて、これから単独で巣作り、子育て、と忙しい日々を送ることだろう。
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昨日、ナルコユリに産卵していたハバチの一種だが、今日もメスがいて、オスは3頭に増えていた。
オスがいると交尾したり、追いかけられたりで、メスは産卵どころではないようだった。
産卵箇所をよ〜く見ると、茎の表皮を透かして並んだ卵の輪郭が僅かに見える。
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えいや!と爪で摘んで剥がしてみたら、一個だけ卵が現れた。他の卵は表皮について剥がれたようだ。
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ハルジョオンではアオスジアゲハのメスが盛んに吸蜜。今春はアオスジアゲハをよく見る。
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OM-D E-M1 MarkU
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:21| ハチ・アリ

2021年04月14日

ナルコユリとハバチ

三股町

午前9時半
まだ蕾のナルコユリ
葉上には真っ黒なヒゲナガクロハバチがいた。あとでわかったのだがオスである。
お尻を上げた格好でじっとしている。何をしているのだろう?
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ふと目線を下げてみれば、茎ではメスが産卵中だった。産み込まれているだろう卵は、見えそうで見えない。
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2時間後、再び覗いてみれば、おそらく先のオスとメスが交尾中だった。
ということは、メスは産卵を一旦中断してのことだろう。ならば、本種は多回交尾をするということだろう。
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さらに4時間後、メスは少し下がった位置で産卵を再開していた。
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ヒゲナガクロハバチは、去年の5月に観察した幼虫と同種であろう。


OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
posted by やまかます at 17:48| ハチ・アリ

2021年04月08日

サクラに、今ごろは、、、、

三股町

先日、スイバの茎で産卵していた、ベニシジミ♀。
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すでに右下や左下に卵が計4個も、産み付けられている。根元に潜り込んで産卵する習性があるベニシジミの産卵シーンは、意外と撮影が難しいけれど、根元がスカスカの条件に恵まれたとも言える。このスイバの成長具合はあんまし良くは無いようだが。

さて、去年の4月15日、庭のサクラで、サクラヒラタハバチの産卵を撮影できた。今年は春の進行が早いので、ちょうど今ごろが産卵時期になるはずだと思う。けれどまだ、卵塊は見つかっていない。

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2020年4月15日、撮影

一昨年は、サクラヒラタハバチの産卵を撮影しようと狙ってみたが、すでに産卵ピークは終了した後だった。サクラの葉裏に綺麗に並んだ卵塊を目の当たりにして、「出遅れたかあ〜!」と悔しがったものだ。
それでもなんとか撮影したくて、標高の高い場所を巡ってみたりもしたが、普通種とは言え思ったように本種を見つけることができなかった。サクラはどこにでもあるため、ポイントを絞りようもなくかえって探すのが大変と痛感した。

昨年の春は心機一転、早めに観察待機を始めて産卵シーン3例を撮影することができた。仕事部屋から出てすぐの庭だし。しかし、この3例のみでしかも数日内で終わってしまうのであるから(撮影可能な高さに限定)、少なくともうちの庭で撮影できるチャンスは一年にわずか2〜3日間しかないと言える。
サクラヒラタハバチの幼虫がサクラの葉を綴って作る幼虫巣や食べ痕は、かなり目立つ「しわざ」になる。人によっては不快に思われるだろうし、あるいはこの「しわざ」を蛾類のイモムシの仕業と思っている人も多いはずだ。
昨年出した拙著『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社)では、「トサカフトメイガの幼虫の巣」(テント)のページに、本種を「しわざのそっくりさん」として載せてある。
サクラヒラタハバチの産卵シーンはどうしても載せたかったし、必要な写真だったけど、入稿の手前ギリギリで間に合った。こういうケースは稀だが、例年うまく撮影できなかったものが追い詰められてうまくいくということは過去にも数回ある。もちろんその逆のケースもあって、掲載を諦めたり他の写真に差し替えたりしたこともある。うまくいかなかったそういう場合に限って、皮肉にも本が完成した次のシーズンにはあっさり撮影できたりすることもある。
ともあれ、山吹色の鮮やかな色した六脚のサクラヒラタハバチ。その姿はなかなか可愛い。そして、憎まれることもあろうけど、見事に整列した卵塊にはついつい見惚れてしまう。
posted by やまかます at 22:36| ハチ・アリ

2021年03月24日

ツクシノイバラに産卵

都城市


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イロハカエデの芽吹き。
若葉に先立って花が咲くけれど、花はとっても小さい。花に気付く人は少ないのではないだろうか。

ツクシノイバラでは、アカスジチュウレンジバチが産卵していた。
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近似種もいるので、脚や胸部が見える角度からも撮影しておく。
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ハンノキの小枝に張り付いている、コミミズク
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3頭のうち、右の一頭は、小ぶりでしかも、頭部の長さが胸部よりか短い。
これだけはっきりしていると分かり易いが、この特徴が雌雄の違いだろうか?
コミミズク成虫の観察はこれまで、ほとんど機会がなかった。

カルガモのペアの配偶行動を初めて、最初から観察できた。
まずは、両者が向き合って、お互いに首を上下に振る。まずは挨拶、ということか。
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ついで、オスがメスにマウントして交尾成立。
カルガモ_Z3248299.jpg

このとき、メスはほぼ水没している。
交尾を終えると、水浴びするメスの周囲を、オスは首を伸ばした低姿勢のまま、グルグルと泳ぐ。
まるで勝ち誇ったように。
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posted by やまかます at 18:18| ハチ・アリ

2021年02月03日

ニホンミツバチとハラビロカマキリ

三股町

ボケの花蕾も膨らみ始めた。
そのボケの枝にハラビロカマキリの卵しょうが一つ。サイズは一回り小さめ。
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この卵しょうの産卵日は、昨年の11月はじめ頃↓
産みたては薄緑色をしている。
さて、春になって無事にふ化できるだろうか。
数年前の観察では、オオカマキリのふ化より2週間程度遅かったのが印象に残っている。
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日ごと増えてきた、庭のアブラナだが、
訪れてくるニホンミツバチは、いつも一頭だけ。
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「ヨッコラ、せっと!」
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posted by やまかます at 16:36| ハチ・アリ

2020年09月19日

はち合わせ

ツルボが花盛りで、訪れる虫は圧倒的にハチの仲間が多い。

ヤマトアシナガバチオオフタオビドロバチ
まさに、はち合わせ。

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ミカドトックリバチ
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他には、ニホンミツバチ、ハキリバチの一種、エントツドロバチ、など。
ルリモンハナバチの姿はなかった。

彼岸花に陣取って獲物を待ち伏せているのは、ハラビロカマキリ褐色型。
3時間ほど粘ってみたけど、チョウたちにはカマキリの姿が見えているのだろうか、
射程距離内には決して近づかなかった。カマキリのいる花だけを、どのチョウも避けているように見えた。

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それでも、カマキリの止まっている場所の地面にはクロアゲハの翅の残骸が落ちていたから、チョウにも油断があったのだろう。
3時間のうち、一度だけ、花に来ているハヤシクロヤマリを捕らえて食べていた。
最初、右前脚で取り押さえて食べていたが、別のアリが来ると空かさず、左前脚でこれを捕らえた。まさに二刀流。
まあ、アリ程度では腹が満たないだろうけど。

アリのおやつを食べたあと、鎌の手入れ。
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ハラビロカマキリを見張っている間、足下近くにいた、ヒメアカネ

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すぐ背後のクヌギ樹液にやって来た、ゴマダラチョウ


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ハラビロカマキリの狩りの瞬間を撮影しておきたかったが、叶わなかったのは残念。
天候も次第に崩れて小雨が落ち始めた。

E-M1 MrakV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

posted by やまかます at 16:25| ハチ・アリ

2020年09月03日

ルリモンハナバチ

家庭菜園には毎年、シソがたくさん生える。勝手にドンドン増えていく。
まさに手間要らずで、大葉には不自由しないから助かる。

今は花盛りで、チョウやハチ類が多く訪れている。

室内作業の息抜きに出てみると、ちょうどルリモンハナバチが来ていた。
ミツバチより大きいので遠目にもすぐに判る。


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一番下の写真は、シャッタースピードが1/500だったので、ブレてしまった。
日射しがあったのでISO400にしていたが、雲が掛かっては仕方が無い。タイミングが悪かった。
けれど、ISO800にはできるだけ上げないようにしている。

E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FL-900R
posted by やまかます at 20:51| ハチ・アリ