2025年02月02日

働きアリ

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM  (撮影:2月1日)

昨日、雨の中、花壇の地面でしきりと獲物を捕らえていたジョウビタキ。
獲物は随分と小さく一瞬にして飲み込む。写真を拡大しても獲物の正体がよくわからなかった。

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     EOS-R5 MarkII RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

次々と見つかる獲物とはなんだろう? 今朝になって花壇の地面を舐めるように見てみた。
上写真のクロナガアリはポツポツ活動していて予想通りだったが、他にはユスリカの一種、ヨコバイの一種などが見つかった。
ヨコバイの一種は数も多く、2ミリほどの小さい虫だが、いっときもじっとせずピョンピョン跳ねる。小さいけれど、そのジャンプする姿が却って鳥の関心を惹くことだろう。他には見つからなかったけれど、徘徊性のクモなどもいるだろう。



posted by やまかます at 19:33| ハチ・アリ

2024年11月18日

久しぶりに刺されて

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 270EXU

庭のツワブキにたくさんの虫が来ていて、ヤクシマルリシジミのオスや、

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

キタテハ、ウラナミシジミなどの姿もあった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

X字型のかくれ帯に潜む、コガネグモの幼体。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

近所の畑の脇にあったフタモンアシナガバチの巣にはオスも数頭いたが(撮影:11月13日)、

今日覗いてみると数が減っていて、オスの姿は無かった↓

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ところで、フタモンアシナガバチと言えば、、、、、

今日の夜、風呂上がりに長袖Tシャツに腕を通した途端、左手薬指の付け根あたりをブスリと刺された。
袖口にフタモンアシナガバチが潜んでいたのだ。
長袖Tシャツは先日洗濯して箪笥に入れてあったものだが、外に干している間に袖口に潜り込んだのだろう。畳んだりしていてもじっと動かなかったようだ。

刺された部位をすぐに吸い出したが激痛に耐え難く、ステロイド外用薬アンテベートを塗り込んだら、しばらくして痛みは治った。と、その直後から患部周辺に痒みが出てきた。
posted by やまかます at 22:03| ハチ・アリ

2024年10月05日

青色の魅惑

三股町

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ソライロアサガオ(セイヨウアサガオ)   OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

隣の空き地からうちの林まで次第に蔓延ってきている、ソライロアサガオ。
花は観賞用として人気があるようだけど、その繁茂ぶりはお旺盛で大きな樹木がどこにあるかわからなくなるほど覆い被さってしまう。切って捨てた蔓からもすぐに発根してあっという間に成長する。片隅で花を咲かせてくれる程度ならいいけれど、林全体に広がっていくのは勘弁してほしい。

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ニホンミツバチとツユクサ       OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO    

昼になると萎んでしまうツユクサの花に、ニホンミツバチが次々と訪れていた。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

蜜は出ないが、ニホンミツバチのお目当ては、花粉だ。雄しべの先にぶら下がって、花粉を後ろ脚の花粉ポケットに集めていた。ツユクサの青い花は昆虫たちを惹きつけているが、同花受粉も行うらしい。
posted by やまかます at 21:00| ハチ・アリ

2024年09月25日

肉団子

三股町

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OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm (撮影:9月24日)

林の上から鈍い羽音がして見上げてみれば、ゴマダラチョウを抱えたオオスズメバチがいた。
イチイガシの小枝に足場を構えるとすぐ、ゴマダラチョウの翅が食いちぎられて、ハラリ、ハラリと落ちてきた。

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OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm

4枚の翅を断ち落としたあと、肉団子作りが急ピッチで進んだ。
オオスズメバチや他のスズメバチ類の肉団子作りを見る機会はこれまでにも何度かあったけれど、獲物は甲虫類やミツバチなどが多く、今回のようにチョウ類というのは初めて。
敏捷に飛ぶゴマダラチョウを空中で捕獲したのだろうか。それとも樹液に来ているところを襲われた、というところだろうか。
posted by やまかます at 17:43| ハチ・アリ

2024年09月22日

ヒメスズメバチ

三股町

昨夜、居間の灯りにまとわりついていた、ヒメスズメバチ。
どこからどう、迷い込んだものか。

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ヒメスズメバチ♂

触角が長いように見えたので、捕えてみると確かにオスだった。摘むと腹部を曲げて刺すような仕草をするが、毒針は飛び出てこない。

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触角が長いと言ってもメスと比較した上のことで、長く見えるメスもいるので見誤るかもしれない。
ヒメスズメバチのオスの前胸には黄色い紋様がある(肩のところ)のでここと、腹端が尖っていないこと、の2点を確認した方がいいだろう。

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      EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  Godox DE300
posted by やまかます at 20:25| ハチ・アリ

2024年08月26日

黒い虫、2題

三股町

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トノサマバッタ黒色型        EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM 

一昨日、観察会を開催した公園でトノサマバッタ黒色型を探してみた。
小学生の子供たちが次々と見つけたからには、それなりに個体数が多いのではないだろうか。私としても自分の目で確かめておきたかった。
探し始めて5分もしないうちに黒色型の幼虫が跳び出し、その後も立て続けに3頭、計4頭の黒色型幼虫が見つかった。そして、まだしっかり飛べない黒色型の成虫も1頭。むしろ、ここでは緑色型の幼虫の姿が見当たらないのである。      

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トノサマバッタ幼虫黒色型       EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

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クロアナバチ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

近所の畑の畦で穴を掘っていたクロアナバチ。こちらの動作に反応してはフワリと飛び立ち辺りを警戒するも、すぐに舞い降りてきて、トンネルの中に潜り込む。運び出された土の量からしてすでにトンネル巣はほぼ完成しているようだった。
やがてプイッと遠くへ飛び去ったので、穴の前で帰りを待ってみたが1時間経ても戻って来なかった。
一昨日の観察会では地面に横たえた獲物(ササキリ類)を穴に運び込むところを見てもらうことができた。ちょうど日陰になっていたので休憩を兼ね、クロアナバチの行動を私の実況解説付きでじっくり観察できた。

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クロアナバチ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350 

posted by やまかます at 19:47| ハチ・アリ

2024年05月09日

今日の、お客さん

三股町

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ハナウド     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

うちの庭でセイヨウミツバチを見かけることは稀で、ミツバチといえばほとんどが、ニホンミツバチばかり。
近所には趣味でニホンミツバチを飼育している方も多い。
セイヨウミツバチが目の前にいたので、反射的に撮影してしまった。しまった、いう表現もおかしいけれど、動き回る小さな昆虫を目にすると、考える前にカメラ持った体が動くようになっている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ウリハムシがクヌギの若葉を食べていた。キュウリの葉にはよく来るけれど、クヌギでの食事姿はちょっと新鮮に感じた。

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霧島山      EOS-R6 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM

一眼レフ、EOS-5D MarkV をあらためて屋外で使っているけれど、今後この大きくて重いカメラをカメラザックに詰めてフィールドに出掛けようとは思わない。自宅フィールド限定で気軽に持ち出せるカメラという役所がふさわしいようだ。
EOS-5D MarkV は10年前から主力カメラとして2台を導入、7年間ほど活躍した。7年というのは決して長くはないけど、そこそこ役割を果たしたと思う。
体力の衰えもあって、軽くてコンパクトなカメラシステムの恩恵には素直に縋りたい。OM SYSTEMのカメラが今では主力カメラとなっているが、単一のシステムだけでなく、NikonやCanonのカメラも使っていきたい。そこでひとまずは、所有レンズを活かせるCanonのミラーレスカメラを使ってみることにした。色々検討して選んだのが、EOS-R6 MarkU。EOS-5D MarkVと同じくフルサイズで、ある程度、連写性能があるカメラという点に注目した。初めて実機を手にしてみると、ずいぶんと軽いし手頃なサイズのボディだ。
posted by やまかます at 21:33| ハチ・アリ

2024年05月07日

樹液レストランの今日

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アカメガシワ樹液には連日、オオスズメバチが来ている。おそらく女王だと思うが、餌場を巡っての争いが絶えず、上写真では後から飛来した女王が相手を威嚇して追い出してしまった。追い出された女王もほとんど抵抗することなくあっさりと引き下がった。サトキマダラヒカゲは頻繁にやって来るけれど、すぐに追い散らされてしまう。それでもめげずに何度も繰り返しやって来る。

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        OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

樹液は豊富に出ているようで、オオスズメバチは頻繁に排泄を行う。
このような一瞬の排泄シーンも、今のミラーレスカメラでは簡単に撮影できるようになった。

一眼レフカメラだと、光の条件に恵まれている時以外ではストロボ使用が必須で、シャッターチャンスも一か八かの大勝負になる。排泄のタイミングを事前に読んで早めにシャッターを切る必要があり、非常に根気のいる作業で結果が出るのはまぐれに近いものがあった。それだけに、撮影できたときの喜びはひとしお大きかった。
それが今や排泄の瞬間を察知してからシャッターを押し込めば、いとも容易に撮影できてしまう。とはいえ、写真の絵柄にこだわる余裕ができるので、さらに納得のいく写真に仕上げる意欲も湧くというものだ。

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霧島山     EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

午後7時20分、久しぶりの夕焼け。
posted by やまかます at 20:37| ハチ・アリ

2024年04月16日

少し早い旅立ち

三股町

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

まだ青いアブラナ果実をゴリゴリしごいて種子を啄むカワラヒワ。
今朝は巣立ちビナを連れた親鳥が4羽やって来た。ヒナはしかし、種子の啄み方を習得できていないのか、親鳥の姿をジッっと見つめるばかりだった。要領を得ないヒナの姿は草の向こうに紛れてしまい写真にならず。
居間の窓ガラス越しだと、ガラスが反射してこちらの姿がカワラヒワには見えていないようだった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ワカバグモのオスが、「まちぶせ」。まちぶせの相手は、獲物か、それともメスなのか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

午後5時過ぎ、庭でクロオオアリ女王を見つけて思わず近寄ってみた。
もう女王が出巣しているとは驚いたが、日中の気温は27℃くらいまで上がり少し湿度も高め。
草のてっぺんまで這い上っては飛び立ち、すぐに落下、を繰り返していたが、数回目にやっと空高くへと吸い込まれるように去って行った。
posted by やまかます at 20:55| ハチ・アリ

2024年04月11日

花と共に

今日は朝から断続的に雨。気温も低めだった。
写真は全て、4月9日に撮影。

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    OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

オドリコソウにトラマルハナバチ。
重たそうな体でゆったり舞うけれど、ひとつの花に頭をつこっ込んでいるのはほんのわずかな瞬間。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ツツジとモンキアゲハ。ツツジの根元から上空を見上げるようにして撮影してみた。せっかくの青空と雲を画面に入れて。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (早水公園)

ムクドリの背景はツツジの植え込み。
芝生の間から虫などを次々と啄んでいた、ムクドリのつがい。時折、オスかな?上を見上げては囀っていた。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (早水公園)

アオサギが佇む公園の池縁では、アヤメが咲き始めている。
大きく嘴を広げて、赤い舌を伸ばしているのは、なぜ?このポーズを随分と長く続けていた。
posted by やまかます at 20:59| ハチ・アリ

2024年02月28日

ファジー

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

モンシロチョウの数も増えて、アブラナで盛んに産卵するようになった。
物置小屋の壁で日光浴する写真の個体はメス(春型)。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

重々しい体のため、蜜を吸う姿がなんとも不器用に見えてしまう、ハラナガツチバチの一種。
そこへいかにも身軽なハナアブがタッチアンドゴーで瞬く間に隣の花へと去っていった。

〜機材のお話し〜

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今日も、OM-1 MarkUの被写体検出「鳥」でテスト撮影を行った。
水面に口を出して吸引しているコイも、しっかり追尾する。被写体検出に曖昧さがあるのはOM-1と同じようだ。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シオカラトンボの標本をテグスで吊ってみた。風を受けて凧のように漂うので、トンボの飛翔撮影の模擬テストができる。
クルクルと目まぐるしく舞うシオカラトンボを、被写体検出「鳥」はしっかり捉え、追尾撮影ができた。しかも、頭部をターゲットに捉える頻度も高い。
先日の記事でちょっと見当違いなことを書いたけれど、やはりここはOM-1の使用感と変わらない。つまり、被写体認識には鳥以外の物体も捉える曖昧さが残されている、という事だろう。「飛行機」と「鳥」の区別くらいはして欲しいとは思うけど、トンボも認識してくれるのは助かるし、曖昧さがあればこそ、思いがけないシャッターチャンスを掴むことができるように思う。

当初、AF設定などで少しまごついたけれど、OM-1の使用感を受け継いだOM-1 MarkU。AI被写体認識の性能向上という利点を大いに活用したいものだ。
posted by やまかます at 20:05| ハチ・アリ

2024年02月09日

金毛家蜂

三股町

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南向きの家壁の下、「犬走り」と呼ばれるコンクリート面にじっと佇んでいるハチがいた。
日光浴している体は金色の産毛が輝いて見える。狩バチの一種で、リュウキュウコオロギバチ、だ。
たまに家の中に紛れ込むこともある。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ハチのいた場所には、以前、飼い犬の小屋が置いてあった。チョロのお気に入りのねぐらは、暑い時は縁側(デッキ)の下や何も植えていないプランターの中だったりした。プランターのサイズでちょうどチョロの体がスッポリと収まっていた。
チョロが亡くなって一年ほどしてから、犬を再び呼び寄せたい、という気持ちは強くあったけれど、こればかりは出会いを運に任せるしかなく、結局3年経てもその出会いは果たせてない。迷い犬となりうちに引き取られたチョロは、予期しない出会いだっただけに、またそのぶん喪失感も大きかった。一時は犬の里親探しのサイトを調べたりもしていたが、写真を眺めていてもそう簡単にはいかないことがよくわかった。
posted by やまかます at 21:50| ハチ・アリ

2024年02月08日

越冬昆虫のこの頃

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

うちの林のムラサキツバメ越冬集団(シロダモ)は、先月末頃には2集団とも消失して、それ以降ずっと一頭も戻って来ない。
温かい日が続いたので流石に動き始めたようだ。分散してしまうとなかなかこれを見つけるのは易しくないようだ。
先月、11日に見つけたキイロヒラタヒメバチ属の一種も気になって、様子を見ておいた。
アオキの葉裏にいた5頭は3頭になって、2頭はそれぞれ別の葉っぱに単独でいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ウスイロカモドキサシガメは肉眼ではっきりと見えないが、それでもなんとか3頭を見つけることができた。
若干は移動しているのかもしれないが、同じ葉裏に止まっているようだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

今日は体調もほぼ戻ったので、河川敷へと出掛けて下見を兼ねて風景撮影を中心に行った。
野焼きの痕を歩いていると、堰堤の上にタヌキのため糞が見つかった。一抱えもある量は、自分がこれまで見たため糞の中でも最高クラスに入るだろう。随分と開けて明るい場所だけど、野焼きする前はヨシ原に挟まれたトンネルのような場所だったに違いない。ここには風景撮影のために、今後も季節折々訪れることになりそうだ。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (トリミング)

午後5時58分、桜島の噴煙が湧き上がっていた。
画面左方向は志布志〜串間、方面。噴煙はゆっくりと流れているようだった。
posted by やまかます at 21:39| ハチ・アリ

2024年01月19日

越年スズメバチ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 内蔵ストロボ使用

午後3時42分、コナラ樹液の香りが漂ってきた。ふと見やれば、オオスズメバチのワーカー2頭が元気に活動していた。樹液もたっぷり滲み出ている。
昨年暮れから観察していたコナラ樹液だが、ここ数日気温が上がったせいで活動を再開したようだ。気温が下がった日々はひたすら巣内でじっと耐えていたのだろう。
通常、オオスズメバチのワーカー達は冬を越すことはできず春までに死に絶える。越冬できるのは女王蜂とスズメバチネジレバネに寄生を受けたわずかなワーカーのみのはずだ。来週はまた冷え込むようだし、この先いつまでもワーカーが生き延びるとは思えない。がしかし、いったいどうなるだろうか。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

羽繕いしていたホオジロのそばで立ち止まり、さらにお馴染みのモズの顔を拝んだのが、午後4時ちょうど。

今日の写真は、わずか18分間の歩きで撮影した。
というのも、明日に控えている講演の準備のため、朝からずっと室内作業をしていたので、一歩も外に出る時間がとれなかった。作業を完了できたのが午後3時過ぎ頃で、ちょうどこの頃から雲が切れて陽射しも出てきた。体をほぐすためにチョイとフィールド歩きをしてみた。
講演の内容は都城市のある公園での昆虫観察なので、新規に構成を組む必要があった。この公園では過去に何回か観察会を行っており、例年、仕事で通っているフィールドの一つでもある。
posted by やまかます at 21:16| ハチ・アリ

2024年01月18日

イソップ物語

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45/F2.8 FlashQ G20U

このところナナホシテントウの姿をよく見かける。飛んでいることもあれば、チョコチョコ草上を忙しく歩いていて、まるで春や秋の光景そのもの。日が暮れてから、庭ではタイワンクツワムシが鳴いていた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45/F2.8 FlashQ G20U

カラスノエンドウの花外蜜線にはアミメアリが来ていた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45/F2.8 FlashQ G20U

クロナガアリも活発に動いていて、ホトケノザで種子を探している姿もあった。去年の2月に種子運びの様子を載せていた。種子はもうなかったけれど、諦めることなくしつこく探索を続けていた。
posted by やまかます at 19:39| ハチ・アリ

2024年01月12日

葉っぱめくり

三股町

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    E-P7 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH  内蔵ストロボ

毎冬、リンゴドクガの繭は見つかるが、今冬はシュロの葉裏にあった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO マクロフラッシュ STF-8

リンゴドクガ繭を見つけたのと同じ場所(自宅林の隣)、スギ林の中は昼でも薄暗く植生は単調だ。越冬昆虫を探したりする以外ではあまり踏み込まない環境だけど、獣や鳥たちもよく利用している。
林床に生えている樹木は先のシュロやアオキとシロダモくらいで、シロダモはヒョロヒョロの幼木しかないが、アオキは人の背を越えるほどまで成長した大きな株もある。アオキの大きな葉をめくっていくと、次々と見つかるのが、ヒゲナガサシガメの幼虫。小さいけれど拡大してみると鮮やかな体色。行儀良い姿勢はどの個体も同じで、じっとしていることに徹している。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO マクロフラッシュ STF-8

同じくサシガメ科の仲間の、ウスイロカモドキサシガメも少ないながら見つかる。ヒゲナガサシガメと違って、太い両前脚を前向きにピッタリ揃えている。その上、中・後脚は糸のように細くて長いので体全体の輪郭はボヤけ、虫の姿には見えづらい。体長7mmほどしかなく、見慣れていないと見落としてしまう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 

先日、別の常緑樹林でキイロヒラタヒメバチの一種(Xanthopimpla sp.)を見つけたので、ここでも探してみると、同属の別種が新たに見つかった。上写真は5頭が集まっている。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO マクロフラッシュ STF-8

こちらは2頭が並んでいた。本種は、先日の種より小柄で特徴のある紋様などからXanthopimpla trias ではないだろうか? 和名は付いてないようだ。
キイロヒラタヒメバチ属(Xanthopimpla)にはよく似たのが数種類いて、写真での判別には慎重になる。
posted by やまかます at 21:20| ハチ・アリ

2024年01月08日

赤い果実

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO MC-20

鳥をじっと待っているようにも見える、ヒヨドリジョウゴの果実。
昔、ヒヨドリがこの果実を食べるシーンを撮影したことがある。あまり積極的に食べるようでもないが、他に餌が乏しければ選り好みしている場合ではないのかもしれない。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

近所の林ではどこに入っても、センリョウの赤い果実が目を惹く。薄暗い林内で案内灯のようにあちこちに小木が生えている。鳥の落とした糞から実生が育ったのだろうか。昨日、越冬中のヒラタヒメバチの一種を撮影した林内に今日も入ってみた。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

気持ちよく晴れてしかも風がほとんど無いので、越冬ヒラタヒメバチsp.をもう一度撮影しておいた。
二匹並び(上写真)と五匹並び(下写真)が、同じツバキにいて、しかも地面からの高さは1m半程度と低い。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

posted by やまかます at 19:58| ハチ・アリ

2024年01月07日

貼付け蜂

三股町

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

今朝、新たに見つけた早贄は、クビキリギスだった。
昨日、モズのオスが出入りしている姿を見ているが、クビキリギスのすぐ近くにはツチイナゴも立てられている。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

クビキリギスの背景に黒く見えているのは、クリオオアブラムシの卵塊である。
膨大な数の卵がクリの幹表面を黒く染めている。

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   OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

尾根に残されている常緑樹林に入って、ツバキの葉裏を見上げていくと、すぐに見つかったヒラタヒメバチの一種。最初のは一匹だったが、少し離れたツバキでは二匹並びが、

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

そして同じツバキで五匹の集団も見つかった。
しばらく撮影しているうちに雲が切れて、ほんのひと時だけ木漏れ日が差し込んだ。普段はほとんど陽が入らない薄暗い樹林だけど、まさか自然光で撮影できるとは思いもかけなかった。林床に寝転んで仰向けになってカメラを構えた。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO   
   
ツクツクボウシの抜け殻が、アオキの枝に残っていた。
posted by やまかます at 19:55| ハチ・アリ

2024年01月04日

冬の樹液レストラン

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH DMW-FL200L

見上げたヒヨドリジョウゴの果実に種子が透けて見えていた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH DMW-FL200L

コナラ樹液に来ていたオオスズメバチは、昨年の暮れにはパタリと姿を消して、このところはキタテハも来ていない。
オオスズメバチが齧って大きく広げられた樹液口からは、プ〜んと発酵臭が漂っている。
樹液に群れて吸い上げているのはハヤシクロヤマアリ。


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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro DMW-FL200L

樹液でお腹が満タンになったハヤシクロヤマアリのワーカー。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro DMW-FL200L

庭のクヌギのクリオオアブラムシは個体数が激減してまばらになっているが、まだオスがいて交尾していた。
隣のクリ林の巨大コロニーでは、黒光りする卵がびっしりと幹表面を覆い尽くしているのとは対照的だ。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH DMW-FL200L

今日は午後からクヌギ倒木の片付け作業を行った。天気が良いので午前中だけでなく午後もフィールドを歩きたかったが、山仕事も進めておきたい。

他の木(写真画面の奥)によりかかった太枝を切断しているうち、電動チェンソーのガイドバーが挟み込まれてしまった。挟み込みのトラブルはチェンソー作業ではよくあることだが、こうなってしまうと厄介だ。挟み込みしないよう、慎重に行っていたが、重心の微妙な傾きを目測で見誤ったようだ。
もう一台チェンソーがあれば簡単に救出できるが、エンジンチェンソーは処分して今は無い。宙ぶらりんになったチェンソーを取り外すために、矢掛け(大きなハンマー)で楔を打ち込み、なんとか救出できた。太枝は4m以上の長さで重量もかなりあって、私一人の力ではピクリとも動かない。救出したあとは、チェンソーでV字型の切り込みを入れてから矢掛けで何度も打ち、太枝の自重を利用して地面へと倒すことができた。転がした4mほどの太枝を細切れに切断したところで作業終了。林床に散乱している伐採枝の片付けにはまだ数日かかりそうだ。
posted by やまかます at 20:16| ハチ・アリ

2023年12月18日

ともだちですか?

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午前7時15分、霧島山の韓国岳(写真画面右奥)には薄らと冠雪が。
昼前にはすっかり消えていたが、今朝は宮崎県も零下の厳寒となった。
コナラ樹液のオオスズメバチ、3頭と減ってはいたけど今朝も来ていた。
来ていた、というか巣に戻れなくなっているだけかもしれない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

イチイガシの梢に初めて見る小さなアミメカゲロウ目。アシマダラヒメカゲロウ、のようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

同じイチイガシのサツマヒメカマキリ幼虫はほぼ毎日、場所替えしている。探す楽しみも絶えないわけだ。
どうやっても見つからない日など、そんな時はあまり深追いしない。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

アラカシの葉っぱ表面に縦に並んでいた、ヒメバチの一種。
種名をはじめこの2頭の性別や血縁関係など、知りたいことは色々あるけど、、、、、

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U 

なんとも可愛いロボット顔をしている。
posted by やまかます at 19:47| ハチ・アリ

2023年11月30日

赤色、黄色

三股町

昨日、クヌギの枝で休んでいたウスタビガのオスは、夜になっても動かず、そのまま朝を迎えた。
飛び立って行ったのは、今朝の午前6時〜6時半の間だった。つまり、一昨日の夜に交尾を解いてのち、34時間もじっと休止していたことになる。ウスタビガは餌を摂らない。大空を駆け巡るパワーは幼虫時代の蓄エネルギーで賄う。長い休止は効率良く活動する秘策なのか。それともそろそろパワー不足の予兆なのだろうか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭のツワブキは花盛り。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

マムシグサの果実を食べていたのは、ヒメクダマキモドキ。
今月半ば頃からシロハラの姿を見るようになり、そのタイミングでマムシグサの果実が次々と啄まれてもいるようだ。すっかり食べ尽くされて裸になった株もある。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

林内の朽木を起こすと、次々とカブトムシ幼虫が出てくる。今年は発生数が多いようだ。
子供達がうちの林に来れば、歓喜の声が上がること間違いない。
     
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

先日、庭に立っていると、濃厚な樹液の香りが漂ってきた。風上に目をやると隣の林のコナラにスズメバチのシルエットが出入りしていた。今日になって現場へと赴いてみれば、オオスズメバチが来ていた。ずいぶんとアルコール醗酵臭が強いが、この酒場に入り浸っているのは今のところオオスズメバチくらいだ。夜になると蛾類で賑わっているかもしれない。
posted by やまかます at 21:29| ハチ・アリ

2023年11月15日

寒い朝

三股町 (撮影日:11月14日)

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
シラネセンキュウ

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

畦道の地上高40センチほどのところに、ハチのシルエットがあった。
普通に歩いているとそこは死角になって目に入らない。
立ち止まってたまたま目に入ったというのが、いつものことだが。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

「へえ〜!?トラマルハナバチの寝姿は初めてだな」とカラムシの葉裏を反対側から覗き込んでみた。
毛深い体一面が黄色い花粉まみれとなっている。
しだいに朝の陽射しが届き始めたけど、気温はかなり低い。
しかし、しばらくすると何だか様子がおかしい。触角ひとつピクリとも動かない。
そっと指先で触れてみると何の抵抗もなくそのまま地面に落ちてしまった。葉っぱの上に拾い上げても動かない。
すっかり硬直している。いつの時点で死に至ったのだろうか。夜闇の冷え込みに耐えかねたのか?

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U  

先月末に導入した望遠ズームレンズは、風景、鳥、昆虫、花、とあらゆる被写体を対象にして慣れるまで毎日使うようにしている。
posted by やまかます at 06:45| ハチ・アリ

2023年11月12日

ポーズ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

今月に入ってツワブキの花茎が立ち上がり、ようやく開花の兆しも目につくようになった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

熟柿に来ているクロコノマチョウを見ていると何か視線を感じた。
柿の実から目だけ覗かせていたのは、オオスズメバチだった。立ち位置を下げてみれば顔や脚が見えた。濃い眉毛にも見える長い触角、オスに違いない。
さっそく捕虫網で捕獲してみた。今朝は気温が低く、網のなかでもおとなしかった。翅をブンブン唸らせてはいたけど。

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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro Godox DE300

ケースに入れて嫁さんの目の前に持って行ったら、ドン引きされて、オスだから安心・安全と何度言っても信用してくれなかった。
posted by やまかます at 18:00| ハチ・アリ

2023年11月06日

日溜まりに集う、さすらう

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

イヌマキのてっぺんに着地するのが見えた、ツマグロオオヨコバイ。
きっとまた飛び立つはずと狙いをつけてみれば、案の定。ソワソワしてのち、飛び立った。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

キササゲの白い枝がお気に入りのようで、何度も何度も飛来しては枝を撫でるようにまとわりついていたのは、フタモンアシナガバチのオス。ときには枝に着地するけれどすぐに飛び立っていく。複数個体が入れ替わりで来ていた。
ここにはメスも来るようで、逢い引きスポットになっているようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

もういないだろうか?
確認しておきたくて、すぐ近所のハンミョウ広場に出かけてみれば一頭だけだが、いた。
少し前まではいつも3、4頭が跳ね歩いていたがさすがに数は減っただろうか。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

自宅林で拾った、リンゴドクガ幼虫のぬけがら。小さくてもよく目立つ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

こちらは、庭のイロハカエデの葉っぱを綴ってお籠りしたリンゴドクガ幼虫。
二日前、ソワソワと枝を歩き回った末、ここと決めて葉っぱテントを仕立てたのだが、脱皮のための台座だろう。
posted by やまかます at 20:45| ハチ・アリ

2023年10月06日

花に、ぬいぐるみ

三股町

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭の花壇で、ホトトギスが咲き始めた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

クマバチが、今日もコスモスの花に来ていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ずんぐりむっくりのクマバチ。花がしなること、しなること。もちろん折れはしないけど。
冬越しに備えて、日々栄養補給に勤しむ。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
posted by やまかます at 20:06| ハチ・アリ

2023年10月03日

砂地の中型ハナバチ

佐賀市、鍋島町

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「蛎久天満宮」は、長男の自宅から散歩がてらでちょうどいい距離にあった。
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大きな寄木作りの菩薩像

天満宮の境内裏の地面には、足の踏み場もないくらい無数の巣穴(しわざ)が並んでいて、滅多に見れない光景に思わず歓喜の声が出た。

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巣穴に戻ってくるもの、これから出ていくもの、トンネル拡張工事に励むもの、モグラ叩きをしているような忙しさで巣穴を眺めていると、しわざのヌシの姿がチラホラと見えた。
黄色いフサフサの脚が目立つハチは、シロスジフデアシハナバチ(ケアシハナバチ科)。
中型のハチで、地下の巣部屋に三つ足付きの花粉団子(育児用)を作り団子上に産卵する。自分の庭ならすぐにでも掘って、その花粉団子を一度は見てみたいものだ。

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このような安定した裸地という環境は、神社仏閣など人為的に維持されている以外ではそうそう滅多に見られるものではない。
猫の額のように狭くても、シロスジフデアシハナバチが生存する上では貴重な場所となっている。
この天満宮に出入りする人達の目にはどのように映っているのだろうか。あるいは気付いている人はほんの僅かなのかもしれず、ハチにとっては下手に関心を抱かれるよりかは好都合なのかもしれない。

天満宮を出てあえて遠回りの裏道に入ってみると、護岸されていない昔ながらの小川が流れていて驚いた。
このようなせせらぎが普通にあったのは、自分が小学生低学年の頃までだったように思う(松山市で)。
高校生の頃、松山の実家周辺では農業用水路の大規模な改修工事があって、コンクリート三面護岸がより強化され河岸に並んでいたシダレヤナギが悉く伐採されてしまった時には、もうこの世の終わりくらいに悲しく、虚しい気持ちになったものだ。
博物館で幼虫探しの手解きを受けてのち、初めてヤナギの梢でコムラサキ幼虫を見つけて喜んだのも束の間、次のシーズンにはすっかり様変わりしてしまい、下校時の寄り道観察もできなくなってしまった、というようなことまで想い出された。
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小川の岸辺にはジュズダマが群れていて、何とも懐かしい光景にしばらく見惚れていた。
このような水環境の近くに住みたい、そんな気持ちが湧いてくるというものだ。

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「旭屋」

天満宮のすぐ門前には、「旭屋」というかなり古風な酒屋があった。
前掛けをしたご主人から、天保4年(1833年)築と説明を受けた。佐賀の地酒を扱っていて銘柄が多数揃っていた。
自分はもうほとんど飲まないけれど、お土産用にと数銘柄を買い求めた。 (写真は全て、TG-6で撮影)
posted by やまかます at 21:00| ハチ・アリ

2023年09月24日

アシナガバチのこだわりとは

三股町

家庭菜園のなかにいた、ホソハリカメムシの終齢幼虫。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

色彩や棘状突起の有無で、混生するハリカメムシ幼虫との区別は容易だ。
とても目立つ幅広の触角は、成虫になると平凡なものになる。不思議といえば不思議。

夕方の散歩で谷津田の周回農道を歩いてみた。
道沿いにジュズダマの群落があり、しばらく立ち止まってぼんやり眺めていると、
アシナガバチがジュズダマの葉裏でじっとしていた。
一旦飛び立ってもまた同じ場所に戻ってくるので、よほど執着しているようだった。何があるのだろう?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-LM3

よく見ると、セグロアシナガバチのメス蜂であり、黒いスス病のようなものを舐めていた。

しかも、他にオス蜂も2頭いて、彼らもメス蜂と同じことをしていた↓

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-LM3

セグロアシナガバチが夢中になって舐めとる、黒いススのようなものはカビの一種だろうか?
しばらく様子を見てみようと思う。
posted by やまかます at 20:26| ハチ・アリ

2023年09月18日

やっかいな、お荷物

三股町

クズの葉をめくっていると、白い蛾の幼虫がいた。体長は1センチほどと、小さい。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

別の角度から見てみると、幼虫の背中にはヌルンとした、おそらく寄生蜂の幼虫が乗っていた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

さらに他の葉をめくると、もう少し大きい幼虫がいて、こちらには明らかに寄生バチが止まっていた。
これから産卵しようとしているのか、それとも産卵を終えたところだろうか。まったく動きが見られない。
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

寄生バチが止まっている蛾の幼虫は脱皮前の休眠に入っているようで、わずかに頭部を動かすだけだった。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨晩、午後5時過ぎころ、イノシシの子供兄弟2頭が、庭の片隅に現れ、地面をしきりと掘り起こし採餌していた。まだ幼いので警戒心がやや薄いのかもしれないが、それでも庭の隅、林のへりに沿って移動して、家屋の近くや畑には近よらなかった。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

幼獣とはいえ、家屋に近い庭にまでやってきて採餌するというのは、これまでになかった。周辺の田畠の多くが耕作放棄地となって久しく、人の出入りもかなり減ったことが、イノシシの活動エリアを広げているのだろう。今年は昼間でも何度かイノシシの活動を見ている。
「そのうち、家庭菜園の野菜にも被害が出るんじゃない」と心配する声が聞かれる。
posted by やまかます at 20:06| ハチ・アリ

2023年08月16日

屋台のお客さん

三股町

庭のナツフジの花には、オオハキリバチとバラハキリバチが来ている。
とくにオオハキリバチは体も大きく、2、3頭が鉢合わせすることもあって賑やかになる。
竹筒アパートに営巣する常連客でもある。

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オオハキリバチ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

外壁の塗装工事の間、仕事部屋外壁に設置してあったライトを取り外す必要があり、ガッチリ壁に固定していた金具やパイプを分解した。入居してから15年目にして、ようやくの塗装工事だけど、シリコン塗装だとこの先10年ほどは保つようだ。
せっかく綺麗になった外壁に金具類を打ち込むのも躊躇われたので、新たにライトトラップ台を拵えてみた。
素材は矢崎のイレクターパイプ。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

白布は汚れたら交換できるよう、また強風時には速やかに取り払うことができるようにしてある。
これなら昆虫の排泄物で家壁が汚れるのをかなり防げるだろうと期待している。
ちなみに、夜間採集で使うライトトラップを虫屋の間では『屋台』と呼んでいる。
で、この新しいライトトラップ台を設置した昨夜のこと、初めてやって来たお客さんの中で最大種は、カブトムシのメスだった。今夏、カブトムシ♀の飛来は例年より多い。
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posted by やまかます at 20:22| ハチ・アリ

2023年08月07日

ピラミッド

三股町

台風6号の影響で朝から雨が断続的に降り続けている。
雨宿りするというよりか足掛かりが多いためだろうか、家屋外壁にはオオカマキリ幼虫がへばりついている姿をよく見かける。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

ここ数日、仕事の都合と天候に阻まれて、外歩きがほとんどできていないので、
オオカマキリ成長の進捗状況は見えないが、少なくとも庭で見かけるのはまだ幼虫のみで、成虫は見ていない。
ショウリョウバッタのほうはオスの成虫はやたらと増えていて、しかしメスはまだ終齢幼虫のみ。

8月2日 18:11
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO(以下写真全て)    

家の南側、「犬走り」と呼ばれるコンクリート面にヤブキリ♀の死骸が転がっていた。
目の色などからまだ死んでからさほど時間を経ていないようだ。
死因は不明ながら、トビイロシワアリだろうか、死骸上に土粒や枯れ草などが運び込まれつつあった。

8月3日 16:25
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8月4日 18:33
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働きアリの呼び名にふさわしく、小さな体で大きな仕事を続行中。
巨大事業とでも言えるだろう。

8月5日 08:01
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8月7日 15:42
ヤブキリM1082593.jpg
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死骸を覆い隠す作業はいつ果てるともなく続いているようだ。
一方で死骸を解体して巣に持ち帰るアリをまだ確認できていないが、見落としているだけだろうか。
明日から宮崎県も台風の暴風域に入りそうだから、この神聖なピラミッドも吹き飛ばれてしまうかもしれない。
posted by やまかます at 20:43| ハチ・アリ

2023年08月01日

肉団子

三股町

朝、家庭菜園のナスの葉上で、アシナガバチがバッタを襲う瞬間を見た、と嫁さんが教えてくれた。
すぐさまカメラを抱えて外に飛び出してみた。

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     E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

獲物のツチイナゴ幼虫を抱えていたのは、キアシナガバチ。
幼虫の体はハチの大アゴで噛み砕かれ、みるみる崩れていく。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

うしろ脚などは切り捨てられ、腸の部分もしごき出されていく。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

丸い挽肉となった糧を抱えたまま、菜園の上空をしばらくゆっくりと旋回してから、一気に20メートルほど急上昇。
そこで帰巣する方角を捉えたようで、東へと一直線に飛び去っていった。
ずいぶん遠くからうちの庭に飛来していたようだ。
posted by やまかます at 20:36| ハチ・アリ

2023年07月19日

大きな獲物も軽々と

三股町

今朝は民放局の収録があった。
朝一番、雨が降っていてどうなることかと気を揉んだけど、
TV局クルーの方々が我が家に到着するころには上空にうっすらと青空も見えていた。

庭のクヌギ樹液に来ているノコギリクワガタを前に喋る私の撮影から始まり、花壇のポンポン百日草を訪れるチョウたちの姿、ほか順調に撮影、インタビュウーが行われた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

室内での撮影中、アシダカグモがツマアカクモバチに襲われる、というシーンが目の前で展開。
TVカメラは毒針を打ち込む瞬間まで捉えていた。私がカメラを取って戻ったときには、アシダカグモはすっかり麻酔が効いて大人しくなっていた。居間の網戸を大きく開け放っていたので、ツマアカクモバチは目ざとくクモを発見したようだ。
このあと、ツマアカクモバチは軽々とクモを咥えて縁側の下へと運び去った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ツマアカクモバチはアシダカグモの狩りに特化しているのか、アシダカグモを運んでいる様子はこれまでにも数多く目撃している。アシダカグモが屋内外を行き来していることもあって、ツマアカクモバチも室内に紛れ込むことが頻繁にある。
狩った獲物は、多くは床下や雨戸の戸袋の中などに運び込んでいる。獲物を保管する空間の条件としては、乾燥していることが大事だろう。



posted by やまかます at 20:18| ハチ・アリ

2023年06月03日

コロコロ、リ〜〜〜〜〜

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

コロコロ、リ〜〜〜〜〜〜〜〜♫  部屋の中まで囀りが届く。そっと、窓に近づいて木立を見上げてみれば、
アカメガシワにカワラヒワのオスがいた。

ひとしきり囀ったあと翼を伸ばして屈伸運動。ササっと羽繕いを済ませると飛び立っていった。
今はちょうどノアザミの種子が食べごろ。庭のノアザミから綿毛の塊が溢れている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

庭のクロオオアリの巣穴からは女王と雄アリがときおり出てきては、飛び立っていた。
飛び立つまでにはだいぶ躊躇しているように見える。あっちに行ったりこっちに行ったり、
ウロウロしているときが危ない。
体が重そうな女王アリが、カナヘビの餌食になっていた。
カナヘビも一口では大き過ぎるのか、しばらく咥え直しては苦労して飲み込んでいた。

夕方から1時間ちょい、林の観察路の草刈り作業を行なった。林内は日陰なので暑さもいくぶん和らいで作業は捗る。
先月の中頃から雨のたびにササや下草がだいぶ伸びていた。
posted by やまかます at 21:04| ハチ・アリ

2023年04月30日

張り付きイモムシ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

ハナミョウガの花穂がグングン伸び上がって、明るい若葉も開き始めた。
開花はまだ先になるが、どんな虫たちが訪れるだろうか。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

エノキにホシアシブトハバチの幼虫が多い。みんな必ずどうやってか葉裏に張り付いている。

絵の具をチュープから絞り出したままの姿、そして大福饅頭のような白粉で覆われたイモムシだ。
このイモムシは刺激を受けると、お尻からかレモン色の汁が滲み出る。
多分、この汁は舐めたりしてはいけない。少なくとも甘くて美味しい、はずはないと思う。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

以前、成虫の産卵時間がかなり長かったのが印象に残っている。
それだけたっぷり産卵したのだから、さぞかし幼虫の数も多いだろうと予想していたのだが、いつまで経っても産卵していたはずのエノキの梢ではついに1匹も幼虫が現れなかった。
はたして、それは卵が寄生を受けでもしたのか、それとも産卵ポーズだけで実際には産んでなかったのか?
いや、そんな無駄なことはしないようにも思える。卵か若い幼虫の段階で死滅したのではないだろうか?
posted by やまかます at 18:16| ハチ・アリ

2023年04月12日

災難は去ったか?

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

午前6時40分、なんと!? サビキコリはまだ巣部屋に頭を突っ込んでいた。それも別の部屋に鞍替えして。
つまり、おそらく一晩中、巣上に止まっていたのだろう。
こんなことをじっと静観していたのでは、巣内の我が子は皆、サビキコリの胃袋に消えてしまう。

しかしキアシナガバチ女王は、近寄った私に対しては威嚇の素振りを見せるのに、サビキコリに対しては相変わらず無関心のようだった。

ところが、、、、、、、、、!

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

正午過ぎ、少し距離を置いて観察していると、女王蜂がサビキコリの体に噛みつき始めた。
女王蜂の体内で「攻撃排除スイッチ」がいきなり入ったかのようだ。
一体何がきっかけだったのか、まったくわからないが、さすがのサビキコリも巣部屋から退いて、巣の裏側に一旦逃げ込んだ。
するとすかさず追撃の手が伸び、ついにサビキコリは渋々(そう見えただけだが)、巣から立ち去って行った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

昨夕、食べられてしまった巣部屋の卵は、正午前には改めて補充産卵してあった。他の被害にあった巣部屋も順次、埋め合わせていくのだろうと思う。

しかし、女王蜂はなぜにサビキコリの侵入、盗食を一晩もの間、許していたのだろうか?

今朝、観察の立ち位置を変えて巣場所の右側に移動したところ、隣の立ち枯れたカラスザンショウの幹表面にも、別の女王蜂が営巣していることに気づいた。地面からの高さもほぼ同じくらいで、距離はわずか3mしか離れていない。

女王蜂が単独で作り始めた初期巣はしかし、様々なアクシデントによって放棄されることが多く、巣の拡大、ワーカーの誕生までと継続観察できるチャンスは意外と少ない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

先日、エゴノキで見つけた卵塊を飼育していたが、今朝になってみると1枚の葉裏に全部の幼虫が集まって、脱皮前休眠に入っていた。ここまで来ると、そろそろ種名の検討がつくのではないだろうか。

まだ若齢ではあるけれど、エゴノキが食樹であることや、幼虫の姿、集合性、などから、
本種はシャチホコガ科の、オオアオシャチホコかアオシャチホコの幼虫だろうと思う。

そういえば、、、、先月、3月の中頃、まずはオオアオシャチホコが↓
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そして少し遅れて、アオシャチホコが↓
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それぞれ灯火に飛来しており、両種いづれかの可能性があると言えそうだ。
早春に成虫が現れ芽吹いたばかりのエゴノキに産卵した、ということなのだろう。

幼虫集団の脱皮が完了したなら、エゴノキに戻すことにした。
これから食べる量もどんどん増えていくだろうから。

posted by やまかます at 19:39| ハチ・アリ

2023年04月03日

花と虫〜ウスタビガ飼育経過

三股町

チュウガタシロカネグモ
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ミズナラの幼木に3匹のチュウガタシロカネグモが網を張っていた。
ミズナラは山で拾ってきたドングリを4年前に植えたもので、今は1メートルほどまで成長している。

ニッポンヒゲナガハナバチとブルーベリーの花
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

写真では前翅の腑室が3個見えることから、ニッポンヒゲナガハナバチ、とした。
ブルーベリーの植えてある菜園では、ブロッコリの花にも盛んに来ていたが、花から花への移動が忙しく撮影は意外と手間取った。このあと、カラスノエンドウでも撮影できたが、花が散らばって咲いているので一番難易度が高かった。
夕方(午後4時以降)になると、ほんのわずかだが動きが緩慢になったような気がする。

バラハキリバチとレンゲの花
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ニッポンヒゲナガハナバチが来るはずとレンゲの前にもしゃがみ込んでみたけど、レンゲには一切やって来ず、
あ!来たか、と思えば、ハキリバチだった。

ヒメカメノコテントウとカラスノエンドウの花外蜜線
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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

肉食のヒメカメノコテントウだが、ときおり花に潜り込んで蜜も吸っている。そういえば、昔、ヤニサシガメの成虫がサクラの花外蜜線に口吻を刺しこんでいた。長い間そうしていたので、蜜を吸っていたのだろう。

先月、3月25日からイロハカエデの水差しで飼育を始めたウスタビガは、一昨日から2齢へと脱皮が始まっていた。
残る1匹も脱皮休眠中で(写真画面左)今日中には2齢へと成長するだろう↓
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

朝だけ陽射しを浴びる出窓でぶらさげ飼育をしている。ここなら食事の度に幼虫たちの様子を伺える。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
posted by やまかます at 20:00| ハチ・アリ

2023年03月26日

小さな花と、小さなハチ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメウズは今が花の盛り。

林床に足の踏み場もないほど白い花がひしめいてる場所がある。直径5ミリほどの花はよほど近寄らないと、花の魅力を感じとることもできない。
地面にしゃがんでもまだ遠く、ゴロンと横たわってアリになって見上げて初めて、花の花たる形に気持ちが届く。

昔、18か19歳のころ、このヒメウズをペン画で描いたことを憶えている。まだ植物の知識が浅く家の周りのどの草も木も未知の世界だった頃、庭先のヒメウズにいたく感激してスケッチしたのだが、その当時のペン画はもう手元に残っていない。串田孫一さんのエッセイ集に描かれていたペン画に影響を受けてもいたけど、串田さんのような独自のデフォルメまでは真似ができなかった。

といった、ようなことを頭に思い浮かべながらヒメウズの群落を眺めていたら、風もないのに、小さな白い花がユラユラと揺れ動いているのが目に入った。
オヤ? 誰かいるの?
望遠レンズの視界に捉えてみると、小さなハチが花に縋りつく様子が見えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

花に潜り込んでいたのは、ハナバチ類の一種だった。
一つの花に半身を突っ込み、クルクルとひとしきり回転してから、フワリと隣の花へと乗り移る。

へえ〜!?こんな小さな花でも、しっかり蜜と花粉を集めるんだ。

ハナバチ類の同定はかなり厄介だ。
『日本産ハナバチ類の同定の手引き』(神奈川県立生命の星・地球博物館 特別出版物 第1 号)というPDFをダウンロードしてみたけど、写真だけでの同定は難しい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ヒメウズの雄蕊にはたっぷりと花粉がついていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

今朝は地区の自治会総会が3年ぶりに開催されて、出席した。それでもやはり全員マスク姿ではあった。
全国どこでも同じような状況だろうけど、うちの地区でも高齢化、人口流失、という切実な問題は重くのしかかっていて、
自治会の存続すら危ぶむ声もあった。耕作放棄地の有効利用についても意見がでたけれど、発案だけで具体的な論議には至らなかった。
posted by やまかます at 20:13| ハチ・アリ

2023年02月11日

ホトケノザの種子とクロナガアリ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ホトケノザのてっぺんに登ってみた。いい眺め。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

オヤ!? どこへ行けるかな?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

オイ、オイ、こっちだよ! アリさん。エライオソームのおまけ付きだよ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アレ、こんなとこに、あった!

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

おひとつ、お持ち帰り〜。
posted by やまかます at 17:47| ハチ・アリ

2023年02月04日

石の下、朽木の下

都城市 青井岳

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U (2月3日:撮影)

めくった大きな石の裏側にあった、アリのコロニー。キイロシリアゲアリ、だろうか。
幼虫は、餡がつまった葛餅みたい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U (2月3日:撮影)

苔むした大きな朽木をどかすと、地面の窪みにピッタリ納まっていた、色鮮やかなヤスデ。
ババヤスデの一種だろうか。

夜間に歩いている姿を時折見かける。写真下は、2018年10月12日に撮影。
歩き方はゆったり。脚の運びを眺めているだけでも飽きがこない。

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      EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 270EXU SB-30
posted by やまかます at 19:56| ハチ・アリ

2023年01月23日

林のクラゲ

三股町

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     E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

昨年、一本のクリに多数のチャミノガの蓑がついていて、その中の一部は寄生されていた。
その寄生蜂の蛹の眼が色付いていた。体長は1センチほど。
他にはまだ幼虫やすでに成虫が羽化したものがいる。
寄生された蓑より、熟齢と思われる幼虫が入った蓑のほうが多く、その幼虫の性比は、オス:メス=2:1

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

クヌギの朽木に並んでいた小さなキクラゲを 下から仰いで見た。

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       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

明日から全国的に猛寒波に見舞われるとのこと。ここ南九州でも、場所によっては積雪があるようだ。
冷たい北風が強く吹き荒れるとも言われているので、今日の温かさとは一転して厳寒となるのは間違いない。
そこで庭の蛇口に防凍対策をしておいた。緩衝材で何重にも包んだあと、発泡スチロールの箱を被せた。
過去の最低気温は、自分で計測した範囲ではマイナス5℃の記録がある。
posted by やまかます at 20:00| ハチ・アリ