2021年03月01日

チャバネアオカメムシ

三股町

家庭菜園の小松菜が花盛りで、少しづつ虫の姿も増えてきた。
シマハナアブのカップル。
ハナアブ類の雌雄の識別は、頭部の額をみればすぐに判る。
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こちらは、チャバネアオカメムシ。お馴染みのカメムシ。
くすんだ越冬カラーから、もう体色が戻ってきたようだ。この角度からだと生殖節が見えるので、メスだと判る。
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仕事部屋のすぐ外に植わっているアンズの開花も始まった。

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今年のビワは、手が届くような低い場所でも結実しており、豊作だ。
毎年、樹上高い場所の果実はみなカラスに持って行かれる。今年こそは袋がけをして賞味したいものだ。
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午前中、確定申告書類の提出で、都城市の申告受付会場に出向いた。
提出だけだと入場クーポンは必要ない。
入り口で行う検温は手のひらを机上に置いてある測定器にかざすタイプだった。
「LOW」と表示が出たけどあれでいいのだろうか?マイナンバーカード添付だからか?、嵩張る源泉徴収票の添付が今年から省略できた。あれでいいのだろうか?

posted by やまかます at 18:00| カメムシ

2021年02月23日

泡吹いて、春間近

三股町

昨夜、屋内廊下の壁にいた、ハマキガの一種(ウスコカクモンハマキか?)。
洗濯物にでも紛れて入ったかな。ずいぶんと新鮮な姿。
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庭のサクラの枝先についているムネアカアワフキ幼虫巣から、
透明な滴が溢れそうになっている。
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幼虫巣は石灰質でできた巻貝みたいだが、体の柔らかい幼虫にとって頑丈なシェルターになっている。
もっとも、小鳥たちはこれをクチバシで打ち砕くのだから、完璧な防御壁とも言えない。
中に潜んでいる成熟幼虫が外に姿を現し羽化するのは、来月後半あたりから。

ちなみに、ヘラノキについている、タケウチトゲアワフキ幼虫巣でも、キラリと光る滴が確認できた(都城市)。
タケウチトゲアワフキ-3234050.jpg


今日の日中は20度を超えて春日和。シャツ一枚で過ごせるほどの陽気の中、
昆虫の活動も盛んだった。
飛んでいる蝶は、モンシロチョウをはじめ、キタキチョウ、ツマグロキチョウ、モンキチョウ、キタテハ、ルリタテハ、テングチョウ、イシガケチョウ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミ。
我が家の庭では、イタドリハムシが地面近くをやたらと飛び回っていた。
ヒヨドリの、盛んにフライキャッチする姿も目立った。


昨日、気になっていたハマヒサカキの生垣をもう一度丹念に探してみると、
オオミノガのミノが、新たに2つ見つかった。もっと時間をかければさらにいそうな気もするが、少ないことには変わりない。
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(2月22日、撮影)

posted by やまかます at 20:43| カメムシ

2021年02月21日

小さなヒョウタンナガカメムシ

三股町

昨日の朝、ミヤマホオジロの群れが採餌していた、庭の草むらに這いつくばってみれば、
体長6ミリほどの、キベリヒョウタンナガカメムシがいた。
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右後脚が欠けているが、本種は成虫越冬だろう。
このあと、元気に歩いていた。動きはけっこう俊敏で、警戒心も強い。

都城市

目的の鳥を待つ間、毎日、顔を合わせるコガモの群れ。
ホイッスルの音色に似た囀りが、公園を訪れた人の気を惹いている。
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立て看板の柱にいた、体長1センチ以上の大きなユスリカ類のオス。
羽化直後だろうか?
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posted by やまかます at 20:52| カメムシ

2021年01月21日

寝室のカメムシ

三股町

寒さが緩み気温が少し上がると、窓の網戸に現れるキマダラカメムシ
キマダラカメムシ-1936.jpg

普段は戸袋の隙間にでも潜り込んでいるのだろう。
公園など場所によっては20〜30頭前後の集団越冬も見られる。

シャッターチャンスが稀なシーン(鳥)を撮影する準備を昨夜からしておいた。
ところが、いざ撮影本番の早朝、ちょっとした油断から撮影ができなかった。
気象の変化(霧が出るほど気温が上がった)によるレンズ前球の結露だった。生憎、カイロも切らしていた。
原因ははっきりしているので、次回に備えることにした。

夕方、再びチャンスが巡ってきたが、今度は別の事情で撮影が中断してしまった。
ここぞ、というタイミングに嫁さんが帰宅して、車のドアをバタンと閉める音でおしまい。
これは人災とも言えようか。あと数分あれば、確実に撮れていたのだが、、、、。

明日からしばらく天候が崩れるようなので、今日失敗した撮影は来週に持ち越しだ。
NGカットを捨てないでこれを眺めながら、もっといい写真を目指して準備を立て直す算段をした。




posted by やまかます at 21:07| カメムシ

2020年12月28日

アカギカメムシもウロウロ

三股町 田上

今朝は気温も高め。窓を開けると外は霧で真っ白。

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU
朝食後、三股町図書館に向かうも視界は10メートル先までしかなかった。
図書館の並木でツツピン、ツツピン、、、
トウカエデの梢で獲物探しに忙しい、シジュウカラ
次から次へと、小さなイモムシなど啄んでいた。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

午後4時過ぎ。自宅林のアカメガシワ幹上を登っていた、アカギカメムシ
今年、うちの林で育った個体だろうか?

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU

腹端を調べてみれば、メスだった。
果たして冬越しできるのだろうか?

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU

午後4時半。自宅北側のクヌギ。

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 EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 

室内に回収したクロセセリ前蛹は、今日になって蛹化した。
一時は危ぶまれたけど、取り越し苦労だったのかもしれない。
posted by やまかます at 21:02| カメムシ

2020年12月22日

クモヘリカメムシ

三股町 田上

午後2時6分。
ふと足下に目をやれば、セロリの葉上にほっそりとした、クモヘリカメムシがいた。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

左後ろ脚が無いけれど、きっちりと決まりポーズで構えている。
前両脚は触角とぴったし合わさっている。このこだわりが、良い。

今日の日中は昨日より1度ほど高く、風がほとんどないので、体感気温も少し暖かめ。
成虫越冬のクモヘリカメムシが、こんな吹き曝しにお出ましになった理由も少しはわかるような気がする。

けれど微動だにしないのも賢明な策であろう。
今の時期、鳥たちは昆虫に飢えている。見つかればあっという間に丸呑みの憂き目に合うに違いない。
すぐそばにあるクヌギの枝にびっしりと群れていたクリオオアブラムシは、
連日、エナガとシジュウカラ、コゲラのお腹に次々と消えていき、今はまばらになっている。
じっとしていることは、ある程度は有効な策だが、しかしこれも油断大敵。


posted by やまかます at 22:09| カメムシ

2020年11月29日

ヨコヅナサシガメ幼虫

福岡県 飯塚市

今日は飯塚市で講演の仕事。
昨日は講演会場の近くにある、「勝盛公園」で観察会を行った。
コンクリート路面を歩いていたのは、ヒメツチハンミョウだった。まるで私に会いに来たような、そんな登場ぶりだった。
クヌギの大木には、無数のクヌギカメムシが集まっていた。
ほとんどは、オス。

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クヌギの幹で、腹を見せて死んでいたのは、ミミズクのメス。

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多数のクヌギカメムシがヨコヅナサシガメ幼虫に吸血されて、死んでいた。
もしかしたら、ミミズクも餌食になったのかもしれない。それとも寿命が尽きたのだろうか?

アラカシの幹で集団形成をしていた、ヨコヅナサシガメ幼虫。
卵塊の残りも見えている。

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OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
posted by やまかます at 18:27| カメムシ

2020年10月22日

アブラムシ

三股町 田上

アキノノゲシに群れている、タイワンヒゲナガアブラムシ

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コセンダングサのアブラムシ(未同定)では、ナナホシテントウが捕食していた。

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アブラムシは、なぜに群れるのか?
しかも動かない、群れ。
結果、たくさんの種類の天敵を迎入れることになる。
それはなぜか? 不思議な昆虫だと、つくづく思う。

posted by やまかます at 20:02| カメムシ

2020年10月18日

門川町のベニツチカメムシ

東臼杵郡 門川町

昨日の雨から一転、朝から青空が広がり、昆虫撮影会にはうってつけの天候となった。
けれど、午前中は雲が多くなりあまり気温が上がらなかったせいか、昆虫の活動は鈍かった。

今回の参加者は皆、女の子で、カメラを手にして色々な被写体にチャレンジしてくれた。
けっこう面白い絵柄を撮ってくれたが、ピントが甘くて惜しい作品もあった。
カメラは初めての子もいたけど、使っているうちに嵌っていったようだ。

「カメラが、欲しい〜!」なんて声もあった。

撮影会の最後に、産卵マークのある枯れササ(メダケ)を数本持ち帰り、棹を割って、しわざのヌシ探しを披露した。
ほとんどが空っぽだったが、ニホンホホビロコメツキモドキの蛹化に失敗した前蛹1匹と、メス成虫(羽化直後で色が浅い)1匹が出てくれた。
まさに、かぐや姫の登場。
撮影会が終わってのランチタイムには日差しが出て気温もグンと上がり、トンボをはじめいろんな昆虫が活発に動き始めた。

撮影会の後での講評では、私の作品を披露しなかったので、ここに上げておきます。
昆虫のしわざアート。


「ヤッホ〜!」
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「ナニヨ?」

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撮影会終了後、『森の学舎』の近くにある森に行って、ベニツチカメムシを見ておいた。
集団は三つあったが、数メートル離れたところには、もちろん、ボロボロノキもあった。


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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6  GODOX TT350 
posted by やまかます at 20:25| カメムシ

2020年09月29日

昆虫観察ツアー、延岡市愛宕山から南阿蘇へ

延岡市内、愛宕山でベニツチカメムシ集団を見たすぐあと、ツアーメンバーのI子さんが、ヒラタミミズク幼虫を見つけた。

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そして、しばらくしてから、私が成虫を発見。この虫はその気になって探せば見つかる、ようだ。

ひらたみみずく成虫Y9290047.jpg


昼食は延岡市植物園前の蕎麦屋で、ざるそば。

高千穂町を抜けて、熊本県、高森町へ移動。

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posted by やまかます at 21:30| カメムシ

2020年09月16日

キイロサシガメ

仕事部屋の外壁に設置してあるライトトラップを、毎朝チェックしている。

過去13年間、飛来する虫の種類、数とも、期待していたよりはるかに少ない。
やはり、周囲環境の多くが、耕作地と杉林であることによるのだろうと思う。

それでも今朝は、思わず「おお〜!!」と声が出た。

家壁に張り付いていたのは、キイロサシガメ、だった。
まさに、珍客到来である。


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EOS-5D MarkV  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM 430EX III-RT

キイロサシガメは、県内に広く生息しており、夜の灯りにもよく飛来するらしい。
けれど、このサシガメを本来の生息環境で見つけたいと、ずっと思っていた。
おおよそその環境の情報は得ていたが、これまで探索を怠ってきた。
どうやら、うちの近辺にもいることがわかったので、目をつけているポイントを探してみたくなった。
ところで、
キイロサシガメの姿は、ミイデラゴミムシに、そっくりだ。これも、ヒントになるかな。

触角の先端が欠け、だいぶくたびれてはいるけれど、凛としている、ノコギリクワガタオス。
体色もノコギリにしては、黒が強い。まだまだ、夜の灯りにクワガタ類も来ている。


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EOS-5D MarkV  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM 430EX III-RT


posted by やまかます at 20:17| カメムシ

2020年09月08日

キノカワハゴロモ

2011年9月1日に宮崎神宮で撮影して以来、ずっと出会えてなかったと思う。
その当時の写真はこちら↓  2頭同時に見つけたのもその時が初めて。


キノカワハゴロモ2011-6909.jpg


昨日、庭で見つけた、キノカワハゴロモ

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以前、同じように庭にいたこともあったが、遭遇頻度は極めて低い。

腹側から見てみた。

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本種の幼虫はアリの巣内で過ごし、そこで地中の根から吸汁して育ち、アリから保護を受けるようだ。
幼虫は甘露を出してそれをアリが舐めとる。幼虫は地上へ移動してから羽化するのだろうか、終齢幼虫を竹林で見たことがある。

posted by やまかます at 21:50| カメムシ

2020年08月31日

アメンボ

都城市、高木町の浜宮池に行ってみた。

ここは湧水池なので、透明度も高く水面も綺麗だ。
残念ながら、オオアメンボは一頭もいなかった。

陰になっている場所では、アメンボ(ナミアメンボ)が多数、群れていた。


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池の中央でホバリングしていたのは、タイワンウチワヤンマ
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ヒメコウホネの花数は少なかった。
花の上で、ショウジョウトンボが休憩中。

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E-M1 markV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 21:11| カメムシ

2020年08月30日

オオアメンボ、危機一髪!

午前中、自宅林下の池で、オオアメンボ の撮影。

ウジャウジャいるナミアメンボに比べて、オオアメンボの個体数は少なく、二桁に乗るかどうか、というところ。

アメンボの撮影では、水面の浮遊物などが時に邪魔になり、思った絵柄の写真に仕上げるのは難しい。
そもそも、撮影ポジションの制約も大きい。池に落ちぬよう、それでもギリギリまで身を乗り出し、カメラを構える。
猛暑の下、水面に漂うオオアメンボが羨ましくなってくる。

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水面に落ちた、おそらくセダカタシャチホコと思われるイモムシに食らいついた、オオアメンボがいた。

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血の匂いを嗅ぎつけたナミアメンボが、すぐに寄って来たりして、少しは絵柄になりそうだった。

しばらくこのオオアメンボを追い続けているうち、鯉が水面に上がって来た。


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大きな口を開け、ズゴゴ〜ッと、餌になるものなら何でも飲み込んでいく。
そのバキュームお化けが、ついにオオアメンボ にも近づき、

思わず「あっ!」と叫ぶと同時に、

かのオオアメンボ がセダカシャチホコ幼虫ごと吸い込まれていく瞬間が見えた。

「なんちゅう、結末やねん!」

が、、、、、
鯉の口に渦巻く水流を嘲笑うかのように、オオアメンボは自分の獲物を離して、ピョン〜と逃げ切っていた。

いや、その速いこと!!

まさに、サイボーグ009の瞬間移動!

わかる人は少ないだろうけど、、、。

E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FL-900R
posted by やまかます at 19:52| カメムシ

2020年08月26日

葉蔭のアミガサハゴロモ

カシ類など常緑広葉樹の梢で次々と見つかる、アミガサハゴロモ

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アミガサハゴロモは個体変異の幅が広いようだが、薄暗い常緑広葉樹林で次々と見つかる個体は、
皆、この黄色味の強い写真のタイプだった。一瞬、何だ?と迷うが以前からこの黄色タイプはよく目にしていた。


EOS-5D MarkV  シグマ50mmマクロ 270EXU
posted by やまかます at 19:52| カメムシ

2020年08月23日

ヒラタグンバイウンカ、ふたたび

昨日と同じススキで、今日のヒラタグンバイウンカはよく目立つ場所にいた。

ヒラタグンバイウンカ-8230069.jpg
E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

うんと寄ってみた。

ヒラタグンバイウンカ-8230084.jpg
E-M1 MarkU  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  FL-300R

庭のあちこちに増えてきた、ガガイモ科のツル植物。
コカモメヅル、だろうか?ヤマイモのツルと一緒に絡んでいると余計に、細い茎は目立たない。

花が小さい(5ミリ以下)なので、コカモメヅルでいいようだ。
ご教示いただいた方にお礼申し上げます。


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花。
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果実。
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ギンツバメ幼虫の食草となるが、葉っぱに幼虫の食痕は見当たらなかった。
posted by やまかます at 19:46| カメムシ

2020年08月07日

撮影現場

先日アップロードした、ヤブミョウガにつくカルピス色のアブラムシ

その後、うちの近所でもいることがわかった。そこでヤブミョウガが特に多い場所へと赴くと、
アブラムシのコロニーが多数、見つかった。
けれどまだ同定はできていない。もうしばらく観察を続けてみよう。

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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

若齢幼虫の群れと、そこにさりげなく置かれているのはヒラタアブ類の卵だろう。
この卵がふ化すると、アブラムシにとってはエライことになってしまう。

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E-M1 MarkV  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8


今日の撮影現場は、杉林の中で、ここにはイノモトソウノメイガ幼虫巣も多い。
背後に渓流があって、ミヤマカワトンボもいる。

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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

今日の撮影機材は、お手軽なセット。

逆光の小型ストロボはNikonのSB-30に、スレーブユニットを履かせている。
カメラに取り付けているメインストロボは、OLYMPUSのFL-300R。
ストロボはいづれも、マニュアル発光。
逆光ストロボは、昨日書いた、OLYMPUSのツインフラッシュブラケットに自在アームで固定。


仕事部屋は屋根が低いスレート葺きなので、エアコンもなく、日中は熱が籠もってとにかく暑い。原稿を書く作業は特に辛い。
そこで家の中で風通しが良い場所にパソコンデスクを置いて、作業をしている。

仕事部屋Z8066645.jpg

風鈴の涼やかな音色も有り難い。

窓の外には、トゲナナフシがいた。
トゲナナフシZ8056408.jpg




posted by やまかます at 19:55| カメムシ

2020年08月02日

八十歩で散歩、見上げてみれば

イヌビワの梢を見上げてみれば、キカラスウリの葉裏にペタリ、イシガケチョウ

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カキの梢を見上げてみれば、キノカワガの繭。
ガの繭の中で、もっとも見つけ易い繭の一つ。


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メダケの茎にお腹パンパンのシルエット。ニセヒメクモヘリカメムシ

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ナツフジの蔓が絡んでいるネズミモチから、ヒラヒラとウラギンシジミ
ゆったりした飛び方から、羽化して間もないのかも。

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ケヤキの樹上からは、賑やかなアブラゼミの鳴き声。

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E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

ノートパソコン「MacBook Air」の最新OSへのアップグレードを試みたが、いろんな方策をとっても結局できなかった。もちろん裏技もいくつか試してみた。
あれこれ調べて実行するうちに、2時間も浪費してしまった。そのうちに部屋は猛烈に暑くなった。
うちにはエアコンがないし、今日はほとんど風もなく、扇風機からは熱風が流れてくるだけ。
パソコンの放熱もどんどん溜まってくるわで、もうイヤになって、ギブアップ。
「MacBook Air 」は主に原稿書きや、講演専用なので、普段の使用率が低い。これまでOSのアップグレードを長く怠ってきたのも良くないような気がする。
posted by やまかます at 20:47| カメムシ

2020年07月31日

アブラギリとオオキンカメムシ

都城市の気温は35度越え。
梅雨が明けた途端、猛暑日がこの先もしばらく続くようだ。

お隣、日南市の山中へ出向き、アブラギリの様子を見ておいた。
今年は花の時期を見逃してしまった。
何ヶ所かのポイントを回ると、どのアブラギリも実がたくさん熟れていた。例年より豊作のようだ。
花の時期にはきっと艶やかな眺めだったに違いない。


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E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

これならきっと見つかるだろう、時期もちょうど良いのではと思えた。
さっそく梢を見上げてみると、すぐにオオキンカメムシの卵塊が見つかった。
主脈のところで産卵のリズムがちと乱れたかな?通常、一回に100個前後は産むので、途中で中断したことも考えられる。
色味からして、産卵後3〜4日は経ているだろうか?


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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 深度合成

他にも5メートルほどの高さで1卵塊あったが、葉が重なっていているため見落としがあることだろう。おそらくもっと産卵しているはずだ。

林道のあちこちで、アオスジアゲハの吸水集団が見られた。知らず車が通ると花吹雪が舞い上がるような騒ぎになる。

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E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

アシスタントがいてくれたら、一斉に飛び立つ瞬間も狙えたのだが、、、、、。
「ワア!!」と大声で怒鳴ったくらいでは全く動じない。

家を出るとき、戸締りをしていたら、庭の花壇にオナガアゲハ
オナガアゲハは滅多に来ないので、ここぞとばかり、ダッシュ!


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E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

メスで、しばらく花から花へと吸蜜を続けていた。
食樹のコクサギはうちの林にも3株、植えてあるけれど、さて、産卵してくれるだろうか?

posted by やまかます at 21:17| カメムシ

2020年07月30日

カルピス色のアブラムシ

ずっと昔のこと、いろんな色のアブラムシを集めて並べてみようか、と遊び心で思いついたことがある。

赤、黄、青(インクブルー)、緑、桃色、黒、、、それぞれの混色など、アブラムシは種によって体色がバラエティに富んでいる。並べてみれば、嫌われ者のアブラムシも、きっと見直されるのでは、などと余計なことまで考えていた。

けれど、、、白、白色については思い至らなかった。いたっけ、白いアブラムシ、って?

キスゲフクレアブラムシなど、白い粉を体に纏ったアブラムシは数種いて、外見上、白と言えば白だが、白い実体は分泌したワックスであり、体色の地色そのものではない。

といった事情もあって、今日、出会った、正真正銘の「白いアブラムシ」、
私はこれをあえて「カルピス色」と表現したい。
カルピス色のアブラムシは、ヤブミョウガの白い花茎にずらっと並んでいた。


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コロニーの中にわずかだが、有翅虫もいた。
有翅虫の体色は褐色で、白い体ではない。

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白アブラムシZ7305181.jpg


このアブラムシを撮影した場所は、都城市、青井岳。
薄暗い林内で湧き水が年中流れており、ヤクシマトゲオトンボも見られる。
花をつけたヤブミョウガは写真の一株だけだった。イノモトソウや他のシダ類も多く、イノモトソウノメイガ幼虫巣も多数見られるポイント。

E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro GODOX TT350+XPro O

白色つながりで、、、、、

庭のキンカンに白い花芽が膨らみ始めているのに、今日気付いた。
例年なら6月〜7月の梅雨の最中に開花して、たくさんのチョウ達が訪花するのだけど、今年は花が咲かないので心配していた。それが、梅雨明けした途端に花芽が育ち始めた。これは日照不足や低温続きなどが影響したのだろうか?と感じてはいる。


posted by やまかます at 20:47| カメムシ

2020年07月23日

アブラゼミ、始動


午前6時9分。

いつもの「ねぐら通り」に、モンキアゲハのメス。

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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

カラスアゲハのメス。
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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 深度合成

午前8時15分。

耕運機に掛けてあったブルーシートに、オオチャバネセセリが飛来し、目の前で「吸い戻し」を始めた。

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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

場所は飼育室。夜な夜な、何匹かのネコが敷地内に出入りしているが、飼育室にも時々入ってくる。鳥のフンも全く見当たらないので、ブルーシートにネコのおしっこでも掛かっていたのだろうか。

午前8時35分。

地面に近いカラムシの葉裏で羽化していた、アブラゼミのオス。
もうすっかり色付いてはいるが、まだ体は柔らかい。


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E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FL-300R

うちの庭でも、ようやくアブラゼミが鳴き始めた。仕事部屋のすぐ外だから、かなりの音量だ。

アブラゼミの鳴き声を聴いていると、「夏本番」「梅雨明け」、というフレーズが頭を過ぎる。


午前9時11分。

脱皮殻のそばに佇む、オオカマキリ幼虫。

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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午前9時22分。

ちょい休憩中、カラスアゲハのオス。


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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 深度合成
posted by やまかます at 19:49| カメムシ

2020年07月15日

梅雨の長雨は続く

うちの林でも開花が始まった、メダラ(タラノキの変種で刺がない)。
メダラ-7150999.jpg
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

今日は気温が低いせいか、花を訪れる虫の姿はない。


クヌギの葉には、クヌギハマルタマフシ
この虫こぶが目立ち始めると、そろそろ梅雨も終わりに近いかなと思えるのだが。

クヌギハマルタマフシ-7151008.jpg
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


クヌギの葉裏でよく見かける、ヒメグンバイ
体長は約3ミリ、と小さい。カメムシの仲間、グンバイムシ科は皆どれも小さいけれど、その姿は複雑、面妖。

ヒメグンバイ-7153053.jpg
E-M1 MarkV  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8

同じくクヌギの葉裏に、ギボシヒメグモのメスもいた。
産卵はこれからだろうか。

エボシヒメグモ-7153009.jpg
E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

庭のサクラに、スズメガ科の若齢幼虫がいた。食樹や姿からして、モモスズメだろうか?脱皮休眠のようだ。

モモスズメ-7151010.jpg
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

posted by やまかます at 20:45| カメムシ

2020年07月12日

ニイニイゼミ

ウメの木で賑やかに鳴いていた、ニイニイゼミ。

ニイニイゼミ-7120823.jpg
E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20 FL-600R

鳴きながらメス(画面左)に近づくも、逃げられてしまった。

ツマグロヒョウモン蛹殻-7122906.jpg
E-M1 MarkV LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.


先日、蛹化したツマグロヒョウモンの蛹が、今朝になってすでに羽化した後だった。
あの輝くばかりの金ボタンは、すっかり色落ちしてしまう。

このところ夕方になると、ヒメハルゼミとヒグラシの合唱が部屋の中まで聞こえてくる。
しかも、今までなかったことだが、うちの林で鳴いている。

昨日は都城市の神柱公園で、アブラゼミの鳴き声を聞き、抜け殻を一つだけだが見つけた。
posted by やまかます at 20:45| カメムシ

2020年07月02日

ニイニイゼミ

午前5時半。

谷津田の休耕田では、夜露に濡れたハラビロトンボや、そしてヒメギスの姿も多かった。
ヒメギスはしかし、3メートルほど先でもこちらの姿に敏感に反応しては、飛び降りてヤブに隠れてしまう。
それでもなんとか、2オス、1メスの姿を撮影できた。もちろん望遠レンズを使って。

畦道の草上で交尾しているカップルがポツポツ見つかる、ホソヘリカメムシ
画面下のメスは、フルフェイスの水滴ヘルメットを被っている。

ホソハリカメムシ-7020340.jpg
E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

メスの眼には周りの景色がどんな具合に写っているのであろうか?

「アゲハねぐら通り」では、オニヤンマのオス2頭が飛び交っていて、私の目の前の枯れ茎に時々、休憩に降りて来た。

オニヤンマ-7020608.jpg


うちの庭では、突き立てておいてある、トングに。
だいぶ使い込んだトングの表面は、きっと傷だらけなんだろう。滑ったりしない、よね?

オニヤンマ-7020663.jpg


ケヤキの樹上からニイニイゼミの鳴き声がするけど、首が痛くなるほど見上げて探しても見つからず。
ふと目線を下げたその先の樹肌に、別の個体がいました。うまく溶け込んでいるけど、

「そこ、あえて選んだ?」

ニイニイゼミ-7020691.jpg

安心できるのか、口吻を立てて静かにお食事中だった。
ニイニイゼミ-7020708.jpg


池では、ベニトンボ
他のベニトンボが来ると、すぐさまスクランブル発進。

ベニトンボ-7020728.jpg


E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20



posted by やまかます at 20:41| カメムシ

2020年05月28日

白綿のしわざ〜アオギリ


今日の記事は昨日の観察記録。

都城市、早水公園のヤナギでは、クロコムラサキ♀がしきりと産卵していた。午後2時頃。
オスがやって来ると両者が絡み合うようにして卍巴飛翔となり、しばらくするとオスがプイッと飛び去り、メスはまたヤナギに戻って産卵、を繰り返していた。

アオギリ を見上げていると、ルリシジミの交尾カップルが風に流され、葉にすがるようにして止まった。

ルリシジミ-5270487.jpg
E-M1 MarkV  EF70-300mm F4-5.6L IS USM

足場の安定が悪いのかモゾモゾしていたが、葉上へと移動した。
ルリシジミ-5270495.jpg
E-M1 MarkV  EF70-300mm F4-5.6L IS USM

ルリシジミの交尾ははるか昔に一度くらい見た記憶があるだけ。

そのアオギリ には、白綿がそこかしこに付いていた。
かなり目立つ、しわざだ。


アオギリオオキジラミ-5270423.jpg
E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

葉の付け根や、花蕾などに集中している。
遠目には「アレ?アオギリ の花ってこんなだっけ?」と最初は不思議な感じ。

アオギリオオキジラミ-5270462.jpg
E-M1 MarkV  EF70-300mm F4-5.6L IS USM

白綿を吹き飛ばすと、しわざのヌシが現れた。
終齢幼虫と成虫が並んでいた。

アオギリオオキジラミ-5270449.jpg
E-M1 MarkV  LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.

本種は、アオギリオオキジラミ、ではないだろうか。
アオギリにつくキジラミが他にいるだろうか?


低い位置に展開している枝葉は、キジラミが排出した甘露でベトベトになっている。
うっかり触るとまるで水飴。近くの蛇口ですぐに洗った。舐めてもおそらく味はしないだろう?

アオギリオオキジラミ-5270435.jpg
E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

posted by やまかます at 21:13| カメムシ

2020年05月12日

クヌギカメムシ新成虫とチビクワガタの昼歩き

ササの葉では、タケトゲハムシの産卵が始まっており、今日はすでに孵化した直後の小さなマインも一つだけだが確認できた。
ホオアカオサゾウムシと本種の活動開始時期がほぼ同じ頃になるのは、兩種の生活周期がササの若葉の展開期に合っているためだろう。これから梅雨に入るとさらに活動が盛んになる。

昼前、買い物で玄関を出たところに、カラスアゲハ♂が飛来し、ノアザミで吸蜜を始めた。
カラスアゲハ-5139.jpg

昨日の夕方にも同じ場面があったが、翅の傷み具合から別個体だと思う。
こういう時のためにも、玄関の下駄箱の上にはカメラ機材を常時置いてあるのは、言うまでもありません。

ノアザミの花は先週辺りから咲き始め、訪れる虫の姿も目立ってきた。
モンキアゲハなど。
モンキアゲハ-5120060.jpg


コナラの朽ち木上を歩いている、チビクワガタがいた。
tibikuwagata-1657.jpg

日中に出歩く姿を見るのは初めて。
これまでチビクワガタと言えば、朽ち木割りで姿を拝むということしかなかった。
けれど、地域によっては樹液にも来るようだ。ネブトクワガタと並んで樹液を吸う姿など、一度は見てみたいとは思う。
2年前の6月、洗濯物に紛れこんだか室内で見つかったこともある。

チビクワガタのすぐ近くのササには、クヌギカメムシがいた。
クヌギカメムシ-1711.jpg

羽化してまだ日が浅いのだろう、体色も淡くそして、おとなしい。

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さて、ずっと気になっていた、敷地一部の地盤沈下。

13年前の入居時には気付かず、住み始めて2年目に寝室の床がわずかに傾斜していることや、縁側の一部の柱が浮いていることなどから、ようやく地盤沈下を認識できた経緯がある。
過去のブログにも何回か書いたので省略するが、ここ数年で沈下がさらに進行した(ひび割れから察するに1センチ程度)ことがわかって不安になり、今日、専門家の方に診てもらった。

家屋の基礎と地盤の間に空隙が目視できるほどあって、明らかに敷地の一部が沈下していることを再確認。
原因は宅地造成時の工事内容によるものだろうが、今となっては推測するしかない。
で、これからまずやるべき事は、今も沈下が進行中なのか、あるいは収束しているのか、そこをしっかり見極める必要がある。
それにはこれから迎える梅雨という雨の影響も考慮したほうがいい、という説明を受けた。
今週中にも沈下の状態を計測できる態勢を整え、梅雨明けに出る計測結果から判断しましょう、ということになった。

つまり、沈下が収束し落ち着いているのならそれで良しで、特には何もしない。浮いた柱の隙間やコンクリートひび割れの補填工事程度。
もしも進行しているのなら、地盤強化の工法を検討する、ということ。ただ、地盤強化の工事費用はかなり高額になるそうだし、施工したからと言って100%安全という断言は出来ないらしい。
家屋基礎底部と地盤の間の空隙がどれだけあり、それをどこまで完璧にモルタル充填できたかを確認する手段がないからだ。

けれど敷地の状態からして家屋が倒壊するとか、そこまでの危険はまずあり得ない、ということだった。
ともかくも計測結果の数値を待つしかないので、ここで一旦、不安になる必要はないと気持ちを切り替えることにした。

地盤沈下の様子を業者の方と見ているうちに、ふと思い出したのは、
雨が強く降ったり長く降ったりした後、敷地のずっと下の畑の縁の一部から、かなりの湧水が毎年あって、それが道路まで溢れ出ている光景だった。
あんなところからなんで水が溢れているのだろう?と気になったことはあった。畑の持ち主の方はかつて、大きなエスロンパイプを設置し、湧水を畑から道路に流す工事をしたこともあったが、それも壊れたりしていつしか効力を失っていた。
湧水地点は、寝室の外からまっすぐ進んで降って行ったその方角にぴったり符号する。
地盤沈下にはそうした地下流水の影響も深く関わっているのかもしれない。





posted by やまかます at 21:08| カメムシ

2020年04月19日

オオワラジカイガラムシのオス、登場

クヌギの小枝にずっと留まったままの、オオワラジカイガラムシ♀。
最初に見つけた日からすでに5日目になる。おそらく一点に口針を刺したままなのだろう。

メスに比べて極少の、オスがやって来た。
さっそく、クロオオアリの手荒いお出迎えを受けることに。
オオワラジカイガラムシ-4190022.jpg

クロオオアリは、オスの触角や翅を大顎で噛み付くものの、それは一瞬のことであった。
しばらくは苛立つような仕草を見せていたが、やがてプイッと離れて行った。
オオワラジカイガラムシ-4190047.jpg

小さなオスは、メスの体上を歩きながら、しきりと交尾しようと試みていたが、メスの素っ気ない態度に諦めたのか、これもしばらくして、去って行った。



posted by やまかます at 21:03| カメムシ

2020年04月16日

オオワラジカイガラムシと、クロオオアリ

オオワラジカイガラムシ♀にべったり寄り添っているのは、クロオオアリ

場所は、庭のクヌギの小枝。
オオワラジカイガラムシ-0670.jpg

クロオオアリは、オオワラジカイガラムシの蜜腺からときおり滲出する甘露を、いただいている。
そばで見ていると、いかにも美味そう、満足そうに写る。
忙わしく、優しいタッチの触角マッサージが功を奏しているのだろうか。
オオワラジカイガラムシ-0640.jpg


オオワラジカイガラムシ-0642.jpg

EOS-5D MarkV EF100mm F2.8Lマクロ IS USM、スピードライト430EX III-RT

サクラでずっと待ち続けていた虫が、待望の虫が、
ようやく昨日、今日と、計3頭がやって来た! 
生きた姿を見るのは初めてだが、最初に一瞬見た姿でそれとすぐわかった。
たいへん嬉しかった。なぜか?

昨年の春はタイミングを外してしまい、シーズン後半になって慌てて、標高の高い霧島山に上がって探したりもした。
普通種ではあるけど、いる場所、見つかるポイントというのが、微妙に偏っている。しかもサクラは、ソメイヨシノは、どこにでも、溢れるほどに植えられている。

ともかく、サクラの花が散り、若葉が賑わう今のこの絶妙なタイミングにしか出会えないし、
もちろん、撮影したい興味深い行動も、うかうかしてると見逃してしまう。
一年のうち一週間もあるかないか、というチャンスを、今春はなんとか捉えることができた。

posted by やまかます at 20:35| カメムシ

2020年04月10日

撮影準備

大きなエノキの幹の窪みで、羽化中のヨコヅナサシガメ
ヨコヅナサシガメP4100018.jpg

残っている幼虫は数頭だけで、集団のほとんどが羽化済み。
(都城市、早水公園)
ヨコヅナサシガメP4100035.jpg

すでに成熟した成虫は集団を離れて狩りに励んでいた。
獲物は小さな小さな甲虫だったけど。ゴマダラチョウ幼虫などは、要注意!

毎日、観ている庭のサクラでは、ワカバグモのオスがハエの一種を捕らえていた。
ワカバグモ-4100091.jpg

逆光なので、露出は+2補正。
サクラで狙っている虫は、今日も来ていなかった。今月いっぱいは、気が抜けない。
毎日、4〜5回、こまめに観察。外出もできるだけ短時間に済ませたい。

ウグイスの観察をしている最中、テリトリーを張っていたコミスジ
コミスジP4100056.jpg

一定の梢に舞い戻っては、またプイっと飛び立つ。
どのタイミングで飛び立つのか、それを掴めず、ずっとカメラを構えている腕が痛くなった。

鳥のテスト撮影をし、その結果を踏まえてブラインドを設置した。
自宅林の二箇所にブラインドを置いてあるけど、一か所のは、片手ですぐに移動できるテント式。
テント式のブラインドに被せてある布は、30年前、嫁さんに縫ってもらったもの。
材料の布や長チャックなどは、私が池袋駅東口のユザワヤで買った。長年屋外で酷使してすっかり色落ちしたが、それがかえって周りの藪に溶け込んでちょうどいい。

もう一つは、即席簡易型の固定式。覗き窓は無いが、視界は良好。
林のメダケを使って偽装もしているので、人の目にもつきにくい。まあうちの敷地内だから、人目を気に掛ける必要はないのだが。

鳥と虫の関わりを頭に描きながら、その30年前から少しづつ観察と撮影を行なってきた。
この先しばらく、本腰を入れてこのテーマの仕上げの撮影を進める。
posted by やまかます at 20:53| カメムシ

2020年04月02日

ベニツチカメムシとムカシトンボ

ベニツチカメムシは先月の半ば頃には樹上に集合していたのだろう。厳冬期は地中に潜んで過ごす。
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ボロボロノキ芽吹き-4020015.jpg

ボロボロノキの芽吹きは特徴的で覚え易い。
ボロボロノキ芽吹き-4020038.jpg


鹿児島県、曽於市の生息地。ここはムカシトンボもいて、数年前に羽化シーンを撮影した。

もう出ている頃だろうと渓流沿いを歩いてみた。この辺りでの羽化時期は関東地方より1ヶ月ほど早い。
ムカシトンボ-9850.jpg

羽化殻は一個だけ見つかった。(赤矢印先)
ムカシトンボ羽化殻-9845.jpg

ムカシトンボ成虫は、森の天井が抜けた明るい広場で、数頭がビュンビュン、飛んでいた。

チャワンタケ類?
チャワンタケ-4020061.jpg

posted by やまかます at 20:34| カメムシ

2020年04月01日

ムネアカアワフキ

庭でも外でも、サクラの周辺でムネアカアワフキ成虫の姿をよく目にするようになった。
昨年よりか羽化が早いのではないだろうか?

ムネアカアワフキ成虫-3310015.jpg


で、ムネアカアワフキが止まっていた植物をよく見直すと、
ハナイカダの実生だと分かった。
ムネアカアワフキ成虫-3310017.jpg

うちの敷地内では初めて見るハナイカダなので、これは嬉しい。

ハナイカダがミズキ科であることを、恥ずかしながら今日初めて知った。

昨夕、コナラのねぐらに落ち着いたツマキチョウ♂。
昨夜から雨が降り続いていたが、そのまま留まっていた。
ツマキチョウ朝-4010005.jpg

午前10時過ぎ、雨が止み空が少し明るくなった頃には、姿が消えていた。

先月、3月10日に確認していたアオスジアゲハ越冬蛹が、今日、行ってみると跡形も無く消失していた。

なぜに?




posted by やまかます at 21:11| カメムシ

2020年03月14日

カメムシ三種

ハマダイコンにいた、ナガメのカップル(右がメス)。
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同じ株にいた、ミナミアオカメムシの変色個体。(三股町、上米公園)
ミナミアオカメムシ-3140158.jpg

                                         
林床でヤミイロカニグモに吸血されていた、オオモンシロナガカメムシ。(自宅林)
ヤミイロカニグモ-3140310.jpg

クモにとって、カメムシ臭は全く問題ないようだ。                                              

posted by やまかます at 20:30| カメムシ

2020年03月06日

キヅタとクヌギ

庭のレンゲが咲き始めたのは数日前から。
レンゲ-3833.jpg

もっと広がって繁殖して欲しいけれど、アブラナのような勢いは無い。
レンゲは意外とデリケートであろうか?

上米公園のクヌギ林で、アオモンツノカメムシ幼虫群の撮影をしておいた。
明日からしばらく天候が崩れるようなので、今日の日差しを逃すのは勿体ない。
アオモンツノカメムシ1齢幼虫-9065.jpg


前にも書いたように、クヌギのほとんどにキヅタが巻きついている。
アオモンツノカメムシ1齢幼虫kiduta-3733.jpg

高所に枝葉を展開できない若木は、完全に枯死している。
アオモンツノカメムシキヅタ枯死-3742.jpg

まさに「もっと光を!」、であろうか。

キヅタの葉裏には色々、他にも虫が見つかったが、金色の卵は小さくても目に焼き付く。
キヅタ葉裏の卵-9098.jpg

チャタテムシ類の卵のようだが、卵のその後の観察ができていない。
いつかはやらねば、といつも思う。

キヅタの実の中には、異様に大きなのが混じっている。
キヅタツボミフクレフシ-9106.jpg

これは「虫こぶ」で、キヅタツボミフクレフシ、という名称が付いている。
しわざのヌシは、キヅタツボミタマバエ。
posted by やまかます at 21:32| カメムシ

2020年03月05日

クヌギカメムシ、3齢になる

自宅林のクヌギカメムシ幼虫がちょうど脱皮していた。
これで、3齢になる。
クヌギカメムシ3齢-3698.jpg

(撮影機材:EOS 6D MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト マクロフラッシュ STF-8)

幼虫たちが群れている場所は、ここ(赤い矢印)。
クヌギ-1.jpg

クヌギの芽は遠目にも膨らんできたことがわかるほどになった。
3齢幼虫はもうじき、樹上へと移動するだろう。

林床ではマムシグサが姿を見せ始めていた。
マムシグサ-8873.jpg

もうこんなに大きく成長した株もある。
マムシグサ-8874.jpg

(上3枚、撮影機材:EOS 5D Mark III EF17-40mm F4L USM スピードライト430EX III-RT )

庭のヒメユズリハでは、アカウラカギバ幼虫が活動開始。
アカウラカギバ幼虫-8886.jpg

アカウラカギバ幼虫-8888.jpg

一昨日、幼虫数頭を見つけたのだが、写真の個体を残して他の3頭は忽然と姿を消していた。

消したと言えば、、、、、、

上米公園で観察を続けていた、イシガケチョウ成虫とスミナガシ蛹の兩種とも今朝になって姿が無くなっていた。
イシガケチョウは暖かい日が続いたので、おそらく飛び去ったのであろうけど、
スミナガシ越冬蛹の方は尾端の片鱗すら残っておらず、何者かの天敵に食べられてしまったものと思う。

肩慣らしにニホンミツバチの撮影をしておいた。
ニホンミツバチ-8940.jpg

ニホンミツバチ-9006.jpg

ミツバチの動きを読めば、タイミングを外すことは少ないが、正確にピントを合わせるのはやはり難しい。

時折、ビロードツリアブがやって来たが、これが意外とタイミングが合わず、うまく撮れなかった。
ビロードツリアブ-8973.jpg


(上5枚、撮影機材:EOS 5D Mark III EF100mm F2.8Lマクロ IS USM  スピードライト430EX III-RT )
posted by やまかます at 20:47| カメムシ

2020年03月03日

アオモンツノカメムシ、ふ化盛ん

街中で用事を済ませ、上米公園に出向いてみた。午後1時。

気温は20度超えではないだろうか。上着を脱がずにはいられないほど、日差しもけっこうキツイ。
キヅタ-8785.jpg


画面中央ちょい右手ひな壇にクヌギが植わっている。
昨年の夏、新聞取材の観察では、でっかいヒラタクワガタとネブトクワガタが樹液に来ていた、その場所。
ここのクヌギのほとんどにはキヅタが這い上っている。

キヅタ-8838.jpg

これだけ果実が賑やかだと、期待していいだろう。
葉っぱをめくるとすぐ、アオモンツノカメムシの卵塊が次々と見つかった。
アオモンツノカメムシ卵-8831.jpg

もうすぐふ化しそうな様子だが、卵の一部は中身が抜けてひしゃげている。何者かに吸血されたか?

他ではほとんどがふ化済みかふ化途中だった。
アオモンツノカメムシふ化幼虫-8827.jpg

2016年の観察では、ふ化は2月半ばに集中していた。
今年は暖冬で早まるかと思っていたが、そう簡単な話ではないようだ。

ちょっと驚いたのは、オオカマキリのふ化。
オオカマキリ-8799.jpg

大きくえぐれた穴は、天敵に襲われた痕なのだろう。
オオカマキリ-8812.jpg

まだこの先、冷え込む日も続くようだ。ふ化した幼虫たちには厳しい試練が待っている。

林縁の小道では、ビロードツリアブ、ルリタテハ、ツマグロキチョウ、ルリシジミ、そして、アゲハの元気に舞う姿もあった。

posted by やまかます at 20:25| カメムシ

2020年02月16日

ちいさなカメムシ

朝から雨。ときおり強風。
気温もグンと下がって、外歩きは諦め、確定申告の準備作業を行った。
午後になって雨が止んだので自宅林に降りてみた。

クヌギカメムシは、ちょうど2齢に脱皮している最中だった。
クヌギカメムシ2齢-2160038.jpg

一番最初にふ化した卵塊で、2齢への脱皮はダラダラと続く。

脱皮直後の2齢幼虫。
クヌギカメムシ2齢-2160018.jpg

色付いた2齢幼虫。これからゼリーを吸ってパンパンに肥える。
クヌギカメムシ2齢-2160003.jpg


他のクヌギではまだ孵化していないもの、ふ化したばかりの卵塊もある。
クヌギカメムシ1齢-2160023.jpg


アセビ葉裏のトサカグンバイ
トサカグンバイ-2160069.jpg

トサカグンバイの体は凹凸しているのがよくわかる。
基本はストロボ一灯。これだけ小さい被写体となると、自然光だけでの撮影はほぼ無理。

posted by やまかます at 20:54| カメムシ

2020年02月12日

トサカグンバイ

まだ数えるほどだけど、花が咲き始めたアセビ。

葉っぱをめくってみれば、ポツポツ見つかる、トサカグンバイ
トサカグンバイ-2110066.jpg

体長は3ミリ程度。
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例年、アセビの葉裏で大繁殖している、トサカグンバイ。
本種は他にも様々な樹木に寄生するようだ。
汁を吸われた葉の表面が白いまだら状になるし、葉裏も黒い排泄物で汚れてしまう。
ので、園芸家には嫌われる虫だ。園芸家にとっては、ただの害虫だろう。

まあ他人事のように言うけれど、私とてある時は園芸家の立場にある。

昼食を終えてふと窓の外を見れば、雨の中シロハラが地面で餌探しをしていた。
いつもの光景だが、肩慣らしにカメラを構えてみた。

「きっとなんか、やらかしてくれるよね」

獲物を見つけるたびに、シロハラの興奮した様子が伝わってくる。
「あっ!」と声が聞こえるような。
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ピョンと跳ねた次の瞬間。
アマガエルを捕らえて、何度も何度も地面に叩きつけ始めた。
これは大物だろう。

投げ飛ばしては拾い上げ、カエルがヘナヘナに弱った頃、パックン!と一息に飲み込んだ。

これで満腹しただろうと思いきや、そのあともミミズやら小さな虫など、休むことなく次々と啄んでいた。

食い溜めができないシロハラにとって、「食べる」とはこういうことなんだ。

先日、クヌギの伐採作業をしたのが響いた。
特に右腕の肘から手首にかけて、動かすたびに痛む。日にちを置いて痛むというのも、齢のせいか、
それとも今日のような天候のせいだろうか?
山仕事にはだいぶ馴れてきたと思うけど、その一方で齢もとる。
追いつかれないよう、一層技を磨きたいものだ。



posted by やまかます at 20:35| カメムシ

2020年02月11日

クヌギカメムシのふ化始まる、そして、、、謎の羽化殻

昼前、庭にモンシロチョウがやって来た。
モンシロチョウ-8307.jpg

メスで翅はすでに擦れている。羽化したのは先週あたりか。

午後4時頃、自宅林でずっと観察していたクヌギカメムシ卵塊の一つで、ふ化が始まっていた。
クヌギカメムシ-2110097.jpg

暖冬ゆえ1月中にふ化するかと思っていたが、この時期だと例年通りと言えるだろうか。

庭木のクロガネモチの葉裏をめくっていたら、初めて見る羽化殻があった。
謎の羽化殻-9950.jpg

繭の長さは3ミリ程度。ともかく小さい。

繭は非常に細かい土粒でできているようにも見える。葉に付着している面は平たい。ので、この場所で営繭したのだろうか。
蛹の抜け殻頭部には、特徴のある触角が目に付く。
他にもないものかと探したが、これ一つしか見当たらず。数があれば、少しは手掛かりを得るのではと期待したのだが、、。

さて、これは一体、何者!?  羽化したのはいつ頃?


(使用機材:上写真から、
EOS-5D Mark3 EF 70-300mm
OM-D E-M5 Mark2 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm+AUTO25接写リング
EOS M-5 MP-E65mm  )

posted by やまかます at 20:02| カメムシ

2020年01月21日

越冬カメムシ

午前8時20分、下の谷津田を歩く。
公民館の集積場まで、ゴミ出しで往復25分。
エサキモンキツノ-8567.jpg

田舎では車を使う機会が多く、都会の暮らしより余程歩かない。
ほんの数百メートルでも車を使うのも珍しくない。

自然観察で歩いてはいるけれど、屋内でもできるだけ歩き、こまめに体を動かすことが無意識のうちに習慣となっている。
効率が悪いことを承知の上であえて遠回りしたり手数、手順を増やしてみたりする。
傍目には、ちょこまか落ち着かないヤツ、と映るようだが。

例えば、今日は土中の繭探しを行った。敷地内だから道具類は倉庫から持ち出せばいい。
探すポイントから倉庫までの距離はわずかだが、わざと何度も往復しては道具を持ち替えたり。
これは単に要領が悪い結果なのだが、独りで苦笑いしながら運動量に感謝する。

そういえば、数日前にすぐ近所で見つけたイノモトソウノメイガ幼虫巣を割開いてみた。
てっきり空っぽだろうと思っていたら、中に幼虫が潜んでいた。
本種の越冬ステージは文献を調べてもわからなかったが、もしかしたら幼虫越冬だろうか。

冬にはもう幼虫巣は見つからないだろう、と勝手に思い込んでいたこともいけなかった。
何度も歩いた場所でも、また気持ちを入れ替えて歩き直してみる口実ができた。
見慣れた光景がリセットされたようなものだ。


三股町、上米公園

先日、小雨の中で撮影した越冬イシガケチョウ。
快晴となった今日、撮り直しをしておいた。明日からしばらく雨模様のようだから、
今日の機会を逃すと痛い。

少し歩いた先のイチイガシ樹皮下には、越冬中のエサキモンキツノカメムシ

エサキモンキツノ-1780.jpg


アラカシの梢では昨日に引き続きまた、サラサリンガの幼虫越冬巣が見つかった。

posted by やまかます at 21:27| カメムシ

2020年01月12日

神社の越冬昆虫

昨日に引き続き、天満神社。

約30年前、サツマヒメカマキリの越冬幼虫を撮影したのはここの社殿だったな、
と、その同じ場所を覗いてみた。

当時は本種が幼虫越冬だとは知らず、結構、驚いたのも懐かしい。
今日はその同じ場所に、なんと!ヒゲナガサシガメ幼虫がいた。
こんな剥き出しの場所でいいの?
ヒゲナガサシガメP1120067.jpg


ヒゲナガサジガメP1120065.jpg


そして別の社殿では、ムラサキツバメが二頭潜んでいた。
ムラサキツバメP1120094.jpg

建造物で越冬するムラサキツバメを見たのは、これが初めてだと思う。

こんな隙間に、ツヤアオカメムシ
生きている証拠に、触角を動かしていた。
ツヤアオカメムシP1120068.jpg


ミカン園に取り囲まれた集落ではあるが、意外と見つからない、アゲハの越冬蛹
まあそれでも一個くらいはあるだろうと、帰り際に覗いた神社近くの倉庫のアルミサッシ窓枠にやはりあった。

アゲハ蛹P1120113.jpg


ずいぶんと狭いすき間を選んだものである。

posted by やまかます at 22:42| カメムシ