2022年01月12日

カラスノエンドウにアブラムシ

三股町

午前10時22分
霧島山、韓国岳の頂上部に冠雪が見られた。
午後になってから解けたようだ。
霧島山-1120133.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

明るい草地で春を待っているカラスノエンドウでは、
緑色のアブラムシが繁殖している。庭で見つかるコロニーはまだ小規模だが、近所の畦道ではかなり大きなコロニーになっていた。ただ、その場所は昨年暮れ近くに大規模な草刈りが入ってカラスノエンドウごとごっそり地上から姿を消してしまった。まあ、また生えてくるだろうけど。

緑色のアブラムシは頭部、触角、脚、角状管などが黒いので、ソラマメヒゲナガアブラムシだろう。
ソラマメヒゲナガアブラムシ-2128786.jpg
 OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2 マクロフラッシュ STF-8

ユズの剪定をしていたら、サトクダマキモドキの産卵痕があった。
昨年のシーズン中に一度も本種を見ていないので、見落としていたということだろう。
サトクダマキモドキ産卵痕-2098724.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FL-900R

真冬の就寝時には湯たんぽを使っている。これ無しでは安眠できない。
電気アンカもあるが、湯たんぽはゆっくり程々の速度で緩くなるのが良い。
朝一番の洗顔も湯たんぽの生ぬるいお湯が使えて心地良い。
向田邦子・原作『父の詫び状』のTV映像の中で、
厳格な父親から「使ってよし!」とお許しを得て湯たんぽのお湯を使えると、兄弟が喜ぶシーンを思い起こす。

※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に
posted by やまかます at 19:37| カメムシ

2022年01月04日

ヒゲナガサシガメの目玉模様

三股町

遅い紅葉は、クサイチゴ(落葉低木)。

クマイチゴと-3041554.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

翼果が風に舞う、オトコエシ
たった一株だけ残っていたドライフラワーの高さは、約70センチ。
同科同属のオミナエシに比べて、花が白く地味なことで「男」と名前についたそうだが、果実は実に繊細でしばし見惚れてしまう。

オトコエシ果実-3041541.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

自宅林のシロダモの葉をめくってみれば、ヒゲナガサシガメの越冬幼虫がいた。
このシロダモではウラギンシジミも越冬中

ヒゲナガサシガメ幼虫-3041521.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

ヒゲナガサシガメ幼虫の腹部上面には複眼とそっくりで盛り上がった模様が一対ある。
そっくりと言うより、この偽の模様の方がより目立っている。
ヒゲナガサシガメ幼虫-3041495.jpg
 OM-D E-M1 MarkV ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

毎年、箱根駅伝は、テレビやラジオの中継を観たり聴いたりはしている。
順位が目まぐるしく入れ替わるのも面白い。
正月二日目には昨年暮れから再読していた山岸涼子・作品集『甕ののぞきの色』(秋田書店)を書棚に戻しながら、次は何を読もうかとなって、ふと、数年前に読んだ山本一力・作『かんじき飛脚』(新潮文庫)を引っ張り出して昨夜からこれも再読を始めた。
駅伝を見ていて昔の飛脚はどんなだったろうか、という素朴な疑問が湧いた。
実際、地方と江戸をどの程度の日時を掛けて走っていたのかとか、道中いろんな事故や事件もあったろうに、どんな対策や決まり事などがあったのか、飛脚人足の人材確保の苦労や人選方法とか、、、。
その辺りの暮らしのディテールなども感じ取れると物語は一層面白い。
posted by やまかます at 21:05| カメムシ

2021年12月31日

ミナミトゲヘリカメムシ

三股町

午前11時50分

韓国岳(画面右奥)に冠雪が見える。
霧島山と韓国岳-310790.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS PLフィルター使用

午後4時頃にはすっかり雪は溶けて見えなくなっていた。

朝から庭木の剪定を行った。樹種はクヌギ、コナラ、トキワマンサク、クワ、イヌザンショウ。
いづれの木も屋根より高くならないように、毎冬剪定している。
クヌギ、コナラの剪定枝はできるだけ虫の姿やしわざをチェックしておいたが、量が多いこともあって全部を丁寧に見ている時間が無かった。

クヌギの剪定枝を手に取れば、枯れ葉の陰にミナミトゲヘリカメムシ、がいた。
昨日のアズキヘリカメムシと同様、綺麗な体をしている。

ミナミトゲヘリカメムシ-3311268.jpg

ミナミトゲヘリカメムシ-3311266.jpg

ミナミトゲヘリカメムシ-3311273.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8


posted by やまかます at 21:10| カメムシ

2021年12月13日

羊羹卵

三股町

例年、自宅林でのクヌギカメムシの産卵数は少ない、と先日書いたけれど、
今朝のことケヤキの幹を舐めるように見ていたら、そこに卵塊が一つあった。

「え!?こんなとこに」

クヌギカメムシ-2137754.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8(深度合成)

ならば本命のクヌギにないはずは無い、と近くのクヌギに駆け寄ってみれば、ほぼ目線の高さですぐに卵塊が見つかった。
2本目のクヌギにもあった。いつの間にか(ここ数日間だろう)産卵を済ませていたようだ。
これは不覚だった。
それにしてもクヌギカメムシの姿を見かけないなあと思いきや、これまた意外な場所でオスを見つけた。

クヌギカメムシ-3130291.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

庭の数カ所に巣がある、クロナガアリ
どの巣でもワーカーが盛んに活動していて、草本植物の種子をせっせと持ち帰っている。
キンエノコログサの種子を吟味している、クロナガアリのワーカー。
大事そうに抱きかかえていたが、しばらくしてポイッと捨ててしまった。何が気に入らなかったのだろう?

クロナガアリ-2137617.jpg
 OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 19:37| カメムシ

2021年12月08日

ツバキに集う、虫たち

三股町

午前8時半

自宅林のエノキ
エノキの朝-071201.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

頭上から、パチ、パチ、パチ、と美味しそうな音がする。
エノキの梢で、イカルの群れが果実を啄む音だ。

イカル-2086784.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS MC-20

都城市 早水公園

こちらの公園でも、エノキの梢からイカルのパチパチ音がずっと降り注いでいた。
エノキ果実の食用部分はほんの薄皮程度だから、数をこなさないと腹も満たないのだろう。

公園のほぼ中央にあるツバキで、ウラギンシジミ♂が日光浴をしていた。

ウラギンシジミ-081429.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

同じツバキで、ヤクシマルリシジミ♂が陣取っていて、メスを見つけると執拗に追飛していた。
クルクル、目まぐるしい卍どもえ飛翔がしばらくは続く。
ウラギンシジミが飛び立つと、これにもすぐさま食らいつくように追いかけていた。

ヤクルリ-2087149.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

ツバキのすぐ手前の地面を舐めるように舞っていたのは、ヤマトシジミ♂。
カシワの落ち葉にて日光浴。
忙しく飛び続けていて、舞い降りてもこうして翅を拡げてくれることはほとんどなかった。

ヤマトシジミ-2086839.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

同じツバキの高所の葉蔭に、オオキンカメムシ♀がいることに気付いたのはしばらく経ってからのこと。
ラメパウダーを塗したような派手な色彩をしている。

「え!?そこにいたの!」

オオキンカメムシ-2086844.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350

仲間が他にいないかと探し、少し間を空けてから見上げると、口吻を葉裏に突き立てていた。
おそらく吸汁していたのだろう。
オオキンカメムシは初冬10月上旬頃から越冬場所へと移動を行うが、その移動先はかなりの遠方までになる。
以前、東京都の清瀬市でも本種を見つけたことがあるが、繁殖地とは距離を隔てた場所でも移動途中に立ち寄ることが多い。特に交尾を済ませたメスは、夏の頃に遠くへ移動する習性がオスより強いと言われている( 参照:長谷川仁(1987)『昆虫とつき合う本』誠文堂新光社 )。
ここ早水公園も、一時凌ぎの借宿のように思える。あるいは越冬地に行き逸れたか?
オオキンカメムシ-2086884.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350

posted by やまかます at 20:10| カメムシ

2021年12月03日

クヌギカメムシ詣

都城市 神柱公園

「神柱公園」は、JR日豊本線「都城駅」から徒歩10分程度の街中にある。

公園の中央には川が流れ、カワセミやアオサギ、そして季節によってはギンヤンマ、コオニヤンマなどの姿もよく見る。
クヌギの大木が数本あり、そこには毎冬、多数のクヌギカメムシが集まってくる。

昨日と今日の午前中、クヌギカメムシの様子を見に行ってみた。

写真中央の黄葉がクヌギ大木。 右には、エノキ。
ヒメクダマキ-3025268.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 

クヌギの樹幹を上がったり下がったりするオスは数頭いるものの、お腹の大きなメスは1頭を見たのみ。
交尾カップルも産卵メスも全く見当たらない。
卵塊は一つだけあったので、交尾や産卵のピークはこれからだろうと思う。

クヌギカメムシ-020048.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

例年、産卵ピーク終了期にはクヌギの根元には夥しいクヌギカメムシの死骸の山ができるけれど、
昨日、今日と見つかる死骸はどれもヒメクダマキモドキだった。
クヌギの根元周囲に散らばっていた死骸と弱って佇んでいた個体をザッと集めてみた。実際にはもっといたと思う。
とにかく公園の地面や樹幹に緑色のヒメクダマキモドキがやたらといるのである。

死骸-3025183.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

クヌギ以外ではクスノキとナンキンハゼ(いづれも大木)の根元にも死骸が多く、コンクリート路面では通行人によって踏み潰された死骸も目立っていた。

一方、動きは鈍いもののクヌギの樹幹で産卵中のメスもいた。
最後の力を放り絞って、、という勝手な想像だが、なんだかとても大変そうに見えた(見えただけかも)。
ヒメクダマキ-3025285.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

死骸や弱ってじっと佇んでいる個体は、おそらくはこのところの冷え込み、低温に晒されたせいではないだろうか?

ハクセキレイが弱ったヒメクダマキモドキを啄んで、何度も振り回して解体しながら飲み込んでいた。
鳥にとっては食べきれないほどの食料が目の前に転がっているわけだ。モズなどもきっと早贄に立てているに違いない。

ガードレールでじっと佇んでいた、オス。
そこへ芋虫が、、、、

ヒメクダマキ-3025307.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

ハマキガ類の一種だろうか? 人工物の上に葉っぱらしきものを見つけて、
まさに漂流者が無人島を見つけた時のごとく、喜び勇んで這い上がろうとしたものの、
この後、邪険に脚で払われてしまった。

木陰でじっと私の様子を窺っていた、ネコ。

カラスザンショウ-2036399.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

地面にしゃがみ込んだり、木に寄りかかっては撮影している私は、「なんだか変なヤツ」だったかも知れない。
posted by やまかます at 18:25| カメムシ

2021年11月04日

網戸に45度の姿勢とは?

三股町

車のオイル交換で街に出た。
30分待ちの間、広い駐車場のベンチに座っていたら、陽射しがキツくじっとしていられないほど、暑かった。

私くらいの年齢になると、どこのお宅でも子供部屋は大抵は空き部屋で、使い途は物置部屋となっているのではないだろうか。
今朝、そのガランとした子供部屋の窓の網戸に、西日が燦々と降り注いでいる中、
キマダラカメムシが姿勢正しくじっとしていた。

キマダラカメムシ-3042453.jpg

窓を開けると逃げるかな、と思いきやそのまま動かない。
顔を近づけてよく見ると、口吻を直角に突き立てて、しかも何かを吸い上げているような気配がある。
口吻の付け根あたりが時折、ドクン、ドクンとわずかに動き、それはポンプが稼働しているかのように見える。
キマダラカメムシ-3042445.jpg

もし吸引中だとしたら、アルミサッシの表面から、一体何を吸い上げているのだろう?
無機質のアルミサッシ表面は埃だらけで乾燥している。

〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 20:50| カメムシ

2021年10月27日

キマダラ兄弟

三股町

午前6時25分

隣の畑(耕作放棄地)で囀っていた、ホオジロ
例年、仕事部屋を出てすぐのこのエリアで囀っている。
ホオジロ-3271719.jpg


午前8時25分

南向きの家壁に身を寄せ合っていた、キマダラカメムシ
「兄弟」かどうか本当のところは分からないので、コンビとでも言うべきか。
キマダラ-2274753.jpg

この両者、体格には差があるけれど、性別はどちらだろう?
尾端を裏返して見てみると、、、、
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どちらも、オス、だった。
ちなみに、メスの尾端は、こちら↓
キマダラ♀-240530.jpg

まだオオカマキリのオスがいて、しかも交尾していた。
今シーズンは、庭に次々とオオカマキリがやって来る。仕事上、とても喜ばしい。
オオカマキリ交尾-270724.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
ODOX TT350
posted by やまかます at 19:06| カメムシ

2021年09月13日

旅立ち??

三股町

雨は降っても一時的で小雨程度。
少し蒸し暑い中、アカギカメムシがアカメガシワ葉上に群れていた。
高所にも集団がいくつもあって、総数はかなりになるだろう。
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交尾カップルもいるけれど、次々と飛び立っていく個体もいる。
このまま分散してしまうのだろうか?
アカギカメムシ-9130711.jpg

庭ではクロマダラソテツシジミが、クルクルと目まぐるしく舞ったかと思えば、草の上に着地すると、今度はほとんどそこに留まったままになる。翅を半開きにして日光浴してばかりで、花にきてもなぜか吸蜜しない。
クロマダラソテツ-9130760.jpg

クロマダラソテツ-9130808.jpg

エノキのすぐそばで、こちらも日光浴なのか、ゆっくり閉じたり開いたり。
ゴマダラチョウのメスだ。
ゴマダラチョウ-2130199.jpg

お腹はでっぷり肥えている。これから産卵に勤しむのだろう。

近所の「アゲハねぐら通り」の杉林では今朝早くから伐採が始まった。
林の奥から切り出しているようで、チェンソーの唸る音、木槌で打つ音、そしてドッカーン!!という木が倒れる地響きが午前中いっぱい続いていた。
伐採作業-2130179.jpg

運び出し作業は少し先になるのだろうか。搬送トラックの出入りはまだ無い。
素人考えでは林の手前から切り出していくのが順当なやり方では無いか、と思うのだが、、、。


〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
FL-900R
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 19:41| カメムシ

2021年09月12日

成虫集団へ

三股町

昨夜から雨になった。台風14号の動向が気に掛かる。
九州の天候はここしばらく雨が続くようだ。

二日間、家を空けている間にアカギカメムシたちはほとんどが成虫となり、残る幼虫はわずかとなった。
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自宅林でアカギカメムシが過去に繁殖をしたアカメガシワは他に2本あるが、まだそちらは確認していない。
いづれにせよ、写真のアカメガシワで育った成虫の数はかなりになるはずだ。その成虫が集まれば、大きな集団ができるかと思うがどうだろう。

屋根の庇で営巣していたヤマトアシナガバチの巣も暫くぶりに見上げてみれば、巣盤の傷みが激しい。
ヒメスズメバチの略奪にあったのではないだろうか?
オスが一頭だけ、巣の中央にいる。
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クロオオアリの大きめの繭を開いてみた。
柔らかい繭壁を、中の蛹を傷付けないよう切り開くのには苦労した。
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(カメラ内深度合成)
すでに成虫の体色が出始めていた。大型ワーカーだ。


〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
FL-900R

OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX DE300 + Nissin i40
posted by やまかます at 21:02| カメムシ

2021年09月11日

蟻ハンター

宮崎県 西臼杵郡 高千穂町 (9月9日〜10日)

すぐ傍に大きなミズキがあって、見上げると葉裏にパンダ模様のアカスジキンカメムシ幼虫が群れていた。
4齢と5齢が混じっているようだが、高くて撮影は無理。

地面にはヒトツメカギバが、「ここのミズキで育ちました」と言わんばかりに、ミズキの落ち葉に止まっていた。
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ほぼ3m四方の狭い草地に目をつけたのは、初日の9日。
ここで見つからなければ厳しいことになる。自分に言い聞かせるように確信を持って、地面に目を這わせること30分。
黒っぽい虫が草間をすばしっこく駆けた。アリじゃない。
「いた!!」
片膝をついて顔を地面に近づけてみると、薄桃色の「逆さハの字」模様がくっきりと見えた。
しかし、すぐに葉陰に潜り込んだ。ここで見失ってはならぬ、とすぐさま、しかし、
そっと葉をかき分けてみれば、うずくまったまま動かないハリサシガメがいた。
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「おお〜!!12年ぶりのお目見え」
九州では、2009年8月30日に北九州市の平尾台でペアを見て以来になる。
さらに遡れば、本種を初めて撮影したのは2003年の8月19日(愛媛県面河村)だった。
「こんなに小さかったか!」というのが久しぶりに対面しての感想だった。
体長は15ミリ前後だ。

平尾台では特に探し歩いていたのではなく、足早に歩いていてたまたま目に入っただけのことだったが、草が生えていない土が剥き出しの細道だったから目立ったのだろう。今回はそうはいかない。

草地はわずかに地面が見えるが、ほとんどは低い草で覆われており枯れ草も入り混じって、徘徊するアリたちの姿もすぐに見失う。それでも、ハリサシガメの生息条件としては、
1)草丈が低い、
2)日当たりの良い草地、である。そして何より、
3)アリの姿が視野の中には常に入ってくる。
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9日、初日は1頭しか見つからなかった。幼虫も探してみたが、こちらはさらに難易度が高い。這いつくばるようにして探したが、ついに見つからず。羽化時期に入って幼虫は残っていないのだろうか?
10日の午後、再び同じ草地に立ち、地面を舐めるように見つめること1時間半。長い時間、狭い草地にずっと座り込んだり、ジグザグ牛歩戦術に出たりと、懸命に探し続け、流石に疲れ切って挫けそうになった。

これはもう無理か!と諦めかけた時、草地の端っこ、スロープになったところで黒い影が動いた。
「クロオオアリ、かい!?」と姿を見失う前に手で摘んだら、それがなんと、ハリサシガメだった。
前日の個体よりか明らかに小柄だ。クロオオアリか?と見間違えたわけだ。摘んでも刺されなかった。

ハリサシガメをそっとケース(落ち葉を敷いた)に入れて、そこへクロオオアリも放り込んでみたら、あっという間に口吻を突き立てて押さえ込んだ。その動きの俊敏さには驚いた。口吻は、頭部と胸部の間の柔らかい部分に刺しこまれ、アリはすぐにグッタリとなった。
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狭いケース内を歩き回るアリの姿に、機敏に体の向きを変えてはロックオンする。アリが最大限に近づくまで、辛抱強く待ち伏せる。
まさに、蟻に特化した、凄腕のハンター、である。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350 + XPro O

OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 20:28| カメムシ

2021年09月02日

アカギカメムシ

三股町

アカギカメムシの幼虫集団の中で、羽化も始まっている。
写真の集団はみな、5齢幼虫。
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羽化した新成虫はすぐに、兄弟の群れに入っていた。
羽化する時だけ、群れから少し離れて、下向きで脱皮する。ギュギュウ詰めの群れの中では脱皮しづらいだろう。
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成虫もポツポツ姿を見るようになり、交尾しているカップルまでいる。
この成虫たちはここで成長した個体なのだろうか?
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庭ではヒガンバナが咲き始めた。近所のあちこちでも見かけるようになった。
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仕事部屋の中や外は、アシダカグモたちのすみかになっている。
時には真っ暗な廊下で足元にいるアシダカグモを踏みそうにもなるが、逃げ足は速い。
もうすぐ産卵しそうなメス。
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こちらは、オス。
大きなサングラス模様が目立つ。
0902-9010202.jpg



〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R

posted by やまかます at 20:45| カメムシ

2021年08月27日

観察会の下見

三股町

外気温は35度近くまで上がった。
小さくても日差しを和らげてくれる雲。もっとそこにいておくれ!と念じたくもなる。
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明日に開催を予定している観察会の下見をしておいた。
場所は、町内の上米公園。
一昨年は大雨で中止になり、急遽、室内で講演会を行った。

日陰でカナヘビと目が合う。グイグイ近づいても動じず。
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この時期、どこに行っても姿が多い、キマダラカメムシの幼虫。
異国情緒たっぷり。
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崖に突き出していたのは、イグチの仲間だが、さて、ミヤマベニイグチだろうか?
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昆虫の観察会ではあるけど、キノコや植物、コケなどにも興味を抱いて欲しいとは思う。
果たして何人の子供が、このキノコに目を止めるだろうか。

明るい草地ではツルボが群れて咲いていた。その中でも花数が一段と多い株があった。
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観察コースの最後の辺りは、毎年、オオカマキリモドキを観察している場所だが、
ここはヒラタミミズクのポイントでもある。
今年はどうかな?と探してみれば、あっさりと見つかった。ツバキの葉表に、終齢幼虫が貼りついていた。
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2017年の10月に、この場所で羽化殻を見つけて以来、去年には成虫を確認できた。
狭い範囲のこの場所では確実に毎年繁殖を続けているようだ。けれど数は少ない。



〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 18:14| カメムシ

2021年08月19日

旅立ち

三股町

アカメガシワで抱卵幼虫保護をしていたアカギカメムシ
メス親は姿を消し、卵殻だけが残っていた。
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卵塊のほとんどは無事に孵化して2齢となり、巣立って行った。
その幼虫たちが果実を目指して移動中だった。
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同じアカメガシワで、つい最近になって産卵したであろうメスを発見。
しかもほぼ目線の高さで観察できる位置だった。
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このメスは一体どこからやって来たのだろう?
以前、卵塊を放棄したメスのうちの一頭だろうか?
それとも全く別の場所から飛来したのだろうか?
そもそも、アカギカメムシのメスは生涯に何回も産卵できるのだろうか?


OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
GODOX TT350
posted by やまかます at 20:07| カメムシ

2021年08月16日

旅立ち

三股町

大雨が続く中、アカメガシワで抱卵していたアカギカメムシのメス親と幼虫たちはどうなっただろう?
小雨になってから林に降りてみた。

風の影響もあって葉っぱが捻れて枝に絡んでいた。わかりづらい写真だが、幼虫は2齢に成長している。
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メス親がいなくなった卵塊には、幼虫の姿が無い。脱皮殻の様子からして、おそらく2齢になって果実へと移動したのではないだろうか。

他のメス親のところでは、ちょうど2齢へと脱皮中。
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こちらは、すでに2齢幼虫となって移動した後。幼虫がいなくなってもなお、メス親は抱卵の姿勢を続けている。
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賑やかなのはアブラゼミだ。雨音に負けじと合唱している。アブラゼミ以外のセミの鳴き声が聴こえない。
雨の中じっとしているだけの、ツチイナゴの幼虫。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R
posted by やまかます at 19:58| カメムシ

2021年08月13日

アリに教わる

三股町

エアコンは無いけれど、朝からずっと窓や扉は全て閉め切って過ごした。
外気をシャットアウトして湿気を呼び込まない方が快適だし、気温はそこそこ低めで助かった。
それにしても一昨日の夜からよく降る。雨樋にスズメが持ち込んだ藁屑が詰まっていて雨水が噴水のように溢れていた。藁屑を取り除く作業中、全身ズブ濡れになった。噴水をもろ体に浴びてしまった。すぐに除去できるつもりでカッパを着なかったのだけど、思いの外手こずってしまったせいだ。何事も急がば回れとは言う。
下の谷津田では朝からずっと田んぼの畦の草刈りをしている方がいた。雨の中だと草刈り作業はしづらいと思うけど、昼過ぎてもまだ続いていた。まあこの先しばらくは、ずっと雨続きなのでやれる時にやっておこうということだろうか。

玄関先のチガヤの葉裏に、アミメアリが数頭集まっていた。

「おや!?ナニか、いるよね」

芝生にしゃがみ込んで葉っぱにうんと顔を近づけると、アリたちの木琴を叩くような動きの触角の先に、小さな紡錘形の虫の姿があった。
ヒメコブウンカ、だ。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8
マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 18:19| カメムシ

2021年08月12日

エビイロカメムシの早朝羽化

三股町

午前6時57分
エビイロカメムシ幼虫(5齢)の様子に明らかな変化があることに気付いた。
朝一番に覗いてみて正解だった。
腹部背面の正中線が白く際立っていること、胸部後縁が膨らんでいること、、、、何より下向きの姿勢になっていること。
これはどう見ても、羽化が始まる兆候だろう。
わずかに小雨が舞う中、慌ただしく撮影の準備をして羽化を待った。
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午前7時3分
胸部背面の上皮が中央で裂けて羽化が始まった。
お尻を抜くまで羽化に掛かった時間は約13分間。
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脚がしっかりして上向きになった後、抜け殻の下に頭を突っ込み、何度もしゃくり上げを繰り返した。
一旦は抜け殻を頭に載せた格好になるも、しばらくして抜け殻は脱落。
抜け殻を意図的に捨てたように見えた。それとも進行方向にあって邪魔だったので、取り払っただけだろうか?
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この幼虫は9日の夕方に枯れ草に止まっているのを見つけてから、10日、11日と丸々二日間はジッと静止したままだった。
つまり二日間以上、絶食していたことになる。

午後2時半
アカメガシワのアカギカメムシ卵塊が孵化していた。
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写真画面右端の卵塊はちょうど孵化の最中。メス親がいなくとも孵化はできるが、この後の成長はどうなるだろう。
過去の観察例によると、メス親がいなくても幼虫は集団のまま2齢となり、その後、果実へと移動して成長するようだ。(『図説カメムシの卵と幼虫〜形態と生態〜』小林尚・立川周二(2004):養賢堂)

改めてメス親の数をカウントしてみると20頭いて(つまり20卵塊)、そのうち卵塊を放棄?したメスは先日の2頭に加えて別の葉裏で2頭増え、計4頭となった。
今日現在、見える範囲で16頭のメスが1齢幼虫を体の下に抱えている。
昨夜も激しい雨が降り続けていたが、今夜もまた大雨になる天気情報が出ている。



〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350 

OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R


posted by やまかます at 15:04| カメムシ

2021年08月10日

まだ、海老色

三股町

ススキの葉裏に羽化して間もない、エビイロカメムシがいた。
羽化時刻は午後3時〜4時頃だろうか?
体色はまだ幼虫期のまま。
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羽化直後の成虫はもう一頭いた。同じススキの株には他に、3頭のエビイロカメムシ幼虫がいる。
そのうち一頭だけは、枯れ草に止まっている。しかも、昨日から今日一日中、まだここにいる。
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枯れ草だから、当然、食事はとれない。絶食に入ったということは羽化が近いためだろうか。
羽化の際は下向きになるのだろうか?

昨夜、仕事部屋のすぐ外に並んでいるクヌギを見ておいた。
ここのクヌギは7年前に苗木を植えたのだが、今夏、樹液レストランが数カ所に店開きしている。
最初に見つけたのは、オオカマキリの成虫だった。
まだ幼虫が多い中、新成虫の第一号だ。捕らえていた獲物はかなりの大物。
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捕らえていた獲物は、意外にもニシキリギリスのメスだった。てっきりヤブキリだろうと思っていた。ヤブキリは常連客だし、実際、他のクヌギにはメスが来ていた。
ここのクヌギはキリギリスの生息する草むらに接しているので、こんなハプニングも生じるのだろう。
それとも、キリギリスも樹液に来ることがあるのだろうか?
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カブトムシは、写真のオス1頭(小さい)にメスが3頭来ていた。やはりカブトムシは、夜の方が活発だ。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
GODOX TT350 + XPro O
posted by やまかます at 20:14| カメムシ

2021年08月09日

台風の爪痕?

三股町

台風9号は南九州に上陸し、昨夜のうちに四国方面へと移動。
風雨はそれほどでもなく、うちの近辺では被害なども目立ったものはなかったように思う。

しかし、アカメガシワで抱卵中のアカギカメムシを見上げてみれば、4頭並んでいたメスのうち、2頭の姿が消えていた。
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強風と雨の影響だったのかどうかはよくわからない。忽然と姿を消したメスはどこへ行ったのだろう?
一つの卵塊では、黒く変色して崩れた卵もある。

近所の休耕田に水溜りができていた。これも台風の雨のせいだろう。
ギンヤンマのオスがしきりと飛び回っていたので、しばらく飛翔シーンを狙ってみた。
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一瞬たりともホバリングする隙も見せてくれず、撮影はほどほどで切り上げた。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 19:26| カメムシ

2021年08月06日

ピーマンとカメムシ

三股町

午前7時40分

洗濯物を干していた嫁さんの声で西の空を仰ぐと、虹が出ていた。

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朝から薄日がさしたかと思えば断続的に小雨があり、気温も30℃以下で涼しい一日だった。北陸や山陰地方では最高気温が39℃もあったらしい。全国的に猛暑のようだが、南九州は意外やそうでもなかった。

家庭菜園のピーマンには毎年、ホオズキカメムシがつく。
0726-7265724.jpg



〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
posted by やまかます at 21:05| カメムシ

2021年08月04日

カメムシかあさん、集合!

三股町

朝陽の中、庭のあちこちで輝いていた蜘蛛の巣。

チュウガタシロカネグモ
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ヨツデゴミグモ
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昨日のこと予想した通り、並んだアカギカメムシのメス2頭は、今日の昼過ぎにはすでに産卵を終えていた(画面右の2頭)。
しかも、別の2メスも加わり賑やかになっていた。画面左端のメスは、産卵を終えたばかりかもしれない。
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同じアカメガシワの梢を見渡せば、抱卵しているメスがさらに6頭。これで確認できた抱卵メスは全部で、10頭になる。単純に計算すると、抱卵中の卵は1,500〜2,000個ほどにもなる。

一方、先日には盛んに飛び回っていたオス達の姿は、パッタリと消えている。別の産卵木へと移動したのだろうか?

アカギカメムシ抱卵メスを少しでも目線に近い高さで撮影するため、今日は2メートルの脚立を林に持ち込んだ。
足場が悪いので天板に立つことは到底無理で(そもそも天板に立つのは危険なので禁止と説明書きにはある)一段下に足を乗せて直立した。それでもグラグラして、とっても不安定。いつ倒れてもおかしくない状況なので、サッサと撮影を完了。3メートルのしっかりした単管やぐらを組むことは可能だが、そこまでして撮影を続ける必要はないだろう。

午後3時過ぎ、北側と西側の法面の草刈り作業を行なった。
傾斜地なので、草刈り機は背負式を使用。途中、休憩を一回入れて水分補給には気を遣った。
猛暑の下かなりへばったけれど、カラカラに乾燥している方が草刈り作業はやり易い。



〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R
posted by やまかます at 18:24| カメムシ

2021年08月03日

並んで産卵

三股町

昨日、アカギカメムシの交尾していたカップルのうち、メスの2頭はそのままの場所に残っていた。
おそらく、この体勢で産卵するのではないだろうか。
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同じアカメガシワの梢を見渡してみれば、すでに産卵を終え、抱卵しているメス2頭もいた。いづれも高さは地上から4メール近くあり、見上げているうちに首が痛くなる。
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すでに抱卵している2メスに加えて、視界に入る範囲だけでも、今後、産卵するであろうメスは全部で4頭。
1頭のメスが150〜200個程度の卵を産むので、順調にいけばここのアカメガシワで少なくとも、900〜1,200個もの卵が誕生することになる。さて、実際にはどうなるだろう?

玄関前のタイル上に、ツチイナゴ幼虫を抱えた黒いハチがいた。体長は1センチ程度と小さい。
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このハチは、ギングチバチ科のヌカガタアナバチ、のようだ。
地表に堀った浅いトンネル巣内に、数匹の獲物を貯え卵を産み付ける。
写真を2カット撮ったところで、軽々と獲物を引っ提げて飛んで行った。

クヌギの樹液亭は静かだが、日々、時間差で昆虫の顔ぶれが入れ替わる。

ヒラタクワガタ♂(8月2日、午前10時50分)
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オオフタモンウバタマコメツキ(8月2日、午後3時40分)
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カブトムシ♀とヤブキリ♀(8月2日、午後3時46分)
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シロテンハナムグリ(本日、午後3時04分)
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〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R
posted by やまかます at 18:09| カメムシ

2021年08月02日

お見合いパーティー

三股町

午後3時半
アカメガシワの樹冠をにぎやかに飛び回る、アカギカメムシがいた。
あそこにも、ここにも、その数はかなり多いようだ。
アカメガシワが生えている場所は、うちの林の西北端になる。
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このアカメガシワは雌木で、アカギカメムシは果実で吸汁したり、忙しく歩き回ったり、頻繁に飛び立ったりしていた。
飛んでいる個体はオスがほとんど。

樹下から見上げていると、交尾カップルもいた。
どうやら、ここのアカメガシワに次々と飛来しては、集団お見合いしているようだ。
アカギカメムシが産卵する雌木はほぼ決まっていて、このアカメガシワでは過去に何度も繁殖している
写真絵本『わたしはカメムシ』(ポプラ社)の裏表紙に載っている写真は、まさにこのアカメガシワ。
撮影したのは12年前にもなる。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
フラッシュFL-900
posted by やまかます at 19:46| カメムシ

2021年07月06日

一斉に羽化

三股町

ベッコウハゴロモの羽化は梅雨休みのわずか二日間にほとんどが終わっていた。
出水市から戻ったその夕方(4日)、スタジオで狙っていた2頭が羽化した。
気付いたときは、時既に遅し、、、、、。
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翌日、5日に羽化を控えた幼虫を再び探してみたが、多数の新成虫が見つかるだけだった。
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梅雨の合間というのはとても貴重な時間だったに違いない。
これほどまでに、一斉羽化するとは驚いた。とにかくいくら探してもあれだけ多数いた幼虫が、一匹も見つからなかった。もっとも、場所を変えて探せば見つかるかもしれないが、それほど時間に余裕があるわけでもなく、自宅フィールドで叶わない撮影、今回は諦めるしか無い。

本日から、熊本県阿蘇山。午前5時半に出発して現地に着いたのは午前8時半。ちょうど3時間だった。
濃い霧が出たり少し雨もあったけど、概ね曇り空だった。
阿蘇山から戻ったら、私も一回目のワクチン接種を受けることになっている。

posted by やまかます at 19:44| カメムシ

2021年06月24日

1齢から2齢へ、脱皮

三股町

霧の朝、午前5時半に起床して歩いてみた。

ブルーベリーにちょこんと佇んでいたのは、ノコギリクワガタのメス。
日焼けサロンに通ってました。
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意外と出会いの機会が少ない、ビロードハマキ。こちらも水滴を纏っている。
めっちゃ、ちっちゃな頭。
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ヤマイモの蔓にぶら下がっていた、ハラビロトンボ
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電車の吊革。

さて、20日に見つけたキマダラカメムシ孵化幼虫たち。今朝、覗き込んでみると、最初の1頭が脱皮している最中だった。
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午前11時過ぎ、幼虫は皆、脱皮を終えていた。しかし、12頭いた幼虫が9頭に減っている。
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午後4時過ぎ、2齢となって体色も安定した。
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孵化日はおそらく19日と推定でき、そうすると1齢のステージ期間は5日間だったと言えるだろう。
脱皮をする前に3頭が姿を消したのは、何があったのだろうか?自ら旅立って行ったとは考えにくい。

ドヨウオニグモの円網。
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網糸が乱れているのはよほど、獲物に恵まれていたことを物語っているのだろうか。




posted by やまかます at 19:39| カメムシ

2021年06月21日

窓辺の来客

三股町

朝一番、キマダラカメムシ孵化幼虫の様子を見ておいた。
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円陣が崩れただけで、特に変わった様子はない。彼らは水分以外の餌は必要ない。

田舎暮らしの日々。
外を出歩いたとて誰かに出会うことも滅多にないし、訪れる人もいない。毎朝、新聞配達が来るのは午前4時半頃で、バイクの近づく音、コトンとポストに投げ込む音、そしてバイクが去って行く音を聴いてからまた夢の続きを見る。
このところ起床は午前5時半。今朝だけは少し寝坊して6時になった。
朝一番、庭や近場を歩く。犬の散歩がないのは寂しいが、ともかく歩く。歩けば何かと小さな発見がある。何が?と問われると返答に困るような些細なことだけど。

ショウリョウバッタの幼虫が、足元をピョンピョン跳ねる。よく見ると、すでに3センチほどまで育ったものも多くなった。
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この幼虫は頭でっかちだから、おそらく脱皮してまだ日が浅いのだろう。3齢か4齢辺りだろうか。小さな翅芽も見える。
ショウリョウバッタ幼虫が多い場所は、草丈が低い芝草の草地だ。玄関先からそのような草地が続いている。

その玄関先には、クビアカサシガメがいた。
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自宅フィールドで見るのは初めてかと思う。珍しいカメムシでもないが、見たいと思ってすぐに出会えるカメムシではない。よりによって玄関先にいたのはどうしたことだろう?などと考えても、あんまし意味はないだろう。飛翔力は抜群だし。

窓際で作業をしていると、ふと何かの視線を感じた。
南向きの窓を見上げると、そこにはヤブヤンマのメスがいた。
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サンダル履いて、外から見てみた。
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おそらく、庭の人工池で羽化したのだろう。飛び方はまだぎこちなく、10メートルほどゆっくり飛翔してすぐに林の梢にぶら下がっていた。

網戸には、ルリタテハも来ていた。こちらは西側。網戸にしきりと口吻を伸ばして何かを吸っている様子。
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表側から撮影しようとしたが、逃げられてしまった。とても敏感だ。

飼育していたギンシャチホコ4齢幼虫は、コナラの葉を食べてすっかり成長した。
すると体は緑色になってきた。
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ここまで成長を観察できたので、卵を見つけた庭のコナラに戻した。
この幼虫の運命も、明日は無いかもしれない。が、やはり日光をたっぷりと受ける野外がいいに決まっている。

posted by やまかます at 20:38| カメムシ

2021年06月17日

アワダチソウグンバイ、羽化盛ん

三股町

セイタカアワダチソウの葉っぱ裏には、無数のアワダチソウグンバイ幼虫が群れており、今は羽化のピークを迎えている。
写真は、羽化直後の成虫。
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飼育中のギンシャチホコ幼虫が、今朝、脱皮をして4齢となった。
体色はまだ緑色にならない。
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お馴染み「笑うお尻」もくっきり。
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庭の草はらではキマダラセセリがこれも羽化ピークなのか、やたらと多い。
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posted by やまかます at 19:40| カメムシ

2021年05月21日

ミミズク♀

三股町

ミミズクのメスを庭で発見。
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メスに比べて、オスにはほとんど出会えていない。なぜだろう?
先月、都城市の公園で見つけ飼育していた幼虫は、つい先日になって死んでしまった。順調にいけば今頃は成虫になっていたはずだ。今日のメスも今月に入って羽化した、新成虫だと思う。ミミズクの飼育は、カシ類の水差しで容易なのだが、今回の死因についてはよくわからない。今朝のミミズクが交尾済みであることを期待したい。
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先週の10日夜に産卵したオオミズアオが、今朝になって一斉に孵化した。
孵化幼虫は一頭ずつ面相筆を使ってサクラに放した。孵化幼虫を見るのは久しぶりのこと。
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posted by やまかます at 20:54| カメムシ

2021年04月19日

緑のレフ板

三股町

ササの若葉に包まるように潜んでいた、アカガネサルハムシ
一瞬、和名が思い出せなかったが、久しく見ていない虫である。普通種ではあるがうちの近辺では特に少ない。
昔、岡山県のあるフィールドで本種がたくさんいたことや、大分県の知り合いの方の庭木(イスノキ)にもたくさんいたのを思い出した。岡山県にも大分県にも、また行ってみたい。
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ヤマグワ(クワ?)では、ヒメツノカメムシ♀が抱卵していた。
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背中には寄生バエの卵が産み付けられていた。これはよく見る光景だ。このあと、メス親はどうなるだろう?
子供達の巣立ちを見送ることができるだろうか?
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都城市

ハンノキに残っているコミミズクは、メス2頭になって久しい。オス達は交尾が終わると次々と姿を消した。
さて、このメス達はどこで産卵するだろうか?
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OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 18:22| カメムシ

2021年04月18日

北風の落とし物

都城市

朝から北風が強く、陽射しはあっても体感気温は低め。
ハンノキについているコミミズク♀の観察に出向いた公園では、エゴノキがすでに満開となっていた。

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シダレヤナギは風で大きく揺れてい、折れた枝が遊歩道のあちこちに落っこちていた。
これは何かあるに違いない。そう思うのは以前、強風の後でウチスズメやコムラサキの幼虫を拾った経験があるからだ。
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膝まづいて落ち枝を覗き込んでみれば、予想は的中!
シダレヤナギの葉裏に、ミミズク幼虫が貼りついていた。4齢であろう。
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おそらく、根本か樹幹で越冬していた幼虫は、この時期になって葉っぱへと上がっていたのだろう。
ところが、強風のせいで枝ごと落ちてしまったのだ。幼虫が歩いて移動するにしてもかなりの長旅を強いられることになる。その間に命を落とすことも十分あり得る。落ち枝を遊歩道から撤去する前にミミズク幼虫を回収しておいた。

ミミズクは普通種ではあるけれど、探して見つかる虫ではない。これまでの出会いは全て偶然であり、しかも必ず単発。2頭以上、次々と見つかったよ!という経験はない。そんなことがあったら、嬉しくて嬉しくて、夜も眠れないだろう。

三股町

昨日、見つけたワクドツキジグモはその後、パッタリ姿を消してしまい、周辺をしつこく探し回ったけれど見つけることはできなかった。探索を諦めて引き上げる間際、ナルコユリを覗き込んでみれば、ヒゲナガクロハバチが産卵中だった。
茎の表皮下に産み込まれた卵のシルエットが、今日は透けてよく見える。
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※ナルコユリが食草である事、幼虫の形態などから、本種をヒゲナガクロハバチとした。


OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 18:21| カメムシ

2021年04月05日

青葉のなか

都城市

そろそろ羽化が始まっているだろうと、ヘラノキの梢を見上げてみた。
ところがすでに何匹も成虫が歩いており、交尾カップルまでいた。
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2年前は、4月9日の頃が羽化ピークだったので、今年は随分と早い。おそらく先月末には羽化がとっくに始まっていたのだろう。

三股町 

ノイバラで産卵していたのは、チュウレンジバチ
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仕事部屋のすぐ外にあるサクラ小木は、3年前に実生が目に入るほどの大きさになってい、その成長は早く、すでに屋根の高さまで伸び上がっている。朝一番、部屋の勝手口を開けると、すぐ目の前にこのサクラが青葉を茂らせている。
その葉上に、アカハネムシの一種がいたのは4日前の4月1日のこと。
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アカハネムシの写真上は、自然光のみで、写真下は弱めにストロボ光を当てている。
日陰なので、上翅のビロード状の毛色を出すには人工光を当てるしかないが、その場の雰囲気を大事にするのか、虫の体のディテールを表現するかでその都度、撮影法を選べばいい。


OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 18:18| カメムシ

2021年03月29日

ムネアカアワフキの羽化

三股町

午前9時、庭のサクラでムネアカアワフキ♀が羽化していた。
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しばらくすると、オス成虫が近くまで来ていた。
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ムネアカアワフキの羽化は、2年前に頭から通しで3回も撮影している。ので、撮影は途中で中断して出掛けることができた。

都城市

午前10時から、
高木町児童館の子供たちと、児童館のすぐお隣にある神社境内で昆虫観察撮影会を行った。

ここの神社には稀に見る、ムクロジの巨木があり、今の時期もたくさんの実を落としている。
道路に転がり出た種子は、車のタイヤに轢かれるたびに、パキンッ!!とけたたましい破裂音を立てている。
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カメムシ好きなら見過ごせない、ムクロジ。今夏の楽しみが増えたかも。

芽吹き始めたエノキの梢には、ゴマダラチョウ幼虫がいた。
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参加した子供たちは、虫、や花、キノコなどを見つけては、カメラを向け、楽しそうに撮影していた。
部屋に戻って鑑賞会をしてみると、それぞれの想いがこもった写真があって面白かった。

午後2時

早水公園の池で、ギンヤンマが飛んでいた。
池の真ん中をグルグル旋回していて、撮影は叶わず。上空にはアブラコウモリも飛んでいた。

三股町

午後3時48分

庭のボケの花にコミスジが来ていた、
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玄関を出たところで、すぐに視界に入ってきた、コミスジ。ボケの花にも来るんだ?

足元にはオオゾウムシが転がっていた。昨夜、灯りに来た居残りだろう。

日中の気温は25℃、いやそれ以上まで上がり、アゲハやアオスジアゲハの舞う姿が目につき、クロアゲハもシバザクラに来ていた。

posted by やまかます at 17:43| カメムシ

2021年03月28日

クモとカメムシの狩りとは

三股町

アブラナの花がほぼ終わって、それと入れ替わるようにして、庭の草むらはカラスノエンドウで埋め尽くされるほどになってきた。一旦伸び始めると成長が速い。
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イヌザンショウの若葉には、アゲハ春型が産みつけた卵があった。
先週、メスが産卵に訪れているのを見ていたけど、その時は卵が見つからなかった。
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チガヤの枯れ草藪では、ヤハズハエトリ♀がケバエの一種を捕らえていた。
私が近寄ったせいで、糸を引いて宙ぶらりんになった。網を張らない徘徊性のクモでも、導き糸や命綱として糸を日常的に使っている。
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こちらは、蛾類幼虫を吸血する、クチブトカメムシ
口吻を伸ばして獲物を宙吊りにできるのは、獲物の体内深くまで細い口針が入り込んでいるためだろう。
獲物の体の隅々まで体液を吸い尽くす。
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posted by やまかます at 18:56| カメムシ

2021年03月18日

今日のコミミズク

都城市

羽化間近だったコミミズク幼虫は、正午に覗いてみれば、すでに羽化していた。
おそらく羽化は今日の午前中だったのだろう。一足出遅れてしまった、残念。
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羽化殻は葉芽についており、幼虫は羽化するに当たってまずはここまで移動したことがわかる。
しっかり口針を突き立てており、これで体を保持するのである。脚はほとんど宙を浮いている。
しかし、なんでわざわざ移動したんだろう?
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三股町

屋根の庇には3箇所、巣箱を掛けていて、どれもスズメがせっせと巣材を運び込んでいる。
巣箱の近くで、カップルが交尾していた。
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林床では、マムシグサの仏炎苞が賑やかになってきた。
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posted by やまかます at 19:22| カメムシ

2021年03月17日

コミミズク、羽化ピーク

都城市

ずっと前から観察しているのは、コミミズクの越冬幼虫。
ハンノキ大木の、ちょうど目線の高さに飛び出た小枝についている。
もう今にも羽化しそうだが、なかなか目の前で始まってはくれない。頭は下向き。
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同じハンノキの他の小枝を見てみれば、既に羽化を終えた成虫が、全部で6頭もいた。
以前、幼虫を探した時にうっかり見落としたのだろうか?それとも移動してきたのか?
短い小枝に6頭もの幼虫がついていて、それを見落とすような自分では無いはずだが、、、、。
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こちらは2頭、並んでいる。
成虫は幼虫に比べて体高があるけど、それでも見事な隠蔽擬態なので、今日はかなり目を寄せてやっと発見できた。
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5頭もの成虫がついてた小枝には、おそらくコミミズクのものと思われる、産卵痕が二つあった。
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posted by やまかます at 17:39| カメムシ

2021年03月01日

チャバネアオカメムシ

三股町

家庭菜園の小松菜が花盛りで、少しづつ虫の姿も増えてきた。
シマハナアブのカップル。
ハナアブ類の雌雄の識別は、頭部の額をみればすぐに判る。
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こちらは、チャバネアオカメムシ。お馴染みのカメムシ。
くすんだ越冬カラーから、もう体色が戻ってきたようだ。この角度からだと生殖節が見えるので、メスだと判る。
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仕事部屋のすぐ外に植わっているアンズの開花も始まった。

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今年のビワは、手が届くような低い場所でも結実しており、豊作だ。
毎年、樹上高い場所の果実はみなカラスに持って行かれる。今年こそは袋がけをして賞味したいものだ。
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午前中、確定申告書類の提出で、都城市の申告受付会場に出向いた。
提出だけだと入場クーポンは必要ない。
入り口で行う検温は手のひらを机上に置いてある測定器にかざすタイプだった。
「LOW」と表示が出たけどあれでいいのだろうか?マイナンバーカード添付だからか?、嵩張る源泉徴収票の添付が今年から省略できた。あれでいいのだろうか?

posted by やまかます at 18:00| カメムシ

2021年02月23日

泡吹いて、春間近

三股町

昨夜、屋内廊下の壁にいた、ハマキガの一種(ウスコカクモンハマキか?)。
洗濯物にでも紛れて入ったかな。ずいぶんと新鮮な姿。
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庭のサクラの枝先についているムネアカアワフキ幼虫巣から、
透明な滴が溢れそうになっている。
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幼虫巣は石灰質でできた巻貝みたいだが、体の柔らかい幼虫にとって頑丈なシェルターになっている。
もっとも、小鳥たちはこれをクチバシで打ち砕くのだから、完璧な防御壁とも言えない。
中に潜んでいる成熟幼虫が外に姿を現し羽化するのは、来月後半あたりから。

ちなみに、ヘラノキについている、タケウチトゲアワフキ幼虫巣でも、キラリと光る滴が確認できた(都城市)。
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今日の日中は20度を超えて春日和。シャツ一枚で過ごせるほどの陽気の中、
昆虫の活動も盛んだった。
飛んでいる蝶は、モンシロチョウをはじめ、キタキチョウ、ツマグロキチョウ、モンキチョウ、キタテハ、ルリタテハ、テングチョウ、イシガケチョウ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミ。
我が家の庭では、イタドリハムシが地面近くをやたらと飛び回っていた。
ヒヨドリの、盛んにフライキャッチする姿も目立った。


昨日、気になっていたハマヒサカキの生垣をもう一度丹念に探してみると、
オオミノガのミノが、新たに2つ見つかった。もっと時間をかければさらにいそうな気もするが、少ないことには変わりない。
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(2月22日、撮影)

posted by やまかます at 20:43| カメムシ

2021年02月21日

小さなヒョウタンナガカメムシ

三股町

昨日の朝、ミヤマホオジロの群れが採餌していた、庭の草むらに這いつくばってみれば、
体長6ミリほどの、キベリヒョウタンナガカメムシがいた。
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右後脚が欠けているが、本種は成虫越冬だろう。
このあと、元気に歩いていた。動きはけっこう俊敏で、警戒心も強い。

都城市

目的の鳥を待つ間、毎日、顔を合わせるコガモの群れ。
ホイッスルの音色に似た囀りが、公園を訪れた人の気を惹いている。
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立て看板の柱にいた、体長1センチ以上の大きなユスリカ類のオス。
羽化直後だろうか?
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posted by やまかます at 20:52| カメムシ

2021年01月21日

寝室のカメムシ

三股町

寒さが緩み気温が少し上がると、窓の網戸に現れるキマダラカメムシ
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普段は戸袋の隙間にでも潜り込んでいるのだろう。
公園など場所によっては20〜30頭前後の集団越冬も見られる。

シャッターチャンスが稀なシーン(鳥)を撮影する準備を昨夜からしておいた。
ところが、いざ撮影本番の早朝、ちょっとした油断から撮影ができなかった。
気象の変化(霧が出るほど気温が上がった)によるレンズ前球の結露だった。生憎、カイロも切らしていた。
原因ははっきりしているので、次回に備えることにした。

夕方、再びチャンスが巡ってきたが、今度は別の事情で撮影が中断してしまった。
ここぞ、というタイミングに嫁さんが帰宅して、車のドアをバタンと閉める音でおしまい。
これは人災とも言えようか。あと数分あれば、確実に撮れていたのだが、、、、。

明日からしばらく天候が崩れるようなので、今日失敗した撮影は来週に持ち越しだ。
NGカットを捨てないでこれを眺めながら、もっといい写真を目指して準備を立て直す算段をした。




posted by やまかます at 21:07| カメムシ

2020年12月28日

アカギカメムシもウロウロ

三股町 田上

今朝は気温も高め。窓を開けると外は霧で真っ白。

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU
朝食後、三股町図書館に向かうも視界は10メートル先までしかなかった。
図書館の並木でツツピン、ツツピン、、、
トウカエデの梢で獲物探しに忙しい、シジュウカラ
次から次へと、小さなイモムシなど啄んでいた。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

午後4時過ぎ。自宅林のアカメガシワ幹上を登っていた、アカギカメムシ
今年、うちの林で育った個体だろうか?

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU

腹端を調べてみれば、メスだった。
果たして冬越しできるのだろうか?

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU

午後4時半。自宅北側のクヌギ。

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 EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 

室内に回収したクロセセリ前蛹は、今日になって蛹化した。
一時は危ぶまれたけど、取り越し苦労だったのかもしれない。
posted by やまかます at 21:02| カメムシ