2023年05月23日

カメムシの卵

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

オオカマキリに遅れること約2週間、ハラビロカマキリの1齢幼虫の姿が目につくようになった。
ショウリョウバッタの1、2齢幼虫なども庭で跳ねていた。もうすっかり、初夏。

さて、先日、20日の町田市、成瀬台の公園では、ポプラの葉にキマダラカメムシの卵塊があった↓。
それも目線の高さですぐに気づいたのだけど、私が清瀬に住んでいた頃にはあり得ないことだったと改めて思った。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

つまり、あり得なかったというのは15年〜20年前に遡っての話だが、おそらく今の清瀬市(野塩付近)では、町田市のようにキマダラカメムシは普通に生息しているのだろう、と思う。

九州から関東圏まで分布を拡大したキマダラカメムシは、ホストが多種類であるためか、卵塊を見つけるのがカメムシのなかでもダントツに容易である(身近なカメムシで)。
従来、卵塊の見つけ易さで言うならば、ホオズキカメムシ、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシなどが筆頭に挙げることができたが、
ここ10数年でそのランキング上位に入ってきたのが、キマダラカメムシと言えるかと思う。
ホストの植物種が多様でその上に卵が大きいことも目立つ要因になっているのだろう。

今日は都城市の早水公園で、イロハカエデとケヤキのそれぞれの葉っぱで卵塊を見つけた、というか向こうから嫌でも目に飛び込んでくる。それほどアピール度が高いのが、キマダラカメムシであり、卵・幼虫・成虫と全ステージでもっとも馴染み深いカメムシとなりつつある。
もっとも、一方でキマダラカメムシが分布していない地域、例えば東北以北の地で卵塊発見率の高いカメムシは何だろうか、と気にはなる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

北西の風が強く、黄砂に霞んだ今日の日の入り。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:53| カメムシ

2023年05月20日

児童公園の黄色いアブラムシ

東京都 町田市

成瀬台、住宅街の中にポツンとある小さな児童公園。
甥の年少の女児と一緒に散歩で訪れ、彼女の秘密基地など教わりながら昆虫観察をしばし。

まずは、ベニカミキリ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コマルハナバチの雌雄、キタキチョウ、ルリシジミ、クロヤマアリ、クロオオアリ、オカダンゴムシ、チャバネアオカメムシ、バラルリツツハムシ、、、、、見つけた虫の名前を声に出して歩く。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

キョウチクトウアブラムシのコロニーが多く、ナミテントウの幼虫、蛹、新成虫がたくさん見られた。
「おじちゃん、これなに?」と指差した先には優曇華の花も。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

帰り際に見つけたのが、交尾中のホリカワクシヒゲガガンボ。

17日から3日間、都内での打ち合わせ、飯能でのフィールド歩き、会食など、過密スケジュールを終え、
羽田空港から午後5時45分発の便で宮崎に戻った。

機内(ANA)では映画『生きる〜LIVE』を視聴した。
黒澤明監督原作「生きる」をカズオ・イシグロの脚本で、ロンドンを舞台に製作された作品。
1時間15分ほどのフライトで、映画の最後のほうが尻切れトンボになってしまったのが残念。
こんなときに限って、予定より6分ほど早く宮崎空港に着いた。
posted by やまかます at 22:48| カメムシ

2023年04月21日

この頃のカメムシたち

三股町

ここ数日、うちの庭で次々と活動を始めたカメムシたちの顔ぶれ。

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家庭菜園の春菊がちょうど花盛りで、そこに来ていた、イチモンジカメムシのメス。
花弁にも盛んに口吻を突き立てていた。


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越冬幼虫が羽化して成虫の分散が始まっている、ヨコヅナサシガメ。
抜けのいいフライトの絵柄になりそうだったのだけど、このあと急降下して草むらに軟着陸。
腹部縁の波打つ張り出しが翼の役目も果たしそうだが、翅のはばたきの調子(エンジンとプロペラ)が今ひとつのようだった。

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越冬開けのミナミトゲヘリカメムシは秋に羽化した新成虫だろう、とても綺麗な体色。

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物置小屋の南向きの壁に、モンシロチョウの蛹がたくさん張り付いていた。ここにはアブラナが繁茂していたせいだが、スジグロシロチョウの蛹も数頭だけ混じっていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ちょうど羽化した直後の蛹殻と成虫。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

壁には脚立など道具類を立て掛けてもあるので、ものを動かすときに蛹を傷つけたり最悪、潰してしまうかもしれない。
そこで、手の届く範囲で蛹を回収しておいた。一番奥の列の3頭が、スジグロシロチョウ。

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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 




posted by やまかます at 20:26| カメムシ

2023年04月19日

着地

三股町

仕事で撮影が必要になったナナホシテントウを探してみた。
庭に出ればすぐに次々と見つかったけれど、何かおかしい、変だ。
何が変と言って、それはカラスノエンドウ。
例年ならびっしりとつくアブラムシのコロニーが、まったく見当たらない。
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 (2022年4月6日撮影)

上写真のような例年なら当たり前の光景が、今春は皆無なのである。

昨年はそのアブラムシの撮影を行ったのだが、それが嘘のように今春はいない。
ナナホシテントウが多いからと言って、全部食べてしまうわけでもないし、カラスノエンドウが伸び始めた頃から毎日のよに様子を見ていたけど、一度もアブラムシのコロニーどころか単体でいる姿さえ見ていない。
冬には越冬アブラムシを確認している。一体、何が起きているのだろう?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

庭にいたルイスコメツキモドキ、例年より早い登場かと思う。
過去記事で登場した回数はわずかだが、いづれも5月に入ってからだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クヌギカメムシの幼虫は、終齢(5齢)となったものが見つかるようになった。

萌芽した新芽で吸汁しているものや、上写真のように地面に近いノイバラの葉上で休んでいるものもいる。
成長して終齢になるともうクヌギでの吸汁は必要なくなるのか、他の植物上で吸汁するようになる。
風で飛ばされるものもあるのだろうけど、それもどうやら自ら風まかせにして旅立つように見受ける。
薄っぺらい体は、脚のふんばりを解けば、簡単に風に掬われてフライトできるのではないだろうか。
クヌギカメムシの羽化は、林床や林縁の地面に近い草むらで行われることが多いのもそれを物語っていると思う。

羽化したあと、成虫になったクヌギカメムシは孤独な放浪生活を始める。幼虫時代には集合性もあったのに、一人旅に出る。その行き先は林のどこか。いったい遠くはどこまで行くのだろう。
雌雄が再び出会うのは、秋も深まる11月半ば以降。あの華奢な体にマーキングするのも難しそう。

posted by やまかます at 20:09| カメムシ

2023年04月01日

萌芽とクヌギカメムシ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

毎日のように様子を見ていたナルコユリに、花蕾がぶら下がっていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

大きなカラサスザンショウが立ち枯れ、幹が真っ白になっていたので、今日も様子を見に行ってみれば、その隣のカラスザンショウの根本辺りから、フワリと飛び立ったのが、モンキアゲハ
すぐ近くに舞い降りて翅を休めていたから、今朝にも羽化したのは間違いないだろう。
カラスザンショウの根本近くで本種の越冬蛹を見つけたことは、これまでに2回、経験している。
羽化殻を探してみたけれど、藪が混み入っていて探しきれなかった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

道路沿いに並んでいるクヌギは正月に萌芽更新で短く伐採したのだが、その樹幹から萌芽が始まっていた。
その萌芽を覗き込んでいたら、クヌギカメムシの3齢幼虫がいた。
切り倒した幹に卵塊が付いていたのは知っていたけど、なんとか無事に萌芽のところまで辿り着けたようだ。
posted by やまかます at 21:09| カメムシ

2023年03月17日

居残り虫の運命

三股町

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

庭のエノキの芽吹が目立ち始めた。家庭菜園が日照不足になる原因の一つが、この大きくなり過ぎたエノキだ。頂部から切り詰めたいのだが、その作業には高所作業車が必要だ。今年の秋にはなんとか考えたい。エノキは萌芽力が旺盛なので、切っても切っても枝葉をグングン伸ばす。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

台所の勝手口を出たすぐの地面を彩っている、スミレ。今年はやけに花数が多いような気がする。ここは砂利を敷き詰めているのだけど、こんなに元気な理由は何だろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

室内で越冬する常連の虫のうち、その筆頭が、クロウリハムシで、次いでキマダラカメムシもよく見る。

家屋内で冬を無事に乗り越え、さて、今度は外に出る段になって、明るい窓ガラスに目を奪われるのか、入ってきた時の扉に行き着けないものが多い。そうこうするうちに、乾燥や飢えに耐えきれず、命を落とす越冬虫もいて、一番多く床に転がっているのは、クロウリハムシだ。

窓ガラスや網戸の内側で呆然としている姿を見かければ、できるだけ外に解放してやるのだが目が届かない虫も多い。
網戸やガラス窓、あるいは障子さえなければ、こんな不幸も生じないだろうけど、窓を開けっぱなしにできるのは、まだしばらく先になりそうだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:44| カメムシ

2023年02月20日

クヌギカメムシ孵化ふたたび

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

午後3時50分、クヌギカメムシの孵化が始まっていた。この卵塊は地上高150cmほどの位置にある。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

午後5時10分、1時間ほど経ても孵化幼虫が新たに1頭増えただけで、孵化は一斉というわけでもないようだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

車を運転中、前方上空にチョウゲンボウが舞っていることに気付いた。
車の進行方向をまっすぐ進み電柱の近くに着地したので、一旦電柱を通り越してから車を止めた。
外に出て電柱の近くまで駆け寄ってみたけど警戒する様子もなく落ち着いていた。

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午後5時25分、西の空に虹色が見えた。これは、「幻日」と呼ばれる現象のようだ。
太陽を中心にぼんやりとだが、白い輪っかになっている(下写真)。一瞬、太陽の左側にも虹色が現れたがすぐ消えてしまった。

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 19:29| カメムシ

2023年02月13日

ゼリーから誕生

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

クヌギカメムシの孵化が始まっていた。

じつはこの卵塊がついていたのは、地上高約8m。
普段なら到底、目が届かない高所だが、一昨日、根本から切り倒したばかり。
林床に横倒しとなったクヌギ大木を計測してみると樹高は13mほどあった。
根本から頂部まで丁寧に見ていくと、目線の高さでは2個しか見つかっていなかったが、6mの辺りに数個あり、8mでは上写真の孵化したものを含めて5、6個。さらに11mの高さでは20数個が集中して見られた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

2枚目の写真では孵化幼虫による吸汁で、ゼリー状物質が萎み痩せている。

ゼリー状物質に埋もれている卵からは、それぞれ3本の呼吸管が飛び出ている。

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      OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2  FlashQ G20U

秋冷の頃、クヌギカメムシが産卵する場所はおもにクヌギの幹表面の窪みだが、目線の高さよりうんと高い位置にも産卵していることは10年ほど前にもクヌギの伐採をしたときに初めて気づいた。したがって、ある場所で毎年産卵される卵塊数の正確なカウントはほぼ不可能とも言えるだろう。
クヌギカメムシの孵化が始まり、そして昨日はフチグロトゲエダシャク♂の飛翔する姿も増えた。もう春はすぐ目の前にまで迫っている。
posted by やまかます at 20:24| カメムシ

2023年01月11日

ポカポカ陽気に戸惑う虫

三股町

午前8時18分
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

朝の陽射しを浴びる、エノキ
自宅敷地内のエノキでは一番の大木で、毎夏、樹冠をヤマトタマムシが舞う。
日中の気温は15℃まで上がったけれど、朝は冷えて庭の地面は霜で真っ白だった。

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ヘビイチゴ       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

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クヌギ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

気温が上がって家の外壁に姿を現した、キマダラカメムシ

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

日向に出てきた、キタテハ

日が暮れると気温はガクンと下がるのだから、キマダラカメムシもキタテハも、冬越し場所から出たり戻ったりと忙しい。
posted by やまかます at 20:04| カメムシ

2023年01月10日

季節外れのカメムシ

三股町

午前8時 庭から西方の眺め
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

画面手前が隣のクリ林で、モズ♂のはやにえが多く見つかっている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

自宅林のアカメガシワの幹を、トコトコトコと登っていくカメムシがいた。
この時期になぜ!?
よく見れば、キバラヘリカメムシの5齢幼虫だ。

「はて?うちの林に食樹があったかな?」

庭のコマユミでは繁殖することがあったけど、と記憶を辿っているうちに、林の南側のヘリ近くにツルウメモドキが高い梢に巻き上がっていることを思い出した。庭からだと離れすぎているので、おそらくツルウメモドキで育った幼虫なんだろう。

「そういえば先日、メジロのつがいが果実を啄みに来ていたなあ。かなりの高所だったけど」

幼虫がいたアカメガシワからツルウメモドキまでの距離は10m近く離れている。ずいぶんと長旅をしたものだし、よくぞ無事に辿り着けたものだ。しかし、この先の食料はどうするのだろか。

昨日、今日と、モズのメスがオスのナワバリに入って活動している姿を確認できた。
そろそろ、モズの恋の季節。
posted by やまかます at 20:17| カメムシ

2023年01月08日

越冬カメムシ、と モズのはやにえ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

クロセセリの越冬蛹を見たくなって、ハナミョウガの葉っぱをめくっていたら、アズキヘリカメムシがいた。新成虫のようで綺麗な姿をしている。
葉と葉が重なった隙間に潜り込んでいた。意外と安易な越冬場所に思えたけど、そこが強風にも耐え得る壺だったのかも。
元通りに葉を重ねるのには苦労する。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今朝はクビキリギス緑色型のはやにえ、を発見。
この場所は先日見つけたトノサマバッタツチイナゴ両者に挟まれたちょうど中間地点のクリ。これほど密にはやにえが立ちなおかつ消失するのは、一日の気温差が激しいことなどが影響しているのだろうか。
昨日、うちのトイレに紛れ込んでいた褐色型のクビキリギスを紹介したばかりだが、少しでも温かいと彼らはついつい動いてしまうようだ。モズがそんな虫影を見逃すはずもない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

そして一方、先日のトノサマバッタは前翅一枚を残して食べ尽くされていた(下写真)。
このところ日中の気温は10℃以上に上がって温かいけれど、朝晩はかなり冷える。午前中早い時間帯に獲物を得るのが難しいと思われるなか、はやにえを貯食として活用しているのは間違いないだろうと思う。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

温かい日中には成虫越冬のタテハモドキまでもフラフラと飛び出していた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

伐採クヌギの解体作業も大詰めに入った。

転がっている太い幹の切断解体作業には、ハンディタイプの小型チェンソーでは効率が悪い。そして疲れもする。それを見越して昨年の暮れに発注してあった、電気チェンソーが今日届いたのでさっそく使ってみた。充電式ではなくAC電源を使用するタイプで、ガイドバー長さは30pある(makita MU3041)。
小型チェンソーと並べてみるとわかるように、ガイドバー長さは3倍。
ピーターパンが短剣でもってフック船長の長い剣と渡り合うシーンを思い起こすが、腕前はともかく刃の威力の差は歴然としている。
これまで15年間使ってきたエンジンチェンソーは予備としてお蔵入りし、これからは30p電気チェンソーと小型充電式チェンソーを使い分けて作業をすることにした。
MU3041、重さは4キロちょっとあるけど、さすがに切れ味、パワーは格段に上がって、太い幹もサクサク切れる。
これと同等のサイズ、パワーで充電式のチェンソーもあるが、価格がかなり高くなる。うちでは庭や自宅林だけで使うので50m延長コードがあればほぼ事足りる上、使用頻度も低いことから安価なAC電源駆動を選んだ。
posted by やまかます at 21:22| カメムシ

2023年01月03日

介殻虫 Coccidae

三股町

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      OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2  FlashQ G20U

温州ミカンの果皮に、胡麻粒より小さい、ヤノネカイガラムシが付いていた。

昔は(自分が小学生低学年の頃だから、50年以上前)このカイガラムシの粒々がたくさん付いているミカンは珍しくなく、当時は気味が悪かったのを覚えている。数が少なければ擦って落としていたけど、食べる気も失せるほどいっぱいつぶつぶだらけのミカンもあった。

今回は2個、つまりわずかに2頭でいづれもメス。オスは見当たらない。
カイガラムシの細くなっている先端には、触角など虫の輪郭がわずかにわかる第一脱皮殻が見える(下写真)。その手前が第2脱皮殻、で、一番大きな赤紫色の部分が虫体の蝋腺(wax-gland)から分泌されてできた介殻で、この中は卵塊で満たされる。

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     E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2  マクロフラッシュ STF-8 オートエクステンションチューブ 65-116 

羽化したオスには脚も翅もあって、メスのところまで飛翔移動できるが、オスの平均寿命はわずかに55時間と短い。
一度はヤノネカイガラムシのオス成虫の姿を拝んでみたいものだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

私がすぐ近くにいても平然とやって来て、ハゼノキの実を啄むシロハラ。  毎日のように顔を合わせているシロハラ。       
posted by やまかます at 20:15| カメムシ

2022年12月30日

庭にいたクヌギカメムシのオス

三股町

意外にも庭の洗濯干し場の支柱に、クヌギカメムシのオスがいた。
クヌギから離れたこんな場所で何をしているのだろう。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

横から見て、生殖節と腹部気門をチェック。

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

これはきっと見落としがあるだろうと、さっそく林に降りてクヌギの幹を見てみると、クヌギカメムシの卵塊が4個いや、それ以上の数を確認できた。玄関出てすぐの場所にありながら迂闊にも産卵期の賑わいを見落としてしまったようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

近所の沖水川に、20羽ほどオオバンの群れが泳いでいた。
群れのなかでも相性が悪いのか、何が気に食わないのか相手を執拗に追い立てるものもいた。
翼があるおかげで水上を駆けることができるなんて、羨ましい。
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      M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


posted by やまかます at 21:18| カメムシ

2022年11月30日

秋の実り


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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ササの葉めくりはこの時期恒例の行事になっているけれど、今日そこにいたのはクモヘリカメムシ

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

手の届く梢の葉めくりも今秋は特にほぼ毎日やっているが、コナラにいたのは、アカイラガ幼虫。
成熟しているようだがまだ食べ足りない様だ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
森のどら焼き、椎茸

我が家の森の恵みは雨が降るたび豊作続き。夫婦二人では食べきれないのでよそ様にお裾分けしている。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

フユイチゴの控えめな赤。
posted by やまかます at 19:42| カメムシ

2022年11月22日

クヌギのカメムシ

三股町

今朝の霧は昨日より濃く、昼近くなっても晴れ間はほとんどなく気温はあまり上がらなかった。

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    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シラネセンキュウで吸蜜していた、キタテハ。他にも2頭いて、明るい草地を歩けば一番数が多いチョウだった。

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

数日前からハゼノキの倒木朽木に次々と生えている、キララタケ(ヒトヨタケ科)。
この場所はイチイガシ大木の根本にあり、昨年、サツマヒメカマキリの越冬幼虫が8頭も見つかったそのイチイガシ。

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  (昨日、21日に撮影)

キララタケ-3223384.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

キララタケ-3212998.jpg
        E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  (昨日、21日に撮影)

傘の断面。

キララタケ-3223305.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

傘が開いたあとやがて反り返り、さらに黒ずんで一夜にして溶けてしまう。

キララタケ-3223375.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

うちの林でクヌギカメムシのメスを見つけた。例年、数は少ないけれど、数年前、多数が集まりクヌギの幹のあらゆる部位に夥しい卵塊が産み付けられたこともあった。そんな当たり年がこの先またあるだろうか?

その年の翌春、羽化する成虫の数も多く、ずっと長い年月実現できなかった羽化の撮影があっさり叶った。終齢幼虫は春風に飛ばされ、クヌギとは縁もゆかりもない地面にちかい下草で定位し羽化するものがほとんどで、庭のあちこちで羽化シーンを選び放題だった。

クヌギカメムシ-221905.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

posted by やまかます at 19:41| カメムシ

2022年11月06日

飛びます、飛びます

三股町

先日のこと、ミミズクが居間の窓ガラスを歩いていた。
雌雄を確認するため、一旦、容器に入れてみた。
メスと判明。

ミミズク♀-1052094.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

庭にそっと放してしばらく様子を見ていたが、不意に飛び立ちそのままグングンと高度を上げて行き、
道路向こうの林縁、高さ6メートルほどの樹幹に着地するところまで確認できた。
なかなかの飛びっぷりだった。
左前脚を欠いているが、いつ頃羽化したのだろう?
本種の周年経過にはまだよくわからないところがある。

ミミズク♀-1052103.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U
posted by やまかます at 22:12| カメムシ

2022年11月05日

長崎で、外来カメムシに会う

長崎県 大村市

野岳湖は人造湖ということだ。鯨漁で栄えた時代、農地の水不足を解消するために大工事が行われたようだ。

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     EOS Kiss X7 EF17-40mm f4 L USM

明日開催予定の観察会の下見で、野岳湖公園の遊歩道を歩いてみた。
湖沿いの林にはボロボロノキが多くみられた。
大きな木は少なかったが、ベニツチカメムシは見当たらず。どこか近辺の森にはきっと生息しているのだろう。

ボロボロノキ-3558.jpg
   EOS Kiss X7 EF17-40mm f4 L USM

1時間半ほど歩いているうち、キャンプ場の施設の壁に、なんと!
マツヘリカメムシがいた。 
右後脚が欠けているが、ゆっくり歩んでいた。

マツヘリカメムシ-3572.jpg
  EOS Kiss X7  Macro EF-s 35mm f2.8 IS STM 内蔵ストロボ

九州ではお隣の佐賀県や福岡県、熊本県ではすでに記録が出ているようだが、長崎県はどうなんだろう。
ここ野岳湖にはアカマツの大木が数多くあって目を惹く。
私は埼玉県の山中で越冬個体を見たことがあるだけで、九州では初めて出会った。
地元、宮崎県ではどうなんだろう?

ツワブキが花盛り

ツワウキ-3591.jpg
EOS Kiss X7 EF17-40mm f4 L USM


   
posted by やまかます at 17:34| カメムシ

2022年09月21日

キノカワハゴロモ〜久々に

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       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

強風でなぎ倒されたヒガンバナの茎はどれも、まるで大砲の砲身が暴発したときのように炸裂していた。へえ〜、あれ〜、なんて驚いたけれど、こんな現象を今頃になって気づくとは、、、、。

ヒメキノカワハゴロモ-1045414.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ヒガンバナの3裂をしげしげと眺めていて、ふと目線を右に寄せてみればキノカワハゴロモの姿があった。
この虫に会うのもずいぶんと久しぶりだが(直近で2年前)、通常は樹肌に張り付いていることが多いから、やはり台風の影響でイレギュラーな場所に辿り着いてしまったのだろう。

工事-3200634.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO  

台風一過、昨日から2トントラックとユンボが庭に入って工事作業が始まった。
ずっと以前から気になっていた不具合を改善すべく、若い職人さんに施工を依頼してみた。
作業工程を逐一立ち会って確認しながら作業するため、私の仕事はほとんど手につかなかったが、不具合の原因を辿り、どういった工法を施すのかしっかり理解できるので安心できる。
明日は最後の工程で、型枠を作ったあと生コンの流し込みとなる予定。
レンタルの発電機を使えたのも、この工事のおかげであった。じつにタイミングが良かった。

長かった停電も、今日の午後5時、やっと復旧した。
懐中電灯で夕食を作るのも、冷水で行水するのも、今日はちょっと勘弁、ということで温泉に出かけることにした。
それで今夜は山間の青井岳温泉に浸かり、そこで夕食も済ませ久しぶりにゆったりとできた。いつもは混んでいる温泉だが、今夜は珍しく空いていた。
けれど、県内ではまだ停電や断水から復旧できていない地区もある。うちは井戸水だから断水しても発電機さえあれば生活用水に困らないが、水道水で断水するとたいへんだ。もし我が家に水道が敷設されたとしても井戸水は残したいとあらためて思った。まあ望んでも、辺鄙な一軒家に水道施設は無縁ではあるのだけど。
posted by やまかます at 20:48| カメムシ

2022年08月02日

アシナガバチの子育て

0802ヒメナガメ-8020908.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

室内の湿度は51%、カラカラ天気だがあいにく風がほとんどない。強烈な日射で室内には熱がこもるので外の日陰にいる方がよほど涼しい。

オオカマキリの餌を探していた時に見つけたのは、ヒメナガメの交尾カップルだった。
春先には明るい草地に多いヒメナガメだが、この猛暑の中でしかも交尾しているとは意外だった。
目の届く範囲に産卵植物は見当たらない。今の時期、幼虫が育つ植物は何だろう?


ヤマトアシナガバチ
0802ヤマト-8020897.jpg
OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH  FlashQ G20U×2

今朝早く、昨日と同じヤマトアシナガバチの巣を撮影。この巣は雨戸袋の下にある。昨日載せた写真よりワーカーの数が多い。

なお、撮影方法は改造延長棒でカメラを巣の直下に差し入れ、ストロボはFlashQ G20Uを2灯使用した。
カメラレンズと巣の距離が数センチ程度と短いため、2灯配光でないと片側に影が強く出てしまう。

0802ヤマト図示-8020897.jpg


巣の中では様々な成長ステージが見られる。

A:  糸を吐き繭蓋をこしらえる、終齢幼虫

B: 繭蓋を切り開いて外に出ようとする、オス蜂

C: 巣房の内壁に張り付いた、

D: オス蜂

午後8時過ぎ
1週間ほど前からだが、クツワムシ、ハヤシノウマオイの鳴き声が賑やかだ。



posted by やまかます at 20:10| カメムシ

2022年07月30日

ツクツクほ〜し!

昨日、部屋で仕事していると、ツクツクボウシが鳴き始めた。

ドアを半開きのまま体を外に乗り出して耳と目で辿ってみれば、鳴き声のヌシはすぐ目の前のビワにいた。
下写真は昨日のものだが、今日も夕方になって道路向こうの林で鳴いていた。
まだ発生初期で個体数は少ないから、おそらく同じオスではないかと思う。

0730ツクツク-3299807.jpg
  E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

0730ツクツク-3299812.jpg
   E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝から断続的に雨が降り、外歩きも儘ならない。
小降りになったほんの寸暇、外に出てみると目の前にコカマキリの幼虫がいた。体長は2.5センチほど。
ステージは亜終齢あたりだろうか。鎌足には本種の特徴である黒い紋が見える。

昨日届いたばかりの広角レンズ、SUMMILUX 9mm F1.7 の実写は今日もこの写真1枚のみ。
レンズが小さく軽いことで機動力抜群、撮影は随分とやり易い。まだ大して使っていないけど画質も良いほうだと思う。
近接距離目一杯まで寄るとフードが葉っぱに触れてしまうので、ほんの少し引いている。

0730コカマ-1040702.jpg
  OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH  FlashQ G20U

多少大袈裟に見えるかもしれないが、上写真の撮影カメラはこちら↓
照射位置や角度を自由に設定できるFlashQ G20Uとアームの組み合わせが標準的な撮影スタイルになってきた。

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posted by やまかます at 20:04| カメムシ

2022年07月27日

ピーマンとカメムシ

午前8時11分
縁側を降りてすぐの草むらに、キリギリスのメスがいた。ここはキリギリスの観察ポイントの一つでメスのすぐ近くにオスもじっとしていた。
この時間帯だとまだ日陰になっており、キリギリスが活発に動き始めるまで間がある。

縁側からそっと覗き込むだけでキリギリスの姿が見つかることもあるが、毎年ここには東西に長さ5m、幅1m20cmほどの帯状に草地を刈り残してある。
ここではかつてカヤネズミが営巣したこともある。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

縁側とは反対側、東の玄関先ではナツフジの白い花が足元にたくさん落ちて積もっている。
花はポロポロと落ちているが、小さな蕾がたくさん控えており花期は長い。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

目線の高さにあった可愛らしい蕾を見てみると、白いおまんじゅう型の卵が付いていた。
大きな穴ぼこが火山の噴火口のように開いている。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

卵殻があるなら幼虫もいるはずと探してみれば、ウラギンシジミの若齢幼虫がこれも蕾に張り付いていた。
ナツフジで育つ幼虫は緑色型になる。花色が体色に関わるのだろうか。
ツノと言うのは頭に付いているものだが、このイモムシの場合、お尻にある。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ウラギンシジミがいるなら、こちらもいるはずと葉っぱに目を移すと、コミスジの若齢幼虫が自ら作った岬の先端に「へ」の字型ポーズでいた。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

家庭菜園のピーマンやサツマイモには、ホオズキカメムシが群れてつく。
「なんとかならないの?」と嫁さんは言うけど、野菜の収穫にさして悪影響を及ぼしている風にも見えない。味が落ちているようにも思えない。それでほったらかしにしている。

今朝はちょうど羽化を終えたばかりのオスがいた。
脱皮や羽化直後はどんなカメムシでもそうだが、赤や黄色や白色だったりと明るい色合いと艶があって綺麗だ。

0727ホオズキ-7270536.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

午前中は陽射しも時折あったけど午後からは曇って俄雨が続いた。
朝一番、パソコン作業に取り掛かる前に自宅フィールドを少し歩いておいたのは正解で、午後3時頃にも陽射しが少しの間出ていたので、休憩がてら庭で剪定枝の片付けなど体を出来るだけ動かしておいた。
まるでトンネルの中にずっと入っているかのようなパソコン作業も、明日中にはひとまず山場一つ越えて一旦は一息つけそうだ。




posted by やまかます at 20:56| カメムシ

2022年07月24日

ハゴロモ同士

都城市 山之口町

一昨日、採集したヤゴがシオカラではなくオオシオカラトンボだったことがわかり、改めてヤゴの採集に出掛けた。
2頭の羽化間近となった終齢ヤゴのうち1頭は明らかにオオシオカラだった。けれど識別点の腹部背面突起が無いように見えたもう1頭も、実体顕微鏡でよ〜く見直すと僅かに付け根のようなものがあることがわかった。ルーペで見ても見落とすくらいだが、突起が折れたか擦り減ったのだろうか。

さっそく今日新たに掬ったヤゴは明らかにシオカラトンボと確認できて一安心。
若齢がほとんどで、終齢はなんと1頭だけだったが仕事の撮影には支障無い。本来ならある程度の数から選びたいところだが、他にもやるべきことが山積していて時間の余裕が無い。貴重な1頭のヤゴはクリーニングすると綺麗な個体だった。
シオカラとオオシオカラは混棲しているので注意が必要だが、今日掬ったヤゴのうちオオシオカラは1頭のみだった。

アジサイにアオバハゴロモスケバハゴロモが仲良く(?)並んでいた。アオバハゴロモの方が圧倒的に多い中、ポツンとスケバハゴロモが混じっている。

ハゴロモヤドリガの寄生を受けていないかスケバハゴロモの腹部を見ておいたが確認できなかった。
ヤドリガ幼虫が小さな若齢だと、透けた翅の裏側に張り付いているのが見えることがある。

0724ハゴロモ-1040192.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

0724石垣-1040201.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

コンクリートに置き換わって石垣はあまり見なくなったが、身近な暮らしの中にあると心安らぐものがある。
うちにも石垣を積んでみようかなどとふと思った。石垣は苔をはじめ様々な生き物たちのすみかにもなる。

自宅家屋に営巣しているヤマトアシナガバチ

もうどれが女王だったのか見分けがつかない。雄蜂も羽化し始めたようだ。
昨日、玄関前のツバキにも巣が見つかり、ヤマトアシナガバチの巣は今のところ4ヶ所となった。
4巣の中で写真の巣が一番大きい。

巣部屋がこのように剥き出しのアシナガバチと、巣部屋が外壁で覆われるスズメバチの巣とが同じ敷地内にあるけど、親近感のようなものを感じるのは、スズメバチのほうだ。

0723アシナガバチ-1040159.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U

posted by やまかます at 20:34| カメムシ

2022年07月06日

午前中の羽化

三股町

午前8時25分

仕事部屋を出てすぐのところで日光浴をしていた、アカタテハ
このあとしばらくして、クヌギの樹液に移動。
今朝は一番にその樹液の様子を見ておこうと歩き出したところで、このアカタテハに会ったわけで、先に来ていたクロヒカゲはアカタテハにあっさりと追い出されていた。

0706アカタ-3068245.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午前11時03分

コガタスズメバチが来ていないか、また樹液を覗きにいくと、ニイニイゼミが羽化殻のそばにいた。
羽化殻からほとんど離れていないことからも、おそらくは先日あったように今朝のこと羽化したと思われる。

0706ニイニイ-3068300.jpg
  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

玄関に戻る途中、マユタテアカネのメスがいて、

0706マユタテ-1038391.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

そのすぐ先のヒメユズリハの葉には、ワカバグモの幼体がいた。

0706ワカバ-1038394.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

posted by やまかます at 22:18| カメムシ

2022年07月03日

午前中に羽化したニイニイゼミ

三股町

台風の影響だろうか、朝から雨。

午前6時、窓から見える公民館に人影もないことから一斉清掃は中止となったようだ。数人の方が自宅へと引き返している姿もあった。結局、中止の連絡は何もなかった。
雨の日-7036222.jpg


さて、、、
昨日のこと今秋刊行予定の写真絵本について、リモート打ち合わせを行った。最初の本格的な打ち合わせは東京の版元で行い、それからもう3年になる。今回は私にとって初めての鳥の写真絵本であり、文章を鳥の専門家の方にお願いして共著とした。本の構成は共著者と相談して決め、昨日はほぼ最終的な台割を固めるための打ち合わせだった。
お互い自然好きで人生を歩んできたもの同士だから、話が生きものの話題にハマって脱線もしばしば。もっとも鳥の話ではあるけど。

しかも昨日の朝は、嫁さんが「庭にセミの幼虫がいるよ。羽化するんじゃない」というので見に行ってみれば、
泥を纏ったニイニイゼミの幼虫がブロックをよじ登っていた。私が駆け寄った振動でポロリと地面に落ちたので拾い上げ、仕事部屋のすぐ横にあるサクラの幹に移動しておいた。
で、リモート打ち合わせの間も時折、この幼虫の様子を見るために中断をさせてもらった。

午前9時11分 サクラの幹にそっと止めてみた。さて、いつ頃どのあたりで定位するかな?
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

幹を登り枝をゆっくり歩いていた。
午前9時42分
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

午前11時10分
脚が全部抜けて、次に体を起こす手前まで進んでいた。羽化が始まったのはおよそ20分くらい前であろうか。
リモート打ち合わせは10時からだった。
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

午前11時27分
すっかり翅も伸びきっていた。
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

午後0時41分
もうすっかり体が固まって、このあとしばらくして飛び去っていた。
流石に細かい観察はできなかったけど、羽化の要所要所を見ることはできた。
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

セミの羽化は日没後に行うのがほとんどだが、時折、今回のように午前中だったり真昼間に行うこともある。
『はじめて見たよ!セミのなぞ』(少年写真新聞社:2017年)の裏表紙に載せてある羽化直後のアブラゼミの写真は、長崎市の市民の森で観察会の下見をした折に撮影したもので(7月25日:2014年)、まだ日が高い午後5時半だった。


posted by やまかます at 18:30| カメムシ

2022年06月30日

木漏れ日

三股町

午前6時

毎朝、仕事部屋から出て自宅フィールドをゆっくり歩く。
気分で決めたり、継続観察中で気になっている場所を優先したりと、日によって巡る方角や順番をいろいろ変えてみる。
犬のチョロがいた頃は近所の散歩だったけど、このところは敷地内をきめ細かく見ておこうという気持ちが優っている。

今月初め頃には樹液が出ていたクヌギ。今はひっそりとしている。今朝はここからスタート。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

アシナガヤセバエの一種がウロウロしていたから
きっとそのうちに樹液レストランがオープンすることだろう。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

朝陽のスリット光を受けていた、アカハネナガウンカ
もうひと寄りしようとカメラだけを差し出したのだけど、葉裏に逃げ込まれてしまった。
朝の一巡りは1時間程度で済ませる。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO


午後3時15分
池の真ん中に降りてきた、ダイサギ

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

上の写真の撮影では「鳥認識」モードにしてあったが、するとときおり画面右上の水面に突き出た枝にフォーカスエリアが引っ張られてしまうこともあった。鳥よりこんなに小さいのになあ、とは思ったけど、こういう時は「鳥認識」モードだけを解除にできる設定にしてある。解除するボタンは「AFL」でこれを押せばOFFにできるし、もう一度押せば復帰する。

ダイサギは水面下の獲物を探していたけど、そのうちカラスの親子が近くで大騒ぎし始め、威嚇音を出し続けた後にプイッと飛び去って行った。
カラスの若鳥2羽はまだ親鳥に餌をねだっていてその声がけたたましい。親鳥の後を追いかけてはあちこち落ち着きがない。まあ餌を探す親鳥もたいへんな苦労があることだろうけど。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:37| カメムシ

2022年06月17日

キマダラ〜な虫

三股町

庭のクヌギでキマダラカメムシの卵が一斉孵化を終えていた。
この卵塊の産卵日は分かっていて、6月4日。なので、卵期は13日間。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U 

産卵場所が狭いので幼虫リングとはならず、窮屈そう。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO Flash Q20U 

キマダラコウモリの飛来する数は例年一頭のみで少ないとは以前に書いたけど、今年はこれで3頭目。
小さい頭部が突き出て目立つ一種異様な雰囲気を纏った蛾。黄昏時のわずかな時間に飛翔して雌雄が出会うようだ。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U 

おそらくコウモリガ幼虫のしわざと思われる樹液には、クロコノマチョウがずっと陣取っていた。新鮮な夏型を多く見るようになった。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 GODOX TT350

追記:リンゴドクガ幼虫は夜になってから台座に戻っており、今日も食事のたびに遠出(2メートル以上)もしていたが、必ず台座に戻ることに変わりが無い。


〜新刊本の紹介〜(写真画面右)

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先月発売された、植物写真家、高橋修さんの新刊本は、『あした出会える 雑草の花 100』(山と溪谷社)
身近な草本植物100種を親しみ易い文章で紹介されており、どのページから開いても植物の読みものとして楽しめる。

あえて「雑草」という呼び方を使ったのも本書の意図を感じるが、これが例えば「昆虫」だったら「雑虫」?いやいや「雑虫」は昆虫好きの間で使われる呼び方であって意味合いも違い、世間一般的には馴染みがないだろう。雑草にあたる呼び名は虫ではないように思う。

2014年に刊行された高橋さんの著書『色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑』は、毎日のようにお世話になっている。植物名を確認したり調べもの以外に、こちらも読み物として楽しめる作りになっている。

高橋修さんのブログ『サラノキの森』はこちら。




posted by やまかます at 21:54| カメムシ

2022年06月11日

クヌギ朽木の虫

三股町

アシナガバエ類の気持ちになってトビムシを探してみた。落ち葉の下の前にまずはクヌギ朽木置場を覗いてみた。
朽木は3年前の冬に伐採したものでいろんなキノコや苔などが生え生命あふれる小惑星のようなものだ。
どっかりと腰を降ろしてミクロ探検を楽しめる。

アミスギタケ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

粘菌(変形菌)モジホコリ類の子実体
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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

体長2〜3ミリほどのカスミカメムシ科の終齢幼虫がいた。もっと小さな同種と思われる若齢もいた。

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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

キノコが餌になっているのかなとしつこく見ていると、口吻をあちこちに突き立てている幼虫もいた。
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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

種名を知りたくて成虫も探してみたらすぐに見つかり、ツヤキノコカスミカメ、とわかった。成虫の体長は4ミリ程度。

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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

トビムシ類は意外に少なく、2〜3頭を見たのみ。
トビムシは普段からほとんど見ようとしてなかったので、気持ちを向けてみよう。

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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

先日、クヌギで脱皮をしたリンゴドクガ幼虫は純白型。
で、いつまでも脱皮した場所から動かないのでどういうこと?と思っていたら、昨日の夕方になって歩き出し近くの葉っぱを食べていた。いかにも腹減った!!と言わんばかりの食いっぷり。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

葉っぱを半分ほど食べたのち、また元の脱皮場所に戻り今日もずっとそこに留まっている。
最初、繭造りの準備かと勘違いするほど念入りに糸束で綴じていたのは、ここをねぐら=休止場所とするためだったようだ。このあともいつまでここを利用するのか見届けたい。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

〜機材のお話し〜

先月末に小さなストロボ、Flash Q20U を百均の取手付きボールに取り付けて、カメラから離した位置からライティングするやり方を試みてみた。
取手付きボールは観察会の現場で失笑を買ったが、日用品を撮影機材にさり気なく組み込むブリコラージュとも言えるやり方は自分でも楽しんでいる。

で、取手付きボールの最終的な姿はビューティデイッシュというディフューザーに仕立てる予定だったけど、少し調べてみたら既製品で大きさもほぼ同じ小径(15cm径)のビューティデイッシュ(中国のメーカーAndoerの製品)が、しかもかなり安価に販売されていることがわかり、工作意欲がいっぺんに吹っ飛んでしまいすぐに注文してしまった。
このビューティデイッシュには30度のハニカムも付属しているので、円形のスポット配光もできる。

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クリップオンストロボの発光部をベルクロで締めて固定する方式。さっそく、GODOX TT350を取り付けてみた。
TT350は小さいので留めが甘いがなんとか固定できた。

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カメラから離れた位置で片手でビューティデイッシュを構えたいので、取手としてミニスタンドを取り付ける工夫をし、超小型ストロボ、Flash Q20U を嵌め込んでみた。隙間ができるのでそこは緩衝材を詰めて調整。発光ヘッドは上方90度にチルトしてある。ミニスタンドには三脚部が収納されていて開脚して平坦地であれば据え置きもできる。

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Flash Q20U は、カメラのアクセサリーシューに取り付けたトランスミッターで発光させることができ、実際に使用してみたが光量は十分にあって狙い通りの光質を得ることができ満足している。今日の記事に載せたアミスギタケやリンゴドクガ幼虫の写真はFlash Q20U とビューティデイッシュの組み合わせで撮影した。
普段メイン機材として使うストロボはGODOX TT350だけど、予備としてあるいは身軽に動きたい時などには操作も簡単なFlash Q20U は重宝しそうだ。トランスミッターは内蔵電池なので長時間の撮影などには向かないけれど、一回充電すると結構長持ちするようだ。どの程度長持ちするかの感触を得るのはまだこれからだが、、。
片手でストロボを構えるという撮影スタイルはもちろん制限も受けるけれど、これができるのもOMシステムの小型軽量なマイクロフォーサーズカメラだからこそ。



※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)
posted by やまかます at 22:23| カメムシ

2022年05月10日

お団子の置き土産

三股町

朝一番、洗濯物を畳んでいた嫁さんが、
「コレ、どうにかしてよ!」と差し出したタオルに、きっちりと並んだ卵。

12個という数、大きさ、色からして、キマダラカメムシの卵と断定。

「昨日も成虫が窓にいたので外に逃したんだけど、、、、お団子みたいで美味そうじゃん、小さいけど、、、」

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

薄暗い林床ではハナミョウガの開花が始まっている。

ハナミョウガの葉っぱで幼虫が育つクロセセリは、この花でも吸蜜をする。以前その様子を見たのは、14年前の2007年5月で、見てはいるけど撮影は逃していた(ブログ『新開孝の昆虫ある記』より)。ハナミョウガの花に長い口吻を伸ばすクロセセリの姿は、それはやはり撮影しておきたい。

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      OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

ハナミョウガのすぐ傍にいた、小さなベニボタル類の一種
いかにも繊細で弱々しい姿に見えるけど、この仲間は写真での同定はとても無理のようだ。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350


百円ショップで思わず衝動買いした、小さな捕虫網。

カラーは何色かあって、網径が20センチ、縮めた長さ36センチ、最大84センチまで伸びる。これで、百円!
渋いカラーを好みで選んだけど、野原で落とすと見つけるのには苦労しそう。
しかしこの網は、主に外灯に飛来した昆虫の確保用として玄関に置いておくのでその心配は無用かもしれない。持ち出し禁止にすれば。
壁に当てた時に隙間ができないよう、網枠の片方を真っ直ぐに整形しておいた。 
まあ、もっとも強度のほどはどうだか、、、、、、。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO




posted by やまかます at 20:45| カメムシ

2022年05月09日

クヌギカメムシ、羽化始まる

三股町

昨日撮影した謎のヤガを探してみたが、見つかった蛾類はギンツバメとタイワンキシタアツバ、くらい。
翅に痛みはほとんどなく新鮮な個体のようだったので、発生場所も近いのではないかと思える。

午前8時15分
シラホシカミキリが、ノブドウの葉裏で後食していた。筋状の食痕が目立つ。
すぐ隣のハゼノキには、ゲンジボタルのオスが2頭、休んでいた。メスはまだ見ていない。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

午前9時14分
アジサイの葉裏で定位していたクヌギカメムシ5齢幼虫。脚の踏ん張り方など、羽化が間近なことがわかる。
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OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20 GODOX TT350 

午前10時44分
羽化を終えて抜け殻も落としてあった。まだ体色は薄く、羽化してからさほど時間を経てはないようだ。
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OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO GODOX TT350 

昨年の夏、ムツトゲイセキグモを初めて見つけたイヌビワの場所に立って、ふと足下をみると、スジグロシロチョウの交尾カップルがいた。止まっている蔓は、ツルコウゾ。

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OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 20:11| カメムシ

2022年05月05日

耕作放棄地の桑の木

三股町

谷津田に降りる手前の観察路脇で、ナルコユリの開花が始まっていた。
ナルコユリは4株が一直線上に並んでいて、両端の2株が花を付けている。真ん中に挟まれた2株は半分程度の背丈で花もなく、若い株だろうか。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ギンツバメは今日で2頭目。先日は林内にいて、今日のは林縁で見つかった。
いづれも羽化して日が浅いと思える新鮮な個体。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

サラサヤンマが飛んでいる休耕田にいた、ヤマサナエ
昨日は、洗濯物を干していた嫁さんが「綺麗なヤンマがいるよ」と指さしている先に、春菊に止まったヤマサナエがいた。
このところ外を歩けばシオヤトンボとこのヤマサナエが必ず出迎えてくれる。

「シオカラトンボ、見なかった?」と嫁さんに聞けば、「いっぱいいるよ」との返事。
「それは、シオカラではなく、シオヤトンボという別種なんだよ」と私。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

すぐ近所、歩いて1分かな?の耕作放棄地には樹高3mほどの桑の木がある。
桑の木のすぐ後ろには柿の木があって、以前はこの柿の木が畑の脇にポツンと一本だけ植わっていた。
数年前から畑はササやセイタカアワダチソウに埋もれてしまい、さらに柿の木はキヅタに覆われてしまいどこに柿の木があったのかわからないほどになっている。柿の木は枯死寸前のようだ。
一方、桑の木は実生がグングン成長して今ではたくさん実をつけており、草藪をかき分けて樹下に立ち葉裏を仰ぐように見上げてみれば、抱卵中のヒメツノカメムシがいくつも見つかる。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350




posted by やまかます at 21:58| カメムシ

2022年04月27日

降る、クヌギカメムシ幼虫

三股町

クヌギの樹上で成長したクヌギカメムシ幼虫(5齢)が林床へと降り始めたようだ。

もうじき羽化を迎えるけれど、足場が安定している下草で行うことが多い。
すっかり成長した終齢期の幼虫にとって、すでにクヌギは必須の食物ではなく様々な植物の汁を吸うようになっている。
羽化した後の成虫期ではなおさらクヌギとの縁は切れて、晩秋〜初冬の繁殖期に再びクヌギに戻るまで、長い長い放浪の生活が続く。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 GODOX TT350

夕方、少しだけエゴノキを見に谷津田へ降りてみた。
このところ爆発的に姿が増えたジョウカイボンが、次々と飛来しては花の蜜を吸うのに夢中となっていた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

わずかな時間、ハチ達の羽音を聴いているうちにも、目の前にポロっと花が落ちてくる。
それにしてもエゴノキの花はなぜ、ああも容易く落ちてしまうのだろう。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R
posted by やまかます at 21:05| カメムシ

2022年04月24日

サシガメの食事マナー

三股町

ツツジの花もそろそろ終盤に入った。
写真画面奥の赤い花はほとんどが終わっている。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

午前中は雷雨が時に激しく降って、詰まった雨樋から滝の如く水が溢れ落ちていた。例年のことでスズメのしわざだ。
午後から雨が止むと、次々と黒いアゲハがやって来た。湿度が高く、持ち出したカメラのレンズ前球が結露する。
室内では薄手のパーカーを着用していたほどだ。

写真以外にモンキアゲハ♂、とカラスアゲハ♂も。カラスアゲハのオスはメスを探しているらしく、ツツジの花には一切寄らず上空を何度も旋回していた。

クロアゲハ♀
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

モンキアゲハ♀
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

クヌギのヤママユ三兄弟のうち1頭は、脱皮休眠に入っていた。次のステージは3齢になる。

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コナラやクヌギの若葉ではツツハムシ類が盛んに産卵している姿が目立ってきた。
シマサシガメ幼虫にとっては、格好の獲物になるようだ。
サシガメ類の吸血は、獲物を口吻で吊り下げて行う。細くて頑丈な口針が獲物の体に深く刺し込まれており、獲物の自由を奪うことができる。いくらもがいても足場が無いので、抵抗できないわけだ。
理由はわからないけど、前脚の片方を獲物に添えている。

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0424シマサシガメ-4249826.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 GODOX TT350

うちの林のエゴノキも、開花が始まっていた。
エゴノキが咲き始めると、そろそろゲンジボタルの登場も近い。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14



posted by やまかます at 19:44| カメムシ

2022年03月27日

几帳面なヒメナガメ

三股町



庭の真ん中をツマキチョウのオスが転がるように飛んでいて、すぐ上空のサクラには、スジグロシロチョウが来ていた。
スジグロシロチョウはよくサクラの花で吸蜜するけれど、モンシロチョウはどうだろう?晴れて気温は上がったが、訪花する虫の姿は少なく、他に来たのはクマバチくらいだった。アゲハも庭に来ていたけど、どの花も素通りして行った。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

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 E-M1X ED 8-25mm F4.0 PRO

菜の花ではモンキチョウとモンシロチョウがたくさん見られたが、その中にキアゲハの姿もあった。同じ個体かどうかはわからないが、この後うちの林ではキランソウで吸蜜していた。次々とキランソウを渡り飛んでいる姿は意外に思えた。

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 OM-1  ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

仕事で探している虫はすぐにも見つかったが、ちょうど目線の高さで産卵している、ヒメナガメのメスがいた。ナガメは見かけず、ヒメナガメはそこそこ数多く見られた。

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二列に並んだ卵は、12個。

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  E-M1 MarkV  ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350


posted by やまかます at 17:12| カメムシ

2022年03月25日

ジャンプ!!ふたたび

三股町

霧の濃い朝を迎えた。

お隣のこのクヌギ林は、2年前に3分の2以上の面積を伐採したので奥行きが無い。
さらに去年、背後にあった杉山が大々的に伐採されたので、一層明るい木立になった。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

外観は、見た目は、さほど変わらないようでも(E-M1マーク2、3と)、中身、撮影機能については格段に進化している、OM SYSTEMのミラーレスカメラOM-1

深度合成撮影もさらに手持ちで手軽にできるようになった。連写速度が速いのと、カメラ内合成時間も短縮されているからだ。

低温のため、カラスノエンドウで夜露を纏ったまま動けない、ナナホシテントウ
今春は少ない、とは前に書いたけど、今日一日で見つけたのはこの一頭のみ(庭で)。幼虫も2頭のみ。
少なくともうちの敷地フィールドではなぜか、稀。

それはともかく、さっそく深度合成で撮影してみた(以下、ナナホシテントウ、レンゲ、ミツバアケビ、クロコノマチョウ)。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro ISO80

感度をISO80としたのは、上写真「霧のクヌギ林」の画面内に太陽を入れたせいで感度を下げる必要があり、その時の設定のままだった。アブラムシはじっとしていても触角だけは動かしていたので、その動きが重複して数本となって写り込んでいる。

レンゲ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  ISO400

ミツバアケビの若葉
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro ISO3200

カメラを構える姿勢が不安定でブレやすい条件なので、あえて感度を上げて(3200)シャッター速度を速くした。

足元から飛び立ったクロコノマチョウ
無事に冬を乗り切ったようだ。フワリ、フワン、とジグザグに舞ったあと、地面の落ち葉上にパタン、と着地した。もう少しで見失うとこだが、しっかり飛影を追いかけていたから大丈夫。そっと、着地点に忍び寄りカメラを向けた。

まずは、通常撮影で。
300mmの望遠レンズなので深度が浅く、翅の一部はボケてしまう。
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次に、深度合成撮影(撮影枚数4枚、フォーカスステップ3)
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO ISO800


OM-1は、高感度撮影でも画質が安定しており、これまでのできる限り200~400の範囲に抑えるという縛りから、解放された。

さて、昨日のアメンボのジャンプ撮影を再度、試みてみた。
これまでアメンボ類の観察をあまりやってなかったことが、悔やまれる。悔やんでいても仕方が無いので、池のヘリに座り込んで、朝一番、水面スケーター達の振る舞いをじっくりと眺めてみた。
これがじつに面白い! 

しばらく観察してから、池の水面にできる限り近いポジションから撮影する工夫をし、ほぼ水面上にしゃがみ込むような体勢をとった。気をつけないと、お尻が水面に浸かりそうになる。アメンボが水面に浮いているのだから、こちらも同じ姿勢をとるという次第。
残念ながら日差しがほぼなく、曇り空だったが、出直し撮影としては、まあまあ良い滑り出し。

最大120コマ/秒というプロキャプチャーモードで、次々と映し出されるアメンボのジャンプは、
昨日はわずかな高さ、とは書いたけれど、時には体長の2倍の高さまで軽々と跳ね上がることもある。
メスはオスをおぶったまま、しかもそこに絡んできた別のオスをも巻き込んでなお、平気でジャンプする。
そのパワーたるや、凄い!の一言に尽きる。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO



posted by やまかます at 21:18| カメムシ

2022年03月24日

ジャンプ!!

三股町

モンシロチョウのメスは、菜の花にずっとまとわりついており、吸蜜に余念がない。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

下の池ではアメンボの数が増えた。そのほとんどが、交尾カップルだ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO (20日、撮影)

水面を滑りながら、時折、低くジャンプすることもある。
高さはわずかでも、オスをおぶったままでメスの力は大したものだ。
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プロキャプチャーモードを使えば撮り逃しはほぼ無いけれど、
もっと水面に近い低い位置から撮影しないと、ジャンプの様子が分かりづらいので、
再度、チャレンジしてみたい。
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 OM-1 .ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 21:24| カメムシ

2022年03月18日

2齢幼虫、次々と3齢へ、クヌギカメムシ

三股町

所用で午後から外出していて、帰宅したのは夕方の4時過ぎ。
今日届いたばかりのカメラ、OM-1を急いでセットアップして、初撮りを少しだけできた。

午前中は雨と風が強く吹いていたが、午後からは上がって晴れ間も出てきた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

クヌギカメムシ幼虫の残っていた2齢たちも、次々と脱皮を終えて、初々しい3齢の姿がチラホラ。

マクロレンズで、
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

広角標準ズームレンズで、
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

マムシグサの株数も増えてきた。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

ブログ画面上ではわかりにくいが、PCモニター画面でチェック拡大してみると、OM-1で撮影した画像は明らかに画質の向上が感じられる。
カメラ操作では、メニュー表示が横並びに変更されているけれど、マーク2やマーク3に比べて、見易くそして操作もやり易くなっている。唯一、オヤ?と感じた点は、リアダイアルが3分の2以上埋め込みになっており、親指の掛かりが浅いところ。これは慣れの問題かもしれないし、不用意に触れて誤作動を防ぐ効果があるとも言える。フロントダイアルとシャッターボタンも完全に分離しており、ここもE-M1Xの仕様と同じになっている。
薄暗くなりはじめたそのわずかな時間しかまだ撮影で使っていないが、全体に良い感触。
posted by やまかます at 22:00| カメムシ

2022年03月15日

クヌギカメムシ幼虫、ただいま2齢、3齢

三股町

クヌギカメムシ幼虫は2齢と一部3齢になって、体はパンパンに肥えている。
そのため、卵塊3つから孵化した皆が一塊になってい、母カメムシが用意してくれたゼリーはほぼ吸い尽くされたようだ。
孵化が早かった個体はすでに3齢となり、よ〜くみると体の大きさが違う2ステージが混じっているのがわかる。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 深度合成

菜の花ではヒラタアブの一種がハナグモに捕食されていた。
花に来る虫の数が増えてきた証拠だろう。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 

庭に出るとすぐ目の前で、ウグイスが囀っている。

このところ毎朝、ウグイスの動きを追うのが日課のようになっている。写真のオスはうちの林の一番家屋寄りにナワバリがあるようだ。どの程度のエリアを縄張りとしているのか、メスはどこにいるのだろう、とか、巣作りは雌雄が協力してやるの?とか、いろいろ疑問を並べてみたりしながら、忙しいオスの動作から目が離せない。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


posted by やまかます at 19:53| カメムシ

2022年03月09日

クヌギカメムシ、最初の脱皮はじまる

三股町

孵化が早かった卵塊では、1回目の脱皮をして2齢となった幼虫もいるクヌギカメムシ
写真画面の中央に脱皮直後の幼虫が見えている。
一方で、卵塊ごとそっくり姿を消してしまったのもあって、考えられるのは鳥のしわざだろうと思うがどうだろう。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

家庭菜園の片隅には例年、小松菜が盛大に花を咲かせるようになった。食用で植えた小松菜の種子がこぼれたものだろう。花期が長いので様々な虫たちが訪れる姿もたっぷり楽しめる。紛らわしいが、写真はアブラナ。
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      OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午後4時、洗濯物を取り入れていると、背後に何やら気配を感じた。
振り返ってみると、エノキの幹にヒヨドリがへばりついていた。

普段なら私の姿を見て飛び去る距離(近さ)だったが、じっと動かないので、「オヤ?」と思わず手を止めた。
日頃からほんのわずかでも外の庭に出るときはカメラを携えているので、すぐに撮影体制をとる事ができた。

何かと思えば、、、
ヒヨドリのお目当ては、幹に生えているシダのノキシノブだった。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

このすぐあとにもう1羽も飛来し、2羽が仲良く並んでシダの葉っぱを啄んでいた。
おそらくカップルなのだろう。


posted by やまかます at 19:58| カメムシ

2022年03月06日

シマアメンボ

三股町

午後0時58分
昨日は黄砂の影響で霧が掛かったような空模様で深夜には西風がかなり激しく吹き荒れていたが、今日は朝から雲一つない快晴。

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 OM-D E-M1 MarkV  ED 40-150mm F2.8 PRO PLフィルター

今日も風は少しキツめに吹いていたが、風に逆らうようにして、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ(雌雄)、ベニシジミ、キタテハ、たちが舞っていた。

度々日光浴をしていたモンシロチョウ
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

例年、オニヤンマのヤゴが多数見つかる田圃の用水路では、シマアメンボが数頭、水面を滑っていた。一回り小柄な幼虫の姿もあった。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

いつも池の周囲の薄暗い場所にいる、ルリビタキのオス。
ここはうちの林の一番南端になり、下の谷津田への通り道でもある。
ジョウビタキはもっと広範囲に動き、林の上の家屋敷地内にもしばしばやって来るが、ルリビタキが上がって来るのを一度も見たことがない。
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  OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

posted by やまかます at 19:57| カメムシ

2022年03月05日

クヌギカメムシ1齢幼虫

三股町

クヌギの幹では、クヌギカメムシの1齢幼虫たちが育っている。

写真画面中央の幼虫群は一番早く孵化したので、体のサイズが両端の群れより一回り以上肥えている。
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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 (深度合成)

羊羹のようなゼリーのような塊に顔を突っ込んで、幼虫たちはこれを糧として成長する。
この間、2回脱皮をして3齢となると、やがて樹上へと分散し枝葉から吸汁するようになる。
ゼリー状物質には共生細菌も含まれており、メス親の体内から幼虫たちに伝達される仕組みにもなっている。

イチイガシのそばの棒杭に、アカギカメムシがいた。
ひっくり返してみると、オスと判った。

先月にも少し暖かい日にイチイガシの根元で姿を見たことがあるが、
どうやら無事に冬を乗り切れたようだ。
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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 
posted by やまかます at 18:02| カメムシ