2019年09月17日

ホソヘリカメムシ

ナツフジの豆果には、ホソヘリカメムシが多数集まっている。
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交尾カップルも少なくない。画面上の体が大きい方が、メス。

そのホソヘリカメムシだが、
先週、犬の餌入れに集まっていた。
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こうして見ると、でっかいアリンコのようだが、アリンコではない。
アメンボのようでもあるが、アメンボ、でもない。

普段はドッグフードだが、この日は目玉焼きの皿にこびりついた黄身を少々混ぜていて(サービス)、
その舐め残りがわずかに見える。熱心に吸っているのは、まさにその場所だ。
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アリは毎日、ドッグフードにすぐたかって来るけれど、この日はアリも黄身の成分に惹かれたようだ。

ちなみに、夏場は食欲が低調なのだろう、犬のチョロはすぐに餌を食べず、あっという間にアリがたかって真っ黒になる。
けれどしばらくすると、そのドッグフードをペロリと食べきっている。アリをどうやって排除しているのか?それとも一緒に食べているのか?その現場を見届けるチャンスがなかなか巡ってこない。

さて、今日は午前中、JR三股駅のギャラリーで、写真展の設営作業を行なった。
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点数は38点で、プリントサイズはA1とA0。大サイズにこだわった。

また今回は文庫本判フォトブックも作ってみた。64ページ。図録と言うほどではない。
マルチ写真4点以外の展示作品が載せてある。キャプションは無くタイトルのみ。
フォトブックここ.jpg

フォトブックは一冊五百円だが、在庫分は手渡し、在庫切れの場合は受注後の郵送(価格は同じ)。
どちらでも、私が会場にいるときにしか対応できません。

今のところ、会場にいる予定は、23日の昼前後と、27日最終日午後4時〜。撤収開始は午後5時頃。

28日の午前中、去年と同じく町内で講演と観察会のダブル開催があるので、この時にもフォトブックの受注を受け付ける予定。
講演会場は、三股町役場のすぐそばにある「情報交流センター〜あつまい」2F。午前10時〜。
観察会場所は「みまたエコフィールド」で、講演後バスにて移動。終了は正午です。

それはともかく、気持ちが良いくらい、駅前のロータリーも街中も、人の姿が一人として見当たらない。
静かだ。
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駅を降りたお二方と青年がお一人。午後4時まで会場にいて、来場者は3名だった。
新聞の取材は3社。記者の方を加えれば、6名になる。
posted by やまかます at 21:47| Comment(0) | カメムシ

2019年09月16日

アブラムシ、壊滅

先週、9日に見たススキのカンシャワタムシ、コロニーだが。

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全部では無いにしろ、3箇所ほどのコロニーが壊滅していた。
おそらく、ハキオビヒラタアブ幼虫に暴食されたのだろう。
こういうシーンは過去にも何度も見てきた。
ベットリとついた黒い固まりは、ヒラタアブ幼虫の排泄物だ。

アブラムシが姿を消したススキ葉裏を見ていくと。ゴイシシジミの卵や孵化殻も数個残っていた。
もちろん、アブラムシがいなくなったその場所で、ゴイシシジミは餓死するしかない。
他の生存しているアブラムシコロニーへ何とか辿り着ければ別だが。

しつこく探していると、ゴイシシジミの幼虫が1頭だけ見つかった。
手を切らないよう、ススキの葉をそっとめくるのも厄介ではある。こういう時は手袋があればいい。

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アリが何度もやって来るが、ゴイシ幼虫には全く無関心のようだ。

庭のチガヤには、ツマグロスケバがいた。お腹がパンパン。
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道路を挟んで向かいにあるクリの木から、栗の実がこぼれ落ちている。
路面に落ちたものは車に轢かれて無残にも潰れてしまう。ので、
そうなる前に救出している。とか言って、栗ご飯を楽しみにしているわけ。

草地に落ちたイガに、キノコが生えていた。
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夕方、1時間半ほど、庭の草刈り作業をした。
丸刃のチップが飛んで切れ味悪いけど、節約のためギリギリまで使い切る。
その分、体力もガソリンも余分に消耗するので、果たして節約になるの?とあとで疑問に思った。
posted by やまかます at 20:35| Comment(0) | カメムシ

2019年09月09日

カンシャワタムシとゴイシシジミ

ススキの葉裏に白い粉を吹いたようなアブラムシが数え切れないほど群れている。

カンシャワタムシの、コロニーだ。

さて、そこでさっそく探しものは見つかった。

ゴイシシジミの卵である。写真画面中央上部にある、円柱形の物体だ。薬の錠剤にも似ている。

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葉っぱや花を食べて育つイモムシのイメージとはかけ離れた、
完全肉食のチョウである、ゴイシシジミ。

卵を取り巻く無数のアブラムシたちが食料源だ。

普通種でありながら、居場所や出現時期にはたいへんムラがあり、
いざ探すとなるとなかなか出会えない、そういう側面もある。ちょい不思議なシジミチョウなのだ。

いる時期に、いる場所に立てば、なんだこんな所にもいるじゃないか、と気抜けするようなチョウでもある。

2個目に見つけた卵には、カンシャワタムシの1齢幼虫がくらいついていた。
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これは、自分たちコロニーの天敵であるゴイシシジミの卵を、猛威をふるう前に排除、あるいは潰しておこう、という防衛行動なのである。

ただこの行為は虚しく、成果は上がらないけれど。

だいぶ昔のことだが、拙著『珍虫の愛虫記』(1999、北宋社)に「ゴイシシジミと兵隊アブラムシ」というエッセイを書いたことがある。

posted by やまかます at 21:38| Comment(0) | カメムシ

2019年09月08日

集団生活

サトキマダラヒカゲの1齢幼虫たち。
食事は必ずササの葉先からと決まっている。

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食べた葉の緑色が体全体に透けて見える。
兄弟はこうして集団で過ごしているが、3齢後半頃から次第に分散し、単独生活に移行する。

幼虫生育期間は1ヶ月以上かかるので、蛹化するのは10月に入ってから、ということになり、
蛹は休眠してそのまま越冬するようだが、一部は幼虫越冬の可能性もあるそうだ。

キササゲで育っている、クサギカメムシ
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脱皮直後の4齢幼虫。
この派手な姿は脱皮直後のわずかな時間でしかない。

いつもの「ねぐら通り」ではミヤマカラスアゲハの♀。
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うちの林のカラスザンショウで一番大木の幹で、モンキアゲハ終齢幼虫が目線ほどの高さにいた。
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蛹化場所を求めて、高所の梢から降りて来たのだろう。

過去にもこのカラスザンショウの根元付近で、モンキアゲハやミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハの蛹が見つかっている。
この幼虫がこれから蛹化すれば、年内に羽化するか、あるいは越冬蛹になるだろうか。
モンキアゲハ蛹が休眠、非休眠のどちらになるかは不整であるようだが、
こうして長旅に出ている姿から、越冬蛹になるような気もする。


posted by やまかます at 20:58| Comment(0) | カメムシ

2019年08月31日

カメムシの集まる木、キササゲ

道路を挟んだ向かい側で大きく成長した、キササゲ
今の時期は、ひょろ長い果実がホウキのごとくぶら下がっている。

そろそろ賑わっている頃かな。午後になって雨も止んだので覗いてみた。
クサギカメムシ3齢-7320.jpg

写真はクサギカメムシの3齢幼虫。
クサギカメムシとチャバネアオカメムシの幼虫が多数、散らばっていた。
新成虫もそこそこいる。
キササゲの梢は、まるで、カメムシの楽園になったようだ。
キササゲの果実は、カメムシ幼虫たちにとって大事な栄養源。
こんな美味しいご馳走を見落とすわけがない。

チャバネアオカメムシの4齢と5齢(画面左)。
チャバネアオカメムシ4齢5齢-7309.jpg


こちらはチャバネアオカメムシの卵塊。
チャバネアオカメムシ卵-7302.jpg


卵上部を取り巻く、まるでミルククラウンのようなそれは、受精孔突起(micropylar projection)。

昨日、見つけたオオトリノフンダマシの卵のう。今日になって、もう一個増えていた。
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産卵から卵のうが完成するまでを一度は見てみたいものだ。夜だね。

イシガケチョウの終齢幼虫。
イシガケチョウ終齢-0880.jpg

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アカメガシワの葉裏には、ツマグロオオヨコバイクサヒバリ♂が仲良く並んでいた。
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posted by やまかます at 20:24| Comment(0) | カメムシ

2019年08月27日

右、左、右、左、右、、、、、

クワの葉にいたツマグロオオヨコバイの幼虫が、脚を踏ん張ったまま、
体を右に左に、と揺すぶる。
ヨコバイIMG_7615.jpg

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ツマグロオオヨコバイはちょうど今頃が羽化の時期だ。年1化。
ヨコバイIMG_7608.jpg


羽化の撮影をしたのは15年も昔のこと。
羽化時刻は早朝4時〜6時が多かったが、そう思って油断していると夕方頃に羽化した個体もあった。
打ち合わせの仕事で都内に出掛け、まさか羽化してはないだろうと。
ところが帰宅して見ればすでに羽化済み。
連日早朝待機の疲れが溜まっている体が、さらにいきなりズンと重く感じたのも懐かしい。

夕方の犬の散歩から戻る途中、ススキで卵のうを抱えた♀クモがいた。
はて?初めて見るクモだ。
普段よく見かけるササグモに似ているが、
このクモはシマササグモ
シマササグモIMG_7648.jpg

南方系のクモで、九州でも南部に多いそうだ。

道の反対側には、ナガコガネグモの小柄なオスがいた。
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網は粗末で足場程度。そう言えば、オスが獲物を捕らえている場面を見たことがない。

posted by やまかます at 21:14| Comment(0) | カメムシ

2019年08月26日

四国カメムシ

一週間ぶりに帰宅してみれば、ヤママユのメスが羽化していた。
昨夜辺り羽化したようだ。山吹色。

さて、四国昆虫巡りで出会ったカメムシ目はと言えば。

石鎚山、瓶ヶ森林道のアカフハネナガウンカ。22日。
アカフハネナガウンカ-7127.jpg


本種は山地性で、シラキの葉裏で見つかるそうだが、写真はササの葉の裏にいた。
よく見れば、赤い口吻が葉脈に突き立てられており、おそらく吸汁していたのだろう。
ヒメキマダラヒカゲの卵塊でもないかとササの葉をめくっていたのが幸いした。
この後、I子さんが産卵行動を目撃、撮影したらしい。
けれど改めてその場所を案内してもらったが、本人にすらわからなくなった。
一旦移動してしまうと、さっきまで見ていたはずのポイントを見失う、ということはよくある。

高知県南国市のニシキキンカメムシ幼虫。24日。
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この時期は4、5齢がホストのツゲから分散し始めたところで、集団形成は弱い。
10月以降だと樹上での集団密度が高くなり、やがて厳冬期に入ると地面の落葉下に潜り込む。

愛媛県、皿ヶ嶺、風穴のトホシカメムシ幼虫。25日。

トホシカメムシ-7423.jpg

ナナカマドに幼虫が多く、みな5齢だった。
成虫も一頭だけいた。
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2年前、埼玉県飯能市では9月下旬に5齢と羽化直後の新成虫が多かった。

ナナカマドでは、ツノアカツノカメムシ、もいた。
ツノアカツノカメムシ-0265.jpg



コブシの実にはアカスジキンカメムシが数頭来ており、全てメスだった。
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サクラでは、ナシカメムシの交尾カップルが2組。
クヌギカメムシ科のナシカメムシが産卵するのは9月以降だ。
そして越冬は2齢幼虫というステージ。
ナシカメムシ-7579.jpg


25日、同日。午後5時20分。
松山市南高井町、実家のドアノブで、チャバネアオカメムシが産卵していた。

チャバネアオカメムシ-7598.jpg

こんな不安定な、しかもホストから遠く離れた場所で、何故ゆえに?

思うに、ドアノブ周辺にはクロガケジグモのボロ網が張り巡らされていることから、
チャバネアオカメムシの♀の脚はこのボロ網に絡まれていたのではないだろうか。
もがいて、もがき暴れているうちに観念して産卵するに至ったのではないだろうか。
クモの網糸に掛かって、そこで産卵してしまうということはこれまでにも数回観察している。

ふ化幼虫達にとっては迷惑な話だが、苦し紛れに最後の力を振り絞った母虫の執念とも言えるだろうか。

撮影後、家に入るためドアノブをそっと握って回したら、
チャバネアオカメムシはサッと飛び立って行った。
うん? 

今朝は早めに明浜町の嫁さんの実家を発ち、
八幡浜港の市場に寄ってみた。
水揚げの多かったタコと(ちょい高め)、タチウオ、朝獲れエビを買った。
エビもタコもサッと塩茹で、実に美味い!

小雨の中、臼杵港から宮崎まで一気に戻った。




posted by やまかます at 22:19| Comment(0) | カメムシ

2019年08月25日

皿ヶ嶺 上林「風穴」

四国昆虫巡り、最終日のフィールドは愛媛県、皿ヶ嶺の風穴。

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池にはミズカマキリの姿があり、水面近くを低くパトロール飛翔するタカネトンボの姿もあった。

フシグロセンノウ
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そして、エゾゼミ
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メスで、ヤマモミジの幹で吸汁していたが、いくら近づいても平気で落ち着いていた。

期待通り、カメムシ類の姿も多かった。こちらはのちほど、紹介します。

午後7時半、松山市内で夕食を済ませてから、西予市明浜町に移動。
卯之町のコンビニ外壁にカヤキリ♀が来ていた。
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このあと放つときに、大きなアゴで噛み付かれてしまった。
仕方が無い。強く摘んだからね。
posted by やまかます at 23:59| Comment(0) | カメムシ

2019年08月09日

みんな幼虫

午後4時過ぎ、仕事部屋のすぐ外で、カヤキリの大きな声が。
気になって外に出てみた。デスクワークの中休み。

いたいた、ススキの茂みに。けれど手前の葉っぱが被って撮影できない。
そっと位置変えしたらサッと逃げられてしまった。
また鳴き出すまでじっと待っていたら、目の前にエビイロカメムシの終齢幼虫がいた。
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午後6時半、犬の散歩。駐車場を出るところで足元からショウリョウバッタ終齢幼虫が飛び出した。褐色型。
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褐色型の幼虫が羽化したら、やはり褐色型の成虫になるんだろうね。
え!?ほんと?

昨日見つけたキンモウアナバチの掘りかけ巣穴は、無残にもトラクターが踏み潰した後だった。
畑への出入口だったから。むき出しの地面ってなかなか無いから、キンモウアナバチも巣作りには苦労しているのだろう。
その場所には小さな崖もあって、スジボソコシブトハナバチがねぐら場所を探していたけど、
結局他へと去ってしまった。近場の崖も見たけど、ねぐらとしては条件が悪く、やっぱりハナバチの姿は見かけなかった。

帰り掛け、小さなヒサカキにホタルガの終齢幼虫が一頭、ポツンと。
ほんとに一頭だけ。
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東京の清瀬市では空堀川の遊歩道に沿ってヒサカキの生垣が続き、それはもう大繁殖して所々、丸坊主になるくらいだった。
それに比べて今住んでいるこの三股町近辺ではとても数が少ないように感じる。ヒサカキ、そのものはあちこちに多いけれど、何か違うんだろう。成虫もあんまし見ない。

先週あたりからツクツクボウシが鳴き始め、クロコノマチョウも秋型が増えてきて、一昨日はクサヒバリが鳴いていた。ジワジワと夏の終わりが近づいている。暑いけど。

posted by やまかます at 20:30| Comment(0) | カメムシ

2019年08月06日

台風一過

台風8号は宮崎県を直撃したが、三股町ではさほどの強風もなく、雨もそれほどでは無かった。
台風に備えてあれこれ準備したけれど、肩透かしに終わったのは幸いだった。
昼前から陽射しも出た。

午後6時過ぎ。
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谷津田の耕作放棄地にはセイタカアワダチソウ群落に混じって、アカメガシワまで大きく育っている。
その一本では細い幹に樹液が出ていて、先月から様々な昆虫が訪れている。
今日はノコギリクワガタのペアと、シロテンハナムグリ

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うちの林ではアブラゼミが例年よりか多い。
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今がとりわけピークだろう。

昨日のクヌギ樹液では、ヒラタクワガタと一緒に、小さなネブトクワガタも見つかっていた。
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あまり多くはないが、可愛いクワガタムシだ。



posted by やまかます at 21:21| Comment(0) | カメムシ