2025年02月08日

イチガイシの虫探し

三股町

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     EOS-R5 MarkII ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  Flash Q20U

自宅林の中央にあるイチイガシ。日陰になる樹下にはシイタケのほだ木を並べている。
終日、薄暗いこともあって越冬昆虫探しを楽しめる。玄関出て1分ほどでもあるし。
今日は午前中、野鳥の撮影に出掛けていて、夕方になってからイチイガシの葉っぱめくりをやってみた。

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     EOS-R5 MarkII SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO Flash Q20U

何度も何度もめくった梢に、ヒゲナガサシガメ幼虫がすぐ見つかった。
彼らは冬の間も、けっこう移動しているようだ。
posted by やまかます at 17:44| カメムシ

2025年01月27日

丸呑みします

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

朝から久々に雨。午前11時14分、気温もグッと下がって、雲間に見える霧島山、高千穂岳や御鉢に冠雪があった。

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      EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× Flash Q20U

ササの葉裏で、産仔中のタケクロスジヒゲナガアブラムシ有翅メス。ここ南九州での越冬態は産仔メスによる卵胎生といっていいのではないだろうか。先日、有翅オスが見つかっているけれど、さて卵生メスも登場するのだろうか?
アブラムシの生態は複雑で、同種であっても地域によっては有性世代が出たり出なかったりすることもある。

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

庭の真ん中にシロハラが何回も繰り返しやって来る。
地面に嘴を突っ込んでは啄んでいた獲物は、キセルガイの一種だった。最初は何らかの種子かと思っていたが、写真を見て巻貝であることがわかった。そういえば、シロハラが足繁く通ってくるこの場所では、少し前に朽木の下にキセルガイの一種がぎっしり固まっていたことを思い出した。

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      EOS-6D EF70-300mm F4-5.6L IS USM 430EX III-RT 2020年2月:撮影)

5年前の冬、シロハラはカタツムリも丸呑みしていた。
当時、このシーンを撮影したカメラは一眼レフのEOS-6D。残念がら飲み込む瞬間は撮れなかった。
posted by やまかます at 19:31| カメムシ

2025年01月23日

3ミリの虫、優しい猛禽

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Flash Q20U

ヒサカキの葉裏にいた、ベニヒメヨコバイ。
3ミリと小さいけれど、鮮やかな体色を見つけた時は思わず寒さを忘れて、一人でニコリ。

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× Flash Q20U

こちらはヒメユズリハの葉裏にいた、ヒメヨコバイ亜科の一種。
肉眼では何とかヨコバイがいるとは気付いたけれど、さすがに頭の向きまではわからなかった。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

もう少し早く気付いていれば目線の高さで撮影できたのだが、目が合った次の瞬間、竹竿から電柱の上へ飛び去ってしまったチョウゲンボウ。まあ数メートルまでお互い別の方角に気を取られていたせいでの急接近だった。近距離ではあるけど、下から見上げた姿になってしまった。

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     EOS-R5 MarkII RF200-800mm F6.3-9 IS USM

センダンの梢で休んでいたのは、ノスリ。
距離があったので写真はかなりトリミングしている。カメラはフルサイズ高画素機のため、トリミング耐性が高いのは助かる。
posted by やまかます at 19:29| カメムシ

2025年01月17日

越冬昆虫の引っ越し

三股町

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      EOS-R5 MarkII RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前7時36分、霧島山。
このところ山容は靄がかかってぼんやりしていることが多い。黄砂も影響しているのだろうか。

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× Flash Q20U

仕事部屋のすぐ外にあるヒメユズリハでは、クロスジホソサジヨコバイの抜け殻が見つかった。
大きな翅芽があるので、終齢幼虫が羽化した後の抜け殻だろう。

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× Flash Q20U

ここではすでに何度も葉っぱめくりをしているけれど、ヒゲナガサシガメの幼虫は初めて見つかった。一度めくったからと言って諦めることもないようだ。越冬昆虫たちは種類にもよるけれど日々、移動している。

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× 430EX III-RT

日が暮れてカーテンを閉めていると、窓辺のアルミサッシに小さなハチがいることに気付いたのは数日前のこと。
昨夜はカーテンを閉めかけてふと机の上の鉛筆立てにハチを見つけた。
キアシブトコバチが越冬場所として潜り込んだ場所が我が家の寝室で、窓際が定位置になっているようだ。日中は気温が上るので居場所が微妙に替わる。
posted by やまかます at 19:59| カメムシ

2025年01月15日

翳りと旅立ち

三股町

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     EOS-R5 MarkII RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

青々としていたヨシ群落が遠目にも白っぽくなってきた。さすがに枯れ始めてきたようだ。
株によっては葉っぱが萎れてカールし、モモコフキアブラムシのコロニーもめっきり減少した。
それでも、メジロは今日も草むらに潜り込んでアブラムシを物色していた。

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× 430EX III-RT

メジロやエナガに暴食され数を減らしても、生き残ったアブラムシ母虫は粛々と産仔に励んでいる。
有翅虫の数も増えたようだが、すでに飛び去ったものも多いはずだ。
ヨシは二次寄主であり、有翅虫が飛んで行く先は一次寄主であるモモ、ウメ、アンズなど。
となると、その着地点である一次寄主を見て回り、有翅虫の新生活を覗いてみたいものだ。

posted by やまかます at 20:23| カメムシ

2025年01月11日

有性世代

三股町

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      EOS-R5 Mark II MP-E65mm F2.8 1-5× Flash Q20U

昨日載せたタケクロスジヒゲナガアブラムシ(ササッパヒゲナガアブラムシ)の、オスが新たに見つかった(画面上左端)。良い具合に産仔している有翅メスが近くにいた(画面上右端)。
一目瞭然、オスとメスの違いがわかる。写真の有翅メスは胎生メスなのでオスとは無縁で、片やオスは卵生メスと交尾しなければならない。つまり、コロニー中に卵生メスが誕生するはず。

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      EOS-R5 Mark II MP-E65mm F2.8 1-5× Flash Q20U

撮影しているうちにオスが歩き出して、あろう事か産仔中のメスの体に登ってしまった。すぐに降りて歩み去ったけど、慌てて捲っていたササの葉を元にもどしておいた。

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      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

嫁さんが生花にしていたヒメユズリハの葉っぱに、しわざがあった。当人はまったく気付いていない。
捨てようとしていたので、ユズリ受けた。

「ここにさあ、虫のしわざがあるんだよ」

3カ所に浅い切れ込みが入って、葉表を内側にして折り合わせていたことがわかる。
コロギス類のねぐら痕で、合わせ目を糸でピッタシ閉じていたものだ。糸が切れているのは、ねぐらが放棄されてからそこそこ日にちが経っているからだろう。うちの敷地ではコロギスとハネナシコロギスの2種がいて、コバネコロギスはこれまでまだ未見。したがって、コロギスかハネナシコロギスのしわざのいづれかだろうと思う。
posted by やまかます at 20:06| カメムシ

2025年01月10日

冬でも大繁殖

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

霧島山の韓国岳(画面右奥)は冠雪して真っ白だが、手前の高千穂岳には雪がない。

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 270EXU

ネザサの葉裏にアブラムシのコロニーが多数あった。
ササの葉表が夥しい甘露で濡れ光っているので、葉っぱを捲る前からアブラムシが多いことがわかる。
タケクロスジヒゲナガアブラムシ(ササッパヒゲナガアブラムシ)かと思うが、有翅虫(メス)が次々羽化しているようで、終齢幼虫、羽化直後の成虫も多い。産仔していればすぐわかる胎生メスだが、外見で無翅メスを確認することはできなかった。

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

タケノアブラムシ(青灰色の丸い)と混棲しているコロニーもあった。

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

見つかったのはわずか2頭だけだが、小ぶりな有翅虫がいた。メス有翅虫とは体の模様や頭部の大きさなどが明らかに違う。オスではないだろうか。小柄な上に活発に歩き、そのうち飛び去ってしまった。
すると、卵生メスもすでにいて見分けができていないだけなのか、あるいはこれから出現するのだろうか。

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日没     EOS R5 Mark II RF100-400mm F5.6-8 IS USM

明日はさらに一層、気温が下がるようだ。
posted by やまかます at 20:34| カメムシ

2025年01月02日

アブラムシ、大好き!

三股町

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ヨシ     EOS-R6 MarkU SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO

正月二日も快晴。朝はかなり冷え込むが日中は比較的穏やか。風がほとんどないので、日向に立っていれば温かい。

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メジロ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

メジロやエナガが毎日、通ってくるヨシの葉裏にはモモコフキアブラムシのコロニーが繁殖している。
この時期になってもヨシ原の一部だけは青々としていて、とても冬とは思えないような光景だ。


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モモコフキアブラムシ     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  DMW-FL200L

上写真画面中央にいるのがアブラムシの有翅虫の幼虫で終齢(4齢)。その周囲にいるのは大きさ順に、3齢、2齢である。

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    EOS-R6 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2 Flash Q20U

昨日にも書いたように、有翅虫はまだ少なく見つかっても一つのコロニーに多くても2頭まで。いくつもコロニーを覗いて探さないとなかなか有翅虫には出会えない。

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     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  DMW-FL200L

繁殖力が絶大なアブラムシは集団をつくるため、多数の天敵を自ら招いてしまう。
野鳥は体の大きさも食べっぷりも最大の天敵と言えるが、やはりなんといっても昆虫類に天敵は多い。
昆虫の代表種の一つとして、ヒラタアブ類の幼虫がよく見つかる。「SF映画の『デューン砂の惑星』に登場する巨大ワームを彷彿させる、ちょっと不気味な姿の芋虫だ。その姿に劣らずアブラムシの体に食らいつくと宙に浮かせて吸血する。
posted by やまかます at 19:45| カメムシ

2024年12月28日

カモドキサシガメ

三股町

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      EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

毎年恒例の「餅つき」は今年で5回目となった。昨夜から準備をし今朝は10時から餅つきを始めて、昼食を挟んで全て完了できたのが午後3時。ほぼ4軒分(13キロ)の餅をついた。

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

庭のヒメユズリハの葉っぱをめくったらすぐに見つかった、クロスジホソサジヨコバイ。
体色にはいくつかのタイプがあるが、写真は赤い筋模様が無く地味だ。

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト Flash Q20U

イチイガシの葉裏ではうっかり見落としそうになった、ウスイロカモドキサシガメ。
他の昆虫の食痕にうまく溶け込んでいた。
しばらく撮影しているうちにモソモソ動き始め、プイッと飛び立って行った。カモドキサシガメ類の飛翔を始めて見たが、気温が低い中でもしっかり飛べるようだ。
posted by やまかます at 18:20| カメムシ

2024年12月01日

アキノノゲシとカメムシ

三股町

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コマダラナガカメムシ成虫     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM GODOX MF-12

コマダラナガカメムシの新成虫はまだ少なく、幼虫が多い。

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コマダラナガカメムシ5齢幼虫     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM GODOX MF-12

コマダラナガカメムシの幼虫は、アキノノゲシの蕾や種子を吸汁して成長している。
写真下の幼虫は、腹部がパンパンに膨んでいる。そろそろ羽化が近いようだ。

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アカヒメヘリカメムシ     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM GODOX MF-12

同じアキノノゲシで成虫がポツポツ見つかるが数は少ない、アカヒメヘリカメムシ。
体色は赤というか明るい薄い茶色に見える。

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スカシヒメヘリカメムシ     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM GODOX MF-12

こちらはスカシヒメヘリカメムシの雌雄。画面左がオスで、右がメス。
スカシヒメヘリカメムシも、アキノノゲシの蕾に産卵し、ここで幼虫が育っている。アカヒメヘリカメムシの幼虫は見当たらず、成虫のみ。
posted by やまかます at 19:12| カメムシ

2024年11月19日

カメムシ、緑と赤

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 270EXU

庭のキクの花に、ツマグロアオカスミカメが来ていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

アキノノゲシで繁殖している、スカシヒメヘリカメムシ。
羽化直後で真っ赤な新成虫がいた。右下に抜け殻がある。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

こちらはしっかり色付いた、スカシヒメヘリカメムシ成虫。

昨夜、フタモンアシナガバチに刺された左手薬指は、わずかに腫れが残っているものの、痛みも痒みもすっかり解消した。
刺された直後の吸い出し、水洗、ステロイド軟膏の塗布が効いたようだ。
posted by やまかます at 20:51| カメムシ

2024年11月13日

葉陰のワナ

三股町

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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

この頃、モンシロチョウの姿が多い。今朝も草間で休んでいるモンシロチョウを眺めながら歩いていたところ、妙な格好でぶら下がっているのが目に入った。クモにでも捕まったのだろうか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

近づいてみると、モンシロチョウの背後にはキュウシュウクチブトカメムシがいた。
カメムシの太い口吻が背面に突き立てられており、モンシロチョウはすでに死んでいるようだった。
クチブトカメムシの仲間は、主にレピの幼虫を吸血することが多いが、他にも種々雑多の昆虫を襲うことも珍しくない。

モンシロチョウは羽化して間もない新鮮個体で、この場所で日光浴をしていたのか、あるいはねぐらとして翅を休めていたのか、とにかくも運が悪かったのだろう。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

上空から目の前に舞い降りてきたムラサキシジミのメス。翅を広げて日光浴はほんのわずか。3秒ほどでまた忙しく舞い上がっていった。
posted by やまかます at 20:00| カメムシ

2024年11月07日

めくって、叩いて

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Flash Q20U

自宅林のアラカシで見つけた、ウスイロカモドキサシガメ。
細い体、糸のように長い脚でベッタリ張り付いているため、よほど目を凝らさない限り見過ごしてしまいそうだ。しかも葉裏にいるので、葉っぱを丁寧にめくるという地道な作業の繰り返しが必要。葉っぱをめくっても大概はじっと動かないので、撮影は容易だ。残念ながら、まだ捕食シーンは観察したことがない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

お友だちのHさんが、先月はじめに見つけてくれた、シロタエハネビロウンカ(撮影:10月12日)。
薄暗い林内のイワガネ上で見つかり、その付近を叩いてみると次々と2頭目、3頭目と飛び出してきた。軽やかに飛んでも長くは続かず近くに着地して落ち着いていた。
本種については情報が少なく、九州での分布や発生消長など未詳。
成虫で越冬するのだろうか?冷え込んできたこの時期に、もう一度確かめてみよう。

※付記:シロタエハネビロウンカはハネビロウンカ科。「日本昆虫目録」によると、国内での分布は本州とある。
その後11月に入ってから同所近辺を探してみたが(ビーティングも行い)、見つからなかった。
posted by やまかます at 20:15| カメムシ

2024年09月14日

赤いオシッコ

埼玉県 飯能市

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ヤマコウバシの果実に、ミナミトゲヘリカメムシの成虫や幼虫が群れて吸汁していた。
写真は腹部がパンパンになった、終齢幼虫。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

幼虫に近寄ると明らかに警戒し、次の瞬間、お尻からピュピュッと鮮血あるいは果汁のようなオシッコを放った。
下に置いた白板でキャッチできたので、臭いを嗅いでみたが全く無臭だった。

ヤマコウバシはクスノキ科のクロモジ属Linderaだ。そう言えばミナミトゲヘリカメムシがクスノキで繁殖しているのを以前、撮影している。本種のホストはクスノキ科とされているが、コブシの果実で繁殖しているのを観察したことがある(2016年8月19日、博多市)。

今日は曇りで降ったり止んだり、概ね雨の1日だった。気温は30度以下でも湿度が高く蒸し暑く感じた。
posted by やまかます at 21:05| カメムシ

2024年09月05日

似たもの同士

三股町

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ヒガンバナ EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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チュウガタシロカネグモ  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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クレオメ  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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ヒメナガメ   EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

昨日、クレオメの果実で交尾していたのはナガメだったが、今日はヒメナガメに入れ替わっていた。
ナガメとヒメナガメはよく混生していて、幼虫も一緒に成長することも多い。
クレオメの一株は、ボロボロになってしまったが、どうやらモンシロチョウがたくさん卵を産んだようだ。
posted by やまかます at 21:08| カメムシ

2024年09月02日

カメムシ集団

日南市

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アカギカメムシ  EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

オオキンカメムシを探していたら、アカメガシワにアカギカメムシの集団がいた。
アブラギリの群落がある場所だが、アブラギリには果実がわずかしかなくオオキンカメムシの姿もなかった。

アカギカメムシはうちの林でも例年繁殖していたが、今年に限って繁殖していない。
posted by やまかます at 22:15| カメムシ

2024年08月07日

虫のくるわが家

三股町

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アブラゼミ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

網戸に飛来して盛大に鳴き始めた、アブラゼミ。
朝食を終えて洗い物をしている最中だった。鳴き方からしてすぐに飛び立つことがわかったので、手を拭くのももどかしくカメラを取りに走った。

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ニシキリギリス    EOS-R6 MarkU  SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  Godox DE300

玄関前にやって来た、ニシキリギリスのオス。  
ある仕事の白バック撮影をしている最中だったので、ニシキリギリスにもお立ち台に上がってもらった。
キリギリスの羽化は6月はじめから中頃にかけて盛んだったが、ダラダラと羽化するにしても成虫の寿命はどのくらいだろうか?
posted by やまかます at 20:45| カメムシ

2024年08月03日

あと少し

三股町

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オオカマキリ幼虫     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX MF-12

オオカマキリの終齢幼虫をよく見かけるようになった。
ショウリョウバッタ♀の成虫はオオカマキリより先に羽化が始まっている。ショウリョウバッタのオス成虫は今がちょうどピークだろう、庭を歩くと足下からワラワラと跳ね飛ぶ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX MF-12

先日、産卵を目撃したホオズキカメムシの卵塊。久しぶりに覗き込んでみれば、黒くなった卵があった。よく見ると卵殻を食い破られて中が空洞になっていた。おそらく何らかの天敵に食べられたのだろう。いったいどんな捕食者なのか見てみたい。

〜機材のお話し〜

GODOXのストロボ、MF-12について、発光しても同調していない現象が生じたけれど、その原因がわかった。

カメラに取り付ける無線コントローラー、X3の設定がハイスピードシンクロになっていたのである。
一方でMF-12はハイスピードシンクロに対応していないことを、迂闊にも私は知らなかった。以前、GODOXのTT350とX3の組み合わせで撮影した際、X3の設定をハイスピードシンクロにしたままだった。
TT350は小型ながら、ハイスピードシンクロからマルチ発光、光通信、無線通信、などなど多彩な機能がある。GODOXの無線コントローラーはいくつか機種があるが、同社ストロボのいづれにも対応している。ストロボごとにスペックに違いがあり、特にMF-12はハイスピードシンクロに対応していないため、他のストロボを使った後は注意が必要で、できれば、MF-12もハイスピードシンクロに対応して欲しい。初歩的なミスを避けるためにも。
posted by やまかます at 21:43| カメムシ

2024年07月31日

カメラの暑さ対策

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ケヤキで吸汁していたアブラゼミ。
徐に腹部を持ち上げた次の瞬間、ピューーーーーーーーーーーーーーーー。

最初はシャッターを切るタイミングが間に合わなかった。吸汁はずっと続いているので、また排泄するはず。
次のチャンスを待ってみた。前脚で頭部を掻くような仕草をした次の瞬間、またもや、ピューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

気温は35℃を超えている。ずっと撮影待機していたので、ファインダーに朱色で『HEAT』という警告が出て、カメラが止まってしまった。カメラ筐体を触るとフライパンのようにギンギンに熱くなっていた。
昨年の秋にもヒートアップしてカメラが作動しなくなったが、この暑さではなおさら。カメラが動かなくなるだけでなく、記録ファイルに影響が出ることのほうが心配だ。カメラ用冷却ファンは色々出ているけれど、どれを選べば良いのか悩ましい。とりあえず、外部電源で作動するタイプを試しに使ってみることにした。



今度はタイミングが間に合った。
posted by やまかます at 20:31| カメムシ

2024年07月25日

なんとかなります

三股町

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     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  FlashQ G20U

クヌギ樹液は庭の真ん中にあって、台所勝手口のすぐ目の前。毎朝、樹液テーブルに一番乗りはノコギリクワガタのペアだ。奥ではクロコノマチョウが順番待ちしている。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

時間をおいて再び覗いてみれば、クロコノマチョウがようやく朝食にありつけていた。
いつもなら神経質で用心深いが、今朝は手前の葉っぱを動かしても全く平気で吸汁を続けていた。


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    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  FlashQ G20U (撮影:7月24日夕方)

ホオズキカメムシの産卵場所は、食草とは離れた場所であることが多い。
孵化した幼虫たちは食草を求めて彷徨うことになる。庭のこの場所では、一番近いアサガオまで2m、アメリカイヌ
ホオズキまでは4mも距離が離れている。可愛い子には旅をさせよ、か。

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    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  FlashQ G20U

posted by やまかます at 21:08| カメムシ

2024年07月21日

飛びます

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝から夕方まで、アブラゼミの鳴き声が賑やか。
例年より多いだろうか。仕事部屋のすぐ外のケヤキ、ビワ、サクラ、に飛来しては鳴いている。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨夏はアブラゼミ飛翔排泄シーンの撮影を何度も行ったが、驚いて飛び立つ時は十中八九、排泄する。
ところが、自発的に飛び立つ時には、今日の写真のように排泄しないことが多い。

したがって、排泄シーンの撮影では何らかの刺激が必要。昔やっていた方法はそっと近づき、片手でセミが止まっている近くの幹を手のひらで叩いて飛ばしていた。もちろん、この方法では広角など短いレンズしか使えないし、カメラを片手で保持するので疲れる。そっと近づいただけで逃げられることも多く効率が悪かった。アシスタントがいれば掛け声に合わせて撮影できていいだろう。しかし、私の仕事場は実に巧妙な仕組みがあるので、アシスタント要らずなのである。
posted by やまかます at 21:26| カメムシ

2024年07月16日

コエゾゼミ

北海道、東川町

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コエゾゼミ♂      EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM (撮影:7月14日)

昨年は鳴き声を聞いて抜け殻を見つけただけだったが、今回は羽化直後のコエゾゼミに遭遇することができた。
このあと、フキの葉裏で抜け殻にぶら下がった羽化直後のオスを伊藤さんが見つけ、すぐそばに3頭目のオスもいて、コエゾゼミの羽化が盛んな時期と思われた。まだ鳴き声は散発的で聴こえてもすぐに移動して鳴き声は長くは続かない。

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コエゾゼミ♂    EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM (撮影:7月14日)

〜北見のハッカ〜

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河崎秋子・著『翠に蔓延る(みどりにはびこる)』という小説を読んだこともあって、北見地方のハッカについては関心があった。それでついお土産に選んだのが、ハッカの豆菓子と羊羹。

小説は「取卸油(ハッカ油)の一斗缶ひとつで、大体一つの家族一年分の食費が賄える」という時代の話で、やがて第二次世界大戦を経て国内でのハッカ産業の衰退に至るまでのハッカ農家の苦悩などが描かれている。ハッカ油って聞いたことはあっても、北見地方でハッカ草が盛んに栽培され蒸留してハッカ油が製造されていたことは全く知識としてなかった。
posted by やまかます at 19:38| カメムシ

2024年07月07日

ひしめくカメムシ

三股町

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「めがね橋」     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II

朝から矢ヶ淵公園・めがね橋下の草地を訪れて、虫探し。ズボンの裾が夜露でびっしょ濡れになる。
ショウリョウバッタの小さな幼虫が次々と跳ねる中、大きな体の終齢幼虫もポツポツ見つかった。成虫が現れるのはもうじきのようだ。クビキリギスの羽化して日の浅い成虫もいた。

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      EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  270EXU

庭のスイカで吸汁していたのは、ノコギリカメムシ。
キュウリで繁殖したこともあったが、スイカもウリ科だ。スイカは去年の夏に種を捨てたものが4個ほど発芽して成長している。毎年のように小玉スイカが実るけれど、味わうほどでもない。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

庭の片隅に一本だけ残っていたアブラナに、ナガメが数頭、そしてヒメナガメ(交尾カップル)もそこに混じっていた。
写真は、ナガメの成虫と幼虫。アブラナ科植物はイヌガラシがほんの僅かあるだけなので、ナガメもヒメナガメも、食料及び住居不足なのだろう。葉っぱもボロボロになった一本だけのアブラナは、まさに広大な砂漠の中のオアシスなのかもしれない。
posted by やまかます at 20:25| カメムシ

2024年06月26日

群れる

三股町

朝からデスクワークが続く。窓から外の様子を見たり、たまに庭に出てみたりで、ほとんど外歩きをしていない。

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ホオジロ     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ホオジロが草むらの中から啄んだのは、ヒシバッタのようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ユズの葉裏では、キマダラカメムシの1齢幼虫が2齢へと脱皮していた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

少しづつタイミングがずれて脱皮していた。先に脱皮した兄妹がじっと見守っているかのようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

孵化済みの卵殻は12個あるが、幼虫は5頭しかいない。
姿が見えない7頭の幼虫は一体どうなったのだろう。集合性の強い彼らが分散することはほとんどないはずで、天敵に襲われたのかもしれない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

1mも離れていないコナラの葉裏には、1齢幼虫群がいた。
こちらも卵殻の数は12個で孵化済みは11個だが、幼虫は10頭しかいない。
posted by やまかます at 20:03| カメムシ

2024年06月14日

静かな樹液レストラン

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 430EX III-RT

去年の暮れからずっと樹液が出ていたコナラ。風向きによっては発酵臭が家まで漂ってくる日もあったけど、今日は、ノコギリクワガタやカナブンが来ていた。

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     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 430EX III-RT

中型サイズのヒラタクワガタもいた。

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM
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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

仕事部屋のすぐ目の前のケヤキで賑やかに鳴いていた、ニイニイゼミ。
高い位置だったので2mの脚立に登って、ほぼ目線で撮影した。

脚立を降りたところ、同じケヤキの下の方では吸汁中のオスがいた。鳴き声に気を取られて手の届くような低い場所にもう一頭いたことに気づかなかった。

午後5時頃から、草刈り作業を行なった。下の池周辺から自宅林の観察路を中心に1時間ほど。アカメガシワの幹をトゲナナフシの幼虫が歩いていたが、草刈り作業中はどうしようもない。というか、よほどのことが無い限り、脇目もふらず作業に専念するようにしている。
posted by やまかます at 20:36| カメムシ

2024年06月02日

アブラギリとオオキンカメムシ、ふたたび

昨日に引き続き、今日は地元近くのアブラギリを調べてみた。
場所は、日南市の北郷町

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

アブラギリに近寄ってみれば、いきなり目の前にオオキンカメムシが現れた。しかも、これ見よがしに花の上。
他にもう一頭いたが、すでにアブラギリに集まり始めているようだ。花の時期からホストにやって来るというのは、昨日の観察と合わせて意外だった。ちなみにここのアブラギリでは例年、繁殖している。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

以前、ジャコウアゲハやカラスシジミが訪花していたことがあるが、今日はモンキアゲハのメスが来ていた。
アブラギリの白い花は遠目でもとても目立つので、アブラギリの分布状況を把握するには、今の時期がベストと言えるだろう。

三股町

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  OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

庭に舞い降りて、草むらの中を跳ね歩きしながら餌探しをしていた、ホオジロ。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

セマダラコガネを啄んだあと(これはサイズもあったので飲み込むまでに何度も咥えなおしたりして難儀していた)、ショウリョウバッタの初齢幼虫をすばやく飲み込んだりしていた。




posted by やまかます at 17:55| カメムシ

2024年06月01日

白く染まるアブラギリの谷

鹿児島県 伊佐市〜出水市

アブラギリが花盛りとあって、鹿児島県の『アブラギリの谷』に赴いてみた。

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     EOS-R6 MarkU RF35mm F1.8 MACRO IS STM
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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
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アブラギリ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アブラギリの白い花が谷間を埋め尽くしていた。そして、オオキンカメムシは予想通り、その姿はわずかに2頭のみ。去年、多数の幼虫や新成虫が見られたポイントを重点的に見て回ったけれど、2頭以外には見つからず。越冬地からホスト:アブラギリへの回帰はまだこれからなのだろう。

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アゲハモドキ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アブラギリの梢で、アゲハモドキを見つけた。花に来ていたのはルリタテハとアシナガバチの一種を見たのみで、意外と昆虫の姿は少なかった。

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シナアブラギリ果実     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

さて、シナアブラギリ(オオアブラギリ)はと言うと、こちらはすでに花が終わり果実が目立ち始めていた。
まだ半分くらいの大きさだが、アブラギリに比べると開花時期はかなり早かったようだ。
シナアブラギリの花はまだ見たことがないので、残念。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シナアブラギリではオオキンカメムシが集まっている場所があり、オスが活発に動いていた。8月〜9月の繁殖期に、シナアブラギリで見つかるオオキンカメムシの数はわずかだったので、今の時期は逆転現象とも言えるだろう。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

オスを目で追いかけてみると、メスに近寄り求愛を始めた(上写真右がオス)。メスは威嚇するような動きでオスを追い払ったが、すでに配偶行動が始まっていることに驚いた。
シナアブラギリの結実が早いことから、オオキンカメムシを誘引したのだろうと思う。ただし、このあと、シナアブラギリに産卵するかどうかは、今後の観察が必要だ。去年の観察では、シナアブラギリでの繁殖は確認できていない。
posted by やまかます at 21:13| カメムシ

2024年05月30日

赤いカメムシとボロボロノキ

延岡市

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

昨日に引き続き、ベニツチカメムシの観察。
九州以南に分布しているボロボロノキ。その特徴がわかる写真を撮ってみた。
宮崎に移転してすぐの頃、ボロボロノキを探し歩いてみたものの、局地的であること、図鑑の写真でしか見たことがないこと、などからなかなか出会えなかった。頭の中に実物のイメージが描けないと、やはり探す意欲も次第にめげて来る。結局、ベニツチカメムシの幼虫集団を偶然見つけたことから、探し始めて1年半ほどしてようやくのことボロボロノキに遭遇できた。それ以降は季節ごとに観察を続け、すっかり落葉した姿になってもボロボロノキを探し当てることができるまでになった。身体が覚えるということが時に不思議に感じるけれど、これを言葉で説明するのは難しい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

お腹が大きく膨らんだメスもいて、ボロボロノキの果実や葉から吸汁している姿を多く見ることができた。
posted by やまかます at 21:08| カメムシ

2024年04月09日

赤いカメムシ

三股町

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    OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U
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   OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

エゴノキの花蕾が膨らみ、庭ではシオヤトンボが日光浴していた。

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    OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

今日も玄関前のツツジにはアゲハ類が集まっていた。アゲハ、キアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、と顔ぶれは昨日と同じだが、多い時では一度に6〜7頭が競うように群れ飛んでいた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ヨコヅナサシガメの羽化が盛んになり、成虫の姿を見かけるようになった。越冬幼虫は皆、体がパンパンに張り詰めている。
posted by やまかます at 20:47| カメムシ

2024年04月07日

にぎわい

佐賀県 佐賀市

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

去年訪れた『蛎久天満宮』まで孫を連れて散歩。細い裏道を選んで歩くと、生垣のマサキにはミノウスバ幼虫とそのしわざ(食痕・糞)がたくさんあった。

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    E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

マサキには、ヒメジュウジナガカメムシが集まっていた。20〜30頭の小集団がいくつも分散しており、その数はかなりになるだろう。草地に萎れたガガイモ果実がポツポツあったので、そこで繁殖したのだろうけど、一体これだけの数がどこに潜り込んで越冬していたのだろう。

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    OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

せせらぎを挟む湿地では、タベサナエが足下から飛び出してきた。他のトンボは出ていないかな、と注意してみたけれど、次もその次も、見つかるトンボは、タベサナエばかりだった。

宮崎県 三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ここ連日、日が暮れると、庭のススキやチガヤの草原では、シブイロカヤキリが賑やかに鳴いている。
ジィ〜〜〜〜と強烈な音量だが、いくら顔を近づけても、枯れ草に巧みに同化しているので、その姿を見つけるのは容易では無い。やっとのこと見つけても、ちょっとした振動で鳴き止んでしまう。
posted by やまかます at 20:58| カメムシ

2024年04月05日

長崎のカメムシ

長崎市 

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『祈りの丘絵本美術館・童話館』

太田大輔さんの絵本原画展が開催中の『祈りの丘絵本美術館』を訪れてみた。
1階が絵本売り場、2、3階が美術館で、大道あやさんなど他の絵本作家さんの原画も展示してあった。

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門をくぐると足下に、石で描いたトンボやテントウムシが並んでいた。

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原画展を見学したあとは、お土産用に絵本を数冊購入。

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長崎は言うまでもなく、坂の町。迷路のような石畳の細道を歩いてみた。
石垣、煉瓦壁も多く、そこには様々な植物や苔が見られる。細道を巡るだけで自然観察を楽しめる。

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今では西日本から関東まで広く分布を広げているけれど、かつて出島の近辺でしか見られなかったキマダラカメムシ。長崎のこの地で出会うと、感慨深いものがある。長崎限定だった頃は憧憬のカメムシだったのだ。

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煉瓦塀に等間隔に並んだS字型の金具は何のためだろう?装飾かな?

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イチモンジハムシ

石垣にはイタビカズラが各所に見られ、葉っぱにイチモンジハムシが集まっていた。
posted by やまかます at 20:38| カメムシ

2024年04月04日

光に集まる

三股町

木々の芽吹きが盛んだ。芽吹のタイミングには微妙にズレがあるので、遠目には複雑な色彩を楽しめる。

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カキの芽吹き、 背後はクリ
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コナラの芽吹き
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コナラの芽吹きと雄花    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

芽吹のタイミングに合わせて、ヤママユの卵を冷蔵庫から出していたが、連日、次々と孵化している。
室内飼育するのは数頭に留め、他は順次、外のクヌギとコナラに放飼している。
ウスタビガの卵は屋外の繭上にあったので、コナラの芽吹と同時に孵化していつの間にか、葉上に落ち着いていた。手間が掛からずこれが一番良い。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

今朝一番、外に出てみると、玄関門灯とライトトラップに夥しい数のツヤアオカメムシが飛来していた。ザッと見ただけだが、100頭以上はいただろう。強風が吹き荒れた昨日の天候が関係しているのだろうか?
我が家でツヤアオカメムシがこれほど大挙して飛来したのは初めてのことだ。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

キアシナガバチ女王の巣作りは、雨の合間も休まず続いているようだ。巣材を咥えて飛び去る方角から、いづれは巣場所を絞り込めそうだ。
posted by やまかます at 19:17| カメムシ

2024年03月16日

小春日和

三股町

車の走行中、外気温は23度まで上がっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO

マムシグサが群れて成長している。この場所では数年前に、マムシグサの成長を定点撮影していたのだが、台風の影響で立ち枯れていたセンダンが倒れて背景に大きな壁ができてしまった。背景が変わってしまい、奥まで抜けないので定点撮影は諦めたのだが、この場所では種子がたくさん発芽している。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

このところツマキチョウの姿が増えてきた。地面近くを風上に向かって飛んでいたオスを小走りで追いかけていると、オスはいきなり力を抜いて風下へと流されるように逆戻りしていった。そんなことを二度三度繰り返して、こちらも息が上がりそうになったが、辛抱して食い下がった甲斐があった。メス探しに忙しい中、吸蜜で翅を休めてくれた。ほんのちょっとだけど。

都城市 早水公園

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

シダレヤナギの若葉が賑やかになって、幼虫探しには少し手間取ったけれど、いました。
まだ越冬ステージのまま体色だけ緑色になったのや、すでに一回脱皮を終えた幼虫も。

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro  DMW-FL200L 
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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro  DMW-FL200L  

ハンノキひこばえのコミミズクも、今がちょうど羽化のピークのようだった。

羽化間近の幼虫や、羽化殻がいくつかあって、羽化直後の成虫やすでに色づいた成虫など。
写真下の仲良く並んでいる2頭は、左がオスで右がメスだ。
posted by やまかます at 21:24| カメムシ

2024年03月11日

すき間の隠れ家

三股町


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庭のツバキ     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
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朝陽    LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

毎朝、ヒヨドリが蜜を吸いに訪れるが、人の気配にはとても敏感。街中の公園などにいるヒヨドリとは桁違いに警戒心が強い。『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社、2022 )に掲載した花蜜を吸うヒヨドリの写真は、このツバキの前でブラインドに篭って撮影した。
庭にブラインド!?と笑われてしまいそうだが、窓からでは構図がうまくとれないので、仕方なくブラインドを設置した。年中、ブラインドを設置しているのは、池のへりと林の水場の近くの2箇所。常設ブラインドの一つには三脚も置きっぱなしにしている。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO   

林の真ん中に生えているイチイガシの根本は、椎茸ほだ木置き場にうってつけ。
終日、日陰になっていて風通しも良い。

イチイガシの梢を眺めていたら、葉っぱの重なった隙間にミナミトゲヘリカメムシが2頭並んで潜んでいるのが目に入った。普段、観察路からは死角になっている場所だが、今朝は何気なくしゃがみ込んだのが幸いしたようだ。
前にいるのがメスで後ろがオスだろうか。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO   

よほど腹ペコだったのか、アブラナの花でずっと吸蜜していたモンキチョウ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

雲行きが怪しくなって雨が降り出す直前、お尻を高く上げて交尾拒否するモンシロチョウのメスと、求愛するオスがいた。急いで撮影を始めてから、シャッター速度が1/350と遅い設定であることに気付いた。設定変更する前に雌雄とも飛び去ってしまったが、オスの羽ばたきの動感を表現するにはこのくらいか、もう少し遅くしたほうが良い。
posted by やまかます at 20:10| カメムシ

2024年03月01日

よりどり緑

都城市

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OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

街中の公園を久しぶりに訪れてみた。ツバキではヒヨドリが盛んに蜜を吸っており、

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

地面ではスズメが落果を啄んでいた。冬の間、我が家からスズメはいなくなる。
ポツンと一軒家の我が家から離れて、集落やその周辺の田畑、牛舎周辺、河川敷などで、群れになって過ごしている。
もうそろそろ、繁殖のためにつがい数組が戻ってくれば、またチュンチュンと賑やかになるだろう。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

池の橋桁にアオサギが佇んでいた。
カメラを構えていると、私を気遣って橋の手前で立ち止まった方がいる。
大丈夫です、どうぞそのまま進んでください、と笑顔と手真似で示すと、その方は丁寧に頭を下げてから橋を渡り始めた。
すぐ横を通り過ぎてもアオサギはまったく動じず、ちょっと驚いた。ここまで人馴れしているとは。
しばらく羽繕いを続けてから、ゆったりと羽ばたいて近くのクスノキの梢に移動した。

OM-1 MarkUのAF被写体検出は、しっかり鳥をトラッキングしてくれて安定感があることを、今朝も実感。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

ハンノキのひこばえに、コミミズクの幼虫がたくさんいた。
数えてみると20頭以上はいる。そのほとんどが、緑色型だからよく目立つ。
褐色型は少ないが見落としているからではない。意地になって褐色型を探したから。
2年前の2月にも同じハンノキで20頭見ているが、それよりか多い。

シダレヤナギのコムラサキ越冬幼虫はまだ越冬場所の枝又に留まっていた。
すでに芽吹きが始まり、ほころんだばかりの小さな緑葉が目立つ。幼虫が活動を始めるのはもうじきだろう。
posted by やまかます at 14:16| カメムシ

2024年01月31日

ミイラ

三股町

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro DMW-FL200L

庭に植えているシキミが開花している。
シキミはアカスジキンカメムシの食樹となることもあって、植木市で買い求めた苗木を植えたものだ。今では私の背丈ほどまで成長している。
シキミの花を見ていると、モクレン目の仲間ということがなんとなくわかるし、サネカズラの花の姿も連想できる。サネカズラもシキミも同じマツブサ科に属することを知ったのは最近のことだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ササの葉裏で見つかるタケノアブラムシは、冬でも繁殖している。コロニーによっては、ほとんどが寄生を受けてまん丸のミイラになっているものもある。ミイラのお尻に大きな穴が開いているのは、寄生バチが羽脱した痕だ。
2週間前から観察を続けていたが、一昨日のことようやく、脱出口から出てくる寄生バチの姿を撮影できた。
この脱出口は必ずお尻の位置にあって、それがなぜそのようにきちんと定まっているのかはまだ確認できていない。ミイラを解剖して、中に納まっている寄生バチの蛹の状態を見てみたいが簡単ではない。解剖そのものは今日になって実現できたが、蛹の姿勢を仔細に観察するためにはもう一手間が必要だ。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

タケノアブラムシには捕食者となる天敵が数多くいて、ヒラタアブ類の幼虫がもっとも数多く見られる。
時には数頭の幼虫が食い進んで、コロニーが壊滅することも珍しくない。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro DMW-FL200L

クサカゲロウ類の幼虫も、アブラムシを暴食する。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝から降り続けていた雨は、夕方になって止み薄日がさしたりした。明日は午後からまた雨になるようだ。
今月は降雨量が少なく、それを挽回するかのような降りになるらしいので、人工池に給水する手間も省ける。
posted by やまかます at 21:03| カメムシ

2024年01月14日

年越しカメムシ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

今シーズンの冬は、冷え込む日が少なく冬をなかなか実感できない。虫の活動にも影響があるようで、今日は庭のクヌギでクヌギカメムシのメスを見つけた。腹部の膨らみからするとまだ産卵するかもしれない。

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

モズ♂の縄張りの中に立つネムノキ。この木の近くにはモズお気に入りの止まり木がある。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

オオクロバエなど何種かの小昆虫を見つけては啄んでいた、モズのオス。大きな獲物にはなかなか恵まれない。
モズが移動するたびこちらも忙しくついて回る。一度試してみたら3mまで寄ることができたが、さすがにそこまで近いと落ち着きがなくこちらを警戒している様子。6〜10mは必ず距離をとって観察するようにしている。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

スギ林の中で越冬中のアミメクサカゲロウ。シロダモの葉裏にて。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

こちらは、アオキ葉裏にて。毎冬、必ず撮影しているアミメカゲロウだが、まだ幼虫の姿など見ていない。繭もおそらく大きいのだろうけど、羽化するところを一度は見ておきたい。

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO マクロフラッシュ STF-8

頭部複眼のアップを撮影しようと試みたが、動いてしまい上手くいかなかった。
真冬にふさわしくもっと気温が低ければ、こんな失敗もしなくて済むのだが。越冬昆虫の撮影には条件が悪いとも言える。
一昨日見つけたキイロヒラタヒメバチ属( X.trias )の5頭集団も、2頭が姿を消していた。おそらく移動したのだろう。
posted by やまかます at 20:46| カメムシ

2024年01月09日

黒豆

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO MC-20

ヤマガラが餌探しをしていたのは、木々にマントのように絡んだクズやカナムグラの蔓。
カールした枯れ葉の中から虫やクモなどを引っ張り出したり種子を啄んだりと、二羽が互いに囀り合いながら、私の目の前で採餌を続けていた。

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      LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

アオキの葉裏では、ヒゲナガサシガメ越冬幼虫が次々に見つかった。同じ葉に2頭以上いることはなく、すべて単独でいる。自宅のすぐ隣のスギ林林縁で、ここにもヒラタヒメバチ類がいないか確かめていたが、今日のところは見つからず。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

庭のクヌギ小木についていたクリアアオブラムシのコロニーで、ようやく産卵が始まっていた。
新しい卵は茶色で時間が経った卵は黒い。産卵を終えたメスのお腹はシワシワになっている。
posted by やまかます at 20:36| カメムシ

2024年01月03日

自宅林の越冬昆虫

三股町

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

ヒサカキの梢に引っかかったアカメガシワの落葉に、ムラサキシジミのメスが潜んでいた。

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    LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

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    LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

隣のヒサカキの梢には、シンジュサンの繭がぶら下がっていた。
繭は枯れ葉に見事に同化している。
隣の葉っぱが2枚とも萎れているのは、おそらく幼虫が営繭前に葉柄を齧ったせいではないだろうか。

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    LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アラカシの梢に絡んでいた枯れ葉には、ミナミトゲヘリカメムシが潜んでいた。

今日は午後から小雨が断続的に降り続いたので、山仕事は休みとした。


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posted by やまかます at 19:58| カメムシ

2023年12月21日

産卵はじまる

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH GODOX TT350

庭のクヌギでは、クリオオアブラムシの産卵が始まっていた。
産卵しているメスは数頭だけでまだ数は少ない。同じコロニー内に交尾カップルもいる。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH GODOX TT350

ビワで越冬中のハイイロリンガ。やっぱり、そこが落ち着くようだ。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH GODOX TT350

気温は低いけれど今日も来てます、オオスズメバチ。
息を吹き掛けると流石に怒りポーズをするけど長くは続かず、いくら近づいて撮影しても反応は鈍く樹液吸いに夢中になっている。昨日はオス蜂が4頭も来ていた。オスはよく飛び回り、落ち着きが無かった。
ワーカーが樹液に通い続けるのは、まだ巣内に幼虫が残っているということなのだろう。おそらく新女王はほとんどがすでに旅立っていると思う。早く出た女王はもうすでに越冬場所に潜り込んでいるはずだ。

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       LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH GODOX TT350

アカメガシワの朽木には、アラゲキクラゲ。降り続いた雨のあとに成長してゴムのような傘を広げているが、この先、乾燥した日が続きそうだ。
posted by やまかます at 20:51| カメムシ