
東川町、旭岳ロープウェイ乗り場近くの路面にあったマンホール。ナキウサギの姿があしらわれている。
美瑛町、望岳台のトレイルコースを歩くと、途中に岩場が数ヶ所あってナキウサギの姿が見られるらしい。
トレイルコース手前の駐車場で和かに私へと駆け寄ってきた方は、長年、ナキウサギを専門に撮影しているという地元のアマチュアカメラマン。警戒心が強いナキウサギの撮影がいかに難しいか、どういう写真を撮るのがいいのか、実に懇切丁寧に教えていただいた。カメラを携えた私たちの姿が、その方には格好のターゲットに写ったようだ。自費出版したナキウサギ写真集まで見せてくれた。「一冊、1000円は安いでしょう!買いませんか?」
経験豊かな方から難易度を聞かされて、ナキウサギの姿を見るのは本当に無理だろう、と半分諦めてしまった。
「ナキウサギ撮るのなら、アナタ冬に来なさいよ。エゾモモンガのポイントは〇〇」ともアドバイスを受けた。冬かあ〜。

コースに入って(藪のトンネルを抜けて)しばらく歩くと、いかにもという岩場に着く。すでにそこには望遠レンズを携えて待機しているご夫婦の方がいた。我々3名も熊鈴も鳴らさないよう静かに待ってみることにした。
そうしているうち、岩場に座っていた伊藤さんのすぐ目の前にナキウサギがソロリと姿を現したと、伊藤さんから河野さんそして河野さんから私へとジェスチャーで教えてくれた。ご夫婦が見つめている岩場とは真逆の方角だった。
ナキウサギはすぐ岩場の奥に引き返したらしいが、そんなことがあるのか、と驚き冷めやらぬうち再び同じコースを我々の前に出てきて、さらに立っている河野さんと私のすぐ足元をスタスタと歩いて草間の中に潜り込んだ。
手の届きそうな目の前で見るナキウサギは、モルモットよりかは大きいだろうか、それでも想像していたよりか小さく私には感じた。その逆に河野さん、伊藤さんには、大きいと感じたようだ。

美瑛町、野鳥の森に向かう手前の道路沿いでは、ずらりと並んだ多数の「クマゲラ」が出迎えてくれた。

森の中に大きな立ち枯れがあって、大型キツツキが穿ったに違いない、しわざが盛大に残されていた。
明らかにクマゲラのしわざだろう。根気よくこの森に通えば、きっとクマゲラに会えると思った。
