2018年10月12日

オオテントウの羽化は午後4時15分〜

昨日、見つけたオオテントウの蛹が羽化した。

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前翅の黒斑紋は4時間ほどで色付いた。

日南市の山間部でナイターに参加。
飛来する虫は少なかったが、ヤママユガの♀は比較的綺麗な姿だった。
そして、トリバガ科の一種は小さいながら、これで飛べるの?と不思議な姿。
翅はまさに羽毛だ。

トリバガIMG_5033.jpg


灯りから離れた場所のイヌビワに止まっていた、キマダラオオナミシャク
食樹はマタタビやイワガラミ。普通種らしいが初めて見た。

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posted by やまかます at 23:30| コウチュウ

2018年09月25日

糞虫

NPO法人『こじいの森・こどもの時間』のスタッフの方々と阿蘇山に出向いた。
来月予定している観察会の下見である。片道、約3時間。

現地の天候は秋晴れで日射しがあるものの、涼しい風が心地良かった。

マウンド付きの馬糞を見つけて、さっそく掘ってみれば、ゴホンダイコクが2ペア、
そしてお目当てのダイコクコガネが2オス、1メス、見つかった。

ツノがちっちゃな可愛い、オス。

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もう一頭のオスのツノは長かったが、先端の4分の1が折れていた。

そして、メス。

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まだ育児球は作っておらず、トンネルは浅かった。

熊本県の条例では、ダイコクコガネは採集禁止なので姿を拝見してから元に戻した。

こちらは、ゴホンダイコクのオス。
ちいちゃい、けれどカッコいい!

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南阿蘇ビジターセンターの遊歩道に、オオムラサキの翅が落ちていた。
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野草園ではツリフネソウの大群落が見事で、フシグロセンノウの鮮やかな花も多かった。

とんぼ返りで、午後7時からは、都城市の市民大学講座で講演。

阿蘇山までの往復の運転もしたので、少し疲れたが、
ダイコクコガネをどうしても見たい!というスタッフの方々のリクエストが叶って良かった。
観察会当日にも見つかるといいが、ダイコクだけでなく、様々な糞虫を観察して欲しい。
posted by やまかます at 22:48| コウチュウ

2018年08月10日

被り物

日南市、板谷林道。

キブシの実

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それならきっといるだろう、と枝ごと引き寄せてみれば、やはり。
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アカスジキンカメムシの3齢幼虫たちだ。

と、そのすぐ傍には、カタツムリの帽子を被った、マドボタル類の幼虫がいた。

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この格好でスタコラせっせと、あちこち歩き回る。前は見えないと思うのだが、、、。

川岸のススキではついさっき羽化したばかりの、
クロコノマチョウ
まだしっとりとした翅が、風で揺れていた。

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あ!コアカソには、サカハチチョウの幼虫もいた。
久しぶりだね。

サカハチ幼虫_0317.jpg

EOS-6D、EOS-5D Mark3、EF70-300mm F4-5.6L IS USM、シグマ50mmマクロ、スピードライト270EX II
posted by やまかます at 22:21| コウチュウ

2018年08月03日

ノコギリクワガタのメス

朝一番、庭のクヌギにノコギリクワガタが3頭来ていた。
どれもオス。大きさは三者三様。

仕事部屋のすぐ外のクヌギには、大柄なメスがいた。

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そういえば、メスを単独で撮影する機会はあまり無かったように思う。

カブトムシはコウモリガ幼虫巣の樹液にオス2頭、メス1頭が来ていた。
カブト♂_9777.jpg

午後から福岡県宗像市に移動。
明日はお隣の福津市で観察会、明後日には講演の予定。
posted by やまかます at 22:27| コウチュウ

2018年08月02日

窓の外

朝からずっと仕事部屋の窓の網戸に、アブラゼミのメス。
アブラゼミ♀_9642.jpg
昼食後もおやつタイムにも、まだじっとしていた。

午後7時ちょうど、いきなり飛び立って行った。
羽化して日が浅いのか、あるいは昨夜辺りに羽化したのか?
日没近くの時間帯が彼女等の婚活タイムだ。


食堂の出窓ガラスには、ホオズキカメムシのメス。
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家庭菜園だけでなく、アサガオや道ばたのアメリカイヌホオズキでも繁殖しているから、ホオズキカメムシはやたらと目につく。
体の割りに頭が小さいね。


仕事部屋を出てすぐ、ベーツヒラタカミキリのメスがいた。
夜の灯りに飛来した残り組だろう。

ベーツヒラタ♀_9705.jpg

弦楽器のコントラバスを思わせる、胴体。

※オスはこちら(福岡県宗像市8月4日)。
ベーツヒラタ♂_9849.jpg

EOS-6D シグマ50mmマクロ+ストロボ270EXU
posted by やまかます at 20:23| コウチュウ

2018年07月30日

先日、20日に歩いた飯能市のフィールド。
車の行き交う舗装道路を渡ってすぐ、林の入り口があった。
日陰に逃げ込むように進むと、遊歩道がずっと奥まで続いていた。

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こんな道を、うちの林でも欲しいのだが、私一人が歩く程度では到底無理。
それでも敷地内に一か所だけ、それもほんのわずかの面積だが、写真の山道のような剥き出しの地面がある。
それは、洗濯干場の足下。ほぼ毎日、嫁さんなり私が立ち仕事をするからだ。
さらに洗濯干場から物置小屋への細道もわずかにへこんで見える。

草がほとんど生えていない剥き出しの地面は、多くの昆虫が暮らしのなかで必要とする。
一つにはハンミョウの幼虫が営巣する場所となる。
「ハンミョウの道」と称して人工的に剥き出し地面を拵えようとしたこともあったが、ことごとく失敗に終わり、物置小屋に続く踏み跡に、ようやく幼虫巣を発見できたときは嬉しかった。移転してからじつに9年目のことだった。
写真の山道は、いかに多くの人が年間を通じて行き交っているかを物語っている。人の匂いに満ちている。

そんな飯能市の山道で、久しぶりにセンチコガネに出会えた。小柄だが鮮やかな輝きだった。

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そこで何をするでもなく、佇んでいたが、きっと次にとるべき行動に備えていたのだろう。
posted by やまかます at 22:06| コウチュウ

2018年07月28日

さびしい樹液レストラン

1メートル弱の苗木を植えてから4年目のクヌギ。
頂部はすでに屋根を超えている。
コウモリガの穿孔や枝打ちの痕などで、ささやかな樹液レストランが開店中。

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小さいけれど気が強いノコギリクワガタは、カナブンやアブを追い払うのに忙しい。
これじゃあ、ゆっくり食事どころではないよね。


なかなか渋い衣装を纏ったカナブン。見る角度によってはインクブルー。
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3頭のサトキマダラヒカゲは、もしかして兄弟?
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うちの林で、クヌギ樹液レストランの賑わいが盛大だったのは2007年の夏のこと。
いわゆる常連客の顔ぶれが一通り揃った上に、個体数も多かった。過去に経験がないほどの光景に驚いた。
が、しかし、翌年2008年以降から、その賑わいはパタリと消えてしまった。
虫が減ったこともあるのかもしれないが、樹液の出方や質にも問題があるようだ。
虫達を虜にするような、魅力的な樹液とは、そもそも何だろう?


午後3時、林からツクツクボウシの鳴き声。
代々木公園では17日に聞いているので、もう驚かない。


EOS-6D EF100mm F2.8Lマクロ IS USM 、EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
+マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 22:25| コウチュウ

2018年07月23日

証拠写真、暑いのがお好き!

黒装束では余計に暑い?よね。
先日、代々木公園にて。

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午後4時過ぎ。庭に出てエノキを見上げれば、金属光沢を輝かせてタマムシが元気に舞っていた。シルエットは今流行のドローンだな。
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高い梢を舐めるように舞ってから着地するその場所に、大概、メスのタマムシがいた。
すると、オスはメスにマウントしていた。

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オスは赤い交尾器を伸ばして交尾しようとしていたが、交尾が成立したのかどうかは不明。交尾時間はどれくらい?
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しかし、下から仰いでの観察には限界がある。目線で観察できる場所を見つけておきたい。
以前、樹液レストランの撮影で3メートルのやぐらを組んだけれど、タマムシの場合、倍の6メートルは必要。

ススキのアカハネガウンカを探していたら、カヤネズミの巣があった。
もう空き家になっていたようだ。

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わが家の敷地とその周辺では、まだカヤネズミが健在のようだが、個体数は少ないのかもしれない。

午後5時半〜、林の観察路の草刈りを1時間半ほど行った。
朽ち木のきわ刈りもあったし、草丈も低いのでワイアカッターを使用。丸刃に比べてラフに作業できるので、体力的にも気分的にもかなり楽。しかし、刈り残しエリアが倍の面積も残っている。

posted by やまかます at 21:37| コウチュウ

2018年07月19日

牛面

今日も午後から、代々木公園。

エゴノキの実には、エゴヒゲナガゾウムシの産卵痕が多く、
産卵準備中のメスもいた。

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エゴヒゲナガ_6097.JPG
posted by やまかます at 23:47| コウチュウ

2018年06月21日

かお


過去11年間、三股町内でシロスジカミキリを見た事が無い。

これまで撮影できた場所のほとんどは、愛媛県松山市で、実際、松山には多い。

ところが、小雨降りしきる中、はじめて三股町内でシロスジカミキリに出会えた。


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手で摘むとキイ〜キイ〜キイ〜♪の発音がいつまでも止まない。
三股町内でも本種の産卵痕はあちこちで見ているが、どれも大木となっており当然、かなり古いものだ。でも、どこかでひっそりと発生しているのだろう。
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この時期は、探さなくてもヒョイヒョイとクロヒカゲ幼虫が目に入って来る。
今日の幼虫は、ツノが折れ曲がっていて、ちょっと滑稽だった。


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脱皮直後に、ツノは初め折れ曲がっているが、時間とともに伸び上がる。
写真の幼虫はしっかり色付いてもいるので、脱皮直後ではない。
どうしてこんなけったいな事になったのだろう?

クロヒカゲ幼虫のツノの長さには個体差もあって、かなり短い場合もあるが、折れ曲がりは初めて見た。


本日、午後6時50分、うちの林でヒグラシが鳴いていた。
posted by やまかます at 20:38| コウチュウ

2018年06月18日

ボロボロノキは、実で見つかる

日向市のホテルを出て、美郷町役場まで40分。
昨夜はしこたま雨が降ったが、今朝は曇りで蒸し暑い。


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クサグモの巣網に昨夜の雨滴。

8月に予定している観察会の下見で美郷町の公園を歩いた。
そこのクリ園で久々にオトシブミを見た。
11年ぶりだ。

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すでに葉縁両端から切れ込みが入っていて、メスは葉に折り目をつけているところだった。
全身の力を込めている様子が、なんとも見る者を惹き付ける。


足下に木の実が落ちていた。ボロボロノキの実である。
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頭上を見上げたが、ボロボロノキがすぐには見つからなかった。

それもそのはず、樹幹は苔にびっしり覆われており、何の樹なのかまったく検討の付けようがない。
しかも低い位置に枝葉はなく、かなり高所に特徴のある梢がようやくのこと拝めるだけ。
スダジイの大木に挟まれた位置に生えているので、これらに遮られていたのだ。
よくよく見れば実は多数ころがっていたが、うっかりすると見落としてしまいそうだった。
美郷町でもベニツチカメムシ成虫はよく見かけるそうだ。

posted by やまかます at 21:08| コウチュウ

2018年06月17日

リョウブの花に緑金色

快晴の下、八幡浜から臼杵へ向かう航路の海上は穏やかだったが、
延岡に入る辺りから曇り空となった。ときおり小雨がパラつく。


延岡の平地のフィールドを歩いてみた。

ベニツチカメムシの様子を見て回り、ふ化幼虫や2齢幼虫を落ち葉の下で確認。
卵殻を囲んだキマダラカメムシの1齢幼虫群もいた。

リョウブが花盛りで、色々な昆虫が来ていた。
アオスジアゲハ、ホソコハナムグリ、クマバチ、アオハナムグリ、ヒメコガネ、、、、、、、
そして、交尾カップルの大型カミキリムシ。


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緑金色ではあるが、これはムラサキアオカミキリであろう。曇り空で日射しがなかったのが残念。肉眼だとほぼ真っ黒にしか見えない。


しっかり色を見ておきたかった。にわか白ホリゾントを組み立て、メスを撮影。

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普段は上翅の下に隠れて見えない、腹部背面の紫色が鮮やかだ。

落ち葉を搔き起こしていた私に、4歳かな?男の子が「おじちゃん、なにしてるの?」と寄ってきた。
ボロボロノキを指差して、赤いカメムシを探していることを説明すると、男の子も枝を拾ってまねを始めた。
その子のお母さんもすぐ後ろにやってきた。
見つかったのはベニツチカメムシのメスの死骸だった(まだ死んで間も無いようで、仔カメムシが傍に群れていた)。少し赤いカメムシの習性について話をしたら、飽きて離れていくかな、と思いきや、このあとも、男の子はお母さんを手招きしては、移動する私の後ろを金魚のフンのように付いてくる。
結局、私はこの初対面の親子としばらく観察歩きとなった。クワガタムシはいなかったけれど、楽しめたかな?
30分ほどのプチ観察会だった。




posted by やまかます at 17:45| コウチュウ

2018年06月14日

ノコギリクワガタ

今日もノコギリクワガタが2ペア、樹液に来ていた。

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樹液を吸っているメスに比べて、オスの体はずいぶん小さい。
もう一組のオスもほぼ同じ体格だった。

庭のクヌギにどれくらいの数のノコギリクワガタが来ているのだろう。
posted by やまかます at 21:51| コウチュウ

2018年06月12日

ヘイケボタル

昨夜、庭に立っていた私の足下に、ヘイケボタルが着地した。
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先日からカワセミの鳴き交わしが盛んになって、庭の上空をまっすぐに飛翔する姿をよく目にする。
カワセミの囀りは林の下にある池に集中するが、ヘイケボタルはその池で発生している。

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剪定したクヌギの葉に卵が並んでいた。
明らかにシャチホコガ科の卵で、しかも幼虫の口や体毛が透けて見えていた。種名が知りたくて、部屋に回収しておいたところ、12時間後にふ化した。


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ふ化幼虫はしばらく休憩したあと、自分が入っていた卵殻を底だけ残して食べる。
何故か左端の一匹は食べ残していたし、右端の卵の場合も、最後にふ化したあと自分のではなく隣のわずかに残った卵殻を少し齧っただけで、プイッと去ってしまった。

蛾や蝶のふ化幼虫は、卵殻を最初に食べる習性が広く見られるが、
食べても食べなくても、それがのちのちの成長に影響しないとされている。
同じ兄弟でも、食べたり食べなかったりと、幼虫でも個性があって面白いと思った。
posted by やまかます at 05:55| コウチュウ

2018年06月11日

ノコギリ相撲

クヌギの樹液レストランに、ノコギリクワガタの姿が毎日見られるようになった。

今朝もペアとオスのお一人様。

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お一人様のオスが腹一杯になったか、おもむろにペアの方へと登り始めた。
それとも「オイオイ、飯喰ってる場合ではないだろう」と私がつぶやくのが聴こえたか、、、。


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当然ながらメスを巡っての相撲が始まった。
メスはお一人様が乱入した瞬間、弾けるように避難した。
血気盛んなお一人様は上に回り込んで、挑み掛かった。

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メスにマウントしていたオス(画面下側)は見るからに体格が良いが、力の差はそこそこと思われた。
しばらく大アゴのチャンバラが続く。
相撲前半、お一人様の勢いの方が勝っていたが、しかし数分で勝負がついた。


防戦気味だった下のオス(メスをマウントしていた)が、反撃に出たのだ。
というか、受け身で相手の出方を見ている余裕があったのだろう。
強烈な挟み込み一発。「ガチン!!」という破裂音には、その力の凄まじさを感じた。

お一人様は負けを宣言したかのようにすぐさま、樹下へと走り去った。
大怪我を負わなくて幸い。ここはひとまず退散するしかないだろう。

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足場を決めると、一気に上昇していった。

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お一人様が飛び立った瞬間、体をひねりながらノーファインダーでシャッターを切った。
ピントは合ってないが、またどこかで出会えそうな気がした。
posted by やまかます at 09:23| コウチュウ

2018年06月10日

チビクワガタは意外と飛んでいる、らしい

畳んだ衣類を手にとりかけて、ふと見れば、チビクワガタ

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どうやら洗濯物を取り入れたとき一緒に紛れ込んだらしい。
室内でチビクワガタを見るのは初めてだ。
にしても、チビクワガタが飛ぶ時間帯は主に夜間のはず。飛んでいる姿を想像しにくい虫ではある。


先日、サクラで脱皮中を発見したカメムシ幼虫が一昨日、さらに脱皮して、2頭とも5齢になっていた。餌はチョウや蛾の幼虫。
クチブトカメムシ類の幼虫には間違いない。

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ササ・タケでは、シロヘリカメムシ幼虫が旬。
写真は5齢(終齢)幼虫。


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羽化する場所はホストから少し移動する傾向があるようだ。
posted by やまかます at 18:50| コウチュウ

2018年06月04日

陸生ホタル

「睡蓮鉢にホタルがいるよ」と嫁さんから聞いて、さっそく覗いてみた。
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なるほど、容姿、大きさともにゲンジボタルそっくり。
陸生ホタルの中では最も大きい、オオオバボタルだ。
水面に口をあてがう仕草を繰り返していた。


腹側から見ても、発光器らしきものは見当たらない。
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幼虫は朽ち木内で育つので、朽ち木割りをしないと見つからないだろう。

近所の林縁で、体長5ミリほどのゴミムシを見つけた。

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前胸背板は五角形の特異な形をしており、おそらくダイミョウツブゴミムシ、かと思う。

ツブゴミムシの傍では、アトキリゴミムシ類の幼虫がタケノホソクロバ幼虫を捕食していた。
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posted by やまかます at 06:00| コウチュウ

2018年06月02日

歩くホタル幼虫

庭で、尺取り歩きするホタル幼虫がいた。
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クロマドボタルの幼虫だろう。
本種の幼虫はオオマドボタルと酷似していて区別は難しいようだが、うちの庭ではまだオオマドボタルを確認できていない。


※オオマドボタルは、2012年5月27日に近所の畦道で撮影しているので、庭に棲息している可能性もある。

警戒すると頭部を胸のなかに引っ込める様子は、亀に似ている。
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が、一旦警戒が解けて歩き出すと、撮影も追いつかないほどの速度で徘徊する。

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クロマドボタル幼虫の餌は、ウスカワマイマイなど陸生貝類。
幼虫だがお尻に一対の発光器があり、夜になると連続的に光る。夜、薮を徘徊する妖しい光を見つけたら、
それはマドボタル類の幼虫である。


メスの成虫は、幼虫に成虫の頭をくっつけたような、オスとはまったく異なる姿をしている。
幼虫をもう少し見つけて飼育すれば、メス成虫を拝めるかもしれない。
posted by やまかます at 06:51| コウチュウ

2018年05月17日

ニホンホホビロコメツキモドキ

歪んだ顔。これは、♀の証。

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ニホンホホビロコメツキモドキの繁殖期はもうほぼ終わった頃だ。

アメリカイヌホオズキの茎に、ホオズキカメムシがたくさん並んでいた。そっと覗きんでみれば、葉裏にはニジュウヤホシテントウの卵塊があった。

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posted by やまかます at 21:15| コウチュウ

2018年05月15日

紫色

ウスタビガの繭についていた越冬卵は5コあったが、2コはふ化せず、育ったのは3頭。
そのうち1頭は先日、死亡し真っ黒になっていた。コナラの梢で網掛けしての屋外飼育だが、網越しに吸血されたか、あるいは病死だろうか?
現在、2頭の終齢幼虫がでっぷり肥えて繭作りももうすぐだろう。

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ツートーンカラーのウスタビガ幼虫。背面の色は黄色が濃くなるものと、薄いクリーム色など色彩には個体差がある。

去年は繭が完成したところで網を外したら、全部、繭が消失してしまった。おそらく鳥のしわざだったのだろう。

アケビコノハ幼虫でもいないかと、アケビの蔓を見上げていると、バナナの房のような実がぶら下がっていた。
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葉裏に貼り付くようにしているのをよく見かけるシギアブの一種
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肉眼では真っ黒に見える複眼が、ストロボ光を当てると、紫色に輝く。
顔を正面から撮影したいが、まだ試していない。朝一番の時間帯がいいかもしれない。

午後2時過ぎ。仕事部屋を出たすぐの庭で撮影の準備をしていたら、目の前を低く舞うカミキリムシがいた。すぐにムラサキアオカミキリとわかったが、庭での目撃はこれで3度目。
過去11年間で3回だから遭遇頻度は極めて低いが、とくに珍しいカミキリムシでもない。タイミングが良ければもっと出会っているのだろう。
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posted by やまかます at 21:24| コウチュウ

2018年05月05日

コガネムシ1号

今年初めてのコガネムシは、庭のクヌギにいた。
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夕方、これも今年初のラミーカミキリ♂。
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ラミーカミキリの姿はこの一頭のみだったが、彼らの「しわざ」はいくつか見つかっている。
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posted by やまかます at 22:01| コウチュウ