2019年02月18日

ポジ写真

庭のツバキにハナアブの一種が来ていた。
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味見をするかのように雄しべにタッチしては、空中に戻ることを繰り返していた。
やっと納得したのか、花に着地。

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「ああ〜、そんなに花粉こぼしてお行儀悪いねえ」

さて、オオキベリアオゴミムシのポジ写真を取り出してみた。
なんと!28年前の1991年に撮影。
こうしてライトテーブルの上で眺めるのも何年ぶりだろうか。


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当時、仕事の主力カメラとして使っていたPENTAX645で撮影。
フィルムは富士フィルムのプロビア。
撮影日は10月22日。オオキベリアオゴミムシはミズナラの落ち葉布団でお休み中。
滅多にないチャンスに興奮した場面が過ぎる。
越冬前の活動期、日中だからこうして休んでいたのか。

ラベルには「黒川村」とある。1991年当時は北蒲原郡黒川村。が、2005年にお隣の中条町と合併して郡より抜け、胎内市として現在に至る。
『胎内昆虫の家』の仕事をきっかけに黒川村には随分と通った。

ゲンゴロウやタガメが普通にいて、オオヒカゲ、ウラクロシジミ、ウラキンシジミ、チョウセンアカシジミやクロウスタビガもウスタビガもいて、ちょいと足を伸ばせばブナ林。
ハイイロセダカモクメの幼虫にもここで初めて出会った。
サジクヌギカメムシもいっぱい!ゲンジボタルの乱舞も健在だった。
なので、28年前のこの頃は新潟への移住すら真剣に考えていた。

しかし「冬の積雪はダメよ」という嫁さんの強い意見もあって早々と諦めた。
まあ、あの当時に移住などしていたら生活が成り行かなかったことも確かだ。

posted by やまかます at 22:41| Comment(0) | コウチュウ

2019年02月07日

ニホンホホビロコメツキモドキ

ニホンホホビロコメツキモドキの体格には個体差が大きい。
そんなに小さくて大丈夫なの!?と心配になるほど極小個体も少なくない。

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写真は右からオス、メス、オスの順。

個体差に雌雄の違いは関係ない。
メスにもオスにも、おチビちゃんがいる。

幼虫が育った竹筒内の容積と成虫の大きさには、私が調べた限りでは相関関係を見出せなかった。ゆりかごの大きさも無関係ではないのだろうが、筒内で繁殖させた菌類の量、質などが成長に影響しているのではないか?と推測している。

今の時期、メダケやホテイチクの枯れ茎内からは、新成虫、初齢〜熟齢の全ステージの幼虫が見つかる。
初齢については、この時期にこれまで見つけたことがなかったのでちょっと驚いた。
本種の産卵行動は4月末〜5月によく見られるが、それ以外の時期にもダラダラと産卵しているのかもしれない。
けれど周年経過についてはどうもはっきりしない。

枯れ竹から羽脱した成虫が何かの餌をとる様子を見たことがなく、成虫の寿命がどれくらいなのかもよくわからない。水は飲んでいることがあった。
幼虫が育つ枯れ竹は年中あるのだから、いつでも産卵できることになるが、問題は成虫の活動可能時期だろう。
これまでの観察では、春に成虫が活動を開始して産卵、幼虫はゆっくり成長して秋から冬に羽化、という年1化を想定していたけれど、そう単純な暮らしぶりではなさそうだ。

ササやタケの節で区切られた密閉空間というのが、ニホンホホビロコメツキモドキにとっての唯一のゆりかごである。一つのゆりかごでは一匹だけが育つという厳格な決まりもある。

ゆりかごの中が子育てにとっていかに安全で、しかもどの程度安定した環境であるのだろう?
真夏の猛暑でも中は涼しいのだろうか?厳冬期でも中は比較的温暖なのだろうか?
唯一わかることは、ゆりかごの中は光が届かない暗闇であることだろう。

ゆりかご環境の物理学的、生物学的など多方面からの詳しい研究の成果に期待したい。
posted by やまかます at 23:25| Comment(0) | コウチュウ

2019年01月18日

コガタノゲンゴロウが飛んで来た理由

朝、20数羽のイカルがいつものイチョウに羽を休めに来る。
大木なのですぐ下を歩いても大概は、平然としていて飛び去らない。

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サクラの止まり木は低いので近寄ると、すぐ一斉に飛び立ってしまう。
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コガタノゲンゴロウがうじゃうじゃ泳いでいた池が、完全に干上がっていた。
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しばらく見に行ってなかったので、いつ頃干上がったのかはわからない。
先日、うちの玄関先で死んでいたコガタノゲンゴロウ(先週6日の記事)はまだ死んで間もない様子だったが、
もしかしたらこの干上がった池から新天地を求めて旅立ったのではないだろうか、という気がした。


すぐ近所のお宅の庭では、梅が満開になっていた。
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posted by やまかます at 21:02| Comment(0) | コウチュウ

2019年01月06日

飛来

玄関前に置いてあったジャムの空き瓶底に、コガタノゲンゴロウが転がっていた。
玄関の灯りに飛来することは以前にもあって、その時はヒメグモの網糸に掛かって絶命していた。

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どうやらここ数日内の夜、玄関の灯りに飛来してここに落ちて死んだのだろう。
コガタノゲンゴロウが多産する池は近所にいくつもあって、冬でも泳いでいる姿はよく目にする。

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昨年、11月1日に福岡県福津市で採集して持ち帰ったヒナカマキリ♀。
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これまでに3回産卵しているが、いづれも飼育ケースの壁面に産み付けてしまい、
産卵シーンの撮影は出来なかった。

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室内で飼育しているためか、こうして冬でも元気に生きているが、実際には野外ではどうだろうか?
飼育下とは言え、2ヶ月も生きていることは驚きだ。

卵しょうは春になったら福津市の森に返す予定。

うちの林に自生するモチノキ。

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posted by やまかます at 21:43| Comment(0) | コウチュウ

2019年01月02日

きのこむし

午前6時15分、窓から『明けの明星』が見えていた。
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昨年切り倒したコナラ2本が横たわっている草地は、実はうちの土地では無い。
ご近所のOさんの土地だ。
しかしコナラが立っていた法面はギリギリうちの土地であり、コナラも当然、私の所有物?ということになるだろう。
Oさんと相談して、大きくなり過ぎたコナラは伐採しましょう、と以前から話しは決まっていたのである。
草地をできるだけ現状回復する必要があったのは、一つには他人の土地であることだったが、
Oさんから許可を得てここのフィールドも観察や撮影で出入りさせてもらっている。

切り倒したコナラは折半することになっているが、昨日にも書いたように、私の方では朽ち木レストランと薪用にするだけ。まあ、薪とは言っても薪ストーブも五右衛門風呂も、カマドも無いので、結局は朽ち木レストランになってしまうだろう。せっかく作ったロケットストーブ(エコストーブ)も全く出番が無い。
いつの日か災害などの緊急時には活躍してくれるだろうけど。


2年前の9月に撮影した、オオキバハネカクシの一種(日南市)。
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オオキバハネカクシ類の暮らしぶりについては、『きのこレストラン』(ポプラ社)で取り上げたかったのだが、残念ながら掘り下げが甘くて実現しなかった。
そうした後悔や反省点はこれまでに出したどの本にも、必ず一つや二つ、あるいはそれ以上あって、
宿題を積み上げているような気がする。

今日の夕暮れも、カレーを仕込みながら、窓越しに撮影。

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すっかり葉を落とした枝のシルエットは、コナラ。
右手の常緑樹はナナミノキ。



posted by やまかます at 21:30| Comment(0) | コウチュウ