2025年02月07日

朽木となってどこかへ

三股町

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× GODOX MF-12

原型を留めないほどボロボロになったクヌギの朽木。素手で簡単に割り開くことができて、すぐにコクワガタ幼虫のトンネル巣が現れた。白腐れの朽木は人の目にも美味しそうに見えるし、手に感触が優しい。剥き出しにしたトンネル巣を苦労して埋め戻しておいた。

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× GODOX MF-12

少し離れた場所には、メス新成虫が篭っていた。

このクヌギ朽木は台風時の強風で根本から倒れたもので、倒れてから10年近く経っている。
我が家に近い位置にあったけれど、斜面にあったため家屋とは逆の方角に倒れて大事には至らなかった。
根が全く張っておらずスッポリ地面から抜けて横倒しになった。倒れた後は太い枝を切り離し解体したが、幹は太かった。
1メートルほどに寸断したものの根っこ近くのは転がすのも一苦労するほど重量があった。
こんなのがいつになったら朽ちるのだろうか、などと思っていたが、数年経てキノコに覆われ、樹皮が次第に剥がれ始め、と朽木化が進行する様子を眺めてきた年月は今に思えばあっという間にも感じる。今日みたいに手でボロボロ崩していけば、もう地面には木屑がわずかに残るだけで、あの太かった幹の姿は消えて無くなる。クヌギの命の果て、を我が家の林ではもう何度も見てきた。
posted by やまかます at 20:55| コウチュウ

2025年01月28日

金色X

三股町

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エノキ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ほぼ毎朝、玄関前で目が合うシロハラ。
先週から1週間程度をかけて庭の手入れを行ったせいで、餌が探しやくすなったようだ。シロハラは朝一番にやってきてはしばらく滞在していく。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

下の池からヒキガエルの鳴き声が静かに聞こえてくる。気温がグンと下がり冷たい西風のせいで日向でも寒い。そんな中でも農道を歩いて横切るヒキガエルがいた。

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     EOS-5D MarkV MP-E65mmF2.8 1-5× GODOX MF-12

ネズミモチの葉っぱを捲ると、セモンジンガサハムシがすぐに見つかった。しばらくはここから動きそうにない。
うちの庭では例年、サクラで幼虫が育っている。
posted by やまかます at 19:59| コウチュウ

2025年01月22日

芥子粒、ハムシ

三股町

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× Flash Q20U

アラカシの葉裏に潜んでいた小さなハムシ。枯葉の座布団にちょこんと収まっていた。
体全体に白毛がびっしり並んでいることと前翅の白い紋が特徴的だ。
ハムシ科Demotina 属(カサハラハムシ属)の一種のようだが、似たようなのが数種類いて写真での同定は難しいようだ。

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× Flash Q20U

これまでに何度も捲っているアラカシだけど、しばらくぶりに覗いてみれば、越冬昆虫の新顔に出会えることもある。

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     EOS-R5 MarkII MP-E65mm F2.8 1-5× Flash Q20U

体長は3ミリ前後なのでゆっくりでも動かれるとフォーカス合わせが難しいが、起き上がってくれたおかげで触角や脚など体の特徴がわかりやすくなった。正直言うと初見の肉眼では昆虫とは断定できなかった。5ミリ以下の昆虫探しはもう裸眼では無理。
posted by やまかます at 19:07| コウチュウ

2025年01月14日

小さい群れ

三股町

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     EOS-R5 Mark II RF100-400mm F5.6-8 IS USM

午前7時15分、沈んでいく満月と霧島山。

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     EOS-R5 Mark II RF100-400mm F5.6-8 IS USM 430EX III-RT

庭のジョロウグモは去年の暮れから網の修繕もせず、ただひたすらじっとしているだけ。腹部は大きく肥えているが産卵はいつ行うのだろう。腹部を水平にして日差しを浴びているが、日中以外は垂直に立てて休んでいる。

日南市

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      EOS-R5 Mark II RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

巨大なコンクリート製の橋脚下に行ってみた。晩秋、白いコンクリート壁にはカメムシやナミテントウなどが多数飛来したはずだ。そしてそのまま橋脚近くのどこか隙間に潜り込んでいるはずと見当をつけて探してみたが、手頃な隙間がほとんど見当たらない。橋脚の金属部品にもたれかかった朽木を捲るとようやく、ナミテントウ集団が見つかった。う〜ん、どこかに大集団が潜んでいるはずだが。
posted by やまかます at 17:58| コウチュウ

2025年01月06日

今日も、めくります

三股町

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

冬の虫探しの一つは、ひたすら緑葉を捲る、ということをやる。これは環境に優しいとも言えるが、もっと優しくなりたいなら、葉っぱにも触れず、下に潜り込んで見上げる、という徹底したやり方もあるにはある。それはそれで、自分の体を傷めそうだが。
さて、ササの葉裏にタケトゲハムシ(イッシキトゲハムシ)がいた。活動期は葉表にいるが、冬ごしは裏に引っ込むという、実に簡単な手順だ。こんなで冬対策になるのか?とも思えるが、葉裏という場所は越冬昆虫の超人気スポットだ。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ブルーベリーに巻き付いていたヤブマメの種子を啄みにきた、メジロ。
鞘の中の種子を狙って、ピンセットのような嘴を器用に使う。鞘に付いていた雨滴が弾けた。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

イヌビワの果実に、カワラヒワの群れがやって来た。
果実はたくさんあるが、柔らくて割開ける果実は少なく、その餌場を巡って争いも度々起きていた。
posted by やまかます at 19:22| コウチュウ

2024年12月25日

おしくらまんじゅう

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

潜り込んだ林内で期待した割には越冬昆虫が見つからなかった。ずいぶんと葉っぱめくりをしたけれど、ヒゲナガサシガメ幼虫が2頭と、ヨツモンカメノコハムシが1頭。一番多くめくったのはアオキで、次にツバキ、シロダモ、チャ、など。
なんでこんなに昆虫が少ないのだろう?とつぶやきながら、薄暗い林内を歩き回った。

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ヨツモンカメノコハムシ     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

スギのめくれかかった樹皮下には、クロウリハムシが多かった。この虫だけはいつも、どこでも、出会えるから不思議。他の虫たちが姿を消していく中、なぜあんなに繁栄しているのだろう?

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

自宅に戻って、庭に転がしてあった板をめくると、カブトムシの幼虫が並んでいた。カブトムシも我が家にはまさに棲みついている、と言える。
posted by やまかます at 17:58| コウチュウ

2024年12月16日

寒中カップル

愛媛県 松野町 滑床渓谷

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FL-LM3

気温は10度を下回る中、落ち葉の間で交尾していた、ヒメツチハンミョウのカップル。
写真画面左がメスで、右がオス。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

今朝もビワの花は、メジロたちで賑わっていた。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

午前8時10分頃から10羽ほどが次々と入れ替わりながら吸蜜を楽しんでいるかの様子。
花の向きに合わせて、逆さになったりもします。
posted by やまかます at 20:58| コウチュウ

2024年11月14日

ヨガするゾウムシ

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

アラカシの葉裏に張り付いていたのは、ムナコブクモゾウムシ。
10年前の記事はこちら

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

後ろ脚片方を突き上げた独特のポーズはいつも変わらず。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

葉っぱをでんぐり返して日向にしたら、少し間を置いてからポーズを解いて歩き出した。
posted by やまかます at 19:40| コウチュウ

2024年10月01日

アブラムシとヒメカメノコテントウ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Flash Q

ソラマメヒゲナガアブラムシを捕食していた、ヒメカメノコテントウの幼虫。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Flash Q

ソラマメヒゲナガアブラムシのコロニーが付いていたのは、ナンテンハギ。
ナンテンハギは近所の畦道にわずかながら群落をつくっている。6月頃は大きな群落になるが、この時期は他の草に埋もれて伸び上がらずほとんど花もつけていない場所もある。写真の場所は適度に刈り込まれたおかげで繁茂して花数も多い。
posted by やまかます at 20:30| コウチュウ

2024年08月09日

花テーブル

三股町

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キカラスウリ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

早朝、まだ咲いていたキカラスウリ。すぐ近くにあるカラスウリの花はとっくに萎んでいる。

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クロウリハムシ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

葉っぱも花も好物のクロウリハムシは、大きな花皿を独り占め。

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        ウスバキトンボ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

日の出を浴びてもなおねぐらに止まっていた、ウスバキトンボ。
周辺の上空には活動しているウスバキトンボの姿も多かった。
posted by やまかます at 22:00| コウチュウ

2024年07月23日

カップル

三股町

今日もツクツクボウシがうちの林で鳴いていたが、三日前から始まって毎日のように鳴いている。まだ一頭だけのようだが。

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ノコギリクワガタ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

今朝、庭のクヌギ樹液に来ていたノコギリクワガタ。
近寄ると上半身を起こして身構える、強気のオスだった。とは言え、最初見つけたときは樹液に頭を突っ込んでいるメスにマウントしており、カメラを近づけただけで一瞬にして樹下へと飛び降りすぐに草むらに身を隠したのである。
そっと摘んでクヌギの幹に戻すと今度は威嚇姿勢をとったわけで、悠然と樹液を啜るメスに比べていかにも神経質で用心深いオスだ。

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サツマコフキコガネ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

日々暑さが増す中、爆発的と言って良いほど増えた、サツマコフキコガネ。
主にクヌギの葉っぱを暴食している。

今朝は、カップルが並んで食事していたので、両者の触角の違いがわかる写真を撮ってみた。
並んでいるとは言っても止まっている位置は微妙にズレているので、触角がほぼ同じ向きから見えて、尚且つピントを両方に合わせるのは難しい。
左のメスは少し奥にいるので、できるだけピントが来るようにF値をうんと絞ってみた。
クヌギの葉裏にはびっしりとアブラムシがついているが、コフキコガネはアブラムシごとムシャムシャ食べていたのには驚いた。

posted by やまかます at 20:19| コウチュウ

2024年07月15日

北海道の甲虫

北海道

7月8日〜14日までの滞在中、一時的に雨が降った日もあるが、ほぼ晴天に恵まれた。
平地では日中の気温は上がっても26~28°c程度。湿度は低く、山歩きしてもほとんど汗をかくことがなかった。

忠別湖の空_H2A9115.jpg
    EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM (撮影:7月14日、東川町)
忠別湖沼_H2A9130.jpg
      EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM   (撮影:7月14日、東川町)

どこまでも果てしなく続く森。大きな樹木が沼の中で立ち枯れ、樹皮が剥がれて白い樹肌が剥き出しになっていた。キツツキ類が穿って採餌した大きな穴ボコが目立つ。沼の縁にじっと佇んでいれば、いろんな生き物が今にも姿を現すのではないか。しばらく草地に座りボーッとしていたら、ズボンの尻がじっとり濡れてしまった。 

アオアシハナムグリ_J7119026.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350  (撮影:7月11日、富良野市、原始ヶ原)  

林道脇の草地で花に来ているマダラナガカメムシを撮影していると、見慣れないハナムグリがいた。
前胸が金属光沢に輝くアオアシナガハナムグリだ。数カット撮影しただけですぐに飛び去ってしまった。

シラフヨツボシヒゲナガカミキリ♀_J7119033.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350  (撮影:7月11日、富良野市、原始ヶ原)

富良野岳の登山口は林道を突き進んだ最終地点で「ニングルの森広場」と呼ばれ無料宿泊小屋とトイレがある。
ここで簡単な昼食をとっていると、私の右手の甲をマダニが歩いていた。まだ吸血前だったのですぐに振り払った。その直後、目の前に大きなカミキリムシがゆったりと飛んできた。
調べてみると北海道だけに生息するシラフヨツボシヒゲナガカミキリのメスとわかった。

シラフヨツボシヒゲナガカミキリ♀_H2A9186.jpg
      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM (撮影:7月14日、東川町)

シラフヨツボシヒゲナガカミキリ、メスの前翅模様には別種と思わせるほど個体変異があるようだ。
滞在最終日、機材を撤収していたら私のカメラザックに何故かちょこんと止まっていたメス。見つけてすぐ脇の樹木に放って撮影。放った途端、スタスタ樹上へと姿を消した。まるで最後のお別れを告げに来てくれたような気がしてならない。

posted by やまかます at 12:04| コウチュウ

2024年07月06日

鍬形虫

三股町

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ヤマノイモ若葉     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

朝一番の日差しからして肌を刺すような暑さ。今日の仕事は早めに取り掛かった。

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ヤブキリ     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

午前6時24分、朝日を浴びていたヤブキリのオス。

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ノコギリクワガタ     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

今朝、庭にいたノコギリクワガタのオス。体の大きさで大顎の形状が違う。体色も茶色と黒色。
争うことはなく、体の小さいオスがゆっくりと離れて行った。大きなオスは手を近づけると体を立て、大顎を振り上げて威嚇した。
posted by やまかます at 20:43| コウチュウ

2024年07月05日

初めて見る、カミキリムシ

三股町

午前5時半、家の前の車道400mほどをゆっくり歩いてみた。
玄関出る私の姿に毎朝のこと、熱い視線が向けられていたことをふと思い出した。その視線が無くなってから早、4年となった。昨夜久しぶりに夢に出てきたのは、お墓の周りの草刈りをしたせいか。

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路傍の草むら     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

イヌハギにナワシロイチゴ、そしてツユクサ、、、、いい感じの葉っぱ絨毯。。

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     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  

昨夜、玄関の灯りに飛来した居残りの虫たちの中に、見慣れない、いや初めて見るカミキリムシがいた。

『日本産カミキリムシ』(東海大学出版会/2007)で調べて、サツマムネスジウスバカミキリ、とわかった。九州南部に生息していて、宮崎県内でも各所で見つかるようだが数は少ないらしい。ライト以外ではどういう場所で見つかるのだろう。


posted by やまかます at 20:46| コウチュウ

2024年06月30日

床運動

三股町

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オオクシヒゲコメツキ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

ライトトラップに飛来した、オオクシヒゲコメツキ。体長は35ミリもあって大きい。
掴むとやたら元気に跳ねる。これはチャンスとばかり、さっそく室内スタジオにて撮影を試みた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro (7枚の写真を比較暗合成)

写真画面右から左へとジャンプしている。
照明はLEDで、カメラのISO感度3200、シャッター速度は1/1000、F8と設定し、ドライブモードはプロキャプチャ1。
もっとシャター速度を上げたいところだが、LED照明のため上げ過ぎると盛大にフリッカーが出てしまった。フリッカースキャンでフリッカー(すじ)が出ない速度を調べると1/1000が上限だった。1/1000だと床を跳ねた瞬間の最初の3コマくらいはブレてしまう。多少ブレがあった方が動感が出ていいかもしれない。

ジャンプの高さはもっと倍以上まで跳ねることもある。跳ねた地点と落下する地点のピントが合うことは稀で、コメツキムシの疲労も按配すると、理想的な写真を得るには気長に時間をかけるか、あるいは選手交代できるだけの個体数を確保する必要がある。
posted by やまかます at 20:59| コウチュウ

2024年06月24日

カミキリムシの後食

三股町

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セマダラコガネ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

セマダラコガネの黒色型を探してみた。庭を少し歩けば次々と見つかるセマダラコガネだが、8頭のうち黒色型は2頭だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

エノキの細枝を後食していた、クワカミキリのメス。
ちょうど目線の高さだったのですぐに気づいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

樹皮を削るようにして食べる様子は、まるで鉋(かんな)をかけているようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

GODOXのストロボ MF-12は電池内蔵式で、筐体の側面に充電用のUSB-C端子がある。
この端子はいつも剥き出しなので、野外で使う際には水滴やゴミが入ってしまう。そこで、端子キャップ(白色)を嵌めている(写真画面内、赤い矢印先)。端子キャップは百均で探してみたがオス端子用のしか置いてなかったので、ネットで取り寄せた。
posted by やまかます at 19:36| コウチュウ

2024年06月20日

終わりの始まり

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF35mm F1.8 MACRO IS STM  (撮影:6月19日)

路上に転がっていた、オオスズメバチの死骸。
すでにヒメアリが多数集っていた。この場所の頭上からは翅音が聞こえ、クヌギの樹液レストランが賑わっていることがわかる。つまり、どうやらオオスズメバチは樹液に足繁く通っていたのだろう。しかし、なんらかのトラブルに遭遇したのか、あるいは体調不良でも生じたのか、帰巣することなく地面に落下したようだ。目につく外傷は見当たらない。

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      OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (撮影:6月16日)

セッカの撮影に向かう途中、ミイデラゴミムシのロードキルが目に入った。
こちらもすでにアリが集っていたが、前翅の亀裂などからして獣にでも襲われたのか?軽トラのタイヤに轢かれたのか?。思わず勿体無い、と感じたのは職業柄故か。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L (撮影:6月19日)

自宅林のちょうど中央、地面に半分めり込むようにして死んでいた、ヒラタクワガタのオス。
特に目立った外傷もないが、拾い上げると胸部と腹部が今にもちぎれそうなくらいグラついていた。
いづれ土に戻すにしても、今の姿を写真に残しておこうと思い持ち帰った。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

体長は55ミリ。大顎は小さめだが、この位の体格やそれ以上のヒラタクワガタは、ここ数年でめっきり減ってしまったように感じる。もっとも、積極的にクワガタ探しをやってもいないので本当のところはわからない。
posted by やまかます at 21:05| コウチュウ

2024年06月12日

クワガタの木

三股町

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ゴマダラオトシブミ     EOS-R6 MarkU SIGMA 50mmMacro GODOX MF-12  X3c

ゆりかごはよく目にする割に、しわざのヌシ、ゴマダラオトシブミの姿を見る機会は極めて少ない。
今朝は、庭に出てすぐクヌギの若葉で成虫を発見できた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

アカメガシワにはよくコウモリガ幼虫が穿孔していて、開口部(ドーム型の蓋で隠れている)からは樹液が滲み出る。樹高3mより少し上のドーム蓋に頭を突っ込んでいた、ノコギリクワガタ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

同じアカメガシワの目線の高さにも、ノコギリクワガタ。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

こちらにも、ノコギリクワガタ。

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     EOS-R6 MarkU SIGMA 50mmMacro GODOX MF-12  X3c

そして、小柄ながらヒラタクワガタも参上。
木屑を纏って、コウモリガの穿孔痕から抜け出てきた。
posted by やまかます at 21:23| コウチュウ

2024年06月09日

コガネ祭り

三股町

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コガネムシとクズ        EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

コガネムシの食性はかなり広いけれど、比較的柔らかい若葉を好んで食べる。

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コガネムシとクヌギ        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

オスがマウントしたペアの姿も増えた。すでに産卵も始まっているのだろう。



posted by やまかます at 20:35| コウチュウ

2024年05月31日

残り火

〜三股町〜
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アカメガシワ    EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

開花が盛んになった、アカメガシワの雄花。
昨夜からの雨が今日も続き気温も低めで、昆虫の飛来は稀だった。

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ゲンジボタル    EOS-R6 MarkU RF35mm F1.8 MACRO IS STM 270EXU

庭に立ってサクラの梢を見上げると、ゲンジボタルのオスが休んでいた。
もうとっくに発生ピークは過ぎているし、今日などは気温も低いので夜の飛翔個体はほとんどいないのではないだろうか。

〜延岡市〜
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ユキノシタ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

昨日、家田湿原でオオヨシキリの撮影をしていてふと後ろを振り向くと、ユキノシタの群落があった。

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ヤマモモ落果   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

ヒヨドリとメジロが果実を啄んでいたヤマモモの樹下には、落果がコロコロ足の踏み場もないほど。
posted by やまかます at 20:39| コウチュウ

2024年05月23日

クヌギのレストラン

三股町

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     EOS-R6 MarkU EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM 270EXU

コガネムシの発生ピークとなり、そうなるといよいよ梅雨も間近。
コガネムシの食事ポーズは独特で、テーブルを捲り上げてなんとか身を隠そうとしているかのようだ。

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     EOS-R6 MarkU EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM 270EXU

クヌギの若枝についている、クワナケクダアブラムシのコロニーに近いてよく見ると、円盤状の幼虫がアブラムシに食らいついているのが見つかる。食らいつく部位は決まって脚。そこからチューチューと体液を吸い上げている。
アブラムシにとって捕食者であるこの幼虫は、ヨツボシテントウ。アブラムシには、甘露を求めてクロオオアリがまとわりついているけれど、ヨツボシテントウ幼虫にはほぼ無関心でなんら防御の役割を果たそうとはしない。

ヨツボシテントウによく似て、外来種のモンクチビルテントウ幼虫はこちら
posted by やまかます at 20:59| コウチュウ

2024年05月20日

オオマドボタル、ふたたび

三股町

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アカメガシワ    EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

アカメガシワ雄花の蕾が膨らんで、もうじき開花しそうだ。
地味な花だが多くの昆虫が集まるので、開花後の梢は羽音で賑やかになる。

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キアゲハ♂    EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

ノアザミのこの場所が一夜を過ごしたねぐら、だったようだ。
私が近寄ると閉じていた翅をバネ仕掛けのように広げた。

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エナガ若鳥     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エナガの若鳥が枝から枝へと移動しながら、次々と獲物を捕らえていた。体つきも動きも、成鳥と見まごうばかり。

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オオマドボタル     E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 XPro O

昨晩、庭にいたオオマドボタルのオス。前胸に窓のような透けた部分が2つある。また中央は赤色でよく目立つ。
この赤い部分がなく前胸全体が黒色なのが、クロマドボタルで、四国〜近畿以東の本州に分布している。
posted by やまかます at 20:23| コウチュウ

2024年05月19日

オオマドボタル Pyrocoelia

三股町

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タケノホソクロバ     EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM FlashQ G20U

ササの葉に白い「しわざ」が増えてきた。
一つには葉裏から削りとるように食べ進んだ食痕で、タケノクロホソバ幼虫むれのしわざだ。

もう一つには表皮を残して葉肉が食べられ空洞化したマインで、タケトゲハムシ幼虫のしわざ。まだ孵化して日の浅い初齢幼虫が多い。

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エルモンドクガ      EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM FlashQ G20U

玄関前にいた、エルモンドクガ。
昨夜、門灯に飛来しての居残りだろう。食樹はケヤキやハルニレ。

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リンゴドクガ    EOS-R6 MarkU EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM FlashQ G20U

コナラについているリンゴドクガ幼虫は、5齢だろう体長35ミリほどにまで成長していた。

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オオマドボタル    EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM EF25

今日は朝からずっと霧雨が続き、気温も低く半袖で外に立つと肌寒いくらいだった。
西空の雲に裂け目が広がり陽射しが出たのは、午後6時を過ぎてから。まるで朝陽を拝むような気分になった。
ほとんど終日、室内で仕事部屋の整理や機材の調整などをしていたので、夕陽が嬉しくて外に出てみれば、
足下の草むらに雨滴を纏った、オオマドボタルがいた。体長は約10mm。うちの庭では初見になる。

写真画像だけでなく採集して、『陸生ホタル生態研究会』会誌No.5 (2008.2.28)に掲載されているヒメマドボタルとの識別点も確認できた。宮崎県内でのオオマドボタルはやや少ないようだが、果たしてうちの近辺ではどの程度生息しているのだろうかと気になった。

posted by やまかます at 21:33| コウチュウ

2024年05月16日

ぎんぎら銀

三股町

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コガネムシ     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 430EX III-RT

ノブドウ若葉を齧るコガネムシのメスと、求愛するオス。
強い日差しのもと、明るめの露出でハイキーな写真にしてみた。コガネムシの微妙な金属光沢は、曇っている日の方が表現し易いが、日光にギンギラ輝く姿もいい。

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    EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 430EX III-RT

昨日からダイナミックな飛翔で目を惹く、メスグロヒョウモンのオス。警戒心が強く、近寄ったり例え近寄れてもちょっとしたアクションに敏感で、すぐに飛び去って行く。例えばカメラを構え直すとか、そんな挙動もしっかりチョウの目には見えているのだろう。ノアザミの花に来ることが多い。

posted by やまかます at 20:14| コウチュウ

2024年05月15日

ホタル

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO

朝一番、玄関前にいたゲンジボタルのメス。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II FlashQ G20U

林縁のハゼノキ(しゃしん)やイヌビワ、エゴノキなどの梢で、日中休んでいるゲンジボタルが次々と見つかる。
今夏は少し多いのかもしれない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO (コンポジット撮影)

午後7時40分〜、予想通り例年以上の蛍が乱舞していた。
午後8時半頃からはガクンと数が減ってきて、おまけに風も出てきて気温が下がってきた。
posted by やまかます at 21:03| コウチュウ

2024年05月11日

グングン、伸びる

三股町

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ナンテンハギ    EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM 

ナンテンハギの花が咲き始めていた。畑の畦道に群落が帯状に続いているが、開花しているのはそのうちの数株。
開花の盛りはまだ少し先になりそうだ。

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       EOS-R6 MarkU SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 430EX III-RT ST-E10

ホテイチクの竹の子がグングン伸び上がっている。うちの林ではこうなる前に摘み取っているが、放置しておくとあとあと伐採作業で大変な労力を要する。まだこのくらいなら、ポキンと折り倒すことができるギリギリの段階だろう。

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コガネムシ       EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM 430EX III-RT ST-E10

コガネムシの姿が増えてきた。カラムシ上でよく見つかる。

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ヒゲコメツキ      EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM 430EX III-RT ST-E10

庭のミズナラに止まっていた、ヒゲコメツキのオス。5月の代表的な虫だ。

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リンゴドクガ      EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM 430EX III-RT ST-E10

同じミズナラで育っている、リンゴドクガ幼虫。4齢初期なのでまだ小振りながら、黒い帯模様を誇示している。
果たして、リンゴドクガの終齢は何齢だろうか。

〜機材のお話し〜

EOS-R6 MarkUの仕様を読み直していたら、EF-sレンズが、EOS-Rシリーズのミラーレスカメラで使えることが分かった。EF-sレンズはEOS一眼レフAPS-Cカメラ専用レンズで、このレンズ群は一眼レフのフルサイズカメラには取り付けることができない仕組みになっている。

今のところRFマウントレンズを持っていないので、以前使っていたEFレンズをマウントアダプターを介して使用している。純正マウントアダプターは発注しても4ヶ月待ちですぐには入手できないため、K&F社のEF-EOSRアダプターを使っているが、AF作動や露出などに何の問題もない。価格も純正品の半額程度で済む。で、このマウントアダプターを間に挟むことによって、EF-sレンズもRFマウントカメラで使えるわけだ。

昨日まではSIGMA50mmマクロレンズを使っていたが、長いことカメラ庫で眠っていたEF-s60mmマクロレンズを今日から使っている。SIGMA50mmは接写のときにグングン鏡筒が伸びるため不便だが、EF-s60mmは内焦方式で鏡筒が伸びないのが良い。そして、EF-sレンズをRFマウントカメラで使う場合は、焦点距離が1.6倍、つまり約100mmのマクロレンズになる。
EF-sレンズは他にEF-s10-18mmもあるので、このレンズは16-29mmという超広角ズームとして使える。プラマウントで見かけは多少チープだが軽い上に、描写力はすこぶる良くしかも最短撮影距離が0.22mと短い。
RFレンズを所有していなくても、EFレンズやEF-sレンズを活用すれば、仕事で必要な焦点距離域のレンズは揃いそうだ。

※補足:EF-sやRF-sレンズを使用する場合、1.6倍のクロップ撮影となり、画像サイズはAPS-Cサイズになる。




posted by やまかます at 21:17| コウチュウ

2024年05月10日

かみきりむし2つ

三股町

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          マムシグサ  EOS-R6 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM

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      EOS-5D MarkV SIGMA 50mmMacro 270EXU

ツバキの若葉を後食する、ニセシラホシカミキリ。
葉裏に筋状の食痕(しわざ)を残す。

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      EOS-R6 MarkU SIGMA 50mmMacro 430EX III-RT ST-E10

庭のコナラで営繭中のヤママユを撮影していたら、足元にいたベニカミキリ。
スイバの茎を登ったり降ったりと今にも飛び立ちそうで、ついに飛ばずじまい。

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     スピードライトトランスミッター 左:ST-E10  右:ST-E3-RT   

〜機材のお話し〜

  EOS-R6 MarkUにはマルチアクセサリーシューというのが装備され、ストロボ以外にも外部機器との信号やりとりや電源供給ができる。

スピードライト430EX III-RTをカメラから離して無線で発光させるときに、これまでは上写真右のスピードライトトランスミッターST-E3-RT を使っていた。しかし、単三電池2本が電源に必要で写真で分かるように大きい。それに比べて筐体の小さいST-E10(上写真左)はカメラから電源供給を受けることができ、外部ストロボの操作もカメラのモニター上にメニューを表示して操作できる。
私はストロボをカメラのアクセサリーシューにつけて使うことが少なく、多くはカメラ本体から離して発光させているので、こうしたトランスミッターが必須で、それができる限りコンパクトに納まるならそれに越したことはない。

EOS-R6 MarkUを使い始めてまだ1日ほどだが、スピードライトトランスミッターST-E10が使えるのは、特に屋外の撮影では使い易く助かる。屋内スタジオなら、操作メニューを上から覗けて画面も大きいST-E3-RTの方が操作性は良いので、撮影場所によって使い分けたい。
まだカメラの操作は手探り状態で使いこなすまでもう少し時間が必要だが、ひとつだけ、これはどうして?という困ったことが出てきた。

OM SYSTEMのOM-1などに装備されている、「プロキャプチャモード」と似たような機能が、EOS-R6 MarkUでは、「RAWバストモード」の「プリ撮影」だ。
シャッター半押しで0.5秒まで遡って高速連続撮影を約30コマ/秒、189枚まで撮影できる。
で、この「RAWバストモード」の「プリ撮影」は、メニューで選択することしかできず、しかも、カスタム撮影モード登録ができない仕様になっている。いちいちメニューを開いていたのでは手間が掛かるので、色々探してみたら、ボタン操作のカスタマイズで、「RAWバストモード」の「プリ撮影」のメニューをボタン一つで呼び出せることが分かった。とりあえずは、ほとんど使わない「録画ボタン」にこの呼び出しボタンを割り当ててみた。
明日の午後から天候が崩れるようだが、午前中は晴れるようなので、EOS-R6 MarkUの「RAWバストモード」の「プリ撮影」を実写で試してみようと思う。



posted by やまかます at 21:09| コウチュウ

2024年05月02日

曇り空の下で

三股町

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ガマズミ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ガマズミの開花が始まった。無数の白い花に昆虫の姿はほとんどなかったが、今日は気温が低いせいだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

午前6時45分、クヌギの梢でダイミョウセセリの寝姿を見つけた。
このあと、7時半頃にはすでに飛び去っていた。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

スイカズラの花に来ていたのは、今日もモンキアゲハだった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

フチグロトゲエダシャク幼虫が花壇にいた。でっぷり肥えた終齢だ。
この春、庭で見つかったのはこれで2頭目。色紋様が特徴的なので遠目にもよく目立つ。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ラミーカミキリの姿が増えてきた。写真は交尾中のカップル。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

賑やかな囀りに続いて、目の前に現れたエナガの若鳥。まだ幼い表情が残っているが、成鳥とほぼ変わらない体つきになっている。
posted by やまかます at 21:01| コウチュウ

2024年04月30日

空振り

三股町

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ダイミョウセセリ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

このところ、庭でよく見かけるダイミョウセセリ。同じ場所に陣取り、ナワバリを見張っているようだった。
他のチョウが通りかかると、猛然と飛び立ってはしつこくまとわりついていた。

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モモノゴマダラノメイガ    EOS-5D MarkV SIGMA 50mmMacro 270EXU

モモノゴマダラノメイガは羽化したばかりなのかピカピカ新鮮な姿。
本種の幼虫はクリやクヌギの果実内で成長するので、果実の外にはみ出た「しわざ」をよく目にする。

参考:新開孝『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社)

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

3齢へと脱皮を終えたばかりのリンゴドクガ幼虫。他の幼虫たちも脱皮前休眠に入っていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ヒメクロオトシブミがゆりかご作りを終えたあと、切り落とす瞬間を撮影してみた。

ゆりかごを切り落としたり、そのままだったり、と両タイプの行動が見られるので、とにかく最後まで作業を見届けるしかない。幸いにも今朝のメスは切り落としてくれたのだが、それがちょいと訳ありの事態となって、撮影結果は中途半端になった。
訳ありとはつまり、左前脚の爪をゆりかごに引っ掛けたままで切り落とし作業が進んだため、いざ切断できたにも関わらずしばらく宙ぶらりんの状態が続いたのである(上段写真)。そのため、ゆりかごが落ちる瞬間を読めなくなった。
それでも何とか1カットだけだが落ちていくゆりかごが写っていた。本来なら切断した瞬間、ゆりかごが落ちる反動で葉が揺れるので、そのタイミングでシャッターを全押し(プロキャプチャーモード)すれば、切断前の状態から遡って落下する連続写真になる。

アシナガオトシブミのゆりかご作りも、運よく巻き上げる段階から観察できたのだけど、、、、、、、
写真のメスはゆりかごを作り終えた後、しばらくウロウロしてからプイッと飛び去ってしまった。これではどうしようもない。

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posted by やまかます at 21:04| コウチュウ

2024年04月29日

プッチン 

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

アシナガオトシブミのメスがゆりかごを作り、最後に切り落とすところまで観察できた。
ゆりかごの切り落としはあっという間のことで、撮影モードの切り替えが間に合わず落下する瞬間を撮り逃した。
こういうケースでは、三脚を使用していれば設定変更も迅速にできたのだが、アシナガオトシブミの切り落としがこれほど一瞬とは知らず、判断を誤った。ヒメクロオトシブミが体を捩りながら、時間掛けて切り落としている姿がチラついたせいでもある。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

カワラヒワの若鳥はもう自分で採餌できるまで成長しているけれど、まだまだ餌探しの腕前となると拙い場面が目立つ。
残り少なくなったアブラナの種を成鳥なら目ざとく次々に啄んでいて、一方若鳥は見つけあぐんでキョロキョロしている時間が長い。空っぽの鞘を咥えていることもしばしば見受ける。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

近くで採餌している親鳥が目に入れば、たまりかねてか、羽根を震わせてねだり鳴きする。
親鳥は若鳥からせがまれると、食道から種子の塊を吐き戻して給餌していた。
「もういいでしょ」とばかり親鳥が離れると、慌てて若鳥が親鳥の体に飛び乗ってねだり鳴きしたこともあった。
posted by やまかます at 20:57| コウチュウ

2024年04月27日

黄金色

三股町

エゴノキの蕾はまだ残っているが、地面は落花で真っ白になってきた。白い絨毯を踏んづけないよう歩くのは一苦労だ。
午前中はときおり小雨もあり曇り空だったが、午後になってほんのひとときだけ青空が広がった。

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エゴノキ落花     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U
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ハゼノキ     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

仕事部屋のすぐ横のクヌギで食事中だったのは、今季初めてのコガネムシ。
コガネムシが現れてくるといよいよ梅雨の季節だ。

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    OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

イヌザンショウにまとわりつくように、ゆったり舞っていたカラスアゲハのメス。
若葉を慎重に選んで産卵していた。

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サラサヤンマ♂     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

今日も午後から縄張り飛翔を始めた、サラサヤンマのオス。
メスは現れなかった。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

獲物を捕らえてアカメガシワに着地した、ヤマサナエ。小さくて獲物の正体はわからなかった。

※ヤマサナエのところ、当初、コオニヤンマと間違えていました。ここに訂正します。
じつは、「頭小さ、お尻のところ膨らむ、」のイメージだけで、コオニヤンマとしてしまった。
『トンボハンドブック』を参照したにも関わらず、思い込みとは恐ろしい。
間違いを指摘していただいた、『トンボハンドブック』の著者、尾園暁さんに感謝いたします。


このところ、トンボの同定確認には、『トンボハンドブック』(文一総合出版)を使うことが多い。
軽くてページを開きやすい冊子サイズのため、識別点の確認に辿り着きやすい、といった、大型図鑑にはない小回りの効くところが有難い。ビニールカバーが被せてあるので、ひっきりなしにページを捲っても長持ちしそうだ。

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posted by やまかます at 21:09| コウチュウ

2024年04月14日

意外と恐顔

三股町

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ミヤマカラスアゲハ♂    OM-1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

飼育箱の土中で越冬したダイコクコガネを掘り出していると(宮崎県産)、
ミヤマカラスアゲハが2頭、キアゲハ2頭、ジャコウアゲハ、がツツジの花に次々と飛来して、それぞれが追いかけ合ったり、吸蜜したりと賑やかだった。
仕事部屋のすぐ外で満開となったツツジの一種。赤と桃色の2品種が並んでいるが、いづれも大きく成長して窮屈そうに枝葉が交叉している。
ダイコクコガネは去年の9〜10月、繁殖を期待して飼育していたが、育児球を作ることなくそのまま越冬に入ってしまった。ダイコクコガネは成虫で越年して2年以上は生きることがわかっており、メスは生涯で2回は産卵すると推測されている。羽化した初年には繁殖をパスすることがあるのかどうか、そこが知りたいところだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL  ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

庭のスイセンの葉にいた、イタドリハムシ。このハムシは神経質で人が近づく気配だけで、コロリと地面に落ちてしまうことも多い。しかし、写真の個体はどういうわけか、近寄っても周りの葉っぱを揺らしても、じっと蹲ったままだった。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

子連れのエナガ集団が林にやてきた。巣立ちビナが親にせがむ囀りがとりわけ賑やかで、親鳥が時々、芋虫などを捕らえては給餌していた。4年前の2020年は、5月に入って同じ場面を見ている。今年は育雛の時期が早かったのだろうか。
庭のコナラとクヌギにいたウスタビガやヤママユの初齢幼虫はほぼ全部、姿を消してしまったが、エナガやシジュウカラ、メジロなどの小鳥たちの胃袋に消えたようだ。
posted by やまかます at 20:25| コウチュウ

2024年04月12日

クヌギにしわざのヌシ

三股町

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芽吹くクヌギ林     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

アシナガオトシブミのメス。クヌギの葉に食痕と糞のしわざも見える。ゆりかごが見当たらなかったので、活動を始めたばかりだろうか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

クヌギの倒木上を歩いていた、チビクワガタ。日中、歩いている姿はこれで2例目の目撃。お引っ越し?

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     左:LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U        
     右:OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
      
庭にいたコジャノメ。翅が丸みを帯びている右写真の個体が、メスだろうか。
左写真のオスと思われる個体は、メスに比べて明らかに小さい。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

庭のレンゲで吸蜜するルリシジミのメス。
今のカメラでは翅表の写真も簡単に撮れるようになったけれど、ここから一歩進んだ表現をいかに開拓していくかが問われる、とも思います。
posted by やまかます at 20:57| コウチュウ

2024年03月31日

夏日、つづく

三股町

今日も日中の気温は26〜27℃、まともに陽射しを受けるとクラクラしそうだった。
虫の姿が一気に増えて、顔ぶれも賑やかになった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ニホンホホビロコメツキモドキのオス。オドリコソウの花にいるけど、花には無頓着でここにいるのは偶然に過ぎない。
幼虫時代は菌食で成長するのだから、成虫も菌食なのかもしれないが、本種の成虫が食事をしているシーンはまだ一度も見たことがない。水は飲んでいたけど。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

オオゾウムシも例年よりか早い登場。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

庭のサクラには、アゲハ、キオビエダシャク、キタテハ、クマバチ、などに混じって、カラスアゲハのメスが来ていた。

近所の公民館のサクラは、地面に夥しい量の花が萼筒からもぎ取られて落ちていた。スズメとニュウナイスズメのしわざだ。我が家の庭にはスズメが戻って来ないし、来ても何故か、蜜吸いは行わない。同じスズメでも、蜜吸い行動には個体差がかなりあるようだ。それに比べると、群れで動くニュウナイスズメでは蜜吸い行動が頻繁に見られる。

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オドリコソウの花にはあまり虫が来ないと感じていたが、今朝はクマバチが来ていた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

巣材を削り取っていたのは、キアシナバチの女王。どこで巣作りしているのか気になる。
去年はカラスザンショウ大木の幹の2箇所で営巣を観察できたが、いづれもある程度大きくなった時点で、ヒメスズメバチの襲来により巣は放棄された。
posted by やまかます at 20:06| コウチュウ

2024年01月01日

元旦から山仕事


あけまして おめでとう ございます。
本年も よろしく お願いします。


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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

午前中は近場フィールドを2時間ほど歩き、午後からクヌギ倒木の片付け作業に取り掛かった。

電動チェンソーの重量は4キロ、その操作には細心の注意が必要で、伐採作業は見た目以上に疲れる。今日のところは全体の四分の1程度の作業を終えたが、頻繁に休憩をとった。切った枝を移動させて整理する作業も小まめに行うのだが、材の重量はそこそこある。体力の衰えはあっても、筋肉の使い方にはコツがある。
元旦の今日も異様なまでに温かく、作業している目の前でキタキチョウの雌雄が舞ってい、落ち葉の下からはクビキリギスが飛び出したりした。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

枯れ枝を切り落としたら、キマダラミヤマカミキリの新成虫が出てきた。蛹室の穴がポッカリ空いている(矢印先)。際どいところで切断を免れたカミキリムシだが、このままでは凍死してしまうかタヌキや野鳥の餌食になりかねない。日陰の朽木の中に押し込んでおいた。


posted by やまかます at 20:31| コウチュウ

2023年10月16日

派手さは無いけど

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭に積んであった枯れ草の山を退けると、じっとり湿った中央にセンチコガネがいた。
2週間以上前から積んだままにしてあったので、地面に接した中央部分は乾燥することなく、そして適度に発酵もしていただろうか。日陰のそこで見たまんまの印象で写真にしたかったので、ISO感度を上げて撮影してみた。三脚を使いたいところだが、センチコガネは明るさを嫌ってすぐにも暗がりへと動き出すので、手持ち撮影で深度合成は無理。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

何とか甲冑(後ろ翅)の微妙な輝きを再現できたと思うが、頭部や触角など虫らしい姿を表現したいので、一計を案じた。
歩き出したセンチコガネを落ち葉に誘導してみた。つまり、写真のようにカールした落ち葉の中だと体が包まれて落ち着くようなのだ。
オオセンチコガネのような派手な色彩には劣るかもしれないけど、もっとも身近な糞虫の代表種であり、獣糞だけでなく崩れ掛かったキノコや熟柿なども餌として集まる食性に面白さを感じる。

この時期、スイカズラの葉先には越冬前のイチモンジチョウの1齢と2齢幼虫をよく見かける(写真は2齢)。主脈を齧り残したその先端部分には糸で絡めた糞塔が伸びていることもある。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

幼虫が去った使い古しのその糞塔に引っかかっていたクモの糸に、派手な橙色の卵が並んでいた。(ちなみに、イチモンジチョウ幼虫の糞塔作りの習性は1齢のみで、2齢になると作らない。)
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

蛾類の卵のようだが、スイカズラを食草とするのか、それとも蜘蛛の糸に絡んだがため苦しまぎれに産卵したのか、以後、注意深く見ておきたいと思った。

〜都城市 金御岳〜

昨日は日曜日とあって、サシバの渡りの観察や撮影に訪れた人の数は多く、そこへもって北風が強かったので、サシバの姿は肉眼で見える限りでは、人の数よりも少なかった。
多くの人が集まる日曜日は避けたかったが、渡りのピークはすでに過ぎている。どんな様子か下見のつもりで出かけたのが昨日、そして今朝もまた訪れてみた。

残念ながら金御岳の展望台に到着したほんの15分ほど前に、見事なタカ柱が見られたそうで、まさにタッチの差で逃してしまった。一昨日の雨、そして昨日の強風と続いての今朝だったので、日の出直後に山並みから一斉に飛び立ったようだ。
サシバの渡りの撮影は、来年に持ち越しとなったが、今回の経験を活かせるように思う。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

展望台の目の前にやって来た、メジロ。
渡りの途中なのだろう、マヒワの2、30羽が時々、群れ飛んでいた。いつも目線の高さだったが、パラパラと通り過ぎていく。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO     

シラネセンキュウの白い花では、ヒメクロホウジャクがハチドリのように吸蜜していた。

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金御岳・展望台     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

posted by やまかます at 21:20| コウチュウ

2023年09月19日

斑猫

三股町

朝、車に荷物を積み込んでいると、足元からハンミョウが飛び立ち、植え込みの茂みに着地するのが見えた。
地面で活動しているときは、近寄ることなどはほぼ無理だが、植物上で体を休めるときには、間近まで寄れる。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

着地した場所は遠目にもおよそわかっていたが、いざ撮影しようと歩み寄ったものの、すぐには見つからなかった。派手な色彩紋様は周囲の植物に溶け込んで、迷彩効果があることに改めて気付いた。こういうことは、標本箱に並んだ姿を眺めていても気付きようがないだろう。
自宅の敷地内で毎日のようにハンミョウの姿を拝めるのだから、もっと早く気づかねば、、、、。

以前、衝動買いした、百均の観察ケースに入れてあるのは、室内に入ってきたカメムシたち。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

大きい順に、キマダラカメムシ、ツヤアオカメムシ、ホソヘリカメムシ、の3種。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

しばらく観察した後、外に逃した。この観察ケースは天井が蝶番で大きく開くので、複数個体を出し入れすることには向いていない。お一人さま、専用だろう。


posted by やまかます at 19:37| コウチュウ

2023年08月27日

じっとしているとき

三股町

午前8時過ぎ、虹が出ていた。
これまでにも虹の写真は何度も載せているが、今朝のはかなり低い位置だ。
このあとさらに低くく出たけれど、背景の草色に被って写真でははっきりと見えなかった。

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       E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

庭で咲き始めているニラの花を見ていたら、すぐそばにタマムシのメスが佇んでいた。
タマムシは慣れてくると、大きさ、体型でほぼ雌雄の区別ができる。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

タマムシのいる場所から頭上を見上げれば、黒々としたエノキの梢がすぐそこに広がっている。
まさにその天井の下にタマムシのメスはいたのであり、そこにじっと動かない理由はある程度想像がつきそうだ。
顔をよせてよくよく見れば、虹を写しているような鞘翅の一部に亀裂があることに気づいた。
どうやら、背後から鳥の嘴で強烈に啄まれたのではないだろうか。
その挟む圧力に耐えかねてか、産卵管が長く飛び出たままになっている。これはかなりの重症のように見える。
かろうじて天敵の手からは逃れたものの、動くに動けぬのかもしれない。

アブラゼミの鳴き声が近かったので、仕事部屋の勝手口から体を乗り出して音の出所を探していたら、顔のすぐ横にシュレーゲルアオガエルがいた。目が合ったというのが適当かどうかわからないが、こちらとしては合ったと思いたい。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U  

カエルが乗っかっているのはライトの電源コード。昨夜はここでライトに集まる虫たちを平らげていたに違いない。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

じっと蹲っているときはまるでダルマのような姿だが、ひとたびジャンプして空中に舞い上がれば、いかにもマッチョな姿。
posted by やまかます at 20:44| コウチュウ

2023年08月12日

柿の木と玉虫

愛媛県 松山市

松山の実家に立ち寄って、草ぼうぼうになった庭の手入れをしておいた。
猛暑の下、カキの当年枝を伐採しているとそこへいつの間にか、タマムシが来ていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO GODOX TT350

幹表面を上へ下へとウロウロしながら、産卵場所を探している様子。
そのうち場所が定まると、産卵管を伸ばして動かなくなった。

カキはまだ枯れてはいないが、部分的には弱ったり枯れかけているようだ。
毎年、秋になるとたくさんの実をつけていたが、実家はすでに無人となって5年近く経ている。
落果が外の道路にまで転げ散るので、昨年の秋に大きな枝をバッサリ切り詰めていた。
長年親しんだカキの木ではあるが、もうお別れとした。


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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO GODOX TT350
posted by やまかます at 21:34| コウチュウ

2023年07月14日

北海道のミヤマクワガタ

和寒町 南丘森林公園 (7月13日)

宮崎の我が家の林では年に一頭、現れるかどうかという希少なクワガタだが、
北海道ではどこの森でも大概見つかる、ミヤマクワガタ。
ハルニレの樹液に来ていた。他にはスジクワガタもいたが、あとはモンスズメバチがいたくらいで、樹液レストランの賑わいというほどの場所は見ていない。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ダケカンバの幹で行列を作っていた、エゾアカヤマアリ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

樹上にアブラムシ牧場があるのだろう、上から降ってくるワーカーの腹部は飴色に透けて膨らんでいる。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 22:03| コウチュウ