2023年09月19日

斑猫

三股町

朝、車に荷物を積み込んでいると、足元からハンミョウが飛び立ち、植え込みの茂みに着地するのが見えた。
地面で活動しているときは、近寄ることなどはほぼ無理だが、植物上で体を休めるときには、間近まで寄れる。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

着地した場所は遠目にもおよそわかっていたが、いざ撮影しようと歩み寄ったものの、すぐには見つからなかった。派手な色彩紋様は周囲の植物に溶け込んで、迷彩効果があることに改めて気付いた。こういうことは、標本箱に並んだ姿を眺めていても気付きようがないだろう。
自宅の敷地内で毎日のようにハンミョウの姿を拝めるのだから、もっと早く気づかねば、、、、。

以前、衝動買いした、百均の観察ケースに入れてあるのは、室内に入ってきたカメムシたち。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

大きい順に、キマダラカメムシ、ツヤアオカメムシ、ホソヘリカメムシ、の3種。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

しばらく観察した後、外に逃した。この観察ケースは天井が蝶番で大きく開くので、複数個体を出し入れすることには向いていない。お一人さま、専用だろう。


posted by やまかます at 19:37| コウチュウ

2023年08月27日

じっとしているとき

三股町

午前8時過ぎ、虹が出ていた。
これまでにも虹の写真は何度も載せているが、今朝のはかなり低い位置だ。
このあとさらに低くく出たけれど、背景の草色に被って写真でははっきりと見えなかった。

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       E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

庭で咲き始めているニラの花を見ていたら、すぐそばにタマムシのメスが佇んでいた。
タマムシは慣れてくると、大きさ、体型でほぼ雌雄の区別ができる。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

タマムシのいる場所から頭上を見上げれば、黒々としたエノキの梢がすぐそこに広がっている。
まさにその天井の下にタマムシのメスはいたのであり、そこにじっと動かない理由はある程度想像がつきそうだ。
顔をよせてよくよく見れば、虹を写しているような鞘翅の一部に亀裂があることに気づいた。
どうやら、背後から鳥の嘴で強烈に啄まれたのではないだろうか。
その挟む圧力に耐えかねてか、産卵管が長く飛び出たままになっている。これはかなりの重症のように見える。
かろうじて天敵の手からは逃れたものの、動くに動けぬのかもしれない。

アブラゼミの鳴き声が近かったので、仕事部屋の勝手口から体を乗り出して音の出所を探していたら、顔のすぐ横にシュレーゲルアオガエルがいた。目が合ったというのが適当かどうかわからないが、こちらとしては合ったと思いたい。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U  

カエルが乗っかっているのはライトの電源コード。昨夜はここでライトに集まる虫たちを平らげていたに違いない。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

じっと蹲っているときはまるでダルマのような姿だが、ひとたびジャンプして空中に舞い上がれば、いかにもマッチョな姿。
posted by やまかます at 20:44| コウチュウ

2023年08月12日

柿の木と玉虫

愛媛県 松山市

松山の実家に立ち寄って、草ぼうぼうになった庭の手入れをしておいた。
猛暑の下、カキの当年枝を伐採しているとそこへいつの間にか、タマムシが来ていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO GODOX TT350

幹表面を上へ下へとウロウロしながら、産卵場所を探している様子。
そのうち場所が定まると、産卵管を伸ばして動かなくなった。

カキはまだ枯れてはいないが、部分的には弱ったり枯れかけているようだ。
毎年、秋になるとたくさんの実をつけていたが、実家はすでに無人となって5年近く経ている。
落果が外の道路にまで転げ散るので、昨年の秋に大きな枝をバッサリ切り詰めていた。
長年親しんだカキの木ではあるが、もうお別れとした。


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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO GODOX TT350
posted by やまかます at 21:34| コウチュウ

2023年07月14日

北海道のミヤマクワガタ

和寒町 南丘森林公園 (7月13日)

宮崎の我が家の林では年に一頭、現れるかどうかという希少なクワガタだが、
北海道ではどこの森でも大概見つかる、ミヤマクワガタ。
ハルニレの樹液に来ていた。他にはスジクワガタもいたが、あとはモンスズメバチがいたくらいで、樹液レストランの賑わいというほどの場所は見ていない。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ダケカンバの幹で行列を作っていた、エゾアカヤマアリ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

樹上にアブラムシ牧場があるのだろう、上から降ってくるワーカーの腹部は飴色に透けて膨らんでいる。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 22:03| コウチュウ

2023年07月09日

梅雨から盛夏へ

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

6日前に孵化したサトキマダラヒカゲの幼虫は順調に成長しているようだ。
6頭いた幼虫は分散したのか、他の3頭は見つからない。クロヒカゲ幼虫も行方不明だ。

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昨日、今日と曇りでときおり晴れ間も出て、カラッとした風も吹き、うちではもう梅雨明けのような気分に浸っている。
ひところ多かったマメコガネ、コイチャコガネがかなり減って、とくにコガネムシはまったく見られなくなった。
そのなかで、ドウガネブイブイはそこそこいて、クヌギの若葉を食んでいた。
うちの周辺地域ではコガネムシの発生は梅雨入りの手前からで、梅雨に入ってからピークを迎え、真夏に入る直前で終わる。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コガネムシとバトンタッチするかのように今頃から姿が目立ってくるのが、サツマコフキコガネだ。
様々な樹木の葉を食べるが、クヌギはとくにお気に入りのようだ。
写真は上下とも、触角が小さい、メス。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

午後4時半ころ庭で山仕事をしていたら、オニヤンマのオスが目の前に飛来し、私から1.3mほどの場所でしかも膝の高さあたりで、ピタッと空中に停止した。

なに!?この近さ!

大きな緑色の複眼をまじまじと見つめてしまった。
と、やにわにツツツ〜ッと30cmほど前進してまたピタリと空中に留まって、

トラナイノ? イッチャウヨ!

そんな台詞が聞こえたような、、、、しかしこんなときに限ってこちらは丸腰。
ここまでガッツリ止まるんだ、と感心していると、そこへ別のオニヤンマの影が視界の片隅を横切り、
その瞬間、影を追ってくだんのオスも去ってしまった。

きっとまた戻ってくるはず、とカメラを構えて同じ場所に立ってみたけど、待ちぼうけに終わってしまった。



posted by やまかます at 21:13| コウチュウ

2023年07月05日

庭ハンミョウ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

ミヤコグサを庭で見つけた。
今日までずっと見落としてたのは雨のせいだろうか。窓からずっと先の林や田んぼを見つめている時間が多かった。
どこからか種子が運び込まれたのだろうけど、鳥のしわざかな。
ミヤコグサの群落で窓の下が黄色く染まるのはいつ頃だろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

目線より少し高い位置のクヌギ葉裏に、サラサリンガの卵塊があった。いつの間に産卵したのだろう。
去年の6月末頃にも同じクヌギで見つけていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

地面にしゃがみ込んでもう一度、ミヤコグサを眺めていたら、「犬走り」(建物の裾に飛び出ているコンクリート台)を歩く、ハンミョウがいた。
ハンミョウがどんな獲物を捕らえるか、しばらく動きを目で追いかけていると、砂利のところでは急に石の隙間に潜り込んでしばらく動かなくなった。石をめくると小走りに移動して、また隙間に隠れる、ということを数回繰り返した。

posted by やまかます at 18:05| コウチュウ

2023年07月03日

たまごの正体

三股町

昨夜からの雨はずっと止むことなく、ようやく梅雨らしいジトジトの一日となった。
夜の落雷は激しかったので色々と気掛かりだったが、幸い停電は免れた。
とはいえ、明日の朝方まで雨はさらに長く激しく降り続けるようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

一昨日、庭の台場クヌギ(上写真)の根際で、ヒラタクワガタ♂の頭部を拾った。
そう古くもなく、先月、生前の姿を見ていたのかもしれない。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U (7月1日、撮影) 

生きていたときの姿、大きさはこれくらいだろうか、12年前に撮影したヒラタクワガタの写真を引っ張り出してみた↓

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     E-620 ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye + EC-14  (2011年7月9日、撮影)

先月、6月29日に産卵を目撃したクロヒカゲの卵が午前中に孵化していた(下写真左)。卵期は3日半ほどとなる。
同じ葉裏にあったもう一種の卵もほぼ同時に孵化したようだ。やはり、卵の正体はサトキマダラヒカゲだった。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Godox DE300


posted by やまかます at 20:56| コウチュウ

2023年07月01日

まぎらわしい行動とは

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

小さな花弁が一つ、ツワブキの葉上にあった。
どこから舞い降りてきたのか、すぐには見当がつかなかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

何のことはない、ツワブキと肩を並べているマンリョウの花とわかった。
しかし、すぐに思い当たらなかったのは、日頃からこの花のことを気にかけていなかったから。
冬の赤い果実だけが目に焼き付いていることにあらためて気づいた。

まだ蕾のほうが多く、咲いている花はわずか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

先月、25日の朝のこと、、、、

クヌギの樹液酒場を覗き込んでみたら、ゴマダラカミキリがいた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

どう見てもそれは、酒場で飲食に勤しむ姿に見えた。
が、しかし、ゴマダラカミキリが樹液に来るという観察例をこれまでに見たことも聞いたことも無い。
もしかしてこれは新発見か!と気持ちが昂る手前で、いや、待てよ、と、、、、、。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

と、いうのも、2枚目の写真でわかるように、ゴマダラカミキリは徐に体の向きを反転し、
お尻を挿し込み始めたのである。
ゴマダラカミキリ♀の目的は、産卵だった。
posted by やまかます at 17:20| コウチュウ

2023年06月25日

螺旋階段

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメギス、緑色短翅型♂ 

雨が止んだ一時数多くのヒメギス♂が日光浴したり、鳴いたりしていたが、メスは1頭のみ。しかもオスは皆短翅型だったが、メスは唯一長翅型だった。

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             OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヤブカンゾウ
以前はここ(近所の道端)に生えてなかったのだが、昨年から急に4株ほどが花を咲かせるようになった。
道路反対側の杉植林がすべて伐採され環境が激変し、風通しが良くなり明るくなったせいだろう。

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            OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭のネジバナにて、セマダラコガネ
警戒している様子。
posted by やまかます at 16:36| コウチュウ

2023年06月22日

力でいくか、技ありか

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

午前7時半、台場クヌギに近づいてみれば、
ちょうどノコギリクワガタのオス同士が睨み合っているところだった。

このあとすぐ、大アゴ相撲が始まり、しかしあっという間に決着がついた。右のオスが敗走したのだが、
左のオスの奥にはメスがいたのであった。メスをガードしているとなると、私が近寄っても威嚇してくるほど強気である。
このクヌギの幹にはノコギリクワガタのオスが見える範囲だけでも5頭いて、メスは1頭しか見当たらなかった。
これでは争いも激しくなるわけだ。
黒くてでっかいのが葉陰に見えたのでなんだろうと枝で突いてみれば、ノコギリカミキリのメスだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ノコギリクワガタの集まっているクヌギの手前には、ネジバナが一輪。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

久しぶりの夏日だが、涼しい風があってカラッとして過ごしやすかった。ほんとに梅雨なの?という日が今年は多い。
午後5時〜、デスクワークを一旦切り上げ、草刈り作業を1時間半ほど行った。斜度の強い法面の草刈りはけっこう疲れる。
左足で踏ん張りバランスをとりながら草刈機を振り回すことになるので、平坦地でやるのとでは疲れ方が2倍近くになる。
posted by やまかます at 20:20| コウチュウ

2023年06月21日

梅雨の合間の天牛たち

三股町

今日の夕方、少し離れた林からヒグラシの鳴き声が聴こえた。
鳴いていた場所は、お隣の都城市山之口町になる。
昨日は、書き漏らしてしまったが、うちの林でニイニイゼミの鳴き声を今夏初めて聴いている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO   (6月20日、撮影)

アジサイの花では、ヨツスジハナカミキリがフワリ、フワリ、と長閑に飛んでいるのをよく目にする。
すぐ頭上にあるアカメガシワの雄花はもうすっかり終わってしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (6月20日、撮影)

食堂の窓ガラスに張り付いていた、ナガゴマフカミキリ。部屋の中からだと目線の高さだが、庭に出て背面からの撮影では、踏み台が必要だった。
こういう場面は日常的にあるので、踏み台や大小の脚立はいつもどこかしらで待機している。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

ミヤマカミキリのメスがいたアジサイでは、ミスジビロードスズメの幼虫が育っていて、2頭のうち1頭は飼育していた。
成虫の姿を見ておきたかったからだ。ミヤマカミキリは夜の灯りに飛来しての居残りだろう。

しかし、先日、蛹室に籠ったもののいつまで経っても蛹化しないのでおかしいなあ、と思っていたら、寄生バエの蛆虫が出てきて幼虫は黒くなり死んでしまった。
もう1頭は居場所がわからなくなったが、同じアジサイにいたのだからそちらも寄生されていたかもしれない。

posted by やまかます at 20:24| コウチュウ

2023年06月17日

アミヒカリタケとミジンムシダマシ

三股町

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U  (6月14日:撮影)

3日前は綺麗な姿をしていたアミヒカリタケ。そこに虫の姿は2匹のみ。

ところが、本日となると、、、、、、、、、、、、↓

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  FlashQ G20U

傘の裏側に多数の虫が集まり、そしてキノコは草臥れている。

黒光する甲虫の群れは、保育社『原色日本甲虫図鑑3』(1985)で調べてみると、
クロミジンムシダマシ とわかった。体長は2.5mm前後と小さい。

本種の属するミジンムシダマシ科は日本に1属14種、聞きなれないグループだ。主に樹皮下や朽木に生息しているようだから、それと意識して探さない限り目に触れる機会は少ない虫たちだろう。
写真のクロミジンムシダマシたちは、どうやらクヌギ朽木からアミヒカリタケへと集まってきたようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  FlashQ G20U

クロミジンムシダマシ成虫に混じって、幼虫の姿もチラホラ。おそらくクロミジンムシダマシの幼虫ではないかと思うが確証はない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro  FlashQ G20U

キノコにはアリもよく集まってくる。
下写真は、オオシワアリ、だろうか。一頭だけキノコ上をずっとウロウロしていた。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  FlashQ G20U

ちなみに、アミヒカリタケは1950年、宮崎県都城市青井岳で初めて発見されたキノコで(ラッシタケ科クヌギタケ属)、西日本〜沖縄に分布。春から夏のまとまった雨が降った後、倒木に群れるように出る。琉球列島のアミヒカリタケの柄はよく光るが、本州・九州ではほとんど光らないそうだ。(参照:『宮崎のきのこ』黒木秀一 著(2015) )
posted by やまかます at 17:47| コウチュウ

2023年06月09日

今日も紫陽花と虫と

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ガクアジサイの花にヨツスジハナカミキリが来ていた。
しきりと花粉を食べている。
この天牛には紫陽花が似合う。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

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     E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

花上でキマダラカメムシが休んでいた。
性別は確認していないけど、まだ今年の第1化新成虫が現れるには早いかも。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日、前蛹になったカラスアゲハは、今日の午後になって蛹化していた。
緑色型だが、ほんのわずか褐色味を帯びている。

午後7時20分 日没と霧島山
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       E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 19:39| コウチュウ

2023年06月07日

香りするコウチュウ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

仕事部屋を出たすぐの場所に、タイワンオオテントウダマシがいた。
敷地内にはクヌギの朽木がたっぷりとあるので、今年も繁殖するだろう。

タイワンオオオテントウダマシは明るい場所を嫌い、普段、日の当たるところで体を晒すことは稀。
曇り空の暗い日だと活動する姿を見ることができるが、だいたいは朽木の隙間などに潜り込んでいる。
今日の写真はまさに騙し騙し一定の場所に留まってもらったが、すぐに歩き出して暗がりに逃げようとするので撮影は厄介だ。
キノコ喰いの虫には独特な体臭があって、私はその臭いがさほど嫌いではない。
この香りをどう表現していいものか、個人差があるようだが、
自分の体験で言うと、乾燥した朝鮮人参の香りが一番近いと感じている。
昔、義父が大事にしていた朝鮮人参の浸った焼酎をこっそりチビチビ盗み飲んでいたことがあるのだが(もう時効かと思う)、そのときの香りがまさに、タイワンオオテントウダマシの発する臭い、そっくりだった。
ちなみに朝鮮人参漬けの焼酎はかなり高価なものだったらしい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

一昨日カラスアゲハ幼虫を見つけた場所のすぐ近くで、モンキアゲハの初令幼虫が行儀良く並んでいた。
食事をするときは葉先の台座から離れた葉っぱ(20センチほど)まで出掛け、ひとしきり腹を肥やすとまた台座に戻る、ということを繰り返している。几帳面と言えば几帳面だ。
すぐ目の前にご馳走があるのに、わざわざ遠出するのは自分の所在を天敵に知られたくない、という防衛本能だろうか。食痕から発する臭いを天敵に悟られないようにするためか?


posted by やまかます at 20:57| コウチュウ

2023年05月29日

夏型

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

庭のヌルデにいた、ヨツキボシカミキリ。
葉っぱには後食痕が見当たらなかったが、本種のホストはヌルデやヤマウルシなどウルシ科植物。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (5月23日撮影)

モンシロチョウ♂も夏型。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

アゲハ♂も夏型。

北九州では本日、梅雨入りしたが、南九州も明日からはしばらく雨模様となり梅雨入りとなりそうだ。
雨が降る前にと、昨日の山仕事の続きを今日も片付けておいた。
炎天下での作業はキツイが、思ったほど汗をかかなかった。気温は30℃前後でも湿度はさほどでもなかったせいか。
林の下の池はかなり干上がっているので、まとまった雨が欲しいところではある。
トンボ池(人工池)ではヤブヤンマの羽化が始まっていた、羽化殻はまだ一個しか見つかっていないが、
池を覗き込むと、ヤゴが慌てて水中へと逃げていく姿があった。
posted by やまかます at 20:35| コウチュウ

2023年05月24日

白日ホタル

三股町

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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

ベニシジミの交尾カップルがいたのは、仕事部屋を出たすぐのノイバラ。
元々は大きなススキ株だったが、ここ2年ほどでノイバラがグングン成長して、ススキは踏み台になって呑み込まれてしまった。
写真画面右がオス。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

谷津田の水路沿いの梢には今日もゲンジボタルが休んでいる。写真はいづれもメス。

夜になれば群飛しているが、そこからフワリとうちの庭まで上がってくることもある。
居間の窓から外を眺めていると光の明滅がときおり流れていくのだ。
連休明け頃に比べ、この頃はメスの姿もよく見るようになった。

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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH  FlashQ G20U

昨日に引き続き、今日も日中の気温はグンと上がった。日向にいるとジリジリ肌が焼ける。
けれど湿度は50%以下でカラッとしている。木陰に入れば涼しく過ごしやすい。
過ごしやすいののはいいが、カラカラに乾燥していることが気になる。
昆虫やさまざまな生き物にとって、この乾燥状態はどのように影響しているのだろう。

昨日と今日、草刈り作業を行なったあと、刈草が半日でパリパリに乾燥している。こんなに早く乾くなんてことは、この時期にかつてあっただろうか?と、やはり気になって仕様がない。


posted by やまかます at 20:58| コウチュウ

2023年05月19日

玉虫

埼玉県 飯能市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日に引き続き、飯能のフィールド歩きは午前中のみ。昼前には雨がポツポツ落ち始めた。
キノカワガ幼虫でもいないかと見上げていたカキの梢に、ヒゲコメツキ♂がいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

アオマダラタマムシを見るのは実に久しぶり。
無傷の綺麗な個体だった。

昼過ぎ都内に移動し、これも超久しぶりの書店にて立ち読み。池袋駅の三省堂。
文芸書コーナーでしばし時間潰し。
この頃から外では土砂降りに近い降りになっていた。
版元での打ち合わせのため、地下鉄の迷路をひたすら歩いた。
夜は町田市にて会食。町田駅前がすっかり変わって人が多く、大都会のようになっていた。






posted by やまかます at 23:07| コウチュウ

2023年05月18日

飯能のフィールド歩き

埼玉県 飯能市

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

久しぶりにアカシジミに出会えた。羽化して間もない新鮮な個体。
昨日から上京して、飯能市に投宿。昨年、11月に引き続き飯能のフィールドを歩いた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ヤマグワにはクワキジラミが多く、ハラグロオオテントウの幼虫が多数いて、成熟したものもいた。
写真ではナミテントウ幼虫(画面左)もクワキジラミを食べていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨年生まれの成虫もポツポツ見つかった。まだ蛹や新成虫は出ていないようだった。
posted by やまかます at 22:13| コウチュウ

2023年05月17日

荒れ地もヤマグワの賑わい

三股町

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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

小粒ながら果実が並んだヤマグワ。
耕作放棄地が増えて、草刈り手入れもされなくなった荒れ野に、ヤマグワがあちこちで大きく育っている。
以前なら苦労したカイコの餌集めも今では家の周りに潤沢な供給源がある。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U     

果実で吸汁していた、チャバネアオカメムシ。
完熟ではないが美味しそうだな、と共感を抱けるのもヤマグワ果実だからこそ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

白いワックスを纏ったクワキジラミがとりつくと、葉っぱは内側に軽くカールしている。
クワキジラミはそこそこいても、ハラグロオオテントウ幼虫は写真の2頭しか見つからなかった。
目の届かない葉陰のどこかにはきっと兄弟がいるに違いない。

                                   ※今日の写真は5月9日に撮影したもの。
 
posted by やまかます at 21:40| コウチュウ

2023年05月12日

重量級オトシブミ

三股町

庭の地面に這うように咲いているコマツヨイグサ。
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歩いて10数分の近所には背の高いマツヨイグサがズラッと並んでいる。
ちょっと羨ましい光景だ。
地区で顔馴染みの方が植えておられるので、いつか種をいただけないだろうかと横目で通り過ぎている。
一方、目立たないしどこにでも生えているコマツヨイグサだけど、しゃがみ込んで眺めてみれば、ハートマークの花弁が愛らしい。
朝食前のフィールド散策は、この一輪の花を眺めてから始める。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ハゼノキが花盛り。樹下に立つと虫たちの羽音が降って来る。
なかでもニホンミツバチの姿がよく目につく。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

ナナホシテントウも忙しそうに花蜜を舐めていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クヌギの若葉に、アシナガオトシブミのオスがいた。
なんだか貫禄たっぷり。
地域によっては多産するらしいが、うちの林や近辺ではほとんど見かけないので少ないと思う。

前胸と腿節が赤くなる赤色型もいるようで、目の前にいたらルイスアシナガオトシブミと見間違えそうだ。
で、過去記事を振り返ってみれば、まさにその間違いを発見!
2021年4月6日の記事で、赤色型のメスを、うっかりルイスアシナガオトシブミとしていたので訂正しておいた。

つまりうちの敷地内でアシナガオトシブミが目撃されたのは、2007年の春から今日まででわずかに2回、ということになる。
それで毎年のようにこの時期になると思い出すのが、2007年の春、庭のヤシャブシにいたオトシブミだ。

移転当初、オトシブミが庭にいたことでものすごく喜んだのも束の間、その目撃例一回きりで終わってしまいその後まったく見ていない。2本植ってあったヤシャブシのうち一本は枯れてしまい、残っている一本も衰弱甚だしく、いづれ立ち枯れてしまいそうだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
posted by やまかます at 21:51| コウチュウ

2023年05月09日

花粉パウダー、ふたたび

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

水路脇のクリにゲンジボタルがいた。
頭でっかちの体型からオスとわかる。いよいよ蛍の季節だ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日から観ているガマズミの花に、今日はアオヒメハナムグリ(オキナワコアオハナムグリ)が来ていた。
当初、ホソコハナムグリと見間違えていた。ずいぶんと小柄だった。
このアオヒメハナムグリも宮崎県下での数は少ないようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ジュウシチホシハナムグリは、ペアが2組とほかにオス2頭が来ていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

メスの触角はオスに比べて小さい。写真↓は、メスの黒色型。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

オスの赤色型だが↓ 若干、黒い部分も混じっているので、中間型とでも言えようか。2オスがこの型だった。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ジュウシチホシもアオヒメも、花に現れたのは午後になって気温が上がってからだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ゲンジボタル♂がいた水路の近くで、体がスッポリ収まるほどの穴を掘って何やら無心に食んでいた、イノシシ。
まだ幼い表情をした子供イノシシだ。

20メートル先からうずくまった茶色の塊を見つけ、そっと近寄ってみたがまったくこちらに気づかない。
3メートルほどの距離から撮影しているうちに、こちらを振り向いた。
それでも慌てた様子はなく、また土をほじくっていたが、さすがに私の姿を二度見してから、ヤレヤレとばかりに草藪へ走り去って行った。このイノシシには数日前の午前中にも遭遇している。
先月からこの辺りにはイノシシの罠(鉄格子の檻タイプ)が2基設置してあり、毎朝、罠の様子を見回りに軽トラがやって来る。
イノシシは人工物にはとても敏感で、小さなトレイルカメラですら警戒しているのだから、でっかい檻の罠に入るにはかなりの日数を要するだろう。

posted by やまかます at 19:57| コウチュウ

2023年05月08日

花粉パウダー

三股町

クマイチゴの果実が目立ち始めた。
隣の杉林からサンコウチョウの囀りがよく聴こえてくる。ずっと長く囀っていた。
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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

昨日の強風と雨で落ちていたセンダンの花。地面に落ちたものは土粒でよごれが激しいが、草木に引っかかっているのは持ち帰って花瓶に差しておきたくなった。

宅配営業所から戻ってはじめて、家の向かいにあるガマズミの白い花が満開になっていることに気づいた。
ならばと、車から降りて近づいてみた。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

水色のアシナガコガネ類が多数群れている中、期待通りにジュウシチホシハナムグリがいた。
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

赤色型が1頭、黒色型が2頭。花粉まみれになって蜜を吸っているのか、花粉を食べているのか、とにかく忙しく花テーブルの上を駆け回っていた。
赤黒両型を同時に目にしたのは初めてのこと。珍しいとまでは言えないが、それでもこの小さなハナムグリはそうやたらといるわけでもない。多数が群れている光景は想像し難いけれど、そんな穴場がどこかにあるのだろうか?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ジリジリ刺すような陽射しの下、カラムシ葉上にラミーカミキリが佇んでいた。このあとすぐ、ハラグロオオテントウにも出会った。

気になっていた詩集を毎晩少しづつ読み進んでもうじき終わりに近づいてきた。
選んだ単行本は、角川春樹事務所「にほんの詩集シリーズ」の『金子みすゞ詩集』(2022年)。
書店で選んだのではなくネットで購入したのだけど、装丁も気に入ったし、本文に添えられたイラストも可愛い。久しぶりに大事にしたいと思える本だ。
posted by やまかます at 20:15| コウチュウ

2023年05月04日

ヤナギにぶら下がる蛹

三股町

今日は曇り、ときどき雨。気温も低めでとくに家の中では寒いくらい。
朝からずっとライトダウンジャケットを着ている。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ヤマトシリアゲのメスが、アラカシ若葉の袋に頭を突っ込んでいた。
袋の中には体前半分が真っ黒なミンチになった、ムラサキシジミ終齢幼虫が入っていた。
ムラサキシジミ幼虫を襲ったのは、ゴミムシ類あるいはムカデ類だろうかわからないが、とにかくヤマトシリアゲではないことだけははっきりしている。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

耕作放棄池の真ん中に生えているヤナギで、ヤナギハムシの蛹がなぜか一頭だけぶら下がっていたのが昨日のこと。
そして今日の午後になって、成虫が羽化していた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
posted by やまかます at 18:34| コウチュウ

2023年05月03日

コガネムシ登場

三股町

朝は意外に肌寒かったが、昼前からは陽射しが強く気温がグンと上がった。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今日のコガネムシは、今シーズン初のお目見え。いっぽう、同じ草地環境のカラムシにつくラミーカミキリはまだのようだ。
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      OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH  FlashQ G20U

タケトゲハムシ
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
タケトゲハムシの産卵はまだ見ていないが、もうじき始まることだろう。

いろんな甲虫の姿が一気に増えてきた。この調子だとゲンジボタルも出ているかと思い探してみたが、見つからなかった。

ハスジカツオゾウムシ
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

カツオゾウムシ
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14     
posted by やまかます at 21:28| コウチュウ

2023年05月01日

竹の中からこんちわ

三股町

久しぶり、霧の濃い朝だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

日がグングン昇ってくると、霧の中にうっすらと虹が浮かんできた。ぼんやりして、白い虹だ。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

コガネグモの円網が草陰に目立ってきた。
立派な円網だけど、まだどれも幼体でステージは様々だが、大きくても亜成体かと思える。
写真のコガゲグモはまだあと2回は脱皮して成体となるだろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ニホンホホビロコメツキモドキは今年初の登場。
顔が大きく歪み、前あしが団扇のように大きい、メスだった。このあと軽やかに飛び立って行った。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

イヌビワではもう、イシガケチョウの終齢幼虫がいた。
もう、と言っても今日から、5月、皐月だ。時間がいつのまにか進んでいる感じがする。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
posted by やまかます at 17:05| コウチュウ

2023年04月26日

センダン蕾膨らむ

三股町

食堂の窓からだとちょうど目線の高さに見える、センダンの梢。
蕾がうっすら紫色に色付いてきた。
写真の梢は地上から10メートル近くあるが、そこまでツルウメモドキとフジの蔓が伸び上がっている。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シロダモの若葉
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

コアオハナムグリがヒメジョオンの花にたくさん来ているが、上翅の色や艶の具合は様々で、緑色が濃い個体を選んで撮影してみた。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

ツマグロハナカミキリ、だろうか?本種の上翅の紋様には変異が多いらしい。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

キスジテントウダマシはたまに見かけるが、菌食。
ふしぎいっぱい写真絵本『きのこレストラン』(ポプラ社:2018)にキノコを食べている写真が載っています。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

ヒメヒゲナガカミキリ。触角のたわみというか、曲がり具合が気になる。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U 

4月5日からずっと観察しているワカバグモのメス。
隣の花に引っ越しはしたけど、まだマーガレットの花畑をすみかにしている。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U 

獲物を抱えている場面はまだ一回しか見ていないが、3週間も同じ場所に止まっているのはそれなりに獲物を得てはいるのだろう、と思う。
posted by やまかます at 19:46| コウチュウ

2023年04月23日

サクラにこだわるのはなぜ?

三股町

冬に伐採したクヌギの萌芽が盛んだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

クヌギカメムシはほとんどが5齢となって(1頭だけ4齢もいた)、若芽から盛んに吸汁している。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

トゲハラヒラセクモゾウムシは、相変わらずサクラの葉裏にいてじっとしていることが多いが、今朝は歩いたり、敏捷に飛び立っていくものもいた。背の低い小木だが数えてみると4頭いた。

2頭はずっと寄り添うようにしていたので、もしや交尾に至るかと気をつけて見ていたけど、結局、片方がプイッと去ってしまった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

餌はなんだろうかと気になっていたが、花外蜜線に口吻をあてがっていた。
蜜線の中央の穴よりずれた位置に穴を穿ってもいたので、蜜を吸っていたのか、蜜線の果肉そのものを齧っていたのか、判然としない。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U


posted by やまかます at 19:28| コウチュウ

2023年04月20日

スフィンクス座り

三股町

昨日、庭のサクラで見つけた、スフィンクス座りする小さなゾウムシ。
じつにおとなしくて、葉っぱに触れてもまったく動じない。擬死のつもりだろうか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

和名は、トゲハラヒラセクモゾウムシ、、、と長い。
漢字で書くとおそらく、「棘腹平背蜘蛛象虫」もしくは「棘腹平瀬蜘蛛象虫」、かと思う。

ゴマ粒よりか大きい、体長4ミリ。ちょうどアミメアリがやって来て、触角でご挨拶。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

エゴノキの開花が始まっていた。樹上からはクマバチの羽音が聞こえていた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

先日、エゴノキに戻したシャチホコガ科の2齢幼虫だが、その後一度脱皮してから分散してしまい、ほとんどが消えてしまった。しかし、1頭だけが居残っていた。
体長は15ミリとまだ小さいが、前胸に黄色いリング模様があることから、アオシャチホコ、と思われる。
この幼虫もいづれ見失いそうなので、確実な同定のために再び回収して飼育することにした↓

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U
posted by やまかます at 19:39| コウチュウ

2023年04月15日

糞擬態

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

コナラの若葉にいたのは、コナライクビチョッキリか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350    

同じコナラにいた、ムシクソハムシ。
小さいし、糞そっくりだが、ゴマ粒よりかは大きい。
上下に見えている粒は、ムシクソハムシがした糞のようだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

庭のスイバ花穂で3頭目のベニシジミ幼虫を見つけた。気にかけて見始めたからか、それとも終齢になってからドンドン登り始めているのだろうか?
posted by やまかます at 20:10| コウチュウ

2023年04月14日

甘いも辛いも、、ただの水?

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

庭に飛来する春型アゲハの数が例年より多い。そして、このところは翅が擦れたり破けたりした姿のほうが増えた。

産卵ピークも終盤に入ったようで、植木鉢のサンショでは次世代の幼虫(1〜2齢)が育っているし、庭の真ん中に植っているユズには卵がたくさん産み付けられている。ユズのほうはしかし、かなりの数が卵の段階で消失してしまった。

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     M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

こちらも庭にいた、オバボタル。今日は水を飲む姿を初めて見た。水以外の餌を摂るのかどうか?

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    M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

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     M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

仕事部屋のすぐ外ではカラスノエンドウに、フチグロトゲエダシャクの若齢幼虫がいた。

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    M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14  FlashQ G20U

スイバの花穂には、2頭目のベニシジミ幼虫。9日に見つけた幼虫は、今日もまだ天空食卓に居座っていた。
posted by やまかます at 19:41| コウチュウ

2023年04月13日

踏んじゃったあ〜!!虫とは

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 

仕事部屋の窓から見えるノイバラから心地よい香りが漂ってくる。
花を訪れる無数のコアオハナムグリや、クマバチ、などの羽音で賑やかだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

カラスザンショウに営巣中のキアシナガバチを見たあと、振り返るとそこにキオビゴマダラエダシャクがいた。
今朝方、羽化したのだろうか、傷一つ無いピカピカの翅。
それにしても早い登場だ。早くても5月以降だろう。

クリの梢を見上げていたら、丸い食痕とシルエットでそれとわかった、リンゴコブガの幼虫。
枝をそっと引き下ろして撮影。この場所では去年も幼虫が見つかっている
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

林の中でササからササへとめまぐるしく移動していた、越冬明けのシロヘリカメムシ。
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庭のシロツメクサに来ていた、アオスジアゲハのメス。    
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

昨夜のこと、、、、、、、

廊下から、「踏んじゃったあ〜!!」と大きな声がしたので、何事よと駆けつけてみれば、
黒っぽいものがカーペット中央に転がっていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

「あ、オオゾウムシだよ。そいつは硬いから平気だよ、多分、、、、」

さっそく腹ばいになって撮影を始めたところで、ゆっくり起き上がって歩き出した。
廊下の床がふかふかのカーペットだったこともあり災難に至らなかったのだろう。

オオゾウムシが家の中を歩いている、というのも我が家でこそだが、
例年、家の灯りにはよくやって来て、今春も玄関前にじっと佇んでいる姿が見られるようになっていた。
posted by やまかます at 18:06| コウチュウ

2023年04月11日

ステルス甲虫とは?

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今朝の窓の外は、濃い霧で真っ白。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

スイバの花穂に登っていた、ベニシジミの幼虫。
この幼虫は一昨日、9日にこの場所で見つけてからずっと、ここに止まっているようだ。
地面に広がる根生葉を離れ、50〜60センチもの高さにある花穂まで登るベニシジミ幼虫は、この時期にはよく見かける。葉っぱに飽きたのか?よほど花穂が栄養に満ちているのか?幼虫が敢えて危険を犯してまで、天敵の目に止まりやすい花穂のところまで移動する理由がよくわからない。
このあと、蛹になるときは地面のほうへと降りるはずだが、、、。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH 

先日、根元近くでモンキアゲハが羽化していたカラスザンショウの幹に、 キアシナガバチの創設巣(初期巣:矢印先)があった。
ちょうど目線の高さだったので気づいたけれど、幹の色合いに見事に溶け込んでいる。

見つけたときに違和感があり、近づいてみると六角形の巣部屋の一つに、サビキコリと思われるコメツキムシが頭を突っ込んでいた。
これって、ヤバくない!?

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

各巣部屋には卵が一個と誕生する幼虫の餌として花蜜が一滴置かれている。
その巣部屋の一つに頭を突っ込んでいるサビキコリがこの卵と花蜜を盗み喰いしているのは、間違いないだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

女王蜂が戻ってきたら、この侵入者はたちまち引きづり出されるだろうと思っていたが、意外にも女王蜂は気づかないのか、あるいは無視しているのか、いくつかの巣部屋を覗き込んだだけで、数秒間の滞在のあとあっさりと飛び去って行った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

時刻は、午後5時半。
今夜はこの初期巣をねぐらにするはずだから、また戻ってくるだろうし、今度こそはサビキコリを追っ払うだろうと、女王蜂の帰巣を待ってみた。 

数分後に戻ってきた女王は最初、サビキコリの体に前脚をのせた、、、、だけで、
そのあと何事もないかのように身繕いをしてから、また飛び去って行った。

サビキコリには、アシナガバチから逃れる隠れ蓑のような何かしらの術でも備わっているのだろうか?



posted by やまかます at 19:58| コウチュウ

2023年04月10日

赤い飛影

三股町

イチイガシ
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14


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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

連日、林の中をフワリフワリ飛び回っている、アカハネムシ。

午前9時頃には、ツワブキの葉についた水滴を盛んに吸っていた。アカハネムシの食餌は何だろう?と気になっていた。
ひとしきり吸い上げたのち飛び立って行った。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ジャコウアゲハの飛来は、今春これで2回目。
前回はメスだったが、今回もメスで、翅の状態から見て別個体かと思える。
吸蜜の前にはしきりと食草を探して、いろいろな植物に触れていた。いかにも産卵したがっていたが、
うちの敷地内に植っているウマノスズクサは、まだ高さ14センチほど。それもわずかに一株。
日当たりが悪いせいか成長が芳しくなく、数年経ても広がっていない。移植したほうがいいのかもしれない。
posted by やまかます at 18:14| コウチュウ

2023年04月09日

クマイチゴの春

三股町

ウマノアシガタ
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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

お隣のクリ林の地面はウマノアシガタの黄色で埋め尽くされ、ところどころにポツンとハルジオンが突き立っている。
シャッターを切った瞬間、上空をハシブトガラスが通過していた。
先日から急ピッチで営巣していたが、巣作りはひと段落したのかこのところはオスが餌をセッセと運んでいる様子。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
クマイチゴの葉上で活動を始めたシロオビナカボソタマムシ。
葉っぱ一枚に1匹ずつ、お一人様の贅沢ランチだ。まだ配偶行動は確認できず。
とにかく数が多い。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

クマイチゴの群落はブンブンという羽音に包まれており、その音源の主はニホンミツバチのようだった。
posted by やまかます at 19:46| コウチュウ

2023年04月08日

胸が赤い、ジョウカイボン

宮崎県児湯郡都農町 尾鈴山キャンプ場

宮崎昆虫調査研究会の例会が、尾鈴山キャンプ場周辺で昆虫観察会として行われた。
初めて訪れるフィールドでもあり、私も参加した。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

青空広がり陽射しもあったけど、冷たい風が強く吹き荒れ気温はせいぜい11〜15度c止まり。
オオセンチコガネやハンミョウは活動していたが、他の昆虫の姿は極端に少なかった。
チョウ・ガでは、スギタニルリシジミ(2)、サツマシジミ(1)、ヒメアカタテハ(1)、キタテハ(1)、シロホシエダシャク(1)
、他未同定ガ類2種、カメムシは、アカサシガメのみ、カゲロウ類3種ほど。

はじめて見るジョウカイボン科の甲虫は、おそらくウスチャジョウカイの黒化型のようだ。
同属近似種に、クビアカジョウカイ、ムネアカクロジョウカイ、がいるが識別は難しそうだ。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U    
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

朽木から生えていた、このキノコ↓ はエリンギにも似ているが、まだ未熟な状態だろうか?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

posted by やまかます at 20:18| コウチュウ

2023年03月31日

お味はいかが?

三股町

午前中はずっと雨で、午後からも陽射しがないので気温は低め。室内で仕事をするにもちょっと肌寒い1日だった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

林に植っているコクサギが花盛り。気温がひくいせいか、花に来ていたのはハバチの一種1匹だけだった。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ノアザミの葉上にいた、アカイロマルノミハムシ
じっとしていたのに、深度合成撮影に入った途端、触角をプルプル振るわせ始めた。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

オニアカハネムシとこのアカハネムシ両者がすぐ近くにいた。数が多いのはアカハネムシのようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

コメツキムシの一種が何かを大事そうに前あしで抱え込んでいた。よく見るとアブラムシで、コメツキムシはこれを食べていたことがわかった。
 
posted by やまかます at 20:36| コウチュウ

2023年03月23日

雨上がりの酒盃

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

昨夜からひとしきり降った雨も、今朝には止んだ。
隣の敷地からうちの庭や林に進出しているオドリコソウの開花が始まった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

昨日に引き続き、今日もアゲハが飛来して、レンゲで吸蜜していた。 
今日のアゲハはメスで、このあとユズにも近寄ったりしていた。産卵には至らず、まずは腹拵えか。  

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

林内ではアカハネムシが出ていた。
破れていない綺麗な葉っぱに移動してもらいたかったが、このあと裏側に隠れてしまった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14   

アラゲカワキタケの見事なコロニーが、クヌギの朽木に並んでいた。 

傘に溜まった雨水、これがお酒ならさぞかし美味かもしれない。 

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14     

posted by やまかます at 20:00| コウチュウ

2023年03月20日

ノイバラの小劇場

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

ノイバラの花蕾が目立ってきた。

仕事部屋の窓から見えるけれど気づいたのは今日になって。冬の間は赤い果実を、シロハラとメジロ、ジョウビタキがそれぞれ入れ替わりでやってきては啄んでいた。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

同じノイバラの葉上では、ハナグモが獲物をガッツリ押さえ込んでいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

こちらは活動を始めたばかりだろうか、クワハムシがじっと佇んでいた。
うっかりすると、このハムシもハナグモの餌食になりかねない。

ノイバラの若葉には真っ黒なチビケシキスイの一種が多数集まっていて、交尾カップルも何組か見られた。

今日は朝からどんより曇り空で、午後から雨がパラつき始めた。この先しばらくは曇りか雨の日が続くようだが、室内作業に専念するには好都合かもしれない。
posted by やまかます at 18:27| コウチュウ

2023年02月06日

朽木のゆりかご

三股町

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クヌギとキヅタ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

大きな朽木が池に落ちる手前で止まっている。
3年前に伐採したクヌギだが、地面に近い柔らかそうな部分にナタを入れてみるとすぐ、褐色の糞トンネルが現れた。
トンネルを辿るように削っていくと、コクワガタ幼虫が現れた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

コツン、コツン、というナタを打ちつける音を聞きつけたか、ルリビタキのオスがやって来た。昨日と同じオスだろう。

曇り空の下、柔らかい光のおかげでルリビタキの瑠璃色の深みが出る。
光量が足りないので、ISO感度を3200まで上げて撮影。後処理でAIノイズリダクション(OM Workspace)を使っている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (トリミング)
posted by やまかます at 17:46| コウチュウ

2023年01月28日

寒風のなかを歩く銅金虫

三股町

午前8時43分
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霧島山     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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ツグミ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

私の姿を見て、畑から奥の土手へと退避したツグミ
まるで石になったかのようにフリーズ状態が長く続いた。ときおり、首を左右に捻ってはこちらの様子を窺っていた。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

畑にあるコンクリート壁を歩いていた、ヨモギハムシのメス。
お腹がでっぷり肥えている。おや!?ヨモギハムシの越冬ステージは、卵では?
posted by やまかます at 20:09| コウチュウ