2020年03月25日

早春蛾

昨夜、ライトトラップに飛来した、蛾2種。

エグリヅマエダシャク
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リンゴツノエダシャク♀、だろうか?
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エグリヅマエダシャクは3月から現れる早春蛾だが、リンゴツノ(だとしたら)は5月〜のはず、えらく早い出現だ。
※ 本種は、ウスクモエダシャクのようです。ごく普通種で、幼虫の食性はかなり広範囲ということなので、幼虫もシーズン中に見つかるかもしれません。

庭のカラスノエンドウの花外蜜腺には、クロオオアリが盛んに訪れている。
カラスノエンドウ-9638.jpg
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2020年03月13日

ゴマフヒゲナガのオス

昨日、撮影できなかったゴマフヒゲナガのオス。
朝からどんより曇り空だったが、今日再び見に行ってみた。

日射しが出たほんの数秒間、オス数頭が舞うには舞ったが、それっきり。
どうやら樹木の高所に隠れてしまうようだ。低い場所をいくら探してもオスは見つからなかった。
ヤナギの花上で休んでいるところを、枝を引き寄せてかろうじて撮影できた。
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可愛い、というより、ヒゲモジャ!こんなでよくもスイスイと軽やかに飛び回れるのが不思議。
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ライオンの立て髪、というより、ブラシヒゲナガ、だ。
こんなだから、遠目でも雌雄の区別は簡単。
メスは数頭が花上で産卵したり休んでいた。

昨日持ち帰ったヤナギの花を実体顕微鏡で時間をかけて調べてみたが、卵はついに見つからなかった。
メスがしきりと産卵行動をとっていた花なんだけど。

キブシはまだ蕾がほとんどで、開花はわずか。
キブシ-3130157.jpg

キブシ-3130140.jpg


(撮影機材:OM-D E-M1 MarkV 、LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 フラッシュFL-600R )
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2020年03月12日

ゴマフゲナガの乱舞

ミヤマセセリのオスが数頭、地面近くをリズミカルに舞っていた。(都城市、枡安森林公園)

すでに翅がボロボロに破れたオスもいたが、メスは見当たらず。
一度、キイチゴの花に来たが、一瞬だった。
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ヤナギ類の高枝花上で乱舞していたのは、
ゴマフヒゲナガ(ヒゲナガガ科)だった。
ゴマフヒゲナガ乱舞-3120107.jpg

ずっとではなく、波があって、ワッと飛び出すと一斉に数頭のオスが乱舞し、数十秒後には潮が引いたように静かになる。オスはそれぞれ花に降りて休んだり、別個体にマウントしたりしていた。
メスがいれば交尾するようだ。

飛翔する写真はうまく撮れなかったが、オスの飛翔シルエットは、キバネツノトンボに似ていると思った。
ゴマフヒゲナガ乱舞-3120132.jpg


一方、メスは花の子房に腹端を差し込んでは産卵していた。
ゴマフヒゲナガ産卵-3120032.jpg


オスの姿は頭でっかちで可愛いが、アップでの撮影ができなかった。
こちらもメス。
ゴマフヒゲナガ-3120020.jpg

メスは頭部が小さめで、触角もオスに比べて短い。

花の子房を食べて育った幼虫は、2齢になると子房外面の綿毛などでポータブルケースを作り、
3〜4日後には地上に移動して、枯れ葉を食べる生活を送るようだ。
ポータブルケースは枯葉を切り合わせたものに作り替えるが、
そのポータブルケースは落ち葉の中で時々、見かける。
ヒゲナガガ科の一種W0290103.jpg

写真は2枚合わせになっているポータブルケースを開けて、中の幼虫を見てみたところ(6月)。
この幼虫がゴマフヒゲナガであるかどうかは、わからない。
似たような幼虫巣を作る種は、ヒゲナガガ科に数種類いるようだ。

(撮影機材:OM-D E-M1 MarkV E-M5 MarkU 、LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 、EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM 、フラッシュFL-600R )


posted by やまかます at 22:25|

2020年03月04日

Emberiza


先日、キヅタ葉上で見つけ回収しておいた蛹。

左:腹側、右:背中側
アオシャク亜科蛹-.jpg


腹部にある黒く変色した部位が気になる。無事に羽化して欲しいだけに。
もしも寄生蜂の研究者の立場にあるなら、「どんな寄生蜂が出てくれるかな」なんて、全く逆の気分になるだろう。

蛹の写真は、OM-D EM-5MarkUのフォーカスブラケット機能を使い撮影。
レンズはマクロ60mm+接写リングで、撮影カット数は80枚。撮影ピッチは一番狭い「1」。
蛹のお尻は水平面からわずかに跳ね上がっているので(蛹の体長9ミリ)、頭からお尻までピントが合うようにするためには、40枚から試していって、結局、80枚は必要なことがわかった。
この試し撮りをする上では、撮影時間を短縮できるLED照明を選択した。
普段はストロボを使うことが多いが、ストロボの場合は定常光よりも撮影時間が数倍かかる。


スズメたちは営巣時期に入ってしきりと巣材を運んでいる。
スズメ-3639.jpg

けれど家屋の隙間はわずかしないので、営巣場所をめぐる争いも激しい。
ともかく衝動に突き動かされて、あらゆる隙間に巣材を詰め込む。徒労に終わるのは目に見えているのだけど。

ミヤマホオジロの群れは毎冬、訪れてくる。今季はこれでまだ2度目の対面。
珍しく、居間の窓正面のコナラの梢で、オスが囀っていた。
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ミヤマホオジロの学名は「Emberiza elegans」。

「ホオジロの仲間の属名は、Emberizaと覚え易いよ。可愛いでしょ」と、
にこやかに教えてくれたのは、大学時代の同級生女子だった。



posted by やまかます at 20:31|

2020年03月01日

キヅタの蛹

雨滴に打たれて、アブラナの花びらが次々と散っている。
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隣のクリ林には一本だけ、大きなオガタマノキが植わっている。

樹冠の様子はスギなど他の木々に囲まれており、よく見えない。
なので、13年前このオガタマノキに気付いたのは転居してからしばらく経ってからだった。

オガタマノキから3メートルほど離れたクリの立ち枯れには、キヅタが這い上っている。
周囲の様子からして、このキヅタの葉裏にミカドアゲハの越冬蛹がついていてもおかしくはない、はず。

で、キヅタの葉をそっと摘んでは葉裏の探索を始めた。一枚一枚めくるよりかこの方が楽チン。
手触りで蛹を見つけた経験は過去に一度ある。
まあしかし、今回は手応え無しに終わった。

すぐ近くのスギの幹にアオゲラがやって来て、大きな声で囀る。
「アレ?こんな近くに自分がいるのに、逃げないぞ」
営巣樹が近くにあるのでは、と周囲の木々を注意深く眺めてみたがそれらしき形跡は見当たらない。

コナラの樹幹へと登っていくアオゲラを見送るうち、ふとキヅタの葉の一枚に目が止まった。

「オヤ?小さな蛹。こんな目立つ場所で無防備だな」
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糸でしっかり繋ぎ留めてはある。

いつか見たことがある蛹だが、どうしても思い出せない。
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けれど蛹のお尻には脱皮殻が残っていて、頭殻の形から幼虫の姿を朧げにも想像できそうだ。
頭殻合成-.jpg


どうやらこの蛹は、シャクガ科のアオシャク亜科の仲間ではないだろうか。
蛹は生きていて、その証拠にしきりと体をくねらせる。
とすると成虫の第一化が早春に羽化する種、ということになるだろうか。
「ちゃんと羽化してくれよ」と蛹をケースに納めた。
posted by やまかます at 21:14|

2020年02月24日

冬芽、食べかじり

アラカシの冬芽を食べていた、カギバアオシャク幼虫。

カギバアオシャク幼虫-3071.jpg


少しづつ成長を再開したようだ。日中の気温は20度にまで上がった。

谷津田に降りて枯れ草を覗き込んでみれば、チョウセンカマキリの卵しょうがあった。
田んぼの隣の休耕田、というかここ数年、放置されたままの草地のヘリにあった。
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うちの周辺ではそれほど数は多くはないようで、特に卵しょう探しは数年前に随分とやった。
そんなまさに本作りで欲しい時に限って、見つからないもので、結局、遠くは仙台や東京の方達からご協力を得た。

苦労した撮影や虫探しのことなど思い出しながら、デスクワークへと家に戻った。
時々、気分転換と運動をかねて近所のフィールドを歩けるのは、実にありがたいことだと思う。
考えが煮詰まって前に進まなくなったときや、作業がひと段落したときは、ともかく外を歩く。
天候がすぐれない時は、部屋の片付けや掃除をして体を動かす。

犬のチョロは12歳。体の衰えがここ2年ほどで目に見えてき始めた。
今日は散歩も拒否。後ろ脚がブルブル痙攣している。
posted by やまかます at 20:47|

2020年01月29日

冬芽擬態

三股町 上米公園

草むらではフチグロトゲエダシャクも気に掛けつつ、アラカシを少し見ておいた。

林道沿いのひこばえで、すぐに見つかったのが、丸い食痕。
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こんな「しわざ」があれば、ほぼ確実に見つかるのが、カギバアオシャクの越冬幼虫だ。

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posted by やまかます at 20:17|

2020年01月24日

オオミノガ

めっきり出会えなくなった、大型ミノムシ、オオミノガだが。

自宅林の林縁で久しぶりに見つけた。
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かつて、ミノムシツリーは松山の実家の近くで見られたし、ミノを集めるのも苦労しなかったが、
近年はすっかり減ってしまい、見つけてもせいぜい一個だけのことがほとんどだ。

それでも、メスが羽化したミノにはちゃんとオスが飛来する。不思議だけど命はつながっていく。

ナズナでアブラムシを食べていた、ナナホシテントウ
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玄関先のウラギンシジミはまだ動いていない。
気温が上がったからと言って、すぐ動くわけではないようだ。
今日も日が暮れてから撮影。

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posted by やまかます at 21:31|

2020年01月13日

セスジナミシャク

午前中、明浜町は曇っていたが、北上して松山市に入ると、快晴だった。

高速松山道の伊予灘サービスエリアから、松山平野の展望。
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こうして松山に帰るのも、お墓参りくらいとなった。 
誰も住まなくなった実家を処分する大仕事はこれからだ。
昨年は久万高原町での講演もあってフィールド巡りもできたが、今年はどうなるだろう。

明浜町のミカン畑では、派手な袋掛けが目についた。
遠目にはドラゴンフルーツ!?かと一瞬思った。
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どういった理由でこんな色が選ばれたのだろう。別の場所では真っ黒のもあった。
素材は伸縮性のあるストッキングのようなもの。

一昨日、天満神社で見掛けた、セスジナミシャク

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成虫越冬?と気になった。
posted by やまかます at 22:13|

2020年01月02日

ヤママユ、越冬卵

今日も雲ひとつない、快晴。

午前6時40分、窓を開けると外は霜で真っ白だった。
体を震わせているチョロも、散歩に出かけるときは元気に嬉しそうに先を歩く。

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午前8時頃、霧島山を背景に数機の熱気球が上がっていた。
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空に滞在している時間は1時間程度だろうか。
写真に写っている気球は風に乗って南へ(画面左方向)とゆっくり移動しながら高度を下げていた。

隣の果樹園のクリに、ヤママユの卵がついていた。
25個あった。1卵塊としては多い方だろう。
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クリで卵を見つけたのは初めてだが、以前、繭殻を見たことがある。
割り開いて見れば、受精卵であるかどうか、あるいは寄生の有無なども確認できるが、
そのために一卵を犠牲にするのは憚れる。孵化するまで待つしかないだろう。
卵塊は枝ごと採取し、金網の茶こし器に入れ、さらに念のため細かい網袋を被せて庭木にぶら下げておいた。
posted by やまかます at 20:24|

2019年12月24日

リンゴカレハ中齢幼虫

庭に植えてあるクヌギとコナラの剪定を行った。作業は今日で二日目。

家屋に近いので、屋根の高さを超えないように毎冬、剪定作業が欠かせない。
もちろん伐採枝は念入りにチェックする。
ヤママユの越冬卵をはじめ、小さな昆虫の姿を見落とさないように時間を掛ける。
太めの枝や幹は、適当な長さに切り詰め、朽ち木置き場に積んでおく。

こういった作業も12年間続けてきたおかげで、だいぶ手慣れてきた。道具はノコギリとナタ。
いづれも、力の込め方、打ち込む角度など、コツが要る。
「えい!やあ〜、とお〜!」
無言ながら気合いが入る。

で、今日の収穫は、リンゴカレハの越冬幼虫だった。

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クヌギの枝に見事に溶け込んでいる。

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庭にいたオオカマキリのメス。
動きはなくおとなしいが、体に触れるとすぐさま、威嚇ポーズをとった。
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迫力には欠けるが、一生懸命の気迫が伝わってきた。
すぐ近くに産み終えた卵しょうがあった。おそらく、それが最後の頑張りだったのではないだろうか。



posted by やまかます at 19:46|

2019年12月10日

寄生バチとヤママユ

落ち葉が乾いた音を立てて転がった。

「うん? なんだろう」

そっと近寄ると、タイワンクツワムシのオスだった。
緑色と褐色の中間型。
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体に触れるとわずかに反応するが、動きは鈍い。

このあと、またもや、カサっと音がして、すぐ駆けつけてみれば、そこにも、
タイワンクツワムシのオスがいた。
褐色型。
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こちらは腹端から内臓の一部が飛び出しており、重傷を負っていた。鳥にでも襲われたのだろうか?

昨日のカブトムシの幼虫をもう一度、撮影し直した。
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顔が見える構図で撮りたかったのだが、今日はうまいことこちらを向いてくれていた。
こういう撮影は一発勝負になる。手を加えても大概はうまくいかない。

自宅林の真ん中にある、イチイガシ
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葉裏を見ていたら、ヤママユの越冬卵が並んでいた。9個。
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オオ!と喜んだのも束の間。
拡大撮影してみれば、小さな穴がどの卵にも開いていた。
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寄生バチが出た痕だろう。脱出口の掘削屑まで残っている。
卵の中は空洞になっていた。

posted by やまかます at 20:50|

2019年11月24日

タキちゃん

昨日の朝から今日の昼まで、『木城えほんの郷』で開催された、
「秋のむしむし探検隊とコケの一念」の講師として参加。
気温は高めでまずまずの天気だったが、今朝は雷雨になった。

夜の灯りには少ないながら、ヒメヤママユとウスタビガが、飛来した。


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人懐こいジョウビタキのオス。
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私が泊まったコテージの前にやって来て、しきりと私を見つめていた。

雨の中、三股町に戻ると、山之口スマートICを降りた時点で青空が広がっていた。

気になっていたアカギカメムシの集団は、数頭だけに減っていた。

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posted by やまかます at 18:25|

2019年11月21日

ヒメヤママユ、参上!

ヒメヤママユを初めて見たのは、1990年の10月17日のことで、
場所は愛媛県、小田深山。

この時は、ブナの朽ち木材に入っている、ヒメオオクワガタやアカアシクワガタ成虫の撮影が目的だった。
薄暗い森の中で材を物色中、足元にペタリと張り付いたようにいて、私が屈み込むと翅を拡げて威嚇ポーズをとった。羽化直後かと思える綺麗なオスだった。
その時撮影した写真(ポジフィルム)は『ヤママユガ観察事典』(偕成社、1998)に掲載されている。

※本書はすでに絶版となり古書でしか入手できないが、価格を見てびっくり!一体これはどういうこと?

さて、近所や自宅林にも確実に生息はしているのだが、過去11年間で見つかったのは卵と幼虫だけ。
意外や成虫を見ていない。
関東の平地林では普通に見られるが、それに比べて、この辺りではかなり少ないと感じる。

しかしようやく今朝、庭でヒメヤヤマユのオスを見る事ができた。昨夜、灯りに飛来したのだろう。
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翅は傷んでいたが、滅多にないことなので、細い枝にも止まってもらい、胴体や顔も撮影してみた。
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うちよりもう少し山間に入れば、個体数も多いのだろう。
にしても、ヒメヤママユの出現期としては遅い方だ。

イシガケチョウ幼虫、2齢、3齢、4齢、5齢がまだ、近所のイヌビワで育っている。
写真は、3齢。
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こんな調子で羽化まで辿り着けるの? 些か気には掛かる。


posted by やまかます at 21:42|

2019年11月19日

破れた、山叺(やまかます)

朝の犬の散歩は普段より遅めで午前8時過ぎになった。
谷津田に降りて畦道を歩く。

柿の木に数羽のハシブトガラスが来ていたが、私の姿を嫌って飛び立つ者、
平然として柿の実を啄む者、とそれぞれだ。
世間では嫌われる事が多いが、カラスを知れば知るほど、興味尽きない生きものだ。
彼らに出くわせば「オイ!何しているんだい?」と声を掛けたくなる。
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アオツヅラフジの果実
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三股町でのウスタビガ羽化時期は、例年通りだと今週半ばから。

サクラの梢で見つけた繭は、明らかにメスの繭だ。卵も付いてないので、羽化前の可能性もある。
けれどともかく、場所が高過ぎて観察には向いていない。地上高8メートルはあるだろう。

このあと、エゴノキでも繭を見つけたが、様子が変だった。
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繭壁が極めて薄く色鮮やかなのは、繭造り半ばの段階であったことを物語る。
繭の半分下は喰いちぎられたように消失している。
おそらくは、営繭中に天敵に襲われ、繭壁ごと幼虫は食べられてしまったのではないか?

これまでにも食い破られた繭はいくつも見てきたが、今回のようなケースは初めて。
まあしかし、羽化前の繭を見つけるというのは、そう容易いことではない。

posted by やまかます at 20:34|

2019年11月16日

リンゴドクガ

まだ眠い、アマガエル
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クヌギで怒っている、リンゴドクガの幼虫。

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クヌギの葉もずいぶんとくたびれてきてはいるが、パリパリと音を立てて食べていた。

リンゴドクガ幼虫のすぐ近くでは、クヌギの葉を綴った中に、アケビコノハの蛹が納まっていた。
ほんのわずかな隙間から、蛹のテラテラの頭だけが覗いて見えた。
触れるとゆっくり体をよじって動く。羽化が楽しみだ。

posted by やまかます at 20:46|

2019年10月31日

流線形

ヘクソカズラの葉がやたらと食べられていて、その蔓を目で辿っていくと、いました。
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ホシホウジャクの幼虫。体をそっくり返しているのが特徴。

畦道のねぐら通りでは、キタテハタテハモドキで混み合っている。(ねぐらは、昨日撮影)
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反対側から見ると、
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両種ともねぐらでの姿勢は、頭を下向きにしていることが多い。
posted by やまかます at 20:51|

2019年10月26日

土の中から蛹

自宅北側の路肩(20メートルほど)を掃除したのは三日前。
草を刈り溜まった泥土を全て除去したが、これはかなり疲れる作業だった。

数年前までは都城市の道路整備作業で綺麗にしてくれていたが、このところは予算が無いのか行政の方針転換なのか、道路整備作業が全くされていない。したがってセンターラインも路肩のラインもすっかり掠れて消えたまま。路肩に積もった泥土には草が繁茂していて、路肩が何処だか境界線がわからない。

路肩が草ボウボウで荒れているとゴミの不法投棄も増えるので、うちの敷地と隣の畑が接地している路肩だけは、私が年に二、三回、清掃作業をしている。

掬った泥土から転がり出たのが、エビガラスズメの蛹だった。
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近くのサツマイモ畑からこの場所まで来て、潜り込んだのだろう。

林の草刈り作業はすでに終わっているが、草刈り作業そのものに比べてもっと大変なのが、
刈草の片付け作業だ。
熊手で刈草を掻き集め、所定の場所に運ぶのも、斜面を上ったり下がったりと運動量たっぷり。
刈草が少しでも残るのが嫌なので、何度も掃くため余計に疲れる。
ほどほどにしておけばとも思うが、どうしても神経質になってしまう。

今朝は手始めに一部だけを片付けてみた。カメラをたすき掛けにして。
したら、朽木に生えたキノコの色に思わず手が止まった。
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地面に顔を擦り付けるようにして覗いてみれば、柄ははごく短い。
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傘の裏側にヒダも無い、ので「子のう菌類」かと思う。

庭の茅場には、キリギリスのメスがいたが、近づいても逃げる素振りもない。
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かなり弱っているようだ。

午後から新聞の取材で、上米公園に。
先日から見ているオオワライタケは、傘がしっかりと開いていた。
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キノコの変化は速い。明日はどうなっているだろう。

アラカシの葉をめくっていると、トビイロリンガの繭殻があった。
自然状態で見つけたのは今回で2回目かと思う。

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posted by やまかます at 21:52|

2019年10月21日

まゆコレクション

今月に入ってヤママユ、ヒメヤママユ、クスサン、そして来月後半には、ウスタビガ。

そんな野蚕の季節に、まゆコレクションの整理をしている。
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関東、東北、四国、九州、そして島嶼部で集めた、野蚕のまゆ。

ひどく形が崩れたもの、そんなまゆも拾ってきた。
崩れたまゆほど、それがどういった運命を辿ったのか、想像力を掻き立ててくれる。
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もちろん家蚕のカイコのまゆも。

先日、クヌギの葉裏で集合していたドクガ類の若齢幼虫たちは、今日になって忽然と姿を消していた。
周辺をいくら探しても見つからず、めくった葉の裏に、コガタスズメバチがいた。
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触角が一本、根元からもげている。何があったのだろう?
それでも元気に?飛び立って行った。
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2019年10月18日

ヤママユ

昨夕のタテハモドキは、無事に朝を迎えていた。
すぐお隣には、ジョロウグモがいたけれど。
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「ちとマズかった」などと書いたが、なんて事はない、
クモは満腹だったので、おそらく枯れ葉の除去作業は後回しでも良かったのだろう。

ヤママユの発生状況を見ておきたくて、町内の長田峡に行ったのは昨日のこと。
ここの遊歩道にはいくつか水銀灯がある。
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ライト下に居残っていたのはシロヒトリだけだったが、
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地面をしつこく探していたら、ヤママユの翅が落ちていた。
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散らばっていたのを一箇所に集めたのだけど、どうやら何者かに食いちぎられたのだろう。
傷み方からすると、そんなに日数が経っていないように見える。

(OLYMPUS E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm )


クヌギの葉をめくると、ドクガ科の一種の、2齢幼虫が群れていた。
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成長を待って、いづれ種名を確かめたい。

(Canon EOS-80D MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト マクロツインライトMT-26EX-RT )
posted by やまかます at 21:41|

2019年10月15日

ホシホウジャク

道路沿いのクヌギにはまだ砂糖水トラップが残ったままだ。

夕方になってうちにやってきたHさん。

双眼鏡を片手に、オオスズメバチの巣がまだ見つからないと真剣な顔になって語る。
何回か完全武装して伐採地の藪に乗り込んだそうだが、巣の場所が判らないそうだ。
今年は楽勝ですね、と軽口叩いていた私も、アレ?おかしいなあ?などと腕組みして、
ワーカーがまっすぐ帰巣する姿を目で追いかける。

すでに帰巣コースは一筋に絞られていて、Hさんと私の頭の中には、巣があると思しき場所と、
砂糖水トラップとの間に、白線がくっきりと描きこまれているのだけど、、、、。

ハチ採りには、もう少し時間がかかるようだ。

Hさんが引き揚げてから犬の散歩に出た。

コセンダングサの花で、ホシホウジャクが吸蜜に余念がない。
リードを左手に持ち替えて撮影。
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ミドリスズメ-7988.jpg



僅かに脚を動かしていた、トノサマバッタ
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どうやら病菌に冒されて草を登り詰めたようだ。

先日から玄関に活けてある、サツマイモの花。
いっぱい蕾をつけていて、毎日、2、3輪づつ開いては萎んでポタリと落ちる。
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こんなとこじゃあ、虫もやって来ないけど。

(使用機材:EOS-5D MarkV
TAMRON 90mm Macro, EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM )
       +270EXU,マクロツインライトMT-26EX-RT)
posted by やまかます at 21:08|

2019年09月28日

ミドリスズメのさなぎ

天気情報とは真逆の、朝から快晴。
予定通り、三股町での講演・観察会を開催できた。
前半30分は室内で「楽しい昆虫観察」と題してお話し。
そのあとはバスで町内の「みまたエコフィールド」に移動して観察会。

人気があったのは、カマキリ達。
講演でもカマキリの面白い行動に触れていた。終了時刻間際に小雨となったが、
参加者の皆さんには昆虫観察を楽しんでもらえたと思う。

一旦帰宅して軽い昼食をとってから、延岡に移動。
高速を北上しているうちに雨が強くなり始めた。昨夜の延岡は激しい雷雨だったようだ。

延岡市立植物園で雨のなか下見をしたあと、夜は別の観察会で延岡に来ていた、
Yさん、Mさん女史お二人と『青春の門』という居酒屋で一杯。

〆は、市役所傍の札幌ラーメン。

朝一番、いただいて飼育していたミドリスズメ幼虫の一頭が蛹化していた。

ミドリスズメ蛹-2063.jpg

本種は奄美大島以南に生息している。
posted by やまかます at 22:53|

2019年09月26日

ヤホシホソマダラ

チカラシバの花穂が目立ち始めたのに気付いたのは、犬小屋のそばに立った時だった。
ここには大きな株がデンと構えている。

花穂を眺めていると、小さなヤホシホソマダラの姿があった。
ほんと、小さな蛾。
ヤホシホソマダラ-1971.jpg


うんと近づいてもお構いなし。 気温が低めのせいか、それとも羽化して間もないからか。
それともお腹でもこわしているの?
ヤホシホソマダラ-1964.jpg


仕事部屋のすぐ外の草むらで跳ねた、クサキリ
もう少しで蹴飛ばしそうになった。ので、手で拾い上げた。

あ!うん!? これは黒化型と言うべきか。

クサキリ黒色型-.jpg


ベースは緑色?
クサキリ顔-1954.jpg

posted by やまかます at 21:39|

2019年09月24日

歩く目玉模様

以前、ここのヒガンバナが咲かないと書いたが、先日、草刈りをしたら、
まるで待ってました!とばかりに花茎が立ち上がり始めた。
ヒガンバナ-1907.jpg

ここは西向きの斜面上部で日当たりも良い。
林縁に群生しているヒガンバナは台風通過の影響もあってすでに萎びているが、ここはこれから開花を迎える。
この時間差は嬉しい。

足元を歩いている姿は一瞬、ヤマカガシかと思った。
もちろん見誤りだが、そう感じたのは間違いないから、イモムシにとっては「してやったり!」というところか。
目玉模様セスジスズメ-1906.jpg

私が中学生の頃であったら、到底拾い上げることなどできなかったし、
飛び上がって驚いていたはずだ。
人は変わるべくして、変わる。
posted by やまかます at 21:26|

2019年09月18日

白装束、ヒトリガ

そっと息を吹き掛けてみた。

シロヒトリ-1726.jpg


白装束の下に隠れていた、赤い紋様が鮮やか。
昨夜、ライトにはシロヒトリが2頭、飛来していた。

ヤママユのメス。
ヤママユ♀-7464.jpg

大変興奮して、翅を全開にしている。
これは威嚇行動だろう。
下手に触れると大暴れして、翅がボロボロになってしまう。

先月末にメスが羽化してから、その後、
今月に入って、数日おきにオス、オス、メス、と続き、
写真のメスは二日前の夜、最後に羽化した。
5個の繭が全て羽化し終わった。
ただし、4頭目のメスはなぜか、翅が伸び切らず羽化不全におわってしまった。

オス2頭は、チョコレート色で、メスはみな、山吹色だった。

羽がボロボロと言えば、
今朝、庭のランタナに来ていた、モンキアゲハ♀は、
後ろ翅の9割が破れて無かった。
モンキアゲハ-7859.jpg

それでも、まるで何事もなかったように元気に飛び、吸蜜していた。

モンキアゲハ-7861.jpg
posted by やまかます at 20:15|

2019年09月10日

キササゲのイモムシ

数日前からキササゲの葉を食べ続けているイモムシ。
今朝、改めて見るとだいぶ肥えていた。
シモフリスズメ幼虫-1335.jpg


キササゲはノウゼンカズラ科で、このイモムシはシモフリスズメだと思う。

シモフリスズメの食樹リストにはノウゼンカズラ科が入っていること、
シモフリスズメの体色は様々なタイプがあること、
シモフリスズメの尾角には細かい突起が並んでいること、
これまで見てきたシモフリスズメ幼虫の雰囲気がそっくりそのままであること、
以上。

先週、6日の深夜にふ化したサトキマダラヒカゲ、16匹兄弟は、
同じササの葉裏で2群に別れ、脱皮前休眠に入っていた。
サトキ1齢入眠-1327.jpg

そして夕方、6時頃、脱皮が始まり、次々と2齢へと成長していた。
1齢期は4日間、ということになる。

台所の勝手口傍に設置している竹筒アパートに、コクロアナバチが獲物を抱えて戻って来たところだった。
最初は家壁に止まったりしていたが、やがて私の体にまとわりつくようになった。
コクロアナバチ-1315.jpg

獲物の触角の付け根をくわえている。
麻酔された獲物は、オナガササキリ♀。
2015年8月にも同じ場面を撮影していた。

posted by やまかます at 20:04|

2019年08月28日

ヒ、ナ、ヨ、セ

竹筒アパートに、ヒメバチの一種が来ていた。
ヒメバチ-7684.jpg


竹筒の多くは、オオフタオビドロバチが営巣した泥蓋で閉じられている。
ヒメバチはその泥蓋をしきりと触角で探っていた。
ヒメバチ-7686.jpg

このシーンを見て、ふと思い出した写真がある。

キゴシジガバチの泥巣に産卵するキアシオナガトガリヒメバチの写真で、
撮影者は今は亡き、昆虫写真家、小川宏さん。

小川さんは昆虫全般を広く撮影されていたが、中でも蜂類の撮影には特段、精力を注がれていた。
その写真は、『日本動物大百科/第10巻/昆虫3』(平凡社、1998)に掲載されている。

今日見たヒメバチはそのキアシオナガトガリヒメバチによく似ている。
というか、そっくりだ。区別がつかない。
それはともかく、しかし、オオフタオビドロバチの巣は二重の泥蓋で厳重に警護されており、
ヒメバチの産卵管がずっと奥にある幼虫室まで、果たして届くのであろうか?疑問。

という話題でまずは「ヒ」。

次に「ナ」とは、ナガサキアゲハ

ピンク色のボタンクサギにはよく飛来するが、今朝も犬の散歩中に出会した。
ナガサキアゲハ-7657.jpg

けれど、こんな色合いもあるんだ、というちょっと意外な翅色。
ボタンクサギの左奥にはオオカマキリ♂の視線もあった。
狙っていたんだね。

「ヨ」とは、ヨツボシホソバ幼虫

クヌギの枯れ枝や幹で、しきりと地衣類をモグモグと美味しそうに食べていた。
ヨツボシホソバ-7177.jpg

ヨツボシホソバ-7185.jpg

だけど、長い毛が邪魔して、その美味しそうに食べる顔の表情がぜんぜん写真にならない。
これは悔しい。

最後に「セ」。
昨夜、玄関前で撮影したセスジツユムシの♂。

セスジツユムシ-7137.jpg


背景に写っているのは門灯。

夜のシーンの撮影では特にだが、ストロボを使う場合はできるだけカメラから離して照射する。
一瞬の生態シーンをガッツリ写し止める、という撮影目的に絞るならそうでも無いが、
(実際、私も8割程度はそうしたお気軽な撮影、してます)
ライティング効果を細やかに演出するには、ストロボの使い方にも工夫が必要。
ましてや、昆虫写真=ツインマクロストロボ、という図式に囚われているようでは
昆虫写真の面白味に欠けて単調になる。

昆虫がとにかく綺麗に写っておればそれで良い、というのであれば別だが、
そういう写真ばかり観ていると、私なんかは飽きてしまう。






posted by やまかます at 21:30|

2019年08月18日

宇宙人、ダダ

日射しがほとんどないものの、蒸し暑い一日。
雨が降りそうで降らずじまい。
仕事の合間に休憩がてら高校野球のテレビ観戦。

アカメガシワの幹にいた、ルリモンホソバ幼虫。
ルリモンホソバ幼虫IMG_0660.jpg

うちの林で幼虫を見たのはこれが初めて。
去年、撮影したのは延岡市だったと思う。
成虫にしても数回しか見ていない。ライトへの飛来も稀。

背面から見ると、長い毛に覆われている幼虫の地肌がよくわかる。
幼虫の餌は、地衣類。
ルリモンホソバ幼虫IMG_0671.jpg

これから成長してもっと肥えるだろう。

幼虫の紋様から、ウルトラマンに登場した宇宙人「ダダ」を連想する。
posted by やまかます at 19:56|

2019年07月23日

薄皮饅頭

庭のクヌギから発酵臭が漂っていた。
ヒラタクワガタのオスが腰の高さ辺りでウロウロしている。
樹液が出ているであろう場所ではしかし、クロヒカゲの姿しかなかった。

朝一番、アサガオに来ていたクロセセリは、サンダルを履いているうちにホウセンカに移動。
その長く繰り出される口吻を見ていたら、

「どいてよ!」とばかり
スジボソコシブトハナバチが割り込んで来た。
スジボソコシブトハナバチIMG_9207 (2).jpg

スジボソコシブトハナバチIMG_9218.jpg


一度頭を突っ込んだ花は憶えているらしい、同じ花には一回きりしか訪れない。

クヌギの葉裏にビッシリと並んだ、ツマキシャチホコの卵。
昨日には黒っぽくなっていたが、
ツマキシャチホコ卵_Z5A7306.jpg

今日の正午前には一斉にふ化していた。
ツマキシャチホコ_Z5A7310.jpg
posted by やまかます at 20:45|

2019年07月21日

ツマキシャチホコ

朝からずっと降ったり止んだり。
その間隙を縫ってアゲハやモンキアゲハが庭の花壇に来ていた。
アゲハIMG_9060.jpg


午後5時を過ぎた頃になってようやく雨が止み、わずかながら陽射しも出た。

まるでハチマガイスカシバ、そっくり。
オオフタオビドロバチIMG_9080.jpg

オオフタオビドロバチだ。

ススキにはアカハネナガウンカの姿が増えた。
アカハネナガウンカIMG_3922.jpg


クヌギ林の林縁ではツマキシャチホコの交尾ペアがいた。オスに比べてメスはかなり大きい。
ツマキシャチホコ交尾IMG_3937.jpg

ツマキシャチホコは毎年多いが、こうして交尾を見るのは初めてだ。

さんざん迷って、薄暗い林縁に落ち着いた、ミヤマカラスアゲハの♀
ミヤマカラスアゲハ♀IMG_9101.jpg


5メートルほど右隣にはカラスアゲハのオスが先にねぐら入りしていた。

背丈の高い草原ではキリギリスが体を日乾ししていた。オスもメスも。
一瞬、コガネグモと見間違えたほど、ナガコガネグモも大きく成長していた。



posted by やまかます at 20:27|

2019年07月20日

クロシタシャチホコ

16年前のCD-Rから写真データの読み出しを試みたが、iMacでは認識できなかった。
しかもDVDドライブからディスクを取り出せなくなり、「再起動+マウス左クリック長押し」でなんとかディスクの吐き出しはできた。

そこでWindowsのノートPCで読み込み、そこからデータをiMacにコピーできた。
これだけの作業で結構時間を浪費したけれど、CD-RとかDVD-Rに保管してある古いデータはできるだけハードディスクに吸い上げておいたほうがいい。特にCD-Rなどは10年も経るとデータを読み出せなくなる。
10数年前まではデータのバックアップにDVDやCDを使っていたが、これらのメディアは恒久性という点では弱すぎる。容量も少ないので早々と使わなくなってはいたが、、、。

昨夜のライトに飛来していた、クロシタシャチホコ

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後ろ翅は薄茶色。
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クロシタシャチホコの食樹はツバキで、庭で毎年発生している。
posted by やまかます at 23:02|

2019年07月19日

オオツバメエダシャク

昨夜、ライトに飛来したオオツバメエダシャクのメス。

オオツバメエダシャク♀-3888.jpg


4年前、2015年7月に撮影していたオスは、こちら。
オオツバメエダシャク♂-4756 (2).jpg


とびっきりでっかいシャクガなので、幼虫の姿も見ておきたくなる。
図鑑によると幼虫の体長は6センチ。

植樹はクスノキ、シロダモ、サネカズラ、など。
さっそくシロダモとサネカズラの水差しを添えて、採卵を試みることにした。
産卵してくれるだろうか?
卵はどんな色だろう。
オオツバメエダシャク♀-3894.jpg


トイレに置いてあった電波時計が止まってから一ヶ月。
止まった原因は、電池漏れだった。
新規に買い直すことも考えたが、やはり勿体無い。
昨日、仕事に取り掛かる前に、まずはこの時計の修理を片付けておいた。
時計IMG_3836.jpg

分解してまずは電池室の端子を取り外した。
電池室は電池から漏れ出た水色の溶液で汚れていたので、これを出来るだけ綺麗に拭き取った。
狭い隙間にも入り込んでいるのでかなり時間が掛かった。端子もできるだけ丁寧に磨いた。
もちろん、分解してすぐに回路が活きているかの通電テストも行なった。

端子を元に戻して、配線をハンダ付けした。ハンダ付けは苦手ではあるけどなんとかなった。

千円前後で売っている電波時計ではあるが、修理できるのであればそれに越したことは無い。
どうやら安い電池を使ったのがいけなかったようだ。電池は高くても信頼できるものを使いたい。
時計IMG_3839.jpg




posted by やまかます at 21:05|

2019年07月18日

ムナブトヒメスカシバ

気分転換と運動を兼ねて外に出てみると、とんでもなく蒸し暑い。
朝から雨だったので家の窓は全部締め切っていたが、カラッとした室内との湿度差が大きい。
おまけに雲間から急に陽射しも出て、路面から蒸気が上がってくる。

先日から顔馴染みとなったコガネグモの網には、ウスバキトンボが掛かっていた。
コガネグモIMG_3841.jpg

お腹が減っていないのか、少し糸を掛けただけで獲物に手をつけた様子がまったくない。

コガネグモの巣網から少し離れた草むらで、弱々しく舞うスカシバがいた。ヒメアトスカシバより小さい、
ムナブトヒメスカシバのメスだ。

ムナブトヒメスカシバ♀IMG_3854.jpg

前脚をアンテナのように突き上げた独特なポーズ。
本種の幼虫はノイバラや園芸のバラの茎内で成長するようだ。

フワリと飛び立ってもすぐ近くに着地する。
小さいから少しでも寄ろうとすると、フワリ。それを繰り返しているうちに、
どんどん足場の悪い藪に踏み込むことになる。
短パンにサンダル、という軽装のまま撮影を優先した。

先日、仕事部屋の勝手口にマムシがいたこともあって、サンダル履きで無闇と草薮に入るのは止そうと自分で決めたばかり。短パン姿もマダニ対策に反する。
住居がフィールドの中にあるような暮らしにドップリ浸かっていると、フィールドに出る、という気構えが欠落しがちだ。
わずかな時間といえども面倒がらずに長ズボン、長靴を着用しようと反省。特に今の時期は。



posted by やまかます at 20:42|

2019年07月05日

逆さま

昨夜、ライトに飛来していたウコンエダシャクの♂。

ウコンエダシャク701A6432.jpg


頭を下向きにした方が落ち着くようだ。

路上で死んでいたコヤマトンボ
アミメアリの群にびっしり覆われていた。


コヤマトンボIMG_8757.jpg


屋根の庇に設置してある巣箱(5箇所)は、スズメたちの争奪戦で賑やかだ。
梅雨休みの間に、雨どいの集水器(じょうご)に網の蓋を被せておいた。
集水器は7箇所。網は園芸用のトリカルネットを裁断して加工し、網板を被せるだけでは無く、横の隙間も塞げるように工夫した。
巣箱からあぶれたカップルが集水器に営巣してしまうのでこれを未然に防ぐ網蓋だ。
posted by やまかます at 20:52|

2019年07月04日

クチバスズメの運命

昨夜の大雨から一転、穏やかな朝を迎え昼頃には晴れ間も出てきた。

近所の草むらを覗いてみれば、羽化不全のクチバスズメ♀がいた。

クチバスズメIMG_8639.jpg


どのようなトラブルに見舞われたのだろうか?
大雨が関係しているのだろうか?まるで溶けてしまったような、、、ともかく翅がほとんど伸びていない。
これではもちろん飛ぶことができない。
メスの周辺には卵が多数散らばっていた。

クチバスズメ卵IMG_9726.jpg

このメスの所にオスが飛来して交尾が成立した可能性も無くはない。
けれどもし、卵がふ化したとしても、食樹のクヌギまでは4メートル以上離れている。
翅を失ったメスは、本来ならクヌギの梢に移動して産卵するところだが、すでに歩くだけ歩いたのかもしれない。
苦し紛れに産めるだけ産んだ、そういう事ではないだろうか。

このあと1時間ほどして再び、訪れてみれば、何と。

クチバスズメ_Z5A6962.jpg

ヤブキリ♂の餌食となっていた。すでに頭部はすっかり消失している。
卵をたっぷり抱えたクチバスズメが、もがいてもがいて、できる限り広い範囲に卵を産んだわけとは、
こういった事態も体が知っていた、ということか。


明後日の観察会の下見で、日南市の山中に出掛けた。

林道沿いで羽化途中のヒメハルゼミを発見。午後3時39分。
羽化殻はよく見ていたが、羽化シーンの観察は初めて。

ヒメハルゼミIMG_8687.jpg

ヒメハルゼミkIMG_8690.jpg

ヒメハルゼミIMG_8704.jpg



posted by やまかます at 20:33|

2019年07月02日

今朝のコシロスジアオシャク、3年前のアトキスジクルマコヤガ

昨夜は昆虫の飛来数が多かったようだ。仕事部屋の外灯だけど。

大きさで言えば、カブトムシ♀が一番、次いでミヤマカミキリ♂。三番手がサツマコフキコガネ。
四番手がノコギリクワガタ♀。

蛾類は小型の種類がそこそこ。中でも目を引いたのはアオシャク亜科。同種が数頭来ていた。
アオシャク類は似ているものが多いが、
おそらくコシロスジアオシャク、かと思う。


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本種の食草はセンニンソウ、ボタンヅル。
小学館NEO図鑑『イモムシとケムシ』(2018)に幼虫写真が載っている。


さて、唐突だが3年前の3月中頃、うちの林で撮影した、
アトキスジクルマコヤガ


アトキスジクルマコヤガ4月17日-2.jpg



羽化して間もない綺麗な姿だったが、「まるで霜降り肉」というのが第一印象だった。
けれど名前調べはずっと後回しになって、やっと今日になって特定できた。
幼虫は枯れ葉を食べるようだが、講談社の『日本産蛾類生態図鑑』(1987)に解説と一枚だけ幼虫写真が載っている。
枯れ葉喰いでは、どこをどう探せばいいのか?幼虫を見つけるのは偶然でしかないかもしれない。


(使用機材:EOS-5D MarkV EF100mm f2.8Macro
posted by やまかます at 20:34|

2019年06月29日

モンウスギヌカギバとフキトリバ

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モンウスギヌカギバはこのところ連夜灯りに飛来する。
そうなると「撮っておくれ」と言われているような気がして、ついついスタジオの特等席に入ってもらう。


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それにしても傷一つ無い、綺麗なはね。

先日載せた、フキトリバの蛹が羽化した。

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開張は20ミリ程度。

自宅庭にはフキがたくさん生えているけど、これまでフキトリバ幼虫が見つかったことはない。
写真の個体は都城市青井岳の近くの沢に生えていたフキで見つけた。
その場所はトゲオトンボが生息しているような環境で、終日、日陰で涼しい。


〜機材のお話し〜
絞り動作不良で修理もできず、使用を断念したシグマ50ミリマクロレンズ。

ちょっと不安だったが、同機種の中古レンズを購入した。
「非常に良い」という説明書きだったが、まさに文字通りいや新品同様と言っても差し支えない。
マウントの擦り傷も全くなく、もちろんレンズ内のゴミなど皆無。鏡筒外面に刻印された数値や文字もくっきり。
で、肝心の写りも申し分無し!

中古レンズには当たり外れもあるから、安いからといって迂闊には手が出せない。
以前、新品同様の望遠ズームレンズを買ったものの、フォーカスがわずかに外れるという曲者だったことがある。
すぐに手放したのは言うまでもない。もしかしたらそのレンズは、そうやって人から人へと次々と売り渡っていたのではあるまいか?人気の高いレンズだけに、、、。
けれどシグマ50ミリマクロレンズについては主力レンズでもあるので、
敢えて冒険をした。
メーカーの修理サポートがないから、不安解消のためにできれば予備をもう一本、、、、、、、いやいや、次は無いと思うべし。
posted by やまかます at 11:54|

2019年06月26日

ハチマガイスカシバ

姿はハチに似てハチにあらず。

和名は、ハチマガイスカシバ

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昨夜から今朝にかけて雨がかなり降ったが、その中、仕事部屋の外灯に飛来したようだ。少しくたびれている。

ハチマガイスカシバは毎年、うちの敷地内で繁殖しており、コウモリガ幼虫巣の蓋部分に産卵することも観察している。で、どうやらコウモリガ幼虫巣の何がしかを糧にして成長するものと推測している。
卵と幼虫も確認したが、幼虫の飼育には失敗した。
(新開孝(2018)『インセクタ みやざき』No.6;36-37p.宮崎昆虫調査研究会調査報告書)


エノキにいた、ナナフシ

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さて、ナナフシの写真はトリミング無しで、EF-S35ミリマクロ+EOS80D で撮影した。
倍率はこのレンズでのほぼ最高倍率。内蔵ストロボをストレートに当てている。

EF-S35ミリマクロは、レンズが小さく等倍でもレンズ長が変わらないこと。
レンズ先端にLED照明が内蔵されていて、特に夜間撮影では補助ライトが要らないので、この上なく便利。
しかし、このレンズはAPS-Cカメラ専用なのでフルサイズカメラには使えない。
それで、フルサイズカメラではシグマの50ミリマクロレンズを使っていた。このレンズは倍率が高くなるにつれ
鏡筒が伸びてしまうのが短所といえば短所だが、立体感のある描写は大変気に入っていた。

ところが今月に入ってから突然、絞りの動作不良が頻発して(開放のままで露出オーバーになる)、仕事には使えなくなっていた。
シグマに相談したところ、製造終了して年月も経ているため修理サポートはできないとのこと。
私は標準マクロレンズの使用頻度が高いので困ってしまったのだが、等倍撮影が可能な標準マクロレンズを
他のメーカーで探してみたものの意外と無い。
キャノンの新シリーズレンズ、RF35ミリマクロはフルサイズ仕様だが、ハーフマクロで等倍撮影はできない(このレンズは新発売のフルサイズミラーレス機でしか使えない、はず)。
シグマは現行では70ミリマクロレンズを出してはいるが、20ミリの違いは大きい。
仕方なくEF-S35ミリマクロをメインに使うようになったのだが、フルサイズカメラへのこだわりがあって、
なんとかならないものかと思い続けていた。

ふと思いついて(なんでもっと早く気付かなかったか!)、
「接点復活剤」をレンズ側の信号接点に塗ってみた。

すると期待通り、絞り作動が安定して、何度テスト撮影しても、今のところ不具合は出ていない。
作動不良の原因が接点にあるのかどうかはまだ判然とはしないが、
このまましばらく使ってみよう。

※ 翌日、本番撮影に使ったところ、絞りの作動不良が再発してしまった。
露光オーバーになり、しかもシャターを切った後、絞り羽根が開放に戻らない。
接点の通電不良といった単純なトラブルではない、、、とは薄々、わかってはいたのだが、まさに藁をも掴む心理。


posted by やまかます at 21:12|

2019年06月22日

マダラニジュウシトリバ

クヌギの剪定をしていたら、マダラニジュウシトリバが目の前にいた。
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翅広げて13ミリ程度だから小さくもなく、大きくもない。
本種はスイカズラの蕾で幼虫が育つ。


畑で夕食用のジャガイモも掘り出していた嫁さんの足元からケラが出てきた。「なに!?この虫」
すぐさま私が拾い上げて「これが、ケラだよ。ほらモグラにそっくりでしょ」

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シャベルのような前脚の搔きわける力は強く、グイグイ指の間に潜り込む。
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手のひらから、あっという間に手の甲に出てきた。
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アヤオビハナノミ、かな?
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なぜか大人しい。いつもはチョコマカ動いてなかなか寄らせてもらえない。
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posted by やまかます at 21:27|

2019年06月21日

さなぎ

ハゼノキにいたクロモンカギバ幼虫は、
そろそろかなと覗いてみれば、やはり蛹になっていた。

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2頭のうち一頭は行方不明だが、葉表、葉先にキッチリ収まる姿にしばし見惚れる。

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フキトリバの幼虫が今朝方、蛹化していた。


フキトリバ蛹1.jpg


写真画面下が頭部になる。体長は約9ミリ。

オリンパスの新しい画像処理アプリケーション、OLYMPUS Workspaceが先日公開された。
さっそく使ってみると、処理速度も速く使い勝手も良い。
フォーカスブラケットで撮影した写真を深度合成する機能もあって、フォトショップよりも操作が簡単で随分と楽になった。
posted by やまかます at 21:57|