2020年05月25日

ナナミノキ、ベニオビヒゲナガ

遠目にも、ナナミノキの赤紫色の花蕾が目立ってきた。
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開花はわずかだが、落花もそこそこある。

庭の西側、法面にあるこのナナミノキは、雄株。
雄花の花弁は4、5枚と図鑑にあったが、3枚の花も少なくない。
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こちらは3枚。
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雌株は自宅林の南端に一本あって、毎年、赤い実がなる。
その雌株のすぐ隣では、クリの開花が始まっていた。
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ナナミノキ雌株を見上げていたら、
イヌビワの葉裏に派手なヒゲナガガがいた。
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ベニオビヒゲナガのオス。

昨年もほぼ同じ場所で、オスメスを見ている。
タグ:樹木
posted by やまかます at 19:41|

2020年05月05日

庭のフチグロトゲエダシャク幼虫

昨日、玄関前の植え込みに、一頭。

そして今日、庭を一巡してみると、さらに3頭の幼虫が見つかった。
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写真の幼虫は一番成熟してい、カラスノエンドウを食べていた。

黄色いストライプが特徴の、フチグロトゲエダシャク幼虫。

シーズン中、庭でオスの飛翔はよく見るけれど、メスの姿はまだ見ていない。けれど、いつの間にか庭のあちこちで産卵していたのは間違いない。過去にも幼虫はしばしば、見つかっていた。
GWの今頃に成熟幼虫が目立ち始めるのも、例年通り。

カラスノエンドウの絡んだササに、かじりの「しわざ」があった。
これはいかにも怪しい。
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そっとめくってみれば、、、、
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ヤホシホソマダラの幼虫だ。こちらも、ほぼ成熟している。
同じマダラ科では、ウメスカシクロバ幼虫がサクラの葉にいた。

久しぶりに登場の、ゴイシシジミ
オオカマキリのふ化幼虫とツーショット。
ゴイシシジミ-1155.jpg

すでに翅はかなり傷んでいた。丸みのある翅型から、メスと判る。

アブラムシのコロニーがいる場所を突き止めたくて、しばらく追いかけてみたが、
写真の如くここに落ち着いてしまった。ちょうど庭の真ん中辺り。


家庭菜園では、エンドウ豆が大豊作。
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多いものでは一鞘に、10個の豆が入っていた。
豆ご飯にしていただくのが一番の好みで、今夜の夕食はもちろん、豆ご飯。

ご飯が炊き上がったあとに、さっと茹でた豆を載せてかき混ぜた。
薄味だけど豆の緑色が味を引き立ててくれる。ちょい、塩ワカメを添えて。

昨日は、池の横の広場から始め、林の中の観察路の草刈り作業をし、
今日はやり残していた、宅地隅々の草刈りを行った。気温は高めとは言え、まだまだ序の口。
さほど疲れは出ない。

草刈り機に使うチップソー丸刃は、チップが摩耗すると捨てるしかない。切れ味がすこぶる落ちるからだ。
つまり使い捨てなのだが、これを回収するという仕組みは聞いたことがない。したがって、金属ゴミの日にまとめて出しているけれど、これ、再生することはできないのだろうか? と、ずっと疑問に思っている。

昔ながらの丸刃を使ったこともあるが、これはヤスリでまめに砥げば、長期間使える。
そのほうがゴミ出しの罪悪感もかなり軽くなるのだが、まあ実際に使うとなると結構、疲れる。ゆったり時間を掛けて作業すればいいはずだが、、、、。やはり、ちょっと考え直そう。





posted by やまかます at 22:17|

2020年04月17日

目玉模様

林を降りた南の出口斜面に、毎年顔を出す、ナルコユリ
小さな蕾で賑わってきた。
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葉をかじったのは誰?

アカメガシワ幼木の芽吹き。
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ツルコウゾの雄花穂も、小さいけど目をひく。
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公民館横のゴミ集積所にゴミ出しをしての帰り。
フェンスに絡んだアケビに、アケビコノハの熟齢幼虫がいた。
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緑色型を見るのは、久しぶりかと思う。以前いつ見たのかは思い出せないけど。
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posted by やまかます at 19:13|

2020年04月08日

スーパームーンと蛾

深夜、目が覚める。カーテン越しに外が明るい。
「オヤ?もう5時かな?」と勘違いするほど、明るい。
時計を見れば、午前2時。

今朝、午前8時。

仕事部屋の外灯近くに、イボタガのメスが佇んでいた。
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近寄ると、フワッと翅を拡げ浮かせる。さながら帆掛船の風をはらんだ帆のようだ。

帆船と言えば、先日、観たばかりの映画『マスター&コマンダー』を思い浮かべる。
ナポレオン時代の海洋冒険小説の映画化。
主役の英国軍船サプライズ号がフランスの武装船アケロン号を追い掛け、大西洋から太平洋に出、ガラパゴス島に上陸して生物調査をするシーンまである。
まさに博物学全盛の頃。アメリカでは捕鯨も盛んで鯨油を大量に消費していた時代でもある。
嵐の中で帆船を操舵する場面にも惹き込まれたが、主演はラッセル・クロウ
ラッセル・クロウがジャベール役を演じていた『レ・ミゼラブル』も良かった。
ミュージカル映画はほとんど観ないけど、この映画だけは気に入った。
さらに遡って、『ロビン・フッド』では主演。この映画は2回観た。

話が逸れました。

午前9時15分。
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このあと、正午前には姿を消していた。
採卵しようか迷ったが、結局、しないことにした。
野外卵からふ化、幼虫の成長、など、2年前に一通りの撮影は済ませてある。
いや、3年前かな?


posted by やまかます at 21:51|

2020年04月03日

アカウラカギバ

庭のヒメユズリハで食事中の、アカウラカギバ幼虫。
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雨が降っても、風が強く吹いても、いつも必ず葉表にデ〜ンと構えている。
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葉表といえば、こちらゴマダラチョウ幼虫も。
脱皮を終えたばかりです。
ゴマダラチョウ脱皮後-4030514.jpg


三股町内で、ムカシトンボの観察ができる渓流を探してみた。
良さそうな環境はあるのだが、アプローチが難しい所ばかりで、今日は惨敗。
アカウラカギバ幼虫-4030015.jpg


自宅林のヤブムラサキで、ヒゴトゲハムシの観察を始めて二日目。
今日は交尾を初めて見ることができた。
昨年は2頭だけだったが、今シーズンは4頭と出だしは良い。

幼虫のマインを是非、見てみたい。


posted by やまかます at 20:28|

2020年03月30日

スカシエダシャク Krananda semihyalina

昨夜、仕事部屋の灯りに飛来していたのは、スカシエダシャク

開帳45mm前後。
背面
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腹側
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本種の食樹は、クスノキ。

ツツジの開花の具合を見に行って戻ってきた嫁さんが、
「灯りの下に、白いフサフサの可愛い蛾がいたよ」と言うので

「へえ、よく気付いたね。もちろん知っているよ」と私。

リンゴドクガのオスの一番乗りだ。他にも数種、春の蛾が来ていたがどれも小さい。

posted by やまかます at 21:11|

2020年03月29日

マルモンヒメアオシャク、羽化

3月1日に見つけた蛹が、昨夜、羽化した。
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マルモンヒメアオシャク-1016.jpg

これでようやく、蛹の正体がわかった。

マルモンヒメアオシャク

本種の食樹は、コナラ。蛹があった場所はクリに巻き付いたキヅタの葉上だった。
コナラはあるが、10mも離れている。

そのコナラの若葉では、ナナフシ幼虫の姿も目につき始めた。
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庭のツツジには、ミヤマカラスアゲハの春型♂が飛来。
ミヤマカラスアゲハ♂-9668.jpg

ミヤマカラスアゲハ♂-9689.jpg


エノキの梢には、オレンジ色のホシアシブトハバチも。
ホシアシブトハバチ-9776.jpg


2007年の7月から、これまでの13年間、ずっと一緒に暮らしてきた飼い犬の、チョロ。

そのチョロが、昨日、逝ってしまった。

小さく痩せた亡骸を目の当たりにして涙が止まらなかった。

今月に入ってから餌をほとんど食べなくなり衰弱していたが、脚が弱りついには立つこともできなくなった。
なんとか歩こうとして、もがいてもがいてヨロヨロと歩いてもせいぜい、数メートル。
ドテンと横倒しになるとそのまま。やがて床ずれで左肩から出血し、そして三日目だった。
歩けなくなって、散歩もできなくなって、辛かっただろうと思う。

おとなしい性格だが、たくましく気の強い犬だった。
散歩中、私が撮影のために立ち止まり這いつくばっても、我慢強く、傍でじっと待ってくれた。
トノサマバッタが好物で、自分で探せない時は、私の手をじっと見上げておねだりをした。

今日は嫁さんと二人で、チョロの弔いをした。


posted by やまかます at 21:34|

2020年03月27日

ヤママユ、ふ化始まる

1月2日にクリの枝で見つけたヤママユの卵が、今朝になってふ化し始めた。

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寄生されていることも覚悟していたが、これで一安心。
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さっそく食べているのは、コナラの若葉。

(撮影機材:EOS 6D MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト スピードライト270EXU )

鹿児島県、南九州市の『知覧特攻平和会館』をようやく訪れることができた。
うちからだと車でちょうど2時間。うちの子供達は小学校の修学旅行に『知覧特攻平和会館』見学が組み込まれていた。
平日にも関わらず、来館者はけっこう多かった。
熊谷達也、著『翼に息吹を』という戦争文学を読んで、一層行かねばという思いが強くなった。
会館すぐ隣にある「隼」というラーメン屋で、昼食。道に迷って偶然、店の前に出たのだけど。
メニューは、ラーメンと、みそラーメン、そしてごはん大小、それだけ。豚骨スープだが意外にあっさり目。
値段は750円。
posted by やまかます at 20:21|

2020年03月25日

早春蛾

昨夜、ライトトラップに飛来した、蛾2種。

エグリヅマエダシャク
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リンゴツノエダシャク♀、だろうか?
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エグリヅマエダシャクは3月から現れる早春蛾だが、リンゴツノ(だとしたら)は5月〜のはず、えらく早い出現だ。
※ 本種は、ウスクモエダシャクのようです。ごく普通種で、幼虫の食性はかなり広範囲ということなので、幼虫もシーズン中に見つかるかもしれません。

庭のカラスノエンドウの花外蜜腺には、クロオオアリが盛んに訪れている。
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posted by やまかます at 21:06|

2020年03月13日

ゴマフヒゲナガのオス

昨日、撮影できなかったゴマフヒゲナガのオス。
朝からどんより曇り空だったが、今日再び見に行ってみた。

日射しが出たほんの数秒間、オス数頭が舞うには舞ったが、それっきり。
どうやら樹木の高所に隠れてしまうようだ。低い場所をいくら探してもオスは見つからなかった。
ヤナギの花上で休んでいるところを、枝を引き寄せてかろうじて撮影できた。
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可愛い、というより、ヒゲモジャ!こんなでよくもスイスイと軽やかに飛び回れるのが不思議。
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ライオンの立て髪、というより、ブラシヒゲナガ、だ。
こんなだから、遠目でも雌雄の区別は簡単。
メスは数頭が花上で産卵したり休んでいた。

昨日持ち帰ったヤナギの花を実体顕微鏡で時間をかけて調べてみたが、卵はついに見つからなかった。
メスがしきりと産卵行動をとっていた花なんだけど。

キブシはまだ蕾がほとんどで、開花はわずか。
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キブシ-3130140.jpg


(撮影機材:OM-D E-M1 MarkV 、LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 フラッシュFL-600R )
posted by やまかます at 21:06|

2020年03月12日

ゴマフゲナガの乱舞

ミヤマセセリのオスが数頭、地面近くをリズミカルに舞っていた。(都城市、枡安森林公園)

すでに翅がボロボロに破れたオスもいたが、メスは見当たらず。
一度、キイチゴの花に来たが、一瞬だった。
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ヤナギ類の高枝花上で乱舞していたのは、
ゴマフヒゲナガ(ヒゲナガガ科)だった。
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ずっとではなく、波があって、ワッと飛び出すと一斉に数頭のオスが乱舞し、数十秒後には潮が引いたように静かになる。オスはそれぞれ花に降りて休んだり、別個体にマウントしたりしていた。
メスがいれば交尾するようだ。

飛翔する写真はうまく撮れなかったが、オスの飛翔シルエットは、キバネツノトンボに似ていると思った。
ゴマフヒゲナガ乱舞-3120132.jpg


一方、メスは花の子房に腹端を差し込んでは産卵していた。
ゴマフヒゲナガ産卵-3120032.jpg


オスの姿は頭でっかちで可愛いが、アップでの撮影ができなかった。
こちらもメス。
ゴマフヒゲナガ-3120020.jpg

メスは頭部が小さめで、触角もオスに比べて短い。

花の子房を食べて育った幼虫は、2齢になると子房外面の綿毛などでポータブルケースを作り、
3〜4日後には地上に移動して、枯れ葉を食べる生活を送るようだ。
ポータブルケースは枯葉を切り合わせたものに作り替えるが、
そのポータブルケースは落ち葉の中で時々、見かける。
ヒゲナガガ科の一種W0290103.jpg

写真は2枚合わせになっているポータブルケースを開けて、中の幼虫を見てみたところ(6月)。
この幼虫がゴマフヒゲナガであるかどうかは、わからない。
似たような幼虫巣を作る種は、ヒゲナガガ科に数種類いるようだ。

(撮影機材:OM-D E-M1 MarkV E-M5 MarkU 、LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 、EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM 、フラッシュFL-600R )


posted by やまかます at 22:25|

2020年03月04日

Emberiza


先日、キヅタ葉上で見つけ回収しておいた蛹。

左:腹側、右:背中側
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腹部にある黒く変色した部位が気になる。無事に羽化して欲しいだけに。
もしも寄生蜂の研究者の立場にあるなら、「どんな寄生蜂が出てくれるかな」なんて、全く逆の気分になるだろう。

蛹の写真は、OM-D EM-5MarkUのフォーカスブラケット機能を使い撮影。
レンズはマクロ60mm+接写リングで、撮影カット数は80枚。撮影ピッチは一番狭い「1」。
蛹のお尻は水平面からわずかに跳ね上がっているので(蛹の体長9ミリ)、頭からお尻までピントが合うようにするためには、40枚から試していって、結局、80枚は必要なことがわかった。
この試し撮りをする上では、撮影時間を短縮できるLED照明を選択した。
普段はストロボを使うことが多いが、ストロボの場合は定常光よりも撮影時間が数倍かかる。


スズメたちは営巣時期に入ってしきりと巣材を運んでいる。
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けれど家屋の隙間はわずかしないので、営巣場所をめぐる争いも激しい。
ともかく衝動に突き動かされて、あらゆる隙間に巣材を詰め込む。徒労に終わるのは目に見えているのだけど。

ミヤマホオジロの群れは毎冬、訪れてくる。今季はこれでまだ2度目の対面。
珍しく、居間の窓正面のコナラの梢で、オスが囀っていた。
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ミヤマホオジロの学名は「Emberiza elegans」。

「ホオジロの仲間の属名は、Emberizaと覚え易いよ。可愛いでしょ」と、
にこやかに教えてくれたのは、大学時代の同級生女子だった。



posted by やまかます at 20:31|

2020年03月01日

キヅタの蛹

雨滴に打たれて、アブラナの花びらが次々と散っている。
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隣のクリ林には一本だけ、大きなオガタマノキが植わっている。

樹冠の様子はスギなど他の木々に囲まれており、よく見えない。
なので、13年前このオガタマノキに気付いたのは転居してからしばらく経ってからだった。

オガタマノキから3メートルほど離れたクリの立ち枯れには、キヅタが這い上っている。
周囲の様子からして、このキヅタの葉裏にミカドアゲハの越冬蛹がついていてもおかしくはない、はず。

で、キヅタの葉をそっと摘んでは葉裏の探索を始めた。一枚一枚めくるよりかこの方が楽チン。
手触りで蛹を見つけた経験は過去に一度ある。
まあしかし、今回は手応え無しに終わった。

すぐ近くのスギの幹にアオゲラがやって来て、大きな声で囀る。
「アレ?こんな近くに自分がいるのに、逃げないぞ」
営巣樹が近くにあるのでは、と周囲の木々を注意深く眺めてみたがそれらしき形跡は見当たらない。

コナラの樹幹へと登っていくアオゲラを見送るうち、ふとキヅタの葉の一枚に目が止まった。

「オヤ?小さな蛹。こんな目立つ場所で無防備だな」
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糸でしっかり繋ぎ留めてはある。

いつか見たことがある蛹だが、どうしても思い出せない。
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けれど蛹のお尻には脱皮殻が残っていて、頭殻の形から幼虫の姿を朧げにも想像できそうだ。
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どうやらこの蛹は、シャクガ科のアオシャク亜科の仲間ではないだろうか。
蛹は生きていて、その証拠にしきりと体をくねらせる。
とすると成虫の第一化が早春に羽化する種、ということになるだろうか。
「ちゃんと羽化してくれよ」と蛹をケースに納めた。
posted by やまかます at 21:14|

2020年02月24日

冬芽、食べかじり

アラカシの冬芽を食べていた、カギバアオシャク幼虫。

カギバアオシャク幼虫-3071.jpg


少しづつ成長を再開したようだ。日中の気温は20度にまで上がった。

谷津田に降りて枯れ草を覗き込んでみれば、チョウセンカマキリの卵しょうがあった。
田んぼの隣の休耕田、というかここ数年、放置されたままの草地のヘリにあった。
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うちの周辺ではそれほど数は多くはないようで、特に卵しょう探しは数年前に随分とやった。
そんなまさに本作りで欲しい時に限って、見つからないもので、結局、遠くは仙台や東京の方達からご協力を得た。

苦労した撮影や虫探しのことなど思い出しながら、デスクワークへと家に戻った。
時々、気分転換と運動をかねて近所のフィールドを歩けるのは、実にありがたいことだと思う。
考えが煮詰まって前に進まなくなったときや、作業がひと段落したときは、ともかく外を歩く。
天候がすぐれない時は、部屋の片付けや掃除をして体を動かす。

犬のチョロは12歳。体の衰えがここ2年ほどで目に見えてき始めた。
今日は散歩も拒否。後ろ脚がブルブル痙攣している。
posted by やまかます at 20:47|

2020年01月29日

冬芽擬態

三股町 上米公園

草むらではフチグロトゲエダシャクも気に掛けつつ、アラカシを少し見ておいた。

林道沿いのひこばえで、すぐに見つかったのが、丸い食痕。
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こんな「しわざ」があれば、ほぼ確実に見つかるのが、カギバアオシャクの越冬幼虫だ。

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posted by やまかます at 20:17|

2020年01月24日

オオミノガ

めっきり出会えなくなった、大型ミノムシ、オオミノガだが。

自宅林の林縁で久しぶりに見つけた。
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かつて、ミノムシツリーは松山の実家の近くで見られたし、ミノを集めるのも苦労しなかったが、
近年はすっかり減ってしまい、見つけてもせいぜい一個だけのことがほとんどだ。

それでも、メスが羽化したミノにはちゃんとオスが飛来する。不思議だけど命はつながっていく。

ナズナでアブラムシを食べていた、ナナホシテントウ
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玄関先のウラギンシジミはまだ動いていない。
気温が上がったからと言って、すぐ動くわけではないようだ。
今日も日が暮れてから撮影。

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posted by やまかます at 21:31|

2020年01月13日

セスジナミシャク

午前中、明浜町は曇っていたが、北上して松山市に入ると、快晴だった。

高速松山道の伊予灘サービスエリアから、松山平野の展望。
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こうして松山に帰るのも、お墓参りくらいとなった。 
誰も住まなくなった実家を処分する大仕事はこれからだ。
昨年は久万高原町での講演もあってフィールド巡りもできたが、今年はどうなるだろう。

明浜町のミカン畑では、派手な袋掛けが目についた。
遠目にはドラゴンフルーツ!?かと一瞬思った。
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どういった理由でこんな色が選ばれたのだろう。別の場所では真っ黒のもあった。
素材は伸縮性のあるストッキングのようなもの。

一昨日、天満神社で見掛けた、セスジナミシャク

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成虫越冬?と気になった。
posted by やまかます at 22:13|

2020年01月02日

ヤママユ、越冬卵

今日も雲ひとつない、快晴。

午前6時40分、窓を開けると外は霜で真っ白だった。
体を震わせているチョロも、散歩に出かけるときは元気に嬉しそうに先を歩く。

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午前8時頃、霧島山を背景に数機の熱気球が上がっていた。
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空に滞在している時間は1時間程度だろうか。
写真に写っている気球は風に乗って南へ(画面左方向)とゆっくり移動しながら高度を下げていた。

隣の果樹園のクリに、ヤママユの卵がついていた。
25個あった。1卵塊としては多い方だろう。
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クリで卵を見つけたのは初めてだが、以前、繭殻を見たことがある。
割り開いて見れば、受精卵であるかどうか、あるいは寄生の有無なども確認できるが、
そのために一卵を犠牲にするのは憚れる。孵化するまで待つしかないだろう。
卵塊は枝ごと採取し、金網の茶こし器に入れ、さらに念のため細かい網袋を被せて庭木にぶら下げておいた。
posted by やまかます at 20:24|

2019年12月24日

リンゴカレハ中齢幼虫

庭に植えてあるクヌギとコナラの剪定を行った。作業は今日で二日目。

家屋に近いので、屋根の高さを超えないように毎冬、剪定作業が欠かせない。
もちろん伐採枝は念入りにチェックする。
ヤママユの越冬卵をはじめ、小さな昆虫の姿を見落とさないように時間を掛ける。
太めの枝や幹は、適当な長さに切り詰め、朽ち木置き場に積んでおく。

こういった作業も12年間続けてきたおかげで、だいぶ手慣れてきた。道具はノコギリとナタ。
いづれも、力の込め方、打ち込む角度など、コツが要る。
「えい!やあ〜、とお〜!」
無言ながら気合いが入る。

で、今日の収穫は、リンゴカレハの越冬幼虫だった。

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クヌギの枝に見事に溶け込んでいる。

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庭にいたオオカマキリのメス。
動きはなくおとなしいが、体に触れるとすぐさま、威嚇ポーズをとった。
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迫力には欠けるが、一生懸命の気迫が伝わってきた。
すぐ近くに産み終えた卵しょうがあった。おそらく、それが最後の頑張りだったのではないだろうか。



posted by やまかます at 19:46|

2019年12月10日

寄生バチとヤママユ

落ち葉が乾いた音を立てて転がった。

「うん? なんだろう」

そっと近寄ると、タイワンクツワムシのオスだった。
緑色と褐色の中間型。
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体に触れるとわずかに反応するが、動きは鈍い。

このあと、またもや、カサっと音がして、すぐ駆けつけてみれば、そこにも、
タイワンクツワムシのオスがいた。
褐色型。
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こちらは腹端から内臓の一部が飛び出しており、重傷を負っていた。鳥にでも襲われたのだろうか?

昨日のカブトムシの幼虫をもう一度、撮影し直した。
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顔が見える構図で撮りたかったのだが、今日はうまいことこちらを向いてくれていた。
こういう撮影は一発勝負になる。手を加えても大概はうまくいかない。

自宅林の真ん中にある、イチイガシ
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葉裏を見ていたら、ヤママユの越冬卵が並んでいた。9個。
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オオ!と喜んだのも束の間。
拡大撮影してみれば、小さな穴がどの卵にも開いていた。
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寄生バチが出た痕だろう。脱出口の掘削屑まで残っている。
卵の中は空洞になっていた。

posted by やまかます at 20:50|

2019年11月24日

タキちゃん

昨日の朝から今日の昼まで、『木城えほんの郷』で開催された、
「秋のむしむし探検隊とコケの一念」の講師として参加。
気温は高めでまずまずの天気だったが、今朝は雷雨になった。

夜の灯りには少ないながら、ヒメヤママユとウスタビガが、飛来した。


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人懐こいジョウビタキのオス。
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私が泊まったコテージの前にやって来て、しきりと私を見つめていた。

雨の中、三股町に戻ると、山之口スマートICを降りた時点で青空が広がっていた。

気になっていたアカギカメムシの集団は、数頭だけに減っていた。

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posted by やまかます at 18:25|

2019年11月21日

ヒメヤママユ、参上!

ヒメヤママユを初めて見たのは、1990年の10月17日のことで、
場所は愛媛県、小田深山。

この時は、ブナの朽ち木材に入っている、ヒメオオクワガタやアカアシクワガタ成虫の撮影が目的だった。
薄暗い森の中で材を物色中、足元にペタリと張り付いたようにいて、私が屈み込むと翅を拡げて威嚇ポーズをとった。羽化直後かと思える綺麗なオスだった。
その時撮影した写真(ポジフィルム)は『ヤママユガ観察事典』(偕成社、1998)に掲載されている。

※本書はすでに絶版となり古書でしか入手できないが、価格を見てびっくり!一体これはどういうこと?

さて、近所や自宅林にも確実に生息はしているのだが、過去11年間で見つかったのは卵と幼虫だけ。
意外や成虫を見ていない。
関東の平地林では普通に見られるが、それに比べて、この辺りではかなり少ないと感じる。

しかしようやく今朝、庭でヒメヤヤマユのオスを見る事ができた。昨夜、灯りに飛来したのだろう。
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翅は傷んでいたが、滅多にないことなので、細い枝にも止まってもらい、胴体や顔も撮影してみた。
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うちよりもう少し山間に入れば、個体数も多いのだろう。
にしても、ヒメヤママユの出現期としては遅い方だ。

イシガケチョウ幼虫、2齢、3齢、4齢、5齢がまだ、近所のイヌビワで育っている。
写真は、3齢。
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こんな調子で羽化まで辿り着けるの? 些か気には掛かる。


posted by やまかます at 21:42|

2019年11月19日

破れた、山叺(やまかます)

朝の犬の散歩は普段より遅めで午前8時過ぎになった。
谷津田に降りて畦道を歩く。

柿の木に数羽のハシブトガラスが来ていたが、私の姿を嫌って飛び立つ者、
平然として柿の実を啄む者、とそれぞれだ。
世間では嫌われる事が多いが、カラスを知れば知るほど、興味尽きない生きものだ。
彼らに出くわせば「オイ!何しているんだい?」と声を掛けたくなる。
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アオツヅラフジの果実
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三股町でのウスタビガ羽化時期は、例年通りだと今週半ばから。

サクラの梢で見つけた繭は、明らかにメスの繭だ。卵も付いてないので、羽化前の可能性もある。
けれどともかく、場所が高過ぎて観察には向いていない。地上高8メートルはあるだろう。

このあと、エゴノキでも繭を見つけたが、様子が変だった。
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繭壁が極めて薄く色鮮やかなのは、繭造り半ばの段階であったことを物語る。
繭の半分下は喰いちぎられたように消失している。
おそらくは、営繭中に天敵に襲われ、繭壁ごと幼虫は食べられてしまったのではないか?

これまでにも食い破られた繭はいくつも見てきたが、今回のようなケースは初めて。
まあしかし、羽化前の繭を見つけるというのは、そう容易いことではない。

posted by やまかます at 20:34|

2019年11月16日

リンゴドクガ

まだ眠い、アマガエル
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クヌギで怒っている、リンゴドクガの幼虫。

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クヌギの葉もずいぶんとくたびれてきてはいるが、パリパリと音を立てて食べていた。

リンゴドクガ幼虫のすぐ近くでは、クヌギの葉を綴った中に、アケビコノハの蛹が納まっていた。
ほんのわずかな隙間から、蛹のテラテラの頭だけが覗いて見えた。
触れるとゆっくり体をよじって動く。羽化が楽しみだ。

posted by やまかます at 20:46|

2019年10月31日

流線形

ヘクソカズラの葉がやたらと食べられていて、その蔓を目で辿っていくと、いました。
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ホシホウジャクの幼虫。体をそっくり返しているのが特徴。

畦道のねぐら通りでは、キタテハタテハモドキで混み合っている。(ねぐらは、昨日撮影)
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反対側から見ると、
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両種ともねぐらでの姿勢は、頭を下向きにしていることが多い。
posted by やまかます at 20:51|

2019年10月26日

土の中から蛹

自宅北側の路肩(20メートルほど)を掃除したのは三日前。
草を刈り溜まった泥土を全て除去したが、これはかなり疲れる作業だった。

数年前までは都城市の道路整備作業で綺麗にしてくれていたが、このところは予算が無いのか行政の方針転換なのか、道路整備作業が全くされていない。したがってセンターラインも路肩のラインもすっかり掠れて消えたまま。路肩に積もった泥土には草が繁茂していて、路肩が何処だか境界線がわからない。

路肩が草ボウボウで荒れているとゴミの不法投棄も増えるので、うちの敷地と隣の畑が接地している路肩だけは、私が年に二、三回、清掃作業をしている。

掬った泥土から転がり出たのが、エビガラスズメの蛹だった。
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近くのサツマイモ畑からこの場所まで来て、潜り込んだのだろう。

林の草刈り作業はすでに終わっているが、草刈り作業そのものに比べてもっと大変なのが、
刈草の片付け作業だ。
熊手で刈草を掻き集め、所定の場所に運ぶのも、斜面を上ったり下がったりと運動量たっぷり。
刈草が少しでも残るのが嫌なので、何度も掃くため余計に疲れる。
ほどほどにしておけばとも思うが、どうしても神経質になってしまう。

今朝は手始めに一部だけを片付けてみた。カメラをたすき掛けにして。
したら、朽木に生えたキノコの色に思わず手が止まった。
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地面に顔を擦り付けるようにして覗いてみれば、柄ははごく短い。
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傘の裏側にヒダも無い、ので「子のう菌類」かと思う。

庭の茅場には、キリギリスのメスがいたが、近づいても逃げる素振りもない。
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かなり弱っているようだ。

午後から新聞の取材で、上米公園に。
先日から見ているオオワライタケは、傘がしっかりと開いていた。
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キノコの変化は速い。明日はどうなっているだろう。

アラカシの葉をめくっていると、トビイロリンガの繭殻があった。
自然状態で見つけたのは今回で2回目かと思う。

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2019年10月21日

まゆコレクション

今月に入ってヤママユ、ヒメヤママユ、クスサン、そして来月後半には、ウスタビガ。

そんな野蚕の季節に、まゆコレクションの整理をしている。
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関東、東北、四国、九州、そして島嶼部で集めた、野蚕のまゆ。

ひどく形が崩れたもの、そんなまゆも拾ってきた。
崩れたまゆほど、それがどういった運命を辿ったのか、想像力を掻き立ててくれる。
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もちろん家蚕のカイコのまゆも。

先日、クヌギの葉裏で集合していたドクガ類の若齢幼虫たちは、今日になって忽然と姿を消していた。
周辺をいくら探しても見つからず、めくった葉の裏に、コガタスズメバチがいた。
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触角が一本、根元からもげている。何があったのだろう?
それでも元気に?飛び立って行った。
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posted by やまかます at 21:40|

2019年10月18日

ヤママユ

昨夕のタテハモドキは、無事に朝を迎えていた。
すぐお隣には、ジョロウグモがいたけれど。
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「ちとマズかった」などと書いたが、なんて事はない、
クモは満腹だったので、おそらく枯れ葉の除去作業は後回しでも良かったのだろう。

ヤママユの発生状況を見ておきたくて、町内の長田峡に行ったのは昨日のこと。
ここの遊歩道にはいくつか水銀灯がある。
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ライト下に居残っていたのはシロヒトリだけだったが、
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地面をしつこく探していたら、ヤママユの翅が落ちていた。
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散らばっていたのを一箇所に集めたのだけど、どうやら何者かに食いちぎられたのだろう。
傷み方からすると、そんなに日数が経っていないように見える。

(OLYMPUS E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm )


クヌギの葉をめくると、ドクガ科の一種の、2齢幼虫が群れていた。
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タテハモドキ-0839.jpg

成長を待って、いづれ種名を確かめたい。

(Canon EOS-80D MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト マクロツインライトMT-26EX-RT )
posted by やまかます at 21:41|

2019年10月15日

ホシホウジャク

道路沿いのクヌギにはまだ砂糖水トラップが残ったままだ。

夕方になってうちにやってきたHさん。

双眼鏡を片手に、オオスズメバチの巣がまだ見つからないと真剣な顔になって語る。
何回か完全武装して伐採地の藪に乗り込んだそうだが、巣の場所が判らないそうだ。
今年は楽勝ですね、と軽口叩いていた私も、アレ?おかしいなあ?などと腕組みして、
ワーカーがまっすぐ帰巣する姿を目で追いかける。

すでに帰巣コースは一筋に絞られていて、Hさんと私の頭の中には、巣があると思しき場所と、
砂糖水トラップとの間に、白線がくっきりと描きこまれているのだけど、、、、。

ハチ採りには、もう少し時間がかかるようだ。

Hさんが引き揚げてから犬の散歩に出た。

コセンダングサの花で、ホシホウジャクが吸蜜に余念がない。
リードを左手に持ち替えて撮影。
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ミドリスズメ-7988.jpg



僅かに脚を動かしていた、トノサマバッタ
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どうやら病菌に冒されて草を登り詰めたようだ。

先日から玄関に活けてある、サツマイモの花。
いっぱい蕾をつけていて、毎日、2、3輪づつ開いては萎んでポタリと落ちる。
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こんなとこじゃあ、虫もやって来ないけど。

(使用機材:EOS-5D MarkV
TAMRON 90mm Macro, EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM )
       +270EXU,マクロツインライトMT-26EX-RT)
posted by やまかます at 21:08|

2019年09月28日

ミドリスズメのさなぎ

天気情報とは真逆の、朝から快晴。
予定通り、三股町での講演・観察会を開催できた。
前半30分は室内で「楽しい昆虫観察」と題してお話し。
そのあとはバスで町内の「みまたエコフィールド」に移動して観察会。

人気があったのは、カマキリ達。
講演でもカマキリの面白い行動に触れていた。終了時刻間際に小雨となったが、
参加者の皆さんには昆虫観察を楽しんでもらえたと思う。

一旦帰宅して軽い昼食をとってから、延岡に移動。
高速を北上しているうちに雨が強くなり始めた。昨夜の延岡は激しい雷雨だったようだ。

延岡市立植物園で雨のなか下見をしたあと、夜は別の観察会で延岡に来ていた、
Yさん、Mさん女史お二人と『青春の門』という居酒屋で一杯。

〆は、市役所傍の札幌ラーメン。

朝一番、いただいて飼育していたミドリスズメ幼虫の一頭が蛹化していた。

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本種は奄美大島以南に生息している。
posted by やまかます at 22:53|

2019年09月26日

ヤホシホソマダラ

チカラシバの花穂が目立ち始めたのに気付いたのは、犬小屋のそばに立った時だった。
ここには大きな株がデンと構えている。

花穂を眺めていると、小さなヤホシホソマダラの姿があった。
ほんと、小さな蛾。
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うんと近づいてもお構いなし。 気温が低めのせいか、それとも羽化して間もないからか。
それともお腹でもこわしているの?
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仕事部屋のすぐ外の草むらで跳ねた、クサキリ
もう少しで蹴飛ばしそうになった。ので、手で拾い上げた。

あ!うん!? これは黒化型と言うべきか。

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ベースは緑色?
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posted by やまかます at 21:39|

2019年09月24日

歩く目玉模様

以前、ここのヒガンバナが咲かないと書いたが、先日、草刈りをしたら、
まるで待ってました!とばかりに花茎が立ち上がり始めた。
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ここは西向きの斜面上部で日当たりも良い。
林縁に群生しているヒガンバナは台風通過の影響もあってすでに萎びているが、ここはこれから開花を迎える。
この時間差は嬉しい。

足元を歩いている姿は一瞬、ヤマカガシかと思った。
もちろん見誤りだが、そう感じたのは間違いないから、イモムシにとっては「してやったり!」というところか。
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私が中学生の頃であったら、到底拾い上げることなどできなかったし、
飛び上がって驚いていたはずだ。
人は変わるべくして、変わる。
posted by やまかます at 21:26|

2019年09月18日

白装束、ヒトリガ

そっと息を吹き掛けてみた。

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白装束の下に隠れていた、赤い紋様が鮮やか。
昨夜、ライトにはシロヒトリが2頭、飛来していた。

ヤママユのメス。
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大変興奮して、翅を全開にしている。
これは威嚇行動だろう。
下手に触れると大暴れして、翅がボロボロになってしまう。

先月末にメスが羽化してから、その後、
今月に入って、数日おきにオス、オス、メス、と続き、
写真のメスは二日前の夜、最後に羽化した。
5個の繭が全て羽化し終わった。
ただし、4頭目のメスはなぜか、翅が伸び切らず羽化不全におわってしまった。

オス2頭は、チョコレート色で、メスはみな、山吹色だった。

羽がボロボロと言えば、
今朝、庭のランタナに来ていた、モンキアゲハ♀は、
後ろ翅の9割が破れて無かった。
モンキアゲハ-7859.jpg

それでも、まるで何事もなかったように元気に飛び、吸蜜していた。

モンキアゲハ-7861.jpg
posted by やまかます at 20:15|

2019年09月10日

キササゲのイモムシ

数日前からキササゲの葉を食べ続けているイモムシ。
今朝、改めて見るとだいぶ肥えていた。
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キササゲはノウゼンカズラ科で、このイモムシはシモフリスズメだと思う。

シモフリスズメの食樹リストにはノウゼンカズラ科が入っていること、
シモフリスズメの体色は様々なタイプがあること、
シモフリスズメの尾角には細かい突起が並んでいること、
これまで見てきたシモフリスズメ幼虫の雰囲気がそっくりそのままであること、
以上。

先週、6日の深夜にふ化したサトキマダラヒカゲ、16匹兄弟は、
同じササの葉裏で2群に別れ、脱皮前休眠に入っていた。
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そして夕方、6時頃、脱皮が始まり、次々と2齢へと成長していた。
1齢期は4日間、ということになる。

台所の勝手口傍に設置している竹筒アパートに、コクロアナバチが獲物を抱えて戻って来たところだった。
最初は家壁に止まったりしていたが、やがて私の体にまとわりつくようになった。
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獲物の触角の付け根をくわえている。
麻酔された獲物は、オナガササキリ♀。
2015年8月にも同じ場面を撮影していた。

posted by やまかます at 20:04|

2019年08月28日

ヒ、ナ、ヨ、セ

竹筒アパートに、ヒメバチの一種が来ていた。
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竹筒の多くは、オオフタオビドロバチが営巣した泥蓋で閉じられている。
ヒメバチはその泥蓋をしきりと触角で探っていた。
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このシーンを見て、ふと思い出した写真がある。

キゴシジガバチの泥巣に産卵するキアシオナガトガリヒメバチの写真で、
撮影者は今は亡き、昆虫写真家、小川宏さん。

小川さんは昆虫全般を広く撮影されていたが、中でも蜂類の撮影には特段、精力を注がれていた。
その写真は、『日本動物大百科/第10巻/昆虫3』(平凡社、1998)に掲載されている。

今日見たヒメバチはそのキアシオナガトガリヒメバチによく似ている。
というか、そっくりだ。区別がつかない。
それはともかく、しかし、オオフタオビドロバチの巣は二重の泥蓋で厳重に警護されており、
ヒメバチの産卵管がずっと奥にある幼虫室まで、果たして届くのであろうか?疑問。

という話題でまずは「ヒ」。

次に「ナ」とは、ナガサキアゲハ

ピンク色のボタンクサギにはよく飛来するが、今朝も犬の散歩中に出会した。
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けれど、こんな色合いもあるんだ、というちょっと意外な翅色。
ボタンクサギの左奥にはオオカマキリ♂の視線もあった。
狙っていたんだね。

「ヨ」とは、ヨツボシホソバ幼虫

クヌギの枯れ枝や幹で、しきりと地衣類をモグモグと美味しそうに食べていた。
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だけど、長い毛が邪魔して、その美味しそうに食べる顔の表情がぜんぜん写真にならない。
これは悔しい。

最後に「セ」。
昨夜、玄関前で撮影したセスジツユムシの♂。

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背景に写っているのは門灯。

夜のシーンの撮影では特にだが、ストロボを使う場合はできるだけカメラから離して照射する。
一瞬の生態シーンをガッツリ写し止める、という撮影目的に絞るならそうでも無いが、
(実際、私も8割程度はそうしたお気軽な撮影、してます)
ライティング効果を細やかに演出するには、ストロボの使い方にも工夫が必要。
ましてや、昆虫写真=ツインマクロストロボ、という図式に囚われているようでは
昆虫写真の面白味に欠けて単調になる。

昆虫がとにかく綺麗に写っておればそれで良い、というのであれば別だが、
そういう写真ばかり観ていると、私なんかは飽きてしまう。






posted by やまかます at 21:30|

2019年08月18日

宇宙人、ダダ

日射しがほとんどないものの、蒸し暑い一日。
雨が降りそうで降らずじまい。
仕事の合間に休憩がてら高校野球のテレビ観戦。

アカメガシワの幹にいた、ルリモンホソバ幼虫。
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うちの林で幼虫を見たのはこれが初めて。
去年、撮影したのは延岡市だったと思う。
成虫にしても数回しか見ていない。ライトへの飛来も稀。

背面から見ると、長い毛に覆われている幼虫の地肌がよくわかる。
幼虫の餌は、地衣類。
ルリモンホソバ幼虫IMG_0671.jpg

これから成長してもっと肥えるだろう。

幼虫の紋様から、ウルトラマンに登場した宇宙人「ダダ」を連想する。
posted by やまかます at 19:56|

2019年07月23日

薄皮饅頭

庭のクヌギから発酵臭が漂っていた。
ヒラタクワガタのオスが腰の高さ辺りでウロウロしている。
樹液が出ているであろう場所ではしかし、クロヒカゲの姿しかなかった。

朝一番、アサガオに来ていたクロセセリは、サンダルを履いているうちにホウセンカに移動。
その長く繰り出される口吻を見ていたら、

「どいてよ!」とばかり
スジボソコシブトハナバチが割り込んで来た。
スジボソコシブトハナバチIMG_9207 (2).jpg

スジボソコシブトハナバチIMG_9218.jpg


一度頭を突っ込んだ花は憶えているらしい、同じ花には一回きりしか訪れない。

クヌギの葉裏にビッシリと並んだ、ツマキシャチホコの卵。
昨日には黒っぽくなっていたが、
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今日の正午前には一斉にふ化していた。
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posted by やまかます at 20:45|

2019年07月21日

ツマキシャチホコ

朝からずっと降ったり止んだり。
その間隙を縫ってアゲハやモンキアゲハが庭の花壇に来ていた。
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午後5時を過ぎた頃になってようやく雨が止み、わずかながら陽射しも出た。

まるでハチマガイスカシバ、そっくり。
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オオフタオビドロバチだ。

ススキにはアカハネナガウンカの姿が増えた。
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クヌギ林の林縁ではツマキシャチホコの交尾ペアがいた。オスに比べてメスはかなり大きい。
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ツマキシャチホコは毎年多いが、こうして交尾を見るのは初めてだ。

さんざん迷って、薄暗い林縁に落ち着いた、ミヤマカラスアゲハの♀
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5メートルほど右隣にはカラスアゲハのオスが先にねぐら入りしていた。

背丈の高い草原ではキリギリスが体を日乾ししていた。オスもメスも。
一瞬、コガネグモと見間違えたほど、ナガコガネグモも大きく成長していた。



posted by やまかます at 20:27|

2019年07月20日

クロシタシャチホコ

16年前のCD-Rから写真データの読み出しを試みたが、iMacでは認識できなかった。
しかもDVDドライブからディスクを取り出せなくなり、「再起動+マウス左クリック長押し」でなんとかディスクの吐き出しはできた。

そこでWindowsのノートPCで読み込み、そこからデータをiMacにコピーできた。
これだけの作業で結構時間を浪費したけれど、CD-RとかDVD-Rに保管してある古いデータはできるだけハードディスクに吸い上げておいたほうがいい。特にCD-Rなどは10年も経るとデータを読み出せなくなる。
10数年前まではデータのバックアップにDVDやCDを使っていたが、これらのメディアは恒久性という点では弱すぎる。容量も少ないので早々と使わなくなってはいたが、、、。

昨夜のライトに飛来していた、クロシタシャチホコ

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後ろ翅は薄茶色。
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クロシタシャチホコの食樹はツバキで、庭で毎年発生している。
posted by やまかます at 23:02|

2019年07月19日

オオツバメエダシャク

昨夜、ライトに飛来したオオツバメエダシャクのメス。

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4年前、2015年7月に撮影していたオスは、こちら。
オオツバメエダシャク♂-4756 (2).jpg


とびっきりでっかいシャクガなので、幼虫の姿も見ておきたくなる。
図鑑によると幼虫の体長は6センチ。

植樹はクスノキ、シロダモ、サネカズラ、など。
さっそくシロダモとサネカズラの水差しを添えて、採卵を試みることにした。
産卵してくれるだろうか?
卵はどんな色だろう。
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トイレに置いてあった電波時計が止まってから一ヶ月。
止まった原因は、電池漏れだった。
新規に買い直すことも考えたが、やはり勿体無い。
昨日、仕事に取り掛かる前に、まずはこの時計の修理を片付けておいた。
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分解してまずは電池室の端子を取り外した。
電池室は電池から漏れ出た水色の溶液で汚れていたので、これを出来るだけ綺麗に拭き取った。
狭い隙間にも入り込んでいるのでかなり時間が掛かった。端子もできるだけ丁寧に磨いた。
もちろん、分解してすぐに回路が活きているかの通電テストも行なった。

端子を元に戻して、配線をハンダ付けした。ハンダ付けは苦手ではあるけどなんとかなった。

千円前後で売っている電波時計ではあるが、修理できるのであればそれに越したことは無い。
どうやら安い電池を使ったのがいけなかったようだ。電池は高くても信頼できるものを使いたい。
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posted by やまかます at 21:05|