2025年01月20日

ハルニレにヤマカマス

三股町

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハルニレの梢にウスタビガの繭が付いていた。繭は2個あって一つは卵付き(上写真)。
周りに他の食樹がないこと、繭が2個あったことから、繭を紡いだ幼虫はこのハルニレで成長したのだろう。
ウスタビガの食性は広く、クヌギ、コナラ、クリ、ミズナラ、サクラ、イロハカエデ、エノキ、エゴノキ、ケヤキ、ハナミズキ、イヌシデ、ウバメガシ、ハンノキ、他にヤナギ科なども記録されているようだ。

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ダイサギ     EOS-R5 MarkII RF200-800mm F6.3-9 IS USM

他にもヤマカマス付いていないかさまざまな樹冠を見つめているうちに、はるか遠くのセンダンの枝先にダイサギが佇んでいた。

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マガモとオシドリ     EOS-R5 MarkII RF200-800mm F6.3-9 IS USM

渓流の淀みで休んでいた、オシドリとマガモの混群。
警戒心が強いのでかなり距離をとって撮影したので、写真はトリミングしてある(下写真が元画像)。

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     EOS-R5 MarkII RF200-800mm F6.3-9 IS USM


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マガモ       EOS-R5 MarkII RF200-800mm F6.3-9 IS USM

混群とは別の場所で、マガモはすぐ近くを泳いで行った。こちらは藪陰に潜んで岩になりきって撮影。
posted by やまかます at 19:07|

2025年01月18日

クワの枝尺

三股町

耕作放棄地が増えてから、明らかにクワも増えた。
つい数年前なら畦道などでは草刈りが行き届き、クワの実生が育つゆとりが無かったのだろう。したがって例えばカイコの飼育ではたちまち餌の供給に困ったものだった。しかし、農作業する人の姿をめっきり見なくなり、イノシシが昼間から闊歩するようなことになってから、鳥の糞で撒き落とされたクワの種子はどれも元気に成長している。

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     EOS-R5 MarkII RF14-35mm F4 L IS USM 430EX III-RT

冬枯れの中、クワエダシャク幼虫を見つけることも以前よりか簡単になったのも、クワの実生がやたらと増えたせいだ。

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     EOS-R5 MarkII RF14-35mm F4 L IS USM 430EX III-RT

クワエダシャク幼虫の止まり方もそれぞれ。枝分かれタイプ、と枝添い寝タイプなど。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヨシ原で忙しく移動する、アオジ。
posted by やまかます at 19:23|

2025年01月12日

ヤマカマスの卵

三股町

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     EOS-R5 Mark II RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 270EXU

先日、エノキで見つけたウスタビガの繭を回収した。写真の繭には卵が21個。もう一つの繭には、12個、付いていた。
21個というのはこれまで多数見てきた繭上の産卵数としては多い方だ。
寄生されていないことを祈るばかりだが、無事に孵化して欲しいので繭ごと網ケースに入れて軒先にぶら下げておいた。

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     EOS-R5 Mark II RF100-400mm F5.6-8 IS USM

クヌギの枯れ残った葉っぱをつついては獲物を探していたメジロ。
じっと佇んでいるとすぐ目の前にもやって来る。

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     EOS-R5 Mark II RF100-400mm F5.6-8 IS USM

個体差もあるようだが、今日庭にやって来たつがいはまもなく羽繕いを始めた。イヌビワの込み入った梢だったので、いろいろ撮影アングルを探ってみたけれど手前に枝が被ってしまった。

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     EOS-R5 Mark II RF100-400mm F5.6-8 IS USM
posted by やまかます at 17:47|

2025年01月09日

尺取り虫、歩く

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

草もみじ(ナワシロイチゴ)の垂れ幕の前で思わず足を停めた。
この先、どの程度まで色付くだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

昨日クヌギにいたハミスジエダシャク幼虫は姿を消していた。
いくら探しても見つからず、そうこうするうちに、小さなシャクトリムシが目の前に現れた。
写真の幼虫はハミスジエダシャクの若齢だろう。気温は10℃を下回る寒さの中、平気な顔して尺取り歩きしていた。

何がゆえに歩いているのか理由を知りたいところだが、せっかくの擬態名人も動いては元も子もない。
動けばたちどころに野鳥の目に察知されてしまうだろう。エナガが咥えていた幼虫も、歩いていたか体を揺らしたりしていたのかもしれない。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝一番、谷津田の農道を歩いていると遠くにカラスのシルエットが見えた。雪は降らないけれど、けっこう冷える。
posted by やまかます at 18:11|

2025年01月08日

擬態を見破る

三股町

剪定したクヌギやコナラの枝を一つ一つチェックする作業を始めた。
枝や冬芽などに越冬昆虫やしわざがないか、調べてから細かく裁断して片付ける。太めの枝は朽木置き場に積み、細い枝は薪として一纏めにする。この一連の作業が一段楽してから、別の場所の剪定作業に移れる。この段取りを踏まないと、剪定枝を山積みしておくスペースには限りがあるからだ。
剪定枝は複雑に枝が出ているので、積み上げると意外に嵩張るものだ。

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      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

まだ剪定作業をしていない台場クヌギを見上げていたら、サトクダマキモドキのしわざ(産卵痕)がすぐ見つかった。早速、カメラを向けているとすぐ隣に何か違和感のある小枝が目に入った。

「うん!?」

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      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

角度を変えてよく見ると、やはり枝そっくりの、シャクガ幼虫だった。ハミスジエダシャクだろう。

見事な擬態ではあるけれど、例えばエナガがこの幼虫を捕食しているところを撮影したことがある。それも2回。
エナガの目にはしっかり見分けが付いているのだろうか。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

目の周りの白い輪っかは目立つけれど、メジロもじっとしていれば、周囲の光景に溶け込んで目立ちにくい。
posted by やまかます at 19:42|

2024年12月03日

硬い繭

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

ヒサカキの梢にぶら下がっていた、シンジュサンの繭。
繭の土台となっている葉が完全に枯れて、繭そのものも枯葉色のため、どこからどう見ても枯葉以外には見えない。本物かどうかを確認するにはギュッと摘んでみるといい。
硬くしっかりした手応えがある。さらに繭を振ってみて中に蛹の重みを感じ取ることができれば、来年の5月に羽化を期待できる。

この繭を紡いだ幼虫が育った木は、すぐ隣にあるモチノキだろうと思う。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シロハラの姿を見る機会が次第に増えてきた。
posted by やまかます at 20:33|

2024年10月12日

木の中から体を乗り出して

三股町

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     EOS-R6 MarkU SIGMA 15mm F2.8 EX DG FISHEYE Flash Q20U

コウモリガの羽化済みの蛹殻ばかりがアカメガシワの幹に数個並んでいた。もうとっくに羽化シーズンは終わったか、と少し未練がましく眺めていたときだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

アレ!?この蛹の頭はまだ割れていない。そっと触れてみるとモゾモゾ動いて奥に引っ込んだ。
羽化前の蛹が残っていたのである。蛹はトンネル蓋を突き破って外に体を乗り出しても、しばらくは用心して辺りの様子を窺っていたようだが、蛹殻を通して外界の様子が見えるのだろうか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

午後4時11分、蛹の頭部に亀裂が入って羽化が始まった。
頭が現れると、あっという間にスルリと体が抜け出ていく。

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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

足場に落ち着いてすぐ、翅がゆっくり伸び始める。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

翅が伸び切ると水平に拡げる。この姿勢をとるのは羽化直後のこの瞬間だけ。
しばらくすると体を覆い隠すように屋根型に畳んでしまう。

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     EOS-R6 MarkU  RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

午後5時15分。 このまま暗くなるまで待機しているが、やがて夜空へと飛び立って行った。
posted by やまかます at 20:31|

2024年09月23日

じわじわ、秋の気配

三股町

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カキの落葉     EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

半分、秋です。
カキ角班落葉病の斑点が目立つ。

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     EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM (深度合成)

ユズにツチイナゴの成虫(上)と幼虫(下)が止まっていた。

幼虫がいる位置は画面奥にあるため、どちらかにフォーカスを合わせるとどちらかがボケてしまう。そこで、フォーカスブラケット撮影を行い、かつカメラ内深度合成の設定にしてみた。フォーカスブラケット撮影はワンショット撮影と変わらないほど瞬時で、4カットと少ないためか合成もあっという間だった。ステップ幅は5にした。

EOS-R6 MarkUのフォーカスブラケットの撮影枚数はデフォルトでは100枚だったが、一度枚数設定を行うとその数値が保存されるようだ。試しに100枚のブラケット撮影もしてみたが、これも意外と速く撮影が完了した。

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    EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

シソの花には頻繁に訪れていたホシホウジャクだが、今日は、オクラの花にも来ていた。
posted by やまかます at 19:52|

2024年09月21日

藪漕ぎ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

自宅のすぐ近くの谷津田はそのほとんどが耕作放棄で荒れ野となっているが、今年はわずか3枚の田んぼで稲作りが行われた。10年以上前にはほとんどが田んぼだったのだけど。

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カヤネズミの巣     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

稲穂が揺れる田んぼの隣の薮に、カヤネズミの巣があった。ちょうど膝の高さくらいだ。人の背丈を超えるセイタアワダアチソウの藪漕ぎをしたが、このカヤネズミの巣が見つかっただけで、蒸し暑くてけっこうくたびれた。

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キイロスズメ幼虫     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FL-LM3

自宅林のヤマノイモにはでっぷり肥えた、キイロスズメの幼虫がいた。褐色型だ。

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クヌギ倒木      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

キイロスズメ幼虫がいたのは、写真上の倒木を潜り抜けた先。このクヌギは昨年切り倒したものだが、つい先日まで樹液が滲み出ていた。観察路を跨ぐように倒れ込んでいるので、ここを通るたびに身を屈めるのが次第に億劫になってきた。完全撤去でなくても、せめて観察路を普通に歩けるようにしたい。一抱え以上もある太さがあり、重量もかなりになるので、チェンソーを使った切断は慎重にやらないと、下手すると怪我くらいでは済まない。どこから、どのように切っていくか、色々検討しているが、伐採作業は落葉してから。倒木は斜面にあることから、斜面の上側を刈り払い作業スペースを確保することから始めることだけは決めた。

posted by やまかます at 21:11|

2024年09月12日

神樹にシンジュキノカワガ

埼玉県 飯能市

昨日見つけた、シンジュキノカワガの幼虫。
食樹はシンジュノキ。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

本日、羽田空港から定刻通りに宮崎空港へ。空港ロビーから外に出ると宮崎市内はやけに湿度が高かった。

posted by やまかます at 21:46|

2024年08月30日

巫女さま

三股町

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シロヒトリ   EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

巫女さまのお姿は、警戒して翅を持ち上げたシロヒトリ。
一度この姿勢をとると長い。長いのでじっくり鑑賞できる。

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トノサマバッタぬけがら  EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

先日、見つけたトノサマバッタの黒色型幼虫はしばらく飼っていると、次々と羽化した。
ぬけがらには黒い色素が多い。
バッタ類のぬけがらは触角や脚が脆くて取れやすいので扱いは慎重に。黒バックで撮影するため、ぬけがらの固定には工夫が要る。色々やり方はあるが、今回は「一点くっつけ作戦」としてみた。
posted by やまかます at 20:57|

2024年07月18日

結婚飛翔

三股町

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オオスカシバ    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

少し遅めの昼食をとっていると、窓の外にオオスカシバが花壇にいるのが見えた。
近くはよく見えないが、遠くはよく見える。
このところよく食べているベーグルパン、今日のは「ずんだ」入り。パンを口に頬張ったまま、縁側からカメラを向けた。
オオスカシバの飛来頻度は極めて少ないので、姿があると反射的にカメラに手が伸びてしまう。
庭に植えてあるクチナシは一株だけで、オオスカシバが産卵するとあっという間に丸坊主になるので間引きが必要になることもある。

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ツマグロヒョウモン     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

花壇にはツマグロヒョウモンのメスもいて、その姿を目で追いかけていたら、どこからともなくオスが舞い降りてメスに求愛を始めた。
メスはつれなくオスから逃れようと飛び続けるが、オスは猛烈にアタックし続ける。メスが着地すると腹端を曲げて交尾しようとする。そうすると、メスはまた逃げる。
これを何度も繰り返していたが、オスの情熱に根負けしたのか私の目の前で、交尾が成立した。
するとオスは急におとなしくなって翅を畳み、メスが飛ぶがままに任せてダラリとぶら下がっているだけになった。

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ツマグロヒョウモン     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 20:26|

2024年07月03日

大巴

三股町

午前5時、起床。
朝は、ホトトギスの囀りから始まり、ウグイス、イカル、セッカ、ヒヨドリと続き、日が高くなるとニイニイゼミ。
もう一種、そう言えばオオヨシキリも近くでひとしきり囀っていた。

午後5時から、1時間半かけて草刈り作業をした。昨日も1時間ほど行ったが今日は一段と暑くその分、疲れた。
草刈り作業はまだまだやり残している。

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     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  GODOX MF-12

足下からフワリと飛び出して、あちこち迷い飛びした挙句にアジサイの茂みに落ち着いた、オオトモエ。
夜間、樹液に来ていることもあるが、昼間は物陰にじっと潜んでいることが多い。何かの拍子に飛び出すこともたまにあり、大きな翅だけに、ハッとさせられる。

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     EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  GODOX MF-12

庭のサクラの葉っぱに黒い大きな糞が転がっていたので見上げると、モモスズメの黄色型幼虫がいた。
他にもいないか別のサクラの下に立ってみれば、そこには緑色型幼虫がいた。どちらも終齢のようだ。
posted by やまかます at 21:28|

2024年06月29日

輝く毛玉

三股町

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

雨が止んだ合間に庭に出てみれば、食事中のリンゴドクガ幼虫がいた。
丸々と肥えた終齢幼虫だ。力強い食べっぷりだ。幼虫のいた場所は庭の真ん中に植えてあるミズナラ。拾ってきたドングリから成長して、今では人の背丈を遥かに超えている。今の時期に終齢ということは、第2化の成虫から産まれた3化なのだろう。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

昨夜のねぐら場所でそのまま休んでいた、ツマグロヒョウモンのメス。
望遠レンズでファインダー越しに見る姿は、とても新鮮で綺麗だった。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

リンゴドクガ幼虫をひとしきり撮影してカラムシに戻ってみると、翅を開閉してウォーミングアップしていた。
posted by やまかます at 21:17|

2024年06月19日

お洒落蛾

三股町

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沖水川とネムノキ     EOS-R6 MarkU RF35mm F1.8 MACRO IS STM

ネムノキの開花が始まっている。今日は橋の上から見下ろせるネムノキを撮影してみた。

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ネムノキ     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

まだ蕾がいっぱい。

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ササ葉にしわざ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX MF-12

ササの葉の特徴的な食痕が目につく。 このしわざの詳細については拙著『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社:2020年)の46-47頁に載せてある。
  
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ウスキシャチホコ幼虫     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX MF-12

若齢幼虫は葉の先端に体を乗り出すようにして静止しているので、葉っぱのシルエットに溶け込んで目立たない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

林の林縁で見つけた、スギタニマドガ。
涼しげな翅の模様が印象的。グルッと回り込んで前方から拝見すると、背面とは違う意外な色模様が隠されていた。お洒落!!
posted by やまかます at 20:28|

2024年06月15日

ばらまき作戦

三股町

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   OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U (撮影:6月10日)


先日、ライトトラップに飛来したキマダラコウモリだが、一昨日と昨夜にも立て続けに飛来した(各1頭)。いづれもメス。

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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

今朝はメスをケースに回収し、採卵を試みた。ケースに入れてしばらくすると、パラパラと数えきれないほどの小粒卵を産み落とした。自然下では飛翔しながらばら撒くように産卵するらしい。その数、2,000〜3,000個とされている。

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       E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

産み落とされた卵は明るい乳白色だが、しばらくすると次第に黒く変色する。

コウモリガの卵は越冬して翌年の5月頃に孵化するが、キマダラコウモリの卵は2週間ほどで孵化するようだ。
孵化幼虫を見ておきたいのと、草木に穿孔した後の様子などもできれば観察したい。キマダラコウモリの幼虫は穿孔口から木屑を排出するけれど、コウモリガのように糸で綴ってフタを拵えないのかどうか、そこを確認しておきたい。つまり、目に見える「しわざ」の違いを撮影したい。
posted by やまかます at 21:12|

2024年06月13日

炎天下の撮影

三股町

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     EOS-R6 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM

午前6時ちょうど、雲の合間からほんの束の間、霧島山が浮かび上がっていた。

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モモスズメ     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

庭のライトトラップに飛来して居残っていた、モモスズメは2頭いた。デカイ!

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ヤマトアシナガバチ       EOS-R6 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM

ヤマトアシナガバチの女王バチが家の軒下に営巣している。まだワーカーは羽化していないので、女王が単独で巣作りから餌集めにと忙しい。庭のコナラやクヌギの梢を舐めるようにゆっくり舞いながら、獲物を探していた。

咄嗟にカメラを向けてシャッターを半押しすると、アシナガバチにピタリと合焦し続けた。EOS-R6 MarkUのAF設定はいつも被写体認識(動物)にしてあるのだが、アシナガバチをしっかり捉え続けてくれた。ピントは腹部に合って、複眼から外れているのは惜しいが、比較的小さい昆虫でも貼り付くように追従する。

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     OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

庭から林にかけて、どこを歩いても足元をピョンピョン跳ねる、アカガエル(ニホンアカガエル?)の幼体。体長15ミリくらいだろうか、踏んづけてしまいそうになるほど数が多い。 

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II    

今日の午前中、代掻き作業を終えたばかりの田んぼ。セッカの撮影をしている草地のすぐ隣になる。
明日にも田植えを行うのだろうか。
セッカの撮影ではずっと炎天下で立ちっぱなしになる。3時間で一回は木陰に入って休憩を取るようにはしている。
梅雨に入ったけれど、明日もまた晴れてくれるようだ。
posted by やまかます at 21:03|

2024年06月10日

梅雨蛾

三股町

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オオバギボウシ       EOS-R6 MarkU RF16mm F2.8 STM 270EXU

庭で咲いているオオバギボウシに、トラマルハナバチのワーカーが訪れては花の中に潜り込んでいた。

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       アカメガシワ雌花  OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

耕作放棄地の中に人の背丈より高くなったアカメガシワがあって、一段高い農道からは雌花がよく見える。

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キマダラコウモリ        EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 

庭木にぶら下がっていた、キマダラコウモリ。この蛾の登場はちょうど梅雨時で、8〜9月に現れるコウモリガとは棲み分けている。

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           EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM 430EX III-RT

背面から見ると、木の幹に溶け込んで見事な隠蔽擬態。
posted by やまかます at 21:26|

2024年05月21日

梅雨を前にしっかり肥える

三股町

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ヤママユ幼虫     EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM 430EX III-RT 

ヤママユ幼虫の母蛾は昨年の10月、近所のコンビニの灯りに飛来していた。母蛾から採卵した卵は、今年の春に芽吹きを確認してから飼育してきた。終齢になった幼虫は庭のクヌギやコナラに放って営繭を待っている。写真の幼虫はあと数日で繭作りに入るだろう。

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     EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM 430EX III-RT ST-E10

仕事部屋の窓ガラスに張り付いていた、トンボエダシャク。クリの花が咲く頃、昼間に飛ぶトンボエダシャクの姿が目立ってくる。しかし、なんでこの場所に落ち着いたのだろう。

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     EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM 430EX III-RT  (撮影:5月20日)

ヤマノイモの若葉に2本の切れ込みを入れて、自分の体を挟み込む、ダイミョウセセリの若齢幼虫。
すぐそばに孵化殻がある。卵は母蝶の体毛で覆われ巧妙に隠蔽されている。
posted by やまかます at 21:15|

2024年04月17日

毛虫+毛虫=大毛虫

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コメツブツメクサの葉っぱで佇んでいた、コメツキムシの一種。
しきりと触角を動かし今にも飛び立ちそうだが、これがなかなかそうはいかない。カメラを構えてずっとしゃがんでいたが、痺れを切らして立ち上がった瞬間に飛び立って行った。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ナンキンハゼにホソヘリカメムシが3頭いた。マメ科植物だからか、お仲間が集まるようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

そろそろかな、と庭のユズを覗き込んでみれば、まるで大きな毛虫が張りついたようになっていた。

リンゴドクガの卵が一斉に孵化して、卵殻は全て幼虫が食べ尽くした後だった。
ユズは小木なのでこのまま放っておくと丸坊主になるかもしれず、枝ごと切り取ってから幼虫たちをコナラ、クヌギ、ミズナラ、エノキと、4箇所に分けて引っ越しをさせた。ちょうど孵化直後のタイミングに間に合って良かった。
幼虫の止まっている枝を軽く叩くと、糸を吐いて一斉に落下するので、引っ越しは簡単だった。
それぞれの葉っぱに落ち着いたあと、小さな集団になっていた。初齢期には集合性があるようだ。成長してステージが進むと分散していくのだろう。
posted by やまかます at 20:00|

2024年04月02日

リンゴドクガの発生ピークか

三股町

曇り空の一日だったが気温は高めで、庭をモンキアゲハ、アオスジアゲハが飛び交っていた。

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オドリコソウ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

近所のオドリコソウ群落。宮崎の今の家に引っ越して来て最初に見つけた群落で、その後、沖水川の近くなど他の場所でも見つけている。その後、隣の敷地の廃棄土から生え出した群落が、うちの敷地にも侵入してきていることは何度も書いた。オドリコソウの繁殖力はかなり強いらしい。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ここのオドリコソウ群落ではクマバチとコマルハナバチが来て、盛んに吸蜜していた。

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オドリコソウ白花    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

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    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨夜は、リンゴドクガ♂が全部で5頭、玄関門灯やライトトラップに飛来していた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

先日、リンゴドクガ♀が産卵した卵塊。写真画面の下にももう一つ卵塊がある。
posted by やまかます at 19:43|

2024年03月30日

いきなり、夏日

三股町

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イチイガシ芽吹き     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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ハクサンボク     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

3年前に植えたハクサンボク幼木が、今では人の背丈ほどになり、たくさんの花をつけるまでに成長した。

庭でコミスジ、ジャコウアゲハ♂とも悠然と目の前を通り過ぎて行った。コミスジがもう出ているのには少し驚いた。
日中の気温は27℃まで上がったのだから、無理もないか。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

アブラナはすでに花の時期を終えている。青い果実がボロボロになっているしわざのヌシは、カワラヒワだ。

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ウスギヌカギバ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

ウスギヌカギバは、玄関の外灯に飛来した居残り。
posted by やまかます at 20:49|

2024年03月19日

蛹の部屋

三股町

今日は朝から雨。しかも、気温がグンと下がって冬に逆戻り。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

エノキの芽吹きが目立つようになってきたが、木々も戸惑っていることだろう。

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    OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

窓から梢が揺れているのが見えたのでカメラを構えていると、ヒヨドリが顔を出して花蜜を吸い始めた。
窓ガラス越しに私の顔が見えた途端、慌てて飛び去ってしまった。とにかく警戒心が強い。ガタン、と室内で扉を閉める音などでもすぐに飛び去ってしまう。

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      LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 XPro O

先日、イチイガシで見つけた幼虫が、今日になって蛹部屋を作り始めていた。
私の見立てはハズレで、ステージがすでに終齢だったことを知ったのは、実は見つけた当日から飼育していたのである。
毎日、葉をモリモリ食べて糞を盛大に落としていたが、脱皮は一度もしていない。

〜機材のお話し〜

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上写真のハーフボールは、LeofotoのYB_100SP。
このハーフボールをビデオ三脚受け皿に嵌めれば、雲台ベースにスチール用雲台も乗せることができ、雲台の選択肢が広がる。

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上写真左は、20年ほど昔に業務用ビデオカメラを使うために特注で購入した三脚で、これにザハトラーのDV12TBというビデオ雲台を乗せていた。
しかし、ビデオの仕事からほぼ撤退し肩に乗せるような業務用カメラもとっくに縁が切れていたので、DV12TBは無用の長物となっていた。ときたま、超望遠レンズを乗せることはあっても、とにかく重いデカイのオーバースペックな機材をフィールドに持ち出す気にはなれない。

そこで、三脚を活かすべく、100mmハーフボールとLeofotoのビデオ雲台 BV-10 を組み合わせてみた(下写真)。
BV-10は自重(700g)、耐荷重(5kg)、操作性などの仕様データを検討して選んだ。手頃なサイズ、重量、それでいてフルードの効いた粘りのあるパン操作ができる。
超望遠レンズ150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO +OM-1 MarkUの組み合わせだとバランスもよく安定して使える。

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posted by やまかます at 21:02|

2024年03月15日

エレキング

三股町

エレキング」は、ピット星人が吾妻湖で育てた怪獣で、『ウルトラセブン』に登場した。
どのような生き物がエレキングのモデルになったのか?ずっと気にはなっていたのだが、、、、、、、、

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    E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

今朝、玄関の近くにいたキリガを見て、「エレキング、でしょ!あなた!」と思わずつぶいやいてしまった。

初めて見るキリガで、早春に現れる、「カギモンキリガ」。
食草は、ツルグミ・ナツグミで、宮崎県下では各所で採集記録があるが、少ない蛾のようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ブロッコリーの花で長いこと吸蜜していた、クマバチのメス。
花の外側付け根あたりから強引に口吻を突き刺していた。これは植物にとってありがた迷惑な食事法であり、盗蜜とも呼ばれる。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

すぐ近所の公民館のイチョウに、ヒレンジャクの群れがいた。うちの近辺で目撃するのは初めてのことだ。

ゴミ集積場へゴミ出しに行く途中で、思わず両手に提げていたゴミ袋を地面に投げ出して撮影した。
比較的、警戒心の薄い方だし高所の枝にいたので、さらにズンズン近寄って行ったら一斉に飛び立ち、谷津田の畑に舞い降りていた。そのまま移動するなら、うちの林にも立ち寄りそうな気配だったが、ゴミ回収の時刻もあるので深追いはせず、集積場へと急いだ。地区の方と用があって話し込んだりしているうちに帰宅が遅くなってしまった。
いそいそとうちに戻ってみたが、途中の畑にも我が家の林にも、すでにヒレンジャクの姿はなかった。


posted by やまかます at 20:50|

2024年03月10日

だるまさんがころんだ

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日、庭で見つけたキマエアオシャク幼虫の見事な枝擬態ぶりを載せたばかりだが、、、、

今日、ヤマガラが咥えていたのは、ハミスジエダシャク幼虫だった。
ハミスジエダシャク幼虫の姿は、冬芽+枝、というほぼ完璧に思える枝擬態だ。

おそらく枝上を歩いていたところをヤマガラに見つかったのではないかと思う。じっとしていれば、目ざといヤマガラでも見落とすはずだ。
ちなみに、ヤマガラのつがいが、庭にあるテレビアンテナのケーブル引き込みカバーで営巣を始めたようだ。
数年前にも営巣したことがあるが、その後はずっとスズメのお宿になっていた。スズメは先週、一度だけ庭に姿を現しただけですぐに去ってしまった。例年なら今頃は2、3つがいのスズメで賑わっているのだが、、。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

一瞬、茶色く萎れたクヌギ雄花かと勘違いしそうになったが、イチイガシの葉表にデーンと構えていた、Tridepana属(ウコンカギバorヒメウコンカギバ)の幼虫。
もうここまで成長していたか、と少し驚いた。ステージは亜終齢か、その手前辺りだろうか?
目を惹く異様な突起はまだ短い。
posted by やまかます at 20:41|

2024年03月09日

芽吹きが待ち遠しい

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

庭のミズナラ冬芽に縋りついているのは、キマエアオシャクの幼虫。
通常、体に振動を感じると背筋をピンと伸ばして枝になり切るのだが、写真の幼虫はじっと考え事でもしているかのようだ。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO DMW-FL200L

こちらは、クヌギの細枝にいたキマエアオシャク幼虫。風に揺れる枝を指で摘んだら、枝を掴んでいた胸脚を離して、ピンっと枝になった。
春が近づくと温かい日には、硬い冬芽を齧っていることもある。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

同じクヌギのクリオオアブラムシ卵塊では、すでに孵化のピークを終えていた。 
孵化した幼虫は卵塊から離れた場所のところどころで、小さな集団になっていた。
脚より太い口吻を突き立てているのは、吸汁しているのだろう。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

卵塊にウンと近づいて見ないと、孵化済みになっていることに気付けない。まだ芽吹きはもう少し先になるだろう。

今日は、阿蘇山で撮影を行った。早朝出発して撮影を終えるとトンボ帰りだったので、さすがに疲れて撮影データのバックアップも明日に持ち越しとした。疲れた頭で作業を行うと何らかのトラブルを起こすこともあるので用心するに越した事はない。
posted by やまかます at 19:28|

2024年02月29日

落ち葉と

三股町

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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

蛹化して二日目の、ベニシジミ蛹。
飼育していた緑色型の幼虫が無事に蛹化。紅型の方は寄生されていたため、蛹化することなく果ててしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

一旦擬死をするとそのままずっと動かない、アカエグリバ。
このあと、起き上がってもなお動かなかった。じっとしていることに徹していいる。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 FlashQ G20U

シロテンクチバも擬死すると長い。
これも触ってみないことには、わからない。蛾を見つけるとチョンチョン、この儀式が習慣になった。
posted by やまかます at 19:24|

2024年02月27日

秋のキリガ

三股町

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 内蔵ストロボ

秋に羽化してそのまま越冬するらしい、イチゴキリガ。
昨夜、ライトに飛来したが、初めて見るキリガだ。ちょうど宮崎市内へと出掛ける朝一番のタイミングで、急いで撮影した。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

急いで撮影したのはこちらのノスリも。自宅林の上空を2羽が旋回していた。
OM-1 MarkUの設定は、被写体検出「鳥」C-AFで撮影したが、しっかり追尾してくれた。まあ大型の鳥だし、単調な青空の中だから当たり前のことだろう。

ノスリが視界から消えた頃、南の方角へと進むジェット旅客機がいたので、ファインダーに入れてみると、白枠が出て追尾が始まった。航空機のシルエットはツルやカモ類のシルエットに似ているのでこれを鳥と認識したのだろうけど、ちょっとガッカリした。昨日、鳥の識別を厳密に行うのだろうと予想したけれど、案外そうでもないのだろうか。一方、トンボにはどう反応するだろうか?今のところまだ検証中。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

夕方、宮崎市内から戻ってから、隣の果樹園に来ていたエナガを撮影してみた。
手前に枝が交差していても、その間隙を抜いてしっかり追尾する。OM-1に比べてこまめに検出モードを解除するような手間は要らないと思えた。鳥の検出追尾AFについては、性能向上の手応えを感じる。
posted by やまかます at 20:41|

2024年02月23日

短い交尾

三股町

昨日、午前10時45分、足下を過ぎてすぐ目の前をクルクルと舞い始めた、フチグロトゲエダシャクのオス。

ほぼ1m四方の狭い範囲を低く舞うので、その付近にメスがいることは間違いない。メスの放つフェロモンをキャッチしたのだろう。オスが見つける前にと、急いでメスの姿を探してみた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

屈んで目線を下げてみると、2mほど先の枯れ草に懸垂運動をしているような格好でいるメスがいた。これほど目立つ位置でメスを見つけたのは初めてだ。
お尻に黒い液汁が垂れている。蛹便だろうか、だとすると羽化直後なのだろう。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

カメラのファインダーの中に、チラ、チラ、とオスの姿が忙しく出入りし始め、次第にメスへと距離を詰めていく。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

思ったより迷走する時間が長く感じたが、やがてメスと愛でたく交尾した。

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       E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 内蔵ストロボ

交尾するとすぐにオスの翅は屋根型に畳まれ、メスの体を包み込むような姿勢をとる。
交尾時間はやはり短く、1分も続かなかった。ちょうど一週間前にも野焼きの土手で交尾成立の瞬間を見ているが(午前9時57分)、その時も数十秒間でオスは飛び去って行った。

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

じつは、メスの元に飛来したオスは他にももう一頭がいて、どちらが先にメスを見つけるだろうかと気になっていたが、もう一頭のオスは地面近くで、クモに捕らわれてしまった。
まさに天国と地獄の分かれ目。不運なオスはずっと翅をバタつかせて抵抗していた。そっとクモの体に触れるとすぐに獲物を放した。するとオスは元気に歩き出した。まだ毒が体内に届いてなかったのか?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

交尾を終えたメスは枯れ草を登り降りしながら、次のオスを待っているのだろうか。
posted by やまかます at 19:03|

2024年02月18日

盗伐か誤伐か

三股町

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

昨年の11月末頃に伐採作業が行われたクヌギ林。昨日、地主のNさんが我が家を訪れた。

実はこの時になってはじめて、Nさんが地主だったことがわかったのだが、Nさんは同じ地区の方で顔見知りである。12年前に苗木を植えていた老夫婦は、Nさんのご両親だったとも聞いた。

「クヌギ林が知らない間に伐採されているのだけど、どこの誰が切ったのか知りたい」とのことだった。
話を聞いて二度びっくりしたのだが、昨年、伐採作業をしていた方々は確かにうちの地区の者ではなくはじめてみる顔だった。事情を知っていたら声がけをしていたのだが、、、。何か勘違いでも生じたのだろうか? 伐採後、2ヶ月間寝かせたあと細切れにして運び出していたが、まだ倒しただけのクヌギや伐採枝が残っている。
もし、また運び出しに来ているようならすぐに通報することになった。明日からしばらくは天候がグズつくようだから当分は来ないのではないだろうか。我が家から目と鼻の先にある土地なので、しばらくは気が抜けない。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

さっそく伐採されたクヌギ林を見に行ってみると、
耕作放棄が増えてから畦や道端で目立つようになったクワには、クワエダシャクの幼虫がいた。ここはまだ冬だが、、、、

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

明るい畑の脇では、もうベニシジミが活動していた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U
posted by やまかます at 19:22|

2024年02月12日

フライト、20秒前!

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午前11時20分、一段上の畑へ登ると、目の前にブラシのような可愛いアンテナがあった。
まるで待ち構えていたかのようにギシギシの葉先にいたのは、フチグロトゲエダシャクのオス。
見つけた瞬間カウントダウンは始まり、背面に回り込む前にはキッカリ飛び立ってしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

フチグロトゲエダシャクのオスはどれも強風に揉まれるようにして舞い続けていたが、上写真のオスは、私の目の前で草上にピタリと着地した。オスを目で追いかけながらメスを探してみたが一頭も見つからなかった。
posted by やまかます at 20:10|

2024年02月06日

動かず、騒がず

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

風邪で寝込んでいる居間の窓から、モズの雄が見えた。
もう巣作りは進んでいるのだろう。忙しげに獲物を探す仕草から、巣内かどこかの梢で待つであろうメスの姿まで連想してしまう。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 FlashQ G20U

昨年の11月からずっと観察している、ハイイロリンガ。
ビワの葉裏に落ち着いていて、冬とは思えないほど気温が上がった日でも僅かに位置替えする程度。

今年は正月早々、嫁さんが風邪をひきその看病をしている間、自分は至って平気だと自慢していたが、先週末から喉の痛みに始まり、一昨日から咳が出始め、昨夜は微熱ながら発熱もあった。9年前の与那国島遠征のあと、インフルエンザB型に罹ったことがあるが、それ以降は風邪など一度もひいたことはなかったので、実に9年ぶりに病臥したことになる。
今日は朝からずっと静養し、読書と睡眠の繰り返し。幸い久しぶりに陽射しも出て、南向きの居間で温かくしてゆったり過ごした。明日には快復することを願って、今夜も早めに湯たんぽ抱いて就寝。おとなしくして寝るに限る。
posted by やまかます at 20:44|

2023年12月20日

早朝の脱皮

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

アラカシのウスギヌカギバ幼虫が脱皮したのは、推定で午前3時〜6時の間と思われる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

正午を過ぎてようやく後ろ向きになったものの、抜け殻を食べなかった。その後もずっと、静止したまま食事は一向に始まらない。午後9時になったけれど。

〜食べる野鳥、食べられる昆虫〜

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20 (撮影:2021年1月13日)

カマキリの中で唯一、幼虫越冬をするサツマヒメカマキリ。

だいぶ前にも書いたけれど、その越冬幼虫を初めて見たのは30数年以上も前のことで、神社の社殿という人工物上だった。場所は愛媛県、西予市明浜町。家内の実家近くにある神社境内で、今でも帰省するたびに足を運ぶマイフィールドでもある。
その最初の出会いで、本種が幼虫の時から擬死することを知った。私が近づいただけで、ピョンと跳ねてデンぐり返ったのである。芝居がかっているところがちょっと人間臭くて笑えるが、枯れ葉枯れ枝擬態という姿態だけでも十分魅せるカマキリである。
2年前の1月。『野鳥のレストラン』に掲載する予定で、ジョウビタキの捕食行動を毎日のように撮影していた。

自宅林の2ヶ所にブラインドを張って、最長で2時間籠ることもあった。ブラインドを要するような警戒心の強い鳥ではないけれど、小さな獲物を捕らえる瞬間をできるだけ間近から撮影したかったのである。ジョウビタキの採餌範囲をある程度、絞ることは可能で、その下準備をしてからブラインドに籠ってあとはひたすら待つのみ。
落ち葉の下や朽木の隙間などから次々と獲物を引っ張り出す姿を狙い通りに撮影できたが、その成果の中でも特に印象に残っているのが、サツマヒメカマキリ幼虫を捕らえたことだった。
サツマヒメカマキリ幼虫は、ブラインドのすぐ目の前に転がっていたクヌギの枯れ枝に潜んでいて、すかさずそれを見つけたジョウビタキは瞬時に飛来して咥えとった。
「え!そんなとこにいたの!?」ブラインドに入る前には随分と周囲に目を配っていたつもりだけど、私は見落としていた。おそらく、幼虫は不用心にも歩いたか、鎌足をふり動かしでもしたのだろう。ほぼ3m離れた位置から、ジョウビタキはそのわずかな動きを見逃さなかった。

今日、載せた写真は結局、『野鳥のレストラン』では未掲載となり、お蔵入りとなった。出版本に掲載予定の写真でお蔵入りしたカットは、タイミングを見ながら少しづつでも紹介しておこうと思う。

posted by やまかます at 21:36|

2023年12月19日

小さなドラゴン

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO (撮影:12月17日)

アラカシの葉おもてに、ウスギヌカギバの幼虫がいたのは二日前のこと。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (撮影:12月17日)

お尻に尾角があり、カギバガ科の幼虫であることが一目でわかる。
頭部の後ろが新しい頭で大きく膨らんでおり、脱皮前休眠中。脱皮した後の姿も見ておきたいのだが、今日になってもまだ脱皮していない。

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今日の午後4時半頃、雨の中、コナラ樹液にオオスズメバチのワーカーが2頭いた。どうやら昨日から居残っているものと思われる。

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    LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

こちらは明らかに、オス蜂。手で掴んでも大丈夫だが、すぐ近くにワーカーが2頭いて、しかもウロウロ歩いたりもしている。気温が低いとはいえ、オスに異変を感じるとどう動くかわかったものではない。
posted by やまかます at 20:31|

2023年11月28日

ヤマカマス、みたび

三股町

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月夜(午後7時47分・11月27日)     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
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(午後7時43分・11月27日)OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

満月の昨夜、ウスタビガのメスが羽化した。
オスがいつ来るだろうかと、就寝するまでときおり様子を見ていたが、夜のうちの飛来はなかったようだ。

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(11月27日)    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

朝一番、午前6時過ぎにもまだ、メスは単独でぶら下がっていた。
今朝は検査で病院に行かねばならず、おそらくその留守の間にオスが飛来するに違いないと思っていた。

ところが、、、、、病院から帰宅し、車を降りて庭のコナラを見据えると、なんと!オスがメスの近くをチラチラと舞う姿があった。時刻は、ちょうど午前10時20分。間に合わないことはわかりながらも玄関からカメラを抱えて走った。コナラのところへ駆けつけたときには、すでにオスはメスと交尾していた。

しかし、これはなんという絶妙なタイミングであったろうか。ウスタビガのオスは、まるで私の帰りを待ちくたびれて、もう我慢も限界と言わんばかりに、メスが育った繭に縋り交尾に至ったのではないか、、、。と、勝手な想像をしてみたくもなる。
「11月28日、午前10時20分、ウスタビガのオスが飛来して交尾成立」また一つ貴重な観察記録を記すことができたのは素直に嬉しい。
今朝、飛来したオスは、翅の擦れ方や紋様の特徴からして、昨日のオスとは別個体と確認できた。

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(11月27日)     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日のカップルの交尾が解けたのは午後8時前で交尾時間は、ほぼ12時間だった。
そして、本日のカップルの交尾が解けたのは午後7時30〜8時の間で、つまり交尾時間はほぼ9時間と言えるだろう。
午後8時、オスもメスも繭には姿が無く、繭の表面には数個の卵が産み付けてあった。
闇夜に飛び去って行ったメスは食樹を探しては産卵に励み、オスは次のメスを探し求めて大空をはばたき続けるのだろう。
コナラで育ったメスが選ぶ食樹は何だろうか。コナラにこだわらず様々な食樹に産卵するのだろうか。

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イヌビワの黄葉    E-P7  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

今日は北西の強風がずっと吹き荒れ、落ち葉が盛大に舞っていた。こんな日は折れた枝の落下が多いので、林のなかを歩くのも頭上が気になる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

林を抜けて下の池まで降り、ふと何かに呼ばれた気がして振り返ってみれば、イワガネの葉裏に蛾の翅が見えた。

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    E-P7  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

強風に煽られる葉にしがみついていたのは、スカシカギバだった。
まだいたのか、と驚くも、翅はかなり擦れてヨレヨレで生気がない。撮影後、生死を確かめようとしたら風で飛ばされ、見失ってしまった。
posted by やまかます at 21:03|

2023年11月26日

ヤマカマスの羽化

児湯郡木城町 木城えほんの郷   

〜11月25日〜

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      TG-6

昨日、25日(土)の午後から『むしむし探検隊』を開催。
今年は5月に引き続き2回目。秋晴れの下、家族連れの方々が多数参加された。ちょうどウスタビガ(ヤマカマス)の羽化シーズンでもあり、うちの林で継続観察していた繭2コを持参してみた。運が良ければ羽化するかもしれない。

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             TG-6

野外舞台の集合場所にぶら下げておいた繭の一つで、行事開始の寸前に羽化が始まった(午後1時半)。
あまりのタイミングの良さに思わず顔がほころんだ。こんなこともあるのだ。
集まってくれた参加者の皆さんに、繭から半身をせり出した状態を見てもらいながら、ウスタビガの生態についてお話をした。

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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

コースを巡っての観察歩きを終えて野外舞台に戻ってみれば、繭から体を出したウスタビガが翅を広げていた。
繭の大きさ形状からオスと推測していたが、メスだった。オスだと日が暮れたら飛び去ってそれで終わりだが、メスだとオスが飛来する可能性も期待できる。

そしてその通りになった。

〜11月26日〜

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LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

早朝にはすでに交尾していたので、深夜のうちにオスが飛来したのだろう。
交尾時間は長く、観察会が終了してもまだ続いていた(午後1時半)。

先月、26日から開催していた私の写真展も今日で終了。

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posted by やまかます at 17:47|

2023年11月21日

あたたかくても動きません

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭のヒメユズリハ葉裏で、3週間ほど経てもなお動かない、ツマグロオオヨコバイ。
今日は飛んで移動する別個体もいたけど。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

毎朝、見上げているビワのハイイロリンガもずっとこのまま。
額に入れて飾りたいほどいい模様をしている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

もう落葉しそうになっているお疲れのサクラの葉裏にアブラムシのコロニーがたくさんついていた。
種名はいづれ調べるつもりだが、有翅虫も多く混じっている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

こちらも毎日、覗いているクロヒカゲ幼虫。
先日予測したように、胸部が膨らんできた。新しい頭の準備が進んでいるようだ。
今のお顔ももうしばらくすると脱いで捨てられてしまう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

日没は午後5時頃。このところ毎日、庭で日没の撮影をしている。いろいろレンズを替えながら。
posted by やまかます at 21:24|

2023年11月13日

白根川キュウ

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

セリ科、シラネセンキュウの花。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

花が終わってなお、美しい。
ちなみにキアゲハ幼虫は、果実を好んで食べる。葉っぱが足りなくなってのことかもしれないが。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

冷たい北風が強かったせいだろうか、場所は変わらずも頭を下向きにしていたハイイロリンガ。
同じビワの木にはもう一頭いたが、姿を見失ってしまった。
posted by やまかます at 21:07|

2023年10月30日

ヤマカマス〜山叺

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ここなら見つかるはず、と覗いてみたイロハカエデ一本に、ウスタビガの繭が3個ついていた。
羽化を観察するにもちょうどいい高さで、経過観察が可能な、うちからほどほどの距離にある。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

3個のうち一個は、鳥のしわざだろうか?繭壁が食い破られて中はすっかり空洞になっていた。
こんな具合に引き裂かれたような繭は、過去にも何度か見ている。

日南市

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         LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

ホウライチクで、オオテントウを探してみた。
アブラムシのコロニー近くで休んでいるのや、アブラムシを捕食中のものもいた。
蛹殻がいくつか見られ、9〜10月に羽化したまだ日が浅い新成虫だろう。

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    LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ミカンの梢には、オオキンカメムシが潜んでいた。このまま越冬に入るのだろう。

posted by やまかます at 21:21|

2023年10月27日

大きな柱

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時20分、夜露を纏ったミヤマアカネが、せまい範囲の草むらに、4頭いた。
午前8時半過ぎには、皆、いなくなっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

なかなか出会えなくなった、オオミノガ。
町内の公園や神社などを探し歩いてやっと蓑が見つかっても、中は空っぽのことも多く、まさに希少種となってしまった。そんなオオミノガだから、見つかると嬉しい。思わず駆け寄ってみる。しっかり枝に巻きつけた糸束、重量感もあるので、生きている証拠だ。
チャミノガのように、オオミノガも蓑の材料に小枝を使うことは珍しくないが、今回、見つかった蓑には、蓑の大きさに不釣り合いなほど長い枝を、しかも一本だけ使っていた。枝の太さからしても、これを噛み切るにはかなりの労力がいったことだろう。
ところがどっこい、ナイロン網のカゴなどに入れておくと、食い破って逃走するほど、オオミノガ幼虫の噛む力はかなりのものだ。蓑の大きさから見て、メスかと思うが雌雄判別は蓑のサイズだけでは難しいこともある。
posted by やまかます at 21:30|