2023年11月28日

ヤマカマス、みたび

三股町

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月夜(午後7時47分・11月27日)     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
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(午後7時43分・11月27日)OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

満月の昨夜、ウスタビガのメスが羽化した。
オスがいつ来るだろうかと、就寝するまでときおり様子を見ていたが、夜のうちの飛来はなかったようだ。

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(11月27日)    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

朝一番、午前6時過ぎにもまだ、メスは単独でぶら下がっていた。
今朝は検査で病院に行かねばならず、おそらくその留守の間にオスが飛来するに違いないと思っていた。

ところが、、、、、病院から帰宅し、車を降りて庭のコナラを見据えると、なんと!オスがメスの近くをチラチラと舞う姿があった。時刻は、ちょうど午前10時20分。間に合わないことはわかりながらも玄関からカメラを抱えて走った。コナラのところへ駆けつけたときには、すでにオスはメスと交尾していた。

しかし、これはなんという絶妙なタイミングであったろうか。ウスタビガのオスは、まるで私の帰りを待ちくたびれて、もう我慢も限界と言わんばかりに、メスが育った繭に縋り交尾に至ったのではないか、、、。と、勝手な想像をしてみたくもなる。
「11月28日、午前10時20分、ウスタビガのオスが飛来して交尾成立」また一つ貴重な観察記録を記すことができたのは素直に嬉しい。
今朝、飛来したオスは、翅の擦れ方や紋様の特徴からして、昨日のオスとは別個体と確認できた。

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(11月27日)     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日のカップルの交尾が解けたのは午後8時前で交尾時間は、ほぼ12時間だった。
そして、本日のカップルの交尾が解けたのは午後7時30〜8時の間で、つまり交尾時間はほぼ9時間と言えるだろう。
午後8時、オスもメスも繭には姿が無く、繭の表面には数個の卵が産み付けてあった。
闇夜に飛び去って行ったメスは食樹を探しては産卵に励み、オスは次のメスを探し求めて大空をはばたき続けるのだろう。
コナラで育ったメスが選ぶ食樹は何だろうか。コナラにこだわらず様々な食樹に産卵するのだろうか。

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イヌビワの黄葉    E-P7  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

今日は北西の強風がずっと吹き荒れ、落ち葉が盛大に舞っていた。こんな日は折れた枝の落下が多いので、林のなかを歩くのも頭上が気になる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

林を抜けて下の池まで降り、ふと何かに呼ばれた気がして振り返ってみれば、イワガネの葉裏に蛾の翅が見えた。

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    E-P7  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

強風に煽られる葉にしがみついていたのは、スカシカギバだった。
まだいたのか、と驚くも、翅はかなり擦れてヨレヨレで生気がない。撮影後、生死を確かめようとしたら風で飛ばされ、見失ってしまった。
posted by やまかます at 21:03|

2023年11月26日

ヤマカマスの羽化

児湯郡木城町 木城えほんの郷   

〜11月25日〜

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      TG-6

昨日、25日(土)の午後から『むしむし探検隊』を開催。
今年は5月に引き続き2回目。秋晴れの下、家族連れの方々が多数参加された。ちょうどウスタビガ(ヤマカマス)の羽化シーズンでもあり、うちの林で継続観察していた繭2コを持参してみた。運が良ければ羽化するかもしれない。

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             TG-6

野外舞台の集合場所にぶら下げておいた繭の一つで、行事開始の寸前に羽化が始まった(午後1時半)。
あまりのタイミングの良さに思わず顔がほころんだ。こんなこともあるのだ。
集まってくれた参加者の皆さんに、繭から半身をせり出した状態を見てもらいながら、ウスタビガの生態についてお話をした。

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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

コースを巡っての観察歩きを終えて野外舞台に戻ってみれば、繭から体を出したウスタビガが翅を広げていた。
繭の大きさ形状からオスと推測していたが、メスだった。オスだと日が暮れたら飛び去ってそれで終わりだが、メスだとオスが飛来する可能性も期待できる。

そしてその通りになった。

〜11月26日〜

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LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

早朝にはすでに交尾していたので、深夜のうちにオスが飛来したのだろう。
交尾時間は長く、観察会が終了してもまだ続いていた(午後1時半)。

先月、26日から開催していた私の写真展も今日で終了。

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posted by やまかます at 17:47|

2023年11月21日

あたたかくても動きません

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭のヒメユズリハ葉裏で、3週間ほど経てもなお動かない、ツマグロオオヨコバイ。
今日は飛んで移動する別個体もいたけど。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

毎朝、見上げているビワのハイイロリンガもずっとこのまま。
額に入れて飾りたいほどいい模様をしている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

もう落葉しそうになっているお疲れのサクラの葉裏にアブラムシのコロニーがたくさんついていた。
種名はいづれ調べるつもりだが、有翅虫も多く混じっている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

こちらも毎日、覗いているクロヒカゲ幼虫。
先日予測したように、胸部が膨らんできた。新しい頭の準備が進んでいるようだ。
今のお顔ももうしばらくすると脱いで捨てられてしまう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

日没は午後5時頃。このところ毎日、庭で日没の撮影をしている。いろいろレンズを替えながら。
posted by やまかます at 21:24|

2023年11月13日

白根川キュウ

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

セリ科、シラネセンキュウの花。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

花が終わってなお、美しい。
ちなみにキアゲハ幼虫は、果実を好んで食べる。葉っぱが足りなくなってのことかもしれないが。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

冷たい北風が強かったせいだろうか、場所は変わらずも頭を下向きにしていたハイイロリンガ。
同じビワの木にはもう一頭いたが、姿を見失ってしまった。
posted by やまかます at 21:07|

2023年10月30日

ヤマカマス〜山叺

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ここなら見つかるはず、と覗いてみたイロハカエデ一本に、ウスタビガの繭が3個ついていた。
羽化を観察するにもちょうどいい高さで、経過観察が可能な、うちからほどほどの距離にある。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

3個のうち一個は、鳥のしわざだろうか?繭壁が食い破られて中はすっかり空洞になっていた。
こんな具合に引き裂かれたような繭は、過去にも何度か見ている。

日南市

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         LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U 

ホウライチクで、オオテントウを探してみた。
アブラムシのコロニー近くで休んでいるのや、アブラムシを捕食中のものもいた。
蛹殻がいくつか見られ、9〜10月に羽化したまだ日が浅い新成虫だろう。

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    LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ミカンの梢には、オオキンカメムシが潜んでいた。このまま越冬に入るのだろう。

posted by やまかます at 21:21|

2023年10月27日

大きな柱

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時20分、夜露を纏ったミヤマアカネが、せまい範囲の草むらに、4頭いた。
午前8時半過ぎには、皆、いなくなっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

なかなか出会えなくなった、オオミノガ。
町内の公園や神社などを探し歩いてやっと蓑が見つかっても、中は空っぽのことも多く、まさに希少種となってしまった。そんなオオミノガだから、見つかると嬉しい。思わず駆け寄ってみる。しっかり枝に巻きつけた糸束、重量感もあるので、生きている証拠だ。
チャミノガのように、オオミノガも蓑の材料に小枝を使うことは珍しくないが、今回、見つかった蓑には、蓑の大きさに不釣り合いなほど長い枝を、しかも一本だけ使っていた。枝の太さからしても、これを噛み切るにはかなりの労力がいったことだろう。
ところがどっこい、ナイロン網のカゴなどに入れておくと、食い破って逃走するほど、オオミノガ幼虫の噛む力はかなりのものだ。蓑の大きさから見て、メスかと思うが雌雄判別は蓑のサイズだけでは難しいこともある。
posted by やまかます at 21:30|

2023年10月24日

まゆ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

トラマルハナバチが、庭のコスモスに来ていた。
最初、イチモンジチョウがいて、本種がコスモスに来るのは初めて見るのでカメラを準備しているうち、イチモンジチョウはさっさと飛び去ってしまい、そのすぐあとに来たのが、トラマルハナバチだった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

数日前に見つけた、シンジュサンの繭。庭のクロガネモチの梢に食痕があったので、木の裏側まで回り込んでみれば、目線より少し上にぶら下がっていた。この繭からシンジュサンが羽化するのは、来年の4〜5月頃になる。

都城市

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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ミツバアケビの果実が食欲をそそる。金時芋みたいだが、すでに先客があって果肉は啄まれていた。
少し山間に入るとミツバアケビが目につく。
アケビとミツバアケビの属名は、Akebia 。これは意外と知らなかった。

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       OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

一本のイロハカエデに、ウスタビガの繭が5個ぶら下がっていた。営繭は今年の5〜6月頃で、このあと成虫が羽化するのはちょうど1ヶ月後辺りだろう。例年だと、早くても来月半ば以降のはずだ。
目線の高さにあった繭のすぐ側には、ウマオイのメスがいた。  
posted by やまかます at 20:11|

2023年10月13日

工作

三股町

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   OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

昨夕のねぐらについていたハナバチをもう一度見に行こうと外に出たところで、足元にキオビエダシャクがそれも2頭並んでいた(写真上下は同個体)。
キオビエダシャクはすっかり嫌われ虫になっているが、虫には何の罪もない。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

さて下の谷津田に降りたのが午前6時半。この時間帯だとまだ動かないだろうと思っていたが、予想に反して昨日のハナバチの姿はなかった。夕べの段階で移動したのかもしれないが。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

正午前、撮影用の飼育箱を作っていると、窓の外にクロアゲハの姿が見えた。クロアゲハはなぜかほっておけず、さっそく庭に出てみた。

飼育箱はそのまま撮影にも使うので蓋や窓の仕組みに工夫がいるため、ほかのこともやりながらだと丸一日掛かってしまった。今回の撮影は久しぶりに動画撮影になる。動画の仕事は基本やらないことにしているが、対象の虫が虫なので、一つ返事で受けてしまった。仕事ではあっても、オファーの電話で思わず興奮してしゃべりまくっていたようにも思う。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ハリカメムシの終齢幼虫(5齢)の様子を毎日見ているのだけど、数頭いる幼虫のうち1頭の羽化が近くなっている。
腹部の張り具合、翅芽のふくらみ方、体色など、細かい変化を見ればわかる。
posted by やまかます at 20:10|

2023年10月12日

振り子ミノムシ

都城市

久しぶりに霧島山の標高500mほどの山地に出向いてみた。

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霧島山、高千穂岳     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

いつも自宅から眺めている山容を正面顔とすれば、高千穂牧場からの眺望は横顔と言える。

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左:新燃岳、右:中岳    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

林道を歩いていると、ミノムシがぶら下がっていた。
ミノガ類は種類が多いので、ミノガの一種としかわからないが、ずいぶんと長く糸を垂らしたその先で風に揺れていた。糸が長いだけに(数メートル以上)風を受けやすい。
撮影しようと近付くも、時計の振り子のようにゆら〜り、ゆら〜り、とあちらへこちらへと逃げていくので、一人鬼ごっこをしているかのようだった。こんなときに誰もいない林道で良かった。

ミノムシとしては糸を手繰り寄せて、上へ上へと戻りたいのだろうけど、なかなかこれは大変な作業になりそうだ。
いや、それともどこか良か枝先に着地できれば、と切に願っているのかもしれない。
ちなみに、自家用車は修理に出しており、画面奥の車は代車で借りているもの。
このあと自宅に戻ると、修理が完了したという連絡をもらえた。修理(塗装)作業はちょうど1週間で済んだので良かったのだが、修理料金はプロレンズが買えるほどの金額だった。

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

チャの枝でねぐらについていた、タテハモドキ秋型。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

午後5時半過ぎ、アキノノゲシの蕾をねぐらにした、ハナバチの一種。
明朝、また出向いてみようか。
posted by やまかます at 20:08|

2023年10月05日

昼下がりの蛾

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

久しぶりに見る、ビロードハマキ。
この虫を見るのが初めての人は、蛾というより別の虫に映るかもしれない。どこが翅で、その翅がどうなっているのかわかりづらい姿ではある。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

頭部正面から見た姿は、配色や白い点々の散らばり具合など、アメリカ合衆国の星条旗を纏っているかのようにも見える。
こんな発見があるとはちょっと意外だった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

昼食中、窓の外の花壇に白いチョウらしきはねが見えた。
大きさ、はねの動かし方から、すぐに名前が出てこなかったけれど、よくよく見れば、モンシロモドキだった。
この蛾も久々のお目見え。
posted by やまかます at 19:45|

2023年09月23日

毛虫、分裂葉

鹿児島県曽於市財部町 「桐原の滝」

心配していた雨も直前には止み、予定通り昆虫観察会を開催できた。
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    TG-6

イロハカエデにいた、オオケンモンの幼虫。

まだ咲き残っていたヒガンバナには、次々とアゲハ類が飛来し、こどもたちがネットインしたものを、種名と雌雄の見分け方など解説した。個体数が多かった順で、カラスアゲハ→アゲハ→モンキアゲハ→クロアゲハ=ミヤマカラスアゲハ

正午過ぎの帰り際、車のすぐ横にいた、クロヒカゲ。
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クロヒカゲ    TG-6

観察会現場の道路沿いに生えていた、クワ。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

葉の切れ込みが多い幼木はよく目にするけれど、今朝、見た幼木の分裂葉はいったい、何分裂しているのだろう?
遠目にはまるでシダか何か別の植物に見えてしまうほど、こまかく分裂している。
クワは、成木になるにつれ不分裂の丸い葉になるそうだ。(参照:『葉で見わける樹木』林将之・著(小学館フィールドガイド22)
posted by やまかます at 21:32|

2023年08月24日

キササゲにつく

三股町

家の前に植っているキササゲの葉に、スズメガ類の幼虫がいた。
すぐ下のクモの巣に大きな真っ黒の糞もあったから、キササゲの葉を食べていることは間違いないだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  GODOX TT350

お尻に生えた尻尾のような尾角の形から、この幼虫はクロメンガタスズメだろう。ステージは亜終齢だろうか。
クロメンガタスズメの食性は広く、調べてみるとノウゼンカズラ科も入っており、キササゲがノウゼンカズラ科であるから納得がいく。身近によく栽培されていて、うちの玄関にも植っているノウゼンカズラも食べるのだろうか。

同じキササゲにいたクサギカメムシの幼虫は4齢。
この写真は1週間前に撮影したものだから、順調に成長していれば今頃は5齢か、もしくはすでに成虫となっているかもしれない。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U     
posted by やまかます at 21:40|

2023年08月10日

天満神社の虫

愛媛県 西予市 明浜町 俵津

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

午後5時、曇り。台風一過、涼しい風の中、天満神社に散歩観察。
短パン姿ゆえ藪蚊の猛攻に遭うも、気にせず歩いた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

神殿の外周を歩くうち、目の前に飛び出してきたのは、ウコンエダシャク。
嬉しいで迎えだ。
オガタマノキを見上げたり、以前、ニホンミツバチの大きな巣盤が垂れ下がっていたシイノキを眺めたり。

ソテツの雌花が目に入り近寄ってみれば、場違いと思えるそこに、オンブバッタ幼虫がいた。
ソテツの硬い葉をオンブバッタがかじるとは考えにくいが、さてどうだろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO GODOX TT350

オンブバッタのすぐそばに、初めて見る小さな蛾もいた。
緑色の翅が印象的だ。調べてみると、メイガ科のミドリツヅリガ、と思われる。
クモの糸が絡んでいてかなり弱っていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO GODOX TT350

三股町から大分県臼杵港まで、通常なら3時間ちょいのところが4時間半たっぷりかかった。
高速道路で長い区間の通行止めがあり、しかも通勤時間帯とも重なったため、一般道の渋滞が激しかった。
普段、渋滞などとは縁がない暮らしに慣れているから、運転していてかなりのストレスを感じた。
せっかく運航を再開した船便に間に合うかどうか焦ったが、ぴったし予定通り船着場に到着できた。
出発の直前、予定より30分前倒しして正解だった。

posted by やまかます at 20:34|

2023年08月05日

樹皮同化

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ビワ、サクラ、ケヤキ、この3本に絞り、そこへ来ては飛び立つ(いつ飛び立つかは運次第)アブラゼミを撮影。
仕事部屋で作業しながら、近い鳴き声がすれば扉を開けてセミの所在を確かめ、狙い通りのポジションにいるなら迷わずカメラを構える、という繰り返しだ。

レンズが大きく重いので一脚にレンズを据えている。一昨年買った一脚(SLIK社のCARBON POD 373 PRO)はカーボン製で軽く操作性も良い。雲台は2,000円台という安いものだが、軽くてアルカスイス対応プレートでレンズ三脚座やカメラの脱着もスムーズ。

同じ木を朝から何度も見ているはずだが、セミの姿に気をとられ、ケヤキの幹にベッタリ張り付くように止まっていた蛾にはずっと気づかなかった。
写真の蛾は、ジャクガ科のヨモギエダシャクだろうと思う。本種には個体変異が多いようだ。

肝心のアブラゼミの撮影は、ある程度まではうまくいった。今夏は例年になくアブラゼミの発生数が多く、うちの庭に飛来する数も過去最高であり、まさにチャンス到来。幸い昨日、今日ともに、ときおり小雨がパラつく程度で天候にも恵まれた。次第に接近している台風6号の影響で明日からしばらくは雨が強く降り続けるようだ。
posted by やまかます at 20:59|

2023年07月29日

蜘蛛の糸

延岡市 延岡植物公園 (7月28日)

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

木の幹にベッタリ張り付くように静止していた、オオアヤシャク。
以前、ここの植物園ではホオノキで幼虫を見ている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ちょいと飛び立ってもらったら、運悪くクモの糸に絡まってしまった、、、と思いきや、

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

そうではなくて、オオアヤシャクは平然と糸の上に踏ん張っていたのだ。
おかげで、翅裏の模様を拝むことができた。

このあと再び飛び立ち、別の木の幹にまたペタリと落ち着いていた。やはり、頭は下向き。
posted by やまかます at 21:11|

2023年07月18日

銀鯱鉾

三股町

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     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

オオカマキリの終齢幼虫が見られるようになった。今朝のは褐色型。

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     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

おひとり様のノコギリクワガタ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

メスを大事そうに抱えている、ノコギリクワガタのオス。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

コナラにぶら下がっているウスタビガの繭を覗き込むと、その直前にギンシャチホコの幼虫がいた。
繭は日を置いてときどき見ているのだけど、いつのまに。
posted by やまかます at 20:35|

2023年06月26日

白蝋の魅力

三股町

今朝はシンジュサンの幼虫を見終えて、家に入る手前で、連結したオニヤンマのペアが目の前を通り過ぎていった。
ペアがいたのはクヌギの低い梢で、そこから飛び立った瞬間が目に入った。
もっと手前から気付いていれば、そっと撮影位置まで近寄れたのだが、と悔やむももう遅い。ペアは隣の果樹園へと飛び去りさらに杉の高所へと吸い込まれるように消えてしまった。
過去にオニヤンマの交尾連結ペアを観察したのは2回のみで、いづれも樹上の高い場所だった。

で、そのシンジュサンの幼虫だけど、、、、、

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日の夕方、ふと林の入り口に目がいったその先に、まさに目線の高さに、白いイモムシが見えた。
クサギの葉っぱにいることがすぐにわかって駆けつけてみると、シンジュサンの幼虫だった。
そうかクサギも食樹の一つだったか。しかし、野外のクサギで育つ幼虫を見るのは今日が初めて。

その幼虫は今朝になって脱皮を終えていた(写真上)。
皮を脱ぐと白いワックスもそっくり皮について剥ぎ取られてしまう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

陽射しが出てきた頃、脱皮殻は残したままクサギの葉っぱを食べていた。

シンジュサン-1078837.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

食痕や脱皮殻がほかにも見つかるので、これはまだいるな、と探してみれば、いました。
別の幼虫が2頭、葉陰にひっそりと隠れていた。
こちらの幼虫はまだ脱皮前なのか、とっくに脱皮を終えたものか、ワックスを纏っている。
posted by やまかます at 19:37|

2023年06月15日

粉かぶりの蛹

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

黒化型のセマダラコガネ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

シロツメクサの葉を食べていた、ホタルハムシ。
体長は3.5mm前後と小さいが、お尻(前翅先端部)の茶褐色紋様が和名にあるようにホタルの姿を想わせる。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + FL-36R

家屋外壁の地面に近い位置にぶら下がっていた、ツマグロヒョウモンの蛹。
撮影後、この蛹からはメスが羽化して外へと飛び立って行った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U + FL-36R

仕事部屋を出てすぐのヒメユズリハで見つけておいた蛹室から、アカウラカギバの蛹を回収して撮影してみた。

10日前に蛹室に籠ったばかりの幼虫に気づいたのだけど、今日になってみれば羽化の兆候が色濃く出ていた。
蛹頭部から前胸背面にかけての白い部分は最初、カビかと思ったが、拡大してみると体毛を絡めたような固形物で針先でさえこさげることもできないほど硬い。分泌液が固まってできたものだろうか?

ちなみに10日前(6/5)に見つけた蛹室の写真はこちら↓  (葉のへりを折り返している部分)
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同じヒメユズリハにいた終齢幼虫はこちら↓
アカウラ幼虫_J6056490.jpg
     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:43|

2023年06月08日

アジサイのイモムシ & 前蛹となったカラスアゲハ

三股町

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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

昨年と同じ場所のアジサイに(仕事部屋のすぐ外)、ミスジビロードスズメの幼虫2頭が育っている
しかも幼虫を見つけた日にちもほぼ同じ頃だった。
幼虫が目線の高さにいてくれたおかげで、探すでもなくすぐ目に飛び込んできた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

昨年は一頭を飼育して蛹になったけど羽化しなかった。理由は不明だが今年はなんとか成虫を見てみたい。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U  

今朝一番、飼育中のカラスアゲハ幼虫2頭のうち1頭が下痢便を残して姿を消していることに気付いて焦った。

飼育網に入れてなかったためで、幼虫は昨晩のうちにカラスザンショウを離れ徘徊していたのだろう。
机の脚、カーテン、三脚、書棚、あらゆる蛹化場所を想定して探してみたがなかなか見つからず、どこかの隙間などに潜り込まれたら厄介なことになる。そこで、残るもう1頭の幼虫は水差しごと大きな飼育網に移しておいた。

一旦気を取り直して、仕事部屋の床に座り込んで、ジロ〜リと天井を舐めるように眺めていたらば、いました!
モデムと無線ルーターを繋ぐLANケーブルに前蛹となった幼虫が。
蛹化したら蛹の体色は褐色型と緑色型のどちらになるか、もう答えがわかる方も多いかと思う。
posted by やまかます at 19:35|

2023年06月01日

花の罠?

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アカメガシワの開花(雄花)が盛んになった。

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    OLYMPUS  TG-6

カラムシの葉裏で雨宿りをしていたのは、カノコガ。
昼間活動する蛾で、たしかにフワフワと舞っている姿は見るけれど、花で吸蜜する姿は意外と見ていない。
うちの周辺では個体数も少なく、観察する機会が少ないせいもあるだろう。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

居間の窓からスズメガがバタついているのが見えた。
さっそく駆け寄って見れば、セスジスズメだった。
またもや口吻が抜けずもがいていたので、そっと外してやった。(一昨日は、キイロスズメだった)
弱っているようだったが、しばらくして飛び立ち花壇の中に着地して動かなくなった。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

ホシヒメホウジャクは花の中で息絶えていた↓

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

一方、先月のことオオチャバネセセリは花から花へと盛んに吸蜜していたが、
なんの不都合も起きなかった。口吻の仕組み、長さなどが関係しているのだろうか?
posted by やまかます at 19:38|

2023年05月31日

ネズミ鳴きする、イモムシ

三股町

朝早くから雷の音がして、小雨が断続的に降った。

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     TG-6

庭のコナラで育った、ウスタビガ幼虫。
あと数日で繭作りに入るだろう。

この幼虫の母蛾はイロハカエデで育ったのだが、孵化直後(3/25)にイロハカエデを与えても見向きもせず徘徊していた。
そこで、芽吹いたばかりのコナラに移しておいたら若葉を食べて無事に成長したが、
2齢になって以降は葉蔭に隠れてずっと姿を見失っていた。
ところがある日、コナラの傍を通り掛かったときに葉を食む音がしてようやく再会できた。

ウスタビガ幼虫が、チイ〜〜〜♫と発音するメカニズムはまだ詳しくはわかっていないようだが、
自ら体を強く萎縮させると胸部の辺りで摩擦音が発するようだ。
繭作りが始まって、繭壺の狭い空間で窮屈な姿勢になる時など、その弾みで
チイ〜〜〜♫ と音がし、室内飼育ではその音で、「ああ、繭作りが始まったな」と
気づいたことが何度もある。



posted by やまかます at 21:06|

2023年05月30日

抜けない!

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

ヒルザキツキミソウの花を訪れる昆虫は多い。
今朝は、アカホシカスミカメが長いこと花粉?に口吻を突き立てていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

こちら、マエジロオオヨコバイ♀はここで何をしていたのだろう?休んでいただけ?

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

隣の花から羽音がして、振り向いて見れば、キイロスズメが羽ばたいていた。
口吻が花から外れなくなってもがいていたのだ。
このままではいづれ力尽きて死んでしまう。
口吻を傷つけないようそっと外してやるとすぐに飛び去って行った。が、いづれまた犠牲者が出るだろうとは思う。

去年の6月26日にもホウジャクの受難について観察し、載せてある。
posted by やまかます at 20:34|

2023年05月28日

撮って見ず、それダメよ!の巻

宮崎県 児湯郡 木城町

27〜28日、『木城えほんの郷』で「春のむしむし探検隊」が開催された。
来週にも田植えを控えた田んぼには水が張ってある。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

観察コースの途中にある水辺は子供達に人気が高く、網を入れ始めたらもう動こうとはしない。
水のいきものには皆、目を輝かせている。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

その水辺近くの草むらにいた、「人面蛾」は、

スジモンキマルハキバガ Periacma delegata (マルハキバガ科)

普通種のようだが、食草は未知とされている。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

夜の灯りに来ていた、オオアヤシャクは久しぶりだったし、新鮮な個体で感激。

しかし、なんとその背後にウシカメムシが写り込んでいることに迂闊にも現場では気付かず。
建物の灯りだけで暗かったせいもあるが、モニター画像のチェックが甘かった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

〜お知らせ〜

「木城えほんの郷」の「森のえほん館」にて

写真展『この星とともに生きる 小さな命を見つめて』を、開催します。

開催期間は、本年、10月21日〜11月26日、です。一昨年に続き2回目の写真展となります。
ギャラリートークを10月29日(日)に行う予定です。詳しい日時はまた後ほどお知らせします。
posted by やまかます at 21:11|

2023年05月15日

脱皮と孵化

三股町


午前6時半
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

久しぶりに霧が濃くたちこめた。視界はせいぜい20メートル程度だったろう。
台場クヌギもすっかり若葉を纏って緑色一色になった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

一昨日見たススキのねぐらに、今朝もサトジガバチがいた。
ここはどうやらお気に入りの場所になっているようだ。

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一昨日、庭のミズナラで見つけたトビモンオオエダシャク幼虫は、脱皮前の休眠中だったが、、、、、

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今朝になって脱皮を終えていた。
胴部はあまり変わらないが、頭部は一回り大きくなったのがよくわかる。
これからモリモリ葉っぱを食べて肥えていくだろうけど、トビモンオオエダシャクの幼虫期間は長い。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ウチスズメの卵の一つが孵化した。
卵から出ると幼虫の体は風船のように大きくなる。
長く赤い蝋燭のような、尾角がいい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U+LEDライト

数時間後に隣の卵も孵化が始まったが、残された卵殻に頭がつかえて身動きできないままでずいぶんと時間が経った↓
ほっておいたら力尽きて死んでしまったかもしれない。
そこで卵殻(写真画面左)をピンセットで取り除くと、一気に外へ出て来れた。
孵化した幼虫は明日には、元のマルバヤナギに戻すことにした。

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posted by やまかます at 19:57|

2023年05月14日

ヤナギのたまご

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

湿地の縁にいた、タイリククロスジヘビトンボ(前翅翅脈で確認済み)。
羽化したのは今朝だったのかもしれない。翅はしっとりとしている。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

マスカット味のキャンディはいかが 〜♪

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

マルバヤナギの葉裏で次々と見つかったウチスズメの卵。
上写真はまだだが、下写真↓は幼虫の体がすっかり出来上がっているのが透けて見える。
全ステージを飼育するつもりはないが、初令幼虫を見たいので孵化を待つことにした。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クリの幹のど真ん中、しかも目線の高さにあった。オオミズアオの卵殻。
卵殻の破れ方からして、幼虫が無事に孵化したことは間違いないだろうと思う。
孵化したのは最近のことではないか?
惜しい!もう少し早く見つけておれば、、、、、、、。

頭上の梢をしばらく探してみたが、登って行ったであろう幼虫の姿は見当たらなかった。
まだ初令であろうから小さいだろうし、葉っぱが複雑に重なって隠れていること、を鑑みれば見つかるわけがないや、と諦めた。

昨日、ライトトラップの下で見つけた死骸は、今年第一化のオオミズアオ。
この世代が産んだ卵だろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今年初お目見えの、コクワガタ♂。
シンジュサンの卵か幼虫でもついていないかと見ていた、ニガキの幹を登っていた。
大顎や前翅についた泥で、蛹室を出てきたばかりであることが判る。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:30|

2023年05月13日

雨の休日

三股町

午前5時半、窓の外から雨音が。しかも気温は20℃以下と冷たい一日となった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

雨が小降りになっても気温が上がらないので活動する昆虫は少ない。
ノアザミに頭を突っ込んだままの、コアオハナムグリ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

午前8時過ぎ、ススキのねぐらにサトジガバチ。
結局、同じポーズのまま夜を迎えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クヌギカメムシの羽化が数日前から始まっている。
3頭見つかった新成虫の体色はまだ淡く弱々しい。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

灯火に飛来した、トビイロシマメイガ。

鮮やかな色模様は印象的だが、翅の開帳巾は1センチ足らずと小さい。
本種の幼虫はアシナガバチ類の巣に寄生して成長するらしい。
巣壁そのものを食べるのか、それともハチの仔を食べるのか?食性の詳しい情報を知りたい。
posted by やまかます at 21:18|

2023年05月06日

小さなガ

三股町

生暖かい風がユラユラ吹いているなか、雨が降り出す前にと庭でしばし観察歩き。
雨は昼過ぎから降ったり止んだり、明日には激しい雨になるようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今朝羽化したばかりの、ヨツボシホソバ♀。

朝一番、水切りした生ゴミを外のコンポストに入れて、ふと三角コーナーを見れば山吹色のガがぶら下がっていた。
まだ翅が伸びていない羽化直後のヨツボシホソバだった。三角コーナーからそっとクヌギの幹に移すと枝までよじ登って足場に落ち着くと、翅が伸びるのは早かった。
外の蛇口で三角コーナーを水洗いしているうちに、地面から乗り移ってきたようだ。なんというタイミングだろう。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

エノキの葉裏に張り付くように静止していた、アシブサトガリフサガ(カザリバガ科)。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クロガネモチから飛び出してツワブキの葉上に着地した、シロスジツトガ(ツトガ科)。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
イヌビワの根元近くに潜んでいた、ホリカワクシヒゲガガンボのメス。

今年の春はとにかく早い。エゴノキの花も数日前には散って終わった。

posted by やまかます at 21:53|

2023年05月05日

長〜いの

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

センダンの開花がだいぶ進んだようだ。
距離があるのと、あいにく曇り空のため花色がよく見えない。

ホソオビヒゲナガ♂
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

うちの周辺でもっとも普通に見られるヒゲナガガ科は、写真のホソオビヒゲナガで、庭でもよく見かける。
本科の幼虫は切り抜いた落ち葉を数枚合わせたカプセル巣に入って、ミノムシのように落ち葉間を移動する。
まだ庭や周辺で幼虫を見つけたことはないが、少し離れた林道で2回だけ幼虫を見つけたことがある。もっとも、本種かどうかはわからない。

カナヘビ
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ヤナギの一種の梢をソロリ、ソロリと歩いていたカナヘビ。
ヤナギの花穂にはアブラムシがいて、そこに様々な虫が集まってくること、根本では樹液が出ていてここにも虫がいろいろやって来ることから、獲物には不自由しないのかもしれない。
撮影しているうちに、お尻のあたりからナナホシテントウが体の上を歩き始めた。
posted by やまかます at 19:34|

2023年04月28日

真昼の蛹化

三股町

午前8時42分
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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

昨日見つけたキタテハの前蛹は、カラムシの枯れ枝にぶら下がっていたのだが、、、、

本日、午後2時過ぎには蛹化が完了していた↓

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ゴヨウアケビの葉裏に潜んでいた、スジベニコケガ。
うちの灯火にもよく飛来するけど、野外で休んでいる姿もときおり目にする機会がある。
今回はすぐ近所の路上でカタバミを見ているとき、ふと見上げたその場所にいた。
ヤマトシジミは産卵最盛期なのか、まだ初齢幼虫は見当たらなかった。一頭だけ見つかった終齢幼虫は越冬あけの出遅れ組で今年の第1化成虫になるかと思えた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

こちらは、毎年同じ場所で見つかる、ギンツバメ。
今年はかなり早い登場となったが、例年は5月連休明けころが多かったと思う。

4枚の翅が、まるで1枚のキャンバスになったような模様が素晴らしい。

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posted by やまかます at 20:53|

2023年04月25日

夜間飛行

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日、庭で見つけたクチバスズメのメスの元へオスが飛来して交尾が成立していた。

オスはジェット機のような翼で夜空を舞い、羽化したばかりのメスを探し求めていたのだろう。
暗黒の中でメスを見つける手立ては、メスが放つ性フェロモンの香りと言われている。
ただ、そのフェロモンが濃く漂うエリアは数メートル圏内とされているので、そのエリアに到達するには、とにかくオスはアンテナの感度を最大にし、足で(翼で)稼ぐしかないのだろう。

わがやの庭で羽化したメスのところへオスが飛来して交尾が成就した例は、
これまでに、ウスタビガ、クスサン、ヤママユ、カレハガ、リンゴドクガ、などがいる。
自然界では当たり前の出来事とはいえ、オスとメスの出会いのドラマを目の当たりにすると、不思議というありきたりの言葉しか思いつかない。

そういえば、先日、カラスザンショウの根本で羽化していたシンジュサンのメスは、
翌朝には姿を消していた。おそらくどこかでオスと出会えたのだろうと思いたい。


posted by やまかます at 19:23|

2023年04月24日

モスら

三股町

昨日、タマネギの収穫を終え、耕運機で土起こしを行ったばかりの菜園(下写真画面左)と自宅林。
今日は午後から小雨が降り始めた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

卵から飼育していたウスタビガの幼虫は、先日、庭のイロハカエデに放飼とした。ただいま、4齢。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

庭の真ん中、菜園のすぐ横にクチバスズメのメスがぶら下がっていた。羽化したばかりで、体に触れると羽化液を排泄した。クチバスズメの出現期としてはずいぶんと早いのではないだろうか。 
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

エゴノキについた卵から育っているシャチホコガ科の幼虫は、昨日3回目の脱皮をして、4齢となった。
体長は17ミリほど。エゴノキの葉裏にいると、葉脈の模様に見事に溶けこんでしまう。
アオシャチホコの幼虫だとは思うが、終齢の姿を見届けたい。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

以前、スイバの花穂で成長を遂げたベニシジミ幼虫が、地面に降りて枯葉布団の中で前蛹になったことを載せたけれど、
その幼虫は三日後に蛹化したことを確認できた。しかし、何かしらアクシデントに見舞われたようで、出血夥しくそれが乾燥して真っ黒に固まっていた。蛹になったものの息絶えたようだ。

posted by やまかます at 17:16|

2023年04月17日

神樹蚕

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14  (撮影日:4月16日)

目の前にクロコノマチョウが舞い降りてきた。午後5時過ぎ。

越冬開けのメスで、翅はだいぶ傷んでいる。

ネザサの上にピタリと止まったのでこれは産卵するかも、と思った瞬間、
クルリと体を反転させ葉裏にぶら下がる格好になった。ほんの一呼吸おいてお尻の先を曲げた。
産卵が始まれば警戒心も薄らぐ。そっとしゃがみながら接近。
今回の産卵数は2個だった。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 (撮影日:4月16日)

午後1時過ぎ。今日は朝からよく晴れて陽射しもキツイ。

林を一巡して、キアシナガバチ女王の様子を見ておこうとカラスザンショウに近寄ってみれば、
二箇所ある初期巣のちょうど中間地点、ヤブムラサキの小枝にシンジュサンがぶら下がっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ここに繭があったことは知っていたが、去年の古い空繭だろうと思い込んでいた。
例年、カラスザンショウで幼虫が育ち、冬になると根本近辺では繭が見つかっているが、
ここで繭から羽化した成虫を見るのは今日が初めてだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

午後6時過ぎ
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

シンジュサンのメス。羽化したのは昨夜のことだろう。
本種の羽化時期としては早い。メスということは、夜になるとここでこのままコーリングを始め、
夜空を舞うオスを誘うはずだ。
posted by やまかます at 19:22|

2023年04月07日

エゴノキ若葉に卵

三股町

イチイガシ若葉
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨日の午後から夜通し降り続けた雨は、今日の昼過ぎになってようやく止んだ。
雨は上がったけど冷たい風もあって、体感気温はめっぽう低い。仕事部屋では暖房を入れたほど。
耐寒能力の衰えも感じる。

エゴノキの若葉に卵塊(4月5日撮影)
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

一昨日、エゴノキの花蕾の様子を見ていたら、若葉に葡萄色の卵が並んでいた。

等間隔に几帳面に産み付けている。蛾のなかまには違いないけど、一体なんだろう?
気になるので飼育してみることにした。
幼虫の体が、すりガラスのような卵殻ごしに透けて見えていた。孵化は間近だろう。
肝心のエゴノキの花蕾は、例年よりかだいぶ少なかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

予想通り、昨夜になって卵は一斉に孵化した。 

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

孵化してしばらくすると、体をグリングリンと捻って体操を始めた。
この捻転運動を行うのは、ヤママユ科など多くの蛾類幼虫で見られる習性だ。孵化後と脱皮後に行う。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今朝になってエゴノキの若葉に移動させた。1匹づつ面相筆で丁寧に。さっそく葉っぱを食べていたようだ。
幼虫同士が身を寄せ合っていた。集合性があるようだから、引き離して単独にするとうまく育たないのかもしれない。

マーガレットに来たハエ類    
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ワカバグモは相変わらず、マーガレットの花上にへばりついている。すぐ隣の花には上写真のハエ類やもっと小さいユスリカ類が来ていたから、いづれは獲物にありつけるだろう。それにしても、かなり冷え込んでいるにも関わらず、雨が止むとすぐにもハエ類が来たのが意外だった。
posted by やまかます at 18:19|

2023年03月25日

コナラ芽吹き、サクラ咲く

三股町

コナラ芽吹き-1065751.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

居間の窓から見えるコナラが芽吹き盛んとなった。

それでふと、昨年見つけたウスタビガの卵の様子が気になって、飼育網カゴの中を覗いてみれば、やはり!
黒いケケ虫(毛虫のことを私はこう呼ぶことにした)たちが歩いていた。

この卵を産み落とした母蛾は、イロハカエデで育ったことがわかっているので(卵付きの繭はイロハカエデにあった)、
生まれ故郷?の食樹を選ぶことにして、ケケ虫たちを1匹づつ面相筆でイロハカエデの芽吹きに移乗させた、

ウスタビガ孵化幼虫-3253504.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

サクラ-1065747.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

仕事部屋の窓から庭のサクラの様子が見える。つい三日前はまだチラホラだった花が一気に開いて賑わっていた。

外に出てサクラを下から見上げ、視線を降ろしてみると、シラカシの葉上にムネアカアワフキのペアが並んでいた(下写真画面、右がメス)。
サクラの枝に巻き付いた幼虫巣には羽化殻も確認できた。 もう、いつの間に〜!?


ムネアカアワフキ-3253563.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

さらにサクラの根本にあるハナイカダの若葉上には、ナナフシの幼虫までいた。 もう、いつの間に〜!?
ハナイカダの葉っぱには、蕾ができて膨らみ掛けていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ムサラキケマンも、ジロボウエンゴサクもあちこちで、花を咲かせている。

今日は一日、どんより曇り空。気温も少しだけ低め。
けれど春の進行がグンと加速しているのは明らかだ。

ジロボウエンゴサク-1000138.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 21:39|

2023年03月24日

似ていても違いがわかる!?

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

エノキの若葉上に、アカハネムシの一種がいた。
昨日見つけた場所から2mと離れていないので、昨日と同じ個体かと一瞬思ったけど、どうも雰囲気が違う。
よく見れば、前胸と頭部の一部が赤い。
これはどうやら、オニアカハネムシ、のようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

横から見た頭部には、たしかに「鬼のツノ」がある。

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ヘリジロクロマダラ-3243428.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

イシガケチョウが卵を産んでいるはず、とイヌビワのほころびかけた若芽を見て回っていると、
マダラ科の蛾が止まっていた。
最初はタケノホソクロバ、かと思ったけど、どうも雰囲気が違う。
羽化して間もない新鮮個体だ。
よくよく見れば、翅の縁毛が白くて目立つ。

ヒメクロバかな?いやちょっと違う、これはなんだろうと調べてみると、
ヘリジロクロマダラ、が浮かび上がってきた。
食樹はヤマアジサイらしい。たしかに、発見場所の近くにヤマアジサイが植っている。

もしかしたら庭のヤマアジサイで、マダラガ科の幼虫が見つかるかもしれない。
このことを忘れないでおこう、、、、と、ここに記しておく。

posted by やまかます at 20:23|

2023年03月02日

早春蛾

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨夜、仕事部屋の灯火に飛来した、トビモンオオエダシャク♂

過去の初飛来記録は、4年前の2019年が2月9~10日(♂)、2021年は3月14~15日(♂)、2022年では2月27~28日(♂)となっていて、今年の飛来日は平年並みと言えるだろうか。


〜小説『飛族』村田喜代子・著〜

昨日は昨年11月の大村市での観察会以来、久しぶりに長崎県に赴いた。
あいにく午後からは雨が本降りになったが、今回は撮影の仕事ではなく、今抱えている本の仕事の打ち合わせと、あるお方の葬儀のために出向いたのであった。
佐賀市内から長崎県西海市まで車でほぼ1時間。

日本一、島数の多い長崎県。五島列島、対馬、壱岐、そして無数の離れ孤島の数を合わせると971もの島があるそうだ。
その五島列島のどこかの島がモデルであろう架空の島、「養生島」が舞台となっている小説『飛族』を、一昨日の夜読み終えたばかり。文章の語りや内容に惹かれて、一気に読み終えそうだったが敢えて日数を掛けて読書を味わった。

この小説を知ったのは、NHKラジオドラマ番組『新日曜名作座』(出演:西田敏行・竹下景子)の放送を聴いたのがきっかけだった。全6回を聞いてなお、もう一度、活字で読みたくなった。
昨日、長崎の海辺の光景を見て、小説の舞台の島のことや登場人物のことが思い浮かび、葬儀から戻った夜、ふたたび最初からページを開いてみたりした。

本日は打って変わって晴天。佐賀市内から三股町の自宅に戻ったのは午後1時過ぎ。
自宅林に設置してあるロボットカメラを点検すると、ノウサギとイノシシが写っていた。


posted by やまかます at 20:53|

2023年02月26日

天産の卵

三股町

今朝は霜がおりて、地面がまっ白だった。
春は確実に迫っているけれど、まだ冬のなごりは残る。

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ヒガンバナ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

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コハコベ(手前)とホトケノザ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

林に多く自生しているイワガネは雌雄異株で、うちの林では雄株のほうが多いようだ。朝陽を浴びて白く浮かび上がっていたのは雌株の果実(痩果)。透明感のあるグミのような白いところは花の萼にあたるところが膨らんだもので、真ん中の黒いのが果実。この果実を鳥たちが啄むことがあるのだろうか?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

ヒヨドリの嘴に黄色い花粉がついているのは、ウメの花で蜜を吸っていたからだ。庭のツバキは蕾がだいぶ膨らんではきているが、開花は来月に入ってからだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

アラカシの梢にヤママユの卵を見つけた。毎日のように下を通り過ぎているのに今日まで気づかなかったのは、葉っぱの裏ばかりを意識して見上げていたせいだろう。
肉眼ではわからなかったが、ファインダー越しに眺めてみると、どの卵の表面にも寄生バチが抜け出た小さな穴が空いていた。

posted by やまかます at 20:00|

2023年02月17日

ささやかな収穫

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

今朝、ライトトラップに飛来していたのは、キバラモクメキリガ、の一頭だけ。
本種は成虫越冬だが、そろそろ春の気配を感じたのか活動を始めたようだ。
体に触れると、ポトリと地面に落ちてそのまま擬死状態になった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

そっと背中を上にしても、死んだフリは続いていた。しばらくして見に行ってみれば落ち葉から姿が消えていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

先週あたりから庭のフキノウが目立ち始めた。もう薹が立つ手前まで成長しているものもある。
少しだけど、明晩には天ぷらにして早春の香りと味を楽しめそうだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

椎茸のコマを購入した。1パックに1000個入っている。
ほだ木は正月に伐採したクヌギの幹や枝だ。コマ打ちは、伐採して2ヶ月ほど寝かせてからだが、少し前倒しにして作業をしようかと思う。以前、コマ打ちを行ったのは3年前。そのときのほだ木は今シーズンも豊作続きだ。3年があっという間に過ぎてしまった。
posted by やまかます at 19:44|

2023年02月03日

ヤマカマス並ぶ

都城市 青井岳

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

イロハカエデの梢にウスタビガの繭がいくつも並んでいた。数えてみると全部で、8コ! 写真上にはそのうちの5コが写っている。

ここのイロハカエデでは2年前にも繭を見つけている。そのときは2コだけ。
一本の木でこれほどまとまって繭が付いていることは滅多にない。


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      OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

一番高所にあった一個だけは羽化口からザックリと縦に割れており、おそらくは鳥のしわざかと思う。
卵付きは一個だけだったが、繭周辺の枝を細かく探せばほかの卵も見つかったかもしれない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO     

石起こしをしてコブハサミムシを探してみたがまったく見つからなかった。いい加減くたびれたころ、地面にしゃがんでいる私のすぐ目の前に、ルリビタキのオスが舞い降りてきた。

舗装してある路面は獲物を見つけ易いのだろう。路面をピョンピョン跳ねながらなにかしら啄んではこちらへと近寄ってきた。
林縁の岩場ではサツマゴキブリの幼虫を捕らえ、飲み込むのに難儀していた。湿った場所の石の下にはサツマゴキブリ幼虫はいくらでも見つかるけど、運悪く外を出歩いていたらしい。

ほとんど人を警戒しないこのルリビタキをしばらく見ているうちに、他のオスが近くまでやって来た。
あとから来たオスはあきらかにピリピリしていて、私の姿に気づくとすぐに林の奥へと飛び去って行った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 18:29|

2023年01月15日

チャミノガの不思議

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

一本のクリにチャミノガの蓑が多数ついていた。チャミノガは枝に斜めにつく独特な姿をしているが、この時期はすでに空っぽのぬけがらになっているはず。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

蓑を注意深く開いてみるとやはり、中には寄生バチの幼虫がいてチャミノガ幼虫の姿は無かった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ところが、、、数個目から、チャミノガの熟齢と思われる幼虫が次々と出てきた。大きさが違うのは雌雄の違いだろう。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U  

同じクリの木をよく見ていくと、3ミリ程度のチャミノガ若齢の蓑も次々と見つかった。じっと見ているとユサユサと蓑が動いており中の幼虫が生きていることも確認できる。 
チャミノガは若齢幼虫で越冬するはずだから、この小さなミノムシこそがノーマルな状態かと思える。

では、越冬若齢幼虫とは別に、熟齢幼虫が多数見られるという現象はどう説明がつくだろうか。
実はこのチャミノガに気づいたのは昨年12月6日のことで、それから1ヶ月間経た今日、熟齢幼虫に特に変化は無い。
蓑を開いたものは糸で修復されてもいる。この先、熟齢幼虫がどうなっていくのか注視したい。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO     

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エナガたちが採餌している様子は手に取るように観察できるが、中でもケヤキにつくアブラムシやジョロウグモの卵のうを啄んでいるのがはっきりわかる。
動きは速く常に動いているのでフレームに捉えるのもなかなか思うようにいかない。
posted by やまかます at 19:28|