2023年06月01日

花の罠?

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アカメガシワの開花(雄花)が盛んになった。

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    OLYMPUS  TG-6

カラムシの葉裏で雨宿りをしていたのは、カノコガ。
昼間活動する蛾で、たしかにフワフワと舞っている姿は見るけれど、花で吸蜜する姿は意外と見ていない。
うちの周辺では個体数も少なく、観察する機会が少ないせいもあるだろう。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

居間の窓からスズメガがバタついているのが見えた。
さっそく駆け寄って見れば、セスジスズメだった。
またもや口吻が抜けずもがいていたので、そっと外してやった。(一昨日は、キイロスズメだった)
弱っているようだったが、しばらくして飛び立ち花壇の中に着地して動かなくなった。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

ホシヒメホウジャクは花の中で息絶えていた↓

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

一方、先月のことオオチャバネセセリは花から花へと盛んに吸蜜していたが、
なんの不都合も起きなかった。口吻の仕組み、長さなどが関係しているのだろうか?
posted by やまかます at 19:38|

2023年05月31日

ネズミ鳴きする、イモムシ

三股町

朝早くから雷の音がして、小雨が断続的に降った。

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     TG-6

庭のコナラで育った、ウスタビガ幼虫。
あと数日で繭作りに入るだろう。

この幼虫の母蛾はイロハカエデで育ったのだが、孵化直後(3/25)にイロハカエデを与えても見向きもせず徘徊していた。
そこで、芽吹いたばかりのコナラに移しておいたら若葉を食べて無事に成長したが、
2齢になって以降は葉蔭に隠れてずっと姿を見失っていた。
ところがある日、コナラの傍を通り掛かったときに葉を食む音がしてようやく再会できた。

ウスタビガ幼虫が、チイ〜〜〜♫と発音するメカニズムはまだ詳しくはわかっていないようだが、
自ら体を強く萎縮させると胸部の辺りで摩擦音が発するようだ。
繭作りが始まって、繭壺の狭い空間で窮屈な姿勢になる時など、その弾みで
チイ〜〜〜♫ と音がし、室内飼育ではその音で、「ああ、繭作りが始まったな」と
気づいたことが何度もある。



posted by やまかます at 21:06|

2023年05月30日

抜けない!

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

ヒルザキツキミソウの花を訪れる昆虫は多い。
今朝は、アカホシカスミカメが長いこと花粉?に口吻を突き立てていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

こちら、マエジロオオヨコバイ♀はここで何をしていたのだろう?休んでいただけ?

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

隣の花から羽音がして、振り向いて見れば、キイロスズメが羽ばたいていた。
口吻が花から外れなくなってもがいていたのだ。
このままではいづれ力尽きて死んでしまう。
口吻を傷つけないようそっと外してやるとすぐに飛び去って行った。が、いづれまた犠牲者が出るだろうとは思う。

去年の6月26日にもホウジャクの受難について観察し、載せてある。
posted by やまかます at 20:34|

2023年05月28日

撮って見ず、それダメよ!の巻

宮崎県 児湯郡 木城町

27〜28日、『木城えほんの郷』で「春のむしむし探検隊」が開催された。
来週にも田植えを控えた田んぼには水が張ってある。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

観察コースの途中にある水辺は子供達に人気が高く、網を入れ始めたらもう動こうとはしない。
水のいきものには皆、目を輝かせている。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

その水辺近くの草むらにいた、「人面蛾」は、

スジモンキマルハキバガ Periacma delegata (マルハキバガ科)

普通種のようだが、食草は未知とされている。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

夜の灯りに来ていた、オオアヤシャクは久しぶりだったし、新鮮な個体で感激。

しかし、なんとその背後にウシカメムシが写り込んでいることに迂闊にも現場では気付かず。
建物の灯りだけで暗かったせいもあるが、モニター画像のチェックが甘かった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

〜お知らせ〜

「木城えほんの郷」の「森のえほん館」にて

写真展『この星とともに生きる 小さな命を見つめて』を、開催します。

開催期間は、本年、10月21日〜11月26日、です。一昨年に続き2回目の写真展となります。
ギャラリートークを10月29日(日)に行う予定です。詳しい日時はまた後ほどお知らせします。
posted by やまかます at 21:11|

2023年05月15日

脱皮と孵化

三股町


午前6時半
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

久しぶりに霧が濃くたちこめた。視界はせいぜい20メートル程度だったろう。
台場クヌギもすっかり若葉を纏って緑色一色になった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

一昨日見たススキのねぐらに、今朝もサトジガバチがいた。
ここはどうやらお気に入りの場所になっているようだ。

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一昨日、庭のミズナラで見つけたトビモンオオエダシャク幼虫は、脱皮前の休眠中だったが、、、、、

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今朝になって脱皮を終えていた。
胴部はあまり変わらないが、頭部は一回り大きくなったのがよくわかる。
これからモリモリ葉っぱを食べて肥えていくだろうけど、トビモンオオエダシャクの幼虫期間は長い。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ウチスズメの卵の一つが孵化した。
卵から出ると幼虫の体は風船のように大きくなる。
長く赤い蝋燭のような、尾角がいい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U+LEDライト

数時間後に隣の卵も孵化が始まったが、残された卵殻に頭がつかえて身動きできないままでずいぶんと時間が経った↓
ほっておいたら力尽きて死んでしまったかもしれない。
そこで卵殻(写真画面左)をピンセットで取り除くと、一気に外へ出て来れた。
孵化した幼虫は明日には、元のマルバヤナギに戻すことにした。

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posted by やまかます at 19:57|

2023年05月14日

ヤナギのたまご

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

湿地の縁にいた、タイリククロスジヘビトンボ(前翅翅脈で確認済み)。
羽化したのは今朝だったのかもしれない。翅はしっとりとしている。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

マスカット味のキャンディはいかが 〜♪

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

マルバヤナギの葉裏で次々と見つかったウチスズメの卵。
上写真はまだだが、下写真↓は幼虫の体がすっかり出来上がっているのが透けて見える。
全ステージを飼育するつもりはないが、初令幼虫を見たいので孵化を待つことにした。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クリの幹のど真ん中、しかも目線の高さにあった。オオミズアオの卵殻。
卵殻の破れ方からして、幼虫が無事に孵化したことは間違いないだろうと思う。
孵化したのは最近のことではないか?
惜しい!もう少し早く見つけておれば、、、、、、、。

頭上の梢をしばらく探してみたが、登って行ったであろう幼虫の姿は見当たらなかった。
まだ初令であろうから小さいだろうし、葉っぱが複雑に重なって隠れていること、を鑑みれば見つかるわけがないや、と諦めた。

昨日、ライトトラップの下で見つけた死骸は、今年第一化のオオミズアオ。
この世代が産んだ卵だろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今年初お目見えの、コクワガタ♂。
シンジュサンの卵か幼虫でもついていないかと見ていた、ニガキの幹を登っていた。
大顎や前翅についた泥で、蛹室を出てきたばかりであることが判る。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:30|

2023年05月13日

雨の休日

三股町

午前5時半、窓の外から雨音が。しかも気温は20℃以下と冷たい一日となった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

雨が小降りになっても気温が上がらないので活動する昆虫は少ない。
ノアザミに頭を突っ込んだままの、コアオハナムグリ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

午前8時過ぎ、ススキのねぐらにサトジガバチ。
結局、同じポーズのまま夜を迎えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クヌギカメムシの羽化が数日前から始まっている。
3頭見つかった新成虫の体色はまだ淡く弱々しい。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

灯火に飛来した、トビイロシマメイガ。

鮮やかな色模様は印象的だが、翅の開帳巾は1センチ足らずと小さい。
本種の幼虫はアシナガバチ類の巣に寄生して成長するらしい。
巣壁そのものを食べるのか、それともハチの仔を食べるのか?食性の詳しい情報を知りたい。
posted by やまかます at 21:18|

2023年05月06日

小さなガ

三股町

生暖かい風がユラユラ吹いているなか、雨が降り出す前にと庭でしばし観察歩き。
雨は昼過ぎから降ったり止んだり、明日には激しい雨になるようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今朝羽化したばかりの、ヨツボシホソバ♀。

朝一番、水切りした生ゴミを外のコンポストに入れて、ふと三角コーナーを見れば山吹色のガがぶら下がっていた。
まだ翅が伸びていない羽化直後のヨツボシホソバだった。三角コーナーからそっとクヌギの幹に移すと枝までよじ登って足場に落ち着くと、翅が伸びるのは早かった。
外の蛇口で三角コーナーを水洗いしているうちに、地面から乗り移ってきたようだ。なんというタイミングだろう。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

エノキの葉裏に張り付くように静止していた、アシブサトガリフサガ(カザリバガ科)。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クロガネモチから飛び出してツワブキの葉上に着地した、シロスジツトガ(ツトガ科)。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
イヌビワの根元近くに潜んでいた、ホリカワクシヒゲガガンボのメス。

今年の春はとにかく早い。エゴノキの花も数日前には散って終わった。

posted by やまかます at 21:53|

2023年05月05日

長〜いの

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

センダンの開花がだいぶ進んだようだ。
距離があるのと、あいにく曇り空のため花色がよく見えない。

ホソオビヒゲナガ♂
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

うちの周辺でもっとも普通に見られるヒゲナガガ科は、写真のホソオビヒゲナガで、庭でもよく見かける。
本科の幼虫は切り抜いた落ち葉を数枚合わせたカプセル巣に入って、ミノムシのように落ち葉間を移動する。
まだ庭や周辺で幼虫を見つけたことはないが、少し離れた林道で2回だけ幼虫を見つけたことがある。もっとも、本種かどうかはわからない。

カナヘビ
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ヤナギの一種の梢をソロリ、ソロリと歩いていたカナヘビ。
ヤナギの花穂にはアブラムシがいて、そこに様々な虫が集まってくること、根本では樹液が出ていてここにも虫がいろいろやって来ることから、獲物には不自由しないのかもしれない。
撮影しているうちに、お尻のあたりからナナホシテントウが体の上を歩き始めた。
posted by やまかます at 19:34|

2023年04月28日

真昼の蛹化

三股町

午前8時42分
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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

昨日見つけたキタテハの前蛹は、カラムシの枯れ枝にぶら下がっていたのだが、、、、

本日、午後2時過ぎには蛹化が完了していた↓

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ゴヨウアケビの葉裏に潜んでいた、スジベニコケガ。
うちの灯火にもよく飛来するけど、野外で休んでいる姿もときおり目にする機会がある。
今回はすぐ近所の路上でカタバミを見ているとき、ふと見上げたその場所にいた。
ヤマトシジミは産卵最盛期なのか、まだ初齢幼虫は見当たらなかった。一頭だけ見つかった終齢幼虫は越冬あけの出遅れ組で今年の第1化成虫になるかと思えた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

こちらは、毎年同じ場所で見つかる、ギンツバメ。
今年はかなり早い登場となったが、例年は5月連休明けころが多かったと思う。

4枚の翅が、まるで1枚のキャンバスになったような模様が素晴らしい。

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posted by やまかます at 20:53|

2023年04月25日

夜間飛行

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日、庭で見つけたクチバスズメのメスの元へオスが飛来して交尾が成立していた。

オスはジェット機のような翼で夜空を舞い、羽化したばかりのメスを探し求めていたのだろう。
暗黒の中でメスを見つける手立ては、メスが放つ性フェロモンの香りと言われている。
ただ、そのフェロモンが濃く漂うエリアは数メートル圏内とされているので、そのエリアに到達するには、とにかくオスはアンテナの感度を最大にし、足で(翼で)稼ぐしかないのだろう。

わがやの庭で羽化したメスのところへオスが飛来して交尾が成就した例は、
これまでに、ウスタビガ、クスサン、ヤママユ、カレハガ、リンゴドクガ、などがいる。
自然界では当たり前の出来事とはいえ、オスとメスの出会いのドラマを目の当たりにすると、不思議というありきたりの言葉しか思いつかない。

そういえば、先日、カラスザンショウの根本で羽化していたシンジュサンのメスは、
翌朝には姿を消していた。おそらくどこかでオスと出会えたのだろうと思いたい。


posted by やまかます at 19:23|

2023年04月24日

モスら

三股町

昨日、タマネギの収穫を終え、耕運機で土起こしを行ったばかりの菜園(下写真画面左)と自宅林。
今日は午後から小雨が降り始めた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

卵から飼育していたウスタビガの幼虫は、先日、庭のイロハカエデに放飼とした。ただいま、4齢。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

庭の真ん中、菜園のすぐ横にクチバスズメのメスがぶら下がっていた。羽化したばかりで、体に触れると羽化液を排泄した。クチバスズメの出現期としてはずいぶんと早いのではないだろうか。 
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

エゴノキについた卵から育っているシャチホコガ科の幼虫は、昨日3回目の脱皮をして、4齢となった。
体長は17ミリほど。エゴノキの葉裏にいると、葉脈の模様に見事に溶けこんでしまう。
アオシャチホコの幼虫だとは思うが、終齢の姿を見届けたい。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

以前、スイバの花穂で成長を遂げたベニシジミ幼虫が、地面に降りて枯葉布団の中で前蛹になったことを載せたけれど、
その幼虫は三日後に蛹化したことを確認できた。しかし、何かしらアクシデントに見舞われたようで、出血夥しくそれが乾燥して真っ黒に固まっていた。蛹になったものの息絶えたようだ。

posted by やまかます at 17:16|

2023年04月17日

神樹蚕

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14  (撮影日:4月16日)

目の前にクロコノマチョウが舞い降りてきた。午後5時過ぎ。

越冬開けのメスで、翅はだいぶ傷んでいる。

ネザサの上にピタリと止まったのでこれは産卵するかも、と思った瞬間、
クルリと体を反転させ葉裏にぶら下がる格好になった。ほんの一呼吸おいてお尻の先を曲げた。
産卵が始まれば警戒心も薄らぐ。そっとしゃがみながら接近。
今回の産卵数は2個だった。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 (撮影日:4月16日)

午後1時過ぎ。今日は朝からよく晴れて陽射しもキツイ。

林を一巡して、キアシナガバチ女王の様子を見ておこうとカラスザンショウに近寄ってみれば、
二箇所ある初期巣のちょうど中間地点、ヤブムラサキの小枝にシンジュサンがぶら下がっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ここに繭があったことは知っていたが、去年の古い空繭だろうと思い込んでいた。
例年、カラスザンショウで幼虫が育ち、冬になると根本近辺では繭が見つかっているが、
ここで繭から羽化した成虫を見るのは今日が初めてだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

午後6時過ぎ
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

シンジュサンのメス。羽化したのは昨夜のことだろう。
本種の羽化時期としては早い。メスということは、夜になるとここでこのままコーリングを始め、
夜空を舞うオスを誘うはずだ。
posted by やまかます at 19:22|

2023年04月07日

エゴノキ若葉に卵

三股町

イチイガシ若葉
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨日の午後から夜通し降り続けた雨は、今日の昼過ぎになってようやく止んだ。
雨は上がったけど冷たい風もあって、体感気温はめっぽう低い。仕事部屋では暖房を入れたほど。
耐寒能力の衰えも感じる。

エゴノキの若葉に卵塊(4月5日撮影)
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

一昨日、エゴノキの花蕾の様子を見ていたら、若葉に葡萄色の卵が並んでいた。

等間隔に几帳面に産み付けている。蛾のなかまには違いないけど、一体なんだろう?
気になるので飼育してみることにした。
幼虫の体が、すりガラスのような卵殻ごしに透けて見えていた。孵化は間近だろう。
肝心のエゴノキの花蕾は、例年よりかだいぶ少なかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

予想通り、昨夜になって卵は一斉に孵化した。 

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

孵化してしばらくすると、体をグリングリンと捻って体操を始めた。
この捻転運動を行うのは、ヤママユ科など多くの蛾類幼虫で見られる習性だ。孵化後と脱皮後に行う。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今朝になってエゴノキの若葉に移動させた。1匹づつ面相筆で丁寧に。さっそく葉っぱを食べていたようだ。
幼虫同士が身を寄せ合っていた。集合性があるようだから、引き離して単独にするとうまく育たないのかもしれない。

マーガレットに来たハエ類    
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ワカバグモは相変わらず、マーガレットの花上にへばりついている。すぐ隣の花には上写真のハエ類やもっと小さいユスリカ類が来ていたから、いづれは獲物にありつけるだろう。それにしても、かなり冷え込んでいるにも関わらず、雨が止むとすぐにもハエ類が来たのが意外だった。
posted by やまかます at 18:19|

2023年03月25日

コナラ芽吹き、サクラ咲く

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

居間の窓から見えるコナラが芽吹き盛んとなった。

それでふと、昨年見つけたウスタビガの卵の様子が気になって、飼育網カゴの中を覗いてみれば、やはり!
黒いケケ虫(毛虫のことを私はこう呼ぶことにした)たちが歩いていた。

この卵を産み落とした母蛾は、イロハカエデで育ったことがわかっているので(卵付きの繭はイロハカエデにあった)、
生まれ故郷?の食樹を選ぶことにして、ケケ虫たちを1匹づつ面相筆でイロハカエデの芽吹きに移乗させた、

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

仕事部屋の窓から庭のサクラの様子が見える。つい三日前はまだチラホラだった花が一気に開いて賑わっていた。

外に出てサクラを下から見上げ、視線を降ろしてみると、シラカシの葉上にムネアカアワフキのペアが並んでいた(下写真画面、右がメス)。
サクラの枝に巻き付いた幼虫巣には羽化殻も確認できた。 もう、いつの間に〜!?


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

さらにサクラの根本にあるハナイカダの若葉上には、ナナフシの幼虫までいた。 もう、いつの間に〜!?
ハナイカダの葉っぱには、蕾ができて膨らみ掛けていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ムサラキケマンも、ジロボウエンゴサクもあちこちで、花を咲かせている。

今日は一日、どんより曇り空。気温も少しだけ低め。
けれど春の進行がグンと加速しているのは明らかだ。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 21:39|

2023年03月24日

似ていても違いがわかる!?

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

エノキの若葉上に、アカハネムシの一種がいた。
昨日見つけた場所から2mと離れていないので、昨日と同じ個体かと一瞬思ったけど、どうも雰囲気が違う。
よく見れば、前胸と頭部の一部が赤い。
これはどうやら、オニアカハネムシ、のようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

横から見た頭部には、たしかに「鬼のツノ」がある。

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ヘリジロクロマダラ-3243428.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

イシガケチョウが卵を産んでいるはず、とイヌビワのほころびかけた若芽を見て回っていると、
マダラ科の蛾が止まっていた。
最初はタケノホソクロバ、かと思ったけど、どうも雰囲気が違う。
羽化して間もない新鮮個体だ。
よくよく見れば、翅の縁毛が白くて目立つ。

ヒメクロバかな?いやちょっと違う、これはなんだろうと調べてみると、
ヘリジロクロマダラ、が浮かび上がってきた。
食樹はヤマアジサイらしい。たしかに、発見場所の近くにヤマアジサイが植っている。

もしかしたら庭のヤマアジサイで、マダラガ科の幼虫が見つかるかもしれない。
このことを忘れないでおこう、、、、と、ここに記しておく。

posted by やまかます at 20:23|

2023年03月02日

早春蛾

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨夜、仕事部屋の灯火に飛来した、トビモンオオエダシャク♂

過去の初飛来記録は、4年前の2019年が2月9~10日(♂)、2021年は3月14~15日(♂)、2022年では2月27~28日(♂)となっていて、今年の飛来日は平年並みと言えるだろうか。


〜小説『飛族』村田喜代子・著〜

昨日は昨年11月の大村市での観察会以来、久しぶりに長崎県に赴いた。
あいにく午後からは雨が本降りになったが、今回は撮影の仕事ではなく、今抱えている本の仕事の打ち合わせと、あるお方の葬儀のために出向いたのであった。
佐賀市内から長崎県西海市まで車でほぼ1時間。

日本一、島数の多い長崎県。五島列島、対馬、壱岐、そして無数の離れ孤島の数を合わせると971もの島があるそうだ。
その五島列島のどこかの島がモデルであろう架空の島、「養生島」が舞台となっている小説『飛族』を、一昨日の夜読み終えたばかり。文章の語りや内容に惹かれて、一気に読み終えそうだったが敢えて日数を掛けて読書を味わった。

この小説を知ったのは、NHKラジオドラマ番組『新日曜名作座』(出演:西田敏行・竹下景子)の放送を聴いたのがきっかけだった。全6回を聞いてなお、もう一度、活字で読みたくなった。
昨日、長崎の海辺の光景を見て、小説の舞台の島のことや登場人物のことが思い浮かび、葬儀から戻った夜、ふたたび最初からページを開いてみたりした。

本日は打って変わって晴天。佐賀市内から三股町の自宅に戻ったのは午後1時過ぎ。
自宅林に設置してあるロボットカメラを点検すると、ノウサギとイノシシが写っていた。


posted by やまかます at 20:53|

2023年02月26日

天産の卵

三股町

今朝は霜がおりて、地面がまっ白だった。
春は確実に迫っているけれど、まだ冬のなごりは残る。

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ヒガンバナ-1064562.jpg
ヒガンバナ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

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コハコベ(手前)とホトケノザ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

林に多く自生しているイワガネは雌雄異株で、うちの林では雄株のほうが多いようだ。朝陽を浴びて白く浮かび上がっていたのは雌株の果実(痩果)。透明感のあるグミのような白いところは花の萼にあたるところが膨らんだもので、真ん中の黒いのが果実。この果実を鳥たちが啄むことがあるのだろうか?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

ヒヨドリ-2269312.jpg
      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

ヒヨドリの嘴に黄色い花粉がついているのは、ウメの花で蜜を吸っていたからだ。庭のツバキは蕾がだいぶ膨らんではきているが、開花は来月に入ってからだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

アラカシの梢にヤママユの卵を見つけた。毎日のように下を通り過ぎているのに今日まで気づかなかったのは、葉っぱの裏ばかりを意識して見上げていたせいだろう。
肉眼ではわからなかったが、ファインダー越しに眺めてみると、どの卵の表面にも寄生バチが抜け出た小さな穴が空いていた。

posted by やまかます at 20:00|

2023年02月17日

ささやかな収穫

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

今朝、ライトトラップに飛来していたのは、キバラモクメキリガ、の一頭だけ。
本種は成虫越冬だが、そろそろ春の気配を感じたのか活動を始めたようだ。
体に触れると、ポトリと地面に落ちてそのまま擬死状態になった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

そっと背中を上にしても、死んだフリは続いていた。しばらくして見に行ってみれば落ち葉から姿が消えていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

先週あたりから庭のフキノウが目立ち始めた。もう薹が立つ手前まで成長しているものもある。
少しだけど、明晩には天ぷらにして早春の香りと味を楽しめそうだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

椎茸のコマを購入した。1パックに1000個入っている。
ほだ木は正月に伐採したクヌギの幹や枝だ。コマ打ちは、伐採して2ヶ月ほど寝かせてからだが、少し前倒しにして作業をしようかと思う。以前、コマ打ちを行ったのは3年前。そのときのほだ木は今シーズンも豊作続きだ。3年があっという間に過ぎてしまった。
posted by やまかます at 19:44|

2023年02月03日

ヤマカマス並ぶ

都城市 青井岳

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

イロハカエデの梢にウスタビガの繭がいくつも並んでいた。数えてみると全部で、8コ! 写真上にはそのうちの5コが写っている。

ここのイロハカエデでは2年前にも繭を見つけている。そのときは2コだけ。
一本の木でこれほどまとまって繭が付いていることは滅多にない。


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      OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

一番高所にあった一個だけは羽化口からザックリと縦に割れており、おそらくは鳥のしわざかと思う。
卵付きは一個だけだったが、繭周辺の枝を細かく探せばほかの卵も見つかったかもしれない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO     

石起こしをしてコブハサミムシを探してみたがまったく見つからなかった。いい加減くたびれたころ、地面にしゃがんでいる私のすぐ目の前に、ルリビタキのオスが舞い降りてきた。

舗装してある路面は獲物を見つけ易いのだろう。路面をピョンピョン跳ねながらなにかしら啄んではこちらへと近寄ってきた。
林縁の岩場ではサツマゴキブリの幼虫を捕らえ、飲み込むのに難儀していた。湿った場所の石の下にはサツマゴキブリ幼虫はいくらでも見つかるけど、運悪く外を出歩いていたらしい。

ほとんど人を警戒しないこのルリビタキをしばらく見ているうちに、他のオスが近くまでやって来た。
あとから来たオスはあきらかにピリピリしていて、私の姿に気づくとすぐに林の奥へと飛び去って行った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 18:29|

2023年01月15日

チャミノガの不思議

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

一本のクリにチャミノガの蓑が多数ついていた。チャミノガは枝に斜めにつく独特な姿をしているが、この時期はすでに空っぽのぬけがらになっているはず。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

蓑を注意深く開いてみるとやはり、中には寄生バチの幼虫がいてチャミノガ幼虫の姿は無かった。

チャノミガ--2.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ところが、、、数個目から、チャミノガの熟齢と思われる幼虫が次々と出てきた。大きさが違うのは雌雄の違いだろう。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U  

同じクリの木をよく見ていくと、3ミリ程度のチャミノガ若齢の蓑も次々と見つかった。じっと見ているとユサユサと蓑が動いており中の幼虫が生きていることも確認できる。 
チャミノガは若齢幼虫で越冬するはずだから、この小さなミノムシこそがノーマルな状態かと思える。

では、越冬若齢幼虫とは別に、熟齢幼虫が多数見られるという現象はどう説明がつくだろうか。
実はこのチャミノガに気づいたのは昨年12月6日のことで、それから1ヶ月間経た今日、熟齢幼虫に特に変化は無い。
蓑を開いたものは糸で修復されてもいる。この先、熟齢幼虫がどうなっていくのか注視したい。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO     

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エナガたちが採餌している様子は手に取るように観察できるが、中でもケヤキにつくアブラムシやジョロウグモの卵のうを啄んでいるのがはっきりわかる。
動きは速く常に動いているのでフレームに捉えるのもなかなか思うようにいかない。
posted by やまかます at 19:28|

2022年12月29日

まだいた、ヤマトカギバ幼虫

三股町

ヤマトカギバ-294768.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

台場クヌギには少し黄ばんできたもののまだいくらか緑葉が残っていて、夥しい食痕とともにヤマトカギバの幼虫がいた。本種は6月と10月の年2回幼虫が見られるが、越冬態は蛹のはず。体の一部が黒変しているのが気に掛かるし、この先、蛹室を作って蛹にまでなれるだろうか。

チェンソー-294748.jpg


林の手入れで剪定を行う時期になった。
とくに庭に植えたクヌギ、コナラは屋根より高くならないよう毎年、切り詰めている。去年一部だけはさぼってしまい、屋根をはるかに超えてしまった。幹も太くなったので伐採作業はちょっと厄介だ。
今年は高所での作業を考慮して、充電式ハンディチェンソーを使ってみることにした。
写真の機種の切断能力は直径10センチだが、地道にやればそれ以上の太い幹も切れないことはない。
伐採した枝を細切れにするにも数が多いので、手鋸でやるよりははるかに楽で効率が上がる。
クヌギやエノキの細い幹を数箇所切断しているうちに、チェーンのたるみが出てきた。その場合は赤い丸ダイアルのロックを解除してダイアル回しで簡単にたるみを解消できる。本体にオイルタンクは備えてないので、チェーン刃には時々チェンソーオイルの塗布が欠かせないが、ここは改善してほしいところ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

久々に竹筒アパートを更新するため、自宅林のメダケを伐採し細切れにしている。まだ作業半ばだが、伐採をあらかじめ行なったあと、運搬、枝払いに葉鞘のそぎ落としと手間暇がけっこう掛かる。竹専用の鋸もだいぶ使い込んだのでそろそろ替え時だ。

今年の11月に刊行した『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)。
はじめて鳥の写真本を作ったのだが、本書では昆虫は鳥に食べられるメニューの一つということになる。
本書の表紙2(裏表紙)は派手な背景色にメニューの写真が並んでいる。じつはカバーを外すと裏メニューが見える。カバーに隠れて見えない裏メニューとは、キジバトとカラスノエンドウ、エノキの果実の三つ。

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posted by やまかます at 18:00|

2022年11月16日

秩父〜昆虫探索

秩父市

昨夜投宿した小鹿野町の温泉旅館『越後屋』の駐車場に出ると、ミツバアケビとムベの蔓棚がある。
よく見ると葉っぱを綴った繭部屋がいくつも見つかった。糞も見つかる。
やがて目線の高さに、初々しいアゲビコノハの成虫が止まっていることに気づいたのは私。
しっかりと手入れされた蔓棚は羨ましい。うちにも設えたいものだ。

アケビコノハを撮影する、河野宏和さん。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

越後屋の裏山の散策コースを歩いてみた。
道沿いに植えられたサザンカの花には、オオスズメバチとキイロスズメバチが来ていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

日光浴するウラギンシジミ♀と、伊藤知紗さん。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

伊藤さんが見つけてくれた、アカスジキンカメムシ5齢幼虫の集団。アラカシの葉に潜んでいた周囲はスギ林。おそらく幼虫たちはスギの球果で育ったのだろう。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FlashQ G20U



posted by やまかます at 21:30|

2022年11月15日

ブルブルブル芋虫

三股町

物置小屋の裏のカラムシに、1頭だけ残っていた、フクラスズメの幼虫。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

バイブレーターのような動きはまだ健在。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS


秩父市 小鹿野町

今日は秩父市のフィールドを歩いた。羽田空港に着いた時に降っていた小雨も止み、曇り空の下、午後になると気温は次第に下がってきた。お目当ての虫の1種も、同行の方がいち早く見つけてくれたおかげですぐに撮影できた。
明日も秩父のフィールド巡りの予定。

posted by やまかます at 21:01|

2022年11月07日

イラガの繭

佐賀市 ひょうたん島公園

3月に訪れてから、久方ぶりに佐賀市のクリークに立ち寄ってみた。

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     EOS-Kiss X7 EF70-300mm F4-5.6L IS USM

クリークを囲む木立のなかでも、エノキにはびっしりとイラガの繭が張り付いていた。イロハカエデにも繭は見つかるけど、数の多さではエノキのあしもとにも及ばない。
エノキがイラガに大人気なわけは、なんだろう? 大きなエノキはどれも繭だらけ。

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EOS-Kiss X7 EF70-300mm F4-5.6L IS USM

繭殻の穴の開き方で、寄生されていたのか無事にイラガ成虫が羽化したのかわかるが、かなり多くの繭が寄生を受けていた。
こんな様子を見ていると、気持ちが悪くなる人もいるだろうが、私は幼虫が発生している様子、あるいは成虫が産卵している姿などを見てみたくなる。

三股町

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EOS-Kiss X7 EF70-300mm F4-5.6L IS USM

11月に入っても気温は高めで、まだアゲハが庭の花壇にやって来る。翅はもうボロボロだけど。

こちらは、新鮮な秋型、タテハモドキ
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EOS-Kiss X7 EF70-300mm F4-5.6L IS USM
posted by やまかます at 19:30|

2022年10月29日

ハデナイモムシ

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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

夕方、フワリと舞い上がっては小さな虫を捕らえていた、シオカラトンボ
止まっている枯れ葉は、先月台風14号の強風で根本から倒れたエノキ大木の梢。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

農道沿いの草むらにはアキノノゲシがあちこちで繁茂していて、よく見ると花蕾が消失している株も多い。
蕾を暴食しているのは、ホソバセダカモクメの幼虫。
日中、この派手な姿を晒していて大丈夫なのかと気にもなる。

写真はすべて昨日(18日)、撮影。今日は8ヶ月ぶりに四国、松山へ。
posted by やまかます at 19:47|

2022年10月16日

キオビエダシャク、ふたたび

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今秋、キオビエダシャクをよく見かける。ここ数年のうちでは1番の発生量ではないだろうか。
ビワの花のほか、様々な草本植物の花に来ている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

個体数が多いためか、ジョロウグモの網糸に掛かったキオビエダシャクも、あちこちで見る。

posted by やまかます at 20:01|

2022年10月13日

リンゴドクガ幼虫の座布団


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

昨日、脱皮したリンゴドクガ幼虫は新しい白い体で、もとの台座糸に落ち着いている。

隣り合ったクヌギの葉2枚を糸で綴り合わせ、その谷間に頭を下にして静止する姿は、6月に観察したときとまったく同じだ。この幼虫はやがて繭を紡ぐと繭のなかで蛹となり冬を越す。
終齢となるまでにはまだけっこう日数が掛かりそうだけど。
posted by やまかます at 20:32|

2022年10月12日

脱ぎました

先週の5日、夜の暗闇のなか懐中電灯の灯りで見つけた、リンゴドクガ幼虫(中齢)。

オオトリノフンダマシとトリノフンダマシのダブル観察で毎夜庭に出ているのだけど、
夜のほうが葉っぱにいるイモムシがスポットライトに浮き上がって見つけやすい。
葉裏に潜むイモムシあるいは蛹探しは、夜がお薦め。

それで翌日の昼間、ふたたびクヌギの梢を覗き込んでみれば、ちょうど食事中だった。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U  10月6日:撮影

その後、一昨日から葉裏の台座に落ち着いて縮こまっていたが、今朝には脱皮を終えていた。

あれ!?色変わりしている。

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          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

午後4時過ぎ、コセンダングサで吸蜜していた、アゲハのオス。
花壇のコスモスにもまだ来ているけれど、アゲハ成虫の時期も終わりに近づいてきた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

posted by やまかます at 20:51|

2022年10月02日

ホシホウジャク、舞う

午前7時
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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

今朝、0時02分の地震は建物が壊れるんではないかと思うほど揺れた。三股町での震度の発表が何故かないのだけど、日南市が5弱で都城市が4だから、そこに挟まれた三股町は少なくとも震度4はあったのではないだろうか。
台風14号の爪痕もまだそこかしこに残っているなかで、今度は地震。
上写真のクヌギ林では数本のクヌギが根本近くで折れて倒れたままだ。


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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ドヨウオニグモの円網。

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    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

アキノエノコログサの花穂ではまだ、キンエノコロタマバエ(仮称)は見つかっていない。あまりにもかずが多くて調べきれないのではあるけど。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

花壇のコスモスに、ホシホウジャクが来て盛んに吸蜜していた。

今日は午前中に自宅林観察路の草刈り作業をしてかなりバテてしまい、昼食後に1時間ほど昼寝をした。
林内は涼しくて作業はやり易いのだけど台風で落ちた枝を取り除きながらなので結構、体力を消耗した。
posted by やまかます at 21:09|

2022年09月27日

迷彩模様


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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

クヌギの幹に張り付くようにして止まっていた、ゴマケンモン
成虫の発生時期は夏〜初秋にかけてと長いけれど年1化。
うちの林ではそれこそ年に一回見るか見ないか、くらいで少ないとは感じる。
迷彩模様がかえって目立つほど綺麗だ。
撮影しているときには気づかなかったが、画像を拡大してみると、翅脈から吸血しているヌカカの一種と思われるハエ類が写っていた。

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       E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒガンバナに一番よく訪れるのはアゲハ類だが、今日はツマグロヒョウモン(上写真)や、
チャバネセセリ(下写真)が、来ていた。

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      E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 19:53|

2022年09月24日

輝くシンジュサンの繭


午前6時半
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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

先日、ニガキの幹を降っていたシンジュサン幼虫の行き先を探ってみた。もう繭を紡いでいるはず。
程なくニガキの根本すぐそばで、出来上がったばかりの金色に輝く繭が見つかった。
他にもあるはずだが、繭で越冬するので落葉してからのほうが探しやすいだろう。

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             OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

このところ朝晩はずいぶんと涼しくなった。就寝中、窓を開けたままだと風邪をひきそうなくらいだ。

仕事部屋の北側外壁に、キマダラカメムシの小さな集団ができていた。
秋には様々なカメムシたちが移動し、そして集合する。
キマダラカメムシは繁殖休眠に入り、越冬場所へと移動する時期になったようだ。

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          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日、今日はヒガンバナを訪れるアゲハ類が少なかった。
先週から一昨日までの台風以外ではずいぶんと賑やかだったので、どうしたんだろう?と気になったが、
大きなミヤマカラスアゲハのオスがずいぶん長いこと、吸蜜していった。
最初はメスかと思ったほど大柄のオスだった。
posted by やまかます at 20:59|

2022年09月20日

台風14号の爪痕

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猛烈な風で薙ぎ倒されはしたものの、半分近くは無事だったヒガンバナ
昨日の朝からアゲハ類たちが次々と訪れていた。

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立ち枯れのセンダン大木が根本からズッポリ抜けるようにして倒れ込んでいた。前々から強風のさいにはいつ倒れるかしれないと気になっていたが、これでひとまずは安心できた。
倒れた位置も撮影ブラインドのすぐ脇で、ブラインドは無事だった。

道路挟んで向かいだけど、そこのエノキ大木も根っこから倒れて道路を半分塞いでいる。倒れて初めて根っこに不具合を抱えていたことがわかったが、大きな幹や枝ぶりからして健康そのものに見えていただけに驚きも大きい。
冬にはイカルの群れがよく集まって来ていたエノキだ。


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昨日の午前中、強風が落ち着いたところで林のニガキを見てみると、あれだけ風に煽られたにも関わらず、シンジュサン幼虫たちは枝にしっかりしがみついていた。まだ小雨が降っていたので午後になって再び様子を見に行くと、ちょうど幹を降りている姿があった。
すっかり成熟して、営繭場所を探しに動き始めたわけだ。


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今朝からレンタルした発電機で、井戸水のポンプを稼働できるようにはなった。
生活用水を当たり前に使える有り難みをこれほど感じることは普段ないから、これを肝に銘じたいものだ。
電化製品をちょこっと使いたいとき用に、ポータブル電源も充電中。冷蔵庫をこの電源で稼働できたのは3時間だけだった。
今回の停電はかなり深刻なようで、停電してすでに48時間になるころだが、このあと復旧がいつになるか目処が立っていないと聞いている。
ネット接続してパソコンを使えるのもごく短時間に限られるので、台風被害の詳しいことはいづれ書くことにしたい。
仕事の原稿書きも原稿用紙を使って手書きで始めてみた。これもまた新鮮な気分でいいかもしれない。



posted by やまかます at 20:08|

2022年09月13日

粉吹きイモムシ


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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日はヤブガラシの花に来ていたクロバネツリアブ。今朝は家壁南側の地面ちかくに舞い降りてはすぐにフワリと急上昇する、というような動きを見せていた。そのうち、着地してからしきりと口吻を伸ばし始めた。
何かを舐めとっているのだろうか?
しばらく眺めていると、それは単に口吻の出し入れをしているだけ、つまり理由は解らずも伸縮運動を繰り返していることがわかった。
和名は「黒羽」とあるけど、明るい陽射しの下では翅色は茶色に見える。

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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

自宅林に一本だけ生えているニガキの梢に、虫のしわざが目立っていた。
それを見て少し安心できた。

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          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

先日、放したシンジュサンの幼虫は大きく育って皆、終齢。
ちょうどニガキの葉を食べているものもいた。
やがて繭を紡ぐときにはニガキから離れてあちこちに分散するだろうから、その頃合いを見て幼虫を回収するか、それとも成り行きに任せるか。
クロガネモチに放った幼虫たちはどれも姿を見失ってしまったが、どこかで育っているのだろう。
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          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:04|

2022年09月05日

不思議なポーズの、オビマルハキバガ科 DEUTEROGONIIDAE


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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U
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            OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2

昨日、ボケの葉裏で見つけたシマササグモの卵のうと仔グモ、そして母グモは今日になってもまだ同じ場所に留まっていた。
仔グモはすでに一回脱皮を終えているのだけど、なぜに分散しないのだろう?
母グモも空になった卵のうを大事そうに抱えているのはなぜだろう?

DEUTEROGONIIDAE
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          OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2

ツワブキの葉裏に小さいけれど色鮮やかな、蛾の一種が止まっていた。
頭を下げ前中脚を左右に広げ、お尻を突き上げた姿勢は、このグループ(オビマルハキバガ科)に特有の習性らしい。
国内に数種類いるうち、カタキオビマルハキバガがよく似ているようだがどうだろう?
本科の幼虫は菌類や朽木材部などを食べて成長するようで、幼虫もどこかで見ているような気がしないでもない。

九州に接近する台風11号の影響だろう、夕方になってから断続的に風が強まってきた。
台風の被害として気になっているのは停電である。うちの近辺では風倒木による電線の切断がよく生じる。
管理されず放置されたスギ植林地が多いのもその原因の一つだと思う。




posted by やまかます at 18:03|

2022年09月03日

カレハガ、繭紡ぐ


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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + FlashQ G20U

午前6時23分
朝一番、子供部屋(かつて)の窓から、サクラの枝に不自然な盛り上がりを発見。
これはカレハガ幼虫のしわざに違いない。新聞を取るついでに近寄ってみれば、粗い糸テントの中で盛んに体を動かす幼虫が透けて見えていた。
繭は上下2箇所にあって、先日から観察していたデッカい幼虫2頭のものだろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

午後2時36分
時折、小雨が降る中、木屑を織り込んだ糸壁はだいぶ厚くなっていた(赤い矢印先の位置に繭がある)。
繭の長辺は5〜6センチ程度と、幼虫の体長10センチに比べてだいぶ小さくなっている。

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               OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

今日もアカメガシワの果実という果実にはたくさんのアカギカメムシが集っており、写真のように下草でうろうろする単独個体もたまに見かける。
去年の発生状況と比べると、今夏の羽化は少し早いようだ。
posted by やまかます at 18:22|

2022年09月02日

シンジュサンとニガキ

      ニガキ組の飼育ケース
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

卵から飼育していたシンジュサンのうち、ニガキ組の幼虫たちを林の自然木に放した。
網で覆うこともしないので天敵などによって数が減るだろうし、全滅することだってあるだろう。あとは成り行きに任せるしかない。

クサギ組は先月のうちに早々と林に戻したが、数日後には姿を確認できなかった。どこかで無事に育っているだろうか。
そして、クロガネモチ組だけは室内飼育をしばらく続けることにした。クロガネモチは水揚げが良いので、飼育セットもシンプルで済む。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

悲痛な鳴き叫びに振り向いてみれば、ツクツクボウシのオスがオオカマキリに捕食されていた。

ほぼ毎朝のように部屋の中までセミの断末魔の叫びが聴こえる。
その声が一点に留まっている時は、大抵はカマキリのしわざであろう。声が木々の間を次々と移動していく時は鳥のしわざであろう。そんなことを頭に描きながら窓の外をぼんやり眺めてみる。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今夏もアカギカメムシはうちの林で繁殖したようだ。
産卵位置がよほど高所だったのか、いくら見上げても抱卵メスを確認できないまま季節がズンズン進んでしまった。
アカメガシワの果実には無数の新成虫が集っていた。

posted by やまかます at 20:15|

2022年08月22日

シンジュサン、孵化する


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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午前7時45分、ヤマトアシナガバチの巣部屋から蛹を引っ張り出して噛んでいた、ヒメスズメバチ
途中から別のヒメスズメバチがやって来たが、すでにどの巣部屋も空になっていたようだ。しばらく巣部屋を一つ一つ点検してたが諦めたのか去って行った。
つまり写真の蛹が最後の餌食となったようだ。

ヤマトアシナガバチのワーカーやオスが巣の付近を飛び回っていたが、巣にはまだ多数のハチが残っている。


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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

先日、13〜14日に産卵されたシンジュサンの卵の孵化が午前10時頃に始まっていた。卵期間はほぼ1週間だった。

2齢になるまでは室内飼育する予定だったので、食樹はクロガネモチ、ニガキ、ヌルデの3つのグループに分けてみた。
孵化してから7時間経過してもヌルデのケースに入れた幼虫は葉っぱに落ち着かず、皆ケースの壁を歩いていたので、これはマズイと思い、クヌギ若葉とニガキに振り分けて移してみた。ヌルデの葉が一番柔らかいのだが、どうも食いつきそうにない。

ニガキだけは水差しにしてみたが水揚げが悪いことがわかり、密閉容器に移し替えた。水差しだと掃除の手間も省けるしカビの心配もないので良いのだが、残念。
下写真は、ニガキの葉柄を歩く孵化幼虫。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U
posted by やまかます at 19:26|

2022年08月13日

神樹蚕、参上!

午前6時34分
ライトトラップに、シンジュサンのメスが居残っていた。

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    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

羽化したのはつい最近のようで、大きな翅にも体にも傷一つ無い。
これはチャンス到来!産卵を期待して、さっそく、クロガネモチの梢にぶら下げた飼育ネットにメスを入れておいた。
おそらく交尾済みかとは思う。

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               E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO


午前9時59分
キリギリスのオスが、体を傾けて日光浴をしていた。このとき後ろ脚をずらし、翅も心持ち上に上げて腹部を晒すようにする。腹部に日光を出来るだけ受ける態勢のようだ。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午前11時56分
頭を下にして背中を向けているオスがいたのでカメラを向けてみると、大あごが時々動いていた。

そのうち風に煽られて体の向きを変えたところで、獲物を抱えて食べていることがわかった。
獲物はイナゴ類の幼虫。
キリギリスの食事光景を日陰の縁側から撮影とは想像すらできなかったが、これも例年行っている草地の整備が功を奏したということだろう。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

夕方、薄暗くなってから、この場所にクロコノマチョウのメスがやって来て、産卵場所をしきりと探っていた。
葉っぱに触れては離れ、クルクルと葉の間を舞い、葉裏にクルリンと逆さになったので、産卵か!と思えばまたフラフラと舞い続け、これを何度も何度も繰り返す。ついには痺れを切らして観察を切り上げた。
一体何が気に入らないのだろうか?他のメスの卵の有無か?葉っぱの健康状態?
posted by やまかます at 21:15|

2022年07月16日

真昼の来訪者

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

昨日は脱皮休眠中で動かなかったアカウラカギバ幼虫
無事に脱皮を終えたようで、青空の下、ヒメユズリハの葉を食べていた。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

靴を履いていたら、目の前の玄関網戸にシンジュサンがいた。

「あ!シンジュサンだよ」と大声で嫁さんを呼んでから、一旦外に出て性別を確認してみた。オスだけど、第一化は5〜6月だから遅めの羽化と言えるだろうか。
しかし、正午過ぎのこの時間帯にどうして?どこから?飛来したのだろう。しかも着地点が玄関とは、、、。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

今夏、これまでで一番大型のノコギリクワガタのオス。クヌギの樹液を独り占め、というか今朝まで降り続いた雨の影響なのか、必ずいるはずのオオスズメバチたちの姿が見えない。

庭の反対側の別のクヌギにいた、こちらも大柄のメス。
ハシブトガラスの両親がまだ巣立ち雛の世話をしている最中なので、ノコギリクワガタの無用心は命取りになりかねない。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ミヤマカラスアゲハのオス。物置小屋の裏手に今夏突如として現れたオニユリだが、他にも数株まとまって花を咲かせほとんどは草藪に埋もれている。おそらく草藪に紛れてこれまで気付かなかっただけなのだろう。いづれ別の場所に移植するつもりでいる。
posted by やまかます at 20:37|