2019年02月20日

山かま やまかます

久しぶりに裏山の桝安森林公園(都城市)を訪れてみた。

昨年秋だったか、伐採作業(杉植林の)が入っていて頂上には行けなかった。
伐採作業はまだ続いているようだが、今日は頂上まで行けた。
林道沿いの広い範囲の山肌が全伐されており、明るくなって環境が激変していたのには驚いた。

頂上付近にはクヌギ林があるが、ここは4、5年前に一度伐採され萌芽更新した。

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林の縁の崖にはアリジゴクの巣穴が多く、アカクビサシガメの幼虫が見つかる場所だったが、崖がえぐるように掘り返されて大きな穴となっていた。もはやアリジゴクもサシガメも棲める環境では無い。
崖のすぐそばに都城市が建てた看板の注意書きには、「ここで土を採らないでください。」とあったので、そういうことかとガックリ。


お目当の虫は見つからなかったが、コナラの梢にウスタビガの繭(山叺)があった。
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メスが入っていた繭と思うが残念ながら卵は付いていなかった。

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このところ暖かい日が続いたせいか、コナラの芽吹きもチラホラと。
ハコネウツギの芽吹きも始まっていた。

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2019年02月10日

早春蛾

昨日から寒くなったが、今朝、トビモンオオエダシャクのオスが庭にいた。
昨夜、仕事部屋の灯りに飛来したのだろう。

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こんな柄のセーターが欲しくなるね。

あぜ道の枯れ草には、コガネグモ類の幼体がいた。
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犬の散歩途中でふと目に入ったのだが、最初はゴミ?かと。
しかし、立ち止まってよ〜く見れば、、、

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巣網から離れて休憩中のようだ。

「ユズの枝で、アゲハの蛹が逆さになってるよ」と嫁さん。

「アゲハ?ほんと?」と庭に出てみれば、宙ぶらりんになっていた蛹はアゲハではなく、
ナガサキアゲハだった。
「あれ、こんなところに付いていた?見落としていたねえ」

蛹は2メートルちょいの高さにあった。

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さっそくミシン糸で帯糸を掛けておいた。ユズの棘や葉っぱが邪魔で、ちょっと手間取ったけど。
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2019年02月08日

ヒメクロホウジャクの蛹

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松浦寛子さんの『日本産スズメガ科幼虫図譜』によれば、ヒメクロホウジャクの「蛹は上半分が黄緑色で美しい」とある。
同書の彩色画を見た私はレモン色の蛹を是非見てみたいと思ったけど、
残念ながら飼育の結果は三頭とも褐色型となった。
幼虫の体色にはピンク型と緑色型があるように、蛹色にも2型があるのかもしれないが、スズメガ科の他種では蛹色の多型って、聞いたことも見たこともない。いや、ほんとはあるの?

ピンク型の終齢幼虫にはかなり強烈な印象を受けたが、蛹色の他に本種の周年経過についても謎めいている。
で、どうやら本種はホシホウジャクやクロホウジャクと同じように、
冬で一旦サイクルが途切れた後、春になって海外から侵入した個体群によって第一世代が始まるのではないか、と推測されているようだ(『日本の鱗翅類』東海大学出版会2011)。
越冬する成虫が観察されるとも他の文献にあったが、実際のところどの程度、見られるのだろうか?
それも気になる。

今回飼育した蛹も私がアカネをなんとかかき集めて強引に育てたのであり、本来なら成長できずに途中で死んでいたはずだ。海外侵入説が正しいのなら、冬を目前に死に絶えてしまうのも納得できる。

今日は2時間ほど山仕事をした。
伐採したコナラの後片付けだ。枝を抱えられるだけ抱えては、ちまちま運ぶ。
自分はクロナガアリ、とつぶやきながら。

そういえば、昨日、観察会の下見に訪れた都城市の志和地で、クロナガアリが盛んに種子を運んでいた。
真冬にアリの行列という光景には違和感があったが、そのすぐ隣ではナナホシテントウが3匹日光浴しており、そこだけ切り取れば、まさに小春日和であった。
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2019年02月07日

関東フィールド歩き〜その3〜

2月1日は快晴。この日はかつて住んでいた東京都、清瀬市野塩の中里緑地保全地を歩いてみた。

抜けるような青空は心地よいけれど、前日の代々木公園の時と同じく気温はかなり低め。
一緒に歩いたのは絵本作家のIさん。
午前中、空掘川沿いのヒサカキでホタルガの越冬幼虫を探してみたが見つからず。
クワコの越冬卵を探していたら、桑の枝にアメリカザリガニの頭部が刺さっていた。モズの「はやにえ」だ。
秋津駅北口近くにあるカフェギャラリーで昼食をとりつつ、虫のお話し。
ゆったりランチの後は雑木林へ。
保全地だから仕方がないのだろうが、遊歩道のロープ柵が強固になり歩けるコースの制約も厳しくなっていた。
自然観察歩きには一層、窮屈になったなあと感じた。

Iさんがロープ柵に佇んでいる冬尺蛾のメスを見つけた。
写真は2頭目。

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午後4時過ぎ、強風に煽られながらも懸命に飛翔する冬尺蛾のオスがいた。
「うん!このオスはやけに興奮しているなあ。近くにメスがいるんじゃない!」

林の縁にある金網柵を舐めるように見ていくと、やはり無翅のメスがいた。
メスは性フェロモンを放ってコーリングしているのだろう。
飛んだり歩いたり、オスはどうやらメスを目指していることが窺えたが、風が邪魔をしてなかなか辿り着けない。
Iさんと私は「頑張れ!」だの「あともう少し!何やってんだよお」などと声援を送りつつ
この結末を見逃すことはできない、とじっと見守り続けた。
散策する人が不思議そうな顔をしては次々と通り過ぎる。だが誰も冬尺蛾の存在すら知らないだろう。

かつて、繭上でコーリングするウスタビガのメスの傍まで飛来したオスが、あと数センチという距離まで到達しておきながら、急に吹き荒れた風に流されて交尾に至らなかった、ということがあった。

その苦い観察経験を思い起こして心配にはなったけれど、結局、冬尺蛾のオスはメスにたどり着いて交尾が成立した。
交尾が成就して落ち着いたカップルの姿から、本種がクロバネフユシャクとわかった。

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写真の背景に見えるのは明治薬科大学。
この日は受験日だったようだ。観察を終えて駅に向かうと、狭い歩道には受験生の長蛇の列が続いていた。

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2019年02月04日

関東フィールド巡り〜その1〜

先月、29日〜今月1日の四日間、関東のフィールドを歩いた。
夜は打ち合わせと新年会。5泊六日の日程に隙間なくスケジュールを詰め込んだ。

初日は、秩父市方面に総勢7名が参加。

午前中、狙いのヤンマタケがあっさり見つかり、びっくり。
冬虫夏草の壺を案内してくれたアベさんに感謝!
私も宮崎で結構探していたんだけど、成果なくずっと憧れていたヤンマタケ。

午後から奥深い渓谷の日陰に入ったのでかなり冷えた。滝には氷柱が、淀みには氷が張っていた。
山の斜面に佇むニホンカモシカを車窓から確認。河原に降りてみると、ニホンカモシカの糞もあった。

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同行の写真家、スズキさんが苔マットの下に見つけた、ミヤマツノカメムシ。
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石をめくれば、コブハサミムシがたくさんいて、交尾や抱卵も観れた。

飯能市に下って、夜は一名加わっての総勢8名で新年会。
新年会のあと、飯能第一ホテルに投宿。このホテルは2004年8月に「むしムサの会」で一度泊まったことがあるので、実に15年ぶりということになる。
「むしムサの会」というのは、虫とムササビの観察を行う集まりだった。

posted by やまかます at 23:06| Comment(0) |