2021年07月31日

クヌギの樹液亭

三股町

午前8時40分
薄暗いクヌギの幹に溶け込むようにして、
ひっそりとクロコノマチョウ夏型が樹液を吸っていた。
秋型に比べて一回りは小さい。
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羽化してまだ日が浅いのだろう、翅には傷ひとつない。
蛇の目模様は控え目だが、頭からはできるだけ離れた位置につけたがるようだ。

午前10時32分
別のクヌギ樹液には、ノコギリクワガタ
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午後1時半
ノコギリクワガタの姿はなく、シロテンハナムグリが7頭群れていた。
それにしても、今夏の樹液亭にスズメバチ類の姿が無いのが気に掛かる。先月だったか、一度来ていたこともあったが、それっきりだ。

今朝はうちの林では珍しく、クマゼミがひとしきり鳴いていた。移動途中なんだろうか?
アブラゼミの合唱に負けじと頑張っているように聴こえたが、午前9時頃にはもう静かになっていた。
うちの林ではアブラゼミの方が圧倒的に多く、クマゼミは稀に迷い込んで来る程度。

午後3時過ぎ、ツクツクボウシの鳴き声がしていた。


〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 14:40| チョウ

2021年07月25日

ヒメジャノメのカップル

三股町

朝一番、窓の外に白い霧雨が見えた。今日もまた雨?と少し落胆するも、その後、雨はなくうっすら陽射しが出てきた。久しぶりに洗濯物を外干しできた。

庭の上空を力強く一直線に舞う、オニヤンマがいた。その姿を目で追いかけているうち、林縁のササに止まった。
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このあと、駐車場の上空をコシボソヤンマが巡回飛行をしていた。コシボソヤンマを我が家で見るのは初めて。

ホウセンカの花は、黒いアゲハ類に人気が高い。今日はミヤマカラスアゲハ♀、とクロアゲハ♀が来ていた。クマバチは花を抱えるようにして馬乗りになり、花弁に穴を穿って蜜を吸っていた。これは盗蜜とも言われている。ニホンミツバチは、ちゃっかりその穴を利用して蜜を吸ったりする。少しでも手間要らずにしたい、というのは虫も人も同じようだ。
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ヒメジャノメの交尾カップルは、菜園の南側、林縁の下草に止まっていた。
写真画面、右側がメス。翅型が丸みを帯びている。
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見つけた時はカップルの隣に別のオスがいて、しきりと求愛しているようだった。しばらくして、そのオスは飛び去った。



〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 17:45| チョウ

2021年07月21日

姫蛇目と小蛇目

三股町

先日、コジャノメが翅を拡げてくれたけれど、
今日はヒメジャノメ
残念ながら開き具合は今一つ。
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ヒメジャノメがいたヤマアジサイは、先日(18日)にコジャノメがいた場所から3メートルほどしか離れていない。
ほぼ同所的に両種が混成している。
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ヒメジャノメとコジャノメはよく似ていて、雌雄の違いも含め個体差もあるので識別には慎重を要する。
18日に撮影したコジャノメ(左)と、14日に撮影したヒメジャノメ(右)と、の写真を並べてみた。
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両種の区別点は、『原色日本蝶類図鑑』(保育社:1976年)を参考にしている。45年も昔に出た図鑑で、私は初版を18歳の時に購入した。当時としてはかなり高価な買い物だった。この図鑑では8つの区別点で解説している。

庭の賑わっている樹液レストランは、下写真の左端のクヌギ
画面中央は菜園で、画面奥真ん中はエノキ、右端はイヌビワ。
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今日もはっきりとしない天気で、概ね曇り空。晴れ間も少しは出たが、時折、小雨もパラついた。猛暑とまではいかず、多少蒸し暑い程度。

〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 20:55| チョウ

2021年07月18日

コジャノメの気まぐれ

三股町

自宅林の降り口に立ち止まった、ちょうどその時。
目の前にコジャノメ♂、が舞い降りてきてすぐ翅を水平に開いた。
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コジャノメもヒメジャノメも、水平に翅を広げる姿は滅多に見せてはくれない。
私としては、まるで「どうぞ、撮ってください!」と言われたような気がした。

ずっと以前に、「ヒメジャノメが翅を水平に開いた写真がないか?」というリクエストがあった。
記憶の限りでは、撮ったことも見たこともなかった。

しばらくすると、いくら手を合わせてお願いしても、念仏を唱えても、いっかな翅を開いてはくれなかった。
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次はヒメジャノメに、期待したい気持ちが芽生えてきた。

あれ!?ニラの葉っぱに、ホオズキカメムシの卵塊。
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こんな狭いところに、きちんと並べてみました。


〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 20:20| チョウ

2021年07月15日

オナガアゲハの吸水

三股町

午前8時過ぎ。
駐車場の路面は昨夜の雨で一部濡れており、そこにオナガアゲハのオスが来ていた。
オナガアゲハは年に2、3回目撃できる程度で、数は極めて少ない。つまり、我が家では稀少なアゲハチョウである、ということを出勤間近の嫁さんに説明しているうち、オナガアゲハは飛び去ってしまった。

「逃げてしまったじゃない」と嫁さん。

「大丈夫、必ずまた戻って来るよ」

私が断じた通り、嫁さんが出勤したあと、しばらくしてオナガアゲハのオスは舞い戻ってきた。
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路面に染みた程度の水分に、一体どれだけの養分が含まれているのだろう?時間を掛けて何度も何度も吸水を繰り返していた。
私は路面に腹這いになってカメラを構えた。
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時折、飛び立っては日光浴も行う。サービス満点と言えようか。
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今年はあちこちのフィールドに出掛けることはほとんどなく、自宅フィールドでの観察、撮影が多い。
けれど今日は買い物ついでに都城市の公園を久しぶりに訪れた。ピンポイントの観察だから滞在時間はわずかに10数分。
姿を見たのは今夏初めての、アブラゼミ
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そして、意外な場所、ガマの葉に産卵された、キマダラカメムシの卵塊。近くにハンノキやコナラはあるけれど、孵化幼虫たちがそこへ至るには、かなりの苦行になるに違いない。
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posted by やまかます at 18:37| チョウ

2021年07月12日

梅雨明け、とは言うものの

三股町

毎年、ポンポンダリアを花壇に植えているけれど、なぜか背丈が不揃いになる。
今日はカラスアゲハのメスがずいぶん長い間、吸蜜して行った。梅雨明け宣言があったものの、はっきりしない空模様で、時折小雨もパラついた。
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ギンシャチホコ7齢幼虫は、コナラの葉をモリモリ食べて元気いっぱい。
以前、黒い卵が体表に付着していたが、その影響は無いようにも見受ける。あれは何だったんだろう?
できることなら、繭作りまで見届けたいものだ。

新しいiMac用に購入した「LENTION 」のUSB Type-C ハブ CB-C37-1M は、外付けHDDもSDカードも認識しないので、返品した。ケーブルが1mあってパソコン前面にハブを置けるところが良いのだけど、これに替わるハブを探している。アップル純正のSDカードリーダーはケーブルが短過ぎて、ノートPCならともかく、デスクトップでは使いづらい。


posted by やまかます at 21:17| チョウ

2021年07月10日

雨のなか

三股町

昨夜は激しい雷雨で夜中に目が醒めたが、今日は断続的に雨が降っただけで、雨量はさほどでも無かった。
ホウセンカに来ていた、クロセセリ
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雨が降り出して、ミニトマトで雨宿りをしていた、カラスアゲハのオス。
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梅雨の今頃が最盛期の、サツマコフキコガネ
クヌギやコナラの若葉を好んで食べている。
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クズ群落で交尾中のシロコブゾウムシ
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ただいま、休憩中、オジロアシナガゾウムシ
全身びしょ濡れで、しがみついているのはカナムグラの茎。
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家の前のクリ。果実がしっかり熟す前に、強風でかなりの数が落ちていた。
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ワクチン接種後、注射をした部位が腕を動かしたり、圧迫すると痛むけれど、倦怠感などはまだ無い。
posted by やまかます at 20:48| チョウ

2021年07月09日

晴れのち雨

三股町

午前中、庭の花壇に、キアゲハ♂と、オオスカシバ♀が来ていた。
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オオスカシバは、一本だけ植ってあるクチナシに何度も産卵していた。
このクチナシはあまり元気が無く葉数も少ないので、卵は間引かないと大変なことになる。

ホウセンカの花には、ナガサキアゲハ♀が来て、その後ユズでしきりと産卵していた。
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ユズの葉には、すでに若齢幼虫がたくさんついている。

ぴったしサイズ!でした、ニイニイゼミ
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午後から時折、雨。止んだ寸暇に、クロアゲハ♀と、モンキアゲハ♂、が忙しく吸蜜していた。
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今日は、三股町の集団接種会場で1回目のワクチン接種を受けた。
採血で刺す注射針に比べて、完全無痛だった。刺したことにすら気付かない。
接種後は15分の休憩。一緒に接種した嫁さんは予診で過去に蕁麻疹が出たと告げたところ、30分の待機となった。
現状、腕の痛みも痺れなども無い。




posted by やまかます at 20:49| チョウ

2021年07月07日

拾い物

熊本県 南阿蘇

曇り空の下、ときおり小雨がサアーッと来る。カッパを羽織ったままフィールドを歩くので、雨が降らなくても汗で濡れてしまう。
歩き始めてすぐ、足下に落ちていた翅。
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オオムラサキのオスの前翅だ。
鳥にでも襲われたのだろうか?
宮崎県でのオオムラサキは深山のチョウであり、里山では見られない。

今回、阿蘇での虫探しは自分の仕事ではなく、あるテレビ局番組制作のお手伝い。
自然番組の映像制作にはとにかく時間が掛かる。
私は明日の午前中までで役目を終えるが、スタッフの方々はこれからが本番。





posted by やまかます at 19:02| チョウ

2021年06月19日

ナツフジとウラギンシジミ

三股町

午後から久々に晴れ間が出た。気温もグンと上がって蒸し暑くなった。
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庭のナツフジの花蕾にはウラギンシジミ♀が産卵に訪れていた。
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〜写真データの整理〜
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このミヤマカラスアゲハ♂の写真は、じつは11年前の6月2日に撮影したものだ。
久しぶりに写真を見てこれはロードキルだろうと思ったが、そうではないだろう、と昔の自分は推測していたことも後で知った。
当時の「ひむか昆虫記」では記事を書いて載せていたが、こんな写真撮ったんだと今頃になって驚いた。撮ったことも、ブログ記事に書いた内容も綺麗に忘れている。

還暦を迎えてから、それまで余し考えが及ばなかったことに目を向けるようになった。
その一つに「明日は無い」ということを強く意識するようになった。翌日には事故や病気で、あっという間に死んでしまってもおかしくない、自分はそんな年齢の域に入ったのだという自覚を強く抱くようになった。
あっという間に死んでしまえば、何も悩むこともないはずだが、もしも死ぬことが少し手前で分かったとしたら、自分はどう感じるだろうか?などとそんなことを繰り返し考えるようになった。

そうしてみると、これまで撮りためた写真データなどを、例えば他の誰が見ても使えるようにわかりやすく整理しておこうと、今頃になって重い腰を上げてみた。明日や明後日の自分はもう他人のようなものだし。
これまでは記憶力やブログの助けを得て、なんとか必要な写真を引っ張り出すことができていたが、記憶力もどんどん弱くなっているし、それに反比例して写真点数が膨大な量になっている。苦手なエクセルを弄っている私を見て、嫁さんが呆れて、あれこれ指導してくれる。ちゃんと習熟している嫁さんから見れば(事務職も一時期やっていたので)、私の操作はまどろっこしいことこの上ないようだ。「そんなじゃ、とてもお金なんかもらえないよ!」などと叱責される。
まあ、効率は悪くても地道に入力しながら慣れていくしかない。けれど、1時間もやると目がものすごく疲れるし、外に出て歩きたくなる。モニターを注視することが苦痛。やはりこういう作業は自分には向いていない、と思いつつも自分にしかできない作業なのだから、やるしかない。明日は無いかもしれないのだ。

posted by やまかます at 22:17| チョウ

2021年05月25日

吸い戻し

三股町

ヤマアジサイの葉上で、オオチャバネセリが「吸い戻し(reimbibing)」を何度も繰り返していた。
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写真はお尻から水滴を垂らしているところ。
糞はおそらくスズメが落としたものだろう。このところ、巣場所を巡って諍いが続いており、番い数組が追われ追いかけをこの場所の上空で繰り返している。
オオチャバネセセリが吐き出す水滴は止まることがない。いつまで続けるのだろうと気になった。水分補給もまた必要になるだろうか。

ナナホシテントウが抱えているのは、テントウハラボソコマユバチの繭。
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繭を紡いだ幼虫はナナホシテントウの体内に寄生していたもので、幼虫が外に出てくるまで、テントウムシは何事もなかったかのように普通に振る舞っていた。でんぐり返ってもまだ脚を動かしていたが、いづれナナホシの命は絶える。

オオミズアオの幼虫たちは、庭のサクラで食欲旺盛の日々を送っている。まだステージは1齢。
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posted by やまかます at 20:06| チョウ

2021年05月20日

蝶のレストラン

三股町

庭のユズが2年ぶりに開花して、今は小さな果実が育っている。
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30センチほどの苗木を植えたのはたしか、13年ほど前かと思う。そのビワはすっかり大きくなって、仕事部屋の屋根を超えている。果実が色付きそろそろ食べ頃かなと、昨夜のこと見てみれば、ヒメジャノメが来ていた。
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今朝は今朝でまた来ている。他のお客さんの顔ぶれも増えていた。
どの果実も鳥に突かれたり、割れたりしているが、2個だけ無事なのがあったので初めて食べてみた。
果汁たっぷりで、実に美味い!!やはり、早めに袋がけしておくべきだった。
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サトキマダラヒカゲクヌギの樹液でも、オオスズメバチと肩を並べていた。
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玄関前のノアザミには、羽化したばかりと思われる新鮮なアカタテハが来ていた。
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posted by やまかます at 19:15| チョウ

2021年05月18日

雨上がり

三股町

玄関前のノアザミに来ていたメスグロヒョウモンのオスは、おそらく昨日と同じ個体なのだろう。
警戒心は強く、こちらが片足をちょいとずらしただけでも、プイっと飛び立ってしまう。
けれどすぐに戻ってくるし、よほど空腹のようでストローを忙しく動かしていた。これなら背面から翅を広げた姿が撮影できるだろうと、岩になった心境でカメラを構えてみた。
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このところ、庭を舞うチョウの中で一番多いのが、スジグロシロチョウ
プランターに植えてある二十日大根に盛んに産卵しており、すでに幼虫数頭も育っている。卵は過剰に産卵されているので、いづれ餌不足に陥るだろう。
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イヌビワで日光浴をしていた、カラスアゲハ♀。このあと、俊敏に飛び立ちカラスザンショウの高い梢に姿を消していった。
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アカメガシワの樹液は、サトキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、オオスズメバチ女王、などで賑わっていたが、コクワガタもいた。樹洞の隙間に潜り込んだので、ちょいと外に出てもらった。
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自宅林観察路の草刈り作業の続きを1時間ほど行った。草やササが生え伸びる勢いは、梅雨に入ってからさらに加速している。刈り取る労力も半端ではないが、それに加えて刈り草の片付けはもっと大変。しばらくは刈りっぱなしで放置しておくしかない。



posted by やまかます at 19:44| チョウ

2021年05月01日

庭の虫

三股町

ノアザミの花が賑やかになった。葉っぱの棘は痛いけど、好きな花の一つだ。
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そのノアザミの花にいつの間にか、クロセセリが来ていた。ご自慢の長〜いストローで、こっちもあっちもと探りながら吸蜜に余念がない。
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こちらは、ダイミョウセセリ。日光浴だろうか。
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ツワブキに、ヤマサナエ。先日、近くの用水路で本種の羽化殻(ヤゴの抜け殻)が多数見つかっている。
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posted by やまかます at 08:00| チョウ

2021年04月24日

曇り時々、雨、晴れ間少し

都城市 

照葉樹林の若葉や花が色鮮やかに山肌を染めている。
数年前に、メダカがいるかもと隣町のせせらぎに出掛けたことを思い出し、そこへ出向いてみた。せせらぎの水量は少なく、群れ泳ぐ魚の姿はまったく無かった。せせらぎから急斜面を登ると山肌を望ことができる。この山は標高335mほどで、五万分の一地形図では地名が「城山」となっている。
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以前この城山を目指して林道を入ってみたことがあるが、なんと山の反対側は全部!!杉植林だった。

三股町

林に降りて撮影の準備をしていると、目の前にアサギマダラがいた。
移動途中なんだろうか、一頭だけしか見当たらない。
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庭のナツフジには、シロコブゾウムシが次々と集まって来ている。不用意に手を出すと、脚を縮めてコロリと地面に落ちてしまう。コロリ虫。
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OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 18:18| チョウ

2021年04月23日

蛇の目

三股町

アカメガシワの樹液に来ていた、コジャノメ
ヨツボシケシキスイなど、小さな甲虫類の姿もあった。
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探せばあるのかもしれないが、コジャノメが食事しているシーンを撮影した記憶がない。多分、撮ってないとは思うが、撮ったそばから忘れてしまい、過去の写真データを見て自分で驚くことも多い。フィルム時代にはこんなことは決して無かったのだけど、、、。

クロヒカゲの姿も見るようになった。
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後ろ翅に少し羽化不全だったか、皺が見える。

OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 19:42| チョウ

2021年03月27日

コムラサキ幼虫の運命

鹿児島市

指宿市の宿を発ってから、指宿スカイラインを北上した。
右手に見える桜島は、昨日と今朝も噴火して、大きな噴煙が頂上になびいていた。
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道路沿いには、白い花をたくさん付けた、ハクサンボクが目につく。
葉には艶があって、テカテカしている。
ハクサンボク02

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沿海部に自生するハクサンボクは、私の住んでいいる三股町や都城市ではあまり見かけない。

都城市

コミミズクの雌雄の違いを確認するため、公園のハンノキを訪れた。
先日、25日に交尾を観察し、雌雄の違いが外見で簡単にできることが分かったので、念のためオスの生殖節を見ておいた。

ずっと観察していた、シダレヤナギのコムラサキ4齢幼虫は、体が真ん中で折れ曲がっていた。
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寄生バエのしわざ、だろうか。
下から見上げると、口を動かしていたけれど、もう虫の息だった。
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posted by やまかます at 21:05| チョウ

2021年03月15日

駆け足の春

三股町

昨夜、仕事部屋のライトトラップにシャクガ科2種が飛来して、その居残り。
一つは、体がでっぷり肥えた体型のトビモンオオエダシャク♂。
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早春蛾の代表種だが、時に大発生をしてマスコミが取り上げることもある。

もう一種は、オオハガタナミシャク
フキの葉についた朝露を吸水していた。
本種の食草はノブドウやツタ。幼虫もどこかで見ているのかもしれない。
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オオハガタナミシャク_W2151530.jpg


都城市

10日前にシダレヤナギで見つけていたコムラサキ幼虫が、脱皮を終えたばかり。
抜け殻が残っているが、頭殻は地上に落ちたようだ。
通常、越冬ステージは3齢だから、写真の幼虫は4齢になったということだろう。
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同じヤナギにいた、
こちらは、アミメカゲロウ目のセンブリの一種。
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posted by やまかます at 19:49| チョウ

2021年03月14日

ツマグロキチョウ

三股町

遠目でも飛び方や、オレンジ色を帯びた翅色で、ツマグロキチョウとすぐにわかる。
カラスノエンドウの花を訪れては吸蜜していた。
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今の環境では、普通に見かけるチョウだけど、
清瀬市や東村山市に住んでいた頃に通っていたフィールドでは、20年間のうちたった一度出会ったことがあるだけ。
すぐお隣の所沢市だったが、その場所の環境はおそらく激変してしまっただろう。
今もツマグロキチョウが生き残っている可能性は低いと思う。

庭にやって来るのはスジグロシロチョウが多く、モンシロチョウはこのところ滅多に見ないのだが、
今日は久々にレンゲに来ていた。
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ちょうど花壇で作業していた嫁さんが、こちらへ歩き始めていたので、
「ちょっと、待って! モンシロチョウ が いるから」と制止してから、地面に腹這いになってカメラを構えた。
飛び立った瞬間を、プロキャプチャーモードで撮影。写真は2コマ目。

「白いチョウはたくさんいるけど、、、アレが、モンシロチョウなの?」

「そう、慣れたら区別は簡単だけどね」


posted by やまかます at 19:08| チョウ

2021年03月10日

霧の朝

三股町

濃い霧の朝。こんな日は晴れるに決まっている。
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やはり、午後からはピーカンの晴天となった。
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庭のアセビに、テングチョウが来ていた。
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ツマキチョウ♂やアゲハ春型も飛んでいた。

小松菜の花に来ていた、ニホンミツバチ
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posted by やまかます at 19:39| チョウ

2021年03月04日

下り坂の空

三股町

今日はどんより曇り空の一日で、午後3時頃から小雨もぱらつき始めた。
林に降りてみると、足元をチラチラと舞うルリシジミがいた。
羽化して間もないのだろう、蛹から出たばかりのような初々しさを纏っている。
この状態でもオスと判るけど、できれば翅拡げて欲しい。

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ルリシジミは、例えばベニシジミのようには、気前良く翅を拡げてくれない。
以前なら諦めていたルリシジミの翅表が見える写真。しかし、今ではちょっとの辛抱をすれば簡単に撮れてしまうようになった。

スジグロシロチョウ-2041116.jpg

写真はシャター速度が1/750秒と遅かったのでブレているけど、
こういう場合はギリギリ1/2000秒で撮影すれば、ほぼほぼシャキッとした写真になる。
飛翔の情感を表現したいときには、あえて遅いシャッター速度を使う。


OM-D E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 プロキャプチャーモード

昨日のような青空の背景で、と望みたいところだが仕方が無い。
それでも撮影の練習は、できるときにやっておくに限る。こちらは、1/2000秒で撮影。
スジグロシロチョウが、小松菜の花に来ていた。

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OM-D E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 プロキャプチャーモード

都城市

コサギの、あくび?
お決まりの休憩場所は、クスノキの梢。

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OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 18:10| チョウ

2021年02月25日

越冬明けのウラギンシジミ

都城市

公園の遊歩道上に落ちていた、ウラギンシジミ
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そっと翅を広げてみて、翅表の紋様からメスだとわかった。
右うしろ翅は大きく欠けており、これは鳥に襲われた痕跡ではないだろうか。
ここ数日の陽気に誘われて、木陰の越冬場所から飛び出したのも束の間、そこには獲物に飢えた鳥たちが待ち構えている。

成虫越冬のウラギンシジミ、冬を越せるのはその多くがメスであるらしい。
となると、このメスは昨年の秋のうちに交尾を済ませていたのかもしれない。

植え込みの茂みに入れば、少しは安心できるらしい。
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ピタリと歩みを止めた私をジッと見つめる、ジョウビタキのメス。
しばらくは、こうして見つめ合っていた。

posted by やまかます at 20:40| チョウ

2021年02月24日

鳥の営巣、ベニシジミ春型

都城市

ヤナギの一種の開花も賑わってきた。
アオサギ-3244285.jpg


ドバトも、
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ハシボソガラスも、
アオサギ-3244283.jpg

巣作りに忙しくなっているようだ。

ちょい寄り過ぎ、のアオサギ
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS、すこぶる使い易いレンズだ。
もっと引けば良かったのだが、、、。
アオサギ-3244716.jpg


ルリシジミのオスが、鳥のフンで盛んに吸汁していた。
ルリシジミ-2245013.jpg

ルリシジミ-2245024.jpg


上の写真全て、OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

三股町

チョロ が亡くなってもうすぐ一年になる。
夕方の散歩もしなくなったけど、ロボットカメラのチェックのあと少しブラブラ歩いてみた。
畦道でツクシ狩り。はかま剥ぎには時間かかりそうだけど、それも楽しみの一つ。
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ツクシの束を握りしめて立ち上がると、目の前にベニシジミが現れた。
今春羽化した、春型だろう。
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OM-D E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 
posted by やまかます at 20:04| チョウ

2021年02月22日

春のチョウ

三股町

午後1時24分。
庭を舞っていたモンシロチョウのメス。アブラナの花を次々と訪れては吸蜜していた。
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昨日、上米公園の傍でツクシ採りをしていたら、目の前をコツバメが飛んでいた。はっきり翅表のブルーが見えたあと、
一緒にいた嫁さんがすかさず、
「チョコレート色のあのチョウは、何!?」 と聞く。
あまりにも一瞬の出来事だったので、お互いそれぞれ、翅の表と裏しか見ていない。
すぐに探したけど、消えた先はわからずじまい。まだキブシの花も開いてない。

「コツバメがもう出ているよ。早いなあ〜」と呟けば、
「白いのや黄色い蝶は、もう庭でよく見るけど」と嫁さん。
「あのね、コツバメは早春限定の蝶で、モンシロチョウやモンキチョウたちとはまた、別格なんだよ」

さて、今日もまた公園通いが続く。
休日、平日ともさほど人出があるわけでもないが、散歩する人は少なからずいて、人目のある場所での待機というのは、
これはこれで疲れる。
挨拶を必ずする方、そうでない方。こちらもできるだけ「散歩してますよ〜」のオーラを纏うよう努力し、さりげなく挨拶を返す。
かと言って、先日のように別の観察に没頭したりすると痛い目にあうから、神経は程々に集中させておかねば。

キリ〜コ〜、キリ〜コ〜♫

清々しい囀りに目を向けてみれば、太い嘴が鮮やかなイカルがいた。
イロハカエデの新芽をしきりと啄んでいた。かなり警戒心が強い鳥で、距離を縮めることができない。
写真は少しトリミングしている。
イカルZ3223998.jpg


アオサギが長い枝をくわえて運んでいた。もう営巣を始めたのだろうか。
高い樹上に消えたあと、また同じ方角へと飛び立って行った。
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自宅駐車場のコンクリート塀に、ペタッと張り付いていた、エダシャク蛾の仲間。
同定はまだできていない。春型なんだろうか、この蛾もかなり早い登場のような気がする。
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posted by やまかます at 20:08| チョウ

2021年02月17日

二兎を追う者一兎を得ず

都城市

午後1時半。
シダレヤナギの樹皮の割れ目に、コムラサキの越冬幼虫を見つけた。
裸眼ではかなりキツい。眼鏡越しでようやく辿り着けた。
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この幼虫を発見して撮影の準備に取り掛かった瞬間、私の背後で何やらざわめきが、、、、、、、、。

「あ!あああああ!  しまったあ〜〜〜〜〜〜〜〜」

振り向いたそこには、今日の狙いだった鳥の行動がちょうど終わるところだった。
まさに、後の祭りだ。

さあ、明日は機材もちょっと見直してみよう。いっそレンズもカメラも変えた方が良さそうだ。
気分転換にもなるだろう。

毎回、今日の場所で顔を合わせるネコが、孫の手(枝先)にジャレついたあとで、一言。
「アンタ、しくじったわよね〜」
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posted by やまかます at 21:18| チョウ

2021年02月16日

スイバとベニシジミ幼虫

三股町

畑の畔ではスイバの花茎が立ち上がり始めている。
その葉っぱのところに、うんちの「しわざ」があった。
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「しわざ」を目印に、そっと葉っぱをかき分けると、いました!
ベニシジミの幼虫。
もうでっぷりと肥えた、緑色型の終齢幼虫。
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昨年の暮れに『うまれたよ!ベニシジミ』(岩崎書店)を出した。
昔から私はこのチョウが好きで、機会あるごとに撮影していたから、
この本の企画が決まって以降、撮り足した写真はわずかで済んだ。構成もずっと前から頭の中で温めていた。
写真撮影をしているときには、どんな本のどこのページに入れようか、などと想像を膨らませていることが多い。
いやそうでないと、後々困る事になる。
『うまれたよ!ベニシジミ』は絵本なので、ページ数も限られ写真点数も少ないけれど、ベニシジミへの思い入れをこの一冊にギュッと込めたつもりだ。

都城市

尾羽の先端が赤い(緋色)、ヒレンジャク
様々な木の実を啄むけれど、ヤドリギの実にはよく集まる。

写真は水浴びを終えて、エノキの枝上で羽繕いをしているところ。
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先週から観察しているヒレンジャクの群れは、9羽。
鳴き交わしを何度も聞いているうちに、群れがとる先々の行動も読めるようになった。

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ヒレンジャクの撮影は今日で終了だが、
鳥の撮影については、まだまだ今年いっぱいは続ける。

さて、昨年は『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社)、『うまれたよ!ベニシジミ』(岩崎書店)の2冊を刊行。
今年は、新たに虫の本を2冊出す予定で、刊行予定日が決まり次第、詳細を告知致します。
posted by やまかます at 20:40| チョウ

2021年01月24日

スミナガシ幼虫、下垂して前蛹となる

昨年の12月から飼育していたスミナガシ幼虫。
昨日になって軟便を排泄し、体は透き通った薄茶色になった。
11月末に3齢幼虫を見つけ、その後12月20日に4齢となり、終齢の5齢となったのは、今年の1月3日だった。
終齢期間は3週間にも及ぶ。
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軟便を排泄後、長らく飼育ケースの中を歩き回っていたが、
今朝には下垂して前蛹となった。
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しかし、気掛かりなことがある。
終齢になってから、ヤマビワの葉を取り替えるとき毎回、ゴロンと葉から落ちていた。
つまり、足場糸の掛かりが弱かったせいだろう。どうも、吐糸力が減退しているのではないだろうか。
やはりと言うか、実はすんなり下垂できていない。

徘徊してその後、ケースの底に転がって丸くなっていたので、そっと枯れ枝の又のところに置いてみた。
しばらくすると、その又のところで、ようやく下垂していたのである。
ところが、どうも掛かり糸の量が少ないのか、ケースを動かしただけで、ポロリと落下してしまった。
慌ててそれを拾い上げ何とか元通りに下垂させることができたのだが、
このままでは、蛹化の際にお尻の固定がうまくいかない可能性が考えられる。
その場合、落下してしまい、そうなると健全な蛹になれないかもしれない。
少しでも体の一部を損傷すると、大方は羽化不全になってしまう。



posted by やまかます at 21:40| チョウ

2021年01月17日

神社のアオスジアゲハ越冬蛹

三股町、 都城市早水公園

早馬神社(はやま)の手水の庇や、物置小屋で、アオスジアゲハの越冬蛹が次々と見つかった。

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いづれもクスノキ大木の近くにあるが、食樹から蛹化場所までの移動距離は、5〜7m前後になるだろう。
クスノキを一旦降りてから、物置小屋や手水までは地面を延々と歩いたわけで、
危険だらけの中よくも無事に辿り着けたものだ。

一番上の蛹化場所は表面が滑らかな金属板、次が塗装した板面、一番下はザラザラのコンクリート面。
蛹化場所の状況によって、蛹の体色も微妙に違う。

虫探しで都城市内の公園を歩いていると、すぐ目の前のウメに、サンショウクイ

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ジョウビタキのメス。

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彼らも虫探しに余念がない。

午後5時33分、霧島山


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posted by やまかます at 19:09| チョウ

2021年01月11日

飼育中のスミナガシ5齢幼虫

三股町

昨年から飼育しているスミナガシ幼虫。
ヤマビワの葉を食べて大きくなった。

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飼育ケースは薄手の毛布で包んであり、南向きの居間に置いてある。
昼間は日差しがあれば、室温はそこそこ高めになる。
朝晩のみ暖房を入れるが、夜間は暖房を切っているので、激しい寒暖差が幼虫にとっては厳しいかもしれない。
それゆえか、成長の度合いは著しく鈍い。
ともかくも、蛹化までは漕ぎ着けたい。


午後4時40分。
シロハラが水浴びをしていた。

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水しぶきで辺りは、ビショビショ。
午後4時から5時までの間、玄関での出入りは控えるようにしている。
posted by やまかます at 20:08| チョウ

2021年01月03日

スミナガシ幼虫、終齢になる

三股町 田上

長い脱皮休眠が続いていたが、今朝になってようやく脱皮した。

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3齢から飼育していたスミナガシの幼虫で、やっと終齢(5齢)になった。
脱ぎ捨てた4齢頭殻がこちら。↓

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脱皮後、新しい葉(ヤマビワ)の裏に落ち着いたがまだ食事はしていない。
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クヌギ伐採木の片付け作業の続きを今日も行った。
伐採枝のほとんどは片付いたが、観察路を塞いでいる太くて長い幹の切断には時間が掛かる。
今日は、観察路が通れるように二箇所を切断した。
一箇所は地面からアーチ状に浮いており、しかも斜面なので、切断のやり方は慎重に行った。
上下から少しづつチェンソーを入れて、最後は下から突き上げるように貫通させた。
完全に貫通してもアーチ状に密着しており、一気にゴロンとは切り別れない。

そこでタガネを打ち込んで、やっとのことで分離できた。
タガネは、ミヤマカミキリ幼虫やシロスジカミキリ新成虫を割り出すときに使ったもので、ハンマーも特大。
扱いには気を付けないと、自分の脚など潰しかねない。

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posted by やまかます at 20:18| チョウ

2020年12月31日

モンキチョウ、モンシロチョウ

三股町 田上

午前7時27分。
朝焼けに染まった霧島山

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午後2時25分。
韓国岳は冠雪で白く輝いていた。

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モンシロチョウの越冬蛹。
コンクリート壁の同じ場所に3頭ついていた。ここは畑のすぐ傍になるので例年、モンシロチョウの蛹化場所となっている。

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足元から飛び出した、モンキチョウ
飛んでもすぐに地面に舞い降りて横倒しになる。地面はそこそこ温まるだろうが、今日の寒さは厳しい。

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どんなに寒くても、動きません。
クワエダシャク幼虫。

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posted by やまかます at 19:40| チョウ

2020年12月24日

大丈夫か?セセリ前蛹

三股町 田上

食を断ちすでに10日間を過ぎた、クロセセリ幼虫。
以前、前蛹になったものの一向に蛹化せず体が折れ曲がり、挙句、消失してしまったケースがあった。
今回もどうやら体の不調の兆しが見えてきた。胸部のあたりで体がわずかに曲がっているのだ。

しかも、幼虫巣のある葉の葉柄部が折れて、クタリとあらぬ方角へと傾いでいた。
継続観察もこれまでかと判断し、スミナガシ幼虫に引き続き回収することにした。

クロセセリ-1860.jpg
EOS-5D MarkV  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM

葉が萎れないよう保水して、大きめの密閉容器に入れてみた。
若い葉なので早晩、萎れてしまうかもしれない。
ともかくも温度管理することで、果たして蛹化することができるだろうか?

今日は午後から小雨となった。久々のお湿りだ。
それとばかり、宿題にしていた室内作業の一つを片付けておいた。3時間ほどで写真のバックアップまで完了。
共著者の方にメールで報告してから、郵便局に出掛けてみれば、、、、、
ケーキ屋の前に行列ができ、車誘導係の警備員まで立っていた。
なるほど、クリスマスイブなんだ。


posted by やまかます at 20:49| チョウ

2020年12月23日

スミナガシ、4齢幼虫

三股町 田上

今日もほとんど風がなく、日中の気温は高めだった。
しかし、朝一番、外は霜で一面真っ白。かなり冷え込んだ。
日中の気温が11月中旬並みに上がったからと言って、長い夜間は真冬にもどる。

先月、上米公園で観察していたスミナガシ3齢幼虫を回収して飼育を始めたのは今月半ば頃。
この幼虫がすんなり成長できないであろうことは、火を見るより明らか。
久しぶりにスミナガシの飼育をしてみようと思った。

ヤマビワの水揚げが悪いことと保温もかねて、大きめの密閉容器で飼っている。
暖房は朝晩しか入れないので、飼育容器は毛布で包んでいる。

三日前、ようやく4齢へと脱皮したが、脱皮休眠は異様に長ったので、一時は脱皮できないのではと心配した。

スミナガシ4齢-1857.jpg
EOS-5D MarkV  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM 


posted by やまかます at 21:06| チョウ

2020年12月18日

危うし!ナガサキアゲハ幼虫

三股町 田上

庭のユズについていた、ナガサキアゲハの終齢幼虫は今朝になって、体を半分に折って死んでいた。
今朝の冷え込みはこの冬一番だったかと思う。外の畑は霜で一面、真っ白になっていた。
寝床から出るのが辛いほどだったが、やはり幼虫は寒さに耐えきれなかったようだ。
朝見つけた死骸は、昼過ぎには消えていた。
地面をいくら探しても見つからず、鳥に食べられたのかもしれない。

ところが同じユズの木にいる、3齢幼虫の方は生きていた。

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そしてもう一頭、3齢幼虫が見つかり、こちらもそっと指で触れてみると体を曲げて反応した。
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とは言え、この2頭の若齢幼虫が無事に蛹化できるかどうかは、かなり危うい気がする。せめて葉裏生活ならまだしも、と思いたくなる。
EOS-5D MarkV  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
posted by やまかます at 18:06| チョウ

2020年12月15日

危うし!イシガケチョウ

三股町 田上

午前9時。霧島山
朝一番は曇っていたが、次第に晴れて今日もまた冷たい北風が強く吹き荒れた。
右奥の雲を被った山が、韓国岳。

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庭のコナラは、まだ落葉していない。クヌギもコナラも、木によって落葉のタイミングがそれぞれだ。
もうすっかり葉を落とした木もある。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

ハナミョウガの葉裏で越冬中のイシガケチョウは、強風に煽られ今にも吹き飛ばされそうになっていた。
けれど、脚の爪をよほどしっかり突き立てているのか、平たくした翅が風を受けて跳ね上がってでも、
葉っぱに張り付いたままだった。

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OM-D E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
posted by やまかます at 20:15| チョウ

2020年12月13日

消えたクロセセリ前蛹

三股町 田上

ずっと観察していたクロセセリの前蛹、グッタリと頭が垂れて様子がおかしくなっていたけど、今朝になっていなくなった。
おそらく、何らかの捕食者に食べられてしまったのだろうと思う。
いづれにせよ、蛹化できずに死んでいたかも知れない。

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU
すぐ近くのハナミョウガでは数日前に蛹室にこもった幼虫もいる。こちらはどうなるだろうか?

庭のクヌギではまだ葉っぱを食べている、アカイラガ幼虫。


1213アカイラガ -5341.jpg
EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU

蛹といえば、、、、、、、

家庭菜園のナスで育ったクロメンガタスズメの幼虫2頭のうち、一頭は回収できたがもう一頭は地面に潜り込んでしまったらしく見失ってしまった。
回収した幼虫はしばらくして、用意した土に潜り無事に蛹化した。

クロメンガタ-1.jpg


クロメンガタスズメ幼虫を回収して数日後、玄関前を徘徊していたエビガラスズメ幼虫。
蛹化場所を探していたので、土を入れた容器に回収するとこれも程なく、蛹化した。
上写真と同倍率なので、エビガラスズメに比べてもクロメンガタスズメの蛹は結構大きいことがわかる。

エビガラスズメ-1.jpg

EOS-5D MarkV   EF100mm F2.8Lマクロ IS USM 深度合成 (蛹の2カット)

黒バックでの蛹の写真撮影などは、専用の撮影台を組んでいる。
背景の黒紙から蛹を15センチほど浮かし、また背景にはできるだけ光が回らないように調整する。
蛹を固定するのが厄介だが、被写体の大きさに合わせて逐一固定台を工夫して作る。
条件によっては透明ガラス板やアクリル板に置くこともあるが、ゴミ写りなどの後処理に苦労するのであまり使っていない。パソコンでの画像処理はできるだけ少なくしたい主義だ。
照明のストロボは、通常3灯で間に合う。
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被写体を乗せる台はベローズで可動式にしてあるが、深度合成をする時はカメラ側のフォーカス送りで行うことが多い。
低倍率専用なので、撮影枚数も10カット前後で済む。
ちなみに、先日載せたギンシャチホコ蛹の写真は、被写体を可動させて深度合成している。こちらは撮影枚数が多かったので被写体の微動によった。
撮影倍率としては、ギンシャチホコの蛹(体長20mm)程度の大きさが最大倍率で、これ以上の倍率が必要な時は、別の専用撮影台を組んでいる。
posted by やまかます at 21:26| チョウ

2020年12月07日

コミスジ越冬幼虫

三股町 田上

黄葉し葉を落とし始めた、庭のナツフジ。
先月26日に見つけたコミスジの幼虫は、しばらく姿を見失っていたが、
昨日になって、元の場所から1メートルほど離れた葉っぱで再び見つかった。
どこにいるか、わかるかな?


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どうやら、幼虫が葉柄をかじったために葉が萎れたようだ。
もちろん、落っこちないように糸をしっかり絡めている。

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他にも幼虫がいないか探していると、萎れた葉があったので触れると、すぐにポロリと外れてしまった。
枯れ葉布団に包まれて、そのまま地面に落下するつもりだったのだろうか?

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コミスジの越冬幼虫を初めて見つけた場所は、高知県、南国市の「毘沙門の滝」だった。
カシ類(アラカシかな)の葉っぱに止まっていた。
そのときの写真は『里山蝶ガイドブック』(阪急コミュニケーションズ:2003年)の38ページに載せてある。
切手サイズの写真で、わかりにくいのが残念。
もう30年近くも前のことだが、その当時は東京〜高知間のフェリー航路があって、よく利用していた。

OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350
posted by やまかます at 20:12| チョウ

2020年12月06日

葉っぱの表と裏、、、、Pyrocoelia マドボタル類の幼虫、クロセセリ前蛹、ムラサキツバメ越冬集団

三股町 田上

〜葉の裏〜

以前から観察している、ハナミョウガ葉裏のクロセセリ幼虫
昨日、帯糸と尻糸を完成させ、前蛹の体勢となった。
いつ蛹化するだろうか、いよいよ目が離せなくなった。

1206クロセセリ前さなぎ-5123.jpg
EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro  270EXU

帯糸。
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尻糸。なかなか凝った造り。
自分の体長に合わせて正確な位置に糸を張る技は、一体どういう仕組みなんだろう。

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〜葉の表〜

ササの葉表面の濡れた部分をしきりと舐めていた、マドボタル類の幼虫。
体長は25ミリほど。このまま幼虫越冬だろうか。

1206マドボタル幼虫-062509.jpg

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都城市

クロガネモチの葉、2枚に渡って集合しているムラサキツバメ
葉っぱが見えないほど、密集している。

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こちらは、イヌビワの小集団。

1206ムラサキツバメ-062455.jpg


クロガネモチの高い梢(地上高3m)では毎年、正確に同じ葉っぱに集団ができる
今年もその高い梢は満室状態になっており、どうやら溢れ組が、低い葉っぱ(上写真)とイヌビワ(下写真)に分散したように思われる。
つまり、今冬、ムラサキツバメの数が余程、多いのではないだろうか。


OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350
posted by やまかます at 19:43| チョウ

2020年12月04日

蛹の居場所

都城市 

例年通り、漆喰塀の白壁にアオスジアゲハの越冬蛹が、危なっかしい格好でぶら下がっていた。
帯糸が切れている。

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毎冬、見ている塀だけど大抵はついている。
しかし、1体のみで複数が見つかったことは無い。

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この蛹が幼虫時代を過ごしたクスノキは、2メートルほどのところにあり、
梢を見上げていると、黒く変色した蛹が3体あった。写真はそのうちの2体。
もちろんすでに死んでいる、と思う。

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さらに別のクスノキでは、木から13メートルほど離れた、ステンレス製のパイプにも。

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アオスジアゲハは蛹化に先立って、食樹を離れる傾向が強く、その場合、蛹化場所の条件は、表面がツルんとした滑らかな足場を選ぶことが多い。
特に越冬蛹では、食樹で蛹化した場合は寄生されたりして死んでいるのが目立つ。
寄生蜂や寄生バエが、宿主を探す手掛かりに食樹のニオイを使っているなどの理由も考えられるだろう。

塀の上から、蛹探しをしている私を見つめて、
「ナニ、してるニャン?」

1204ヒメクダマキモドキ♂-042356.jpg

OM-D E-M1 MarkV  
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
GODOX TT350
posted by やまかます at 20:08| チョウ

2020年12月02日

見落としていた、クロセセリ前蛹

三股町 田上

午前7時。
朝食の準備中、部屋の中をひとしきり飛び回っていたチョコレート色のチョウ。
飛び方からして、すぐにムラサキツバメと判った。

だけど、いつの間に紛れ込んだのだろう。洗濯物についていたのか?


1202ムラサキツバメ-1544.jpg
EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 270EXU

先日、忽然と姿を消したクロセセリ幼虫。
今日になってもう一度、見直してみたら、地面に近い小さな葉の裏で前蛹となっていた。
いきなり蛹が見つかるよりか、この方が楽しみも増える。

1202クロセセリ前蛹-022058.jpg
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OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350

薄暗い杉林の中でハナミョウガを見て回ると、亜終齢幼虫や終齢幼虫が次々と見つかった。
山折りになった葉が気になりめくると、コロギスの幼虫が潜んでいた。
本種は幼虫越冬。

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OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350
posted by やまかます at 20:45| チョウ