2025年01月31日

コムラサキ越冬幼虫の今日

都城市

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    EOS-R5 MarkII RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT  

街に出る用事のついでに、以前確認しておいた、シダレヤナギのコムラサキ越冬幼虫を見ておいた。
心なしか幼虫の体が肥えたような、そうでも無いような、、、。

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    EOS-R5 MarkII RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT  

こちらの幼虫の傍には、チャミノガの越冬蓑があった。チャミノガはオオミノガと違って、若齢で越冬するようだ。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シダレヤナギの隣の池ではアオサギが小魚を捕らえていた。上空にミサゴも現れたが、今日はあっさり通過していった。久々にダイビング漁が見れるかと期待したのだが。
posted by やまかます at 21:21| チョウ

2024年12月26日

土に還る

三股町

今日は少し気温が上がって、日中はモンシロチョウ、モンキチョウ、ツマグロキチョウ、ベニシジミ、などが飛んでいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

スイバの上で死んでいた、ベニシジミ。
死因はわからないが、死んでまだ日が浅いようだ。
季節が季節だけに、こうして死体が晒されている時間も長い。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

こちらは死んでからだいぶ日数を経ている。トノサマバッタかと思うが白骨化したようになっている。

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アメリカセンダングサ果実     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 19:32| チョウ

2024年12月14日

落ち葉の下

愛媛県 松山市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Flash Q20U

オオムラサキの越冬幼虫を見たくなって、松山市郊外の産地に寄ってみた。

めくって3枚目にいたのは、オオムラサキの幼虫が2頭。次に3頭目と拍子抜けするほどあっけなく見つかった。
2枚の落ち葉を並べて記念撮影した後、元の場所に戻しておいた。もう少し探せば数は増えたかもしれないが、寒さに耐えきれず早々に引き上げた。

※ 当初、画面左端の幼虫をゴマダラチョウ幼虫と誤認していたので、訂正しました。
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昨日は母校の愛媛大学農学部に赴き、分館図書館にて文献をコピーした。
あるカメムシの研究報告書がここの図書館にあることがわかっていたので、里帰りしたこの機会にと、懐かしい学舎を訪れてみた。私が卒業したのは42年前(昭和57年)にもなる。駐輪場や庭の芝地など、様変わりしたところもあったが、学舎そのものは昔と変わっていない。
posted by やまかます at 18:03| チョウ

2024年12月12日

落ち葉布団

仙台市

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OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

太白山自然観察の森から出て、狭い車道を歩いていると、ふと足元に白く輝くものが。遠目にもウラギンシジミとわかった。
強風で落ち葉ごと吹き飛ばされてしまいそうだ。体力を消耗し、常緑樹の葉裏という安全な場所に潜り込むことができなかったのだろうか?あるいは常緑樹の梢から落ちてしまった?いづれにせよ、落ち葉の浅い場所というのは、越冬場所としてではなく、仮の宿に違いない。

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OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

仙台の里山ではどこに行っても、「雪虫」が多数、妖精のごとく舞っていた。
ゆっくり舞っているようでも、カメラのレンズ前に来ると何故か急に前後の細かな移動が始まり、撮影は思ったより簡単にはいかない。

先週、2日〜5日まで仙台に滞在していた。気になっていた昆虫の観察のためだった。現地に赴いて自分の目で確かめることは大事だと改めて思った。
帰宅後、38度以上の発熱。悪寒が続くため病院で検査するとインフルエンザに罹っていた。
インフルエンザで寝込むのは、2015年の4月以来だからほぼ9年ぶり。発症のタイミングから、最終日、仙台空港の雑踏にいたあたりで感染した可能性が高い。2015年の時も那覇空港での待ち合わせ時間が2時間以上と長かったことを思い出した。


posted by やまかます at 09:09| チョウ

2024年12月08日

日溜まり

三股町

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    OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

昼を過ぎると、飛ぶチョウの姿が急に増えた。
ベニシジミは足元をチラチラと忙しく舞いセイタカアワダチソウの花で吸蜜するものもいた。

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    OM-1 MarkU LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.

モンシロチョウは視界に3頭以上入るほど、次々と目の前を横切って行く。
花に立ち寄るよりも、地面近くで日光浴するものが多い。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

オス、メスともに転がるように舞い続けていた、ヤマトシジミ。写真のメスはけっこう長い時間、翅を広げて日光浴していた。
posted by やまかます at 20:17| チョウ

2024年11月27日

チョウ、それぞれ

都城市

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

擦り傷一つ無い綺麗なヤマトシジミ♂がキクの花で吸蜜していた。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

昨年に引き続き、同じカシワの梢にムラサキツバメの越冬集団ができていた。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

冷たい北西の風が吹き荒れていたがときおり陽射しもあって、集団から飛び立つ個体もいた。
飛んだのはいいけど、気温は低いのですぐに日光浴の姿勢となった。

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

シダレヤナギのコムラサキ幼虫は枝又に落ち着いて、すっかり越冬モードに入っていた。
posted by やまかます at 17:58| チョウ

2024年11月22日

ねぐら

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

カラスザンショウの果実を啄みに来ていた、シロハラ。
姿が見えないうちから賑やかに囀っていたので、そっとしゃがんで待ち構えることができた。
食事中も絶え間なく囀っていて、なんとも落ち着きがないのが愛嬌たっぷり。ナワバリ宣言なんだろうか。

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

夕方になってからフタモンアシナガバチの巣を覗いてみた。
先日は2、3頭になっていたが、今日はオスもいて数頭が身を寄せ合っていた。新女王とワーカーの見分けがつかないのだが、この巣はいつ頃までこうして寄り添っていられるだろうか。それとも新女王はとっくに去っているのだろうか。

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

南向きの斜面の草むらに潜り込んでいた、タテハモドキ。付近には他に2頭いた。
まだ4時過ぎだが、すでにねぐら入りしていた。潜り込む場所を探して草に触れんばかりに飛んでいるのもいた。同種のなかまが近くにいるかどうか、それもしっかり見ているようだ。

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     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6U

タテハモドキのねぐらとなっていた、南向きの斜面。
ちょうど目線の高さあたりに潜り込んでいるので、観察しやすい。
posted by やまかます at 19:17| チョウ

2024年11月20日

シロチョウ2種

三股町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

大きくて綺麗なモンシロチョウのメスがいて、吸蜜する姿をしばらく眺めていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

うちの周辺では少ないツマグロキチョウ。今朝は珍しく同じ花に2頭が来ていた。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

コセンダングサでの吸蜜時間はとても長く、飛び立つのを待つうちにカメラのファインダーに「ヒート」の警告表示が出た。11月とはとても思えない強烈な陽射しのためだが、昨年の同じ頃にも一度あった。
これからの日本の気候はどうなっていくのだろう。若い世代の人にとってはこれが当たり前になるのだろうけど。

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

午後4時48分 南の空に鱗雲。

ずっと放置していた(サボっていた)池の縁とそこにつながる農道沿いの草刈り作業を行なった。午後2時〜4時頃まで。
雨で路面に溜まった土に草が茂り、歩くにも支障があるほどまでになっていた。サラサヤンマやオニヤンマの飛翔コースがすっかり塞がり、カラスアゲハやモンキアゲハの吸水スペースも埋没していた。
数年前から道路沿いの農地が放棄されて以来、草刈り作業をする農家の方も全く来なくなったので、私がやるしかなくなったのである。
総延長50mほどあり、林縁部ではイヌビワやエノキ、ハゼノキ、ホウライチク、メダケなど小灌木も多数混じっているので、刈ると言っても作業は容易ではない。背負式草刈り機のシャフトを両手で支え、上へ下へとまるで剣術のように振りかざしたりした。サルトリイバラ、フジ、ヤマノイモ、ノブドウなど蔓も複雑に絡んでいてさらに厄介だ。

池のへりでエンジンを止め路面に座り込んで休憩に入った直後。ピッチーという囀りとともに、カワセミのメスが飛来した。枝先で羽繕いして落ち着いている。エンジンを始動することもできずしばらく草陰から眺めていると、池の反対側に移動して、高い枝先から水面にダイビングしたが魚は獲り損なったようだ。何度も水面を覗き込んでいたが、そのうちプイッと池から飛び去って行った。
カワセミが去ってから作業を再開して、今日予定していた範囲の草刈りを終えることができた。
posted by やまかます at 22:12| チョウ

2024年11月05日

ヤッコソウの季節

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

先日、蛹化したアオスジアゲハ。
帯糸を張り前蛹になるまでは撮影できたけれど、観察会の仕事で出掛けていたので蛹化シーンは撮影できなかった。

都城市

ヤッコソウの自生地に行ってみた。尾根の反対側にあった杉植林が大規模に伐採されていて、自生地の側の谷間も幾分か明るくなっていた。明るさや吹き抜けによる乾燥など、何らかの影響が及ぶのではないだろうか。ヤッコソウはちょうど開花時期だったが、去年よりか株数が半減していた。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

左株はおしべの帽子を被っているが今にも取れそうになっていた。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

白いめしべは受粉したように見える。
去年のようにスズメバチ類やチョウなどの姿はなく、訪花していたのはアリ類のみだった(午後3時頃)。
posted by やまかます at 19:29| チョウ

2024年11月02日

蛍光色

三股町

庭のタブノキ幼木についていたアオスジアゲハ幼虫は、回収して飼育することにした。
葉っぱが足りないのは目に見えていたのと、タブノキを養生させるためで、餌はシロダモにした。
タブノキはすぐ近所にはなく、シロダモならすぐ家の前に大木があり実生も育っている。

食いつくかどうか気になっていたが、シロダモに移してしばらくするとパリパリ音を立てて食べていた。

そして、今朝のこと下痢便をして体が透き通ると、葉裏の蛹化場所に落ち着いた。
蛹化場所を求めて何時間も徘徊するかと思いきや、水さしから離れることもなくあっさりと決まった。

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      EOS-R6 MarkU SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO 430EX III-RT

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      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U

夜になってから帯糸を念入りに吐き始めた。前脚で糸を受け止め、左右に頭を振って糸を繰り出していく。
10数回以上これを繰り返し、帯糸の束ができると徐に頭をくぐらせた。

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      EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM Flash Q20U


posted by やまかます at 22:37| チョウ

2024年10月28日

おひとり様

三股町

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

レモン色の筋模様が目を惹く。注意勧告といったところだろうか。

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

筋模様の両端には、これ見よがしに目玉のような小さな突起がある。
ちゃんと見えているよ、嘘だけど、とでも言いたげだ。

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    EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

庭のタブノキ幼木に、アオスジアゲハの幼虫がいた。
8月には台風10号の強風・大雨のため、行方不明になってしまったが、今回は無事に成長できたようだ。
しかし、葉っぱの数が少ないので、一頭しかここでは生き残れないだろう。8月から1ヶ月以上を経て、タブノキも背丈を伸ばしている。
庭の通路脇なので、あまり大きくなっても困るけど、胸の高さくらいになるまでは育ってほしい。
posted by やまかます at 21:41| チョウ

2024年10月27日

隠れ家

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

モンシロチョウの姿がやけに目立つようになった。モンシロチョウほど目立たないけれど、花畑の傍に立つとキタテハの数もかなり多い。パッと狭い視界に入るだけでも7〜8頭。これはやはり多いと言える。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

地面を這うカナムグラを見ていくと、キタテハの蛹部屋が次々と見つかった。ヒトデが体を窄めたような格好になっているので、蛹部屋あるいは幼虫部屋はすぐに分かる。怪しいと感じたらめくってみる、するとほぼ必ず蛹か幼虫が見つかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

こちらはまだ、前蛹。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

おそらく羽化済みの蛹殻は、お尻だけが残っていた。
posted by やまかます at 20:50| チョウ

2024年10月13日

求愛飛翔

三股町

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      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

左の黄色っぽく見えるのが、メス。右のオスはメスに背中を押し付けるようにホバリングを繰り返していた。

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       EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

熱烈な求愛も虚しく、メスは食欲の秋とばかり吸蜜に専念して止まない。
このあと、オスを振り切るように上空高くへとメスは飛び去って行った。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     EOS-R6 MarkU RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 430EX III-RT

ついこの間までまだまだ夏型が多いと思っていたら、このところは秋型ばかりを見かけるようになった、タテハモドキ。

朝晩の気温はだいぶ下がってきて、むしろ冷え込むようにもなったが、気候の変化に応じたものか、やたらとメマトイとヌカカ類が増えている。少なくともうちの敷地内では。
メマトイは林内の薄暗い場所で常に数頭が顔の周りにまとわりつき、林内では落ち着いて観察や撮影ができない。手で払ってもすぐに戻って来る。
庭の明るい場所に出てちょっとの作業をして部屋に戻ってみれば、必ず肌の露出した部位を吸血されている。吸血された箇所は痛痒く、これを掻けば掻くほどに悪化するのでタチが悪い。ヌカカ類に刺された時には、できるだけ速やかにアンテベート軟膏を塗って対処している。そういえば、つい先日、霧島山高千穂河原ではヤマビルに吸血され、気づいた時にはすでに飽血して離脱した後だった。靴下の上から吸血されており、靴下が赤く染まっていた。

本日も、都城市、金御岳に早朝から登ってみた。
明日からしばらく天候が崩れることや、渡りのピークも過ぎて終盤に入ったこともあり、今日が今期最後の観察になると思ったからだ。早朝からサシバの群れの通過やタカ柱を観察することができたが、そのあとはパタリと止まった時間も長かった。しかし、昨日、今日ともたまたまお隣に居合わせた方から貴重なお話を伺うことができ、待っている間もたいへん有意義な時間を過ごせたことを感謝します。

posted by やまかます at 19:41| チョウ

2024年09月20日

栗拾い

三股町

日差しは少なめだが、湿度がやたら高く、とても秋に向かっている気配を感じることができない。肌がジリジリ焼けるような日差しも時にあり、外を出歩く気になれない、そんな一日だった。
それでも、道路向こうにあるクリの木は、ポトリと気まぐれのようにイガイガを落としている。路面に転がり落ちたイガイガはそのままだと車のタイヤに轢かれてしまうので、掃除しているつもりで、栗拾いをする。多くて3〜4個、大抵は1個程度だが、毎朝の日課なので次第に数が増えて、そろそろ栗ご飯が炊けるほどの量になってきた。

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アゲハ     EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

玄関を出たすぐ目の前で、オスが求愛飛翔をしていた。メスが止まっているのは先月買い求めたばかりのクチナシ。クチナシの白い花とその香りが好きなこともあるが、もちろんオオスカシバ誘致のためもある。クチナシをどんどん増やして生垣にしたい。
アゲハのメスは、目の前を弾むように舞うオスをじっと見つめていたが、そのうち飛び立ちオスを尻目に高く舞い上がって行った。
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キタテハ      EOS-R6 MarkU RF24-105mm F4-7.1 IS STM

庭の真ん中にあるクヌギの梢で休んでいたのは、キタテハ。
午後4時半、まだねぐら入りには早い。と、急に翅をゆっくり開閉し始め、スワッと飛び立った。

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ホソハリカメムシ幼虫      EOS-R6 MarkU MP-E65mmF2.8 1-5×マクロフォト 270EXU

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クモヘリカメムシ幼虫       EOS-R6 MarkU MP-E65mmF2.8 1-5×マクロフォト 270EXU

エノコログサの花穂で吸汁していた、ホソハリカメムシとクモヘリカメムシ。いづれもまだ幼虫。
花穂に溶け込んだような小さな姿は気付きにくいが、しゃがんで、近づいて、そんな姿勢が習慣になると、そこらじゅうにカメムシの幼虫が佇んでいることがわかる。
posted by やまかます at 20:46| チョウ

2024年09月06日

個性

三股町

ジュズダマにいたクロコノマチョウ幼虫が2頭とも脱皮を終えていた。
どうやら今朝早くに脱皮したようだ。

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クロコノマチョウ幼虫    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  270EXU
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クロコノマチョウ幼虫    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  270EXU

おそらく同じ母蝶から産まれた兄妹だと思うが、頭部の色模様は全く違う。

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トノサマバッタ    EOS-R6 MarkU SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO  270EXU

黒いトノサマバッタのオス。チガヤの葉を縁からモリモリ食べている。
posted by やまかます at 19:00| チョウ

2024年09月04日

翳り

三股町

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        ヒガンバナ OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

庭のヒガンバナはいつの間にか花茎が立ち上がっていた。
明日にも開花しそうだ。

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ナガメ   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

クレオメの果実上で交尾していたナガメ。上がオス、下がメス。

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クロコノマチョウ幼虫  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ジュズダマにはクロコノマチョウの幼虫が2頭いた。いづれも脱皮前の休眠中。
posted by やまかます at 20:21| チョウ

2024年08月31日

墨流し

日南市

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渓流   EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

三股町の山間を東に進み、新矢立トンネルを潜り抜けると、日南市である。
台風一過、これまで通ってきたフィールドの様子が気になっていた。

アブラギリの葉っぱはボロボロになって、果実はほとんど落ちてしまいわずかに1個を見つけただけ。例年なら繁殖しているはずのオオキンカメムシは一頭もいなかった。

狭い林道では落石や落ち枝が夥しく、車でスイスイというわけにはいかない。特に一人だと奥へと進むのは無理だろう。

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スミナガシ   EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM FlashQ G20U

徒歩でしばらく林道を歩いていると、スミナガシが後ろから飛んできて、ヤマグワの梢に止まった。橋の下だったので、欄干からカメラを差し出して、ノーファインダーで撮影。比較的綺麗な姿をしていた。

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スミナガシとカナブン  EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM FlashQ G20U

ハルニレの樹液に来ていたスミナガシはかなりボロボロだが、カナブンと並んで樹液を吸い続けていた。

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樹液レストラン  EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM FlashQ G20U

同じ並びのハルニレ樹液には、ミヤマクワガタ、カブトムシ、ヒメスズメバチ、クロコノマチョウ、そしてここにもスミナガシと、多くの顔ぶれで賑わっていた。スミナガシだけは私が近づくとすぐに飛び去ってしまった。

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ミヤマクワガタ   EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM FlashQ G20U

矮小個体ではあるけれど、ミヤマクワガタを見るのは久しぶりだ。
posted by やまかます at 21:24| チョウ

2024年08月25日

捕虫網の修理

三股町

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サトキマダラヒカゲ求愛飛翔  EOS-R6 MarkU RF14-35mm F4 L IS USM 270EXU

去年の12月に切り倒したクヌギ大木に、サトキマダラヒカゲ数頭が集まって樹液を吸っていた。
地面に横たわったクヌギの数箇所から樹液が出ている。抱えきれないほどの太さがあり長さも7メートルほどあるためか、まだ完全には枯れていない、ということなのだろうか?

数頭が入り乱れて樹液に集まっているうち、オスがメスを猛追し始めた。

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アカスジカメムシ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

近所の畑に植っているアシタバの花(種子)にアカスジカメムシが数頭来ていた。この辺りでは稀なカメムシだ。

〜〜〜〜〜捕虫網の修理〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

先日、バッタを採集しているうちに捕虫網が壊れてしまった。
この捕虫網は人から頂いたもので使用頻度は低いけれど、もう10年以上使っている。軽くてしっかりしているので、強い力で草むらや樹木の梢をスイーピングできる。
アルミ製枠の付け根の片側が折れたので網がグラグラしてどうにも使い物にならない。そこで修理することにした。
  
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       E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

まず、プラ固定具からアルミ枠を取り外す。 
折れた先の部分はプラ固定具の穴の中にキツく詰まっていたので、これを引き抜くのはかなり苦労した。 
工夫を重ねかれこれ時間を経てなんとか抜き出しに成功↑

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

折れた方の長さに合わせて反対側の根本を金属鋸で短く切り詰める。
長さが揃ったところで両端をプラ固定具に深く差し込み、3.8ミリ径のネジ穴をボール盤ドリルで穿つ。
穴が空いたらネジ止めして完成↓
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posted by やまかます at 18:18| チョウ

2024年08月13日

一歩先の運命

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ゴイシシジミのメスがまだねぐらで休んでいた。しばらくすると飛び立ったのだけど、次の瞬間、チュウガタシロカネグモの網糸に絡んでしまい、あっという間に餌食となってしまった。

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セミヤドリガの繭       EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM

マイナンバーカードの更新手続きで役場に行くついでに、観察会の下見をしておいた。観察会は今月末に町内の公園で開催予定。雨天の場合は室内で講演になる。観察コースを歩いていると、林縁でセミヤドリガの繭を見つけた。久しぶりに成虫をみたいので、繭は持ち帰った。
帰宅後、自宅林の草刈り作業をしている時にも繭があった。この辺りでヒグラシはほとんどいないので、宿主はアブラゼミかツクツクボウシだろう。

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       EOS-R6 MarkU RF200-800mm F6.3-9 IS USM  

観察会を予定している公園の池では、カワセミ3羽が寄り添うようにして休んでいた。
羽毛の様子から今年産まれの若鳥だろう。時折、水浴びしたり相手に嘴でちょっかいを出したりと、人目には仲の良い兄妹に見えた。  
posted by やまかます at 20:06| チョウ

2024年07月30日

足下のアゲハ

熊本県 八代町

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      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

昨日は、博多駅まで九州新幹線に乗車した。久しぶりの新幹線だが乗車時間はわずか1時間程度。
JR新八代駅まで、都城北バス停から「B&Sみやざき」高速バスを利用した。このルートが時間短縮になって便利だ。日豊本線で三股町から鹿児島本駅の始発新幹線に乗ったこともあるが、時間のロスが結構ありしかも料金が高くつく。

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    E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

JR新八代駅のプラットフォームで電車を待っていると、ちょうど私が立っていたすぐ後ろのコンクリート床にアゲハの死骸が落ちていた。構内に迷い込み、新幹線の風圧に巻き込まれたのだろうか。プラットフォームの隅っこで、チョウの死骸にじっと視線を注ぐのは、多分、私一人だけだった。

posted by やまかます at 21:37| チョウ

2024年07月22日

アオスジアゲハの求愛

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

画面奥(上)に静止しているのがメスで、うしろ翅のほとんどが欠けている。
オスはホバリングしながら時にメスに体当たりさながら求愛していた。

メスの翅は前翅しかないに等しいが、それでも飛翔力はいささかも衰えていない。
このあと力強く舞い上がって、猛追するオスを振り切っていた。



〜機材のお話し〜

昆虫の接写撮影でよく使っているストロボは、FlashQ G20Uで、カメラから離した位置から無線で照射できる。
FlashQ G20Uはマニュアル発光でシンプルなため、トラブルもほとんどなく安定している。
GODOXのマクロフラッシュMF12も使ってはいるが、トリガーX3との通信が不安定なのか、OMカメラ、EOS-Rカメラ用のどちらでも不発光が頻発して発生するので、この不具合が解決できるまで仕事では使えない。MF-12とX3の組み合わせではTTLオートが使えて便利ではあるが不具合の問題は早く修正したい。

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ストロボをカメラに固定するために、以前にも紹介したが、SmallRigのカメラケージを使ってきた(写真画面左)。
ストロボとケージの間には自在アームを使うが、アームの固定はネジ込み式なので、組み立て解体にはちょっと一手間掛かる。2年間使ってみて、この一手間が次第に気になり始め、何とか解決できないかと探ってみたら、ファルコムのハーフケージとアームの組み合わせに行き着いた(写真画面右)。

ハーフケージはカメラ底のアルカスイス対応プレートにワンタッチで装脱着ができる、クイックリリースシステム。アーム類もクイックリリースなので、機材の組み立て、撤収にも手間要らずとなった。しかも、ハーフケージはロックネジを締めると全くガタつきがなくしっかりしているので、ケージを持ってカメラを支えることも安心してできる。ネジを緩めると平たく畳めるので嵩張らないし、ほぼどのメーカーのカメラでも使える。

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posted by やまかます at 21:58| チョウ

2024年07月13日

北海道のチョウ〜その2

北海道、美瑛町

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

渓流に沿った林道を奥に進んでみた。どん詰まりのちょっとした広場は大きなドロノキに取り囲まれていた。
樹林を見上げていると、ミヤマクワガタの雌雄が樹液に来ていた。去年と同様、どこの森に行ってもミヤマクワガタに会える。

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     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

地面スレスレ、低くそして力強く舞うタテハチョウがいた。初めて見るオオイチモンジだ(7月11日)。
過去に長野県・上高地のドロノキで初齢幼虫を見たことがあるだけ、長年、オオイチモンジは憧れの蝶であった。
広場にあった建物の壁でしきりと口吻を伸ばしていたが、地面に舞い降りたのはほんの一瞬、一度だけ。もう一頭も建物の壁面に執着していたが、その後、ドロノキの高枝へと舞い上がって行った。
posted by やまかます at 04:44| チョウ

2024年07月12日

北海道のチョウ〜その1

〜北海道、大雪山〜

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旭岳    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

旭岳「姿見の池」の近くで地面に舞い降りた、アサヒヒョウモン(7月9日)。
一瞬のことですぐに飛び去ってしまった。
他にはコヒオドシが数頭、姿を見せたが、ウスバキチョウには会えず。コマクサが少ないのも気になった。

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アサヒヒョウモン     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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コヒオドシ      EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM  

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コマクサ    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO     


ロープウェイ乗り場周辺の林縁に多かったのは、ホソバヒョウモン(7月9日)。
よく似たカラフトヒョウモンは発生時期が少し早く、翅裏紋様などで識別できるようだ。

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ホソバヒョウモン     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

〜美瑛町、望岳台〜

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         EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

ナキウサギの出待ちをしている間、河野さんの靴にやってきたフタスジチョウ(7月10日)。
おニューな靴が気に入ったらしい、一旦離れてもまた戻ってきた。

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フタスジチョウ     EOS-R6 MarkU RF100-400mm F5.6-8 IS USM

地面近くをスイ、スイ、とゆったり舞い続け、着地することは稀だった。
北海道のフタスジチョウは白帯が広く、北海道亜種とされているようだ。本州中部から北に分布するチョウで生息地は限られる。

posted by やまかます at 07:45| チョウ

2024年07月02日

青空の下

三股町

正午前、うちの林でアブラゼミが鳴いていた。夕方にはヒグラシ。
梅雨明け宣言はまだだが、もう梅雨明けのような久しぶりの晴天となった。
昨日の湿度は78%まで上がってリビングの床が湿っぽかったが、今日の午後には57%まで下がり、カラリと乾燥した。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

綱渡りするかのように、コガネグモの網糸上を歩いていたキリギリスのメス。
その歩みはゆっくりだが、網の中央に陣取っているコガネグモへと近づいて行く。コガネグモの反応や如何に?としばらく眺めていた。
キリギリスは時折歩みを止めては休むのでなかなか距離が縮まない。しかしやがて、異常な振動を察知したコガネグモが反応した。素早く上向きになるとキリギリスに駆け寄って行く。おお〜ついに!、と思わず前のめりになりながら注視していると、キリギリスの少し手前でコガネグモは反転して元の位置に戻ってしまった。
つまり、キリギリスを獲物としては認知しなかった、ようだ。なぜ、そうしたのか?サイズだろうか、これは相手にしてはいけない、とでも判断されたのか?キリギリスはコガネグモの急接近のあとじっと静止したままになった。しばらく別の場所を回って戻ってみると、網糸上からキリギリスの姿は消えていた。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

アシタバの花で吸蜜するアオスジアゲハの左前翅には、V字型の切れ込みがクッキリと見える。
鳥に襲われたのだろうか。嘴のシルエットからヒヨドリの姿が思い浮かんだ。ラジオ体操していた今朝のこと、窓の外にアブらしき昆虫を咥えたヒヨドリを見ていたせいかもしれない。
posted by やまかます at 20:27| チョウ

2024年06月06日

虫を観て、植物を観て、互いを知る

三股町

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     EOS-R6 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト FlashQ G20U

脱皮直後のイシガケチョウ3齢幼虫。口元に2齢時の頭殻が残っている。

幼虫が逆さに止まっている柱は食べ残した葉脈(主脈)に糞塔を継ぎ足したもので、表面は吐いた糸で補強されている。
ちなみにうちの林のイヌビワでは今の時期、卵や1齢〜4齢まで見られるが、まだ緑色の終齢幼虫はいない。
つい数日前、母蝶が盛んに産卵していた。

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    EOS-R6 MarkU RF35mm F1.8 MACRO IS STM GODOX TT350

昨日、アオツヅラフジの葉っぱを食べていたアケビコノハ幼虫が、今日はすぐ隣にあったアケビの葉を食べていた。
写真は警戒モードに入ったところ。

そう言えば、アオツヅラフジも食草だったかな?記憶が曖昧だったので、先日、届いたばかりの
『昆虫と食草ハンドブック』(森上信夫・林将之 著. / 文一総合出版)↓を開いてみた。

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『昆虫と食草ハンドブック』は、2007年に刊行された『昆虫の食草・食樹ハンドブック』の増補改訂版ということだが、頁数がほぼ倍になりデザインもかなりブラッシュアップされていて、まるで新本そのもの。情報量が大幅に増えたこともあり、旧版に比べてお値段が倍近くになっているのは致し方無いだろう。

アケビコノハの頁を開いてみると、やはりアオツヅラフジもアケビコノハの食草として掲載されていた。うろ覚えだった記憶の確認できた。昆虫の普通種をこれから覚えたい人にとって、食草の情報も一緒に絡めて頭に入れていけば、基本情報を身につける早道になると思う。自然観察の初心者、あるいは熟練者にとっても、フィールドに持ち歩ける小図鑑として重宝することと思う。『昆虫と食草ハンドブック』の内容紹介は、森上さんご本人のブログに詳しく書かれている。

アケビコノハ幼虫の話に戻すと、成長段階で食草の種類を替えることが自然界であることを初めて知った。
そもそも写真の幼虫が孵化した場所は、アオツヅラフジかアケビのどちらだったのだろう?アケビとアオツヅラフジはお互いに蔓の一部が絡むほど近接しているので、いづれに産卵しても移動は簡単だ。ま、気分転換?にちょっと違う食草を味見してみただけ、かもしれないが。
飼育の場合、食草確保の問題でやむを得ず途中で食草を替えて、食いついてくれるか?無事に成長できるかどうか?と心配になることもある。種類によっては一度食べそめた食草を替えてしまうと頑として受け付けず、最悪餓死することもあるからだ。
posted by やまかます at 20:41| チョウ

2024年05月18日

吸い戻し

三股町

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     EOS-R6 MarkU  RF70-200mm F4 L IS USM

お隣の果樹園では、クリの開花が始まった。
画面手前はカキの若葉。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

カラスアゲハのメスが吸蜜しているのは、玄関前のサツキ。白い花粉を身体中につけている。
しこたま吸蜜をした後、庭の上空をグルグル旋回し名残惜しそうに何度も皐月に接近してはそのうち、プイッと遠くへ飛び去った。このメスは明日もまた来るような気がする。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

オオチャバネセセセリが鳥の糞で吸汁していた。
近寄って見れば腹端を前に曲げている。長く伸ばした口吻の先は、お尻の先端近くに添えられている。
よほど熱中しているのか、すぐ近くでこちらが立ち回っても全く動じない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  (トリミング)

よくよく見ていると、お尻の先端から小さな水滴がプチッと垂れている。ほんの一瞬のことなので、ここはプロキャプチャーモードで写し止めてみた。垂らした水滴は糞を溶かし養分を吸い上げることができるのだろう。

SF映画『DYUNE/デューン砂の惑星』の砂漠で着用するスティルスーツは、自分の体の活動エネルギーを再利用する夢のようなスーツだ。排尿ももちろん飲料水として回収できるという優れもの。まあ実現は無理のようだけど。
昆虫は体内に取り込んだ水分などを、体外に吐き戻して食事や巣作りなどに活用できるのだから、体そのものが道具にもなるわけだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午後7時15分、夕焼けの霧島山
posted by やまかます at 19:58| チョウ

2024年05月14日

ポトリ、ポトリ、お水のお味はいかが?

三股町

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ヌルデ若葉     EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

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柴栗    EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

近所の柴栗(山栗)の開花には今朝になって気づいた。昨日の夕方、散歩に出た嫁さんが見つけた哺乳類の頭骨を回収しに行ったところ、農道のずっと遠方だがよく目立っていた。
ちなみに、頭骨は一昨日の雨で用水路から農道に流されてきたようだ。下顎はなく白骨化してかなりの月日が経っている。

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イシガケチョウの吸水     EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM
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     EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM (トリミング)

吸水が始まるとすぐ、お尻からポトリ、ポトリ、ポトリ、と水滴を落としていた。ピューと飛ばす勢いはないが、頻繁に落とすので、高速連写で撮影してみた。
高速といっても EOS-5D MarkVのドライブモードでは最高で6コマ/秒だから、今のミラーレスカメラの連写性能には足元にも及ばない。
それでも根気よくシャッターを押し続けていると、2、3回は水滴が写っていた。ガシャン!、ガシャン!シャッター音も賑やか〜。

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     EOS-R6 MarkU EF-S60mm F2.8 マクロ USM FlashQ G20U

うちの林では、コジャノメの姿はめっきり見なくなり、ヒメジャノメが目につくようになった。羽化して日の浅いであろう新鮮なヒメジャノメだ。

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夕焼けと霧島山     EOS-R6 MarkU RF70-200mm F4 L IS USM

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO GODOX TT350 XPro O

庭のツワブキで、盛大に鳴いていた、シブイロカヤキリのオス。
懐中電灯の灯りを当ててもまったく平気な様子。近くで鳴く他のオスと張り合っているようだ。
posted by やまかます at 21:12| チョウ

2024年05月13日

割り込み

三股町

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クマイチゴ     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

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コガネムシ      E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

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アマガエル      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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サトキマダラヒカゲ     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

オオスズメバチ女王が飛び去ると、われ先にとサトキマダラヒカゲが集まってきた。
少し遅れてやって来たのは、バシん!バシん!翅団扇で押しのけながら割り込んでいた。

今日は朝から雲が多く今にも雨が降りそうな空模様で、予定していた撮影はほんのわずかしかチャンスがなく、結局、諦めて明日以降に持ち越し。
posted by やまかます at 21:07| チョウ

2024年05月12日

ゆっくり育ちます

三股町

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       エノキ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

駐車場の片隅に生えているエノキは車に乗り降りするたびに、何気なく目にしている。
今朝はふと目の前にぶら下がった「顔」に、思わず二度見してしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

庭に一株だけ生えていたイヌガラシは大事に見守ってきたが、先日、ツマキチョウの幼虫が見つかった。
蛹を見たいので室内に取り込み飼育している。葉っぱはもうほとんど残ってなく、幼虫はもっぱら硬い果実を食べている。
室内だとかえって気温も低いので、そのせいか成長が鈍いように感じる。取り込んだ段階で大きな終齢だったので、数日間を経て今朝のこと、
「どれどれもうそろそろ前蛹かな」と容器を覗き込んでみたら、まだ食事中だった。

※ その後、幼虫の体色が茶褐色へと変わり寄生バエに寄生されていたことが判明した。蛹になることなく萎んで死んでしまった。

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     EOS-R6 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM 「RAWバーストモード」

昨日、EOS-R6 MarkUの「RAWバーストモード」を試してみた。OMカメラの「プロキャプチャーモード」と同じような機能だ。
実写するまでもなく、スペックを見ると、OM-1の120コマ/秒に対してR6M2は30コマ/秒。動きが特に速い小さな昆虫などの撮影では、30コマ/秒では能力不足と言える。せめて60コマ/秒以上は必要だろう。
上写真のオオチャバネセセリの飛び立ちなどは、フレームに納まるカット数が少なく、ここぞという瞬間を切り出すのが難しい。モンシロチョウや大型の昆虫の動き程度なら余裕でコマ数を稼げる。
また、「RAWバーストモード」では、シャッター本押し前後のコマ数割り振りや連写コマ数などの細かい設定がないので、撮影条件に合わせた調整が効かない。
今回、写真は載せていないが、ヤクシマルリシジミ♂の飛び立ちシーンの「RAWバーストモード」撮影では、3コマ目の写真データがPC上の確認作業では壊れていた。撮影直後のカメラ内チェックでは何ともなかったので、PCに取り込む時にトラブルが生じたのか?ファイルが壊れていた、などということはOM-1では経験が無い。

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     EOS-R6 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM 「RAWバーストモード」

「RAWバーストモード」で撮影したデータは、1まとまりのファイルに記録されるので、画像チェックや後々のデータ切り出しや整理では扱い易い。ただし、1まとまりのファイルは、PC上だとEOS専用ソフトDPP上でしか閲覧できない特殊なファイルだ。
一方、OM-1の記録データは通常のRAWあるいはJPGデータなので、PC上のOSなり様々なソフトウェアで閲覧できる。超高速連写ではコマ数が多くなるので、大量のコマ数が一度の連写ごとにホルダーへまとまって納まってくれたほうが、撮影後の画像チェックや整理はやり易いので、その点だけは改良して欲しいと思う。
posted by やまかます at 20:32| チョウ

2024年05月08日

リンゴドクガ幼虫の今日

三股町

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

ハナウドが開花していた。花の位置は私の背丈よりはるかに上、2m以上にある。
毎年、物置小屋の裏の法面で大きく育つ。風が強く気温もあまり上がらずで、訪花昆虫はほとんどいなかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

越冬明けのキタテハはほぼ姿を消し、今年生まれ(羽化)の新成虫が目立ち始めた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭にいたサトキマダラヒカゲの交尾カップル。サトキマダラヒカゲはかなり多く、今年最初のピークだろうか。
もうそろそろ、真珠のような卵が見つかるかもしれない。

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      OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今春のカラスアゲハは多めに感じる。黒いアゲハの中では一番よく目にする。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コナラで育ったリンゴドクガ幼虫。4齢で、体長は2cmほどになった。
先月、4月17日に孵化した幼虫で、コナラ、ミズナラ、エノキ、クヌギ、にそれぞれ放飼している。最初は集合性が見られたが、2齢以降には分散して今では幼虫を見つけるのに苦労するし、見つかる数もかなり減ってしまった。
posted by やまかます at 19:35| チョウ

2024年05月05日

野薊レストラン

三股町

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      クスノキ(画面奥)とアカメヤナギ EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

午前6時20分、クスノキ大樹とアカメヤナギが朝の日差しを浴びていたのはほんの束の間だった。

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テイカカズラ     EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

テイカカズラの開花がいつの間にか始まっていた。うちの林のほぼ中央にあるアカメガシワに巻き付いている。

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ゲンジボタル♂     EOS-5D MarkV SIGMA 50mmMacro

夜露を纏って休んでいた、ゲンジボタルのオス。

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    EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM EF-25

人工池で羽化殻にぶら下がったまま、夜露を纏っていたハラビロトンボ。
羽化してのち気温が上がらずそのまま一夜を過ごしたようだ。

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     EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM. EF-25

ノアザミのレストラン。モンキチョウ♀が吸蜜しているところに、ハキリバチやイチモンジセセリなどが訪れていた。

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      EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM. EF-25

モンキチョウ♀はよほど空腹だったか他の虫が次々と訪れる間ずっと吸蜜を続け、そこへオスが飛来して盛んに求愛行動をとり始めた。
体当たりされて鬱陶しいとばかり、メスが飛び立つとすぐにオスは追いすがっていた。一旦はオスを振り切って草地に着地していると、またオスが戻ってきた。メスが腹端を高く持ち上げて交尾拒否の姿勢をとるも、なおオスはしつこく求愛を続けていた。で、そのオスもついに諦めて飛び去ると、また同じノアザミに戻って食事を再開していた。
posted by やまかます at 19:51| チョウ

2024年05月04日

曇り時々、雨

三股町

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サツキ     EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM 

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コアオハナムグリ     EOS-5D MarkV SIGMA 50mmMacro

ノアザミで花粉を食べる、コアオハナムグリ。

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       カラスアゲハ    EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM   

ノアザミで吸蜜する、カラスアゲハ。

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ジャコウアゲハ     EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM   

ノアザミで吸蜜する、ジャコウアゲハ。

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オオシオカラトンボ           EOS-5D MarkV SIGMA 50mmMacro

羽化直後のオオシオカラトンボ。

昨日から1歳半の孫と過ごしているけれど、ずっと相手をしていると、情けないほどに体力の衰えを感じる。
孫と連れ立って草むら探検中、クロヒカゲに求愛しているヒメジャノメがいたので、カメラを取りに仕事部屋までダッシュして戻ってみれば、孫が大泣きしていた。私の姿がいきなり消えて不安になったようだ。肝心のクロヒカゲもヒメジャノメも姿を消していた。
窓辺で飼育しているヤママユ幼虫にはかなりご執心で、何度も何度も抱っこ見学を繰り返すことになり、おまけにデッカいアシダカグモが壁や天井を歩いているのでこれも気になるようで、飽きることなく繰り返し傍まで連れて行かされた。
ヤママユの体には何回かトライして、指先で触れることができるようになったが、アシダカグモにはちょっぴり恐怖心があるようだ。
posted by やまかます at 22:25| チョウ

2024年04月28日

エゴノキの花と虫

三股町

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ボタンヅル     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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チュウガタシロカネグモ交接 OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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ギンツバメ  OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

午前6時半、朝の散歩で見つかったギンツバメは3頭だった。3頭とも林縁の薄暗い草陰にいた。

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カラスアゲハ♀ OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U
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クマバチ   OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

午前中は青空も出て陽射しが強く、夏日となった。この好機を逃すまじとばかり、カラスアゲハ、モンキアゲハ、ダイミョウセセリ、クマバチなどが、花にやって来て賑やかだった。
posted by やまかます at 19:41| チョウ

2024年04月25日

花は花でも

三股町

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     EOS-5D MarkV SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

昨日の午後から、そして今日と青空が広がったけれど、明日からまた梅雨のような日々が続くようだ。

夕方になってから、やり残していた草刈り作業を1時間ほど行った。雨の中でも草刈りをしている光景は珍しくないが、雨合羽を羽織ってはやりづらいし、なんといっても水を吸った草が重いので作業効率も悪い。できる限り晴れ間があるうちに済ませておきたい。

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    OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

エゴノキの花には、ダイミョウセセリ、クマバチもよく来ている。
体重がそこそこあるクマバチが縋り付くと、花がポロリと落っこちて慌てる様子も見かける。
空中でホバリングしている雄バチを、OM-1の被写体認識がピタリと捉えてくれた。

 
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  OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

アオスジアゲハが飛んできた。エゴノキの花に来るかと思いきや、スイバの雌花にしきりと縋り付き始めた。
しかも、口吻を伸ばして吸蜜しようとしているのが肉眼でもよく見えた。
何回か吸蜜を試みたあと、上空へと急上昇してあっという間に視界から消えていった。
風媒花で地味なスイバの花穂が、アオスジアゲハの眼にはなぜに蜜源と写ったのだろうか。

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    EOS-5D MarkV SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE DMW-FL200L

イヌザンショウの若葉。アゲハやカラスアゲハが時たま産卵していく。
posted by やまかます at 20:44| チョウ

2024年04月24日

見納め?

三股町

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           EOS-5D MarkV SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

エゴノキの花は咲いた端から、ポトリ、ポトリと落ちていく。なぜにそれほど急いで落花するのやら。
今日もカラスアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、ヒメウラナミジャノメなどが来ていた。

エゴノキにカメラを向けていると、すぐ目の前に、サラサヤンマの交尾カップルが飛んできて驚いた。
カップルは上空へと舞い上がってしまい見失ったのだけど、しばらくしてからメスが単独ですぐそばまでやってきた。地面低くを探るようにして一旦は林の茂みに入り、また道路の方へ戻ってきてから濡れた地面に着地して産卵姿勢をとった。が、それもほんの一瞬のことで耕作放棄の荒地へ(上写真画面奥)と飛び去ってしまった。

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サルトリイバラ果実       EOS-5D MarkV SIGMA 50mmMacro

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モンキアゲハ      OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

スイカズラの花を訪れるのはうちでは圧倒的にモンキアゲハが多く、稀にアゲハが来る。

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    EOS-5D MarkV SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

イヌビワの葉上で日光浴していたアゲハ。春型のアゲハはそろそろ見納めになるだろうか。

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ラミーカミキリ♂      EOS-5D MarkV SIGMA 50mmMacro

カラムシにはもう、ラミーカミキリが出ていて、食痕のしわざも見つかる。

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イシガケチョウ幼虫      EOS-5D MarkV  SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

イヌビワの葉を食べていたイシガケチョウ幼虫。ほころびかけた冬芽で卵を見つけることができなかったが、いつの間にかもう終齢。季節の進行に取り残されたような気持ちになる。エゴノキの開花の様子からして、ゲンジボタルもすでに出ているはずだ。
posted by やまかます at 20:37| チョウ

2024年04月13日

羽化ならず

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

昨日に引き続き今日も、下見で渓流を歩いてみた。川に降りることができて、ある程度広く終日明るい場所となると、その条件に見合う場所はかなり限られている。見落としている細道が無いか、こまめに探し歩いてみる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

初めて足を踏み入れた藪陰で、エビネが咲いていた。野生のエビネを見るのは数年ぶりで、前回は鹿児島県の渓流沿いだった。

さて、2月15日に見つけたカラスアゲハの越冬蛹のその後だが。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350 (撮影:3月21日)

もうとっくに成虫が羽化している時期だけど、実は先月の末、異変に気づいた。
パッと見た目で、体の艶が失われ変色していたのである。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350 (撮影:3月21日)

反対側から見てみると、横腹に大きな穴が空いており中はほぼ空洞になっていた。
穴の形の崩れ具合からして、何者かに外部から捕食されたのでは無いだろうか?
鋭角な切れ目は、小鳥の嘴の形そのものなのかもしれない。

寄生バチが出た穴なら、もっと小さく綺麗な円形になるはずだし、寄生バエの場合は腹部の節間膜を食い破って脱出するだろう。
もしかしたら、寄生バチorバエのいづれかが脱出した後、あるいは小鳥が突いた後から、何者かが脱出口を喰い広げた可能性もある。その場合、その何者かは、例えばクロシデムシなどが思い浮かぶ。スカベンジャーである彼らは、優れた嗅覚でもって遺体のある場所に飛来する。
かなり昔のことになるが、ウスタビガ繭の横腹に空いた大きな穴に半身を突っ込んでいたクロシデムシを見たことがある。ウスタビガの繭壁を食い破る天敵は、ヤブキリ、コロギス、そして鳥などがいて、硬い繭の中といえど決して安全では無い。それら天敵の食い残し、おこぼれをクロシデムシは見逃さないのである。クロシデムシは春早くから活動を始める。

posted by やまかます at 21:52| チョウ

2024年04月08日

吸蜜ラッシュ

三股町

曇り空ながら、庭のツツジにはアゲハ類が次々と訪れていた。午前10時半頃。

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キアゲハ    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

キアゲハは一度に2頭、そこにアゲハ、カラスアゲハも入り混じって、けっこう賑やかだった。
玄関出てすぐのタイミングで、まずはお出かけ用ショルダーバックをいったん片付けに戻り、カメラに持ち替えた。

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カラスアゲハ♂(左)    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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   LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U   

上段左から、ジャコウアゲハ♀、 ミヤマカラスアゲハ♂、 ミヤマカラスアゲハ♀
下段左から、クロアゲハ♂、 モンキアゲハ♂、 アゲハ♀

一瞬、花に近寄っただけはアオスジアゲハで、撮影に至らず。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ライトトラップには、数種類のガ類が来ていた。ツマジロエダシャク、ナンカイキイロエダシャク、ウスキシャチホコ、ギンモンスズメモドキ、など。
そして一番大きいサイズの、シロスジトモエ

posted by やまかます at 17:36| チョウ

2024年04月03日

蛹の運命

三股町

今日の写真は、昨日(4月2日)に撮影。

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クモの網糸に花びら     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ようやく咲いたかと思えば、もう散り始めているサクラ。晴れ間の下で眺める機会はわずかだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨年11月に見つけた早馬神社のアオスジアゲハ越冬蛹の様子を見に行ってみた。
境内ではアオスジアゲハが飛んでいた。
しかし、褐色型の2蛹はいづれも天敵に侵されていたようだ。大きな穴が空いていたり、、、、、

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

変色して生気を失っていたりした。他の緑色型も黒斑が出ていたりして、羽化するかどうか怪しい様子。


〜機材のお話し〜

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Leofotoのマジックアーム AM-3KIT を SmallRigのカメラケージに取り付ける場合、困ったことがある。

それは、アーム側にある2本の突起とケージ側の穴の大きさ・形状が違うため、回転止めが効かないのである。
アームとケージのメーカーが別々なので致し方無いのだが、いくらネジをキツく締めてもアームがストロボの重みで回転してしまう。アーム側の突起2点のみでドッキングすることになるからだ。
そこで、アーム側のネジ部に自作したポリエチレンのワッシャを咬ませている。ワッシャの下駄を履かせることで設置面積を広くしてガッツリ固定ができる。
ワッシャには突起が嵌る穴を開けたが、この細工はちと面倒だった。ポリエチレンはタッパー容器の蓋を切り抜いた。ケージ側の受け穴を広げて整形しようかとも考えたが、金属加工の精密な作業は工具的にも無理と判断して諦めた。
posted by やまかます at 21:23| チョウ

2024年04月01日

アゲハの威嚇

三股町

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

エノキの果実が膨らみ始めている。
ヒヨドリはこの青い実ではなく、ほころびかけた若葉を啄んでいた。ホウレンソウ、ブロッコリー、いろんな葉野菜も啄みます。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ゴマダラチョウ幼虫はとっくに脱皮を終えて終齢となっている。

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マムシグサ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

羽化して間もないアゲハのメス。ツバキで吸蜜していたが、私が動いた拍子に翅を広げて威嚇姿勢となった。
羽化直後のアゲハ類ではよく見られる行動の一つだ。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

コミスジの姿が増えてきた。写真の個体はメスだろう。    
posted by やまかます at 20:30| チョウ

2024年03月29日

ほー法華経

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

我が家のサクラも満開。

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    OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アゲハのメスが吸蜜に訪れていた。尾状突起が二本とも欠けてはいるが、日々、産卵に励んでいることだろう。

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リンゴドクガ♂
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リンゴトクガ♀と卵塊     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

リンゴトクガの雌雄が庭にいた。
ユズの幹にはびっしりと卵が産み付けられ、そのすぐそばでメスが休んでいた。
リンゴドクガの卵は初めて見たような気がする。全部孵化すると餌不足は目に見えているので、いづれ引っ越しが必要だろう。

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     OM-1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO    

梢から梢へと移動しながら囀っていた、ウグイス。
囀りの合間には、しきりと羽繕いもしていた。
posted by やまかます at 20:34| チョウ