2023年12月10日

チョウの賑わい

三股町

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今朝も窓の外は濃い霧。日中の気温はグングン上がった。
おかげで南向きの居間は、窓を開けっぱなしにしていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

そろそろ花の衰えが見え始めたツワブキだが、たくさんのチョウで賑わっていた。
クマバチもブンブンやって来たけど花には止まらず、落ち着きなく飛び去ってしまった。

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イシガケチョウ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

posted by やまかます at 19:08| チョウ

2023年12月09日

枯れ葉団子の術

都城市

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

目の前に飛来して日光浴を始めた、ルリタテハ。
ルリタテハを見るのも久しぶりかと思う。ここ数年、我が家の庭に現れる頻度は少ない。もっとも、昨年の秋には案内していただいた飯能市のフィールドで、越冬ルリタテハを観察できた。ルリタテハの越冬スタイルは、とてもユニーク、かつ大胆と言えるだろう。自宅周辺のフィールドでは越冬場所でのルリテタハにまだお目にかかったことがないけど、それも何故かなと不思議にも感じる。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

昨シーズン見つけた同じツバキの梢に、ムラサキツバメ越冬集団がいた。わずか7頭ではあるけど、この場所がお気に入りなのはなぜ、と問いたくなる。

で、しばらく歩いてアオギリを探していると、その手前のカシワでも越冬集団がすぐ目に入った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

上写真の集団は、20〜30頭くらいで、下写真の矢印先に位置している。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

一段下に別グループの集団がいて、こちらは30〜40頭。
カシワの葉っぱがもっと広ければ、50〜70頭の集団ができていたかもしれない。
posted by やまかます at 19:53| チョウ

2023年12月07日

越冬幼虫2題

都城市 

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      LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

公園のシダレヤナギを見ておいた。昨年の台風で根本から倒れたものの、残った根株から人の背丈ほど細い枝が何本も伸びている。枝又を見ていくと、コムラサキの越冬幼虫が次々と見つかった。若い枝なので幼虫の姿がとても目立つ。
コムラサキの越冬幼虫探しは難易度が高いほうだが、今日の場所では拍子抜けするほど簡単に見つかった。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

越冬場所を探しているのか、場所替えをしているのか、忙しく歩いている幼虫もいた。

三股町

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       アカメガシワ落葉   LUMIX G9 M2  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

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      LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

サツマヒメカマキリの越冬幼虫を見つけておいた。場所は、自宅林のイチイガシ大木の梢である。
2年前にはここの梢だけで8頭もの幼虫を見つけている。気温が上がると移動するので、越冬場所は定まらないことが多い。探し当てても油断は禁物だ。ちょっとした振動やこちらの動きにも敏感で、ピョンと地面に飛び降りることも少なくない。落ち葉や下草に紛れた幼虫を探すのはかなり厄介だ。

写真の幼虫も見つけた時は地上高170センチほどの位置にいたのだが、こちらの動きを察して飛び降りてしまった。落ちていく軌道が見えていたので、なんとか幼虫を拾い上げることができた。
枝に誘導して撮影したのが、下の写真。

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       LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

頭胸部がアンバランスに大きいこの体型、色彩から、枯れ葉などに蹲っていると隠蔽効果は抜群である。
posted by やまかます at 20:48| チョウ

2023年12月06日

赤ツノ

三股町

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イヌビワ     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

久々に霧の濃い朝だった。近所の交差点で車同士の衝突事故があったらしい。夕方帰宅した嫁さんから聞いた。
霧が濃いにも関わらず、ライトを点灯しないドライバーはけっこういる。
今日もひたすら、デスクワーク。昼食後の休憩で少し歩いた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ジョロウグモの網はヨレヨレになったものばかりで、産卵するメスの姿を見るようになった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

クロヒカゲ3齢幼虫は気温が上がると食事をしており、順調に成長しているようだ。
食事をしているタイミングを計るのは難しいので、こまめに覗き込んでみるしかない。近づく時には振動を与えないよう、影を落とさないよう細心の注意が必要。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (トリミング)

散歩の途中、キヨコさんの畑のエノキにオオタカハイタカのメスが佇んでいるのを見つけた。
なるほど、近くでカラスが騒いでいる理由がわかった。
しばらく羽繕いをして落ち着いている様子だったが、そのうち飛び立って行った。気流に乗ってグングン高度を上げ豆粒大になって視界から消えた。
※写真の猛禽はオオタカではなく、ハイタカのメス、とご教示いただきました。訂正いたします。
猛禽類の調査をしている方からご指摘いただきました。
posted by やまかます at 20:52| チョウ

2023年11月22日

まだ食べてます

三股町

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イシガケチョウ  LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

林内を低く飛んで何度か葉上に着地するも落ち着かず。
どこ行く、どこ行くと目で追いかけていると、いきなり急上昇したあと、高所のヤマイモ葉裏にペタリ。

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     LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

南向きの林縁ではゴマダラチョウ幼虫が、見上げている目の前で食事を始めた。
今日までずっと動かなかったのに、暖かいせいか急にソワソワしていた。黄ばみ始めたエノキの葉っぱは、それでも美味しいのだろうか。

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     LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

その幼虫の気配に感づいたか、寄生バエが飛来してジィ〜っと品定めを始めた。
次の瞬間、ハエが幼虫に体当たりし、幼虫は俊速でツノをふりかざしてこれに対抗。ハエはそのまま去って行った。寄生バエがそんなに簡単に諦めるはずはないと思うのだが、しばらく待っていても戻ってはこなかった。
明日にはどうなっているだろう。

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           LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

シロダモの葉表にいたムラサキツバメ越冬組は、先日見た時は4頭から2頭に減っていた。
ところが今日になって覗いてみると、なんと10頭に増えていた。せまい葉っぱだけど、このあとまだ増えるだろうか。
posted by やまかます at 19:42| チョウ

2023年11月18日

揺れる筏

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

北西の冷たい風が吹き荒れ、霧島山の高千穂岳と韓国岳に今期初の冠雪があった。
強風は夕方まで続いた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

自宅林に降りてみるとすぐ、足下の薮陰にオオアオイトトンボがいた。
昨日はオスだったが、今日はメスだった。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

林内の日だまりにはヒメアカネが多数見られた。地面近くで日光浴するものばかりだった。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

目線より少し高い梢で、ムラサキツバメの越冬組がいた。シロダモの葉筏は風で大きく揺れていた。よくそれで振り落とされないものだと感心する。
このシロダモでは過去にも越冬集団が見つかっているが、例年3メートルほどの高所だった。
手で届くような低い位置でこのまま集団が維持されるかどうかは、今後も見守ってみたい。
posted by やまかます at 19:23| チョウ

2023年11月16日

神社のサナギ詣で

三股町

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

町内に用事で出掛けたついでに、毎年恒例、「サナギ詣で」と称して早馬神社に立ち寄ってみた。
お目当てのサナギはすぐに見つかったが、サナギ探しの途中、ヒメクダマキドモキ♂にザトウムシの一種がくらいついているのが目に入った。
まだ生きているようにも見えるがヒメクダマキモドキはすでに死んでいた。森の掃除屋さんの呼び名通り、ザトウムシはミミズなど小動物の死骸にたかる。
近づいてよく見ると、ザトウムシの口器がリズミカルに動いているのがわかった。この建築物の日陰側の壁にはザトウムシが何頭か屯していたが、彼らの嗅覚はかなり優れているようだ。

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燈籠の傘の下(褐色型) LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350  

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物置小屋裏手(褐色型)  LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0PRO GODOX TT350

今日見つかったアオスジアゲハの越冬蛹は、プレハブの物置小屋に4体(緑色型3、褐色型1)。
燈籠に1体(褐色型)。全部で5体のうち3体が緑色型、2体が褐色型、だった。

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      褐色型     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

これまでの観察経験では、褐色型はきわめて少ない。一時は褐色型の蛹を躍起になって探した時期もあり、また本の仕事で写真が必要になったときは、飼育して淡い色だがなんとか褐色型の蛹を撮影したこともあった。
今日はしかしあっさりと、褐色型を2体も同時に見つけられて、素直に嬉しかった。

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緑色型     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

アオスジアゲハ蛹の体色は、蛹化場所に落ち着いて帯糸を形成する前のタイミングに、体に受ける光の量(照度比)などに影響を受けるようだ(平賀壮太『蝶・サナギの謎』(トンボ出版・2007年)。
蛹化場所に落ち着く時間帯が明るい日中であることから、太陽光の影響を大きく受けるわけで、アゲハのように蛹化場所の材質にも影響を受けるのとはメカニズムが違うようだ。
今日見つけた褐色型の蛹2体は、物置小屋の北側と燈籠の傘の下側で、どちらも終日薄暗い条件だった。

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       LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

こちら宙ぶらりんになった蛹殻は一昨年蛹化した蛹で、しばらく観察していたが今年の春に羽化はできなかったものと思う。腹部には寄生者が脱出したであろう穴が空いていた。
posted by やまかます at 21:02| チョウ

2023年11月05日

赤い果実

三股町

道路を跨いだその先に柿の木があり、今朝もハシブトガラスが果実をもぎとっていた。
もぎ取るところをちゃんと見たいので近寄ってみれば、熟柿にクロコノマチョウが来ていた。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

カンカン照りの下、明るい場所での吸汁行動は珍しいとも思えた。最初のうちオオスズメバチも来ていたが、写真の柿にはなぜか来なくなり、ずっと高い茂みに隠れた場所の柿に鞍替えしたようだ。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (トリミング)

少女漫画に描かれる大きな瞳のような眼状模様を写したくて、飛翔する瞬間を狙ってみたが、そのチャンスは一回だけあった。あったけど、タイミングとしては間に合わなかった、とそう思い込んでいたが、画像確認するとなんとか写っていた(透かしで)。 G9 M2のプリ連写は1秒前まで遡って撮影できる。しかし背景がゴチャついてしまい、写真は失敗。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

マムシグサ果実の頂上で、ヒメホシカメムシが佇んでいた。
果実を吸汁していたのか、そうでないのか、確認はできなかった。
人が齧るとムチャクチャ苦いらしいが(自分は試していない)、昆虫や鳥やナメクジは平気のようだ。
posted by やまかます at 21:17| チョウ

2023年10月31日

すり足、さし足、しのび足

三股町

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

午前10時10分、コミスジ幼虫が食事を終えての帰り道。
ツツッ、ツツッ、ツツッ、と小刻みに慎重な歩みは、鳥などに見つからないよう細心の注意を払っているのだろうと思える。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

帰宅先は、枯れ葉布団の上。
庭のナツフジには、コミスジ幼虫がそこにもあそこにもと、見つかる。

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   LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

毎朝、玄関前のタイルにやってくる、イチモンジチョウ。
すっかり乾いたタイルだけど、口吻の先がしっとり濡れて吸い戻しを行っている。
どれだけ美味しいのだろう。

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   LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

ねぐらについた、ヒメアカネ。
posted by やまかます at 19:26| チョウ

2023年10月28日

LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U と LUMIX G9 M2

都城市 早水公園  ( 10月27日 )

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      LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

昨年の台風の影響で根本から倒れてしまったシダレヤナギ。久しぶりに訪れてみると、3本のうち、1本の根株から人の背丈ほどひこばえが茂っていた。すぐ目に入ったのが、白い蛹殻(上写真)でそれも10個以上がクリスマスツリーの飾りのようにぶら下がっていた。コムラサキの成虫が、ここで育って旅立ったことがわかる。

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       LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

さらに見ていくと、終齢幼虫もいた。そういえば、葉っぱはかなり食べ尽くされており、食圧によって若葉が萌え始めていた。

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        LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

そして、羽化して翅が伸びたばかりの成虫もいたし、蛹もあった。幼虫や蛹がこれから成虫になり、産卵まで漕ぎ着けるころは、11月も半ば以降になるだろう。その卵から孵化した幼虫が越冬組になるわけだが、さて間に合うのだろうか。

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        LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

コムラサキを見ていたら、カワセミの囀りが近づいて来た。目を向けるとネムノキの梢に止まるところだった。
レンズを取り替えて、そっと近寄ってみた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (トリミング)

池の水面に狙いを定めてダイビングしたけれど魚には逃げられたようだ。空振りで照れくさいのか、そのまま池の向こう岸へと飛び去っていった。

〜機材のお話し〜

さて、今朝のこと届いたばかりのカメラとレンズの初撮りを、用事ついでに立ち寄った公園で行ってみた。わずか4、50分ほどの試し撮りで、まだ取説もろくに読んでいないので、細かい操作方法も理解できていない。
パナソニックのマイクロフォーサーズカメラ、LUMIX G9 M2 と、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U で、いづれも今月発売になったばかりの新製品だ。
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     TG-6

上写真の右が、G9 M2に100-400mm、左は、OM-1にマクロ90mm。こうして並べてみると、100-400mmレンズがいかに小さいかがよくわかる。また同じマイクロフォーサーズカメラでも、G9 M2 はOM-1に比べて一回り近く大きい。
G9 M2 は、しかしグリップが深く表面の滑り止めもよく効いて、100-400mmレンズとの組み合わせではちょうどバランス良く安定する。近接距離は1.3m、レンズの重量は985g。

OMシステムの望遠レンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO のサブレンズとして、同じ焦点域でありながら、できるだけ小型軽量のレンズを探していたのだが、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 Uはその条件にピッタリで、描写力も問題ないように感じる。いつでもどこでも携行できる望遠レンズとして活躍してくれるだろう。
posted by やまかます at 19:00| チョウ

2023年10月26日

お篭もり

三股町

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

午前6時44分。
昨夕見つけておいた、ミヤマアカネを見に行ってみた。
軽トラの運転席から身を乗り出すようにして「何かいますか?」と聞かれて、そっと指差したのだけど、ミヤマアカネの姿がなかなか目に入らないようだった。夜露で白っぽく、周りに溶け込んでいたせいだろう。
毎朝、イノシシの罠の見回りに来ている近所の方だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

19日に孵化した1齢幼虫は今日も糞塔作りに励んでいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

右端近くに1齢の頭殻が見える、こちらは2齢。
2齢になるとあれほど夢中になっていた糞塔作りをキッパリと止めてしまう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

葉を台形に切り詰めてから、サンドイッチのように二つ折りにして、糸で閉じた中に納まっていた幼虫。
もう冬越し準備が整ったようだ。
一方で、イチモンジチョウ成虫はまだまだ活動しており、今日も産卵に来ていた。
posted by やまかます at 20:50| チョウ

2023年10月21日

タテハ・エイト

三股町

スイカズラに絡まったクモの糸。そこに産み付けられた卵は、今朝のこと孵化が始まった。
幼虫の行先、その姿などについては、もう少し観察を継続してのち、紹介できればと思う。

さて、、、、、
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

タッタ、カッカ、タッタ、カッカ、、、。庭にて、冬鳥ジョウビタキの初登場。
数日前から囀りは聴いていたのだけど、姿を見るのは今朝が初めて。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

この時期、アゲハの翅は傷んだものが多いが、まだ遅れて羽化するものもいるようだ。新鮮なオスが花に来て、かなり長いこと吸蜜していた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

夕方、自宅林の南側でタテハモドキが多く舞っていた。
ねぐら入りする前、どこにしようかと迷っているような様子を窺えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今日になって初めて気づいたのだが、翅裏に「8」の紋様がある。
posted by やまかます at 20:54| チョウ

2023年10月20日

糞塔作り

三股町

昨日孵化したイチモンジチョウ幼虫は、今朝の午前6時47分、スイカズラの葉を食べていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

すでに糞塔も作り始めていた。この作業にいつ頃から取り掛かったのか不明だが、深夜から明け方にかけてであろうか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

午後3時43分、糞塔がはっきりわかるほど伸びていた。
休息するときも糸を繰り出したままである。何度も休憩や食事を挟みながら、9時間かけてこのくらいの作業量。
体長2ミリ前後の幼虫にとって、スイカズラの成葉はけっこうな硬さと厚みがあるに違いない。
体前半部には食べた緑葉の色が透けて見える。糞塔に使った糞以外にも体やそこら辺にくっついている糞の量はけっこうある。小さい体ながら、よく食べ、よく脱糞し、そして地道に働いているようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (深度合成)

昨日、この1齢幼虫を撮影している最中に、目の前にイチモンジチョウ母蝶が飛来して、葉裏に産卵していった。
本種の産卵場所は葉表のことが多いけれど、葉裏に産むことも少なくないようだ。葉表に卵がよく見つかるので、わざわざ葉をめくってまで葉裏を確認していないだけのことかもしれない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

クモの糸に産み付けられていた蛾類の卵に、孵化の兆候が出ていた。幼虫の黒い頭部と丸まった胴部が卵殻越しに透けて見える。孵化は今夜から明日の明け方にかけてだろうか。
孵化幼虫の行方を見逃さないように気をつけたい。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ススキについたカンシャワタムシのコロニーに、ゴイシシジミが来ていた。
以前に観察していたコロニーはハキオビヒラタアブ幼虫数頭の暴食により壊滅状態となってしまい、ゴイシシジミ幼虫も姿が消えてしまった。今日のコロニーもハキオビヒラタアブ幼虫がいて、日に日にアブラムシの数が減っている。

イチモンジチョウ1齢幼虫の撮影をしていたとき、ブウ〜ン、ブウ〜ン、という翅音がすぐ耳元にやって来た。
姿を見なくても、音の大きさからオオスズメバチとわかった。じっとしていれば、すぐ去っていくだろうと思いきや、しつこく私の体にまとわりついてくる。
ゆっくり立ち上がって、そっと歩き出してみてもまだ離れない。走ってはいけないな、とゆっくり振り向いてみれば、私の肩に着地してしまった。香水も何もつけていないし、一体何がオオスズメバチを誘引しているのだろう?と不思議に感じて、過去に頭部を刺された経験もあるので、パーカーのフードを被った。歩いているうちようやく飛び去ってくれたが、多くの方はこんな時にどう対処するだろう。
posted by やまかます at 20:08| チョウ

2023年10月18日

筋書き通りに

三股町

先日、イチモンジチョウ1齢幼虫の糞塔作りについて触れたけれど、その作業現場を今朝のこと観察できた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

齧り残した主脈の先端で、自分の体にも糞をまぶして、糞塔作りに励んでいる。
お尻から糞を口で掬い取り(柔軟な体ゆえ)、糸で絡め積み足していくという地道な作業だ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

撮影していて途中で気づいたのだが、葉裏に同種の卵が産み付けられていた。
通常、イチモンジチョウの産卵は葉表に行われるのでちょっと意外ではあった。
よく見ると孵化間近だ。もし、この卵が孵化したらどうなるか。
孵化幼虫は自分が産まれた葉っぱへのこだわりが強く、先発の幼虫に遠慮して別の葉に引っ越しすることはまず無いようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (撮影:10月14日)

で、どうなるかと言えば、上写真のごとく側脈を使って糞塔を作ってしまう。
おそらく先発の幼虫がいることなど、眼中にないのではないかと推察している。このような多重巣と言える現象は少ないけれど、それほど珍しいものでもない。同じように1齢幼虫が糞塔作りをするイシガケチョウでもこの現象は何度も見ている。
posted by やまかます at 19:46| チョウ

2023年10月17日

AI被写体認識

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

セイタカアワダチソウの群落が増えるたびに気が滅入るけれど、それはさておき、、、、
ジリジリと照りつける陽射しの下、イシガケチョウが吸蜜に来ていた。
過去にも機会あるごとに撮影しているシーンだけど、鍛錬は継続することに勝るものは無い。好きな生き物を見かけたら咄嗟の判断に磨きをかけるためにもまずは撮影してみる。物はいいようだが単に衝動的な行動ではある。

太陽光に透ける翅を狙いたいが、開いたタイミングを計ることなく、こういうケースではシャッターチャンスを高速連写に委ねることが多くなった。そのぶん、緊張感に乏しい撮影となるのは否めない。楽したぶん、そのゆとりを別のところで活かしたいものだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

さて、連写している間、ファインダー越しにニホンミツバチが舞うのがチラッと一瞬見えていた。
家に戻って画像を吸い上げPCモニターで再現してみると、ニホンミツバチが画面に入ったときから、フォーカスがミツバチの方に(手前に)移動していた。被写体認識モードを入れていたため、カメラが動いているニホンミツバチのほうを認識して追いかけ始めたわけだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ミツバチが画面のなかで締める割合は小さいけれど、ミツバチの飛翔をしっかり追い続けていた。
この場合、イシガケチョウの翅の開閉という動きは動体として認識されないのだろう。風で揺れる葉っぱなどには反応しにくいようなチューニングをされているのだろう。もっとも、OMシステムの「鳥認識」モードでは、トンボなどは比較的よく捉えてくれるが、ほかの昆虫だと迷ってしまうことが多く、枝葉をあちこち彷徨うことがある。背景がボケたりスッキリ抜けている場合を除いて、葉上など複雑な場所でじっとしている(動かない)虫をあらかじめ認識してロックオンすることは難しい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

最後には飛翔先がたまたまイシガケチョウのところだったので、本来狙っていたフォーカスに戻っていた。

OMシステムのAI被写体認識の動物枠は、「鳥」と「犬・猫」というカテゴリーだが、いづれは「昆虫」も加わり細分化されるのか、それとも「動物」という大枠が想定されており、いづれはもっと広範囲の種類を昆虫でもなんでもいけちゃいますという具合に、認識能力が飛躍的に増殖していくのかもしれない。




posted by やまかます at 20:26| チョウ

2023年10月14日

三つ巴〜アゲハ〜

三股町

雨上がりの束の間に、庭やすぐ近所で小さな営みを拾い撮り。
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ジョロウグモの網糸     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

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ナナホシテントウ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

夏眠から覚醒したナナホシテントウの姿もチラホラ、見かけるようになった。

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ワレモコウ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

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ヒメクダマキモドキ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

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ミゾソバ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

透明感のある花弁もあって、ミゾソバの花や蕾は見ていて飽きない。

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アゲハ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

最初、オスとメス(画面左上)の2頭で絡み合うように舞い始めたが、そのうち別のオスが加わって3頭の乱舞となった。
3頭目が加わったことで求愛は長くは続かなくて、そのうちに解散してしまった。

    〜お知らせ〜

今月、21日から「木城えほんの郷」で、写真展を開催します。

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写真展開催日程は、10月21日(土)〜11月26日(日)で、毎週、月曜日は休館日となっています。
また、10月29日(日)には、午後1時30分〜、ギャラリートークを開催します。
posted by やまかます at 20:46| チョウ

2023年10月11日

鱗粉

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ミズヒキの赤い花が目立ってきた。花一つ一つを拡大してみると赤い花と白い花があることに気付く。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

セイタカアワダチソウの開花も始まっている。ふと見れば何かしらいるような、いないような。
ハラビロカマキリのオスと目が合っても知らん顔をしておく。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ランタナの花に、ヒメクロホウジャクが今日もきていた。花壇には必ずやって来る常連だ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

クモの糸に蝶が掛かることは比較的少ないように思う。翅に鱗粉がたっぷりのっているからだろうけど、枝葉にぶつかったり、鳥に襲われて危機一髪なんて、そんな日々を過ごしているうちに鱗粉は次第に落ちてしまう。
写真のアゲハもだいぶ鱗粉が落ちている。ジョロウグモの餌食となってしまった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

順光で撮影したあと、反対側に回って逆光で撮影した。ジョロウグモの糸が複雑に張られていて、慎重にそれを避けて回り込んだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ススキの花穂が次々と伸び上がり、はたきのような姿が我が家の庭でも目立ってきた。
夕陽を浴びるのを窓からぼんやりと眺めてみた。
posted by やまかます at 20:09| チョウ

2023年09月30日

庭のコスモス

三股町

庭のコスモスが賑わってきた。
ハキリバチ、アカタテハ、そして、アカタテハの足元にコアオハナムグリ。(撮影:9月29日)

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ホシホウジャク
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツマグロヒョウモン♂
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツマグロヒョウモンは他のチョウやハチなどに比べて、一つの花での滞在時間がもっとも長く、しっかり丁寧に吸蜜している。飛び立つタイミングを待つ間に腕が痺れてしまいそうになった。

〜長崎県、諫早市〜

熊本港から九商フェリーに乗船。フェリー乗り場の駐車場はまだ午前中なのにフライパンの上にいるような暑さだった。
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TG-6

島原半島、雲仙岳の山並みを正面に据えて、1時間の船旅。
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TG-6
posted by やまかます at 19:18| チョウ

2023年09月28日

アブラムシとチョウ 

オオキンカメムシ幼虫がいたアブラギリの近くにホウライチクがあって、ツノアブラムシ類のコロニーがついていた(昨日)。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U (撮影:9月27日、出水市)

オオテントウには会えなかったけど、ゴイシシジミが数頭、集まっていた。
ストロー状の口吻でアブラムシの体を撫でるようにしているうち、アブラムシがお尻を上げて排泄し、すかさずその甘露球を吸い上げていた。コロニー内にはゴイシジミの卵も見られた。

この瞬間を撮影するには数打つしかない。とにかく撮り続けて当たれば良し。
薄暗い林内でチョウの動きを写し止めるために、ストロボを使った。ストロボはカメラから離して逆光の位置から1灯のみ。左手でストロボを持ち、カメラは右手だけで構える、というのは小型軽量マイクロフォーサーズの本領発揮と言える。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (撮影:9月27日、出水市)

三股町

我が家の庭のススキでは、カンシャワタアブラムシのコロニーの中で、ゴイシシジミ幼虫が成長していた。
先日、孵化した幼虫だろう。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

次々とやって来るアリはアブラムシに夢中で、ゴイシシジミ幼虫にはまったく無関心の様子。
もう終齢のようだが、体の紋様は成虫の碁石を並べたような翅の紋様に似ている。
posted by やまかます at 20:34| チョウ

2023年09月26日

空色ラッパ

三股町

昨夜から降り続けた雨で、外はしっとり濡れそぼっていた。
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ジョロウグモの網糸と雨滴     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

16年前、移転してきた当初には見られなかったセイヨウアサガオ。今ではとなりの空き地からジワジワとうちの林にまで入り込み始めている。その繁殖力たるや凄まじいとしか言いようがない。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

花の中にクロセセリが潜り込んで吸蜜しているようだ(写真上の画面中央下)。

長い口吻を持っているクロセセリでもこうなのだから、モンキアゲハ♀も窮屈そうに花の中に大きな体をねじ込んでいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:13| チョウ

2023年09月25日

秋型

三股町

外来アサガオを凌いで賑わうのはクズ群落。
となりの倉庫壁面をカーテンのごとく覆っている。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

少しでも草刈りを怠ると、我が家の駐車場へどんどん押し寄せてくる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

タテハモドキの秋型が花壇に来ていた。
ずいぶんと長く吸蜜していたが、花は写真のセンニチコウに限られ、混じって咲いているポンポン百日草やコスモスにはまったく目もくれない。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

足下に飛び出してきて、そのままあっさり捕まえたトノサマバッタのメス。
弱っているのだろうか、と手から放した途端、高く舞い上がり下段の畑へと飛び去って行った。

昨日と同じ時間帯(午後5時過ぎ頃)にジュズダマを見に行った。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

セグロアシナガバチが舐め取っていた、まさにその場所に、ハエの一種がいてこれもまた同様の行動をとっていた。
どうやら、多くの昆虫たちを虜にする成分でも含まれているようだ。
この時点でアシナガバチの姿は無かった。

隣のジュズダマ群落では葉の付け根を中心に、ススのようなもので黒ずんでいた。
このススが飛び火したものだろうか?それならば、この大元の場所にアシナガバチもハエも来ているはずだが、、。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U



posted by やまかます at 20:00| チョウ

2023年09月15日

彼岸花、見ごろとなり、ハラビロ産卵する

三股町

ヒガンバナの開花ピークとなり、庭では次々とアゲハ類が訪れている。
外で陽射しを浴び、チョウたちを撮影するのも筆休めにはちょうどいい運動になる。
このところ望遠レンズの高速連写撮りに頼り切りだったので、久々に広角レンズに持ち替えて一発撮りを。
花に夢中になっているチョウは、個体差もあるけど人への警戒心が薄くなっているのでかなり近寄れる。
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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

カメラの設定はマニュアルで、シャッター速度は1/500、F8、ISO200。
FlashQ G20U は、1/500までなら同調発光できる。フォーカスもMFでノーファインダーという、広角近接撮影法のセオリー通り。
チョウの下から見上げたり上から見下ろしたり、チョウの目線に合わせたり、と、その撮影している様を傍らから眺めたら、いったいどんな風に映るだろう。という、心配なら我が家ではまったく必要ない。
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ミヤマカラスアゲハ    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

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ミヤマカラスアゲハ♀     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

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アゲハ♂    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

縁側の柱ではもう、ハラビロカマキリのメスが産卵を終えていた。
このメスはこのあともまだまだ産卵できそうなほど、元気で健康そうに見えた。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

午後4時を過ぎたころから、仕事部屋のすぐ外からスズムシの鳴き声が聴こえ始めた。
今日も暑かったけれど、スズムシの音色が涼しげに響く。
posted by やまかます at 18:33| チョウ

2023年09月14日

テント巣

三股町

今朝、ススキの葉裏を覗いてみれば、ゴイシシジミの卵は孵化したあとだった。
ポッカリ穴が空いた卵の殻に、それでもなお、カンシャワタアブラムシ幼虫が執拗に攻撃を続けていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ゴイシシジミの孵化幼虫は、すでに自ら吐糸したテント巣に籠っていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ゴイシシジミ幼虫は、アブラムシを捕食するのだが、アブラムシがお尻から分泌する甘露も飲む。

昔、学研映画の仕事でアブラムシの教育映画の製作に関わったことがある。
兵隊アブラムシの映像を撮る、ということになって飼育したり、アブラムシを集めたりして、当時は16ミリフィルムで撮影をしていた。撮影はプロのカメラマンが行い、私はスタジオでセッティングを担当。
生き物の撮影ではとにかく待つ時間も長い。カメラマンの方が他の用事で張り付けないときなどには、ときたまだが私がカメラにかじりついて撮影のチャンスを狙ったこともあった。
ゴイシシジミ幼虫のテント巣をずっと狙っていたとき、おもむろに幼虫が外に頭を出した。なにが始まるのだろう?と緊張してカメラマンの方のかたわらでじっと見つめていると、ちょうどアブラムシがお尻を上げた。次の瞬間、アブラムシが搾り出した甘露を、ゴイシシジミ幼虫が口で受け止めて吸い込んだ。
「新開くん、アブラムシを食わないよ。汁を吸ったけどね」
バクバク、アブラムシを食べるシーンが狙いだったのだけど、私は初めて見ることができた甘露吸いの行動に、えらく感動して喜んだのは言うまでもない。
もう40年近く前の話になるけれど、、、、、、。

ツチイナゴの幼虫がちょうど脱皮を終えるところで、このあとお尻を引き抜いて上向きになった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 21:24| チョウ

2023年09月07日

パラサイト

三股町

昨日、脱糞を観察したヤマトシジミ幼虫。今朝は、カタバミの果実のところに移動していた。
が、どうも様子がおかしい。体が透けたように薄色で張りもない。頭は下向き。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

脱皮前かとも思ったけど、そうではなく、やがて幼虫の横腹に大きな穴が開いて、そこからデッカい別のイモムシが出てきた。そして、そのイモムシは(蛆虫とも呼ばれる)細く尖った頭部をウネウネと揺り動かしながら、糸を吐き始めた。

寄生バチ幼虫がヤマトシジミ幼虫の体に宿っていたのだ。
ヤマトシジミ幼虫の時間が突然止まって、すっかり別の生き物の時間が動き始めた。
先日新たに見つけた2齢幼虫を回収しておけば、と少し後悔した。

庭のススキにカンシャワタアブラムシの白いコロニーがあるのは前から気づいていたけど、
今朝久しぶりに覗いてみれば、ものすごい数のアミメアリがたかっていた。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アリはみんな、気長に甘露の受け取りを待っているようだが、行列のできるお店、どころの騒ぎではない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ゴイシシジミは庭の常連となっている。高校生の頃には憧れのチョウだったのに、今では毎日のように姿を見ることができる。かといって、ゴイシシジミの魅力が薄れたとかそういうことではない。知りたいことや、まだまだ見ておきたいことがたくさんある、不思議を感じるチョウであることには変わりない。

今日も午後5時から1時間、やり残していた草刈り作業を行った。以前ほど一気に広い面積をこなすことができなくなったのは歳のせいだろう。稼働するエンジンの破壊的なほどの爆音が、余計に疲れを助長するようにも思える。
posted by やまかます at 20:55| チョウ

2023年09月06日

だっぷん

三股町

午前6時50分
秋を感じさせる澄んだ青空が広がった。先週の天気情報では雨続きのはずだったが。
暑さは相変わらずだが、日陰では比較的過ごし易くなった。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

庭の一角ではヒガンバナがもう咲き始め、今朝にはたくさんの蕾が伸び上がっていた。
わずか一晩で30センチ近く成長している。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

糞がお尻に透けて見え始め、1時間ほどするとポロリと捻り出したヤマトシジミの3齢幼虫。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

今朝はほぼ1時間おきに3回脱糞して、そのあとゆっくり歩き出した。

午後5時から草刈り作業を1時間行った。先月のこともあるので、アシナガバチの巣があるかもとずいぶん警戒した。
デスクワークが長く続くので、目を休めるためにも外に出て遠くをぼんやり眺めたり、体を動かす時間は欠かせない。
posted by やまかます at 20:03| チョウ

2023年09月05日

カタバミ食べるイモムシ

三股町

朝から吹き続ける風のせいで日陰では涼しく感じることもあり、とくに陽が落ちてからはむしろ肌寒いほど気温が下がった。
先日、庭のカタバミで見つけたヤマトシジミの幼虫はまだ3齢かと思われ、蛹になるまで飼育している。

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カタバミ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

食草が萎れてきたので新しいカタバミを物色していると、新たに2齢幼虫が見つかった。
蕾に穴を穿って食事中で、糞を搾り出すところだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ペースト状の淡い色をした糞は、食べる部位が蕾だからで、葉っぱを食べた場合は黒っぽい濃緑色になる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

幼虫が乗っかっている蕾から視線を少し下げてみると葉っぱの裏に、卵殻があった。

車の走行距離を見てオイル交換の時期をとっくに過ぎていたことに気づいた。
いつも利用しているメンテナンス店に車を預け、オイル交換作業の間、時間潰しで百均ショップに入ってみた。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

昆虫飼育用具や釣り道具などのコーナーに立ってみると、まず目についたのが、「テントウムシ観察ケース」(上写真左)。
筒形プラケースの中央に登り棒がはめ込んである。
「上へ上へとテントウムシが歩き、天井に行き当たったら逆さにしてみましょう」と説明書きがある。細かい空気穴が上下にあり、なにか使えそうで思わず衝動買い。
右にあるのは「さわらずに虫を捕獲・観察できるケース」。平たいのを折り目を曲げて組み立ててみた。虫の上から被せて、一方をスライドさせてケースに閉じ込める、という仕組み。取り口が広いので、平たい地面などにいる虫にしか使えないだろうけど、これも何か使えそうで衝動買い。

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       E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

こちらは蝶番で蓋が開閉できるただの透明ケースで、これは「観察用ケース」。蓋にはメジャーが刻まれている。
これも確実に使えそうで衝動買い。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

こちらは、「メダカの撮影用ケース」。へええ〜、こんなのもあるんだ!?別の用途でなら使える場面もあるかもしれないと、これも衝動買い。

ほかにも「さわらず虫がつかめる」挟み式捕獲機や、「アリの巣観察ケース」などもあった。
多種多様な商品が登場するのは面白いけれど、やたらプラゴミが増えるだけのような気がしないでもない。
衝動買いしておきながらこんなことを書くのもなんだけど、、、、。
posted by やまかます at 20:42| チョウ

2023年09月04日

日陰と日向

三股町

午前6時26分
霧島山の山容をすっきりと拝めたのは、久しぶりのこと。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時29分
ねぐらで夜露を纏っていた、チャバネセセリ。これだけびっしり露が付いていると飛べないだろう、と思いきや近寄ってみるとすぐに飛び立ってしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時32分
ポンポン百日草は名前のごとく花期が長く、多くのチョウたちを招いている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前10時50分
シオカラトンボを探しに下の谷津田まで降りてみたが、オオシオカラトンボしかいなかった。
狭い農道沿いで相変わらずオニヤンマのオスが行ったり来たりしており、その直下の路上ではカラスアゲハが吸水していた。近寄るとソワソワと飛び立つけれど、クルクル迷走してからまた戻ってくる。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

日陰と日向が入り混じっていて、特に日陰に舞い降りたときは、カメラの露出を補正して画面の明るさを調整した。
下写真のように日陰でありながらカラスアゲハだけに木漏れ日が当たっているときなどは、ちょっと迷う。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今日もアゲハの舞う姿をよく見かける。
まだウォーミングアップが足りないのか、飛んでもすぐ足場を探してはぶら下がっていた。ただ、警戒心は強く、数メートル離れている私が少しでも左右に動くと、すぐ過敏に反応してその度に飛び立っていく。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨夜のこと、就寝中にムカデに噛まれた。先月のアシナガバチ、ヤマビルと、刺されたり噛まれたりが続く。

布団の中にいつの間にやら入り込んでいて、寝返りをうったところで左上腕を噛まれた。
「イテテテ〜!」と思わず声を上げるほど痛かったが、布団の上を歩くムカデは体長わずか3センチの幼体だった。
噛まれた箇所はその後もずっとズキズキと激しい痛みが続き、なかなか寝付けなかった。体が小さくても毒の力は侮れないようだ。

先月の日曜日、テーブルの向かい側に座っている嫁さんが私の後を指さして、

「わあ〜!ムカデ!!大きなムカデ!!」と声を張り上げた。

朝食中のことで、思わず箸を持ったまま振り向いて見れば、出窓棚にデッカいムカデが、私の首筋に頭を向けてじっと佇んでいた。見えてはいないと思うけど、ムカデの目線を感じるほど高さも首筋にピッタシ照準が合う位置だった。
しかも、距離は30センチほどと近く、さすがにちょっとびっくりした。まあ飛び跳ねたりはしないけど、高所から落ちてくることはあり、昔、森のなかで私の顔に落ちて来たのをそれと知らず手で払ったら、ほっぺたを噛まれた経験もある。
我が家の室内でムカデを見つけることは珍しいことではなく、それでも大概はこちらが先にムカデの姿を察知して即座に退治している。しかし、昨夜のように就寝中に布団の中に侵入されてはこれを防ぐ手立てはない。


posted by やまかます at 21:24| チョウ

2023年09月02日

Papilio machaon

三股町

昨日の記事タイトル「キャノピー」のようなハッチが開く、そして、偵察ポッドにも似ている、というホシハラビロヘリカメムシの卵を今朝のこと探してみた。
クズの葉っぱをめくって葉裏を見ていけば、だいたいはすぐに見つかる。けれど終齢幼虫が一頭いただけで、卵は見つからなかった。過去に撮影した卵の写真はあるが、できれば撮り下ろしの写真を載せたい。

隣地の藪や庭で真珠光沢の卵探しに没頭しているうち、ほかのカメムシの初齢幼虫2種、初めて見る卵が2種(私にとって)、が見つかってまさに瓢箪からコマ。ささやかな発見は、来春に刊行予定の本に載ることになるだろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昼食を終えて居間で休んでいたら、花壇にアゲハとキアゲハ(Papilio machaon)のメスが来ているのが、簾越しに見えた。
アゲハのほうは尾状突起がとれて翅の傷みが目立つ。二兎を追うもの一兎を得ず、キアゲハの夏型はあまり撮影してなかったようにも思え、キアゲハを目で追うことにした。

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色とりどりのポンポン百日草のなかに、薄黄緑色の花が今年は咲いていて、アゲハもキアゲハも最初のうちは素通りしていたが、次々と花を巡るうち、この地味な花色にもついにやって来た。
posted by やまかます at 21:11| チョウ

2023年08月18日

さわって、たしかめる

三股町

昨夜から今朝まで雷雨が続いた。今月に入ってから、もう雨は勘弁、と言いたいほど雨が多い。

小雨がぱらつくなか、クロアゲハのメスがゆっくりと舞っていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

エノキ、クワ、コナラ、クヌギ、、、次々と木々の梢に軽く触れては場所を変えていく。産卵木を探していることはあきらか。いづれユズに辿り着くだろうと、カメラを手にして先回りしてみた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

少しづつ場所を移動しながら、ユズに産卵を始めた。一旦離れてもまた戻ってくる。できるだけ産卵場所を分散させたい母心を感じるけれど、いっかなうちの庭にユズは2株しか植っていない。
さて、成長した幼虫を拝むことができるだろうか。

ひっそりと佇む、ギンツバメの姿もあった。春第1化に続く2世代目の登場だ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

午後4時過ぎ、居間の窓から目線の高さを行ったり来たりする、オニヤンマを嫁さんと眺める。

「ここは、オニヤンマ回廊だね」

規則正しく家の端から端までを往復していたのが、急に家庭菜園の上空でクルクル旋回を始めた。
よく見ると獲物を抱えている。

「落ち着かない食事だね」

カメラを抱えて庭に出たところで、オニヤンマの姿は消えていた。




posted by やまかます at 21:29| チョウ

2023年08月14日

片付け作業開始

三股町

ショウリョウバッタ♂
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

アゲハ♂
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
 
物置小屋に向かった私の姿に驚いて、一旦は舞い上がったアゲハの交尾カップル。
しばらく迷い飛びしたあと、ランタナの花に落ち着いた。
写真画面の上がメスで、飛ぶ時はメスがはばたきオスはじっとぶら下がっているだけだった。
人の気配にはかなり敏感。

台風6号の影響で林の木々は枝折れが多く、垂れ下がったまま枯れたり、地面に落ちたり、他の枝に引っ掛かったりしている。観察路や庭の小道も草丈がかなり伸びてしまった。

今日は手始めに駐車場の掃除から。炎天下ということもあり、散らかった落ち枝や木の葉を掃き集めるだけでも午前中いっぱい掛かってしまった。こんなときだけは、うちの駐車場の広さが恨めしくなる。
夕方から予定していた草刈りは明日以降とし、車の洗車をしておいた。
水を使うから幾分は楽なようでも、やはり酷暑の下で体力を使うことには変わりなく、けっこうくたびれてしまった。

夕方、宅配便営業所留めにしてあった、ワイアレスリモコンRM-WR1を受け取りに行った。
RM-WR1は、Bluetooth 無線接続でカメラのシャッターを切ることができる他、付属ケーブルを使うと有線リモコンとしても使える。

posted by やまかます at 20:45| チョウ

2023年08月13日

海辺の町

愛媛県 明浜町 俵津

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俵津     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

今朝はお盆帰省の賑わいのなか、八幡浜のフェリーのりば目指して出発。
帰る間際に海辺の町を少しあるいてみた。

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アカテガニ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

大きなアカテガニは人家の裏でのっそり歩いて餌を拾っていた。

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イソヒヨドリ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

早朝には賑やかなさえずりが聞こえていたが、日が高くなるにつれだいぶ静かになった。散発的に聞こえてくるさえずりの場所へと駆け寄ってみた。今日は採餌行動は観察できなかったが、ペリットを吐き出すところがしっかり見えた。

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ルリシジミ♂      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

嫁さんの実家の玄関先の地面で、ルリシジミが吸水していた。よほど気に入ったのか、一旦舞い上がってはすぐに戻ってきていた。

八幡浜港の市場を覗いてみたけど、日曜日とあって魚は少なく、狙いのイカは高くて手が出なかった(1尾4,000円以上)。
大きな鯛のアラを買い(300円)、昼食のパンも買ってからフェリーに乗船。トラックは少なく、乗用車がびっしり積み込まれていた。臼杵港まで乗船時間は2時間10分。前半は読書、あとは疲れて睡眠。船内は混んでいたが、2等室では足を伸ばして横になれた。お盆とあって家族連れが多かった。

今回の帰省は面河山岳博物館での講演の仕事もあったけど、松山の実家の処分についても相談があった。
いづれは何とかしないといけないが、売却するまでは最低、庭の草刈りなども必要。
築50年、水道も電気も止めているので寝泊まりもできない。家は人が住んでいないと朽ちていくものだ。



posted by やまかます at 20:31| チョウ

2023年08月09日

カノコユリと黒い蝶


台風6号の北上に伴い、一日中、風雨激しく、ときおり短い停電が頻発している。
三股町内を流れる沖水川は泥水で溢れ、いまにも決壊しそうな堤が何ヶ所にも見えた。

長時間停電にいつなってもおかしくない荒れ模様が続くなか、明日乗船予定だった船便の運航再開予定という告知に少し安堵した。本来なら今日の夕方には四国、愛媛に移動しているはずだった。

今日の写真は、先月、28日に延岡市植物園で撮影した、ミヤマカラスアゲハのメス。
カノコユリの花でしばらく吸蜜を続けていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ミヤマカラスアゲハの後ろ翅は花粉でオレンジ色に染まっていた。
カノコユリは、九州では、福岡県、長崎県、鹿児島県のそれもごく限られた地域にだけ自生し、絶滅危惧種となっている。
あちこちで栽培されている姿を見かけるが、一度はその自生地を訪れたいと思う。

よく見ると、花にはハラビロカマキリ幼虫がじっと獲物を待ち構えていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


posted by やまかます at 22:21| チョウ

2023年08月04日

熱い求愛

三股町

天気情報で宮崎は雨か曇りと表示されていたが、朝からずっと晴れていた。
台風6号の進路が、来週半ばには九州や四国に向かってきそうな気配が濃厚となってきた。
ちょうどその頃、四国に行く予定があるので、フェリーが欠航になった場合を想定して経路を検討せねば。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

花壇のポンポン百日草で吸蜜するアゲハのメスに、オスがしきりと求愛を続けていた。
その熱烈ぶりはこれまでに見たことがないほどで、長いことメスにまとわりついていた。
メスはメスで、よほど空腹だったのか、吸蜜時間がこれも長かった。翅が黄色っぽいのがメス。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

体当たりを繰り返す執拗な求愛に、さすがのメスも嫌気がさしたか、花から上空へと急上昇。
グングン高度を上げていくも、オスもまた負けじとその前方に回り込み、しばらく高所での追飛が続いた。
posted by やまかます at 19:47| チョウ

2023年07月23日

炎天下の愛

都城市 山之口町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

イヌザンショウのすぐ近くで休んでいたアゲハのオス。
幼虫がついていないかと葉っぱを舐めるように見てみたが、食痕がまったく無かった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ススキにアカハネナガウンカが多数ついていたが、交尾カップルは写真の1組だけだった。
昼近くになって陽射しも強まると、アカハネナガウンカはすべて姿を消していた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

チュウガタシロカネグモの交接カップルも、ススキのすぐ横にいた。
左のオスの胴体はメスよりわずかに小さいだけで、脚の長さではメスに勝るとも劣らない。
オスの左触肢はしっかりメスの外雌器にあてがわれている。
向かい合っての交接スタイルを見ていると、本種ではメスによるオス喰い、ということはなさそうにも思えるが実際はどうだろうか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今夏、うちの近所ではササコナフキツノアブラムシの発生量が多い。
アブラムシのコロニーがたくさんついているササは遠目でも褐色に萎れているのがよく目立つほどだ。
アブラムシが幼虫の糧となるゴイシシジミの数も次第に多く見かけるようになった。

写真画面左のメスのところにオスが飛来し、オスはお尻をU字型に曲げてメスに交尾を迫った。
メスは最初、オスから離れようとしたが、オスの求愛はひるむことなく続き、交尾に至った。
こうして一旦は交尾が成立したけれど、数秒後にはメスが前に歩いてそのまま離れてしまった。
ゴイシシジミの交尾成立は過去にも一度見ているけれど(所沢市)、そのときのメスは羽化直後だったようだ。
今日のメスはすでに交尾済みだったのか?



posted by やまかます at 17:59| チョウ

2023年07月22日

こだわりの水

都城市 山之口町

悠然と舞ってはときおり翅を休めていた、クロアゲハのオス。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

しっかり黒いのは翅の裏側で、表側は青味を帯びている上に白い筋模様が目立つ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

川床でしきりと吸水をしていたが、人影には敏感ですぐにソワソワし始めてそのまま飛び立っていく。
しばらく同じ場所を旋回してはまた戻ってくるからよほど川床の水の誘いが強烈なのか。水をグイグイ吸い上げてはお尻から排水し続けていて、吸った水はほとんどが体の中を素通りしているように見える。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツユクサの花を次々と訪れていた、スジボソコシブトハナバチ。
ひとつの花での滞在時間はごくわずか。
posted by やまかます at 18:21| チョウ

2023年07月20日

夏型の煌めき

鹿児島県 曽於市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

3年前に撮影したツチアケビを再び訪れてみた。年月を経て大きく成長しただろうか、それとも、、、、、、
期待半分、不安半分、林道から逸れて森のなかに踏み入ってみれば、無い!どこにも、影も形もない。
どういった経緯で消失してしまったのか、まったく想像すらつかない。

ガックリきて林道へ戻り、気を取り直してさらに奥へと歩けば、ミヤマカラスアゲハのオスが吸水していた。
このあと、上空へと舞い上がり木々の梢をすり抜けるようにして悠然と滑空していた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

少し離れた路面にはアオスジアゲハ、カラスアゲハ、もいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

路面に落ちていたノコギリクワガタ♂の死骸。体は柔らかく特に目立った外傷が無いが、すでにヒメアリがいっぱいたかっていた。

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     M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

ときおり吸水に来ているカラスアゲハやミヤマカラスアゲハを追いかけることもあった、コオニヤンマ。

三股町

午後6時21分、家の中までツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきた。
このあと、ヒグラシの鳴き声。
posted by やまかます at 17:44| チョウ

2023年07月12日

東屋の蝶

旭岳ビジターセンター (7月11日)

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  (撮影:7月11日)

午前9時半頃、散策路の途中で羽化直後のオニヤンマ♀を見つけた。
小雨が降り出す少し前だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (撮影:7月11日)

羽化したオニヤンマを見たあと、湿原の上空高く舞う大きなオニヤンマのシルエットが目に入った。
その姿を追いかけているその時、どこからともなく鳥が飛来してあっという間にオニヤンマを咥えとった。
一瞬の出来事でしかも曇り空だったため、鳥の正体はよくわからなかった。
大きさからして、ツツドリだろうか?ブッポウソウのことも頭を過ったけれど、北海道では道南で稀に目撃される程度らしい。
鳥は大物を捕らえて悠然と森の梢に消えていった。

その後、雨が一旦止み青空が広がった上空には、オニヤンマのメスが競うように舞う姿があった。


芦別市 上芦別公園

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午前中は概ね曇り。
芦別市、奥幌内原生林の林道沿いで観察をした後、昼前に上芦別公園に立ち寄ってみた。
ちょうどこの頃から雨が断続的に降り始めたが、しばらく観察してから大きな東屋で軽い昼食をとった。
この公園は空知川の途中にある野花南湖の湖岸にあり、林というほどでもなく植樹が並んでいるだけだが、それでもカメムシが何種か見られた。カメムシについては明日に書くとして、
昼食のパンを齧っていると、河野宏和さんが私の背後を指差して、
「オオヒカゲがいますよ」と言うその先を振り返ってみた。
行く先々でオオヒカゲをチラリと見る機会はあったけど、ようやくじっくり間近で見ることができた。
神経質で警戒心の強いチョウだが、近づいて(ゆっくりだが)も落ち着いていた。

今回の北海道昆虫観察ツアーは、私と河野宏和さん、そして伊藤知紗さん、の三名。
三人の目があるおかげで互いの死角を補い合い、キメの細かい観察ができる。
一人ならきっと見過ごしていただろう貴重な瞬間や稀な虫も見逃さないのである。

公園を出てから旭川市に向かう途中で観察ポイントを見つけ、雨が止んだ寸暇に観察。
午後2時頃から雨は止むことなく降り続けたので、観察を断念して、旭川市の市立博物館の見学にて本日は終了とした。

ホテル近くのレストランで夕食後、ジュンク堂書店で、林芙美子『放浪記』、俵浩三『牧野植物図鑑の謎』を買い求めた。
posted by やまかます at 21:41| チョウ

2023年07月06日

チョウは学習するか?

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

キュウリの花に、キタキチョウ。キチョウには黄色い花が似合う。

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ミヤマカラスアゲハのメスがヒルザキツキミソウで吸蜜を始めたので、駆け寄ってみた。
警戒されるかと思いきや、落ち着いて蜜を吸い続けた。

ところが、しばらくして、、、、

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

花から離れようとしてそれが叶わず、バタン、バタン、と数回、翅を強く花弁に叩きつけ、もがいている様子。
やっとのことで花から離脱できた。
どうやら、口吻の先端が花の奥で挟まったか、抜けなくなったようだ。
今日のミヤマカラスアゲハ♀は、この痛い目にあった経験を学習するだろうか?

これまでにも、キイロスズメ、セスジスズメ、ホシヒメホウジャク、などで抜けない事故を何度も見ている。
オオチャバネセセリもよく花に来ているけど、このチョウはなぜか平気のようで、まだ事故例を見ていない。

午後5時過ぎ、自宅林でヒメハルゼミが鳴き始めた。

明日からまた雨、しかもかなり激しく降るという天気情報をみて、今日のうちに草刈り作業をしておいた。
道路に面した法面を刈っているとき、マムシの体が転がり出てきた。まさかそこに潜んでいようとは思いもしなかった。
気づいたときは体が真っ二つになり、ピクリともしない。ほぼ即死だったようだ。クヌギの根本近くだったが、
サンダル履きで草むらを歩くことは避けねばと改めて思った。

posted by やまかます at 18:33| チョウ

2023年07月02日

多重レストラン

三股町

概ね曇り空の一日だったけどほんの束の間陽射しがあって、そことばかり庭に飛び出して肩休め。

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     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

ポンポン百日草は、コチャバネセセリ、イチモンジセセリのレストランでもあり、

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

ササグモにとっても、大事なレストランである。
今日は二回とも失敗に終わったけど。
posted by やまかます at 18:09| チョウ

2023年06月29日

たまたま、、たまご

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO(トリミング)

庭のネジバナは日を追うごとに増えて、花盛りの真っ只中。足の踏み場に気を遣うようになった。
俯瞰気味に見下ろしてみたり、地面スレスレから見上げたり、朝食後は少しだけネジバナと戯れたりした。

花色には濃淡いろいろあって、スジグロシロチョウ♀が訪れた花はたまたま控えめな薄桃色。
しかもそこはちょうど、日陰だった。ネジバナの花を訪れたチョウは、ほかではモンシロチョウのメスがいた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  

さて、昨日の午後4時50分ころ、、、、、、、、、

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

林の観察路を歩いている目の前で、クロヒカゲがスッと地面近くまで舞い降りてきた。
次の瞬間、ネザサの葉の縁に止まって腹部をグイッと葉裏に曲げ、あっ!と声を上げる間もなく飛び去って行った。

すぐさまネザサの葉をめくってみれば、1個の卵があり(上写真、葉先の方)、、、、アレ!?
1個のはずが、7個もあった。
クロヒカゲは通常、1個ずつ産む習性だし、実際1個産むだけの時間しか掛かっていない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  FlashQ G20U

よくよく見れば、クロヒカゲの産んだ卵はたしかに1個で(上写真、左)、他の6個は少し離れた位置にあって、
さらにカメラのファインダーで拡大して見れば、卵の大きさ、色もわずかに違うことがわかった。

6個の卵は先に産卵されてあったもので、私の見立てではおそらくサトキマダラヒカゲのしわざと推察している。
孵化が近づけばその時には、卵殻を透かして見える幼虫の頭で卵の正体がはっきりするだろう。

それにしても、和菓子のような卵。時間を止めてこのままでいて欲しいと、そう思うこともある。

posted by やまかます at 20:21| チョウ