
床から天井まで覆う大きなガラス窓に、キオビエダシャクが張り付いていた(6月26日)。
ここは、病院の7階にある面会フロア。二日前にも本種が舞う姿を窓越しに見ている。7階というと高さ20mほどだが、窓越しにはウスバキトンボが次々と流れていくように漂い、ツバメが素早く滑空し、時折、ハクセキレイが跳ねるように通り過ぎていく。また窓ガラスには、コカゲロウの一種や、ホソハリカメムシなどが張り付いていることもあった。アシナガバチが窓枠に何度も触れていく姿もあり、ビルディングの無機質な空間にも様々な生き物が行き交うことを目の当たりにした。
先週の16日から10日間の入院を終えて、三股町の自宅に戻ったとき一番に感じたことがある。
車から降りた途端、玄関まで歩いている間、そして部屋に上がった後も、野鳥の囀り、虫たちの奏でる鳴き声に溢れていることだった。7階病棟で過ごしている間に耳に入るのは、ナースコールの音、各種医療器具が放つアラームなどで、外から聞こえるのは救急車のサイレンが近づく音くらいしか無かった。もし病棟から外に出たとしても、車の騒音と雨音くらいしか聴けなかった。
我が家の周囲は鳥と虫の音色に包まれている。虫の音色はほぼ24時間止むことが無い。普段、当たり前になっていた事に改めて気付かされたわけだが、人口が密集する街中から遠く隔絶された場所に暮らすことを選んだのは20年ほども前のこと。20年という年月を経るうちにすっかり今の暮らしに馴染んでしまった。たまにはそこから離れた場所から我が家を取り囲む自然環境を眺め直すのもいい機会かも知れない。
三股町

10日ぶりに目に入った庭の地面には、ネジバナが咲き乱れていた。家を出る時にはまだ一株も生えていなかったのに。

窓辺のプランターに植えてあったヘチマには、大きな葉っぱが並んでいた。

入院中に一輪咲いた花は、とっくに萎れて果実が成長していた。
嫁:「雌花が一輪しか咲いていないのに、結実するわけ?」
私:「うちの集落のどこかにもヘチマは植えてあるんじゃない。昆虫にとって1キロや2キロはひと飛びだよ。
まあ、もう少し様子を見るしかないか」

霧雨の中、帰宅してすぐお迎えをしてくれたのは、オリーブアナアキゾウムシ、だった(撮影:6月26日)。
〜〜〜 使用機材 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
OM-1 E-P7 OM-1 MarkU
ED 60mm F2.8 Macro
LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
ED 50-200mm F2.8 IS PRO
Flash Q20U