2026年05月28日

エノキミツギリゾウムシ

都城市 山之口町

エノキミツギリゾウムシ-5194352.jpg
     OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U   (撮影:5月19日)

クマイチゴの果実にやって来る昆虫はどんな顔ぶれだろう、と毎日のように果実を眺めてきた。アシナガバチ類やアブ類などの姿が見られたが、期待していたよりかその数は少ない。
ところで、先週のこと、朝一番に見つけたのが果実の上を歩いていた小さな甲虫だった。体型からしてミツギリゾウムシの仲間だろうと、保育社の『原色日本甲虫図鑑W』(1984年初版)で調べてみると、
エノキミツギリゾウムシEterozemus celitis、のようだ。

エノキミツギリゾウムシ-5194355.jpg
      OM-1 ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U    (撮影:5月19日)

エノキミツギリゾムシの体長は6ミリ前後と小さく、体ぜんたいに長い毛が生えている。図鑑に記載されている分布は九州のみだが、本州でも見つかっており、九州特産では無いようだ。図鑑では「稀」と書かれてあった。

「吉武 啓・堤内雄二:エノキミツギリゾウムシの生態と分布について:」(『甲虫ニュース No.141 March 2003』)によれば、エノキの切り株にあったタマムシの使用済みの坑道にそって本種の蛹室が多数見つかっている(大分県臼杵市)。タマムシの幼虫がう穿った坑道を利用することから、エノキ以外のカシ類やサクラ類からなど広い樹種で見つかることにも触れている。

成虫の食性などの情報は見つからないが、今回、クマイチゴの果実上を歩いていたのは単に偶然なのかも知れない。発見当初からそわそわと落ち着かない様子で、撮影しているうちに果実から離れて枝に移って行った。果実表面を舐めとるなどの行動は確認できなかった。

posted by やまかます at 08:12| コウチュウ