
庭のレンゲをハキリバチの一種が訪れていた。腹部体毛にはオレンジ色の花粉をいっぱい集めている。
ハキリバチは、ミツバチに比べて黒っぽく頭でっかちな体型が特徴的で、遠くからでも見分けがつく。

2年前の10月に倒れたカラスザンショウ枯れ木は、今もそのままの格好で横たわっている。
観察路に被さっているが、脇を抜けることができて通行には支障無い。支障はないし、先日切断したクヌギ倒木のような危険性もほとんど無い。けれど、ここを通るたび、正直鬱陶しくもなってきた。
カラスザンショウ倒木の全長は7〜8mはあるが、せめて観察路に被さっている部分だけでも撤去したくなった。
切断して断面積が増えれば、朽木を生活圏とする生き物の多様性も増すように思う。さて、切断作業をするとして、電源ドラムが追加でもう一台必要になるな、とか思案しながら現場を離れた。
観察路を池のほうへ下って行くと、倒木の頂部の場所に出る。頂部の四方に伸びていた枝は倒れた時点で切断してあった。ここでは枝が通行を妨げていたからだ。
そこを横目にさらに歩んだ先で、ふと足を止めた。

なんと、目の前の足下にミヤマカラスアゲハのオスが佇んでいた。
その近さだとカメラを構える動作だけでも飛んで逃げてしまう、そう思って一瞬体が強張ったが、落ち葉に縋り付いている姿勢が不自然だ。
そっと近寄ってみたが、翅を少し動かしただけで飛び立つ様子はない。それもそのはず、両前翅後端が捩れている。羽化不全のようだ。手のひらに乗せてみたが、小刻みに震わせるだけで羽ばたくことができない。飛べない、ということはチョウにとっては死に直結する。そのうち鳥などに啄まれてしまうか、アリの餌食になるか。どうしようも無いが、せめてと思い庭に咲くミヤマキリシマの花上に置いてみた。
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