
モズの求愛給餌が盛んだ。メスのねだり鳴きが遠くまでもよく聴こえるので、すぐに分かる。
モズのカップルを観察していると、湿地の中をガサガサとイタチが移動する姿がチラッと見えた。やがて道路に出てくる位置を予想して、あらかじめその付近にカメラを向けてじっと待ってみた。すると予想通り、草を掻き分けて鮮やかな色をしたチョウセンイタチ(シベリアイタチ)が路面に姿を現した。
このあと、クヌギ林の草藪でゴソゴソしていたが、そのうち、ヒクイナが藪から飛び出して私の頭上を越えて去った。チョウセンイタチに驚いて飛び出したのだろう。朝からクヌギ林のそばを何度も往復していたのだけど、まさかそこにヒクイナが潜んでいたとは!それに、ヒクイナが飛ぶ姿を間近で見たのも。一瞬とは言え初めてのことでちょっと嬉しかった。
○当初、「イタチ」としていたが、尾長が頭胴長の半分以上あること、体毛色が褐色がかった山吹色、という特徴からチョウセンイタチ(シベリアイタチ)と訂正した。(参照:環境省報)イタチは在来種のニホンイタチのことで、チョウセンイタチは外来種。
観察路を塞いでいたクヌギ倒木の片付け作業に取り掛かった。長らく放置していたが、夏を迎える前に何とかしたいと思っていた。もう冬も終わったようなものだけど、今ならまだ間に合う。
3年前の12月に根元から切り倒した大木で、うちの林では一番大きいクヌギだった。

屈めば倒木の下を潜り抜けることができるけれど、一々面倒だし、そのうちドスンと落下して大木の下敷きになって圧死、という惨事にもなりかねない。
切り倒してから2年と3ヶ月。表面にはびっしりキノコが生え、外見からもだいぶ朽ちているのがわかる。

そこでまず、分岐枝を矢印Aのところで試し切りして、硬さの具合を確かめてみた。電動チェンソーで切り落としてみると、生木を切るよりか半分以下の労力で済むことがわかった。とは言え、豆腐を切るようなわけにはいかない。4キロのチェンソーをしっかり抱えての作業は傍目よりか重労働だ。
いよいよ本番、矢印Bのところを切断。ここを切断すれば浮いた倒木を横倒しにできる。
直径50センチ以上はあるので、30センチ長のチェンソー刃では一気にとはいかない。まず上からV字型に切り込みを入れて、次に下側から突き上げるように切り込みを入れる。下向きに荷重が掛かるので、上からまっすぐ下向きに切っていくとチェンソー刃が挟み込まれてしまうのを防ぐためである。
V字型の溝が完成したら下からその谷底へと貫通させるわけだ。しかし、いろんな角度から切り込みを入れていくうちに、ちょとした角度の具合で、チェンソー刃がガッツリ噛んで挟まってしまった。こうなると押しても引いてもビクともしない。こういう時は、楔を掛矢(でっかいハンマー)で打ち込んで救出する。少し苦労してチェンソーを引き抜くことができた。
この段階で9割以上は切断できた。一旦離れて見つめていると、ミシッ!と音がしたが分離まで至らず。
切断面を中心軸にして左右の重量が拮抗しているためだろうと思い、どちらかに下支えを入れてみることにした。

アルミの踏み台がちょうどいい高さなので、これを切断面から見て右側の下に差し込んでみた。すると左側の方に反作用が及ぶはずだ。実際、下支えを入れてすぐに、ミシッと音を立てて揺れた。が、そこまで。
地面が柔らかい腐葉土なので踏み台の足が土にめり込んでいる。反作用が十分には効いていない。踏み台の下に板を敷いておくべきだった。
仕方がないので、踏み台と倒木の隙間に楔を入れて打ち込んでみた。かれこれ苦労して、ようやくのこと切断に成功、ドスン!!と片方が地面に落ちた。

下支えの踏み台が倒木の重量で抜けなくなったので、最後に矢印Cを切断して踏み台の取り出しができた。
今日の作業はここまで。地面に転がした長さ6mほどの倒木を半分からそれ以上に切り分けるのは明日以降の仕事。