

薄暗い林床で見つけた、ハラタケ科のキノコ。
傘が開き始めたところで、テントのような内皮膜が残っている。この段階の姿で種名を調べるのは難しい。
幼菌も探してみたが見つからなかった。


傘が開き切って、内皮膜は破れて「つば」が残っている。
この姿から種名を調べてみたけれど、似たようなキノコは多い。
所有するキノコ図鑑のうち、『日本の毒キノコ150種』小山昇平・著(ほおずき書籍)1992年にそれらしきキノコが載っていた。

こちらは老成した同じキノコだが、傘の表面にはシミのようなまだら模様がある。
図鑑の解説文には「老成すると淡赤紫色の斑紋を現す」ともあり、他の特徴を合わせてみると、どうやら
ハラタケ科の「シロオオハラタケ」ではないか、と思えた。
シロオオハラタケは各種森林や草地・林道沿い、竹林など広範囲に発生し、世界的に分布するキノコという。
毒成分は不明だが、食べると人によってはアレルギー的に反応し、胃腸の不具合やジンマシンが出ることもあるようだ。
『日本の毒キノコ150種』小川昇平・著(ほおずき書籍)の巻末には、「中毒の症例」が死亡例も含めて20ページ、レポートが載せてある。一部抜粋してみる↓
ニガクリタケの中毒症例の一件では、家族6人が佃煮を食べて全員が5〜6時間後に腹痛、そして、嘔吐・下痢、と続き悪寒とともに痙攣状態に陥り、やがて4人の子供が死亡している。母親は一時意識不明の危篤状態となったが命は取りとめ、父親はあまり食べてなかったので嘔吐・下痢・腹痛のみで翌日には回復したそうだ。