
少し前に撮影した写真だけど、仕事部屋のすぐ横でサクラ葉上にいたアシブサトガリホソガ。
まるで牙のような、ラビアル・パルプス(下唇ひげ)が目を惹く。後ろ脚の毛束がこんもり。
ずいぶん前にもこのカザリバガ科の一種を撮影したことがあるが、その時は種名調べを怠っていた。今回、特に食性について気になったので図鑑で調べてみると、「食性については不明」となっていた。

さらに調べてみると、昆虫写真家・鈴木知之さんの連載記事『鈴木友之の幼生期探訪E・アシブサトガリホソガ』(月刊むし;2021年8月号)に、アシブサトガリホソガ幼虫の食性について書かれていることがわかった。
掲載記事によると、幼虫は朽木喰いであること、
朽木はオオバアサガラの細枝であったが、植物種との関係より、むしろ朽木の条件が選ばれるのではないか、という観察内容が記されていた。
なるほど、朽木となると樹種は広い範囲に及ぶ可能性がある。条件に見合った朽木探しを根気よく続けていれば、アシブサトガリホソガの幼虫に出会えるだろうか。ちなみに鈴木友之さんは幼虫の入った朽木を冬に見つけたと記されている。

オオバアサガラと言えば、先日、飯能市のフィールドを巡った際にちょうど花の時期だった。
渓流沿いに大樹が一本あり、その樹形に誘われて雨の中を近寄れるところまで歩いてみた。幸いにも釣り堀小屋の庇の下から撮影できた。
