エナガ、メジロ、シジュカラ、が梢から梢へとアクロバットな動きをしているのは、
ケヤキについているアブラムシがお目当てだ。




ケヤキの幹に多く見つかる、ケヤキヒトスジワタムシの有翅虫コロニー。
この有翅虫たちの中にはすでに死んでいるものも多いが、これらは有性世代産出虫と呼ばれ、オスと卵生メスを産む。
卵生メスは無翅で越冬卵を幹の皺の隙間などに産み込む。有翅虫たちは次から次へと鳥たちに啄まれていくけれど、やたら数が多いのでほとんどはその前に産仔を終えている。尚且つ有性世代たちは樹皮の隙間に潜んでいて交尾、産卵するのでそうそう容易く鳥の餌食にはならないようだ。

で、エナガの群れを目で追っているうちに、ふと目に入ったのが、ウスタビガの繭(山叺)だった。
エノキの細枝にぶら下がっていた。地上高3mほどの高さにあり、これまでずっと見落としていたが、同じエノキのさらに高い位置にもう一個、繭があった。いづれも卵が10個以上付いていて、繭からはメスが羽化したことがわかる。
このエノキは周囲をアカメガシワとクワに取り囲まれていて、葉が茂っている時期には梢はほとんどが死角になって観察の目が届かない。