
昨日、クヌギの伐採を行った。
自宅林の中で一番の大木であり、根本近くの幹周りは抱えきれないほど。樹高は13〜15mはあるだろうか。
自宅家屋に近い位置にあり、落枝や最悪、倒木の危険性も無視できない。適度な高さに萌芽更新するタイミングとしては遅過ぎるくらいだ。

これくらいの大木になると、チェンソーも大きな機種が必要で、伐採作業は知り合いの方にお願いした。
問題は倒れる方角だが、枝の張り方や幹の微妙な曲がり具合を見定めた上、他の木に寄りかからないことを確認できた。
とはいえ、自分でやるとしたらかなり勇気がいる作業だ。
チェンソーを稼働し始めてしばらくすると、樹冠がユラっとした次の瞬間、思い描いていた方角へ正確に倒れ込んだ。地面に倒れた時の地響きは凄まじくまるで地震のようで、足元から揺さぶられた。
切り株からはやがて萌芽するが、今後は大きくならないように適度な枝刈り作業が必要になる。
倒れた幹はあまりにも太いので、うちのチェンソーでの解体は無理。そこで観察路を塞いでいる枝などは片付けるとしても、横たわった幹はそのままにしておくことにした。ほぼ水平になった幹の上は渡り廊下のように歩くことができる。
まるで空中回廊のようでもある。この幹が朽ちていくのは何年先になるだろうか。

玄関出てすぐ目の前のツバキに、これ見よがしにリンゴドクガ幼虫が佇んでいた。

しばらくして葉裏に移動していた。同じ庭のイロハカエデにいた幼虫は呆気なくハラビロカマキリの餌食になってしまったが、ここに新たな幼虫がやって来た。ツバキの硬い葉っぱでも食べるのか?と気になる。それとも繭作りのために他の樹木から移動してきたのだろうか。