2023年11月28日

ヤマカマス、みたび

三股町

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月夜(午後7時47分・11月27日)     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
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(午後7時43分・11月27日)OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

満月の昨夜、ウスタビガのメスが羽化した。
オスがいつ来るだろうかと、就寝するまでときおり様子を見ていたが、夜のうちの飛来はなかったようだ。

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(11月27日)    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

朝一番、午前6時過ぎにもまだ、メスは単独でぶら下がっていた。
今朝は検査で病院に行かねばならず、おそらくその留守の間にオスが飛来するに違いないと思っていた。

ところが、、、、、病院から帰宅し、車を降りて庭のコナラを見据えると、なんと!オスがメスの近くをチラチラと舞う姿があった。時刻は、ちょうど午前10時20分。間に合わないことはわかりながらも玄関からカメラを抱えて走った。コナラのところへ駆けつけたときには、すでにオスはメスと交尾していた。

しかし、これはなんという絶妙なタイミングであったろうか。ウスタビガのオスは、まるで私の帰りを待ちくたびれて、もう我慢も限界と言わんばかりに、メスが育った繭に縋り交尾に至ったのではないか、、、。と、勝手な想像をしてみたくもなる。
「11月28日、午前10時20分、ウスタビガのオスが飛来して交尾成立」また一つ貴重な観察記録を記すことができたのは素直に嬉しい。
今朝、飛来したオスは、翅の擦れ方や紋様の特徴からして、昨日のオスとは別個体と確認できた。

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(11月27日)     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日のカップルの交尾が解けたのは午後8時前で交尾時間は、ほぼ12時間だった。
そして、本日のカップルの交尾が解けたのは午後7時30〜8時の間で、つまり交尾時間はほぼ9時間と言えるだろう。
午後8時、オスもメスも繭には姿が無く、繭の表面には数個の卵が産み付けてあった。
闇夜に飛び去って行ったメスは食樹を探しては産卵に励み、オスは次のメスを探し求めて大空をはばたき続けるのだろう。
コナラで育ったメスが選ぶ食樹は何だろうか。コナラにこだわらず様々な食樹に産卵するのだろうか。

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イヌビワの黄葉    E-P7  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

今日は北西の強風がずっと吹き荒れ、落ち葉が盛大に舞っていた。こんな日は折れた枝の落下が多いので、林のなかを歩くのも頭上が気になる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

林を抜けて下の池まで降り、ふと何かに呼ばれた気がして振り返ってみれば、イワガネの葉裏に蛾の翅が見えた。

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    E-P7  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

強風に煽られる葉にしがみついていたのは、スカシカギバだった。
まだいたのか、と驚くも、翅はかなり擦れてヨレヨレで生気がない。撮影後、生死を確かめようとしたら風で飛ばされ、見失ってしまった。
posted by やまかます at 21:03|