2023年11月02日

赤トンボとシジミチョウ

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

耕したばかりの田んぼで連結打空産卵を行っていた、ナツアカネのカップル。
産み落とされた白い卵が一粒見える。
産卵カップルは写真の一組だけで、広い田んぼが寂しいかぎり。
昨年、カトリヤンマの産卵やオスのなわばり飛翔が見られた水路は完全に干上がってしまい、様相が一変してまったくヤンマの姿はない。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U
     
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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

サツマシジミ(上写真)、そしてツバメシジミ(下写真)も、まだ新鮮なオスが活動している。
キタテハはウジャウジャという表現がふさわしいほど多い。アゲハの姿は今日は見なかった。

〜機材のお話し〜

LUMIX G9 M2の扱い方に慣れるためにも、そしてプリ連写と被写体認識の性能を探るためにも、昆虫や野鳥の動きあるシーンに絞って撮影を繰り返している。
G9 M2のプリ連写はフォーカス・露出固定で秒間75コマ。フォーカス・露出追随で秒間60コマの連写性能だ。
OM-1のプロキャプチャーモードの連写に比べると数値としてはほぼほぼ同程度と言える。
問題は被写体認識の性能で、G9 M2の被写体選別は動物、人、車、バイクとなっており、鳥や昆虫の撮影では動物の一択しかない。鳥の撮影では、ゴチャゴチャした背景が間近でも被写体を的確に捉えており、これはOM-1と同レベル程度か場合によっては優れているのかもしれないと感じたが撮影回数がまだわずかなので今後に期待したい。

しかし、昆虫となるとやはり厳しい。「動物瞳認識」を使ってみているが、例えばトノサマバッタの大きな複眼を一旦は捉えるものの、しばらくすると奥ピンになったり、足の踵の黒い模様を瞳と認識したりとフォーカスが落ち着かず不安定になった。ジャンプの瞬間をプリ連写(フォーカス露出追従AFC)で撮影したけれど、フォーカスは複眼から外れてしまい、追いきれなかった。
シジミチョウなど小さなチョウでは翅の紋様に惑わされたりして、これも認識が不安定。
トンボでは、ナツアカネとリスアカネで試してみたが、これもしっかりとは捉えきれず(静止時は捉えていても飛ぶと)、いろいろやってみるうちに「動物体認識」に切り替えたほうがいいのかもしれない、と思えたりする。大型のヤンマ等ならおそらくしっかり認識できるのではないだろうか、いづれ試してみたい。
LUMIX G9 M2の筐体は、OM-1と比べて大きく重いが、堅牢性には優れているのだろう。このことがフィールドでハードな扱いをしても故障知らずという信頼性に繋がるのであればそれはそれで評価したいところだ。仕様によるとバッテリーの撮影可能枚数はOM-1より低い数値で、実際使ってみると、バッテリー持続時間はハッキリ短い。

まだ数日撮影しただけで正確な評価などはできないけど、これまで使っているOM-1との比較で見る限り、特段に進化した性能かと問われれば、そこまででもない、というのが今のところの印象。
ボタン操作など、使い勝手の面では、G9 M2のほうが扱い易いことが多いことは付け加えておきたい。


posted by やまかます at 21:36| トンボ