
午前6時20分、夜露を纏ったミヤマアカネが、せまい範囲の草むらに、4頭いた。
午前8時半過ぎには、皆、いなくなっていた。

なかなか出会えなくなった、オオミノガ。
町内の公園や神社などを探し歩いてやっと蓑が見つかっても、中は空っぽのことも多く、まさに希少種となってしまった。そんなオオミノガだから、見つかると嬉しい。思わず駆け寄ってみる。しっかり枝に巻きつけた糸束、重量感もあるので、生きている証拠だ。
チャミノガのように、オオミノガも蓑の材料に小枝を使うことは珍しくないが、今回、見つかった蓑には、蓑の大きさに不釣り合いなほど長い枝を、しかも一本だけ使っていた。枝の太さからしても、これを噛み切るにはかなりの労力がいったことだろう。
ところがどっこい、ナイロン網のカゴなどに入れておくと、食い破って逃走するほど、オオミノガ幼虫の噛む力はかなりのものだ。蓑の大きさから見て、メスかと思うが雌雄判別は蓑のサイズだけでは難しいこともある。