20日に愛媛県、21日に香川県のフィールドを巡った。今回は、局所的にしか見られないカメムシの撮影が目的。
ピンポイントの生息地に出向かない限り見つからない虫は多いが、そこへ行きさえすれば簡単に見られるもの、ここと言われて探しても簡単には見つからないもの、と大きく二つに分かれる。今回は前者に当たると言っていいだろう。
それでも、出発前には探索にかなり時間を要するかもしれない、という覚悟をしておくのが常だ。
今回は愛大昆虫学研究室のOBの方々に案内いただき、お世話になった。まさに大名旅行のようなもの。大船に乗った気分は控えめに、初めて出会うカメムシに満面の笑顔で興奮した。
さて、昨日21日、香川県高松市のフィールドを立ち(遅めの昼食は讃岐うどん)、松山市内のホテルに投宿。
今回のホテルも窓から松山城を望める位置にある。

部屋は9階、窓は東向きになる。
カーテンを少し開いておいたせいだろう、朝になってみると大きな窓ガラスに、小さなカメムシのシルエットが張り付いていた。

窓は隙間ができる程度には開くようだが、ロックがどうやっても解除できなかった。開いたところでカメムシは窓ガラス中央にいるので手出しもできない。せめて、カメムシの姿をしっかり見たいので、ストロボ照明を使って撮影してみた。

写真ではやめてしまっているが、当初、窓ガラスの表面に口吻をしきりと押し当てていた。


ガラスに顔を押し当てて、できるだけ背面を覗けるだけ覗いてみれば、チャバネアオカメムシのメスとわかった。
おそらく夜の灯りに飛来したのだろうけど、よりによって、それが私の部屋だけだったのか?