クズの葉をめくっていると、白い蛾の幼虫がいた。体長は1センチほどと、小さい。

別の角度から見てみると、幼虫の背中にはヌルンとした、おそらく寄生蜂の幼虫が乗っていた。

さらに他の葉をめくると、もう少し大きい幼虫がいて、こちらには明らかに寄生バチが止まっていた。
これから産卵しようとしているのか、それとも産卵を終えたところだろうか。まったく動きが見られない。


寄生バチが止まっている蛾の幼虫は脱皮前の休眠に入っているようで、わずかに頭部を動かすだけだった。

昨晩、午後5時過ぎころ、イノシシの子供兄弟2頭が、庭の片隅に現れ、地面をしきりと掘り起こし採餌していた。まだ幼いので警戒心がやや薄いのかもしれないが、それでも庭の隅、林のへりに沿って移動して、家屋の近くや畑には近よらなかった。

幼獣とはいえ、家屋に近い庭にまでやってきて採餌するというのは、これまでになかった。周辺の田畠の多くが耕作放棄地となって久しく、人の出入りもかなり減ったことが、イノシシの活動エリアを広げているのだろう。今年は昼間でも何度かイノシシの活動を見ている。
「そのうち、家庭菜園の野菜にも被害が出るんじゃない」と心配する声が聞かれる。