先日、20日(日)の午前中のこと。
農道に倒れ込んだアラカシを確認しての帰り、休耕田(ほぼ耕作放棄)のはるか上空をギンヤンマのオスが飛んでいた。
その姿を目で追うと、薄暗い池へと入っていくのが見えた。
いつもならクロスジギンヤンマがパトロールしている池で、ギンヤンマの登場を見たのは初めてだ。
記録として点粒の証拠写真だけでもと、90ミリマクロで流し撮りをしてみた。
池は日陰で暗いうえ、ヤンマの飛翔速度は速い。右に左にと連写したあとで PCモニター上の画像チェックをしてみると、
撮影中には気付かなかった、別のヤンマも写り込んでいた。時刻は午前10時過ぎ。

黄色矢印の先がギンヤンマで、赤色矢印先がなんと!マルタンヤンマのオスだった。
しかも、木漏れ日を受けて明るく写っているのがマルタン。ギンヤンマに気をとられていたとはいえ、これに気付かなかったとは情けない気もする。
赤矢印のマルタンを切り出して拡大してみたのがこちら↓
ボヤけてはいるが、たしかにマルタンヤンマの勇姿だ。

とはいえ、こんな時間帯にマルタンヤンマがスクランブル飛翔するのだろうか?と疑問にも思え、
尾園暁さんに写真を鑑定してもらったところ、マルタンヤンマで間違いないことや、本種の生態についてもご教示いただいた。ここに改めて感謝申し上げます。
そう言えば、9年前の2014年7月16日夕方、うちの駐車場で瀕死のマルタンヤンマ♂を拾っている。
まだ息はあったが翅をほとんどはばたくことができず、しばらくして絶命した。死因は不明だが体はほぼ無傷であったのが印象的だった。


