
先々週の台風6号の強風で、アラカシが根本から折れて倒れていた。下の谷津田の農道を塞いでしまっている。アラカシはけっこうな巨木で根本から何本も幹を伸ばしていて、以前にも別の幹が折れて道を塞いだことがある。
アラカシの生えている林はもう長い間、手入れもされず放置されている。林の持ち主は判然とせず、結局、農道を日頃使う近所の誰かが片付けることになる。
わたしもここの農道は歩くので、片付け作業を厭わない。ただこういう場合に近隣の方々が声を掛け合って、数人で協力して作業できればいいのだが、私の知っている限りでは、ここに隣接する(写真画面右)畑の地主さんはすでに亡くなっており、広大な畑は数年前から放置されたまま。いったいどこの誰に声がけしていいかもわからない。時間がとれたら私が片づけようかと思っているが、自分の林の草刈り作業や整備作業にも追われている。
これは大変な作業になるか、とため息をつきながら自分の林に戻る途中、農道の濡れた路面でオオシオカラトンボが産卵を始めた。

メス(写真画面右)がチョンチョンと打水産卵を行う間、オス(左)はすぐ近くで見守っている。
このあと、シオカラトンボの連結カップルもやって来たのだが、オオシオカラトンボのオスに追われて、遠くへ飛び去ってしまった。

庭の刈草を片付けていると、シオカラトンボのメスとオスがそれぞれいて、そのうちにオスが上空へと舞い上がったかと思えば、屋根の上空でウスバキトンボをガッシリと捕らえた。
捕らえたのはいいけど、どこで食事しようかと迷っている様子だった。

降りておいでよ、との願いが届いたのか、やがて高度を下げて目の前のイロハカエデの枝に落ち着いた。
落ち着くやいなや、いきなりウスバキトンボの複眼を齧り始めた。ウスバキトンボが無抵抗でいるのが不思議に思えるが、シオカラトンボの押さえ込む脚力はかなりある、ということだろうか?
〜お知らせ〜
今月末に発行予定の新著は、
『うまれたよ!ミノムシ』(岩崎書店) です。
ヤドリバエの寄生で激減してしまったオオミノガですが、その成長を写真で綴りました。