

コウモリガの若い幼虫が入っているのだろう、クヌギの細枝にドーム型の木屑パッドがあって、そこが樹液レストランになっている。プンプン、発酵臭も漂ってくる。
この木屑パッドを剥がしておくと数時間後には修復される。その場合、突貫工事になるためドームのサイズはうんと小さく平たくなる。
あとから飛来したヒメスズメバチに対して、先客だったキタテハが翅のパンチであっさりと追い払ってしまった。
ヒメスズメバチの方が気が弱かった、というべきかもしれないが、キタテハの翅団扇も満更ではないようだ。

家の外壁で、アシダカグモのメスがクロヒカゲを抱えていた。
アシダカグモは大きな体の割には、家の中と外を自由に出入りしていて、家壁や窓枠にやってくるいろいろな虫たちが獲物になっているのをこれまで何度も見てきた。
見方を変えると、家屋そのものが昆虫トラップとして機能していて、アシダカグモはそれをうまく利用している、とも言えるだろうか。
