2023年06月07日

香りするコウチュウ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

仕事部屋を出たすぐの場所に、タイワンオオテントウダマシがいた。
敷地内にはクヌギの朽木がたっぷりとあるので、今年も繁殖するだろう。

タイワンオオオテントウダマシは明るい場所を嫌い、普段、日の当たるところで体を晒すことは稀。
曇り空の暗い日だと活動する姿を見ることができるが、だいたいは朽木の隙間などに潜り込んでいる。
今日の写真はまさに騙し騙し一定の場所に留まってもらったが、すぐに歩き出して暗がりに逃げようとするので撮影は厄介だ。
キノコ喰いの虫には独特な体臭があって、私はその臭いがさほど嫌いではない。
この香りをどう表現していいものか、個人差があるようだが、
自分の体験で言うと、乾燥した朝鮮人参の香りが一番近いと感じている。
昔、義父が大事にしていた朝鮮人参の浸った焼酎をこっそりチビチビ盗み飲んでいたことがあるのだが(もう時効かと思う)、そのときの香りがまさに、タイワンオオテントウダマシの発する臭い、そっくりだった。
ちなみに朝鮮人参漬けの焼酎はかなり高価なものだったらしい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

一昨日カラスアゲハ幼虫を見つけた場所のすぐ近くで、モンキアゲハの初令幼虫が行儀良く並んでいた。
食事をするときは葉先の台座から離れた葉っぱ(20センチほど)まで出掛け、ひとしきり腹を肥やすとまた台座に戻る、ということを繰り返している。几帳面と言えば几帳面だ。
すぐ目の前にご馳走があるのに、わざわざ遠出するのは自分の所在を天敵に知られたくない、という防衛本能だろうか。食痕から発する臭いを天敵に悟られないようにするためか?


posted by やまかます at 20:57| コウチュウ