朝早くから雷の音がして、小雨が断続的に降った。

庭のコナラで育った、ウスタビガ幼虫。
あと数日で繭作りに入るだろう。
この幼虫の母蛾はイロハカエデで育ったのだが、孵化直後(3/25)にイロハカエデを与えても見向きもせず徘徊していた。
そこで、芽吹いたばかりのコナラに移しておいたら若葉を食べて無事に成長したが、
2齢になって以降は葉蔭に隠れてずっと姿を見失っていた。
ところがある日、コナラの傍を通り掛かったときに葉を食む音がしてようやく再会できた。
ウスタビガ幼虫が、チイ〜〜〜♫と発音するメカニズムはまだ詳しくはわかっていないようだが、
自ら体を強く萎縮させると胸部の辺りで摩擦音が発するようだ。
繭作りが始まって、繭壺の狭い空間で窮屈な姿勢になる時など、その弾みで
チイ〜〜〜♫ と音がし、室内飼育ではその音で、「ああ、繭作りが始まったな」と
気づいたことが何度もある。