
ハナミョウガの花穂がグングン伸び上がって、明るい若葉も開き始めた。
開花はまだ先になるが、どんな虫たちが訪れるだろうか。

エノキにホシアシブトハバチの幼虫が多い。みんな必ずどうやってか葉裏に張り付いている。
絵の具をチュープから絞り出したままの姿、そして大福饅頭のような白粉で覆われたイモムシだ。
このイモムシは刺激を受けると、お尻からかレモン色の汁が滲み出る。
多分、この汁は舐めたりしてはいけない。少なくとも甘くて美味しい、はずはないと思う。

以前、成虫の産卵時間がかなり長かったのが印象に残っている。
それだけたっぷり産卵したのだから、さぞかし幼虫の数も多いだろうと予想していたのだが、いつまで経っても産卵していたはずのエノキの梢ではついに1匹も幼虫が現れなかった。
はたして、それは卵が寄生を受けでもしたのか、それとも産卵ポーズだけで実際には産んでなかったのか?
いや、そんな無駄なことはしないようにも思える。卵か若い幼虫の段階で死滅したのではないだろうか?