2023年04月19日

着地

三股町

仕事で撮影が必要になったナナホシテントウを探してみた。
庭に出ればすぐに次々と見つかったけれど、何かおかしい、変だ。
何が変と言って、それはカラスノエンドウ。
例年ならびっしりとつくアブラムシのコロニーが、まったく見当たらない。
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 (2022年4月6日撮影)

上写真のような例年なら当たり前の光景が、今春は皆無なのである。

昨年はそのアブラムシの撮影を行ったのだが、それが嘘のように今春はいない。
ナナホシテントウが多いからと言って、全部食べてしまうわけでもないし、カラスノエンドウが伸び始めた頃から毎日のよに様子を見ていたけど、一度もアブラムシのコロニーどころか単体でいる姿さえ見ていない。
冬には越冬アブラムシを確認している。一体、何が起きているのだろう?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

庭にいたルイスコメツキモドキ、例年より早い登場かと思う。
過去記事で登場した回数はわずかだが、いづれも5月に入ってからだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クヌギカメムシの幼虫は、終齢(5齢)となったものが見つかるようになった。

萌芽した新芽で吸汁しているものや、上写真のように地面に近いノイバラの葉上で休んでいるものもいる。
成長して終齢になるともうクヌギでの吸汁は必要なくなるのか、他の植物上で吸汁するようになる。
風で飛ばされるものもあるのだろうけど、それもどうやら自ら風まかせにして旅立つように見受ける。
薄っぺらい体は、脚のふんばりを解けば、簡単に風に掬われてフライトできるのではないだろうか。
クヌギカメムシの羽化は、林床や林縁の地面に近い草むらで行われることが多いのもそれを物語っていると思う。

羽化したあと、成虫になったクヌギカメムシは孤独な放浪生活を始める。幼虫時代には集合性もあったのに、一人旅に出る。その行き先は林のどこか。いったい遠くはどこまで行くのだろう。
雌雄が再び出会うのは、秋も深まる11月半ば以降。あの華奢な体にマーキングするのも難しそう。

posted by やまかます at 20:09| カメムシ