
今朝の窓の外は、濃い霧で真っ白。

スイバの花穂に登っていた、ベニシジミの幼虫。
この幼虫は一昨日、9日にこの場所で見つけてからずっと、ここに止まっているようだ。
地面に広がる根生葉を離れ、50〜60センチもの高さにある花穂まで登るベニシジミ幼虫は、この時期にはよく見かける。葉っぱに飽きたのか?よほど花穂が栄養に満ちているのか?幼虫が敢えて危険を犯してまで、天敵の目に止まりやすい花穂のところまで移動する理由がよくわからない。
このあと、蛹になるときは地面のほうへと降りるはずだが、、、。

先日、根元近くでモンキアゲハが羽化していたカラスザンショウの幹に、 キアシナガバチの創設巣(初期巣:矢印先)があった。
ちょうど目線の高さだったので気づいたけれど、幹の色合いに見事に溶け込んでいる。
見つけたときに違和感があり、近づいてみると六角形の巣部屋の一つに、サビキコリと思われるコメツキムシが頭を突っ込んでいた。
これって、ヤバくない!?

各巣部屋には卵が一個と誕生する幼虫の餌として花蜜が一滴置かれている。
その巣部屋の一つに頭を突っ込んでいるサビキコリがこの卵と花蜜を盗み喰いしているのは、間違いないだろう。

女王蜂が戻ってきたら、この侵入者はたちまち引きづり出されるだろうと思っていたが、意外にも女王蜂は気づかないのか、あるいは無視しているのか、いくつかの巣部屋を覗き込んだだけで、数秒間の滞在のあとあっさりと飛び去って行った。

時刻は、午後5時半。
今夜はこの初期巣をねぐらにするはずだから、また戻ってくるだろうし、今度こそはサビキコリを追っ払うだろうと、女王蜂の帰巣を待ってみた。
数分後に戻ってきた女王は最初、サビキコリの体に前脚をのせた、、、、だけで、
そのあと何事もないかのように身繕いをしてから、また飛び去って行った。
サビキコリには、アシナガバチから逃れる隠れ蓑のような何かしらの術でも備わっているのだろうか?